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セブン=フォートレス クラシック
1999年10月4日セッション


盗賊に襲われた神殿を救い、謎の黒い宝石を預かったヴィドル達。
とりあえずシルガの街へ戻る事にするのだが……。

お気楽、極楽の第二段!
にこやかな風と共に、颯爽と横転す!!


紅玉の魔獣

第2話「刺客」



シーン1:キャラの目的

 前回のプレイから一週間。今日の16時半から、第2回のセッションが行われようとしていた。
 しかし、この一週間シナリオを考えながら、GMの私は不思議に思ったことがある。それは……
 『PC達の目的って何だろう?』――
GM:――というわけで、初めにキミ等の生きる目的を教えてくれ。
ランフォード:目的ねぇ。急に言われても困るな。
キース:まったくだ。
GM:いや、そんな堂々と……ほら、キャラクターにも生まれがあればこれまでの人生だってあるんだから、何の為に生きているとか旅をしているって言う目的ぐらいあるでしょう?
ランフォード:う〜ん。
ヴィドル:じゃあ僕から行こうか?
GM:宜しくお願いします。
ヴィドル:僕は前に言った通り、性格を直すために人間界へ来たんだ。正確にいうと親父に追い出されたんだけどね(笑)
GM:さいでした。じゃあ魔族っぽい性格になる為に生きていくんだね。
ヴィドル:いや、それは違う。
GM:違うのかよ!(笑)
ヴィドル:僕は自分の"誠実"な性格が間違っているとは思っていない。間違っているのは親父の方だから(笑) そんなわけで、人間界では自由に生きるのが僕の目的かな。
GM:了解しました。ラフェルは?
ラフェル(←ライトウォーリア改め):修行だ。
GM:修行? もっと詳しく言ってよ。
ラフェル:嫌だ。
GM:おいっ!(笑)
ラフェル:俺は物語に捲き込まれていきたいんだ。だから、あまり話の内容にかかわりたくない。
そう言われてもなぁ……。
GM:えっと……ランフォードは決まった?
ランフォード:ああ。俺は自分の身体を治すために旅をしているんだ。
ヴィドル:ワイバーンに変身できるんでしょ? 便利じゃん(笑)
ランフォード:いや、確かに便利だけど。なんか普通に憧れるんだ(笑)
キース:じゃあ、俺もそれでいいや。
GM:(て、適当な……)
キース:駄目なのかGM?
GM:い、いえ……別に問題無いです。ああ、そういえばライトウォー……ラフェルとランフォードとキースは最初から組んでたけど、どうして知り合ったんです?
ランフォード:知らん。
キース:わからん。
ラフェル:聞くな(一同爆笑)
お、お前等は何様だ!
ヴィドル:幼馴染みとか(笑)
キース:いいねぇ! それ貰った!
ラフェル:良いかぁ?
ランフォード:でも確かに3人とも変な特徴だしな、俺はワイバーン変身、ラフェルは何でも吸収するし、キースは寝起きが強くなって、ついでに火も吐くし(笑)
ヴィドル:ああ、きっと3人とも闇の宗教(S=Fに出てくる悪の組織)の実験体だったんだよ。
GM:確かに! それだとシナリオにも絡めやすい! かつて闇の宗教の実験施設を抜け出し、各々自由に生きてきたけど、最近になって再集合したって事で。
ラフェル:再集合の意味がわからん。無意味だ。
キース:俺の勘だ。また奴等が動き出した……俺にはわかる。
ランフォード:で、寝ると。危険だから(笑)
キース:そう、俺は危険が迫ると寝るから……って駄目じゃん俺(笑)
ラフェル:まぁ、キースが寝るなら危険なんだろう。それで集合した事にするか。
GM:OK、それでは各々の理由もわかった事で第二話のセッションを開始しましょう!

※余談だが、あたりまえのようにディノールのPL(神崎直也)はセッションに来ていない。

シーン2:夜霧の奇襲

GM:では始めましょう。
ラフェル:街に着いたか?
GM:早すぎるわい(笑) そうだな、森を出て1日目の夜。君達はとある宿屋の2階に泊まって、ぐっすり寝ている。
ヴィドル:魔王の息子だしな……スヤスヤと眠っていよう。
キース:普通に寝てる。起されると凶暴になるけどな(笑)
ラフェル:息を殺して寝てる。
ランフォード:無呼吸で(笑)
GM:無呼吸で寝れるわけがあるか!(笑)
ランフォード:しょうがないから、ところどころ息しながら寝てる。
GM:………………。まぁいい、とりあえずそんな深夜。全員知覚でジャッジしてみて、20以上が出ればいい。ただしキースは無条件に失敗。
キース:???
ヴィドル:(コロコロ)……失敗!!
ランフォード:……成功した。
ラフェル:成功。
GM:ランフォードとラフェルは殺気を感じた。起きていいです。そしてうっすらと目を開ければ、ドアの隙間から部屋の中に凄く濃い"霧"が入ってきているのが解る。
ランフォード:木姿変容<フォー・ムア>で、木になる(コロコロ)……発動! ベッドの上に立派な木が1本!
ラフェル:寝ていた時のまま、直立不動に起きあがる(キョンシーのようだ……)。武具を身体から出す。
とりあえず残りの2人を起すより、自分達の身の安全が優先らしい。
GM:了解。そんなにガサゴソ動くなら、さっき失敗した二人ももう1度ジャッジしてみていいよ? 今度の目標は15でいいです。
キース:俺は危険が近づいていると寝てるから自動失敗だな。ZZZ……zzz……。
ヴィドル:(コロコロ)……よしっ成功!――な、なんだこの霧は!?
ランフォード:すると横のベッドの上にはニョキっと木が(笑)
ヴィドル:なんだこの木は!? 燃やすか? 燃やせばいいのか!?
ランフォード:やめて〜〜(一同笑)
GM:――と、そんな馬鹿な事をしていると、霧は部屋の天井まで到達してキミ等の全身を隠す。ルール的には命中・回避・防御に−3の修正がつくから。
ラフェル:殺気は?
GM:廊下の方から近づいて来る。
ランフォード:……木から元に戻るか。ボフンッ!
ラフェル:………………なんの意味があったんだ?
ランフォード:意味なんて無い! 面白いからだ!
ラフェル:意味の無い事をするな!
ランフォード:じゃあションボリする(笑)
ラフェル:いや、ションボリされてもな。
ヴィドル:霧が部屋いっぱいなんだよね? 僕は窓を開けて、(コロコロ)……影翼飛翔<デヴ・ウィン>!! 外へ飛び出す。
※影翼飛翔<デヴ・ウィン>――術者の背中に闇の翼を出現させて飛行状態にする魔法である。
GM:ではヴィドルが窓から外へ飛び出した瞬間!
ヴィドル:なっ!?――って、何?
GM:魔法が放たれます。絶対命中の魔法だから抵抗だけして下さい(コロコロ)……――
ヴィドル:(コロコロ)……バシンッ! と弾いて(ほとんどダメージを受けなかった)――誰だ!!
GM:見れば紫色のローブに笑いの仮面を付けた奴が空に浮いている。どうも、魔法を放ったのはこいつだね。
ヴィドル:にらみつけよう。
GM:一方、ドアの開いた音と同時に霧の充満する部屋の中へも、殺気の元が入って来ます(コロコロ)……ラフェル、回避してみて。
ラフェル:(コロコロ)……避けた。
GM:ラフェルはわかる。入ってきたのは青いマントを着た戦士だ。
ラフェル:刺客か!?
ランフォード:なんのだ?
ラフェル:俺に聞くな!
ランフォード:……じゃあ誰に聞けばいいんだよぅ(←小さい声)
GM:えっと――ここから戦闘ターンへ入ります。
最初のターン。ヴィドルの牽制魔法は紫(紫のローブ)に避けられ。
ラフェルの攻撃も青(青のマント)に避けられるという結果に終わる。
しかしNPCの紫の放った魔法も、青が繰り出したレイピアの一撃も攻撃は外れ、
お互いノーダメージで1ターン目が終了する。
キース:なんだ……うるせぇなぁ……俺の快眠を邪魔するのはどいつだ……――と起きざまにベッド脇の剣に手を伸ばす。

――2ターン目

GM:イニシア! (コロコロ)……(コロコロ)……紫が21! 青が18! どうだ!!
ヴィドル:あまいっ! 僕は24だ!(笑)
GM:なんだと!? そこっ! お前はメイジじゃなかったのか!?
ヴィドル:エクセレント・ウォーリアだっ!(笑) 持っている中の最強魔法をくらえ!(コロコロ)……闇槍<ヴァロス>!!!
※闇槍<ヴァロス>――三本の暗黒の槍が目標に射かける攻撃魔法。命中15 攻撃49。
GM:(コロコロ)……ぐふっ! 1本くらった。よろっとします。
ヴィドル:よろっとだけ? 今ので死なないの!? あの攻撃力を受けて!
GM:紫の奴は答えない。笑いの仮面が、まるで君を馬鹿にしているようだね。そして、紫は自分に回復魔法を唱える(コロコロ)……発動。4ターン毎2D+3回復するから。
ランフォード:回復魔法って事は効いてるみたいだな(笑)
ヴィドル:なら遠慮はしない! 滅べ紫! もう一度だ!(コロコロ)……闇槍<ヴァロス>!!!
※闇槍<ヴァロス>――1ついい忘れたが、4LvのPCが乱発出来るような魔法ではない。
GM:(コロコロ)……今度は2回当たった。
ヴィドル:さすがに死んだだろう。
GM:(コロコロ)……よしっ! クリティカル!!(コロコロ)……6ゾロ!!
ヴィドル:なんだって!
GM:紫はまだ立っている(笑)
ヴィドル:そんな馬鹿な!? ヴァロスを3発くらっても生きているなんて!
GM:馬鹿な!? だと……それはこっちの台詞だ!!! なんでそんな凶悪な魔法をビシバシ唱えられるんだよ!(笑)
ヴィドル:もちろん、そういう風にキャラを作ったからだ(笑)
GM:く、もっと良く見ておけばよかった……仕方ない。紫は最後の行動で普通に回復魔法を唱える(コロコロ)……成功。さて、一方部屋の中だけど――
ラフェル:俺は宿屋の中を通って、外に出る。
GM:了解。
ランフォード:とりあえず……窓際によるかな。
キース:じゃあ俺は攻撃だ!
GM:いいの? 霧のせいで仲間に当たるかもしれないよ?
キース:(少し考えて)いい、攻撃する。
ランフォード:えええ!? まだワシがいるのに(笑)
キース:(やっぱり少し考えて)いい、攻撃する(一同爆笑)
GM:わかった。じゃあダイス振って、奇数なら敵、偶数なら味方ね?
キース:(コロコロ)……奇数だ。
ランフォード:良かった〜(笑)
キース:今の俺は寝起きだから戦闘力が1.5倍だよな?
GM:……はい。そのとおりデツ。
※特徴『寝起きが悪い、その破壊力ゴジラのごとし』――寝起きの5分間は戦闘能力が1.5倍される。
キース:命中は(コロコロ)……18か。
GM:そんな攻撃(コロコロ)……当たらんわ!! こっちの青も、ラフェルを追うように外へ向かうぞ。
キース:チッ! 逃すかよ!!

――それから2ターンが経過、一進一退の攻防が続く中……5ターン目。
 空中にはヴィドルと紫が、地上にはラフェルとキース、それに青い奴が出揃っていた。
 ……え? ランフォード? 彼は今だに宿屋の中にいました。ぶっちゃけ戦っていません。
GM:だいたい出揃ったね。青いマントの戦士がキミ達に向かって問いかけてくる。
――「俺の名は"カイマ"。神殿で手に入れた宝石をこっちに渡してもらおうか」
ヴィドル:ふざけるな! 誰が貴様等に渡すか!
GM:「へっ、早死にしたいのか? どうせお前等にゃあ、あれの価値なんかわかりゃしねーんだ。素直に渡しておいたほうが利巧だぜ?」
ヴィドル:これは神殿の人が命がけで守った物だ。おいそれと渡せるものか!
GM:「……どうやら、死にたいらしいな」――と、今まで喋っていたのは青が良い。再び戦闘に入ります。
戦闘ターンへ戻り、乱戦が始まる。
しかし、ヴィドルはMP回復しかしないし(S=FクラシックはMP集積というルールがあり、自動的に回復するのである)、紫の攻撃はちびちびしかダメージを与えられない。地上においては両者避けまくり、という一種の膠着状態に陥っていた。そして――……
ヴィドル:MPが溜まった!――いくぞ!(コロコロ)……闇槍<ヴァロス>!!!
GM:がー! ついに来たか。え〜と(コロコロ)……か、回復しておいて良かった。し、死んではいない。死んではいないぞ! しかし、紫は背中にあった魔法の翼も消え、地面へと墜落していく。
ヴィドル:2発当てていれば、逝っていたのに!
ラフェル:こっちは青に攻撃だ。(コロコロ)……当たった? ダメージは(コロコロ)……――。
GM:「くっ、まずいな。ここはいったん引くか……」――そう青は言うと、周りに濃い霧が立ち込める。地上にいる人はみんな周りが見えなくなるから。
ランフォード:霧は青の特殊能力?
GM:イエース!
ランフォード:なら両方逃すのもやっかいだ。そろそろ行くか……――宿の窓から飛び降りる! そしてプラーナを使ってワイバーンの翼だけ変化! 墜落していった紫を斬る! 片方だけでも落とす!!
ヴィドル:おお(笑)
キース:かっこいいじゃねーか!(笑)
GM:緑色の光が発せられると同時に、ランフォードの背中からワイバーンの翼がはばたく!
ランフォード:そのままハルバードを振りかぶって、紫に向かって急降下!(コロコロ)……――
GM:駄目だ! そのダメージじゃ倒れる!――紫の付けていた笑いの仮面が真っ二つに割れると、真っ赤な血を撒き散らしながら倒れます。
ランフォード:あと……1人。
GM:やばいなぁ、逃げるのが遅かったかな? ともあれ、まだキースの行動が残ってるけどどうする?
キース:えっ、倒すよ。
GM:わかっていると思うけど……仲間に当たるかもよ? ランフォードは高い場所から見下ろしてたから関係なかったけど、キースはすでに霧に飲み込まれているから。
キース:構わん。
ラフェル:仲間がいるぞ?
キース:敵がいるし。
ラフェル:………………。
GM:いいでしょう。2D振ってこっちの数字と同じだった時のみ、成功。それ以外は仲間に当たる。
ヴィドル:やけにPLに厳しい賭けだ。GMの悪意を感じる(笑)
ラフェル:もう1人ぐらいは逃したいのではないか?(笑)
ランフォード:殺せキース!(笑)
GM:はっはっはっ(コロコロ)……5! 期待値的にも難しいぞ? やめるならまだ間に合うよ?
キース:(コロコロ)……5!
一同:『おお〜〜!!!』
GM:なにぃぃぃ!? うん、ま、まあ、当たり……かな?
キース:よし!(笑)じゃあ、ダメージは……――
GM:「な、なぜ俺が……」――ふっ、死んだよ。ああ、死んじまったさ。
一同:『ウィナ〜〜♪』
キース:よし、戦利品に青が着ていた装備を奪おう。戦士っぽいから何かつけてるはず。
GM:え? 奪うの? 確かに防具としてはブレスト・プレートを着ているけど……。死体から剥がす勇気があるなら、勝手にしていいぞ。
キース:カキカキ――ブレスト・プレートっと(←死体から奪ったらしい)

シーン3:ギルドで"持ってない"

死闘?……から3日後、ヴィドル達はシルガの街へと戻ってきていた。
ランフォード:早いねぇ(笑)
GM:気にしちゃいけない(笑)……さて、街に戻ってきたはいいけど、どうしますか?
ラフェル:探索者ギルドへ行く。
ランフォード&キース:『(頷く)』
GM:ヴィドルは?
ヴィドル:そうだなぁ、街でも散歩するかな。
GM:わかった。ではラフェル達から処理しよう。キミ達が探索者ギルドへ行くと、ちゃんと神殿を助けた契約金が支払われます。
ラフェル:じゃあ受け取った。
GM:そして、ギルドの男の人が聞いてきます――「ところで、神殿で受け取った宝石を見せてくれますか? もしS級やA級クラスの危険な品ならば、ギルドの規定により引き取らせてもらいます」
ランフォード:宝石? そんなものは持ってない。
GM:「そうですか? 神殿の神官様からご連絡があったのですが……」
ランフォード:そんなこと言っても、持ってないしね。
キース:確かに持ってない(笑)
ラフェル:ああ、持ってないな(笑)
黒い宝石を持っているのはヴィドルであった……だからってこれじゃあ詐欺である(笑)
GM:(お、お前ら……)――「おや? そう言えば連絡では、もう2人ほど仲間がいたと聞いているのですが?」
ラフェル:それは何か理由があるのか?
GM:「正式な依頼をお受けになったのはあなた方ですが、協力者という事をちゃんと連絡受けていますので、それなりの謝礼は出しますよ」(笑)
ランフォード:じゃあ呼んで来よう(笑)
結局。ヴィドルが正直に宝石の話しをし――「宝石を鑑定してくれてかまわない」――とすんなり話が進む。この時ばかりは、ヴィドルの"誠実さ"に助けられました(笑)
ちなみに、PC達の出した鑑定の条件は『鑑定する所を自分達にも見せろ』という事だったが……。
GM:「では、宝石を渡してください」――周りには怪しい魔法陣とかがあるギルドの奥部屋です。
ヴィドル:はい、どうぞ――と渡そう。
GM:その宝石を研究員が触った途端――「う、うわわわっつつつっ!!」スパークと共に宝石を取りこぼす。
ヴィドル:ああ、落としちゃだめですよ(笑)
GM:「すいません。今度こそ……うわったたたたっ!!」――とまた落とす。(笑)
ヴィドル:また拾おう(笑)
GM:「おかしいですね? どうも私達には触れられないようです。ヴィドルさん…でしたか? 一つ手伝って頂けないでしょうか?」
ヴィドル:いいですとも。
ラース=フェリア時間で3時間経過……クルッポゥ――
GM:「ふう、やっと終わりましたね」
ヴィドル:それで、何かわかったんですか?
GM:「……それが、確かに強力な魔力は感知できたのですが、その他は全くと言って解らないのです」
キース:解らない?
GM:「はい。これ以上詳しいことは専門の鑑定士にでも頼まなければ……。そこで、折り入って頼みがあるのですが」
ラフェル:なんだ?
GM:「どうもこの宝石を持てるのは、ヴィドルさんだけのようですし。できればその鑑定士の所に行って、鑑定して貰って来て欲しいのです」
ヴィドル:わかりました。そういうことならしょうがありません。(←正義の味方)
GM:「本当ですか! そう言ってもらえると助かります」

シーン4:果たし状

ギルドの依頼を受け、鑑定士の元へ向かう一行(1週間かかるらしい)。
その道程も中程まで来た時のことだった……――
GM:君達が宿屋で朝目覚めると、机の上に1通の手紙(?)のような物が置いてあります。
ランフォード:なんかあるぞ? 見てみよう。
GM:手紙には、こんなことが書いてある。

          『          果し状
          神殿から黒き宝石を持ち去った者達よ。一対一の決闘を申し込む。
          期日は明日の正午、○●の花畑にて待つ。
          我との勝負に負けたなら、黒き宝石を潔く渡してもらう。    "エンマ" 』

ヴィドル:果し状!?
キース:無視しようか。(笑)
ラフェル:そうするか。
ランフォード:しかし1人で敵が現れた所を、みんなでヤルっていう手も(笑)
一同:ギャアギャアギャア………(笑)
どう聞いても頭の悪い盗賊団の作戦会議である。
GM:決まったぁ? 決闘はすることにしたの?
一同:もちろん(笑)
GM:では次の日。30分ほど前に、君達は決闘の場である○●の花畑へ着いた。
ヴィドル:30分前か……暇だねぇ、花でも詰んでいるかな(笑)
ランフォード:俺も詰んでいよう(笑)
キース:……寝てる。
GM:(決闘前なのになんなんだ、この抜けた雰囲気は!)……ラフェルはどうする?
ラフェル:花を食べる(一同笑)
ヴィドル:な〜ぜ〜に〜!(笑)
ラフェル:いや、あと、4キロ程食べれるし。
ランフォード:4キロも食べるの!? (一同爆笑)
ラフェル:いや、食べはしないぞ。

――そんなこんなで約束の正午である。

GM:寝ているキース以外は知覚で振ってみて? 15以上で気がつく。
ヴィドル:(コロコロ)……失敗。
ランフォード:……こっちも失敗。
ラフェル:成功。
GM:なら、花を詰むのに夢中になっている2人は気がつかない(笑)。ラフェルは見る、いきなり赤い鎧を着た男が花畑に現れるのを!
ラフェル:貴様が"エンマ"か?
GM:「いかにも。我と勝負する者は誰だ?」
ヴィドル:この僕が相手だ!!(←やけに嬉しそう)
GM:なに〜! ヴィドルだったのか!?――「ほう、貴様か……いいだろう、さあ剣を抜け!!!」
ヴィドル:剣は使わん!(笑)
GM:「なんだと……ふざけるな! 剣を持たぬ相手となど、勝負できるか!! 出直して来い!!!」……と言って、エンマは消える。
一同:…………………。
ヴィドル:なんだそりゃー!!!(一同爆笑)

――次の日の朝。

GM:次の日の朝です。宿屋の机にまた手紙が乗っています(笑)
キース:まさか……(笑)
GM:その期待は裏切ってない。中を読むと、

          『          果し状U
          神殿から黒き宝石を持ち去った者達よ。一対一の決闘を申し込む。
          期日は明日の正午、○●の草原にて。
          我との勝負に負けたなら、黒き宝石を潔く渡してもらう。
          ただし、勝負の対象者は武器を所持した者のみとする。     "エンマ" 』

ヴィドル:
これで、ブロード・ソード代とか置いてあったら最高なのに!(一同爆笑)
ラフェル:さて、どうするか?
ヴィドル:そんなの簡単さ。えっと――(ゴニョゴニョゴニョ……)
一同:(一同爆笑)
※この時、GMは席を外させられていました。
GM:……さて、もういいかな?
ヴィドル:十分。じゃあ指定の場所に着いた?
GM:じゃあ、指定の草原へ着いた。
キース:今度は寝ない。そのほうが面白そうだ(笑)
ヴィドル:そうだな……今日は雰囲気的にも真面目に待っている。もちろん剣を腰に下げています。
GM:では正午です。ヴィドルに向き合うようにエンマが現れる。薄っすらとプラーナを解放しているのが見えるね――「どうやら、今度は剣を持ってきたようだな」
ヴィドル:片手で剣を抜いて……こんな物無くても勝てるんだけどね。
GM:「言ってくれるな……いざ。勝負!」――イニシア……11!?(←ファンブルした)
ヴィドル:(コロコロ)……こっちは24! 僕からいくぞ!!(コロコロ)……闇槍<ヴァロス>!!!
GM:なんだと〜! 結局それじゃねーか!!(一同笑)――(コロコロ)……くう、ま、まだまだぁ。次はこっちのば――
ヴィドル:まだこっちだよ。敵はイニシア11でしょ? 僕の2回目の行動は14だからこっちのほうが早い――と、いうわけで。(コロコロ)……闇槍<ヴァロス>2発目!!!(一同爆笑)
GM:その瞬間、エンマを赤い光が吹き上げ、闇色の魔法槍から身を守る。次こそこっちだよね?
ヴィドル:OK……しっかし、見た目戦士系だけあってHPが高いのか、タフだなぁ。
GM:ではエンマの番です――「き、貴様、なかなかやるな」と言うと、それを捨てゼリフに消えいきます(一同爆笑)
ヴィドル:な、な、なんだったんだ〜!!!(笑)
GM:ふむ、時間も来たし、今日の所はここまでにしておきますか? お疲れ様でした〜(笑)
………………………………………………………………………………………………

 暗く、そして静かな闇の中。淡々とした声が響く。
 いるのは2人、ゲンマとエンマ……。
ゲンマ:どうしました? アレを手に入れてくるのではなかったのですか?
エンマ:少々侮っていた……だが、次は必ず。
ゲンマ:次……ですか。
エンマ:ああ。次だ――ところで、カイマはどうしたんだ? 
ゲンマ:カイマは……滅びました。
エンマ:なにっ!?
ゲンマ:ふっ、何を気にする必要があるのですか?たかが駒でしょう。
エンマ:だが、あいつは我等と共に……。
ゲンマ:さて……今度は彼にでも動いてもらいましょうか。

次回予告

 ラフェル:120だって!?
 ランフォード:くっ、またあの魔法か!!
 キース:とにかく、剥がしてみよう。
 ヴィドル:絶対に……取り戻して見せる!!!

 黒い宝石の正式名称決まる!
 無敵のNPC現る!? そのときヴィドル達は……!
 手紙の戦士・エンマの行方は?

 次回 『奪われた宝石』 を、お送りいたします。

紅玉の魔獣
第2話「刺客」

プレイ終了後におけるGM日記

 あれっ? おかしいな。どうもカイマが死んでしまったらしい……しかも、ブレストプレートをキースに奪われて。どうしよ。最後の方ではエンマを死にそうになったし……ヴィドルの闇槍<ヴァロス>を何とかしないと、また死人が増えてしまう。そうだ! 今度は死んでもいい奴を出そう。そうすればパスパス死んでも気にならない。次回は、ランフォード達が改造された研究室に行って欲しいから、"実験に失敗し暴走した魔獣"なんてのを出してやる。口から酸を吐いたり、実験体だから毎ターン回復したり……ふっふっふ……次回が楽しみだなぁ♪

NPC敵キャラ紹介
名前:カイマ
クラス:ライト・プリーストLv0 属性:海
性格:高慢なふりして、実は頼りない。
完全装備状態(闘気組み込み済み)
命中:14 回避:14 攻撃:20 防御:24 魔道:22 抗魔:22 錬気:10 INSV:12
HP=45   MP=55
プラーナ 内包値:50 解放値:16 維持値:26 闘気:9

武具=ソフトレザー・ブレストプレート・鉄ショルダー(片)・青いマント・レイピア
特徴:属性攻撃力=直径・魔導力×2に霧が立ち込める。霧の中の人は命中・回避・防御に−3される。

総合クラスLv6 プリーストLv6
特殊クラス・ライトプリースト解説
ライトウォーリアとプリーストの戦闘能力修正を持つクラス。弱点は成長コストが、2つの内、高い方へとなってしまい。まるで上級クラスのごとき高コストになってしまうところ。

解説:ゲンマ・エンマと共に、三人衆の一人だった。時々出てきては戦い、属性攻撃の<霧>にまぎれて逃げるはずだったのだが……寝起きの悪い人にばっさり殺られてしまった。

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