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アリアンロッドRPG
――母なる大地エリンディル。
4つの時代と3つの滅びを越え、この世界は平和な時代を迎えていた。
しかし妖魔達は滅びていなかった。魔族や邪神を蘇らせるべく彼等は再び活動を開始する。
――そんな世界で、自らの危険をかえりみない者達がいた。
世界の謎を、精霊の謎を、そして神々の手がかりを求めて冒険する者達――そう冒険者が!!!


みっしょん01:

キャット・レスキュー


◆PrePlay01◆キャンペーン始動!!

その日、とある部屋には6人ものメンバーが集っていた。
もちろん、今日も今日とてリプレイを録る為にである。
相原あきと:さぁ、今日からアリアンロッドキャンペーンのリプレイを録ります!
ででん:やったー♪
西蓮:ついに発動ですね。キャンペーン!
相原あきと:そうです。そして事前に話してあったように、今日集ってくれた5人にはキャラクターを作成してもらいます。ついでに適当なシナリオを1本ぐらいやってもいいかなぁと思っています。
TATSU:それはキャラ作が早く終ればって事? ならチャッチャと創ろう!
ボブ:おいおい、キャンペーンなんだからもっと考えて創れよ(笑)
伍長:ではキャラクター作成ですか?
相原あきと:そうです。好きに作って下さい。
一同:『おーーー!』
………………………………………………………………………………………………

 ――そしてキャラクター作成に入るPL5人。しかしその作成具合を見ながらGM兼リプレイ執筆の相原あきとは不満であった……――
相原あきと:――皆さん。一時キャラ作成ストップです!
一同:『???』
相原あきと:皆さん……これはリプレイになるわけです。
西蓮:そうですね。
ででん:すでに皇帝のリプレイが載ってますけどね(笑)
※皇帝のリプレイ――百年の虚読アリアンロッドリプレイ「ミッション00:ロード・オブ・カイザー」の事である。
西蓮:と言うより、それがどうかしたんですか?
相原あきと:これはキャンペーンなのです。
伍長:そうですね。
ででん:データもちゃんと見てますよ? パーティーバランスも一応話し合って決めてますし。
相原あきと:違う。データよりパーティーバランスより重要な事があるでしょう!?
TATSU:……そんなのありますっけ?
相原あきと:皆の目は節穴ですか! よくお互いのキャラクターシートを見なさい!――ヒロインが居ないじゃないか!!(笑)
伍長:た、確かに全員男性キャラですね。
西蓮:珍しい……。
相原あきと:と、言うわけでポジション的にヒロインになるPCを決めなさい。その人の性別は女性です。
西蓮:断言ですか!?(笑)
相原あきと:もうちょっとリプレイになる時の見栄えを気にして下さい(笑)
ボブ:でもみんな自分がやりたいキャラクターのイメージって持ってるんじゃないか? ちなみにオレは歴戦プロな大人系をやるつもりだぞ?
伍長:私は背も小さくて外見も可愛い美少年系が(笑)
相原あきと:きょ、局地的な……。
TATSU:自分で言うものアレだけど……俺はギャグ専門だよ? スピンアウトヒロインならやってもいいけど(笑)
それはもはやヒロインとは言わない。
西蓮:む……そうなると俺とででんのどっちかがヒロイン役!? 俺は女性キャラってあんまりやった事無いです! ここは是非ででんに(笑)
ででん:でも私は主人公っぽい少年がやりたい。
ボブ:主人公だって。
伍長:主人公。
TATSU:主人公か。
ででん:あ、主人公やっちゃ駄目ですか?
ボブ:いや構わん。
伍長:許可。
TATSU:是非ともやりなさい(笑)
相原あきと:西蓮ヒロイン決定!!(一同爆笑)
西蓮:なんですかその強引なポジション決めは!(笑)
ボブ:余り者には福が来る。
西蓮:押し付けられてるじゃん!(笑)
相原あきと:じゃあキミはどんなキャラがやりたかったのさね?
西蓮:えっと……あんまり決まってなかったりして(笑)
一同:『………………』
西蓮:わかりました。いいでしょう…こうなったら新境地開拓です! みごとヒロインを演じ切ってみせますとも!!

◆PrePlay02◆それぞれのキャラ作

主人公/ででんの場合 ――――フェイ

ででん:皆が許してくれたから主人公やります! 名前はフェイ! 一人称は"僕"な17歳の少年です!
GM:おお、正統派っぽい(笑)
ででん(以降フェイ):髪と瞳が深緑色の身長160。
一同:『深緑色!?』
TASTU:何人だよお前(笑)
フェイ:ん? 立派なエリンディル人だぞ? ルールブックの表紙に載ってるアコライトの女の子だって深緑じゃないか。
TASTU:いい加減な……。
GM:まぁきっとアリアンロッドの世界はそんなもんなんだろう(笑)
西蓮:あ〜あ、GMも流しちゃったよ(笑)
フェイ:種族はヒューリンでクラスはウォーリア/サムライ。武器は刀の虎鉄を持って戦います。
伍長:ますますを持って主人公属性な方向へ……。
フェイ:それと一番大事な事が一つ! 俺には物心付いた時からずっと一緒の友達がいるんだ。
GM:なるほど。それが西蓮のやるヒロインというわけだな! ザ・幼馴染! ますますを持って――
西蓮:くぅ……そこまでやられるとは――
フェイ:あ、それは違うから。
GM&西蓮:『違うのかよ!!』(一同爆笑)
フェイ:友達はポメロだ!
一同:『ポメロ!?』
※ポメロ――最弱だが可愛いモンスター。ドラ●エにおけるスライムとかそんな感じ。
TASTU:ってソレって敵じゃねーか!(笑)
フェイ:違うって! いつも頭や肩の上に乗ってる俺の一番大切な友達だ!
伍長:それは……ヒロインより?
フェイ:無論!(笑)
西蓮:………………。
フェイ:名前はソイって言う。なのでポメロなのに"ソイッ♪ ソイッ♪"って鳴くんだ(笑)
伍長:それはちょっと可愛いかも(笑)
フェイ:ついでに――
GM:って、ちょっと待てーーー!!!
フェイ:なんだよ?
GM:『なんだよ?』じゃない!(笑) なんだその世界感もルールも無視した設定は! どんな背景があったらそんなモンスターが友達のキャラが生まれるんだよ!!
西蓮:まったくだ! 主人公はヒロインを一番に大切にするものだ!
ボブ:その心は?
西蓮:主人公が振り向いてくれないと、ヒロインやる俺が大変(笑)
ボブ:………………。まぁでも、GMを納得させる事ができなきゃ無理じゃないか? 世界設定的にもさ。
フェイ:解ったよ……じゃあ俺の背景を語りましょう。俺が物心付いた時、すでに回りにいるのはモンスター達ばかりだった……そんな中で一番仲良くしていたのがソイだったんだ。おしまい。
TASTU:終わりかよっ(一同爆笑)
ボブ:ぜんぜん背景説明になってねー(笑)
フェイ:では続きを――そして今から15年前、俺が2歳の頃だった。俺が居たのはとある孤島だったんだが、そこに3人の冒険者がやって来たんだ。
西蓮:冒険者?
TASTU:3人?
フェイ:その冒険者は俺にご飯をくれていた魔族を問答無用で殺し、俺を誘拐して行ったんだ……その冒険者達のリーダーは自分の事を"皇帝"と名乗っていたのを覚えている。おわり。
西蓮&TASTU&GM:『至高の皇帝かい!!』(一同爆笑)
ボブ&伍長:『???』
※至高の皇帝――繰り返し申し訳ないが……アリアンロッドのリプレイ『ミッション00:ロード・オブ・カイザー』参照。
フェイ:どうだい? それならポメロが居たって不思議じゃない! なんせ少年にポメロが懐いている理由はGMしか知らないんだからな(笑)
GM:ぐ……た、確かに。
フェイ:なので皇帝に誘拐されてから何日もギルドに連れまわされた過去を持ちます。でもライフパスの運命で『栄光』を持っているので、いずれ勇者として覚醒します(笑)
GM:ま、まぁ良いか……もともとあの少年や皇帝は出そうと思ってたしな……。
フェイ:と言うわけで、物語はあの話より15年後の世界だ(笑)
西蓮:時間経ってるじゃん! 皇帝今どこよ!?(笑)
GM:それじゃあ2歳の少年が大きくなって……ってそりゃそうか、その少年やるんだし! ってああ…キャンペーンどうすりゃいいんだよ!(一同爆笑)
まぁつまるところ、あのエネミーランドの少年をキャンペーンのキーパーソンに使おうとGMは思っていたのだ……あの少年は喋らないので、余計な設定(未定の設定とも言う)をPCに教えないで済むし(笑)
伍長:なんかいきなり壊れてますね(笑)
TATSU:少年がおっきくなっちゃった(笑)
GM:………………。
フェイ:あ、一つGMに良い知らせがある。ライフパスの出自で『始祖の紋章』を振ったので、それが魔族に飼われていた理由になる! きっと俺には俺の知らない謎があるんだ!
GM:ほう、その謎とは?
フェイ:それはGMが決めてよ。
GM:じゃあ結局こっちの負担になるだけじゃないか!!(一同爆笑)
フェイ:あともう一つ悪い知らせがある。
GM:言うなよ! 悪い知らせなら!(笑)
フェイ:じゃあ言わない。
GM:……いえ、言ってください。聞かないともっと苦労しそうですから……。
フェイ:髪に隠れて最近まで気が付かなかったんだけど、俺の耳は猫耳だった。どうやら猫族(アルリク)の血が混じっていたらしい(笑)
西蓮:ヒューリンじゃなくなってる!?(笑)
GM:もうあの2歳の少年の設定使えないよ(涙)
フェイ:いや〜、GMが困る気もしたんだけどさ、やっぱり回避とか上がるのは魅力だし(笑)
GM:困るの解ってるならやるなよお前!(笑)
フェイ:ちなみに2レベル! 前回の皇帝セッションの経験値を継ぎ込んでみた。境遇は飢餓なのでなんか知らないけど餓えてるぞ俺(笑)
GM:ああ……もういいよ……好きにしてくれ……

ヒロイン/西蓮の場合 ――――オルフィ

西蓮:GMは疲れきってますが自己紹介行きます。このキャンペーンのヒロインです。名前はオルフィ、15歳。
GM:あぁ…15歳で主人公より2歳年下か……ヒロインだねぇ…(←疲れている)
西蓮(以降オルフィ):そうです。種族は純潔ヒューリン、クラスはシーフ/サモナーで攻撃は≪サモン・ファーブニル≫に任せつつ、ダンジョン系ではトラップ解除等で活躍します。あ、どうせなら私も皇帝の経験値を使って………………≪サモン・アラクネ≫も使えるようになりました(笑)
伍長:勝手に強くなってるし(笑)
GM:はいはい……それで背景は?
オルフィ:ライフパスが『出自:英雄』『境遇:秘密』と出たので、街でも有名な英雄の子として生まれ、15歳でありながら街中の人から期待されている女の子。でも実は秘密を持っていて……というアイドル系なキャラをやろうと――
GM:アイドル系! 良いねぇヒロインだねぇ(←元気戻ってきた)
オルフィ:――と、思っていたのですが辞めます。
GM:やめるのかい!!(一同爆笑)
オルフィ:せっかくなので私は至高の皇帝ギルドのギルド長、至高の皇帝ハディス=メイヨールの娘です!
GM:お前もかよ!!
オルフィ:15年前、突如私とお母さんの下にやって来たあの男(皇帝)は――『我等がギルド復活の時だ! 行くぞ!』と強引に私とお母さんをギルドに加えて旅から旅へと……よよよ(笑)
どーでも良いが15年前だとオルフィは0歳である。
GM:なんでそんなに皇帝に設定が……
オルフィ:大丈夫です。俺(西蓮)が皇帝もPLですから(笑)
GM:………………。
オルフィ:そうしてギルドで育っていく過程で、至高の皇帝ギルドに関する重大な秘密を知ってしまったのです。
GM:ほう、その秘密とは?
オルフィ:それは謎です。
フェイ:謎なんだ(笑)
GM:またGMに任せるってパターンか?
オルフィ:違います。秘密を知ってしまった私を、その場で父である皇帝の右腕と呼ばれた錬金術師のエルダナーンな女性が――『今見たことを忘れなさい』――と妖しげな技術で封印したのです。
フェイ:ああ、あの女の人かぁ(←そのエルダナーンのPL)
GM:って待て、結局謎が何なのかわからないじゃないか!
オルフィ:それはGMが考えてください。
GM:やっぱそうなるんじゃないか!(一同爆笑)
オルフィ:最後にライフパスの運命は『支配』となっているので、きっと本人は不服ですが至高の皇帝の跡を継ぐかもしれません(笑)
GM:ああ……もう……好きにしてこのキャンペーン。

保護者/TASTUの場合 ――――マーナル

TATSU:次は俺ですね。名前はマーナルと言います。 年齢27歳の男性。クラスはメイジ/メイジの火炎弾撃ちで、種族はドゥアンの天翼族(オルニス)です。
GM:羽根付きか。
TATSU(以下マーナル):一人称は私の丁寧系。なんせ出自を振ったら『眉目秀麗』が出たのでまさに天使なビジュアルなのです。
オルフィ:じゃあ金髪に瞳は青なのね?
マーナル:いえ、髪が青で瞳が金です。
オルフィ:………………。
ボブ:お前……ギャグキャラやるって言ってなかったか?
マーナル:違います。俺がやるとギャグになるって言うだけです。だから女性天使にはしなかったのです。天使のイメージ壊してしまうから(笑)
結局、天使のイメージを壊すのなら男性でも女性でも関係無いと思うが……
マーナル:ちなみにこの『眉目秀麗』……なにやら援助者という人物がいるのです。効果的には武器防具をタダで貰えるとの事なのできっとお金持ちです(笑)
オルフィ:じゃあ私とフェイはそのお金持ちの家に預けられているの! マーナルの援助者は皇帝への援助者でもあるのよ!
フェイ:……なんで俺とオルフィが?
オルフィ:ほら、私って封印されてるとはいえ秘密を知っちゃったじゃない? だから――『皇帝、これからの旅は子供達には危険です。あの街にいる援助者の家にフェイとオルフィは預けていきましょう』――と錬金術師が助言したのよ(笑)
フェイ:それって俺僕関係無いじゃん。
オルフィ:表向きは「子供は危ない」って理由で置いていかれたんだから、フェイだって道連れよ。
フェイ:なんか……勝手に俺まで巻き沿えくらってる?
伍長:そうなるとやっぱ2人は幼馴染(笑)
GM:う〜〜む、ぜんぜん関係無い方向に進んでいるにも関わらず、主人公とヒロインの関係がベタベタに(笑)
フェイ:まぁいいか、ソイが居てくれるもんなー♪
伍長:『ソイッ♪ ソイッ♪』
オルフィ:えーい、ソイソイうるさい! パッコーン(笑)
フェイ:ああソイが星に(笑) なにするんだオルフィ!――ダーと取って来ます。
オルフィ:で、怒って戻ってくるけど猫じゃらしで遊ぶと、私の悪行を忘れると(笑)
フェイ:にゃッ、にゃ、にゃ♪……あれ何に怒ってたんだっけ?(笑)――ああ、俺の猫の血が憎い!(笑)
GM:って、お前等……マーナルの自己紹介に戻るぞ?
だいたい猫族だからってそこまで猫化はしない……と思う。
フェイ&オルフィ:了解(笑)
マーナル:う〜〜ん、今考えていたのですが、その援助者は私の養父にします。それだとフェイとオルフィと最初から知り合い……というか2人のお兄さん的なポジションになれますし、冒険に出るのが楽になります。
フェイ:じゃあ遠慮無しに家で遊ぼう♪ 行くぞソイ、冒険者ゴッコだ(笑) バリーン♪ ガシャーン♪(笑)
オルフィ:ちょ、フェイ! それってマーナルが大切にしてた壷じゃない! ああ、それにこの前マーナルがお気に入りで買ってきたステンドグラスも(一同爆笑)
マーナル:何やってるんですか!!(笑)
フェイ:いいじゃんお金は持ってるんだし多少遊んでも(笑)
オルフィ:まぁ子供のやる事だと思って(笑) ここでの生活は快適だなぁ……皇帝ギルドで冒険に引っ張りまわされてた時とは比べ物にならないわ♪
ボブ:酷い子供達だ……。
伍長:悪魔襲来?(笑)
フェイ:ソイ! 隠れんぼだー掛け軸の後ろに隠れるぞー♪ ビリーッ!(笑)
オルフィ:たまには召還術の練習しないとね……サモン・ファーブニルー! ゴオオオッ!!(笑)
GM:いいのかマーナル。やりたい放題だぞ?
マーナル:ああ、別に良いですよ。どうせライフパスの境遇は『没落』ですし。
一同:『没落してるーーー!?』(一同爆笑)
マーナル:最初は皇帝様に言われてかなり限界まで援助物資を送ったのですが、その後、いよいよを持って家の財産だけじゃ立ち回らなくなり没落する事に……。
フェイ:ご、ごめんよマーナル。
オルフィ:そんなに切羽詰ってるなんて知らなかったの。
マーナル:大丈夫です。家が無くても生きていけます。2人は何も心配しないで良いんですよ。
フェイ:(もう聞いてない)オルフィ、コレって自分達で稼がなきゃいけないって事だろ? って事はやっと冒険者になれるんだー!(笑)
オルフィ:何? フェイって冒険者になりたかったの? ろくなモンじゃないの知ってるじゃない?
フェイ:それでも俺は冒険者になりたいんだ! な、ソイ! お前は賛成してくれるよな?
GM:『ソイッ♪』
オルフィ:ちょっと、誰が反対するって言ったのよ! あんただけじゃ危なっかしくて見てらんないから私も一緒に冒険者になってあげるわ?
GM:あの……2人とも……まだマーナルの自己紹介中なんだが……。
フェイ&オルフィ:『……ゴメンナサイ』
マーナル:ま、別に良いです。私は2人の保護者なので寛容なのです(笑) ちなみにライフパスの運命は『真理』となったので、いつかこの世の真理を見つけます。
GM:なるほど、では冒険に出てその真理を見つけてくれ。
マーナル:そうですね。とりあえず今は生きていく事が大事です。生きるためには衣食住! それらを手に入れる為には……そう、お金! 無くして初めて気が付く大切さ。さぁフェイにオルフィ、冒険者になったのなら一番高い報酬の依頼を受けるのです!
フェイ:……え?
オルフィ:……マーナル?
マーナル:この世は金です! 全てが金で解決するのです! お金が全てなのです!!(一同爆笑)
フェイ:マーナルが壊れたー(笑)
オルフィ:あの理知的で理解的で理性的だったマーナルに戻って(笑)
マーナル:あ、GM。冒険出ないでも真理見つけました(一同大爆笑)
マーナル=フェゾル――この世の真理は金だと気が付いてしまった天使……いいのかそれで?(笑)

美少年/伍長の場合 ――――ルイ

GM:さぁ次です。
伍長:種族エルダナーン、名前はルフィオ・ラ・ラファ・カーナ。長いのでルイと呼んで下さい。15歳の可愛い系の少年です。
GM:もう皇帝は関係無いよね?
伍長(以下ルイ):さすがにGMが可哀想なのでオリジナル設定にします(笑)
GM:それは助かる(笑)……ま、もう取り返しのつかない所まで来てるけどね……。
ルイ:クラスはアコライト/バードで≪カノン≫使ってダイスの振り直しを要求したりもしますが、基本的に≪ヒール≫と≪プロテクション≫
フェイ:完全に援護系か。
ルイ:そ、ぼくは援護系だよ。実はライフパスを振ったら『出自:犯罪者の子』『境遇:遺言』『運命:迷走』とかなり暗いものが連続しちゃったけど、復讐を誓って明るく元気に頑張ってます!
復讐を誓っている時点で明るく無いと思われる。
ルイ:これにはわけがあるんだ……ぼくはお父さんが犯罪者だった事を知らなくって、ある日帰ってくるとお父さんは殺されていたんだ。
オルフィ:うあぁ。
ルイ:でも父さんはギリギリ息があってぼくに言ったんだ――『双頭の蛇に気をつけろ……ガクッ』(笑)
マーナル:真面目にオリジナル背景ですね。
GM:うん、私も驚きだ。
ルイ:それでぼくはお父さんを殺したのは、その双頭の蛇だと考えて復讐の旅に出ているのです。
ボブ:でも覚えたのはアコライトとバードか(笑)
ルイ:元々神殿に通ってたからアコライトの技術はあったの。バード技能は旅をしているうちに覚えた、日銭が稼げるし。剣や魔法はあとで覚えようと。
GM:転職を頑張ってして下さい。
ルイ:ぼくはそんな感じです。宜しくお願いします♪

渋い男/ボブの場合 ――――ザハッド

ボブ:最後はオレだな。名前はザハッド=フィアレス。種族はヴァーナの狼族(アウリル)。年齢は29の渋い男だ。クラスはウォーリア/シーフで完全前衛系になるつもりだ。
GM:もちろんオリジナル背景だよね?
ボブ(以下ザハッド):ああ、そうするさ(笑)
フェイ:戦闘が主なら罠とかはオルフィがメインか?
オルフィ:じゃあザハッドは予備ね。
ザハッド:まぁ罠系の時は俺を頭数には入れないでくれ、どうしても……って時の保険扱いだ。
GM:ライフパスは?
ザハッド:ああ、俺は昔とある暗殺集団に所属していたんだ。
ルイ:双頭の蛇?
ザハッド:まぁなんならそれでも良い(笑)
GM:………………。
ザハッド:出自が『闇の一族』ってのは、その暗殺集団で生まれ育ったって事にしたい。
GM:構わないです。
ザハッド:よし、そして無表情に暗殺を繰り返す日々。
マーナル:仕事です、最近ブイブイ言わせている反皇帝派のアルス家党首を殺して下さい。
ザハッド:ああ、わかった……――??? 俺に依頼した事あるのか?
マーナル:じゃあ養父のおじさんが依頼する席に、何度か同席した事があるって事で(笑)
ザハッド:ならマーナルとは序盤から知り合いか。
マーナル:何でも相談に乗りますよ。お金以外ですが。
フェイ:すでに"何でも"じゃないけどね(笑)
ザハッド:まぁそうやって仕事を続けていたのだが、途中でふと俺は正義に目覚めてしまうんだ。これが『境遇:正義』。そして俺はその暗殺集団を抜け冒険者になろうと思い立ったわけだ。
マーナル:ちなみにライフパスの運命はなんです?
ザハッド:……言わないと駄目か? いや……言わないと駄目だろうな……実は『束縛』だ。きっと俺は近い将来暗殺集団に見つかって連れ戻されるわけだ。
オルフィ:うわぁ……リアルに嫌な感じ(笑)
と、こんな感じで始まるキャンペーン。新しい冒険者達の物語が、今始まる!!!

◆PrePlay03◆キャラクター紹介

フェイ=スレニオン
メインクラス :ウォーリア
サポートクラス:サムライ
年齢:17  性別:男  種族:ヒューリンとヴァーナ(猫族)のハーフ
レベル:2  フェイト:5  HP:37  MP:29

種族スキル:≪ハーフブラッド(アクロバット)≫
ウォーリアスキル:
≪ボルテクスアタック≫1/≪インヴィジブルアタック≫1/≪バッシュ≫1/≪オートガード≫1
サムライスキル:
≪トルネードブラスト≫1/≪スピリット・オブ・サムライ≫1/≪カタナマスタリー≫1

備考:
 かつてモンスターばかりが棲む孤島で唯一の人間として育った。しかし今より15年前、<至高の皇帝>ギルドにより孤島から人間世界へ連れ出される。孤島から一緒に付いてきたポメロのソイを何より大事にする。



オルフィ=メイヨール
メインクラス :シーフ
サポートクラス:サモナー
年齢:15  性別:女  種族:ヒューリン
レベル:2  フェイト:7  HP:27  MP:39(+20)

種族スキル:≪プロヴィデンス≫
シーフスキル:
≪ファインドトラップ≫1/≪ヴィジランテ≫1/≪リムーヴトラップ≫1
サモナースキル:
≪ファミリア≫1/≪サモン・ファーブニル≫1/≪サモン・アラクネ≫1/≪ブラッド・パクト≫1

備考:
  <至高の皇帝>ギルドマスターであるハディス=メイヨール(通称"皇帝")の実の娘。なにやら秘密を知ってしまい皇帝右腕の錬金術師の策謀でフェイと共に街に置き去りにされる。フェイとは幼馴染である。




マーナル=フェゾル
メインクラス :メイジ
サポートクラス:メイジ
年齢:27  性別:男  種族:ドゥアン(天翼族)
レベル:2  フェイト:5  HP:28  MP:41

種族スキル:≪ウィング≫
メイジスキル:
≪マジックフォージ≫2/≪マジックブラスト≫1/≪ファイアボルト≫2/≪コンセントレイション≫1/
≪エアリアルウェポン≫1

備考:
  大金持ちを養父に持ったフェイとオルフィの兄的保護者……なのだが、家が没落してお金に困り出してから性格が破綻、金銭至上主義者と化す。美形な羽持ちで天使と見紛うばかりなのが勿体無い。




ルフィオ・ラ・ラファ・カーナ
メインクラス :アコライト
サポートクラス:バード
年齢:13  性別:男  種族:エルダナーン
レベル:1  フェイト:5  HP:25  MP:29

種族スキル:≪フォティテュード≫
アコライトスキル:
≪ヒール≫1/≪プロテクション≫1/≪ブレッシング≫1
バードスキル:
≪ジョイフルジョイフル≫1/≪カノン≫1

備考:
  小さい頃父親を殺されその復讐の為に旅をしている少年。本人談だか可愛い系らしい。父を殺した相手については"双頭の蛇"という単語しか知らない。意外としっかりしている13歳。




ザハッド=フィアレス
メインクラス :ウォーリア
サポートクラス:シーフ
年齢:29  性別:男  種族:ヴァーナ(狼族)
レベル:1  フェイト:5  HP:29  MP:26

種族スキル:≪オーバーパス≫
ウォーリアスキル:
≪ボルテクスアタック≫1/≪インヴィジブルアタック≫1/≪ブランディッシュ≫1
シーフスキル:
≪ファインドトラップ≫1/≪アンビデクスタリティ≫1

備考:
  双頭の蛇を模したマークを持つアサシンギルドに昔は所属していた……が正義に目覚めて勝手に脱会。今は追われる身なれど、人助けをしようと冒険者になる。マーナルとは仕事関係で顔見知りらしい。

◆Opening01◆その日俺達は冒険者になった

遺跡の街ライン。そこはパリス同盟に属する冒険者達の街である。街の付近には遺跡が多く、冒険者達は一攫千金を目指し集ってくる。この物語はそんな冒険者の冒険者による冒険者の為の街から始まる……――
GM:さて、今回のキャンペーンは舞台を遺跡の街ラインで始めます。なので初期設定のマーナルの屋敷はラインにありました。
マーナル:なんと! では私の養父は元冒険者だったのですね? そして財を成したと!
フェイ:でも今は、屋敷中赤札(借金の差し押さえ)ばかりだしなぁ(笑)
GM:壷や芸術品なんかを遠慮無しに借金取りが持っていく――「こいつは借金の形に貰っていくぜ」
マーナル:なんか勝手に……そういえば養父であるオジさんはどうしたのですか!?
GM:至高の皇帝に援助物資を渡しに出かけています。
マーナル:そんな……家財を私に任せてくれたというのに……泣く泣く屋敷を出ます。
GM:まぁお金さえ期限までに支払えば屋敷は帰ってくるって事にしよう(笑)
マーナル:ああ、それは助かります。思い出の詰まった大切な家なので。
………………………………………………………………………………………………

 遺跡の街ライン、その大通りを少年と少女が歩いて行く。ついさっき家を追い出されたばかりだというのに、その2人に困った表情は浮かんでいない。どちらかと言うと――
フェイ:俺はソイとオルフィと街の大通りを歩きながら――なぁオルフィ、こうなったら冒険者になるしか無いよな?
オルフィ:そうねぇ、この街は冒険者の街だしそれが手っ取り早いかもしれないわね。
フェイ:よっしゃー! これで俺達も冒険者だぞソイ?
GM:『ソイッ♪ ソイッ♪』――フェイに頭の上で跳ねてます(笑)
オルフィ:むぅ、なんか面白く無いわね。どうしてポメロに嫉妬しなきゃいけないのかわからないけど……。
フェイ:あ、その前にふと思ったんだが……今日からどうやって食べていくんだ? もうオジサンの家にお金無いしな。
オルフィ:あ、数日分ならあるから平気――(と、マーナルのキャラシーを見てから)――合計で今350G(ゴールド/金貨)持ってるから。
フェイ:じゃあ余裕か。
オルフィ:うん。
マーナル:……なぜオルフィが私のお金まで合計するのです?
フェイ:あ〜…なんか天の声が聞こえたから聞くけど、なんでそんなに持ってるんだ?(笑)
オルフィ:さっき家を出る時にマーナルの部屋の絨毯の下から持ってきたのよ。
マーナル:それって私のへそくりじゃないですか!!!(一同笑)
フェイ:なんか天の声が騒がしいな。どこかでマーナルがくしゃみしてる(笑)
マーナル:「ハークッション!!」――という大声と共にフェイの目の前にバトルアックスが突き刺さります。 登場。
オルフィ:む。
フェイ:何するんだマーナル、危ないじゃないか! だいたいなんでメイジメイジなお前がバトルアックスなんだよ!(一同爆笑)
マーナル:なんとなく買っておいたのです。そんな事はどうでも良いのです、オルフィあなたですね、私の金を奪ったのは。
オルフィ:人聞きの悪い事言わないで欲しいな。ちょっと借りてただけじゃない――ふくれて返します。
マーナル:まぁ戻ってきたならそれ以上は咎めません。まったく……油断も隙もあったもんじゃない。
オルフィ:昔のマーナルならそんな程度じゃ怒らなかったのに。
マーナル:この世は金です。壱Gを軽んじる人は壱Gに泣くのです……うん、私良い事言った。名言だ(笑)
フェイ:なんかマーナルって性格変わったよな(笑)
オルフィ:うん、仕方ないって言ったら仕方無いのかもしれないけど(笑)――そうだマーナル、これから私もフェイも冒険者になって生きていこうと思うんだけど、どうかな?
マーナル:冒険者ですか? あれは粗野で無礼者がなるものです。冒険はいくら命があっても足りないと聞きます。もっと普通の仕事をした方が良いです。
フェイ:え〜、じゃあ良いよ。別に俺もソイも勝手になるから(笑)
GM:『ソイッ♪ ソイッ♪』
オルフィ:私もね。
マーナル:駄目です。保護者の私が許しません。
GM:とここは遺跡の街ライン、冒険者は沢山居ます。そんな冒険者の一団がすれ違いざま――「へぇ〜やるなぁ、未踏遺跡でがっぽりかよ」
マーナル:是非冒険者になりましょう(笑)
フェイ:簡単だなぁオイ(笑)
オルフィ:決まりね! じゃあ神殿に行って冒険者の登録をすればいいのかな?
マーナル:あ、なら一日だけ待って下さい。今日は冒険者になる為に武器や防具を揃えましょう。実は知り合いに1人、最近冒険者になった人がいるんです。
………………………………………………………………………………………………

 その日、フェイとオルフィ、そしてマーナルはラインにある宿屋の一室を借り一晩を明かす。そして――
GM:では次の日です。すでに宿屋を出て大通りを神殿に向かっている3人から始めます。
フェイ:で、そのマーナルの知り合いって奴には連絡付いたのか?
マーナル:ええ、大丈夫ですよ――と、言うわけでザハッド出てきて下さい。
ザハッド:わかった。通りの後ろから――やっと来たかマーナル。
オルフィ:この人が?
ザハッド:ちょっと影のある29歳な狼族――ザハッドだ。これから冒険者になるんだって? やめておけ、命を縮めるだけだ。
フェイ:そんな事無い! 俺とソイは冒険者になって英雄になるんだ!!
GM:『ソイッ♪ ソイッ♪』(笑)
オルフィ:フェイはともかくソイは無理でしょ。
ザハッド:ふん、話にならん。こんな夢見るガキどもじゃ最初の依頼だってこなせない。
オルフィ:ちょっと、それはどういう意味よ!――私はこれでも15歳だから子供って言われるのはムカツク!
ザハッド:そのまんまの意味だ。そうだろマーナル、お前からも言ってやれ……死にたくなかったら諦めるんだと。
マーナル:いえ……そんな事はありません。
オルフィ:マーナル?
フェイ:おお、マーナルが俺らの味方を(笑)
マーナル:死んでもいいからお金を稼ぎましょう(一同爆笑)
ザハッド:おまえ――
フェイ:コレが保護者でいいのか?
オルフィ:とりあえず殴りたくなるわね。
………………………………………………………………………………………………

 ラインにある神殿は、ラインの王城と南北に伸びる大通りを挟んだ東側に建っている。主神アーケンラーヴを祀った主神殿を中心に、他の6神を祀った準神殿が囲んでいる構造だ。
GM:さて、では神殿に到着しました。ザハッドはすでに冒険者になってる設定なら、ここで冒険者としての登録が出来る事を知っています。簡単な適性検査を受ければ誰でも冒険者の許可証はもらえるので(笑)
ザハッド:――と、言うわけだ。
フェイ:じゃあ適性検査受けた! もちろん合格!
オルフィ:別に問題ないよね?
GM:3人とも問題ありません。ここで問題あるとキャンペーンになりませんから(笑) 7神をあらわす7芒星のマークの入った貴金属(ミスリル)性のメダルを貰います。
マーナル:じゃあフェイとオルフィの分も私が貰いましょう(笑)
オルフィ:駄目。絶対後で売る気だ。
マーナル:くっ……バレましたか。
ザハッド:ってか、売れないと思うぞ。
フェイ:そうだGM! ソイの分のメダルは無いのか?――なぁ神官さん、ソイの分も頼むよ。ソイってすげーんだぜ! めちゃくちゃ可愛いの(笑)
GM:『ソイッ♪ ソイッ♪』
オルフィ:パカーン! とフェイを叩きます――エネミーを自慢するな!!(笑)
マーナル:そうですね。エネミーと知れたらソイは狩られるかもしれません。
ザハッド:ありうるな。
フェイ:なんだってー!? じゃあソイにぬいぐるみのフリしておくよう言っておこう。メダルは後でマーナルの分を渡すからな(笑)
マーナル:それは無理です。私の分はすぐに売るので(一同爆笑)
フェイ:売るなよ! 冒険者の証を!!(笑)
ザハッド:だから売れないって。

◆Opening02◆依頼所のフィリスさん

依頼所は冒険者が依頼を受ける場所だ。大きな町にはたいがいあると言っていいだろう。無論、このラインにもある。

ライン神殿の隣にその依頼所はあった。
GM:ってわけで、依頼所は神殿の横にあります。
フェイ:よっしゃー! ソイ行くぞー!――ダーっと駆け込む。
GM:『ソイッ♪ ソイッ♪』
オルフィ:フェイ! ちょっと置いてかないでよ!
マーナル:ああ、こんなに依頼所が近かったらメダルを売る暇が(笑)
ザハッド:だから売れないって。
ルイ:そろそろぼくも登場します。その神殿の前でおろおろウロウロと行ったり来たりしてます。それで走ってくるフェイ達を見て声をかけます――あ、あの――
フェイ:冒険者だーー!! ダーっと神殿に駆け込んでいく!(笑)
ルイ:いきなり無視された!?(笑)
オルフィ:じゃあ私が止まってあげよう――ん? 何?
ルイ:あ、あの……ぼくさっき冒険者になったんだけど、一緒にギルドを組んでくれる人が居なくって……それで……その……
オルフィ:はっきり喋りなさいよ!――ルイって私より子供よね? 両ホホ引っ張りながら言う(笑)
ルイ:あうあう(泣)
初対面の子供のほっぺを引っ張るのはやめましょう。
マーナル:こらこらオルフィ、いきなり人を虐めちゃいけません。
オルフィ:なんかごにょごにょ言ってるんだもん。
ルイ:違うよ! ぼくも冒険者になったんだけど、誰も一緒にギルドを組んでくれないから、一緒にギルドを組んでくれる人を探してたんだ……。
ザハッド:見た目からして13歳だよな? ま、お前みたいなガキは誰も一緒に組もうとは思わないだろうな。
オルフィ:そうね、冒険者になるには、もうちょっと大人になってからが良いと思うわ(笑)
フェイ:オルフィは自分が子供って言われるのは、嫌なクセに……ふっガキだな(笑)
マーナル:17歳でポメロが友達という男(フェイ)もどうかと思いますけどね。
ルイ:あの……みなさん、一緒に行動している所を見るとギルドを組んでいるんですよね? 見たところぼくとさして違わない年の女の子もいるし……ぼくも一緒に入れてくれませんか?
オルフィ:さして年の違わない……ですって?
マーナル:オルフィを押しやって――良いでしょう。私達と一緒に行動しましょうか。かくいう私達も先ほど冒険者になったばかりですから。
ルイ:本当!? ありがとう♪
マーナル:私がマーナル、この人はザハッド。そしてこっちの女の子がオルフィで、さっき駆け抜けて行ったのがフェイです。
ルイ:ぼくはルフィオ・ラ・ラファ・カーナって言います。ルイって呼んで下さい。
ザハッド:宜しくな。
ルイ:はい。えっと……オルフィも宜しく!
オルフィ:あんた年幾つよ?
ルイ:13……だげど――
オルフィ:ルイの両ホホ引っ張りながら――私は15よ。2歳も違うのわかる? 15引く13は……わかるわよね? ほっぺた引っ張るわよ。
ルイ:もう引っ張ってます(笑)――はい、オルフィさん。わかりました。
オルフィ:うん、宜しい♪ 宜しくねルイ!
ルイ:はい!――オルフィさんには逆らわないようにしよう……とインプットされました(笑)
フェイ:ふッ……憐れな(笑)
マーナル:ところでルイ君、キミも冒険者になったと言う事はメダルは持っているかね?(笑)
フェイ:それが狙いかーー!!(一同爆笑)
ルイ:えっと……はい、持ってますが……え?
マーナル:いやいや、持っているならいいんだ。持っていればね(笑)
ザハッド:さ、依頼所へ入るぞ。
GM:では神殿に入ると、正面のカウンターにいる女の子が笑顔で――「こんにちは〜、依頼所へようこそ♪」――16歳の猫族だ。
フェイ:最初に入ったのは俺だよね。いきなり挨拶されたな……ん? 俺と同じ猫族か! こういう時はどうすればいいんだ!? フーッ!と威嚇すればいいのか?(笑)
オルフィ:別にそこまで猫じゃないでしょうが(笑)
GM:受付の娘が次に入ってきたザハッドを見て――「あ、ザハッドさん。こんにちは〜♪」
ザハッド:確か名前はフィリスだったな――「ああ、フィリス。今日は新米冒険者を連れてきたんだ」
GM:「えっと……その4人ですね? 確かに始めて見る顔です。どうも始めまして、私はフィリスって言います宜しくね♪」
フェイ:おお、宜しく! 俺はフェイ、そんでもって親友のソイッ!――って言いながらソイを――
オルフィ:スパーーンッ!とポメロを横なぎにふっとばします。
フェイ:何するんだオルフィ!
オルフィ:さっき神殿で言った事もう忘れたのあんたは(笑)
フェイ:でもソイは親友だ! 友達を紹介して何が悪い!
GM:『ソイッソイッ』
オルフィ:喋るなエネミー!(笑)
マーナル:まぁあっちはあっちでやらせて置いて――私はマーナルと言います。ザハッドとここにいる少年ルイ、あそこで騒いでいる2人も含んで5人で依頼を貰いたいのですが。
GM:「あ、はい。マーナルさん、ルイさん、フェイさん、オルフィさんですね。宜しくお願いします」
マーナル:ところで10000G程稼げる依頼はありませんか?(笑)
GM:「さ、さすがにそれはちょっと……」(笑)
マーナル:じゃあ9000Gで良いです。
GM:「いえ、あんまりそれって変わらない……」
マーナル:なんですと!? 冒険者が一攫千金というのは嘘ですか!(笑)
ルイ:冒険者が一攫千金なのは、ダンジョン内で見つけたアイテムは全て見つけた冒険者の物って言うルールの為だと思うよ?
マーナル:そうだったのですか……――フィリスさん! ダンジョンの依頼は無いのですか!?
GM:「ええ、あるにはありますが――」
マーナル:では1万Gが落ちているダンジョンに潜りたいです!(一同爆笑)
ザハッド:どんなダンジョンだ。
オルフィ:むぅ、私がフェイをツッこんでいるからマーナルをツッこむ人が居ない(笑)
GM:「ごめんなさい、そんなダンジョン絶対ありません」(笑)
マーナル:ぐ…笑顔で否定された(笑)
ザハッド:じゃあ話を戻すか――フィリス、実は依頼を受けたいんだ。
GM:「はい、今なら――
ザハッド:できれば人を殺して正義になるような依頼は無いか?
マーナル:………………。
GM:………………。
ルイ:なんで人を殺すの?
ザハッド:俺は正義の為に冒険者になったのだ。それに俺は人を殺すしか能が無い。
一同:『………………』
ここにも壊れているキャラが一人……。
GM:「え、えっと……」――とりあえずダイスを振って、その数だけピンキリで依頼があるって事にしよう。
フェイ:ていッ2D(コロコロ)……2!
オルフィ:あんたが振るな(笑)
GM:ピンキリしかありません(笑)
ルイ:ピンキリ?
GM:じゃあ『猫探し』と『ドラゴン退治』
マーナル:是非とも『ドラゴン退治』で(一同爆笑)
オルフィ:さすがに戻ってきてマーナルを蹴ろう――もっと考えて選びなさいよ! ドラゴンなんて倒せるかー(笑)
マーナル:で、でも報酬の桁が違うんですよ? ドラゴンを倒せばいったいどれだけのお金をもらえるか!(笑)
ザハッド:その前に全員死ぬだろう。
ルイ:無茶だよ。
フェイ:馬鹿だなぁマーナルは。
マーナル:うっわぁ……それってすっごく傷つくわぁ(笑)
ザハッド:どちらにせよ、俺達のレベルでドラゴン退治は命が幾つあっても足りない。諦めろマーナル。
マーナル:しかし、お金が無ければ私の屋敷を買い戻す事も、今までのような優雅な暮らしもできないのですよ!?
フェイ:別にマーナルの屋敷なんてどうでもいいよ。
オルフィ:それもそうよね。
マーナル:ああ、このお子様達を皇帝様にすぐさま返却したいです(一同爆笑)

◆Middle01◆初めての依頼

結局、フェイ達一行は猫探しをする事になる。まずは依頼人に会って話を聞くためラインの高級住宅街へやって来たが――
GM:依頼人は高級住宅街に住むザーマス=ポストさんです。
オルフィ:明らかにお金持ちな名前ね。特にザーマスって所(笑)
マーナル:しかし初依頼が猫探しとは……とほほです。
ザハッド:まぁ子供たちの練習だと思えばいいじゃないか。
マーナル:それはそうですけど。
ルイ:もう着いた事にして良い? 扉を叩いて依頼を受けに来たって言うよ。
GM:では使用人が出てきて応接間に通してくれます。やがてキツイ匂いの香水を体中にかけた、太めのオバサンが出てきます。首に手首に足首、もちろん両手も宝石だらけだ――「あらあら、あなた達が冒険者ザーマス?」
一同:『やっぱその語尾かー!』(一同爆笑)
GM:お約束です(笑)
フェイ:それで探して欲しい猫ってどんなのなんだ?
オルフィ:ゴキッと殴って――んんっ、失礼しました。お探しの猫ちゃんの姿絵かなにかを見せて頂ければ幸いなのですが――と言い直します。
フェイ:痛ってぇな! おい、ソイ――
GM:『ソイッソイッ』
オルフィ:って、一般人の前で喋るなポメロ!
GM:まぁザーマスさんは猫の絵を見せてくれます。毛皮フサフサな真っ白い気品のある猫です――「エリザベスちゃん言うザーマス。とってもお利口で天才な猫ザーマス。ご近所でも可愛いって評判ザーマス。オホホホホホ」
オルフィ:絵に描いたようなザーマスおばさんね(笑)
ルイ:白いペルシャ猫だと思えばいいのかな?
GM:そんな感じです。
マーナル:ところで依頼料はいくらなのでしょうか?
GM:「依頼料は成功報酬で150Gザーマス。あなた達のような貧乏人から言ったら大金ザーマス」(笑)
マーナル:大金なのでしょうか?
フェイ:さぁ?
オルフィ:わかんない。
ザハッド:確かルールブックに……――[PCLvの合計×50〜100G]が依頼料の基本と書いてあるな。
マーナル:安い。安すぎますよザーマスさん! その程度では3日経っただけで生活費が尽きます。
GM:「嫌なら別にいいザーマス。もっと別の冒険者に頼むザーマス。だいたい今日はキャラ作だけだから無理に依頼こなさらないでも良いザーマス」(笑)
オルフィ:最後GMの本音が出たわね。
フェイ:なんとしても依頼を受けよう(笑)
マーナル:GM! なんとか交渉できないのでしょうか?
ザハッド:交渉の余地は無いと思うぞ。
オルフィ:大人って意地汚いよね。
フェイ:まったくだな。
GM:『ソイッ! ソイッ!』
マーナル:ええい、なんとでも言いなさい! この世は金です! お金が無ければ始まらないのです――どうかザーマスさん、そこを何とか少しでも高くお願いします!――土下座しますよ、土下座(笑)
GM:「じゃあ今日中に見つけてきてくれたら倍の300Gにしてあげるザーマス」
マーナル:おお素晴らしい! 是非とも今日中に見つけてきますとも!
GM:「貧乏人は意地汚くて嫌ザーマス」(笑)

◆Middle02◆まずは基本の情報収集

苦心の熱意で何とか報酬を吊り上げた一行(というかマーナル)、ザーマスさんの家を出てペルシャ猫のエリザベスをどうやって探すか相談する事に――
オルフィ:マーナルは5歩ぐらい離れて歩いてよね。
フェイ:同じ仲間とは思われたくないな。
マーナル:なっ、保護者に対するその仕打ち! だいたい誰のお金で生活していると!?
ルイ:……貧乏人(一同爆笑)
マーナル:13歳の少年にまで……(ガックシ)
ザハッド:まぁマーナルがプライドを切り売りして報酬を吊り上げたんだ、猫探しとはいえ成功させようじゃないなか。
オルフィ:そうよね。始めての依頼だし頑張らないと!
フェイ:なんかザハッドって頼りになる感じだよな、ザハッドさんって呼ぼう(笑)
GM:『ソイッ♪ ソイッ♪』
オルフィ:それに比べて……(笑)
マーナル:ええい! なんで私を見るのです! 報酬上げた功績はマイナスなんですか(笑)
フェイ:プライド捨てちゃあなぁ。
マーナル:………………。
ルイ:でも今回の依頼、冒険者の仕事にしてはパッとしないよね(笑)
フェイ:まったくだ! マーナルに任せて良いかな?
オルフィ:あ、私も考えてた(笑)
マーナル:私ですか!? 確かにお金は魅力ですが冒険者になりたいと言ったのは2人でしょうが!!
オルフィ:冗談よ、本気にしちゃ嫌(笑)
フェイ:ポーン♪ ポーン♪――ソイソイ〜♪(ソイを高い高いしている)
オルフィ:ビシッ! フェイ、遊んで無いで聞き込みするわよ。マーナルは聞き込みしないで良いから空から探してみてよ。
マーナル:まぁ解りました。ザハッド……宜しくお願いします。
ザハッド:任せておけ。
マーナル:パタパタ〜〜。
フェイ:聞き込みかぁ……地味だなぁ。
ザハッド:情報収集は全ての基本だ、冒険者になら覚えておけ。
フェイ:ザハッドさんがそう言うなら、聞き込みするか。
ルイ:まずは隣家から聞きます。
GM:では全員【幸運】で判定して下さい。難易度は11です。
一同:(コロコロ)……――
ルイ:ぼくだけ14!
GM:近所のオバサンが教えてくれます――「確かに白くてフサフサな太った猫を見たわ。地図屋さんの方へ歩いていったわね」
ルイ:ありがとう! みんなを呼んで今の情報を伝えるね。

◆Middle03◆地図屋アンタレス

近所のおばさんの証言を元に地図屋アンタレスへと向かう一行、地図屋は付近の地図を作成して旅人や冒険者へ売る仕事をしている。ラインの地図屋は中央広場の南側にあった。
GM:では地図屋まで来ました。
フェイ:あ、俺はその場にいないから。
オルフィ:あれ? フェイは?
マーナル:そういえばそうですね。さっき集った時も居ませんでしたが……
ザハッド:途中から皆でバラバラに聞き込みしていたからな。俺は知らんぞ。
ルイ:もしかして……サボってる?
フェイ:俺は街中をソイを追って走っている所だ。だからその場にいないのだ!
オルフィ:ぜんぜん話が見えないんだけど……。
マーナル:なにがしたいんですフェイ?
フェイ:ふっ……そいつぁ先を行くソイに聞いてくれ(一同爆笑)
ルイ:さり気にGMのせい?
GM:私は何もしてません。フェイのPLが勝手にサボっているだけです。
オルフィ:この場に居たらドついてるってのに! やっぱサボってるんじゃないあいつ!!(笑)
ルイ:じゃあ4人で地図屋に来ました。この際フェイさんは放っておきます。
フェイ:ああ、放って置かれた(笑)
マーナル:すいませーん。少々お尋ねしたい事があるのですが。
GM:では地図屋の主人アンタレスが出てきて言います――「いらっしゃい! どこに向かう地図が欲しいんだ? クラン=ベルへの地図なら最新のが入っているぞ」
オルフィ:地図はまだ必要ないの、ちょっとこれこれこー言う猫を探しているんだけど、見なかった?
ちなみにこのシーン――
  オルフィ:「それで猫なんですけど……――
  フェイ:「ソイー♪ あんまり早く走るなよ〜」
  オルフィ:「…えっと……白くてふわふわで……――
  フェイ:「はっはー捕まえたぞー! って、ああ、これはポメロ人形だ!?」
  オルフィ:「探して……――
  フェイ:「そっちか〜! 待て待て〜♪」
  オルフィ:って、うっさいわフェイ! あんたシーンに出てないんだから黙ってなさいよ!(爆笑)
――なんて事があったりした。
GM:「ああ、あの太った白い猫か! あれならアリアちゃんにあげちまったぞ」
ルイ:アリア?
GM:「踊る小鹿亭の1人娘じゃねーか、踊る小鹿亭って言やぁ冒険者相手の店ん中じゃ1・2を争う人気だぜ?」
ルイ:ぼく、まだ冒険者に成り立てで……それにラインに来たのも最近なんだ。
GM:「そうかぁ、そりゃあしかたねぇな、じゃあ行ってみると良い。料理も上手いし言う事無しだ」
マーナル:では踊る小鹿亭に行きますか。
オルフィ:ねぇGM、私とフェイってこの街のマーナルの家で育ったようなものでしょ? 踊る小鹿亭ぐらい知らないの?
ザハッド:冒険者の店だぞ。子供が出入りするのか?
フェイ:俺は冒険者にあこがれてたから良く通ってそうだ(笑)
オルフィ:それにそのアリアって娘さんは私達と同じぐらいの年なんじゃない? それならアリアも幼馴染の1人よ(笑)
GM:じゃあそういう事で(笑)
オルフィ:もうお昼も回っているし、ついでに小鹿亭でご飯食べましょうよ?
マーナル:ふぅ、それもそうですね。そうしますか。

◆Middle04◆踊る小鹿亭看板娘アリア

踊る小鹿亭は大通りをさらに南に行った所にある。この辺りの大通りは"冒険者通り"と言われるほど、歩いていて冒険者達を良く見る。
フェイ:じゃあ俺とソイは小鹿亭でバクバク飯を食ってるぞ!(笑)
マーナル:お金あるのですかフェイ?
フェイ:いつもツケで食べてるから大丈夫。
マーナル:ツケ?
オルフィ:じゃあ私も到着! あ、フェイこんな所に居たの。探したのよ?
フェイ:モグモグモグ(笑)
GM:ではフェイやオルフィと大して年の変らないアリアが出てきて――「あ、オルフィもいらっしゃい♪」
オルフィ:アリア私もいつもの頂戴、お代はツケで(笑)
GM:「いつものね、わかったすぐ持ってくるね♪ あ、そうだマーナルさん、結構ツケたまってますよ?」(一同爆笑)
マーナル:やっぱり私のツケじゃないですか! 絶対そうだと思いましたよ!!(笑)
オルフィ:保護者じゃない。
フェイ:保護者だろ?
マーナル:都合の良い時だけ保護者保護者と――……とか言いながらも払えるだけ払っていましょう。
ルイ:ぼくもお昼のセットを……ツケで(笑)
ザハッド:では俺もツケで(一同爆笑)
マーナル:さりげなくザハッドまで私に払わせないで下さい。大人なんだから!(笑)
ザハッド:いや、すまん。つい(笑)
フェイ:あ、ソイもここでは自由にご飯食らってます。アリアとは友達だから騒がれないんだ。
ザハッド:他の冒険者は怪しむと思うぞ?
フェイ:それはアリアの親父である店の主人(ちなみにバルトと言う)がうまく言ってくれるんだよ(笑)
GM:じゃあソイも遠慮なくポメロぐあいを発揮して食事にガブリついてます(笑)
フェイ:良い食べっぷりだソイ!
GM:「ねぇところでどうしたの? 知らない人もいるみたいだし」――アリアが聞いてきます。ソイをつついて可愛がりながら(笑)
フェイ:ああ、俺達ついに冒険者になったんだ! それでこっちの子がルイ、大人の方がザハッドさん! 一緒に冒険する仲間だ。
ルイ:始めまして、ご飯とっても美味しいです。
ザハッド:特におごりはな。
マーナル:だからなんでザハッドまで私に……。
GM:「へぇ〜冒険者になったんだぁ! ずっとフェイはなりたいって言ってたしね。 良いなぁ」
フェイ:じゃあアリアもなれば良いじゃん、結構簡単だったぞ?
GM:「ううん、お父さんが許してくれなくって」――と、カウンターを見ると耳をそばだてている主人のバルトさん。こっちを向いています(笑)
マーナル:子煩悩ですね(笑)
ルイ:そうだアリアさん、実は依頼を受けててエリザベスって言う猫を探しているんだ――と聞きます。
GM:「猫? どんな猫?」
フェイ:よし、俺が絵を描いてやる!
GM:じゃあ【器用】で判定して下さい。
フェイ:(コロコロ)……ダイス目3! 合計9! とりあえず4足歩行な動物かな(笑)
オルフィ:何……これ?
フェイ:!! ぐりぐり丸く塗りつぶして……"ソイ"でしたー(一同爆笑)
オルフィ:何よソイソイってあんたは(笑)
ルイ:(コロコロ)……9だ。ぼくも何かの動物です(笑)
ザハッド:人相書きなら得意なんだがな(コロコロ)……12だ。
オルフィ:(コロコロ)……私も12!
GM:じゃあ2人は普通に特徴をつかんだ絵を描いた。ちなみにザーマスさん家にあった猫の絵は15成功の品だ。
マーナル:皆さんまだまだ芸術性が足りてませんね。
オルフィ:何よ偉そうに。
マーナル:これでも資産家の養子ですから、社交界の友人には絶賛された芸術性の持ち主なのですよ私は(笑)
オルフィ:そうだったっけ?
フェイ:いや、俺興味無いし。
マーナル:………………。まぁ見てなさい……フェイトを1点使用します。
一同:『ずるいじゃないかっ!!!』(一同爆笑)
マーナル:はっはっはっルールを適用しているだけです、ズルくもなんともありません! 私は絵に自信があるのですよ! この絵こそエリザベス(コロコロ)……おや、達成値7?(一同爆笑)
なんともマーナル調なエリザベス完成(笑)
マーナル:………………。
フェイ:ソイも描いてみよう(コロコロ)……ダイス目8だから合計9だな。
オルフィ:うん、わかるわかる(笑)
GM:『ソイッ♪ ソイッ♪』
オルフィ:マーナルのは良くわかんないけど(笑)
マーナル:ああ……なんで私の事を褒めたのです社交界の友人君! あれは社交辞令という奴だったのですか!? フェイト1点返して下さい(笑)
ザハッド:ま、だいたいの絵だが、白い毛がふわふわでどうやら太っている猫らしいんだが……地図屋であんたに渡ったって聞いたんだが。
GM:「ああ、あの猫ちゃんの事ね。そっか〜エリザベスって言うんだ」
ルイ:知ってるの?
GM:「う〜ん……実は今朝方、お店にやってきた冒険者のおじさんが、邪魔だって言って追い出しちゃったの。急いで追ったんだけど下水の方に落ちちゃって……」

◆Middle05◆地下下水道の探索

このラインには地下に広大な遺跡が広がっている。その全貌は今だ掴めておらず未探索な場所も多い。そんな地下遺跡の入り口は街中に当たり前のように幾つも口を開けていた。
GM:このラインでは地下に遺跡が広がっていて、その一部を下水に使ってたりします。
ザハッド:地下下水道=遺跡という考えだな。
フェイ:ああ、やっと冒険っぽくなってきた(笑)
オルフィ:じゃあエリザベスが落ちたっていう入り口から中に入りましょう。
ルイ:ぼくはランタン点けるね。ボッ!
GM:では地下下水道に下りていくと、まず右と左に道が分かれています。
オルフィ:猫の足跡とか発見できないのかな?
GM:【感知】で判定して下さい。難しいので難易度は14です。
オルフィ:(コロコロ)……13だから無理。
ザハッド:(コロコロ)……うむ、15だ。
GM:猫の足跡は右に続いています。
ザハッド:右だな。
フェイ:じゃあ右へ行こう!
GM:さらに進むと丁字路です。聞き耳を【感知】で振って下さい。難易度14で猫の声がどっちからしたかわかります。
一同:(コロコロ)……失敗。
マーナル:(コロコロ)……ピンゾロでファンブル(笑)
GM:マーナルだけ左の方から猫の声が聞こえました。
マーナル:これは間違いなく猫の声……みなさん左です! 左に行きますよ!(笑)
フェイ:じゃあ右だな。
オルフィ:うん右だね。
マーナル:って、いきなり否定ですか!(笑) 左から聞こえたのは確実です。どうして信じてくれないのです!
オルフィ:いや、なんとなく。
フェイ:嘘っぽい。
マーナル:ああ……根拠の無い理屈に泣く私(笑)
ルイ:じゃあ2手に分かれたら? 正直ぼくはどっちからも猫の声聞こえなかったし(笑) しらみ潰しに探すしか無いよ。
マーナル:では先に見つけた方が報酬を貰うという事にしましょう。どうです?
フェイ:おう! 俺が先に見つけてやるぜ!
オルフィ:じゃあ私とフェイは右に行くね。
ルイ:ぼくも右に行きます。
マーナル:はっはっはっ後で泣いてもしりませんよ? では300Gは私のものです――左に飛んで行きます。
ザハッド:やれやれ……シーフが2人いるパーティなのが吉と出たな。俺はマーナルについて行こう。あいつ1人は危険だ。
そうして2手に分かれての地下下水道探索が始まる。もちろんGMが適――ゴホンゴホン、事前に用意したダンジョンである。

 ちなみにフェイとオルフィとルイ組は……
「ちょっと、フェイがしっかりしないから奇襲受けたじゃない!」
「俺のせいかよ! 俺はちゃんと危険予知で気が付いたじゃないか」
「でも……なんでわざわざソイを庇うんですか……無駄に行動消費してまで……アコなぼくや、せめて幼馴染のオルフィさんを……」
「はっ! ソイより優先するものなぞ無い!」
「断言するな! あんた唯一の前線なんだから自覚持ってよね?」
ちなみにマーナルとザハッド組は……

「よし、敵は倒した(コロコロ)……罠も無い。先に進むぞ」
「よっしゃードロップ品ゲットです!」
「………………」
「あ、ザハッドの分も振っておきます(コロコロ)……よしゼリーとグミをゲット!」
「よし、先に進むぞマーナル」
「とりあえず、ゼリーもグミも私のキャラシーに書き込んでおきましょう」
「………………」

◆Climax01◆それぞれの理由

薄暗い地下下水道を探索する事数時間、奥の方から猫の鳴き声が聞こえた気がした。そして――
GM:ではフェイ組です。さらに奥に進んでいくとですね――
フェイ:あのさGM、進む前にちょっと会話を挟みたいんだけど。
GM:? 別に構いませんよ。では下水道を3人で歩いているシーンにしましょう。
フェイ:じゃあ先頭をオルフィと歩きながら――なぁルイ、キミってどうして冒険者になったんだ?――振り返りながら聞きます。
オルフィ:ああ、そういえば聞いてなかったね。どうして?
ルイ:実は……父さんを殺した仇を探しているんだ……。
オルフィ:うあ、ディープな話に(笑)
ルイ:ぼくの父さんは、優しくていつもぼくを抱きしめてくれたのに……ある日家に帰ってきたら殺されていたんだ……ぼくは父さんの仇を討つんだ。その為に冒険者になったんだ。
フェイ:そっか……それは大変だな。俺には両親ってのがいないから親子の気持ちってのはわからないけど、大切な人を殺されたら、きっと怒ると思う。辛いなルイ。
オルフィ:犯人に手がかりは無いの?
ルイ:『双頭の蛇』……って最後に父さんが言って事切れたんだ……きっと犯人に繋がる糸だと思う。
フェイ:そうか……じゃあ俺達も一緒にそいつら探してやるよ!
ルイ:え!?
フェイ:こうやって一緒にやってるのも縁……もう仲間だしな(笑)
オルフィ:うん、協力してあげるよルイ。
ルイ:あ……あ、ありがとう――と涙ぐみます。
GM:さて、そんな話をしているところで悪いんだが【感知】で10以上を振ってくれ、奥の方から猫の声が聞こえてくる。
オルフィ:(コロコロ)……成功! フェイ、今奥の方から猫の声がした!
フェイ:ダーーって走ろう!
オルフィ:追って行きます。
ルイ:ぼくも走ります!
GM:了解……――
フェイ:どうしたのGM?
GM:(じ〜っと3人のキャラクターシートを覗き込んでいる……)
オルフィ:GM?
GM:あ、了解。もう大丈夫。走って行くと奥の方に白い毛が汚れた太った猫が1匹いる。そして流れている水の中からエネミー魚が数匹、猫を狙っているね。
フェイ:よし! やっぱマーナルは間違ってた!(笑)
オルフィ:私達が合っていたとは言わないのがミソよね(笑)
ルイ:エネミー識別(コロコロ)……10。
GM:Lv1エネミーのアーチャーフィッシュが6匹だね。ルールブックのデータ見ても良いよ。ちなみに猫に狙い定めています。
フェイ:斬り込む!
オルフィ:猫を助ける為に私も走るわよ!
ルイ:……ぼ、ぼくも行く(笑)

◆Climax02◆エリザベス救出!

GM:ではここから戦闘ラウンドに降します。アーチャーフィッシュの行動値は3、フェイ達との距離は…48mね。この戦闘での行動如何によってエンディングが変ります。
フェイ:マルチエンディング?
オルフィ:なんでそんな……キャラ作後だから適当にやるって言ってたのに(笑)
ザハッド:猫探して地下水道潜るのは十分適当だと思うぞ。
GM:まぁとにかく戦闘をしよう。行動値を教えてくれ。
フェイ:行動値7!
オルフィ:9。
ルイ:ぼくは4。
GM:まずはオルフィからだね。マーナルとザハッドは2ラウンド目から登場して良いです。
マーナル&ザハッド:『了解』
オルフィ:マイナーとメジャー使って28m移動!
フェイ:俺も全力で24m移動! ああ、オルフィに負けてる(笑)
ルイ:マイナーで移動、メジャーで≪ジョイフル・ジョイフル≫をオルフィさんに(コロコロ)……チャラ〜〜♪ もっかい行動です。
オルフィ:ナイスよルイ!
※≪ジョイフル・ジョイフル≫――行動済みのキャラを未行動状態にするバードのスキルである。
フェイ:オルフィ、やっちまえー!!(笑)
オルフィ:うん! 残りちょうど20mだから距離も届く――≪サモン・ファーブニル≫!!!
GM:オルフィの呼び声に答えて召還獣ファーブニルが地下下水道に現れ、その竜の中の王と呼ばれる巨体が魚と蛙に突っ込んでいく!
オルフィ:(コロコロ)……命中12のダメージは(コロコロ)……魔法の9点!!
GM:(コロコロ)……全員命中したけど…うん、死んでない。
オルフィ:え!?
GM:そして魚6匹が猫に≪水噴射≫を命中(コロコロ)……猫がボチャンと水に落ちて――プッカー……
一同:『死んだーーーーー!!!』

GM:では2R目に入ります。最初はオルフィ……じゃなくて行動値11のザハッドだ。フェイ達とは逆側に出ます。猫を殺したアーチャーフィッシュとの距離は30mね。
ザハッド:む……マーナル、どうやら合流できそうだぞ――曲がり角を曲がって後ろに言おう。
マーナル:本当ですか!? フェイとオルフィは無事ですか?
オルフィ:次は私の番だよね? せっかくのファーブニルにも耐えられて、しかも猫まで殺されて……私はその場でペタンと座り込んで茫然自失になります――え、な、なんで……?
GM:あ、猫は後で食べるとばかりにアーチャーフッシュはオルフィの方を向きます。
ルイ:オルフィさんしっかりして! そいつらの≪水噴射≫は射程20mだから狙い撃ちにされます!!
フェイ:次は俺だ。マイナーメジャー両方使ってオルフィと魚の間に割って入る。魚にエンゲージだ!――オルフィしっかりしろよ! まだ敵はいるんだぞ!!
オルフィ:あ……うん……でも――
マーナル:行動値7なので私はつぶやく――オルフィ…(←戦う気無し)
フェイ:ルイ! 俺にもさっきの奴をかけろ!!
ルイ:≪ジョイフル・ジョイフル≫をフェイさんに(コロコロ)……チャラ〜♪ 成功。
フェイ:残しておいて良かった――行くぞ必殺……≪トルネードブラスト≫!!!
突っ込んでいったフェイを中心に、波紋型の水柱が吹き上がる! 次々と切り裂かれているアーチャーフッシュ達……。
  水柱が元に戻った時、そこには静かに虎鉄を鞘におさめるフェイと、水に浮かぶ真っ二つに切り裂かれた魚達がいた。

※≪トルネードブラスト≫――モブを死亡させる範囲(選択)型のサムライスキル。
GM:さすがモブ殺しのスキルだ、まさに一撃必殺。
フェイ:それがサムライの良い所だ(笑)
ザハッド:猫の死体を拾い上げて……死んでいるな。
オルフィ:グサッ!(←心にナイフが突き刺さる効果音らしい)
マーナル:ツカツカ近寄ってきて――オルフィ、今のは猫の身を第一に確保するべきでしたね。もしくは初撃に全力を込めて完膚なきまでに魚を倒すか……どちらにせよ、依頼失敗です。
オルフィ:う゛う゛……でも、だって……。
マーナル:どんなに言い訳しても猫は生き返りません。
ルイ:ごめん……ぼく、まだ復活の呪文は使えないんだ。
ザハッド:ま、冒険者になったばかりなんだ。こんな時もある。
オルフィ:ああ……なんか私のせい!? オルフィ的には凄く落ち込んでいると思う。生返事してる。
フェイ:じゃあオルフィの手を取って起き上がらせてから――ま、しょーがねーよオルフィ、気にすんなって(笑)――バンバンと叩こう。
オルフィ:……うん、ありがと。

◆Ending01◆依頼失敗

ラインの地下下水道から街へと戻ってくるフェイ達一行、依頼者の下へ結果を報告しに行く必要を思い出し全員嫌な雰囲気だった。もっとも……一番暗くなっているのはオルフィだったが……。
GM:ではラインの街(地上)に戻ってきました。
フェイ:やっぱ地上の方が良いなぁ! 下水道は息が詰まる。
ルイ:あ、今わかった。
フェイ:何がだ?
ルイ:戦闘に入る前にGMがぼく達のキャラクターシートを見ていた理由……あれって、移動力と射程の計算ですね。
GM:正解。
フェイ:どういう事だよ?
ルイ:つまり、敵までの距離が48m、オルフィさんの全力での移動距離が28m、フェイさんの移動距離が24m、ぼくの≪ジョイフル・ジョイフル≫で2回行動にすれば魚の番が回ってくる前に猫に辿り着きます。
マーナル:だから私が言ったじゃないですか、猫を優先しておけば……って。またはフェイトを使って魚に一撃死を与えるって手段も良いんですよねGM?
GM:その通りです。シナリオの作り方としては卑怯ですが突発的にやってるんで許して下さい(笑)
ザハッド:確かにオルフィのフェイトはかなり余っていたしな。
オルフィ:うわ〜〜ん! やっぱ私のせいじゃないのよ〜〜(泣)
フェイ:泣くなよオルフィ、ソイに笑われるぞ?(笑)
オルフィ:別に笑われたって良いわよ。みんなごめんなさい〜(泣)――私泣いてる。
ルイ:ごめんなさいです。ぼくも余計な事言いました。
ザハッド:いや、ルイは正しい。失敗から何かを学ぶことは良い事だ。特に……冒険者はな。
マーナル:そうですよオルフィ、そんな事でくじけるようなら冒険者など初めからならなかったら良かったのです。
フェイ:マーナル!――ちょっとそれは怒るぞ!
マーナル:いいえ言わせて貰います。冒険者は子供の遊びとは違うのです、今ならまだ引き返せます。やめるなら今のうちですよ。
オルフィ:………………。
マーナル:依頼者のザーマスさんには私とザハッドで会ってきます。フェイは2人を連れて先に踊る小鹿亭で待っていて下さい。
フェイ:むぅ、なんかマーナルが強気でムカツクけど、ここは大人しく従っていよう――いくぞソイ。
ルイ:オルフィさん……
オルフィ:トボトボ付いて行きます。
GM:では3人が退場です。
ザハッド:ではマーナルと2人っきりになってから呟こう――ふっ…それも優しさか?(笑)
マーナル:……なんの事です?
ザハッド:やれやれ……素直じゃない保護者だな(笑)
………………………………………………………………………………………………
GM:「エリザベスちゃんはどーしたザーマス? どうして2人しかいないザーマス。もうすぐ日も暮れるから報酬のボーナスは無しにするザーマス!」――と2人の目の前で依頼人のザーマス=ポストさんはお怒りです。
マーナル:実はまだ依頼失敗した事は言っていません――その事なのですが……この依頼、降りたいと思います。ちょっと私達のような駆け出しでは、気品漂うエリザベスちゃんは見つける事ができそうに無いのです。
GM:「まぁ! じゃあ報酬は渡さないザーマス。まったく使えない冒険者ザーマス。今度はもっと質の良い冒険者を雇うザーマス。きっとエリザベスちゃんを見つけてくれるザーマス!」
ザハッド:絶対無理だけどな。
GM:「何か言ったザーマス?」
ザハッド:いや、なんでも無い(笑)
マーナル:と、言うわけで申し訳ありませんでした……それでは失礼します――と屋敷を出ます。お金は凄く未練がありますが、ここで任務失敗の風潮がたつより良いです。今後の営業にかかわります(笑)
ザハッド:……お前、こんな時にも頭の片隅じゃそれなんだな……。
マーナル:何か言いましたか?
ザハッド:いや、やっぱりお前はお前だと思っただけだ。

◆Ending02◆汝、冒険者たれ!

踊る小鹿亭に戻ってきて、体を洗った3人は1階の食堂テーブルに集っていた。
オルフィ:もうめちゃくちゃブルーになってる。右手だけでポソポソご飯食べてる感じ。
フェイ:俺はがっつくぞ! ソイと一緒に――「やっぱここのご飯は旨いなぁ」
GM:『ソイッ♪ ソイッ♪』
ルイ:フェイさん……もうちょっとオルフィさんを慰めてあげた方が……。
フェイ:なんか言ったか?――モグモグモグモグ(笑)
ルイ:………………。
GM:では看板娘のアリアがやって来て――「お帰りフェイ! で、初めての依頼はどうだった?」
フェイ:おう! すっげー楽しかったぞ! でも次はもっと冒険者っぽい依頼が良いな(笑)
GM:「まぁ何はともあれご苦労さ……って、どうしたのオルフィ?」
オルフィ:……ううん…別に何でも無いよ……と元気無く。
GM:「何かあったの?」
フェイ:ああ、オルフィがミスって依頼失敗したんだ(一同大爆笑)
まさか言うとは思わなんだ……(笑)
オルフィ:あ、あ……あんたねーー! 私がこんなに落ち込んでるのに何デリカシーの無い発言してんのよ!! 思いっきり首絞めるわよ! あったま来た!!!
マーナル:逆切れです(一同爆笑)
フェイ:うぐぐぐぐ――ぐるじい(笑)
ルイ:あ、あの……
GM:「オ、オルフィ……?」
オルフィ:だいたいあんただって「やっちゃえー!」って言ったじゃない! なんで私ばっかりが落ち込まなきゃいけないのよ不公平よ!――ソイをフェイの口に押し込みながら――あんただって責任あるんだから反省しなさいよね!!
フェイ:ソイになんて事を!?……でも、グフグフッ言ってます(笑)
マーナル:ではそんな所で戻ってきましょう。エンディングに間に合わなくなる(笑)
ザハッド:なんとなく予想は付くがな。
マーナル:やぁやぁアリア、私達にも夕飯を出してくれないかな?
GM:「あ、わかりましたー」――と、しめたとばかりに奥に引っ込むアリア(笑)
ルイ:ああ、ずるい(笑)
オルフィ:じゃあマーナルに向き直って――マーナル! あなただってそうよ! なんで何も聞こえて無い左の通路に行っちゃうのよ。そのせいで合流遅れて猫が死んだのよ!
マーナル:ええ? そんなめちゃくちゃな(笑)
フェイ:マーナルに怒りの矛先が向いたのでソイを解放してから――そうだそうだ! 全部マーナルが悪い――とオルフィに加勢(笑)
ルイ:そうだそうだ!――ぼくもオルフィさんは怖いので加勢(笑)
ザハッド:スッ…とフェイ達のテーブルに着こう。
マーナル:ああ、さりげなくザハッドまで(笑)――少し落ち着いて下さいオルフィ! あの時猫が助からなかったのはどう考えてもあなたが――
オルフィ:そんな言い訳は聞きたくない!(一同大爆笑)
フェイ:さすがにひでぇ(笑)
ルイ:鬼だ(笑)
ザハッド:南無三。
オルフィ:ま、それはそれとして今日はこのくらいにしておいてあげる。
マーナル:このくらいも何も私は何も悪く……いや、確かにファンブルして別行動したのは確かですが(笑)
オルフィ:と、言うわけで……フェイ!
フェイ:はい!(一同笑)
オルフィ:せっかく今日から冒険者になったんだし、今日はパーッと騒ぎましょうよ♪
フェイ:おお、それはいいな! やろうやろう! アリアー料理いっぱい持ってきてー(笑)
GM:『ソイッ♪ ソイッ♪』
マーナル:と言うか……オルフィ、冒険者は辞めるんじゃ無いんですか?――と、いやこの質問はやめておきましょう。きっと無駄です。
ザハッド:ふッ――とマーナルの諦め顔を見て笑おう(笑)
踊る小鹿亭に笑い声が響く。
初めての依頼には失敗してしまったが、そんな事は気にしないかのように。
挫けそうになった今日も、明日になれば新しい冒険が待っている。
そう――

今日から、冒険者になったのだから……。
アリアンロッドRPGリプレイ
みっしょん01  『キャット・レスキュー』
FIN

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