TOPリプレイ ⇒ アリアンロッドRPG                       戻る

アリアンロッドRPG
――母なる大地エリンディル。
4つの時代と3つの滅びを越え、この世界は平和な時代を迎えていた。
しかし妖魔達は滅びていなかった。魔族や邪神を蘇らせるべく彼等は再び活動を開始する。
――そんな世界で、自らの危険をかえりみない者達がいた。
世界の謎を、精霊の謎を、そして神々の手がかりを求めて冒険する者達――そう冒険者が!!!


みっしょん07:

ディテクティブ・ライン 後編


◆前回のあらずじ◆

晩餐会の料理を作ってくれと王宮から呼び出しを受けた『碧い烈風』のメンバー達。
しかし、料理の話は表向きの要件であり、メンバーを呼んだ真の目的は――
『怪盗シャドーから欲望の魔剣ラインハルトを守って欲しい』
――という依頼だった。

シャドーの予告時間。
なぜか強襲して来た魔族達を撃退するフェイ達。
時を同じくして陰謀を働かせたマーナルが、1人でコソコソ魔剣を奪う。
そしてマーナルが陰謀相手であるオーベル大臣の部屋へ入ると、そこでは信じられない事が待っていた。
オーベル大臣が何者かに殺されていたのだ!!

GM:オーベル大臣はすでに死亡しています。
パルン:チャッチャッチャァ〜ン…チャッチャッチャア〜ン!(←火曜サスペンスのテーマ)
マーナル:な、な、なんですとーーーーー!?(一同大爆笑)

◆Middle03◆オーベル大臣密室殺人事件

襲撃して来た魔族を倒したフェイ達は、急ぎ封印室に戻る……しかし、そこに欲望の魔剣ラインハルトとマーナルの姿は無く、全員で2階を探す事にするのだった。そして……――
マーナル:えっと……き、傷は?
GM:剣で一突きっぽいですね。
マーナル:ま、周りを調べます! そ、そうだ窓! 窓は開いてますか!?
GM:窓は鍵がかかって閉まってます。
マーナル:………………。
GM:扉も窓も内側から鍵がかかった状態で、オーベル大臣の死体の側で魔剣を片手に呆然とするマーナル……。
オルフィ:犯人じゃない(一同爆笑)
マーナル:おおおおお!!! とりあえず魔剣を放りだして……だして……ま、窓を割ります!
GM:窓?
マーナル:そう!――バリンッ!――そして部屋に倒れる私!……バタン。
GM:窓の割れる音で外の見回り騎士が――「これは!? 見ろ! オーベル大臣の部屋の窓が割れているぞ!!」――と騒ぎだします。
フェイ:俺達も窓が割れる音でその部屋に行くぞ! ドンドンドンッ!ってノックしてから――オーベル大臣! 開けてくれ!!
オルフィ:フェイ待って、鍵がかかってる。
パルン:オルフィちゃんの出番やね?
オルフィ:【器用】で――
ノア:遅い!! ドアを蹴り開ける!
GM:ノアの蹴りでドアが吹っ飛ぶと、部屋の中でマーナルが倒れているのが見えます。さらにベッドにはオーベル大臣が仰向けで殺されています。そして床に落ちている魔剣ラインハルト。
フェイ&オルフィ:『マーナル!?』
ノア:これは……窓から襲撃者がやって来て2人を殺した?
パルン:それはちゃうで〜――と窓の所で――この窓は外側に割れとる。侵入して来た時に割れたんなら内側に破片が落ちとるはずや。
ノア:じゃあ……いったい……。
オルフィ:そんな事よりマーナルを揺さぶる!――マーナル大丈夫!? 生きてる!? フェイ、オーベル大臣は!?
フェイ:オーベル大臣はもう……――フルフルと首を横に振る。
オルフィ:そんな……――せめてマーナルをゆっさゆっさ。
マーナル:では起きましょう――うう……みなさん?
オルフィ:マーナル大丈夫なの!?
マーナル:ええ……な、なんとか。
フェイ:マーナル、何があったんだよ?
マーナル:実は……封印室に魔族が現れて剣を奪って行ったのです。必死に追ってこの部屋に追い詰めた所で戦いになり……。何とか剣だけは取り戻したのですが、その魔族には窓から逃げられてしまいました……。
フェイ:マーナルのくせにやるじゃないか(笑)
マーナル:くせには余計です。
オルフィ:でもマーナルにしては冷静に戦ったんだね。魔法を1回も使ってないし。
マーナル:………………。王宮を燃やすわけにはいきませんから。ほら、私ってフレイムロードの称号持ちですし。
オルフィ:……なるほど。
パルン:せやけど大臣が――
マーナル:ええ、惜しい人を亡くしました。
オルフィ:別に死んだなんて言ってないじゃん?
マーナル:………………。
パルン:せやな。
マーナル:………………。私と魔族の戦いに巻き込まれて目の前で……くっ!
フェイ:そうだったのか!――いろいろギリギリだなマーナル(笑)
オルフィ:チッ!
ノア:しかし……本当に冷静だったんだね。
マーナル:ええ、まぁ。
ノア:部屋のドア、鍵がかかっていたしな。
一同:『………………』

(一同大爆笑)

オルフィ:おかしい! それは明らかにおかしい!!(笑)
フェイ:なんで魔族を追って部屋に入ったのに鍵閉めてるんだよ!(笑)
パルン:普通、そんな余裕無いで〜?(笑)
マーナル:それは…………きっと、魔族が私に罪を着せる為にやったのです!
オルフィ:誰もマーナルが犯人だなんて言ってないよ?
マーナル:………………う、疑うんですか! 保護者の私を!?
オルフィ:疑って欲しいの?(笑)
マーナル:……ああ!? 婉曲的なオルフィのツッコミが痛い!!(一同爆笑)
フェイ:ドアも窓も鍵がかかってたのか……密室殺人って奴か。
パルン:チャッチャッチャァ〜ン…チャッチャッチャア〜ン!(←火曜サスペンスのテーマ)
………………………………………………………………………………………………

一同が突然の事態にあれやこれやとやっていると、冷静な声が響き渡る――
GM:ここでランディア神官長がやって来ます――「どうやら、侵入して来た4人の生命体は倒したようですね」
フェイ:ランディア神官長。
オルフィ:ねぇ神官長、本当に侵入者の数は4人だったの?
GM:「4人です」
オルフィ:もう1人いなかった?
GM:「いえ、結界外からの侵入者は4人です」
マーナル:ではあの魔族は最初から城内に潜んでいたのでしょう。
オルフィ:!? 神官長! まだ結界は張ってるの?
GM:「はい、朝までは持続します」
オルフィ:……そっか。その結界魔術について詳しく聞きたいんだけど……――
――ランディア神官長の結界魔術――
 ◆城を包むように球状に展開している。(空も地中も範囲)
 ◆生命力を感じ取ってその大きさで判断、人数を術者にフィードバックする。
 ◆結界の境界線を越えた生命力をチェックする事が可能。
 ◆結果内にいくつの生命力が存在するかチェック可能。
オルフィ:出入りをチェックできるって事ね。
GM:「先ほど4人入ってきて、すぐに4人の生命体が消えた。キミ達が倒した魔族でしょうね」
ノア:つまり、マーナルの見た5人目の魔族はまだこの中に……。
オルフィ&パルン:『(妙にハモッて)犯人はこの中にいる!!!』(一同爆笑)

◆Middle04◆容疑者集合

結局、怪盗シャドーが現れる事は無く。魔剣ラインハルトも盗まれる事は無かった。
夜が明ける。
そして朝、ライン王城謁見の間には、オーベル大臣殺人事件の重要参考人が集められていた。
GM:そこには知った顔が並んでいます。
フェイ:知った顔?
GM:正確に言うと……エレウォンド王、ランディル神官長、メイド長パトラ夫人、ランバック料理長、キルヒ副団長、エルーラン王国王弟ケストナー、ついでにアルフ。
マーナル:そしてメーアも入れた私達ですね。
パルン:ネームドキャラっちゅー奴やな(笑)
ノア:昨夜、城内にいたメンツがこれだけってわけかい。
GM:ランディア神官長が――「昨夜、結界内に初めからいたのが、ここに集ってもらった13人です。そしてシャドーの予告時間、結界内に侵入して来た魔族は4人……もっとも、その魔族達は『碧い烈風』の皆さんによって即刻退治されています。しかし、マーナルの話に寄ればこの4人以外に5人目の魔族がいたとか」
マーナル:はい。その魔族がオーベル大臣を……。
GM:「しかしその5人目は、結界内へ侵入も脱出もしていません……つまり、5人目の魔族は初めからこの城内に居た事になります」
ノア:この13人の中にな。
GM:「私はその者がシャドーでは無いかと推測しています。噂によれば彼は変装の名人と言われています」――とここでキミ等の方を向いて――「皆さんはシャドーの事件を請け負った事があるとか、彼についての手掛かりはありませんか?」
パルン:シャドーの手掛かりかぁ。
ノア:そういえばオルフィ、シャドーって羽が生えていたわね?
オルフィ:シャドー様は人を殺さないから犯人じゃないけど、確かに羽が生えてた。黒いビロードのような翼だったなぁ♪
フェイ:でも普通羽は隠せねーだろ(笑)
オルフィ:……それもそうか(笑)
ノア:いや――
ここで全員の視線がマーナルに――
マーナル:ち、違いますよ!? この羽は自前です! 疑うなら抜いて下さい! 根元まで真っ白ですから!(一同爆笑)
オルフィ:とりあえず置いておいて――凶器は見つかったのですか?
GM:「いえ、まだ見つかっていません……しかし、使われたのは一般的なブロードソードの類でしょう」
マーナル:ラインハルトは?
GM:ブロードソードですね。
マーナル:………………。
GM:ここで王様が言います――「『碧い烈風』の諸君、現在のキミ達がどんな立場におかれているか……解るか?」
オルフィ:(マーナルを見てから)解ります。
パルン:状況だけ見ると確定やからなぁ(笑)
フェイ:仲間を裏切るような奴だしなぁ(笑)
マーナル:………………。
GM:「が、私も元冒険者だ。仲間を信じる気持ちも解らないでも無い。そこで3日の猶予を与える。仲間を信じるのならその間に真犯人を見つけよ」
マーナル:さすが王様です! 必ずや真犯人を見つけてみせましょう!
GM:「我等はこの後、通常の業務に戻る……だが、3日間はこのメンバーを城外に出さないと約束しよう。そして……キミ達もな」
オルフィ:それはもちろんです。
GM:「ケストナー殿、申し訳ないが暫くの間窮屈な思いをさせる」「いえ、構いませんとも」――と政治的なやりとりをしていたり。
フェイ:3日か……意外と短いのかな。
GM:と、話の状況が飲み込めないアルフが――「なぁフェイ、いったい何がどーなってんだ?」
フェイ:実はコレコレシカジカでさぁ……とシャドーとかの話をしよう。
オルフィ:ってアルフ、よくあの部屋から出てこれたわね?
GM:「大変だったんだぜー? 城の兵士達が結局扉をぶっ壊しやがんの、それなのに弁償はオレがしろってさ、最悪だぜ!」
オルフィ:捜査するのにアルフは含まれてないよね?
GM:王様が認めた捜査するメンバーは『碧い烈風』のみです。
オルフィ:なら捜査の邪魔だし、ランディア神官長に言って3日間アルフを監禁しておいてもらう。
GM:ではアルフは兵士に連れられて行きます――「フェーーーイッ!!!」(笑)
フェイ:アルフーーーー!!!(笑)
ノア:ナイスだオルフィ!
オルフィ:うん、アルフがいるとフェイが全然こっちとしゃべってくれないし。
フェイ:うう……せっかくの人間の友達なのに……。
それはそれでどうかと思う。
GM:まぁアルフは1階の鍵を閉めた客室で1人居るので、会いたくなったら会いに行ってやって下さい。
フェイ:おう! 待ってろアルフ!
GM:『ソイッ♪ ソイッ♪』
オルフィ:ビシッ! アルフに会う前にちゃんと捜査しろ!
マーナル:では各自分かれて事情聴取と行きますか?

◆Middle05◆ライン事情聴取

まずは手堅い所……という事でフェイとメーアはエレウォンド王のところへ来ていた。
GM:王様は言います――「まず私のところへ来たか」
フェイ:一応って意味だけどな。
GM:「気にせず何でも聞いてくれ。もっとも、私はやっていないがな」
フェイ:聞き辛ぇ〜(笑)――とりあえず昨夜は何をしていました?
GM:「あの時間なら部屋で寝ていた」
フェイ:それを証明できる人は?
GM:「いないな」
フェイ:ではアリバイは無いわけですね。
GM:「そうなるな……ただ、私の部屋は2階だ。廊下は一本道だから私が部屋から出れば、封印室の前で見張りをしていたという2人に見つかるのではないか?」
フェイ:ですが――
GM:「窓から出ようとすれば外の見張りの騎士に見つかるしな」
フェイ:……ああ、そうか。質問する前に答えられた(笑)
オルフィ:ここでメーアが言います――『でも、魔族が来た時に皆はいなくなっちゃったし、その時なら……』と。
GM:「その後すぐ、マーナルが魔剣を奪った魔族を追ってオーベルの部屋へ来たのだろう? 私が部屋を出たのなら、そのタイミングとかぶってしまう。無論、オーベルを殺害する時間は無い」
オルフィ:う゛……この王様強い。ってかGMが本気だ(笑)
GM:「他に質問はあるかな?」
フェイ:いえ、ありがとう御座いました。
………………………………………………………………………………………………

オルフィとパルンは、唯一の客人であるエルーラン王国王弟ケストナーに会いに来ていた。
GM:1階の奥、豪華な客室です。昨日は追い出されていた護衛の騎士も、今日は部屋の中で待機しています。
オルフィ:こんにちは。昨夜の事についてお聞きしたいんですが。
GM:「オルフィ君にパルン君だったね。残念だが私は犯人では無いよ」
パルン:その証拠は?
GM:「今、この国でゴタゴタが起きるのは私の国にとって良策では無いのでね」
オルフィ:???
GM:「あと数年でエルーランの王位継承が行われる。継ぐのは私の姪なのだが……その時に諸国との関係を悪化させとくわけにはいかないのでね」
パルン:なんでや?
GM:「王位継承時と言うのは、何かといざこざが起こるのものだからさ」――ニヤリ。
パルン:食えんお人や。
オルフィ:じゃあ質問を変えるわ。誰が犯人だと思う?
GM:「物怖じしないレディだねキミは(笑) 犯人かもしれない相手に聞く質問じゃあない……ただ、特別に私の意見を教えよう」
オルフィ:うん。
GM:「正直、私にも不明だよ……と言うのも、私の調べたこの王宮の内情から察するに、オーベル大臣が死んで得をする人間がさっきの集ったメンバーの中には1人もいないんだ。つまり、動機が不明というわけさ」
パルン:一応教えてや。あんさんは昨夜何しとったん?
GM:「1人でここで眠っていたよレディ」
パルン:どうして護衛と一緒に城から出なかったんや?
GM:「弱みって言うのは握れる時に握るものだからさ」――ニヤリ。
パルン:怖〜、この人政治家やで。
オルフィ:もういいよパルン。行こう?
パルン:せやな。
GM:では最後に一言――「信頼できる者が実は黒だったりする……それが王宮の陰謀だ。覚えておくと良い」
オルフィ:はい、ありがとう御座います――と部屋を出ます。それで廊下で呟く――でもその理論だと、マーナルが白になっちゃうのよねぇ(一同爆笑)
………………………………………………………………………………………………

ノアは1人で兄者……ランバック料理長のいる厨房へとやって来ていた。
ノア:兄者、失礼致します。
GM:「うむ」
ノア:実は昨晩の大臣殺し……兄者は1人厨房に残って夜食を作っておられたのでしょうか?
GM:「ああ、ブイヨンを作るのに手間取ってな」
ノア:そうですか……――どうするかね、でも兄者は信頼できるからシャドーの話から何から何まで全て話そう――と言うわけなんです。
GM:「しかし、怪盗シャドーは人を殺さないと聞いたが?」
ノア:はい、そこであたいは思うのです。この事件はシャドーとは別件に、王宮で陰謀を張り巡らせた輩がいるのでは無いでしょうか?
GM:「その通りだな」
ノア:兄者、昨夜の事です。誰か2階へ行った者は誰かいませんでしたか?
GM:「そうだな……羽のような足運びだったが、あのオルフィという少女が往復したな。それ以外は誰も2階へ行っていない。その程度なら気配で解る」
オルフィ:解るんだ(笑)
ノア:さすが兄者!!(笑)
フェイ:でも2階へ行った人が居ないんだ……じゃあケストナーは白なのかな。
マーナル:決め付けはいけないですけどね。
ノア:では兄者、料理の手を止めてしまい申し訳ありませんでした。最後に1つ教えて下さい。謁見の間に集められた面子で、誰か最近入った人物はいるのでしょうか?
GM:「そうだな……王と神官長はこの国を平和にした時からのメンバーだ。かく言う俺もその時の戦いで腕を認められ登用されたんだがな」
ノア:あのキルヒっていう副団長はどうでしょう?
GM:「彼は良い人材だ。俺が身を引いた騎士団も団長と共に盛り立ててくれている」
オルフィ:身を引いたってランバックは元騎士団長?(笑)
パルン:それならそのオーラも納得やで(笑)
ノア:わかりました。ありがとう御座います!
………………………………………………………………………………………………

そして最後の1人。一番黒に近いマーナルは、メイド長のパトラ夫人の所へとやって来ていた。
GM:パトラ夫人は王宮の洗濯物干し場で、メイド達に指示を出しています。
マーナル:仕事中申し訳ありません。ちょっとよろしいでしょうか?
GM:「……ええ、構いませんとも」
マーナル:ではこちらへ――と木陰に入って。
GM:「何をお聞きになられても構いません。私は清廉潔白ですから」
マーナル:ですが昨晩――
GM:「ベットメイクはメイドの仕事ですからね!」
マーナル:……早いですね。
GM:「もちろん!」
マーナル:ではその時、怪しい人物を見ませんでしたか?
GM:「そうですわね……そう言えば――」
マーナル:何か見たんですか!?
一同:『おおっ!』
パルン:やっぱ家政婦は見るもんなんやー!(一同爆笑)
GM:「見た……というより聞いたのです。オーベル大臣の部屋で、オーベル大臣と誰か男の方がコソコソと話す声を……」
マーナル:えっと……それはどんな内容で……。
GM:「確か――『ふっふっふっ……こう言う事じゃよ』――とか――『1000Gも!』――とかです」(一同爆笑)
オルフィ:さすが家政婦(笑)
GM:「そういえばこの事をランディル神官長に言うのを忘れていましたわ」
マーナル:それは私が伝えておきましょう(笑)
GM:「あら、では宜しくお願いします」
マーナル:では情報ありがとう御座います――と別れてから――ふぅ、家政婦は危険ですね(笑)
その後、全員で合流し情報を交換し合う一行だったが、結局犯人の推測が付かないまま次の日を迎える。

◆Middle06◆追加でもう一件

GM:では次の日の朝です。王様と一緒に朝食を食べている時――「大変です!」――と飛び込んでくる兵士A、そのまま王様に耳打ちすると……――「なんだと!?」――と王様が驚く。
ノア:次は誰が殺されたんだい?
オルフィ:メーア?(一同爆笑)
GM:勝手に殺すな!(笑) 王様は言います――「いや、今回は殺人では無い。だが、それに次ぐ大事だ」
マーナル:何があったのですか?
GM:「あれが盗まれた……」――苦々しく言います。
フェイ:欲望の魔剣!?
GM:「いや、そっちは無事だ。盗まれたのは地下の宝物庫に保管してあったものだ。同盟を結んでいる街マグドゥーラのサングリエル姫より預かっていた"魔杯リーアグナス"だ」
オルフィ:なんか凄い文字が沢山あって(笑)
フェイ:凄いという事だけ解るぞ(笑)
※魔杯リーアグナス――アリアンロッドシナリオ集1「ファーストクエスト」に載っているキャンペーンシナリオのキーアイテムの1つ。フォモール王エラザンデルの復活に関係する1つである。
GM:ファーストクエストのキャンペーンは、どこかの英雄がハッピーエンドを迎えたという事で、今回のキャンペーンは進めてます。魔杯リーアグナスはとある事をする事によって、フォモール王の封印の1部を解除する役割を持ったアイテムでした。
マーナル:しかし、キャンペーンがハッピーエンドで終ったなら、アイテムは全て消滅では?
GM:魔剣とかは消滅って書いてあっても、魔杯リーアグナスのその後は書いてなかったので……。魔杯の生まれからも魔族が作ったアイテムだし、神具のように封印対象が消滅すると自らも役割を終えて消滅ってわけでも無いから、効果をなくしたまま残っていると今回は設定します。
フェイ:そして復活したマグドゥーラと友好関係を築いているラインへ、奉納されたって感じか。
GM:そんな感じです。ネタバレしない程度に説明するのは難しいです(笑)
オルフィ:それが盗まれたんだ。
フェイ:それ単体だとどんな効果を発揮するんだ?
GM:「いや、フォモール王エラザンデルが倒されてからは、効果も失ったはずだ……だから封印室ではなく宝物庫に入れておいたんだ」
オルフィ:1つ聞きたいんだけど……どうして宝物庫をチェックしたの?
GM:「正確に言うと、昨日はチェックしていなかったんだ……宝物庫などの金庫系の担当はオーベルだったからな。油断していた」
マーナル:私達はこの後どうすれば?
GM:「……いや、このままオーベル大臣殺人事件の犯人探しを頼む。でないと我々も暫定で犯人を捕まえる事になるからな」
マーナル:……ワカリマシタ。

◆Middle07◆真犯人の目的は第三段階へ

朝食後、その日の行動を相談する一行。そして「凶器を探そう!」という事になり、各自で容疑者達の部屋を家捜しする事になった。
オルフィ:まずはどこから行こうか?
マーナル:ケストナーですね。国の情勢がどうこう言いつつ、何か怪しいです。
パルン:じゃあ行こか〜。
フェイ:メーアも一緒に行動しよう。そろそろ嫌な予感がする。
ノア:あたいは別行動をとらせてもらうよ。
GM:解りました。ではノア以外がケストナーの部屋に行くと、そこには誰もいません。
オルフィ:……いない。
パルン:都合良いやないか、勝手に家捜しさせてもらおう。
マーナル:そうですね。宝石箱を探します。
オルフィ:ゲシンとカカト落とし! 何しに来たのよ!(笑)
GM:ではそうやって家捜ししていると――バタン!――「貴様等、ケストナー様の留守中に何をやっている!!」――見ればケストナー護衛の騎士です。
オルフィ:家捜し。
そのまんまである。
マーナル:エレウォンド王の許可は貰っています。
GM:「例えラインの王の許可を得ていようと、ケストナー様の領土を侵す者は許さん! そう! 許さんのだ! 手打ちにしてくれる!!」――と、騎士は剣を抜き放ちます!
パルン:手打ち!?
フェイ:やる気か!
マーナル:なんか様子おかしかったりしません?
GM:【感知】で難易度10。マーナル以外も振っていいよ。
マーナル:(コロコロ)……9!
フェイ:……俺も駄目。
オルフィ:私は12!
パルン:ウチも成功やで。
GM:ついでにパルンは邪神の囁きチェック。
パルン:(コロコロ)……ああ、抵抗や。
GM:『その男に協力してやれ』――と囁いていましたが、パルンはその意思に逆らいました。そして男は名乗りを上げます――「我はエルーラン王国、ケストナー様が配下、キシェー様なり!!」≪グランディア≫発動。
パルン:目がイってる?
GM:イってます。≪バッシュ≫も使って(コロコロ)……マーナルにいきなり斬り付けて来ます。名乗りを上げているので不意打ちのダイスペナルティは無しでいいです(コロコロ)……命中は19。
マーナル:(コロコロ)……無理。
GM:(コロコロ)……ダメージは36点。
マーナル:ピッタリ死亡(笑)
オルフィ:死ぬな死ぬな(笑)(コロコロ)……≪ブラッド・パクト≫≪サモン・アラクネ≫で7点軽減。
GM:(コロコロ)……メーアも3点≪プロテクション≫です。
マーナル:死にはしませんが、次の一撃で死亡。
GM:次はそっちの行動です。
オルフィ:ニンジャになった力を見よ! 前衛に出てジャミニナイフで斬る(コロコロ)……21命中の15点ダメージ!
GM:(コロコロ)……死なないぞ。
パルン:ウチは≪フェイドアウェイ≫でエンゲージ離脱! 廊下に出て助けを呼ぶ!――誰かーー!!
GM:1階か……1D6の12で兵士騎士モブ関係、3でパトラ夫人、4でキルヒ副団長、5だとランディア神官長、6だとランバック料理長って事で。
パルン:(コロコロ)……6!(笑)
GM:くぅ……ではその後の戦闘は演出で良いです。なんとか倒さないように戦っていた所、ランバックが偶然かけつけ押さえつけます――「大丈夫だったか?」
オルフィ:ありがとうランバックさん。
マーナル:さすが元騎士団長ですね。
GM:「ふっ……古い話だ。今の俺はただの料理長だからな」
ノア:あたいはこっちに出ないで兄者に会う予定だったから、一緒に登場していいかい?
GM:構いません。
ノア:これはいったい、何の騒ぎだい?
GM:ではノアの質問の答えにもなるので全員判定してもらいます。まだ暴れているケストナーの騎士なのですが、彼を見ている人は【知力】で振って下さい。難易度は14です。
パルン:(コロコロ)……無理。
フェイ:(コロコロ)……11じゃ駄目だ。
マーナル:……惜しい、13!
オルフィ:フェイト1点使って(コロコロ)……12(笑)
GM:誰も解らずですか(笑)
マーナル:なんか重要な気がします。セージだしフェイトを使って振り直します(コロコロ)……失敗。
オルフィ:私も振りなおす!(コロコロ)……21!!(笑)
GM:オルフィは思い出す……【至高の皇帝】ギルドで過ごした日々、目の前で暴れ出す女性、その人はさっきまで魔族の人質に取られていた人だ。なんとか助けた出した途端……これだ。それを見ていたオルフィに、エルダナーンの女性ナイアが言う――『オルフィ、良く覚えておきなさい。これが邪悪化よ……瘴気に冒された人間は邪悪な意思に取り付かれて暴走する。このまま放っておけば魔族の一族になるの」
オルフィ:――思い出した! これは邪悪化だ! 急いでランディア神官長を呼んで来て!!
………………………………………………………………………………………………

急ぎやってくるランディア神官長とケストナー。そして――
GM:ランディア神官長は言います――「無理だ。この方に瘴気を与えた魔族を倒さない限り、この方は元に戻りません」
マーナル:邪悪化……。
GM:「ケストナー様、この者の邪悪化が解除されるまで、ここの地下牢に入れておくわけにはいかないだろうか?」「ええ、構いませんとも、私どもの部下がとんだご迷惑を……」――とか話が付きます。
オルフィ:ところでケストナーさんはどこに行っていたのですか? 護衛もつけずに。
GM:「他人に聞かれたくないプレイベートな話もあるので……どこと聞かれたなら……そうですね、サロンとでもしておきましょうか」
オルフィ:これは聞いても無駄ね。
パルン:せやな。この人はウチ等と目的が違うよって。
マーナル:では家捜しに戻りましょう。次は誰の部屋を探します?
結局、その日の調査は全て空振りに終わる。
一行は事件の影に、怪盗シャドーの知名度を利用した魔族がいるだろう、という所まで推理できていたが、肝心な部分で証拠が出ない事にイライラしはじめていた。
そして……ついに最悪の事態に……――

◆Middle08◆ライン崩壊までのカウントダウン

そして3日目の朝が明ける。
GM:では3日目の朝なのですが……ちょいとギルドマスターは1D6を振って下さい。1でエレウォンド王、2でランディア神官長、3でパトラ夫人、4でランバック料理長、5でキルヒ副団長、6で王弟ケストナーです。
フェイ:(コロコロ)……1。
GM:ああ、大変な事になった。朝方です。
オルフィ:あ、一応、2階の廊下を交代で警備したりするからね。
GM:ではオルフィの順番の時でいいでしょう。エレウォンド王の部屋から――「がああああああッ!!」――という獣のような叫び声があがります。
オルフィ:王様の部屋に入る!
GM:すると叫びながらワンパンチで部屋の壁に穴を開けてたりする王様がいます。頭に血管が浮き出ていて、それをもう片方の手で押さえている感じ、目も血走って辛そうだ。
オルフィ:王様!!
GM:「来るな!!」――さらにオルフィは見える。王様に纏わりつくように見える黒い瘴気を。
オルフィ:まさか!? それに来るなって言われても!
GM:「な、ならばせめて、私の近くにある武器を遠くへ! 素手ならまだ……クッソーー!!」
オルフィ:じゃあ部屋に飾ってあるクレイモアとかを廊下に(笑)
GM:では少し経って、王様は落ち着きを取り戻します――「ふふ……見苦しい場面を見られてしまったな……」
オルフィ:もしかして、邪悪化……ですか?
GM:脂汗をかきながら――「ああ、たぶんケストナーの部下に瘴気を与えた魔族と同一だろう。しかし……私も焼きが回ったな。部屋に忍び込む気配に気が付かないとはな……」
オルフィ:いったい……何があったんですか?
GM:「魔族だな。うっすらと人影が見えた」
オルフィ:じゃあマーナルの言う事が正しかったんだ。全然信じてなかったのに。
マーナル:………………。
GM:「ただ、敵は窓を割らずのその場で消えるようにいなくなった」
オルフィ:消えるように……。
GM:ではその辺りでパトラ夫人とかがやって来て、全員王様の寝室に集められます。王様はベッドで横になっていて、ランディアが説明――「邪神化ですね……エレウォンドに瘴気を与えた魔族を倒さなければなりません」
マーナル:私が逃してしまったせいで……。
GM:「エレウォンドはかつて素晴らしい冒険者でした、この程度の邪悪化なら意思の力でなんとかなるが……それも時間の問題でしょう」
ノア:これは……盗る物を取ったから、ラインを壊滅させる作戦に変更したって事かね。
マーナル:でしょうね。そして5人目の魔族はまだこの中にいる……。
フェイ:どうするんだよ。このままじゃ次々にNPCが邪悪化させられていくぜ?
パルン:そうやなぁ……。
オルフィ:仕方ない。これからは1人1人にワンツーマンのマークをつけよう。
マーナル:そうですね、これ以上被害を増やさないためです。では私はパトラ夫人にくっついて見張ります。
オルフィ:私はケストナーかな。メーアと一緒に行きます。
パルン:ウチは神官長や。
ノア:マスターランバック。
フェイ:俺は副団長にしよう。
GM:了解。その日の昼間は何も起こらず……――
………………………………………………………………………………………………

3日目の夜。パトラ夫人の寝室で監視するマーナルには何も起こらず平和に一時終了。そしてケストナー……――
GM:次はケストナーに行きましょう。
オルフィ:ふぅ……どうやらケストナーは白ね(笑)
そろそろセッションも終盤だと気がついたPL達は、ここで演出されるシーンが早ければ早いほど、事件とは関係の無い人物だと読んでいるのだ。
GM:「レディ達、この私に何か用かな?」
オルフィ:別に、警備をしに来ただけです。
GM:「そうか、それはありがとう。ではお礼ついでに良い事を教えてあげよう」
オルフィ:いいこと?
GM:「今回の事件、少なくとも王宮の人間は白だね。何処をどう探ろうと害を被った者は多くとも、得をする宮廷のメンバーはいない」
オルフィ:じゃあやっぱり外部からって事?
GM:「いや、ランディア神官長の結界魔術は本物らしい、侵入者などの情報は間違っていないだろう」
オルフィ:……なら、私達はもうすでにどこかで致命的な間違いをしているって事?
GM:「キミ達の中にいるんじゃないのかな? いいのかい、こんな所で時間を食っていて」
オルフィ:私達の中ってマーナルしか……!? そうか!!!
フェイ:どうしたんだ?
オルフィ:そうだ……すっかり忘れてた。ってか本気で致命的な間違いをしてた!!!
フェイ:だから何がどうしたんだよ?
オルフィ:メーア、一緒に来て! 私……真犯人がわかったかもしれない!!!
………………………………………………………………………………………………

一方、神官長のところへ行ったパルンだったが、別段何もないまま終了する。そしてフェイはキルヒ副団長の下へ……――
パルン:とりあえずランディア神官長も白やな。
フェイ:そしてキルヒ副団長って事は、犯人はランバック……もしくは邪悪化ランバック……危険だ(笑)
GM:とりあえずキルヒ副団長は寝ずに見回りしています。横にいるフェイに――「キミはどう思う。今回の事件について」
フェイ:そうだな……――って、どうしようかな。なんかオルフィは真犯人見つけたっぽいし、だったら俺はスケープゴートを問い詰めるかな(笑)
オルフィ:ああ、好きにしちゃっていいわよ(笑)
フェイ:じゃあ言おう――ぶっちゃけマーナルだと思う(一同爆笑)
マーナル:フェイ!!!(笑)
GM:「やはりか!?」――と凄い勢いで同意するキルヒ副団長。
フェイ:第一発見者だし、魔剣持ってたし、マーナルなら売るのも危ない魔剣より、宝物庫から価値のありそうな魔杯を真の狙いにしそうだし。
GM:「それにあのマーナルが犯人ならば、オーベル大臣殺害の密室トリックもトリックでなくなる。ただの自作自演という事になる」
フェイ:そうそう(笑)
GM:「やはりそうか……」
フェイ:だいたいオカシイんだよ! みんなで戦うってのに1人だけ戦わなかったし、部屋で戦闘があったってのに無傷だし、部屋には内側から鍵がかけてあるし!(笑)
GM:「実はメイド長から聞いたのだが……――……と言う取引を、事件の晩にオーベル大臣がしていたらしいんだ。取引の相手は……たぶんマーナルだろう」
フェイ:うあぁ……それはやりそうだ(笑)
マーナル:って他人事みたいに!! 保護者を犯人に仕立て上げて楽しんでません!?
フェイ:俺……セッション開始に500Gも取られたしなぁ……。
マーナル:私怨ですか!!(一同爆笑)
GM:「時間も無い……直接行くか?」
フェイ:そうだな。マーナルのところへ行こう。
………………………………………………………………………………………………

 そしてノアとランバック料理長……――
GM:豚の骨を拳で骨粉に変えながら――「そろそろこの事件も終わりそうか?」
ノア:はい。たぶんマーナルとシャドーが共謀した事件でしょう。
マーナル:そっちも私が犯人だと……(笑)
GM:「いや、それは無いんじゃないか? 少なくとも王やケストナーの配下が邪悪化した事件とは別件だろう」
ノア:では……シャドーの予告状と言うのは嘘……。
GM:「だろうな」
ノア:そう考えると……マーナルの単独犯と言う事に?
GM:「いや、彼の行動は癖のようなものだろう」
オルフィ:お見通しだ(笑)
フェイ:この人すげー(笑)
ノア:事件解決の猶予は明日の朝まで……あたいはマーナルのところへ行ってみます。
GM:「ああ、気をつけるんだな」

◆Middle09◆犯人はマーナル!?

フェイとキルヒ副団長が意を決して廊下を歩く、その先にはメイド長パトラの部屋が……――
フェイ:ドンッ! と部屋のドアを開けます!
マーナル:ではその瞬間部屋の中から転がり出て来ます!――ああフェイ! いい所に! 助けて下さい!
フェイ:……は?
マーナル:もうあなたの気持ちが良く解りましたよ。フェイもいろいろ苦労していたんですね……。
GM:えっと……何があったんだ?
マーナル:フェイに抱きつきながら――私は美形なので部屋で警備していたらパトラ夫人に襲われたんです(一同笑)
フェイ:張っ倒す。
マーナル:あうっ! そんなヒドイッ!(一同爆笑)
フェイ:気持ち悪い事すな!!(笑)
GM:「パトラ夫人、急ぎ逃げて下さい。この男がオーベル大臣殺害の犯人です」「な、んなんですって!?」――とパトラ夫人は逃げていきます。
マーナル:いったい何を言っているのです! どうしてこの私が!!
GM:「全ての状況証拠はキミが犯人だと語っている。そろそろ諦めたらどうだ」
マーナル:諦めろも何も、私はやってませんって! フェイからも何か言ってやって下さい!
フェイ:マーナル……吐いちゃえよ(一同爆笑)
マーナル:だああぁぁぁぁーー!!
GM:「だいたい犯人自体が捜査に当たっているだ。解決しないのも無理は無い」
マーナル:それは違います。犯人捜査を命じたのはエレウォンド王です、文句なら王に言ったらどうです?
フェイ:そうか! だから文句が言えないように王様を邪悪化させたのか!!
一同:『なるほど!』
GM:そ、そうだったのか!
マーナル:アレは偶然ダイス目が1だったからじゃないですか!!(一同爆笑)
GM:「さぁ、いい加減にしろ。さもなくば……」
フェイ:シャキンッ!
オルフィ:ええ!? フェイ殺っちゃうの!(笑)
フェイ:本気じゃないぞ(笑)
マーナル:2人とも落ち着いて下さい。もしそれで私が本当に犯人じゃなかったらどうするんです!
GM:「う……」
マーナル:どうするんですフェイ!!
フェイ:……別に。
少ない中に凝縮された言葉である。
マーナル:別にって何ですか! あなたにとっての私の存在って何!?(一同大爆笑)
フェイ:ああ、ごめんごめん、つい素で答えてしまった(笑)
マーナル:もう解りましたよ! 白状します! お金貰って魔剣の任務を失敗させようとしてた事も、オーベル大臣と養子縁組の取引の話をしてた事も、実際には5人目の魔族なんてでっちあげだった事も全部白状します! どうだ、これで良いでしょう!!
GM:「……どう思うフェイ?」
フェイ:本当だと思う。マーナルがそうやって行動しているのが手に取るように解るし(笑)
マーナル:では全部話して――さぁ、私は全て話しましたよ! 私は犯人なんかじゃありません!!
フェイ:そ、そうだったのか(笑)
GM:「う、ううむ……」――とキルヒ副団長。
ノア:そこで登場!――やはりそうだったのね。
フェイ:ノア!?
ノア:物陰から出てきます――あたいの推理通りだったようね。どうせマーナルは事件をさらにややこしくしているだけだと思ったわ。
フェイ:じゃあ誰が真犯人なんだよ?
ノア:それは――と、言った所でイベント起きません?(笑)
GM:起きましょう(笑)
ノアがそこまで呟いた瞬間だった……
――ドッゴーーンッ!!
城の1階のどこかで、会話を打ち消すように爆発が起こったのは。

◆Middle10◆謎は全て解けた!!

一方、犯人を特定したオルフィは、城の1階にある"ある部屋"へと来ていた。
GM:その扉には鍵がかかっているね。難易度は高いぞ、15だね。
オルフィ:(コロコロ)……ちょうど15!
GM:では開きます。部屋に入るその人物がオルフィの方を向きます。
オルフィ:私は言いましょう――アルフ!!!
GM:アルフは言います――「またか! また夜這いか!?」
オルフィ:夜這いじゃないよ……でも、あなたの相手は私がする。メーアも一緒にね。
GM:ではオルフィと共にメーアも部屋に入ってきます。アルフは――「な!? 2人して夜這いか!? ごめん被る! オレの趣味じゃないぞ!」
オルフィ:そう言ってもいられないのよね……正直言って、あなたが一番怪しいのよ。
GM:「なんだと? オレはお前が兵士に言ったせいでこの3日間、ずっとこの部屋に監禁されていたんだぞ!」
オルフィ:この王宮にオーベル大臣を殺したい人は誰もいない。かと言ってランディア神官長の結界の結果からして、私達を含めた13人の中に犯人がいる事は確実……でもあの時魔族と戦っていた私達が犯人なわけは無いの。
GM:「聞いたぞ、お前等の仲間のマーナルってのが怪しいんじゃないのか!」
オルフィ:マーナルが怪しいのはいつもの事だから……。言うなれば普通よ!
マーナル:そ、その言い方はちょっと傷つくものが……。
そういう行動を取ってきたので自業自得である。
オルフィ:つまり、王宮のメンバーでもなく、私達のギルド員でもない……そう、あなたしかいないのよアルフ!
GM:「お、おいおい、オレが大臣を殺す事こそ何のメリットも無いじゃねーか」
オルフィ:そうね。でも大臣殺しの次に起こった2つの事件を関連つければ解る。
GM:「2つの事件?」――とメーアが。
オルフィ:あなたの真の目的は欲望の魔剣ラインハルトなんかじゃなく、魔杯リーアグナスにあった。オーベル大臣を殺した理由は2つ。1つは金庫番だったオーベル大臣を殺してそれを盗みやすくするため、もう一つは盗み出す時間を作り出すため。
GM:「違うだろう、盗みに入ったのは怪盗シャドーって聞いたぞ?」
オルフィ:そこからして違うのよ。怪盗シャドーからの予告状は真っ赤な偽物、皆の目を魔杯から逸らさせる為にあなたが行った偽装工作よ!
GM:「ふざけるな! そんな事までしてオレに何の得がある! ポメロ以外に興味の無いオレが!!」
オルフィ:いい加減そんな演技はやめたら? あなたはやり過ぎたのよ……騎士や王様の邪悪化なんて"ついで"の作業をしなければ……もしかして糸は繋がらずに、逃げれたかもしれないのに。
GM:「どういう……事なの?」――とメーアです。
オルフィ:普段からフェイが横にいるせいで気が付かなかったけど……ポメロと喋れるなんて普通じゃないのよ!! あんた魔族でしょう!!!
フェイ:おおおお!!
ノア:確かにその通りだ!(笑)
マーナル:少なくとも魔族と関係のある人物である事は確実!
パルン:ウチはしゃべれへんけどな〜(笑)
GM:アルフはそこまで言われると俯いて……咄嗟に顔を上げると目が光ります!
オルフィ:やっぱり!!
GM:その瞬間、黒い煙がオルフィとメーアを襲います! 【精神】の難易度15の判定をどうぞ。メーアの分はフェイあたり振って下さい。
フェイ:(コロコロ)……12だから合計17。
オルフィ:(コロコロ)……駄目、私は13。
GM:オルフィは黒い煙をもろに吸い込みますが、メーアは防ぎます。吸い込んだオルフィは心の底から欲望が溢れ出てきます。
オルフィ:……横の女……邪魔だなぁ……だなぁ……(笑)
パルン:そこで登場や! ウチはどこに行くとも言ってなかったから問題無いやろ?
GM:OKです!
パルン:オルフィちゃん、しっかりしーや! ツッコミツッコミ!
GM:オルフィは【精神】判定の難易度12でどうぞ。
オルフィ:フェイト使って(コロコロ)……12でギリギリ成功! 欲望を抑えた!
パルン:しっかし、やっぱりあんさんが犯人やったんか。謎は全て解けた! 今!!(一同爆笑)
マーナル:確かに今ですね(笑)
フェイ:思いっきりノーマークだったもんなぁ(笑)
ノア:フェイの為のNPCだとばかり……。
GM:そんな所でアルフの声が女性のそれに変わっていきます――「なかなかの推理だったわ。でも正解率は9割って所ね」
オルフィ:女?
GM:コウモリの翼に角、露出度の高い服を着た女性魔族に姿を変えます。
パルン:メーアちゃん、みんなを呼んで来てーな。
GM:「はい!」――とメーアは部屋を出て行きます。アルフだった女性魔族は――「私の目的も計画もあなたの言った通りよ。それは正解。ただ……私はポメロの言葉はわからない」(笑)
オルフィ:わからなかったのかー!? で、でも晩餐会でフェイとソイと話してたじゃない!
GM:「適当に相槌を打つのは大変だったわ。もっとも、あの子達は馬鹿だったから誤魔化せたけどね」――ちなみに普通にソイと会話が始まると、無難な事しか言わないアルフにすぐ気が付く予定でした。
フェイ:会話の機会が殆どなかったからなぁ、晩餐会も演出で終ってたし。
マーナル:速攻で監禁しましたからね。
ノア:しかもその存在をすぐに忘れたから(笑)
オルフィ:じゃあ、本物のアルフは?――死んでたりするとフェイが悲しむ。
GM:「料理大会の後、街を出て行ったみたいだから、私が二度と戻って来れないよう刺客を放っておいたわ。とっくに、この世とさよならしているんじゃないかしら?」
パルン:酷い事する。
オルフィ:フェイには……言えない。
GM:「さて、ここじゃあちょっと狭いわね……」――と、その女魔族は窓側の壁に向かって≪ファイアボルト≫を放つと大爆発が起こります――「私の名前は魔族レヴェナ、あなた達の相手にちょうど良いお友達を紹介してあげる」
オルフィ:魔族……レヴェナ……――と爆発で舞うほこりの向こうのレヴェナを見ます。
GM:レヴェナは部屋から出て外に降り立つと――「さぁ、遊んであげなさい」――レヴェナの目の前に2体のエネミーが現れます。杖を持つ腰の曲がった魔族と、巨大な剣を持った鬼顔の巨人です。ではクライマックスに入りましょう!

◆Climax01◆激闘、邪悪化の恐怖!!

魔族レヴェナの前には腰の曲がった魔族が1体、さらにその前には巨人が1体。それに対して今この場にいるのはオルフィとパルンのみ、状況は圧倒的に不利だった。
GM:エンゲージは前線に巨人、後衛に腰曲がり魔族、さらに後ろにレヴェナと言ったところです。
オルフィ:こっちは部屋だから2人して同じエンゲージか。
GM:そうですね。では最初はレヴェナが行動です。オルフィ達に手を向けると、再びあの黒い煙を放ちます(コロコロ)……21命中!
オルフィ:今更!(コロコロ)……ファンブル(笑)
パルン:(コロコロ)……無理やで(笑)
GM:オルフィはすでに耐性を作ったので、今回の戦闘はもう欲望に飲まれはしません。
パルン:ウチは【精神】の難易度15?
GM:その通りです。失敗すると常に欲望を全快にして行動してしまいます。
パルン:(コロコロ)……無理や。邪悪化してまう……治るんか?
GM:毎ターン事に【精神】難易度12を振って下さい。成功すれば耐性がついて元の精神に一時的には戻ります。
パルン:耐性? それならウチはいつも囁かれてるで? それもこんなんより高位の存在にや(笑)
オルフィ:こ、こんなん。
マーナル:邪神ですものねぇ(笑)
GM:じゃあパルンは気にしないでいいや。ちょっと欲望が疼くけどそれ以外は、別段いつもと変わらない(笑) もっとも、邪悪化は静かに侵攻しているので。
パルン:痛みは無いけど血がでてるっちゃーやつやな。
GM:次は巨人が(コロコロ)……パルンの方へ(コロコロ)……クリティカル(笑)
パルン:クリティカルかぁ……どうしようも無いかぁ(コロコロ)……はい、無理!
GM:(コロコロ)……ダメージは57点!
オルフィ:≪ブラッドパクト≫≪サモン・アラウネ≫(コロコロ)……10点防ぐ!
パルン:けっこう効いた〜。
GM:それと共に中列から魔術が飛びます。腰の曲がった魔族が≪マジックブラスト≫≪ファイアボルト≫(コロコロ)……2人に範囲で命中20!
パルン:フェイト2点消費(コロコロ)……21!
オルフィ:惜しい、19。
GM:オルフィだけか(コロコロ)……18点炎!
オルフィ:アラウネ使って(コロコロ)……ちょっとだけ来た――パルンは下がって! メーアがみんなを連れてくるまでは、私がなんとかする!!
GM:と、そんなオルフィの順番です。
オルフィ:巨人に≪ブラッドパクト≫≪ハイサモナー≫≪マジックサークル≫≪サモンファーブニル≫(コロコロ)……21命中の24点ダメージ!
GM:(コロコロ)……11で回避失敗。バシンッとダメージを受けます。
パルン:オルフィちゃん頼むで〜――と後ろに下がり自分に≪ヒール≫(コロコロ)……回復。

――2ラウンド目

GM:そこでフェイ達が追いついていいです。
フェイ:オルフィ大丈夫か!!
オルフィ:フェイ!!
GM:部屋は壊れており、庭でオルフィとパルンが3体と戦っています。
オルフィ:あの女魔族が真犯人よ! 巨人ともう1人はあの女が召還したの!
マーナル:セットアップで≪エンサイクロペディア≫で巨人!(コロコロ)……成功!
GM:LV9の巨人グレンデルです。
マーナル:皆さん、まずはあの巨人を倒しましょう!
パルン:ウチもセットアップで≪スナイピング≫!
GM:ではレヴェナの行動で黒い煙が(コロコロ)……ノアに(コロコロ)……命中20。
ノア:(コロコロ)……失敗、(コロコロ)……【精神】判定も失敗!
GM:毎ラウンド【精神】12に成功しないとずっと欲望のままに行動してしまいます。
ノア:欲望のままに……って事は、今なら何をしてもいい?(一同爆笑)
フェイ:お、悪寒が(笑)
GM:次はグレンデルが≪豪腕≫を使ってオルフィに(コロコロ)……命中16!
オルフィ:(コロコロ)……15で回避失敗!? フェイト使って振り直し(コロコロ)……18で回避!
GM:では腰の曲がった魔族が――「火が効かぬなら水じゃ……」――と後ろに出てきたフェイ、マーナル、ノア、パルンに≪マジックブラスト≫≪ウォータースピア≫(コロコロ)……命中24!
後列全員:『(コロコロ)……失敗』
オルフィ:≪ブラッドパクト≫≪サモンアラウネ≫を後ろのみんなに!
ノア:欲望のままに! フェイを≪カバーリング≫!
GM:ダメージが(コロコロ)……18点魔法水! 1点でも通ったらバッドステータス[放心]! さらに一緒に戻ってきたメーアがフェイに≪プロテクション≫。
フェイ:ノアにかばわれてるのに?
GM:判断は同タイミングだと考えると、メーアはフェイを優先しちゃいますから。ちなみにキルヒも喰らって[放心]してます(笑)
オルフィ:次は私よね? ≪ブラックパクト≫≪マジックサークル≫≪サモンシームルグ≫を後列全員に(コロコロ)……13点回復!
フェイ:助かる。
パルン:ウチは待機や。
フェイ:俺はマイナーで巨人に接敵! メジャーで≪バッシュ≫(コロコロ)……命中21のダメージ38点!
GM:(コロコロ)……回避失敗、薄いなぁ。
マーナル:キルヒ副団長は?
GM:ああ、≪グランディア≫やってます――「我こそはライン騎士団副団長――」とか。
マーナル:じゃあ私の行動ですね。マイナーで空を飛んで、メジャーで≪ファイアボルト≫を巨人に(コロコロ)……11。
GM:(コロコロ)……それは15で回避。
マーナル:飛んだだけで終わりました。
ノア:【精神】(コロコロ)……失敗(笑) マイナーで移動してフェイに攻撃(コロコロ)……命中16!――あたいのモノは誰にも渡さない!!
フェイ:ノア!?(コロコロ)……回避は無理!
ノア:ダメージは(コロコロ)……11点。
フェイ:殆ど効かないけど……――ノアの目がイッちゃってる!?

――3ラウンド目

マーナル:セットアップでエンサイクロ(コロコロ)……成功。腰曲がった魔族!
GM:魔族ニクネヴェンですね。
マーナル:やっぱりそうでしたか。
GM:ではレヴェナの行動ですが、何かを(コロコロ)……行って終了です。
オルフィ:何をしたの!?
GM:そして次の番なのですが、キルヒ副団長の方が巨人や魔族より早いです。
フェイ:おお、そうだったのか(笑)
GM:そしてキルヒ副団長は≪バッシュ≫を使って(コロコロ)……マーナルに(コロコロ)……命中23。
マーナル:いきなり!?(コロコロ)……あたりますって! まさか操られた!?
GM:「せいか〜い♪」――とレヴェナ。マーナルへのダメージは(コロコロ)……42点物理。
オルフィ:(コロコロ)……アラウネで8点。
GM:(コロコロ)……メーアの≪プロテクション≫で2点。
マーナル:キツイですね。
GM:そこでレヴェナは言います――「さぁ、私のやる事はこんな所かな。フェイ、あなたの事を試させてもらうわ」
フェイ:なんだと!
GM:「仲間を助けたかったらゲブラ山へ来なさい。待っていてあげる♪……じゃあね」――≪ブリング≫使って消えます。ちなみにオーベル大臣の密室や王様の部屋に入ったのも、このスキルです。
パルン:そう言えばあったなぁ。
ノア:ファンタジーだ。
オルフィ:瞬間移動があるんだよね……忘れてた。
GM:まぁそんな訳で、アルフをずっと見張っていると動きづらい事になってました。もしくはボロをすぐに出すはずでしたが……今回は動きやすかったです(笑)
フェイ:フリーだったから(笑)
GM:ではグレンデルはオルフィに≪豪腕≫(コロコロ)……17命中!
オルフィ:(コロコロ)……18で回避! ニンジャだから!(笑)
GM:ならば後ろの奴等に向かって、ニクネヴェンがさっきと同じコンボ!(コロコロ)……25! ダメージ12点!
オルフィ:(コロコロ)……アラウネで8点防ぐ!
パルン:効かんで!
マーナル:防ぎきりましたよ!(笑)
オルフィ:じゃあ私の攻撃! 巨人に(コロコロ)……18命中の19物理!
GM:(コロコロ)……13点も来た……。
パルン:≪クイックドロウ≫≪エクシードショット≫にフェイト1点で――クイーダ〜〜オーレッ!!!(コロコロ)……振り直しでさらにフェイト(コロコロ)……命中20!
GM:(コロコロ)……無理!
パルン:フェイトを3点注ぎ込んで≪ワンコインショット≫(コロコロ)……ダメージ43点!
GM:痛いなぁ。
パルン:ああ、クイーダが壊れてもーた(笑)
フェイ:次は俺か……ノアに攻撃されたけど、今はオルフィを攻撃してくる巨人だ!≪バッシュ≫で(コロコロ)……3つとも1のクリティカル! ダメージ(コロコロ)……43点!!!
GM:ズズーン……それでグレンデルは倒れます。
マーナル:よし、では私は魅了されてるキルヒを何とかしないと……まずはエンゲージから飛行のまま離脱して、メジャーで≪ファイアボルト≫をキルヒに(コロコロ)……17命中。
GM:(コロコロ)……当たります。
マーナル:≪マジックフォージ≫使用! ダメージ(コロコロ)……54点魔法!
GM:45点来たな。倒れないけど。
ノア:そしてあたい……【精神】(コロコロ)……失敗(笑)
フェイ:またか!
ノア:本気で行くぞ!! あたいの目の前でデートの約束なんて!!!
フェイ:誤解じゃん!!
ノア:死ね! スマバッシュ+ボルテックス!!(≪スマッシュ≫≪バッシュ≫≪ボルテクスアタック≫)フェイに(コロコロ)……17命中!
フェイ:フェイト2回使って(コロコロ)……16(笑)
ノア:許せない!(コロコロ)……75スバッシュ!
ちなみに今日の最大ダメージである。仲間に撃つなよ。
GM:メーアが≪プロテクション≫(コロコロ)……5点!
フェイ:6点残った(笑) めちゃくちゃ痛ぇ!!!――ノア! 何するんだ!!
ノア:フェイ……あんたはあたいのモノだ……。

――4ラウンド目

マーナル:エンサイクロでキルヒ(コロコロ)……成功!
GM:11LVのモブ騎士です。って最初に言ったじゃないか。
マーナル:一応。
パルン:ウチもセットアップで≪ヘイスト≫自分(コロコロ)……成功。
GM:では一番早いのはパルンです。
パルン:オルフィに≪ブレッシング≫(コロコロ)……成功。
オルフィ:ありがと!
GM:では副団長(コロコロ)……パルンへ≪バッシュ≫(コロコロ)……クリティカル!
パルン:(コロコロ)……無理や〜!
GM:ダメージは(コロコロ)……58点!
パルン:……2点残った。生きとるでー(笑)
GM:次はニクネヴェンがフェイ、オルフィのエンゲージに≪ファイアボルト≫≪マジックフォージ≫(コロコロ)……命中24!
ノア:あたいのフェイに何をする!≪カバーリング≫(笑)
オルフィ:(コロコロ)……22で回避失敗。
フェイ:な、なんなんだノアは!?(笑)
オルフィ:とりあえず≪サモンアラウネ≫(コロコロ)……6点!
GM:ダメージは(コロコロ)……49点魔法の火!
オルフィ:……よし1点残った!
ノア:ぐっはー!(笑)
マーナル:みんなボロボロですね(笑)
フェイ:だからここで使う! ギルドスキル≪蘇生≫!!! HP全快だ!!!
GM:くっそー! せっかく倒せると思ったのに!!!
オルフィ:今度はこっちの番よ! ニクネヴェンに(コロコロ)……命中19のダメージ16点!
GM:11点来ました。
フェイ:ノアはとりあえず放っておく! マイナーでニクネヴェンに接敵して≪バッシュ≫(コロコロ)……クリティカル!
GM:(コロコロ)……無理!
フェイ:≪ボルテクスアタック≫にフェイト1点使用して(コロコロ)……65点!
GM:「ぐ、だ、だがまだまだ……」――倒れません。
マーナル:キルヒに≪ファイアボルト≫(コロコロ)……――
GM:クリティカルで回避。
マーナル:………………。
ノア:【精神】(コロコロ)……失敗(笑) あたいのフェイに何してくれるのよ!――とニクネヴェンにスバッシュ(コロコロ)……19命中のダメージ(コロコロ)……31点!
GM:それは……うむ、1点残って死んでない。

――5ラウンド目

パルン:セットアップで≪ヘイスト≫をオルフィに(コロコロ)……行動値9点上昇!
オルフィ:ニクネヴェンに(コロコロ)……23命中! ダメージにフェイト1点追加で(コロコロ)……20点ダメージ!
GM:(コロコロ)……無理。死亡。そしてキルヒ副団長が≪バッシュ≫をパルンに(コロコロ)……ファンブル(笑)
パルン:危ない所やった(笑) そんでウチの行動は自分に≪ヒール≫や(コロコロ)……――。
フェイ:こっちは終ったからキルヒに行く! マイナーで接敵して(コロコロ)……13!
GM:キルヒは(コロコロ)……17で回避しました。
マーナル:なら≪ファイアボルト≫(コロコロ)……19命中!
GM:(コロコロ)……それは当たります。
マーナル:ダメージにフェイト注ぎ込んで(コロコロ)……58点!
GM:それは死亡だ。しかしノアはまだです。
ノア:まだ敵ですか(笑) 【精神】(コロコロ)……失敗。
フェイ:ノアーー!!(笑)
ノア:(コロコロ)……14命中。
フェイ:これも気絶させないと駄目なのか? ≪ストライクバック≫(コロコロ)……17!
ノア:(コロコロ)……ダメージは23!
フェイ:こっちも相打ち!(コロコロ)……ダメージ30点!
オルフィ:(コロコロ)……アラウネで8点!
GM:(コロコロ)……メーアもフェイのを4点軽減。
フェイ:よし、大丈夫!
マーナル:あとはフェイとノアの戦闘ですね、なら観戦します。
オルフィ:私も手は出せないなぁ。
GM:では一気に飛ばしてノアの番です。
ノア:さすがにフェイト使って【精神】(コロコロ)……成功! やっと邪悪化の呪いを跳ね返した!
フェイ:じゃあかなりボロボロで――ノア、目を覚ましてくれ……。
ノア:まるでその言葉で意識を取り戻したかのように、瞳に光が戻ってくるあたい!――フェイ! ごめんよ、あたいったら……あんたに……。
フェイ:気にしないで良いさ。自分を取り戻してくれたなら……。
ノア:……すまないね……この借りは命をかけてあんたに返すよ。
フェイ:ああ、期待してる(笑)

◆Ending01◆邪悪化の呪い

フェイたちがレヴェナと戦ったのが3日目の日の出前である早朝。それから1時間が経ち日が昇ってくる頃に、城内の会議室に一行は集められていた。
GM:会議室の議長席に座っているのはランディル神官長です。神官長は事件の真相をあなた達から聞いた後、重い声で話し出します――「真犯人を追い詰めた事に対しては、さすがと言わせて貰います。よくやってくれました……ただ、悪い知らせがあります」
マーナル:悪い知らせ?
GM:「魔族の瘴気でやられて邪悪化した者は……その元である魔族を倒さない限り元に戻りません……」
フェイ:確かその魔族が生きている限り、どんなに邪悪化に抵抗していてもやがて邪悪に染まってしまう……だっけ?
GM:「そうです……邪悪化の大本であるレヴェナは逃げました……これが何を意味するかわかりますか?」
オルフィ:……そうか。
GM:「そう……エレウォンド王が危ない」
パルン:た、確かに(笑)
フェイ:ラインの王様なのに(笑)
マーナル:GMのシナリオ通りですか?(笑)
ダイスで1の目が出る事をシナリオに組み込める程、私は神様ではありません。
オルフィ:偶然だったじゃん!
GM:正直、王様が邪悪化するのは予定外だ。重要人物の邪悪化に計画が進む前に、アルフがニセモノって事がバレると思ってたしな(笑)
GM:「それに……話を聞けばオルフィ、ノア、パルンの3人もレヴェナの瘴気を受けたそうじゃないか。エレウォンドはともかく、キミ達LVの冒険者があのLVの魔族から瘴気を受けたと考えると……タイムリミットは24時間が関の山だろうな」
ノア:やばいじゃない!!
オルフィ:わ、私もだ……。
パルン:オフィシャルNPCを巻き込んだってのが問題だと思うで〜(笑)
GM:「急ぎレヴェナを倒して下さい! あなた達の為にも、エレウォンドの為にも!」
マーナル:フェイ。
フェイ:ああ、急ごう……あいつはゲブラ山にいる!!!


アリアンロッドRPGリプレイ
みっしょん08 『ディテクティブ・ライン 後編』
FIN

TOPリプレイ ⇒ アリアンロッドRPG                       戻る