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ガンアクションRPG ガンドッグ
――2003年。地球規模で異常気象が発生。
――2006年。異常気象は収束に向かうも世界は重度の食糧危機に陥る。
――2010年。異常気象発生からの7年間はナイトメア・ストームと呼ばれる悪夢のような歴史を刻む。食料危機により生まれた貧富の差、凶悪事件の増加、暴動、クーデター、すなわち世界全体の治安の悪化。
――2016年。現在。世界には今だナイトメア・ストームの爪痕が残り、犯罪は増加し世界情勢は不安定を極めていた。
2005年3月27日セッション録音
シナリオ『The Final Mission』リプレイ

MISSION7:

――The Last Mission/Mad dog――


◆Preliminarily

ガンドッグ最終回セッションも前半戦を終え、GM2人は情報交換を行っていた。
と言うのも前半ミッションにおいて、それぞれ重要なフラグがあり、それが立っているかどうかで後半の敵戦力が変化する予定だったからだ。
相原あきと:さて、そっちはどうだった?
上野:まず、アレの搬入トラックは破壊されました。なので後半でのアレの出現率は単体ですね。
相原あきと:破壊されちゃったか……まぁ仕方ないか。
上野:そっちはどうでした?
相原あきと:こっちはラスト戦闘に入ったのが時間ギリギリだったから、ブラックボロサスのトラックは逃げ切ったよ。
上野:ああ、じゃああっちは発動ですね。
相原あきと:うん、発動。
上野:そっちはちゃんとラスボスと戦ったんですね。こっちは時間無くて鳳凰院家の爺さん逃げちゃいましたよ。
相原あきと:鳳凰院家の爺さん?
上野:はい、忍者仕様の爺さん。鳳凰院家の警備隊リーダーという設定、でも実は裏切り者という(笑) そんなキャラを出そうと思っていたんですけど……後半ミッションで流用して良いですかね? もったいないし(笑)
相原あきと:ああ、良いんじゃないかな。じゃあその爺さんの名前は"珍"にしてくれない? なんかミカドが執事の爺さんが居たらしいんだけど、その爺さんの名前が"珍"って言ってたから。
上野:解りました。そうしましょう(笑)
相原あきと:うむ。……ところでさ、誰かPC死んだりした?(笑)
上野:あっはっはっはっ(笑) トーマスが死にました。
相原あきと:え? そっちも!?
上野:そっちも……って、相原さんの方も誰か死亡したんですか!?
相原あきと:……ハイドが(笑)
上野:ハイドが!? ありえない! 人気キャラなんだから殺しちゃまずいでしょう!(笑)
相原あきと:いや、だって、ダイス目が悪かったんだもん。しょうがないじゃないか。とりあえずトーマスとハイドのPLに、後半セッションをずっと観客で居てもらうのも可哀そうだし、予備の発動でしょう。
上野:そうですね、その為の用意ですし……じゃあまずトーマスのPLを呼んで来ます。
………………………………………………………………………………………………
故トーマス:なんだ? トーマス復活できるの?
相原あきと:いや、死んだキャラは復活できない。でもPLは暇しちゃうでしょう? 今日のセッションは長丁場だし、不測の事態に備えて幾人か代わりのキャラクターを用意しておいたので、そのキャラクターを予備軍から選んで、後半戦に参加して欲しい。
故トーマス:って、2枚しかキャラシー無いぞ?
相原あきと:今までこのキャンペーンに登場した事あるキャラクターから使用してもらいたいのです。
故トーマス:そうだなぁ――
上野:あ、キミには特別にコレでの参加も可能だ(と、1枚のキャラクターシートを出す)。
相原あきと:ああ、そういえばそうだった。ってかキミしかプレイ不可能だしね(笑)
故トーマス:こ、これは……!?
………………………………………………………………………………………………
故ハイド:で、別のキャラクターで参加可能だって?
相原あきと:この2枚から選んで欲しい。
故ハイド:これは……妥当な男とハズレの山しか無いじゃないか。
上野:やっぱ山が良いよね?(笑)
故ハイド:誰がするか!(笑) 俺は順当に妥当な男キャラをやらせてもらおう。
相原あきと:OK。
上野:ちぇーえ。
故ハイド:と言うか……次に誰か死亡キャラが出た場合、選択肢無いな(笑)

◆An Intermediate Meeting

「僕が……僕が不甲斐ないばっかりに!!!」
GM:では前半の任務も終って6日後、皆さんはマルシオ・カルロスに呼び出されて、民間警備会社ペドロ・タクティカル・ソリューションズ、ニューヨーク支部のブリーフィングルームに来ています。
ミカド:僕も来ていて良いの?
GM:構いません。ジョーンズは反対しましたが、カルロスがミカドも入れる事を決定したようです。
ミカド:良かった。
GM:さて、部屋に居るのはカルロスとジョーンズ、そしてキミ達の計7名です。カルロスは――「さて、前回の任務について軽く報告して欲しい。まずはロッキー山麓のミッションの方から……そうだなサラ、宜しく頼むよ」
ミカド:サラが隊長だったの?
サラ:いや……そういう訳じゃないけど――。
リーレ:サラ、報告。
サラ:う、うん。えっと結果的に施設は破壊しました。それに施設から何かを運び出そうとしていた怪しいトラックの爆破にも成功。
ミカド:なんだよ、結構やるじゃないか(笑)
サラ:でも……施設に侵入する暇がなかったから、そこでの実験の詳細も解らなかったし、そのトラックが何を運んでいたのかも不明です。
モハメド:だが、施設破壊という目的は達した……なら良いだろう?
サラ:いえ、その破壊も結局はジョーンズさんに出してもらった爆撃機によって破壊してもらったんで……だから、私達は何もできなかったも同じです。
モハメド:そうか。
リーレ:それに……――(サラを見る)
サラ:うん……。それに、ここにいるのは私とリーレの2人だけ。もうちょっとで助けられる所だったのに、トーマス隊長、助けられなくて……。
モハメド:そうか……戦死したか。
サラ:……はい。ごめんなさい。
モハメド:サラが謝る必要は無い。任務に死者は付き物だ。
GM:「そうだね、残念な事だけど今は感傷に浸っている暇は無いんだ。スマナイ……ではモハメド、報告を頼む」
モハメド:了解しました。
サラ:あ、ちょっといいですか? その前に質問があります。……なんでミカドがいるの?
モハメド:ん? ああ、ミカドは独自のルートで情報を仕入れて任地にやって来たんだ。ハイドさんの意向もあって、仕方なく同行する事になった。
ミカド:くっ……先生……。
モハメド:では報告に入ります。自分達はミカドを含めた4人でミッションに望みました。結果から報告しますとミッションは成功です。データは取得し、研究所も破壊しました。
サラ:凄い。こっちは一杯一杯だったのに。
リーレ:うん。
モハメド:いや、こちらもイレギュラーはあった――。ガンドッグに敵対する組織『ブラックボロサス』がおり、そいつ等もウィルスを欲しがっていました。そして、自分達の力及ばず奴等にウィルスを奪われてしまいました。そして、そして……――くっ。
サラ:???
モハメド:そして、最後に戦った敵の自爆により……研究施設は大破。その際に……ミカドをかばって、ハイドさんが……死亡しました。
リーレ:……え?
サラ:嘘っ!?
ミカド:くっ!!
サラ:え、でも、だって、さっきGMがここに5人集ってるって! 私とリーレとミカドとモハメド隊長と……それでハイドさんで5人でしょう?
故トーマス:はっ!? オペレーターのNPCか!!(笑)
ミカド:僕が……僕が不甲斐ないばっかりに!!!
GM:と、ここでNPCのオペレーターを紹介しておこう。もっとも、サラは知っている顔だけどね。
サラ:知っている顔?
GM:テロリスト時代にサラの先輩だった、ニューヨーク市警にいた人。
サラ:アルジュン兄さん!?
故ハイド→アルジュン:久しぶりだなサラ。再会の挨拶は後にしよう、今はカルロスさんの話を聞くんだ。
サラ:う、うん(←いろんな事が立て続けに起きて動揺)。
アルジュン:――というわけで、後半戦はハイドではなく、アルジュンで参加するので宜しく。
一同:『宜しくお願いしまーす!』
リーレ:じゃあ……トーマス隊長のPLも誰か別の人をやるの?
GM:やります! が、そのキャラクターが登場するのは後半戦が始まってからです。
故トーマス:期待していてくれ。凄いぞ(笑)
GM:では前半のミッションの成功・失敗によって経験値を配布しますので、それぞれ5分で成長して下さい(笑)

◆W.I.S.E.Agent

アルジュン=タージー  オペレーター/スカウト
出身:インド  性別/年齢:男/24  身長/体重:175/65  外見:黒髪黒目の好青年
【筋力】6 【器用】6 【敏捷】6 【知力】8 【感覚】8 【魅力】6 【体格】7 【外見】7

  家族を失い1人生きる為にインドの軍隊に身を寄せていた過去を持つ。もっとも、成人する前に反政府運動に加わりテロリストへの道に進む。主に工作員をこなしていた。テロリスト時代、サラという少女と出会い生きるための術を教えた。それは失った妹の面影を追っていたからかもしれない。テロ活動の終焉後、サラの事を気にかけつつ、どうやってかニューヨーク市警に勤め始める。もっともサラを手伝った事で警察をクビになりガンドッグになった。

◆The World Emergency

「さて、ずいぶんと大変な任務だったが……実は切羽詰った事実がわかってね」
GM:では成長も終ったので今回、全員に緊急招集をかけた理由をカルロスが説明し始めます――「さて、ずいぶんと大変な任務だったが……実は切羽詰った事実がわかってね」――部屋が暗くなりスクリーンが下りてきます。そこにアメリカの地図が再び写され――「ここから東に行ったバミューダ諸島、そこに『V−ウィルス』を研究する研究所がある事が発覚した。それも小さな無人島まるまる一つを使っている」
ミカド:無人島?
サラ:バミューダって……魔の三角地帯って言われてる?
モハメド:まぁ、それ以外は無いだろう。
GM:ちなみにこの情報は、五大湖の研究所で入手したデータにより発覚したものだ。
アルジュン:あのデータにはそんな事が……失敗しなくて良かったな(笑)
リーレ:……それで、その無人島の研究所を襲撃すればいいの?
GM:「簡単に言うとね(笑) でも問題は時間なんだ。どうやら情報によるとすでに『V−ウィルス』は完成しているようでね、運び出す準備に入るのも時間の問題らしいんだ」
モハメド:それで緊急招集ですか。
GM:「今、世界中で動いているガンドッグの中、バミューダ諸島に一番近い場所にいるのは……(皆を見回し)……そう、キミ達しかいないんだ」
ミカド:ごくり――喉を鳴らします。
アルジュン:(頷く)
サラ:息を飲む。
リーレ:………………。
モハメド:目を瞑ってからゆっくり開こう。
GM:「すでに研究施設の間取りの情報までは入手している……これを見て欲しい」――スクリーンに、無人島の『V−ウィルス』研究所の地図が写されます――「この研究所は山の斜面に埋まるように作られている。西側の埋まっていない方が研究員の生活棟、東側の埋まっている方が研究棟だ。さらにこの2棟が地下で繋がっていて、その地下部分が『V−ウィルス』の実験施設になっているようだね」
アルジュン:簡単に言うと凹って形か。
サラ:アルジュン兄さん、身も蓋もない事を……。
モハメド:それで、今回の作戦はどうするのですか?
GM:「うん、作戦はこうだ。まずA小隊とB小隊に分かれ西生活棟と東研究棟からそれぞれ侵入、各チームで地下を目指し、最終的には実験棟を制圧して『V−ウィルス』と研究データを全て破壊する」
モハメド:了解しました。
サラ:移動手段は? どうやってその無人島まで行くんですか?
GM:「島の近海まではヘリに乗り、途中からはボートで向かって欲しい。上陸後は小隊ごとに別れてターゲットに侵入してほしい」
サラ:私は操縦しなくていいんだ。出番少ないかなぁ。
リーレ:私も……潜入戦は出番少ないかも。
モハメド:たとえ各自の任務達成能力が偏っていようとも、今は自分達しかいないんだ。覚悟を決めろ。
アルジュン:そうだよ。サラもリーレ君も、自分達でできる限りの事をすれば良いんだ。できない事は仲間がフォローするさ。
ミカド:そうそう。って、アルジュンさんは良い事いうなぁ(笑)
アルジュン:PCに昇格したからね(笑)
GM:「さて、それではチーム分けに入ってもらおうか。分け方はキミ達に任せる。自分達で納得の行く人選をお勧めするよ。それと時間は刻一刻を争う。すぐに出発の準備に入って欲しい……さて、最後に何か質問はあるかな?」
モハメド:では質問させて下さい。ここではABと言っていましたが、実際にはアルファとブラボーですよね?
GM:「その通り」
ミカド:なんでブラボーなの?
GM:無線を使ったときに、ビーだとデーと聞き間違いが起こるからだ。
ミカド:なるほど。
アルジュン:どっちのGMがどっちの作戦担当なのでしょうか?
GM:それは言えません。
アルジュン:上野の方だと敵が強そうで嫌です(笑)
GM:もっともな意見ですが、それは言えません(笑)
モハメド:本当に自分達だけなのでしょうか? 前半の任務説明の時、この『V−ウィルス』の件は世界的な任務と言っていましたが……。
GM:「もちろん、他のガンドッグも急ぎ向かってくれているはずだ……ただ、それを待っていてからでは間に合わなくなる可能性もある。正直な話、期待はしないでくれ」
モハメド:了解しました。
リーレ:その施設について、地図以外の情報は?
GM:「ない。地図も生活棟と研究棟のものだけだよ、地下は無理だった。それ以外の情報は不明だ。時間が無くてね」
リーレ:………………。
モハメド:最後に1つ。任務の優先順位はどうでしょうか? 特に、研究員などはどうすればいいでしょうか?
GM:「優先順位は研究所の破壊・及び実験データの抹消……次いで研究員の抹殺だ。すぐに結果の出てしまう現物の方が危険度は高い。人は取り逃しても再びその研究を完成段階まで持っていくには時間がかかるからね。……だからと言って、どちらも優劣のつけられるレベルのものじゃないという事は覚えておいて欲しい」
モハメド:了解しました。
GM:「さて、質問は以上かな? 出発は15:30だ。あと18分後だね……それではチーム分けをしてくれたまえ」
………………………………………………………………………………………………
モハメド:3人と2人で分ける事は確実だが……どう分けるか。メディックが居ないのが辛いところだが……。
アルジュン:ごめん。
モハメド:なぜ?
アルジュン:いや、メディックは嫌だったから(笑)
一同:『???』
モハメド:まぁいい、とりあえず何か意見があれば言ってくれ。
ミカド:じゃあ、はい! 僕は接近戦しか出来ないから、できれば3人組の方に入れて欲しい。
モハメド:確かに。
サラ:アルジュン兄さんってどこまで戦えるの?
アルジュン:両手撃ちでハンドガンを50%強で撃つ程度だな。質より量で戦う銃使いだな。もっとも、サブで入っているのがスカウトだから、攻撃力より移動や偵察の方が良い。
ミカド:じゃあ僕とは別れた方がいいんだ。
アルジュン:そうなるね。
モハメド:そうだ、自分以外で戦術があるのは誰だ?
アルジュン:俺が2LVだな。90%だ。
サラ:凄い!
アルジュン:先輩風ピューピューだな(笑)
モハメド:では自分とミカドと誰か、アルジュンと誰かで1チームだな。
リーレ:私は遠距離が中心だから、3人チームが良い。
サラ:じゃあ私がアルジュン兄さんと組むんだ。兄弟ペア?
アルジュン:昔を思い出すな(笑)
サラ:うん(笑)
モハメド:よし、チーム分けはこれでいいだろう。アルジュンとサラが組むなら、偵察と戦術、そして攻撃力もそこそこだ。自分とリーレとミカドは専門特化型だが、3人いれば何とかなるだろう。
ミカド:そうだね。
リーレ:うん。
サラ:それで、どっちがAでどっちがB?
GM:Aが研究棟、Bが生活棟になります。
アルジュン:なら俺たちがBになろう。
モハメド:では自分達3人がA小隊(チームアルファ)だな。

◆According to ……

サラ:戦いから帰ってきたらさ、思いっきり……泣いて……良いかな?」
サラ:GM、チーム分け早く終ったし、ミカドと2人っきりのシーンが欲しいです!
ミカド:あ、それは僕も欲しい。けっこう傷心なんだ……。
GM:では3分だけやりましょう。時間はこれからヘリに乗って出発するって時、準備している時かな。
ミカド:じゃあ準備がさっさと終っちゃって、1人階段とかに座っていようかな。
GM:まだ昼を過ぎて間もない頃、白昼でもなく夕暮れでも無い。これからの事さえ考えなければ、とても平和な午後……。
ミカド:先生……どうして……――呟いて目を瞑り俯く。
サラ:ミカド、どうしたの?――横に座って。
ミカド:サラか……。
サラ:あなたらしくないじゃない?
ミカド:………………。
サラ:解るよ……ハイドさんの事、考えていたんでしょう?
ミカド:先生は、僕をかばって死んだんだ……僕を見捨てていれば、足手まといの僕を見限ってくれていれば、先生は死ななかった。死ぬはずが無かったのに……。
サラ:ミカド……。
ミカド:僕は、ガンドッグになって、認められて、自分で何でもできるような気になっていたんだ。この前の任務でモハメドさんに怒られた時、その意味をちゃんと解っていれば……こんな事にはならなかったのに!!!
サラ:………………。
ミカド:なんで僕は! 僕は気が付くのが遅いんだ! どうして!!  僕が、僕がしっかりしてれば、先生が死ぬ事なんてなかった!!!――サラがいる方とは逆の手で、近くの壁を殴ります。
サラ:ミカド、そう自分を卑下する必要は無いわ。
ミカド:何言ってんだよ! 僕があの時――
サラ:じゃあ私に近い方の手に、私の手を重ねて――私も、私があんな所でミスらなかったら、トーマス隊長は死んでなかったかもしれない。もし、あの時私が成功していたら……何度もそう思った。
ミカド:そうか……お前の方も……――落ち着いてこよう。
サラ:でもさ、私達は"かも"とか"もし"とか、言っちゃ駄目だと思う。だって、私達が生きているのは、トーマス隊長やハイドさんが身を挺して守ってくれたからじゃない? だったら、それはあの人達の最後の遺志だと思う。その気持ちは、しっかり受け取らないと……。
ミカド:………………。
サラ:辛い事実ではあるけど、私達はこれからの戦いをあの人達の分まで戦わなきゃいけないんだし。
ミカド:……ああ、解ってる。解ってるよ……そんな事は……――
サラ:でもさ、一つだけ私もミカドに愚痴って良いかな?
ミカド:なんだよ?
サラ:戦いから帰ってきたらさ、思いっきり……泣いて……良いかな?
ミカド:……ああ、いいぜ――と、ちょっと大人っぽく言う。
サラ:何よ、カッコつけて(笑)
ミカド:うるさいな。泣くなら今泣けばいいじゃないか!
サラ:なによ、あんただって泣きたいくせに?
ミカド:なんだよ!
サラ:なによ?……――と、この展開は笑い出すかな(笑)
ミカド:僕も笑い出す(笑)――生きて帰ってこような。サラ。
サラ:もちろん! 死なないでよ、ミカドも。
GM:ではここでヘリの準備が整って乗り込むよう言われます。
サラ:行こうミカド、大切な人達の遺志を継ぐ為に!
ミカド:そして、大切な誰かを守る為に!!

◆Island World Emergency

「よし、そろそろ降下ポイントだ。皆、時計を合わせておけ!」
GM:では、一応復習しますが、キミ達は島の近海までヘリで向かい、空中から海にボートごと落下します。その後、キミ達はボートにて島へと上陸。上陸後はA小隊とB小隊に分かれて西生活棟と東研究島へと向かいます。
モハメド:了解です。
GM:さて、ヘリにはジョーンズも乗り込んでおり、落下する前に、各小隊に1つずつの無線機を渡します(と本物のトランシーバーを渡すGM)。
ミカド:無線機? って本物?
GM:今日の為に買いました。2台で2万円です。
一同:『(馬鹿だ……)』
GM:TRPGのためならばー!!!――と、ここからはジョーンズが喋ります。
GM(U):ゴホン――「いいか良く聞け! お前達が潜入した後、島全域に妨害電波を流す。研究所から救援を呼ばれるとやっかいだからな……だが、逆に言えばお互いの情報も取り合えなくなってしまう。そこで1つのルールだ……返事は!!」
一同:『イエッサー!!』(笑)
GM(U):「ふんっ! 作戦開始から25分ごとに5分間だけ妨害電波を遮断する。その間にお互い連絡を取り合うがいい! それ以外の時間では連絡が付かないと思え!」
一同:『イエッサー!!』(笑)
GM(U):「次の連絡はそうだな……16時ちょうどから16時5分までだ」
サラ:その次は何時でしょうか?
GM:「16時30分から35分だ」
サラ:なるほど、了解しました。
GM:「よし、そろそろ降下ポイントだ。皆、時計を合わせておけ!」――本当にあわせておいた方がいいぞ?(笑)
一同:(時計を合わせる一同)
GM:「よし、時間だ! ミッションをスタートする。各員の幸運を祈っておく!」――ではB小隊は向こうの部屋へ移ってくれ。
アルジュン:なにーー! 上野がGMなのかー……駄目だ、死んでくるよ(笑)
サラ:ごめんミカド、かえって来れないかも(笑)
故トーマス:幸運を祈る!
そしてチームブラボー(B小隊)は隣の部屋へと去って行った……。

◆Team A

「こちらチームアルファ、隊長のモハメド、どうぞ」
GM:ではこれより研究棟のセッションになります。GMは相原あきとです。
3人:『宜しくお願いしまーす!』
GM:では15時36分37秒、ここからスタートです。チームメンバーはモハメド、リーレ、ミカドの3名ですね。
モハメド:とりあえずカルロスが入手してあると言っていた研究棟の地図はありますか?
GM:あ、これです(と地図を出す)。――まず、あなた達の侵入経路としては、1階の正面口から侵入してもらいます。
モハメド:了解……ってか、長いなぁ。地下3階まであるぞ。
ミカド:地上部分も1階と2階があります。
リーレ:本当……長い。
ミカド:でも警戒しているだけじゃ始まらないし、さっさと進もう!
モハメド:それもそうだな……では警戒しながら建物に近寄ろう。
GM:じゃあ<感知>してくれ
一同:『全員成功』
GM:そうすると気配がしない事がわかる。
ミカド:静かだ……。
モハメド:油断するなよ、相手が潜んで待ち伏せしている可能性もある――ハンドガンを抜くか。
GM:そうやって近寄っていくと、玄関のガラスドアの所に黒い服の人物が倒れているのがわかる。複数人です。
ミカド:近づく。見える場所まで。
GM:<感知>どうぞ
ミカド:(コロコロ)……クリティカル!
GM:5人ほど黒い服の人達が倒れているのですが、4人は死亡、1人はまだ生きているようです。ミカドはクリティカルだからそこまでわかって良いです。
ミカド:大丈夫そう。
モハメド:近づいてみよう。
GM:モハメドは解るね。前半のミッションで、正面玄関で見張りをしていた人が、その死亡している中に混じっている。服装は違うけどね。
モハメド:もしや……ブラックボロサスの奴等なのか?
ミカド:ドアは?
GM:男達が倒れこんで挟まってたりで、ドアは開けっ放しだ。
モハメド:死因はどんな感じ?
GM:強烈な打撲だったり、首筋を何かに噛まれたりですね。
モハメド:おい、何があった?
GM:「貴様らは……正気なのか?」
モハメド:何があった。
GM:「俺たちは……やってはいけない、パンドラの箱を開けてしまった」
モハメド:ウィルスを使ったのか……五大湖の研究所で奪ったウィルスだな?
GM:「そ、そうだ……」
モハメド:ウィルスに汚染されたモノに襲われたのか……。
GM:「俺たちは……ウィルスを使って混乱した隙に逃げようと……だが、奴……奴……は予想以上に速…く……グハッ」――死亡しました。
ミカド:二次感染の恐れもあるけど……進むしかないか。
モハメド:危険すぎるな、こいつらガスマスク等をしていますか?
GM:していません。
リーレ:噛まれた傷があるって言ってた。
ミカド:空気感染はしないのかな。
モハメド:どちらにせよ、こいつ等はウィルスを使ったと言った。地下には感染した奴等がいると考えた方が良い。
リーレ:でも、ここは研究所だから……たぶん。
モハメド:ああ、地下にはワクチンもあるだろう。行こう、ブラボーチームが心配だ。アルファチーム、行くぞ。
リーレ:はい。
ミカド:おう!
………………………………………………………………………………………………
リーレ:SPAS12(SMG)に装備変更しておきます。
モハメド:まずドアの所から<感知>だ。
GM:ちなみにさっきミカドはクリティカルしたのでわかる。その奥の部屋に気配は無い。
ミカド:では見てみます。
GM:普通に奥へ続く廊下へのドア、応接間へ続くドア、そして2階へと続く階段があります。
モハメド:合流は地下だから2階から潰していく方が安全ではあるが……。
リーレ:さっきのブラックボロサスの様子だと、もしかして2階もすでに……。
モハメド:だろうな。慎重に行くぞ、敵はこっちを確認している可能性がある。狩る側か、狩られる側か……俺達はどちらだろうな。
ミカド:それで、どっちに行く?
モハメド:二階の方から気配は?
GM:<感知>して下さい。
モハメド:(コロコロ)……達成値11。
GM:2階の方からはしないな。でも近くから何か気配は感じる。
モハメド:近くってのは?
GM:ドアを隔てたどこか……程度かな。
リーレ:危険は排除しておいた方が良い。近くならなおさら。
ミカド:というか、普通に一般人がいる可能性もあるし……まだ大丈夫ならだけど。
モハメド:その可能性もあったな……よし、まず自分が廊下に続くドアをから、廊下の様子を見る。ミカドとリーレは待機していてくれ。
2人:了解。
モハメド:ではそっと、ドアを開けて先を見る。
GM:廊下の先には白衣を着た女の人が歩いています。キミ達から逃げるようにおぼつかない足取りでヨタヨタと……。
モハメド:白衣の研究員か。なぜブラックボロサスがやられて人間が……怪しい。だが事情を知っている可能性もある。
ミカド:少なくとも、凄い打撲とかの跡がさっきの奴等にはあったし、普通の女の人なら無理だと思う。
モハメド:そうだな……後ろから近づいて銃を付き付け――フリーズ!
GM:その瞬間、モハメドだけ<精神>で判定。
モハメド:まずい(コロコロ)……しっぱいだ!
GM:他の2人、<状況判断>をして下さい。
リーレ:……失敗。
ミカド:悪い、僕も失敗(笑)
モハメド:ぬぉう! 第一の犠牲者は自分か!?(笑)
リーレ:何が起こったんですか?
GM:リーレとミカドは何が起こったのかその瞬間、理解できませんでした。そしてモハメド。
モハメド:はい。
GM:(コロコロ)……30でクリティカル。見た瞬間、その女の人の頬は爛れ落ち、ゾンビ化しています。ダメージは(コロコロ)……12点。
モハメド:ボディアーマーLV2ですから、そのまま入ります。追加をお願いします。
GM:ペナルティの結果は(コロコロ)……衝撃で転倒です。あと、モハメド君、現在の時刻をメモって置いてください。
モハメド:15時50分。嫌な予感しかしません(笑)
GM:リーレとミカドは一瞬だけフリーズしますが、すぐに元に戻ります。第1話でゾンビは見ているしね。
モハメド:ミカド! リーレ! 敵だ!!
リーレ:私が撃つ。
GM:こっちのゾンビはリーダーがいないので、そっちが先に行動して下さい。
モハメド:まずは自分からだな。ウアア……と噛まれた場所を手で押さえながら、立ち上がって終了――ゾンビだと!? 馬鹿な!!
リーレ:モハメド隊長、邪魔です。まずは1射で牽制。(コロコロ)……成功、貫通は9。
GM:貫通はします。装甲も防御値も無いしな。
リーレ:(コロコロ)……11点。
GM:死にはしない。
モハメド:GM、ゾンビの動きは緩慢ですか? 素早いですか?
GM:緩慢です。
ミカド:[ノックダウン]って効くのかなぁ?
GM:さすがにクラスアーツなので、[ノックダウン]を消費した場合、一撃で粉砕した事にします。また、格闘ペナルティ表の0番をやっても、即死した事にしていいです。
ミカド:よかった。なら近寄って2発殴る! (コロコロ)……両方成功。まず1撃目(コロコロ)……11点ダメージ。ペナルティ表は(コロコロ)……09!
GM:転倒も朦朧もしないので、効きません。
ミカド:[オフハンド・トレーニング]取ったので、左手でも殴る!(コロコロ)……成功で11点、追加ダメージは10番。
GM:それも関係無い。

――2ラウンド目

GM:ゾンビですね(コロコロ)……モハメドを狙うらしい。モハメドに格闘で(コロコロ)……58で成功、達成値は15。
モハメド:それをカウンター!……は、ミカド以外は無理だな(コロコロ)……失敗。
GM:貫通ダメージ(コロコロ)……9点。
モハメド:以外と痛いな。
GM:モハメドは2回噛まれたって書いておいて。
モハメド:そこも重要なのかー!!(笑)
リーレ:危険だ。
ミカド:早く倒した方がいいよね。
モハメド:まったくだ。スチュッキン(ハンドガン)で3射。(コロコロ)……成功、(コロコロ)……成功、(コロコロ)……成功。貫通でダメージは18点。
GM:それで倒れます――ドッサ……。
モハメド:ふぅーふぅー……やっと倒したか……。まずは2人に言って置く、自分は噛まれた。先ほど話したように二次感染の可能性がある。もし自分がゾンビになった場合、迷わず撃て。
ミカド:でもその心配はいらないんじゃ、血清手に入れればいいんだし。
モハメド:所詮は可能性だ。無い場合だってある。
リーレ:でも、昔私とミカドが見たゾンビはそんなに感染は……
モハメド:昔とはいつのことだ? 前回五大湖の研究所で研究されていたのはBウィルスと言っていた、しかし、ここで研究されているのはその最新版のVウィルスだ。感染力も上がっていると思った方が良い。
ミカド:そうか……。
モハメド:言いたいことはそれだけだ。では進むぞ。
ミカド:はい。
リーレ:モハメド隊長、この人は?
モハメド:研究員だろう。
GM:と、戦闘があったので全員<感知>して下さい。
モハメド:(コロコロ)……クリティカル!
GM:ではさっき行かなかった、応接間の中からモハメドは気配を感じます。なにか引きずりながら動く音です。
モハメド:それを2人に説明。
ミカド:ゾンビかな……。
リーレ:たぶん。
モハメド:いや、時間だ。ミカドは応接間の方を見張っていてくれ。敵が来たら応戦する。リーレも準備だけはしておいてくれ。俺はチームブラボー(B小隊)に通信を入れる。
GM:じゃあ16時になったので、レシーバー解禁です。5分間のみ。
………………………………………………………………………………………………
モハメド:「こちらチームアルファ、隊長のモハメド、どうぞ」
サラ:『こちらチームブラボー、えっと、今、ちょっと立て込んでて――どうぞ!』
リーレ:立て込んでるんだ(笑)
ミカド:何が起こってるんだ!?
モハメド:「どういう事だ!?――どうぞ」
サラ:『何か怪しいのが……敵なのか味方なのか……というか、プレイヤーが操ってるんだけど、どうすれば!?』
ミカド:PLが!?
リーレ:意味が解らない。
GM:というか、無線でPL台詞を言うなよサラ(笑)
モハメド:とりあえずこちらの話だけはしよう――「こちらは先程、ウィルスに感染したゾンビが現れた。どうぞ」
サラ:『こちらはゾンビって言うか……なんか、変なおっきなバケモノが襲ってくるんだけど!?』
ミカド:おっきなバケモノ!?(一同爆笑)
リーレ:えええ!?(笑)
モハメド:いったい、向こうで何が起こっているんだ!(笑)――「こちらではそのような存在は確認できない。だが、五大湖のミッションでいたブラックボロサスの小隊が入り口付近で全滅していた。どうやらゾンビにやられた模様だ。どうぞ」
サラ:『こっちはぜんぜん、ぬるぬるでそうそう!! どうぞ』
ミカド:何言ってるか意味わからん!!(笑)
リーレ:相当焦ってる?
モハメド:「すまないが、何を言っているか聞き取れなかった。もう一度頼む、どうぞ」
サラ:『………………』
ミカド:音信不通なのかーーー!!
サラ:『襲われてるのよ!!!』
ミカド:襲われてるーーー!!!
サラ:『バケモノばかりです、どうぞ!!』
モハメド:「こちらはソンビを1名、排除。さらに奥に数名発見、どうぞ」
サラ:『こちらは大型のモンスターらしいやつが1体。これは戦っていたら勝手に逃亡して行ったので良かったです。それで探索を進めた結果、今現在別のアンノウンと交戦中です』
モハメド:「こちらは2階部分を掃討し、後方の憂いを断ってから地下に向かう」
サラ:『こっちはまだ1階に入ったばかりです。2階もまだわかりません。今交戦中なんだけど……あああ!!』
ミカド:奪う!――「サラ! どうした! 大丈夫か!!」
サラ:『………………よくわかんない!!!』
リーレ:それはこっちの台詞だー!!(一同爆笑)
モハメド:時間が無いんだ、取るなミカド!(笑) ――「また、自分が1550に謎のゾンビに噛まれた。感染の疑いがある。どうぞ」
サラ:『(無線の向こうで聞こえる笑い声)』
リーレ:なんか笑ってる(笑)
ミカド:笑いやがった(笑)
サラ:『ええ!!(笑)』
モハメド:「二次感染の疑いがあり、いざとなったら自分を消去して欲しい。どうぞ」
サラ:『りょーーーかい! でも、なるべく速く片付けて、助かろう! どうぞ!(笑)』
ミカド:笑いながら言ってる(笑)
サラ:『とりあえず、こっちは謎のモンスターと交戦中。というか味方なのかなぁ?』
モハメド:「正直、そちらの状況はわかりかねるが、尽力されたし。こちらはこれより2階へ侵入します。その後地下へ。どうぞ」
サラ:『りょうかい――プチ』
GM:はい、5分です。通信終了。
モハメド&ミカド&リーレ:『………………』
GM:ん? どうした?
モハメド&ミカド&リーレ:『おもしれーーーー!!!』(笑)
ミカド:これは面白いですよ!!(笑)
モハメド:めちゃくちゃ楽しいッスね(笑)
リーレ:笑ってる声が微妙に聞こえた(笑)
GM:2万の大枚をはたいたかいがあるよ。
モハメド:よし、次の通信までに、こっちも情報を得なければな。2階へ行くぞ。
ミカド&リーレ:『ラジャー!!』

◆16:05〜16:30

モハメド:まずは2階に行くにしても挟み撃ちにされるのは危険だ。さっきの応接間にいるであろう敵を倒した方が良いんじゃないか?
ミカド:無視して行くのは?
リーレ:さっき静かに通った時には、私達に気が付かなかったみたいだし。
モハメド:……確かに、それもあるな。
ミカド:でも、二階に行くにはさっきの応接間の前に行かないと……応接間からゾンビが廊下に出てきてない?見てみるよ?
GM:出てきてはいないね。気配は応接間の中で動いているようだ。
ミカド:ドアが開けられないのかな。
リーレ:知力が無い……と思う。
モハメド:よし、銃の弾数だって限界はある。ここは温存して音を立てずに2階へ行くぞ。
そして、静かに2階へと上がっていくチームアルファ。
GM:では2階に来ました。
ミカド:まず<感知>!(コロコロ)……成功。
GM:階段近くの部屋から、小さなカタカタと震えるような音がします。また、廊下の奥の方からは、ゆっくり何かが動くような気配がします。
モハメド:奥のはゾンビか……。
リーレ:小さな音は……犬?
モハメド:人間の可能性もある。そっちを先に行く。自分が扉を開ける。リーレとミカドはもしもの時に備え、武器を構えておいてくれ。
2人:『了解』
ミカド:でも……リアルでバイオハザードするとは思わなかったよ(笑) モハメドさん、気をつけて。
モハメド:解っている……――では扉を開けます。バンッ!!
GM:そこは洗面所だ。何も居ない。
モハメド:いない?
GM:音はその奥、トイレの部屋から聞こえてきます。
モハメド:ではもう一度行くぞ、1、2、3――バンッ!!
GM:「いやーー! 助けてーー! 私は!! 私は!!」――と若い女性研究者です。
モハメド:口を塞ぐ!!
GM:塞いでも暴れます。<交渉>で落ち着かせてあげて下さい。
ミカド:(コロコロ)……クリティカル!――お姉さん、心配しないで。僕達は助けに来たんだ。
GM:じゃあミカド少年の若い魅力にメロメロです。
モハメド:落ち着いたか? ならここで何があったか教えて欲しい。
GM:「わからないの……地下のウィルスが暴走して、実験動物たちが……犬が走り回って……噛まれた人達も ……」
ミカド:お姉さんは噛まれてないの?
GM:コクリと頷きます。
リーレ:噛まれてから発病までの時間は?
GM:「詳しい事は研究資料を見ないと解らないけど、たぶん3時間ぐらいだと思う……でも最新型は解らないわ……それに、人間の場合、意思の強弱によるわ。意思が強い人ほど持ちこたえられる」
ミカド:モハメドさんの<精神力>は?
モハメド:0LVで基本だけだと44%だ。
リーレ:半分以下。
GM:「あと、ウィルスの摂取量によって、発病のタイミングは変わるわ」
モハメド:2回噛まれた。
リーレ:確定。
ミカド:いや、それは酷いでしょう!?(一同爆笑)
モハメド:ウィルスの感染は接触のみ?
GM:「詳しいことは解らないわ、今日、副主任が応接間でウィルスの話をしていたはずよ、副主任なら資料を持っていると思う」
リーレ:副主任……応接間。
モハメド:あそこか……。
ミカド:一つ教えてくれ、鳳凰院の者はここにいるのか?
GM:「ここの研究所長は、GM社の人間だけど、昔は鳳凰院の家系だったって話だわ。もっとも、地下の実験棟にいつもいるの」
モハメド:地下か……。
GM:「お願い助けて! 私は死にたくない!!」
ミカド:わかった、まずは外に出よう。一緒に来て

――女性を連れて1階へ降りようとすると……

GM:階段を降りていくと、1階の応接間の前にウロウロしているゾンビが1体。応接間のドアが開いています。
リーレ:扉開けてるし……。
モハメド:あれが副主任か?
GM:女性はあまり見たくないようですが、首を縦に振ります。
ミカド:2階にもまだゾンビはいそうだし、ここは先手必勝! 副主任には悪いけどさっさと落とす!!
モハメド:そうだな……<戦術>(コロコロ)……成功。こっちから行く。確実に倒しに行く。ゾンビに対してスチェッキンで2射(コロコロ)……両方成功。ダメージは(コロコロ)……16点と11点。
GM:ペナルティもどうぞ。
モハメド:(コロコロ)……追加ダメージ11点と9点。
GM:それは死亡だ。踊るように跳ねるとゾンビは動かなくなる。女性は――「ヒッ」と小さく言う。
モハメド:すまん。
リーレ:ミカド、早く女性を外に。
ミカド:わかった……付いてきて。――と女性を外に連れて行きます。
GM:では外に出ると、女性はミカドの服を持ったまま放しません――「私を置いて行かないで!!」――かなり恐慌状態です。
リーレ:それはそう。
モハメド:普通の反応だな。
ミカド:ごめん、今は安全な場所はどこにも無いんだ。僕は行かないと行けない……ごめんね。ドフッと一撃、気絶させる。
GM:了解、女性は倒れます。

――再び合流する3人。倒れた副主任を調べるが、資料は発見されず。そして応接間へと入る。

GM:応接間にはもう誰もいません。ただ、ソファーの近くに人間の残骸っぽいものが残っています。高級な服を着ていたであろう人間の死体です。上半身は誰かに食べられたようになくなっています。
リーレ:副主任に殺された?
ミカド:ゾンビ化した副主任にね。
モハメド:ここに副主任が持っていたという資料があればいいんだが……。
GM:まぁ別に隠しているわけでもないので発見します。応接間のテーブルの上に資料が置いてあります。
ミカド:モハメドさん! これ!!
リーレ:私は周囲を警戒しておく。
モハメド:この資料には何が。読みます。

Vウィルスの情報――ヴァンパイア・ウィルス(略してVウィルス)。体液を媒介に生物に感染するウィルス。体内に入ると血液を媒介に体全体に行き渡り、完全に行き渡った時点で一度血液を完全凝結。その瞬間に現状の血液を組み替え、別の生物へ生態自体を変換させる。その時点でその生物はゾンビとなる。ゾンビにも血は流れている。しかしそれはVウィルスによって変換させられたモノなので、色が漆黒である。

リーレ:さっきから倒していたゾンビは黒い血だった?
GM:その通りです。――と、ここで最初の時間だな、モハメドは<強靭>で判定してくれ。
モハメド:???(コロコロ)……27で成功です。
GM:じゃあウィルスの衝動に耐えました。
モハメド:あっぶねー!!(笑)
GM:さて、ここでゲーム的なルールを説明します。

『V−ウィルスによるゾンビ化』
Vウィルスは生物の体液を媒介に感染します。つまりゾンビに噛まれたりした場合、そこから感染します。
感染後、そのPCがどうなると完全にゾンビ化するか以下に箇条書きにします。

   ・感染した瞬間より3時間後に完全にゾンビ化します。
   ・感染後、さらにゾンビに噛まれるなどすると1時間ゾンビ化が早まります。
     基本的にゾンビに殴られたりする場合は感染しません。
     あくまで噛み付かれて体液が接触した場合に感染します。
   ・リアル時間で30分ごとに、感染したPCは<強靭>の判定をしてもらいます。
     失敗した場合、30分ゾンビ化が早まります。
   ・メディックがいた場合、<医療>を成功させる事でゾンビ化を3時間先延ばしにできます。
     1人に1度しかこの効果は得られません。

モハメド:タイムリミットはあの時から2時間、すでに30分は経過……残り1時間30分の命か。
リーレ:メディックがいれば……。
ミカド:メディーーーーーーック!!!(一同爆笑)
モハメド:さて、1時間30分経った場合、迷わず殺してくれ。
リーレ:OK、ボス。
モハメド:ちなみに聞きますが、その資料にワクチンとか血清の事は書かれていますか?
GM:書かれていませんね。
モハメド:………………そうか。
GM:ああ、それと資料なんだが、Vウィルスの資料が前半なんだが、後半は別の実験結果の資料になってる。
モハメド:もちろん読みますよ。
GM:題名は『Fシリーズ』
ミカド:Fシリーズ?

Fシリーズの情報――ウィルスによって強化された戦闘マシーン。ファイターシリーズ(略してFシリーズ)。Vウィルスの過剰摂取によって後頭部(脳)が異常に膨れている。しかし、それは知性が高まっているわけではなく、ウィルスの侵食から脳を護る為に自衛的に膨れただけである。しかし、膨れすぎた脳は退化を開始、結果……破戒衝動のみの怪物となる。
知性ある完成形を目指してさらなる研究が行われている。

ミカド:タイラント!!!
GM:一番最後にイラストがついています。映画エイリアンに出てくる「エイリアン」からシッポを取った感じです。
リーレ:シッポの無いエイリアン。
ミカド:素体は何を使ってるの?
GM:人間です。素体についてはロッキー山脈の施設がどうこうって書いてあります。
リーレ:あ……そういえば、あの時破壊したトラックに、何か人間大のカプセルがどうこうって言ってた気がする。
モハメド:それは報告で知っている事にしよう。もしかしたら、そのトラックを破壊できていなかった場合、このFシリーズというのが増えていた可能性があるな(笑)
リーレ:……よかった。
ミカド:それより! さっきの通信でサラが言ってたのってこのFシリーズじゃない?
モハメド:可能性は高いな。だが、そんな事は今は良い、何より時間が無い! あと1時間27分しか残っていない!!(笑)
リーレ:頷く。
モハメド:GM、ちょっと質問なのですが、この3人がリアルタイムにトイレ行きたくなって行ったとしますよね? その場合、モハメドのタイムリミットは減りますか?
GM:減ります。
モハメド:!?(笑)
GM:行くときは行ってくれ、なるべくGMも含めてタイミング合わせて行こう(笑)
3人:『ラジャー!』
モハメド:2階はもう行くのをやめよう。ゾンビしか居ないだろう。
リーレ:無駄な事より、ワクチンの確保が優先。
ミカド:そうだね。

――その後、地下への階段を発見する3人。

ミカド:地下の方の音を<感知>(コロコロ)……成功。
GM:ミカドには聞こえます。階段の先、地下からはガウガウ…とか、グルルルル……とか、そしてキャンキャン……グシャッ!!
ミカド:犬……ゾンビ犬がいる気がする。でもなんだろう……犬が殺されたのかな?
モハメド:どうした?
ミカド:犬がいるっぽいです。
モハメド:ここで迷っていても仕方ない、行くぞ。

――そして地下へ……

GM:警戒しながら地下へと降りていくと、まずはさらに地下に降りる階段が見えます。廊下が左右に大きく広がっており、降りてきて右側の廊下に、見えちゃって良いですが犬の死骸が3体あります。
ミカド:モハメドさん、あれ!!
モハメド:3匹も?
リーレ:殺され方は?
GM:壁に叩きつけられたり、力任せに引きちぎられたり。
ミカド:いるのか?
モハメド:さっそくお出ましか……周囲を警戒しろ!
ミカド:<感知>(コロコロ)……達成値16で成功。
リーレ:同じく(コロコロ)……失敗。
モハメド:(コロコロ)……29、成功。
GM:左側に延びる廊下の先、いくつかドアがあり、開いていたり閉まっていたりするのが見えますが、そっちからはかなりの気配を感じます。ちょっと1階で出会ったゾンビより音が小さく、俊敏な感じの音です。
ミカド:左の先は、実験動物の部屋か……空いているドアから、この犬とかが抜け出したんだろうな。
モハメド:右の先は?
GM:そっちも気配は感じますが、左ほど激しくありません。ゆっくりした感じです。
モハメド:たぶん右は元人間だな。
リーレ:どうしますか? 完全に研究施設のフロアですから資料とかあるかも……。
モハメド:いや、自分達の目的は最下層から横に伸びる実験施設だ。ここの資料は必要かもしれないが、今は目的を優先しよう。
ミカド:じゃあさっさと地下2階へ進むしかないね。
モハメド:いや、階段の所で待機しよう。そろそろ定時連絡だ……周囲を見渡せる場所がいいだろう。
リーレ:……了解。
GM:その通り、あと5秒……では通信を許可します
………………………………………………………………………………………………
モハメド:「こちらチームアルファ、どうぞ」
リーレ:………………。
ミカド:………………。
サラ:『こちらチームブラボー、どうぞ』
ミカド:はぁ〜〜、なんか沈黙って怖いな(笑)
リーレ:返信が帰ってくると安心する(笑)
モハメド:「新たに研究されていたVウィルスについて情報を得ました……どうぞ」
サラ:『はい、わかりました。どうぞ』
モハメド:「まず、ゾンビ化は感染します。それはゾンビに噛まれたりして感染するようです。入手した報告書に実験結果などと一緒に書かれていました。どうぞ」
サラ:『了解しました。そのゾンビ化は、どのくらいの時間でソンビになるのでしょうか? 実はこっちでもアルジュン兄さんが……その、ネズミのゾンビに噛まれてしまって……』
ミカド:噛まれてるし(笑)
モハメド:仲間が(笑) とか言ってる場合じゃない!――「報告書によれば、噛まれた時間から3時間で完全ゾンビです。ただし条件があり、噛まれた後、追加で噛まれるたびにタイムリミットは1時間ずつ縮まります。どうぞ」
サラ:『……了解、こちらは幸い1回目です』
モハメド:「また30分ごとに<強靭>の判定があり、失敗すると30分、リミットが縮みます。どうぞ」
リーレ:この無線……すごい楽しい(笑)
サラ:『了解しました』
モハメド:「現在、こちらの被害状況としては自分が2回噛まれたので、長くとも80分強でゾンビ化します。ミカドとリーレは無事です」
サラ:『こちらもアルジュン兄さんだけです。他に報告はありますか? 無いならこちらも報告したい事があるのですが……どうぞ』
リーレ:Fシリーズと、できればワクチンの情報が無いかを聞かないと……。
モハメド:そうだな――「そちらではワクチンについての情報などありましたでしょうか? どうぞ」
サラ:『ワクチンについては情報を得たら報告します。それとこちらでは、ファゾルフという人物と接触しました』
ミカド&リーレ:ファゾルフ!?
ミカド:って、1話で死んだ隊長!?
リーレ:……うん。ソレしかない。
モハメド:「もっと詳しくお願いします。どうぞ」
サラ:『えっと……その人が自分はファゾルフだと言い張るのですが、私も兄さんも面識が無いので解りません。ただ、カルロスさんから聞いた事のある特徴とは一致するので、そのファゾルフさんだとも思えるわけで……どうぞ』
ミカド:というか、なんで生きてるんだ?
モハメド:ミカド、お前が話せ――と無線を渡す。
ミカド:「こちらチームアルファ、アルファ02ミカドです。サラ、そのファゾルフって人と話させてくれ!! どうぞ」
サラ:『では代わります――』
モハメド:話は手短にな。Fシリーズについても話しておいた方がいいだろうしな。
ミカド:了解。
Bチーム:『ガガ……ピ、ブチ』
ミカド:あれ?――「隊長? こちらミカド=ホウオウイン、どうぞ?」
Bチーム:『……ピ、あれ? ……ブチ』
モハメド:なんだ、すごい気になるぞ?(笑)
ミカド:「こちらミカド、ブラボーチーム、応答せよ!!」(笑)
リーレ:………………。
モハメド:………………。
ミカド:………………。
GM:ふむ、ではその瞬間、全員<感知>してくれ。
モハメド:(コロコロ)……クリティカル!
リーレ:ファンブル!
ミカド:普通に成功。
GM:階段の途中で話していた3人ですが、リーレの背中、壁から巨大な腕がズボッと突き出して、その首を握りつぶそうとします。モハメドはクリティカルしたので、握りつぶす前にその気配に気が付きます。
モハメド:突き飛ばす!
GM:OK! じゃあその壁のなかから生えてきた腕は空を切ります。
ミカド:来た!!
GM:ドガーーンッと壁を壊して、シッポの無いエイリアンが出現します。
モハメド:Fシリーズか!!!
サラ:『えっと、ファゾルフ隊長、PLが無線の使い方が……だから……じゃあ――プチ』
モハメド:ばっかやろーーーー!!!(一同爆笑)
GM:さて、Fシリーズは攻撃してきますよ?
ミカド:ここは通信をさっさと切ろう、みんな叫んで良いから――「うわぁあ! なんだ、こいつ! いきなり!!」
モハメド:「危ない!!! 避けろリーレ!!!!」
GM:「グルルウルルルルルルルr――――!!!!」
サラ:『ちょっとミカド!! 何があったの!? 大丈夫なの!!!』
GM:「ガリガリガリガリガリガリ……」――ではまだ通信時間は残ってまうすが、それどころじゃないと思うので無線の電源を切ります。プチッ。
一同:(一同爆笑)

◆16:34〜17:00

GM:ではFシリーズと唐突に戦闘に入ります。
モハメド:<戦術>(コロコロ)……成功。
GM:そっちが先です。
モハメド:こいつか、Fシリーズという奴は!
リーレ:私は立ち上がって終了。
ミカド:このFシリーズにも[ノックダウン]有効?
GM:有効ですが、気絶もしないし、通常ゾンビと違って完全死もしません。Fシリーズに[ノックダウン]を使った場合、Fシリーズが転倒します。
ミカド:了解。
GM:ちなみに頭部狙いとかでペナルティの00を狙っても良いけど、即死は絶対にしないので00は狙わない方が良いと先に言って置きます。
ミカド:じゃあ01の追加ダメージが多い奴を狙った方がいいんだ。
GM:そういう事になります。
モハメド:よし、まず自分が行く。セミオート3射、1目標(コロコロ)……3回全て成功。貫通力は18です。貫通ですよね?
GM:非貫通です。通常ゾンビと違って皮膚が硬質化しており、20の装甲値を持ちます。
リーレ:ボディーアーマーLV3並の硬さ。
モハメド:非貫通でダメージを(コロコロ)……17点。
GM:10点以上は通るからペナルティ表をどうぞ。
モハメド:(コロコロ)……10!
GM:転倒しないので終了。
ミカド:Fシリーズの頭を2回殴ります(コロコロ)……21で成功、ダメージが(コロコロ)……11点。
GM:10点上は行きません。防護値が5点あるので。
ミカド:あ、違う、頭部狙いだからダメージ2倍。22点です! ペナルティ(コロコロ)……02で、マイナス5だから00! って、意味無いのか!
GM:Fシリーズですから。
ミカド:せめて2発目!(コロコロ)……成功、ダメージは22点! ペナルティ表が(コロコロ)……11でマイナス5の6! 追加ダメージ(コロコロ)……2点追加!
GM:ではこちらの攻撃。(コロコロ)……ミカドに攻撃します。
ミカド:カウンター!
GM:殴ります(コロコロ)……99で失敗(笑) 階段を砕いて拳は止まります。
ミカド:(コロコロ)……こっちは成功! ダメージは14点のみ。
GM:9点だけ入ったか。「コホー……」とミカドの方をゆっくり見ます。
ミカド:怖っ!!(笑)

――2ラウンド目

モハメド:<戦術>(コロコロ)……成功。できる限り蜂の巣にするか、頭部狙いでセミ3射(コロコロ)……2回失敗。20はいかないので貫通はしない。ダメージは(コロコロ)……13点、倍で26点!
GM:ペナルティもいいぞ。
モハメド:(コロコロ)……無意味でした。
リーレ:慎重移動で後ろに下がって、セミで2射、頭部を狙って撃ちます(コロコロ)……両方成功、でも20は超えないから非貫通(コロコロ)……ダメージ6点の2倍で12点!
モハメド:リーレ、落ち着け!
リーレ:いきなり後ろから腕出てきたし、ちょっと焦っているかも。
ミカド:確かに、Fシリーズの攻撃喰らった時点で、回復も無いし、ほぼ死亡確定っぽいしね。
モハメド:それでもやるしかない!
ミカド:ああ! 頭部に(コロコロ)……クリティカルでトンファー! (コロコロ)……ダメージは5点。2倍で10点。
GM:少しイラ付いてミカドを睨みます。
ミカド:怖い! でも2発目(コロコロ)……成功、(コロコロ)……ダメージはまた5!? 僕ビビってるよ(笑) 2倍にして10点!!
モハメド:ミカド、お前も落ち着け!!
GM:……では次はFシリーズの行動ですね。ミカドの攻撃を受けたあと、乱暴に拳を振るうと、強引に押しのけ、地下の階段を猛スピードで降りていきます。
ミカド:え!?……逃げた?
リーレ:追いますか?
モハメド:いや、深追いは危険だ――と言いつつ、弾込めだけはする。
ミカド:僕は顔の横をかすった拳が怖い。
モハメド:行くぞ、時間が無い。ただし、警戒だけはしておけ。
その後、地下1階を調べるチームアルファ。廊下の右側には人間の研究室があり、そこにゾンビの気配を感じる。左側は動物の研究室であり、幾つかのドアは開けっ放しになっており、また、研究室内からは「タタッタタッ」という4足歩行の走る軽快な音と、「ゾゾゾゾゾッ」と群れが移動するような音が聞こえる部屋があった。
リーレ:群れというのは……さっきサラが言っていたネズミかも。
モハメド:犬がいる部屋のドアが開きっぱなしだが、犬はこっちに出てこないのか?
GM:犬は出てきません。さっきまでここにいたアレが怖くて出れないと思ってくれていいです。
ミカド:どうする?
モハメド:ほうっておこう。今は後ろからの攻撃を危惧するより、一歩でも先に進んだ方が良い。あんなバケモノがいるんだ、無駄弾は一発も無い。
リーレ:うなずく。
ミカド:じゃあ階段の先、地下2階を<感知>(コロコロ)……クリティカル!!(笑)
GM:最初はゾンビに気配があったのですが、バンッ、ドガンッ! という音が聞こえてから静かになりました。
ミカド:さっきのFシリーズが通常ゾンビを倒しながら逃げていった?
リーレ:仲間意識は無い?
モハメド:脳がどうこうと資料にあったしな……しかし、油断は禁物だ。慎重に行こう。
GM:あ、そろそろ時間だね。モハメドは<強靭>でどうぞ。
モハメド:頑張れ自分!(コロコロ)……09! 成功!
GM:よかったねぇ〜。でもあと1時間で完全ゾンビ化だから。
モハメド:誰かワクチンを〜〜!(笑)

――地下2階……

GM:地下二階へ降りてくると、さっきミカドが気配を感じたように、階段の下にはゾンビが潰されてます。目の前に広がっている大きなホールには、点々と犬の死骸があります。全て壁に叩き付けられたり、引きちぎられたりしています。
モハメド:これを全てアレが1人でやったのか。
リーレ:今でも人と呼べるか怪しいけど。
モハメド:……確かに。
GM:ホールから繋がる通路は4つ、手前右の通路、手前左の通路、右奥の方にうっすらと見える通路、左奥の方にうっすらと見える通路。
ミカド:とりあえず<感知>(コロコロ)……普通に成功。
モハメド:(コロコロ)……自分は失敗だ。
リーレ:……あ、50でクリティカル。
GM:ではだいたいを教えましょう。手前右の通路を入ってすぐの部屋から、なにか小さな生き物がコマゴマと動く気配がする。あとは階段のここからは感じ取れないね。少なくともどの通路も入ってすぐには敵は居ないだろう。
リーレ:小さいのは……たぶんマウス。
モハメド:やっかいだな。さてどうする?
ミカド:地下への階段を探しましょう。
GM:あ。ごめん、地図が見にくかったね。今降りてきた階段だが、そのまま折り続ければ地下3階までいける。普通の建物の階段と同じつくりだ。
モハメド:そうか、それはそうか(笑)
ミカド:じゃあ地下3階までさっさと行く?
リーレ:でも、なにか資料があるかも。
モハメド:個人的にはワクチンの情報が欲しいが(笑)
ミカド:そうか、でもこっちは研究棟だし確かに何か資料はありそうな気がする。
モハメド:探索だけはしておこう。ただし3人固まってだ。それと部屋の中で気配がした場合、そこの探索は後回しにする。
ミカド&リーレ:『了解』
まず手前右はマウスがいる部屋があるので、右奥の通路の方へ進むチームアルファ。
GM:右奥へと進んで行くと、その通路の先は大きな部屋です。2m強もあるような人間が入るカプセルが幾つも並んでおり、その中にはゾンビ化している人間、まだ普通の死体なんかが浮いている。
ミカド:気配!<感知>(コロコロ)……普通に成功!
GM:この大部屋研究室内に気配はありません。ただ、1つだけカプセルが割れており、入っていた培養液がヌラヌラと床を濡らしているね。
モハメド:割れている?
リーレ:Fシリーズ?
GM:いえ、カプセルに入っているのは全て普通のサイズの人間/ソンビです。
ミカド:Fシリーズじゃないのかな。
モハメド:たぶん、Fシリーズは研究の中核、地下の実験棟で製作されていたのだろう。ここはその実験データを取るため、通常のVウィルスの効果を知る実験室……と言った所か。
GM:それと、カプセルにはそれぞれプレートナンバーと、個体名が入ってます。
ミカド:ポールとかサムとか(笑)
リーレ:そんな普通の(笑)
GM:いえ、その通りです。人名が書いてありますね。ちょっとゲーム的かもしれませんが(笑)
モハメド:割れてるって言いましたよね? そのカプセルのネームプレートは……注意深く見ます。
そこにはこう書かれていた――『マーナ=ファゾルフ』――と。
ミカド:その名前は……。
リーレ:うん。
モハメド:確認が取れたな。殺人ウィルスは生命を淘汰する……だがそれに耐えたとき……。
ミカド:ま、隊長ならなりそうだし(笑)
リーレ:死んでも死に切れそうに無い人だったし(笑)
モハメド:そうなのか? なんか話だけ聞くと凄い隊長のようだな。
ミカド:知能を持ったゾンビの成功例? もしくは自意識を持った成功例?
リーレ:でも、危険な存在である事は変わり無い。
ミカド:そうだ! もし本当にファゾルフ隊長が生きていたって言うなら、隊長に協力してもらえればモハメドさんのゾンビ化を止められる、ワクチンが作れるんじゃ!?
リーレ:あと50分で?
ミカド:う゛。
モハメド:気にするなミカド、時間が無いのは解っている。ワクチンを1から作る時間は無いだろう。
ミカド:……わかりました。
GM:ちなみに割れたカプセルですが、どうも内側から割られたようですね。
リーレ:ファゾルフ隊長が、自力で破った?
ミカド:かもしれない。
リーレ:でも今は推測の域を出ない。後でチームブラボーに確認。
ミカド:そうだな。
リーレ:じゃあ次を調べましょう。
ミカド:……うん、わかった。じゃあこの部屋と繋がってる隣の部屋を<感知>(コロコロ)……成功。
GM:まぁ強化ガラスで仕切られている部屋です。ガラスの向こうは幾つもの計器やコンピューターが並んでいます。その部屋の中から気配は感じませんね。ドアにもガラスがはまっています。
ミカド:開けてみますか?
モハメド:慎重にな。
『総括研究室』――そう部屋にはプレートがかかっていた。
GM:中には壊れたパソコンだったり、散らかり放題な感じです。
リーレ:生きているパソコンは?
GM:わかりませんが、傍目破損の無い物もあります。
ミカド:オペレーターのサラの兄さんは、ブラボーだしなぁ。
モハメド:そうだな、研究棟なんだからパソコンがある事ぐらい予想しておけばよかった……が、今言っても後の祭り、ここは自分が頑張ろう。
リーレ:できるの?
モハメド:3LV持っている。基本は104%だ。オペレーターでは無いので−50%で54%!(コロコロ)……よし、成功! でも達成値は11(笑)
GM:ではこの研究棟の地下1〜3階の、各部屋の用途・名称が発覚します。
リーレ:書き込んでも良い?
GM:どうぞ、どうせ今日だけしかその地図は使いませんし(笑)……じゃあ全部言っても混乱するだけだろうから、重要な部分だけ言います。
モハメド:了解です。
GM:まず『医務室』が階段から手前右の廊下を入ってすぐにあります。正確には廊下を挟んでマウスのいる部屋の対面です。
ミカド:嫌な場所にあるなぁ。
GM:『医務室』の横には『薬品室』が併設されています。
ミカド:メディックいないから、そこは重要そうだなぁ。
GM:次に階段から見て手前左の廊下を進むと、そこは『人体実験室』です。また、さらに奥に行った場所は『配電室』です。これは立体的に地下1階も地下3階も同じ位置に配電室はあります。
モハメド:この人体実験室の対面にある2つの小部屋は?
GM:男性用トイレと女性用トイレです。
モハメド:なるほど(笑)
GM:あと、階段から見て左奥の通路の先は、生活棟と物資をやり取りするロープウェイの発着場になってます。
ミカド:行き来できるんだ……。
GM:ちなみに医務室なんかを突っ切って、手前右の廊下をさらに進むと、もう一つロープウェイの発着場があります。まぁ2階はそんな所だね。
モハメド:次は3階の情報を……カタカタカタと呼び出そう。
GM:では地下3階。階段降りると左右に廊下と正面に廊下が続いているけど、階段降りて正面に進むとそこは地下の『中央実験場へ行く扉』があります。
ミカド:目指すべき場所だね。
GM:あと、地下3階、廊下を左に進んですぐの部屋、ここは『主任研究室』です。
リーレ:偉い人の研究室……。
GM:主任研究室の横には男性トイレと、女性トイレがある。主任研究室の廊下を挟んだ対面は、結構大きめの普通の『研究室』。普通の研究室の横の部屋は、『特殊対応生物研究室』とある。
ミカド:入りたくない(笑)
モハメド:廊下を右に行くと?
GM:廊下を進んだ右手には『滅菌室』『ウィルス保管室』『ウィルス実験用研究室』、最奥には『所長室』がある。
リーレ:今の部屋の廊下挟んだ対面が、ずーと大きな一枚部屋だけど、これは?
GM:『死体置き場』って書いてある。
リーレ:………………。
モハメド:GM、この所長というのは主任より偉い人でいいんですよね?
GM:偉いです。所長、主任、副主任……って感じです。所長というのがこの研究施設の総責任者です。
モハメド:了解。
ミカド:あ、モハメドさん、そろそろ通信の時間。
モハメド:確かに。
GM:うむ、じゃあシーバーを渡そう――
………………………………………………………………………………………………
モハメド:「こちらチームアルファ、現在地地下2階です。どうぞ」
サラ:『チームブラボー、現在地下1階です、どうぞ』
ミカド:僕達の方が先に進んでいるっぽい。
モハメド:「V−ウィルスに感染した素体の中で、強化タイプがいる事がわかりました、どうぞ」
サラ:『こちらで最初遭遇したのも強化体だと思われます、どうぞ』
モハメド:GM、この世界ですから、20世紀の映画"エイリアン"とか言っても良いですよね?
GM:良いと思います(笑)
モハメド:では――「映画のエイリアンのような姿でした。彼等はV−ウィルスの摂取により脳が肥大化後退した結果との事です」
サラ:『わかりました、えっと……こちらでは、鳳凰院家の忍者っぽい、お爺さんと遭遇しました。取り逃がしましたが、黒幕らしき男の情報を手に入れました。どうぞ』
リーレ:黒幕……。
ミカド:鳳凰院の忍者……忍者は解らないけど、僕や父さん達を裏切った奴等は、あっちだったか。
モハメド:「黒幕らしきとは、どのような男でしょうか? どうぞ」
サラ:『その男は、この研究所の所長にして、Vウィルス研究の総責任者です。元、鳳凰院財閥の一派で将門我門という男です』
GM:さっきの所長室の主で、ミカドが知っている分にはお家騒動を起こした張本人です。
ミカド:あいつが……ここにいるのか!!!
リーレ:ミカド、落ち着いて。
モハメド:「こちらではゾンビの入ったカプセルが立ち並ぶ部屋を発見しました。そこに1つだけ割れたカプセルがあり、そのネームプレートには『マーナ=ファゾルフ』と記載されていました。中身はいませんでした。カプセルは内側から破壊されていました。どうぞ」
サラ:『マーナ=ファゾルフ? それは本当なの?』
ミカド:埒があかない! モハメドさんから奪い取って(奪い取って)――「サラ、ファゾルフ隊長を無線に出してくれ! そしたら僕はわかる!!」
モハメド:………………。
リーレ:………………。
モハメド:なんだ、この沈黙は?
ミカド:「おいサラどうした? ファゾルフ隊長をだしてくれ、どうぞ」
モハメド:………………。
リーレ:………………。
サラ:『えっと、本人出したいんだけど、今、なんか向こうから変なのが、やってきて……状況のなんかが荒らされちゃって……キャアアア!!!』
ミカド:「っておい!! サラ!! サラ!! 大丈夫か! サラーーーーーー!!!」(一同爆笑)
サラ:『キャアアア!!!――(プチ! ガリガリガリガリ……)』
ミカド:うぉーーーーいい!!!(一同大爆笑)
モハメド:やっべ、楽しい(笑)
リーレ:(笑)
ミカド:くっそー、本当にファゾルフ隊長なら解ってくれるっていう暗号を言おうと思ったのに。
リーレ:暗号?
ミカド:『本当にファゾルフ隊長なら解るはずだ、僕とハイド先生とリーレと隊長、4人に共通する想いを、あの言葉を!!』
モハメド:解るのか?
ミカド:アレしかないでしょう――
リーレ&ミカド&GM:『メディーーーーーーーック!!!』(一同爆笑)

◆16:59〜

モハメド:そういえば、1つ報告し忘れたな……自分達と戦ったFシリーズ。逃げたって事を伝え忘れたな。
ミカド:じゃあ最後の向かってきたのって……。
モハメド:たぶん、Fシリーズが向こうに行ったんじゃないか?
リーレ:………………。
ミカド:やばいじゃないか!! 僕達が倒せなかったからサラ達が危険に!!
モハメド:落ち着け、だからといって自分等には何もできないだろう。向こうに行く手段が無いんだ。
ミカド:それは……そうだけど……。
リーレ:あ、ある。
モハメド:何?
リーレ:さっき地図にあったロープウェイ。
ミカド:それだ!!!

――階段から見て、左奥の廊下の先。そこに生活棟へ物資を送るロープウェイの発着場はあった。

GM:発着場ではありますが、荷物用なので乗れるのは1人が限界ですね。
ミカド:行こう、あっちと合流するのもアリだよ!!
モハメド:だが、向こうのどこに出るかは行って見ないと解らない。上手くチームブラボーと合流できるかどうかは賭けの要素が強すぎる。
ミカド:そんなの、戦ってる音でわかる!
モハメド:だが、行った先がゾンビの巣窟の可能性だってある。
ミカド:でも……。
モハメド:ブラボーチームとの合流は、一度地下3階まで行き、調べ終わった後、行うべきだ。地下の中央実験室を通って合流する。もともとそういう作戦のはずだ。
リーレ:モハメド隊長が正論。
ミカド:それは……そうかもしれないけど……。サラ達が危ないのは今なんだ! ここからならすぐに向こうに行ける! 時間が経てば間に合わなくなるかもしれない!!
モハメド:ミイラ取りがミイラになる可能性の方が高い。
ミカド:それでも、サラ達を放って置けっていうのかよ! だいたいサラ達がピンチなのだって、僕等があいつを取り逃がしたからじゃないか!!!
モハメド:もっともな意見だが、正解では無い。まず、サラ達を襲ってきたのはFシリーズかどうか解らない。通常のゾンビならアルジュンも付いている、なんとかするだろう。次に向こうの状況をこっちは理解していない。アルジュン以外がゾンビに噛まれた可能性だってある。
リーレ:サラが噛まれた可能性……確かに。
ミカド:違うだろう! そんな悪い可能性ばっか並べ立てても、何も解決にはならないじゃないか! 向こうの状況が解らないなら、僕が直接行って確かめてくる! ゾンビの巣窟だったら望む所だ、全てぶっ倒してみせる! 僕はここでじっとしてサラを見殺しになんて出来ない!
リーレ:ミカド……。
ミカド:僕は……僕はもう……自分が何もできなくて、誰か大切な人を失うなんてしたくない!!!
モハメド:………………。
リーレ:………………。
モハメド:一つだけ確認しておく。お前の行動は任務自体を危険にさらす行為になる。任務を遂行する為には、自分の意思は捨てろと……お前は習ったんじゃないのか?
ミカド:そう言われた事もある。でも、僕が本当に先生から教わったのは、任務よりも大切なものがあるって事だよ……。あの時先生が僕を守ってくれた、自分の身を呈してまで!!
リーレ:………………。
モハメド:いいだろう。今回はお前の意見を尊重しよう。
ミカド:ありがとうございます!
リーレ:少し微笑みながらミカドの肩を叩く。
ミカド:よし、まずは僕から行きます!
モハメド:自分は最後に行こう、2番目はリーレが行け。
リーレ:頷く。
ミカド:じゃあ僕が乗りました。
GM:ではゴウンゴウンゴウン……とロープウェイが進んで行きます。ここは地下なので最初は暗い洞窟の中を進んでいきます。
ミカド:この洞窟の中でゾンビが待ち構えていたり……とか?
GM:そんな事をしたらPLに殺されます(笑) ロープウェイは斜め上に上がっていくのですが、やがて地上に出てさらに上昇、森の上を進んでいきます。後ろには研究棟が見えますね。
ミカド:おお〜〜。
GM:で、ちょうど研究棟と生活棟の中間ぐらいに差し掛かった時、眼下の森の中、木々に隠れるようにしてヘリポートが見えます。
ミカド:あれは……。
GM:ヘリポートには2機のヘリが置いてあります。1機は軍用アパッチ、1機は通常のヘリですね。
ミカド:なんでこんな所に……。
GM:そんな所で、今度は斜め下にロープウェイが進んでいきます。研究棟は遠ざかっていき、生活棟が近づいてきます。やがて地下のトンネルにロープウェイは入って行きます。
ミカド:サラ、今行くぞ!!!
GM:――と、言った所でミカドよ。ダイスと筆記用具とキャラクターシートを持って、上野のいる教室へ行ってくれ。
ミカド:おお、本当に移動なんですね(笑)
GM:もちろんだ。
ミカド:先に行ってきます!
リーレ:すぐに追いつく。
モハメド:………………。

――そして教室を出て行くミカド。そして――

GM:では操作している2人ですが、ロープウェイは向こうへ到着したようです。
リーレ:こっちに戻すようなボタンとかあるの?
GM:もちろんあります。
リーレ:ポチッ。
GM:反応がありません。
リーレ:……故障?
モハメド:……予想の範囲だ。これは荷物用のモノだからな、もしかしたら……と思っていた。
リーレ:じゃあ……ミカドは1人で……。
モハメド:いや、心配は要らない。さっきコンピューターでデータを確認しただろう? ロープウェイは1つじゃない。

――そして、階段から見て手前右の廊下を進み、もう1つのロープウェイの発着場へたどり着く2人になったチームアルファだったが……。

リーレ:ふと……このロープウェイで私が行って、もしまた壊れちゃったら、モハメド隊長は1人で残ることになる。
モハメド:ふっ……解っている。だが、自分に残された時間はあとわずかだ。それならチームブラボーに全てを託すのも悪く無い。
リーレ:………………。
GM:ちなみにこっち側に、ロープウェイはありません。生活棟の方にあるようです。
モハメド:ミカドが向こうに行ったとき、自分は決断したつもりだ。後悔はしない――と言いながら、ロープウェイをこっちに戻ってくるように操作する。
GM:モハメドが操作しようとしますが、操作用のレバーが壊れていて動きません。
モハメド:………………。ガッチャガッチャ。
GM:動きません。
リーレ:………………モハメド……さん?
モハメド:ガッチャガッチャ……ふぅ――駄目だ。動かん。
リーレ:え……じゃあ。ミカドは?
モハメド:しょうがないだろう。あとはアイツを信じるしか無い。
リーレ:……はい。――少しだけ生活棟に続くトンネルを見つめて――ミカド……――と心の中で呟く。

ガンアクションRPG ガンドッグ
『MISSION7:The Last Mission/Mad dog』 了


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