アリアンロッドRPG ――母なる大地エリンディル。 4つの時代と3つの滅びを越え、この世界は平和な時代を迎えていた。 しかし妖魔達は滅びていなかった。魔族や邪神を蘇らせるべく彼等は再び活動を開始する。 ――そんな世界で、自らの危険をかえりみない者達がいた。 世界の謎を、精霊の謎を、そして神々の手がかりを求めて冒険する者達――そう冒険者が!!!
みっしょん08:
ロスト・マウンテン ◆PrePlay01◆レベルアップ申告! GM:ではアリアンロッドキャンペーン第8話を始めたいと思います。一同:『お〜!!!』 GM:さて、前回女性陣は全員邪悪化の影響を受けましたね? しかし、最初の波に耐えたので、とりあえず今は落ち着いています。 オルフィ:確か24時間は持つんだっけ? GM:そうです。ランディア神官長がそう言ってました。そしてキミ達に瘴気を吹き付けた元凶、魔族レヴェナはゲブラ山で待っていると言い去って行きました。 ノア:そいつを倒さないと。 パルン:せやな! ウチ等が魔族の仲間になる前に勝負を決めんと。 マーナル:問題は公式なエレウォンド王まで瘴気に侵されているって事ですね。急がないといけません。 GM:そうです。では前回の復習はこの辺にして、レベルアップの申告をして下さい。 フェイ:じゃあ俺から! ≪ストライクバック≫を2LVに、≪スピリット・オブ・サムライ≫を3LVにした。それで装備も村正に変更! どうやって村正を手に入れるかはGMに任せる。 GM:了解。しかしもう7LVか……お前等経験値溜めすぎだ(笑) マーナル:では次は私が……まずフェイトを6に上昇しました。スキルはいつものように≪フレイムロード≫を3LVに、≪マジックオペレーション≫を取得しました。あとは装備をチョコチョコ変えたぐらいですね。 GM:ではノア。 ノア:フェイトを8点に上昇。スキルで≪バッシュ≫を4LVに、≪アイアングラッド≫を3LVに変えて終了。 オルフィ:普通に強くなって行ってる感じだ。 ノア:あたいはファイター×ファイターだからね(笑) ついでに武器はアウトレイジに変わったので宜しく。 GM:わかりました。次はオルフィ。 オルフィ:フェイトを9にして、スキルで≪イメージボディ≫と≪トラブルセンス≫を取得したわ。それと忘れないうちにフェイト1点消費して、サモナーの≪ファミリア≫を封印解除しておきます。 パルン:最後はウチやな。っても≪エクシードショット≫を2LVにして、≪デスターゲット≫を取って終了や。 GM:了解です。それでは始めましょうか! ◆PrePlay02◆キャラクター紹介 フェイ=スレニオンメインクラス :ウォーリア サポートクラス:サムライ 年齢:17 性別:男 種族:ヒューリンとヴァーナ(猫族)のハーフ 身長:160cm 髪:深緑 瞳:碧 肌:肌色 レベル:7 フェイト:8 HP:67 MP:39 種族スキル:≪ハーフブラッド(アクロバット)≫ ウォーリアスキル: ≪ボルテクスアタック≫1/≪インヴィジブルアタック≫1/≪バッシュ≫1/≪オートガード≫1/ ≪カヴァーリング≫1 サムライスキル: ≪トルネードブラスト≫1/≪スピリット・オブ・サムライ≫3/≪カタナマスタリー≫1/ ≪トゥーハンドアタック≫4/≪ストライクバック≫2/≪トゥルーアイ≫1 備考: かつてモンスターばかりが棲む孤島で唯一の人間として育った。しかし今より15年前、<至高の皇帝>ギルドにより孤島から人間世界へ連れ出される。孤島から一緒に付いてきたポメロのソイを何より大事にする。 すごい冒険者になる事を夢見ている。実力はそれなりになって来たが最近は影が薄い。 オルフィ=メイヨール メインクラス :シーフ サポートクラス:ニンジャ(元サモナー) 年齢:15 性別:女 種族:ヒューリン 身長:156cm 髪:黒 瞳:灰緑 肌:白 レベル:7 フェイト:9 HP:43 MP:62(+70) 種族スキル:≪プロヴィデンス≫ シーフスキル: ≪ファインドトラップ≫1/≪ヴィジランテ≫1/≪リムーヴトラップ≫1/≪バタフライダンス≫1/ ≪シャドウストーク≫1/≪ダガーマスタリー≫1/≪アンビデクスタリティ≫1 ニンジャスキル: ≪バーストブレイク≫1/≪イメージボディ≫1/≪トラブルセンス≫1 サモナースキル: ≪ファミリア≫1/≪サモン・ファーブニル≫1/≪サモン・アラクネ≫2/≪ブラッド・パクト≫1/ ≪サモン・シームルグ≫1/≪マジック・サークル≫1/≪ハイサモナー≫1 備考: <至高の皇帝>ギルドマスターであるハディス=メイヨール(通称"皇帝")の実の娘。なにやら秘密を知ってしまい皇帝右腕の錬金術師の策謀でフェイと共に街に置き去りにされる。フェイとは幼馴染である。 物語のヒロインなのだが、頑張っているのはツッコミである。前回、邪悪化の憂き目にあう。 マーナル=ファゾル メインクラス :メイジ サポートクラス:セージ 年齢:27 性別:男 種族:ドゥアン(天翼族) 身長:176cm 髪:青 瞳:金 肌:白 レベル:7 フェイト:6 HP:38 MP:71 種族スキル:≪ウィング≫ メイジスキル: ≪マジックフォージ≫2/≪マジックブラスト≫1/≪ファイアボルト≫5/≪コンセントレイション≫1/ ≪エアリアルウェポン≫1/≪マジックロック≫1/≪アースブレッド≫1/≪フレイムロード≫3 セージスキル: ≪エンサイクロペディア≫1/≪トレジャーマニア≫1/≪マジックオペレーション≫1 備考: 大金持ちを養父に持ったフェイとオルフィの兄的保護者……なのだが、家が没落してお金に困り出してから性格が破綻、金銭至上主義者と化す。美形な羽持ちで天使と見紛うばかりなのが勿体無い。 金の為なら仲間を売るようなお人。前回、自分だけ得をしようとして殺人犯扱いされた。自業自得である。 グレース=ノア メインクラス :ウォーリア サポートクラス:ウォーリア 年齢:27 性別:女 種族:ヒューリン 身長:175cm 髪:赤 瞳:金 肌:褐色 レベル:7 フェイト:8 HP:72 MP:36 種族スキル:≪コンバットマスタリー≫ ウォーリアスキル: ≪ボルテクスアタック≫2/≪トゥーハンドソードマスタリー≫1/≪オートガード≫2/ ≪バッシュ≫4/≪インヴィジブルアタック≫1/≪アイアングラッド≫3/≪カヴァーリング≫1/ ≪スマッシュ≫1/≪ブランディッシュ≫1 備考: かつて傭兵団にいた大人な女性冒険者。弟を愛し父親を殺し1人家を出て傭兵に……かなり危険な過去を持つ。姉御肌で頼りになるが実は幽霊が苦手らしい。冷静沈着な大人キャラと思いきや……実はショタコン。 いろいろ力尽くで解決する癖があるようで、なんだかんだと強引である。前回、邪悪化の憂き目にあう。 パルン=オーストリッチ メインクラス :アコライト サポートクラス:ガンスリンガー 年齢:23 性別:女 種族:ヴァーナ(猫族) 身長:161cm 髪:ピンク 瞳:金(時に紫) 肌:肌色 レベル:7 フェイト:7 HP:56 MP:46 種族スキル:≪アクロバット≫ ライフパス/異種族の親(魔族に育てられた):≪プロヴィデンス≫ アコライトスキル: ≪ヒール≫1/≪ブリンク≫1/≪ブレッシング≫1/≪ヘイスト≫2 ガンスリンガースキル: ≪キャリバー(魔銃クイーダ・オーレ)≫1/≪エクシードショット≫2/≪キャリバーマスタリー≫1/ ≪スナイピング≫1/≪ファニング≫1/≪フェイドアウェイ≫1/≪クイックドロウ≫1/ ≪ワンコインショット≫1/≪デスターゲット≫1 備考: 魔族に育てられ邪神に啓示を受けて冒険者になった……とは本人談。実際には怪しい方言を使う美食ハンター。だいたいその方言を喋る魔族がいるのか?という部分から疑問である。2本のシッポを持つ猫又らしい。 邪神の囁きを受ける事があり、謎の判定に失敗すると邪神の言う通りに行動しています。邪悪化? ◆Opening01◆ゲブラ山へGo!!
冒険者の街ライン。その城門の前に『碧い烈風』の面々は真剣な面持ちで集っていた。
GM:ではラインの城門前、集ったメンバーにランディア神官長が再び説明します――「わかっていると思うが、キミ達に残されているのは24時間しかない。24時間以降は自らの精神力で耐えるしかない」オルフィ:解ってます。自分達の為にも王様の為にも、魔族レヴェナを討ちます! GM:「ああ、頼む」 フェイ:ところでゲブラ山って何? ここからどれぐらいで着くんだ? GM:「ああ、ゲブラ山は"赤の"ゲブラと言う古代竜が住んでいる山で……(と、ゲーマーズ・フィールド8th Vol.6を取り出し)―― マーナル:ちょっと待って下さい! 古代竜って何ですか!? そんなの住んでたら死んじゃうじゃないですか!! オルフィ:確か上級ルールブックに"白の"ケテルってのが載ってたような……。 パルン:100LVの奴やな(笑) ノア:しかしレヴェナはそこに居る。 一同:『ぐ……』 GM:――距離は確かここに書いて……ああ、あったあった……『ラインよりほぼ1日歩く山』らしい」 オルフィ:って! オイっ!!!――神官長とはいえツッコむわよ!?(笑) パルン:こうしている間にも残り時間はマイナスやろか?(笑) GM:「うむ。時間は刻一刻を争う。皆急いで向かってくれ(笑)」 ――そして急ぎゲブラ山へと向かう途中。 GM:ゲブラ山に急いで向かっている途中。ラインの街の方向へ……しいてはキミ達の方へ向かってくる人影が1つ……アルフですね。走ってきます。 フェイ:おお、アルフ! オルフィ:私も走る! そしてそのままの勢いで顔面にキック!!――あんたはぁ! どの面下げてやってきたーー!!(一同笑) GM:「ギャーー!? って何するんだ! やっぱ何かあったのか!? ソイは大丈夫か! フェイは!?」 オルフィ:あんたのせいで邪悪化がぁー!!――と首絞める。 GM:「ぐふぅ…!?」 フェイ:止める止める! 追いついてオルフィを止める(笑) マーナル:落ち着いて下さいオルフィ、元凶は魔族レヴェナであって化けられていたアルフはいわば被害者じゃないですか。 パルン:そうやでオルフィちゃん? 邪悪化だってオルフィちゃんがアルフを隔離しようなんて言わなければ問題なかったんやしな(笑) オルフィ:う゛っ――グサっとナイフが心に(笑) フェイ:とりあえずアルフにこっちであった事を説明しよう。かくかくしかじか。 GM:「そんなことが!?……実はこっちも……」――と、アルフの話によれば、食王の大会の後、ラインを出発したらしいんだが、途中で魔族に襲われたらしい。もっとも返り討ちにしたとの事だけどね――「その時、魔族が言っていたんだ。これでフェイ達はどうこうって……オレは心配でさ」 フェイ:くぅ! なんて良い奴なんだアルフ!(笑) ガシッと片腕同士で組んで友情を暖める――お前は親友だ!(笑) GM:「おうとも!!」――ガッシっ!――「っと、そうだ忘れないうちに渡して置こう。さっき女の人からフェイに渡しておけって言われたんだ」――とアルフは1本の刀をフェイに渡します。 フェイ:これは村正!? マーナル:アルフ、それを誰から? GM:「結構美人だったぜ? 名前を聞いたんだが『料理大会の優勝おめでとう』って言えばわかるって言ってたぞ」 オルフィ:あの錬金術師ね。う〜ん、フェイの事を見守っているなら娘の一大事に父親は何をしているんだろう。 マーナル:はっはっはっ、皇帝様はオルフィの事を信じているのですよ(笑) パルン:ところで、急いでゲブラ山向かわんでええんかぁ? 24時間切ってるんやで? オルフィ:そうだった!? フェイ! そこで遊んで無いで急ぐわよ! フェイ:お、おう! 行くぞ! ソイッ! アルフ! GM:『ソイッ♪ ソイッ♪』「ああ、任せろ!!」 ノア:……アルフもついてくるのか? フェイ:どうせメーアもいるし、NPCが2人になっても良いじゃん。 マーナル:そうですよノア、メーアは大事ですが、アルフならいざという時に使えますし。 フェイ:ええ!? 捨て石予備軍なの!?(笑) オルフィ:最初はソイだけどね(←ボソ) GM&ノア:『(頷く)』 フェイ:ちょっと待って! なんでGMまで頷くのさ!?(笑) ◆Middle01◆00時間00分/碧い烈風+メーア・アルフ
その後、エネミーの襲撃や道に迷わなかったかどうかを【幸運】で判定しつつ、一行はついにゲブラ山の麓まで到着する。
GM:では幸運にも予定より早く到着します。この時点で22時間が経っています。一同:『二時間しかない!?』 パルン:もしかして……リアルタイム? GM:そこまで鬼ではありません(笑) ルールを説明しましょう。
――ゲブラ山登頂ルール――
◆登頂ルートは、分岐はあれどGMから提示されたマップのみ。 ◆場所を移動するごとに10分が経過する。 ◆残り時間が0になった時点で邪悪化に抵抗する【精神力】判定をする。 ◆邪悪化への抵抗判定に1度成功しても、その後は10分ごとに1回邪悪化の抵抗判定が必要。 GM:――と、言うわけで残り時間は120分、最初は『山の麓(スタート地点)』にいます。ここから山頂に続くルートは3つです。どれでも好きな道を選んで下さい。 オルフィ:どうしよっか? 全員バラバラで行く? フェイ:そして誰かさんが先行して撃ち落されると(笑) マーナル:全員で行きましょう。 パルン:せやな(笑) マーナル:じゃあ、迷っても仕方ありませんから真ん中の道を進みましょう! ◆Middle02◆00時間20分/碧い烈風+メーア・アルフ
まず真ん中の道を進んだ一行だったが、思いっきり行き止まりでありスゴスゴと引き返してくる事に。
GM:すでに20分が経過しました。マーナル:誰です! 真ん中なんて選んだのは!! オルフィ:さ、次行こうか。 フェイ:だな。 ノア:ツッコミすら無し……痛いな(笑) マーナル:………………。 パルン:あんたやーー! バシンっとハリセンで(笑) マーナル:なんというか……その間を外したツッコミは、それはそれで空しいです。 オルフィ:で、次はフェイが決めて。 フェイ:なら右のルートへ進むぞ!
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GM:では右のルートへ進んできました。全員【感知】して下さい。難易度は10です。一同:『(コロコロ)……成功』 マーナル:ファンブルー(笑) GM:この辺りは動物が多いですね。俗に言う『狩場』です。一般スキルの<ハンティング>を持っているなら、通常より簡単に動物を捕まえられます。 一同:『……あはは』 オルフィ:無駄ね。 ノア:ああ。 ◆Middle03◆00時間40分/碧い烈風+メーア・アルフ
狩場から続く道は上り坂になっており、その1つしかルートは無かった。一行はそのまま進んで行き……
GM:全員、【感知】して下さい。難易度は12です。一同:『(コロコロ)……』 パルン:ウチだけ成功やで〜♪ オルフィ:まさか失敗するなんて……。 GM:腰まである長い草の生えた場所なのですが、その向こうに1匹のエネミーがいるのを発見します。エネミー識別の難易度は11です。 パルン:ウチじゃぁ心許ないし――マーナルはん、マーナルはん、あれ見てみい? なんやエネミーやとおもうんやけど。 マーナル:では見たという事で私が振ります(コロコロ)……成功です。さすがセージな私! GM:ドラゴンパピーですね。種別は火竜。 マーナル:あれは子供のドラゴンですね。6LVエネミーですから負けはしませんが、程ほどに被害は受けるかもしれませんね。消費アイテムがもったいないので見つからないように行きたいです。 オルフィ:賛成。 ノア:ここは無理に戦う必要も無い。 GM:隠れて進むなら【敏捷】で判定して下さい。こちらはドラゴンパピーの【感知】で対抗します。 マーナル:ちなみにドラゴンパピーの【感知】基本値は5です。 フェイ:(コロコロ)……11だ。 オルフィ:私は≪シャドウストーク≫で隠密になったまま通り抜ける。 GM:それはありですね。他の3人は? マーナル&ノア&パルン:『フェイト1点使って(コロコロ)……成功』 GM:ドラゴンパピーは(コロコロ)……7なので12。バッサと飛び上がると、フェイの目の前に降り立ちます――『おもちゃ? おもちゃ?』と言う感じで、フェイを見ながら興味津々です。 ノア:フェーーーイ!! オルフィ:この足手まといがーー!(笑) パルン:自分の身がかかってるし……無視して先行きたいなぁ。 マーナル:じゃあフェイ、1人で頑張って下さい。 フェイ:えええ〜!? マーナル:と、言いたいのは山々ですが、残して行くわけにもいきませんか。 オルフィ:「足手まといがー!」とフェイにドロップキック(笑) ノア:まったく……世話をかかせる。 マーナル:本当ですよ。フェイトを返して下さい。
無茶を言う。
フェイ:そ、そうだ! 俺ってドラゴンパピーと会話できない!? 昔取った杵柄!GM:ふむ、なんとなく言っている意味はわかる。相手にも何となく伝えられそうだ――『おもちゃ? おもちゃ?』 フェイ:違う違う! 全否定だ! GM:『違うの?』 フェイ:違うぞ。俺で遊ぶな。 GM:『じゃあ一緒にあそぼ?』 フェイ:今は忙しいんだ。またあとで遊ぼう。 GM:『今あそぶ!』 フェイ:……う〜ん――普段から交渉ごとはしてないから、こういうのは苦手だ。 オルフィ:あんたしか話せないんだから頑張んなさいよ。それが無理なら――シャキーンっ!――殺るわよ? マーナル:いや待って下さいオルフィ。GM、ゲーマーズフィールドのゲブラ山のシナリオは知っていて良いですよね? GM:良いですよ。 マーナル:なら……そのシナリオの話を説明します。
※簡単に説明すると、フォモール達によって遺跡の街ラインに持ち込まれた"赤の"ゲブラの卵を、ゲブラ山へと返しに行くシナリオ。
マーナル:――と言うわけで、このドラゴンパピーって卵から孵ったゲブラの子ではないでしょうか?パルン:ちゅうことは、この子ドラゴンを殺すと、もれなくLV100エネミーと対決かいな。 オルフィ:あ゛う……ナイフを鞘におさめる。 ノア:ここはフェイに任せよう。 オルフィ:うん、そうする。 フェイ:……よし! 交渉の考えがまとまった! まずアルフに聞きたい――なぁ、こいつ(ドラゴンパピー)の言っている事ってお前解るか? GM:「ああ、お前程度には解るぞ」 フェイ:よしっ!――じゃあアルフ、お前はここでこいつと遊んでいて欲しい。 GM:「お前は親友のオレを売るのか!?」(笑) オルフィ:ひどーい。 マーナル:最低ですね。 フェイ:マーナルにだけは言われたくない!(笑) 裏切るわけじゃない! その証拠に、ここにソイを置いていく! それなら良いだろうが!! 一同:『ソイを!?(驚)』 フェイ:そこまで驚かんでも……。 GM:「いや、わかった。ソイと一緒なら100人力だ! オレ達はここでドラゴンパピーの相手をしているから、お前は目的を達しろよ!」『ソイッ♪ ソイッ♪』 フェイ:ああ、わかった!! ◆Middle04◆00時間50分/碧い烈風+メーア
ドラゴンパピーのいた場所から続く道は、なぜか下降していた。
GM:上に続く道は再び3つに分かれています。一行はこのまま進むか、後退して別のルートを行くべきか迷うが、とりあえず進む事に。 フェイ:またか……。 オルフィ:どうしようか? もう時間も無いし誰かがたどり着く事を祈って分かれて進む? マーナル:そうですね。正直、分かれた先であの魔族に勝てるかというと疑問ですが、行き止まりで全員タイムロスするよりかはマシでしょう。 フェイ:で、チーム分けはどうする? マーナル:バランスを取ると、前衛のフェイ、ノア、オルフィ、後衛で私、パルン、メーアと言った所でしょうか。 パルン:ウチとオルフィちゃんとメーアちゃんは回復が出来るっちゅーのも忘れんといてや。 オルフィ:そうすると……――
オルフィ&マーナル組、フェイ&メーア組、ノア&パルン組――の3組にオルフィが決定。
GM:ではそれぞれどこの道を行くのか、相談してから再開しましょう。
◆Middle05◆01時間00分/フェイ・メーア
真ん中の道を進んだフェイとメーアの2人。少し進むと2人の目の前には垂直にそそり立つ崖が立ち塞がっていた。
フェイ:行き止まりか!?GM:いえ、よく見ればこの崖は登れそうです。具体的に言うと【器用】の判定に3回、それぞれ難易度10、11、12に成功すれば登りきれます。 フェイ:よし、じゃあ行くか!(コロコロ)……14! (コロコロ)……16! (コロコロ)……13で成功!――メーア、大丈夫か? GM:「大丈夫です!」――とメーアも登ってきます。ここまで来ると結構な景色です。ゲブラ山も半ばまで登ってきたっぽいです――「良い景色ですね♪」 フェイ:じゃあちょっと振り返ってみて……――本当だ。いつのまにここまで来たんだな。 GM:晴れ渡った空と空気、山の緑、まだ山頂までは遠いけれど、それでも何か達成感のようなものも湧いてきます――「凄いですね……」 フェイ:ああ……じゃあ行くか。 GM:「あ、あの!」――と、さっさと登頂しようとするフェイを呼び止めるぞ。 フェイ:振り返るか。 GM:「あの……ありがとうございます!」――ペコリと頭を下げます。 フェイ:え? GM:メーアは顔を上げて――「ご主人様に外に連れ出してもらってから、メーアはいろいろ経験しました。どれもこれも初めての事ばっかりで、すごい楽しかったです」 フェイ:そうか。 GM:「オルフィさんやマーナルさん、たくさんの人間のお友達も出来ました。メーアはとても幸せです♪」――と、後ろの崖上から山とさらに遠くのラインの方向を眺め――「だから、一度、ちゃんとお礼が言いたかったんです」 オルフィ:こ、これは俗に言う死にフラグ? ノア:もっと言いなさいメーア(笑)
ヒロインのポジションを狙う醜い争いである。
フェイ:じゃあメーアの横に立って景色を見下ろしながら――世界はもっと広いぜ。俺は小さい頃、皇帝と一緒にいろんな場所を旅したから知ってる。もっと凄い景色もあるし、いろんな人がいる。GM:「そうなんですか……じゃあ、これからも宜しくお願いします♪」 フェイ:ああ、その為にも……今はオルフィ達を救う為に山頂を目指そう! GM:「はい!」 パルン:本当、どっちか死ぬで〜(笑) GM:せっかく2人っきりになったので演出してみました(笑) フェイ:………………。そう言えば、オルフィの班分けなのに、なんでオレとメーアが一緒にいるんだ? まさか本気で死にフラグを立てさせるため? ノア:それは酷過ぎだろう、普通に戦力比じゃないかい? パルン:そうやね、回復役も分けとるし。 マーナル:いつものオルフィなら自分がフェイと組みそうですしね(笑) フェイ:(頷く) オルフィ:みんな解ってないわねぇ、私を含めて邪悪化する危険がある人をフェイと組ませるわけにいかないじゃない。私はフェイが一番大事だし。 GM:さりげに優しいなオルフィ。 オルフィ:さりげとか言うな!(笑) マーナル:……と言うか、では私は別に危険でも良いと? オルフィ:うん、私が邪悪化したときに気兼ねなく戦えるし。 マーナル:………………。
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GM:10分が経ち、次のエリアですね。そこは道の幅3〜4mって細い道です。フェイとメーアはさらに進む。すると道は狭くなっていき、崖の上の細い1本道へとやって来た。片端は山肌になっておりとても登れそうにない。もう片方は谷底だった。 フェイ:メーアを後ろにしつつ先行かな。 GM:そうやって進んで行くと、前方からゴロゴロと岩が転がってきます。難易度18で【敏捷】判定して下さい。 フェイ:18!? ローリングストーン? フェイト2点使って(コロコロ)……クリティカル! 回避! オルフィ:メーアは? GM:対象は単体なので、今回はフェイだけです。では回避した所でエネミー識別して下さい。 フェイ:(コロコロ)……13。 GM:不明ですね。フェイが回避した巨大な岩は、ピタリと動きを止め、岩肌から巨大な2つ目でギロリと睨むと、再びフェイ達の方へ転がってきます。 フェイ:エネミーなの!? 13で解らないって事はけっこうLV高い? マーナル:逃げた方が良いですね。 フェイ:どうすれば良いGM!? GM:純粋に戦闘するか、崖下に飛び込むか、それとももっと別の案を思いつくかですね。 フェイ:戦闘は1人じゃ勝てそうにないしな……崖下に飛び込んだら死亡? GM:ランダムでこの下のエリアのどこかへ飛ばされます。 フェイ:じゃあ死なないのか……。 GM:先にメーアの行動を言いましょう――「ご主人様、メーアは足手まといにはなりません」――と崖下に飛び込みます。 フェイ:即断か!(笑)――メーアーーー!!――と言いつつ、俺も後を追うように飛び込む! GM:では1D6を振って下さい。どこに落ちるか決めます。 フェイ:(コロコロ)……5。 ◆Middle6◆01時間00分/ノア・パルン GM:一方、少し時間を戻して右のルートに向かったパルン達です。進んで行くと目の前に大きな洞窟の入り口が見えてきます。パルン:……入った方がいいんやろなぁ。 GM:ちなみに洞窟に入るとその奥は長いダンジョンになっています。描写はカットしますが10分追加で経過します。 パルン:そら痛いわ。 ノア:でも……ショートカットかもしれない。 パルン:……せやな! ショートカットである事を祈るで! 勇気を出してゴーや! GM:では入って行きますね? 中へ入るとすでに踏破されたダンジョンであり、途中に溶岩とかあったりしつつもサクサク進みます。そして最奥……シュコー……シュコー――と聞こえます。【感知】して下さい。 パルン:(コロコロ)……11。 ノア:……同じく11。 GM:奥の方がから巨大な生物の気配を感じます。 ノア:この気配……さっきのドラゴンパピーの親か? パルン:マーナルはんの話やと、一度は人間の冒険者と仲良うなったっちゅー話やし、上手く交渉すれば……。 ノア:……とりあえず確認。本当にドラゴン? GM:巨大な赤いドラゴンが寝ています。 パルン:その奥に道は? GM:道までは見えません。ドラゴンの奥にはたくさんの財宝が積んであるので。 マーナル:財宝!? オルフィ:いや、あんたいないから。 パルン:ドラゴンについて思い出す! エネミー識別をフェイト使って(コロコロ)……なんで全て3以下!? 合計9(笑) ノア:あたいは普通に8(笑) GM:ドラゴンの使うブレスは一撃で60D6以上ですね。 パルン:………………。 ノア:一瞬で粉末だな。 パルン:じゃあ戻るんか? ノア:それは嫌だ。 パルン:なら特攻やー!! もしもーーーし♪(一同笑) ノア:さ、作戦も立てずにか!?(笑) GM:「……私の眠りを妨げるものは誰だ?」――首をぐぐっとあげて起きます。 パルン:うひょーーー!? 起きたでーーーー!!(一同爆笑) ノア:飛ばしすぎだパルン!(笑) 『うひょー』では無い! 起きて当たり前だ! 責任持ってお前が何とかしろ!(笑) GM:「人間か……」 パルン:しゃーない……こうなったら―― ノア:こうなったら? パルン:あの〜、ドラゴンはん。すんまへんけど、山頂まで乗せてってもらえません?(一同爆笑)
単刀直入過ぎである(笑)
マーナル:単刀直入でかつフレンドリーですか!? 死にますよパルン!?ノア:あたいは巻き沿いか……。 GM:「私を前にして、ずいぶんな口の訊き方をする……」 パルン:すんまへんなぁ(笑) ノア:………………。 GM:「しかし……お前達からは嫌な匂いがする。邪悪な気配もな」 パルン:そ、それは……――って、どうしよう? ノア:手で制して――実は……――と全て話す――と、言うわけでして。山頂にいる魔族レヴェナを倒しに行く必要があるんです。 GM:「なるほどな……だが、私には関係の無い事だ」 パルン:そないなことないでー? その魔族レヴェナやけど、あんさん程やあらへんけどそこそこの強さや。そないな魔族がこの山におるんや、お子さんは危険やと思うで。 GM:「一理あるな……では、ここに呼び戻すとしよう……グアアァァッ――」――と一声上げます。ちなみに子ドラゴンがやってくるまで10分かかります。 ノア:10分か……痛いな。 パルン:せやけど、もうここがショートカットに繋がると信じるしかあらへんし……。 ◆Middle7◆01時間20分/フェイ GM:「おいフェイ! フェイ大丈夫か!?」『ソイッ♪ ソイッ♪』――という声にフェイは目を覚まします。フェイ:う……ここは……。 GM:目の前にはアルフとソイと、ドラゴンパピーがいます。 フェイ:アルフ! ソイ!? じゃあ俺は……すっげー遠くまで落ちてるじゃん!(笑) GM:「びっくりしたぞ、凄い勢いで地面にめり込んでたからな」(笑)――ダメージは演出で良いです。 フェイ:通りで首が痛い……って、そうだ! メーアは!? GM:「あん? お前1人だぜ」 フェイ:じゃあ……メーアは俺と違う場所に落ちたのか……。 GM:「なぁフェイ、いったい何がどうしたんだ? やっぱりソイが恋しくなったのか?」 フェイ:それもある。
偶然である。
フェイ:兎に角、カクカクシカジカ……と言う事があってメーアとはぐれてしまったらしい。GM:「そんな事が……」 パルン:そうや、時間的にこの辺りで母竜ゲブラの声が聞こえるんちゃう? GM:確かに……ドラゴンパピーは急に山の上の方を見つめると――『母さんが呼んでる……』――と翼をばっさばっささせだします。 フェイ:どうしたんだ? GM:『母さんが呼んでる……すぐに帰って来なさいって』 フェイ:アルフ! ソイッ! 乗せてもらおう!――頼む、俺も一緒に連れてってくれ! GM:『いいよ、背中に乗って』 マーナル:簡単ですね(笑) GM:"言葉の通じる人"と"遊んでくれた"という二つの条件を満たしているのでね(笑) オルフィ:そういうショートカットギミックだったのかぁ……ちゃんと遊んであげればよかった(笑) フェイ:アルフのおかげだ(笑)……じゃあ背中に乗る! ソイも一緒にな。 GM:ではアルフも乗り込みます。ドラゴンパピーは程なくして浮き上がり、山の中腹にある洞窟へと向かって飛んで行きます。 フェイ:早っ! 子供とはいえさすがドラゴン! GM:と、ここでドラゴンの背に乗っている人は【敏捷】で難易度13の判定をして下さい。失敗すると背中から落ちます。 オルフィ:アルフ達は? GM:アルフはサンプルキャラ『精霊の具現者』のデータを使って……オルフィ辺りが振ってくれ。 オルフィ:(コロコロ)……アルフ失敗(笑) 11で落ちました。 フェイ:アルフーーー!!――と、ここで俺まで落ちたらシャレにならない(笑)(コロコロ)……12!――俺もだーーー!!!(一同爆笑) オルフィ:ば、馬鹿だ……。 GM:ではドラゴンパピーは無事に洞窟へと帰っていきました。フェイは再びどこに落ちたか決めるので、1D6を振ってみてくれ。 フェイ:(コロコロ)……4!――うわあああぁぁっ……。 ◆Middle8◆01時間30分/オルフィ・マーナル
オルフィとマーナルは左のルートを選んだが、そこにはタイガーが待ち構えているだけで行き止まりだった。急ぎ元の分岐エリアへと戻り、タイガーとの戦闘で負った傷を10分使って回復していた……――
オルフィ:まったく、最初から全力で行けばタイガーなんて負けなかったのに。マーナル:いやぁ、オルフィが戦闘不能になるのは思いませんでしたよ(笑) オルフィ:笑いこっちゃない!! GM:さて、とりあえず休憩も終った辺りで90分が経過ですね。 マーナル:そろそろ行きましょうか。 GM:と、そんな所で上空から落ちてくる人物がいます。 フェイ:うわあああーーーー!!(笑)――グシャ!! オルフィ:フェイ!? フェイ:痛たたた……。 オルフィ:ちょっとフェイ! 何しているのよ! フェイ:……いや、いろいろあってさ……。 マーナル:それで……メーアはどうしたのです? フェイ:そうだメーアだ! 助けにいかなきゃ!――と、急いで真ん中の道へ走って行きます。 オルフィ:待ちなさいよフェイ! もっと詳しく!!――と言いながら、フェイに付いて行きます。 マーナル:ふぅ……ああしている姿は、子供なのですがねぇ〜――と私も真ん中の道へ向かいましょう。 フェイ&オルフィ:保護者面された!?
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GM:ではそそり立つ崖が目の前にはあります。【器用】で10、11、12の判定をして下さい。オルフィ達がフェイを追っていくと、そこには直立にそそり立つ崖があった。 マーナル:飛びます。 GM:問題ありません。 マーナル:お先に失礼しますね〜。 フェイ:負けるかー! (コロコロ)……(コロコロ)……(コロコロ)……全成功!! オルフィ:同じく全成功!!! マーナル:いや、そんなムキにならなくても……。
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GM:ではメーアとも分かれた細い道へとやってきました。時間はすでに1時間50分が過ぎました。オルフィ:ううう……そろそろマズいかも……。 フェイ:オルフィ、大丈夫か? オルフィ:大丈夫大丈夫! 全然平気! フェイ:そうか? まぁ、平気って言うなら良いけど。 マーナル:それでフェイ、この先にローリングストーンのトラップがあったのですか? フェイ:トラップっていうか……生きている岩に襲われてバラバラになったんだ。 マーナル:生きている岩ですか、私は空を飛んで行きましょう――再び≪ウイング≫発動。 フェイ:あ、ズルッ!!(笑) オルフィ:私は≪シャドウストーク≫で隠密状態で進む。はたから見ると、フェイが1人で道を歩いているかのように(笑) フェイ:囮じゃん!
囮である。
GM:と、岩が来る前にイベント発生です。この道を歩いている時にちょうど邪悪化の瘴気を浴びて24時間が経ちます。オルフィは邪悪化に抵抗する為に【精神】難易度12で判定して下さい。これに失敗すると完全に邪悪化です。オルフィ:(コロコロ)……あうっ!?(笑) パルン:フェイト使って振り直しやなぁ(笑) オルフィ:うん、1点使って振り直し宣言! さらに2個ブーストして(コロコロ)……ええ!? 3、1、2、2で合計11!! 駄目だーー!!! 一同:『ちょっとー!!』(一同爆笑) オルフィ:だってダイスが〜(笑) GM:一応オルフィはその後どうするかを決めて良いぞ。邪悪化が止まらない事を自分で理解していいです。そのまま流されてフェイを不意打ち攻撃するもよし、一欠けらの理性で何か演出するも良しです。 オルフィ:………………。≪シャドウストーク≫のまま足を止める。 フェイ:じゃあオルフィの気配が―― オルフィ:――無くなった事に気がつかないフェイとマーナル。 フェイ:な!? オルフィ:2人はそのまま遠ざかっていく。私はそんな2人を止まったまま見つめながら想う――『ごめんねフェイ、私があなたを傷つけるなんて我慢できない……だから私はここで止まる。一緒に行きたかったけど……ごめん、私の旅はここで終わりみたい』――そう想いつつ2人の姿がぼやけてくる。私はわなわなと涙を流しながら目を伏せ……――私のシーン終了。
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GM:ではオルフィがいなくなった事に気がつかなかった2人ですが、前方からゴロゴロと転がってくる何かを見ます。マーナル:フェイ、どうやら来たようですよ? オルフィも気をつけて下さい。 フェイ:おう! GM:対象は単体なのでどちらかですね。偶数ならフェイ、奇数ならマーナルにしましょう(コロコロ)……2! フェイ:俺かーーー!!(笑) GM:ではフェイは【敏捷】18で。 フェイ:(コロコロ)……ヘブシ(笑) GM:ダメージは(コロコロ)……18点物理ダメージ。 フェイ:3点来た。 GM:では戦闘に入りますか? フェイ:マーナルは? マーナル:先に進みます。フェイを見捨てて。 一同:『即答か!!』(一同爆笑) マーナル:それ以外にどうしろと? フェイ:GM! 俺は再び崖下に飛び込む!(コロコロ)……1D6の結果は3だ! ◆Middle9◆01時間30分/ノア・パルン GM:子ドラゴンを待ってすでに時間は90分が経ちました。そこでドラゴンパピーがやってきます。ゲブラと子ドラゴンは「大丈夫だったかい?」『遊んでた♪』と会話しています。パルン:えっとゲブラはん、お子さんはきっとウチ等の仲間と遊んでたと……。できればその分、何かウチ等に協力してもらえると助かるんやけど……?(笑) GM:ではゲブラと子ドラゴンは少し話すと――「この子はまだ遊び足り無いと言っている」 パルン:子供と遊ぶんかい! ノア:やはり、交渉役がいないのが痛い。 パルン:こうなったら全力を持って子ドラゴンを楽しませるしかないで!! ノア:しかしどうやって!! パルン:何をしてでもや! とにかく自分が出来る事をするんや! ノア:できること?(無言で剣を抜くジェスチャー) パルン:ちゃうでボケー! バシーンっ! ゲブラはんの前でそないなモン抜くんやない!?――と、こんな感じで即席漫才!! どや!?(笑) GM:なるほど、では2人とも1D6を振って下さい。合計が10以上なら成功です。 パルン:2人しかいないんじゃ不利やでーー(コロコロ)……3! GM:ちなみに10分経ちます。 ノア:(コロコロ)……4。と言うかパルンが3の時点で駄目だろ。 GM:子ドラゴンは首を傾げています。どうやら言葉が通じてないようだ。 パルン&ノア:『ギャーーー』(一同爆笑)
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GM:100分が経過です。どうやら漫才は通じないようです。ノア:どうする!? 言葉が通じないぞ? パルン:しゃあない! それなら解りやすい技で勝負や! 持ってるポーションのビン2つと毒消しでジャグリング(お手玉みたいな技)や! GM:ではお互い1D6を振って下さい。 パルン:(コロコロ)……5! ノアはん、なんでも良いからこっちに放ってーな! ノア:了解。受け取れあたいのアウトレイジ!!!(一同爆笑) パルン:無茶言うな!!!(笑) ノア:(コロコロ)……1。 パルン:失敗しとるやんけ!!!(一同大爆笑) GM:シラ〜〜とした空気が流れます。10分経過。
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GM:この行動中に邪悪化の衝動が襲ってきます。パルン:完全に無駄な時間を過ごしてるで!? 今度こそ成功させるんや! ノア:ああ、なんか若手芸人のコンビのようだ。 パルン:ラインに戻ったら芸人目指すのも有りやで? あんたとなら頂点目指せる(笑) ノア:考えておこう(笑) GM:では次は何をしますか? ノア:次はあたいが……――とパルンの頭にリンゴを乗せる。そしてアウトレイジを投擲。 パルン:アウトレイジかいっ!!(笑) ノア:(コロコロ)……6!! パルン:おお、投擲は成功っぽい(コロコロ)……2! ウチが怖くなって避けた(笑) ノア:パ〜ル〜ン〜! パルン:しゃーないやろ! 飛んでくるアウトレイジなんてジッと待ってられるかい! 殺す気か!!(笑) GM:子ドラゴンはハラハラしなかったようです。そして"ドクンっ"2人の胸の奥から邪悪が胎動します。【精神】で難易度12の判定をどうぞ。 パルン:フェイト使って(コロコロ)……15! ノア:同じく(コロコロ)……14! GM:邪悪化はひとまず押さえ込みました。しかし、すぐに邪悪の気配は鎌首をもたげます。具体的に言うと10分もすれば、再び判定が必要です。 パルン:ついにタイムリミットやで。 ノア:ここからは精神の戦い。 マーナル:ま、その前に芸を磨いて下さい。まさに芸は身を助ける……ですね(笑)
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GM:では次なる芸は?パルン:次は手品や! ノア:任せてくれ。 パルン:へ? ノアはん手品できるんか? ノア:まず、パルンがこの人間大の箱に入る。
どこにそんな箱が……。
パルン:じゃあ手を振りながら入るで!ノア:タネも仕掛けもしてない箱、そしてあたいがアウトレイジで箱ごとパルンを切る! ぬんっ!! パルン:って待ちや!! なんのタネも仕掛けも無いやろ!!(笑) ノア:大丈夫、死んでも戦闘不能になるだけ。手品が終ればHP1で復活できる。 パルン:そないなネタならあんたがやればいいやろが!(笑) ノア:………………ぬんっ!!(コロコロ)……4。 パルン:脱出!!(コロコロ)……5!――ふぅーふぅー。危ない所やった……。 ノア:じゃーん。パルンは無事でしたー(一同爆笑) GM:残念だが子ドラゴンには受けませんでした。 ノア:なぜ(笑) パルン:当たり前やーー!! ついでに邪悪化(コロコロ)……フェイトで振り直し(コロコロ)……成功! ノア:最初から使って(コロコロ)……13で成功。 ◆Middle10◆02時間00分/フェイ
一方、再び崖から落ちてきたフェイだが、気がついた時、フェイの目の前には巨大な洞窟の入り口が開いていた。
フェイ:洞窟の入り口?GM:巨大な生物が出入りできるぐらいの入り口です。 フェイ:もう2時間経ってギリギリなんだよな……オルフィ? マーナル?――と一応呼んでみよう。 マーナル:返事は無い。 オルフィ:ただの邪悪化のようだ。 フェイ:いや、駄目だろそれじゃ(笑) GM:ちなみにソイもいません。はぐれたようです。 フェイ:なんだってーー!? ソーーーーーイっ!!! オルフィ:反応が違う。 マーナル:フェイですから。 フェイ:とりあえずソイも2人もいないし、洞窟に入るしかないか。 GM:ではダンジョン踏破で10分が経過します。そして最奥、巨大な赤竜ゲブラの前で、一生懸命に芸を見せている2人がいます。 ノア:決死の形相で。 パルン:それはウチの方や! ノアはんの提案する芸は全部ウチの命がかかっとる!!(笑) フェイ:とりあえず2人がいるので出て行って――なぁ、二人して何やってんだ? ノア:フェーーーイ!(笑) パルン:ちょうどええところに来た! このドラゴンはん達を説得してーな♪(笑)
そしてドラゴンとも意思疎通が可能なフェイがきた事で、子ドラゴンとも会話が可能になり、ゲブラが山の山頂付近まで乗せていってくれる事になる。
◆Middle11◆02時間00分/マーナル GM:ではマーナルですが、道が3つ続いています。左と真ん中と右です。マーナル:もうする頂上ですしね、そのまま真っ直ぐ進みます。 GM:真ん中の道ですね……そのルートを進むと、木々を抜けた所で、街が遠く見えるような崖の端に、翼を生やした美女の魔族が後ろ向きで立っています。 マーナル:後ろ向きならこっちを見ていませんよね? 今のうちに隠れます(コロコロ)……【敏捷】12で隠れました。 GM:了解です。そしてその後の行動は? マーナル:見ています。 GM:……10分経ちますよ? マーナル:構いません。どうせ1人じゃ勝てませんし。誰か来るまでジッとしています。 ◆Middle12◆02時間10分/フェイ・ノア・パルン
"赤の"ゲブラの背に乗りショートカットした3人。眼下で見上げるローリングストーンの上空を飛び去り、先に進める道が3つに分かれている場所までやって来ていた。
フェイ:ありがとー!パルン:おおきにー♪ GM:ではゲブラは飛んで行きます。目の前には3つのルート。さて、どれを選びますか? ノア:左に行く。 パルン:分かれる? フェイ:でも、こうなったら誰か1人、到着した人が勝つという可能性に賭けるしか。 パルン:ウチは真ん中や! フェイ:じゃあ俺は右で。 GM:3人がそれぞれの道を選んで歩いている途中、再び"ドクン"ッ! 【精神】12で。 パルン:(コロコロ)……大丈夫! 13だった。 ノア:……12で成功。 ◆Middle13◆02時間20分/パルン・マーナル
真ん中の道を登っていくパルンだったが、少し進むと前方の繁みに妖しげな人影が……。
GM:パルンは【感知】で振ってみて下さい。パルン:(コロコロ)……13やで? GM:では繁みに隠れているマーナルを発見します。 パルン:マーナルはん! なに悠長にしてるんや! こっちはもうギリギリだっちゅーねん!(笑) マーナル:おお、パルン! 待っていましたよ。おや、他の人は? パルン:時間も無いし別行動中や。 マーナル:……仕方ありませんね。見てください。あそこにレヴェナが待っています。ですが私1人では死んでしまうので誰かが来るのを待っていたのです。 パルン:死ぬ気で戦えやーー!! と言いたいが、今はツッコんでる場合ちゃうか……。戦う。 マーナル:では私は後列で。 パルン:本当はウチも後列やけど……しゃーない。近づいていって――レヴェナはん、あんたも性質の悪い事しおったなー。 GM:では女性は振り向きますが、そうすると全然別人ですね。レヴェナよりも顔は白く、まるで死人のようです。 パルン:へ? GM:「ごめんなさい……私、違うの……」――識別値25のエネミー"バンシー(魔族レヴェナに似ている人ヴァージョン)"です。 パルン:騙されたー!? パルン:なんで先に確認しとかんかった!!! マーナル:前に回ったらバレちゃうじゃないですか! GM! 逃げます! 逃げますとも!! GM:では逃げて構いませんが、その途中にパルンは邪悪化判定。 パルン:(コロコロ)……クリティカル! ◆Middle14◆02時間20分/ノア GM:ノアの目の前には深い谷にかかった吊橋があります。その先は山頂のようです。ノア:どうやら、このルートが正解だったようだね。 GM:では吊橋を渡っている最中、邪悪化の判定をどうぞ。 ノア:もうフェイトは1点しか無い……素で(コロコロ)……8(笑) GM:失敗ですね。 ノア:フェイト使って振り直し!(コロコロ)……ファンブル(一同笑) GM:胸の奥から邪悪な気配が盛り上がってきます。 ノア:そんな……ここまで来て……と吊橋を渡りきり、あたいは待っているであろう魔族レヴェナの前へ。 GM:息も絶え絶えやって来たノアに、1人で待っていたレヴェナが言いましょう――「あら、早いお着きね? あなただけ?」 ノア:ブルブルと震えながら剣を――取りこぼす。 GM:「どうやら、限界を超えてここまでやって来たみたいね……でも、それもここまで。ゆっくりお休みなさい。ようこそ、魔の世界へ」 ノア:心の中で――フェイ…すまない、あんたへの借り、返す事ができないみたいだ……――ブラックアウト。 ◆Middle15◆02時間30分/フェイ・パルン・マーナル
再び合流するフェイとマーナルとパルン。しかしノアは戻ってこなかった。ちなみにフェイの選んだ右のルートでは、グール(敵)が待ち構えており、フェイはさっさと撤退したのだった。
マーナル:ああフェイ、大丈夫でしたか?フェイ:ああ、そっちも……で、オルフィは? マーナル:いえ、こちらでは見かけていませんが……まぁ、オルフィなら大丈夫でしょう。 フェイ:そうだな……きっとソイと一緒にいるんだろう(笑) パルン:ところでこっちの道は駄目だったでー。 フェイ:俺の方も駄目だった。となると残るは左の道だけか……。行こう。そろそろ頂上だ。 マーナル:ええ。 パルン:フェイはん、マーナルはん、あんた達で先に行ってくれへんか、ウチは後から追いつくさかい。 フェイ:何言ってんだよパルン? パルン:適当な大きさの石に腰掛けうつむきながら――頼む。 マーナル:パルン……フェイ、先に行きましょう。 フェイ:でもよ。 マーナル:後で追いついてくると言っているのです、信じて先に進みましょう。 フェイ:……わかった。パルン、後で絶対追いつけよ! パルン:OKや。ちょっとだけ休ませてもらうで(笑) マーナル:左の道へフェイと共に。 フェイ:振り返らず。 パルン:じゃあ1人になった所で――ドクンッ――邪悪化の判定がくるんや――ウチにはもう、フェイトも何もあらへん……残っとるのはコレだけや……――と魔銃クイーダを握って――フェイはん、マーナルはん、みんな……堪忍や……。
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◆Middle16◆02時間40分/フェイ・マーナル フェイ:今、銃声が聞こえたような……。マーナル:振り返ってはいけません。先を急ぎましょう。魔族レヴェナを倒すのが、私達に残された使命です。私達はそれを忘れてはいけない……それ以外の事に、今は構ってはいられないのです。 フェイ:……わかったよ、マーナル。 マーナル:頷いて……吊橋を渡っていきましょう。 GM:では渡っている途中で【感知】難易度10をして下さい。 フェイ:(コロコロ)……14。 マーナル:11です。 GM:と、吊橋の下。谷の途中にある壁にぽっかりと洞窟の入り口があいており、そこで何かがキラーンと輝きます。 マーナル:飛んで行きます。 GM:宝石です。1つ100Gはするでしょう。 マーナル:これは―― GM:さらに洞窟の奥には点々と宝石が(笑) マーナル:拾います。 GM:続いています。拾っていくならそれなりに時間がかかります。 フェイ:マーナルどうしたー? マーナル:ん? いや、大丈夫大丈夫……大丈夫です。 フェイ:何がっ!?(一同爆笑) マーナル:大丈夫です……大丈夫…………大丈夫…………――とフェードアウト(笑) フェイ:おーーい? マーナル:………………。 フェイ:お前、さっきあんなセリフ言っておいて、速攻それかよ!!(一同爆笑) マーナル:仕方ないじゃないですか! 見つけちゃったんですし! ここまで頑張って来たんですからいいでしょうが!!(笑)
マーナルの秘技、開き直り発動。
フェイ:駄目だー……最後の最後でやっぱマーナルはマーナルだった……。GM:ちなみにこの洞窟、ゲブラの洞窟に続いています。ノアとパルンがゲブラのところに来た時、寝ている間に調べれば、財宝の奥に隠されたこの通路を発見できたのですが……。 パルン:ドラゴン怖くて調べるなんてできんかったな(笑) ノア:まったく。 マーナル:おお!! ここにも!? あ、こっちにも!!――と全てを忘れて(笑) フェイ:だ、駄目だ……結局残ったのは、俺1人か。 ◆Climax01◆残酷なりし魔族レヴェナの選択!! GM:フェイが頂上に行くと、空が……と、そういえば24時間って事を考えるとまだ夜か(笑)オルフィ:漆黒の空に瞬く星、その下で黒い翼を持った魔族レヴェナが待つ。 フェイ:来たぞレヴェナ! みんなの邪悪化を解け! GM:「あら? 私の瘴気を浴びてすでに24時間以上が経っている……すでに人間をやめちゃったんじゃなくって? ここに最初にたどり着いた人間の女剣士も、着くのがやっとでそのまま邪悪化したわよ」 フェイ:ノアさん……。 GM:「その子だけじゃない。私の瘴気を浴びながらもこの山までやって来た者は、全員邪悪化したわ」 フェイ:それじゃあ……オルフィも? そ、そんな……。 GM:「ふふ、その絶望的な顔は魅力的だけど、でもあなたにはまだ立っていてもらわないといけない……希望をあげる」――パチン――とレヴェナは指を弾くと、その周囲に水晶球のようなものが吹き上がってきて、その中にはオルフィ、ノア、パルン、メーア、アルフ、ソイがそれぞれ単体で入ってます。 フェイ:ソイーーー!!!(一同爆笑) オルフィ:そこでソイを呼ぶか!! 捕まってなかったら蹴り倒してるのに!!!(笑) フェイ:みんな……良かった。 オルフィ:取ってつけたように言うな(一同爆笑) フェイ:ぐっ、ち、違うぞ。ちゃんと心配している!――おい、レヴェナ! みんなを邪悪化しておいて、今さら何のマネだ! GM:「この子達を救いたくない?」 フェイ:なんだと? GM:「私が欲しいのはあなたよ……フェイ。あなたが私の信奉する欲望の女神マハディルグ様に仕えると言うなら、この子達を……あなたの仲間を解放してあげる」 フェイ:何? それは……本当なんだろうな。 GM:「ええ、約束するわ」 オルフィ:『フェイ! 騙されちゃ駄目!! 魔族が約束なんて守るわけがないんだから!!』――と水晶球の中から言うけど、声は届かない。 GM:そうだね、水晶球の中にいる全員は意識もしっかりしている。邪悪化の一歩手前で止められている状態としよう。 ノア:ドンッ、ドガッ、ガギッ、と内側から無駄な抵抗をしている。 GM:「もしあなたがマハディルグ様に忠誠を誓うなら……これを飲みなさい」――と目の前には真っ赤な液体に満たされた1つの杯が現れます。 フェイ:これは……? GM:パルンは知っていていいかな? 魔族の瘴気を浴びて邪悪化した場合、その元凶の魔族を倒せば邪悪化はキャンセルできます。しかし、魔族ではなく邪神の瘴気を浴びた場合、どんな事をしても邪悪化から逃れられません。 パルン:つまり、あの杯に入っとるのは邪神の? GM:です。 パルン:『まずい! まずいで! あの杯に入ってるのは邪神の瘴気や! 飲んだら引き返せんようになる!!』――と、たぶんウチは飲んだことありそうやな(笑) すでに肉体変異も起こして尻尾二股に割れとるし(笑) ノア:敵が居た。あんたとは良いコンビだと思ってたんだけどね(笑) パルン:まったくや(笑) フェイ:永続的な邪悪化か……それは確かにまずい気がする。 GM:「迷っているのかしら?」 フェイ:少し時間を―― GM:「じゃあしょうがないわね」――とレヴェナは水晶球の1つに手を当てると、その水晶球がグングン上昇、中の人間が絶叫――「フェイーーーー!!!」――空中で中身ごと木っ端微塵に爆発します。アルフ死亡。 一同:(大爆笑) パルン:って、笑っちゃ駄目やん!! オルフィ:まったくよ! 思わずプレイヤーが素で笑っちゃったわよ! なんなのよその簡単な演出は!(笑) ノア:きっと邪悪化しているせいで笑ったんだ、そう思っておこう(笑) フェイ:アルフーーーーーー!!!(笑) GM:「あなたが早く決めないから……」――レヴェナはさも残念そうに言います。 フェイ:飲む! 杯を奪うように取ってから一気に飲み干す! オルフィ:『フェイ!?』 ノア:『馬鹿なことを……』 パルン:『………………』 GM:メーアも中で涙を流します。 フェイ:ゴトッ……と空になった杯を置いて――これで、いいだろ。 GM:レヴェナは黙ってフェイを見つめています。 フェイ:さぁ、みなを解放しろ!――俺の中で何かが変わる? 湧き上がってくる力とか無いGM? GM:まったくありません。いたって普通です。 フェイ:??? GM:レヴェナも眉をひそめますが……とりあえず指を弾くと、オルフィ、ノア、パルン、メーアの水晶球が消滅して4人は解放されます。 フェイ:オルフィ! メーア!! オルフィ:フェイ! GM:「大丈夫です……」 ノア::アルフは……? GM:「あなたも見てたでしょう? フェイが迷うから彼は死んでしまったわ」 パルン:アフルはん……けっこう良い奴だったのに。 オルフィ:うん、フェイにやっとできた人間の友達だったのに。 フェイ:………………。 GM:「心配しないで。フェイはもう私達の同類だもの。人間の友達なんて関係無いわ……ね、フェイ?」 フェイ:ふざけんな! どうして友達を殺した奴の仲間になんてなるか! GM:レヴェナはやっぱり眉をひそめて――「おかしいわね、どうして邪悪化しないのかしら?」 フェイ:邪悪化なんてするか! 俺には大切な友達が、大事な仲間がいる! そいつらを裏切るなんてできない!! オルフィ:フェイ……。 ノア:よく言ったね。それでこそあたいが目をつけた男だよ。 マーナル:なんかフェイが主人公っぽいですね……私が登場するのはもう少し後にしましょう(笑) GM:了解。ではレヴェナは思案顔からニヤリと一変し――「そう、じゃあ仕方無いわね」――そう言うと、オルフィ、ノア、パルン、メーアの4人から一気に黒い瘴気が立ち上ります。その出所は4人の体からです。 ノア:なにっ!? オルフィ:あああああ!!!(笑)――と叫ぶ。 パルン:やっぱ……嘘やったんや。 GM:「嘘じゃないわ。私は解放してあげると言ったの。水晶球からね? 誰も邪悪化を解除するとは言って無いわ」 フェイ:貴様ーーー!!! GM:「どうやら覚醒には、あなたの中にある何かがストッパーの役割をしているみたいね」 フェイ:ストッパー? GM:今からそれを取り払ってあげる。さぁフェイ、その4人のうち誰か1人を殺しなさい。 フェイ:な、何を言っているんだ? そんな事すると―― GM:「無理なら4人の邪悪化が完了するまで……あなたが誰か1人でも殺せたら、残りの3人の邪悪化は解除してあげる。約束するわ」 フェイ:どうしてお前の言うことを聞かないといけない!!! GM:「また……見せしめが必要なの? 仕方ないわね」――とレヴェナの横に水晶球に入ったポメロが浮き上がります。 フェイ:ソイッ!! オルフィ:ちょっとあんた! 約束が違うじゃない! ソイだって解放したんじゃなかったの!! GM:「私はフェイの仲間を解放すると言ったのよ? このポメロはエネミー、私達の仲間……どうしようと私の勝手でしょう?」 パルン:そりゃそうや(笑) フェイ:違う! ソイは俺の―― GM:パリンッ! キラキラキラ……――。 フェイ:え、、、 GM:ソイは砕け散ります――「私は本気よ? 早く選びなさい。あなたに仲間は必要ない、必要なのは同じ魔族の同志だけ」――ここで4人の体から立ち上る瘴気が勢いを増します。 パルン:う、ううう〜〜! ノア:ぐああああああ!! GM:メーアも苦しそうに呻いています。 オルフィ:私は……私はそのまま一歩前へ……フェイの方へ……。 GM:? オルフィ:フェイ、幼馴染みからの初めてのお願い……聞いてくれる? フェイ:オルフィ……。 オルフィ:お願い……みんなを助ける為に、私を殺して。 フェイ:な!? なに言ってんだオルフィ!!! オルフィ:フェイが、みんなを殺すのなんて私は見たくない……それに、みんなが助かるなら私は……。 フェイ:冗談は小鹿亭に帰ってから言えよ!! そんな事、二度と言うな!!! オルフィ:ビクッとして……――だって、だって……――と涙が。 GM:と、その瞬間、オルフィだけ他の3人より強い瘴気が立ち上ります。それは激痛を伴う邪気です。 オルフィ:あ゛あ゛あああ゛ーーーーー!!――と仰け反る! フェイ:レヴェナ!! GM:レヴェナはオルフィの方へ伸ばしていた手を下ろし――「少し、しゃべり過ぎよ?」 フェイ:オルフィ!! オルフィ:ビクビクしつつ倒れてる。そして私を見つめるフェイの中に流れる思い出―― フェイ:思い出!? オルフィ:小さい頃初めてあった時の私、ギルド『至高の皇帝』にラインの街に置いてきぼりにされた私達、マーナルと出会いラインで過ごした楽しい日々、そして……この冒険者になってから私を。 フェイ:オルフィ……。 ノア:そこであたいが苦しそうに片膝を付き呟く――フェイ……。そして思い出すあたいとの出会い、ザーボンおばさんの屋敷で苦戦するフェイの元へ駆け寄るあたい、強引に夜這いをかけられそうになったあの夜。 フェイ:……あんま、良い思い出無いな……(一同爆笑) オルフィ:落とすなーーー!!!(笑) パルン:そや! そないな事言ったら、ウチがそういう演出しにくいやろが!!(笑) フェイ:じゃ、じゃあ……ノア、パルン――とパルンとの思い出も……少ないけど思い出す。 パルン:ああ、思いっきり適当になってもーた……。 GM:では元に軌道修正……――「ご主人様……」――苦しそうにメーアが。 フェイ:メーア……。 GM:フェイの中に浮かび上がる思い、吸血鬼の屋敷でいきなりご主人様と呼び喜ぶメーア、役に立たずとも常に一緒についてこようとするメーア、オルフィや仲間達と笑顔でいるメーア。そして、山の中腹からもっと世界を見たいと言ったメーアを。 フェイ:俺は……。 GM:「さぁ……決めなさいフェイ。選ぶのはあなたよ」 ノア:フェイ……。 GM:「ご主人…様…」 パルン:…フェイはん…。 オルフィ:フェ…イ…。 マーナル:ナイスコンビネーションエコー(笑) フェイ:くっそおーーーー! 選べるかよ!! どうして俺が! みんな、みんな大切な仲間なんだ! 誰1人だって俺は失いたくない!! GM:「大切な仲間だから、あなたは殺すのよ……そして、それがキッカケになる」 オルフィ:き…っかけ……? GM:「さぁ、そろそろタイムリミットね。邪悪化した4人と戦う気? 私はもちろんそれでも良いけどね」 パルン:フェイはん……早ようしてや、ここにいる4人とも、悪ぅなってフェイはんを殺したいなんて思とらんで。 オルフィ:そうだよ……フェイ……私は……私はあなたを、殺したくない!! フェイ:馬鹿を言うな! なんとか、なんとかなる! 俺がなんとかする!! だから諦めるな!!! GM:「でも……どうしようもない」――ニヤリ。 フェイ:くっ……――本当に……どうすれば……。
ここでフェイのPLででん、本気で思考が堂々巡りになる。
GM:ふむ、本気で駄目なようだな、ならバッドエンドだが仕方ない。限界まで来ていた4人の瘴気が――4人の誰を殺すか悩む → やはり殺すのはまずいと思いとどまる → レヴェナに急かされる → 4人の誰を殺すか悩む → 以下、繰り返し ノア:待った!! GM:? ノア:そこであたいは今までに無い程叫び、それと共に一気に邪気が高まる!――ガアアァァッ!!! フェイ:ノア!? オルフィ:! ノア:邪悪化に抵抗しているからジワジワ来るんだろう? なら、受け入れちまえば1人だけ早く邪悪化するはず。 GM:ああ、それは有りです――「どうやら、自ら受け入れたみたいね」 オルフィ:自ら……受け入れた? フェイ:何を…何をしてるんだよノア!! ノア:ギュインッと目が赤く輝き、黒い気を放ちながらアウトレイジをゆらりとフェイに向かって構える! フェイ:ノア、よせ! 正気を取り戻すんだ! ノア:フェイに向かって切りつける(コロコロ)……18命中! これは演出で避けていい。 フェイ:じゃあ演出で避けた。 ノア:フェイの髪の毛を数本切り飛ばし、避けた場所の地面が砕ける。 フェイ:ノア!!! GM:「無駄よ。その子はもう私達"側"だわ」 ノア:ギシッ――剣を握り直すと共に邪気が剣に集る! ≪ボルテクスアタック≫≪スマッシュ≫≪バッシュ≫使用してフェイへ!――秘儀『ボルテクスバッシュ』!!! フェイ:ノア!? ノア:フェイ、あんたも本気できな!! 命中は(コロコロ)……20!!! フェイ:くそっ!――GM! ≪ストライクバック≫使ってノアのアウトレイジを弾き飛ばしたい! GM:対抗に勝ったらね。 フェイ:(コロコロ)……18! フェイト1点振り直し(コロコロ)……無理だ19。 GM:打ち下ろされるノアの剣! フェイ:間に……合わない!? オルフィ:フェーーーーイ!!!
交錯する2人の戦士……そして――
◆Climax02◆悲しき戦士、ノアの選択!! ノア:ぐふッ――とあたいは口から血を吐きます。フェイ:え? ノア:あたいの剣はぎりぎりフェイの横に落ち、フェイの刀があたいの胸を貫いている。 フェイ:な……ど、どうして。 ノア:最初からこうするつもりだったので良いねGM? GM:構いません。予想がついたので。 フェイ:どうしてだよノア! 今の一撃、お前を狙ったわけじゃないのに……どうして自分から!! ノア:ふっ……と笑いましょう。 フェイ:ノア……。 GM:「あははははははっ! フェイ、やっちゃったわね? (パチンッ)ほら、約束通り他の3人の邪悪化は解除してあげる! あっはっはっはっ! あなたは自分で、大事な仲間だと言っていた女を殺したのよ! あーー面白い!!」 フェイ:お、俺……――ノアから刀を抜いて、その真っ赤な刀身を呆然と。 GM:「さぁフェイ、あなたは人殺しよ? これでもう皆と一緒になんていられない。あなたの居場所は―― ノア:そこでドカンッ!! とレヴェナのセリフを断ち切り、あたいの剣の一撃が衝撃波になってレヴェナの真横を通り過ぎる! GM:「なっ!?」 ノア:あたいは死ぬだろう。あんたの望み通りフェイの一太刀によってね。 オルフィ:ノア。 ノア:だけど、それ以上、憎らしい口を開くなら……あたいが全身全霊を持ってあんたをぶっ殺す。たとえこの身がどうなろうとも!!――鬼の形相で睨む! それは魔族させ怯むほどの気迫!!! GM:魔族でさえ怯むのか(笑) ならレヴェナは「ヒッ!」と小さく悲鳴を上げたあと、そんな自分に苛立ち、それでもノアと相対する危険性を肌で感じて――「い、いいわ、今回はあなたに免じて引いてあげる。でも忘れない事ね、フェイが私達の同族になる事は確実。あなた達と一緒にいられるのもあと僅かと言う事を」――そのままレヴェナは魔法を使って消え去ります。 ノア:レヴェナが去ったのを確認してから、その場に倒れこむ――借りは……返したよ…… オルフィ:ノア!! GM:「ノアさん!」――とメーアも。 パルン:ウチもアコライトの端くれや、傷を確認してから、まだ―― ノア:致命傷だ。もう気力で最後の言葉を残そうとしているだけって感じで。 GM:「≪ヒール≫! ≪ヒール≫!!」 オルフィ:≪シームルグ≫!……どうして!? 治しなさいよ!!! パルン:その2人に言うように――無理や、ノアはんはもう……。 オルフィ:そんなの!? そんなこと……。 GM:「う、ううう……」 ノア:フェイ……。 フェイ:………………。 ノア:フェイ……あたいは、冒険者になって、あんたに会えて良かったと思ってる……あたいは昔、ちょっとした事で父親を殺してしまったんだ……ずっと、ずっと後悔してた……―― フェイ:ノア。 ノア:――でも、最後にあんた達を……あたいにとって家族と言えるような……仲間達を、救って死ねるんだ……こんなに、こんなに嬉しいことはないよ……。 フェイ:グッ――ノア……。 ノア:1つ、頼まれごとを……してくれないかい? オルフィ:……何? ノア:あたいには弟がいてね。ずっと1人にして来たから、あたいの事を心配していると思うんだ……だから、弟に会ったら……あたいはあんたの幸せを願って……いる……って……」 オルフィ:うん、伝える。約束するよ! するから!! ノア:あたいはもう喋らない。満足な顔で口をパクパク動かした後、最後の力が抜ける。 ――『ノアーーーーー!!!!!』 GM:「う……うう……」――とメーアも泣いています。 パルン:複雑や……ウチは邪神側の人間やけど……なんや、胸が苦しくって……。 フェイ:俺は去ります。みなに背を向けて、無言で。 オルフィ:じゃあ私は冷たく――逃げるの、フェイ? フェイ:…………このまま、ここにいても、オルフィ達に迷惑をかけるだけだ。 オルフィ:どうして……そう思うのよ。 フェイ:長い付き合いだ……お前の考えてる事ぐらいわかってるつもりだ。 オルフィ:フェイ……あんたは……―― マーナル:そこで登場!――なにをグチグチ言っているんですか!!――と≪ファイアボルト≫をフェイに。 フェイ:マ、マーナル!? マーナル:あなたは皇帝様の後継者なのですよ、もっと頭を働かせなさい!――と≪ファイアボルト≫! フェイ:避けないけど……。 マーナル:いいですか、魔族の脅されたからなんだと言うのです!――と≪ファイアボルト≫! パルン:………………。 マーナル:いつものあなたなら、あそこは選ぶべき場所じゃなかったでしょう!!――と≪ファイアボルト≫! フェイ:ぐっ――。 マーナル:いつものあなたなら、あそこはまっさきに魔族を倒しに向かっていったでしょう!!――と≪ファイアボルト≫! フェイ:でも……だからって……―― マーナル:"だから"も"でも"もありません!!――と≪ファイアボルト≫! フェイ:ぐはぁ……。 マーナル:良いですか、魔族になったからと言ってどうだと言うんです。あなたにはこんなにも信じてくれていた仲間がいるじゃないですか。ノアの事は仕方ありません。過ぎた事です……ですが、あなたはこのまま、ノアを殺したまま去っていくつもりですか!――ツカツカと近づいて。 フェイ:……コクリ――頷く。 マーナル:根性が足りん!!!――グーで殴る!!! 一同:『おおっ!!!』 マーナル:あなたは、仲間を何だと思っているのです! 私やオルフィを、ずっと小さい頃から一緒だった家族を、何だと思っているのです! フェイ:でも俺は……もう……。 マーナル:フェイ、あなたは何ですか。魔族なのですか、人間なのですか。 フェイ:……わかってるよマーナル、俺はフェイ。フェイ=スレニオンだ。 マーナル:――なら、あなたがやるべき事も解りますね。 フェイ:ああ、やれるだけの事はやるさ……いや、やってやる! マーナル:では、皆に言う事があるでしょう? フェイ:メーア、パルン、マーナル……そしてオルフィ、自分でも何が起こるか解らないけど……一緒に行って欲しい。俺はあいつを……倒したい。 パルン:しゃーないなー、ここまで関わって1抜けたとは言えへんしな(笑) GM:「メーアも一生懸命お手伝いします!!」 マーナル:もしもの時は、また私があなたの目を覚ましてあげますよ。 オルフィ:………………。 フェイ:オルフィ……。 オルフィ:フェイが本当にやりたいと思ってる事を、私は反対なんてしないよ――と、無理に笑顔を。 フェイ:オルフィ……みんな……ありがとう。 ◆Ending01◆そして帰路に……
ゲブラ山を背に『碧い烈風』の冒険者達がラインへ向かって歩いて行く。皆、心身ともに疲れきっていたが、それでもその顔には決意の表情が浮かんでいた。
GM:ではエンディングです。マーナル:の、前にGM! けっきょく私はいくら宝石を拾ったのでしょう?(笑) オルフィ:マーナルーー!!(笑) フェイ:カッコよく締めておいて、やっぱソレか!!
マーナルはマーナルである。
GM:では(【幸運】判定の達成値D6)×100Gって事で。マーナル:(コロコロ)……低っ、11成功って事は、11個振れるわけですね(コロコロ)……合計32なので、32個の宝石をゲットしました(笑) パルン:じゃあ帰り道がてら――ところでマーナルはん、そのバックパックの膨らみはなんやねん? マーナル:ああ、これですか? 宝石ですよ。 パルン:宝石? マーナル:ああ、そんな所にも、私ったらポロポロと落としていますね。まったく拾い過ぎてバックパックからはみ出ちゃって(笑) フェイ:それってもしかして吊橋の下で光ってたヤツ? マーナル:ええ、そうですよ? もうホクホクですね(笑) オルフィ:あ、ん、た、は〜〜! みんながシリアスに魔族とやりあってた時に、なにをしてるかーーー!!!――と思いっきり蹴り上げる!!(一同爆笑) マーナル:ああ、私の宝石達!?(笑) フェイ:そんな宝石がキラキラ輝いて、今日は終了って事で(笑) ◆Ending02◆そして激動へ
ゲブラ山を背に『碧い烈風』の冒険者達がラインへ向かって歩いて行く。皆、心身ともに疲れきっていたが、それでもその顔には決意の表情が浮かんでいた。
GM:ゲブラ山頂上、フェイ達が去った後、暗雲もどこかへ消え去り見えなかった太陽が顔を出す。時間的には朝日だね。ノア:何と言うか……あたいのシーン? GM:最後ですから是非(笑) シナリオ的にはマーナルの言うようにレヴェナと戦うエンドを考えていたので、時間も早く終って1時間余ってるぐらいだ(笑) ノア:仕方ない。あのまま何も決断しなかったら、あたい達4人とフェイが戦ってたんだろう? GM:その通りです。一番のバッドエンドになります。PC達のうち、何人死人が出るか私でもわかりません。 ノア:そうならない為に、まさに犠牲に……それはそれで納得しています。 GM:では最後にノアのエンディングを演出しましょう。 ノア:山頂の崖の上から去っていくフェイ達を見ているあたいがいる。 GM:その姿はうっすらとしており、後ろが透けて見える。 ノア:そのあたいは今までに無い程、穏やかで優しい表情で仲間達を見送り、そして消えます。 オルフィ:その瞬間――あれ、なんでだろう……涙が勝手に。 パルン:ウチもや……。 マーナル:……ノア。 フェイ:ぐっと涙を振り払って――何してるんだよみんな! こんな所でもたもたしてらんないだろ!――と走りだす! オルフィ:ちょっとフェイ!! フェイ:そして心の中で俺はノアを思う――忘れない……絶対に……。 アリアンロッドRPGリプレイ
みっしょん08 『ロスト・マウンテン』 FIN |