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アリアンロッドRPG
――母なる大地エリンディル。
4つの時代と3つの滅びを越え、この世界は平和な時代を迎えていた。
しかし妖魔達は滅びていなかった。魔族や邪神を蘇らせるべく彼等は再び活動を開始する。
――そんな世界で、自らの危険をかえりみない者達がいた。
世界の謎を、精霊の謎を、そして神々の手がかりを求めて冒険する者達――そう冒険者が!!!


みっしょん04:

タキシード・シャドー


◆PrePlay01◆減少・成長・新キャラ投入!?

  GM:ではアリアンロッドキャンペーン第四話を始めます!
オルフィ:はいGM! 今日はルイとザハッドさんがいませーん!
フェイ:遅刻だ遅刻! 今日のお昼ご飯は2人がおごりだ(笑)
GM:いえ、実はここで重大な発表です。今日からルイ(PL伍長)とザハッド(PLボブ)が来れなくなりました。
一同:『なにーー!?』
オルフィ:回復役いなくなっちゃうの!?
フェイ:唯一の大人キャラなザハッドさんがいなくなる方が辛いって!!
マーナル:はっはっはっ、ここに頼れる大人がいるじゃないですか(笑)
オルフィ:黙れ女装癖の裏切り者。
マーナル:………………(←ちょっと傷ついたらしい)
フェイ:おかしいだろGM、いつも『法事以外の理由でTRPGを休む事は許さん』って言ってるのに!
オルフィ:それとも2人揃って法事?
GM:いや、別のTRPGキャンペーンの最終回らしい。それは仕方なし……が、このままじゃこっちも厳しいので、今日から新PLを呼んであります。
マーナル:さっきから横に座っている人ですね(笑)
VON:今日からは俺もPLで参加するから、宜しく!
――と、言うわけでPLの変動がありました。本日より伍長・ボブに代わりましてVONがプレイヤー参加です。
GM:VONにはこちらから他の3人に合わせて経験値をあげるので、同じLVになるようにキャラを作ってもらいます。
VON:了解!
フェイ:大人のキャラやってくれ!
オルフィ:女の子! 周り男ばっかで華が無いんだもん!
マーナル:お金持ちのキャラにして下さい。お友達になりましょう(一同爆笑)
VON:えっと……GM、どうすればいい?(笑)
GM:好きに作っていいです(笑)
………………………………………………………………………………………………
GM:では自己紹介!
VON:(以下ノア)名前はグレース=ノア。ヒューリンの女性27歳。
フェイ:大人だー!
オルフィ:年上のお姉さん!
マーナル:やはり清純派アコライトの神官ですか?
ノア:いや、粗野な戦士系。ウォーリア/ウォーリアだし。
オルフィ:ちょっと! ルイが抜けて回復役いないって話は聞いてたでしょう? なんでよりにもよって戦士重ね取りしてるのよ!(笑)
ノア:なぐりたいし。
フェイ:うわぁ……直球だ。
ノア:それに回復っていうのは、敵から攻撃をくらって死にそうになるから必要になるもの、死にそうになる前に敵を殲滅できれば何も問題は無い。
マーナル:あ〜一理ありますね。
フェイ:そういう考え方もありか。
オルフィ:いや……騙されてるから、それ。
ノア:身長175cmの赤髪に褐色肌のナイスバディ! 武器は両手剣のクレイモア。傭兵団で幾多の戦いに身を投じていたけど、傭兵団が解散したのをきっかけに冒険者になった。
GM:傭兵になる前はどうだったの?
ノア:父と弟と3人暮らしだったが、まぁ美少年の弟といろいろあって……。
マーナル:いろいろ?
オルフィ:これは……どう反応するのがオルフィ的には正しいんだろう?(笑)
ノア:で、さらにいろいろあって父親を殺しました。
GM:おいっ!!!(一同爆笑)
フェイ:いきなりだー! しかも意味わかんねー(笑)
オルフィ:たぶんお父さんにバレちゃったのね……そして逆上のノア……勢い余って父親殺人。
マーナル:遺産目的ですか?
オルフィ:全然違うし、私やノアの話ちゃんと聞きなさいよ。
ノア:ときどきそんな父親の悪夢にうなされるから、今でもアンデッドとかは苦手だね。もっともそれ以外は怖いもの無し。あたいは頼れるお姉さん戦士のポジションだな。
GM:了解しました。それでは他の3人は成長できましたか?
フェイ:3LVになったー! ≪トゥーハンドアタック≫と≪カヴァーリング≫を取った。
GM:カヴァーリングか! 前回NPCの女の子出したし良い選択です(笑)
フェイ:は? なんでNPCに使うのさ。
オルフィ:うんうん。
フェイ:ソイに使うのに決まってるじゃん(一同笑)
オルフィ:――と思ったわよ!! ビシッ! 延髄飛び回し蹴りヒット!
フェイ:ぐぁッ!!(笑)
GM:と、そんなオルフィは?
オルフィ:私も3LV! ≪サモン・シームルグ≫と≪マジックサークル≫を取って召還術士を充実。シーフ系は罠関係さえしっかりできれば良いしね。
マーナル:私も3LVです。≪ファイアボルト≫を3LVに、それと≪マジックロック≫を覚えました。
GM:OK、ではそんな感じで――

◆PrePlay02◆キャラクター紹介

フェイ=スレニオン
メインクラス :ウォーリア
サポートクラス:サムライ
年齢:17  性別:男  種族:ヒューリンとヴァーナ(猫族)のハーフ
身長:160cm  髪:深緑  瞳:碧  肌:黄
レベル:3  フェイト:5  HP:43  MP:31

種族スキル:≪ハーフブラッド(アクロバット)≫
ウォーリアスキル:
≪ボルテクスアタック≫1/≪インヴィジブルアタック≫1/≪バッシュ≫1/≪オートガード≫1/≪カヴァーリング≫1
サムライスキル:
≪トルネードブラスト≫1/≪スピリット・オブ・サムライ≫1/≪カタナマスタリー≫1/≪トゥーハンドアタック≫1

備考:
  かつてモンスターばかりが棲む孤島で唯一の人間として育った。しかし今より15年前、<至高の皇帝>ギルドにより孤島から人間世界へ連れ出される。孤島から一緒に付いてきたポメロのソイを何より大事にする。
  すごい冒険者になる事を夢見ている小さな勇者……なのだが、現実にはただのポメロ馬鹿である。



オルフィ=メイヨール
メインクラス :シーフ
サポートクラス:サモナー
年齢:15  性別:女  種族:ヒューリン
身長:156cm  髪:黒  瞳:灰緑  肌:白
レベル:3  フェイト:7  HP:30  MP:43(+30)

種族スキル:≪プロヴィデンス≫
シーフスキル:
≪ファインドトラップ≫1/≪ヴィジランテ≫1/≪リムーヴトラップ≫1
サモナースキル:
≪ファミリア≫1/≪サモン・ファーブニル≫1/≪サモン・アラクネ≫1/≪ブラッド・パクト≫1/≪サモン・シームルグ≫1/≪マジック・サークル≫1

備考:
  <至高の皇帝>ギルドマスターであるハディス=メイヨール(通称"皇帝")の実の娘。なにやら秘密を知ってしまい皇帝右腕の錬金術師の策謀でフェイと共に街に置き去りにされる。フェイとは幼馴染である。
  ヒロイン目指して頑張っているが、頑張っているのはもっぱらツッコミである。フェイの事が好きらしい。



マーナル=ファゾル
メインクラス :メイジ
サポートクラス:メイジ
年齢:27  性別:男  種族:ドゥアン(天翼族)
身長:176cm  髪:青  瞳:金  肌:白
レベル:3  フェイト:5  HP:30  MP:47

種族スキル:≪ウィング≫
メイジスキル:
≪マジックフォージ≫2/≪マジックブラスト≫1/≪ファイアボルト≫3/≪コンセントレイション≫1/≪エアリアルウェポン≫1/≪マジックロック≫1

備考:
  大金持ちを養父に持ったフェイとオルフィの兄的保護者……なのだが、家が没落してお金に困り出してから性格が破綻、金銭至上主義者と化す。美形な羽持ちで天使と見紛うばかりなのが勿体無い。
  金の為なら仲間を売るようなお人。備考ながら女装が意外と似合うらしい。



グレース=ノア
メインクラス :ウォーリア
サポートクラス:ウォーリア
年齢:27  性別:女  種族:ヒューリン
身長:175cm  髪:赤  瞳:金  肌:褐色
レベル:3  フェイト:5  HP:48  MP:28

種族スキル:≪コンバットマスタリー≫
ウォーリアスキル:
≪ボルテクスアタック≫1/≪トゥーハンドソードマスタリー≫1/≪オートガード≫1/≪バッシュ≫1/≪インヴィジブルアタック≫1/≪アイアングラッド≫1/≪カヴァーリング≫1

備考:
  かつて傭兵団にいた大人な女性冒険者。弟を愛し父親を殺し1人家を出て傭兵に……かなり危険な過去を持つ。最近、傭兵団が解散になり冒険者になろうとラインの街へやってきた。
  姉御肌で頼りになるが、実は幽霊が苦手らしい。新キャラにつき情報不足……。

◆Opening01◆ギルド脱会

吸血鬼の被害にあっていた村を救い、さらに館に囚われていたアウリラ(兎族)の少女を助け出した『碧い烈風』達。しかし、その助けた少女はフェイの事をなぜか知っているようで……――
GM:さて、前回のあらすじは覚えてますね?
フェイ:マーナルが変態だった。
オルフィ:マーナルがゲスだった。
マーナル:そこは重要じゃありません!!(笑)
GM:吸血鬼を退治したら、垂れ耳兎の少女が飼われていて助けました。そうするとなぜかその少女はフェイの事を未来の旦那(ご主人様)と呼び、オルフィからのプレッシャーが高まるままラインの街へと帰還した……って所で終ったと思う。
フェイ:あぁ…思い出した。
オルフィ:結局、その兎女はなんて名前だったっけ?
GM:実は前回のセッションでは明らかになっていない。だけどラインまで一緒にやって来たならソレぐらい聞いてるだろうし教えます。彼女の名前はメーアです。
フェイ:メーアか。
GM:「はい、ご主人様」――とフェイを見てニコっと。
フェイ:お、おう、宜しくな。
オルフィ:その後ろで面白くない私がいると(笑)
フェイ:『ソイソイソイソイッ!!』(笑)
GM:メーアはどこからか連れてこられた訳ではなく、ずっと男爵の館にいたらしい。だから帰る場所がありません。
フェイ:ま、しばらくは俺らと一緒にいればいいさ。
オルフィ:う……まぁ、それはしょうがないか。
GM:とそんな感じで、すでにラインの街です。
マーナル:では依頼を貰いに行きます!
オルフィ:え、いきなり!? ちょっとは休まないの?
マーナル:メーアの分の出費がかさみますし仕事は早く見つけておいた方が良いでしょう。
GM:了解。では場面は依頼所です。マーナルと一緒にザハッドとルイも一緒に来ています。依頼所には冒険者同士の連絡に使えるように、掲示板なんかもあるのですが……そこに1枚の紙がはってあります。
マーナル:見るのはタダだし見てみますよ。
GM:その紙には――『裏切り者に制裁を……』――と赤い文字で書いてあります。右下には尾っぽも頭になっている双頭の蛇のマークが入っていますね。
マーナル:なんでしょうねぇこれは。
GM:と、ルイが――「マーナルさん……ぼく、ギルドを脱退する」
マーナル:はっ? いきなりどうして?
GM:「やらなきゃいけないんだ……ぼくが」
マーナル:……まぁ、どんな理由があるのかは知りませんが、あなたの意思が固いという事はその瞳を見ればわかります。
GM:「あ、ありがとう」――そう言って……。
マーナル:むんずと掴んで――ただ、ギルドの脱会には500G必要なのでちゃんと払って下さい(一同笑)
オルフィ:そんなの無いでしょうが!!(笑)
マーナル:ここにオルフィはいないでしょう? さぁルイ、払って下さい。
GM:そうするとルイは――「でも、500Gなんてぼく持って無いし……」
マーナル:大丈夫ですよルイ、同じ冒険者仲間として数日暮らしたのです。割引で今持っているG全部で構いません。
フェイ:全然割り引いて無いし!
ルイ:「フェイさんやオルフィさんに宜しく言って置いてね」――とルイは言うと、マーナルの後ろに向かって何かを放り……チャリンと音がします。
マーナル:振り向いてゲット!
GM:適当な金属片ですね。そしてそんなマーナルに――「ゲスに払う金はねーー!!」――と叫んで走り去るルイ(一同爆笑)
マーナル:ええええ!?(笑)
オルフィ:そんなキャラだったっけ!?(笑)
GM:とりあえずルイは脱会しました。
マーナル:あ、あのガキ……(笑)――とは言え、ルイ1人では戦う事もできないでしょうし……ザハッド、ルイについて行ってくれますか?
GM:ザハッドは短く――「ああ、そうだな」
マーナル:申し訳ありませんね。
GM:「いや、いい。それに……」――とザハッドも掲示板の紙を見て――「……たぶん、俺がルイについて行く方が良いはずだ」
マーナル:???
GM:「フェイやオルフィの事は任せるぞ」
マーナル:ええ、私は保護者ですよ? 任せて下さい。
GM:「保護者か……そういえばそうだったな」――そしてザハッドは、ルイの後を追っていなくなりました。
マーナル:しかし何でしょうね……この伏線チックな2人の引きは(笑)
GM:さぁ、それはおいおいって事で。

◆Opening02◆踊る小鹿亭――少女の葛藤

柔らかなブロンドの髪、吸血鬼の館からずっと着ている服の色はピンク、髪に埋もれるように垂れた白い兎の耳……フェイ達に付いて来たメーアは、そんな外見だった。
GM:一方、踊る小鹿亭です。いるのはフェイとオルフィとNPCなメーアです。
フェイ:ご飯食べてるぞ――モグモグ――ソイ、美味いなぁ(笑)
GM:『ソイッ♪ ソイッ♪』
オルフィ:その横でメーアをちらちら見てる。この子は敵か味方か……。
GM:メーアは目の前にある殻付きのゆで卵を見て――「これはどうやって食べれば良いのでしょうか?」
フェイ:じゃあ殻を剥いてあげるか――ほい。
GM:「わぁ♪ ご主人様、凄いです!」
オルフィ:敵発見!!!(一同笑)
GM:メーアは卵を食べて――「おいしい♪」――とフェイに微笑もう。
フェイ:そ、そうか?――とちょっと嬉しいかな(笑)
オルフィ:(低い声で)フェ〜イ〜? 私も卵の剥き方わからないんだけど、剥いて欲しいなぁ〜。
フェイ:ソイ〜――とソイに。
GM:ではソイはフェイの頭から降りてパクっとオルフィの卵を口に……そしてペロンと殻だけ食べて中身を吐き出し、再びフェイの頭の上へ(一同爆笑)
オルフィ:………………。
フェイ:めんどくさがらずに、それぐらい自分で剥けよな?
オルフィ:(プチッ)テーブルの下で、その卵を握りつぶす(一同爆笑)
フェイ:よくやったソイ!――とソイを褒めてよう(笑)
オルフィ:キーーー! ムカツク! でも殴ったら嫉妬しているみたいだし、ストレスが溜まるー!!!(笑)
フェイ:そういえばマーナル達遅いな、ちょっと見てくるわ。行くぞソイ。
GM:『ソイッ♪ ソイッ♪』――そして――「あ、メーアもご一緒します!」――とメーアも付いていきます。
フェイ:そうか? じゃあ一緒に行こう……オルフィはどうする?
オルフィ:っさいわね! 行きたいなら勝手に行きなさいよ!――ドンッ! とテーブルにフォークを!(笑)
フェイ:おう(笑) わかった行ってくるよ――なんで怒ってんだあいつ?とか思いつつメーアとソイと依頼所へ向かおう。
オルフィ:フェイを見送ってから――なんなのよあいつは〜!!――と怒った後自己嫌悪……はぁ、何やってるんだろう私。
GM:と、小鹿亭のアリアがやってきて――「オルフィ、私は応援しているからね」――と、サービスで手作りケーキをくれます。
オルフィ:うう……持つべきは女の友達だよー――感激しながらケーキ食べてる(嬉泣)。

◆Opening03◆助け舟ノア

依頼所へと向かったフェイとメーアだったが、ラインの街の人ごみの中、街に慣れてないメーアがいなくなってしまう。
GM:と、いきなりメーアがいなくなりました。ラインの冒険者通りです。
フェイ:いきないだー!(笑) ソイ、メーアの匂いを辿るんだ!
GM:『ソイッ♪ ソイッ♪』――と、ソイは人ごみの中をかき分けて行ってしまいます。
フェイ:追う!
GM:フェイがなんとか人ごみを抜けると、路地裏の方からソイの声がする。
フェイ:ソイッ!!――駆けて路地裏に!
GM:そこではソイを抱えたメーアが、大中小の3人のチンピラに囲まれています。
フェイ:そこに登場!――ソイを放せ!!
GM:ソイかよ!(笑)
オルフィ:あ、ちょっと溜飲が下がった(笑)
GM:小と中が――「アニキ、変な奴が来ましたぜ?」「どうしやすか?」
オルフィ:じゃあ太った大チンピラが――『このガキは俺にぶつかりやがったんだ。クリーニング代1万G払ってもらわねーとな?』
フェイ:小さいチンピラを殴る! バキッ!――無茶言うな! そんな金、あるわけないだろ!
GM:「い、痛ぇ!」「ア、アニキ!」
オルフィ:(大チンピラ)『おいおい、医者代追加で2万Gになっちまったなぁ?』――とメーアを抱き寄せ人質にする(笑)
フェイ:う゛……それはさすがに手が出せない。
オルフィ:(大チンピラ)『おいお前等、その小僧に現実を教えてやりな』
GM:「へっへっへっ」「さっきのお返しだ!」――小と中がフェイを殴ります。
フェイ:ここは殴られよう。そういうシーンっぽい。
オルフィ:(大チンピラ)『これでトドメだ……死にな、この浮気者が!!!』(一同爆笑)
マーナル:それはチンピラのセリフですか!?(笑)
フェイ:オルフィじゃないかよ!!(笑)
ノア:実はフェイと大チンピラは付き合ってたり……とか(一同爆笑)
GM:え〜、今の浮気者発言はなかった事に(笑)
フェイ:じゃあ殴られて――
ノア:そこで登場! 大チンピラの腕をフェイに当たる前に掴んで捻りあげる――そこまでにしときな。
オルフィ:(大チンピラ)『痛てててて!――なんだてめぇは!?』
ノア:ケツを蹴って放す――こんな子供相手に大の大人が恥ずかしくないのかい?――メーアをチンピラから放してフェイの方へ、2人を護るようにチンピラの前に立つ。
GM:「アニキ!」「よくもアニキを!」――ノアに突っかかってきます。
ノア:チラリと一瞥、剣を一瞬で抜いて大チンピラの首筋に。
オルフィ:(大チンピラ)『やめろ! お前達(小と中)も動くな!』
GM:「アニキ!?」「早いッ!」
ノア:さっさと帰るんだね。それとも胴体とおさらばしたいかい?
GM:「ちっ……覚えてろよー!」――とチンピラ大中小は逃げていきます。
ノア:坊や、大丈夫だったかい?
フェイ:あ、うん……ありがとう。
ノア:いや、こういうのを放っておけない性質でね。
フェイ:なんかお礼……そうだ、ご飯でもどうですか? 奢りますよ(笑)
マーナル:………………。
ノア:坊やに奢ってもらうのも……――と少し考えて――いや、奢ってもらおうかな。あたいはノア、この街に着いたばかりでそういう場所を探していたんだ(笑)
………………………………………………………………………………………………

ノアを連れて踊る小鹿亭へ戻ってくるフェイとメーア。オルフィに「マーナルは?」と聞かれたりもするが……――。
フェイ:ああ、そういえばそうだった(笑)
オルフィ:ま、別にいいけど……そのお姉さんは?
フェイ:ああ、俺とメーアがピンチのところを助けてくれたんだ――オルフィの機嫌が直っているので、俺はホッとしてる(笑)
ノア:私の名前はノア、傭兵として各地を回っていたんだけどね。今度冒険者になったんで有名なこの街にやってきたんだ。この坊や達を助けたのは偶然だよ。
オルフィ:へぇ〜傭兵だったんだ。私の名前はオルフィ、オルフィ=メイヨール。こっちの"坊や"はフェイで、兎耳なのがメーアよ。
フェイ:お前まで坊やとか言うなよ! それと俺の頭の上にいるポメロが親友のソイ! さぁソイ、挨拶を――
オルフィ:バチコーン! とソイを壁に叩きつけてからフェイに――(だから、なんであんたはエネミーを紹介するのよ!!)(笑)
フェイ:ご、ごめん(笑)
GM:「ああ、ご主人様……」――とメーアが心配(笑)
ノア:へぇ、ポメロを使役しているのかい? なかなかできるもんじゃない……凄いじゃないか。
フェイ:おお、褒められた!
オルフィ:ソイに驚かないなんて(笑)
マーナル:そろそろ登場しましょうか――さぁ皆さん! 朗報ですよ!――ドアを開けて入って来ましょう。
フェイ:あ、マーナル。
オルフィ:朗報?
マーナル:ええ、実はルイとザハッドが私達のギルドを脱会しました。
フェイ&オルフィ:『ええ〜〜!!』
マーナル:ギルドが3人になって山分けの報酬も1人60%アップ!(一同爆笑)
オルフィ:主戦力のザハッドさんと回復役のルイを失ったら、私達の生存率の方が60%ダウンじゃない!(笑)
マーナル:うまいこと言いますね(笑)
オルフィ:笑ってるんじゃない!!!
マーナル:まぁ何とかなりますよ(笑)
オルフィ:ならないわよ!……ああ、もうどうして……。
ノア:なんだ、お前達ギルドのメンバーが足りないのか? それならあたいが力を貸してやろうか?
フェイ:おお! ノアさんなら頼れる大人だ!(笑)
オルフィ:うん、マーナルとは違うわね(笑)
マーナル:ちょーーと待った! なんですその傭兵チックな野蛮な女性は! せっかく口減らしできたっていうのに、また増やしてどうするんです!!
ノア:フェイ、オルフィ、これ(マーナル)はお手伝いさんかなんかか?
マーナル:なっ! 失礼な! 私はこの子たちの保護者です!
フェイ:いらねーよな。
オルフィ:でもお財布として居て欲しいかな。
マーナル:私の存在価値って……。
フェイ:まぁ、そんな感じ……かな(笑)
オルフィ:とりあえず私達は『蒼い烈風』っていうギルドを組んでるんだけど、本当に入ってくれるの?
ノア:ああ、構わないよ。傭兵だったから冒険者のギルドにはどこにも所属してなかったしね。
フェイ:じゃあ決定!
マーナル:納得はできませんが、ギルド長のフェイがそう言うのでは仕方ありませんね。
GM:「宜しくお願いしますノアさん、メーアって言います」――と、メーアも自己紹介。
オルフィ:回復が居ないけど……まぁ、なんとかなるかな?
GM:ああ、言い忘れていたがメーアは1LVのアコライト/シーフだぞ。具体的には≪ハイジャンプ≫≪ヒールLV2≫≪リジュネレイション≫≪ファインドトラップ≫≪シャドウストーク≫が使える。
フェイ:回復できるじゃん!
マーナル:意外と拾い物じゃないですか!
オルフィ:……ふ、ふ〜ん、凄いじゃない。
フェイ:ああ、またオルフィの機嫌が悪く(笑)
ノア:そう見ると、結構バランスの良いギルドなのかもしれないね。
オルフィ:ところでマーナル、依頼はどうしたの?
マーナル:おお!? ルイとザハッドが抜けた事に気を取られて依頼を受けてくるのを忘れました(笑)
フェイ:何やってるんだか……。

◆Opening04◆オルフィvsメーア

急ぎ依頼所へ引き返していくマーナル、その後をフェイがソイを連れて追っかけて行く(オルフィの居る小鹿亭から逃げたとも言う)。小鹿亭のテーブルにはオルフィとノアとメーアだけが残っていた。
GM:では女3人のみが残っています。
ノア:女三人寄れば姦しいと言うが……。
オルフィ:ブスッとしてる。
GM:メーアは幸せそうにご飯を食べてます。まだ食べ終わってなかったので。
ノア:(ふっ……子供だな)――と思いながら2人を無言で見ていよう(笑)
フェイ:し、静かな……良かった、こっち来て。
オルフィ:じゃあメーアに話かけようかな――ねぇ、メーアはあの館にいる前は、どこにいたの?
GM:「男爵様の館ですか? さぁ……メーアが気が付いた時には、いつもあそこで暮らしていましたから、それより前はわからないのです」
オルフィ:記憶操作? それとも……とりあえず敵のスパイって事にしようか。
フェイ:いや、勝手にするなよ(笑)
GM:「オルフィさんはどこにいたのですか?」――と同じ質問をしよう。
オルフィ:え、私? 小さい頃は旅してたけど、半分以上はこの街で育ったかな。フェイとは旅していた頃から一緒だったけど、マーナルはこの街で暮らすようになってからの家族――と、ちょっと優位(笑)
GM:「ご主人様と小さい頃から一緒だったんですか? 羨ましいです。メーアは小さい頃からご主人様のお話しか聞かされてなかったですから……」
オルフィ:まぁ……あの男爵に囲われてたんだしね……ちょっと同情しちゃうかな。
ノア:ところで、メーアはあの坊や……フェイとどういう関係なんだい?――ご主人様って呼ぶのは聞きなれないし。
GM:「ご主人様はメーアと結婚する人です。だからご主人様って言うんですよ♪」――と。
オルフィ:コップを持つ手に力が……ピシピシ!
ノア:結婚……ああ、それで主人ってわけか。
オルフィ:ねぇメーア? メーアはフェイの事どう思っているの?――とちょっと青筋立てながら(笑)
GM:「結婚するご主人様ですから……大好きですよ♪」
オルフィ:やはり敵か……どうして私は≪インベナム(毒を物に添付するスキル)≫を取らなかったんだろう!?
そういう使い方をしないからだと思う。
ノア:そういうオルフィはどうなんだい? フェイとは幼馴染みなんだろ?――と、からかってみる(笑)
GM:メーアも普通に――「オルフィさんはご主人様の事が好きなのですか?」
オルフィ:わ、私はほら、ただの幼馴染だし! だいたいなんであんなポメロ馬鹿を私が好きにならなきゃ――と赤くなりながら全否定(笑)
GM:「そうだったのですか、ちょっと安心です」――と胸を撫で下ろすメーア。
オルフィ:くっ、なんか複雑――ねぇメーア、なんで安心なのよ?
GM:「だってオルフィさんは始めて出来た人間のお友達です。ご主人様が原因で喧嘩したく無いです♪」
フェイ:おお!!
マーナル:良い子ですねぇ(笑)
オルフィ:わ、私にどうしろと!?(笑)――う、うん、そうだね。
ノア:そんな2人を見守っていよう。傭兵団ではこんな微笑ましい光景は見れなかったしね。
………………………………………………………………………………………………

一方、依頼所に向かったマーナルとフェイには、2つの依頼が提示されていた。
GM:1つは『宝石を護って』という護衛の依頼、報酬は500Gで依頼主はお金持ちのコウシャ=ユーセーさん。
マーナル:お金持ち! これしかありません!!
GM:じゃあそれにします?
マーナル:いや、もう一方も聞く。報酬が高いかもしれないですし。
GM:もう一つは『伝説のポメロを探して』って依頼、依頼主はポメロ博士。報酬は100万ポメロ(一同爆笑)
マーナル:なんですその貨幣単位は! 1ポメロは何Gです!(笑)
GM:それは書いてないね(笑) 依頼所のフィリスが――「今のところ、この2つですね? どうしますか?」
マーナル:宝石の護衛を――
フェイ:ポメロ博士の依頼を――
ここでマーナルとフェイのPLがお互いを見つめる。
フェイ:たぶん……平行線?
マーナル:ですね……GM、これは決着の付かない言い争いになります。一度小鹿亭に帰っても良いでしょうか?(笑)

◆Opening05◆多数決で決めよう!

2つの依頼を持って踊る小鹿亭へと帰ってくるフェイとマーナル、テーブルでは穏やかなような張り詰めたような、微妙な空気が漂っていた。
オルフィ:あ、フェイ!――と、ちょっとメーアの一直線な問いに窮していた私は助けられる(笑)
GM:メーアも――「あ、ご主人様お帰りなさいです♪」
フェイ:ああ、ただいま。
ノア:依頼の方はどうだったんだい?
マーナル:それが2つあるのですが……私とフェイだけでは決められなくて……ちょっと見てくれませんか?
GM:『宝石を護って』と『伝説のポメロを探して』って依頼の説明を受けました。
フェイ:絶対にポメロ博士だって!
ノア:正直……依頼料の100万ポメロってのが気になるには気になるね(笑)
オルフィ:私はフェイがポメロで喜んでいるのを見て――私は宝石の護衛の方が良いとおもうな。
マーナル:ではここは平和的に多数決で決めましょう。
フェイ:じゃあ『伝説のポメロを探して』が良い人挙手!
――と、フェイとメーア(GM)しか手があがらない。
マーナル:はい。『宝石を護って』にけってーい!
フェイ:ちょっとノアさん! さっき100万ポメロ気になるって言ったじゃないか! なんで裏切るんだよ!(笑)
ノア:100万ポメロは確かに気になる……が、現実的では無い。
オルフィ:大人だわノアさん(笑)
GM:「ご主人様、元気出して下さい」――とメーアがフェイの手を取って言う。
フェイ:あ、ああ、ありがとうメーア……ちきしょー、なんで皆わかってくれないんだ……なぁソイ。
GM:『ソイ、ソイ〜』
マーナル:では依頼の詳しい説明を――
オルフィ:あ〜〜イライラする!!! 後ろからマーナルを蹴っ飛ばす!!! ウガーーー!!!(一同爆笑)
マーナル:ウガーー!って(笑) 何するんですオルフィ! しかもいきなり前触れもなく!!(笑)
フェイ:そうだぞオルフィ、何いきなりマーナルを虐待してるんだよ?
オルフィ:っさい! 黙れ、このポメロヒッキーが!!!(一同爆笑)
フェイ:違うぞオルフィ! 俺は引きこもってなんかいないだろうが! ポメロは素晴らしいんだぞ!!
オルフィ:何よ、文句あんのあんた!?――と久しぶりにフェイと喧嘩でもしよう(笑)
フェイ:良いだろう。冒険者のスキルとかすっかり忘れた状態で昔のように頬っぺた引っ張ったり。
オルフィ:髪の毛むしったりする(一同爆笑)
フェイ:むしんのかよ!!(笑)
GM:「あ、あの……喧嘩は……」――とメーアは止めれず、オロオロしている。
マーナル:私は……はぁ……と溜息を付きましょう。まったくあの子たちは……。
ノア:じゃあ大人の話と行こうじゃないか。マーナル、宝石の依頼だが……今のうちに詳しく教えてくれないか?
マーナル:あ、ええ……そうですね、わかりました。
――『宝石を護って』――
◆依頼主はコウシャ=ユーセーさん。大金持ちのオバサンで、商売で成功して成金になった。
◆依頼内容はコウシャさんの家にある『宝石:ネンガ』の護衛。
◆数日前にネンガを盗むという予告状が、コウシャさんの家に届いたらしい。
マーナル:それ以上の詳しい話は、ちょくせつコウシャさんの家に伺って聞く必要がありそうですね。
フェイ:それぐらいで、肩から息を吐きながらボロボロの俺とオルフィ(笑)
オルフィ:きょ、今日はこのくらいにしておいてあげる……。
フェイ:こ、こっちこそ……――実は俺の方が被害甚大って事で(笑) 基本的にオルフィには負ける。
オルフィ:いつもの構図ね。
マーナル:さ、喧嘩もすんだし依頼主の家へ行きますよ?
オルフィ:フェイ、私の方が勝ったんだから1つ、言う事聞いてもらうわよ。
フェイ:くっ……仕方ない。
そんな賭けをしたかGMは知らないが……まぁ、2人だけの決まりごとなのかもしれない。
オルフィ:今回の冒険にはメーアは置いていく事。危険かもしれないしね。
マーナル:え? でも貴重な回復役ですよ?
オルフィ:文句あんの?(低く)
マーナル:いえ、好きにして下さい(笑)
フェイ:しょうがない……メーア、すまないけど今回は小鹿亭で留守番していてくれないか?
GM:「え、メーアもご主人様と一緒に行きたいです。役に立ちたいです」
フェイ:駄目だ。危険かもしれないし……そうだ、メーアはここで少しこの世界の事を勉強すると良い。メーアはあの館から殆ど出た事なかったんだろう?
GM:「う〜……ご主人様がそう言うなら……はい、メーア頑張ってお勉強します!」
オルフィ:アリア!――と小鹿亭のアリアを呼んで――メーアにいろいろ教えてあげてくれない?
GM:アリアは2つ返事です――「じゃあまずはお料理でもしてみようか?」――メーアもフェイに言われたので――「はい! 頑張ります♪」――やる気満々でアリアと一緒に厨房へと入って行きました。
マーナル:まったく、フェイもオルフィも子供なのですから。
ノア:いいじゃないか、可愛くてさ(笑)

◆Middle01◆コウシャ=ユーセーの依頼

そこは高級住宅地に建てられた豪華な屋敷だった。門をくぐってからもかなり広い庭が続き、その庭にはよくわからない銅像や美術作品と思われる物体が、いくつも置かれていた。
マーナル:一つぐらいなくなっても解らないですよね(笑)
オルフィ:ビシッ! それじゃあ私達が泥棒でしょうが!
GM:では庭を抜けて玄関まで来たところで、ドアから冒険者と思わしき男が飛び出して来ます――「ふざけんな! こんな依頼、こっちからお断りだ!」――バタンッ!!
ノア:その男はこっちに来るのか?
GM:そうですね、あなた達に気が付いて――「ん? お前達、宝石の護衛依頼を受けに来たのか? だったらやめておけ、こんなおばさんの言う事聞くことねぇ!」
オルフィ:どうしたの?
GM:「無茶を言ってるんだよ無茶をよ! お前達もさっさと帰った方がいいぜ!」――その冒険者は帰って行きます。
オルフィ:なんだったんだろう? もうちょっと話を聞いてみようか?
マーナル:やめておきなさいオルフィ、そんな負け犬から話を聞く必要ありません。
オルフィ:負け犬って……マーナルも昔はこんな屋敷に住んでたのにねぇ(笑)
フェイ:あの頃はお金がいっぱいあったからなぁ(笑)
マーナル:そうそう……ああ、あの頃が懐かしい……――って、何が言いたいんです! 私が負け犬だとでも!?(一同爆笑)
ノア:さっさとドアをノックするぞ(笑)――トントン。
GM:ではメイドさんが出てきて話を聞きます。依頼を受けに来た冒険者だと説明すると応接間まで案内してくれますね。
フェイ:じゃあ応接間で待っていよう。
マーナル:この小さな置物1つがどれぐらいする事やら……あ、ソイに食べさせれば完全犯罪ですかね。
フェイ:やめろー! ソイをお前みたいな犯罪者と一緒にするなー!
マーナル:何を言いますか! 私のどこが犯罪者なのです!
オルフィ:言動がすでに犯罪者じゃない。
マーナル:………………。
GM:と、そんな事をしているとコウシャさんが部屋に入ってきます――「あらあら、あなた達が依頼を受けてくれる新しい冒険者ザーマス?」(一同爆笑)
マーナル:またザーマスですか!!(笑)
オルフィ:ひねりが無いよGM!(笑)
GM:むぅ……じゃあ――「あなた達が新しい冒険者ザーボン?」
一同:『ザーボン』ってなんだーー!!(一同大爆笑)
いや、キミ等がひねれと言うから、ひねったのではないか。
ノア:いいのかそれで!
GM:うむ、別にたかが依頼者だし良いんじゃないか?――「実は先日、こんな予告状が来たザーボン」(一同爆笑)
フェイ:変だ……変だよ絶対(笑)
マーナル:そんな金持ちがいますか!!(笑)
GM:「ウチの大宝石ネンガを奪いに来るという予告状だったザーボン!」(←面白くなってきた)
ノア:駄目だ……面白い(笑)
オルフィ:もうツッコミよりお腹が痛い!(笑)
GM:「予告状を送りつけてきたのは、ラインを騒がす大怪盗シャドーだったザーボン!」
オルフィ:シャドー?
GM:では怪盗シャドーを知っているかどうか、【知力】で難易度10。
フェイ:(コロコロ)……11!
マーナル:……14ですね。
オルフィ:フェイト使って15!
ノア:あたいは知らないね。最近ラインに来たばかりだから仕方ないさ(笑)
――怪盗シャドーの情報――
◆ラインの街で有名な怪盗。
◆女子供には手を出さない紳士的な行動を重んじるらしい。
◆盗みを働くのは持ちすぎてる金持ちや裏のある商売で設けている奴ばかり。
◆ラインの大衆誌ではときどき特集が組まれ、そのたびに女性の購買率がアップする。
◆黒いマントに黒いタキシード、仮面の姿で紹介される。
GM:「ちなみに予告日は今日ザーボン! 依頼を受けてくれるなら宝石ネンガの保管室へ案内するザーボン」
マーナル:もちろんお受け致しますとも!
GM:「では付いてくるザーボン!」――スタスタと行ってしまいます。
オルフィ:私はちょっと胸の前で手を組んで――わぁ、もしかしたらシャドー様に会えるかもしれないんだ! 凄いよフェイ!!
フェイ:なっ! もしやシャドー特集は全て収集済み!?(笑)
オルフィ:もちろん! アリアと一緒にシャドーファンだから(笑)
フェイ:そうだったのか……意外な一面。
オルフィ:私はあんたと違って普通の女の子なんだから、ラインの女の子はみんなシャドー様のファンなのよ?
フェイ:俺はラインの流行とか疎そうだ。ソイさえ居れば満足だったし(笑)
………………………………………………………………………………………………

そこは屋敷から離れた別棟だった。部屋の大きさは50m×50m、天井の高さも同じぐらい高い。窓は四方八方についており、正直盗みに入りやすそうであった……――。
GM:「ここが宝物庫ザーボン! 中央のケースに入っているのが宝石ネンガザーボン!」――ちなみにケースに入ったネンガ意外にも、備え付けの棚とか台座とか美術館のように陳列されてます。価値を見たい人は【知力】の難易度14ね。
フェイ:高いな……わからなくてもいいや。
ノア:依頼には関係ない事だ。
オルフィ:私は素で振る(コロコロ)……駄目。
マーナル:無論フェイト使って(コロコロ)……16で成功! おお、これは凄い! これも素晴らしいです!(笑)
GM:そんな中マーナルはわかる。凄い宝石宝物に紛れて――これは屑だろう、これはニセモノだろう――ってモノもチラホラしている。
マーナル:これは……。
GM:「ああ、それは10万Gしたザーボン!」――マーナル的には100Gもしないね。
マーナル:もしやこの人……目利き能力が無い?
GM:そのようですね。一生懸命自慢されますが、そのうち4分の1は屑品です。
マーナル:何も言わないでおきます。機嫌を損なわせるわけにはいきません。
フェイ:それで、そのケースに入っているのが狙われてるネンガなの?
GM:ケースの中には王冠が入っていて、その中心に取り付けられているのが宝石ネンガという貴重な石らしい――「今夜シャドーが来ると思うから、なんとか宜しくお願いするザーボン!」と言って――
マーナル:ええ、お任せ下さい……あ、待って下さいザーボンさん!
GM:「誰がザーボンですか!!」(一同大爆笑)
マーナル:あ、申し訳ない。素で間違えました(笑)
GM:「な、何ザーボン? 早くするザーボン?」
マーナル:いえ、報酬は500Gとの事ですが……500G相当の物品を頂く……という事では駄目でしょうか?――この人は価値が解って無いから、もしかして屑芸術品の中に貴重品が混じってるかもしれないし……どうでしょう?
オルフィ:さすがマーナル、そういうところの頭の回転は速いわね。
フェイ:尊敬に値するぜ。
GM:「別に良いザーボンが……」――と、コウシャさんは宝物庫の奥の扉を開ける……と、そこには乱雑に積まれた美術品などが山とあります――「これらは500Gにも満たない不良品ザーボン、それを報酬代わりにすると言うなら1人1つぐらい好きに持っていくザーボン」
マーナル:おお!――GM、価値はどんな感じでしょう?
GM:基本的に屑が多い。だけどゆっくり鑑定すれば掘り出し物もあるかもね。
マーナル:フェイ、こちらの報酬で良いですよね?
一同:『異議無―し』
マーナル:では私達への報酬は、この中から好きなものを1つずつ選ばさせてもらう事にします。
GM:「好きにするザーボン、それじゃあ宜しくお願いするザーボン」――と、コウシャさんは居なくなります。
ノア:あ、待ってくれ。
GM:「何ザーボン?」
ノア:さっき、この依頼を蹴った冒険者を見たんだが……あいつは何かしたのか?
GM:「ああ、さっきの奴ザーボン? あの者は芸術的な置き方をされているネンガを、もっと別の場所へ移した方が良いなんて事を言い出したザーボン! 一度動かしたらこの素晴らしい角度も元に戻らなくなるザーボン! あの男は芸術が解って無いザーボン!」
オルフィ:ああ、そういう事か。
フェイ:じゃあ俺達はこのまま飾っているのを護らないといけないのか。
GM:「それじゃあ期待してるザーボン」――今度こそいなくなります。

◆Middle02◆作戦会議

コウシャさんがいなくなって、宝物庫で作戦会議を行うが……――
ノア:とりあえず方針を決めようじゃないか、「シャドーを倒す」のか「宝石を護る」のかね。
マーナル:は? 何を言っているのです、宝石を護るに決まっているでしょう?
フェイ:でも、シャドーの狙いがその宝石じゃなかったらどうするんだ?
マーナル:別に盗ませれば良いでしょう。私達の仕事はあくまで宝石ネンガを護る事です。
ノア:他のものか……ここにはシャドーが盗みそうなものが他にもあるのか?
マーナル:ええ、それなりに。
オルフィ:私は夢見る瞳で――きっとシャドー様は、あの人の心を盗みに来るんだよ。ああ、でももしかしたら私の心かも、キャ♪(笑)
フェイ:似合わねー。
オルフィ:ゴガッ! フェイを壁にめりこませます――あなたの頭で壁に風穴開けようか?
フェイ:も、もう開いてます(笑)
ノア:しかしオルフィ、あの人の心ってザーボンの心か?
オルフィ:………………それは無いか。
ノア:ああ。
マーナル:とにかく依頼通りの事をすれば良いのです。そうすればお金が入ってくるのです、下手に別の事をして報酬がもらえなかったらどうするのですか!
フェイ:(壁から復活して)あ〜……でも、俺はちょっとシャドーと対決してみたいなぁ(笑)
オルフィ:あ、その時私は敵だから。
フェイ:オルフィ!(笑)
マーナル:フェイの意見は却下として、それぞれの警備場所を決めましょう。
オルフィ:私は宝石ネンガのケースの前で待つ! シャドー様に会えるかもしれないし!(笑)
ノア:二束三文の倉庫と宝物庫は繋がっているんだよね?
GM:繋がっています。
ノア:その扉の前に座る。視線は宝石ネンガの方に向けながらな。
マーナル:私は宝物庫の天井付近で飛行していましょう。あ、室内ですよ?
GM:了解。
フェイ:俺はどうすればいい?
マーナル:あなたは宝物庫の外を見回っていて下さい。何か怪しい影などを見たらすぐに報告って事で。
フェイ:おう、ソイと一緒に見回りするぜ!
GM:ではそんな感じで良いですね?

◆Middle03◆シャドー出現……の前に

それぞれ配置を決定して定位置に付く4人。時刻は刻一刻と過ぎて行き――
GM:さて、あと数時間で予告の時間になるといったところで……フェイ以外の宝物庫にいる3人は【感知】で振って下さい。難易度10です。
ノア:(コロコロ)……失敗。
オルフィ:……11。
マーナル:ぎりぎり成功です。
GM:すると夜が更けていくにつれて、壁際の台座の上に乗った美術品の壷がわずかですが邪気を発し出します。
マーナル:ホバリングをやめて降りて行って――オルフィ、気が付きましたか?
オルフィ:うん、あの壷でしょ? なんか嫌な感じがする――GM、アイテム鑑定できる?
GM:どうぞ。
オルフィ:(コロコロ)……13。
マーナル:(コロコロ)……13。
GM:なにかのマジックアイテムだとはわかる。詳しくは15以上必要でしたが、まぁ…とりあえず呪われてるっぽい。
オルフィ:なんだろう?
マーナル:おーいノア。この壷をちょっと持ってくれませんか?
オルフィ:あんたねぇ!(笑)
マーナル:ノアなら大丈夫ですよ。
オルフィ:その根拠は?
マーナル:なんか強そうじゃないですか、傭兵だったと言いますし。
オルフィ:……やっぱ根拠無いんじゃん。
ノア:なんだ?――部屋の中央かな? 宝石ネンガが置いてある場所に来る。
マーナル:この壷を宝物庫の外に運んでくれませんか? ここにあると壊れそうなので。
オルフィ:でもいいの勝手に動かして? あのオバサン、置き場所や角度にもこだわっていたから触らない方が良いんじゃない?
マーナル:ああ……そういえばそう言っていましたね。でもこれをココに置いておくのは……いろいろな意味で危険ですし。
ノア:まぁとにかく話は解った。とりあえず布に包んで傷つけないようにして運ぼう――と言って壷を包むか。
オルフィ:布なんてあったの?
ノア:ん? ああ、そこの窓のところにな。
それはカーテンである。
オルフィ:ちょっとノアさん! それは駄目でしょう!?(笑)
ノア:もう遅い。シュシュっと包んで――で、外に出しておけばいいのか?
マーナル:ええ、お願いします。
ノア:じゃあ持っていく。
GM:では持ったノアは【精神】で判定して下さい。
ノア:………………フェイト使う(笑)(コロコロ)……クリティカル。
GM:(チッ)――何か邪気を感じましたが自然と弾きました。
ノア:じゃあ庭に出て適当な銅像をどかして、その銅像の乗っていた台座に置いて、宝物庫に戻るか。

◆Middle04◆タキシード・シャドー

そして犯行予告の時間が近づき……――
GM:では全員、【感知】で振って下さい。
フェイ:(コロコロ)……12。
GM:1人外を見回っているフェイは何も発見しません。室内の3人は?
ノア:(コロコロ)……11。
オルフィ:フェイト使って(コロコロ)……18!
マーナル:はっはっはっ、私はなんとクリティカルです(笑)
GM:ではオルフィとマーナルは気が付きます。不思議な匂いが宝物庫に流れ込んできているのがわかる。睡眠薬ですね。
オルフィ:ノア!!
ノア:我慢。
マーナル:上にいるし大丈夫ですかね。
GM:えっと……つまり誰も宝物庫から出ないのですね?(笑)
3人:『うん』
GM:では3人とも【精神】で難易度15です。寝ます。
ノア:(コロコロ)……7。
オルフィ:……駄目、13だった。
マーナル:私は17です。やはり天井付近で飛んでいたのが良かったようですね。警戒します。
GM:と、天井に近い場所の窓が開いて――
オルフィ:マーナル攻撃!!
マーナル:嫌です。ここでガラスが割れたりして宝を傷つけたら何の意味もありません。
オルフィ:………………。
ノア:大声を出してフェイを呼んだ方がいい。
オルフィ:じゃなきゃ、私達を起してよ!
マーナル:そうか……2人とも寝ていてフェイは外ですか……(←何か考えてる)
オルフィ:なんか……嫌な予感がするわ。
フェイ:うん……俺もなんかそんな気がする。
マーナル:あなたが噂の怪盗シャドーですね?――まずは呼びかけましょう。
GM:「いかにも、お嬢さん方がいたからね……なるべく手荒な真似はしないようにしたんだ」――ガラス窓を開けて、そこに立っているのは仮面に黒いタキシード・黒マントだ――「ボクは争い事が嫌いな性分でね。できればキミとも争いたくは無いな」
フェイ:なんかカッコイイ!
マーナル:さりげに私も美形の天使だから視聴率急上昇中ですよ(笑)
GM:シャドーはマントを翻すとそのまま室内へ入ってきます。その背中には黒い翼があります。宝物庫の天井付近で相対する、黒い翼の怪盗と白い翼の――
オルフィ:――ゲス野郎(一同爆笑)
視聴率大幅ダウンである。
マーナル:そこでオチをつけないで下さいよ! 黙っているだけでも急上昇なのに!(笑)
GM:シャドーは言います――「どうやら、昼間の忠告は聞き入れてくれなかったようだね」
マーナル:昼間?……ああ、昼間追い出されていた冒険者……あれはあなたの変装だったわけですね。
GM:「まぁね。変装はボクの十八番でね。盗みに入る前に下調べと仕込みを少々させてもらったよ……しかし、あの薬を使っても眠らない人がいるなんてね」
マーナル:これでも一応、私も冒険者ですから。
GM:「ふむ、冒険者か……なら取引をしないか? もし見逃してくれたらボクの出せる範囲でキミの望むものを出そう」
フェイ:やばいよやばいよ(笑)
オルフィ:展開の読めるパターンよね(笑)
マーナル:失礼な!(笑)――取引に応じなかったら?
GM:「……いや、キミなら応じてくれると信じているよ」
マーナル:…………それはどうでしょう? 私達は信用を得て宝石の護衛に雇われたのです。その信用を失うような事をすると思いますか?
一同:『おおお!!(驚愕)』
マーナル:そこまで驚かないで下さいよ! 私だって冒険者なんですから信用を失ったら仕事が来なくなる事ぐらいわかりますよ!(笑)
GM:「応じる気は無い……と?」
マーナル:申し訳ありませんね。これでも雇われている身ですから――
GM:(セリフ遮って)「そうか……キミが雇われている依頼料以上の代金を出すよ?」
マーナル:………………(←止まるPL)
オルフィ:考えてるんじゃない!!!(一同爆笑)
マーナル:違う違う! ここで流れたらまた裏切り者だの、金の亡者だの言われてしまう(笑)――怪盗シャドー、残念でしたね。私は――
GM:「依頼料の2倍までなら出そう」
マーナル:………………。
フェイ:マーナル?
マーナル:……聞いて驚きなさい! なんと私はこの家の人に5000Gで雇われているのです!! 
さぁ1万G払ってもらいましょうか!!(一同大爆笑)

フェイ:やっぱマーナルはマーナルだーー!!(笑)
オルフィ:結局信用を失うんじゃないの!!(笑)
ノア:このギルド辞めようかしら。
マーナルよ、さり気に雇い代が10倍になってるんだが……。
マーナル:さぁどうします! 払いますか?
GM:「ああ、1万Gで手を打とう……そうだな、これは前金だよ」――と1つの宝石をマーナルに放ります。【知力】でアイテム鑑定して下さい。難易度12で5000Gの価値だとわかります。
マーナル:(コロコロ)……11で解らないですが、大変お金になるという事は理解しました(笑)
フェイ:美形天使の目がついにGってる(笑)
マーナル:交渉成立です。好きに持って行って下さい(笑)
ノア:完全に駄目冒険者だな(笑)
オルフィ:シャドー様〜♪――と寝言をケースの横で。
GM:シャドーはそのマントをオルフィにかけてから、ケースを外して王冠を手にします――「では、これは頂いて行こう」
ノア:そろそろ起きて良いか?
GM:良いでしょう。

◆Middle05◆鮮やかなる退場

怪盗シャドーがマーナルの手引きで宝石ネンガが埋め込まれた王冠を手に入れた時、その物音で目を覚ましたのは歴戦の戦士だった。
ノア:貴様!!――と剣を一振り!
GM:演出だな? それならヒラリと回避して天井付近まで一気に飛びます。もちろん王冠を掴んだままね。
フェイ:そんなシャドーの横に同じように飛んでいる白い翼のマーナル(笑)
ノア:怪盗シャドー……そうか、マーナルと組んでいたのか。いや、マーナル! 貴様も怪盗シャドーの仲間だったと言うわけか!!
マーナル:ん?
GM:確かにそう見える構図に居るね(笑) マーナルだけ眠ってなかったし、王冠を手にしたシャドーに攻撃する様子も無い。
マーナル:確かに!(笑)
ノア:マーナル! 貴様!!!
マーナル:………………ま、あれは置いておいて。
GM:「マーナル……という名前か、後は頼めるかな?」
マーナル:構わないですが……それより後金は?(笑)
GM:「……もちろん払うよ、ボクを信じて待っていてくれ」――そう言って、入ってきた時と同じ窓から怪盗シャドーは黒い翼をはためかせて逃げていきます。
オルフィ:あ、私その去って行く後ろ姿だけ見たい!――ああ、シャドー様! カッコイイーーー!!!
ノア:あたいは大声出してシャドーが来た事を知らせるよ!
………………………………………………………………………………………………
GM:一方、外の警備をしていたフェイだが、宝物庫からノアの声がしたと同時に、その窓から黒いタクシードが黒い翼を持って現われる。
フェイ:あれは!――急いで怪盗の進行方向の木とかによじ登る!――待て、怪盗シャドー!
GM:ふむ……では木の前で止まって――「邪魔する気かい?」
フェイ:ああ、その盗んだものを返せば許してやる!
GM:「それはできない相談だ……」――そしてシャドーはキミを見てから――「どうやら、中々の冒険者のようだ……信じているよ、キミの強さを」
フェイ:どういう意味だ?
GM:と、シャドーは何かナイフのようなものを下に向かって投げつけます。同時に"パリン"という音が下でします。
ノア:パリン?……!? まさか!
オルフィ:アレを割ったの!?
GM:そのまさかです。ノアの運んだ邪気の出ている壷が割れています。フェイは危険感知を振って下さい。
フェイ:(コロコロ)……13!
GM:庭においてあった壷の美術品が割れ、そこから凄く邪悪な気配が高まってくる。まるで邪悪の封印がやぶれたかのように。
フェイ:貴様……何をやった!!
GM:「盗みに入る下調べも重要だけど、逃げるときの手も先に打って置くのが一流さ。ここのご婦人は美術品に目が無いわりに、鑑定眼は無いようだからアレを持ち込むのは簡単だったよ」――割れた壷からは黒い煙が自動的に噴出します。
フェイ:あの壷には何が封印されているんだ。
GM:「そこまでは調べて無いけど……できれば使いたくなかった代物だよ。危なすぎてね(笑) 盗みが成功すれば後で回収するつもりだったし」――さらにフェイの頭の上のソイも叫び出します――『ソイソイソイソイっ!!』
フェイ:そこまで危険か……クソッ!――急いで木を降りて壷のところに行く!
GM:「キミなら大丈夫……頑張りたまえ」――そう言ってシャドーは空の彼方へ消えて行きます。
フェイ:無責任な怪盗めー!!!(笑)
GM:では壷の側にやって来たフェイは見る。黒い煙の中から現われる人影……エネミー識別を振って下さい。
フェイ:(コロコロ)……9。
GM:それじゃあ解らない。ただ明らかに魔族だね。
フェイ:魔族かー! なんで俺が1人しかいないんだー!
GM:その魔族が言う――「幾年月ぶりか……この月の光を浴びるのも……」
フェイ:貴様! 悪いが月の光もそれが最後だ! 覚悟しろ!――剣を構える。
GM:その魔族はフェイの方をむいて――「ほう、お前達エルダは滅びたはず……ふふっ、まぁどうでも良い事だ……我の体慣らしに小僧、お前を使ってやる」――そう言うと、骨の体の魔族はその手に持った巨大な弓をフェイに向けて構えた。

◆Middle06◆ノアの正体

庭でフェイが絶望的な戦いに身を投じようとしている頃、宝物庫内でも緊迫した空気が張り詰めていた。
GM:現状を整理しよう。天井付近にマーナル、ケースの横でシャドーのマントを手にオルフィ、そのケースより少し離れてノア――と言った所だね。
ノア:マーナルを睨みつける。
マーナル:それを流して――オルフィ、そのマントは正真正銘シャドーのものですよ。良かったですね(笑)
オルフィ:シャドー様のマント! す、すごい! アリアに自慢しよう(笑)……って、それはそれとして宝石ネンガは? 王冠は?
ノア:オルフィ聞きな、あの羽付きと怪盗はグルだったんだ!
オルフィ:え? マーナルがシャドー様とグル?
ノア:ああ、そうだ。
オルフィ:じゃあ……マーナルに言えばいつでもシャドー様に会えるって事!?(一同爆笑)
完全にミーハーと化しているオルフィ。フェイにメーアが近寄る反動だろうか(笑)
ノア:違うだろう!!!(笑)
オルフィ:もう、マーナル! それなら先に言ってよ♪
マーナル:ああ、ごめんよ。オルフィが気持ち良さそうに寝ていたから、シャドーの奴が起すのは可哀相だと起さなかったのです(笑)
オルフィ:ああ、シャドー様ったら優しい♪
マーナル:今度埋め合わせしますよオルフィ(笑)
オルフィ:私、今ほどマーナルが保護者でよかったと思った日は無いわ!!(一同笑)
マーナル:いやぁ〜照れますねぇ。
ノア:オルフィ頭を冷やせ! 奴はシャドーを取り逃がしたんだぞ! 目の前に奴がいたというのに足止めもせず!!
オルフィ:きっとマーナルにも事情があったんだよ。シャドー様に剣を突きつけられて脅されたりとか?
マーナル:いや、彼はそんな事はしませんでしたよ。彼は紳士的でした……抵抗しなれば何もしないと宣言すらしてくれました。私が眠りから覚めた時、オルフィとノアはまだ夢の中でした……この状況で戦うのは寝ている2人への被害が出るかもしれない……そう提案したのは彼です。
オルフィ:おお!
マーナル:それに……――
ノア:それに?
マーナル:彼と私は友人ですから、できれば刃を交えたくなかった(一同爆笑)
よくもまぁペラペラと……(笑)
オルフィ:やっぱシャドー様カッコイイ!
マーナル:ええ、彼は私の知る限り最高の紳士です。
オルフィ:だよね? そうだよね♪
ノア:………………これは、どうすれば良いんだGM?
GM:いや、こういうメンバーなので私も毎回困っているのだよ。
フェイ:前回までザハッドさんがノアさんのポジションで困ってたぞ(笑)
マーナル:オルフィ、ノア、依頼は失敗です。諦めましょう。堂々と依頼者のザーボンさんに報告に行きましょう。
オルフィ:しょうがないよねー! 相手がシャドー様じゃ無理だよねー♪ ああ、私もシャドー様の顔見たかったなぁ♪
ノア:オルフィ、あたいはシャドーの顔を見たが……正直、カッコ悪かったぞ。
ノア、何とか通常ルートへオルフィだけでも引き戻そうと頑張りだし――
オルフィ:それは……ノアさんの目が悪かったのよ(一同爆笑)
速攻で失敗しました。
ノア:違う! あたいが見た所、奴はゴリラ顔だ! 黒い翼の生えたゴリラだぞ! そんな奴のどこが良いんだ!
オルフィ:そんなぁ…ノアさん、どうしてそんな事言うの?
マーナル:オルフィ、ノアは嫉妬しているのですよ。マントをかけてもらえなかったから(一同爆笑)
オルフィ:そっかァ〜ノアさんったら(笑)
ノア:違う! "ノアさんったらぁ"じゃない!!
オルフィ:もう、好きなら好きって言ってくれれば良いのに、良いよ、大事なシャドー様から貰ったマントだけど貸してあげようか?(笑)
ノア:こ、このクソガキが〜……いいか良く聞け! あたいはあんな男に興味は無い! あたいはショタコンなんだよ!!!
一同:『あっはっはっはっ……はぁあああ!!!???』
爆弾発言である。
ノア:あたいは少年にしか興味が無いんだ! あんな男は願い下げだ!!!(一同大爆笑)
オルフィ:え、ノア…さん?(笑)
マーナル:まさかノア……あなたの狙いは!
ノア:そうさ! あたいの狙いは少年さ! 狙ってたさ! あたいの愛した弟に似てるのよ!!
マーナル:オルフィ、さらなるライバルですよ!!(笑)
オルフィ:む、むう!
ノア:あんたがシャドーに走るって言うなら、フェイはあたいがいただく!!(一同爆笑)
フェイ:なんか俺の居ない場所で凄い事がーーー!!(笑)
マーナル:凄い楽しんでるよ私(笑)
オルフィ:そんな……ノアさん……なんでも相談できる大人な女性だと思ってたのに……。
ノア:探っていたのさ。フェイの事をね!!!(一同爆笑)
マーナル:選り取りみどりですねフェイは(笑)
GM:あ、メーアはフェイと同い年の17歳だから、年上、年下、同年代と揃ったね(笑)
オルフィ:しかも活動的な子、大人しい子、大人な女性……とバッチリ!
フェイ:わー! なんでこんな事にー!?
ノア:オルフィ、どうするのよ? ハッキリしなさい!
オルフィ:そ、それならフェイに直接聞こうじゃない! 私だってフェイがあんなんじゃなかったらシャドー様になんか――!
マーナル:ではとりあえず、フェイのところへ行きましょうか? 彼は庭にいるはずですしね。
ノア:いいだろう。フェイの所へ行こうじゃないか。
オルフィ:望むところよ!
GM:ところでマーナル、いつの間にか有耶無耶になったな(笑)
マーナル:いいんです。私を超えるキャラが出てきたのですから(笑)

◆Climax01◆絶望的な戦い

宝物庫で何やらバチバチと火花が散り、フェイの元へと駆け出した3人だったが……その3人が到着する前に、フェイには絶望的な現実が目の前に広がっていた。
巨大な弓を持った全身が骨だらけのエネミー……フェイはその魔族を詳しくは知らなかったが……冒険者の中では有名な10LVエネミー――レライエだった。
フェイ:全身骨に弓装備の魔族ってレライエじゃん! 1人じゃ勝てないって!!!
GM:ちなにみオルフィたちが到着するのは4ラウンド後です。
フェイ:絶望的だァ〜!
GM:敵はレライエ1体で行動値は17。
フェイ:早ッ! こっちは7だよ(笑)
GM:では第1ラウンドと行こうか。まずはレライエの攻撃だなメジャーアクションで≪ホークアイ≫(コロコロ)……22命中。
フェイ:たしか≪ホークアイ≫ってSL分ダメージ増やすやつだよね?
GM:レライエはスキルを使う場合5LVで使って良いらしい。
フェイ:それじゃあ最低でも5Dは来るんじゃないか! フェイト2点使用して回避!(コロコロ)……23! ギリギリよけた!!
GM:ではフェイが避けたレライエの矢は、フェイの真後ろにおいてあった銅像を木っ端微塵にします。
オルフィ:なんかフェイが死にそうじゃない?
マーナル:まぁそれだけ強い敵ですから。
ノア:が、まだ登場できないしね。
フェイ:みんな薄情だぞ! こうなったら気合で生き延びてやる! レライエに接敵して≪バッシュ≫(コロコロ)……17命中!
GM:(コロコロ)……ダイス目が悪い、あたってしまった。
フェイ:(コロコロ)……26点!
GM:ああ、ちょっと来た。
フェイ:ちょっとなの!? 強すぎるって!!

――2ラウンド目

GM:では今度はこっちの番だな。マイナーで≪クローズショット≫使用、接敵していても弓を撃つぞ。メジャーで≪ホークアイ≫(コロコロ)……16しかいかない。
フェイ:本気で死ぬかもフェイト1点(コロコロ)……18で回避!
GM:「ほう……さすが……と言ったところだな……」
フェイ:こっちは余裕無いってのに! ≪インヴィジブルアタック≫≪バッシュ≫(コロコロ)……クリティカル!!!
GM:なんだと!?
フェイ:ダメージ前に≪ボルテクスアタック≫追加で(コロコロ)……45点だ!!!
GM:おお、5分の1持ってかれたか。
フェイ:渾身の一撃でそれだけ!?

――3ラウンド目

GM:「なかなか動きには自信があるようだが……」――≪クローズショット≫に今回は≪ダブルショット≫で2回連続攻撃(コロコロ)……17と25命中。
フェイ:無理だー(コロコロ)……一発目はなんとか回避!(コロコロ)……でも二発目は無理ー!
GM:ダメージは(コロコロ)……28点の物理。
フェイ:HPがいきなり半減だ! こんな敵1人で勝てるか!!
GM:じゃあ皆が来るまで頑張るのだね。
オルフィ:今向かってるからねフェイ!
ノア:もう少しだ。
マーナル:正直、死にたくないから行きたくないのですがね(笑)
フェイ:くっそー! 攻撃は最大の防御なり!≪インヴジブルアタック≫(コロコロ)……20命中!
GM:(コロコロ)……18で命中だな。
フェイ:(コロコロ)……19点!
GM:カキン。効きません。
フェイ:あ、あと1ラウンド!

――4ラウンド目

GM:やはり2連撃は攻撃力が見劣りする……≪クローズショット≫≪ホークアイ≫で(コロコロ)……20命中。
フェイ:フェイト1点(コロコロ)……20! こっち受動だし回避!
GM:「封印されていた時間が長すぎたか……少々、手もとが狂うな……」
フェイ:早く! 早くみんな来てくれ!≪インヴィジブルアタック≫≪バッシュ≫(コロコロ)……どうだまたクリティカルだ!
GM:(コロコロ)……なんかむかつくな(笑)
フェイ:こっちは命懸けだ(笑) ダメージにファイト1点使って(コロコロ)……48点!!!
GM:痛いには痛いが……――「それで最後かね?」
フェイ:ああ、俺の攻撃はそれが最後かもな――ニヤリと余裕が生まれる俺。視線の先には駆けつけてくる仲間の姿が!!(笑)
GM:そうだね。オルフィたちは5ラウンド目の自分の行動値時に登場するって事で、距離は20m付近、そのまま行動して良いです。視界も開けているしね。

――5ラウンド目

オルフィ:って言われても、一番最初はレライエよね。
フェイ:死ぬーー!! 回復いないし!!
マーナル:こんな事ならメーアを連れてくればよかったですね(笑)
オルフィ:う〜ん、それはそれでなぁ。
GM:ではオルフィ達は見えます。フェイが1人でメチャクチャ強そうな魔族と戦っています。
オルフィ:フェーーーイ!!!
フェイ:オルフィ、来るな!!(笑)
GM:「余所見をしている暇は無いぞ」――≪クローズショット≫≪ホークアイ≫(コロコロ)……23命中。
フェイ:フェイト使って(コロコロ)……無理! 命中した!
GM:ダメージが(コロコロ)……44点物理。
フェイ:ギャー! HPマイナス9点!! 貫かれた!
マーナル:オルフィに「来るな!」なんて言った瞬間に、貫かれて死ぬなんてカッコイイじゃないですかフェイ(笑)
フェイ:ぐふっ……ゴホッ!……ガク……。
オルフィ:そこで私の番! よくも……よくもフェイを!! ≪マジックサークル≫≪サモン・ファーブニル≫(コロコロ)……クリティカル!
GM:気持ち篭ってるな(笑)(コロコロ)……回避不能。
オルフィ:フェイト3点つぎ込む!(コロコロ)……33点!
GM:「ち……人間ごときが……」――ギロリとオルフィの方を向きます。
オルフィ:一瞬ひるむけどすぐに睨み返す! フェイを……フェイを返して!!
GM:「仲間を殺された怒りか……下らん感情だ」――次はマーナルか。
マーナル:普段の私からは想像できないくらい、今の私は落ち着いています。
GM:「我が力に怖気づいたか?……ふふ、それが正しい反応というものだ……」
マーナル:怖気づいたですって? それは違う……私は少し……怒っているのですから!! ゴッ!――と炎が巻き起こる!≪ファイアボルト≫(コロコロ)……17命中です。
GM:(コロコロ)……16か。あたった。
マーナル:叩き込みます! ≪マジックフォージ≫とフェイト3点使用!(コロコロ)……40点ダメージ!!
GM:痛って! やばくなってきたな。
マーナル:それでも倒れませんか……正直、次にそっちの攻撃を範囲でくらうと、ノア以外は全滅しそうなのですよね(笑)
オルフィ:私もそう思う。
ノア:なら、あたいの一撃で決める!! 接敵してフェイト3点使って≪バッシュ≫(コロコロ)……クリティカル!
GM:(コロコロ)……駄目。
ノア:ダメージにはファイト1点と≪ボルテクスアタック≫使って(コロコロ)……47点!
GM:物理だから25点防ぐのだが……22点通って……オーバーキル5点だ。死亡した。
一同:『ヨッシャーー!!!』
GM:次の行動がこっちに周ってくれば……――「馬鹿な……死ぬだと?……こんな人間どもに……こんな……」――ノアに一刀両断され、そのまま消滅します。
ノア:ブンッ! と血のりを飛ばしてから鞘に両手剣をしまおう。

◆Climax02◆フェイよ逝かないで

強敵は奇跡的に撃破する事ができた……しかし、そこに落ちるのは沈黙……。1人の少年が横たわり、その周りを1匹のポメロが飛び回っていた。
オルフィ:フェイ!!――近寄ります!
フェイ:今マイナス9点。  ルール的にはマイナスに行く事は無いので0である。また、戦闘が終了したのでHPは1に回復する……が、面白いので放っておく(笑) マーナル:ポーションを飲ませましょう――とフェイのポーションをぶっかけましょう。
フェイ:ぐッ……!
オルフィ:フェイ! フェイ! 起きてよフェイ!!
フェイ:今、三途の川を渡り中(笑)
GM:ではそんなフェイを呼び止める声がします。
フェイ:おお!
GM:ルール的にはとどめを刺されて[死亡]したわけじゃないので、生き返れます。ただ、誰の声で現世に戻ってきたのかダイス(1D6)で決めましょう(笑)
フェイ:おお!?(笑)
GM:『フェイ……行ってはいけない』――そんな声が聞こえてキミは足を止めた……振り返った先に見たのは――では1Dを(笑)
フェイ:じゃあ1の目が出たらソイの声で戻ってきたって事で(笑)
オルフィ:私は2の目ね!
GM:3番はメーアです。まぁここまでは普通です。
マーナル:普通ですね。
ノア:あたいを4番にエントリー(笑)
GM:OK、ついでにマーナルも保護者という事で5の目にエントリーで。
フェイ:じゃあ6の目は?
GM:そうですね……。
マーナル:なら至高の皇帝にしましょう。因縁有る相手ですし(笑)
GM:いいねそれ! じゃあ6の目は至高の皇帝です。
フェイ:行くぞ!(コロコロ)……――
薄靄のかかった不思議な世界……足元はくるぶしまで水に浸かっていた。川だった。
――ここを渡らないといけない――
なぜかは解らないけど、フェイはその事を知っていた。
自然と足が進み、川の向こう側を目指す。
その時だ……
フェイ:振り返ると(笑)
GM:仁王立ちした皇帝がジッとキミを見つめていた(一同爆笑)
フェイ:イーヤーダー!!!――がばッ!と目覚めよう。
オルフィ:フェイ!?
フェイ:はぁ……はぁ……はぁ……ひ、久しぶりに、凄いモノをみた。
オルフィ:フェイ……よかった……無事で――と抱きつこうかな? キャラじゃないかな?(笑)
マーナル:背中を押してあげましょう。オルフィの気持ちは保護者の私は気が付いています。
オルフィ:じゃあ――
フェイ:そうだソイ! ソイは!!――と、周りを跳び回っているソイをキャッチ!
GM:それと共に、オルフィを自然回避だな。
オルフィ:!?――フェイが居た地面につっこむ。
フェイ:ソイ〜! まったく死ぬかと思ったぜ! ま、俺が死ぬなんてそうそう無いけどな(笑)
オルフィ:そう、それは良かったわねぇ……死ぬこと無いなら私が地獄を見せてあげようじゃないのよ!!!
フェイ:へ?……オルフィ?
オルフィ:ソイを掴んでフェイの口に押し込む! これでもか! これでもか! まったく心配したんだから! 危ない事しないでよ!!
フェイ:ぐ、ぐるじい……。
マーナル:ノア、さっきの続きは良いのですか?(笑)
ノア:今はオルフィの好きにさせておくさ。まだまだチャンスはあるからね。
マーナル:ふっ……。
GM:と、そんな所で騒ぎを聞きつけ依頼主がやって来ます――「何ザーボン、何ザーボン? 何があったザーボン?」
一同:『あ……忘れてた』(一同爆笑)
ノア:スッ――とザーボンオバサンの後ろに回って首筋に一撃。
GM:「う゛」(笑)――気絶します。
オルフィ:えっと……宝石ネンガって盗まれちゃったんだよね? どうしよっか?
マーナル:そうですね……私に良い考えがあります。任せて下さい。

◆Ending01◆報酬は……

マーナルの良い考え……それは屑倉庫にあるものを使ってニセモノの王冠を作る事だった。そして残っていたフェイトを使って……――
オルフィ:こんな感じよね?
マーナル:そうですね。十分でしょう。
GM:ちなみに封印の壷は?
マーナル:ああ、そっちもありましたね。フェイ、フェイトが残っているなら――
フェイ:あ、もう俺居ない。さっさと踊る小鹿亭に帰る。いくらなんでも今日は疲れた……後は任せる。
オルフィ:まぁ、今日は仕方ないか。
マーナル:では【器用】の高いノア、壷の方はお願いします。
ノア:フェイト使って(コロコロ)……14!
GM:微妙にバレそうだね。
ノア:………………。
オルフィ:じゃあザーボンを宝物庫に連れて行ってから起そうかな。
GM:「ん……」――場所は宝物庫です。
マーナル:宝石ネンガは護りましたよ。ほらケースに入っている通りです――と、すでに偽王冠は設置済みで。
GM:「おお! さすがは見込んだ冒険者ザーボン! 期待通りの活躍ザーボン!」――とその後、封印の壷の方に近づいて――「そう言えばこの壷――
ノア:≪インヴジブルアタック≫使って足を引っ掛けて転ばす!(コロコロ)……命中16(笑)
GM:(コロコロ)……11で回避失敗。ひどいなキミ(笑)
ノア:証拠隠滅。
GM:ではガッシャーンと壷にぶつかって壷が割れます――「あああ!? 大切なコレクションが!?」(一同爆笑)
マーナル:大丈夫ですかコウシャさん?
GM:「壷が壷が……ああ……あなた達はもういいザーボン。確か屑部屋から何か欲しいものを持っていくって言っていたわね? 1人1個好きに持ってくザーボン」――ヨヨヨ……と泣いてるザーボンおばさん。
マーナル:わかりました。すぐに貰って退散致します――にやり(笑)
オルフィ:じゃあ好きにもらおっかな。
ノア:適当でいいな。価値なんかあたいはわからん。
GM:では3人はD66を振って下さい。さっき一覧表を作っておきました。中には呪われた品もあるので気をつけて下さい(笑)
オルフィ:(コロコロ)……66!!
マーナル:これは凄いんじゃないですか!?
GM:凄いです。アイテム鑑定の難易度36です。
一同:『スゲーー!!』
オルフィ:(コロコロ)……13。ぜんぜんわからない(笑)
マーナル:期待できそうですね、次は私です(コロコロ)……64!
GM:アイテム鑑定の難易度24です。
マーナル:(コロコロ)……駄目でした。14しか無い。
GM:では解りません。ただお金にすれば240Gで売れるかな?ってぐらいは解ります。
マーナル:おお(笑)
ノア:じゃああたいね(コロコロ)……33。
GM:鑑定値は9。
マーナル:低いですね、安いアイテムですよきっと(笑)
ノア:(コロコロ)……ぎりぎり9で鑑定成功。
GM:ノアは気が付く……やべ、呪われてる(一同爆笑)
ノア:………………。
………………………………………………………………………………………………

1人フェイが帰ってくると、踊る小鹿亭ではメーアが心配そうにして待っていた。
GM:「ご主人様!?」
フェイ:よ、よう(笑)――とボロボロで。
GM:「どうされたのですか!?」
フェイ:ちょっとあってさ……とりあえず部屋で寝ていいかな?
GM:「あ、はい! どうぞ」――と部屋に入るとメーアはフェイの体に手を添えて――「≪ヒール≫……≪ヒール≫……」――とMPが尽きるまで回復します。
フェイ:じゃあHP全快!――悪いな。
GM:「いいえ、メーアはご主人様が元気でいてくれるのが一番幸せですから♪」
フェイ:そ、そうか。
GM:「でも……あまり無理はなさらないで下さい……メーアはそのたびに心が裂けそうなぐらい心配になります……」
フェイ:そう言われてもなぁ……俺は冒険者だし、しょうがないって(笑)
GM:「そんな……そんな事……うう……」――と泣きそうになります。
フェイ:う、う〜ん、どうしたものやら――
………………………………………………………………………………………………
オルフィ:ただいまー!!――と小鹿亭に帰ってくる!
GM:夜だしアリアはいなくって、お父さんで主人のバルトさんがいます――「おう、お帰り」
オルフィ:フェイは?
GM:「さっきメーアちゃんと一緒に部屋に入って行ったぞ。かなりボロボロだったが大変だったのか?」
オルフィ:フェイがメーアと?……ああ、うん、すっごい大変だったの。
GM:「依頼は成功したのか?」
ノア:ぎりぎり成功……かな?
マーナル:何言っているのですか、大成功じゃないですか(笑)
オルフィ:依頼料に価値がありそうなこんなの貰ったの!――とさっきの66の奴を見せよう。
GM:ああ、ここでさっきの一覧表のタネ明かしをしよう。1の位×10の位×10が売値であり、鑑定値。
マーナル:それはわかりました。
GM:そして片方でも4という数字が出た場合、それはニセモノでまったく価値がありません。
マーナル:え゛。
GM:と言うわけでバルトさんがマーナルの持ってるものを見て――「マーナル、そいつはニセモノだぞ。美味い話に騙されたな」(一同爆笑)
マーナル:ニ、ニセモノ……。
ノア:ま、そんなもんだろうさ。あたいのコレだって呪われてて役に立たないしな。
オルフィ:2人とも駄目ねぇ(笑)
GM:あ、ちなみにどうしたら呪いのアイテムになるかだが……これは簡単、D66の結果がゾロ目だった場合、それは呪われたアイテムだ。もちろん売れない。
オルフィ:なるほど〜〜って、駄目じゃんコレ!!――壁に投げつける!!(一同爆笑)
GM:「お前等……もしかしてタダ働きか?」――バルトさんは笑いを我慢しながら言います。
オルフィ:もう、そうよ! やんなっちゃう! まぁ……報酬はゼロだったかもしれないけど、アリアへの良いお土産も貰ったし、受けて損はなかったな(笑)
マーナル:そうですねぇ(笑)
オルフィは怪盗シャドーのマントを、マーナルに至ってはすでに5000Gを内緒で手に入れている。そう考えるのも当たり前だ。
ノア:さて、2人がそういう風にバルトと和んでいる間に、あたいはフェイの部屋へ侵入する。
オルフィ:あ、抜け駆け!!
ノア:キィ〜……と部屋へ。
フェイ:部屋の中は暗いです。ベッドで俺はソイを抱いたまま寝てます。
GM:で、フェイが寝てるベッドの脇で、≪ヒール≫のかけすぎで疲れきってそのまま寝てしまったメーアもいる。
ノア:………………。起さないようにメーアを椅子とかにどかして、お色気でフェイを起そう。
フェイ:お色気!?(笑)
GM:お色気か……じゃあ【器用】で。
ノア:(コロコロ)……14。
フェイ:フェイトは使い切ったんだよ(コロコロ)……起きた、ノアさん!?
GM:『ソイソイソイソイッ!!!』――ソイレーダー反応(笑)
ノア:起きたみたいね坊や(笑)
フェイ:身の危険を感じる! ノアをどかす!
GM:じゃあ【筋力】で対決してくれ。
フェイ:(コロコロ)……12!
ノア:……14であたいの勝ちだね。そのまま体勢を入れ替えて、あたいの上にフェイがまたがっているような体勢に持っていく。
GM:ああ、じゃあそこらでメーアは起きよう――「ご主人様…?」
オルフィ:なら私も入ってこないと駄目よね?(笑)――「ノア! あんた勝手に――」
ノア:マウントポジションのフェイ、服が乱れているあたい(笑)
フェイ:乱れてるのかよ!?
オルフィ:ピシッ!――と固まる私。
GM:「どうしましたぁ……?」
オルフィ:メーア――とメーアを連れて部屋を出る。
フェイ:オ、オルフィ!?
オルフィ:何よ?(低い声で)
フェイ:これは違うぞ! 俺は疲れて寝てたらノアさんが……ノアが勝手に!!(笑)
ノア:あら、坊やも好きなんだから……それに、もうあたいの事を呼び捨てかい?(一同爆笑)
オルフィ:カーッ!と赤くなった後――フェイの馬鹿!!――と扉を勢いよく閉める!
GM:「オルフィさん……ご主人様とノアさん仲良さそうでした……なんでしょう。心からメラメラするような不思議な気持ちがします」(笑)
オルフィ:メーアも?
GM:「オルフィさんもですか?」
オルフィ:うん、実はね……正直に言うと私もフェイの事が好きなの……だから、ごめんねメーアとは恋のライバルだね♪
GM:「オルフィさん……」
オルフィ:でも、友達っていうのは変らないよ。そのメラメラしている気持ちは嫉妬って言うの。なんかメーアとはとっても仲良くなれそう(一同爆笑)
GM:「はい……そうですね♪ ライバルっていう友達です!」
オルフィ:グッ――と手をガッチリ組もう!(笑)
フェイ:画面がブラックアウトした後、右下の端っこあたりに丸く画面が戻って――オルフィ、メーア、誤解なんだ〜〜!――と俺の叫びを入れて終りで(笑)

アリアンロッドRPGリプレイ
みっしょん04 『タキシード・シャドー』
FIN

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