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巨神戦記 ギガントマキア
シナリオ『勇者よ立ち上がれ!』リプレイ
2005年12月18日セッション録音

キミ達にだけ世界の真実を公開しよう
彼等は戦い続けていた
勇気ある約束を胸に
西暦が終わり一千年の時が流れても
大切な誰かを守るために

巨神戦記ギガントマキア

『悲しみの先の希望』

これは、人類存亡をかけて鋼魔と戦う
勇者達の物語である

◆はじまり

GM:では、これより巨神戦記ギガントマキアを始めたいと思います。ギガントマキアは今から一千年後の世界が舞台です。
西蓮:って事は未来SFモノ?
GM:いや、ファンタジーだ。
西蓮:正反対だし。
GM:一千年後の世界では、すでに西暦の機械文明は失われ、文明レベルは中世ぐらいになっています。ちなみに物語の舞台となるのは列島と呼ばれる島なのですが、そこに生きる生物は"赤い血"ではなく、"白い血"が流れています。
ガルチラ:アンドロイドって事か?
GM:惜しい、でも遠い。
ガルチラ:どっちなんだよ(笑)
GM:まぁ種族の説明はキャラ作の時にするとして……この世界は剣と魔法と言いましたが、ルールブックの表紙を見る限り嘘八百です。
ふじわら:まったくです。ロボとか銃とかありますよ?(笑)
DNE:どう考えても近未来ロボTRPGですし(笑)
GM:その通り!(西蓮:じゃあSFで合ってんじゃん) 世界はファンタジーな中世ですが、それはあくまで一般人の話です。キミ達は失われた西暦の遺物、巨大な戦艦や巨大なロボットを操り敵と戦います。
ふじわら:強引に繋がった感じがします(笑)
GM:そんな事は無い。キミ達がロボに乗って戦うと言ったが、これは大変レアな事です。どれぐらいレアだと言うと、世界中に箱舟(戦艦)は1隻、ロボでさえ3機しかありません。
ガルチラ:たった3機!? 熱い設定だ。
※解説1 「巨神戦記ギガントマキア」
 こういった解説において、今回プレイする巨神戦記ギガントマキアの説明を補助的に入れていきたいと思う。まず巨神戦記ギガントマキアは鋼魔と呼ばれる敵ロボットと戦う、ロボットTRPGである。舞台は一千年後の列島(1千年後の日本に似た島国)。そこは神の血壁と呼ばれる真っ赤な霧によって隔離された場所である。この血壁を一般人は認識できない、その理由はある組織によって列島全体に張られた結界(幻想結界と呼ばれる)に起因する。幻想結界は組織が危険と判断したものを現代人に認識できなくする働きをする。それは西暦の遺跡や科学技術、そしてディアボロスと呼ばれる敵の存在である。無論、PC達が繰り広げるロボ同士の戦いも認識できない。つまりPC達は人知れず世界を危機から救っているのだ。
GM:そしてPC達も特別な存在です、その名をクルースニク!
西蓮:クルースニク!
GM:復唱ありがとう(笑) クルースニクとは凄い人の事を言います。
上野:説明早っ!
GM:まぁどの程度凄いと言うと、生物には霊力を生む霊的器官がありそれをチャクラと言います。常人はそれが7つあるのですが、PC達には8つ目が開眼しています。ソレぐらい凄い。
ふじわら:あの〜ぜんぜん解らないんですが……。
GM:敵のロボットとやりようによっては生身で戦えるぐらい凄い。
ふじわら:それなら解ります(笑)
GM:そんなクルースニクですが、これはある日突然目覚めます。するとやる事なすこと天才な彼等は常人からは仲間外れにされるわけです。そんな寂しさに打ちひしがれている時、すっと手を差し伸べてくれるのがアークと呼ばれる組織です。
ガルチラ:嫌な組織ですね。
GM:『キミは孤独かもしれない、しかし、キミの力が必要な場所がある』
西蓮:「……それは?」
GM:『戦場だ(一同笑)』
上野:ひどい組織にしか見えないぞ?(笑)
GM:そんなアークも基本は世界を救うために動いています。なにせこの列島の中で西暦の遺跡を使えるのはアークのみです。
西蓮:そりゃ、常人離れした天才達をヘッドハントしてるしな。
………………………………………………………………………………………………
GM:ではキャラクターを作成してもらいます。最初はクラスの決定です。まずは[フュージョナー]。これは味方のロボットである神格機兵に乗って戦うパイロットです。
ガルチラ:主人公か。
GM:そう、主人公。というのも、敵は最初"人魔"と呼ばれる人間状態なのだが、ピンチになると外界から鋼魔を召還して融合します。そうなった時、鋼魔(敵ロボット)と対等以上に戦えるのは神格機兵を乗りこなせるフュージョナーだけだからです。
上野:確かに主人公だ(笑)

GM:
次に[ミンストレル]、歌を歌って神格機兵を支援するオペレーターです。ロボの回避上げたりダメージ上げたりできます。
ふじわら:もしかしてヒロインですか?
GM:正確には"ヒロインっぽい"立ち位置です。別にヒロインやっても構いません。今日のシナリオではその辺も含みを持たせる為、NPCでヒロインは出しません(笑)
ふじわら:じゃあミンストレルはヒロインやれって事じゃないですか(笑)

GM:では次に、さっき言った箱舟、これの艦長を[ロード]と言います。「主砲発射っ!」とか言える人(笑)
DNE:アークの組織で1番偉いのですか?
GM:それは違います。アークでは各部署のトップが1番偉く、さらにその上に"マザー"と呼ばれるアーカイバAIが存在し、その人が最高権力者です。ロードは戦闘になった際の実動隊隊長って感じです。

GM:
今まで説明したのがPC1、2、3の主要メンバーです。
西蓮:じゃあ次からは適当なサブキャラか(笑)
GM:サブキャラです。まずPC4[メイガス]。簡単に言って魔法使い。生身で戦う人その1。
西蓮:生身? 魔法使いなのに?
GM:フュージョナーはロボに乗って戦います。ロードは箱舟に乗って戦います。ミンストレルは歌で支援します。メイガスは直接生身から魔法を放って戦います。
西蓮:敵ロボの前で生身って事か。
GM:そうです。気をつけて下さい。敵が人間状態の人魔戦なら余裕ぶれます。

GM:最後PC5[レンジャー]、生身で戦う人その2。さっきのメイガスは魔法ですが、こっちはまさに肉体で戦います。<エイテリック・ボウ>とか、過去の遺産(西暦の武器)で戦います。
上野:44マグナムとか?
GM:いや、それだと古過ぎる(笑) リアル世界よりかなり科学が進んで、霊力を殺傷力に代えられる武器が生まれました。それぐらいの武器を使います。
上野:どっちにしろ生身だから気をつけろ! か。
GM:そんな感じです。ではシナリオのハンドアウトを読み上げます。さっきのクラスを念頭に置いて好きなのを選んで下さい。

●ハンドアウト(1)
初期シナリオキー:ユート
推奨クラス:フュージョナー
初期シナリオキーとの関係:
キミは森の中の小さな村で育った。父と母、そして弟のユートの小さな家庭。キミはアークからのスカウトがあった時、そんな小さな幸せを守るためフュージョナーへの道を選んだ。
目的:
ユートを救う。シナリオの終了時までユートが生き延びていれば、目的達成となる。

ガルチラ:
おお、普通にハンドアウトだ(笑)
GM:ま、こんな感じで。ちなみに現在アークは、鋼魔がPC1の故郷付近に現れたと情報を得て、PC1の故郷の村へと向かっています。
ガルチラ:いきなり弟ピンチじゃないか!


●ハンドアウト(2)
初期シナリオキー:マザー
推奨クラス:ミンストレル
初期シナリオキーとの関係:
キミはマザーから聞かされた、PC1の家族がすでに死んでいる事を。その事をPC1に伝えるか否か、マザーはキミに任せると言った。PC1が戦えるかどうか、それがアークの今を左右する。
目的:
マザーの信頼に答え、シナリオ終了時までにフュージョナー(PC)を立ち直らせる事ができれば目的は達成となる。

GM:
マザーは電脳世界を統べる仮想人格AIです。
ガルチラ:ちょっと! いきなりPC1の弟が死んでじゃないか!
GM:それをPC1は知らないから。PC2だけは知っています。
ガルチラ:PC1の目的に『シナリオの終了時までユートが生き延びていれば、目的達成となる』……って! すでに死んでるんじゃ無理じゃん!!!(笑)
ふじわら:ち、違いますよ! 両親が死んでいて弟さんだけ生きてるんですよ。


●ハンドアウト(3)
初期シナリオキー:ガイル
推奨クラス:ロード
初期シナリオキーとの関係:
ガイルはキミが[ロード]の役職に付く前からの戦友だ。彼はレンジャーとして何度もキミのピンチを救い、キミも同じく彼を助けた。その彼が命を賭して[フュージョナーPC1]を生かした。キミは友の遺志に報いると誓う。
目的:
ガイルの仇を討つ。ガイルを殺した鋼魔を滅ぼし、ガイルの仇を討つ事ができれば目的は達成となる。

GM:NPCのガイル君は、オープニングでPC1を助けて死にます。
DNE:死ぬんだ(笑)
ガルチラ:じゃあオープニングでPC1は負けるんですね。
GM:ええ、負けます(笑)
上野:ガイル……[レンジャー]だから死ぬの?
GM:生身ですから。
西蓮:酷い(笑)


●ハンドアウト(4)
初期シナリオキー:レイカ
推奨クラス:メイガス
初期シナリオキーとの関係:
任務でやって来た村はキミの故郷である。故郷には家族であるレイカがいた。レイカを守る為に、キミは戦う。
目的:
シナリオ終了時までレイカが生き延びていれば、目的達成である。

GM:
今向かっているPC1の故郷。その村はPC4の故郷でもあります。レイカはお姉さんでも母親でも赤ちゃんでも好きにして下さい。
西蓮:PC1とは知り合い?
GM:そこもPC1役の人と相談して決めちゃっていいです。


●ハンドアウト(5)
初期シナリオキー:マザー
推奨クラス:レンジャー
初期シナリオキーとの関係:
キミはマザーから命令を受けた。PC1の故郷に現れた鋼魔を倒す事を。
目的:
マザーの信頼に答え、シナリオ終了時までに鋼魔を滅ぼす。

GM:
――です。
上野:めちゃくちゃ適当じゃないか!
GM:うん。4人でやる予定だったのに、5人来るんだもん。急遽だよ。
上野:て、適当過ぎる(笑)
GM:では各自選んで下さい。どれにします?
DNE:はい! 私は艦長が良いです。ロボに踏まれる生身も美味しいけど、やはり主砲発射がやりたいです(笑)
ふじわら:じゃあ私はミンストレルがやりたいです。ヒロイン狙いますよ?
上野:じゃあ俺はどうでも良い役柄なPC5、レンジャーで(笑)
西蓮:残るのはPC4の魔法使いと、PC1の主人公か。
ガルチラ:どうします?
西蓮:任せた。俺はメイガスで。
ガルチラ:主人公任されました(笑)
………………………………………………………………………………………………
※解説2 「種族」
 列島には4種類の人間が存在する。
1番多く存在するのは平均的な能力値を持つ[ヒューマン]であり、その姿は西暦に存在した赤き血の人間と変わらない。[エルフ]は身長が高く尖った耳を持つ種族だ、人の4、5倍の寿命を持ち知力や霊力に秀でる分体力が低い。[ライカンスロープ]は肉体の一部に獣の特徴を持つ種族だ。耳が獣の耳であったりする。寿命は[ヒューマン]と同じで知力が低い分体力が高い。最後が[マシンネイチャー]、肉体を捨て電脳世界でデータ生命体として残る道を選んだ西暦の人間が、機械の体に自身をインストールした存在。記憶にはプロテクトがかかり西暦の知識をひけらかす事はできなくなっている。全ての能力が高いが非常に死亡しやすい。
ふじわら:LPって何ですか?
GM:"死ににくさ"です。0になると完全死です。
ガルチラ:じゃあソレは高い方が良いか。
DNE:私はマシンネイチャーにします。
西蓮:LP1だぞ? 死ぬぞ?
DNE:主砲が1度打てれば良いので(笑) それにロードはLPが4あるので問題無いと思います。
上野:すげー! レンジャーはLPが1だよ! GM、種族の中で1番ギャンブルっぽいのは?
GM:ギャンブル? 強いけど死にやすいマシンネイチャーじゃないかな?
上野:じゃあマシンネイチャーで! 1+1でLP2(笑)
ガルチラ:俺は主人公だし……エルフにしよう。
西蓮:意味がわからん。
ガルチラ:だって人間の主人公じゃ普通じゃん、違いを出さないと(笑)
GM:はい、種族まで決まったら次は<フェイバリット>と<スキル>を選択して下さい。完全に初期キャラで行くのでフェイバリットは100EXP、スキルも100EXP、それが終ったら装備を50EXPとフェイバリットとスキル取得で余ったEXPで購入して下さい。
※解説3 「フェイバリットとスキル」
 <フェイバリット>とはクラスごとに決まっている特殊な技であり、クルースニクのみが使う事が可能な技だ。<スキル>とは今までの人生で学んだ技能や知識の事を言う。スキルには<白兵>や<霊力防御>、<情報収集>に<国際情勢>なんてモノまである。
ガルチラ:フュージョナーのフェイバリットの説明欄に"オーバーロード"って単語があるけど、これって何?
GM:キミの乗る神格機兵が真の力を発揮した状態の事だ。オーバーロード状態だと有り余るパワーで周囲に雷や炎を纏ったりするぞ。演出だが。
ガルチラ:演出かよ(笑)
GM:まぁ実際に必殺技とか撃ちまくれる状態って考えても良い。ただ、あまりに強すぎる状態のため、通常は封印されています。封印の解除にはロードの承認と、ミンストレルによる封印開封の宣言が必要。
ガルチラ:なんで最初からやっちゃ駄目なの?
GM:必殺技だから(笑) あと、強すぎるので周囲への被害とかを最小にとどめるため最後まで使わない……と思って下さい。
ガルチラ:了解……ちなみに"チャクラゲージ"って?
GM:この(とチャクラゲージのシートを広げ)シートがチャクラゲージだと思って下さい。フェイバリットを使用する為に、愛やら勇気やらのエモーションカードを消費しますが、消費したカードはこのチャクラゲージに置きます。フェイバリットは手札からカードを消費する事で発動しますが、神格機兵がオーヴァーロード状態の時は、その影響で全員手札では無くこの溜まっているチャクラゲージからカードを消費してフェイバリットを発動させる事が可能になります。
………………………………………………………………………………………………
※解説4 「神格機兵」
 説明が遅くなってしまったが、神格機兵とは西暦の時代に作られ現代まで残った巨大ロボットである。現在アークには3体の神格機兵が存在し、PL達は相談してその装備を決定する。[コアソウル]という人の想いをエネルギーにかえるシステムを積んでおり、これを解放する事でオーヴァーロード状態という真の力を発揮した状態になれる。
GM:はい。キャラクターをそこまで作ったら、次は神格機兵を作成します。まずは素体となる機体は3種類あります。万能型の普通な機体[エクレール・シュヴァリエ]、重武装で最大の攻撃力と防御力を持つ[グリタール・ファンタズマ]
ガルチラ:足遅そうだ……。
GM:足遅いです。最後に常に飛行状態だけど装甲薄くてお勧めしない[セア・クシポス]。
西蓮:確かに……なんか弱そうだ(笑)
上野:これは誰が選ぶんだ?
GM:全員で相談です。

――結果、ガルチラの「ビジュアル系で行こう」の一言で[セア・クシポス]に決定。

GM:次にフュージョナーがコックピットを選びます。
ガルチラ:<脳波コントロール>で。
GM:次にミンストレル。メインアームの武器を選んで下さい。右腕の武器です。
ふじわら:火炎放射砲とかオモシロイけど……射撃系っぽいので<弾質変換型長銃(クロスアドヴェント)>にしてあげます(笑)
ガルチラ:助かる(笑)
GM:次はロード、サブアームの武器を選んで下さい。左腕の武器です。
DNE:指ミサイルで。
西蓮:サブアームは近接用でなくていいのか?
DNE:指ミサイルが良いです。
GM:(<爪型小型ミサイル(バレットネイル)>ね)……最後、機体の背中につけるアウターモジュールをメイガスとレンジャーのPLが2人で相談して決定して欲しい。
西蓮:2人で相談する割りに選択肢が3つしかない。
上野:どうする? やはり近接か? それとも機体の打たれ弱さを補う為に追加装甲がいいかな?
西蓮:いや、どうせなら華々しく散れるように装甲は薄いままで、短所も補うのはやめよう(笑)
ガルチラ:ちょっと!
西蓮:って訳で3つ目も射撃武器、<エーテルカノンモジュール>に決定(笑)
ガルチラ:なんか銃器ばっか積んだ飛行機体になってしまった……。
GM:はい、神格機兵も完成したので、各PCのライフパス(クルースニクに覚醒した事件・聖印が現れた位置・クルースニクに覚醒したときに得たフェイバリット・人生の目的・日常の生活/趣味・ポリシー・コネクション)を決定して、最後に名前を決めてキャラクターは完成です。
西蓮:名前は日本だし漢字か?
GM:基本的にはカタカナです。トシキ=サカキバラとか、リサ=グレースとかになります。ただし名前を漢字にすると、墓場島と呼ばれる列島内で鎖国している国の出身になります。墓場島はサムライとかいる場所だと思ってくれれば良いです。
西蓮:じゃあ墓場島出身にしよう。
GM:キャラクターが完成したら、エモーションカードを引いて横に座っているPCに対する感情を決定してキャラクター作成は終了です。ちなみにその時引いたカードが初期手札です。

◆特務隊ドラゴンロードの面々

シン
クラス:フュージョナー
種族:エルフ  年齢:17(外見)  性別:男性
覚醒:怪しい薬  聖印:右胸  目的:外界へ  日常:傭兵
ポリシー:子供を大切にする  コネクション:箱舟の頭脳アップル
武器:レイピア
フェイバリット:<七門連結起動『神剣』><サモン・ギガース><機神融合>
初期感情:トサカへの希望

ガルチラ:名前はシン。種族はエルフなので外見は17歳の実年齢は100歳ちょっと。
GM:本気でエルフ主人公か。
ガルチラ(以下シン):一人称はボク。ポリシーが上手い事に子供好きと出たので、弟や村の子供達の為にフュージョナーになったと思う……いや、思います。
GM:弟のユートは何歳ぐらいが良い?
シン:そうですね……8歳ぐらいで。
GM:了解。
シン:基本的に優しい主人公をやります。アークでこの列島を守っている神の血壁が少しずつ縮小して来ていると聞かされ、すぐにでも結界の外へ出て原因を解明しないと! とか思っています。
GM:なるほど。主人公設定だ(笑)


リズリサ=ボーデン
クラス:ミンストレル
種族:ヒューマン  年齢:12  性別:女性
覚醒:逃避  聖印:腹部  目的:道を究める  日常:遺跡の守人
ポリシー:任務絶対主義  コネクション:神秘の探求者エスプリ・コールマン
武器:バンシー=コード
フェイバリット:<虚門霊輪起動『虚空』><アネモス><ネクター><フォースシェル><レクイエム>
初期感情:シンへの友情

ふじわら:
リズリサ=ボーデン、リズって呼んで下さい。人間の女性で12歳。
一同:『若い!』
ふじわら(以下リズリサ):シンが幼子大好きとの事なので、幼女にしてみました。
シン:誤解を受ける事を言わないでくれ! ボクは子供は守らないといけないって思っているだけで、そういう趣味は無いよ!!
リズリサ:一人称はリズかリジィで(笑) 昔、人魔になった友達に襲われてクルースニクに目覚めました。
GM:その時、タイミング良くアークに救われたんだろうね。
リズリサ:たぶんそうです。普段は遺跡を散歩するのが趣味です。なんか西暦の遺跡を探している一般人のコールマンさんとちょくちょく会います。
GM:コールマンが『この辺りに真実が眠っている……はず。ん、リズじゃないか?』
リズリサ:またオジさんやって来たんだ。ここに何かあるの? リジィには何も見えないけどなぁ(笑)
シン:やってそうだ(笑)
リズリサ:任務絶対主義で言われた事は守ります。データ的には完全支援系だから、みんな頑張ってね!


ザラフ=フェイム
クラス:ロード
種族:マシンネイチャー  年齢:16  性別:女性
覚醒:戦場  聖印:右太股  目的:愛する者を守る  日常:貧乏行商人
ポリシー:清く正しく美しく  コネクション:電脳神マザー
武器:――
フェイバリット:<心門霊輪起動『心眼』><サモン・ノア><エーテルブラスター><バトルシップ・モード>
初期感情:リズリサへの希望

DNE:名前はザラフ=フェイム、種族はマシンネイチャーで外見年齢は16歳です。
GM:女性艦長か。
DNE(以下ザラフ艦長):この時代に目覚め、そのままアークで戦いの日々、そんなある日クルースニクに目覚めました。ポリシーは清く正しく美しく。クールビューティーです。
リズリサ:冷静な役だね。信頼してるよ艦長?(笑)
ザラフ艦長:わかりました。
シン:ちなみに普段の貧乏行商人って何です?
ザラフ艦長:ああ、少々趣味で西暦時代の妙なオモチャを売っています。別にお金を稼ごうとしているわけでもないので営業スマイルは0。なので広げているだけです。
GM:本気で趣味だな。


王河=竜
クラス:メイガス
種族:ヒューマン  年齢:44  性別:男性
覚醒:赤い血  聖印:左手の甲  目的:人魔救済  日常:自称・芸術家
ポリシー:人命尊重  コネクション:影の教皇リーゼ・セクト枢機卿
武器:シェード=コード、サラマンダー=コード、アリアンロッド=コード
フェイバリット:<風門霊輪起動『裂風』><ピクシー=コード><テレポート=コード><ゴーレム=コード><ミラージュ=コード>
初期感情:ザラフ艦長への勇気

西蓮:
王河竜、種族ヒューマン、年齢44歳。
リズリサ:おじさんだ!
西蓮(以下王河):父の代に墓場島から出てきてPC1の村で暮らしていた呪術師。自らの体に赤い血が流れている事に気がつきクルースニクとして覚醒、聖印は左手の甲に発現した。人魔を倒す事を目的に戦い続けてきた30数年、ライフパスだけ見れば主人公なのに神格機兵にはなぜか乗れなかった(笑)
シン:確かに……それで若くてフュージョナーだったら、ボクはスピンアウト主人公ですよ(笑)
王河:まぁな(笑) ポリシーは人命尊重、100人の人間を救う誓いを立てていて……掛け算しよう(コロコロ)……22かける(コロコロ)……63。
GM:いや、100人越えてるし。
王河:じゃあ99人まで救った事にしよう(笑) それで普段は芸術家きどりなので、その芸術は納豆アートと言って納豆を壁に叩きつけ、それを芸術として評価する。100回かき回したときの粘り具合が……とか。
シン:それならスピンアウトしないですむ(笑)
王河:ちなみにハンドアウトのレイカっていうのは17歳の娘って事で。
GM:了解。


トサカ=アーデ
クラス:レンジャー
種族:マシンネイチャー  年齢:40  性別:男性
覚醒:魔術の暴走  聖印:自分の影  目的:奪還  日常:巡回聖職者
ポリシー:スリルを楽しむ  コネクション:影の教皇リーゼ・セクト枢機卿
武器:シェード=コード、サラマンダー=コード、アリアンロッド=コード
フェイバリット:<神門霊輪起動『覚醒』><ピクシー=コード><テレポート=コード><ゴーレム=コード><ミラージュ=コード>
初期感情:王河への友情

上野:
名前はトサカ=アーレ。外見が40歳の男。
リズリサ:おじさんが2人いる!?(笑)
王河:おじさん2人は死ぬ要員だから(笑)
上野:ワタクシはですね(←変なイントネーションの発音)
シン:何!? その変な怪しい宗教家みたいなしゃべりは!!
トサカ:ソレには訳があるのです。実は若い頃、自分の魔法が暴走して魔法が使えなくなり、おまけに恋人は人魔になって逃げ去ってしまい、いつの間にかアークに勧誘されて、気が付けばアルシュ聖法国の宗教勧誘の一員になっていました。
シン:だからそんな変な言葉使いなんだ……。
トサカ:ちなみにポリシーが[スリルを楽しむ]なので鎧などは着てません。
GM:頭悪いな(笑)

■オープニング■

◆オープニング1:旅立ちの日の夢

GM:ではオープニング開始です。最初はシン、キミがアークに誘われた頃です。
トサカ:10年前って事で。
シン:なんでトサカさんが言うんです?
トサカ:ワタクシが勧誘に来たからに決まってるじゃないデスカ――アナタもアルシュ聖法国……でない、アークに入りまショウ(笑)
シン:そ、そうだったのか……。
トサカ:アトでまた来ます。世界を救うために一緒に戦いまショウ。良い返事を期待していマス。
シン:………………。
トサカ:いなくなりました。
シン:GMに質問があります。ただ単にそこら辺に住んでいる人は、世界がやばいって事を理解していいんですか?
GM:正確に言うと、キミ達クルースニクは化け物や西暦の遺跡を視認できます。ですが一般人は化け物が暴れた時も「(ただの自然災害かー)」と思ってしまうので「最近自然災害が多いなぁ」程度の認識です。
シン:なるほど。
GM:まぁ最近そういう事もあったでしょう。村の近くで大地震が起こって、7歳ぐらいの村の女の子であったレイカとかが逃げ回っている村に、キミは1人だけ化け物の姿を見る……とかね。
王河:すでに俺は村から出ていたのだな。
GM:きっとそんな感じです。幸い大地震……化け物は通り過ぎて村は助かりましたが、キミはその見た事を村人に……言う?
シン:言いますね。それこそ一緒にいたレイカとかに相談します。
………………………………………………………………………………………………
王河:(レイカになって)『ええ!? そんなのいなかったよ?……やだ、シンお兄ちゃんがおかしくなっちゃった!』(笑)
シン:当時7歳のレイカに言われるのはキツイなぁ(笑)
GM:無論、聞いていた他の村人も揃って言います――「ばっかじゃねーの?」(笑)
シン:うわぁ……いきなり仲間外れ。
GM:お母さんもお父さんも心配しそうな視線をシンに向け、小さな弟だけが――「お兄ちゃんが見たって言うなら、ぼく信じるよ?」――と言ってくれます。
シン:ありがとうユート。でもいいさ、皆がボクを変だというのも解る。
GM:と、そんな大地震は回想だったりするのかな?
シン:そうですね。では現在に戻って決意した顔でトサカさんが来るのを待っていよう。
………………………………………………………………………………………………
トサカ:バーンッと扉を開けて――決めたようですネ?
シン:はい、ボクには化け物が見える。認めます。
トサカ:そうです。あなたには見えるのデス。さぁ一緒に行きまショウ。あなたが来る事は解っていまシタ。
王河:そこでアークから通信が入る――『トサカ、急ぎ戻ってきて下さい、王河がやられました!』
トサカ:オー、それは大変デース。急ぎ戻りマース。
ザラフ艦長:しかし怪しい人ですねー(笑)
リズリサ:本気でその人に付いていっていいの?(笑)
シン:う〜ん、迷いたくなるな(笑)
GM:そんなシンをユートは見つめています。シナリオキー『ユート』をあげます。エモーションカードを引いて下さい。
トサカ:ワタクシは?
GM:むぅ、本当はPC1しかもらえないのになぜか登場しているからトサカにもあげよう(笑)
トサカ:ありがとう(笑) ではアークへ戻る為に去って行きます。
GM:「お兄ちゃん、行っちゃうの?」――ユートはシンに言います。
シン:トサカを追いかけようとして、ピタっと止まり――ああ、皆からは変だと言われても、それでもボクにしかできない事があるならボクは行こうと思う。
GM:「大丈夫だよお兄ちゃん、レイカちゃん達は変だ変だって言っていても、ぼくはお兄ちゃんの事を信じているから」
リズリサ:ユート君、良い子だ。
シン:しばらくの間、父さん母さんと一緒に良い子にしているんだぞ?――クシュクシュっと髪をなでます。
GM:ユートは泣いてしまいますね。
シン:やるべき事が終わったら、きっと帰ってくる。
GM:「えっぐ……本当?」
シン:ああ、約束だ――指切りをしよう。
………………………………………………………………………………………………
GM:――と言った所で、キミは回想から覚める。場所はアークの箱舟内、キミの自室だ。
シン:んん……ああ、懐かしい夢だったな……。
GM:スピーカーから『まもなく鋼魔発見情報があった区域へ接近します、目標キーア村周辺、総員は直ちに第二種戦闘配備について下さい』――キーア村って言うのはシンや王河の故郷の村です。
シン:じゃあ服を着替えつつ――帰るのは10年ぶりか……。

◆オープニング2:衝撃の現実

GM:次はミンストレル、リズリサのシーンです。いきなりマザーと会話しているので、シナリオキー『マザー』をあげます。カード引いておいて下さい。
リズリサ:はーい。
GM:会議室に呼び出されたリズリサの目の前に、立体映像なマザーが現れます。
リズリサ:どうしたのマザー? 何か至急の連絡?
GM:「リズリサ、あなたにだけ伝えておかねばならない事があります」
リズリサ:伝えておかないといけない事? リジィに?
GM:ゆっくり頷いて――「あなたのパートナーであるシン、彼の故郷に向かっているのは知っていますね」
リズリサ:うん、知ってるよ。近くに鋼魔が出たんでしょ?
GM:「そうです……シンはやはり、楽しみにしているのでしょうか? 故郷に帰れる事を……」
リズリサ:故郷というか……家族に会えるのが楽しみみたいだよ? 最近ずっと写真見てるし。
シン:見てます。
王河:暗いぞ少年(笑)
GM:マザーは声を落として――「そうですが……ご家族の……」
リズリサ:どうしたの?
GM:「実は、出していた先遣隊からの報告にあったのですが……シンの家族はすでに死亡しているのです」
リズリサ:!?――と息を飲む。それから――嘘! だってシン、あんなに家族に会うのを楽しみに!!
GM:「しかし事実です」
リズリサ:じゃあ……シンは……シンはその事……。
GM:「シンにはまだ教えていません。これから鋼魔との戦闘があるかも知れないこの時期に、彼の心を乱すわけにはいきません」
リズリサ:それはそうだけど、じゃあどうしてリジィに!?
GM:「あなたはシンのパートナーです。彼の事は誰よりも知っています。シンの事を解ってあげられるのはあなただけなのです」
リズリサ:それは……そうかもしれないけど……。
GM:と言った所で、部屋のドアの所でガタッと音がして、誰かが走り去っていく音が聞こえます。
リズリサ:ちょっと見てみます。
GM:廊下に出ると、走り去って行くシンの後姿が見えます。
シン:ボクッ!?(笑)
GM:キミです。
シン:そ、そんな……父さん母さん……ユート……――全力疾走(笑)
リズリサ:マザー!? シンに聞かれちゃったよ!!!
GM:と、その声にかぶるように艦内に緊急警報が鳴り響く――『ポール級鋼魔接近中、その数……2!? 2機の鋼魔が同時に接近して来ます!! 戦闘員は直ちに第一種戦闘配備に付いて下さい! 繰り返します――』
リズリサ:マザー!?
GM:「今は、鋼魔の撃退を優先させましょう」――マザーは消えます。
リズリサ:そんな……シン!!――走って行きます。

◆オープニング3:ガイル…散る

GM:次は全員登場、演出戦闘のシーンだと宣言します。
王河:よし、演出なら好き勝手できるぜ!(笑)
GM:状況を説明しましょう。アークの箱舟に向かって接近して来た2機の鋼魔と戦っています。一方は青、一方は赤が特徴的な黒をベースとした機体です。
トサカ:2体もいるのか。
GM:シンは神格機兵に乗ってすでに戦っていますが――
シン:劣勢で押されまくっています(笑)
GM:そうですね、思った通りに機体が動きません。
シン:く、くそっ!!
王河:(大声で)どうしたシン! そんなハートじゃ村は守れないぞ!!!(一同笑)
ザラフ艦長:そんな熱いキャラなんですか?(笑)
王河:熱いぞ、44歳だが下地が熱血勇者だからな(笑)
シン:わかってます……だ、だけど――
GM:赤と青の2体は、まるで数十年連れ添った夫婦のように、息の合ったコンビネーション攻撃を繰り出してきます――ズシャズシャッ!!
シン:う、うわーー!!!(笑)
ザラフ艦長:シンの動きが悪い――艦長席で冷静に呟く。
シン:グググっと立ち上がる。
トサカ:エーテリック・ボウを乱射して威嚇しつつ――思い出すのデース! あなたは選ばれしクルースニク! 鋼魔に遅れを取ってはなりまセーン!
GM:1体の鋼魔がエーテリック・ボウの矢を払いのけ、もう1体が神格機兵にビシバシ攻撃を当て続けます。
シン:ううう…!!
王河:シン、そんな事では村も家族も守れないぞ!!!――ゴァッ!と無数の妖精を召還、数に任せて鋼魔を撃つ!!
GM:一瞬だけ鋼魔の動きが止まる。
シン:が、同じく家族と言われた所で頭の中に回想が蘇ってボクの機兵も動きが止まる!? そのスキを付いて鋼魔がコンビネーション攻撃! 吹っ飛ぶボク!!(笑)
リズリサ:シンッ!!!(笑)
王河:バッキャローーー!!! 戦闘中に集中力を欠く奴がいるか!!!! 村にはレイカだって居るんだ! 根性みせろ! フュージョナーだろうが!!!!
GM:一方、艦橋ではザラフ艦長の後ろにマザーが現れて呟きます――「やはり、今の彼では……」
ザラフ艦長:心に迷いがありますね。
GM:マザーも頷きます。
ザラフ艦長:マザー、宜しいでしょうか?
GM:「あなたに任せます」
ザラフ艦長:神格機兵に通信――シン、一度箱舟に戻りなさい。
シン:でも、ボクがやらなくちゃ……うわぁああ!!(笑)
ザラフ艦長:シン、これは命令です。世界に3体しかない神格機兵、ここで失うわけには行きません。トサカと王河はシンを援護して下さい。
トサカ:ラジャー!
王河:まかせておけ!!
………………………………………………………………………………………………
GM:そこでシーンが一度切れて、登場PCが固定されます。登場して良いのはトサカと、通信で登場のザラフ艦長です。
トサカ:OK!
ザラフ艦長:そのシーンとは?
GM:「トサカ、王河、シンの面倒は任せたぜ! デカ物2体の相手はオレがする」――と一歩前に出たのは、レンジャーのクルースニク、ガイルです。
トサカ:何を言っているのデス! ガイツ!
一同:『ガイルだ!!』(一同爆笑)
トサカ:オウ(笑)
ザラフ艦長:ガイル、何を言っているのです。いくらあなたでも2機同時に相手にするには荷が重いはずです。箱舟からも援護しますから、その隙に。
GM:「駄目だ艦長、敵は2体いる。神格機兵と箱舟を同時に狙われたら、それこそどうしようも無い。誰かが何とかしないといけないんだ」――と、腕を振るって巨大なエーテリックブーメランを飛ばす!!
トサカ:(変な発音で)『ソニックブッー』(一同爆笑)
王河:ブーメランだから!
トサカ:ガイルは敵が怯んだすきにしゃがみ込み、西暦の武器に力を溜め始める。
ザラフ艦長:ガイル……感謝します。王河、今のうちにシンを!
王河:わかった!!! だがガイルは!!!(←なぜか登場している王河)
トサカ:ワタクシがいます!
GM:「トサカ! オレが力を溜めきるまで持ちこたえてくれ!」
トサカ:まかせなサーイ!――突撃〜!――うわー、やられたーー(一同爆笑)
王河:クソの役にも立たないのかよ!!!(笑)
トサカ:ッペチャ。
ザラフ艦長:ガイル!!!――2機の鋼魔がガイルに近寄って行ったって事で。
GM:「くそ、2機とも無傷じゃ限界を超えて撃つしかないか……」――チラッとペンダントのロケットを見ると艦長に通信を入れる――「ザラフ艦長、聞いているか。オレは今から最後の力を使う」
ザラフ艦長:まさか、あの技を!?(笑)
GM:「ああ、あの技だ」
ザラフ艦長:でもそれをしてしまったら、あなたの命が!!
GM:「オレの体が光ったら、急ぎ離脱してくれ」
ザラフ艦長:でも……。
GM:「頼む艦長、オレはもう十分生きた。後は若い奴に任せるさ」
ザラフ艦長:………………。
GM:「トサカ、王河……すまないな。今日からはトリオじゃなくコンビでやって行ってくれ」
トサカ:トリオ?……ああ、オヤジトリオの事ですネー? ガイル、一緒にしないでくださーい!(一同笑)
王河:トサカーーー!!! それは俺の台詞だーーー!!!(一同爆笑)
リズリサ:十分良いトリオじゃん(笑)
GM:「艦長、シンはいつか本物になる奴だ、頼むぜあいつの事を」
ザラフ艦長:わかりました。あなたの遺志は必ず引き継ぎましょう。
GM:ガイルは光だします――「いくぜ、オレの最後の必殺技!<ブロークン・インフィニティー>!!!」――ガイルから放たれた縦一閃の光が、2体の鋼魔を真っ二つに切り裂く!!
トサカ:サマーソ――
王河:黙れトサカ!(笑)
GM:その瞬間、2機の鋼魔は爆発し消滅します。登場してたPCにはシナリオキー『ガイル』をあげます。
ザラフ艦長:オペレーターから『鋼魔の反応……消滅しました』と言われ呟く――ガイル、あなたの死は無駄にはしません。

◆オープニング4:キーア村への帰郷

GM:最後のオープニングシーンです。シーンプレイヤーは王河、オープニング3の戦いから少し経って箱舟はキーア村に到着しました。村は祭りの準備を行っています。
王河:そういえば、そろそろ収穫祭だったな。
GM:箱舟は村の近くに停泊しますが、村人には見えません。西暦の戦艦なので。
王河:じゃあせっかくだし家に帰ろう、ドカンと扉を開け放って――レイカ!! 帰って来たぞ!!!
GM:「お父さん!?」
王河:ハグハグ抱擁!――レイカ、こんなに大きくなって!!
GM:「あ、あつくるしい!」(一同爆笑)
シン:というか、10年前ですでに王河さん村出てましたよね? 10年以上会ってなかったらレイカは普通不信がるんじゃ。
王河:そんな事言わないでくれレイカー! せっかくの親子感動の再会なんだ! 熱く場面を演出しようじゃないか!!
GM:「うわぁ……お父さん、本当に帰って来たんだね」(笑)
王河:当たり前だ! それにさっきの怪物もお父さんが倒したんだぞ! すごいだろー!
リズリサ:馬鹿な人にしか見えない(笑)
GM:レイカは言います――「怪物? 何言ってるの?」
王河:(大げさに頭抱えて)そうかーっ! 一般人には見えなかったんだーっ!(一同爆笑)
GM:レイカは昔の父親に重ねて変に納得顔です。
王河:違う違う、さっきの災害をお父さんの偉大なる魔法で鎮めたんだ! どうだ、凄いだろ?
GM:「はは……お父さん、成長してないね」
シン:"変わってないね"じゃなく"成長してないね"ってのがなんとも(一同爆笑)
王河:信じてない!?(笑)
GM:「まぁそれはともかく、せっかく帰ってきたんだからお祭りぐらいは一緒に出れるよね? もうすぐ収穫祭だよ?」
王河:そうか、やはり収穫祭か! もしかしたら俺の帰ってきたパーティーかもと思ったんだがな!
GM:「いやだなぁお父さん、あるわけないじゃん♪」(一同笑)
王河:ショック……。
GM:「ま、まぁ、お父さんの歓迎会は私とお母さんで開いてあげるから」(笑)
王河:そうか。しかし俺は――GM、俺はどれだけ村に滞在できるんだ?
GM:数日間は確実ですね。鋼魔がなぜ現れたか等、少なからずこの付近を調査する必要があるので。
王河:レイカ、解った。収穫祭には俺の納豆アートを披露しよう! 母さんもきっと喜ぶ! そう言えばシンも一緒に帰ってきているぞ!
GM:「シン? シンって村外れのシンお兄ちゃんの事?」
王河:そうだ、そのシンだ!
GM:「……お父さんは知らないだろうけど、10年くらい前にシンお兄ちゃん頭おかしくなっちゃって大変だったんだよ? 結局、そのまま村から姿を消しちゃうし……」
王河:だがシンは帰ってきた! 頭も正常だ。俺が保証する!
GM:「………………」
シン:レイカ、黙らないで! 信じられないのも解るけど(笑) ってかGM、どうしてボクの家は村外れなんですか!!
GM:ここは人間の村だ。キミの家族はエルフだったので、ちょっと外れに住んでいたのです。
シン:ああ、それなら納得します。
王河:とりあえず、今日は久々に母さんのパインサラダが食べたいなぁ(笑)――と言いながら奥へ入って行こう――母さん、帰ったぞー!
GM:「ま、負けちゃ駄目よレイカ!」――とレイカが頬を叩いた所でシーンを切ります。王河にはシナリオキー『レイカ』をあげます。

■ストーリー前半■

※解説5 「ステージ」
 ギガントマキアでPCが行動できる場面は、[オープニング][ストーリー前半][幕間][ストーリー後半][戦闘][エンディング]に分けられる。この中で[ストーリー前半]と[ストーリー後半]では、各PCに"ステージ"を移動しながらシナリオを進めてもらう。ステージとは、そのシナリオ中にPCが行ける場所であり、ステージにはイベントとシナリオキーが用意されている。シナリオキーとはシナリオを進める鍵であり、このキーと手に入れた時PLはエモーションカードを1枚引く事ができる。イベントはそのステージでGMが起こす出来ごとである。

◆ステージ1:焼け落ちた家

■シナリオキー:無し
■参加PC:シン、リズリサ
GM:ストーリー前半、移動できるステージは4箇所あります。『森』『村外れ』『村』『箱舟』です。好きな位置にコマを置いて下さい。シナリオキーと言うのが書いてあり、そのキーの人と話したりそのものズバリを手に入れたりすると『シナリオキー』を貰えカードを1枚ゲットできます。それともう一つ、自分のコマを置いたシーンが終了した後、別のステージにも登場したくなった場合は、すでに持っているカードを1枚消費する事で登場する事が可能です。
一同:『りょうかい』
GM:では最初のステージは『村外れ』です。シンの実家です。
シン:出ます。
リズリサ:リジィもシンと一緒に行動する。
GM:2人が村外れの家に向かって歩いているって事で。
シン:マザーに休暇を出されました。アップルにもさんざん言われたと思う。
リズリサ:シン、元気出しなよ? そういう時もあるよ。
シン:そうだね……でも、この先に答えがあるんだ。
リズリサ:この先って――
シン:ボクの住んでた家があるんだ。森の中にある……小さな家。
リズリサ:シンの家――……あのさ、シンの家族は――
シン:まだそうと決まったわけじゃないだろ? この目で見るまでは……ボクは信じたい。
リズリサ:シン……。
GM:そうやって歩いて行くと、昔家があった場所に黒いモノが見えてきます。
シン:黒いもの?
GM:そろそろ丸太で作られた家が見えてきても良いのに、そこにあるのは真っ黒になった焼跡だ。
シン:走って行きます。
GM:シンの育った家は完全に焼け落ちています。
シン:そんな……。
リズリサ:えっ……。
シン:ここがボクの家だった……だけど、皆はどうしたんだ……家が焼けてしまっても、皆が生きていてくれさえすれば……父さん、母さん、ユート……。
リズリサ:何日前に焼けたのか解りますか?
GM:<捜索>の難易度12。
リズリサ:(コロコロ)……15!
GM:燃えてからすでに1ヶ月近く経っているようだ。
リズリサ:………………。
※解説6 「判定方法」
 判定方法はダイスで判定するが、この時振るダイスの数はPCの機動力に左右される。機動力Bならばダイスを2個振り、その出目を指定された能力値と合計し達成値を求める(この時、スキルがあればそのスキルLVを達成値に加える)。機動力Cならダイスは1つしか振れず、逆に機動力Aならダイスを3つ振り好きな出目2つを選ぶ事が可能である。この機動力はPCが判定を行う場所によって決まる。普通の人間なら地上で判定をするならB、海ならC、空ならDである(Dだとダイスは振れないので達成値は[能力値+スキルLV]のみとなる)。
GM:と、そこで<直感>の難易度は15。
リズリサ:(コロコロ)……失敗、わかりません。
シン:(コロコロ)……達成値18です。
GM:ではシンは嫌な予感がして後ろを振り返る。するとそこにはキミの知らない少年が立っています。
シン:……キミは?
GM:少年はシンを無視して空を見上げながら――「人は何故、理解し合う努力をしないのだろうね……」
シン:???
GM:そこで少年はシンに視線を移して――「キミは……それが解るかい?」
シン:人はなぜ理解し合わないのか……か。人は過ちを繰り返すって言いたいんだろう? でも、それは人間だけじゃない、エルフもライカンスロープも皆そうだ。
GM:「……なら、キミは過ちを犯したのかい?」
シン:ボクは……――ガイルさんやさっきの戦闘を思い出して――ボクは……――無言の肯定。
GM:「そうか……それじゃあ仕方がないね。また会う事もあるだろう」
シン:キミは……まるでボクの事を知っているようだけど……。
GM:「ふふ……キミの事は知っているよ……聞いているからね」――と森の奥へ少年は消えて行きます。
リズリサ:じゃあ家の焼け跡を調べ終わってシンの所へやって来ます――シン、どうしたの?
シン:今、不思議な少年がいたんだ……そしてボクに聞いてきた『なんで人は協力しないんだ』……と。
リズリサ:???――リジィは?マークです。
GM:ではシーンを切ります。ここにはシナリオキーが無いのでエモーションカードはもらえません。

◆ステージ2:少年の怒り

■シナリオキー:怒れる少年
■参加PC:トサカ
GM:シーン2、『森』です。登場するのはトサカですね。
トサカ:いや〜散歩していたら迷ってしまいまシター。助けてーカミよー(笑)
GM:そんな事を言っていると――「何やっているのおじさん?」
トサカ:おお、少年! 道を教えて下サーイ!
GM:「道? どこに行きたいの?」――ちなみにこの少年は10歳程度のエルフですが、もしかしたら記憶にあるかもしれません。
トサカ:記憶? 今はそれどころじゃありませんので少年に聞きます――人間のいる所へ続く道を教えて欲しいのデース。
GM:「人間のいる所? 人間なんて自分勝手だよ、行かない方がいいよ」
トサカ:じゃあエルフでもライカンスロープでも良いデース(笑)
GM:「ぼくはエルフだけど、おじさんと一緒に居たいとは思わないなぁ」
トサカ:人間を外見で判断してはいけません。怒っちゃダーメ。人に優しくすれば自分にも優しさは帰ってきます。さぁワタクシに優しくして下サーイ(笑)
GM:「優しさなんて全部嘘さ!」
トサカ:そんな事ありません、聖者アウロス(アルシュ教を起こした人)様の教えは正しいのです。
GM:「嘘だね。そのアウロス様が何をしてくれるんだよ? 本当に助けて欲しい時には助けてくれないくせに」
トサカ:求めてはいけませーん。まずは神様を助けるのです。ついでにワタクシも助けるのデース(笑)
GM:「………………話にならないね」――トサカにシナリオキー『怒れる少年』をあげます。少年はそのまま去って行きます。
シン:登場したいです。さっきのシーンの後、謎の少年を追ってボクは森へ入って行った……という感じで。
GM:了解です。そうやって森を歩いているとトサカの声が聞こえてきて、やって来ました。
シン:トサカさん?
トサカ:オー、マイブラザー(笑)
シン:何やってるんですか? こんな所で……。それとボクの弟はユートだけです!
トサカ:実は森で道に迷ってしまい、この少年に道を聞いていたのデース!――と後ろを見ると少年がいない――ホワット?(笑)
王河:怪しい宗教家から怪しい外国人となりつつあるな。
ザラフ艦長:確かに。
シン:少年……もしかして――と、さっき見た謎の少年のビジュアルを言いましょう。
トサカ:それは違いマース。あれは10年前にあったキミの弟、ユート君でしたネー。
シン:え、ユート?
トサカ:キミを勧誘した時、キミの事を心配していた優しい少年デース。
シン:ガッ、と掴んで――ユートは生きていたんですか!!
トサカ:ガクガクガク。
シン:どこに! どこで会ったんですか!!!
トサカ:落ち着きなサーイ。ユート君はーーーあー……キエマシタ(一同爆笑)
シン:消えた!? でも会ったんでしょ? この森の中で!!
トサカ:え、あ、う。
シン:ユート!!!――森の中へさらに走っていく。

◆ステージ3:二機の鋼魔と分析結果

■シナリオキー:マザー
■参加PC:ザラフ艦長
GM:ではステージ3『箱舟』。ザラフ艦長ですね。
ザラフ艦長:先程の戦闘、そのデータ解析と処理を行っています。
GM:目の前にいくつもの画面が展開され、キミはその情報をコンマ秒で判断し取捨選択していく。そんなキミの背後にマザーが現れます。シナリオキー『マザー』をあげます。
ザラフ艦長:マザー、見て下さい――と画面には赤と青の2体が映っています――この2体、あまりに息が合い過ぎています。
GM:「確かに……」
ザラフ艦長:これは私の推測なのですが……――と言うのを躊躇う。
GM:「教えてくれますか、ザラフ艦長」
ザラフ艦長:はい。もしかしたらこの2体、人魔となる前は人間としてお互いが縁の深い関係だったのでは無いでしょうか?
GM:「人間時のファクターが、どの程度人魔化した場合にフィードバックされるか、その研究に結果は出ていません。しかし、可能性が無いわけでも……ありません」
ザラフ艦長:そうですか。
GM:「ザラフ艦長、我々は鋼魔出現の報を聞いてこの地にやって来ました。犠牲は出てしまいましたが結果として鋼魔を倒しました。それ以上の事について深く考えるのは研究部に任せても良いのですよ?」
ザラフ艦長:……そうかもしれません。でも、私はこの艦の指揮を任された者です。あらゆる最悪のケースを先に予測しておく必要があります。
GM:「最悪のケース……ですか」
ザラフ艦長:はい。もしあの2体が夫婦や兄弟だったとしたら……もしそれが付近の、キーア村の住人だった場合……。
GM:「そうですね。シンや王河には辛い事実になってしまいますからね」
ザラフ艦長:………………。
GM:「とにかく、カテゴリーアポスルが付近にいないかどうかを最優先に調査しましょう」
ザラフ艦長:はい……できれば、すでに別の場所へと去った後なら良いのですが……――と、1番右端にある村祭りの準備を写す画面が見つめながら。
※解説7 「人魔と鋼魔とパシオン」
 人魔とはかつて人間だった者が魔印(パシオン=コード)を刻まれ負の潜在能力を開花させた存在である。人魔となった者は常人以上の力と能力を得るが、同時に魂を蝕まれる苦痛に苛まれる。その苦痛から逃れるには吸血や食人などの行動だけである。鋼魔は人魔が外界から召還する存在であり、それ単体では結界内である列島では"足りない"状態である。鋼魔に足りないのは魂といわれており、故に人魔は鋼魔と融合するのだ。人魔に魔印を刻む人類の敵対組織をパシオンと呼ぶ。パシオンには人間に魔印を刻む(魔印刻印)事ができる者が数人いると言われており、アークの付けた人魔カレゴリーではカテゴリーA(アポスル)と呼ばれる。魔印を刻まれた人間を元に戻すためには、神格機兵の使う<アブソルート・ソウル>のみである。

◆ステージ4:祭りの準備

■シナリオキー:レイカ
■参加PC:王河
GM:では村祭りの画面がアップになって、準備をしているレイカと王河です――「お父さん、そこ違うよ!!」
王河:何を言う、素晴らしい出来じゃないか――グシャッ! バシャ!――良いアートだ(笑)
GM:納豆アートか(笑) 他の村人が哀れみを含んだ目でレイカを見て――(なんとかしてよ?)――(レイカ:ゴメン、無理)とか視線で語っています(笑)
王河:ビシャッ! グシャッ!
GM:「お父さん、せめて匂いは……」
王河:大丈夫だレイカ、これは新製品の匂いのしない納豆だ。きっと皆に納豆アートが理解されないのは匂いのせいだろうからな、これを持って来たんだ。
シン:村人が一斉に――『余計な事を』(一同爆笑)
GM:そんな視線が一斉に親子に(笑) そこでレイカは話題を変えようと――「ところでお父さん、シンお兄ちゃんも帰って来てるって本当?」
王河:ああ、本当だ。今頃家に戻っているんじゃないか?
GM:「家に!?」――凄い驚きます。
王河:どうした、そんなに驚くことないだろう?
GM:「そ、そう……だけど」
王河:もしかしてっ!?
GM:ビクゥ!!(笑)
王河:グレードアップしたのか!? ビフォーアフター!?(一同爆笑)
リズリサ:そこに登場します。
王河:温泉か!? もしやお城化したとか!?
GM:「いや、だから……」
リズリサ:どうしたの竜さん?
王河:ああ、リジィか。実はシンの家に温泉があるそうだ(一同笑)
シン:誤情報だから! しかも自分が発信源だし(笑)
リズリサ:とうとうボケたの? シンの家ならリジィ行って来たよ?
王河:なに! で、どうだった?
リズリサ:うん……シンの家燃えてた。真っ黒な炭が残っているだけだった……。
王河:そうか……温泉の温度調節間違ったんだな。
GM:「違うでしょ!」――とレイカが思わずツッコミ(笑)
リズリサ:そうだよ、普通のログハウスが燃えた後だったよ。リジィ見たけど温泉なんてなかったし。
王河:そうか……ん? そういえばシンの両親に挨拶するのを忘れていたな。
GM:「お父さんあのね……その子の言っている事は本当だよ?」
王河:なに?
GM:「つい数週間前にね……シンお兄ちゃんの家が火事になったんだ……それでエリックさんもミランダさんも、ユート君も……」
王河:………………。
リズリサ:ユート君って言うのはシンの弟だよね? お姉ちゃんは仲が良かったの?
GM:では2人はレイカに対して<直感>で振って下さい。難易度は15です。
リズリサ:(コロコロ)……ちょうど15。
王河:ふふん、18で成功だ。
GM:2人とも解りましたね。レイカは言い辛そうです。その話題をしたくなさそうですね。
王河:どうしたレイカ! 何か言い辛い事でもあるのか! お父さんに相談してみろ!
GM:「え、いえ、……」
王河:ハッ!? まさか男か! 好きな男が出来たのか!!
GM:「ち、違うわよ!! だいたい好きな人が出来たってお父さんに言うわけないじゃない!!」
王河:ガーーンッ(笑)――娘が不良になった……(一同爆笑)
リズリサ:はいはい、あっち行っててね。
王河:うおおおおん。
リズリサ:お姉ちゃん、あんまりこの話……したくない?
GM:レイカはリズリサに苦笑いっぽく――「うん、あんまり……ね。せっかくの収穫祭だから、皆辛いことは忘れておきたいんだ」
リズリサ:意外と普通の理由だ――本当に火事だったの? お葬式はした?
GM:「ええ、火事だったわ……お葬式も……した」
王河:シュタッ――レイカ! 嘘を付くな!
GM:<交渉>の難易度13です。
王河:(コロコロ)……15で成功!――レイカ、本当に葬式を行ったのか?
GM:「……ごめんなさい。本当はしてないの。エルフにはエルフのやり方があるだろうって……それに、火事跡から3人の死体も見つからなかったし……」
王河:………………。
リズリサ:………………。
トサカ:そこで登場!――ああ、シンのご家族の話をしていますネ? それなら先程会いましたよ?(笑)
リズリサ:えっ? そんなわけないよ! 今死んだって!
王河:トサカはアルシュ聖教だからな……見えるんだよな?
トサカ:もちろんです! アルシュ聖教に入れば生死を越えて全てと対話をする事が可能なのです! さぁリズリサもアルシュ聖教へどっぷり浸かりましょう!
リズリサ:嫌だよ。
トサカ:神様がお嫌いですかー?
リズリサ:トサカさんと同列に見られたくないし。
トサカ:意味ワカリマセーン(一同爆笑)
GM:ちなみにレイカは、トサカが見たと言った時「そんな!?」と驚いていました。その後レイカは祭りの準備があるからといなくなります。シナリオキー『レイカ』をどうぞ。

■幕間■

GM:幕間は全員登場の情報交換の場面です。または欲しい情報を収集する場面です。全員アークの箱舟に戻ってきたと思って下さい。何か気になる事があった場合はコネクションに連絡すれば話を聞けます。
リズリサ:ただいまー!
ザラフ艦長:お帰りなさいリズリサ。
リズリサ:そっか、艦長はずっとお留守番だったんだっけ?
ザラフ艦長:お留守番……先程の戦闘のデータを解析していたのです。リズリサはカテゴリーアポスルの手掛かりを掴めましたか?
リズリサ:ぜーんぜん、ごめんね艦長。
ザラフ艦長:いいえ、まだ数日はここに滞在する予定です。焦らずに調査しましょう。
リズリサ:うん。
王河:じゃあリジィと一緒に帰ってきて――知っているか艦長、シンの家族が死んだらしいぞ。
ザラフ艦長:はい知っています。
王河:じゃあ調べさすなよ。
ザラフ艦長:別にシンのご両親についての調査は頼んでいませんが?
王河:む、そうだった(笑)
トサカ:やれやれ、王河はヒドイ奴ですネー(笑)――すでのワタクシは艦長と共に会議室で待っていました。
シン:じゃあ最後の1人、ボクも部屋に入って来ます。
トサカ:おお、シン! 弟君には会えましたか?
シン:首を横に振ります。
トサカ:そうですか……それは良かった! 会わない方が正解ですよ、なんせ弟君、かなり嫌な子になっていましたから(笑)
王河:お前の方がヒドイだろうが(笑)
シン:ボクがこの10年、一度も村に帰ってこなかったから……きっとユートは……。
トサカ:しかし、村の人々は言っていましたよ? シンの家族は皆死んだと……あ、ダジャレじゃないですよ?(一同爆笑)
王河:その一言つけなかったら笑わなかったのに!!
GM:くだらな過ぎる……その変な発音がずるいぞ(笑)
リズリサ:ねぇシン、シンの家族って村で苛められていたの?
シン:それは……。
王河:別に苛められていたわけじゃないさ。ただ、村でエルフだったのはシンの家族だけだったからな。必然的に距離は置いていたんだ。だから村外れにシン達は住んでいた……もっとも、俺は気にしなかったがな!(笑)
シン:はい(笑) 王河さんがまだ小さかったレイカと一緒に、家に遊びに来てくれた時はボクも楽しかったです。
王河:ふふん。
トサカ:アルシュ聖教に入りなさーい! さすれば孤独ともおさらばデース(笑)
王河:まぜっかえすなよ! 俺が良い話してんだから!!
リズリサ:でも、村の人達は火事のあとお葬式もしなかったって……。
シン:距離を置いていたって言ったろ? その事に関しても気にしてないさ。村の人達の気持ちも理解できないわけじゃない。
トサカ:でも弟君は違ったデース。なんせワタクシに対して猛烈に怒っていましたから!
シン:弟は、ユートはまだ生まれて50年も経っていません。皆さんと違ってボク達エルフは寿命が長い、それに反比例して肉体的にも精神的にも成長が遅いんです。だからボクは今だに未熟だし、ユートはきっと子供のままなんだと思います。
トサカ:だから怒っていたわけですネー。人は信じられないとか、優しさなんて嘘だなんて言っていましたしネー。
シン:………………。
リズリサ:………………。
ザラフ艦長:さて皆さん、そろそろ宜しいでしょうか? 先日戦った鋼魔との戦闘データを解析した結果、ある事実が浮かび上がりました。
王河:ある事実?
ザラフ艦長:ええ、これを見て下さい――と画像を流しながら――この2体の鋼魔は戦術・武装・行動パターンにおいて非常に酷似した点が見られます。これは今までの鋼魔とは相違する部分です。
トサカ:確かに。
王河:ああ、あいつらのシンクロ攻撃は桁外れだった!
ザラフ艦長:ガイルの功績によってかの鋼魔達は倒す事ができましたが、また同じような鋼魔が現れないとも限りません。
王河:大丈夫だ! 次は俺がやってやる!!
トサカ:ペアルックのTシャツを取りだそう。
王河:なんで俺等がペアルックなんだ!!(笑)
トサカ:だって対抗してシンクロ攻撃は基本デース! それに王河は斑鳩人、墓場島の人は何事も形から入ると聞きマース(笑)
リズリサ:その前に、シンがやらないの?(笑)
ザラフ艦長:ごほん。
シン:ボ、ボクがやります。
王河:無理だな。
トサカ:無理デース。
シン:そんな事はありません。あの日、ボクは心が動揺していました……自分でも勝てなかった理由は解っています。
王河:はっ! お前はなにも解ってない。どうして俺が無理と言ったか……お前は、本当に解っているのか?
トサカ:まったくです。
シン:それは……。
王河:お前は今だ動揺している。その状態で戦っても先日の二の舞だとわからないのか!!!
シン:う……。
トサカ:それに……このペアルックTシャツはワタクシと王河サイズ、キミのサイズはありまセーン(一同爆笑)
王河:落とすなよだから!!!(笑)
ザラフ艦長:………………ゴホン。
リズリサ:はいはい! ここに来る前にコネクションのエスプリ・コールマンと会って情報を得ていた事にしたいです!
GM:どうぞ。それは可能です。
トサカ:ワタクシも魔術の師匠であるデュミナス(トサカのコネクション)から、今回の件について何か知っている事を教えてもらいたいです。
GM:では2人は<情報収集>で振って下さい。12以上なら簡単な、15以上なら普通の、18以上ならレアな情報が得られます。
リズリサ:(コロコロ)……20で成功!
トサカ:ワタクシは……14で成功!
GM:ではトサカには、魔法にてデュミナスから連絡が入ります――『お久しぶりですねトサカ、その付近には刻むものデューンがいると言うので気をつけて下さい』
トサカ:ルミナス!? ネフィルがここに!? と言うか師匠、いろいろ唐突デース(笑)
GM:一方リズリサですが――
リズリサ:箱舟に帰ってくる前に、途中で箱舟付近をウロウロしているコールマンに会ったの。
GM:了解です。うろうろしていたコールマンはリズリサに気がついて――「ん、リジィ? お前さんは本当にどこにでも現れる子供だな」(笑)
リズリサ:違うよ、近くのキーア村に知り合いがいるから、そこでお世話になっているんだ。
GM:「へぇ〜キーア村ねぇ……そういや聞いたか? あの村の連中の噂」
リズリサ:噂?
GM:「なんでも村外れに住んでいたエルフの家を焼き討ちにしたって話だぞ」
リズリサ:焼き討ち!? なんでそんな事を!!
GM:「ああ、聞いた話だと化け物を退治したって言っていたな」
リズリサ:そんな……。
GM:「まぁ気をつけるんだな――しっかし、この辺りに西暦の遺跡が……」――と目の前の箱舟を岩と思いつつ、コールマンは去って行きます。
………………………………………………………………………………………………
リズリサ:その事は言わずに――シン、まだ諦めちゃ駄目だよ! トサカさんが見たのは本当にユート君かもしれないし!
シン:だけど……
トサカ:と、そこで電波を受信したワタクシが叫び出す――来〜るぅ! きっと来る〜! 刻む者、デューーンが来る!!(一同爆笑)
リズリサ:艦長ーーー!!!(笑)
王河:ついに壊れたか!!!(笑)
ザラフ艦長:大丈夫です。ただのトランス状態です。
トサカ:来〜るぅ! きっと来る〜!(一同笑)
王河:歌うなよ!!!
ザラフ艦長:デューンの説明と画像を出しましょう。
GM:では出ました。
※解説8 「刻む者デューン・ナルサス」
 列島にて確認されているパシオン幹部の1人。外見は10代前半の少年であるが1000年以上を生きている人魔である(もっともデューンはすでに鋼魔との完全融合を果たしている為、正確には人魔とは呼ばない)。力を求める者にパシオン=コードを与え人魔を増やしている。
シン:えっ!! この少年――
リズリサ:もしかしてシン、あの時見た不思議な少年って……。
シン:ああ、こいつだ……まさかあの少年が刻む者デューンだったなんて。
王河:じゃあ決まりだな。あの2体の鋼魔の黒幕はこいつだろう。もしかしたら、シンの家の火事だってこいつのせいかもしれん(笑)
リズリサ:それはないよ――とボソっと呟いてから、"あっ"と思って口を押さえる(笑)
王河:なんだリジィ、冗談で言ったつもりだったんだが……何か知っているのか?
GM:お互い<話術>で対抗判定しましょう。
リズリサ:(コロコロ)……17!!
王河:(コロコロ)……ん、6ゾロって事は?
GM:クリティカルです。クリティカルの限り振り足し続けて良いです。
王河:(コロコロ)……合計22!!!
リズリサ:しどろモドロで答えちゃおう――な、何も知らないよ! リジィは何も知らない! 村の人達がシンの家族を焼き討ちにしたなんて知らないもん!!!
王河:お前……。
シン:村の人達が……焼き討ちに……した?
リズリサ:ち、違うよ! リジィは聞いただけだもん! 化け物だから退治したって、ただの、ただの噂だよ!!
王河:だが、それが本当ならトサカが言うユート君が怒る理由も解る。
シン:噂にしては信憑性が高いよ……リジィ。
リズリサ:でも……それは噂で……。
トサカ:来〜るぅ! きっと来る〜!(一同爆笑)
王河:うるせぇよ!!! 今大事な所なんだから黙れ!!!(笑)
トサカ:じゃあ黙る。
ザラフ艦長:少し整理しましょう。リズリサ、噂では化け物を退治したと言われていたのですね?
リズリサ:え、うん。そう聞いた……。
ザラフ艦長:ならば……人魔化が進んでいたのかもしれません。
シン:それは……。
ザラフ艦長:人魔と化した者の初期衝動は、吸血行動や破壊衝動です。さらに侵食が進めば鋼魔召還などの脅威的な力を発揮しますが、初期状態は一般人レベルでのそのような被害です。
王河:じゃあ、シンの家族は……。
ザラフ艦長:デューンによって魔印を刻まれ人魔と化した……その後、村人に気がつかれ焼き討ちにあった。
シン:そんな……。
ザラフ艦長:嫌な予感が当たってしまいましたね……。
リズリサ:嫌な予感?
ザラフ艦長:人魔は、普通に火事に会う程度じゃある程度の怪我は負うでしょうが、致命傷にはなりません。数週間も潜伏すれば完全に回復します。もしシンのご両親が人魔となっていたのなら……その後、この付近に鋼魔召還を行った人魔が現れたはず。
王河:まさかっ!? エリックとミランダが!! 俺の納豆アートに唯一理解をしめしてくれた2人が!(笑)
リズリサ:あの赤と青の鋼魔が、シンのお父さんとお母さん!?
シン:………………。
ザラフ艦長:これはあくまで可能性です。裏づけは何一つ取れていません。しかし……限りなく高い可能性です。そして、もしシンの弟がまだ生きているとしたら……デューンの次のターゲットは。
シン:飛び出して行きます!!
リズリサ:シンッ!!――リジィも後を追っかけていく!!

■ストーリー後半■

◆ステージ1:魔の誘惑

■シナリオキー:ユート
■参加PC:シン、リズリサ、ザラフ艦長、王河、トサカ
GM:では後半行きます。最初のステージは『村外れ』。って、全員かよ!
王河:シンを追って来たからじゃないか? まぁ登場するのは時間差で出たい。
GM:まぁそれは良いでしょう。最初に登場しているのはシンだけ、残りの人は順次好きなタイミングで出て来てください。
シン:わかりました。
GM:まず状況説明。家の焼け跡のそば、2つの小山があり2つの石が置かれている。そんな簡易的なお墓の前で1人の少年が膝を付いている。空からは雨、濡れたその後ろ姿は10年前と変わらない。
シン:小雨の降っている夜の道――ユート!!!
GM:少年はビクっとして――「その声は……お兄ちゃん?」
シン:ユート……ユートなんだな。
GM:「お兄ちゃん!? なんで……なんで帰って来てくれなかったんだよ!! どうして今更帰ってくるのさ!!」
シン:ユート……ボクは――
GM:「あと少し、あと少し早く帰って来てくれれば! お父さんもお母さんを……」――と視線を移せば2つの小山。
シン:やはり……父さんと母さんは……死んだ……のか?
GM:「死んだんじゃない……お父さんとお母さんは死んだんじゃないよ……アイツラに、村の奴等に殺されたんだ!!!」
シン:!?……ユート、あの噂は本当なのか?――近づいて行く。
GM:「そうさ! 村の奴等はお父さんとお母さんを化け物だと言って、家に閉じ込めて火を放ったんだ!! ぼくは逃げろってお母さん達に言われて逃げれたけど……お父さんとお母さんは……」
シン:そうか……。
GM:「なんでもっと早く帰って来てくれなかったんだよ!! お兄ちゃんが居てくれたら……お兄ちゃんが居てくれたら……うううう……」
シン:そこでボクは思い出す。思い出が走馬灯のように頭の中を駆けて行く。ボクが守るよと誓い村を出て行ったあの日。マザーが家族は死んでいるとリジィに話していた時の事。そして……戦闘中、妙にとどめを刺されなかった事を。
GM:確かに!
シン:ユートを抱きしめるように――ごめん、ごめんよ……ボクがもっと早く帰って来れていれば……ボクに、もっと力があれば……。
リズリサ:そこに登場!――違うよ!! シンは頑張ったじゃない! シンが戻ってくるのが遅くなったのは、世界を救うためじゃないか! ユート君、シンだって頑張ってたんだ……。
シン:頑張った? そう、ボクはそのつもりだった……ボクが戦う理由は前に言ったろ? 家族を守りたかったからなんだ……だけど、ボクは守れなかった……家族を、たった3人の家族を……。
リズリサ:シン……。
シン:こんなボクが! どうして世界を守れるって言うんだ! ボクは……ボクは世界なんて守っちゃいなかった!
GM:「お兄ちゃん、お兄ちゃんが世界を守る必要なんてなかったんだよ……こんな人間しかいない世界なんて、守る必要なんてなかったんだ……」
シン:ユートの顔をカッと掴んで、泣きながら――ユート、そんな風に自分が間違っていたと、お前が傷つく必要は無いんだ。お前は何も悪くない。ボクがもっと早く気が付いていれば良かったんだから……。
GM:「お兄ちゃん」
シン:ユート。ただ1つだけ教えてくれ、あの焼け跡から、父さんと母さんは出てきたのか?
GM:首を振って――「ぼくの力じゃあの家の残骸をどかすのは無理だよ……だから、あそこに仮のお墓を作ったんだ……」
シン:GM、ボクが今朝家を見た限り、死体とかは?
GM:出てこなかったです。
シン:そうか……ごめんな……ボクはこの手で1番守りたかった人達を殺してしまった……。
リズリサ:シン……。
王河:………………。
ザラフ艦長:………………。
GM:どうしよう、デューンを出したい気がする。
王河:出していいよ、ここはそういうシーンだ。
トサカ:まったくだ。ギャグはいらない、シリアスくれ!
GM:了解。ではその瞬間、風が吹いてリズリサは気配を感じる。振り向けば赤い瞳の少年――デューンがいる。
リズリサ:刻む者デューン!!
GM:デューンはリズリサなど視界に入らないかのように無視して――「そう、別にキミが悪いんじゃ無い。全て、世界が間違っているんだ」
シン:ユートに言うのですか?
GM:いえ、シンに言います。
シン:ボクに?
ザラフ艦長:人魔への勧誘がPCに使われるとは。
王河:決まっているだろう? 今の流れはそれしかない。
シン:ボクが……間違ってない? 間違っているのは……世界?
リズリサ:違うよ! そんな事ない!! シン、デューンの声に耳を貸さないで!!(一同爆笑)
王河:トドメな台詞を吐くな(笑)
GM:デューンは続けましょう――「だってそうだろう? キミは頑張って今まで戦い続けて来たじゃないか。なのにどうして報われない、キミばかりが不幸を背負わなければならないだい?」
シン:この場は揺らぎますね。確かにデューンの言う通りだ――世界が……間違っているから?
GM:「そうさ。キミは間違っていなかった……ただ、間違った世界は正しい事をするキミを認めない」
シン:世界が、ボクを、認めない。
GM:「この世界は間違っているんだよ、千年前からね……神の血壁に守られし、幻想の結界によって捻じ曲げられたこの世界は、全ての真実を隠している。そしてそれは、キミのような正しき者を間違った道へと導く」
シン:それを……キミは正してくれると言うのか? それなら、なぜ父さんと母さんを……。
GM:「キミは解っているはずだ……あの2人は――と、ここでリズリサは<直感>の難易度15です。他に登場する予定のある人も振って良いぞ。成功するとこれからデューンが言う台詞が嘘だと直感的に解って良いです。
リズリサ:(コロコロ)……ああ、出目が駄目でした。無理です。
王河:(コロコロ)……俺は成功だ。まだ出ないけどな。
GM:じゃあ解らないね。デューンは続けます――あの2人は、死ぬ寸前だったんだ。僕には彼らを助ける力がアレしかなかった……」
シン:………………。
GM:「でもね、あの2人も外の世界へ行けば助かるんだ。この世界の大半が知らない事実だけどね」
シン:外に行けば……助かっ……た?
GM:「無論、キミ達にその真実を隠しているのが誰か……解るよね?」
シン:……アーク。
GM:「アークはその事実を隠し、僕が救おうとした正しき人々をキミ達に殺させる。この結果に守られた井戸の中で、絶対なる力を持ち続けたいがために……キミの両親を殺したのはキミじゃない、キミに間違った世界を押し付ける存在だ」
シン:父さんと母さんを殺したのは……アー――
王河:そこで登場! 台詞を中断させるように殴り倒す――バッキャローーー!!! 逃げんじゃねーー!!!――バキーンッ!!
シン:ズザザー――とユータが作った小山の墓にぶつかって――だけど王河さん。確かに村の人達がボク達家族の事をどう思っていたかは、ボクも両親も知っていました。その中で、あなただけが友好的に接してくれた……。あなただけだったんですよ……ボクにも、ユートにも仲良くしてくれたのは……だから、ボクには彼の言っている事が……。
王河:ふざけるな! あいつの言っている事は全て出鱈目だ! 目を背けるなシン! 立てよ! 自分の足で! ディーンの言う事を信じるな!!
シン:なぜ? 辻褄があってしまうじゃないですか!? 何もかも……全てが納得できる!!!(涙声で)
GM:デューンはニヤリと(笑) ついでに絶望のカードをシンにあげます。キミの魂までも絶望に染められていく。
シン:全部……全部デューンの言う通りじゃないか……。
王河:くっ! なぜ信じてくれない! そいつの言っていることは全て嘘だ!!――それとも、俺の信頼度じゃ説得できないのか!?(笑)
トサカ:ソウデース!(一同爆笑)
王河:お前に言われたくは無い(笑)
トサカ:ち、違いマース、ワタクシも登場したのです。王河が言う事に同意しながら登場。
王河:ああ、そういう事か。
トサカ:――そうデース。ピンと来ました、その少年は嘘つきデース。
シン:信じられないよ……何もかも……。
トサカ:説得不可能デース(一同爆笑)
王河:何しに出てきたんだよお前は!!!(笑)
リズリサ:艦長〜?
ザラフ艦長:はぁ……仕方ありませんね。登場します。
リズリサ:信頼度マックスの艦長!!(笑)
ザラフ艦長:王河やトサカの言う通り。デューンの言っている事は間違っています。
シン:艦…長?
ザラフ艦長:あなたもおかしいとは思わないのですか? 村人達は怪物が出たから、夫婦を殺しに行ったと言っています。では、誰が夫婦を怪物にしたのですか? 刻む者デューンよ……あなたの見解を聞かせてもらえますか?
GM:「………………」
ザラフ艦長:村人達は、人魔となり衝動を抑えられなくなった夫婦を見て、危険を判断し火を放ったのでしょう。その後、瀕死の2人を回復させたのはデューン、あなただったのかもしれない。けれど、夫婦に人魔となる種を植え付けたのもまた……あなたです。
シン:デューンの方を見ます。
GM:少年は俯いていたのですが、少しずつ笑い出します――「ふっふっふっふっ……あーはっはっはっはっ!……さすがは、箱舟を操っているロードだけあるね。僕も下準備無しの勧誘は難しかったかな」
ザラフ艦長:本性を……現しましたね。
GM:「ふふふ……でもね」――とシンに向き直って――「シン、確かに僕がキミの両親を人魔にした事は認めるよ。だけど、人魔になるにも後天的な素質がいるんだ。その素質とはね……悪意さ」
シン:悪意?
GM:「彼らは村で孤立していた。表面上は何事も無いように繕っていたかもしれない、けれど何十年と疎外感を受けるうちに、村人達からの悪意の無い距離感は、彼らにとって耐えられない苦痛となって心を締め付けた。僕はそんな2人に救いの手を差し伸べただけだ。もちろん、彼らはいたって普通にしていた、村人だって普通にしていた、じゃあ何が悪かったのか……」
シン:世界……そう言いたいんだろう?
GM:デューンは満足そうに頷きます――「世界は間違っている。これだけは自身を持って言える。キミが真に正しい道を進みたいと言うのなら……一緒に来ないか? 僕達と一緒に」
シン:涙を拭ってから――話が本当だったら……ボクはきっと力を求めていたはずだ……キミと一緒に行っていたと思う。
王河:シンッ!
シン:だけど……キミはあくまで甘言で惑わしていただけなんだろう? 父さんを、母さんを、そして村人達を……。
GM:「………………」
シン:村人達がボク達を恐れていた事は知っているよ。それでもボク達はお互いに上手くだってやって居た。村の人達は必要以上にボク達に干渉せずにいてくれたし、ボク達も長い寿命で得た知識が必要になる時は教えてあげていた……。
王河:大きく頷いていよう。
シン:彼らの中の何人かはボク達にお礼を言ってくれた人達もいた。だから、ボクはこの世界に絶望はしないよ。世界中を旅して来たのも無駄じゃなかった。
ザラフ艦長:シン……――希望のエモーションカードをあなたに。
トサカ:ワタクシも愛のカードを!――あなたは皆に愛されている。それを思い出してください。
リズリサ:リジィは友情を!――そうだよシン! シンにはリジィが、みんながついてる!!
シン:みなを見回してからデューンを睨み――旅をしないままこの村で暮らしていたら、キミの誘いに乗ったかもしれない……だけど、ボクは世界の、種族を超えた人の温かさを知っている! 悲しみや絶望より尊い、優しさと希望を!!!
王河:どうだ参ったか――という笑顔をしている。シンに勇気のカードを渡そう! そして演出効果を発動させろ!
シン:はい! 貰ったエモーションカード勇気No3を使います! 皆の想いに答えるようにボクの聖印が七色に輝く!!――みんなが居てくれる、ボクはこんな所で絶望に負けやしない!!!
GM:くっ、カッコイイ演出を(笑)――「やれやれ、アークの人間は本当にわからず屋だね。まぁいいさ、いずれ解る日がくる。それより、急がなくていいのかい?」
王河:何がだ?
GM:と言った所で、後ろで爆炎が立ち昇る! 村の方です。
王河:レイカー! <テレポート=コード>を使って村に転移します。
シン:ユート!?
GM:ユートはいつの間にかいなくなっています。
シン:なっ! お前……やっぱりユートを!!
GM:「あっはっはっはっはっ、楽しいねぇ。どうする? 兄弟揃っての人魔化も面白いと思ったけど、兄弟で争うのも面白い。いずれキミは再び世界に絶望するだろう、その時また会おう」
シン:待て!!――レイピアで切りかかる。
GM:フワリと浮びよけて――「また会おう、次の機会に……アークの諸君よ」――雨が降る重たい空に消えて行きます。
リズリサ:追えないの!?
トサカ:無理デース!
シン:くそ……くっそーーーーー!!!!
GM:雨に皆が濡れる……。
ザラフ艦長:そこに<サモン・ノア>! 巨大な箱舟がやって来て影を作る――皆さん、村に急行します。

◆ステージ2:前夜祭の夜に

■シナリオキー:レイカ
■参加PC:マスターディレクション
GM:さっきのシーンはシナリオキー『ユート』と『デューン』をあげます。次のステージは『村』です。参加PCは誰も居ないので最初はマスターディレクションでスタートしますが、登場したくなったらカードを使って登場して下さい。
一同:『了解』
GM:キーア村では、村人達がユートに攻撃を受けています。ユートが手の平から放つ爆炎が、次々に村人を襲う。逃げ惑う村人の中、足をもつれさせて転ぶレイカ! そこにユートがやってきて――「お前は、お兄ちゃんを馬鹿にしてた……お前みたいな奴がいるから!!」「だって、化け物を見たなんて頭おかしいとしか」(笑)
王河:正直過ぎるぞ我が娘よ(笑)
GM:ユートはプチッと来て――「お前らなんて!!!」――爆炎を放ちます。
王河:そこで登場だな。演出チックに<テレポート=コード>でレイカの前に現れ、再び転移。誰も居ない空間をユートの雷撃が爆ぜる。
GM:「あ、あ、……あれ? お父さん!?」
王河:大丈夫かレイカ。
GM:「う、うん……」
王河:立てるな……俺が合図をしたら走って逃げろ。
GM:「でもお父さんは?」
王河:心配するな、俺はお前達を守るために戦い続けて来たんだ。
GM:「邪魔を……邪魔をするな!!」――とユートが叫ぶと同時に、ユートの額から角が映え、体の部分部分が異形化し始めます。
王河:化け物が!
GM:あ、それにはレイカも恐怖の声でハモリます――「ば、化け物!?」
シン:………………。
GM:それを聞いたユートは――「化け物だって? ぼくの両親を焼き討ちにした、お前達の方がよっぽど化け物じゃないか!!!」
シン:待て! 待つんだユート!!――登場します。
リズリサ:一緒に来ましょう。
トサカ:ワタクシも。
ザラフ艦長:同じく登場します。箱舟と共に。
GM:では全員登場しましたね。ユートはシンに――「お兄ちゃん、ぼくは間違った事をしていないよ……こいつらが間違っているんだ」
シン:違う、お前だって昔は言っていたじゃないか。皆で遊びたい、皆と仲良くしたいって! その時の気持ちもお前は間違っているって言うのか?
GM:「そうさ。間違っていたんだ……認めるよお兄ちゃん。でもさ、だからこそ許せないでしょ? だって、お兄ちゃんがおかしくなった時だって……あの女は!!!」「ひっ」(笑)
シン:わかってる! だけどユート、他の全てが間違っているからって、だからって人を殺してはいけない! 父さんも母さんも言っていただろう、憎しみに心燃やされるなって! 森とともに、自然とともに生きるのがボクたちエルフだって!
GM:「お兄ちゃん……お兄ちゃんまでおかしくなってしまったんだね……」
シン:違う! 父さんがボク達に言っていたじゃないか! 母さんの歌を忘れたのか! 希望を忘れずに生きていこうというあの歌を!!!
GM:「………………。わかったよお兄ちゃん、お兄ちゃんがおかしくなったのも、全てコイツらのせいだ……こいつらがいるから、お兄ちゃんまで……」
シン:駄目だユート! 憎しみに心囚われるな!
GM:「うるさいうるさいうるさい! ぼくの邪魔をするなら、間違った世界ごと全部消えちゃえ!!!」――戦闘に入ります。
シン:ユートーーー!!!!

■戦闘■

◆第1ターン

GM:では戦闘です。配置は人魔が中心、横にシンと王河、そのさらに奥にリズリサ、ザラフ艦長、トサカの3人。ザラフ艦長はさっき箱舟召還していたから、すでに艦橋の艦長席に座っている事でいいです。とりあえず最初はドローフェイズなのでカードを各自1枚引いて下さい。その後AP決定フェイズ。地上の機動力でダイスを振ってAPを決定して下さい。

※解説9 「戦闘」
  戦闘では、まず最初に[ドローフェイズ]があり各PCが1枚ずつカードを山札から引いて補充する。その後[AP決定フェイズ]となり、戦闘中に行動を行う時に消費するAPの1ターン中の総量を決定する(無論、APが多ければ多いほど沢山行動ができるので有利である)。続いて[メインフェイズ]となり攻撃や移動を行う。この時行う行動には消費APが決まっており、AP決定フェイズで決まったAPが0、またはマイナスになるように行動すると1ターン中に可能な行動が終了する。最後に[エンドフェイズ]となりターン終了時までの効果が消滅する。
王河:シン、今回は戦えるな!
シン:はい!
王河:一歩下がってから、シンに<ミラージュ=コード>発動。戦闘終了まで回避が+10だ!
シン:おお!?
トサカ:弟君、目を覚ますのデース!――王河と同じく一歩下がって<エーテリック・ボウ>で撃つ(コロコロ)……16!
GM:それは回避しました――「うるさいよおじさん」
シン:一歩前進してレイピアできりつける!――ユート駄目だ! 今のお前はあいつに操られている、心の弱い部分だけを肥大化させられているんだ! 昔のユートに戻れ! お前はそんな風に人を傷つける子じゃなかっただろう!!(コロコロ)……クリティカル!
GM:戦闘でのクリティカルは対象の装甲が0になる!
シン:(コロコロ)……ピンゾロ(笑) 命中は22。ダメージは(コロコロ)……13点物理。
GM:素通しか――「お兄ちゃん……なんで……なんでぼくを……」
シン:ユート……ボクが喜び勇んでお前を攻撃すると思うか?
GM:「う、うう……なんだよ、たった2人だけの、たった2人だけの兄弟だと思っていたのに……お兄ちゃんはぼくの事が要らないんだ!」
シン:違う! たった2人の兄弟だから、お前が間違っている時はボクが、ボクが間違っている時はお前が、それを正さないといけないんだ!!
GM:「……なら、ぼくがお兄ちゃんを正すよ……お兄ちゃんは間違っている」――順番ではリズリサです。
リズリサ:できれば友情のカードが欲しいです。
シン:ならボクが渡そう。どうせ神格機兵でオーヴァーロードすれば手札関係無いし(笑)――ユート気づけ! お前は1人じゃないだろ? ボクは世界中を旅してわかったんだ。ボクは今まで1人だと思っていたけど、本当は1人じゃなかったって……。――友情カードをリジィへ。
リズリサ:そうだよ。シンには家族だけじゃない、リジィや艦長、他にも沢山の友達がいる。ユート君だってそう……気が付いてないだけで、きっとユート君の事を思ってくれている人は沢山いる! だから、だから目を覚まして!――次の行動で<レイクイエム>を使えるように、今回は移動します。ユート君に近づく(笑)
GM:ではこっちか、ユートはリズリサが近寄ってくるのを見て、手を振って拒否し――「なんだよ! お兄ちゃんにはそいつ等がいるから、お父さんやお母さんがどうなっても知らないっていうの!? ぼくがどうなってもいいの? なんだよ……1人ぼっちはぼくだけだったんだね……やっぱり、なにもかも間違っていたんだ」――全体攻撃の<黒爆炎>発動! 射程0〜3なので、シン、リズリサ、王河の3人が範囲です。命中は(コロコロ)……低い! 1、2、2ってなんだ!? 高い2と2を取って……17!!
トサカ:回避21だから避けた。
リズリサ:リジィも19だから回避。
王河:俺だけ当たった。
GM:(コロコロ)……ダメージは15点の霊力。
王河:耐えた。
GM:「そんな!? ぼくの力が!」
王河:その程度じゃ俺をどかすのは無理だ。なんせ……お前と俺とじゃ、背負っている重さが違うからな!!――そして一歩下がってチャクラフェイバリット<裂風>を発動――いくぜ! 風門霊輪起動! 裂風!!!
GM:爆炎ごと投げ返すイメージかな?(笑)
王河:その通り!――この村は! レイカは俺が守る!!
GM:「そんな風なんか!!!」――ユートの手から黒炎が出現し、相殺します(コロコロ)……――
王河:ダメージは(コロコロ)……26点。
GM:煙が消えると、余裕で立っているユートがいます。
王河:まさか! 俺の最高が!?
GM:「その程度なの?」
ザラフ艦長:そこで私ですね。1歩下がります……まぁ今回は移動で終了です。セリフぐらい言いましょうか……――リズリサ、彼は今絶望の淵にいます。救ってあげましょう、私達の手で。
リズリサ:はいっ!――と、リジィの番だからユート君に近づいて<レイクエム>発動! このターン、ユート君の装甲値は0!――歌のイメージは子守唄(笑)
GM:「こ、この歌は……」
シン:母さんが歌っていた歌と同じ(笑)
GM:「や、やめろ、やめろ、やめろー!!!」――と、言うわけでユートはリズリサに単体攻撃<雷火>(コロコロ)……命中23、(コロコロ)……ダメージは13点霊力。
リズリサ:それなら大丈夫! 8点だけ通った。それでも歌い続ける!――やめない! やめるもんか!!
GM:「くっそーーー!!!」
シン:やめろユート! 攻撃するならボクをやれ!
GM:「違う! お兄ちゃんも何も悪くない! 世界がお兄ちゃんをおかしくしたんだ!!」
シン:今回はチャージして終了。
トサカ:ワタクシは撃つ(コロコロ)……21命中。
GM:それは当たります――「なに!?」
トサカ:アルシュ聖教の裁きデース!(コロコロ)……11点霊力。
GM:素通しか(笑)
王河:1歩前へ出て左手の紋章から<シェード=コード>発動(コロコロ)……命中21。ダメージは(コロコロ)……8点霊力!
GM:だから素通しだって。
ザラフ艦長:次は私、一歩下がってから――真門霊輪起動! 『真眼』!!――愛と勇気と希望を回収します。終了。
シン:ボクは今まで、お前の我が儘は全部笑って見過ごしてきた。だけど今回ばかりは、お前を見過ごすわけにはいかない。その身に渦巻く怒りと憎しみ、それを全てボクに向けろ。この今振っている雨と共に、お前の憎しみも怒りも、全てボクが洗い流してやる――レイピアを捨てます。
GM:「え?」
シン:七門連結起動『神剣』!! 体全体が淡く光、その光が手に集り1振りの剣へと変わる。
GM:「どうしてお兄ちゃんはわかってくれないんだ」――ユートは手に炎を集め始めます。相殺するぞ。
シン:いや、ボクはお前を誰よりもわかっている。だから、この世でたった2人の兄弟だろう? そして親が死んでしまった今、ボクにできるのはこれだけしかないんだ……――剣を振り下ろします。ダメージは(コロコロ)……44点霊力!
GM:相殺(コロコロ)……11点相殺。33点貫通、15点しかなかったしな――「なんで、なんでなんだ……」――と、ユートの頭の中で回想シーン―― 『ユート君、いざとなったらその力を使うと良い。そして全てを正すんだ』 GM:「そうだね、今こそ使う時だよね……みんな、みんなぼくと同じ絶望を味合わせてやる!! <サモン・ディアボロス>!!!」――ビシャーンッ! 黒い炎をまとって巨大な影が降りて来る! その影にユートが吸い込まれ――「みんな……ミンナに絶望を味あわせてやる! お父さんとお母さんを殺された! このぼくと同じ気持ちを!!」
シン:ユー…ト。
GM:シンに絶望カードをあげましょう。そしてタイミングよくターン終了。

◆第2ターン

  GM:「よくも……よくもーー!!」――と鋼魔化したユートは攻撃です――「まずは邪魔なお前等からだ!」――と射程2〜3。
トサカ:ア〜、ワタクシ達か。
王河:おじさん2人だな。
GM:<ライジングフレア>(コロコロ)……命中23!
トサカ:アタル。
王河:当たるさ。
GM:(コロコロ)……35点霊力。
王河:HP0でボーン(笑)――うわーーー!!
トサカ:そんな……――ワタクシもHP0。
GM:「みんな死んじゃえー!!!」
※解説10 「死亡」
 ダメージを受けHPが0になるとPCはLPが1点減少する。HPが0のまま再びダメージを受けた場合、HPは減らずLPが1減少する。LPが0になった場合PCは死亡する。HPが0の場合、機動力はDとなるが、機動力Dではダイスは振れないが判定は行える事(そしてカード消費で発動できるフェイバリットは使用可能な事)に注意する。またLPが0になったPCは手札を全て山札に戻さなくてはならない。
リズリサ:今回復するから!
王河:俺はいい! それよりトサカを!
トサカ:いいえ、ワタクシはいいデース。それより王河を回復してあげてくだサーイ。じゃないとレイカさんが悲しみます(笑)
王河:うぐ。
リズリサ:竜さんを<ネクター>――HP全快です。
王河:わかった……俺はまだ、寝ているわけにはいかないな。
トサカ:それに……ワタクシには奥の手があります。誰か愛のカードを下さい!
ザラフ艦長:トサカ、あなたにだって慕ってくれる仲間達がいるじゃないですか――と愛のカードを。
トサカ:そうでした艦長。そんな皆さんの期待に答えねばなりませんネー! 神の祝福を受けたワタクシにだけ使える最高のフェイバリット! 行きますよ! HPが0でも機動力がDにならない!<アンデッドモード>機動!!
王河:アンデッドかよ(笑)
リズリサ:ぜんぜん神さまじゃないし(笑)
トサカ:邪神も立派な神様デース!
GM:アルシュ聖教はどうした?(笑)
トサカ:……ちょっと浮気しました(一同爆笑)
王河:最悪の浮気の仕方だ。
トサカ:とりあえずユート君に近づいて終了。
GM:ではシンだ。
シン:1歩下がって鋼魔と融合したユートを辛そうに見上げて――ユート……でもボクは諦めないよ、絶望はもうこの前に嫌と言うほど味わったんだ。何も知らないまま両親を見殺しにしてしまったあの時に……もうボクは同じ轍を踏まない!――勇気消費で<サモン・ギガース>――艦長、独断だけど使わせてもらうよ。ボクはユートを止めないといけないんだ。そう、決めたんだ!!――神格機兵強制召還!
ザラフ艦長:ふっ……そう、あなたは言うと思っていました。すでに準備はできています。存分に戦いなさい。
シン:気が付けば機体にボクは乗っています――ユート見えるだろう? ボクが今まで戦ってこれたのはこの機体のおかげさ、今までボクはこれに乗って、今のお前のような奴等と戦って来たんだ。
GM:「どうして……どうしてなのさ!!」
トサカ:そろそろワタクシの番ですね……――王河、何も言わずにリズリサを下がらせて下さい。あの位置に生身では危険です。
王河:何をするつもりだ。
トサカ:ここは聞かないで下さい。それが男の友情ってものです(笑)
シン:トサカさん、何をするつもりです!?――と言いつつ、なぜか王河にカードを渡します(笑)
王河:ふん……わかった、いいだろう――カード消費して<テレポート=コード>! リズリサを引き寄せる。
リズリサ:えっ!?
トサカ:それと皆さん、何も言わずにカードを4枚下さい(笑)
王河:トサカ……お前まさか!?
トサカ:にやり。
リズリサ:どうしたのトサカさん?――そんなトサカさんに希望を見ます(笑)
シン:ボクはその姿にガイルさんが重なって見える――駄目だトサカさん! そんなのは勇気じゃない!!――勇気あげます(笑)
ザラフ艦長:トサカ……あなたは……――グッと拳を握って呟く。愛と希望をあげます。
トサカ:みんなアリガトウ(笑)――それじゃあ、下がっていろ。
リズリサ:死んじゃ駄目だよ!
トサカ:大丈夫デース。ちょっとだけ光の道を進むだけです!――そして一歩前に出て――納豆アート、美味かったぜ……。
王河:待て、俺の最高傑作を食ったのはお前か!!
トサカ:(聞いてない)……そして、輝く聖印、煌く星、屍を越えて、燃える太陽! 
<神門霊輪起動>!――『覚醒』――地平線に十字の光が!!!(笑)
GM:ダメージを下さい(笑)
トサカ:敵鋼魔と射程に入っているシンに(コロコロ)……63点。
GM:痛ってー(笑)
シン:ってかボクまで巻き込むんですか!?(一同爆笑)
トサカ:しょうがないデース。リズリサと違った神格機兵に乗ってるんですから良いじゃないですか。
シン:残り7点ッスよ?(笑)
王河:セア・クシポス薄ッ(笑)
トサカ:そしてワタクシはLPが0に……死亡。空に輝くワタクシの影、キラーン♪――あとは任せました。最後ぐらいカッコよく(笑)
王河:トサカーーーーーー!!!!!
リズリサ:やっぱLP回復する奴持っておけばよかった……。
GM:そこはクレーターだけが残っていた……と、その瞬間、爆発と共に中心から鋼魔がゆっくりと浮き上がってくる――「無駄なのに……そんな事をしても無駄なのに……」
王河:くっ、トサカが命を張ったって言うのに……。
リズリサ:ユート君、確かにあなたは可哀想、だけど……だけどそれは間違ってるよ。だからシン、ユート君を――シンに<ネクター>
シン:全快した。ユートの正面にボクの機体が浮かび上がる。白い光がゆっくりと傷を回復して行く。
GM:「お兄ちゃん……」
ザラフ艦長:そこで主砲発射します。愛と友情の<エーテルブラスター>(コロコロ)……ダメージは霊力19点。
GM:直撃して煙を上げる、そのまま反撃!――「いいかげんにしろー!」――<ライジングフレア>で王河とリズリサを攻撃。ダメージは(コロコロ)……凄い、40点だ!
リズリサ:誰でもいい、なんでも良いからカードを2枚下さい!
ザラフ艦長:リズリサ、援護します――希望を。
シン:リジィ、キミの歌が、僕の勇気を後押しする!――勇気を。
リズリサ:<虚門霊輪起動>『虚空』発動! ダメージが0になる!
王河:ふっ……俺はさりげなく再びLPが減った(笑)
GM:「なんだって!? ぼくの力が!!」
シン:ユート、お前はさっきボクに言った……絶望をみなに味合わせてやるって。でもお前は、絶望の先に何も望んでいないんだ……そこで止まってしまっては、それじゃあ何も意味がないんだよ!!
GM:「何を……」
シン:例え絶望が目の前に広がっていても、その悲しみの向こうには希望があるんだ! ユート、それをお前に解らせてやる! 艦長! オーヴァーロードの許可を!!!
ザラフ艦長:いいでしょう。オーヴァーロード……承認します。
リズリサ:でも、リジィはカード1枚も――
シン:だからさっきのセリフなんだ! さっきのセリフと共にリジィに絶望のカードを渡す!
GM:OK!
リズリサ:わかった! ならD.I.O.Sに絶望のカードを置いて復唱!――オーヴァーロード承認!! シン、その子を絶望の淵から救ってあげて!!
GM:その瞬間、オープニングマンガのように神格機兵の眼が"オンッ!"と輝く!
シン:全身から赤い竜を描くように炎が吹き上がる!――ドラゴニック・オーヴァーロード!!!
GM:「……お兄ちゃん……例えどんなに強くなっても……ぼくの力には叶わない」――と黒炎が変形途中のシンに!!
王河:そこで1歩下がって<風門霊輪起動『裂風』>!!――(コロコロ)……13点ダメージ!
GM:「くっ!!」――と、ユートの攻撃の手が止まる(笑)
王河:うむ(笑) そしてユートが上を向けば、完全オーヴァーロード状態が完了したシンの機体が浮いているんだ!!
シン:ユート、これで互角だ。
GM:「こんな……ぼくは世界を……お兄ちゃん……助けて……」
シン:ユート?
GM:「お兄ちゃん……ぼく……世界を……間違った世界がーーー!!」――絶望をシンへ! フェイバリット使用!<カオスバーニング>絶対命中!
王河:相殺するか?
シン:相殺するとAP減るので耐えます。
GM:(コロコロ)……53点霊力!
シン:さっきリジィに全快にしてもらったから大丈夫です――炎が消えると同じ体勢で浮んでいる!――ユート……。

◆第3ターン

GM:「どうして!? どうして倒れないんだ!!」
シン:お前の怒りも憎しみも受け止めたよ。だけど、それだけじゃボクを越えれない、憎しみや怒りだけじゃ、人は……人は生きていけないんだ!!!――ブワッと炎の翼が広がり、そこから無数の羽がユートの機体を包む!<ナパームレイン>使用!
GM:絶対命中だもんなぁ。
シン:(コロコロ)……物理36点。さらに連続攻撃――効いてはいないんだろう? だけど今のは翼を少し羽ばたかせただけだ……本命はこっちさ――<フェニックスアロー>使用! 翼を強く一振り! 炎の矢が発射される!――不死鳥は、一度死んだ者を、自らの炎で浄化された者を蘇らせると言う。ユート、お前もまた、一度死ぬんだ。そして……蘇れ!!!(コロコロ)……ダメージは物理58点。
GM:高いなぁ(笑) ではユートは返そう――「だったらお父さんとお母さんを生き返らせてよ! なんでお兄ちゃんはぼくを殺そうとするのさ! 殺すなら! お父さんとお母さんを殺した村人たちの方が先なんじゃないの!? ねぇ! ねぇ答えてよ!!!」
シン:いいや、村人達は殺さない。でも、罪は償わせる。死ぬのはただの逃げなんだ、死んで償える罪なんてない!!!
GM:「償うだって? そんなのぼくが許さない! 仇はぼくが打つんだ!!」――<ライジングフレア>!!」(コロコロ)……21命中でシンとリズリサ。ダメージは霊力の35点!!
リズリサ:それはあたってHP0、LPが減少して残り5点。
シン:ぼくは回避。
GM:「無駄だよ……」――絶望カード使って達成値上昇! シンにも命中だ!
シン:くっ、ならボクも全力で相手する! <七門連結起動『神剣』>!!(コロコロ)……55点相殺!!
リズリサ:キャーーー!――とHP0!
王河:かなりボロボロになって来たな。
リズリサ:リジィの番、<ネクター>を……やっぱりシンに発動――シン! 勝って!!!
シン:大丈夫だ! 次で決める!
ザラフ艦長:露払いは私が行いましょう。<エーテルブラスター>発射。(コロコロ)……21点霊力。
GM:くそ、相殺しないと死ぬ(コロコロ)……27点防いで完全相殺。
シン:チャージ!!
リズリサ:リジィじゃダメージ与えられないし……1歩移動!
王河:そして艦長だ。
ザラフ艦長:<エーテルブラスター>第二射発射!!!(コロコロ)……22点霊力。
GM:うぜぇ(笑) 相殺しないと駄目だしなぁ(コロコロ)……26点完全相殺! APマイナス落ち、相殺不能になった。
リズリサ:移動して<レイクイエム>発動!――ユート君、もう眠っていいんだよ?
GM:「や、やめろ……こ、この歌は……」
王河:<テレポート=コード>でリズリサを後ろに下がらせる。そして舞台にはシンとユートのみ!――舞台は整った、あとは任せる……シン!
GM:そしてシンの行動か(笑)
シン:2歩移動して目の前に行く――闇は全ての希望を打ち消す……そんな事、ボクは信じない。解るだろうユート、ボクが今、風に乗ってお前の前まで来た事が……。風がボクを支えてくれる限り、ボクはまた一歩、前へ進めるんだ。今ボクが、この空から降る雨のように、お前の全てのしがらみを洗い流してやる!
GM:「お…兄……ちゃん」
シン:あの時ボクは言ったろう? お前を、家族を守るって……だからボクは、その約束を守る!!――オーヴァーロードスキル<ゴッデスプレアー>使用! そして出現した女神が、ユートとボクには母さんに見える!
一同:『おお!!』
シン:母さんは今のユートの状況を見て、心底涙を流す――見えるだろう、わかるだろうユート、ボク達に全能の力は無いんだ……だけど、お前がどうしても母さんに会いたいと言うのなら、今この時だけもう1度、会って来るといい…不死鳥(ボク)が案内してあげるよ――と、それと同時に背後の女神がユートの鋼魔を包み込む!!
GM:「お母さん、お父さん……」
シン:相殺不可ですね(コロコロ)……66点霊力素通し。
GM:60点オーヴァーキル(笑)
リズリサ:残り6点だったんだ(笑)
GM:「お……兄……ちゃん」――と、呟くと共に、ディアボロスが崩れていき、それと同時に核となっていたユートも落ちていく。
シン:ユートを手で受け止めて――父さん、母さん、もう少しだけ、ユートはこっちに置いておくよ? ユート、お前は……1人じゃない――<アブソルート・ソウル>!!
GM:OK、それは救われます。ユートは付き物が落ちたような顔で――「お兄ちゃん……帰って来てくれたんだね?」
シン:ああ、これからは。ずっと一緒だ。

■エンディング■

◆戦いの報酬

GM:まずはザラフ艦長。艦長室にマザーが現れます。
ザラフ艦長:マザー、今回の事件の顛末をここに記しました――報告書を提出します。
GM:「大変な事件でしたね」
ザラフ艦長:そうですね、そして大きなものを失いました……でも、もっと大きなものも得たと、私は思います。
GM:「それはシンですか?」
ザラフ艦長:さぁ、それはどうでしょうか――と、私の顔は少し微笑んでいるのです。
GM:「ふふ……嬉しそうですね、ザラフ艦長」
ザラフ艦長:そうですか?……でも、そうなのかもしれませんね(笑)――展開されるディスプレイの1つに、笑顔の仲間達が映っているのです。

◆新しき人生

GM:次は王河、どうする? アークは事件も終ったのでキーア村を旅立ちます。アークの箱舟から見える眼下では、キーア村は収穫祭の真っ最中だ。
王河:ではその光景を見ている俺、箱舟の上で風にバサバサと打たれながら。マザー来てくれ(笑)
GM:マザーが後ろに現れます。なぜか髪を押さえる仕草をしつつ――「どうしました、こんな所で。あの輪の中に入らないのですか?」
王河:マザー……俺の人生の目的は終ってしまったよ。
GM:「目的?」
王河:100人の人魔の救済……ユートでちょうど100人目だ。
GM:「……そうですね。それでどうしますか?」
王河:この場で新しい目的を振っていい? それによって決めたい。
GM:どうぞ。
王河:(コロコロ)……「愛する者を守る」(笑)――俺のアークでの戦いは、ここで終らせてもらえないか?
GM:「そうですね、それがあなたとの約束でしたからね」
王河:最後に、皆に笑顔で別れが言えないのが寂しいな……ガイルもトサカも……。
GM:「大丈夫ですよ、あなたの事はアークの皆が忘れるわけありません」
王河:そうか……じゃ、な!――そして箱舟から降りる。振り向かずに村へと去っていく。

◆元気で

GM:リズリサです。
リズリサ:リジィはシンが船を下りると思っているので、そんなシーンが良いです。
GM:では甲板の所でシンを見つけます。
リズリサ:シン!!
シン:リジィじゃないか、どうしたの?
リズリサ:このあと、ユート君のお見舞いに行くの?――ユート君は箱舟の医務室で寝ているって設定で。
GM:了解。
シン:短く――ああ。
リズリサ:もじもじして……ねぇ、シン、シンもリジィの事……人間の事、キライになった? 憎くなった?
シン:………………。"なってた"が正解かな。
リズリサ:なってた?
シン:ユートの気持ち、ボクには解るからね……。ユートは操られていたのかもしれない、あいつに何から何まで仕組まれていたのかもしれない。でも、どちらにせよ父さん達を殺したのは村の人達なんだろうし……。
リズリサ:下を向いて――ごめん、私達人間は、弱いから……ああいう事になっちゃう……。
シン:なんでキミが謝るのさ。
リズリサ:だって、あんな事になったから、みんなの事キライになって、シンも行っちゃうんじゃないかって……思ったから。
シン:答えはもう、出ていたんだ。本当は、初めてデューンと会った時に……。
リズリサ:初めから?
シン:あいつはあの時言ったんだ『人間はどうして手を取り合えないのだろう』って……。ボクの中で答えは出ていたんだ……人は過ちを繰り返す。だからこそ、常に正しくあろうと前を向いて歩いていけるんだって……。
リズリサ:それを聞いて、自分の中で決着がついたのでしょう――うん――と頷いて――リジィはシンの事大好きだよ! リジィたちはみんな友達、ユート君に、ごめんって言っておいて! 元気でね!――タッ船に戻ります。
シン:元気で……か。でも、ボクも気になる事があるからな……。

◆そして……

GM:最後、シンのシーン。
シン:やりたい事があるのですが、やってもいいですか?
GM:いいですよ。
シン:ではユートが寝ているアークの医務室。そこにやって来ます――起きたかい、ユート。
GM:「お兄ちゃん……ぼくは……」――最初は喜ぶんですが、記憶がはっきりしてくるにつれ暗くなります――「はっ、ぼくは……」
シン:ここが……痛いかい?――と、ユートの胸を叩きます。
GM:「張り裂けそうだよ……」
シン:ユートという人間が、心が主張している証だよ。間違いを犯してしまったから、それを正したいって。
GM:「ぼくは……今まで……仲良くしてくれていた村の人達や、お兄ちゃんの友達まで……」
シン:そう、確かにお前のやった事は、どんなに頑張っても許されないだろう。罪っていうのは一生消えないんだ。お前が村人を殺してしまった罪も、ぼくが父さんと母さんを見殺しにしてしまった罪も……。
GM:「でも、ぼくはもう戻れ無いよ……あいつに、デューンに、ここに付けられたんだ……」
シン:ここに? なにがさ。
GM:「これだよ! この魔印さ!!」――と肩口を肌蹴ます。
シン:良く見てみるんだユート――と、ボクも右胸をはだけます――ボクのと似てないか? デューンにやられたのと違って……。
GM:「あれ? これは……いったい」
シン:ユート、お前は未だにあの戦いの記憶を残しているだろう? でも村人達は違う、レイカ達は『何か怖い事があった』……そういう認識でしかない。そして、いつの間にか父さん達が、お前が、ボクが、あの村からいなくなってしまったとしか認識してないんだ。
GM:「でも、ぼくは」
シン:そう、だけどお前は覚えているね。その肩口の聖印はね、お前を生かす為に死んだあの人が、お前に力を貸してくれたからだ――と、ユートの右肩にはトサカさんとまったく同じ聖印がついています。
トサカ:おお! 少年よ生きるのデース!!
GM:「今、ぼくはその人の声が聞こえた気がする……」
シン:ユート、お前が自分の罪を悔いるなら、自分の罪を清算したいと言うのなら、あの人のなせなかった事をお前が引き継ぐんだ。
GM:「あの人のなせなかった事?」
シン:昔、お酒を飲みながら語ってくれた、あの人は――
GM:「解るよお兄ちゃん、なぜだか解らないけど、あの人が何をしたかったのか……ぼくがしなければならない事がなんなのか……」
シン:行こう、マザーに紹介しないとな。貴重な戦力が1人、旅を終えてしまったから。だから、少しでも早くお前にも戻ってもらわないといけない。
GM:「でも、今度はお兄ちゃん……」
シン:ああ、ずっと一緒だ。

巨神戦記 ギガントマキア
『悲しみの先の希望』 了


■感想■

GM:ではお疲れ様でした〜〜!
一同:『お疲れ様でした!』
GM:せっかくなので経験値の計算をしましょう。まず使用したカードの合計点数で……
トサカ:90点です(笑)
GM:じゃあシンとリズリサとザラフ艦長は90点、目的を達成した王河はプラス10点で100点だ。
王河:おお〜。
GM:ってなわけでギガントマキア、どうだった?
シン:ボクとしてはまず、この機体選んで良かった! と思いました。
王河:弱かったじゃないか。HP薄いし(笑)
シン:いや、それが良いんですよ! 下手に強いより皆の協力が引き立ったじゃないですか。
リズリサ:それは言えてる!
トサカ:しかし勇者シリーズで、おっさん2人はいらなかったね。
王河:お前が先に死んじゃうから、俺がカッコよく死ね無かったじゃないか!
GM:ってか2人ともソレを狙ってたんか(笑)
トサカ&王河:『もちろん!』
ザラフ艦長:お約束な……。
リズリサ:でも、本当にPC1のための……パイロットのためのゲームって感じがしたね。
トサカ:フュージョナー育成ゲーム(笑)
シン:王道っぽくて良いんじゃないかな、気持ち良いくらい。ってかボクは気持ち良かった!
王河:俺も気分良かったぞ(笑)
GM:他には?
リズリサ:ああ、そうそう! 技を叫ぶのが気持ちよかった! 特に<○○霊印起動>ってカッコイイ!
王河:確かに(笑)
ザラフ艦長:私個人的にはエモーションカードに演出の説明文が書いてあるのが良かったです。
シン:あれは迷いましたね。どれを使おうかって。
GM:うむ、どうやら楽しんでくれたようで何より! ではこの辺でセッションは終了としましょう。お疲れ様でしたー!!

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