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ガンアクションRPG ガンドッグ
――2003年。地球規模で異常気象が発生。
――2006年。異常気象は収束に向かうも世界は重度の食糧危機に陥る。
――2010年。異常気象発生からの7年間はナイトメア・ストームと呼ばれる悪夢のような歴史を刻む。食料危機により生まれた貧富の差、凶悪事件の増加、暴動、クーデター、すなわち世界全体の治安の悪化。
――2016年。現在。世界には今だナイトメア・ストームの爪痕が残り、犯罪は増加し世界情勢は不安定を極めていた。
2004年8月8日セッション開始


MISSION3:

――Failure at Sea Oilfields――


◆Gundog Players

余談ですが、このガンドッグのリプレイは毎回PLやGMが違っていたりします。実を言うとリプレイを執筆しているのは私(相原あきと)が、GMでもPLでも参加していないセッションも多いわけで……。
ま、だからどうした……という話(笑)
GM:さて、今日はえっと……。
ハイド:3回目のガンドッグだ。
GM:そうです、3回目のガンドッグを行います。
ミカド:はい! リーレもトーマス隊長も今日は居ません! アニータはいるけど……。
アニータ:失礼ナ。いちゃ悪いのカ?(笑)
ミカド:いや、そういうわけじゃ……で、今回はまた新しい人が!
GM:はい、今日のミッションも4人でやってもらいます。
ハイド:新キャラか? 自己紹介を頼む。
サラ:実は微妙に新キャラじゃありません。名前はサラ=スヴァティー。
ミカド:サラ? どっかで聞いたな……。
サラ:あ、ミカド? あなた年下なんだからちゃんと私に敬語使ってよね?
ミカド:おお、あのサラか! 僕より身長が1cm大きい奴だ!(笑)
ハイド:妙な覚え方しているな。
アニータ:ふ……小さイ。
ミカド:いや、あんたはでか過ぎだよマウンテン(笑)
サラ:パイロット/アサルトのインド系17歳な女性。
ミカド:僕と1cmしか違わないくせに女性とか言うな。少女で十分じゃん!
サラ:これでも【外見】は7よ?
ミカド:さり気に僕と一緒……くそ、牛乳を毎日飲むようにしよう(笑)
ハイド:経歴はあるんだな? 17という事は。
サラ:はい。実はテロリストとして育てられました(年上には敬語らしい)。かといって【筋力】5で【体格】も4だったので、手先の器用さを生かしてマルチパイロットとして教育を受けて今に至ります。
ハイド:……ん? もしかして【技術系】の基本%は高いのか?
サラ:78あります!
ミカド:それがどうかしたのハイド先生?
ハイド:いや、78もあれば専門技能でなくても、サラは<医療>が28%で使えるという事だ!
ミカド:おお! それは凄い!(笑)
アニータ:――待テ、なんで本職メディックのあたいを無視する。

◆W.I.S.E.Agent

ミカド=ホウオウイン  スカウト/スカウト
出身:日本  性別/年齢:男/13  身長/体重:155/56  外見:黒髪黒目のやんちゃ系
【筋力】6 【器用】1 【敏捷】10 【知力】8 【感覚】10 【魅力】1 【体格】5 【外見】7

  正式には鳳凰院帝という生粋の日本人である。かつては華族に連なる一流財閥の家系であったが、テロリストに一族郎党が抹殺され自身はアメリカへと逃亡。今も日本に帰れば命を狙われる状態であり、現在はアメリカで今までとは正反対な底辺の生活をして生きていた。現実というものを知った13歳の少年である。最近ガンドッグとして、またプロとしての厳しさを知った。



ハイド=エントリュア  アサルト/スカウト
出身:ドイツ  性別/年齢:男/54  身長/体重:180/72  外見:金(白)髪に灰緑の瞳
【筋力】8 【器用】5 【敏捷】7 【知力】4 【感覚】7 【魅力】5 【体格】8 【外見】8

  出身は特殊部隊イギリス空挺団(SAS)であるが、任務活動中に仲間とはぐれてしまい生きていく為に一時的にゲリラに身を落とす。ゲリラでの活動が1段落してからは日本へ渡り、華族に連なる鳳凰院家が一人息子ミカドのボディガード兼家庭教師をして生活するも、再びガンドッグとなり銃を手にした。54歳のロマンスグレーなおじ様である。ミカドをガンドッグに引き入れた人。



アニータ=シルベイラ  デモリッション/メディック
出身:ブラジル  性別/年齢:女/24  身長/体重:220/110  外見:黒髪黒目黒い肌
【筋力】10 【器用】8 【敏捷】5 【知力】7 【感覚】5 【魅力】5 【体格】10 【外見】6

  ブラジルの医者の家系に生まれ北部の村で医者を行っていたが、戦争に巻き込まれてしまいゲリラ軍に強制的に参加させられる。なぜか爆発班に回され爆発物の知識を得る。その後、カルロスの目にとまってガンドッグにスカウトされる。「まさかメディックだったなんて……てっきりデモリッション専門かと」とはカルロス談。コードネームは「マウンテン」。体が大きいせいでいろいろと不幸な目にあっている。



サラ=スヴァティー  パイロット/アサルト
出身:インド  性別/年齢:女/17  身長/体重:156/46  外見:黒い三つ編小麦色の肌
【筋力】5 【器用】10 【敏捷】5 【知力】8 【感覚】5 【魅力】7 【体格】4 【外見】7

  インド出身の少女。テロリストとして育ったため歳の割には殺伐とした世界に慣れている。紛争終了後にマルチパイロットとしてガンドッグにスカウトされる。大型船舶以外ならまず運転できるスキルを持つので、ガンドッグ達を任地に送り込む届け人として仕事量だけは多い。自分の身長の事を気にしているが、最近入ったと噂の子供ガンドッグよりかは高いと上機嫌である。

◆Opening

「ハイド……今回の任務はちょっとやっかいかもしれない……」
GM:ではハイドからです。
ハイド:なんのようだ? 至急か? いいだろう、すぐ行く――と来ました。
ミカド:早ッ!
GM:行くとコーディネーターのカルロスが――「よく来てくれたハイド、今手隙なのがキミ達しかいなくってね」
ハイド:"達"? 俺以外に誰を呼び出しているんだ?
GM:「ああ、前回と同じメンバーだよ。いや、正確には前回より少ないけどね……」
ハイド:前回? じゃあトーマス隊長がいるのか?
GM:「いや、残念だが彼は前回の大怪我の治療中だ。当分ガンドッグの仕事には復帰できないだろう」
ミカド:そのPLがGMやってるしね(笑)
GM:内部事情を言うな(笑)
ハイド:では誰が同じチームなのですか?
GM:「スカウトのミカド君、パイロットのサラ君、デモリ……メディックのアニータだ」(笑)
アニータ:何故ドモル。
GM:「とりあえず今回の作戦ではキミにチームリーダー(隊長)をやってもらいたい」
ハイド:お断りします(即答)。
GM:「なぜだ?」
ハイド:隊長になると死ぬからです(一同爆笑)。
GM:おい!(笑)
ハイド:まぁ今のは冗談として――私には戦術眼が足りません。戦況を把握できる人物の方が適任でしょう――データ的に言うと<戦術>が高い人が隊長の方が良い。
GM:「すると……マウンテンかね?」(笑)
ハイド:もちろんです。
GM:「……わかった。隊長はアニータに頼もう。ただしハイド、キミは副隊長と言う事で任務に対して責任は負ってもらう……いいね」
ハイド:了解。では……別室に待機している3人を呼び出しましょう。
………………………………………………………………………………………………
ミカド:なんだよ、お前と一緒なのかよ――とサラに文句言う(笑)
サラ:それはこっちの台詞よ。足引っ張らないでよね? それとぉ私の方がずっと年上なんだからちゃんと敬語使いなさいって何度言ったら解るのよ!
アニータ:2人とも喧嘩するナ。
ミカド:はんっ!
サラ:こぃつは…!
ハイド:やれやれ、先が思いやられる。
アニータ:それで? 今回の任務は?
GM:「あ、ああ……近海にある海上油田基地が謎の組織"ブルースフィア"によって占拠されてね」
ミカド:ブルースフィア?
サラ:なんの組織なの?
GM:「謎の組織……とワイズマンからは連絡が来ているけど……僕が調べたところ、環境保護を掲げている団体だね。過激派という話は聞いた事ないから大きな事件としては今回が初めてだよ」
ハイド:その組織はどうやって基地を占拠したんだ?
GM:「漁船を装って救難信号を発して基地へ潜入、一気に制圧したらしい」
アニータ:犯行声明は?
GM:「まだ出ていない……けど、十中八九『油田開発をやめろ』とかだとは思うね 報酬は前金で1人$2000、任務成功なら追加で$8000だ」
サラ:ずいぶん多いですね、人質がたくさんいたりですか?
GM:「いや、この油田基地だけどね。占拠された時が数年に一度の点検日だったらしく、詰めていた人数も少なかったんだ……実際に捕まっている人質は数十人前後という話だよ。ワイズマンの依頼はこの基地の奪還を内々に行うこと」
ミカド:内々?
ハイド:内密で行えという事か?
GM:「ああ、テロリスト達の襲撃など無かった事にしたいらしい。犯行声明も出ていないしね……あまり目立ちたくないのが今回のワイズマンの意向だよ」
アニータ:では、国なども動いていないわけダ。
GM:「もちろん」
ミカド:どうやってその海上基地に潜入すればいいのさ? ヘリからの落下?
サラ:あんた馬鹿でしょう? そんな事したら敵にバレちゃうじゃない(笑)
ミカド:ムッ。
GM:「ああ、だから小型のボートで気づかれないように潜入してもらう……サラ君ならできるだろう?」
サラ:まぁ、大丈夫だと思う。
ミカド:自信満々じゃねーのかよ(笑)
サラ:ムッ(笑)
ハイド:装備は消音系で揃えておいた方がいいな……ミッション開始までの時間は?
GM:「すぐにでも装備を整えて欲しい。ここにある武器ならいくらでも貸すよ」
ハイド:わかった――と立ち上がろう。
GM:そこで――プルルル…プルルガチャッ――「……はい、わかった」――ガチャ――「今、海上油田基地を占拠したブルースフィアの主犯格の名前がわかった。テロリストを指揮したリーダーの名前はアクセス=デグリス、男の40歳。ブラックリストにも載っている国際指名手配犯だ」
アニータ:ブルースフィアは過激派では無かったのカ?
GM:「……実は今の情報は、ブルースフィアの代表からでね……基本的に穏健派な団体だったそうだけど、半年前にアクセスが組織に入ってきて、過激派をまとめたらしい」
ハイド:なるほど……主犯は戦いたいだけの戦争屋か。ブルースフィアは利用されたな。
GM:「アクセスは他に3名ほどと一緒に組織に入ったとの話だ。そのメンバーは腕利きだと考えていいだろう」
アニータ:逆に、ソレ以外はブルースフィアの素人。
GM:「そういう事になるね……では時間も無い。準備ができしだい出発して欲しい。作戦の優先順位はテロリストの撲滅、ついで人質の解放だ。隊長はアニータ、いざという時はハイドに指揮をとってもらう。いいね」
一同:『了解』

◆Sneaking an Oil Field

「はっはっはっ、これで俺達も有名人だよな?……あ、レイズな……でよ――」
GM:では現在、海上油田基地が暗視双眼鏡で見れば見える位置までやって来ました。基地は海上から50mほど上に作られていますね。今は夜です。
ハイド:接岸したらまず登る必要があるな。
アニータ:その前に敵に見つからないように接岸せねバ。
GM:はい、ここからはボートで<操縦>−50%に3回成功してもらいます。
ミカド:そんなに!?
GM:1度目で失敗なら気が付かれるかは運次第です。2回目なら警戒しだします。3回目なら確実に見つかります。
ハイド:ここはサラを信じよう。
アニータ:頼むゾ。
サラ:大丈夫大丈夫、私に任せといて(コロコロ)……はい、1回目成功。
ミカド:なぁ、もっとスピード下げた方がいいんじゃねーのか?
サラ:いいのよこれで、下手に遅くして見つかったら最悪じゃない(コロコロ)……2回目成功。
GM:目の前に海上油田基地が近づいてきました。<感知>に成功すれば大型のクレーンが基地の南西端っこからそびえているのが見えます。
ハイド:(コロコロ)……成功――サラ、あのクレーンの逆側につけてくれ。
サラ:じゃあ基地の東側の側面に(コロコロ)……はい、3回目も成功。横付けしたわ。
アニータ:まずは偵察ダ。
ハイド:ミカド。
ミカド:僕の出番だね……ここから登ってどこを目指せばいいの?
アニータ:カルロスから貰った地図(事前準備の時に貰っていた)だと……ここから近いのは管制室ダ。
ミカド:管制室って?
ハイド:基地の作業を操作する場所だな。うまくブレーカーなどもそこにあれば便利なんだが……。PLが基地の設備に詳しくない(笑)
サラ:それは誰も詳しく無いと思うな(笑)
ミカド:とにかく行ってくるよ。えっと……アニータ隊長?
アニータ:イヤ、今まで通りでいい。
ミカド:じゃあアニータさんって呼ぼう――アニータさん、何かあったら通信機で連絡します――さっさっさっ……と登って行く。
………………………………………………………………………………………………
GM:ではここからミカドだけの場面になります。まずは<運動>−20%で壁を登って下さい。
ミカド:階段とか無いの?
GM:無いと思いますよ? 階段のあるところにボートを寄せたのなら別ですが。
サラ:それは無いわ。
ハイド:わざわざ敵の警戒が高い場所にボートを寄せるわけは無いしな。
GM:というわけで<運動>で登って下さい。
ミカド:まぁいいや(コロコロ)……楽勝楽勝!
GM:海上油田基地の甲板に出ます。真っ暗な空の下、波の音だけが聞こえる基地はほとんど明かりもついておらず不気味です。
ミカド:不気味とか言われると……第1話を思い出す(笑)
GM:まぁそれは無いです。すぐ近くに管制室があり、その窓からは明かりが漏れています。東の奥に大型クレーンと一段高くなっているヘリポート、北の端には石油タンクが見えます。
ミカド:それ以外は?
GM:地図に載っている通り、浄水施設・倉庫・居住区・ボイラー室などもあるけど、高さが普通なので前述の3つよりは目だって無いです。
ミカド:とりあえず管制室に隠れながら進みます。
GM:<市街行動>でどうぞ。
ミカド:(コロコロ)……成功、窓からチラっと中の様子を伺う。人がいるようなら聞き耳も立てる。
GM:2人の男がポーカーやってます――「しかし簡単だったな、これならさっさと強行手段にでればよかったな」「はっはっはっ、これで俺達も有名人だよな?……あ、レイズな……でよ――」
ミカド:だれ切ってるなぁ……管制室から少し離れて通信――『管制室に2人発見、警備は厳重ではありません』
アニータ:『装備は?』
GM:UZIをそれぞれ肩にかけてました。
ミカド:『UZI(SMG)をそれぞれ一丁』
アニータ:『1人で制圧可能カ?』
ミカド:『余裕余裕』――と言って通信を切る。
ハイド:『ミカド、先走る――って切るなお前は!!(笑)
ミカド:(コロコロ)……また管制室のドア前まで来た(笑)
ハイド:あ、あいつは……。
サラ:どうしますか? 私達もあっちまで行った方がいいでしょうか?
アニータ:そうだな……。
ハイド:いや、ここはミカドを信じよう。
GM:ではミカドは<感知>を。
ミカド:(コロコロ)……達成値9で成功。
GM:まだポーカーやってますね。
ミカド:中への侵入はどうすればいい?
GM:窓割って入るか……もしくは、そっとドアを開けて入るなら<市街行動>−30%ですね。
ミカド:ドアをそっと開けて(コロコロ)……成功――

――その後、ミカドは2人を気絶させ……――

ミカド:『制圧完了しました』
アニータ:『了解、ではこちらも合流する』――壁を登っていいか?
GM:<運動>−20%で。
サラ:運動かぁ……あんまり得意じゃないんだよなぁ。
アニータ:あたいもダ(笑)
ハイド:慌てなくて良い、一番近くの敵はミカドが排除したんだ。
サラ:そうだね。
アニータ:じゃあ(コロコロ)……失敗。ドッボーン。
サラ:ドッボーンって……頭悪いって(コロコロ)……ドッボーン(笑)
ミカド:お前もかよ!(笑)
ハイド:やれやれ、困ったもんだ(コロコロ)……な!? 失敗だと!……ドッボーン(一同爆笑)
アニータ:敵に気が付かれたか!?(笑)
GM:隊長のアニータは1D10を振って下さい、偶数なら気が付かれます。
アニータ:(コロコロ)……1、奇数だ。よかった。
サラ:海に浮かびながらハイドさんの方を。
ハイド:ふむ……慌てることは無い。敵はミカドが排除したはずだ(笑)
GM:と言うか、なぜハイドまで落ちますか。
ハイド:………………。

――再びアニータが落下しつつもなんとか合流する4人。管制室内に集り2人の気絶しているブルースフィアのテロリストを囲み……。

ハイド:片方を起して話を聞くか。GM、起すぞ?
GM:「……!? はっ、お前等何者だ!」――と片方が起きました。
ハイド:お前に質問をする権利は無い。死にたくなかったら静かにしろ。
GM:「わ、わかった。だから命だけは助けてくれ」
ハイド:では、とりあえず知っている事を全て話してもらおうか。
GM:「こ、ここは……――

――ブルースフィア素人の話した情報――
   ◆乗り込んできたブルースフィアのメンバーの数は自分達を入れて10人。
   ◆ボス……アクセスの関係者が4人。
   ◆ボスの居場所は不明。連絡は無線で行っている。無線は1人1台持っている。
   ◆自分の名前はアンス。
   ◆他のメンバーの配置は下っ端なので不明。

GM:――……が、俺の知っている全てだ! た、助けてくれ!」
サラ:じゃあどうする?
アニータ:ブルースフィアの素人ダ、気絶させておこう――無線だけは奪う。
ミカド:ドカッと気絶。。
ハイド:縛っておくか。
GM:と、それぐらいで時間なので無線が鳴ります――『こちらブルーリーダー、問題無いな?』『ブルー1異常無し』『ブルー2異常無し』『ブルー3無し――……――ブルー8異常無し』――で止まる。
アニータ:『ブルー9異常無し』
一同:………………。
GM:『ブルー10、どうした?』
ミカド:ああ、もう1人の方か(笑)
ハイド:そっちの無線で――『こちらブルー10、異常ありません』
GM:『……どうしたブルー10、声が変だぞ?』
ハイド:『潮風にやられました』(笑)
GM:『そうか……ブルーリーダー異常無し』――連絡は切れます。
サラ:今の時間は?
GM:夜の22時ちょうどだね。
ハイド:誤魔化しながら進むには無線が2個とも必要か……キャリーのポイント限界が辛いな(笑)
アニータ:アタイが持とう。
ハイド:助かる(笑)
サラ:そういえばこの管制室って何をする所なの?
GM:油田の作業操作室ですね。点検検査中だったので今は動いていません。
ミカド:それで、次はどこに行くの?
アニータ:順次、制圧可能な場所から制圧して行ク。
ミカド:じゃあまずは一番近いボイラー室かな。

――リプレイではわかりづらいですが、当日は海上油田基地の地図が広げられていました。大きな施設は9つ。南西に「管制室」、西側に「浄水施設」と「ボイラー室」、北西に「倉庫」、北に「石油タンク」、北東に「生活棟」、東側に「ヘリポート」、南東に「大型クレーン」、南に「機械室」があった。

GM:ではここで偵察用TRSを使います。
ミカド:偵察用?
GM:この海上石油基地は、一定周期で見張りが見回りをしています。それに見つからずに各施設を調べられるか……という話です。調べたい場所を5つ選んで下さい。ただし、隣接する施設ではなく離れている施設を選らんだ場合はマイナス修正が大きくなります。
ハイド:なるほど……確かにその方が効率的だ。
サラ:行くのはミカドだけだから大概は失敗しないはず……。
アニータ:大型クレーンに見張りがいないか気になる。
GM:現在は南西の「管制室」にいます。
ハイド:近い場所を片っ端から調べよう。まずは「浄水施設」と「ボイラー室」だな。
サラ:「機械室」も調べておきたい。近いし。
ミカド:僕は「石油タンク」が気になるな。
ハイド:それは却下だ。北は遠い。
ミカド:え〜〜!
サラ:これだから子供は(ボソっと)。
ミカド:なんだと! 石油タンクなんて爆弾ついてそうじゃないか!!
サラ:今回の任務はテロリストをなんとかするのが第一優先でしょ? 敵が居そうな場所を優先的に調べないでどうするのよ?
ミカド:う゛。
アニータ:では「ヘリポート」と最後に「大型クレーン」を調べてくレ。
ミカド:わ、わかりましたよ。
GM:では(TRSに記入して)……こんな感じで――

『ターゲット:敵に見つからずに偵察せよ』――リミットは5(6R目に入った時点で見張りに見つかる)
レンジ1:<市街行動> −10%   浄水施設を調べる。
レンジ2:<市街行動> 修正無し   ボイラー室を調べる。
レンジ3:<市街行動> −20%   機械室を調べる。
レンジ4:<市街行動> −10%   大型クレーンを調べる。
レンジ5:<市街行動> −10%   ヘリポートを調べる。

ミカド:じゃあさっさとやっちゃうよ?(コロコロ)……(コロコロ)……浄水施設終了、(コロコロ)……クリティカルでボイラー室も終了。
GM:両方とも何も無いですね。
ミカド:まだ余裕、そのまま機械室の方へ走って(コロコロ)……成功。
GM:機械室に来た所で<感知>をどうぞ。
ミカド:(コロコロ)……50のクリティカル!
GM:ちっ……扉の上にワイヤーが張ってあって、扉を開けると何かが起こるような仕掛けを発見しました。
ミカド:開けない。敵が居ないなら次に行く(コロコロ)……失敗。
GM:ではリミット2です。
ミカド:(コロコロ)……成功、大型クレーンに来た。
GM:誰もいないですね。
ミカド:高い所から誰か見てるかと思ったんだけど……まぁいいか。(コロコロ)……成功、(コロコロ)……成功でヘリポート。
GM:ヘリポートは甲板から10mほど上に迫り出しているね。
ミカド:(コロコロ)……(コロコロ)……普通に全てのレンジクリア!
GM:ヘリポートの上に2人ほどいそうだ。それにヘリポートの方へ近づいてくる見張り2人をミカドは先に見つけるね。
ミカド:ここにいても仕方ないしなぁ……機械室へ戻る。
サラ:リミット2で基地の半分以上を見回り可能なんだね。
ミカド:すげーだろ(笑)

◆Make a Forecast of Bomb

「爆弾……だよね、きっと……な〜んか嫌な予感がするんだよなぁ」
ミカド:『こちらミカド、アニータさん……これこれこういう仕掛けがあるんですけど……』――と通信する。
GM:アニータはそれだけで解ります。爆弾ですね。
アニータ:『爆弾ダ。無理に行くな。こちらも合流する』――と無線を切ってから――ハイドさん、サラちゃん、あたい達も合流する。ハイドさんが偵察しながら先導を頼ム。
ハイド:了解した。OKのシグナルが出したら追って来てくれ。

――で、ミカドの場所に全員合流。

アニータ:これカ。
ミカド:はい。
アニータ:少し皆は離れてくれ――GM、<爆発物>で(コロコロ)……21成功。達成値は16。
GM:解除されました。
アニータ:もう大丈夫――クイクイっとハンドシグナル。
ハイド:では機械室の中を調べるか……なぜここに爆弾が仕掛けられていたんだ?
GM:中を調べるなら<感知>をして下さい。
アニータ:(コロコロ)……クリティカル成功!
サラ:普通に成功。
ミカド:僕も成功。
ハイド:……駄目だった(笑)
GM:中には沢山の爆発物が設置してあります。正確には爆薬ですね。
アニータ:連動していないか調べる。<爆発物>(コロコロ)……13成功。
GM:連動はしていません。遠隔操作で爆発させるタイプですね。
アニータ:さっきの扉の爆弾と共に、全て海へ捨てる。
ミカド:不法投棄だ(笑)
サラ:でも、なんでこんなに爆弾が? ブルースフィアは何がしたいんだろう?
ハイド:先ほどのブルースフィア構成員から聞き出すのを忘れたな。今更だが。
アニータ:情報が足りないならまた捕まえれば良いだけダ。
ミカド:あ、そうだった! ヘリポートの近くに見回りの2人組がやって来てたんだ……なんとかしないと。
ハイド:すでに油田基地の半分以上は制圧しているよな?
サラ:そうですね。計算上では。
アニータ:ここを占拠したテログループの人数が少ないのが幸いカ。
ミカド:10人だしね(笑) 今度は「油田タンク」とか「倉庫」とか調べてくる?
GM:遠いので多少修正が高くなりますが。
ハイド:いや、それならもう多少強引でもかまわないから、その見回りの2人組を始末しよう。上手く捕虜にできれば情報源にもなるしな。
ミカド:じゃあ奇襲をかけよう(笑)
アニータ:奇襲カ……なら全員で掛かろう。敵は2人…不意打ちなら負けナイ。
サラ:そうですね、やっちゃいましょう。
ハイド:いや、サラはもしもの時に備えて、距離を置いて物陰から基地全体の動きを偵察して欲しい。
サラ:う〜ん、せっかく[アサルト]をサブで入れてるのに〜(笑)
ミカド:ま、サラはそこで見てな。ささっと片付けてくるぜ。
GM:ではミカド、ハイド、アニータは<市街行動>でどうぞ。敵の2人組はヘリポート付近を周回しています。
一同:『成功』
ミカド:ヘリポートの影に隠れてます。
アニータ:走っている。
ハイド:すでに撃つぞ。セミ3射で1人に向けて(コロコロ)……貫通18、貫通26、貫通15(コロコロ)……ダメージは21点。
GM:1人死亡。それと共に1人が慌てて無線に手を伸ばします。
ミカド:ダッシュで殴りつける!(コロコロ)……成功、達成値は21!
GM:貫通します。
ミカド:(コロコロ)……13点の[ノックダウン]!
GM:気絶です。ところでサラはどこにいるの?
サラ:基地甲板中央部に、コンテナとか積まれているってさっきの地図にあったから、そこに隠れている。
GM:了解です。では隊長は<戦術>を振って下さい。ここから戦闘に入る可能性があります。(コロコロ)……こっちは達成値13。
ハイド:付近には誰もいないはずなんだが……どういう事だ?
アニータ:<戦術>は(コロコロ)……達成値15で成功。先に行動できるガ……何をすれば?
ミカド:ヘリポートは10mぐらい上にせり出していたから、ヘリポートの上で何が起こっているかは今の所不明ね。
アニータ:無線――『サラちゃん、ヘリポート上には誰かいるカ?』
サラ:いるんだよね?
GM:2人います。ハイドの銃声を聞きつけ見張りの2名が近づいてきています。
サラ:それを連絡する。
ハイド:待機。
ミカド:待機。
アニータ:手榴弾を10m上のヘリポートの甲板に投げ込む。<投擲>(コロコロ)……11で成功。
GM:見えてないので非貫通でダメージを出して下さい。
アニータ:(コロコロ)……15点+爆発音(笑)
サラ:思いっきりバレたわね(笑)
GM:ダメージが10点以上くるので、爆発物のダメージペナルティ表を振って下さい。
アニータ:(コロコロ)……おお! 2だ(笑)
GM:追加ダメージ4D+……――
アニータ:(コロコロ)……追加で18点!
GM:サラはヘリポートの上を見ているなら、2人の見張りが倒れたまま二度と立ち上がらないのが解ります。
サラ:『アニータさん、ヘリポートの2人は倒したみたいです』
ハイド:俺は待機だ……ミカド、気をつけながらココ(ヘリポート)の上を見てきてくれ。
ミカド:了解です。ヘリポートの上へ登っていきます。階段とかある?
GM:あります。
ミカド:カッカッカッ!
アニータ:とりあえず待機。
GM:ではサラは<感知>判定して下さい。
サラ:(コロコロ)……成功。
GM:北側から黒スーツな男が1、人物陰に隠れながらやってくるのがわかりますね。
サラ:『アニータさん! アクセスのつれてきたプロのうち1人がやってくるよ!?』
アニータ:『了解しタ』
ハイド:アニータ、今ミカドがヘリポートの上に向かっている。敵を引き付けられれば、ミカドにヘリポート上を通って敵を不意打ちできる状況にできる。
アニータ:解っタ。それで行こう――あたいは遮蔽から出てジグザグに走る。

その後、アニータが累計33点ダメージをもらうが、そのおかげもありミカドが黒服を倒したのだった。

◆a Hostage is Died

「よくもやってくれたな!……ありったけの手榴弾を投げ込む!」
GM:では1人やって来た黒服も、アニータに傷を負わせるのが精一杯でしたね。
ミカド:僕もちょっと喰らったけどね(笑)
アニータ:あたいに比べればかすり傷ダ。
ミカド:まぁね(笑)
サラ:これで管制室2人、見回り2人、ヘリポート2人、黒服1人……敵は10人だから残り3人よね。
ハイド:黒服が残り2人と主犯のアクセスだな。
サラ:私も皆と合流。
GM:では次はどうしますか? 北の方に来ています。北東の生活棟と、北西の倉庫、もしくは北の端の石油タンクが残っています。
ミカド:人質はどこにいるんだろう?
サラ:右にある生活棟と左の倉庫、それと奥にある油田タンク……石油タンクは無いんじゃない?
ハイド:そうだと思うが……一応、私が偵察に行ってくる。ミカドはアニータに傷の手当てをしてもらうと良い。
ミカド:はい。
ハイド:まずは倉庫の方を見に行くか。
GM:ではハイドは<感知>して下さい。
ハイド:<感知>に[アキュートセンス]を使って(コロコロ)……67で成功。
GM:左の倉庫から"カシャ……"という音が聞こえた。倉庫の扉は閉まっていて奥はわかりませんが。
ハイド:カシャ……。マシンガン…いや機関銃か?――とりあえず戻ってきて説明。
………………………………………………………………………………………………
サラ:どうするんですかアニータさん?
ハイド:人質がどこにいるか解らない今、下手な行動には出られないからな。
アニータ:デハ…こんな時のために、催涙手榴弾を持ってきていタ。これをありったけ投げ込めば良いだろう。
ミカド:ああ、それなら人質も死にはしない!(笑)
サラ:まぁ苦しいだろうけと…いきなり撃つよりよっぽどいいのかな。
アニータ:とりあえず倉庫の扉の前に来て、催涙手榴弾を……2発で十分カ?
ハイド:俺に聞くな。
アニータ:じゃあ扉をそっと開いて――
GM:その瞬間、こっちが扉ごしに撃ちます。
アニータ:撃たれる!?
サラ:アニータさん!!
ハイド:アニータ!?
ミカド:やっぱ隊長のジンクスなの?(笑)
GM:05以下で命中(コロコロ)……06! チッ、惜しい! 乱射だから当たらなかったか。
ハイド:早く投げろアニータ!
サラ:じゃあやる事は変らずだね(笑)
アニータ:いや、投げるものが違ウ! ありったけの手榴弾を投げ込む!!――
ハイド:ん?)
サラ:え?)
アニータ:(コロコロ)……<爆発物>成功! 任務はテロリストの壊滅と人質の解放! 施設の破壊阻止は受けていない! よくもやってくれたナ!!!
ミカド:やっちゃえー!(笑)
サラ:え、いや、待って――
ハイド:俺が言いたいのは……いや、いいか。すでに振ってしまったしな。
アニータ:何? 達成値で15ダ(コロコロ)……ダメージは1つに付き20点+追加で3D6の(コロコロ)……12点。
GM:ありったけですよね? それなら倉庫の中で爆発音が響き、アニータの前のドアも半壊して静まり返ります。
アニータ:鎮圧完了。ところでハイド、何かあったのカ?
ミカド:そうなの?
ハイド:………………。サラ、説明してくれ。
サラ:私ですか!?……えっと……アニータさん、"手榴弾"を投げ込みましたよね?
アニータ:??? ああ、その通りダ。問題無い。
ハイド:"人質がいるかもしれない"倉庫に、"手榴弾をありったけ"投げ込んだわけだ。キミは。
アニータ:あ……――急いで扉を壊して中へ!
GM:中に居た人は全員死亡しています。数にして30余名ぐらいはいたでしょうか。
アニータ:………………。
サラ:人質……いたね。
アニータ:ど、ど、どうしよう!?
ミカド:あ〜あ(一同爆笑)
サラ:酷いミカド(笑)
ハイド:他人事過ぎるぞミカド(笑)
ミカド:なんで? 僕が悪いの!?(笑)
GM:まぁ実行したのはアニータですが……。
アニータ:素で……撃たれた事で人質の事を忘れて思わず手榴弾を……。
………………………………………………………………………………………………
――ここで一時、PC達はPLに立ち返って相談が始まりました。

アニータ:頭に血が上っちゃって言い間違えた……。
サラ:先に催涙手榴弾を投げるって言ってたもんね。
ハイド:ぶっちゃけ、俺は途中で言い間違えたなぁ……と気が付いてたけどな。
ミカド:そうなの!?
サラ:うん、私も気が付いた。止めなかったけど。
ハイド:あの時、アニータはすでにダイスを振っていた。止められんよ。
GM:でも、プロであるガンドッグの1人が、そんな間違いをするのですかね?
アニータ:確かに……。
ミカド:普通、プロなら間違えないよね。
サラ:じゃあこの結末をどうするの? 今回のセッションはテープに取れてなかった事にして闇に葬る?
ミカド:確かに、ちょっとひどいもんなー。それでも良いかなぁ。
GM:それならいっそ、催涙手榴弾を投げたって事に巻き戻しましょうか?
ハイド:駄目だ、そんな嘘はいけない。
アニータ:………………。
ハイド:だいたい、撃たれて冷静さを失ったのはPLもアニータも同じはず。PLが言い間違えたのなら、アニータだって投げ間違えた可能性は高い。
ミカド:なるほど。
サラ:一理あるかも。
ハイド:なら、事実に忠実に人質を巻き添えにして手榴弾を投げ入れた事の方がリアルだ。
アニータ:………………。
サラ:でも、こんなひどい事を……しかも凡ミスだし……ホームページに載せちゃって良いの?
ハイド:構わん。
GM:ま、最終的には相原さん(リプレイ執筆)と西蓮さん(HP管理人)の判断に任せるって事で……今回は、このまま人質を凡ミスで殺しちゃったって事で進めましょう。
一同:『了解』
………………………………………………………………………………………………
ハイド:――と言うわけで倉庫の中へ入るぞ。生存者は?
GM:(首を横にふる)。
ミカド:えっと……そうだ! ここにいたのは全部テロリストだよ!
サラ:そ、そうよ! ミカド良い事言う! 一般人に化けたブルースフィアがたくさんいたのよ!
ミカド:そうそう! まったく困った奴等だ!(笑)
サラ:参っちゃうわよね(笑)
アニータ:………………。
ミカド:………………。
サラ:………………。
ハイド:ミカド、サラ……現実から目を逸らすな。いい加減な言葉を言うな。
ミカド&サラ:『はい、ごめんなさい』
ハイド:とりあえず……だ。俺が言いたいことは1つ。
GM:???
ハイド:メディーーーーーーーック!!!!!(一同大爆笑)
ミカド:先生!!!(笑)
サラ:ハイドさんだって駄目じゃん!!!(笑)

――閑話休題

ハイド:アニータの肩に手を置く。
ミカド:これって人質……。
アニータ:あ、あたいは……。
サラ:しょうがないですよアニータさん。ミスってしまったものは仕方ないです。
ミカド:お前、よくそんなに軽く言えるな!!――とアニータさんには言えないから、サラに言う!
サラ:私達はいつもギリギリの死線で仕事しているのよ? 時にはこういう事だってあるわ。
ミカド:そんな言い方!!――と手を振り上げて(ハイドのPLを見る)。
ハイド:その腕を掴もう――やめろミカド、仲間同士で言い争ってどうする。
ミカド:でも先生!
ハイド:覚えておけミカド、ほんの些細な判断ミスが 即・死 に繋がる……それが俺達のいる世界だ。今はサラの言う通り次の行動に移る時だ。反省や後悔なら後でもできる。
ミカド:く……はい。腕を力無く下ろそう。
ハイド:アニータ! 俺は右の生活棟を調べて来る。
アニータ:だが……あたいは……。
ハイド:……ツカツカとアニータに近寄り胸倉を掴む!
アニータ:!?
ハイド:今回の隊長は誰だ! みなに指示を与える者がそれでどうする! 判断ミスが人質を殺した。だからって任務は終らん! この調子で続けてミカドやサラも危険にさらす気か!!
アニータ:その手を払おう――いや、わかってル。すまないハイドさん……行こう、まだ主格のアレクスは捕まえていナイ。
ハイド:ああ、そうしよう。

◆List a Place

「ごほっごほっごほっ……な、なんだこの煙は! く、苦しい!? ごほっごほっ!」
ハイド:右の生活棟には窓とかはあるのか?
GM:ハイド達のいる所へ扉が1つ、その間逆……海側にもう1つ、窓はあるけどシャッター(?)が降りています。
ハイド:ここに居ることはわかっているんだ……片方の入り口を塞いで、確実に捕獲しよう。
サラ:ハイドさん、瓦礫でも積んで目の前のドアを塞ぎますか?
ハイド:どうせならこのドアに爆薬を仕掛けよう。
サラ:ええ!? でもそれじゃあ人質がいた場合はどうするんですか?
ミカド:馬鹿だなぁ、もう人質がいるわけねーじゃん(一同爆笑)
アニータ:………………。
サラ:ベシッ!っと殴って――(何アニータさんの前でデリカシーの無い事言っているのよ!)
ミカド:本当の事だろう――と人の気持ちを考えない【魅力】1な僕は言う(笑)
サラ:あ、あんたねー!(笑)
アニータ:(コロコロ)……達成値7。ドアと連動で爆発するよう爆薬4つ設置。
サラ:アニータさん!!(笑)
アニータ:いや、たぶん人質もういないシ……。
サラ:諦めムード入っちゃってるしー(笑)
ハイド:では正面のドアはこれでいいな。裏へ周るか。
………………………………………………………………………………………………
GM:裏口の方へやってきました。
ハイド:アサルトで突っ込むのもな……どうするか。
ミカド:突入したい!
サラ:私はハンドガン構えようかな。
GM:まずは<感知>です。
ハイド:(コロコロ)……達成値13。
ミカド:……クリティカル!
GM:部屋の中からは10人弱の気配を感知します。ミカドはその人達が息を殺しているのが解る。
ミカド:先生?
ハイド:ああ、ブルースフィアの数を変更しておいた方が良さそうだ。あと10人近く残っている。
サラ:そんなに!?
ミカド:この中で待ち伏せしているみたいだ。
アニータ:今度こそあたいの出番のようダ――と催涙手榴弾を両手に持って(笑)
ハイド:まさしく出番だな。もう撃たれないようにしろ(笑)
アニータ:無論ダ(笑)
サラ:あ、ちょっと待ってアニータさん、さっき良いもの見つけたんだ――

――とすぐ近くのヘリポート脇から……

サラ:じゃあフォークリフト乗ってきました、これで扉を塞ごう(笑)
ミカド:そんなの見つけてたんだ(笑)
サラ:みんながTRSで進行していた間、私って見てるだけだから暇だったし。その時見つけた(笑)
アニータ:ではやるぞ――壁際から扉をそっと開けて、その瞬間片手で催涙手榴弾をありったけ投げ込む!(コロコロ)……<投擲>成功。達成値14。すばやくドアを閉める。
サラ:フォークリフトをまわして扉が開かないように塞ぐ。これで出口は開かないでしょう。
ハイド:とりあえず何か起こるまで待っていよう。
GM:ではお約束……もう一方の扉(正面のドア)がある方から盛大な爆発音が響きます(笑)

――フォークリフトで扉を塞いだまま、爆発した方へ戻るアニータ、ミカド、サラ(ハイドは警戒のため残った)。
そして……――

サラ:どうなってるの?
ミカド:誰か死んでるのか?
GM:爆発で飛んだ四肢が転がってたりするぐらいです。
ミカド:中は?
GM:催涙ガスが充満しています。
アニータ:ガスマスクをかぶり――行くゾ、サラちゃん、ミカドくん。
ミカド:僕、ガスマスク持ってないぞ?
アニータ:何!?
ミカド:正確には、ガスマスクなんて余計なものを持てるほどキャリーポイントが無い。【筋力】6の【体格】5だし(笑)
アニータ:しょうがない……サラちゃん、2人だけで突っ込む。
サラ:ごめんアニータさん。私【筋力】5の【体格】4だから(笑)
アニータ:……持ってなイ?
サラ:持ってない(笑)
アニータ:ジャコっとVz61スコーピオンを構えて――もっと体を鍛えろ2人とも――と1人で突入。
ミカド:じゃあ見送ってから――鍛えろって言われても……なぁ?
サラ:ああはなりたくないし(困)。
………………………………………………………………………………………………
GM:入った部屋はビリアード台とか倒れています。遊技場だったのかもしれません。<感知>−10%で判定して下さい。
アニータ:(コロコロ)……無理。失敗。そのまま部屋を一回り。
ハイド:ふと……普通なら催涙手榴弾を投げ入れるとともに、全員で特攻だよな?
サラ:普通はね。
ミカド:ハイド先生はガスマスク持ってたの?
ハイド:いや、無い。それを持つぐらいならロケットランチャーを俺は持つ。
ミカド:………………。
GM:部屋を一回りしても何も無いです。開いている扉が奥に繋がっているのか、催涙ガスが流れてくるぐらいですね。
アニータ:ヨシ、何も無イ……引き返そう。
サラ:早いって!
ミカド:最後まで調べてよ!
ハイド:死にたく無いのはわかるけどな(笑)
アニータ:じゃあその扉の先へ進んで行く。
GM:廊下に出るとすぐ右に曲がっており、廊下の左の壁に扉がある。さらにそのまま廊下を進むと突き当たりがT字になっています。<感知>−10%でどうぞ。
アニータ:(コロコロ)……成功!
GM:左の扉の奥から『ゴホゴホッ』という複数の声が聞こえる。
アニータ:警戒しながらその扉を開ける。入ったらすぐにスコーピオンを構え!
ハイド:<状況把握>?
GM:いえ、ここは寝室なのですが……ガムテープでぐるぐる巻きにされた人質が5人ほど芋虫状態で苦しんでいます。アニータを見て恐怖と絶望の表情を浮かべます。
ハイド:それはそうだ。ガスマスクにSMGもった2m以上の戦士だからな(一同爆笑)
サラ:確かに怖い(笑)
ミカド:そんなアニータさんを見て動揺してない奴がいたら、そいつは人質に偽装しているアクセス(主犯)だよ(笑)
GM:大丈夫、全員恐れ慄いています。
アニータ:あたいは味方だ。助けに来た。
GM:ガクガクブルブル。
アニータ:……通信――『人質を5人確保しタ。だが、回収は後回しにする』
ハイド:了解。
アニータ:安心しろ、すぐに助けが来る。
GM:「モボーモゴー(あんたじゃないのか!!)」(一同爆笑)
アニータ:部屋を出て廊下のT字路へ。
GM:<感知>−10%でどうぞ。
アニータ:(コロコロ)……失敗。左に行こう。
GM:その瞬間、後ろから撃たれますセミで3発(コロコロ)……外れ(コロコロ)……外れ(コロコロ)……全部外した!? ビビッたらしい(笑)
アニータ:距離は?
GM:ほんの3mですかね。
アニータ:撃っても良いが……たぶんアクセスだろウ。距離を詰めて殴り倒す!(笑)
ミカド:大丈夫なの!?
アニータ:<格闘>だけでも60はある(コロコロ)……成功、達成値13。
GM:(コロコロ)……無理だ。ボディーアーマーLV2だから貫通です。
アニータ:(コロコロ)……ダメージは10点。
GM:格闘ダメージペナルティ表をどうぞ。
アニータ:(コロコロ)……4。(コロコロ)……追加ダメージは5点。
GM:痛い……それより[朦朧]が辛い(コロコロ)……駄目だ<強靭>失敗。朦朧としている(笑)
アニータ:マウイントポジション。
ミカド:まさにマウンテン(笑)
サラ:こっちからは見えないけど(笑)
アニータ:さらに殴ります(コロコロ)……――

――そして……――

アニータ:ボコボコで気絶したブルースフィアのアクセスを引きずって出てくる。ハイドに渡してから、人質を助けにもう一度マスクつけたまま、室内へと戻っていこう。

◆Run away the Principal Offender

「ちっ……逃げられると思うなよ(ガチャッ)……ロックオン、ロケットランチャー発射する!」
アニータ:苦しそうにゲホゲホ言っている人質5人を外に連れ出し、落ち着くまで寝かせておく事にする。
GM:それは問題無く行えます。その後は?
ハイド:人質は放っておこう、勝手に回復するだろうしな。
ミカド:じゃあ人質達から見えない所へアクセスを引っ張って行ってから情報を聞こう。
アニータ:拷問?
ミカド:聞き出さないと、なんか爆弾とか設置してそうだし(笑)
サラ:ありうるわね(笑)
GM:ではアクセスらしき黒服をつれて物陰に来ました。
ミカド:よし<尋問・拷問>(コロコロ)……くっ、失敗した! 海上油田基地じゃ虫とかいないしなぁ(笑)
サラ:(コロコロ)……駄目、私も失敗。
アニータ:……成功。バキッ!
GM:「グハ…」
アニータ:治療。
ハイド:酷(笑)
アニータ:さて……主犯のアクセスだな?
GM:「違う…」
ハイド:違う?
GM:「俺はアクセスさんじゃない……」
アニータ:じゃあ本物はどこダ。
GM:「知らねーよ。どっか逃げたんじゃないのか」
サラ:でもおかしいよ。テロリストの人数を逆算してみても、この人が最後の1人のはずだし。
ハイド:管制室に2人、見回りが2人、ヘリポートに2人、始めの黒服が1人、倉庫の中に1人、トラップで爆破が1人……やはりこいつが最後のアクセスか。
GM:「違う! 俺はブルースフィアの根っからのメンバーだ! アクセスさんみたいに途中入団じゃない!」――嘘を言っているようには見えません。
アニータ:どういうコトだ?
サラ:う〜ん。
ミカド:もしかして……トラップで爆発したのって違ったのかな、確認はしてないよな?
サラ:あ゛
ハイド:一般人だったのか……。
ミカド:じゃあ本物のアク……そうか!
サラ:人質5人がいたところへ戻る!
ミカド:同じく!
GM:そこに戻ると、人質の数が4人に減っています。
ミカド:やられた!?
サラ:紛れてたのか!
ハイド:アニータのガスマスク姿を見て驚いたというのに(笑)
アニータ:海とか調べル。
GM:夜で海の方角だから<感知>−40%で判定して下さい。
ハイド:ここで[アキュートセンス]を使うべきだったか。
アニータ:(コロコロ)……失敗。
ハイド:暗視ゴーグルがあるのだが?
GM:それなら−30%で良いです。
ハイド:それでも厳しいな。
アニータ:ならば[サムズ・アップ]をハイドに使用。[アキュートセンス]を復活させる。
ハイド:ああ、そんなクラスアーツがメディックにあったな(笑)――助かるアニータ![アキュートセンス]使用で(コロコロ)……成功!
GM:暗闇の中、海上油田基地からゆっくりと漁船が逃げようとしているのが解る。
ハイド:ロックオン(構え)。
GM:ロケットランチャー持ってたっけ?
ハイド:もちろん。だからガスマスクとか持ってなかったんじゃないか。
ミカド:好きだなぁ先生も(笑)
ハイド:それとサラ、急いで俺達の乗ってきたボートに戻ってエンジンをかけろ、もしもの時はそれで追いかけてもらう。
サラ:わかりました!――急いで乗ってきたボートのところへ戻ります。
ハイド:では心置きなくロケットランチャーを撃とう(コロコロ)……失敗――バシュッ!!!
GM:この場合はどうしますか……投擲の誤投着弾点図で振って、一番外側の8・9・10・18・2・3・4・14に行った場合は弾は海へ落ちたことにしよう。
ハイド:(コロコロ)……16番。
GM:おお! 雰囲気的にエンジン部に命中だ(笑)
ミカド:さすが先生(笑)
サラ:演出家です(笑)
GM:船は爆破します。あとはアクセスが<運動>で(コロコロ)……よし! 海へ飛び込んだ!
ハイド:撃った後、再び付近の海を見るが?
GM:バッシャバッシャとアクセスが泳いでいます(笑)
ハイド:ちっ……生きていたか。あとはサラに任せるか。
ミカド:逃すか!!――ジャーーーンプッ!!(一同爆笑)
ハイド:ミカド!?(笑)
アニータ:海まで何mあると!?
GM:じゃあ泳いで逃げようとするアクセスと、飛び降りたミカドが追いつけるかどうか……TRSでやりましょうか?(笑)
ミカド:望むところだ!
ハイド:サラ、サラ聞こえるか!?――と無線(笑)
サラ:『はい、こちらサラ。もうすぐボートに到着します』
ハイド:『今、ミカドが海へ飛び込んだ。アクセスも生きている。泳いで捕まえる気だ。フォロー頼む』(笑)
サラ:『飛び込んだ!? 馬鹿ですかミカドは!』
ハイド:『馬鹿だ!』(一同爆笑)
サラ:『了解!!!』(笑)

『ターゲット:アクセスを捕らえよ』――リミットは5(6R目に入った時点で闇に紛れて逃げられる)
レンジ1:<運動> −50%   ジャンプで海上へ飛び込む。
レンジ2:<運動> −20%   泳ぐ。
レンジ3:<運動> −20%   泳ぐ。
レンジ4:<運動> −30%   アクセスに追いつく。
レンジ5:<格闘> −40%   殴ってでも捕らえる。

GM:ではまずはリミット1! アクセスと同じTRSを使って追いかけっこをしましょう。ただしアクセスはレンジ3からスタートします。
ミカド:それぐらいなら追いつける!(コロコロ)……<戦術>失敗。
GM:(コロコロ)……こっちは成功しているので、アクセスから行動します(コロコロ)……クリティカルでレンジ4へ。
ミカド:いきなり!?(笑)
GM:さらに(コロコロ)……普通成功で2歩目まで行きました。終了。
ミカド:けっこう離れたな……行くぞ(コロコロ)……ファンブル(笑)――鮫が! 鮫が来たー!?(一同爆笑)
GM:ではリミット2です(コロコロ)……76でアクセスは失敗です。
ミカド:(コロコロ)……(コロコロ)……よし、レンジ4まで入った! 終了。
ハイド:もうレンジ4かよ(笑)
アニータ:上から見ていて異様な程、泳ぎが速いんだろうナ(笑)
GM:ではリミット3です(コロコロ)……5レンジの3歩目で終了しました。あともう一歩!
ミカド:逃すかぁ!(コロコロ)……(コロコロ)……追いついた! なぐって[ノックダウン]だ!!
GM:それは無理です。
ミカド:よし!
GM:それとともにサラのボートが近づいてきます。
サラ:ミカド、大丈夫だった?
ミカド:こんなのチョロイぜ(笑)
GM:「おのれ……くそ……」――とアクセスは捕まりました。
サラ:『アニータさん、アクセスを確保しました』
アニータ:『良くやった……最初に接岸した場所で合流しよう』
サラ:『了解』
ミカド:GM、ボートの上でアクセスから話を聞いても良いか?
GM:何をですか?
ミカド:ブルースフィアの作戦が知りたい。何がしたかったのかわからないし。
GM:ああ、それはですね。この石油基地を爆破して、この近海を汚染します。すると海鳥や魚が大量に死んで陸に打ち上げられ、それを助けてブルースフィアの名をあげる……という作戦だったらしいです。
ミカド:な、なんだか目的の為に、ずいぶんな手段に出たもんだなぁ(笑)
サラ:頭悪いわよね(笑)
GM:「くっ……だが、どうせもう遅い。そろそろ時間だ」――とアクセスはニヤリと笑います。
ミカド:サラ、通信!
サラ:『アニータさん、ハイドさん! 石油タンクの方にたぶん爆弾が仕掛けられてる!』

◆Failure at Sea Oilfields

「諦めろ! 今のお前の腕では間に合わん! 無駄に命を捨てるな!!」
サラ:『アニータさん、ハイドさん! 石油タンクの方にたぶん爆弾が仕掛けられてる!』
ハイド:アニータに頷いて――走る。
アニータ:同じく。
GM:では北の石油タンクに到着しました。
ハイド:探す――アニータは右側から周ってみてくれ。俺は左側から回る!
アニータ:了解しタ。
GM:では2人とも<感知>して下さい。
アニータ:(コロコロ)……失敗。
ハイド:……成功。
GM:ハイドは見つけます。油田タンクの側面、落ちたら海って側に爆弾がくっついています。
ハイド:『アニータ、発見したぞ!』
アニータ:『すぐ行く』
GM:ちょっと大きな爆弾が1つくっついています。爆発まで残り5分強ですね。
ハイド:アニータ、専門だろう?
アニータ:ああ、任せろ……専門は医療だけどナ。
ハイド:……ああ。

『爆弾解除』――リミットは5(6R目に入った時点で爆発する)
レンジ1:<爆発物> 修正無し   爆発物の種類を特定。
レンジ2:<爆発物> 修正無し   解体する。
レンジ3:<爆発物> 修正無し   構造を確認する。
レンジ4:<爆発物> −40%   信管を見つける。
レンジ5:<爆発物> −40%   信管を取り外す。

GM:まずリミット1です。
アニータ:爆弾の種類の特定(コロコロ)……成功(コロコロ)……レンジ2に入った。(コロコロ)……失敗。
ハイド:一応周りを警戒はするが……。
GM:別に敵はいません。リミット2です。
アニータ:解体に入る(コロコロ)……13成功の(コロコロ)……成功でレンジ3! 次は構造の確認(コロコロ)……失敗ダ。
ハイド:アニータ、慌てなくて良い。確実性を頼む。
アニータ:了解しタ。
GM:ではリミット3です。
アニータ:(コロコロ)……ファンブル(笑) 構造がわからん、レンジ2のトップに戻った。
ハイド:……アニータ、本当に焦らないでいいぞ(笑)
アニータ:りょ、了解しタ(笑)
GM:リミット4です。
アニータ:全力で行く![ルール・オブ・サム](コロコロ)……3歩進む、(コロコロ)……成功でレンジ3へ (コロコロ)……成功、(コロコロ)……成功、レンジ4へ! そして[デフト・フィンガー](コロコロ)……成功(コロコロ)……失敗。レンジ4の2歩目まで行った!
サラ:ちょっと危なくない?
ハイド:あと1分でレンジ4の半分とレンジ5全てか……。
アニータ:ギリギリ大丈夫だと思うガ。
ミカド:う〜ん、確かに計算上はそうかも。
アニータ:とりあえずハイドさんに言おう……――ハイドさん、先に行ってくれ。
ハイド:駄目だ。
アニータ:あと1分も無イ。正直……ギリギリになる。
ハイド:よし! 俺は決めた! アニータに体当たりして海へ飛び込む!
アニータ:何!?
ハイド:今日のアニータは駄目だと思う。これもたぶん失敗する!(断言)
GM:それじゃあお互い<運動>で。ハイドが勝てばアニータもろとも海へダイブできた事にしましょう。
アニータ:(コロコロ)……成功、達成値は6。
ハイド:(コロコロ)……クリティカル(笑)
GM:ではアニータはハイドに抱えられ海へ2人は落下します。
アニータ:ハイドさん!? 何をする!!――と落ちながら。
ハイド:諦めろ。今のお前の腕では間に合わん。無駄に命を捨てるな。
アニータ:だが……あたいは人質を殺した……せめて最後ぐらい……たとえあたいが死んでも。
ハイド:黙れ! 誰もそんな事を望んではいない!!
アニータ:くっ……――
ハイド:それに、読者が望んでいるのはそんな事ではない!!!
アニータ:ど、読者?(笑)
ハイド:読者はな……爆破を望んでいるんだ!!!
一同:『おいっ!!』(一同爆笑)
アニータ:うおおおおおおお!!!――という叫びと共に海へ。
ハイド:バッシャーン!(笑)
………………………………………………………………………………………………
サラ:爆発する海上油田基地。呆然と見ていよう。
ミカド:ハイド先生達を発見してもいい?
GM:良いですよ。最後ですし。
ミカド:サラ! あっちにまわしてくれ、ハイド先生とアニータさんがいる!!
サラ:そこにボートを回し回収し合流します。
ハイド:ゼハーゼハー言いながらボートに乗り込もう。
アニータ:あたいは失意だ……何も役に立たなかった。
サラ:ボートを出発させます。燃える油田基地が背後どんどん小さくなっていきます。
GM:油田基地は時々引火したり誘爆したりで、離れて行きながらも爆発音を聞いたりします。
ハイド:ではだいたい離れたところで――まぁ、テロリストの主犯であるアクセスも逮捕したし……いいだろう。
ミカド:人質っていう第二の目的は駄目だったけどね。
アニータ:いや、いちおう5人ほどは助けた。
ハイド:ああ、そうか。
ミカド:一応、5人は助けたのか……。
GM:………………
サラ:ねぇ……ふと思ったんだけど……その5人の人質って……どこ?
一同:………………。
アニータ:海上油田基地?
ミカド:忘れてたーー!!!(一同爆笑)
サラ:笑い事じゃないでしょうが!!(笑)
ハイド:サラ、今から戻れ!(笑)
サラ:あの燃え盛っている海上油田基地へ!?
ハイド:………………無駄か(笑)
サラ:と、とりあえず……戻ってみるけど……さ。
ミカド:あ〜あ。
アニータ:あたいか!? やっぱあたいのせいなのか!?(一同爆笑)
………………………………………………………………………………………………
――後日。

依頼料:前金$2000+後金のうち半額の$4000。
アニータ:ガンドッグの仕事は謹慎。
ハイド:アニータとの連帯責任で少しの間謹慎。
ミカド&サラ:今後、両名には難易度の低い依頼を回す事に。

今回のミッション……し・っ・ぱ・い。
ガンアクションRPG ガンドッグ
『MISSION3:Failure at Sea Oilfields』了

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