六門世界RPG ――ファンタジー世界である六門世界、この世界に存在するものは全て火水土風聖魔の6属性の影響を受けており、またその属性の数から世界の名称となっている。ゲームの特徴である召喚術師(サモナー)はこの属性を持つモンスターを召喚する事ができる。 2003年12月13日セッション開始
シナリオ『小さな村の小さな事件』リプレイ「アルと愉快な仲間達」 ★キャラクター紹介 名前 :アルティレー(通称アル)年齢 :16(男) 属性 :聖/土 性格 :見栄っ張り/自信過剰 メイン:サモナー(Lv1) サブ :ホーリーオーダー(Lv1) 召喚術師の父親を持つ16歳。しかし、物心つく頃にはその父親は家にいなかった。 過剰な母親からの愛の鞭を受けて育ったせいか、少々性格が捻くれている。きっと友達は少ないだろう。 名前 :セシル=ラーデン 年齢 :17(女) 属性 :火/土 性格 :ロマンチスト/素直 メイン:シーフ(Lv1) サブ :ディエリスト(Lv1) 素朴で健康的な娘。ロマンチストで素直なヒロインのような性格……と、本人は狙って設定している。 実際、PCの中で一番まともな常識人である。問題はいろいろ(特にキャラ立ちの為とはいえ……)あるが。 名前 :ミミル=ハミルトン 年齢 :19(女) 属性:風/土 性格 :お祭り好き/仁義 メイン:アーチャー(Lv2) サブ :トレジャーハンター(Lv1) お金に目が無い旅の踊り子。すでに冒険者として旅をしている設定。 姉御肌で唯一"世間を知っている"発言が出来る大人の女性だが、お祭り好きのせいか刹那的な決断がチラホラ。 名前 :ウニー(召喚獣PC) 種族 :ブラウニーズ 年齢 :?(女の子?) 属性 :土 分類 :妖精(Lv1) 身長30cmほどの双子の可愛い妖精。家事や掃除などの雑用が得意。武器は小槌を持っている。 ウニーは双子の妹であり、姉の方は『ブラン』という名前らしい。ありていに言ってマスコットであろう。 ※解説1 「キャラクター作成」
こういった解説において、今回プレイする六門世界RPGの説明を補助的に入れていきたいと思う。 最初はキャラクター作成について。六門世界RPGでは用意された10のクラスから好きに2つを選んでメインクラス・サブクラスと選択する。メイン・サブともに同じクラスにする事も可能である。今回のPLが選んだクラスの他にも、ウォリアー、ナイト、モンク、ウィザード等がある。またウニーもそうだが、召喚獣(モンスター)をPLが選択する事も可能である、が、その時は最低でも言葉の喋れるモンスターをプレイする事をお奨めする。極論を言うとスライス等をやっても会話が不可能なので面白くないのだ。 ★1.どんなキャラなのか自己紹介 GM:ではこれから、六門世界RPGのリプレイを取りたいと思います!一同:『わ〜〜!』(パチパチパチ) GM:キャラクターはすでに完成していますね。キャラを把握する為にも一つ質問させて下さい。まずはセシル! セシル:なんだべ? GM:な…"なんだべ"ってあーた!? セシル:オラは田舎の村娘だべ。気にしないでいいっぺ(笑) アル:そんなかっこいい名前なのに方言なんだ……(笑) GM:ま、まぁキャラが立つのは良い事です。君には一つ聞きたい。君の夢は何? 将来なりたいものとか欲しいものとか。 セシル:オラの夢かぁ…そりゃあ白馬の王子様に出会う事だぁ……そう、オラの夢は"お姫様になる事"だべ!(一同爆笑) ミミル:田舎の村娘がお姫様かい! あんたもう人生舐めきってますな!(笑) セシル:どんな夢を持とうと個人の自由だべ! 今は村の自警団に所属しながら、いずれ旅にでる事を目的としているべ。旅に出ればきっと王子様と出会うきっかけも増えるべさ(笑) GM:確かに旅に出れば出会う可能性は高いかもしれませんね(笑) セシル:オラはただの村娘で終わる娘ッこじゃねーべ(笑) ――――――――――――――
GM:じゃあ次ね。召喚獣であるブラウニーズを担当する方!ウニー:はい! ウニーはブラウニーズという召喚獣です。双子の妖精なので妹の方を担当しますです。 アル:僕の召喚獣はこんな頭悪そうな名前なのか……? ウニー:ウニーの名前はアルさんのお父さんがつけてくれた名前です! お姉ちゃんは『ブラン』で、担当はGMがするです(笑) GM:え、俺が? ウニー:するです!(笑) GM:わかりましたです(笑)って、いや、君に聞きたかったのは、すでにアルの家に住み着いているのか、それとも毎日普通召喚されて出現しているのかって事なんですが? ウニー:何か違うですか? GM:住み着いてる場合は普通にいつも居られる。いちいち召喚されている場合は、毎回召喚してもらわないと出現できない。もっとも、いざと言う時、送還してもらって逃げ出せるって技も使えるけどね(笑) ウニー:う〜〜ん、めんどくさいので、ウニーはずっと住んでますです。アルさんのお父さんに連れてこられてから、ずっと家族のお手伝いです! GM:了解。 ウニー:アルさんの事を面倒みるのがウニーとブランお姉ちゃんの使命なのです! 頑張るです! ――――――――――――――
GM:では次はミミルです。ミミル:私の名前はミミル=ハミルトン! 脚線美も美しい旅の踊り子よ!(笑) アル:なぜ脚線美を強調?(笑) ミミル:ルールブックに「技能:舞い」をお奨めする人は"脚線美に自信のある人"って書いてあったからね。私は自信あるの(笑) GM:ま、それは各々自由なので……で、ミミルに聞きたいのはあなただけ、他のPCと違ってレベルが一つ上です。 ミミル:ええ。GMが最初に『すでに歴戦の旅人をやってくれ』って頼むからそうしたんだけど? ※解説2 「パーティーバランス」
GM:それは問題ないです。ただ、その旅の目的を教えて下さい。六門世界RPGは結構シビアなゲームである。特にパーティの人数が多い方が純粋に有利である。実は今回のプレイでは、召喚術師のアルが召喚できるモンスターがブラウニーズしかいなかった。しかもブラウニーズはPCなので、純粋のパーティー人数は増える事は無い。シナリオとのバランスを考え、最強と名高いアーチャーを組み込んだミミルのPLにはレベルを一つ上げてもらい、パーティ戦力の底上げとしたのだ。ちなみに平均的なパーティー人数はPC4人+召喚獣1〜2匹と言った所である。今回のリプレイではPC3人+召喚獣1人……あきらかにバランスが悪い(笑) ミミル:じゃあ白馬の王子様に会うために(一同爆笑) セシル:それは、オラの目的だべ!(笑) ミミル:ごめんごめん冗談だって(笑) 私は旅の踊り子よ? この世界の東西南北には、地水火風それぞれが属性を現した世界の果てを形作っているって話を聞いたわ。私はそれを全て巡るの。それが私の目的。 GM:ほうほう。つまり世界の東西南北を巡るのですな。 ミミル:そうそう。あ、一つGMに頼みたい事があるの。この防具のレザー・アーマーだけど、特注品の舞踊衣装って事にしてもいいかしら? GM:別に構いませんよ。ただし、その服装で戦闘や遺跡探索もするつもりなら、それなりの金額を支払って改造して下さいね。 ミミル:そうね……服に装飾品もつけたいし……じゃあさっき既に旅をしてるって設定だったから、いくらか初期金額が増えてていいかな? GM:そうですね……じゃあ初期値の2倍の2000ギルダーから始まっても構いませんよ。 ミミル:なら、その余剰分1000ギルダーを全て衣装につぎ込みます。 アル:ぇぇえええええ!? ミミル:なんか文句あるの? アル:いや、だってトレジャーハンターでしょ? もっと別に買うものあるじゃないですか!? ミミル:いいの! セシルがあんなんでブラウニー達はちんちくりんだから、私が一身にリプレイの絵を良くしてあげようって心配りなんじゃない! GM:脚線美ですしね(笑) ――――――――――――――
アル:最後は僕だね。アルティレーって名前だけど、アルって呼んでくれて構いません。GM:了解。ブラウニーズのウニーとブランの主人だね。 ウニー:ウニーはアルさんを守るです! アル:うるさいな! 僕はもっとかっこいい召喚獣が欲しかったんだ!(一同爆笑) ウニー:ひ、ひどいですぅ! まだセッションすら始まっていないというのに(笑) アル:とは言え、まだまだ未熟な腕前、ブラウニーズしか呼べないのは我慢します。 ※解説3 「召喚術師〜サモナー〜」
GM:アル、あなたに聞きたいのは、何ゆえホーリーオーダー? この六門世界の宗教である聖エルド教の信者に、なぜあなたはなっているのですか?召喚術師は六門世界RPGにおいて正に花形である。しかし初期キャラクターではサモナー1Lvで1体の召喚獣、メインもサブもサモナーにしない限り召喚獣を2匹持つ事は不可能である。アルはサブがホーリーオーダーなので召喚獣は1体のみ、しかもPCのウニーが決定しているので、自分の好きなモンスターを召喚する事ができなかったのだ。 アル:ああ。僕の住んでる村にはエルド教の教会があるんですが、そこに1人だけいる神父さん。それが実は僕のお爺さんなんです。 GM:そうなんだ(笑) アル:そして僕のお父さんは召喚術師です。しかし、すでに家にはいません。召喚術に没頭して家を省みず出て行ってしまったので(笑) GM:そうなの!? アル:そうです(断言)。僕はそんなお父さんが嫌いです。なので召喚術も真面目に勉強してません(笑) ミミル:じゃあどうやって召喚術を覚えたのよ? アル:実はうちの母さんが「いつかあなたも、お父さんのような立派な召喚術師になるのですよ」と、教育熱心にうざい母さんだったので、いやいや覚えました。 GM:い、いやいやだったのか……。 アル:すでにお父さんは死んでいるでしょう(笑) ウニー:違いますです! アルさんのお父さんはきっと生きてるです! ウニーとブランお姉ちゃんはいつかアルさんと旅に出て、いなくなったアルさんのお父さんを見つけるです! アル:まぁ勝手にすれば(一同爆笑) ウニー:アルさん…ウニーに冷たいです(笑) アル:でも、ウニーもブランも家族だと思っています。父親を嫌いなのも家族を捨てたからですし、その点、ずっと一緒に暮してきたウニーとブランは僕にとって大切な存在なんです。 ミミル:その割にはぞんざいよね(一同爆笑) ※解説4 「シナリオとPCの背景設定」
今回のシナリオは「小さな村の小さな事件」を使っている。しかし、PLがPCの背景設定を自分で作る気持ちも良くわかる(笑) 今回はアルのPLに舞台となる村の出身で、母親は薬屋を営んでいるという設定で許可を得た。その他、シナリオを円滑に進めるためPC背景設定の組み込みと妥協案を相談する事は重要な事である。 ★2.朝……いつもの風景です GM:さて、聞きたい自己紹介も終わった所で、今回の物語の舞台を説明しましょう。六門世界にある"とある森"その森の付近にある村――ニクソン村が舞台です。セシル:オラの住んでる村でいいだべか? GM:そう、セシルとアルが住んでいる村です。ミミルは旅の途中で立ち寄ったって事で。 ミミル:了解。 ウニー:あ、マスター! ウニーとブランお姉ちゃんで役割分担したいです! GM:役割分担? ウニー:ブランお姉ちゃんは料理全般、ウニーは片付けや掃除全般が得意です! ミミル:で、ブランが掃除すると大事故、ウニーが料理すると食中毒になるのね(一同爆笑) ウニー:面白いからその設定にするです(笑) アル:おいおい、危ないのは僕と母さんじゃないか!(一同爆笑) GM:では最初はそんなウニーに、いつものようにアルのお母さんが――「ウニー、もう朝だからあの子を起こしてきて頂戴! 朝から勉強のスケジュールはびっしりだから、早く朝御飯食べてもらわないとね!」 ウニー:「は〜〜い! 起こして来るですぅ!」 GM:ちなみにブランお姉ちゃんは朝御飯の支度中です。 ウニー:料理は任せるです! 階段上がってアルさんの部屋に入ります! アル:今逃げないと一日中勉強させられるじゃないか! 逃げなきゃ! じゃあ入ると――「あっ…!」――と窓に片足かけて振り返るところで(笑) ウニー:「逃げちゃ駄目です!」 とアルさんの足をダイブキャッチします!(笑) GM:じゃあお互い「運動神経」の技能で対決して下さい。技能が無い場合は素目で振ってね。 ※解説5 「技能判定」
ウニー:(コロコロ)……B評価です!使う技能の基準能力値(知識系なら"知力"、能力値は10+クラス修正で求める)から、3D6を振った値がどれだけ下回るかをまず計算します。その差が大きいほど成功度は高いです。あとは技能レベルに対応した行為判定表(キャラクターシート付属)に照らし合わせて結果を求めます。結果は最高の「S評価」から最低の「E評価」まであります。ちなみに「C評価」が普通レベルの成功です。 アル:僕は技能無いしな……駄目だD評価。ウニーの方が評価が良いから僕の負けか。 GM:そうですね。ウニーはダイブしてアルの足を掴んだよ。 アル:「こ、こらウニー! 放せよ! 僕はこれから遊びに行くんだ!」 ウニー:「アルさん駄目です! お母さんから言われてます! 今日も勉強するです!」 アル:「僕はあんな父さんのやってた召喚術なんてどーでもいいんだ! やりたくなんかない!」 ウニー:「そんな事無いです!」 アル:「だいたい! 僕は召喚術をやるにしても、呼び出すのはカッコイイのがいいんだ!」(一同爆笑) ウニー:「それなら何も問題ないです♪」(一同大爆笑)――ずるずる引っ張って行くです(笑) アル:即答で断言されちゃったよ(笑) 僕はオオカミの方が良かったんだ……。 ウニー:駄目です。オオカミじゃ共通語が喋れませんです(笑) GM:そうやって二人が部屋を出て行く。君の机の上には、お母さんから貰った紫の宝石の首飾りが置いてあった。それは父親が使っていた物らしく、すでにくすみきり、その輝きは失っていた。 アル:机の上にいつも放置ですからね。別にお父さんの形見なんていらないし。 ウニー:形見じゃないです! アルさんのお父さんはまだ死んでないです!(笑) ★3.最近宝石泥棒さんが出るそうです GM:そうそう、セシルの家は何? 個人的には村長の娘辺りが――セシル:オラの家は宿屋だべ。1階部分は酒場兼飯屋になっていて、村の社交場にも一役かってるだべ。 アル:うわぁ本当に村娘がいるよ(笑) ミミル:よし! 私はその宿屋に泊まっていよう! 昨日の夕方にこの村に着いたって事で。 GM:了解です。 ミミル:で、せっかくなので「舞い」を使ってギルダーを稼いでみたい。なんかそんなルールがあったし(笑) セシル:んだども、この村さ宿場町と違うべさ? あんまお客さん集まらないっぺ(笑) ミミル:少ないんだ……でもやる! GM:なるほど。ではルールより一段階下げた結果を適用しましょう。B評価ならC評価って感じで。 ミミル:OK! じゃあ(コロコロ)……D評価。 GM:ではE評価だったって事で……1ギルダーももらえませんでした(笑) ミミル:ま、こんな村じゃあたりまえか。 セシル:「お金ないんだべか? ウチでタダ働きしてもいいべさ(笑)」 アル:『おや、セシルちゃんは優しいのう』――と常連の酒飲み爺さん3人組が言う(笑) ミミル:爺さん!? まさかここにいたのってこの3人組だけ!?(笑) GM:じゃあそーゆー事で(笑) ミミル:私の脚線美を無駄に使ってしまったわ(笑)――「ありがとう宿屋の娘さん。でも、それは私には似合わない仕事だから」――ふふふっと笑っておきましょう。 GM:では宿屋の親父――ってかセシルのお父さんだが――「なんだ? あんた金持ってないのか?」 ミミル:「ここに来るまでに少々使い切ってしまいまして」 アル:ミミルって僕達より初期所持金が1000ギルダー程多くもらってなかったっけ? ミミル:その1000は全部服に使ったんだって! 残りは弓と消耗アイテムに露と消えたわ(笑) アル:まぁこのゲームはお金の消費が激しいからなぁ(笑) ウニー:服の無駄使いがもったいないと思います(笑) GM:で、親父さんが――「見た所、冒険者のようだが……セシル、自警団の方で手間取っているアレ、この人に頼んでみないか? あと3日で収穫祭だ、それまでに解決したいだろう?」 セシル:「そうだべお父さん、そうすっぺ」――って、"アレ"って何?(笑) ミミル:「アレとは?」 GM:「実は最近、この村に宝石泥棒が出てるんだ、家人がちょっと目をはなした隙になくなる事が多くてな。もちろん、寝て起きたら無くなっている事もある。犯人探しと無くなった宝石を取り戻してくれないだろうか?」 セシル:「自警団もホトホト困ってるべ」(笑) ミミル:「いいでしょう。このA級ライセンスを持つ、私…ミミル=ハミルトンにお任せあれ!」 アル:A級ライセンス? そんなものあるんですか? GM:いや、この六門世界には無いんじゃないかな(笑) ミミル:いいのいいの! 「それで、報酬はいかほど?」 セシル:「もうすぐ、この村の収穫祭だべ。それまでの宿代と食事代でいいべさ」(笑) アル:めちゃめちゃ安いじゃん(笑) ミミル:「いえ、できればそれプラス次の町までの旅費ぐらいはもらえると……まぁ多くはいりませんよ。そうですね、被害にあった宝石の2分の1ほどの報酬で構いません」 GM:「それは……盗まれた宝石には結婚指輪など価値の付けられない物もあるしな……ここに、自警団の予備費で2000ギルダー程ある。これでどうだ?」 ミミル:「よろこんでお受けします」――なんか目先の現金に釣られた気がする(笑) アル:そうでもないですよ。1ギルダーが100円ぐらいですから、2000ギルダーで20万円になります。 ウニー:大金です♪ セシル:「ではさっそく行くベ! 3日後には収穫祭もあるし、それまでには解決したいところだべさ!」 ミミル:「え、あなたも一緒なの?」 セシル:「もちろん! オラは村の自警団の1人だべ、村の案内がてら何かあってもオラなら問題ないべさ」(笑) GM:マスター的にもその方が助かります。が、ミミル的には何か不都合でも? ミミル:いや〜〜田舎娘連れて歩くの嫌だなぁって(一同爆笑) セシル:失礼な人だべな! いずれオラがお姫様になっても"ぱーてぃ"には招待しないべ!(一同爆笑) ★4.今日もお母さんはキレてます GM:では一方、朝食も食べ終わりアルは召喚術の勉強中です、今日は古代帝国時代の話――「その時代、人々は魔の属性を受け入れず、世界は聖を中心に他の4属性を足した5属性だけが認められていました」――くどくどくど(笑)※解説6 「古代帝国時代」
アル:左から右に〜とりあえず聞いてる振りだけはしておく。アル達のいる時代より遥かな過去、全世界を支配していた人間の帝国がありました。それが俗に言う古代帝国です。その帝国はすでに滅びていますが、発達した魔法技術などの産物は古代帝国の遺跡に朽ちずに残っています。 GM:と話は続き、そのうち魔法アイテムの話になる――「……で、例えばフリスアリスの首飾りだけど、これは魔法が使えない人でも、風の魔法が2つ使えるようになるアイテムなの」 アル:「へ〜〜すごいな〜〜」(←やる気無し) GM:「アル……あなたにあげたお父さんの紫色した首飾りあったでしょ? あれがフリスアリスの首飾りなのよ。まさか知らなかったのかしら?」 アル:「え? あの汚いやつが?」 GM:「あ、あんたお父さんのお守りを……」 アル:「だって父さんのだろ? 嫌だよそんなの、あんな奴のなんかつけたくないね」 GM:ズゴゴゴゴゴ……お母さんの頭に怒りの角が生えてくるように見えます(笑) ウニー:じゃあそれを煽ろう(笑) アル:煽るの!? ウニー:「ウニー見たです! 机の上に放〜置でしたです!」(一同爆笑) GM:「ブラン! すぐ取ってきなさい!」――とお母さんに言われてブランお姉ちゃんが階段を上がっていく。 アル:「あんなのいらないよ。どうせ召喚術師になるつもりもないし」 GM:「アル! 召喚術って言うのはこの六門世界において――クドクド」(笑) アル:「はいはい、もう聞き飽きたよ……(←ボソっと)」 ミミル:よし! そろそろ登場だ!――「なるほどなるほど、さすがはお母さん! 召喚術を理解されてらっしゃる!」 セシル:じゃあ「どうもだべ〜〜」って入ってくるべさ。 アル:説教が終わったのでホッとしましょう(笑) GM:「あらセシルちゃん、今日はどうしたの? それにこの方は?」 ミミル:ゴホンッ…「私の名前はミミル=ハミルトン! A級ライセンスの冒険者です!!」 セシル:「最近出没している宝石泥棒を2人で探しているところだべ」 GM:「う〜ん、でもウチには盗まれるような高価な宝石なんて――」 ウニー:「なんも無いです!」(一同爆笑) アル:即答されたよ我が家の家計(笑) GM:「ウチは薬草などを販売している薬屋ですけど――」 ウニー:「この村じゃ流行らない商売です♪」(一同爆笑) GM:「……ウニー、ちょっと来なさい」 ウニー:なんですか? GM:頭グリグリしながら――「ちょっと黙ってましょ〜ね?」 ウニー:涙目で「わ、わかったです」(笑) セシル:「でも、宝石ぐらいあるべさ?」 GM:「そうねぇ」――とお母さんがちょっと思案中。 アル:「ふん、父さんの宝石なんか盗まれりゃいいんだ(←忌々しげに)」 GM:ツカツカツカ…とお母さんがアルに近寄って――「アル!!」バチーン! アル:ビンタされたよ!?(笑)――「くっ…ッ」 GM:バチンバチンバチンバチン!!(一同爆笑) ミミル:おーふく!おーふく! 4往復ッ!(笑)――「親の愛だわ」(笑) アル:違うよ、もう僕の魂は抜けかかってるから(笑) ★5.嫌な予感がしてきました GM:ビンタがくり返されてる中、ブランが2階から戻ってきてウニーに言うよ。どうもフリスアリスの首飾りが無かったらしい。ウニー:「え? でもウニーが見た時はちゃんとあったです!」 ブラン:「でも机の上も、部屋のあちこちも全部しらべたけど、どこにもなかったよ?」 ウニー:「う〜〜ん、じゃあウニーが見てくるです!」――トテトテ(笑) アル:マスター、お母さんのビンタは終了したのでしょうか? GM:うむ、終了した。かなり顔ははれぼったい(笑) アル:くそっ、この怒りをドコカニブツケタイ……(ウニーを見るアル)。 ウニー:ウニーは今、2階にいるので、ここにはいないです(笑) アル:チッ…! なら(とミミルの方を向いて)――「ところでなんだよセシル! よそ者なんか連れてきて!」 ミミル:八つ当たりだー!(笑) セシル:「でも泥棒に入られたら大変だべ?」 ミミル:「そうですとも! だからこそ! このA級ライセンスのミミル=ハミルトンに――」 アル:「だからそれがどうしたんだよ! ウチには関係無いだろ! どっか行けよ!!」 ミミル:な、なんという反抗期な坊ちゃまだこと(笑) アル:なんだとー!「母さん、こんな人たちがいたら、勉強に集中できないよ!」(笑) ウニー:アルさん汚いです! 都合の良い時だけお母さんを利用してるです!(一同笑) アル:違う! 僕は八つ当たりのためなら勉強する事だっていとわない!(一同爆笑) ウニー:もう完全に目的が違ってるです(笑) GM:とはいえ、お母さんはアルの言葉に騙されちゃうだろうなぁ(笑)――「アル…あなたの口から脳味噌が暴走するぐらい勉強に取り組みたいなんて言葉が聞けるとは思わなかったわ……」 アル:いや、そこまで言ってないよ母さん(笑) GM:「セシルちゃん! それによそ者の方! 悪いけど勉強の邪魔なので出てってくれるかしら?」 ミミル:「いえ、私の名前は"よそ者の方"ではなく――A級ライセンスのミミル=ハミルトンです! 健康的かつ妖艶な脚線美を持つ絶世の踊り子冒険者ですよ!」 ウニー:いつのまにか長くなってるです〜(笑) GM:「はいはいそうでしたね。それとも、なんですか? ウチの商品でも買っていってくれるのかしら? 『英雄の薬』なら1個1000ギルダーですよ?」 ミミル:「いえ、それは高いです」 アル:母さん…ルールブックの2倍は吹っかけてるよ(笑) ※解説7 「シナリオの変更」
「小さな村の小さな事件」のシナリオを読むとこのリプレイとは違う点が幾つも出てくると思う。が、それは今回のPL達用にチェーンナップされていると思って欲しい。シナリオのクリスはアルの母親であるし、本当なら協力的になるはずが(商品は1割引だ)、息子の勉強の邪魔になると判断して、逆に値段が上がってしまっている。結局、シナリオの本筋さえ間違えなければ細部は面白い方へPC達に合わせて変更した方が面白いという話である。 ★6.大変な事になったです GM:さて、2階のアルの部屋に来たウニーですが、やっぱりフリスアリスの首飾りは無いね。探してみたけど見つからないよ。ウニー:「う〜〜ん、やっぱ無いです!」 GM:ちなみに部屋はぐっちゃぐちゃだ。 ウニー:荒らされてる? GM:荒らされてるってか……君なら姉妹だから解るだろう。たぶんブランお姉ちゃんが、首飾りを探して部屋中をぐちゃぐちゃに散らかしたのだろうと推測がつく。 アル:ああ、ブランの方は掃除の才能が無かったんだよね(笑) ウニー:「やっぱウニーが来ればよかったです……お母〜さ〜〜ん! 『フリスアリスの首飾り』がないですーー!!」――と階下に向かって叫びます。 GM:「な、なんですって!? ちょっとアル来なさい! あなた無くしたんじゃないでしょうね!」 アル:首根っこ捕まれて連れて行かれます。 セシル:「あ、おばさん! オラ達はどしたらばいいだべ?」 GM:「ブラン、あなた相手してなさい!」――とブラウニーズの姉を置いていく。 セシル:「そんな……」――とブランを見つめるべさ。 ミミル:「ブラウニーを置いていかれてもねぇ……あなた、何かできるの?」 GM:ブランはテコテコお店から何かを持ってきて――「『英雄の薬』2000ギルダーです(はあと)」 ミミル:「さっきより高いわ!!!」(一同爆笑) ★7.我が家一番の財産でした GM:では2階です。お母さんとアルが来るとウニーが待ってます。部屋の中は嵐の後だね。アル:「ウニー…これはどういうことだい?」(怒りのニュアンス) ウニー:「ウニー違います。ブランお姉ちゃんですっ!ウニーむかついたときは徹底的にやるです(笑)」 セシル:わざとE評価だすんだべ、きっと(笑) ミミル:ちなみに私達は1階にいるけど、さっきのウニーの声が聞こえたなら、『フリスアリスの首飾り』がどんな物が知っていていいかな? GM:そうだなぁ。じゃあ全員まとめて判定しましょう。C以上なら聞いたことある。それ以上ならもっと詳しい情報を知ってた事にしましょう。 アル:(コロコロ)……C評価。知ってるけど詳しくは覚えてないのかな(笑) ウニー:アルさんお父さんの首飾りなんだからちゃんと聞いてないとだめです! (コロコロ)……でもウニーは名前さえ知らなかったです(笑) セシル:(コロコロ)……オラも駄目だぁ、D評価。 ミミル:ふっふっふっさすがA級ライセンス! 私はB評価よ! GM:ならミミルは知っています。風の魔法が2回使えるようになる首飾りで、紫色の宝石が付いてます。販売価格は1万ギルダー。 ミミル:チャキーンチャキーン! アル:1万もするんですか!? ならお店で売っても半額の5000ギルダーになるじゃないですか! ミミル:チャキーンチャキーン! セシル:ミミルさんの目がG(ギルダー)に輝いてるべ(笑) ミミル:チャキーンチャ…あれ? もしかして最初言ってたように被害の2分の1報酬なら、すでにこの時点で5000ギルダーは確定だった? GM:まぁそうなりますね。 ミミル:NOーーーー! 目先の現ナマに釣られたのがいけなかった! なんで私はもっと粘らなかったんだーーー!!(一同爆笑) GM:と、階下から悲鳴が上がりつつ、2階ではお母さんがアルを説教してます――「なんであなたはもっと、アレを大切にしてなかったのよ!」 アル:「いいじゃん別に、どうせ噂の宝石泥棒が盗んでったんだろ? この際だし諦めた方がいいよ」 GM:「アル……あなたお父さんの残したものを……」――ズゴゴゴゴと怒りメーター上昇中(笑) ウニー:「それにあれはウチにある一番の財宝です」 アル:「母さん……まさかそれで怒ってる?」 GM:「………………」 ウニー:黙ったです(笑) アル:「え、本当?」(一同爆笑) GM:「違う! お母さんはあなたに、お父さんと同じように一端の召喚術師になってもらいたくて――」 アル:「召喚術師にはなれたけど、一端の人間にはなれてないよ」 GM:なりましょうよ(涙)(一同大爆笑) アル:何今の? 母さんのセリフ!? それともマスターの素!?(笑) GM:お、お母さんのセリフに決まってるじゃないか!(笑) ミミル:サイコー! お母さんサイコー!!(笑) ウニー:………(←お腹抱えて笑ってる) GM:「ウニー! あなたも笑ってないで探しなさい! 収穫祭の日はウニーもアルも自由に遊べる休暇って話だったけど、あの話無くするわよ」 ウニー:「え〜〜!」 アル:「なんで僕まで!」 GM:「うるさい! あなたももう召喚術の一つも使えるようになってるでしょう! それで犯人を捕まえてみなさい!」 アル:「召喚術ってもなぁ……」(ウニーを見る) ウニー:「ハァ〜〜イです♪」 ★8.事件は2階で起きてます GM:と、2階で騒いでいるので1階の人たちは聞こえてもいいですよ。ミミル:キュピーンと――「セシルさん大変よ! 事件だわ!」と階段を上っていく! セシル:もう行くんだべな(笑) GM:「駄目です! 勝手に上がられては困るですー!」――とブランが。 ミミル:そうやって私の服にくっつくブラウニーごと、私はアルの部屋をバーン!――「現場を荒らしてはいけません! 現場はそのまま止めていて下さい!」 セシル:「お邪魔するっぺ」 GM:ミミル達が部屋を見ると思いっきり散らかっています。 ミミル:「現場はすでに荒らされてるー!?」(笑) ウニー:大丈夫です! ウニーのいる所から少しずつ綺麗になっていってます! アル:あ、片付けてるんだ(笑) ミミル:「それはもっと駄目ー! 現場はそのままにしておいてーー!」(笑) ウニー:「???」(笑) ミミル:「現場をそのままにしておかないと犯人の証拠がなくなります!」 GM:「ブランもお手伝いするねー」ってウニーの横で片付けのつもりで、散らかしだす(笑) セシル:「整理したそばから散らかしているべ」(笑) ミミル:「だーーーー」――マスター! 早急に「追跡」で判定させて下さい! セシル:あ! オラも「探索」で調べたいべ! GM:いいですよ、問題無いです。C評価以上で何か手がかりをつかめます。 アル:そうだマスター! フリスアリスの首飾りは魔法の品なんでしょ? なら「魔力感知」でその魔力を追ったりはできないかな? GM:……出来る事にしましょう! ただしB評価以上って事で。 アル:了解です(コロコロ)……よし! B評価(笑) ミミル:やるなぁ反抗期のぼっちゃん……(コロコロ)……私はC評価ね。 セシル:オラはDだったので無理だったべ。 ウニー:ウニーは判定しないでお片付けしてるです♪(笑) GM:セシルは駄目なので、ミミルが解った事を言いましょう。どうも窓のところに足跡が二つあります。一つはアルの足跡なんですが、もう一つはその3回りぐらい小さい足跡ですね。 アル:僕のより3回りの小さい足跡? ミミル:「どうやら、賊は窓から逃走したようですね」 GM:ちなみにアルの方だが、宝石の魔力残滓は机からフワフワと窓を抜け外に向って行ったのがわかるね。 アル:よそ者ミミルの言葉に心の中で頷きながら、僕も窓の足跡を見ます。もしモンスターっぽかったら「モンスター知識」で判定したいです。 GM:判定していいよ。ただしB評価以上ね。 アル:(コロコロ)……駄目だ。C評価。 GM:なら解らないね。足跡だけじゃなく、他に追加情報を得たらまた判定していいよ。その時はC評価以上に難易度を下げるから。 アル:わかりました。 ミミル:「モンスター知識」はさすがに持ってないしなぁ……とりあえず外に出て追跡してみますか。 ウニー:アルさんはどうするですか? アル:どうしよっかなぁ。 ミミル:「お母さん、息子さんは見た所召喚術師……事件解決の為にも私達に協力してくれると助かるのですが」 アル:「やだよ! なんで僕が協力しなきゃいけないんだ!」 ミミル:せっかく合流しようと勧誘してるのにあんたは!(笑)――「そういえば、何か事件が解決しないようだったら、3日後の収穫祭で大変な事になるとかならないとか……」 GM:「ええ、アルには24時間ぶっ通しの勉強部屋に入ってもらいます」 ウニー:「ええー!? 本当にアレをやるですか!? あの去年やろうとして村中の人が泣いてやめるようお母さんに嘆願してきた、あのアレを!」(笑) アル:ええ! そんなに厳しいことをやるの!? たかが勉強なのに?(笑) セシル:「そうだべさ、アレをやられると収穫祭の雰囲気も一気にぶち壊されるからやめて欲しいべ」(笑) GM:「でも……収穫祭よりアルの将来の方が大切だし♪」(笑) ウニー:「ガクガクガク……冒険者のミミルさん! アルさんを助けてあげて下さい! このままじゃ3日後にはアルさん壊れちゃいます!」(笑) ミミル:「まったく、親の愛を理解しない馬鹿息子には困ったものですねぇ。心中お察ししますよお母さん、では私はこれで失礼させてもらいます。泥棒事件は3日以内には解決するんで心配なく。それでは私は失礼させてもらいます……じゃあね、馬鹿な反抗期の"ぼ""う""や"」(一同爆笑) アル:くあぁ〜〜、ムカツク物言いして出て行くなあ(笑) ミミル:反抗期の子供には正論は通じませんからね(笑) アル:ああ、その通りさ! ついでに僕は『見栄っ張り/自信過剰』な性格だし――「僕なら3日もいらないね。2日もあれば十分さ!」(笑) セシル:「アルも手伝ってくれるべか?」 アル:「違う! ミミルとか言ったな! あんたみたいな貧乏旅芸人に村のお金は渡さない!」 ミミル:「へぇえ?……言ってくれるじゃない世間知らずの坊や、待ってなさいあなたのその減らず口をギャフンと言わせてあげるわ! 行くわよセシル!!」 セシル:「わかったべ♪」 アル:「ウニー、ブラン! 僕達も行くぞ!」 ウニー:「はいです♪」 ブラン:「わかりました♪」 ★9.幸先不安な2組です GM:ではここからは情報収集かな?アル:家を出て右回りに窓の下――家の裏に行きます。 ミミル:なら私達は家を出て左回りに「追跡」の続きをしに裏に行くわよ(笑) GM:なら家の裏手でぶつかります。顔を上げればそこには―― アル:「なんでいるんだよ! 証拠を荒らすなよな!」 ミミル:「そっちこそ! 捜査の邪魔をしないでよね!」 GM:ここで調べるならお互い部屋と同じ判定以上ならOK! セシル:とはいえ何もできないオラとしては、見てるだけだべさ(笑) ウニー:ウニーは全力で応援しまーす!(笑) アル:役に立たないな(笑)「魔力感知」(コロコロ)……B評価。 ミミル:こっちは「追跡」で(コロコロ)……あれ? ファンブルだ(笑) ※解説8 「クリティカルとファンブル」
GM:アルは首飾りの魔力が空中をフラフラと飛んでいったように残滓が見える。それ以降にどこ向かったのかはさすがに解らないけどね。3Dの結果が全て5か6の場合はファンブルと呼びその結果は自動的に「E評価」となる。同じように3Dの結果が1か2だけの場合は「クリティカル」と呼び結果は「S評価」になります。 アル:あの足跡が小さすぎるってのを考えると、犯人はやはり空を飛べる小型のモンスターかな? GM:で、ミミルだが……ぶっちゃけ何も解らなかったよ(笑) セシル:「ミミルさん、何かわかったべか?」 ミミル:「………………(考え中)」 セシル:「わかったべか?」 ミミル:「もちろんよ! この家の裏手には犯人の足跡は無いわ!」 アル:「へぇ〜〜」とか言ってよう(笑) ミミル:「しかし! 窓枠に足跡を残すような稚拙な犯人の性格からして、足跡が付かないように逃げれたとも思えない! つまり、犯人は窓から空を飛んで逃げていったのよ!」 セシル:「なんか突拍子も無い事言いだしたべ」(笑) アル:僕は内心で驚いてよう。まさか同じ答えを導きだすなんて!(笑) ミミル:私は内心で焦ってます。手がかりが見つからなかったので口から出任せ言ってるだけだし(一同爆笑) ウニー:「アルさん! こうなったら空を飛べるモンスターを召喚です!」 ブラン:「ペガサス♪ ペガサス♪」(笑) ウニー:「ドラゴン♪ ドラゴン♪」(笑) アル:僕は2人の前に膝をつき――「ブラン、ウニー、僕はね君達と契約しちゃったから、君達"しか"召喚できないんだ」 ウニー&ブラン:『へっぽこー』(一同爆笑) アル:二人を並べて頭をグリグリします。 ブラン:「痛いです痛いです!」(笑) ウニー:「アルさん、グリグリよりも対決です!」(笑) アル:「はっ! そうだった! よそ者ミミル! あんたも空って所まで同じ推理のようだけど、僕は負けない!」――と情報収集に向かいます。まずはお爺さんのいる教会に行きましょう。この対決負けるわけにはいきません! セシル:「対決だべか……」 ブラン:「対決♪ 対決ー♪」 ウニー:「負けたほうは火あぶりー♪」(一同爆笑) ミミル:「それは負けられないわね(笑) セシルさん! こっちは手分けして情報を集めるわよ」 セシル:「了解だべ!」 ★10.みんな一生懸命でした GM:3つに別れて情報収集って感じですね。最初はセシル。セシル:アルの家のご近所さんに聞き込みます。何か犯人を見ているかもしれないし。「情報収集」で(コロコロ)……C評価です。「こんにちは。ちょっと最近出没してる宝石泥棒について調べてるだども、何か知らないべか? 実は今朝方、アルの家で宝石が盗まれたべ」 GM:「まぁハンナ(←アルのお母さんの名前でアルのPLが決めた)さんの家で? でも私は何も見て無いわ」(笑) セシル:無駄足だべか? GM:犯人も周りぐらい警戒して盗みに入るからね。ご近所目撃者はまずいないと思っていい。 セシル:ぬー、ここは諦めて家に戻るべ。 GM:近所のおばさんは「そうそうセシルちゃん、最近は地震が多くっていやねぇ」――とか世間話が始まる。 セシル:「あ、おばさん、その話はまた今度にするっぺ」(笑)――と逃げる。 GM:では次はミミルです。 ミミル:私は露天とかお店とかを聞き込みするわ。事情を説明して妖しい人を見なかったか、空を何かが飛んでなかったとか、そんな話を聞く。「情報収集」は(コロコロ)……B評価! GM:では酒場で飲んでた3人組爺さんの1人が通りを歩いており、その人の話によると――「おらぁ空を飛んでる子供を見ただぁ」 ミミル:「空を飛んでいる子供? 時間は、どんな子供だった?」 GM:「時間は今朝方だぁ、おらぁ木こりだぁ朝は早ぇぞ…でも、寝ぼけてたのかぁと思ってただぁ。それに酒も入ってちまってたぁ。もしかしたらでっけぇコウモリだったのかもしれねぇべ」 ミミル:「ありがとう――その影はどこに向って行ったのかしら? よく思い出してちょうだい!」 GM:「確か……そう、森の方へと飛んで行った気がするべさぁ」 ミミル:「ありがとう! 有力な情報だったわ」――投げキッスして次に行こう。 GM:では最後、アルとウニー達です。場所は教会だったよね。中では君のお爺さんが泣いている村の女の子の話を聞いてあげている最中だ。 ウニー:ちゃんと牧師をやってるですね。ただの酔っ払いじゃなかったです(笑) アル:「ヨハン爺ちゃん、宝石泥棒を探してるんだけどさ、何か知らないかな」 GM:ヨハンって名前だったのか(笑) ま、君が宝石泥棒の話をすると、泣いていた女の子が――「アルお兄ちゃん、宝石泥棒さんを追ってるの?」――と泣きながら聞いてくる。 アル:「ん、ああ、そうだよ」 GM:「あのね、わたしのね、宝物がね、無くなっちゃったの……」 ウニー:小さな女の子ならウニー達と一緒に遊んだりした事ないですか? あるならその宝物がどんなものが知りたいです! GM:まぁ遊んだ事はあるだろうな、女の子が言ってる宝物は綺麗な色をしたガラス球(ビー球)の事だ。 ウニー:「あれを盗まれたですか! あの綺麗なガラス玉!?」 GM:「うん……ちょっと目を離したすきに無くなっちゃったの……」 アル:「泣くなって、僕が泥棒捕まえるついでに、その宝物も見つけてきてあげるからさ」 GM:「本当?」 ウニー:「アルさんはよく虚勢を張りますが、無理難題でも諦めたりはしないです!」 GM:「うん、ありがとう」――と女の子はいなくなる。 アル:「ウニー、一言多い」――グリグリってそれより――「爺ちゃんは何か知らない? 僕の家も宝石を盗まれてさ、あの子の話だとカラスって線も急浮上ではあるんだけど(笑)」 GM:「そうだのう、そう言えば森に薪を拾いに行った時、ハンナの奴が怪しいローブ男を見たとか言っておったな」 アル:「そのハンナって人に聞けばもっと詳しく解るんだね!」 ウニー:「アルさん、ハンナはアルさんのお母さんです」 アル:「………………」 GM:マジボケか? アル:「今のは聞かなかった事にしよう」(一同爆笑) GM:「他に変った事といえば……そうそう、今朝方、セシルちゃんとこの酒場で、ナイスな脚線美のべっぴんさんが来ておったのぅ」 アル:「ああ〜あれは騙されてるよ」 GM:「騙されておるじゃと? ……まさか男なのか!?」 アル:「うん」 ミミル:ちょっと待てや、コラ〜〜!(一同爆笑) GM:「おのれ、わし等3人衆を騙すとは! まぁそれはそれとして、ハンナ以外にも確かに数人の木こりが森で妖しい人影を見たって話も聞いたのう」 アル:「そうか……その人影って子供ぐらいの大きさだった?」 GM:「話を聞いた事によると子供じゃなかったっぽいぞ。背丈も大人と同じぐらいという話し振りじゃったしのう」 ウニー:という事は、森の人影と空を飛ぶ犯人は関係無いって事? アル:いや、せっかく六門世界だし森にいる妖しい召喚術師と、空を飛ぶ実行犯使い魔って事じゃないかな?(笑) GM:そういう推理をしてくるか(笑) アル:とは言え、もうちょっと確信が欲しいな。セシルの親父さんに聞くのが一番情報集まりそうだし、酒場に行ってみるよ。 ★11.なんだかんだで合流です GM:酒場兼宿屋のセシルの家です。セシルが帰ってくるとすでに爺さん3人組のうち、2人までが揃い踏みだ。で、セシルの親父さんが――「どうだったセシル? 何かわかったか?」セシル:「それがなーんも手がかり無しだべ」 GM:「そうか…ミミルさんの方はどうだ?」 セシル:「わかんね。途中で別々になっちまったから、たぶん向こうは向こうで調べてるんじゃないべか」 GM:とか話しているとアルとウニー達がやって来ます。 アル:じゃあヨハン爺ちゃんと一緒にやって来ました。――「こんにちはー、いつものお昼ご飯下さい」 ウニー:「ウニーにもいつもの下さいです!」 GM:「はいよ、いつものだね」――とセシルの親父さんは何かを作り出す。で、ヨハン爺ちゃんは2人組に合流、3人で騒ぎ出す(笑) ウニー:「あ、セシルさんこんちにはですー! 何か情報ありましたですか?」 セシル:「とりあえず犯人は犯行現場で周りを気にしてから、見つからないようにやってるみたいだべ」 アル:「それがどうしたんだよ? 当たり前だろそんなこと」 セシル:「少なくとも、カラスみたいな知能が人以下の動物が犯人って線は消えたべさ」 ウニー:「そういえば、村の女の子の宝物も盗まれてましたです! 宝物のビー玉だったです!」 アル:「無差別に光物だから動物系のモンスターって線もあったんだけど……セシルの話だと、それは無いのかな……空が飛べて人並みの知能の小型モンスター……かなり絞れてきたかもしれない」 ウニー:「さすがアルさんです! 召喚術もできて推理も抜群で、ウニー達のマスターとしてもうしぶんないです!」 ブラン:「最高ですー! 料理も掃除も何もできないけど、すばらしいマスターです!」 ウニー:「なーんもできないけど最高ですー! ボケー! カスー! クズー! 役立たずー! でも最高ですー!」(一同爆笑) アル:「その妙に語呂の良い4拍子は何だ?」(笑) とりあえずグリグリしとくぞ。 ウニー:「わざわざ"最高"って文頭と語尾につけたのにー酷いですー(笑)」 アル:「確信犯かよ」(笑) GM:まぁそんな騒いでいると、後ろの方で3人組から奇声が上がる――「なんじゃとー!」「騙されたー!」そして1人満足顔のヨハン爺さん。 アル:ああ、ミミルの事をばらしたのか(笑) セシル:「どうしたんだべヨハン神父?」 GM:「この2人にも教えてやったのじゃよ。あの美脚なよそ者が、実は男だったという事をのう! じゃあわしは満足じゃからこれにて失礼するぞい」――とヨハン爺さんは帰っていく。 セシル:「ミミルさんが……男?」 ミミル:聞き捨てならないわね(笑) 私はその爺さん神父とすれ違いで宿屋に戻ってくるわよ。 GM:では残ってる爺さん2人がヒソヒソと話しながら、ミミルへの視線が冷たい。 ミミル:なんか雰囲気が違うわね。 ウニー:「男の人です!」(笑) ミミル:「誰がよ!」――スパーン!――「こんな綺麗なお姉さんを捕まえて、何を言っているのかなぁ?」――スパンスパンスパンとハリセンで面白いように叩くわよ(笑) ウニー:「痛い痛い…痛いですぅ!」 ブラン:「違うよウニー、こういう"男だけど女の格好の人"は女装癖の人って言うです!」 ウニー:「あ、そっか!」 ミミル:「この子も何を血迷った事を抜かしているのかなぁ」――スパスパスパパンッ(笑) ブラン:「なんでですか? 痛いです痛いです」(笑) ミミル:「まったく! この子達ったら、誰からそんなデマを聞いたのよ?」 ウニー&ブラン:『アルさん』(と指差すPLとGM) アル:「違うよ、あれはヨハン爺ちゃんが勝手に勘違いしたんだよ、ね、ヨハン爺ちゃん?」 セシル:「ヨハン神父なら、さっき出て行ったべ」 アル:「………………」 ミミル:「この脚線美の美人踊り子であるミミル=ハミルトンが、お・と・こ ねぇ〜〜?」 いろいろあって――
アル:「なんで僕がこんな目に……爺ちゃんずるいよ」ウニー:「自業自得ですー」(笑) ミミル:「それより情報は集まった? こっちだけじゃ中々良い情報を集まらなくってね。さっきの事は水に流してあげるから、ここからは一緒に手を組まない?」 アル:そっぽを向きながら――「わかったよ。……ウニー、こっちで解った事を教えてあげなよ」 ウニー:「わかったです! えっと――」と教えます。 セシル:こちらの情報も同じく教えるべさ。 ミミル:「そう、こっちはコウモリと間違えるような人型の犯人が空を飛んでたって情報があるわ」 ウニー:一端整理するです! セシル:人並みの知能を持った、空を飛ぶモンスターで、コウモリと間違えるような奴だべか? アル:「モンスター知識」をもう一回振ります! もうなんとなくPLは解りましたが、アルにも理解させたい。 GM:どうぞ、C評価以上でわかるよ。 アル:(コロコロ)……A評価! 大丈夫です。 GM:なら魔の属性モンスターでインプだと確信する。そしてこの付近で野良インプがいるなんて話は聞かないから、きっと召喚された存在だと思うね。 アル:「たぶん森で見た妖しいローブってのは召喚術師で間違いないと思う。宝石を盗んでいるのは、森の召喚術師が召喚したインプ。こいつは簡単な魔の魔法なら使えるし、空も飛べるから盗むのぐらいは楽勝だと思う」 ミミル:「問題は、その召喚術師が何の目的で宝石を集めているかね。話を聞く限りじゃ魔法のアイテムから、そこいらのビー球まで手当たり次第だし……」 セシル:「兎に角、こうなったら森を探してみるしかねーべ?」――とゴソゴソと森へ行く準備を。 ミミル:「そうね、まずは探し出してから理由は聞き出しましょう」――ポケットにインプ対策も含めて消耗品を入れ代えておくわよ。 ウニー:「アルさんは家出セット(旅行者装備)を持ったですか?」 アル:「いや、あれは家出用だから、来る日のために!ってなんで知ってるのさウニー!」(笑) ウニー:「ん〜〜? 整理整頓しているのはウニーです! さっきも保存食が緑色に変色していたのでウニーが新しい紫色の保存食に作って鞄に入れておいたです!」 アル:「ブラン、あとで保存食だけ変えておいてね」(笑) ブラン:「わかったです」(笑) ★12.ある〜日♪森の中♪ GM:では森へとやってきました(と、マスターはモンスターコレクションTCGの地形カードを裏にして4×3の12枚ほど並べる)。進むごとにその地形に沿ったイベントが発生します。アル:はい質問! 今、マスターはカードを切ってから裏にして並べてたけど、いきなりボスって可能性もあるの? GM:いい所に気がつきました! その通り、しょっぱなって可能性もあります。まずは端っこから始めるので、端の3枚のどれから出発するか決めて、そこをめくってみて? アル:なら僕が決めちゃうよ? 真ん中の……てい! えっと…『魔力の泉』? GM:うむ、その場所は綺麗な水が湧き出る泉がある。飲むとHPかBPか魔法ポイントのどれかを1人1回だけ回復可能だ。 セシル:でも、だれも傷も魔法も使ってないべ? ミミル:次行ってみよう!(笑) アル:じゃあそのまま直進……『大地のささやき』 GM:ここは普通に森のイベントが発生します。2Dを振ってください。数字が低いと良い事が、高いとモンスターに会います。 アル:(コロコロ)……7です。 GM:何も無かった。6、7、8は何もないです。 ミミル:つまらないな。 セシル:次は右に行かないっぺか? アル:じゃあ右に行く――また『大地のささやき』だ。(コロコロ)……2Dの結果は4! GM:ハンナお母さんが良く取ってくる薬の材料を発見です。1D×100ギルダーの価値があるよ。 アル:(コロコロ)……6! ミミル:600ギルダー! 素晴らしい(笑) アル:次はまた森の奥へ直進……ん? なんだ『砦』? GM:ふむ、目の前で森がいったん開けて猟師小屋がある。もっとも、やけに人が住んでいるような気配がする。 ミミル:「アル、セシルさん、もしかして当たりかもしれない……」 GM:決行早かったですね。 ウニー:「妖しいです! きっと召喚術師のアジトです!」(笑) ミミル:「ブラウニーズもうるさい! 静かにしなさい!」(笑) アル:敵がいそうなんでしょ? 僕は自信過剰だからずかずか行くよ! ミミル:「だー! 勝手に行くなー!」(笑) GM:では先頭に立って進んじゃった人は誰? アル:僕です! GM:なら足元の紐に引っ掛かって"ガランガランガラン"と鳴子が鳴る。 アル:「ゔ……」 ミミル:「だから言ったのに……もうバレバレだわ」 セシル:そう言えば罠とか注意してなかったべな(笑) 今からでやっておく、先頭はオラがアルと並んで進むべ(コロコロ)……「鋭敏感覚」はE評価だったべ――「さすがに、もう罠はないべさ」(笑) ミミル:駄目じゃん(笑) ウニー:でもすでに鳴子に引っ掛かってるから、これ以上はないのでは?(笑) GM:甘いな、先頭を歩いているアルとセシルは"ズボッ"と落とし穴にはまった。気がついてなかったから問答無用でダメージ4D点、基本防御点のみでダメージ減少させていいよ。 アル:4D? それは痛いな。 GM:あ、そうそう、「運動神経」でC評価以上を出せれば、落下時に上手く着地できた事にしてダメージを半減できるよ。 セシル:(コロコロ)……C評価ですからダメージ半分。2D(コロコロ)……5点、基本で4点引いて……1点ダメージが来ました。 アル:運動は苦手なんだよなぁ(コロコロ)……はいD評価(笑) (コロコロ)……防御引いても10点来た。 ウニー:「アルさん〜大丈夫ですか〜?」 ミミル:ロープ出して引き上げてあげましょう。――「大丈夫? 傷の具合は?」 アル:めちゃくちゃ痛いです(笑) ミミル:「あんた酷い怪我じゃない! ちょっと見せなさい!」 アル:「別にいいよこのぐらい!」 ミミル:「冒険者はね、少しの傷でも軽んじたりはしないの。いつ敵が襲ってくるかもしれない状況なんだから、常に万全の体勢でいるべきなのよ」――と腕を掴んで「応急手当」(コロコロ)……C評価。 GM:なら2D回復します。 ミミル:応急キットが一つ消えて(コロコロ)……11点回復。「うん、これで良し!」 アル:ちょっとそっぽ向きながら――「……あ、ありがと////」 ウニー:「アルさん顔が赤いですー♪」(笑) ブラン:「りんごですー♪ トマトですー♪」(笑) アル:「あ〜! うるさいうるさい!!」(笑) ミミル:私はその間、セシルさんの方も「応急手当」(コロコロ)……またC評価……ピンゾロで2点回復(笑) セシル:いえ、1点だけですから丁度いいべ(笑) ミミル:「さぁさ! そっちも追いかけっこしてないで小屋を調べるわよ!」 アル:調べるって言うか……マスター、人の気配がするんだよね? GM:ああ、もう気配は去ったよ。君達が鳴子で騒いだ後、さらに落とし穴で足止め喰らっている間にね。 ミミル:はっ! 私とした事が、ついつい目先のトラップに囚われて、犯人を逃がしてしまった!? セシル:よく考えればもっともな行動だべ。鳴子で気がついて落とし穴でアタフタしている間に逃げ去る。 ミミル:(あまりの馬鹿さ加減に頭抱えている) アル:「あぁ逃げちゃったのならそれはそれだよ。何か無いか小屋を調べよう」 GM:と、小屋を除くと裏口が半開きになっていて、さらに小屋の机の上には宝石が乱雑に置いてある。 ミミル:「宝石はっけーん!!」 セシル:「これで全部だべか?」 GM:いえ、親父さんから聞いた被害と照らし合わせると、だいたい半分ぐらいだね。 セシル:「持てるだけ持って、急いで逃げたって感じだべ」 アル:そう言えば応急手当って1回10分だった気がするから、すでに20分は経ってるのか(笑) ミミル:そいういう事は先に言ってよ! このシステム初めてなんだから(一同爆笑) ウニー:「この半開きの裏口から犯人は逃げたと思うです!」 アル:「急いで追おう!」――マスター、次の地形カードをめくりますよ? GM:いいよ、犯人が追われているのに気がついたので、奴も一生懸命に逃げますので(笑) ミミル:森で追いかけっこね。 アル:次の地形は……また『大地のささやき』! 森イベントは(コロコロ)……12!? GM:森で遭遇する最強モンスターの数字ですね。どっちが先に気がつくか代表者が「鋭敏感覚」で振って下さい。 ミミル:(コロコロ)……A評価! GM:(コロコロ)……ふむ、よだれをダラダラ垂らした熊がのっしのっしと歩いています。 セシル:「森の熊さんだべ」(笑) アル:「正確にはきっとグリズリーだね。逃げた方がいいよ」(笑) ミミル:皆に言って逃げます。 GM:なら全員「気配消し」判定をどうぞ。一人でもE評価を出すと逃げれずに熊に気づかれます。 ウニー:ブラウニーズは「気配消し」なんてスキルは無いです!(笑) GM:その場合は敏捷の素目で振ってみて。 ウニー:(コロコロ)……D評価です! ブランお姉ちゃんも同じって事でいいですか? GM:問題無いです。 ミミル:(コロコロ)……私はC評価よ。 セシル:これでもシーフが入っているんです(コロコロ)……よしB評価! アル:(コロコロ)………………ガサガサ、バキバキ、ズルッ! ビタン!(笑) セシル:「ア、アル!?」 GM:後ろを振り返ればアルが転んでおり、さらに奥で熊がアルに気がついて目がキュピーンと光る! ミミル:「撤退中止! 戦闘態勢に入るわよ!」――弓を構える! セシル:「しかたないべ!」 ウニー:「もう、アルさん何やってるんですか〜!」 アル:「だから運動は苦手なんだって!」(笑) ★13.熊さんは痛かったです GM:では戦闘です。森の中のリミットは6、前衛3人、後衛3人までが限界ね。熊はもちろん前衛だ。※解説8 「戦闘とリミット」
アル:「モンスター知識」(コロコロ)……C評価! 何かわかりますか?戦闘になった場合、戦う場所によってリミットが決まっており、最大リミットの半分が前衛・残り半分が後衛になります。簡単に言って、後衛の敵には射撃か魔法を使わないと、前衛のキャラがダメージを与えることはできません。それ的にとっても同様です。ひ弱な魔法使い系は、戦士の影に隠れて後衛にいるのがいいでしょう。 GM:モンスターの名前はグリズリーだ。得意技は『ベアハッグ』攻撃された時に対抗で使用。攻撃側より判定値が高かった場合、熊の方がベアハッグで斬り返します。 アル:まぁ前線に出ない僕としては関係無いな。 GM:さて、イニシアチブ(敵とPCパーティとどちらが先に動くかを決めるルール)は誰が振る? アル:もちろん僕が振ります。 セシル:オラはイニシアチブ修正2Lv持ってるから、ダイス目に+2してくれだべ! アル:了解です(コロコロ)……1+2で3! GM:(コロコロ)……4だから熊の勝ち。同時戦闘タイミングでは無いので、隊列を変更できるぞ。詳しくは決めてないが、現状はきっと転んでいたアルが前衛にいるんじゃないかな?(笑) ウニー:ウニー、アルさんの前に立つです! セシル:オラはミミルさんの前衛だべ。
アル:A評価? ウニー…ブラン…僕の身代わりにありがとう(笑) ウニー:ウニー達はまだ死んでないです!(コロコロ)……クリティカル! GM: おおっ!ではブラウニーズの「小さきもの」という特殊能力が発動だね! 防御で対象の攻撃力評価より高い評価を出した場合、君はダメージを受けない! ウニー:(特殊能力を見て)――本当です! ノーダメージ♪ ちょこまかと熊さんの腕を2人のブラウニーズが逃げ回ります♪ セシル:あ、ちょっと可愛いかも(笑) アル:「ナイスだ! 当たってたら6Dダメージが飛んできたからね!」(笑) ウニー:「ろ、6Dは死ぬです〜!」(笑) ミミル:ってキャラセリフかい!(笑) セシル:じゃあ次はこっちの番だべ? 正面にいないことだし「バックスタブ」を使ってダメージを4D増やして、グリズリーを攻撃するっぺ。(コロコロ)……E評価。 GM:避けた。 セシル:せっかくBPを使った必殺技だったのに……。 ※解説9 「せっかくBP使った必殺技だったのに……」
ウニー:それは命中の出目が駄目駄目です! ウニー達は待機! たぶんウニー達の攻撃力じゃダメージは入らないです!戦闘ではシーフの「バックスタブ」のように必殺技もあります。これらはBP(バトルポイント)を消費しないと発動できません。BPは総合PCレベルと考えても構いません。ちなみにセシルの言っていた「バックスタブ」は隊列上、敵が正面にいない場合、斜め前に攻撃する事で不意打ち的に致命傷を負わせるダメージを増やす特技です。 ミミル:「そうね、ブラウニーちゃん達は良くやったわ! あとは私に任せなさい!」――キリキリと弓を引き絞って射撃!!(コロコロ)……B評価。 GM:毛皮防御(コロコロ)……A評価の防御。21点防ぎます。 ミミル:マジで!? 高いなぁ……ダメージは22点ダメージ。1点か!? アル:僕が戦闘でできるのは聖の魔法ぐらいだし、ダメージ食らってない今は何もしない。……ちなみに、全員で逃走という決断もありなんですが、どうします? セシル:オラ達よりレベルの高いミミルさんの攻撃が通じないんじゃ、ここは逃げた方が無難な気がするべ。 ウニー:ウニー達も一撃喰らったら、たぶん落ちるですぅ。 アル:僕はどっちでもいいけど……。 ミミル:皆良く考えて、私達は敵の召喚術士を追っているのよ? そして追いかけた次の瞬間、いきなりグリズリーが襲ってきたわ。こうは考えられないかしら――『犯人が足止めにグリズリーを召喚した』って……。 アル:ああ、それは考えそうかも。 セシル:利にかなってるべ。 ミミル:でしょう? ならば、こいつは倒さないと先には行けない! 宝石泥棒を捕まえるためにも、ここはグリズリーをぶちのめすわよ!!! セシル:おおーー! アル:このまま戦闘は続行します! ウニー:なんか大変な誤解で無謀な事態になりそうですぅ(笑) ★14.冒険者は強かったです GM:次のターン。イニシア(コロコロ)……うむ、そっちが先だ。セシル:(コロコロ)……C評価で攻撃。(コロコロ)……14点 GM:毛皮で防御(コロコロ)……毛皮で全部のダメージを防いだ。 セシル:でも毛皮は使わせたべ! ミミルさんに任せるべ! ウニー:ウニーは専守防衛です! さぁミミルさんお願いするです! ミミル:任せといて! (コロコロ)……C評価! GM:防御は残ってないので基本防御の5点だけ減る。 ミミル:ダメージは(コロコロ)……18点よ! GM:まだまだ熊はタフですよ。余裕です。 ミミル:やっぱ強いなぁ(笑) ※解説10 「防御は残っていないので」
アル:とりあえず僕は待機で。防御の判定は持っている防具(モンスターは特別なのでルール参照)の数だけ防御が可能である1ターン中、1度の攻撃にたいして可能な防御は1種類。剣と盾と鎧を着た戦士なら、3人の敵に順繰りに攻撃されても、剣・盾・鎧で防御が可能である。が敵が4体いた場合は、防御不可能でダメージをうけてしまう。また防御が成功した場合は防御点が増えると考えていい。 GM:じゃあ熊の攻撃だ、ブラウニーズに(コロコロ)……A評価!(コロコロ)……28点! ウニー:(コロコロ)……小槌でガードがD評価です!(コロコロ)……ああ、ぴったりHPが0ですぅ!(笑) GM:ウニー達は気絶だね。HPがマイナス10に行くと死亡だから(笑) ウニー:熊さんの爪の一薙ぎで、ブラウニーズ達は吹き飛ばされたです(笑) GM:さて、次のターンかな。 ここでPL一同、作戦会議に入る。なんせグリズリーの攻撃は一撃必殺、逆にこちらの最大ダメージのミミルアローは、一撃で倒せるか微妙なライン。やはり全員で逃げた方がいいんじゃないかという話もちらほら……。
アル:「駄目だ! 僕は自信過剰な見栄っ張りだ! こんな熊ごときに負けるわけがない!!」ちなみに、GMは逃亡を前提にしたランダムイベントモンスターだったのだが……。 ミミル:「まぁ、それにあのブラウニーズを熊のエサにして捨て置くのも可哀相だしね」(笑) セシル:「この熊の攻撃はオラが何とかするから、任せるだべ!!」 GM:(コロコロ)……イニシアは6! アル:(コロコロ)……合計でこっちは5。 GM:さて、ウニーが気絶したから、前線にはアルが出て来たんだよね? ならグリズリーは―― セシル:それはこっちも隊列変更でオラが熊の前に行くベ! さらにデュエリストの「プレッシャー」効果で、熊はオラしか攻撃不可能だべ!!
セシル:(コロコロ)……防御はC評価、9点防ぐから19点来たべ。1点残って死んでない(笑) アル:さっきミミルがやった応急手当が無かったら死んでるね(笑) セシル:ああ、確かに!(笑) 次はこっちの番だべさ! (コロコロ)……攻撃はA評価! ダメージは(コロコロ)……18点! GM:毛皮防御(コロコロ)……むむD評価だ。13点防いだ。 セシル:5点しか……。 ミミル:皆、この私の攻撃で駄目だったら引くわよ! BP使って必殺技!「急所狙い」を使用する! ウニー:強いですか? アル:ダメージ判定で、1は6、2は5と計算してダメージを算出するからまさに必殺技。 ミミル:というわけだ(コロコロ)……射撃はよっし! Sランク! GM:こっちは毛皮を使ったので基本の5点しか防げません。 ミミル:(コロコロ)……オウァラ…すばらしい! 37点ダメージ! GM:……オーバーキル1点で丁度グリズリーは倒れた。 一同:『おお〜〜』 セシル:「さすがミミルさん、長い間冒険してきただけあって強いだべ!」 ミミル:「ま、A級ライセンスのミミル=ハミルトンですから! グリズリーだって倒せるものですね! ほーっほっほっほっ(笑)」――って、この笑い方はやばい封印しておこう(笑) アル:ま、そんな栄光の裏で死んでいるウニー達を回復しておこう。応急手当で(コロコロ)……うんA評価! (コロコロ)……14点回復。 ウニー:「助かったです〜♪ ありがとうですアルさん♪」 アル:「ウニー、僕は今日、本物の冒険者の強さを知ったよ」 ウニー:「???」って顔をしましょう。 アル:「やっぱ人生、勉強だけじゃだめだね」(笑) ★15.悪戯インプと朴訥召喚師ゴートさん GM:さて、次のカードをどうぞめくって下され。アル:えっと……『魔方陣:地割れ』? GM:それはイベントですね。地震が起きて地割れが生まれます。ズゴゴゴゴッ! セシル:「そう言えば最近、地震が多いと思ったら……あ、あぶないべ! 地割れが!?」(笑) GM:その通り。「運動神経」C評価に成功しないと、地割れに飲まれてダメージなので。 ミミル:(コロコロ)……ま、余裕でC評価ね。 セシル:……こっちもC評価だべ。 アル:余裕で……無理さ(笑) ウニー:ファンブルです〜♪(笑) GM:失敗した2人、Mサイズの人は4Dダメージ。Sサイズの人は2D。SSサイズの人は1D。 アル:僕は人間だから4Dか(コロコロ)……13点来た。 ウニー:(コロコロ)……6!? 最大ダメージだったです(笑) その後、全員で応急手当をしつつ、もう逃げられたんじゃねーかってくらい時間が過ぎているが、宝石泥棒を探しに次のカードをめくる一行。そして――
GM:では森の中をコソコソと走っていくローブの影を見つけます。さらにその男を先導するように、コウモリの羽を生やした子悪魔が空を飛んでいる。ぶっちゃけインプだ。しかも2人は何か話しているね。――「おい! いったいどういうことじゃ! お前の言う通りに探したが――」って、アルのお父さんって何て名前だっけ? ゲイルでいい?アル:父さんはローゼルです。 GM:「――ローゼルの奴のお宝は見つからないじゃないか!」「馬鹿言うんじゃねーよご主人、話に寄ればローゼルには息子がいるみたいだぜ? きっとそいつが隠してるんだよ」 アル:「父さんの宝? そんなもの持ってたのか?」 ウニー:「あったらウチは大金持ちのはずです♪」 GM:2人の口論は続く ――「息子じゃと? じゃあそやつから聞き出せばよいのか?」『そうだよそう! なんなら誘拐でもしてきて拷問しようぜ!』「いや、でも誘拐とか拷問とかはちょっと……」『馬鹿だなぁ、あの宝さえ手に入れれば、誰もご主人に勝てやしねーんだぜ? いっちょやっちまおうぜ? いややるべきだって!』 「そ、そうか? なら…やっちゃおうかのう」 ミミル:う〜〜ん、なんとなく召喚術師の方がお馬鹿さんというかなんというか……。 セシル:飼い犬に舐められている主人みたいな感じだべ(笑) アル:この際どっちだっていいさ!――「そこまでだ!」と飛び出す! GM:「なんじゃお前は! さてはわしの小屋に忍び寄ってきた輩じゃな!」 アル:「そうさ! そしてお前達がさっきから話しているローゼルの息子だ!」 GM:「な、なんじゃと!?」 ミミル:「悪いけど、これ以上鬼ごっこには付き合いきれないわね」 セシル:「村から盗んだ宝石を、今ここでオラ達へ返すべさ!」 GM:「な、なんじゃと!? わ、わしはゴートじゃ! お前達も名を名乗れ!」 一同:「A級ライセンスの――」「オラは村の宿――」「ブラウニーズの――」 アル:「みんな一斉に言うなよ!」(一同爆笑) GM:「ぬぅ、まとまりのない奴等じゃ(笑) じゃが、とりあえず村の追っ手である事には違い無いようじゃな……じゃが、この宝石達は渡せん!」 アル:「なんでだ!」 GM:「そりゃあローゼルの隠しておった古代帝国時代の遺跡の場所を書いた地図が、この宝石のどれかに入っているからじゃ!」 ウニー:「古代帝国時代の遺跡ですか?」 GM:「そうじゃ、奴の持っているフリスアリスの首飾りに書いてあるはずなんじゃが……これ(インプ)が、村中から宝石をかっぱらってきたせいで、見分けがつかんのじゃ!」 ウニー:「役立たずですぅ!」 GM:インプはゴートの後ろで"ケケケッ"って笑ってる。 セシル:「でも、フリスアリスの首飾りはとっくに盗まれて、きっとその中に入っているはずだべ? なんで見つけてないんだべさ?」 GM:「な、なんじゃと!? おかしい、どれもこれもピカピカに研いたというのに!? どういうことじゃ!」――とインプに聞くと――『ケケケッ、きっとあの息子が真相を隠しているに違いねぇぜ』 セシル:そうだマスター、一応小屋にあった残り半分の宝石は持ってきたんですけど、これにフリスアリスの首飾りは入ってます? ミミル:何!? 持って来たの! ちゃっかりしてるわね(笑) GM:入ってないね。ゴートの持ってる方に入っていると思われるよ。 アル:「ゴート、お前のインプの言うとおりさ、フリスアリスの首飾りは僕が持ってる」――と言いながら、セシルの方に背中越しに、何か宝石を寄越せって手を出す。 セシル:じゃあ一番ちゃっちーのを出すべ(笑) ウニー:あー! それは村の女の子の宝物(笑) アル:女の子の宝物を受け取った(笑)――「これがフリスアリスの首飾りさ。君の持ってるほかの宝石と交換しよう。これが欲しいんだろ?」 GM:「ぬ……お主、なかなか気のいい奴じゃな」 ウニー:馬鹿だー馬鹿がいるですー(笑) GM:と、インプがゴートの耳元で――『騙されんじゃねーよ! あいつ、お前が近寄ったら殺しにくる気だぜ? お前はもう泥棒…犯罪者なんだぜ? 捕まったら処刑されるに決まってんじゃねーか、ケケケッ』 ミミル:あのインプがどうにもキナ臭いな。 ウニー:ウニー暇だからインプやるですぅ!(笑)――『ゴート、大丈夫だぜ、あんな奴等やっちまおう、やられる前にやるんだよ』(笑) GM:おお、なんか楽になったぞ(笑)――「そ、そうじゃよな? わし、負けんよな?」 アル:「ゴート、ここで降参するなら命までは取らないよ」 セシル:「だども、戦うならグリズリーでさえ一発で倒すミミルさんの必殺の矢が飛ぶことになるだ」 ミミル:ビーーンッと弓の弦を引っ張ってましょうか。 GM:「や、やばいのう……奴等強気じゃ……それに降参すれば、処刑しないって言っておるぞ?」 ウニー:(インプ役)『なに言ってんだよ! そんな口車にのんなよ! 今までの奴等を思い出せ!!』 GM:「………………いや、あんまり――」 ウニー:(インプ役)『いただろーが!!!』(一同大爆笑) アル:面白いけどNPCでの漫才はもういいですよ(笑) ウニー:(インプ役)『とにかく! あいつらをやっつけりゃいいんだよ! わかったか?』 GM:「お、おう、わかった」(笑) ウニー:と、言うわけでウニーに戻るですぅ(笑) セシル:「あのインプをどうにかしたい所だべさ」 ミミル:「ゴートとか言う召喚術師はインプさえいなくなれば、説得できそうだしね」 アル:では戦闘に入りましょう! ★16.これで事件は解決です! イニシアチブはアル達が先行。隊列は以下の通り。
GM:槍で受け(コロコロ)……C評価で防御…意外と痛い(笑) セシル:「ゴートさんと話してるんだべ! 横から口を出すんじゃねーべ!」 GM:「うっせぇ! ゴートは面白い奴だ! お前こそ口出すんじゃねー!」 ウニー:攻撃回数を減らすです! ――「召喚術師と召喚獣の関係が、そんな感じなのは違うです!」(コロコロ)……C評価で9点ダメージです! アル:「そうさ、お互い同等の立場……パートナーなんだ!」 GM:皮膚防御で(コロコロ)……カキンと弾いた。 ウニー:でも、これでインプは防御手段が尽きたはずです! ミミル:ここで私の出番ね……「急所狙い」(コロコロ)……C評価。 アル:「ゴート! あんたのインプが死んじゃうぞ? 早く送還した方がいいんじゃないか?」 GM:「う、ううむ、大丈夫じゃ! わしの行動になったらすぐに送還してやるからのぅ!」 ウニー:(インプ役)『それじゃ遅ぇーよ!!』(一同爆笑) ミミル:「問答無用〜!」(コロコロ)……インプに26点ダメージ。 GM:うーん、さすがにそれはインプ消えるな。じゃあインプが居たあたりからフリスアリスの首飾りがシャナリと落ちるね。 アル:インプが隠してたのか!!どこまで性格悪いんだよ(笑) ウニー:意外と弱かったです(笑) GM:……なんで俺は後衛系のインプを前衛に立たせたんだろう……。うぉおおお、今更ながら悔やまれる(涙) アル:マスター気がつくの遅すぎだよ(笑) ミミル:「さぁ、まだやるの?」 GM:「……降参じゃ、じゃから痛くしないで欲しい」(笑) そうしてアルの収穫祭の休日は約束され、ミミルに2000ギルダーの報酬が払われる。ニクソン村の村民は宝石が帰ってきた事に喜び、3日後に行われる収穫祭に向け準備を始めるのだった。
アル:で、宝石泥棒のゴートはどうなったの?GM:「いつか仕返ししてやるー! わしは連れて行かれて処刑されるんじゃー、だ〜ま〜さ〜れ〜た〜!」――と近くの町の衛兵に連れて行かれる。 ウニー:処刑されるですか? ミミル:まぁそこまではいかないでしょうね。でもなかなか出てはこられないと思うわ(笑) アル:でも、召喚術師と召喚獣って、ああいう逆の関係もあるんだね。 ウニー:アルさんももっと真面目に勉強しないと、いつかウニー達に逆転されるです♪ アル:いや、それは無い(一同爆笑) ★17.エンディングです♪ ―収穫祭前夜―
アルは明日の収穫祭で自由に遊べる日となったせいか、前日は猛勉強であった。
そして夜。布団に倒れ込むように寝るアル。 と、君の机に置きっぱなしのフリスアリスの首飾り……その宝石部分に月明かりが反射し、その反射光が部屋の天井に地図のような模様を浮かび上がらせた。 丁度その時、ハンナ母さんのお手伝いを終えて、ブラウニーズがアルの布団に潜り込みに来る。 2人のブラウニーは天井に映った絵に目を丸くする。 「ア、アルさん、アルさん! 起きるです! 大変です!!」 収穫祭の日、アル達にとって新しい冒険が始まる。 六門世界RPGリプレイ 『アルと愉快な仲間達』 了 ★18.今日のPL全員で反省会です! GM:ではお疲れ様でした〜〜。一同:『お疲れ様〜〜』 GM:さて、六門世界RPGをやってみたのですが……感想はどうですか? ミミル:『アーチャー』は強いわね! たぶんレベルが1つ上じゃなくても脅威的だったわよ(笑) GM:確かにそれは思った。それに比べて……(ウニーを見る) ウニー:ウニー失敗したです。召喚獣は難しいです。 セシル:その割には楽しそうにやってたべ?(笑) ウニー:ロールプレイは楽しいです♪ でもデータが決定してたり技能が固定なのが多いので他の人達みたいに、いろいろと技能が振れなかったです。それに―― セシル:それに? ウニー:セッション終了後のレベルアップ作業……ウニーはHTが1点上がっただけで、それで終了です。ちょっと物足りないです。 GM:まぁそういうなって。ブラウニー以外にも成長のしがいがあるモンスターだっているんだし、輝ける鳥ラーなんて、成長すると進化して名称だって変わるんだぞ? ウニー:PCモンスターについては今後に期待です。 GM:はい。では主人公なアルは? アル:今回思いっきり失敗しました。 セシル:? アル:サモナーなのにサブクラスにホーリーオーダーを入れたので、1体しか召喚できず、かつその存在がPCじゃ、このゲームの醍醐味である戦略的な即時召喚が行えませんでした。これは痛いです。 GM:確かにそうだね。ただのホーリーオーダーと化してたからな(笑) アル:やはりサモナーたるもの2体ぐらいは召喚できた方が面白いです。これは断言します(笑) GM:なるほど、これから六門世界RPGをやる人は注意して欲しいって事かな? アル:皆さん、注意して下さい! 召喚をせずにプレイが終わるとちょっと自分の存在価値を疑いたくなりますので(笑) GM:では今日はこの辺でお開きにしようか。PLの皆さん本当にお疲れ様でした〜〜! |