アリアンロッドRPG ――母なる大地エリンディル。 4つの時代と3つの滅びを越え、この世界は平和な時代を迎えていた。 しかし妖魔達は滅びていなかった。魔族や邪神を蘇らせるべく彼等は再び活動を開始する。 ――そんな世界で、自らの危険をかえりみない者達がいた。 世界の謎を、精霊の謎を、そして神々の手がかりを求めて冒険する者達――そう冒険者が!!!
みっしょん07:
ディテクティブ・ライン 前編 ◆PrePlay01◆レベルアップ申告お願いします。 GM:ではアリアンロッドキャンペーン第7話を始めます。そろそろラストに向けて物語は大きく動きだす所なので気をつけて下さい!オルフィ:今日は今回予告無いの? GM:無いです。でも適当に言っておくと、今日はラインの王城に呼ばれます! マーナル:おお! それは凄いですね! GM:キミ等はライン料理人No1の称号を得たので。 オルフィ:究極のカレー(笑) ノア:あたい達が優勝だからね。 フェイ:じゃあ俺らは駄目なのか? GM:まぁそれはおいおいって事で、とりあえず成長申告して下さい。フェイから。 フェイ:6LVになって≪トゥーハンドアタック≫を4LVに、さらに≪トゥルーアイ≫を取得。 マーナル:≪トゥルーアイ≫は魔術の回避が上がるスキルでしたね。 フェイ:そろそろ本格的に魔族も出てきそうだし、魔術への対策もしておかないとって思ってさ。 GM:ではオルフィ。 オルフィ:6LVに上げて≪ダガーマスタリー≫と≪アンビデクスタリティ≫を取得して、ザハッドさんの遺品であるジェミニナイフを両手に装備! フェイ:いや、ザハッドさんはまだ死んで無いから! 勝手に殺すなよ!(笑) オルフィ:薬物で廃人だよ? フェイ:いいんだ! あの人はいつか復活してくれる! 唯一の大人なんだから!
マーナル・ノア・パルンは大人では無いのだろうか……。
オルフィ:まぁいいや、申告の続きね? ここ重要……サポートクラスをニンジャにチェンジしました!フェイ:クラスチェンジか! オルフィ:そう! 後列からの援護魔術だけじゃなくって、前線で戦う事も視野に入れてのクラスチェンジね。 マーナル:しかし……前回のシャドウストークといい……なんかそっち方面に進んでますねオルフィ。 オルフィ:ぜんぜんそんなことないよぅ(笑) フェイ:裏返ってる裏返ってる。 GM:ではマーナルは? マーナル:私もオルフィと同じくクラスチェンジです。サポートクラスをセージに変更してから6LVに上げます。 オルフィ:セージ〜? そんな知識判定系のクラスじゃ役に立たないじゃない! もっと強そうなのにしてよ。 マーナル:何を言っているのですかオルフィ! セージでエネミー識別に成功すれば、それだけでドロップ品が何かまでわかるんですよ!? こんな素晴らしい職業がありますか!!(笑) フェイ:金目当てだ〜。 オルフィ:これだから汚い大人は。 パルン:せやな〜。大人はキショイなぁ〜。 ノア:ふん……屑が(一同爆笑) マーナル:なんでパルンやノアにまで馬鹿にされなければならないんですか! だいたい、あなた達だって十分20歳以上の大人でしょうが!!(笑) パルン:ウチは美味しいモノを求める純粋な心があるからいいんやで〜♪ ノア:あたいも少年を求める心は少女のままだ。 マーナル:いや……それはどうかと……。 GM:で、マーナルの取得したスキルは? マーナル:ああ、取得したのは≪トレジャーマニア≫と≪フレイムロード≫を2LVに上げました。 GM:ではノアは? ノア:6LVに上げてフェイトを1点上昇、スキルは≪アイアングラッド≫を3LVにして≪ブランディッシュ≫を取得。 パルン:ウチも6LVで≪ワンコインショット≫と≪クイックドロウ≫を取得や。 ◆PrePlay02◆キャラクター紹介 フェイ=スレニオンメインクラス :ウォーリア サポートクラス:サムライ 年齢:17 性別:男 種族:ヒューリンとヴァーナ(猫族)のハーフ 身長:160cm 髪:深緑 瞳:碧 肌:肌色 レベル:6 フェイト:8 HP:61 MP:37 種族スキル:≪ハーフブラッド(アクロバット)≫ ウォーリアスキル: ≪ボルテクスアタック≫1/≪インヴィジブルアタック≫1/≪バッシュ≫1/≪オートガード≫1/ ≪カヴァーリング≫1 サムライスキル: ≪トルネードブラスト≫1/≪スピリット・オブ・サムライ≫2/≪カタナマスタリー≫1/ ≪トゥーハンドアタック≫4/≪ストライクバック≫1/≪トゥルーアイ≫1 備考: かつてモンスターばかりが棲む孤島で唯一の人間として育った。しかし今より15年前、<至高の皇帝>ギルドにより孤島から人間世界へ連れ出される。孤島から一緒に付いてきたポメロのソイを何より大事にする。 すごい冒険者になる事を夢見ている。実力はそれなりになって来たがポメロ馬鹿は相変わらずである。 オルフィ=メイヨール メインクラス :シーフ サポートクラス:ニンジャ(元サモナー) 年齢:15 性別:女 種族:ヒューリン 身長:156cm 髪:黒 瞳:灰緑 肌:白 レベル:6 フェイト:8 HP:39 MP:58(+60) 種族スキル:≪プロヴィデンス≫ シーフスキル: ≪ファインドトラップ≫1/≪ヴィジランテ≫1/≪リムーヴトラップ≫1/≪バタフライダンス≫1/ ≪シャドウストーク≫1/≪ダガーマスタリー≫1/≪アンビデクスタリティ≫1 ニンジャスキル: ≪バーストブレイク≫1 サモナースキル: ≪ファミリア≫1/≪サモン・ファーブニル≫1/≪サモン・アラクネ≫2/≪ブラッド・パクト≫1/ ≪サモン・シームルグ≫1/≪マジック・サークル≫1/≪ハイサモナー≫1 備考: <至高の皇帝>ギルドマスターであるハディス=メイヨール(通称"皇帝")の実の娘。なにやら秘密を知ってしまい皇帝右腕の錬金術師の策謀でフェイと共に街に置き去りにされる。フェイとは幼馴染である。 物語のヒロインなのだが、頑張っているのはツッコミである。幼馴染みのツンデレ系……ではないなぁ。 マーナル=ファゾル メインクラス :メイジ サポートクラス:セージ 年齢:27 性別:男 種族:ドゥアン(天翼族) 身長:176cm 髪:青 瞳:金 肌:白 レベル:6 フェイト:5 HP:36 MP:65 種族スキル:≪ウィング≫ メイジスキル: ≪マジックフォージ≫2/≪マジックブラスト≫1/≪ファイアボルト≫5/≪コンセントレイション≫1/ ≪エアリアルウェポン≫1/≪マジックロック≫1/≪アースブレッド≫1/≪フレイムロード≫2 セージスキル: ≪エンサイクロペディア≫1/≪トレジャーマニア≫1 備考: 大金持ちを養父に持ったフェイとオルフィの兄的保護者……なのだが、家が没落してお金に困り出してから性格が破綻、金銭至上主義者と化す。美形な羽持ちで天使と見紛うばかりなのが勿体無い。 金の為なら仲間を売るようなお人。最近頑張って保護者中だが……そろそろ限界ではないだろうか。 グレース=ノア メインクラス :ウォーリア サポートクラス:ウォーリア 年齢:27 性別:女 種族:ヒューリン 身長:175cm 髪:赤 瞳:金 肌:褐色 レベル:6 フェイト:7 HP:66 MP:34 種族スキル:≪コンバットマスタリー≫ ウォーリアスキル: ≪ボルテクスアタック≫2/≪トゥーハンドソードマスタリー≫1/≪オートガード≫2/≪バッシュ≫3/ ≪インヴィジブルアタック≫1/≪アイアングラッド≫2/≪カヴァーリング≫1/≪スマッシュ≫1/ ≪ブランディッシュ≫1 備考: かつて傭兵団にいた大人な女性冒険者。弟を愛し父親を殺し1人家を出て傭兵に……かなり危険な過去を持つ。姉御肌で頼りになるが実は幽霊が苦手らしい。冷静沈着な大人キャラと思いきや……実はショタコン。 いろいろ力尽くで解決する癖があるようで、なんだかんだと強引である。現在のターゲットはフェイ。 パルン=オーストリッチ メインクラス :アコライト サポートクラス:ガンスリンガー 年齢:23 性別:女 種族:ヴァーナ(猫族) 身長:161cm 髪:ピンク 瞳:金(時に紫) 肌:肌色 レベル:6 フェイト:7 HP:51 MP:43 種族スキル:≪アクロバット≫ ライフパス/異種族の親(魔族に育てられた):≪プロヴィデンス≫ アコライトスキル: ≪ヒール≫1/≪ブリンク≫1/≪ブレッシング≫1/≪ヘイスト≫2 ガンスリンガースキル: ≪キャリバー(魔銃クイーダ・オーレ)≫1/≪エクシードショット≫1/≪キャリバーマスタリー≫1/ ≪スナイピング≫1/≪ファニング≫1/≪フェイドアウェイ≫1/≪クイックドロウ≫1/ ≪ワンコインショット≫1 備考: 魔族に育てられ邪神に啓示を受けて冒険者になった……とは本人談。実際には怪しい方言を使う美食ハンター。だいたいその方言を喋る魔族がいるのか?という部分から疑問である。2本のシッポを持つ猫又らしい。 邪神の囁きを受ける事があり、謎の判定に失敗すると邪神の言う通りに行動してます。実は敵? ◆Opening01◆お金の貸し借りは計画的に
冒険者の街ライン。冒険者通りにある踊る小鹿亭では今日も今日とて『碧い烈風』の面々がマーナルのツケでご飯を食べて……いなかった。
マーナル:今日はのんきにご飯なんか食べさせませんよ! 1階のテーブルにフェイとパルンを呼び出してます。オルフィ:私やメーアは? ノア:調理場。 GM:じゃあ調理場で(笑) ライン1の料理人として踊る小鹿亭の宣伝になってます。もっとも、大会の時と同じ味が出ないので、結局料理はメルリィさんが作ってます。 オルフィ:適当に手伝ってる。少なくともフェイが食べる分は私が作ろう。 GM:メーアも頑張ってます。ノアは? ノア:無論、料理の修業。裏庭で木を叩いてます。 オルフィ:どこが料理の修業よ!(笑) GM:ではそんなこんなでマーナルに呼び出されたフェイとパルンです。 フェイ:なんだよマーナル、これからソイと遊ぼうと思ってたのに。 パルン:何や? マーナル:良く来ましたねあなた達……さて、お金を返して下さい。 フェイ:は? パルン:えっと……何の話や? っつか本気で忘れてるんやけど(笑) マーナル:料理大会の時の話です! あの時の買いあさった食材、あの費用を誰が出したと思っているのです! 私ですよ私!
※前回の料理大会で、マーナルのチームは材料費を全額マーナルが負担していたのだ。
フェイ:一週間も前の話じゃん、今更なに言ってんだよ。マーナル:フェイは黙ってなさい! あなたの分はあなたが寝てる間に(PLが遅刻した間に)、ちゃんと私が貰っておきました(キャラクターシートを書き換えておいた)から。 フェイ:なにーー!?(とキャラシーを見る)……駄目だ、前にいくらあったかなんてわからねー(笑) GM:ちなみにGMの許可は得ています。 フェイ:GMまでグルかよ!!(笑) マーナル:はっはっはっ遅刻する方が悪いんです! ですが遅刻しなかったパルンからは奪えなかったので、今ここで返して下さい! 1人利息を入れて500Gです。 パルン:500って高っ! フェイ:利息ってじゃあ俺のも利息付きで奪ったのかよお前は!!(笑) マーナル:当然です! フェイ:ど、どうりで90Gしか無いわけだ……いくらなんでも少ないと思ったんだよ……。 マーナル:さぁパルン! 払って下さい! パルン:そう言われたかて、そんな記憶無いんやけどなぁ。 マーナル:そんな事ありません! リプレイには載ってませんでしたがちゃんとキャラクターシートに書いておいて下さいって私は言いました。 フェイ:げ、確かにそれっぽい事が俺のには書いてある。 パルン:う〜ん、しかしキャラクターシートのどこを見ても『借りた』なんて書いてない……もしかしてウチ、確信犯?(一同爆笑) オルフィ:さすがパルン!(笑) パルン:すまへんなぁマーナルはん、証拠も証文も無いんじゃ払うわけにはいかんよって(笑) マーナル:な! なんて用意周到な……これがあきんどって奴なのですね……。 パルン:そう気を落とさんてーな♪ フェイ:そうだぞマーナル、俺なんて3桁さえないんだ! 困らないけどな!(笑) マーナル:………………。 オルフィ:あ、マーナルのキャラシー見せて。 マーナル:なんです? 別に良いですけど……。 オルフィ:ケシケシ……カキカキ……(←マーナルの所持金欄を修正している) マーナル:ちょっとオルフィ! 何やってるんですか! オルフィ:はい(とキャラシーを返す)。マーナルのへそくりから抜いておいた。 マーナル:(見てから)500Gも減ってる!? フェイ:なんだオルフィ、俺のお金を取り返してくれたのか? 俺は良い幼馴染みを持った……なぁソイ♪ GM:『ソイッ♪ ソイッ♪』 オルフィ:……何勘違いしてんの? マーナルから抜き取った500Gは私がエール通りで【麻薬】買った代金よ? 前回払うの忘れてたし。 フェイ:ええ〜! 俺のためじゃないのかよ〜。 オルフィ:ソイを捨ててくるって言うなら考え無くも―― フェイ:じゃあいいや(即答)。 オルフィ:………………。 ノア:早かったわね(笑) オルフィ:ムカツクー!! ソイを千切っては投げ千切っては投げ!(一同爆笑) フェイ:やめろーー!!! マーナル:えっと……なんで私のお金が無条件に……。
いつの間にやらシーンが混沌として来たので一度切ります(笑)
◆Opening02◆ソイを踏むのは誰だ!
踊る小鹿亭が混沌として来たので、フェイは1人で大通りへとやって来ていた。1人と言ってももちろんソイは一緒である。
フェイ:大通りにソイと一緒に脱出だ。小鹿亭にいるとオルフィやらマーナルやらノアやら大変だし……。GM:では大通りを歩いていると、ブニュッと前を跳ねていたソイが踏まれます――『ソイーー!?』 フェイ:ソイーー!! おのれ誰だ! 斬り捨ててくれる!!!――ソイを踏んだ奴に向かって―― GM:と、フェイと踏んだ奴との間に、鎧甲冑の巨漢の騎士が割り込みます。踏んだ人を守るように出てきた感じです。 フェイ:ぬおっ! ちょっとお前! 俺のソイに何するんだ!! GM:「やめたまえ」――後ろから声が聞こえると、騎士の後ろから声の主が現れます。30代の美形、気品漂う貴族の男性ですね。 フェイ:なんだこのブルジョワな気配は……だが、ソイの為に俺は負けん!――てめぇ、今ソイを踏んだだろうが!――掴みかかるぞ。 GM:それは騎士が再び間に入って防ぎます――「何をする!!」 フェイ:それはこっちのセリフだ! ソイに何をするんだ! GM:では騎士を退かして貴族風の男が再び出てきて――「ソイとは……このポメロの事かね? これは大変失礼をした……もしやこのポメロはキミの友人かな?」 フェイ:大親友だ! GM:「すまない、ただのポメロだと思ってね。街中にエネミーがいては危険だと思わず踏み潰しそうになってしまったよ」 フェイ:……なんか、さりげに危険な人だ。 GM:「もしかしてキミはそのポメロと会話ができるのかな?」 フェイ:ソイとだけじゃないぞ、大概のエネミーとなら何を言いたいかぐらいは解る。 GM:「なるほど……それは凄いね。キミの名は?」 フェイ:俺の名前はフェイ! こっちはソイだ! GM:「そうか……覚えておこう。エルーラン王国へ寄る事があったら言ってくれたまえ」――そう言うと貴族の男性は去って行きます。 ◆Opening03◆王宮からの使者
一方、小鹿亭で騒いでいた面々……
GM:小鹿亭に小難しそうなお爺さんが入ってきます。両脇にはラインの兵士が2人ほど控えています。偉そうですね。マーナル:ん、なんでしょうか――とそっちを観察。 GM:お爺さん達は店内をキョロキョロしたあと――「ここに先日の大会で優勝したチームがいると聞いて来たのじゃが?」 マーナル:とりあえず黙っていよう。 オルフィ:そうね。 GM:ではアリアあたりが対応してオルフィ達を指差します。 ノア:その間に入る――「あたいに何か用かい?」 GM:「むむ、さては優勝チームのノア=グリーズとはお主の事じゃな」――とノアの冒険者然とした恰好を見たあと、ハンカチを口元に当てて話し出す――「わしはライン王宮より使いでやって来た大臣のオーベルという者じゃ」 ノア:ハンカチ? ムカツク爺さんだね……で、その大臣さんが何の用だい? GM:「実は一週間前の大会で優勝したチーム、準優勝、そして3位のチームメンバーを集めているところでな……晩餐に招きたいと王直々の希望じゃ」 ノア:ふ〜ん。 GM:「もちろん、それなりのお礼は出そう」 ノア:礼ね……お金で料理を買おうと言うの? GM:「ほう、ならば何が望みじゃ……このクソ冒険者め!」(一同爆笑) フェイ:いきなりクソ冒険者扱いかよ!(笑) ノア:ガシッ! と首を掴む! GM:それは周りの騎士が抑えます。騎士はLV11もあるので(笑) ノア:それは放そう。 GM:「く、これだから冒険者は嫌いなのじゃ!」 ノア:おのれ大臣! 料理に対価を求めている時点で作るに値しない! 料理を舐めるな!! オルフィ:うわぁ…料理にヘビの抜け殻を入れてた人の言葉とは思えないわね(一同爆笑) ノア:それは内緒よ。 GM:大臣は言います――「じゃあお主はいったい何が欲しいと言うのじゃ! 今度の晩餐には遠くエルーラン王国の王弟ケストナー様がご出席なされる! ライン1の料理にてもてなそうと王は言っておられるのじゃ!」 オルフィ:そっちの会話に入らずにテーブルでマーナルに聞こう――エルーランって? マーナル:GM、私は知ってますか? GM:マーナルは元々、良い家の養子で育ったので社交界にも通じているでしょう。エルーラン王国を知っていて良いです(とシナリオ集2ダブルイメージを渡す)。 マーナル:じゃあオルフィに説明しましょう。地図を見るとかなり遠いですが……かなり発達した王国ですね。首都は不夜の街ログレスと言って、深夜でも町全体が明るいと有名ですよ。 オルフィ:へぇ〜今度行って見たいね。 パルン:あそこはここからだと遠いで〜? オルフィ:行った事あるんだ(笑) パルン:美味いメシ求めて諸国漫遊してたさかい♪ マーナル:ふっ……どうせ私はライン生まれのライン育ちですとも。 フェイ:なんか一度も引越しした事の無いのが自分だけだった時の状態に(笑) GM:まぁ確かにマーナルはラインっ子ですね。 マーナル:ん? GM、社交界にもってのはおじさんが居た頃の話ですよね? ならオーベル大臣って知り合い? GM:知り合いですね。社交界で何度か話した事もあります。冒険者嫌いで至高の皇帝を支援するマーナルのおじさんに何度か注意を促してましたが、それもおじさんとマーナルを心配しての事です。上流階級が好きな人です。 マーナル:……今の私は卑しい冒険者……オルフィ、パルン、ここは任せました。私はちょっと2階へ行っています――コソコソと2階へ行きます。オーベル大臣が帰ったら再び降りてくるので。 パルン:おう、まかしてーな♪ オルフィ:変なところでプライド持ってるんだから……。仲間は売るくせに(一同爆笑) マーナル:それは別に私は痛くないですし。 オルフィ:パコンッ! とコップ投げつけて――さっさと2階行ってろ!(笑) マーナル:じゃあ2階へ(笑) GM:ではノアとオーベルさんに戻します。 ノア:了解。さっきの言葉で気になったのがある――おい、爺さん。今なんて言った? GM:「おい爺さんじゃと!? これだから冒険者は言葉使いを知らん!」 ノア:ああ、わかった大臣。誰がその晩餐に出るって? GM:「それはエルーランの王弟殿じゃ」 ノア:王弟!? ってか弟! お・と・う・と!!!(一同爆笑) オルフィ:なんか言葉だけで妄想膨らませてる馬鹿が……。 ノア:オーベル大臣! その依頼引き受けた!!! オルフィ:って待てーいッ!!――と後ろから飛び蹴り!!(笑) ノア:ぐはっ! ゆ、油断した(笑) オルフィ:何勝手に引き受けてるのよ!! 私とメーアに相談ぐらいしなさいよ! だいたい料理の時に頑張ったのはこのわ・た・しじゃないの!!!――と大声で言ってから――(あの時優勝したのは【麻薬】のおかげなんだから、王様の前で使えるわけないじゃない!!)――と(笑) ノア:はっ!? そういやそうだった(笑) GM:オーベル大臣はさらにアリアに聞いてマーナル――はいないからパルンのところへやって来ます――「して、話は聞こえていたかの? お主等が2位という事じゃが……もちろん引き受けてくれるのう?」 パルン:美味いモン食わせてくれるならかまへんで〜♪ GM:「料理さえ作ってくれさえすれば、その後の晩餐に出席するのは構わないとエレウォンド王も言っておられるからの。もちろん報酬は払う、1人1000Gじゃ」 パルン:なら二つ返事や! 料理が食べれて報酬も貰える! 冒険者冥利に尽きるっちゅーもんや! GM:「おお! それはそれは! では今夜17時に王城へとチームで来て下され」――と、オーベルさんは騎士を伴って帰って行きます。
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オルフィ:前と同じ料理が出来ないんだし……失敗しましたじゃタダじゃすまないと思うよ?オーベル大臣が帰ったあと、1階のテーブルでは4人が話し合いをしていた。ノア&パルンは料理を作りに王宮へ行く派、オルフィとマーナルは反対派である。 ノア:失敗を恐れていては駄目よ。そんなんじゃ美味しい少年は食べられない! オルフィ:ピシッ! 違うでしょーが! それを言うなら『美味しい料理は作れない!!』 ノア:そうとも言う。
いや、言わないだろう。
パルン:なぁマーナルはん一緒に行こうや〜♪ オーベルはんの言うようにチーム参加が必要なんや。マーナル:しかし……昔の私を知っている人に会うのは抵抗が……。 GM:では膠着状態なので手伝いが一段落したアリアがやって来ます――「オルフィ、王宮に行くなんて滅多にないよ? せっかくだからその依頼受けちゃいなよ!」 オルフィ:でも失敗がわかってて行くのも……。 GM:「失敗したっていいじゃない! 王様に出す料理なんだから緊張したってあたりまえだよ!」 オルフィ:ああ、その言い訳なら使えそうかも(笑) GM:と、ここでメーアもやって来て――「オルフィさん、メーアも王宮って所に行ってみたいな」 ノア:ほらオルフィ! メーアもこう言っているんだから決まりね! オルフィ:……まぁいっか。駄目で元々、それなりのが作れれば儲けものだしね(笑) ノア:それでこそオルフィ!! パルン:ほらマーナルはん、オルフィちゃん達も行くんやからウチらも行かなあかんって! マーナルはんはオルフィちゃんの保護者やろ? マーナル:ぐ……確かに……仕方ありませんね。 オルフィ:でも王宮でしょ? その後の晩餐に出るって行ってもいつもの服で良いの? マーナル:駄目でしょう。それなりの服装をしていくのが礼儀ですから。 パルン:ウチは自腹で買うかな、15Gでドレスだったはずやから装飾品を含めて30Gも払えばええやろ。 オルフィ:じゃあ私も―― GM:と、メルリィさんが――「オルフィちゃん、メーアちゃん」――と呼ばれます。 オルフィ:なんだろう、そっちに行くけど。 GM:1階のメルリィさんの自室に行くと、タンスを開けて数着のドレスが並んでいます。 オルフィ:凄い! GM:「全部大人用だけど好きなの選んで良いわ。採寸は後で知り合いの仕立て屋さんの所へ行きましょう。すぐに直してくれると思うから」 オルフィ:ほんとに!?……でもいいの? GM:「ええ、遠慮しないで♪ なんせうちのお店から料理人としてお呼ばれするようなものでしょう? お店の事いっぱい宣伝してきてね」(笑) パルン:しょ、商売人やー(笑) オルフィ:う、うん、任せて! GM:メーアも良い返事をして適当に選んだって事で……その後、メルリィさんの紹介で仕立て屋……洋服屋へ行ったり、宝石屋で装飾品を買ったりしたのでしょう。オルフィはメルリィさんが出してくれますが、他の人は自腹で払っていて下さい。 ノア:あたいも優勝チームの1人だけど、小鹿亭がスポンサーにはなってくれないのかい? GM:「コレをやろう」――とバルトさんが男の礼服を。 ノア:自腹で買って来よう。なぜ1人で宝塚をせねばならん。 マーナル:まぁ私も昔取った杵柄で良い物を買っておきましょう。
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フェイ:ただいまー♪GM:と帰ってくると、小鹿亭の1階で全員が着飾ってます!!! マーナル:クールに決めてます――遅かったですねフェイ。 パルン:質素やけどワンポイントに目立つドレスやで〜♪――みな、用意は終ってるで? GM:メーアはピンク基調の可愛い系です――「ご主人様お帰りなさい♪」 オルフィ:ふっ……普段の私からは想像できないようなドレス姿! キラキラキラ☆って背景に出るぐらい! フェイ:おお!? GM:確かに、こういう時幼馴染みは強い気がする(笑) オルフィ:で、私はここで振り向く!――あ、こんな時間まで何やってたのよフェイ!! フェイ:こ、これは確かに強い!? なんかオルフィがいつもと違って見える(笑) ノア:そこで満を持してあたいが登場! ズギャーンッ!!! と背景!! フェイ:ズギャーンって何だーー!!(一同爆笑) オルフィ:どんなドレス着てるのよ!!(笑) ノア:お色気路線(笑) フェイ:ドアを閉めよう(一同爆笑) 一同:『うおおーーーーいっ!!!』 フェイ:で、もう一度ドアを開ける。 オルフィ:さっきと同じ光景だけど、そこにソイが加わってるの。なんか蝶ネクタイとシルクハットかぶって(一同大爆笑) フェイ:ソイーーッ! いつの間にそっちに!!!(笑) GM:「ご主人様も早く着替えましょう? 王宮に行くんですよ♪ メーアは楽しみです♪」 フェイ:メーア? いったい何がどうして? マーナル:簡単に私が説明しましょう。
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フェイ:な、なるほど……わかった。でも俺は何も服を持ってないぞ?ノア:それだったら問題無いよ、あたいがフェイの分も選んでおいたからね。 GM:じゃあお金減らしておいて下さい。 ノア:………………。 フェイ:いやぁ悪いねノア。 ノア:――と、かなりギリギリの服装。 フェイ:ギリギリ? ノア:そう、お尻とかTバックな露出狂なタキシード。 フェイ:ってこんなの着れるかーー!!(一同爆笑) GM:ではメーアが――「あの、ご主人様とおそろいが良いなぁって……」――とちょっとお坊ちゃま系な礼服を。 フェイ:いや、さすがにそこまで子供じゃないし……。俺には似合わないって……。 パルン:ならウチのはどうや? ソイとお揃いやで?――とネクタイとシルクハットと人間なのでワイシャツ。 フェイ:おお! 素晴らしい! さすがパルン!!――と着替えよう。 パルン:で、着替えて気が付くんや……ネクタイとシルクハットとワイシャツ以外は何も無い事に。 ノア:ナイスパルン! つまり裸族!!! フェイ:ノアより悪いわ!!!!(一同爆笑) パルン:お腹抱えて笑ろうとるで(笑) フェイ:ちなみにマーナルが用意しててくれたりとか……。 マーナル:普通の礼服です。一番フォーマルだと思って下さい。 フェイ:じゃあそれでいっか。 オルフィ:そこで俯き気味にフェイの腕を引っ張って――これなんて……どうかな?――と自分のドレスに合うような礼服をメルリィさんに選んでもらったって事で。 GM:ふむ、ならフォーマルからは少し外れるけど、フェイ的にも自分にしっくりきそうな礼服だ。 フェイ:おお、じゃあそっちにしよう。ありがとなオルフィ! オルフィ:べ、べつにお礼なんていいわよ! つ、ついでで選んであげただけじゃない? フェイ:(マーナルのだと後で何か言われそうだしなぁ)――とか思いながら着替えよう。 オルフィ:………………。 ◆Opening04◆王宮での料理!!
約束の時間きっかりに王宮へ到着し、応接間で待つ事数分……――
GM:では着飾って王宮に来た一行ですが、まずは応接間に通され少し待ちます。するとオーベル大臣がやって来て……ある事に気が付きます――「どうやら時間通りやって……ん? おお!? もしやそなたはマーナル殿では!」マーナル:私に気が付くのですか――これはオーベル大臣、ご無沙汰しております。 GM:「いやぁ、叔父君は元気かな?」 マーナル:はい、最近は連絡を取っておりませんが元気でやっていると思われます。 GM:「そうかそうか、名前の中にマーナルとあったのでもしやと思ったが……なるほど、お主のような気品ある者がメンバーにいたからこその準優勝というもの」 マーナル:いや、それほどでも(笑) フェイ:マーナルなんて料理中は何もしてねーじゃん。 マーナル:ああ、ガキの戯言は放っておきましょう。大臣もお元気そうで何よりです。 GM:「うむ、わしも元気じゃぞ。良い物食ってるからのう。はっはっはっ」 マーナル:そうですね、はっはっはっはっ♪ GM:ではオーベルさんは晩餐の話を説明します。 ノア:弟は? GM:「ケストナー殿の事か? 彼なら晩餐の時に会えるじゃろう」 ノア:うおおお! 早く料理を終らせたい!! GM:「いや、その前にエレウォンド王に挨拶を先にすませてからじゃ……これだから礼儀を知らぬ冒険者は嫌いなのじゃ」 オルフィ:王様かぁ、遠目から何度か見た事あるぐらいかな? フェイ:そうだよな? 基本的に接点無いし。 マーナル:私は数回会った事ありますがね。 パルン:過去の栄光やな〜(笑) マーナル:そういう事言わないで下さい!!(笑)
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GM:謁見の間にはすでに1人の冒険者の男がいます。フェイの親友です。フェイ達は礼服のまま謁見の間へとやってくる、そこにはすでに1人の冒険者がやって来ていた。 フェイ:俺の?……ああ!――アルフ!! GM:「おお、フェイ! ソイッ! やっぱお前達も呼ばれてたのか!」 オルフィ:そう言えば3位まで呼ぶって言ってたわね。 GM:ガシッと腕を! フェイ:同じくだ! GM:では少しするとエレウォンド王が入って来ます。元冒険者だけあってかなり強そうで、威厳ある髭を蓄えた壮年の男性です。 マーナル:頭を垂れていよう。 GM:王様は――「ほう、お前達が先の大会で入賞した者達か……楽にしていいぞ」 フェイ:じゃあ―― オルフィ:座ったりしちゃ駄目だからね。 フェイ:そこまで楽にはしないって!(笑) GM:「うむ……百聞は一見にしかずと言うが、確かに武勇を讃えた顔をしている。優勝・準優勝の両チームは同じギルドに所属しているらしいな。ギルド名は……そう、『碧い烈風』だったか」 フェイ:はい。 GM:「噂は聞いているぞ。ずいぶんとやるようだな……あとで晩餐時にでもその話を聞きたいものだ。では今日の晩餐会の料理、宜しく頼むぞ」
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GM:厨房に行くと、のっぽな帽子をかぶった筋肉質な料理長が――「ほう、キミ達が噂の料理人たちか。俺達も料理を作るが、キミ達は向こうの厨房を使ってくれ、食材はここにあるものなら何を使ってもかまわない」一度、ドレスや礼服から料理着に着替えてから、一行はオーベル大臣の案内の元、王宮の厨房へとやって来ていた。 オルフィ:GMに質問。【麻薬】は? GM:あるわけがありません。 オルフィ:終った……。 GM:「ああ、自己紹介がまだだったな。私の名前はランバックだ。宜しく頼む」――と、ここで全員【精神】判定して下さい。難易度は10です。 オルフィ&ノア:『成功』 フェイ&マーナル&パルン:『失敗』 GM:(コロコロ)……ちなみにメーアも失敗してます。成功した人はわかります。このランバック……只者じゃありません。確実に戦闘経験がありそうです。 ノア:この気配――できる!?(笑) GM:「ン?」――とビシバシと気配だけでバトル。 ノア:く、なんだこのプレッシャーは!? 負けるか! はあぁぁぁ!!(笑) GM:「……ほう、なかなかやるな……だが!」 ノア:そ、そんな……うああああ――と負けるあたい!――か、敵わない……。あんたいったい何者なんだい? GM:「言っただろう。俺の名はランバック……ただのコックさ」 ノア:かーー! ランバック……いや、兄者と呼ばせて下さい!!(笑)
なんか気に入ったらしい。
◆Opening05◆晩餐会
途中、邪神の囁き判定に失敗したパルンが、河豚の毒を王様の料理に混ぜようとした所をノアが発見するなどしつつ、料理は完成して晩餐会へとシーンは移る。
オルフィ:何と言うか……あまり料理はメインじゃない?マーナル:フェイトを使う必要無いってGMが言いましたしね。 GM:では晩餐会です。形式は立食形式。皆もドレスや礼服に着替えて参加して下さい。会場に着くとラインの王様であるエレウォンド王、神官長のランディア、オーベル大臣、それに料理を説明する為かコック姿のランバック料理長もいるね。 ノア:まさに勢ぞろいだね。 フェイ:アルフはいるのか? GM:ああ、アルフもちゃんと居ます。ってか厨房でも一緒でした(笑) フェイ:よし、晩餐会が始まったら思いっきり喋ろう。あいつはとても話が合う(笑) オルフィ:ブーー。 GM:「ブーー」 パルン:メーアちゃんまで!?(笑) ノア:殺っとく? マーナル:いえ、時と場所を選んで下さい。 ノア:OK。 フェイ:待て待て待て! 時と場所を選んでも俺の親友を殺すな!(笑) GM:まぁそんな感じで全員着飾って会場に入ってくるのですが、所詮は冒険者、その立ち居振る舞いからメイド長に目を付けられる不幸な人が1人……。フェイ、代表で1D6を振って下さい、順番にフェイ、オルフィ、マーナル、ノア、パルン、メーアで。 フェイ:(コロコロ)……6。すまんメーア(笑) GM:メガネをかけた神経質そうなおばさんが、途中でメーアの肩を掴んで説教し出します。 パルン:どーしたんやー? GM:「どうしたもこうしたもありません! この子、まったくをもって礼儀作法がなっておりません!!」 オルフィ:そうか、メーアってヴァンパイアのところで箱入りで育ったから。 マーナル:ここは私がフォローに入りましょう――申し訳ありません、この子には私から言い聞かせておきますので。 GM:「ええ、お願いしますね。これだから最近の若い子は――」 オルフィ:ちょっと! メーアはこういう所、初めてなんだからしょーが無いじゃない! GM:「いいえ! 王の前に出るのです、それなりに学んでくるのが常識というもの!!」――メガネをクイクイッ! マーナル:まぁマナーぐらい教えておけばよかったですね……さぁ行きますよメーア、オルフィ。 オルフィ:でもこのオバサンが―― GM:「オバサンッ!?」――ピシャーンと背景に雷。 マーナル:慌ててフォローします!――すいません、なにぶん子供の言う事ですから(笑) GM:「ま、まぁ…私はメイド長ですから、こ、子供の言う事にいちいち目くじらを立てていては――」 フェイ:お〜い、オルフィ、メーア〜? そんなオバサンに構ってないでこっち来いよ〜? GM:「オバサンッ!?」(一同笑) オルフィ:うん、わかった! こんな―― マーナル:ダーー!! 余計な事はもう言わないでいいですから、さっさと向こう行きなさい!!(笑) GM:メイド長のオバサンはピクピクしながら――「まったく、これだから最近の子は……親の顔が見てみたいですわね!!」 フェイ:俺も見れるなら親を見てみてーな(笑) オルフィ:私も普通じゃ会えないしなー。 GM:「メーアも親は居ませーん♪」(一同爆笑) パルン:天然なんだろうけど(笑) ノア:挑発してるわね(笑) マーナル:メイド長さんのメガネがピシっとひび割れた所で、さっさと行きます。
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ノア:弟は!? 美少年はどこ!?一方、フェイ達とは別にキョロキョロしている女性がここに1人……。 GM:と、ノアがいくら探しても居ない。王様達の話によると準備に遅れているらしく、もう少ししたら登場するらしい。 ノア:むむむ、期待に胸膨らむ時間……じれったい(笑) オルフィ:う〜ん……ってかノア。王弟って事は、つまりその人のお兄さんが王様なんでしょ? ノア:ん、だから? オルフィ:つまり弟って言っても、王様の弟だよ? 少年の確率って低くない? ノア:……!? そのとーり! じゃあ駄目じゃん!!(笑) パルン:でもウチの聞いてきた情報によると、エルーラン王国の王様とは30歳近く歳が離れているって話やで? ノア:駄目じゃない!! それなら全然駄目じゃない!!(笑) オルフィ:あ、ノア、そろそろゲストの王弟様の登場みたいよ? GM:では登場いたしましょう。オーベル大臣が司会をしつつ――「――では、遠路はるばる南のエルーラン王国より参られたゲスト、エルーラン王エル十三世様が弟、ケストナー様です!」――『わーー!』と拍手がおこる。 ノア:ゴクリ(笑) GM:そして入ってくるのはかなりの美形、フェイが街で出会った30代の男だ。 フェイ:おお、ソイを潰した人か。 ノア:………………終った。何もかも……。 パルン:まぁ元気だしやー、世の中なんてそんなもんや(笑) ノア:ふ、ふざけるなパルン! 何が30も歳が離れているだ! 全然違うじゃないのさ!! マーナル:何言っているんですノア、エルーラン王であるエル十三世様は当年とって59歳、ケストナー様が33歳なのだから間違ってはいませんよ(一同爆笑) ノア:ハーーカーーラーーレーーターー!! 詐欺ダー!!! GM:ノアがそんな風に騒いでいると――「何が詐欺なのかな?」――と紹介も終って晩餐に参加しだしたケストナーが話しかけてきます。 ノア:お前だーーー!!!(一同笑) マーナル:よその国の王弟に向かって……。 GM:メイド長のメガネがキラーンと光ります。 パルン:見られてるで〜(笑) GM:ケストナーは――「ははっ、初対面でそんな言を言われたのは初めてだよ。面白い人だ……キミの名前は?」 ノア:うっさい黙れ! あたいの名前はノア=グレース! 貴様、地獄を見たいらしいな!!!(一同爆笑) オルフィ:八つ当たりじゃない!!(笑) マーナル:それも偉い人に向かって!! GM:キュピーンッ!!――「私の名前はメイド長のパトラ夫人です。ちょっとこちらへ……」――と、ノアはメイド長に連れて行かれます。 ノア:うおおおおお〜〜!!――バタンッ! と閉まった後、扉の向こうから――『あんなオヤジは死ねー!!』 GM:『おだまりっ!!!』――と(一同爆笑)
――閑話休題……。
マーナル:話を元に戻します――ケストナー様、大変申し訳ありませんでした。恥ずかしい仲間でして。GM:「構わないさ……しかし、これでも外見にはそれなりに自信があったんだが……オヤジと呼ばれたのは始めてだ」 オルフィ:そ、そんな事無いですよ、結構カッコイイ方だと思いますよ? GM:「ありがとうレディ……キミの名前は?」 オルフィ:オルフィ=メイヨールです。 GM:その名前を聞くとケストナーは少し思案します――「……メイヨール……どこかで……」 オルフィ:あ、あの! 良くある名前だから! 名前ですから(笑) そ、それより仲間を紹介します! ここにいる羽付きがマーナルで保護者、その横の垂れ耳兎の子がメーア。あっちで食べてるのがパルンで、向こうでポメロとアルフと話しているのがフェイです。フェイは私達『碧い烈風』のギルドマスターなんですよ? GM:強引な(笑)――「ほう……あれは昼間会ったポメロ語を操る少年……」 オルフィ:フェイの事を知っているのですか? そうなんです。ポメロと話すなんて変ですよね? あはは(笑) GM:「いや、そうでもないよ。人と違う事ができる……それは1つの才能さ。彼には人には無い何かを感じる」 オルフィ:……そっか、そう言う取り方もあるんだ……――と、ボーっとフェイの方を。 フェイ:アルフとかなりの勢いでポメロ談義だ! オルフィ:そっか……ふふ、フェイの良い所、1つ見つけちゃった♪――と小声で(笑) GM:「キミは、彼の事が好きなんだね」――とケストナーが大人な余裕。 オルフィ:えっ!? わ、私は別に―― フェイ:(突然遮って)――ギャアーーーーー!!! パルン:なんや!?
その瞬間、偶然にもででん(フェイのPL)が食べていたおにぎりを床に落としたのだ。
フェイ:落とした〜〜(泣)マーナル:何やってるんですかあなたは!!(笑) ノア:粗相だ! そ・そ・う! そ・そ・う! そ・そ・う! そ・そ・うーーー!! パルン:もしくは――メディーーーーックッ!!!(一同爆笑) GM:せ、せっかくのシーンが台無しだ……。 オルフィ:違う! これは晩餐会でもフェイがやった事なのよ! アルフと一緒にテーブルの料理をドバーって(笑) フェイ:ギャーーー! GM:ではフェイはテーブルをひっくり返しました。偉い騒ぎです(笑) オルフィ:じゃあその騒ぎの中で、私は少しだけ頷くの、誰にも気が付かれない程度に。 GM:「そうか……頑張りたまえ、レディ」――とケストナー。 オルフィ:何やってるのよフェイ!!――と騒ぎの方へ走って行きます!(笑) GM:その背中に声を――「レディ、今度エルーラン王国へ来る事があったら私の所へ寄ってくれ……それと、至高の皇帝に宜しく」 オルフィ:――あ、はい。……って、ええ!? GM:ケストナーはすでにエレウォンド王達の輪へ入って行っていません。
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GM:えっと、他にやりたい事がなければ次のイベントに進みます。マーナル:ああ、待ってください。私とメーアのシーンを下さい。 GM:礼儀作法か、良いでしょう。メーアはマーナルの前で一生懸命に覚えようとしています。 マーナル:いいですかメーア、この世界にはいくつか階層があります。 GM:「はい」 マーナル:1つは上流階層。もう1つが……それ以外です。 オルフィ:狭っ!!(笑) フェイ:2つしか無いし(笑) GM:「それに違いがあるの?」 マーナル:ありますとも! これは歴然たる違いです。いいですかメーア、上流階級と言うのは沢山お金を持っているのです。 GM:「………………なるほど」(笑) パルン:なんやメーアちゃんが心配やなぁ(笑) マーナル:上流階級で通用する礼儀作法! その為にはまず自分も上流階級であるという意識を持つ必要があります。 GM:「でもメーアはお金持ってません」 マーナル:そこは持っている風を装うのです。嘘を付くと言うか、人を騙すと言うか……えっと……そう! 虚栄って奴です!(笑) GM:「虚栄」――ではなんだかんだでメーアは礼儀作法を覚えました(笑) オルフィ:ま、後でフォロー入れておこう……。 ◆Opening06◆呪われた魔剣
晩餐会が終了して会食に来ていた者達が全員帰った後、一行はランディア神官長に呼び出される事になる。
GM:呼び出された場所は謁見の間です。エレウォンド王もいます。オルフィ:料理があまり美味しく無い事がバレた?(笑) フェイ:俺達はちゃんと至高のカレーを作ったぞ。 GM:ランディア神官長が話しましょう――「良く来てくれました。みなさん」 マーナル:何の話なのでしょうか? GM:「ええ、まずはあなた達に謝らねばなりません。晩餐の料理を作って欲しいと頼んだのは表向きで、実は内密に依頼したい事があるのです」 オルフィ:内密……ですか? GM:「ええ……1つ聞きますが、怪盗シャドーを知っていますね」 オルフィ:シャドー様!(笑) パルン:ウチは? GM:知っていていいです。ラインでは有名な怪盗です。 マーナル:そのシャドーがいったい? GM:「怪盗シャドー……彼から予告状が来ていましてね。それもこの王城の封印室に安置してある呪われた魔剣を……」 フェイ:魔剣? 呪い? GM:「ここからは私が話そう」――とエレウォンド王がランディル神官長を遮って話し出します――「その魔剣はかつて私がかなりの間愛用していた剣だったのだが、邪神マハディールの眷属を倒した際に呪いを受けてな。冒険を終えこうして王になってからは、ここの封印室で誰にも触られぬよう封印していたのだ」 ノア:そいつは、そんなに危険なものなのかい? GM:「ああ、その魔剣だが……鞘から一度抜き放つと、その周囲に欲望の呪いを撒き散らす大変迷惑な剣でね。迂闊に扱えんのだ。逆に、そのような効果なので欲しがる魔族も多い……この情報を知られるわけにはいかん。だからキミ達を表向きには料理人として呼んだんだ」 パルン:魔族かぁ…そいつは大変やな〜(笑) フェイ:うん、大変だ。 オルフィ:ね、大変ね。 マーナル:ですが魔族だなんて……。 GM:ランディアが補完します――「今から一週間前、城下で料理大会を開いたとき、魔族が街に侵入したという話があったのです。結局、その魔族を見つける事はできなかったのですが……潜伏しているなら、この事を知られるわけにはいきません」 オルフィ:そうなんだ。 フェイ:そういえば初めての情報だ。 パルン:ウチも初耳やで〜(笑)
その情報を自分の事だと思って握りつぶしたのはパルンである。
GM:で、王様が――「事態は急を要する。シャドーの予告時間は今夜24時。どこで情報が漏れるやもしれんと、こんなギリギリになってしまってすまないと思っている。だが、キミ達ならばこの短時間でも対応ができるとランディアが言うものでな」――ランディア神官長はキミ達の方を見て信頼して頷きます。フェイ:わかりました。 マーナル:そして報酬は?(一同爆笑) オルフィ:こぉ…んのっ亡者が!!!――と空中回し蹴り炸裂!!――こんな時にも金、金、金かあんたは!!!(笑) マーナル:世の中金ですよ! それ以外に何があるって言うんですか!!(笑) GM:王様は汗をかきつつ――「料理の1000Gは前金だ。成否に関わらず依頼を受けてくれるなら追加で1000G払おう」 マーナル:受けます。受けさせて頂きます。 オルフィ:………………。 ノア:でも失敗してもいいのかい? GM:「失敗し、もし鞘から封印が解かれるような事になれば、このラインで精神の弱い者から順に欲望の呪いによって心を侵されだす事になる。少なくとも私は、キミ達が失敗するとは思っていない」 ノア:わかった。あたい達に任せな。 パルン:どーんと大船に乗った気でいていいでー(笑) フェイ:王様、その魔剣の名は? GM:「その名は……魔剣ラインハルトだ」 フェイ:欲望の魔剣ラインハルト……。 ノア:それで、封印室はどこにあるんだい? やっぱり地下? GM:「いや、地下は宝物庫だ。封印室は2階にある」 オルフィ:何で封印室が2階!? 普通は地下でしょう? GM:王様がなるべく自分の目の届くところにおいて置きたいって事で。 マーナル:さすが欲望の魔剣……。 GM:ここでランディル神官長が――「キミ達の助けになるかわからないですが、この王城から人払いをした後、私が城を丸ごと結界で包む予定です」 パルン:バリヤー? GM:「いえ、感知系の結界です。人の出入りがあればすぐに私がわかるという代物で、球状に広がるので地下からも空からも侵入者がいればすぐに知らせます」 フェイ:人為的な鳴子? GM:そんな感じ。ランディル神官長は――「封印室の場所についてはオーベル大臣に聞いて下さい。彼は金庫番ですから封印室の鍵も持っていますしね」 ◆Middle01◆封印室警備!
服装をいつもの装備に戻した後、オーベル大臣に案内されて2階の封印室の前へやってくる一行。その部屋は窓の無い殺風景な部屋であり、中心の台座に鞘に入ったままの魔剣ラインハルトががっちりと鎖で固定されていた。
オルフィ:窓も無いから侵入するには廊下側の扉だけか。パルン:王様の部屋は隣だったりするんか? GM:いえ、封印室の両隣は空き部屋です。王様の部屋は2階の一番奥ですね。ちなみに王様の部屋の3つ程横がオーベル大臣の部屋です。大臣は封印室の前で――「ところで、ここの鍵はどうするのじゃ? 開けっぱなしの方がいいか? それとも閉めた方がいいか? さらにここの鍵はいつものようにわしが持っておった方が良いのか?」 フェイ:閉めてくれ、そして俺にくれ。 GM:「ウザイわクソ冒険者が!」(一同爆笑) フェイ:なっ! このクソ爺!! オルフィ:まーまー(笑) マーナル:オーベル大臣、万全を期して鍵はかけておきましょう。そして鍵は私が預かります。 GM:ではガチャっと閉めて――「さすがマーナル殿、あなたのような方がおられるから、このギルドも有名になったのでしょう。鍵はもちろん信頼できるマーナル殿に預けますとも」(笑) フェイ:態度が違げー。 オルフィ:なんか似た者同士ね〜。 GM:ついでに鍵と一緒にマーナルにはメモ紙を渡します。皆には内緒でね。
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マーナル:後ろ手に扉を閉めて――それで、いったいコレはどういう事ですか? 皆に気が付かれぬよう1人で部屋に来てくれ……とは。一行が作戦を立てている間、マーナルはトイレと偽ってオーベルの部屋へと来ていた。 GM:部屋の中でオーベル大臣は――「ふっふっふっ……こう言う事じゃよ」――とジャラリと重い袋をマーナルに渡します。 マーナル:ん? オーベル大臣がシャドーってわけではない? じゃあこの袋はいったい……。 GM:中を見るとお金です。1000Gぐらい入ってます。 マーナル:なんと!? 1000Gも! GM:「わしは正直、あのような魔剣などさっさと泥棒にでも盗まれれば良いと思っておる。エレウォンド王は過去に自分が使っていた剣だけに責任を感じておるのじゃろうが、そのような不安要素が王城にあること事態、わしは不安でならんのじゃ」 マーナル:つまり……わざとあの魔剣をシャドーに盗ませろ……と? GM:頷きます――「それに……」 マーナル:それに? GM:「聞きましたぞマーナル殿、あのような輩と冒険者に身をやつしていると……今のマーナル殿を知ったら、叔父君はどうお嘆きになるか」 マーナル:………………。ですが、すでに家も無いですし……。 GM:「わしが口ぞえ……いいや、いっその事わしの養子にならぬか?」 マーナル:養子に? GM:「この任務が失敗すれば、マーナル殿達のギルドの名も地に落ち、そして解散する事になるじゃろう。さすれば後腐れなく養子になれると言うもの。再び社交界に帰り咲けますぞ?」 マーナル:社交界……。ですがそれではオーベル大臣が。 GM:「わしの事は気にしないでよい。社交会でもマーナル殿の美しさは貴婦人方の憧れの的じゃった。そんなマーナル殿を養子に迎え入れるのじゃ、わしも老後が安泰するというもの」 パルン:さりげに政治家や。 マーナル:なるほど……ですが私はフェイやオルフィの保護者……―― GM:「わしの言う事が信じられぬならば……これを」――と養子縁組の記入養子です。 マーナル:………………。 GM:「あとこれを」――ジャラリと2000G入った袋を渡します。 マーナル:わかりました、その話……乗りましょう!!!!!(一同大爆笑)
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マーナル:結局、何も決まってないじゃないですか。かなり遅いトイレからうきうき顔で戻ってくるマーナル、そして―― オルフィ:マーナルのシーンだったんだから無理じゃん。 マーナル:それは言いっこ無しです(笑) GM:そうだ忘れていた。そこに騎士がやって来ます――「キミ達が王に依頼された『碧い烈風』ギルドだね」 ノア:あんたは? GM:「私は騎士団の副団長キルヒだ。今、城の……正確にはランディア神官長の結界の周囲は、我が騎士団長の指揮の下、騎士団の精鋭が警備に当たっている」 オルフィ:なんであなたはそれに参加しないの? GM:「私はキミ達の監視……じゃない。キミ達に協力するように言われてやって来たのだ」 パルン:今、ぽろっと本音を出してたやろ?(笑) GM:「私はウソが苦手なのだ」――真面目に答えます。 ノア:ま、冒険者だからな、すぐに信用するってわけにはいかないか。 GM:「それなりに腕は立つ、信頼してくれ」――データ的には11LVのモブ騎士です。 フェイ:それなりだ。 GM:「ああ、それとランディア神官長からの伝言だが、現在の城にはキミ達と私、あと数人の人間がいるが気にしないでくれとの事だ」 オルフィ:人払いしたわけじゃないの? GM:「さすがに王に命令できる人物はいない。他にも数人な……」 フェイ:そういやオーベル大臣もここに案内してくれたって事は、城にいるのか。 マーナル:さて……そろそろ決めましょう。このキルヒ副団長も入れて警備の配置を――
――封印室警備の配置――
◆封印室の右隣の空き部屋にフェイとソイ。 ◆封印室の左隣の空き部屋にパルン。 ◆封印室の中にオルフィとマーナルとメーア。 ◆封印室の扉の前(廊下)にノアと副団長キルヒ。 ◆Middle02◆城内に残った人々…… ――夜の21時、シャドーの予告時間まであと3時間…… GM:そろそろ夜の21時って頃合に、1階の方からやってくる足音がします。オルフィ:王様? GM:いえ、エレウォンド王はすでに寝室です。 マーナル:じゃあオーベル大臣? GM:半分正解――「困ります、今日は全員場外に退出と言ったではありませんか?」「ではあなたはどうなのです! だいたい私に何の断りもなくメイドを全員追い出して! ま、まぁ……王様の命令では仕方ありませんけど、少なくともお城の残っている仕事は私1人ででも終らせます! 文句は言わせせんよ!」――とお爺さんとキーキー声だ。 ノア:あのメガネのメイド長オバハンか――副団長、何かくるわよ? GM:「まいったな……あの人は苦手だ」(笑) ノア:……気があうわね(笑) ランバック料理長もそうだけど、今度暇が出来たら3人で夜明けまで語り合いたいわ(笑) GM:「おお、ランバックさんを知っているか! あの人は凄いな!」(笑) ノア:グッ!! GM:とかやってると、メイド長……パトラ夫人が気が付いて、廊下で立ってるノアに――「あなた達!……まぁ、王城にてなんて恰好を! そんなはしたない恰好をしていて良いと思っているのですか!!」 ノア:動きやすい服装は戦士の基本だ。 GM:「不許可です。脱ぎなさい! 今、ここで!!」 ノア:ここで? 何を馬鹿な事を! 副団長だってオーベル大臣だっているのに! GM:パタンっ――って音がして、封印室の扉が閉まる。オーベルとキルヒは封印室に避難しました。 ノア:おいっ!!! 逃げるなNPC! それならあたいを部屋に入れろ!!!(一同爆笑) GM:「さぁ、さあ、さぁッ!!」――と迫ってきます。 ノア:ええいままよ! 服を脱いでドレスに着替える! そしてクレイモアを背中に!! GM:バシンっ!――と箒でツッコんで――「なんでクレイモアを持つのです!」 ノア:クレイモアを知っているのか(笑) GM:「そういう事を良くやる王様がいるお城ですからね!」 ノア:だが、これは譲れない。料理人にとってこれは命に等しい。 GM:「料理人! あなたね、そんな巨大な剣を持つ料理人が――いる……わね」(笑) ノア:ああ、やっぱりいるんだ。 GM:「……わかりました。許可しましょう」――そう言ってパトラ婦人は他の部屋のベッドメイクをして回り始めいなくなります。 ノア:……つかれる。 GM:その後、オーベルも自室へ帰ってキヒルはノアの横で再び警備に付きます。
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オルフィ:あのさGM、他にだれが城に残っているのか確認したいから、城内をうろつきたい。GM:構いませんよ。では(コロコロ)……1階の廊下を歩いている所で、横の客部屋から――「ポメーー!」という男の声が聞こえて来ました。 オルフィ:フェイ? フェイ:いや、俺はちゃんと空き部屋にいるから(笑) オルフィ:部屋に入ります。 GM:鍵がかかっています。 オルフィ:(コロコロ)……【器用】で解除14。 GM:ガチャリと空きます。そうすると寝たまま空中に向かって手を伸ばしているアルフが。 オルフィ:アルフ! なにやってるの!?――と近づく。 GM:ではアルフはそのままオルフィの胸に――「ポメロ〜……あれ? なんか固いな?」(一同笑) オルフィ:膝蹴りでかち上げてからエアリアルで延髄を回し蹴り。壁にぶつける。 GM:「へぎゃ!?」――と奇妙な声を上げてから、パジャマ姿のアルフが寝ぼけ眼を擦りつつ――「いって〜……って、あれ? ポメロは? ん、お前はオルフィ。どうしたんだよ俺に部屋で」 オルフィ:それはこっちのセリフよ。 GM:「はっ!? まさか夜這いか!? 駄目だ、駄目だぞ! この身はポメロに捧げてるんだ!! お前なんかにはやれん!!」 オルフィ:いらないわよ!! こっちから願い下げ! 第一ポメロに身を捧げるってどうよ!!(笑) GM:「じゃあなんだ!? どうして俺の部屋にいる! 鍵だってちゃんと閉めておいたはずだ!」 オルフィ:鍵は開いてたわよ! GM:「そ、そうなのか?」 オルフィ:そうよ! いきなりポメーって叫ぶからやってきたんじゃないのよ! GM:「そりゃあ夢の中でポメロと遊んでたからな!」 オルフィ:むぅ……この自慢げな口調、もう一発殴っておこうか。 フェイ:くぅ! 解る、解るぞアルフ!(笑) オルフィ:とりあえずあんた、朝までこの部屋を出るのは禁止ね。 GM:「は? なんでだよ!?」 オルフィ:理由は聞かなくていいの! GM:「なんだと!? いいのかそんなんで、お前が俺を夜這いしに来たってフェイに言っちゃうぞ?」 オルフィ:……トラップを設置します。その上で普通には開かないように鍵を壊して監禁状態にしてから、封印室に戻る。
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――11時30分、シャドー予告時間まで残り30分。
GM:深夜になろうと言う時間、残り30分って所で1階の階段を上がってくる気配にノアは気がつきます。ノア:この気配は!? GM:ノアが気が付くのからきっかり5秒後、横にいるキルヒ副団長も――「はっ、この気配は!?」 ノア:って事は……兄者!(笑) GM:そうです、ランバック料理長が大きな鍋を抱えてやって来ます――「エレウォンド王に聞いてな……差し入れだ」――大鍋の中にはシチューが入っています。量は12人分ぐらい。 ノア:これは!? GM:「他の料理人達は全員外に出ているせいで、作るのに少々時間がかかってしまったが、存分に味わってくれ。頑張れよ」――と、ランバックは厨房へ帰っていきます。 ノア:とりあえず封印室のドアを開けて――みんな、差し入れだよ! 遠慮せずに食べな! オルフィ:いらない。 ノア:ええ!? オルフィ:だって誰がシャドーかわからないんだよ? 怪しいじゃない。 GM:キルヒ副団長も――「任務中にこういう事は禁止されていてな、ランバックさんには悪いが私も遠慮する」 マーナル:私もメーアもいりません。 パルン:ウチは【精神】で振ってみるかな(コロコロ)……我慢できた。 GM:まぁそれはお好きに。 ノア:オルフィ、食王様の教えを忘れたの? 料理は心! 兄者が心を込めて作ったこの料理を食べずにどうするの!? オルフィ:……じゃあ、このシチューはノアの為に作ったんじゃないの?(一同爆笑) ノア:た、確かに(笑) オルフィ:と言うわけで任せた。バタン。 ノア:フェイのいる部屋を―― フェイ:ガチャ。(←鍵をかけたらしい) ノア:パルンのいる部屋を―― パルン:堪忍やー、こういう時は食べるわけにはいかんのや〜、食べ出したら全てを忘れてまう(笑)――バタン。 ノア:こうなってらあたい1人で食べてやる! 兄者のためならこんなもの喰らい尽くしてやる!! GM:では2D6を振って下さい。 ノア:(コロコロ)……7。 GM:7人分食べ終わりました。残り5人前も全て食べると、こっから明日の朝になるまで、全ての判定にダイスペナルティ1ね。 ノア:ダイス? GM:ダイスです。 ノア:そんな事は関係ない! 兄者――!!!――と全てを喰らう!(一同笑)
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――そして深夜24時。
GM:ではそろそろ時間です。全員気配感知です。【感覚】で振って下さい。難易度は17です。オルフィ:私だけ解る! クリティカルだったし! GM:(コロコロ)……フェイの部屋に外から突っ込んでくる気配を察します。 オルフィ:急いで扉を開けてフェイのいる部屋に! GM:では一方フェイ。キミは気が付けられなかったので敵から奇襲を受けます。ガッシャーンッと窓を割って飛び込んでくるのは馬面の魔族1匹と、小型の魔族3匹です。 フェイ:来い! GM:まず馬面が≪スマッシュ≫≪ペネトレイトブロウ≫を使って(コロコロ)……16命中。 フェイ:フェイト2点!(コロコロ)……回避!! GM:ズガーンッ! と馬面魔族の機械の腕が床にヒビを入れます。 フェイ:アルケミ系魔族!? GM:さらに3匹の小型魔族がフェイを飛び越えて廊下への出口に向かいます。オルフィがちょうどその時やってくる感じですね。目の前には3匹が道を塞ぎます。 オルフィ:フェイ!! フェイ:オルフィ俺は大丈夫だ! それより魔剣は!? マーナル:私が守っています。メーアも行って下さい。 ノア:行くよキルヒ副団長! GM:「はい」「ああ」――とメーアとキルヒもフェイの部屋へ行きます。 パルン:ウチも音を聞いて向かうで〜。 GM:では全員、魔族を見ると思うのでエネミー識別して下さい。 一同:『(コロコロ)……』 マーナル:って、せっかくセージになったのに、私が見てないんじゃ意味無いですね(笑) オルフィ:マーナルはお留守番だから(笑) パルン:ウチがクリティカルしたで〜♪ GM:では解ります。馬面の方はザガンっていうハゲンティと対なすLV6の錬金魔族です。小型のはイルネスっていうインプの次に目撃例の多いザコ魔族です。両方とも魔法より肉体での攻撃に特化しています。 パルン:――って事やで〜♪ ノア:≪ブランディッシュ≫を取得したあたいの前にザコ3体とは……遠慮はしないよ!
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マーナル:全員が隣の部屋へ入ったら、魔剣に巻きついた鎖を外して鞘ごと抜くと、オーベル大臣の部屋へ行きます。と、全員が襲撃してきた魔族と戦闘に入っていた時、1人封印室に残されたマーナルは行動を開始していた。 GM:ではガコッと抜くと、戦っている部屋の横をススス〜と(笑) マーナル:トントンッ……大臣、私です。開けて下さい。 GM:ドアを叩いた所で、戦いの音が終わります。『勝利♪』とか『あれ、マーナルは?』とか聞こえます。オーベルさんからの返事はありません。
※ちなみにフェイ達の戦闘が終了してから、「一方その頃……」とこのシーンを行いました。
マーナル:返事が無い? フェイ達にバレる前に……ドアって鍵かかってます?GM:ドアノブをまわすとガチャリと開きますね。 マーナル:入ります。とりあえずオーベル大臣の部屋へ避難。ドアを閉めたら内側から鍵を閉めます。 GM:オーベル大臣はベッドでうつ伏せに布団かぶってます。 マーナル:小声で大臣を起こします――オーベル大臣、起きて下さい。計画通り任務は失敗させます――ゆっさゆっさ。 GM:そうやってキミが揺り動かすと、オーベル大臣がゴロンと仰向けになり……その胸には何かで刺されたような後があり、見ればベッドも真っ赤に染まっています。 マーナル:………………は? GM:オーベル大臣はすでに死亡しています。 パルン:チャッチャッチャァ〜ン…チャッチャッチャア〜ン!(←火曜サスペンスのテーマ) マーナル:な、な、なんですとーーーーー!?(一同大爆笑) アリアンロッドRPGリプレイ
みっしょん07 『ディテクティブ・ライン 前編』 FIN |