ガンアクションRPG ガンドッグ ――2003年。地球規模で異常気象が発生。 ――2006年。異常気象は収束に向かうも世界は重度の食糧危機に陥る。 ――2010年。異常気象発生からの7年間はナイトメア・ストームと呼ばれる悪夢のような歴史を刻む。食料危機により生まれた貧富の差、凶悪事件の増加、暴動、クーデター、すなわち世界全体の治安の悪化。 ――2016年。現在。世界には今だナイトメア・ストームの爪痕が残り、犯罪は増加し世界情勢は不安定を極めていた。 2005年3月27日セッション録音
シナリオ『The Final Mission』リプレイMISSION8:
――The Last Mission/Fierce dog―― ◆Team B
「こちらチームブラボー、えっと、今、ちょっと立て込んでて――どうぞ!」
GM:ではこれより生活棟のセッションとなります。GMは上野です。3人:『宜しくお願いします』 GM:現在15時40分03秒、これよりスタートです。チームメンバーはサラとアルジュンの2名です。そして今、生活棟の入り口までやって来ました。 アルジュン:現在のゲーム内時間は? GM:リアルと同じです。だから15時40分。 サラ:それがどうかしたの兄さん? アルジュン:いや、朝や夜だと研究員と鉢合わせしそうだと思ったんだ。これぐらいの時間なら研究棟の方へ出払っていると思って良いかもな。 サラ:あ、なるほど。 アルジュン:とはいえ、まずは<感知>だ(コロコロ)……成功、達成値10。 サラ:(コロコロ)……ごめんなさい、私失敗。 GM:周りに気配は無いです。白い建物が異様な静けさを保っています。 アルジュン:事前に見せてもらった地図によれば、地上2階建ての地下3階だったな。 サラ:うん、地下は何に使われているのか不明だったけど……。 アルジュン:今は正面玄関が見える位置だよな? だったらグルっと生活棟を外から見て回ろう。時間は無いが、警戒するに越したことは無い。 サラ:了解です。 GM:ではグルッと周っていると、もう一度<感知>を振って下さい。 アルジュン:(コロコロ)……達成値13で成功。 GM:ちょうど裏口でしょうか、玄関から反対側へ来た所でドアの所に青い服を着た人が立っています。 サラ:警備員? GM:そのようです。 アルジュン:それなら正面から入るか。玄関まで行く。 GM:そこまで行くと見えます。玄関の奥に男が1人倒れています。 サラ:……それって死んでる? GM:ここからじゃ解りません。 アルジュン:<感知>(コロコロ)……成功はした。近くに誰か気配は? GM:しませんね。 サラ:じゃあ倒れている人に近寄って生きているか確認します。 GM:と、サラが近寄った瞬間、男がガバッとサラに掴みかかってきます。<格闘>(コロコロ)……失敗。 サラ:キャッ!――飛びのく! アルジュン:H&KMK23SOCOMピストルを構える! そいつは生きてるのか? GM:男の顔はドス黒く生気がありません。目は濁っており、うつぶせになっていたお腹からは真っ黒な何かで衣服が汚れています。 サラ:な、な、なによコイツ!? アルジュン:これを口にして良いか困る所だが……ゾンビとしか言いようが無いな。 サラ:ゾンビ!? 何言っているのよ兄さん! あんなの映画の中の―― アルジュン:そう信じたいが。目の前にコレがいる状況じゃあ、そう言うしか無いだろう?――と無理に笑います。 サラ:う、うん……そうだね。わかった。 GM:切り替えの早い兄妹だ(笑) では戦闘に入りましょう。サラとゾンビは至近にいます。アルジュンがゾンビを撃つ場合サラが遮蔽になるので気をつけて下さい。 サラ:アルジュン兄さん、私を撃たないでね〜(笑) アルジュン:俺を信じろ! セミ両手持ちで3射、1発目(コロコロ)……失敗、2発目(コロコロ)……成功、3発目(コロコロ)……成功。貫通は? GM:こっちの装甲は0です。常に貫通でダメージ下さい。 アルジュン:なら18点ダメージだ。追加(コロコロ)……14で[転倒]しろ! GM:[転倒]しません。[朦朧]や成功率のマイナスも入りません。ゾンビなので。 アルジュン:酷い理由だな(笑) だがまだ左手が残ってる(コロコロ)……1発目成功、2発目は失敗、3発目は成功。ダメージは(コロコロ)……20点ダメージ。追加は(コロコロ)……1Dダメージ追加で3点! GM:それで倒れます。まだピクピク動いていますが、もう襲っては来ません。 アルジュン:大丈夫かサラ? サラ:ありがとう、兄さん。でも……これって何なんだろう? アルジュン:さぁな、だが―― GM:と、言った所でさらに<感知>お願いします。 アルジュン:(コロコロ)……達成値10で成功! なんだ! 立て続けに何が起こった!? GM:ドカッ、ドカッ、ドカッ! と壁の向こうから壁を誰かが殴る音が聞こえて来ます。<状況把握>を。 サラ:(コロコロ)……22で成功。 アルジュン:……こっちも成功だ。 GM:バッガーーンッ! 唐突に壁が砕け散り、目の前に巨大な人間……いや、異様な体躯のゾンビが現れます。ビジュアル的に言うと映画『エイリアン』に出てくるエイリアンの尻尾が無いヴァージョンです。 サラ:またゾンビだーーー!! アルジュン:エイリアンって……じゃあ頭でかいのかよ?(笑) サラ:確かに(笑) GM:あ、でかいです。 2人:『ぶっ(一同笑)』 アルジュン:なんだ、そのアンバランスなゾンビは!(笑) サラ:どうしよう兄さん!? アルジュン:バズーカがあればクリアは簡単なんだが……無いしな。 サラ:何ハイドさんみたいな事言ってるのよ! アルジュン:ああ、すまない(笑) とはいえあんな奴を倒せるとは思えん。でも戦闘か? GM:戦闘です。こちらは<戦術>を振らないのでそっちが先攻で良いです。 アルジュン:そうか……なら逃げるか(笑) GM:逃げる方向は? 外に逃げます? 建物の奥へ逃げます? アルジュン:無論! 建物の奥へ逃げる!(笑) GM:では<市街行動>でも振って下さい。 アルジュン:それなら2LV持ってる(コロコロ)……よし、成功だ! サラ:私も1LVある!(コロコロ)……うん、成功! GM:じゃあ2人は奥へを走って行き、巨大なバケモノは少しの間キョロキョロする気配がありましたが、やがて静かになりいつの間にか居なくなっています。 サラ:はぁ〜…頭は悪いのかな。 アルジュン:いや、もしかしたら視覚ではなく、聴覚で獲物を把握しているのかもしれない。だから見えなくなった俺たちを追ってはこなかった。 サラ:ゴクリ……と飲み込んで――静かに行こう。 アルジュン:ああ、そうだな。
その後、1階にある研究員達の生活部屋を探して回る2人。しかし、そこに手掛かりとなりそうな日記などは無かった。
サラ:数人の死体とゾンビがいただけだったね。アルジュン:ああ、しかし……このままだとゾンビとかが当たり前になりそうで嫌だな。 サラ:……確かに。こんなこと、異常以外のなにものでもないのに……。 GM:では次は2階ですか? アルジュン:どうするか……基本的に目的地は地下3階だしな。 GM:と、キミ達が迷っているなら地下への階段がある方、奥の方から足音がしてきますね。ゆっくりとゆっくりと。 アルジュン:足音は重いか? それともズルズル引きずったような足音か? GM:軽くも重くも無いです。それに引きずった感じはありません。普通に人間が歩いてくる足音です。 アルジュン:一般人? サラ:壁に隠れて様子を見ます。 アルジュン:同じくだ。対象はどんな感じだ? GM:それはですね――
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GM:ではここで故トーマス隊長のPLさん、あなたのシーンが挟まれます。???(故トーマス隊長):おお! 俺…じゃない、一人称は"私"だね。 GM:そうですね。あなたはずっと暗い闇にいました。上も下も解らない漆黒の闇……一番新しい覚えている記憶と言えば、真っ赤な炎と爆音だったでしょうか。 ???:私は……いったい……――とか断片的に。 GM:そんな感じです。ですが何かを感じてキミの意識は目覚めます。この闇にいつまでもいてはいけない事を、自分が誰で何だったのかを。そしてあなたは"内側からソレを壊し"外に出ます。ガシャン、ビシャー……。あなたの全身はびしょ濡れです。そこは薄暗い部屋、近くに気配はありません。 ???:びしょ濡れか……じゃあ私はそのまま部屋を出よう。服とか着てないなら適当に探すけど? GM:近くの壁に……いや、無目的に歩いているうちに、真っ黒い戦闘服を着た兵士が倒れていたりします。それは死んでいますので、取りたかったらそれから奪って着て下さい。 ???:じゃあ朦朧とする意識のまま、まるでそれが当たり前のように戦闘服に着替える。意識せずに行える。私には慣れたものだ。 GM:ちょっとダイスを振って下さい。偶数か奇数かで。 ???:(コロコロ)……2、偶数だ。 GM:では兵士の武器は壊れています。ひしゃげたり、折れてたり、大きな力で壊されたようです。 ???:……使えないか――武器は捨てて服だけ奪って行く。 GM:そしてキミが薄暗い廊下や部屋を幾つも歩いて行き、階段を登って行く……すると地上に出たのか、窓からは太陽の光が淡く感じられる。ただ、まだ施設の中なのか外には出られない。 ???:玄関を探すかな、裏口でも良い。状況が解らないし外に向かう。 GM:そうやって歩いていると、進行方向の曲がり角、誰かが隠れたような気がしました。 ???:あれは……。
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GM:と言うわけで、奥からやって来るのはこの(故トーマス隊長のPLを指し)PCです。サラ:仲間なんだ!?(笑) アルジュン:一応、見てみる……が? GM:そこには肌も浅黒いゾンビがいます。女性ですね。黒い戦闘服を着ており武器は装備していないようです。 サラ:ゾンビなの? GM:見た所、今まで見たゾンビと肌の色だけは一緒です。ただし、腐敗もしていなければ肉体の破損も見られません。 ???:キレイなゾンビだ(笑) サラ:PL的には仲間だとわかるけど……見たことありません? 身長2m越えてたり(笑) ???:悪いけど私の身長は170止まりさ。ここにミカドかリーレが居てくれればねぇ。まったくハイドの馬鹿が死んだせいで大変だよ。 アルジュン:はっはっはっ、とりあえず撃つ。知らない女型のゾンビだ。 GM:そうですね。アルジュンもサラも見覚えはありません。 アルジュン:セミ3射片手のみで(コロコロ)……成功、貫通値は16、ダメージは14点。(コロコロ)……追加で3点。 ???:まじかいっ(笑) アルジュン:GMがあぁやって、登場させたから撃つよ(笑) ???:ひでぇよGM、これで死んだらどうするんだよ。 GM:ま、ここは演出で切り抜けてもいいんですが、本当に撃つんですね? アルジュン:撃つ。この判断は妥当だろう? ゾンビの館でゾンビが現れた、先手必勝で撃つ以外に他にやる事があるか? サラ:た、確かに―― モハメド:(唐突に無線が繋がり)『ザザーー……こちらチームアルファ、隊長のモハメド、どうぞ』 サラ:ああ、もうそんな時間!? GM:どうぞ、どちらが無線行います?(とトランシーバーを差し出す) アルジュン:俺はあの女ゾンビを警戒しておく、通信はサラ、任せたぞ! サラ:了解!
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サラ:「こちらチームブラボー、えっと、今、ちょっと立て込んでて――どうぞ!」???:ダメージ痛いな、ボディアーマーはさっきの戦闘服についてないのかい? GM:無いです。さすがにそこまでサイズは合いませんでした。ただ、キャラクターシートを良く見てください。あなたの[耐久力]は2倍になっているので。 ???:本当だ! 33じゃなく66点になってる(笑) さすがゾンビ化! モハメド:『どういう事だ!?――どうぞ』 サラ:「何か怪しいのが……敵なのか味方なのか……というか、プレイヤーが操ってるんだけど、どうすれば!?」 アルジュン:それはPL発言だサラ!!(笑) モハメド:『こちらは先程、ウィルスに感染したゾンビが現れた。どうぞ』 サラ:「こちらはゾンビって言うか……なんか、変なおっきなバケモノが襲ってくるんだけど!?」 GM:アルジュンと戦闘中のゾンビは、そういえば1つ特徴がありました。 アルジュン:特徴? GM:女ゾンビの顔に火傷の跡があります。 アルジュン:顔に火傷の跡? だからどうした! そんなのは知らん!! モハメド:『こちらではそのような存在は確認できない。だが、五大湖のミッションでいたブラックボロサスの小隊が入り口付近で全滅していた。どうやらゾンビにやられた模様だ。どうぞ』 サラ:「こっちはぜんぜん―― アルジュン:そのゾンビから血は? GM:流れますよ。真っ黒な血がヌラヌラと滴ります。 サラ:――うあ、ヌラヌラって表現が―― ???:そっちに向かっていく。 アルジュン:サラ、警戒しろ! こっちに来るぞ! サラ:――そうなの!? そうなら――ああ、とりあえず無線を――どうぞ!」――って、これは伝わらないなぁ(笑) モハメド:『すまないが、何を言っているか聞き取れなかった。もう一度頼む、どうぞ』 サラ:そりゃそうか(笑) ???:そういえば私って喋れるのか? GM:喋れます。でないとTRPGになりません。 ???:なら向こうに言おう――お前達は敵か? 私はガンドッグとして身元が保証されている。これ以上の戦闘を行う場合、私はお前達を敵と認識する。 アルジュン&サラ:『しゃべった!?』 サラ:ねぇ兄さん、今、自分の事をガンドッグだって。 アルジュン:ああ、俺も聞いた。どういう事だ!? GM:サラ、無線して状況を伝えた方が良くないですか? 隣の部屋が騒がしいですよ?(笑) サラ:じゃあ――「今襲われてるのよ!!! バケモノばかりです、どうぞ!!」 モハメド:『こちらはソンビを1名、排除。さらに奥に数名発見、どうぞ』 サラ:「こちらは大型のモンスターらしいやつが1体。これは戦っていたら勝手に逃亡して行ったので良かったです。それで探索を進めた結果、今現在別のアンノウンと交戦中です』 アルジュン:サラ、あの大型モンスターとは戦ってないだろう? 逃げたじゃないか(笑) サラ:ミカドが聞いてるのに逃げたなんて言いたくない(笑) アルジュン:……まぁ別に良いか。大差は無いだろう(笑) モハメド:『こちらは2階部分を掃討し、後顧の憂いを断ってから地下に向かう』 サラ:「こっちはまだ1階に入ったばかりです。2階もまだわかりません。今交戦中なんだけど―― ???:返事が無いから、近くにある何か投げれそうな物を投げてみるぞ。ハっ!! GM:植木鉢でも廊下に置いてあった事にしましょう。ブンブンブンッと飛んできます。 アルジュン:空中で撃ち落す! ここれは演出で(笑) バキャーンッ!! と派手な音が。 サラ:――あああ!!」――驚くだろうなぁ(笑) ミカド:『ザザ……サラ! どうした! 大丈夫か!!』 サラ:「よくわかんない!!!」 アルジュン:GM、女性ゾンビの身元が解らないか? 昔ガンドッグ名簿で見たとか。 GM:じゃあ<知識>で判定して下さい。12以上の達成値で写真まで見た事があります。 アルジュン:(コロコロ)……成功だが、達成値は10だ。惜しい! なら向こうに――アンノウンに告ぐ、こちらもガンドッグだ。もし意識が正常で、本当のガンドッグだと言うならその証拠を示せ! ???:む、難しい事を。 モハメド:『ザザー……また、自分が1550に謎のゾンビに噛まれた。感染の疑いがある。どうぞ』
(一同大爆笑)
???:あいつ噛まれたのかい!(笑)アルジュン:馬鹿だ……いや、お約束か(笑) サラ:驚いた反応しておこう――「ええ!!(笑)」 モハメド:『二次感染の疑いがあり、いざとなったら自分を消去して欲しい。どうぞ』 アルジュン:そりゃあ遠慮無く消去してやろうじゃないか! サラ:「りょーーーかい! でも、なるべく速く片付けて、助かろう! どうぞ!(笑)」 アルジュン:笑いながら言うことじゃないよな(笑) サラ:でも笑っちゃうよ(笑)――「とりあえず、こっちは謎のモンスターと交戦中。というか味方なのかなぁ?」 モハメド:『正直、そちらの状況はわかりかねるが、尽力されたし。こちらはこれより2階へ侵入します。その後地下へ。どうぞ』 サラ:『りょうかい――』 GM:はい、そこまでです。5分経ったので通信終了〜(トランシーバーを回収する)。 アルジュン:モハメド……馬鹿だなぁ(笑) サラ:なんか向こう大変な事になってるみたい、こっちも大変だけどお互い頑張ろうって感じかな(笑) ◆16:05〜16:30 GM:さぁ、無線は切れたが状況は止まったままです。誤解を解かないとPCなのに2人に殺されます。???:まったくだよ。 サラ:でも、ガンドッグの事を知っているんだし、それで十分じゃないの? アルジュン:違う、さっきモハメド隊長が通信で言っていただろう、ここにはガンドッグだけじゃなく敵対組織ブラックボロサスも来ているようじゃないか、その可能性もある。 サラ:そうか……。 ???:よし、このまま敵っぽく振舞っても話は進まないしね、ちょっとご都合だけど確信な答えを言おう――あんた達、マルシオ=カルロスってコーディネイターを知っているかい? アルジュン:カルロスを知っているのか? ???:知っているようだね、それなら私は敵じゃないよ。 アルジュン:なぜそう言いきれる。知っているって程度なら誰でも知ってるさ。 ファゾルフ隊長:あんたら無線機は持っているかい。 サラ:あるよ。 ファゾルフ隊長:それでカルロスに連絡してみればいい。私の名前はマーナ=ファゾルフさ。 サラ:えええええッ〜!? アルジュン:やはりそうか! 顔の火傷でもしやと思ったんだ!!――もっとも、ファゾルフ隊長を知っているのはハイドであってアルジュンでは無いがな(笑) サラ:私は普通に聞き返しちゃうかも――マーナ=ファゾルフ? アルジュン:悪いが、今は妨害電波で無線機は使えない。カルロスに連絡は取れない。 ???(以下ファゾルフ隊長):それは困ったね。ハイドやリーレ、ミカドなんかにも連絡は無理なのかい? アルジュン:先ほど通信で話していたのがミカド君やリーレ君だ。ハイドさんは……先日の任務で殉死した。 ファゾルフ隊長:そうかい……アイツ、私より先に逝ったのかい。 GM:いや、あんたの後に逝ってるから(笑) 今のあなたは死人だから(笑) ファゾルフ隊長:いいんだよ、今の私は自分の足で動いているんだから!(笑) GM:とりあえずサラ、キミはミカドからファゾルフの事は聞いていていいよ。初めての任務で隊長が死んだとか……ミカドは話しそうだし。 サラ:そういえば思い出した……マーナ=ファゾルフって、ミカドがハイドさんの事を自慢した時に引き合いに出された隊長の名前だわ。 アルジュン:ふむ。 サラ:もしかしてその人かな――奥に向かって叫びます――1つ確認させて! あなたどうやって死んだの? もし本物のファゾルフさんなら答えを知っているはず! ファゾルフ隊長:……答えたくない質問だね。でもいいさ、それで疑いが晴れるって言うなら教えてあげる。私はね……囮になって船の上に飛び出したら、敵のバズーカの的になって死んだのよ。 サラ:違うわ! ミカドは仲間を庇って死んだって言ってた!
サラ……知能プレイ。カマをかけたらしい。
ファゾルフ隊長:仲間を庇って? それはあの子が言ったのかい? なら違うね。あの時、私は少々状況を甘く見すぎていた、自分の慢心が死に繋がったんだ。私は誰かを庇って死んだんじゃない。自業自得に過ぎない。サラ:……兄さん、ミカドから聞いていた通りの人だよ。話しも間違って無いし。 アルジュン:マーナ=ファゾルフ、信じて良いんだな? ファゾルフ隊長:信用ならないって言うなら、私が先頭を行くよ。今、あんた達は何かの任務中なんだろ? 私もガンドッグの端くれだ。一緒に行動させてもらうよ。もし私が疑わしいっていうなら、後ろから私を撃って構わない。 サラ:兄さん……。 アルジュン:銃をおさめて廊下に出て行こう――良いだろう、もし本当にあんたがファゾルフって人なら、データで見たことはある。指揮官として有能なんだろ? ファゾルフ隊長:同じ失敗を繰り返しゃしないよ。 アルジュン:わかった。一緒に戦って欲しい、こちらには指揮経験のある奴がいなくて、誰かリーダーが欲しかったんだ。 ファゾルフ隊長:わかったよ。私が隊長になろうじゃないか。 アルジュン:ただ、信用はしないからな。 ファゾルフ隊長:信頼してくれればいい。 アルジュン:ああ。 サラ:じゃあファゾルフさんに今回の任務の説明をします。カクカクシカジカ――。 アルジュン:ならその間に俺は2階を見てくる。 サラ:解った、気をつけてね兄さん。 アルジュン:では2階へ行きました。 GM:ファゾルフはサラの説明で理解して良いです。元々ファゾルフが死んだ任務もGM社がらみでしたし。 ファゾルフ隊長:そうかい、なら私はそいつ等に実験材料にされたって所だろうね。じゃなきゃ生き返ったりするもんか。 サラ:ファゾルフさん、あなたはこの奥からやって来たんでしょう? この施設の事について教えてくれませんか? ファゾルフ隊長:悪いけどそれは無理だね。ここまでは朦朧としたままやって来たんだ。道順すら覚えちゃいないよ。それに目覚めたのだってついさっきなんだ、それまでの記憶なんてないさ。 サラ:そうですか……わかりました。
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GM:では2階です。ここも開けっ放しのドアがあったり、いろいろと荒れています。アルジュン:<感知>は(コロコロ)……80! 失敗(笑) GM:活動しているモノの気配はしませんね。 アルジュン:ゆっくりと移動するよ。 GM:ではそうやって進んでいると――ちょっと1階にいるサラとファゾルフ、<感知>して下さい。 ファゾルフ隊長:失敗だね。 サラ:私は成功、達成値4だけど。 GM:2階で小さな動物がゾゾゾっと移動するような音が聞こえました。 サラ:今の音は何? ファゾルフさん、私達も2階へ行こう! GM:ではアルジュン、もう一回感知をお願いします。+20%で。 アルジュン:それは成功できるだろう(コロコロ)……58、達成値13で成功。 GM:気が付くと足元にネズミがたくさんいます。 アルジュン:なっ!? GM:このネズミ、凄い臭いです。皮膚が所々腐敗していてグチャグチャ。その数ざっと30匹! アルジュン:30か〜、どうしようもないな。 サラ:そのぐらいで上がってきた!――兄さん! ファゾルフ隊長:何かあったかい? GM:部屋の奥、アルジュンはネズミの群れに集られています。 サラ:ネズミぃ! ネズミネズミ! GM:普通に戦闘に入りますね……戦術ロールをこっちは放棄、そっちが先攻です。 サラ:そういえばファゾルフさん、なにかできるの? ファゾルフ隊長:私? 私にはこの腕があるだけよ。つまり<格闘>しかできない。 サラ:そりゃゾンビに噛まれても平気なんだろうけど、微妙だなぁ(笑) アルジュン:俺からやるぞ? セミで3射(コロコロ)――……
その後、銃で撃ったり踏み潰したり、10匹まで減らすがそこで3人の行動が終了。
GM:ではこっちの行動です。ネズミ達はアルジュンに集ってきます。振り払うなら<格闘>です。(コロコロ)……ネズミの達成値は9!アルジュン:(コロコロ)……こっちは達成値4だ。 サラ:やばいよ! 兄さんが感染しちゃう!? ファゾルフ隊長:おや、仲間の出来上がりかい? サラ:駄目ぇ! GM:(コロコロ)……3点直に入ります。防具の隙間をぬってネズミ達が噛みつきました。 アルジュン:お、チクっとした(笑) サラ:向こうでもモハメドさんが噛まれたって言ってたし。感染しちゃうよ〜。 GM:で、次のラウンドですね。 アルジュン:なんだこいつらはッ!?――って言いながらハンドガンで撃つ。1目標2射(コロコロ)……両方成功で達成値は17と15! GM:全部貫通。 アルジュン:貫通ダメージ+2射成功で1D。合計15点ダメージ! GM:15点ですね。それでネズミの群れは潰れ弾け飛び、残った奴は逃げていきました。 サラ:兄さん大丈夫? なんか変な感じしない? 今にゾンビになっちゃったりしそうだったり。 アルジュン:いや平気だ。こんなもん包帯巻いていれば平気だろ。 サラ:う〜。今現在はなんともしようがないんだよねぇ……情報が無いし。 ファゾルフ隊長:ま、生きていたんだ。それで良いじゃないか? それで、次はどこに行くんだい? GM:するとですね。トイレのドア(と地図上のドアを1つ指差す)の向こうから音がしますね。 サラ:またなんか出るの? アルジュン:トイレからあのエイリアンが出てくるとか。ドアが向こうから開けられないなら、こっちがソロソロと開けて覗き込むぞ。無論銃は構えてだ。 GM:そこには白衣姿の男がいます、ビクっとしながら――「キミ達は生きた人間か!?」 サラ:そうよ、私たちはガンドッグ。あなたはここの研究員? GM:「あああぁあ……ああぁあ、なんだ……助けに来てくれたのか」 サラ:そうよ!(笑) できればここで何が起こったのか説明してくれないかな。私達も何がなんだかわかんないのよ。 GM:「いや、俺もわけわからないんだ。いきなり、今まで通り普通に生活していたら、翌日になったら皆顔が青いし……」 サラ:みんな? GM:「話し掛けたら襲い掛かってきて、怖くてトイレにずっと隠れていたんだ。外からはカリカリと音もしてたし。怖くてたまんなかったよ」 アルジュン:とりあえず、君の名前は? GM:じゃあトニーで、結構美形な二枚目です。最初は強がっているけど何かあったら真っ先に逃げるタイプ(笑) ファゾルフ隊長:ホラーでは最初に死ぬ奴だな(笑) アルジュン:トニーか。俺はアルジュン、よろしくな――と言いつつ、トニーに噛み痕がないかチェック。 GM:この人にはないね。肌の色も普通です。 アルジュン:おっけおっけ――じゃあ質問に答えてくれ、この事態になったのはいつだ? GM:「つい今朝の事だよ。もしかしたら夜のうちに何かあったのかも……」 アルジュン:確実なのは今朝か……俺たちはここからの連絡が途切れてすぐに調査に来たんだ。GM社の依頼でね。 サラ:そうそう! ファゾルフ隊長:私は黙って周囲を警戒しておこう。 アルジュン:なあトニー、ここは一体なんの研究をしていた施設だったんだ? どうしてこんな事になった。俺たちはGM社から『何か起こったらしい救助に行って欲しい』としか言われていないんだ。 GM:「ここで行っている実験は極秘事項なんだ。いくら助けだからって僕の口からは言えない……でも、僕が担当している研究ぐらいなら……」 アルジュン:それで良い。教えてくれ。 GM:「僕がやっている研究は2つの薬についてなんだ」 アルジュン:2つの薬? GM:「1つは『ファナルジン』という薬。これは血液凝固剤の反対の効果を持つ薬さ、理屈を言えば血小板を無くしてしまう薬だと思って良い」 サラ:凝血作用を無くす薬……生物系だなぁ。 GM:「あともう1つは『アスピリン』。これも血液が固まらないようにする薬。凝血作用を無くす所までは『ファナルジン』と同じだけど、こっちは血小板まで無くしちゃう事はないから、一時的なものなんだ」 サラ:『ファナルジン』だと流血が止まらなくなる? GM:そう考えてもらって構いません。 アルジュン:で、なんで2つの研究を? GM:「血液の凝血作用と、そのメカニズム……それが僕に与えられた研究テーマだったから……これをどう商品に生かすのかは主任や偉い人しか知らないと思う。僕は地下3階にも入れない下っ端だったから」 サラ:やっぱ偉い人しか知らないんだ。 アルジュン:目の前でカルロスから貰った地図を広げよう――トニー、この地図上でキミの知っている限りで良い。どの部屋が何かなど知っている事を教えて欲しい。 GM:「わ、わかった……えっとまず1階のこの部分から地下へ降りられます。地下に行くのはこの階段しか無いです。地下1階も住居区です。長い通路の一方に部屋が連なっています。地下2階への階段はその先にあります」 サラ:この大きな空間は? GM:「ホールです。一般研究員が気晴らしに何かイベントをやる時に使うんです」 アルジュン:地下3階にある実験棟に行くにはどうすればいい? GM:「さすがにそれは……」 サラ:この線がマップ外に延びている部屋は何? GM:「これはロープウェイです。向こうの研究棟に荷物を運ぶとき、これを使った方が楽な場合が多いので」 サラ:なるほどね。 アルジュン:まぁ聞けるのはその程度か……問題はこの研究員だが……――ハイドなら間違い無く殺している……が、今はアルジュンだしな……――一緒に連れて行くしか無いか。 サラ:見殺しにはできないよ。 ファゾルフ隊長:アルジュン、そろそろ無線の時間じゃないか? アルジュン:ああ、ネズミ退治に時間食ったからな。
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モハメド:『こちらチームアルファ、どうぞ』サラ:アルジュン兄さん、今度は兄さんが通信する? それとも隊長のファゾルフさん? ファゾルフ隊長:いや、私はしない方が良いだろう。向こうも混乱するだけだ。 サラ:じゃあ兄さん? アルジュン:どうせだからサラ、そのままお前が通信手をやってくれ。 サラ:了解――「こちらチームブラボー、どうぞ」 モハメド:『新たに研究されていたVウィルスについて情報を得ました……どうぞ』 サラ:「はい、わかりました。どうぞ」 モハメド:『まず、ゾンビ化は感染します。それはゾンビに噛まれたりして感染するようです。入手した報告書に実験結果などと一緒に書かれていました。どうぞ』 アルジュン:向こうは資料を手に入れたのか、いいなぁ(笑) サラ:「了解しました。そのゾンビ化は、どのくらいの時間でソンビになるのでしょうか? 実はこっちでもアルジュン兄さんが……その、ネズミのゾンビに噛まれてしまって……」 モハメド:『報告書によれば、噛まれた時間から3時間で完全ゾンビです。ただし条件があり、噛まれた後、追加で噛まれるたびにタイムリミットは1時間ずつ縮まります。どうぞ』 サラ:「……了解、こちらは幸い1回目です」 モハメド:『また30分ごとに<強靭>の判定があり、失敗すると30分、リミットが縮みます。どうぞ』 アルジュン:どんどん俺等の知らない情報が補完されるな(笑) ファゾルフ隊長:この無線は良い感じだねぇ(笑) サラ:「了解しました」 モハメド:『現在、こちらの被害状況としては自分が2回噛まれたので、長くとも80分強でゾンビ化します。ミカドとリーレは無事です』 サラ:「こちらもアルジュン兄さんだけです。他に報告はありますか? 無いならこちらも報告したい事があるのですが……どうぞ」 モハメド:『そちらではワクチンについての情報などありましたでしょうか? どうぞ』 サラ:「ワクチンについては情報を得たら報告します。それとこちらでは、ファゾルフという人物と接触しました」 アルジュン:おい、あっちの部屋が何かもめてるぞ(笑) ファゾルフ隊長:そりゃミカドとリーレは驚くだろうさ(笑) モハメド:『もっと詳しくお願いします。どうぞ』 サラ:「えっと……その人が自分はファゾルフだと言い張るのですが、私も兄さんも面識が無いので解りません。ただ、カルロスさんから聞いた事のある特徴とは一致するので、そのファゾルフさんだとも思えるわけで……どうぞ」 アルジュン:カルロスさんから聞いた情報? サラ:本当はミカドだけど、そう言った方が信じてくれそうだから。 ファゾルフ隊長:確かに(笑) ミカド:『ザザ……こちらチームアルファ、アルファ02ミカドです。サラ、そのファゾルフって人と話させてくれ!! どうぞ』 サラ:「では代わります――」 ファゾルフ隊長:えっと……で、これってどう使うんだ? GM:知らないんですか? アルジュン:普通知らないだろう。かく言う俺も解らないからサラに任せたんだがな(笑) サラ:そうだったの!? ファゾルフ隊長:これを押すのか?――「ガガ……ピ、ブチ」――よく解らんな(笑) サラ:えっとボタン押しながら喋るんです。 ファゾルフ隊長:もしもーし。 サラ:いや、だからボタン押してです(笑) ミカド:『隊長? こちらミカド=ホウオウイン、どうぞ?』 ファゾルフ隊長:久しぶりだねミカド。少しはガンドッグらしくなったかい? サラ:だからボタン押してーー!(笑) ファゾルフ隊長:ボタンってどれ? これ?――「……ピ、あれ? ……ブチ」 サラ:違います〜! そこはチューナーで番号変えちゃ……―― ファゾルフ隊長:やべ、もう変えちゃったよ(笑) サラ:何やってるんですかーー!! ファゾルフ隊長:そんなこと言われても解らないもの。 アルジュン:そうだよー、無線機の使い方くらい説明しろよなGM―。 GM:ごめんなさい。 サラ:えっと……よし、これでチャンネルは合わせたっと……。 ミカド:『こちらミカド、ブラボーチーム、応答せよ!!』 アルジュン:こっちが反応しないから焦り出したな(笑) サラ:とりあえず向こうに私が説明します――「えっと、ファゾルフ隊長、PLが無線の使い方が……だから……じゃあ――プチ」 アルジュン:それで伝わるのか?(笑) サラ:じゃあもう一度―― ミカド:『ガガッ!……うわぁあ! なんだ、こいつ! いきなり!!』 モハメド:『危ない!!! 避けろリーレ!!!!』 何か怪物の声:『グルルウルルルルルルルr――――!!!!』 一同:なにーーーー!!!! サラ:「ちょっとミカド!! 何があったの!? 大丈夫なの!!!」 チームA:『ガリガリガリガリガリガリ……ブチン』(そして通信が切れる) サラ:ミカドーーーー!!!!!(一同爆笑) ◆16:34〜17:00 アルジュン:やばい、面白くなってきた(笑)ファゾルフ隊長:向こうに何か敵が出た事は確実だね(笑) サラ:何が出たんだろう? やっぱあの巨大なゾンビかな? アルジュン:だとしたら……よし、今のうちにこっちを攻略しよう。あのデカ物が向こうにいるなら、こっちは一先ず安全だ(笑) ファゾルフ隊長:その考え方……私は好きだね(笑) アルジュン:よし、とりあえず巨大ゾンビは向こうに行っていると考えて、さっさと進めるぞ。 サラ:この人どうするの? アルジュン:トニーか。連れて行こう。それしかないだろう。 ファゾルフ隊長:解る範囲で良い。道案内は頼むぞ。 GM:「は、はぁ、なんとか。皆さんが守ってくれるのでしたら……」 アルジュン:先に言っておく。この建物の中には強化型ゾンビがいる。 GM:「ひええええぇ」 アルジュン:だけど、奥まで……地下にある中央実験場まで行けば仲間がいる。合流できればさらに安全になるだろう。そこまで一緒に行くぞ。 GM:「わ、わかりました。頑張ります」 ――そして、そのまま地下1階へと降りていく3人。慎重に警戒しつつ歩を進めていくと…… GM:ではそこを真っ直ぐに進んでいくなら、3人とも<感知>を振って下さい。 サラ:(コロコロ)……06。達成値6。 アルジュン:俺は達成値12で成功だ。 ファゾルフ隊長:私は失敗。 GM:中ほどまで進んだあたり、ドアの前に水溜りのような物があるのが成功した人はわかります。さらにその水溜りには奥から伸びているコードが浸かっているように見えます。 アルジュン:バチバチバチバチ? GM:そんな感じがします。 ファゾルフ隊長:どうだい、なんかあったかい? アルジュン:あぁ、そこに水溜りがあって電源コードが延びていて浸っている。……たぶんだけど、水に触れると感電じゃないかな。 サラ:ファゾルフさんはゾンビだから平気かな? ファゾルフ隊長:たぶん大丈夫だろうけど…試したいとは思わないね(笑) サラ:GM、ジャンプとかで飛び越せる? GM:<運動>でジャンプできます。成功すれば良いです。 サラ:研究員のトニーはいけそう? GM:「なんとか頑張ってみます」 アルジュン:GM、それ以外に人の気配しない? 人っていうかモノ(ゾンビ)の気配。 GM:しません。 アルジュン:オッケー。だったら、各部屋に入ってシーツ剥がして来て、その水溜りに乗せる。 サラ:ぉお! ファゾルフ隊長:(笑) GM:……わかりました。 アルジュン:なんだ今の顔は? ファゾルフ隊長:『しまったー!?』的顔だったな(笑) アルジュン:じゃあ適当に剥がして水溜りに置いて、安全だったらゆっくり渡る。10枚でも20枚でも浸すぞ。 GM:じゃあアルジュンは作業しておいて下さい。サラとファゾルフはどうする? サラ:他の部屋を調べます。ファゾルフさんも一緒に来てくれると助かります。 ファゾルフ隊長:アルジュン、あんたの方は1人で大丈夫かい? アルジュン:ああ、サラの方を……いや、ファゾルフはいつどうなるか危険だ。手伝ってくれ。 ファゾルフ隊長:わかった……サラ、あんたは1人で大丈夫かい? サラ:危なくなったら退避しますから。 アルジュン:深追いはするなよ――と作業に入ろう。 サラ:わかってる――と返事して……ここ(地図の部屋を指差し)に行きます。ぎりぎり感知の外だし。 GM:その部屋に入ると、クローゼットのような場所に女の子がうずくまっているように見えます。 サラ:どうしたの? 助けに来たわよ? GM:するとそのお嬢さん……返事がありません。 サラ:返事が無い? 一同:『ただの屍のようだ』(一同笑) サラ:――なのかなぁ? 近寄って行って……どうしよっかなぁ。彼女の体を押して……いや、やっぱ触んない方がいいかも。部屋を出て兄さん達に報告。 ファゾルフ隊長:どうしたんだい。何かあったのかい? サラ:女の子の死体(?)があった……。 アルジュン:死体? ファゾルフ隊長:今、そんなのに構っているほど暇じゃないだろう。 サラ:でも、もし生きていたら……確認してないけど……。 ファゾルフ隊長:何臆病な事を言っているんだい。そんな事でガンドッグが勤まると思ってるのかい? アルジュン:やれやれ……――GM、水溜りはシーツで無効化って事でいいか? GM:構いません。 アルジュン:ならサラの言う部屋に1人入り、その女の子と思しきものにシーツを被せて3射頭全ヒット。バスバスバス。 GM:その瞬間! アルジュンは<感知>を振って下さい! アルジュン:なんだ!? 何かのトラップだったのか!?(コロコロ)……成功だが達成値は4! GM:撃った瞬間、上から何か影が降って来ます!(コロコロ)……―― アルジュン:そっちか! GM:でも初撃は回避できました。こちらの目が失敗したので。 アルジュン:バッと後ろに飛びのいて――なんだこいつは!? GM:目の前にいるのは、忍び装束のお爺さんです。目には生気がありゾンビではない事が解ります。 サラ:にんじゃぁ? アルジュン:まてまて、意味不明だ(笑) まずゾンビでは無いんだな? GM:ありません。忍者のお爺さんです。 アルジュン:なんなんだ!? どうしてココにそんなキャラが!? GM:お爺さんは――「ヒョッヒョッヒョッ……ここに帝は来んか」――サラは見覚えがあります。前半のミッションで爆破したトラック、それを護衛していたジープに乗っていた筋骨隆々なお爺さんです。 サラ:ぁああ! こないだの!! ファゾルフ隊長:なんだい知り合いかい? サラ:この前の任務の時、敵で現れた奴です。結局戦わずに逃す事になっちゃったけど。 ファゾルフ隊長:へえ。 GM:爺さんは言います――「このわしの一撃をかわすとは、なかなかやるのうお主」 アルジュン:ふっ……。で? GM:「帝はおらんようじゃな?」 アルジュン:この状況でおしゃべりは命取りだ。撃つ。バスバスバス! GM:と、それなら戦闘に入りますが……その前に、アルジュン。キミは銃を撃とうとした瞬間、体中に悪寒が走る。30分経ったので<強靭>判定して下さい。 アルジュン:そういえば、さっきそんな事をモハメドさんが言っていたな……せいやっ(コロコロ)……失敗(一同笑) サラ:兄さ〜ん! アルジュン:ってことは残り2時間か――グハッ! はぁ〜はぁ…――く、くそ! GM:「んん? おや、お主もゾンビに噛まれたようじゃのう。ヒェッヒェッヒェッ愉快愉快、あと何時間かのう?」 サラ:兄さん!!――ドアの所来て叫ぶ! アルジュン:大丈夫。心配要らない。 GM:「おお、お前はこの前のガンドッグの片割れか、わしとしては帝さえ始末できれば良かったのじゃが……ここで会った事を運が無かったと諦めるんじゃな」 ファゾルフ隊長:私もその部屋に来て言おう――おい爺さん、あんたミカドを知っているのかい? GM:「無論知っておるとも、ミカドはこちらにはおらんのかね?」 ファゾルフ隊長:さあね。 サラ:あなたに、そんなこと知らせる必要はないわ! GM:「では、力尽くで口を割らせてもらおうとするかのう」――そしてお爺ちゃんは懐に手を伸ばします。 サラ:ミカドを殺そうって言うなら、私が絶対に許さない! 誰だか知らないけど、全力で反撃してやるんだから!! GM:では<戦術>ロールをしましょう。 アルジュン:俺よりファゾルフさんの方が高いだろう、お任せします。 ファゾルフ隊長:これでも本業コマンダーだからね。(コロコロ)……クリティカルだ。 2人:『おお〜〜!』 GM:(コロコロ)……ちっ、こっちは失敗か。先手はそちらからです。 アルジュン:セミで3射、2丁拳銃だな。 GM:「いいのか若いの? わしを殺せばワクチンの情報が手に入らなくなるかも知れんぞ?」 アルジュン:嘘だな。(コロコロ)……右手で3射とも成功。 GM:基本的に20を上回らなければ非貫通だと思ってください。 アルジュン:硬いなぁ(コロコロ)……左手は最後だけ成功、それぞれのダメージが(コロコロ)……15点と13点だ。 サラ:次、私行きます! SIGで1射(コロコロ)……28で達成値10+ハンドガンの貫通値4だから14! ダメージは(コロコロ)……7点。 ファゾルフ隊長:さて、次は私か。 サラ:……あれ? 今思いついたんだけど……ファゾルフさんがお爺さんに噛みついたら、お爺さんは3時間後にゾンビ化かな? GM:そうですね、噛めばゾンビ化が始まります。 サラ:噛んじゃえー!(一同爆笑) アルジュン:3回噛め。4回でもいいぞ、時間の猶予を与えずにゾンビ化させてしまうんだ!(笑) ファゾルフ隊長:悪いけど、爺さんに噛み付く趣味なんてないね――<格闘・投げ>で(コロコロ)……06成功、達成値は10。 GM:(コロコロ)……無理。 ファゾルフ隊長:ダメージは1D6+スキルレベルの4だから(コロコロ)……6で合計10点! GM:豪快に投げられた。それでもすくっと立ち上がりますね。 ファゾルフ隊長:私の投げで受身をとるなんて、やるじゃないか。 GM:「ヒェッヒェッヒェッ、貴様ごときに遅れをとるわけなかろう。すでにゾンビ化した愚かな女よ」 ファゾルフ隊長:それはそれは。 ――その後、お爺さん忍者との死闘が続き…… GM:ちっ、そろそろ怪我がやばくなってきたな……――「悪いのう、ここは逃げさせてもらおうかの」 アルジュン:逃がしはしない。ワクチンの事、知っているなら教えろ! GM:「ふむ。ワクチンの使い方を知りたいか? 薬と名の付くものを全て体に投与してみるがいい」 アルジュン:それじゃあ、どんな副作用があるか解らないだろうが。 GM:「ヒョッヒョッヒョッ!」――では次のラウンドですね。(コロコロ)……<戦術>は失敗か。 ファゾルフ隊長:(コロコロ)……こっちは普通に成功。 サラ:私が先にやる!――あなたを動けなくしてから、もっと詳しく聞いてやる!(コロコロ)……凄い! 21で貫通!!(コロコロ)……ダメージは合計14点!――どう? ミカドを襲うなんて考え、諦めなさい!! GM:「諦めたと言えば……見逃してくれるのかのう?」 サラ:そうね〜…って! そんな事あるわけないでしょ! GM:「ヒョッヒョッヒョッ……まあ、嘘じゃからのう(笑)」 サラ:く〜、こいつムカツク! 殺してやる殺してやる殺してやる!! アルジュン:ふむ。サラが殺伐と頑張ってる(笑) 俺もやるか、まず[オフハンドトレーニング]で左手3射だけ。 GM:片手だけですか? アルジュン:右手は弾切れなんだ。(コロコロ)……16非貫通、クリティカル、クリティカルでダメージ20点だ。 GM:しかしそれでも倒れない。さすがによろけているけどね。 ファゾルフ隊長:これで終わりにしようかね(コロコロ)……ブンッ! <格闘・打>で達成値11、ダメージは7点。 GM:「グハッ……」――と、ちょっと赤い血を吐いて――「ま、待て、いいのかわしを殺して? この地獄のような実験、帝を追い落とした鳳凰院家のお家騒動、その全てを仕組んだ男を倒したくは無いか?」 サラ:全てを仕組んだ男? GM:「そうじゃ。この男を倒せば、この狂った地獄直るかもしれんぞ」――と、言いながら1枚の紙をあなた方に向けて投げます。 アルジュン:情報をくれるから逃がせというのか! GM:クラスアーツ[フットワーク]使い、その瞬間風のように消えます。情報を与えて爺さんは一端消えます。 アルジュン:くっ、逃げられたか……。 サラ:あの爺さんめ〜!! ファゾルフ隊長:私は爺さんが投げた紙を受け取ろう。それは? GM:それには1人の男が写っています。その男のデータ資料のようです。 ファゾルフ隊長:おい2人とも、この人物に見覚えはあるかい?――紙を見せよう。 GM:そこには男の写真と資料が書いてあります。男の名前は将門我門(マサカド ガモン)、44歳男性日本人。鳳凰院家の縁者であり、鳳凰院家のお家騒動を起こした張本人。GM社のとある部門の研究所長らしい。 ファゾルフ隊長:ミカドを思い出していよう。 GM:さっきの爺さんの大ボスになります。目的は鳳凰院家の資金力を得て、GM社で行き詰っていた『V−ウィルス』研究の再興と言った感じですね。その資料には将門我門を通して行われたGM社への資金流用が記載されています。 サラ:こいつが黒幕……。 アルジュン:現在の役職は? GM:この施設の現総責任者 兼 V−ウィルス研究所所長となっています。 サラ:うーん。向こうになんて説明しよっか。 アルジュン:あぁもう5時か。俺は銃に弾を込めておく、サラ、通信は任せたぞ。通信は視界の良い廊下でやろう。 GM:了解しました。
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モハメド:『こちらチームアルファ、現在地地下2階です。どうぞ』アルジュン:向こうはもう地下2階か、こちらも急がないとな。 サラ:「チームブラボー、現在地下1階です、どうぞ」 モハメド:『V−ウィルスに感染した素体の中で、強化タイプがいる事がわかりました、どうぞ』 サラ:「こちらで最初遭遇したのも強化体だと思われます、どうぞ」 モハメド:『映画のエイリアンのような姿でした。彼等はV−ウィルスの摂取により脳が肥大化後退した結果との事です』 サラ:「わかりました、えっと……こちらでは、鳳凰院家の忍者っぽい、お爺さんと遭遇しました。取り逃がしましたが、黒幕らしき男の情報を手に入れました。どうぞ」 モハメド:『黒幕らしきとは、どのような男でしょうか? どうぞ』 サラ:「その男は、この研究所の所長にして、Vウィルス研究の総責任者です。元、鳳凰院財閥の一派で将門我門という男です」 GM:はい、そこで全員<感知>して下さい。 一同:『(コロコロ)……』 アルジュン:俺もサラも失敗だが、ファゾルフさんが成功してる。 モハメド:『こちらではゾンビの入ったカプセルが立ち並ぶ部屋を発見しました。そこに1つだけ割れたカプセルがあり、そのネームプレートには『マーナ=ファゾルフ』と記載されていました。中身はいませんでした。カプセルは内側から破壊されていました。どうぞ』 サラ:「マーナ=ファゾルフ? それは本当なの?」 GM:周囲を警戒しているファゾルフは気が付きます。水溜りがある方とは逆の方向、そっちから廊下を走ってくるエイリアン型強化ゾンビの姿を!!! ファゾルフ隊長:走ってくるのか!?(笑)――な、なんだいありゃ!?――と大声を出す! 私は始めて見たんだし! ミカド:『サラ、ファゾルフ隊長を無線に出してくれ! そしたら僕はわかる!!』 GM:凄い勢いで走ってきます! その顔は無残にもひしゃげ、誰かに打たれまくった痕があります。
※GM同士は携帯等で連絡しあい、Fシリーズのダメージとビジュアルを共有化しています。
ファゾルフ隊長:アルジュン! サラ! やばいのがこっちに来るよ!!アルジュン:両手に銃を構える! サラ:私も銃を構える! ミカド:『おいサラどうした? ファゾルフ隊長をだしてくれ、どうぞ』 アルジュン:サラ、さっさと通信を終らせろ! 邪魔だ!! サラ:ええ、あ、はい!――「えっと、本人出したいんだけど、今、なんか向こうから変なのが、やってきて……状況のなんかが荒らされちゃって……―― GM:強化ゾンビは走りながら近くの壁を殴り、その破壊された破片がサラ達に降り注ぎます。ダメージは無いけど痛いです。 サラ:――キャアアア!!!」 ミカド:『っておい!! サラ!! サラ!! 大丈夫か! サラーーーーーー!!!』 サラ:「キャアアア!!!――プチ! ガリガリガリガリ」(←通信を勝手に切るサラ)
隣の部屋:(『うわーーーーー!!!(一同爆笑)』)
アルジュン:チームアルファは大盛り上がりだな(笑)サラ:良いタイミングでした(笑) ファゾルフ隊長:無線、超楽しい(笑) ◆17:04〜17:30 GM:さて、それでは戦闘に入ります。こっちは<戦術>放棄です。ファゾルフ隊長:こっちは達成値14で成功。 アルジュン:正面からエイリアン、後ろには水溜り……よし、まずは水溜りを渡るぞ。まだシーツ被せただけで、すぐに部屋の探索入っちゃったからな。 ファゾルフ隊長:シーツ被せてあるから感電はしないんだよね? GM:感電はしません。 アルジュン:サラ、先に行け! サラ:うん! シーツの上をバタバタと駆け抜ける! アルジュン:こっちに来る奴のスピードはどのくらいだ? だいたいの目算で構わない。 GM:通常移動で10メートルですね。 ファゾルフ隊長:早っ! 私は5だよ。 アルジュン:こっちは8だ。 サラ:2人とも追いつかれちゃうよ! そうだ、一緒にいた研究員のトニーは? GM:転んでいます。 サラ:ああ!!(笑) ファゾルフ隊長:放っときな、そんな奴! サラ:でも、ワクチン関連の研究していたっぽいし、ここで助けておかないと―― GM:それをやると、強化ゾンビと一回対峙しなくてはいけませんよ? サラ:うーん……でも助けるためにはしょうがないかな。 アルジュン:駄目だ! ファゾルフさんも渡ってくれ、サラを頼む! ファゾルフ隊長:じゃあ渡ろう――アルジュン、あんたはどうする気だい!? アルジュン:強化ゾンビの方へ走っていって、トニーを助ける! GM:強化ゾンビは掴みかかってきます! アルジュン:そこは[フットワーク]使って演出で切り抜ける! 前転とかして緊急回避だ(一同笑) GM:ドスンッ!――強化ゾンビの拳が壁を砕きます。そこにアルジュンの姿は無い!!(笑) アルジュン:トニー、大丈夫か!! GM:アルジュンは見ます。トニーはすでに突き飛ばされて転がっています。 アルジュン:……。それって死んでないか? GM:死んでいます。 アルジュン:おい。 GM:しかしトニーはですね。大事そうに青いカードを握り締めています。 アルジュン:青いカードゲッツ!! GM:しかし後ろに巨大な影が……。くぐり抜けるには<運動>で対抗判定です。 アルジュン:運動か……なら[アクロバティックフィート]使用! 自分の<運動>+20%! さらに[フローディタクション]で強化ゾンビの成功率−20%だ!(コロコロ)……よし、俺は成功! 達成値は6(笑) GM:(コロコロ)……惜しい、失敗した! アルジュン:よしっ!!! GM:強化ゾンビがそこを殴ると、すでにアルジュンの姿は無い! 2つも[クラスアーツ]を使ったのですし、アルジュンは水溜りのシーツを越えサラやファゾルフと合流して良いです。 サラ:兄さん!! ファゾルフ隊長:アルジュンが渡った瞬間、シーツを引っぺがす! これで奴は渡ってこれないだろう。 GM:いいでしょう許可します。しかし、強化ゾンビはアルジュンが逃げた事を知ると、バチバチ言ってる水溜りが目に入らないかのように突進して来ます!! ファゾルフ隊長:やばいよ2人とも、あいつには感電なんて気になら無いようだ。 サラ:どうしよう!? アルジュン:これは……やるしかないのか!? GM:その瞬間、アルジュンは時間です。<強靭>判定して下さい。 アルジュン:こんな時に〜(コロコロ)……よし、成功した!――グアア……とか言って一瞬、膝を付く!(笑) サラ:兄さん!? ファゾルフ隊長:大丈夫かい? 今はそれどころじゃないよ。 アルジュン:ああ、大丈夫……なんでもない――立ち上がろう(笑) GM:成功したので残り1時間ですね。 アルジュン:心の中でタイムリミットを計算……か。 GM:と言った所でさらに3人は<感知>して下さい。 サラ:(コロコロ)……私だけ成功? GM:ならサラだけ気が付きます。キミ達が逃げようとした方向、廊下の先には地下への階段があるのですが……そこから誰かがこちらに上がってくる影が見えます。 サラ:そっちに銃を構える! GM:すぐにわかります。先ほど逃走した忍者の爺さんです!――「ヒョッヒョッヒョッ、これで逃げ場はないぞ、今度こそ帝の居場所を吐いてもらおうかの」 サラ:兄さん! ファゾルフさん! さっきのお爺さんがあっちから!? ファゾルフ隊長:まずいね、最悪のパターンが重なって来たようだよ。 アルジュン:挟み撃ちか……くそっ! 感電必死の水溜りの向こうから、顔を歪ませた醜悪な強化ゾンビが向かってくる。 後ろの通路の先からは、巨躯を唸らせて怪しい黒装束に身を包んだ老人が嘲笑を浮べて走りこんでくる。 絶体絶命。 ファゾルフは自分が何とかしなければと思っていた。 アルジュンはせめてサラだけでも助けたいと思っていた。 サラは……来るはずの無いあいつの助けを……。 そして、サラの祈りは通じる。 リンクセッションの偶然は、神すらも味方に付ける程のタイミングで!!! その時、セッションを行っていた教室の扉が、勢い良く開け放たれた!!! ミカド:サラッ!!! 助けに来たぞ!!!!! サラ:え? アルジュン:なっ!? 一同:『ん何ぃいいいーーーー!?』 ファゾルフ隊長:GM、いったい何がどうなってるんだい!? GM:ミカド、一応確認だが……キミは向こうでロープウェイに乗ったね? ミカド:はい。すぐにリーレやモハメド隊長も追ってくると思います。 GM:ああ、それは無い。キミがこっちの棟に着くと同時、ロープウェイはガタンップシューって音がして止まります。 ミカド:片道切符だったのか! まぁいいや、後ろを気にしている暇はない! 今はサラの方が心配だし!<感知>(コロコロ)……達成値12で成功! 音がする方に向かう! GM:音がする方は上ですね。ミカドが階段を駆け上っていくと、すでに先行して階段を上って行く人の音が響きます。 ミカド:そいつを追う。 GM:すると上から。『ヒョッヒョッヒョッ』とか『GAAAAAAA』とか言う声が聞こえてきます。 サラ:それと「こんな所で死んでたまるかー!」という私の声も(笑) GM:じゃあ聞こえます。そしてまず爺さんが――「その強がりもここまでじゃ……死ぬが良い!!」――サラとの距離を一気に縮めると―― ミカド:僕は? GM:目の前でそんな光景です。せっかく登場したんだし、1回は自由に動いて良いです。 ミカド:ならその爺さんを殴り倒す! GM:遠慮無いですね(笑) ちなみにその老人、忍者装束ですがかつてあなたに仕えていた珍(ちん)という老人です。 ミカド:珍! なんでお前がここにいるか知らないけど……サラに攻撃するっていうなら遠慮はしない!――頭部へ向かって2連撃!――ぅワタッ!(コロコロ)……22成功! GM:頭部貫通(一同笑) ミカド:2発目(コロコロ)……10クリティカル!(笑) GM:ダメージを下さい。 ミカド:ぉおおりゃああ!!!(コロコロ)……10点、11点! それぞれ2倍で合計42点!! GM:ではサラ、キミが危ないと思った瞬間、目の前の爺さんは倒れます。そしてそこにはミカドが立っている!!(一同笑) ミカド:サラ、助けに来たぞ!! サラ:ミカド……どうして……。 ミカド:通信でピンチだと思って駆けつけたんじゃないか! 怪我は無いのかよ? サラ:怪我は無いけど……。 ミカド:よし、それならいいや。僕が来たからにはもう大丈夫、まかせろ! サラ:びっくりしたよ、凄いタイミングで涙出そうになった(笑) GM:こっちもビックリです。相原さん……なんつータイミングでミカドを(笑) ミカド:で、なんで珍がこんな所に? アルジュン:聞いた話だと黒幕の将門我門と繋がっていたらしいよ。ミカド君を嵌めたのも案外こいつなのかもな。 ミカド:そうだったのか!?――珍は死んだ? GM:はい、あのダメージはもう無理です。 ファゾルフ隊長:ミカド! 今はあんたが来てくれて心強いよ。でもね、それどころじゃないんだ(笑) GM:そうですね、強化ゾンビは突っ込んで来ます。ミカドは<状況把握>をして下さい。 ミカド:(コロコロ)……ふむ、失敗だ(笑) GM:目の前にゾンビと同じ肌の女性がいます。見た目はファゾルフ隊長と同じです。 ミカド:え……隊長? GM:そして目の前にある水溜りの向こう、そこには頭部を打たれまくった強化ゾンビがいます。 ミカド:あれは、Fシリーズ!!! アルジュン:Fシリーズ? ミカド:ああ、あのでっかいゾンビの名称だよ。向こうの資料に書いてあったんだ。 アルジュン:そうだったのか……こっちはエイリアンだの、強化ゾンビだのコロコロ呼び名が変わってたのに(笑) GM:以降、コレのことは『Fシリーズ』と呼称します。 アルジュン:ミカド、とりあえずこの人はファゾルフさんだ。ゾンビの実験材料に使われたみたいだが、ちゃんと記憶もあるし意識もしっかりしてる。 ミカド:わかった。サラが身を預けているんだ、信じるよ。それに……こっちじゃ隊長が入っていた培養層を見つけたし。 アルジュン:培養層? ミカド:それぞれ被験者の名前が嵌まっていて、その中にマーナ=ファゾルフってのがあったんだ。それが内側から壊されていたから、きっと隊長が出てきたんだろうなぁって(笑) アルジュン:そうだったのか。 サラ:私はミカドがタイミング計ったかのように現れて、呆然としてたけど、やっと意識を戻します!――ちょ、ちょっとミカド! なんで来るのよ! こ、来なくたって良かったのに。 ミカド:やせ我慢するなよな!(笑) サラ:……もう。 ファゾルフ隊長:あんた達、そんな話してる場合じゃないってのはわかるね? サラ:そうだよ! 早く逃げなきゃ!! GM:Fシリーズは電気の水溜りを感電しながら渡ってきます。 アルジュン:あのバケモノ……効いて無いのかよ!? GM:しかし、感電作用で体組織が崩れていくのが見えます。所々が焦げて……焦げた部分はパラパラと炭化していきます。 サラ:効いてるの……かな。 GM:そんな所から戦闘に入ります! ファゾルフ隊長:<戦術>は(コロコロ)……92で成功! GM:どうぞ、そちらからです。 ファゾルフ隊長:さ、行きなお前達! サラ:じゃあ撃ちます。(コロコロ)……60クリティカル!!――ミカドが来る必要なんてなかったんだから! アルジュン:なんか妹がやる気出している(笑) GM:ダメージをどうぞ。 ファゾルフ隊長:ミカドが来たからだねぇ(笑) サラ:(コロコロ)……13点! GM:胴体を撃って怯ませますが、硬い防御点に防がれて8点だけ通りました。 ファゾルフ隊長:そこまで進化すると防御点も付くのか。 アルジュン:そのまま水溜りで倒れろ! 右足集中で撃つ!(コロコロ)……よし! 20でクリティカル! ダメージは貫通の14点! 追加で(コロコロ)……7の合計21点だ! GM:ではその攻撃で、Fシリーズは右足の肉がゴソっと無くなり、そのまま水溜りへと倒れこみます。 アルジュン:よしっ! GM:Fシリーズは電気のプールの中で蠢いていますが、見ているとやがて動かなくなります。 サラ:終った……の? ファゾルフ隊長:珍とか言う爺さんの死体も、水溜りの中に投げ込むよ。 アルジュン:どうせだ……トドメとばかりにシーツをかぶせて燃やそう。乾いているシーツを部屋から破ってきてかぶせる。そしてまとめて燃やす。 ファゾルフ隊長:さぁ、先を急ぐよ。
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アルジュン:地下2階への階段を降りて、2階を進みながら話しているって事で。GM:いいでしょう。 ミカド:サラ、向こうでモハメドさんが危なくてさ、ワクチンとかって手に入れてないか? サラ:ごめん、まだこっちもワクチンまで見つけてないんだ。でもワクチンっぽいものなら検討は付いてる。 ミカド:ワクチンっぽいもの? サラ:たぶん……『ファナルジン』と『アスピリン』。この2つがワクチンかもしれない。 ミカド:どういう事だよ? アルジュン:その2つの薬は血液を凝固させるのとは逆の性質を持つんだが、その事を研究している研究員がいたんだ。この施設はウィルス兵器の実験施設のはず、ゾンビ化が『V−ウィルス』だとすると、その毒を血液と共に流出させるのがワクチンの可能性が高い。 ミカド:ああ、それでその2つの薬が……。 ファゾルフ隊長:ミカド、そっちの情報を確認したい。無線だけじゃ時間が足りなくてね。 ミカド:はい、久しぶりです隊長(笑) えっと……こっちはゾンビ化への段階の情報を手に入れたんだけど……。 アルジュン:それは噛まれて3時間でゾンビ化、また30分毎に<強靭>判定をして失敗するとリミットが減るって奴だな。 ミカド:はい。それは無線で伝えましたが。さっき血液凝固剤の逆って言ってましたよね? ファゾルフ隊長:それがどうした? ミカド:まさにそれだと思うのですが……良く覚えてないんだけど、一度、血液が完全に凝固した後、血液の性質を変換して別の物質に作り変えて、人間をゾンビ化する……とかそんな効果らしいんです。『V−ウィルス』って言うのは。 サラ:じゃあ、血液が固まりきるまでのタイムリミットが3時間ってこと? ミカド:だと思う。もしそうなら、凝固作用を止める事が……。 アルジュン:ワクチンってわけか。 ミカド:くっそ、それが解ってたら向こうにあった『薬品室』でその2つ探したのになぁ。 アルジュン:とりあえずこっちでその2つも探そう。それより――とポケットから青いカードを取り出す。GM、これって何? GM:解りません。重要そうだと言うぐらいです。 アルジュン:じゃあポケットに持っておこう。 ミカド:そうだ、この研究所の所長って会った? そいつの部屋が研究棟の方にあったんだけど……。 ファゾルフ隊長:そいつには会ったのかい? ミカド:ううん、そこまでは……そこに行く前に僕がこっちに来ちゃったからさ。 サラ:将門我門……か。『V−ウィルス』の研究主任で、その研究資金調達の為に鳳凰院家を乗っ取った張本人。 ミカド:かつては父の右腕と呼ばれる人物だったけど、父上が死亡した途端手の平を返して、家を乗っ取ったんだ。 サラ:ミカド……。 ミカド:くそっ! ここにアイツがいるなら、絶対にぶん殴ってやる!! GM:と、話しながら進んでいると、ここ(地図を指差し)は大きなカフェテリアみたいになっています。全員<感知>して下さい。 アルジュン:(コロコロ)……10で成功。 ミカド:僕もクリティカルで成功! サラ:ミカドがそばにいるから安心しきってる。失敗(笑) GM:とするとですね、食料など大量に置いてあったわけですが、それを食べている犬達がいます。 アルジュン:ゾンビ犬か。 GM:向こうはまだこっちに気が付いてないようです。 ファゾルフ隊長:ミカド、あんたはこのままこっちにいていいのかい? ワクチンの手掛かりも得たんだ、あっちに急いで帰った方がいいんじゃないか? ミカド:でも、ロープウェイ止まったって言うし。 サラ:ああ、それならGM! 今来た道の脇にあるここ(地図を指差し)って、地図外に線が延びているけど、これもロープウェイなんじゃないですか? GM:良く気が付きました。その通りです。じゃあカフェテリアに良く直線の前に、サラはちょっと横道を見てロープウェイを確認していたって事で。 サラ:ミカド、帰り道なら見つけておいたよ。ほら、ここから向こうに戻れると思う。 ミカド:う〜ん。そりゃそうかもしれないけど……サラ、お前大丈夫なのかよ? サラ:う。あ、当たり前でしょ? 元々あんたの手なんていらないんだから! ミカド:強がるなよ! アルジュン:ミカド君、もしキミがサラを守ってやりたいと思っているのなら傍にいてやってくれ。向こうに救援に向かうのは俺だってかまわないんだ。 サラ:ちょっと! 何言ってるのよ兄さん!! ファゾルフ隊長:なぁみんな、一端ここから戻ろう。もうすぐ通信時間だ。ゾンビ犬に声が聞こえるとまた通信中に戦闘が発生する。 アルジュン:確かに……ミカド君、サラ、今は戻るぞ。
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モハメド:『こちらチームアルファ、研究棟地下3階です。どうぞ』サラ:「こちらチームブラボー。現在地下2階。ミカドと合流しました。どうぞ」 モハメド:『こちら重要な情報があります。どうぞ』 サラ:「了解。重要な情報とは何でしょう? どうぞ」 モハメド:『目的地である中央実験場に入るには2枚のカードキーが必要です。それはおそらくは色がついているものと思われます。1枚は赤いカードキー、1枚は青いカードキーです。青のカードはそちらの西生活棟にいる研究所所長の愛人が持っているとの事です』 一同:あいじーん!!!(一同爆笑) ミカド:え、え、え? アルジュン:トニー……お前ってそういう趣味だったのか(笑) サラ:えっと――「了解です。すでに青いカードキーは確保済みです。愛人? か良くわかりませんが、とりあえず青いカードキーは確保しました(笑)」 モハメド:『??? 了解。こちらはまだ発見できていません。また、ミカドが使用したロープウェイですが、こちらからは操作不能になりました。もう一台あったのですが、それもこちらからは操作不能になっています。どうぞ』 サラ:「解りました。こちらから動かせるか試してみます。また、こちらでも赤いカードキーの捜索を始めてみます。どうぞ」 モハメド:『了解です。宜しくお願いします。また、所長研究室で新たな情報を入手しました。ウィルスの運搬は1830のようです。それまでに中央実験場を制圧する必要があると思われます』 サラ:「わかりました―― ファゾルフ隊長:そうだ、あのエイリアンを倒した事を報告しておいた方がいいんじゃないかい? サラ:――あ、そうだった! 報告です! 強化ゾンビ……じゃなくって、Fシリーズを倒しました!」 モハメド:『それは本当ですか!?』 サラ:「本当です。銃で撃たれて帯電した水溜りに倒れて、最後は上からシーツ掛けて燃やしたし!」 アルジュン:さすがに焼却までしたんだ。大丈夫だろう。 モハメド:『わかりました。それは良い情報です、助かります……が、こちらはあまり良い状況じゃありません』 サラ:「何かあったのですか?」 モハメド:『自分の残り制限時間が20分を切っています。このままではリーレに襲い掛かってしまう可能性があります。どうぞ』 サラ:「そんな!? 助からないのモハメドさん!」 ミカド:じゃあ戻った方がいいな。なんか向こうがタイムリミット来てるみたいだ。 モハメド:『ウィルスについての詳細がわからないためワクチンを作る事ができません。どうぞ』 サラ:「あーワクチンの情報。『ファナルジン』と『アスピリン』と言う薬。これが血液凝固剤の逆で血液を溶かす薬なのですが、どうもこれがワクチンに関係しているらしいです。こっちでまだ見つけていないんですが、そちらに無いでしょうか? どうぞ」 モハメド:『了解。こちら研究棟地下2階にて医務室等薬剤の施設を確認。捜索してみます。時間ですのでこれで通信を終わります』 ◆17:35〜18:00 サラ:どうやらモハメド隊長があと20分でゾンビになっちゃうみたい。向こうからこっちには来れなくて、こっちから向こうへ行けるかどうかはチェックしていない。こんな感じ?GM:どうやらそのようですね。 サラ:ここ(ロープウェイ)に行けば向こうにいけるわけだよね。 ミカド:僕が見た感じだと、こちらからなら操作できると思う。 アルジュン:あとはカードか。青いカードはこっちにある。赤は向こうだろうな。 ファゾルフ隊長:それは解らないだろう。もしかしたらこっちに赤いカードがあるかもしれない。 ミカド:地下3階まで捜索してみない? そしたら赤いカードがあるかもしれないし。 GM:地下3階に行くにはゾンビ犬達を越えて行かないといけません。もちろん、ゾンビ犬地帯の先は不明です。 ミカド:時間が20分しか無いってのがなぁ。 GM:と、向こう(ロープウェイ)の方から、異常な笑い声が聞こえてきます――「ハッハッヒャーもう終わりだ〜」 アルジュン:イッちゃった研究員っぽいな(笑) GM:その笑い声はどんどん近づいてきて、白衣に乱れた服装の白目をむいた男がやって来ます。 アルジュン:確保する! 犬に気が付かれてもやっかいだ! 死角になる位置に引きづりこもう。 GM:「ぐえっ……なんだおまエ、俺をコロスノカ? こロセよ」 ミカド:聞きたい事がある。 アルジュン:体の色は? GM:普通ですね。でもイッちゃってる感はあります。 アルジュン:このカードに見覚えはあるか?――青いカードを見せて。 GM:「えあ? ああ、それ? そのカードねぇ。なんか所長のお気に入りに渡されるって聞いたぜ? 今日の相手はお前だーってなもんだ(笑)」 アルジュン:黙れ、そんな事は良い。お前はこれと同じものを持っているか? GM:「オレは持ってないよ」 アルジュン:たぶんだが……もう一つは所長が持っているんじゃないか? サラ:所長はどこ? GM:「ショチョー? 所長はぁ。所長の部屋にいるんじゃねえのー?」 ミカド:所長の部屋か……それだと研究棟か。モハメドさん達その事知っているのかな。 サラ:『ファナルジン』と『アスピリン』はどこにあるの? GM:「そりゃあ、それを研究している研究室ジャネ? あ、でも普通に保健室に行けばあるやもネー」 ミカド:やっぱ研究棟か! ファゾルフ隊長:ミカド、迷っている暇は無いよ。 サラ:ミカド、もう誰も死なせたくないでしょ! 行ってミカド! ミカド:ああ、僕はモハメドさんを助けに行く! サラ:うん。おねがい! アルジュン:ミカド君、青いカードキーも持っていくか? 赤も同じ形をしているだろうし現物があった方がいいだろう。 ミカド:そうですね。僕にください。 アルジュン:渡した。 ミカド:じゃあ、サラ。後は頼んだぜ。 サラ:うん。また後でね。 ミカド:手だけで返事して、ロープウェイの方へ走って行きます! GM:わかりました。ではミカドが行った後『ウィーーン……ガコーン』とロープウェイは煙吐いて停止します。
ここでミカドのPLは、再び部屋を出て隣の部屋へ旅立って行った。
ファゾルフ隊長:行ったようだね。アルジュン:良かったのかサラ、俺が行っても良かったんだぞ? サラ:ううん、ミカドは今度こそ自分で救いたいんだよ。だからミカドが行かないといけないんだ。 アルジュン:……そうか。 サラ:うん。 ファゾルフ隊長:よし、じゃあ私等はあの犬どもを何とかして、地下3階を目指すよ! アルジュン:オーケー、じゃあ倒しに行くか! GM:カフェテリアへ行くと、ゾンビ犬達はさっきの狂った人をおいしそうに食べています。 サラ:食べてんのぉ!? アルジュン:狂った人放っておいたしな……そりゃ犬へ突っ込んで行くか。失敗したなぁ。 サラ:うう……ごめんなさい狂った人。 ファゾルフ隊長:ま、それはそれとして、今のうちに犬どもを倒すんだ。チャンスは逃すんじゃ無いよ。 サラ:顔をしかめて攻撃準備。うう……。 アルジュン:撃ちたくなかったら撃たないでいいぞ。サラの分まで俺がやってやる。 サラ:いや、そうじゃなくて……なんか、このおかしい現状に、これが本当に現実なのかな……って。 ファゾルフ隊長:これが夢なら悪夢だろうさ。でもね、ここであんた達が失敗したら、その悪夢が現実になっちまう。サラ、あんたとは一緒に任務を行った事はないけど、こんな事で揺らぐ程度ならこの任務が終ったらガンドッグを辞める事だね。 サラ:………………。 アルジュン:サラが危険な事をしないのは願ったりなので反論はしません。そのままゾンビ犬に攻撃します。
ゾンビ犬との戦闘。
GM:ではゾンビ犬地帯を突破した3人ですが、その先は沢山の部屋がある場所です。通路の両脇に沢山のドアがあります。近くには地下一階では発見できなかったエレベーターがありますね。一瞬、サラが犬に噛まれるが<ナイン・ライブズ>を使って、ただの体当たり扱いにして感染を防いだり、アルジュンがゾンビ化の<強靭>判定を途中で行ったり(この判定になんとか成功し、アルジュンの猶予時間は残り30分となる)するが、4ラウンド後には無事戦闘終了していた。 そしてサラ、アルジュン、ファゾルフの3人は地下3階へ続く階段を探して歩を進めるのだった。 ……………………………………………………………………………………………… アルジュン:地下1階は全部捜索してないしな。そんな便利なものがあったのか。 GM:エレベーターに電源は繋がっていません。今は動きませんね。 アルジュン:これでもメインはオペレーターだよ? これぐらい直してみせる。 GM:いえ、これは<メカニック>の技術が必要です。目標達成値は15です。 アルジュン:………………。 サラ:えっと……私やります。(コロコロ)……ゴメンなさい! 43で成功だけと達成値が8、届かない! ファゾルフ隊長:達成値を+7する[エキスパート]は? サラ:ゴメンなさい。操縦系と射撃系に回してたから<メカニック>に費やしてない……。 ファゾルフ隊長:ま、無理なもんはしょうがない。 アルジュン:サラが車の解体業とかやりだしたら、きっと儲からないな(笑) サラ:なによ! 私が将来そうなったとしたら、兄さんは絶対にお店に呼ばないんだから! アルジュン:はいはい(笑) ファゾルフ隊長:まぁ2人とも、仲睦まじい兄妹をやってる場合じゃないよ? エレベーターが無理ならこの先にある階段を探さなきゃならないんだ。 サラ:階段はあるの? ファゾルフ隊長:こういう施設は、非常用に階段ぐらい備え付けておくもんさ。 サラ:なるほど。 アルジュン:とりあえず部屋数が多いのが気になるな。<感知>する(コロコロ)……達成値は5だが成功。 ファゾルフ隊長:私もやろう(コロコロ)……こっちは達成値9だ。 GM:いっぱいいるっぽいです。 サラ:いっぱいって……えっと……何が? GM:部屋の扉は全部閉まっていますが、どの部屋の中にもゾンビの気配が満々です。ついでに臭いも満ちています。 サラ:こ、これはヤバイ気がする……どうしよう? ファゾルフ隊長:確かに、ちょっとやそっとの数じゃないね。 GM:気配はその部屋の中で留まっています。 ファゾルフ隊長:何かきっかけがあるとドアが開くんだろうねぇ。もしくはあまりに多すぎて、ここにいる私達に気が付いていないか……。 アルジュン:それだとドアの前を通った瞬間に襲われる可能性がある……か。 GM:部屋の中からは呻き声とかも聞こえてきます。 ファゾルフ隊長:駆け抜けるかい? アルジュン:それしかないだろうな。 サラ:エレベーターのシャフトを伝って降りられないかな? GM:エレベーター自体が頑丈な作りをしてあります。電源が通っていなくて扉が閉まっているのですが、ゾンビ化しているファゾルフの体力でも抉じ開けられそうには見えません。 ファゾルフ隊長:悪くないアイディアだけど、この扉を開けるのは無理だね。 サラ:う〜〜ん。 アルジュン:よし、ここは俺が1人でまだ見ていない他の部屋を見て周ってくるよ。サラとファゾルフ隊長はここで待っていてくれ。 サラ:大丈夫? アルジュン:これでもスカウトだからな。任せろ――と後ろに戻って、全部の部屋をチェックします。 GM:了解。 ファゾルフ隊長:任せたよ。ただ、私等もさっきの犬ゾンビがいた所まで戻ろう。ここは部屋の中にいるゾンビにいつ気が付かれるか解ったもんじゃない。 サラ:了解です。
アルジュンが各部屋を回っていくと、所々、研究員や警備兵がゾンビ達と徹底抗戦した後が見受けられた。もちろん、そのまま動かなくっている人間、倒されたゾンビなども沢山いた。
GM:18時です。そろそろ定時連絡ですね。研究員が作ったトラップ(?)などを潜り抜け、調査を続けるアルジュン。そして……―― ……………………………………………………………………………………………… サラ:おかしいな、いつもなら向こうから連絡入るのに。 ファゾルフ隊長:いつも無線を行っていたのはモハメドって隊長だろ? そしてそのモハメドって隊長はゾンビ化の最中だったんじゃないのかい? サラ:え、確かにゾンビ化しているなら、すでにゾンビになってるけど……――GM、無線機貸して!! GM:はい、どうぞ。 サラ:「こちらチームブラボー、応答願います! どうぞ」 チームA:(反応無し) ファゾルフ隊長:………………。 サラ:………………。 アルジュン:俺はそのまま部屋のチェックを続ける。 GM:わかりました。 サラ:も、もう一回!――「こちらチームブラボー! 応答願います! ねぇミカド!? 無線取って!!」 チームA:(反応無し) ファゾルフ隊長:………………。 アルジュン:今度はバッと開けずに、警戒してゆっくりとドアを開けていく。 GM:するとですね、2、3個同じような罠があったりしたんですが、全部回避しますね。 アルジュン:で、中には人はいない? 何かアイテムとかキラーンっとか光らないか? ファゾルフ隊長:まずいね……本当にモハメドってのがゾンビになって……最悪全め―― サラ:(遮って)「ねえ!! 誰か応えてよ! ちょっと聞こえてんの!?」 チームA:(反応無し) ファゾルフ隊長:………………。 GM:アイテムとか特にないですね。 アルジュン:そうか、わかった。次の部屋だ。 サラ:「ちょっとぉ、何が起きているの。 誰かとってよぉー(泣きそうな声で)」 チームA:(やはり反応無し) ファゾルフ隊長:………………ふぅ。 GM:ゆっくり開けて行くと解るのですが、ドアの内側に爆薬が仕掛けてあって、勢い良く開けると爆発するトラップが張られています。 アルジュン:オッケー、わかった。ゆっくり開けてトラップ解除、そのまま爆薬は回収しよう。 サラ:「ねぇ、何とか言ってよ……モハメドさん、ゾンビ化しなかったんでしょう?……リーレ、生きてるなら返事してよ……ミカド……また会おうって言ったじゃない……なんで……なんで返事してくれないの……」 チームA:(どうやっても反応無し) ファゾルフ隊長:………………。 サラ:………………。――「通信可能時間まで待ってるから、誰でも良いから返事して下さい。ギリギリまで待ってますから……お願い……」 GM:回収した爆弾は「C4」ですね。 アルジュン:爆弾か……あ、怖い作戦を思いついてしまった。いったん2人の所へ戻ろう。 GM:了解です。 アルジュン:いや、やっぱりまだ見ていない地下1階部分も探そう。ついでだ(笑) GM:すると階段を上がった所で違和感を感じます。 アルジュン:違和感? GM:シーツがどけられています。 アルジュン:シーツ? っておい! まさか!?――水溜りの場所を見に行く! GM:そこには感電で黒く焦げた爺さんの死体があります。 アルジュン:おい! あれの死体は!? 強化ゾンビ……じゃなくってFシリーズだっけ? あの死体はどうしたんだよ!? GM:ありません。爺さんの死体だけです。 アルジュン:青ざめよう――おいおい、冗談じゃないだろう……――急いで2人の所に戻ります。1人で動くほど安全じゃないじゃないか!?
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GM:ではアルジュンが戻ってきました。サラ:私は無線に向かって叫び続けています。 アルジュン:おい、サラ? ファゾルフ隊長:それは遮ろう。今はやりたいようにさせてあげな。どちらかのチームが目的地に到着する、その為にカルロスはチームを2つに分けたんだろう? アルジュン:………………。わかった。 ファゾルフ隊長:それで、何か解ったかい? アルジュン:情報はさして集らなかったが、こんなモノを見つけたんだ。この爆弾でエレベーターにもっとも近い部屋の床を爆破したら、下への通路が出来るんじゃないかと思ってさ? ファゾルフ隊長:中々良いアイディアじゃないか……やるかい? アルジュン:あ、でも……爆発物知識のある奴がいない。モハメドさんなら可能だったんだろうけど。 ファゾルフ隊長:ふっ、私に任せておきな。 アルジュン:そうなのか!?――って、そう言えばそうか(笑) GM:アルジュンが他の部屋で見つけてきた分も合わせると、爆薬が5つ手に入りました。 ファゾルフ隊長:これだけあれば十分だね。 アルジュン:あぁ、ファゾルフさん、そのウチの1つを俺にくれないか? ファゾルフ隊長:何をするつもりだい? アルジュン:無線に向かっているサラを見つめて、サラには聞こえないように――俺もモハメドさんと同じさ。このままじゃ間に合わない。 ファゾルフ隊長:お前……。 アルジュン:自分の始末は自分で付けたいんだ。 ファゾルフ隊長:……あぁ、いいだろう。自分の墓場は自分で決めな――爆薬を1つ渡します。 GM:で、実際の爆薬は起爆装置がないと駄目なのですが、これは簡易的に火薬を練り固めたモノを化学的に合成した爆薬だと思って下さい。 ファゾルフ隊長:簡単に爆破できるってことだろう? GM:ニトログリセリンみたいなものです。火がないと爆破できないので、最低でも銃で撃ったりする必要はあります。 アルジュン:それなら俺でも使えるな。 ファゾルフ隊長:GM、床を爆破する場合、いくつ必要だい? 経験から解ると思うんだが。 GM:そうですね、床方向だけに爆発が行かないでしょうから2、3個。例え1回爆破して指向性を高めてからだったとしても、結局は2、3個必要になります。 サラ:駄目だ……向こうから返事無いのに5分経っちゃった……。 GM:じゃあトランシーバーを返して下さい。 サラ:最後に一言だけ――「通信時間が切れるので終わります。でも、私はみんなが生きてるって信じてる! 例えこの無線を誰も聞いてなかったとしても……だから、だからみんな……絶対に生きて―― GM:長い!(とシーバーを取り上げるGM) サラ:あう!?(笑) GM:なんで向こうが反応しないかは不明ですが、時間オーヴァーですので無線が切れました。 サラ:最後まで良いセリフを言いきりたかった(笑)……でも、本当になんで反応しなかったんだろう? ファゾルフ隊長:仮説1『無線機をどこかで落とした』、仮説2『何か事情があって無線機を使えない』、仮説3『全滅した』……の、どれかだろうね。 アルジュン:1はありえないだろう。モハメドさんがそんなミスをするとは思えない。 サラ:3は絶対に信じたくない! ファゾルフ隊長:それなら2かね。敵と戦ってて無線どころじゃないか、それとも敵に捕まって無線自体使用不能になったか……。 アルジュン:敵に捕まった……か。それはありうるな。黒幕の将門我門は向こうにいるみたいだしな。 サラ:うん、少なくとも皆生きてるって思いながら行く。 アルジュン:ああ、そうだな。 ◆18:05〜 ファゾルフ隊長:よし、じゃあサラもアルジュンも離れていな。今から床を爆破するよ!アルジュン:あ、ちょっと待ってくれ。その前に俺の話を聞いて欲しい。 ファゾルフ隊長:なんだい? 手短に頼むよ。 アルジュン:ああ、実は――とさっき地下1階を見た時に、Fシリーズの死体がなかった事を言う。 サラ:そんな!?……じゃあもしかしてミカド達の方へ行ったんじゃ! アルジュン:可能性はある。それとあのFシリーズは聴覚で獲物を発見していたと思う、だからこんな爆弾を使えば奴に狙われる可能性が高い……それでも、やりますか? サラ:ファゾルフさんの方を見る。 ファゾルフ隊長:やるよ。今は時間が惜しい。奴が来るようなら今度は私が1人で止めて見せるよ。 アルジュン:はい。解りました。ただ奴が来た時は一緒に戦います。 サラ:はい。私も。 ファゾルフ隊長:いいね、それでこそ仲間だよ(笑) じゃあ爆弾を設置するよ、2人とも下がってな!!
そして爆発物の判定に成功するファゾルフ。サラとアルジュンのいる場所まで避難し……――
ファゾルフ隊長:じゃアルジュン、狙って撃ちな。アルジュン:集中して狙い定めて(コロコロ)……はい、普通に成功。 GM:では普通に爆発し、建物全体が揺らぐような感じがしました。そして煙が晴れると大穴が開いています。ついでに床だけでなく天井にも大穴が開きました。 ファゾルフ隊長:それは想定の範囲内だ。 GM:地下3階は、瓦礫の山ですね。 サラ:じゃあ下におりよう。 アルジュン:警戒しながらな。全てにおいて迅速に動くよ。下に降りたらこっち中央実験場がある方向へ走る! ずいぶん大きな音がしたからな、敵に見つかる前に動くぞ。 GM:通路は一通ですね。本当は一本道だったようですが、今の爆破の瓦礫で片方の道が塞がったと思って下さい。 アルジュン:塞がった道が中央実験場へ続く道だったりする? GM:いえ、そっちの道は開いています。塞がったのは2階への階段がある方ですね。言うなれば退路が断たれたとも言います。では<感知>して下さい。 3人:『成功』 GM:瓦礫で塞がれた退路ですが、そちらからは沢山のゾンビがやって来るのが見えます。瓦礫が邪魔で中々来れないようですが、時間の問題ですね。 アルジュン:完全に塞がっているわけじゃないのか。 GM:頑張って上れば向こう側に行けるって感じです。それに2階の各部屋のドアも開き、そこからゾンビがこの大穴に向かってやって来る気配もします。 ファゾルフ隊長:急ぐよ! ちんたらしている暇は無い!! アルジュン:走ります。警戒は怠らないけど、今はスピードが優先だ。 サラ:慎重移動じゃなく通常移動で進むって事で! GM:了解です。では進んで行くと、途中途中にトイレや娯楽用施設の部屋があったりしますが、一番奥の方の部屋には『緊急用』ってプレートが架かっています。 アルジュン:緊急用!? なんだそれは。 サラ:緊急脱出用……とか? アルジュン:なるほど! ファゾルフ隊長:じゃ、開けてみるかい。ガチャ。 GM:そうするとですね、この部屋には沢山の銃器が並んでいます。さらに奥にもう1つ扉が見えます。 アルジュン:緊急用……いざという時の武器って意味か。 ファゾルフ隊長:SMGは? GM:並んでいるのはハンドガンだけです。 ファゾルフ隊長:……ハンドガンなら殴った方が強いな(←ゾンビ化の修正で<格闘>LVが上昇している)。 サラ:他には何かあるの? 奥のドアも開けてみるよ。 GM:奥にあるドア開けると―― アルジュン:何かいるか? GM:います。たくさんのゾンビの死体……って変ですが(笑) 動かなくなったゾンビ複数体と、その中心に1人佇む……恐らく同業者。戦闘服を着て銃を持っています。 アルジュン:ガンドッグって意味か。 GM:ちなみにそいつの武装は、両手にSMGです。 ファゾルフ隊長:ほしい(一同笑) アルジュン:話し掛ける――あんたは生きてるのか? GM:男は憔悴し切った顔で――「貴様らこそ」 アルジュン:あ、しまったなぁ、こいつブラックボロサスかもしれないのか……。 GM:「おい! 貴様らは何だと聞いているんだ!!」――汗をかきまくりながら、SMGを向けてきます! アルジュン:ガンドッグだ! 死に損ないのな!! サラ:兄さん。 GM:「そうか、貴様もやられたのか……よし、持っているんだろう? よこせワクチンを!」 サラ:何言ってるのよ! 持ってたらさっさと使ってるよ! ファゾルフ隊長:そうだね――じゃあ私が出てこよう――この私が証拠だよ、私らは持っていない。持っていたらとっくに使ってるよ。 GM:「くそっ! 寄るな!」――そう言って遠ざかろうとします。 アルジュン:お前がガンドッグでも、ブラックボロサスでもどちらだって良い。今は仲間が一人でも欲しい。ワクチンを探すのに協力しようじゃないか。 GM:「なんだと?」 アルジュン:何か情報を手に入れてないか? こっちの情報は全てお前に話す。 GM:「そうか……ふっ」――笑います。 サラ:何が可笑しいのよ? GM:「もう遅いんだよ……、俺はもうすぐ……あと1分もしないうちにゾンビ化する」 アルジュン:……そうか。じゃあ俺らに被害が出ないように自分の始末は自分でするんだな。 GM:「すまんな」――と銃を持つ手に力を込めますが、ふと――「なぁ……貴様らは、この現状を打開できるのか?」 アルジュン:できる。 GM:「俺は何も知らされずにココに来たんだ。そしてこんな地獄を見た。この世界を、地獄に変えないでくれ」――と言って、あなた方に武器を放り投げると、自分の喉に短剣を突き刺し――「……俺はあんなふうにはならない!」――自害しました。 ファゾルフ隊長:潔いね――と、武器を取りに行くか。 GM:UZIのSMGをファゾルフは装備して下さい。 サラ:……見てらんないよ……どうしてこんな事が起こるの!? もう嫌、早くワクチン探そう! こんな地獄、一刻も早く終らしたい!! アルジュン:そうだな……サラ――部屋を出よう。この部屋で最後だから、この先の通路を進めば中央実験場へ続くんだろうな。 GM:そうなります。『これより先、許可無き者の侵入を禁ず』とか書いてあります。 アルジュン:サラ、お前はファゾルフ隊長と一緒にここで待っていてくれ。 サラ:アルジュン兄さんは? アルジュン:さっき見落とした部屋がある。そこを確認してくる。あとはこの先の通路を進むだけだ、ワクチンがあるとしたら、そこしか可能性は無いからな。 サラ:それなら皆で―― アルジュン:いや、スカウトの俺が1人の方が身軽で良い。さっきもそうだっただろう? サラ:……うん。 ファゾルフ隊長:アルジュン……あんたは――と目を見つめます。 アルジュン:俺の瞳には優しさと寂しさに溢れています。 ファゾルフ隊長:そうかい……後の事は任せておきな。 アルジュン:お願いします――走って行きます。俺は行ける限り床を爆破した場所まで戻ります。 ◆Brother & Sister
「ああ、お前の事は俺が守ってやる、妹よ」
GM:アルジュン、キミの覚悟はわかってます。好きに演出していいですよ?アルジュン:じゃあ床を爆破した場所を目指して走っているんだが、いったん俺の顔がアップになると再びカメラが引く。そこで走っているのは今の俺じゃなくって過去の俺、テロリスト時代に敵地に侵入してデータをゲット、敵の基地から走って逃げだそうとしている所。 GM:では走ってるアルジュンの先に光が見えてきます。基地の出口ですね。 アルジュン:最後の力を振り絞って走る! そして基地の外へ! そこには一台のジーブが止まっている、もちろん逃走用だ! サラ:「タージーさん、早く乗って!!」――と(笑) アルジュン:じゃあバッと飛び乗って――「出せ、サラ!!」 サラ:猛スピードで脱出します。 GM:後ろでは敵兵が銃を撃ったりしていますが―― アルジュン:そこで場面は変わって、敵を撒いて安全運転になったジープが映る――「やれやれ、危機一髪だったな」 サラ:「タージーさん、危ないってわかってるなら私も一緒に連れて行って下さいよ。銃の扱いだって十分慣れましたし……」 アルジュン:「駄目だ、お前にはまだ早い」 サラ:じゃあ私は膨れてそのまま無言で運転しよう。 アルジュン:少し経って俺は話しだそう……「サラ、本当の事を言うとな、俺はお前を危険な目にあわせたくないんだ」 サラ:「………………」――運転中しながら――「……また、意地悪ですか」 アルジュン:「いや、本気さ」 サラ:「あの……どうして」 アルジュン:「俺には妹がいたんだ、けどこの内戦で死んじまった……サラ、お前は似てるんだ。俺の妹にさ」 サラ:「そんな……だからってずっと子ども扱いされても」 アルジュン:「ははっ、まぁこればっかりは諦めてくれ、俺にとってお前は"妹"にしか見えないんだ(笑)」 サラ:「………………はぁ、もういいです。それなら私もタージーさんなんて言いません!」 アルジュン:「ん?」 サラ:「『アルジュン兄さん』って言います。ううん、言うわ。それでお相子なんだから」 アルジュン:「ははっ、じゃあ俺も遠慮無く過保護になれるな(笑)」 サラ:「信じてるからね、アルジュン兄さん?(笑)」 アルジュン:「ああ、お前の事は俺が守ってやる、妹よ(笑)」 GM:その辺でシーンがホワイトアウトして、現在に戻りましょう。 アルジュン:ああ、それでいい。気が付けば、もう少しで目的地って所まで来ていた。そこで俺は足を止める。 GM:そうだね、すでに目の前には部屋から沸き出たゾンビ達でいっぱいだ。天井を崩した所まで行く事なく……ここまでやって来たようだ。 アルジュン:C4爆弾を左手に持って、右手の銃を構える。 GM:ゾンビ達が殺到してきます。それと共にアルジュンの体が脈打ちましょう。ドクンッ……と。それはゾンビ化の前兆。 アルジュン:俺は、あの時の約束を守る!――銃の引き金を引き、爆弾を爆発させます!!!
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GM:ドッカーーーーーーーンッ!!!! 爆音と共に突風が後ろからサラとファゾルフを打ち付けます!サラとファゾルフが中央実験場を目指して走る後ろから、爆音と突風が押し寄せた。 サラ:えっ!?――足を止めて後ろを! 髪が風で流されながらも、アルジュン兄さんの走っていった方を見る! GM:奥の方からはガラガラと崩れるような音もしますね。風はだんだん収まっていきます。 サラ:え、え、なに……が、……に、兄さん? ファゾルフ隊長:これで、私等を追ってゾンビ達はやって来ない。 サラ:なに、言って、るの? ファゾルフ隊長:あいつは足止め役を買って出たのさ。このままじゃあの大量のゾンビ達に私等が追いつかれるだろうってね、誰かがゾンビ達を足止めする必要があったのさ。 サラ:え、じゃあ、アルジュン兄さんは……――
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アルジュン:俺は爆発の白い光の中、サラの幸せを願っていよう。こんな殺伐とした銃の世界じゃなく、もっと平和な、普通の生活の将来を……。それが俺の、兄として最後の願いだ。GM:アルジュンは白い光に包まれていきます。 アルジュン:最後に言葉を残そう―― (サラ、幸せに……なれよ……) アルジュン=タージー………………死亡 ガンアクションRPG ガンドッグ
『MISSION8:The Last Mission/Fierce dog』了 |