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アリアンロッドRPG
――母なる大地エリンディル。
4つの時代と3つの滅びを越え、この世界は平和な時代を迎えていた。
しかし妖魔達は滅びていなかった。魔族や邪神を蘇らせるべく彼等は再び活動を開始する。
――そんな世界で、自らの危険をかえりみない者達がいた。
世界の謎を、精霊の謎を、そして神々の手がかりを求めて冒険する者達――そう冒険者が!!!


みっしょん05:

ツイン・ヴァイパー


◆PrePlay01◆さすがにLVアップ!

GM:ではアリアンロッドキャンペーン第5話を開始します!
一同:『お〜〜!』
GM:いやはや、しかし前回のシナリオはまさかレライエ倒せるとは思いませんでした。元々"引く"予定で出した重要NPCだったので(笑)
オルフィ:そうだったの!?
フェイ:じゃあずっと逃げてればよかった……本気で死ぬかと思ったぞ。
マーナル:ま、実はレライエより強烈な事があって、笑いまくってた覚えしか私には無いですけど(笑)
ノア:なんの事かしら?
オルフィ:まったくよ! 大人しいキャラの振りしてノアもやってくれるわ!(笑)
ノア:みんなのプレイを見ててね……これはあたいも頑張らないとキャラが薄くて消える!って思ってさ(笑)
フェイ:みんなのキャラが濃すぎるんだよ! 別にノアもあのままで良かったのに〜!
マーナル:はっはっはっ良かったじゃないですか、大爆発して(笑)
フェイ:俺は困るぞ?
オルフィ:私も困ったわよ?
GM:なんか誰かさんが困った人になった時と、反応が同じですねぇ。
マーナル:なんの事でしょう?(笑)
GM:さて、そんな雑談は置いておいて、さすがに全員LV4になりましたね? 成長申告をお願いします。
フェイ:じゃあ俺から! 4LVになったので武器の刀も一新! ≪スピリット・オブ・サムライ≫を2LVにした。これで刀が虎鉄から菊一文字になるのだ!
マーナル:フェイ、そのお金がどこからでるのだと?
フェイ:知らん!!
GM:もう1つは?
フェイ:攻撃力特化に進むため≪トゥーハンドアタック≫を上昇。それと余分に経験点使ってフェイトを1点上昇した。
GM:了解です……次はオルフィ。
オルフィ:私は回避を充実させるべく≪バタフライダンス≫、それと防御の≪サモン・アラクネ≫を2LVにした。
GM:攻撃は捨ててますね。
オルフィ:うん、そこまで攻撃が無くても私は大丈夫だし……あ、それと私もフェイトを1点上昇したから。
マーナル:私は毎度のように≪ファイアボルト≫を上昇させて、今回は≪アースブレッド≫を取ってみました。別属性も多少は持とうと思いまして。
ノア:あたいは≪バッシュ≫を2LVにして、さらに≪スマッシュ≫を取った。それとフェイトも1点上昇ね。
GM:了解しました。
フェイ:そうだ、さりげなくみんな装備品とか買い変えてるよね?(笑)
マーナル:一番特徴的なのはオルフィでしょう。結局、シャドーのマントは何扱いになったのです?
GM:ああ、シャドーのマントは俊足のブーツと同じデータという事になった。売ればそれなりにプレミア付いたんだけどね(笑)
オルフィ:売ってたまるものですか!
ノア:そういえば、マーナルは何も買い換えてなかったがいいのか?
マーナル:もったいないじゃないですか。
フェイ:でも前回レライエだよ? 少しは装備を充実させないと次は本当に死んじゃうぜ?
マーナル:そうですね……ではホーリークロス(十字の付いた魔術杖)を買いましょう。いつまでもハルバードを持つのもなんですしね。
オルフィ:防具買いなさいよ!(笑)

◆PrePlay02◆キャラクター紹介

フェイ=スレニオン
メインクラス :ウォーリア
サポートクラス:サムライ
年齢:17  性別:男  種族:ヒューリンとヴァーナ(猫族)のハーフ
身長:160cm  髪:深緑  瞳:碧  肌:黄
レベル:4  フェイト:6  HP:49  MP:33

種族スキル:≪ハーフブラッド(アクロバット)≫
ウォーリアスキル:
≪ボルテクスアタック≫1/≪インヴィジブルアタック≫1/≪バッシュ≫1/
≪オートガード≫1/≪カヴァーリング≫1
サムライスキル:
≪トルネードブラスト≫1/≪スピリット・オブ・サムライ≫2/≪カタナマスタリー≫1/
≪トゥーハンドアタック≫2

備考:
  かつてモンスターばかりが棲む孤島で唯一の人間として育った。しかし今より15年前、<至高の皇帝>ギルドにより孤島から人間世界へ連れ出される。孤島から一緒に付いてきたポメロのソイを何より大事にする。
  すごい冒険者になる事を夢見ている小さな勇者……なのだが、最近は何故かハーレム状態!?



オルフィ=メイヨール
メインクラス :シーフ
サポートクラス:サモナー
年齢:15  性別:女  種族:ヒューリン
身長:156cm  髪:黒  瞳:灰緑  肌:白
レベル:4  フェイト:8  HP:33  MP:48(+40)

種族スキル:≪プロヴィデンス≫
シーフスキル:
≪ファインドトラップ≫1/≪ヴィジランテ≫1/≪リムーヴトラップ≫1/≪バタフライダンス≫1
サモナースキル:
≪ファミリア≫1/≪サモン・ファーブニル≫1/≪サモン・アラクネ≫2/
≪ブラッド・パクト≫1/≪サモン・シームルグ≫1/≪マジック・サークル≫1

備考:
  <至高の皇帝>ギルドマスターであるハディス=メイヨール(通称"皇帝")の実の娘。なにやら秘密を知ってしまい皇帝右腕の錬金術師の策謀でフェイと共に街に置き去りにされる。フェイとは幼馴染である。
  ヒロイン目指して頑張っているが、頑張っているのはもっぱらツッコミである。恋のライバル多数出現中。



マーナル=ファゾル
メインクラス :メイジ
サポートクラス:メイジ
年齢:27  性別:男  種族:ドゥアン(天翼族)
身長:176cm  髪:青  瞳:金  肌:白
レベル:4  フェイト:5  HP:32  MP:53

種族スキル:≪ウィング≫
メイジスキル:
≪マジックフォージ≫2/≪マジックブラスト≫1/≪ファイアボルト≫4/
≪コンセントレイション≫1/≪エアリアルウェポン≫1/≪マジックロック≫1/≪アースブレッド≫1

備考:
  大金持ちを養父に持ったフェイとオルフィの兄的保護者……なのだが、家が没落してお金に困り出してから性格が破綻、金銭至上主義者と化す。美形な羽持ちで天使と見紛うばかりなのが勿体無い。
  金の為なら仲間を売るようなお人。迷いなく依頼より現ナマを選ぶ。怪盗シャドーとは友達らしい。



グレース=ノア
メインクラス :ウォーリア
サポートクラス:ウォーリア
年齢:27  性別:女  種族:ヒューリン
身長:175cm  髪:赤  瞳:金  肌:褐色
レベル:4  フェイト:6  HP:54  MP:30

種族スキル:≪コンバットマスタリー≫
ウォーリアスキル:
≪ボルテクスアタック≫2/≪トゥーハンドソードマスタリー≫1/≪オートガード≫1/ ≪バッシュ≫2/
≪インヴィジブルアタック≫1/≪アイアングラッド≫1/≪カヴァーリング≫1/≪スマッシュ≫1

備考:
  かつて傭兵団にいた大人な女性冒険者。弟を愛し父親を殺し1人家を出て傭兵に……かなり危険な過去を持つ。姉御肌で頼りになるが、実は幽霊が苦手らしい。冷静沈着な大人キャラと思いきや……――
  実はショタコンであり、ギルドに入ったのはフェイが目的だったことをカミングアウト。いいのかそれで!?

◆Opening01◆謎の吟遊詩人の詩

怪盗シャドーの一件も草臥れ儲けで終った『碧い烈風』達。強敵・魔族レライエを倒してその実力は着々と上がっているものの、それでも毎度毎度の馬鹿騒ぎは変らず……――
GM:では踊る小鹿亭です。今日も今日とてお昼ご飯をマーナルのツケで食べていると、小鹿亭の看板娘でフェイやオルフィと幼馴染みのアリアがやってきます。
フェイ:さぁソイ、いくらでも食え!
GM:「ご主人様、メーアの分まで食べて下さい♪」――とデザートをフェイの方へ。
オルフィ:ちょっとフェイ! 好き嫌いせずに全部食べなさいよ!――とフェイの皿に余っているのをフォークで刺して突きつける!
ノア:お弁当つけてどこに行くんだい? ふふ……まだまだ坊やだね――とフェイのホッペに付いたご飯粒を。
フェイ:な、なんなんだこの状況は! アリアンはこんなゲームじゃなかったはずだ!(一同爆笑)
第1話で「ヒロインがいないじゃないか!」と言っていた頃が懐かしい(笑)
GM:と、アリアがやって来て――「あ、これフェイに届け物だって……はい。あの人からみたいよ?」――と、細長い包みをくれます。
フェイ:あの人?
オルフィ:包みを開けて見ます。
フェイ:なんでオルフィが勝手に開けるんだよ!(笑)
オルフィ:いいじゃない減るもんじゃないし……ビリビリ破って――何が入っているの?
GM:一本の刀と一通の手紙ですね――『この刀は菊一文字、そろそろ必要になる頃だろう。フェイ、お前が立派な英雄になる日を待っている。至高の皇帝』
フェイ:おお! 菊一文字! マイ・ニュー・サムライソード!(笑)
なぜ英語。
マーナル:皇帝様の手紙じゃないですか! いやぁさすがです。離れていてもフェイの成長っぷりは見逃さない。敬服致します(笑)
オルフィ:……GM、私の事は?
GM:え、オルフィの事? いや、手紙の内容はそれだけだよ。
オルフィ:手紙をビリーッと千切る――娘の心配もちょっとはしろ!(笑)
マーナル:皇帝様はオルフィの事を信じているから何も書かないのですよ?
オルフィ:そうは思えないけどなぁ。
ノア:ねぇ、その至高の皇帝って?
マーナル:ああ、巨大ギルド『至高の皇帝』を率いるギルド長でして、オルフィの実の父親です。どうもフェイの事を二代目に考えているようでして……とにかく素晴らしいお方ですよ?
ノア:じゃあそのギルドは知っている事にしよう――へぇ……あの至高の皇帝のね……やっぱりあたいの目に狂いはなかったわけだ(笑)
フェイ:ゾワゾワゾワっとしつつ、新しい刀を抜いて――いいなぁやっぱり! とか喜んでいよう。
GM:「ご主人様が嬉しそうだとメーアも嬉しいです♪」
フェイ:良いだろう?(笑)
オルフィ:ちょっとフェイ、私にも貸しなさいよ!
フェイ:嫌だよ、お前サムライじゃないんだから持つ意味ねーじゃん!
オルフィ:何よ文句あるの? いいから貸しなさい!(笑)
GM:とか何とかやっていると、マーナルの所になんの特徴も無い影が薄い冒険者がやってきますね――「キミがマーナル君だね?」
マーナル:ん? ええ、そうですけど。
GM:「本当はキミの言うように現金の方がよかったのだろうけど……価値は十分、キミの満足するものだ」――と、1枚の封筒を渡します。
マーナル:中身を確認して――
GM:中身は生命の呪符です。価値は確かに5000Gだ。
マーナル:ああ! 後金ですね!……となるとこの人は変装?
オルフィ:ん、どうしたのマーナル?
マーナル:ああ、頼んでいたものが来たのです。
フェイ:それは生命の呪符! それがあれば一度は戦闘不能から復活できる!!
ノア:すごいじゃないか……なんだかんだ言っても保護者だねマーナル(笑)
オルフィ:その冒険者に――でも、マーナルと知り合いって何者?
GM:「彼とは親友なんだよお嬢さん」
マーナル:そうですとも!(笑)
オルフィ:衝撃の事実発覚!――マーナルに友達が居た!(一同爆笑)
マーナル:なんです失礼な!(笑)
オルフィ:マーナルってお金と打算だけが友達だとばっかり(笑)
フェイ:嫌なヒーローだな、それ。
マーナル:まぁいいです……では機会があればまた会いましょう――と冒険者に。
GM:「そうですね」――と影の薄い冒険者……もとい怪盗シャドーは去って行きます。
オルフィ:まぁPCのオルフィは気が付けないしなぁ。
フェイ:ここで気が付くのは無理があるだろ……それより現金じゃなく生命の呪符で払うってのは、GM救済かな?(笑)
ノア:今度はどんな強敵が現れるやら。
マーナル:さてGM、そこいらに他の冒険者はいますよね?
GM:へ? そりゃいるけど……だから?
マーナル:皆さん注目! ここに冒険者に非常に人気の高い生命の呪符があります! オークション開始!!
GM&オルフィ:『売るのかいっ!!!』(一同爆笑)

◆Opening02◆依頼の無い日

そんなこんなで一週間がダラダラと経ち……――
マーナル:いい加減、依頼所に行きましょう! 私は依頼所に行きます。
フェイ:あ、俺も俺も! ここにいると何故か恋愛ゲームと化すし。
オルフィ:じゃあ私達は待っているかな、お互いを牽制しながら(笑)
ノア:じゃあ待っていよう。
GM:では依頼所にマーナルとフェイはやって来ました。フィリスが――「あ、マーナルさん、フェイ久しぶり♪」
フェイ:おう、こんちは!
マーナル:何かありますか? 私達に相応しい依頼料のもの(笑)
GM:「う〜ん……それがあんまりお勧めできないかな? とりあえず言う?」
マーナル:ええ、お願いします。

――依頼所の依頼――
 ◆依頼その1:『風の恐竜を捕まえて』――報酬は100G、依頼主はタニスとヴァンナの学校の生徒。
 ◆依頼その2:『伝説のポメロを探して』――報酬は1000万ポメロ、依頼主はポメロ博士。

マーナル:またポメロ博士ですか!!!
フェイ:微妙に報酬が増えてるし(笑)
マーナル:だから1ポメロは、何Gなんですか!……帰りましょう。日を改めます。
GM:「ごめんね〜」――とフィリスが手を振ってくれました。
………………………………………………………………………………………………

一方、踊る小鹿亭ではガヤガヤと昼間の繁盛に乗じて、旅の吟遊詩人がその歌を披露していた。
ノア:吟遊詩人が歌?
GM:そうです。歌はこんな感じです――

――誰かこの気持ちを〜届けて〜下さい〜♪ 始まりの街へ〜冒険の街へ〜♪

オルフィ:歌うんだGM……。
GM:ウルサイ。黙って聞け(笑)

――誰かこの気持ちを〜届けて〜下さい〜♪ 愛くるしいあの人へ〜愛くるしいソイへ〜♪

一同:『………………』
オルフィ:聞き間違い?
ノア:……だと思う。

――ぼくは身動きできません〜牢獄の中なんです〜♪ 助けて下さい〜ソイ〜あなたに会いたい〜♪

オルフィ:やっぱソイだ! ちょっとオジサン! その歌、どうしたの!?
GM:「ん? ああ……ここに来る前に野宿した森の中で聞いたんだ、どこかの吟遊詩人が歌っていたものだと思うのだが……」
オルフィ:それは誰だったの?
GM:「いや、声しか聞こえなかったよ……実はね、私はこの歌は誰かに助けを求める救難信号なのでは無いかと思っている。もしこの歌の持ち主をキミが知っているのなら、すぐに助けに行ってあげたほうがいい」
ノア:オルフィ、何か知っているのか?
オルフィ:う〜ん……。
フェイ:じゃあそこで帰ってくる――依頼無かったぞ〜!
マーナル:少々、時期をズラした方がいいでしょう。ろくな報酬がありませんでした。
オルフィ:ああ、丁度良いフェイ、マーナル……ちょっとこのおじさんの歌を聞いてくれない?
GM:じゃあ吟遊詩人のおじさんはもう一度歌を歌います。
フェイ:おお、ソイの事を知っているなんて!? いったい誰なんだ!
オルフィ:ソイの事を知ってて吟遊詩人って言ったら1人しかいないじゃない?
マーナル:至高の皇帝の従者"フィルボルのノイシュ"ですね(笑)
オルフィ:違うわよ! 確かに吟遊詩人だけど……ルイでしょルイ! それしかいないじゃない!(笑)
至高の皇帝の従者ノイシュ――第0話ロード・オブ・カイザー参照。
マーナル:ああ、ルイですか。
ノア:ルイって誰だい?
オルフィ:ノアが仲間になる前に一緒にギルド組んでた仲間よ。本当はルイとザハッドさんっていう2人と一緒に冒険してたの。
マーナル:なぜか「やる事ができた」とか言ってルイはいなくなってしまいまして……心配だったので、ザハッドにルイと一緒に行ってもらったんです。
フェイ:おじさん! その歌はどこで聞いたんだ!?
GM:「ここから東に行った森の中、温泉宿の看板を北に向かった付近だな……やはりキミ達は知り合いか……ならば助けてやってくれ、私はこの歌を伝える事ぐらいしかできなかった……あとはキミ達に任せるよ」
フェイ:おう、任せとけ!
GM:吟遊詩人のおじさんは満足そうに小鹿亭を出て行きます。
オルフィ:さぁ、そうと決まれば急いで助けに行きましょう! なんで牢獄に捕まっているのかわからないけど(笑)
マーナル:私はあまり乗り気ではありませんねぇ〜。
フェイ:おい、マーナル!
マーナル:おかしいでしょう? 何かの罠かもしれませんよ。フェイは皇帝様の後継者と目されており、オルフィにいたっては皇帝様の実の娘です。皇帝様を狙う輩の罠かもしれません。
フェイ:そんな思い出したように皇帝のネタが入ってくるわけないじゃん。
オルフィ:ってか、マーナル本音は?
マーナル:無論、無報酬では働きたくない(一同爆笑)。
オルフィ:やっぱそこに落ち着くんじゃないの!!(笑)
マーナル:冗談ですよ冗談、まぁザハッドもいるから大丈夫だとは思いますけど……それに、ノアはどうです? ルイとは面識だってありませんし。
ノア:まぁね。わざわざ助ける義理は無いかな。
オルフィ:ノア、さっきから言っているルイなんだけど……かなりの美少年よ?(笑)
ノア:美少年……イイ響きだ(笑)
フェイ:しかも13歳!
ノア:ドキュン!!!
マーナル:なんですその音?
ノア:ど真ん中!(一同爆笑)
ノア初登場のシーンに比べて、この変わりよう……。
マーナル:つまりノアも行く気満々ですか……ここでごねてもフェイとオルフィは行きそうですし、私もついて行きましょう。
フェイ:そうだ!――メーア、今回は一緒に行こう!
オルフィ:ええ?
フェイ:だって前回、回復無いおかげで死にそうになったんだぞ!?
GM:ってか三途の川渡ってたしな(笑)
フェイ:そうそう!
オルフィ:まぁ……フェイがそういうなら(←不満そう)。
GM:「はい! メーア頑張ります♪」
フェイ:おう! 期待してるぞ!
ノア:さぁ! さっさとそこに行くよ! 準備は出来てるね? 出発進行!!

◆Middle01◆宝の温泉?

冒険者の街ラインを出発して数日……森の中でその道は2つに分かれていた。
1つはそのまま東に行く街道であり、看板の矢印が『温泉宿はこっち』と書いてあった。
もう1つは、森の北へ抜ける小さな道……北の街へ続く街道へと出るのだろう。
GM:ではライン東の森の中を進んでいくと、吟遊詩人のおじさんが言っていたように道が2手に分かれています。北に向かう道と、東に向かう道。
フェイ:看板ある?
GM:あります――『東、宝に恵まれる温泉』――って書いてある。
マーナル:東で。
オルフィ:違うでしょうが! ルイの手掛かりはここから北へ進んだ道だって言ってたじゃない!(笑)
フェイ:そうだぜマーナル! ルイがいるって事はそこにザハッドさんがいるかも知れない!……俺は今、この状況をなんとかしたいから、すげーザハッドさんに来てもらいたい!
オルフィ:こういう状況?
ノア:そうだねぇ、早くそのルイっていう美少年に会いたいものだねぇ〜――としな垂れて見たり(笑)
GM:「ご主人様がそう思うなら、メーアも頑張ります♪」――とフェイの手を取って(笑)
オルフィ:ちょっとフェイ、行くならさっさとマーナルを説得しなさいよ!――とゲシゲシ蹴ってみる(笑)
まぁ……こんな状況である。
マーナル:じゃあフェイ達はさっさと北に向かえば良いでしょう? 私は東に向かいます。なぜなら宝が私を呼んでいるから! では!――東にさっさと行きます。
フェイ:って、おいマーナル!!
マーナル:さっさっさ〜(笑)
フェイ:本当に行くのかよ!(笑)
オルフィ:ちょっとフェイ! マーナルを1人で行かせたら、また盗賊の時みたいに裏切るかもしれないわよ!
ノア:じゃあオルフィが連れ戻しに行けばいいじゃないかい? あたい達は先に美少年を探しに向かっているからさ。
オルフィ:な!?
GM:「そうなんですか?……オルフィ、大丈夫です。メーアがご主人様には付いてますから!」――と天然に言うメーア。
オルフィ:ぐっ!
GM:ついでにソイも『ソイッ♪ ソイッ♪』――と北に進んでいきます。
フェイ:おお! じゃあ北に行こう! マーナルの事はオルフィ任せた!――待てよソイ〜♪
オルフィ:え? ちょっとこのパターンは……――
ノア:また後でねオルフィ?――あたいもフェイを追って北へ。
GM:「ご主人様〜」――とメーアも追っていきます。取り残されるオルフィ。
オルフィ:な、な、なんなのよ私ばっかり! い、いいわよ! そっちがそうなら知らないんだから!!――と東に走っていく……なに? 今日はこういうノリなの?(笑)
………………………………………………………………………………………………
GM:ではパーティーは分裂してしまいましたが、シナリオ本編の方を進めましょう。
マーナル:さぁオルフィ、温泉につきましたよ!
GM:なんで本編が温泉なんだよ!!(一同爆笑)
マーナル:仕方ありません、ここはフェイ達にシーンを譲りましょう。
GM:では森の中を道に沿って北へ進んで行くと……フェイとノアは【知力】で判定してみて下さい。
フェイ:(コロコロ)……クリティカル!
ノア:……8だね。
GM:少し道から外れた森の方には、普段はあまり見ない草が生えています。それも結構大量だ。
フェイ:この草は……――その草の方へ行く。
GM:クリティカルしたしフェイは知っているのでしょう。それらの草は毒草だね、特に調合して毒の材料にするのが主だ。道を逸れてその毒草の奥、さらにそれらの草がいっぱい生えているのがわかる。
ノア:もしかして、奥へ進めば進むほどその草は大量に生えてたりするかい?
GM:そうですね。道から外れる事にはなりますが……。
ノア:フェイ、本当の道はこっちみたいだね……ちょっとばかり危険な道になるかもだけどね。
フェイ:毒草か……なんでこんなに?
ノア:元々そういうのが生えやすい森なのか……もしくは近くで栽培しているか……。
GM:「栽培ですか? でも毒草を育てても誰も食べられません」――と説明を促すようにメーア(笑)
ノア:説明してあげようじゃない(笑)――誰も自分で食べる為に作っているわけじゃないさ……他人に使う毒薬を調合するのに栽培する……つまり、そういう人間がいる可能性が出てきたわけだね。
フェイ:そいつらにルイは捕まっているかもしれない?
ノア:あくまで可能性だけどね……さ、進むよ。
GM:ではそうやって進んで行くと、そろそろ夕方になり森の中に明かりが……山小屋が見えてきます。
フェイ:もう夕方か……丁度良いからその山小屋のドアをノックする――トントン。すいませーん。
GM:ではお婆さんが出てきて――なんだい?
ノア:どれぐらい? 2m?
そんなババアがいるか。
GM:普通のサイズです。ドゥアンでもなくヒューリンです。
フェイ:実は森の中で迷っちゃって……一晩泊めてくれる?……いや、泊めて下さい(笑)
GM:「おやまぁ……お爺さん、お爺さん」――と今度はお爺さんが出てきて――「ほう、冒険者のようじゃな? どうしたいこんな森の中へ」
ノア:この辺で美少年が出るって聞いてね。
フェイ:どこの幽霊だよ(笑)
ノア:――もとい、夜な夜な美少年の歌声を聞くって噂を聞いて調べに来たのよ……って! 確かに、良く考えると幽霊じゃない! 街へ帰ろうかな……。
ノアは唯一"幽霊"関係が苦手なのだ。
GM:「調べに……しかし、わしらはそんな話は聞かんのう?」「そうですねぇ」
フェイ:じゃあちょっとこの辺を調べてくるかな。行くぞソイ!
GM:『ソイッ♪ ソイッ♪』
マーナル:(突然メーアになって)『メーアも一緒に行きますご主人様!』(笑)
ノア:あ、あたいはここで待ってるから。
フェイ:そうなの?
ノア:あ、ああ……だって、ほら、お爺さんとお婆さんを置いてはいけないだろう? 何かあってからじゃ大変だし……さ(←幽霊を想像したらしい)。
GM:「わし等は別に――」
ノア:じゃあ行ってきなフェイ、気をつけて!――バタン――とお爺さんお婆さんもろとも家に入ります。
フェイ:……変なノアだな……まぁいいや、探索します。
GM:了解。

◆Middle02◆宝に恵まれる温泉

森の中の街道を東に進んで行くと、そこに温泉宿はあった。かなり立派な作りになっており、お客の数はゆうに50人以上は泊まれるのではないだろうか? 店先には2台の豪華な馬車が止まっていた。
マーナルとオルフィはそのままチェックインし……とりあえず露天風呂へ来ていた。
GM:――と言うわけで温泉です。まずは女湯です。
オルフィ:こんな事していて良いのかなぁ……――と思いつつ、フェイとメーアとノアの事を考えて――ブクブクブク……っと顔を半分お湯に(笑)
GM:そんな感じでゆっくり浸かっていると、ガラガラっと開いて他のお客さんが入ってきます。
フェイ:(勝手にお客)――『さぁさ、暖かい温泉に入るザーマス!』
一同:『ザーマスおばさんかい』(一同爆笑)
ザーマスおばさん――第1話『キャット・レスキュー』参照。
オルフィ:ゴブァ!(笑)
GM:さらにその横には同じような体型のおばさんがもう1人――「あらポストさん、温泉に入る前には体を洗うザーボン!」
一同:『ザーボンさんもかよ』(一同大爆笑)
ザーボンさん――第4話『タキシード・シャドー』参照。
GM:実は2人は友達でした。セレブ繋がりです(笑)
オルフィ:ゴホッゴホッゲホッ……――って温泉のお湯でむせてる(笑)
GM:「この温泉は宝がもらえるって話ザーマス、ユウセイさんは知っていたザーマス?」――と2人は温泉に入って行きます。
マーナル:GM! 私は男湯の露天風呂に入っています。仕切りは竹とかで出来てる程度ですよね? 宝という単語に聞き耳を立てます。
GM:了解です(笑)
オルフィ:ど、どうしたものかな……猫探しは失敗しているし、ザーマスおばさん……ポストさんだっけ?……には顔を合わせづらいのよね。
GM:オルフィが近づいてこないなら2人は勝手に話し出します――「お宝の話はもちろん知っていたザーボン! だからこの温泉にさそったザーボン!」「あら、そうだったザーマス! オホホホオ♪」
オルフィ:(笑)
マーナル:GMが1人で変な事になってますね(笑)
GM:ウルサイ(笑)――「じゃあこんな噂は知っているザーマス? ここから北西に行った森の中で、なにやら少年の幽霊が出るみたいザーマス、なんでも夜中に少年の歌声を聞いたとか……」
オルフィ:それは! 近寄って行って挨拶する!――あの、その話……詳しく教えてくれませんか?
GM:「ああ、あなたは猫探しに失敗した駄目冒険者ザーマス!」
オルフィ:グサッ。
GM:「まぁそうだったザーボン? でもこの子達はウチの美術品を護ってくれた腕利きの冒険者ザーボン?」「そうなんザーマス?」
オルフィ:え、ええまぁ……私たちも成長しているんです(笑)
GM:「そうだったザーマス。駄目冒険者なんて言ってごめんなさいザーマス」
オルフィ:いえ、こちらこそ……それよりさっきの話なんだけど。
GM:「ああ、幽霊の話ザーマスね? なんでもここに来た人が、街へ帰る時に少年の歌声を聞いたって言う話ザーマス。それも誰も居ないはずの森の奥の方から……」
オルフィ:方角はやっぱりここから北西?
GM:「たぶんそっちザーマス。それ以外にも悲鳴を聞いたって人がいるザーマス」
オルフィ:悲鳴? 他には?
マーナル:(オルフィ……宝の事を聞いて下さい。宝の事を)(笑)
オルフィ:悪いけど、男湯で呟かれても聞こえないからね。
マーナル:じゃあ念じます……宝、宝、宝……。
オルフィ:悲鳴って言うのはその少年の?
GM:「そこまではわからないザーマス」
マーナル:宝…宝…宝の事を知りたくな〜る……。
オルフィ:………………ありがとうポストさん、ユウセイさん――って温泉から出る。
マーナル:ちょっと待てーい! 少しぐらい宝について聞いて下さいよ!!(笑)
フェイ:――と、マーナルが叫ぶと共に、竹の仕切りが倒れる――バタン(一同笑)
マーナル:ええ!? GM!!
GM:じゃあ倒れました(一同爆笑)
マーナル:固まります。
オルフィ:あ、私出たから。
フェイ:サービスシーンにならねぇ(笑)
ノア:(突然ザーボン)『見たわね……この姿を見たからには』(笑)
オルフィ:(突然ザーマス)ではザーボンさんと一緒に立ち上がるザーマスおばさん――「この変態さん! 目の保養は高くつくザーボン!」
マーナル:いや……保養になってないですし……どっちかって言うと……慰謝料?(笑)
オルフィ:(ザーマス)『ザーボンさん、変身ザーマス!!』(一同爆笑)
なんだよ変身って(笑)
マーナル:ち、違います! 私はただ宝を!?
GM:「宝? 何を言っているザーマス! ここは子宝に恵まれると評判の温泉ザーマス! 変態さんには縁の無い場所ザーマス!」
マーナル:んな!?

◆Middle03◆怪しい山小屋

山小屋の付近を探索していたフェイとメーアだったが、怪しい泉を見つける事となる……。
GM:小さな泉ですね。水が湧いています。ちょっと【知力】で判定してみて?
フェイ:(コロコロ)……おおう、5だ(笑)
GM:回復の泉です。そう思いました。
フェイ:これは回復の泉!
GM:「この水を飲むと回復するって言う泉ですね♪」
オルフィ:そのまんまじゃない。
フェイ:よし、とりあえず――ソイ、飲んでいいぞ(笑)
GM:ではソイが飲むと――『ソイーッ! ソイーッ!』――と苦しみ出す。
フェイ:苦しみ?
GM:ソイは赤くなると青くなって次第に白くなって行く。1D6振ってみて?
フェイ:(コロコロ)……1。
GM:あと1ラウンドでソイは死亡します(一同爆笑)
フェイ:ソイーーーッ!!――毒か!? 毒なのか!!――毒消し使う! メーア、ヒールしてくれ!
GM:「ヒ、ヒール!」――とソイは回復します。
フェイ:この泉……たぶん毒の泉だ。なんでこんな所に……。
………………………………………………………………………………………………

その後、山小屋に戻ってきて報告するフェイだったが、ノアも山小屋の老夫婦もなぜ毒が付近に多いのか解らないまま、その日は寝ることになる。
GM:では寝るのですね?
フェイ:あ、見張りたてるぞ。怪しい。
ノア:そうだね……ここはどちらかが起きていた方がいいだろうね。
GM:「メーアも頑張って起きてますね♪」
フェイ:じゃあ最初は俺とメーアが起きていよう、後半ノア宜しく。
ノア:わかった。
GM:では(コロコロ)……見張りはノアの時間、朝方です。危険感知をして下さい。
ノア:1人で見張り……幽霊出るってのに……(コロコロ)……9。
GM:それじゃあ気が付きませんね(コロコロ)……おう、メーアか――「う゛」――というメーアの声が聞こえました。
ノア:そっちを見ます。
GM:メーアの寝ている布団から赤い染みが広がっていきます。布団の上からナイフが突き立っています。
ノア:メーア!? フェイ、起きろ!!
フェイ:ん? ああ、メーア!?――ポーション飲ませる! あとついでに毒消しも!
GM:ではメーアは――「ご、ご主人様……あ、あれ? 今、凄く痛かったような……」
フェイ:ノア! いったいなにが!?
ノア:GM、あたいは何か見たのかい!?
GM:いえ、何も気が付きませんでした。
ノア:誰もいないのにメーアが刺された……幽霊!? ってのは信じたくないから――プラズマよ! これはプラズマが原因だわ!
どこの教授だ(笑)
フェイ:プラズマってなんだよ!
ノア:この世の不思議は全てプラズマで説明が付くの……そう、あたいは聞いたことがある。つまり幽霊は居ない……このナイフを刺したのも全てプラズマで説明が付く。
フェイ:いや、付かないから。
ノア:そんな事は無い! 全てはプラズマなんだ! 幽霊なんかいない! いるわけが無い!!
GM:と、ここで扉が開いてお婆さんが入ってくる。
ノア:出たな幽霊! 成敗してくれる! 死ねぇ! オラオラオラオラオラッ!!!(一同爆笑)
フェイ:ちょっとノア! それはお婆さんだって! だいたい幽霊いないって自分で言ってたじゃないか!!(笑)
ノア:オラオラオラオラオラオラッ!!!(一同大爆笑)
フェイ:止める止める止める! さすがに老人虐待はやばいって!(笑)
ノア:はっ!? あたいは何を(笑)
フェイ:ふぅ〜……お婆さん、大丈夫だったか?
GM:「え、ええ……どうしたんです? なにか騒がしいから見にきたんじゃが……?」
ノア:プラズマです。
フェイ:それはもう良いって!(一同爆笑)

◆Middle04◆一人足りない懐かしさ

温泉宿で普通に温泉に入り、ハンマーロブスターの肉などが使われた美味しい夕飯を食べ、何しに来たんだろう……と思いつつもオルフィは布団に入っていた。
GM:では夜です。お布団は普通に2組です。兄妹と思われているので。
マーナル:ふて腐れて布団にさっさと入っています――オルフィ、明かりを消しますよ?
オルフィ:う、うん。
マーナル:さっさと寝ます――まったく、宝って言うから来たのにとんだ無駄足でした……zzz。
オルフィ:私はなかなか寝れない……かな。布団に入ったまま天井を眺めつつ――ねえ、マーナル?
マーナル:………………なんです?
オルフィ:マーナルの家が没落して私達は冒険者になったけど……マーナルは冒険者になって後悔してる?
マーナル:……嫌な事を思い出させますね……誰のせいで没落したと……。
オルフィ:私のお父さん。
マーナル:………………いや、皇帝様は素晴らしいお方ですから……ま、どうして没落したかは別にこの際置いておきましょう……冒険者となって後悔しているかですよね? そうですね……幸せとは言いがたいですね。
オルフィ:それは……私とフェイが冒険者になったせいで、マーナルまで冒険者になったから?
マーナル:いえ、お金が無いからです。
オルフィ:………………。
マーナル:ただ、幸せだと感じる事も多くなりましたよ。特にフェイとあなたは生き生きとしている。お屋敷で皇帝様の帰りを待ちながら普通に暮らしていた時より、ずっとあなた達は元気です。
オルフィ:それはきっと……マーナルに会う前から、私とフェイはお父さんやギルドの皆と一緒に旅をしていたから……。
マーナル:そうかもしれません。でも、私は違うと思います。あなた達はやっと自分の力で自分の道を歩き出したのです。人に言われて進む道ではなく、自分で決めた自分の道を。
オルフィ:そうなの……かな。
マーナル:だから、冒険者を辞めようなんて思わない事ですよ。それにあなたが辞めたってフェイはきっと冒険者を辞めませんよ。それは嫌でしょう?
オルフィ:なっ!?――ガバッっと布団から上半身起して――だ、誰もそんな事言ってないじゃない!!(笑)
マーナル:そういう話がしたかったのでしょう?――とオルフィの声がうるさいなぁ……って感じで寝返り。
オルフィ:だ、だって……フェイったらメーアばっかり……それに最近はノアだって……。
マーナル:大丈夫ですよ。フェイはメーアにもノアにもなびきませんし、心変わりはしないです。
オルフィ:断言できる?
マーナル:できますよ。
オルフィ:根拠は?
マーナル:ソイが居ますからね。
フェイ:その通りだ!
駄目だろう主人公。
オルフィ:………………なんか、急にどうでも良くなってしまったのは私だけ?
GM:いえ、私も同感です。
フェイ:駄目だなぁ良いシーンなのに(笑)
オルフィ&GM:『お前のせいだろうが!!』
フェイ:あうっ!?
マーナル:それでもオルフィ――とオルフィの方に寝返って――フェイの中でソイの次に近い存在はあなたですよ。もっと自分に自信を持ちなさい。フェイと一緒に過ごした時間はあなたの方が長いのですから。
オルフィ:マーナル……うん、そうだね……そうする(笑)
マーナル:ええ(笑)
フェイ:ああ、強引に良い話にマーナルが戻したぁ(笑)
マーナル:いいじゃないですか! 私だって多少は保護者っぽい所あるんですよ!?(笑)
GM:と、そんな感じで話が終ったタイミングで声がかかります――「お前等……話は終ったか?」
オルフィ:って誰!?
GM:窓が開いており、カーテンに貴族っぽい影がいます。
オルフィ:貴族?――誰、あなたは!?
マーナル:知っている人ですか?
GM:知っている人です。羽の付いた帽子に腰に刺した2本のレイピア、ただし顔の部分だけ影が濃くなっておりよく見えない。
マーナル:あなたは……。
GM:「男爵様のところではお世話になった……久しぶりだなオルフィ、そしてゲスよ」(一同爆笑)
マーナル:ワイトですか!?(笑)
オルフィ:ワイトって倒してなかったっけ?
GM:キミ等はなぜか男爵を倒したら、さっさと解決したと思って戦闘終了してたじゃないか。なんか相手してくれなくなったから、ワイトはそのスキに逃げたのだよ。
オルフィ:なんか男爵倒したらアンデッド系は勝手に消滅だと思ってたしなぁ(笑)
マーナル:それより、なんでキミがこんな所にいるのです!――浴衣姿で立ち上がり指差す……ビシッ!
GM:「それはこちらのセリフだ。どうしてこんな所でノンビリ寛いでいる……特にゲス野郎、女湯まで覗きおって!」
マーナル:なぜそれを!? あれは不可抗力であって、見たくて見たわけではありません!(笑)
GM:「だいたい見るならもう少し早くだろう! そうすればオルフィの裸だったんだぞ! 年増好きなのか?」
マーナル:違いますって! だいたいなんでそんな事まで知っているんですか!? あのとき男湯にでも居たのですか、あなたは!(笑)
GM:「いや、木の上から両方見ていただけだ」
オルフィ:錐揉みしつつ一直線にワイトの顔面にキック――バキッ!――お前が一番性質悪い!!!(一同爆笑)
GM:「痛つつ……くそ、さすがは男爵様を倒した者だ」
オルフィ:で? 結局、何が目的なのよ?
マーナル:お金ならあげませんよ?
GM:「金なんかいるがゲスが!(笑) そうじゃない……なぜお前達はあいつらと一緒にいないんだ!」
マーナル:あいつら? フェイ達の事ですか?
GM:「そうだ! あのフェイという少年とメーアとだ! 今、2人には危険が迫っているんだ、さっさと合流しないか!」

◆Middle05◆謎の老夫婦

山小屋で見張りを立てつつ眠っていたフェイ達だったが、謎の(幽霊の?)襲撃を受け、その後は怪我をしたメーアだけ寝させてフェイとノアはずっと朝まで起きていた。
そして――
オルフィ:フェイ〜! メーア〜! おはよう!!――バーンと部屋に入ってきます!
フェイ:あれオルフィ?
マーナル:ノアも子守り、ご苦労様でしたね(笑)
ノア:朝になったんだよね? なら強気に――なに、大した事ないさ。
オルフィとマーナルだが、温泉宿を夜中のうちに出発して朝方には山小屋に到着したのだ。
GM:「さて、あんた達、仲間も来たみたいだしさっさと家から出てっとくれ」――とノアを怖がりながらお婆さんがキミ等を追い出します。
フェイ:追い出された……やっぱノアがオラオラってやったのがまずかったんじゃないか?
ノア:あれは不可抗力だから(笑)
マーナル:ああ、不可抗力……今日は良く出てくる単語です(笑)
フェイ:マーナル何かあったのか?
マーナル:思い出させないで下さい。
オルフィ:それよりフェイ、なんでいきなり追い出されるのよ? この辺なんでしょルイの歌声が聞こえてきたって場所は?
フェイ:ああ、それはそうなんだけど……と説明します……――
………………………………………………………………………………………………
オルフィ:なるほど、夜中にメーアがいつの間にか刺されてた……と。
フェイ:そうなんだ。
GM:「ご主人様が、薬をすぐに飲ませてくれたので助かりました♪」
オルフィ:……で、あの山小屋は調べたの?
フェイ:何が?
オルフィ:だ〜か〜ら〜! 老夫婦の寝室から同じ型のナイフが出てきたとか、小声で何か怪しい内緒話していたとか、部屋に隠し通路があったとかよ!!
フェイ:ノア探した?
ノア:いや、まったく。
オルフィ:あんたは何しにここに来たのよ!――空中回し蹴りでそこらの木にフェイを――バッキーン!!!(笑)
フェイ:ギャーーー(笑)
マーナル:つまり2人は普通に1晩泊まっただけと言うわけですか。
ノア:そうなるね。
GM:GM的には、なんでこんな怪しい山小屋を家捜ししないのか不思議でした(笑)
オルフィ:何、普通に泊まっているのよ!!――とフェイに。
フェイ:なんだよ! オルフィだってマーナルと温泉行ってたじゃないか!!
オルフィ:いいのよ私は!!(一同爆笑)
フェイ:な、なんだよチキショー……ソイ、将来あいつみたいにはなるなよ?
GM:『ソイ…ソイ〜ィ』
オルフィ:………………まぁ、とりあえず山小屋の周囲をもう一度探索する。毒草が生えているって言うけど、もしかして栽培されてない?
GM:まぁオルフィはシーフだし、そういう知識もあった事にするか。確かに自生は難しい種類の毒草だね。
オルフィ:やっぱり……とすると……――GM、【感知】で振る!
GM:ああ、勘が鋭いねぇ(笑)(コロコロ)……難易度は12だ。
オルフィ:フェイト1点(コロコロ)……14! つけられてるよね?
GM:はい、後ろの方の古木の陰に1人の気配を感じます。
オルフィ:みんな聞いて、私達つけられてる。後ろの古木の陰。
フェイ:誰だそこにいるのは!!!
オルフィ:叫ぶなお前は!!!(一同爆笑)
GM:(コロコロ)……オルフィは解ります。気配が消えました。
オルフィ:逃げちゃったじゃない! この馬鹿!!
フェイ:じゃあ追おうぜ? こんな所でちんたらやってるのはつまんねーよ?
マーナル:まぁ待ちなさいフェイ、オルフィが言うようにここは毒物が栽培されています。そんな事をするのは誰か……そしてその目的は……。
ノア:盗賊団? もしくはそれに類するもの?
オルフィ:そう言えばルイが前に言ってた、両親を殺したアサシンに復讐するために冒険者になったって……もしかして、その手掛かりを掴んで私達のギルドを抜けたのかも。
マーナル:そしてそのアサシン達がここで毒薬を栽培している……つまり、ここはそのアサシン達のアジト?
オルフィ:ザハッドさんがどう関係するのかしらないけど……たぶん、それで間違い無いと思う。
フェイ:じゃあメーアを夜中に刺したのは老夫婦のどっちかか!
オルフィ:老夫婦に変装していたって可能性もあるけどね。
フェイ:山小屋に戻る! とりあえず逃す前に捕まえる!
ノア:山小屋に戻るのには賛成だけど……小屋が見えるギリギリでフェイの襟首を持って藪の中に隠す。いったん様子を見てからだ。
フェイ:うぐぐ。
オルフィ:私も隠れて小屋の様子を見る。
マーナル:私とメーアはもう少し離れていましょう。偵察はお任せします。
GM:ではフェイ、オルフィ、ノアは【感覚】で振ってみてくれ、10以上と15以上で結果違うから。
フェイ:(コロコロ)……11。
ノア:……駄目だね、9。
オルフィ:フェイト使って(コロコロ)……シーフの意地! 17!!
GM:ノアは普通に変わりばえしない山小屋だと感じます。フェイは山小屋から人の気配が消えている事がわかります。オルフィは気配が消えただけじゃなくて、うっすらと部屋の中に薄い煙……毒煙だと思われるものが舞っているのに気が付きます。
フェイ:マーナル、メーア、もういないみたいだぞ?
オルフィ:近寄っちゃ駄目! 部屋の中で毒が炊かれてる。これは罠ね。
フェイ:ソイを近づけてみる。
GM:『ソイソイソイソイソイソイッ!!』――と、ソイ危険警報が反応します(笑)
フェイ:確かに……。
マーナル:どうしましょうか? ここがもぬけの空ならせめて山小屋の中を捜索したいのですが……。
ノア:毒が散布されている中に、わざわざ入るのもね。
オルフィ:(コロコロ)……≪サモン・ファーブニル≫。山小屋壊しました。
フェイ:お、オルフィ?
GM:山小屋はガラガラと崩れ去ります。紫色の煙も一緒に吹っ飛びました。
オルフィ:さ、家捜ししましょう?(笑)

◆Middle06◆アサシンのアジト

瓦礫をどかしつつ、何か手掛かりは無いかを探索する一行。そして――
ノア:みんな! 不思議な紋章があったけど……これが何か解るかい?
GM:それは双頭の蛇のマークだ。
マーナル:ああ、確かそんなマークを見てルイは飛び出していきましたね。
フェイ:確か……ルイが前に言ってた過去話にも、そんな名前が出てきた気がするな。
オルフィ:じゃあそこで私が声を上げる――ねぇ! これって地下へ通じる扉じゃないかな!――と発見した隠し通路を。
マーナル:では行きましょうか! 誰も行かないなら私が最初に入りますよ? 良いですね? ザッザッザ……。
フェイ:なんでいきなりやる気に?
マーナル:いや、ここがアサシンのアジトならそいつ等の溜め込んだ財宝もあると思いまして(笑)
オルフィ:それって泥棒じゃない。
マーナル:悪人を倒してその悪人の宝を略奪する場合は泥棒とは言わないのです。
火事場泥棒と言う。
マーナル:では入りました。地下はどうなっていますか?
フェイ:隊列ぐらい考えろよ(笑)
オルフィ:私は前に出るからね、罠の感知は私の役目だし。
フェイ:じゃあ俺はメーアと後列にいるか。
ノア:ならあたいが前線だね。
GM:了解。さて入るとそこは真っ暗ですね。トラップ:ブラックアウトです。命中と回避が−3されます。さらに入った人は全員【幸運】難易度15で振って下さい。失敗すると[毒]と[マヒ]を受けます。
オルフィ:フェイト1点(コロコロ)……18!
フェイ:(コロコロ)……駄目だぁ。
マーナル:……失敗。
ノア:同じく。
GM:(コロコロ)……メーアも失敗です。そして部屋に設置されていたショットガンランチャーが前に出ている、オルフィ、マーナル、ノアに(コロコロ)……15で命中です。
オルフィ:フェイト1点(コロコロ)……回避!
ノア:フェイト(コロコロ)……回避した。
マーナル:無理でーす。6点来る。
オルフィ:≪サモン・アラウネ≫(コロコロ)……5点軽減。
フェイ:ドアは?
GM:奥の方にありますね。距離は20mです。さて、行動力順に動いていいですよ?
オルフィ:ブラックアウトって解除不可のトラップだったはず……ここは全速力で扉までダーッシュ!
フェイ:ソイとメーアが攻撃対象になった時は≪カバーリング≫使う、扉へ向かって走る!
………………………………………………………………………………………………

ショットガンランチャーの猛攻を抜け、扉の先の廊下を進む一行。トラップ感知をしつつその先にあった扉をオルフィが開け……――
オルフィ:扉を開けまーす。
GM:その先は部屋になっているのですが、オルフィに不意打ちがきます(コロコロ)……17命中。
オルフィ:(コロコロ)……15だから命中!
GM:≪サプライザル≫(コロコロ)……24点ダメージ。
オルフィ:痛った〜…何よ!!
GM:「我等をツイン・ヴァイパーと知っての侵入者か? それとも何も知らずに迷いこんだか……どちらにせよ……ここに足を踏み込んだ事を後悔して死ぬがいい」――ここから行動値順ですが、一番早いのはこっちのアサシンなので連続攻撃(コロコロ)……オルフィに(コロコロ)……15命中。
フェイ:≪カバーリング≫――オルフィ、下がってろ!!
オルフィ:≪サモン・アラウネ≫(コロコロ)……7点軽減。その後、自分の行動で後衛に下がる――ありがとうフェイ。
マーナル:さっさと突破しますよ――≪ファイアボルト≫!
GM:「魔術か……」――そう呟いて石つぶてをマーナルに弾く、≪インタラプト≫で打ち消します。
マーナル:くっ……やっかいな技を!?
フェイ:でも、そう何度も出来ないはず!(コロコロ)……クリティカルできりつける!
GM:こっちは≪バタフライダンス≫持ちだ(コロコロ)……ほら、こっちもクリティカルで回避!
フェイ:早いッ!
ノア:たかだか見張りのくせに(コロコロ)……15命中!
GM:(コロコロ)……はい、クリティカル!
ノア:ちっ!!

――2ラウンド目

GM:ではこっちの行動、マイナーで≪インベナム≫、メジャーで≪フェイント≫(コロコロ)……クリティカルでフェイに。
フェイ:(コロコロ)……無理だ。
GM:ダメージが(コロコロ)……24点の[毒]。
フェイ:辛いな……。
マーナル:さっきは止められましたが、2度も出来ないでしょう!――今度こそ≪ファイアボルト≫(コロコロ)……命中16!
GM:(コロコロ)……18で回避。
マーナル:避けるのですか!
フェイ:なら俺が(コロコロ)……14!
GM:15で回避しました。
フェイ:なんなんだよ雑魚アサシンのくせに!!
ノア:これだけ早けりゃHPは低いはず(コロコロ)……クリティカル!
GM:(コロコロ)……無理。
ノア:ダメージが(コロコロ)……28点!
GM:それで倒れます。あくまで見張りをしていた雑魚アサシンなので。
ノア:ま、こんなもんだね。
オルフィ:メーア、フェイに回復を。
GM:「はい♪ ≪ヒール≫」(コロコロ)……14点回復です。
フェイ:ああ、助かる。あとはポーションと毒消し飲んで復活だ。
マーナル:では先に進みましょうか? 部屋には何が?
GM:その部屋は見張りが座っていた椅子や机がある程度ですね。部屋の奥には3つの扉があります。
北の壁に2つ、東の壁に1つの扉が付いている。
オルフィ:全部トラップ感知(コロコロ)……20、19、19で調べた!
GM:罠は無いね。一番最初に調べた扉だけ鍵が掛かっていたぐらい。
オルフィ:それをあける(コロコロ)……――

◆Middle07◆束縛を未来に持った男

オルフィが鍵を解除した先には廊下が続いており、一行はそのままその廊下を進んで行く。やがて奥の方からゆらりゆらりと蝋燭の赤い光が見えてくる。廊下の突き当たり……そこは鉄格子の嵌まった部屋が並んだ。牢屋だった。
ノア:牢屋? 美少年が囚われている!?
オルフィ:罠感知もせずに行こうかな。
フェイ:ルイーーー!!
GM:では奥の方から――「その声……」と聞こえます。
ノア:美少年発見!――その声のした牢屋の前で急停止! 中の美少年に最っ高のスマイルを!!(笑)
GM:「悪かったな……俺で」――と中からザハッドが言う。
ノア:誰だてめぇはコンチクショーー!!(一同大爆笑)
フェイ:ザハッドさん!?
マーナル:そうか、ノアはザハッドに会ったことありませんでしたね。
GM:ザハッドは牢屋の奥の壁に寄りかかってぐったりしている。
オルフィ:(コロコロ)……鍵開け! 15!
GM:牢屋の鍵が開きます。
ノア:他の牢屋を回る! 愛しの美少年はどこ!?
フェイ:じゃあノアは放っておいて――ザハッドさんの側へ――大丈夫ですかザハッドさん!
GM:「確かご主人様と一緒に館に来てくれた方ですよね? 今、回復しますね……ヒール」――と、メーアが≪ヒール≫をかけました。
マーナル:まったく、どうしてあなたが捕まっているのです?
GM:「すまんな……昔、俺はここの組織『双頭の蛇<ツイン・ヴァイパー>』に所属していてな……もっとも、自分の正義に目覚めて足を洗ったんだが……どうやらタダで抜けさせてくれはしなかったらしい……捕まってこのざまさ」
マーナル:じゃああの時あった張り紙は――
GM:「ああ、組織を抜けた俺に対する警告さ。もっともあれで逃げればよかったんだが……」
オルフィ:どうして逃げなかったの?
GM:「……ルイはどうも、ウチの組織に両親を殺された仇討ちをするつもりだったらしくてな……見殺しにするわけにもいかんだろう」
フェイ:かーー! やっぱザハッドさんカッコイイ! マーナルと交換してー(笑)
マーナル:………………。
オルフィ:ねぇザハッドさん、それでルイはどうなったの?
GM:「ああ、ルイの奴はボスに捕まっている。あいつはまだ若い……もしかしたら薬で洗脳するつもりかもしれない……俺も昔はやられた。そして鉄砲玉にされて生き残っていたものだけが、この組織のメンバーになっていくんだ」
ノア:じゃあ他の牢屋を見て美少年を発見できなかったあたいが戻ってくる――それで、今その子はどこにいるんだい!
GM:「たぶん……拷問部屋だと思う。今朝方に牢屋から連れて行かれたからな……」
ノア:拷問部屋!? どんなプレイ――じゃない!(一同爆笑)――それはどこ!?
フェイ:めちゃくちゃ不謹慎なセリフがあったな(笑)
オルフィ:そこは聞き流しましょう。
GM:「ここに通じる通路のあった部屋で、もう一つここと同じ方向へ続く扉があったはずだ。そこを行った先に大きな部屋がある。その部屋の東はボスの部屋、北は宝物庫、そして西が拷問室だ」
マーナル:それです! ナイス情報ですよザハッド! さすがです!(笑)
オルフィ:明らかに宝物庫で反応しているし……。
フェイ:ザハッドさん、ここに来る扉があった部屋には、東側にももう一つ扉があったけど……あれはどこに繋がるの?
GM:「ああ、俺達下っ端の部屋と、調理室や毒薬の調合室だ……アサシンの生活空間に繋がっていると思えばいい」――と、簡単に地図を書いてくれます――「ちなみにマーナル、宝物庫の鍵はボスが持っているから、漁るならボスを倒してからにするんだな」(笑)
オルフィ:さ、さすがザハッドさん……マーナルの使用法を知っている(笑)
フェイ:ザハッドさんも一緒に! ってか是非一緒に!
GM:「いや、駄目だ……特殊な麻薬にやられてな……満足に動くこともできないんだ……」
フェイ:そう……なんだ。
マーナル:まぁ任せてくださいザハッド、あとで迎えに来ますよ。
GM:「ああ、信じてる」
ノア:さぁ拷問部屋に向かってゴー!! いざ、美少年!!(笑)

◆Middle08◆そして最奥へと……

その後、幾つかのトラップに嵌まりつつ、アサシン(雑魚)とも戦闘を繰り返しつつ……ボスの部屋や拷問室に通じる扉がある大きな部屋へとやってくることができた。
GM:では扉が3つある大きな部屋に来ました。ザハッドの言っていた部屋ですね。
ノア:問答無用で西側の拷問部屋へ!
マーナル:オルフィ、北の扉を開けて下さい。鍵開けが必要だと思いますから(笑)
オルフィ:ちょっと! なんでいきなり別れるのよ! 宝物庫はボスを倒した後ってザハッドさんも言ってたじゃない!
GM:じゃあ順番に処理していくよ? オルフィから宣言して?
オルフィ:……しょうがないから北の扉を鍵開け(コロコロ)……クリティカル(笑)
GM:……鍵が開きます。
オルフィ:『ほら開かなかった、やっぱりボスを倒して鍵を手に入れないと』……って言おうと思ったのになぁ。開いちゃった(笑)
マーナル:無論、中へ入ります! 躊躇ありません!! これが目的です!!!
フェイ:別にルイが拷問室にいるって言うのもザハッドさんの推測で、まだボス部屋も調べて無いしなぁ……この中央の部屋で待機してる。
ノア:ならあたいは行くよ。拷問室の扉を開ける。
GM:ノアはその瞬間、【敏捷】難易度12の判定して下さい。失敗すると1D6の実ダメージ。毒針です。
ノア:(コロコロ)……失敗! (コロ)…1点減った!――美少年はどこに〜〜!!!――と痛さに気が付かない(笑)
GM:結局フェイはどうする?
フェイ:……ノアが『美少年!美少年!』叫んで拷問部屋へ、マーナルが『金だ!金だ!』って叫んで宝物庫へ。
マーナル:失礼な『宝だ!宝だ!』ですよ!
オルフィ:あんま変わりないし。
フェイ:よし! オルフィとメーアはとりあえずマーナルについて行ってくれ、何かあっても2人いればサポード可能だろう?
オルフィ:わかった。
GM:「ご主人様がそう言うなら!」
フェイ:GM、俺はノアに続いて拷問室に入る! ルイ! いるか!!
GM:と、鉄でできた寝台にルイが繋がれて、その周りに何人かアサシンがいます。その中に、明らかに他のシーフと異なった奴がいます。覆面で顔を隠さず、その風格は明らかに尋常じゃない。
フェイ:ボスもこっちにいるー!?
GM:フェイとノアが入って着た時点で、他のアサシンは武器を構えます。そして――「ほう、ここに侵入してくるとは命知らずが居たものだ……」
フェイ:ルイを返してもらおうか。
GM:「なるほど……この子供の仲間と言ったところか、だが残念だ……この子供は我等に刃を向けた、その結末は2つだけ……死か洗脳だ」――ニヤリとボスが笑います。
ノア:美少年に危害を加えて――
GM:あ、ルイは今裸だから。
ノア:お〜〜う!(一同爆笑)
変な声でした。
フェイ:なんだその声は!!(笑)
ノア:あ、危なく落ちるところだった……美少年の裸、なかなかデストラップだわ(笑)
フェイ:ノアにしか効かないじゃん。
ノア:兎に角! そんな羨まし――じゃない! 許せないことをするあんた達は、この美少年の味方グレイス=ノアが許さん!!
フェイ:だから本音がちょろちょろ出てるって!!(笑)

◆Climax01◆ツイン・ヴァイパー

敵はツイン・ヴァイパーのボスが1人に、雑魚アサシンが4人、しかし……オルフィ達がこちらに気が付いて救援に駆けつけてくれるまでは2対5……厳しい戦いになりそうだった。
GM:ではここから部屋ごとに処理します。とりあえずオルフィとマーナル。
オルフィ:フェイにも言われたし宝物庫に入る。終了。
マーナル:自主的に宝物庫に入って漁ります。
GM:もちろんメーアも一緒に入って行動終了。そして拷問部屋ですが……まずボスが攻撃します。≪インベナム≫をマイナーで使用、さらに≪ブランディッシュ≫で(コロコロ)……22命中。対象はフェイ、ノア、ソイ。
フェイ:ソイもかー! もちろん≪カバーリング≫!
ノア:無駄な使い方を……(コロコロ)……回避失敗。
GM:(コロコロ)……25点の[毒]。
フェイ:20点通った。
ノア:中々痛い。
フェイ:俺は毒消しを飲んでから――ソイ、オルフィ達を呼んでくるんだ!
GM:『ソイッ! ソイッ!』――とソイは宝物庫の方へ跳ねていきます。
ノア:あたいは攻撃!(コロコロ)……クリティカル! 美少年をこっちに渡しな!!
GM:(コロコロ)……それは無理。
ノア:≪ボルテクスアタック≫とフェイト使用!(コロコロ)……ダメージ63点!
GM:くっ……痛いな。やはりエネミーと違って普通の人間はHPが少ない(笑)――そして雑魚アサシンが4人同時に攻撃(コロコロ)……ノアに≪インベナム≫使ってから攻撃(コロコロ)……18命中。
ノア:フェイト使って(コロコロ)……駄目だ、16。
GM:(コロコロ)……22点ダメージ。
ノア:≪アイアンクラッド≫(コロコロ)……3点だけ通った、問題は毒だね。
GM:では2人目以降、連続で行くぞ(コロコロ)……17命中の23点ダメージ――
ノア:全部≪アイアンクラッド≫使う(コロコロ)……――
その後、敵の猛攻をフェイトを使った回避と、≪アイアンクラッド≫などで防いでいき――
一方その頃、オルフィとメーアはマーナルの指示で宝箱を漁っていた。
GM:では宝物庫にそろそろソイが突入します――『ソイソイソイソイソイッ!!!』
オルフィ:何かあったのソイ!?
GM:ソイは拷問部屋へ跳ねていきます。
オルフィ:マーナル、メーア、フェイが危ない!!――走って行きます。
GM:もちろんメーアも拷問部屋へ向かいます。
マーナル:宝の回収は後回しにしますか……拷問室へ私も向かいましょう。
GM:わかりました。では次のターンから拷問部屋へ登場可能です。自分の行動値の時に行動して下さい。
………………………………………………………………………………………………
GM:では拷問室の戦闘です。最初にボスの行動……≪バッシュ≫と≪ブランディッシュ≫でノアとフェイに(コロコロ)……低い、17命中。
ノア:フェイトで回避!
フェイ:同じくフェイト使って……回避した!
オルフィ:そこでやってくる私!――フェイ、大丈夫!?
フェイ:オルフィ!
オルフィ:で、ボロボロの2人を見て――≪サモン・シームルグ≫!
GM:それは雑魚アサシンAが≪インタラプト≫で打ち消し!
マーナル:まさかボスまでこの部屋とは……ノア、行きますよ――≪エアリアルウェポン≫!
GM:くっ……それは打ち消すの止めよう。
フェイ:じゃあ次は俺だ! 雑魚アサシンに(コロコロ)……20命中の22点!
GM:雑魚アサシンが1人落ちた。
ノア:毒消しを飲む、終了。
GM:最後にメーアが――「ご主人様!」(コロコロ)……≪ヒール≫で12点回復。
フェイ:ありがとうメーア!
GM:では雑魚アサシン3人が、マーナルを集中攻撃(コロコロ)……16、17、19で命中。
29、28、27点ダメージ。
オルフィ:全部に≪サモン・アラウネ≫(コロコロ)……――!!
しかし――
マーナル:駄目です。毒で削られて戦闘不能です。ばったり……あとは頼みましたよ……。
GM:「まず1人……」
フェイ:よし、次のターンだ!
マーナル:ちょっと!――「よくもマーナルを!!」ぐらい言って下さいよ(笑)
オルフィ:よくもマーナルを〜(←適当)
マーナル:うあぁ……感情こもってねー(笑)

――次のターン。

GM:ボスがオルフィ狙って≪インベナム≫&≪バッシュ≫(コロコロ)……23命中。
オルフィ:(コロコロ)……命中。≪サモン・アラウネ≫
GM:ダメージは37点!
オルフィ:(コロコロ)……21点来た。残り12点で[毒]。
ノア:全員死にそうだね、こりゃ。
フェイ:ここは使いどころかな……GM! ギルドスキル≪命の雫≫を使います!
ノア:(コロコロ)……よし! まだまだ戦える!
フェイ:マーナルは無理なんだよな?
GM:戦闘不能だからね……蘇生の呪符があればよかったのに(笑)
マーナル:あああ! 売っちゃったから!?
オルフィ:私は≪サモン・ファーブニル≫!
GM:それは雑魚アサシンCが≪インタラプト≫で打ち消し。
オルフィ:あああ! 人数多い敵ってなんてやっかいなの!?
フェイ:それも頭を潰せば終る! ボスに向かって≪インヴィジブルアタック≫にフェイト1点(コロコロ)……23! さらにダメージに≪ボルテクスアタック≫にフェイトをダメージに!
GM:≪ボルテクスアタック≫だけは自分の≪インタラプト≫で打ち消す!
フェイ:ちっ(コロコロ)……それでも38点!
GM:よし、まだ死んで無い!
ノア:あたいで落とす! ≪インヴィジブルアタック≫使って≪バッシュ≫で攻撃!(コロコロ)……25命中!
GM:(コロコロ)……駄目だ、23!
ノア:ダメージに最後のフェイト使って(コロコロ)……25点!
GM:それならギリギリ3点残った!
マーナル:魔法ダメージですよ?
GM:………………落ちたーーー!?
ノア:最後の最後で、マーナルの魔術が役にたったね。
GM:メーアはマーナルを回復に行って、残っていた雑魚アサシンは逃げ出しますが……追う?
フェイ:いや、放っておく。目的はルイに救出だし。
オルフィ:ルイ、ルイ大丈夫!?
GM:「う、うう……あれ? オルフィ?」
オルフィ:ほっぺ引っ張りながら――オルフィ"さん"でしょ? オルフィ"さん"(一同爆笑)
フェイ:そこでやるのか? 酷いぞ(笑)
GM:「オ、オルビィざん……ありがドウ……」(笑)
オルフィ:それで良し!(笑)
GM:と、それぐらいでこの部屋……このアジト全体が激しく揺れ出します。
ノア:お約束だね。さぁ美少年のルイ君――とルイを抱えます。
GM:「ご主人様……」――と心配気にメーアが手を……
オルフィ:(負けじと)フェイ……――と私も手を(笑)
マーナル:どちらの手を取るかでフラグが立つのですね(笑)
フェイ:じゃあ――ソイッ! 行くぞ!!
GM:『ソイッ♪ ソイッ♪』――とフェイの頭に乗ります。まぁお約束だ。
オルフィ:………………メーアの手を取って走って行きます。
マーナル:イの一番に飛んで行って、途中でザハッドを回収していきます。
GM:では全員が無事、脱出したところで山小屋のアジトは崩壊しました。

◆Ending01◆初仲間との初別れ

いつの間にか、時刻は夕方へとなっていた。オレンジ色の光が崩落を起して半ばクレーターのようになったツイン・ヴァイパーのアジトを照らしていた。
フェイ:助かった。
オルフィ:とりあえずルイも助かったしね。
GM:「みんな無事でよかったです♪」
ノア:大丈夫だったかいルイ?
GM:「あ、はい、ありがとうございます」
マーナル:と、そんな事を言っている横で……ああ、私の宝が……と瓦礫の場所へ膝を付きます(笑)
フェイ:そうだ、ザハッドさん!?
GM:「よぅフェイ、今回ばかりは助かったぜ、ありがとうよ」
フェイ:へへっ(笑)
マーナル:GM、宝は無いのですか? 埋まってたりしません?掘りますよ!宝見つかるまで掘りますとも!!
GM:それは……【幸運】で難易度20以上かな?
マーナル:最後のフェイト使います!(コロコロ)……18! チクショー!!!(一同爆笑)
オルフィ:あ〜あ、またやってる。
フェイ:意地汚いなぁ。
マーナル:何を言っているんですか! だいたいあなた達が食べてる小鹿亭の代金だって……ああ! それもこれもザハッド! あなたを助けたせいで宝を持ち逃げできなかったからです! ザハッド、あなたのせいですからね!!
GM:「そう言われても、今の俺はいくらも持って無いぞ?」
マーナル:うう……仕方ないです。諦めましょう。
そして冒険者の街ラインへ帰る事になる一行……そして数日が経った……――。
GM:場所はとある診療所です。リハビリセンターみたいな場所のソファーにザハッドが座っています。全員登場して下さい。
フェイ:ザハッドさん来たぞー!
オルフィ:こんにちはー♪
マーナル:ザハッド、体の調子はどうですか?
GM:「はは……お前等か、それがなぁ……どうにも薬の後遺症で思うように体が動かせねぇ」
フェイ:え……それじゃあ、また一緒に冒険は。
GM:「当分は無理だな。正直、この状態から元に戻れるかもわからねーんだ……」
オルフィ:ザハッドさん……。
GM:「だけど俺は後悔してねーぜ。俺は最初の冒険で良い仲間を持った、やっぱ……冒険者になって良かったよ」(笑)
マーナル:ザハッド……だからと言って、治る可能性がゼロというわけでもないのでしょう?
ザハッド:「まぁな、その時はまた宜しく頼む」(笑)
オルフィ:ギルド長の意見は?
フェイ:もちろん! ザハッドさんならいつでも大歓迎さ!(笑)
GM:その言葉にザハッドは微笑みます。そしてその時に一緒に居たルイが――「あの……ぼくも話があるんだ……」
フェイ:ん?
GM:「ぼく、親の仇を討つために冒険者になったんだけど……その仇であるツイン・ヴァイパーは倒した……だから、ぼくは実家に帰って報告したいんだ」
オルフィ:報告?
マーナル:そうですね、きっとご両親もそれを望んでいます。
GM:「だから……ごめん、フェイさん、オルフィさん、ぼくはみんなと一緒に冒険は続けられない」
ノア:ショックを受けます。
マーナル:ルイが抜けるって事にですか?
ノア:マーナルと一緒くたに "みんな" でまとめられた事に(笑)
GM:「じゃあ……今までありがとう」
フェイ:そうか……じゃあなルイ!
オルフィ:元気で!
マーナル:いつでも遊びに来て下さい。ラインのあそこでいつもいますから(笑)
ノア:くっ……出会ったばかりで別れだなんて!――と口に出さずに我慢。
GM:じゃあそう言って、ルイはラインを旅立って行きます。
フェイ:さて! じゃあ俺達は飯にしようか!
GM:「メーア、今日こそはご主人様にお料理の腕前を披露したいです♪」
オルフィ:駄目よメーア、まだ人前に出せるLVじゃないってアリアのお母さんにも言われてるじゃない?
メーア:「それはオルフィさんも一緒じゃないですかぁ」
マーナル:なんだオルフィ、料理なんてやっているのですか?(笑)
オルフィ:う、うるさいわね! メーアも黙っててって言ったじゃい!
GM:「あ、ごめんなさい」――とオドオド。
オルフィ:でも、人前には出せなくても実験台って事ならきっと大丈夫よね? ねぇ〜フェイ〜?
フェイ:ソイと一緒に踊る小鹿亭へさっさと向かってます。
オルフィ:あ! こら! 待ちなさいよ!!
GM:メーアも――「待って下さいご主人様〜」と追っていきます。
マーナル:ここはまだリハビリセンターですよね? ザハッドに"やれやれ"と言ったジェスチャーして、小鹿亭に向かいましょう(笑)
ノア:あたいは真っ白に燃え尽きてる……――ああ、美少年……せっかくの美少年が……(笑)
GM:ではそんな感じで今日は終わりという事で!

アリアンロッドRPGリプレイ
みっしょん05 『ツイン・ヴァイパー』
FIN

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