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セブン=フォートレス クラシック
1999年10月11日セッション


黒い宝石を狙って襲ってきたカイマ・エンマを撃退したヴィドル達。
やつらは一体何者なのか!
黒い宝石がヴィドルしか触れないのはなぜなのか!?
そして……ついに出てくる強いヤツ!

3人の過去が明かされる第3段!
声をあげてみんなで笑え!!


紅玉の魔獣

第3話「奪われた宝石」



シーン1:みんな眷属だった!?

さて、私は困っています。
GMが困る原因ベスト5のうち1つ……そう、シナリオを考えて無いのです。
まぁ前回やりながら思っていた事をそのまま続けてみようと思いつつ……どうなることやら。
GM:さて、これより第3話を始めます。えっと……確か、鑑定士の所へ向かっている途中だよね?
ヴィドル:そうだったと思う。
GM:ではテクテクと君達が歩いていると――「ヴィドル様〜!」と言う声が後ろから聞こえてくる。
ヴィドル:……その声に聞き覚えは?
GM:君はある。他の人は無い。
ヴィドル:奴か……これは無視して歩こう。
GM:「ヴィドル様〜! お待ち下さい〜!」
ヴィドル:振り向かずに手でも振っておこう。
ランフォード:ヴィドルに聞く――なんか呼んでるよ? アレ誰? 知り合い?
ヴィドル:なにを言っているんだランフォード、さあ、先を急ごうじゃないか。
ランフォード:そうなのか?(笑)
GM:と、ヴィドルの真後ろから――「ヴィドル様〜なんで待ってくれないのです」
ヴィドル:僕は手を振ったぞ――そのまま歩きながら。
GM:すると声の主は、くるっと前に回って――
ヴィドル:じゃあ、くるっと後ろに回る(笑)
ラフェル:ちなみにどんな奴?
GM:ビシッとタキシードを着こなしたお爺さん執事だね――「ヴィドル様。ちゃんと魔王様の言いつけ通りやっておりますか?」
ヴィドル:ああ、しっかり3度の飯は食ってるさ(笑)
GM:「違います! 何をおっしゃっておるのですか! そんな事を心配する魔王なんておりません!!」
ヴィドル:違ったか?(笑)
GM:「当たり前です! 魔族たる者、人間達を殺して――」
キース:それ、大声で言っているのか?
GM:もちろん(笑)。
キース:おぉ。ヤバイ奴だな(笑)
GM:「ところでヴィドル様。周りの3人は何者ですかな?」
ヴィドル:んっ? ああ、人間界の暮らしに慣れようと思ってな。彼等はその手助けだ。
GM:「ほぉ〜う?」――と執事のお爺さんは3人を疑わしげに見ます。
ランフォード:俺はこういう者です――とバサバサバサ(笑)(←ワイバーンの翼を出したらしい)
GM:「うおぉぉぉぉ!! ヴィ、ヴィドル様! あの方はもしや、人間ではなくて我々の眷族ですかな!?」
ランフォード:にやり(笑)
にやり……じゃない。
ヴィドル:なに? 人間とはそういうものではないのか?(笑)
GM:「なっ!? 何をおっしゃりますか! 人間とはもっと脆弱な生き物です! あのような翼など生えません!」
ヴィドル:そうか、人間もなかなか我々に似ていると思っていたが……あ、じゃあ、人間とはアレか、鉄とかそういう物をよく食べる――
GM:「そうそう、鉄とかをよく食べる……っわけないでしょう!!」(笑)
ヴィドル:あれ? じゃあこっち(ラフェル)も人間じゃなかったか(笑)
GM:「あなた、そんな事ができるのですか!?……眷族がもう1人」
ラフェル:………………。
ヴィドル:なら、人間とは寝起きにとんでもない力を発揮する奴か?
GM:「まあ、確かに火事場の馬鹿力と言うのは、聞いたことがありますが……」
ヴィドル:じゃあ1人キースは人間なんだね。
キース:よし、火を吐こう――その執事に向かってボウッ!!(一同笑)
GM:執事の頭がちりちり焼けて――「うおお! あなたも眷族でございましたか……ヴィドル様もなかなか良いお仲間をお連れでいらっしゃる。これだけいれば、人間を狩るのも楽なことでございますな」
ヴィドル:彼等は人間じゃなかったのか(笑)
キース:ところで魔族って何だ?――プレイヤー的に質問だ。
GM:んっ? それもそうだね、【知力】のジャッジで15以上だったら知っている事にしよう。
ランフォード:(コロコロ)……あ、ダメだ。
ヴィドル:……よし、知ってる!
GM:あんたは知ってて当然だ。
ラフェル:(コロコロ)……知らん。
キース:……ファンブル(笑)
ランフォード:はっはっはっ! みんな知らないらしいね(笑)
GM:あんたら、わざと失敗しとらんか?
ランフォード:さあ(笑)
GM:「ところでヴィドル様達は今何を? もちろん付近の村を襲いに行くのでございますね?」
ヴィドル:うむ、近いのだがなぁ――(ラフェル:近いか?(ボソッと))――実はカクカクシカジカで、鑑定をしてもらうんだ。
GM:「ほう、確かになかなか強い魔力を感じますな」
ヴィドル:あげないぞ。
GM:「いえいえ、そんな。ヴィドル様の物を頂くなど!」
キース:お前名前は?(←突如聞いてきた)
GM:えっ?
ヴィドル:ああ、僕も知りたいな――お前、名前なんだっけ?
GM:「ヴィ、ヴィドル様。わたくしの名前をお忘れですか!?」
ヴィドル:いや、でもほら前に会ったのは40年前だし……(笑)
GM:「そんな、たかだか40年ではありませんか!」――で、なんて名前がいい?(GMは決めてなかった)
ヴィドル:僕に聞くな。
ランフォード:執事らしい名前がいい!
ラフェル:……れば(←よく聞こえない)
GM:レバー?
ラフェル:いや、振れば?
GM:フレバー? じゃあフレバーと言うこと――
ヴィドル:ちが〜う! ダイスを振ればって言っているんだ!(笑)
GM:あ、ああ(笑)。ダイスのことね(この時使っていたマスタースクリーンには、ダイスの目に対応した50音表がついていた)じゃあ(コロコロ)……33…『ム』。43…『ロ』。もう一つ?(コロコロ)……25…『ノ』…『ムロノ』になった。
ヴィドル:じゃあムロノでいいや。ところでムロノ、お前一体何しに来たんだ?
GM:「はい。話せば長いことですが――(ヴィドル:長いならいいや)、じつは、魔王様にヴィドル様が――(ヴィドル:だから、いいって)ちゃんとやっているか見て来いと言われまして」
ヴィドル:長い話は聞きたくないからな(←1人聞いていなかった。)
ラフェル:うん、短いな。
ランフォード:ああ、短かったな。
GM:(笑)
ヴィドル:まあ、僕等は先を急ぐから。
ラフェル:魔族なら余計短いはずだ。寿命が長いからな(←しつこい(笑))
ヴィドル:ムロノ、僕は1人で大丈夫だし何も問題は無い。じゃあ、また会おう。魔界で――とムロノを置いて出発。
GM:「ヴィドル様も、魔族の本分を忘れずに――」
ヴィドル:無視無視(笑)

シーン2:鑑定士の家で

その家は大きな丸太小屋と言った様相だった。太陽はすでに頂点を過ぎ、場所が場所ならおやつの時間である。
GM:ではヴィドル、ランフォード、キース、ラフェルの4人は鑑定士の家に到着しました。
ランフォード:どんどん!(←戸を叩く音)
GM:「誰じゃ」――と家の中から声がする。
ランフォード:ワシじゃ。
GM:「開いておるぞ」
ランフォード:お前こそ誰じゃ(笑)
GM:ほんとにやるの?
ランフォード:いや、冗談じゃ。(笑)
その後、普通に家の中へ入り鑑定士のお爺さん62歳(ダイスによる)に宝石の鑑定を説明する。
しかし、どうやら『シルガ』の探索ギルドから先に依頼の手紙が届いていたらしく、話はとんとん拍子 で進んで行く。
ヴィドル:では、お願いします。
GM:「うむ。まかせろ! わしに鑑定できない物は……無くもないが、たいがいはある」
ヴィドル:うん。……ん? 無くもないが、鑑定できない物はたいがいあるのか。じゃあ、たいがい鑑定できないじゃないか!(一同笑)
ランフォード:この、役立たずが〜!(笑)
GM:「気にするな(笑) 言葉のあやじゃ」
ラフェル:ここは言っておく――この爺さんボケてる、やめといた方がいい。
ランフォード:ああ、確かに(笑)
ヴィドル:まあ、いいじゃないか。ダメだったらダメで別の方法を探せば良いんだし(笑)――と黒い宝石を渡そう。袋に入っているけどね。
GM:「これが謎の宝石ですか」――とお爺さんが見ると共に横から――「これがヴィドル様の言っていた物ですか」とムロノの声が。
ヴィドル:馬鹿者! 人の家に入る時はちゃんとノックしろ! やり直しだ!!
GM:「は、はあ」――ムロノはすごすごと出ていく。
ランフォード:じゃあ、ドアに駆けよってコロコロ……よしっ。木に変化した。ドアが開かないように塞ぐよ(笑)
GM:トントン……ドアの向こうから音がする。
ヴィドル:はいはい。
GM:「何をなさっているのですか、ヴィドル様?」――ヴィドルのすぐ横にいます。
ランフォード:はぅあ!?(笑)
ヴィドル:相手の返事を待ってから入らんか!!
GM:「まぁまぁ、そんなことはお気になさらずに」
ヴィドル:……君の行動は随時チェックしておこう(笑)
GM:「そんな!? どうか魔王様には……。」
ヴィドル:伝文発送紙で"ムロノ失格"って書いて使う(笑)
GM:そんな、ひどい(笑)……まあ、いいや。取り残されていた鑑定士のお爺さんが――「そろそろ、いいかのう?」
ヴィドル:ああ、いいですよ。
GM:「では、この大きなお盆に袋を乗せて……」――鑑定士のお爺さんは、宝石の入った小袋をお盆に乗せて家の奥へと行きます。時間がかかりそうですね。
キース:暇になるなぁ……俺は寝るか。
ランフォード:いやいやいや、それは起すから。寝させないから(笑)
ラフェル:寝させない……(笑)(←なんか笑ってる)
ヴィドル:僕達もここで休んでいよう。
GM:「ヴィドル様、奴は倒さないのですか?」
ヴィドル:……なんでもかんでも、倒せばいいっていうものではない。
GM:「確かに…恐怖に引きつらせてから殺すのが通ですな」
ヴィドル:それは根本的に間違っている。どうやらお前には教育が必要だな。
GM:「何をおっしゃいますヴィドル様!? それこそ魔族の本分ではないですか!」
ヴィドル:はぁ……いいかムロノ――。
結局キースはぼうっと椅子に座って、ランフォードは眠り(←キースを起しておきながら)。ラフェルは適当に部屋を物食。ヴィドルもムロノと言い争いながら、かなりの時間が経つ。
GM:知覚でジャッジしてみて? 15でいい。
ヴィドル:(コロコロ)……ああ、ダメ。
ラフェル:1ゾロ……1足りない。
キース:クリティカル……26。
ランフォード:17成功! でも木のままで寝ているからダメ。
ラフェル:役に立たん。
GM:えっと……わかった人は部屋の向こうで短い悲鳴と誰かが倒れた音を聞いた。
キース:……あ、俺か――みんな、向こうから悲鳴と人の倒れる音がしたぞ!
GM:「――何をおっしゃいますヴィドル様!……」(口論が続いています)
ヴィドル:――だからお前は、いったいいくつになったんだ!!(口論が続いています。)
キース:……執事に火を吐く(一同爆笑)(コロコロ)……ダメージは37点。
GM:じゃあムロノは、ボッと消し炭になる。
ヴィドル:日ごろの鍛錬が足りないからだ。
GM:「ヴィドル様冷たい…」――っていう声が聞こえたような気がした。(笑)
ヴィドル:気がしただけね(笑)
ヴィドル達が部屋の奥へ入って行くと、そこには血を流して倒れている鑑定士のお爺さんがいた。ちなみに、ランフォードは木のまま行こうとして、部屋に入れず元に戻ったりもしていた。(ってか……木って動き回れたんだ……)
GM:さらに、黒い鎧の男がダムダムダムダムっと(ランフォード:えぇ!)影跳躍<ダーム>で、逃げて行く。
ランフォード:ああっ、びっくりしたぁ(笑)
GM:どうした?
ランフォード:一瞬さぁ、黒い鎧がバスケのボールをダムダムダムってやってるのを想像しちゃって(一同爆笑)
キース:怖いわ!(笑)
GM:とりあえず、鑑定士のお爺さんは死んでない…詳しく言うと重傷だ。
ヴィドル:重症治癒!……成功!
ランフォード:ファンブルするんだ!
ヴィドル:まかせろ!!(一同爆笑)
待てぃ! そこでファンブルしたら爺さん死んでまうわ!!
ヴィドル:(コロコロ)……ちっ! 13点回復。
GM:お爺さんは復活して――「た、大変じゃ…あ、あれを盗られた……」――さらにキースは眠くなる。っていうか寝た。
ヴィドル:どうしたキース!?
ランフォード:起こしたら駄目だ! 寝起きの5分は無差別だし(笑)
ヴィドル:んな〜、それはわかっている。それはわかっているが(笑)
GM:鑑定士のお爺さんが――「なんで起こしちゃいけないんじゃ?」
ランフォード:わかった、起こすのはお爺さんにまかせた(笑)
ヴィドル:ところで、キースが寝るとなんかあるの?
ランフォード:……危険が迫ると寝る。
ヴィドル:な〜に〜! 周りに注意しないと。
GM:どうやって注意するの?
ヴィドル:プラーナを解放してる。
ランフォード:(コロコロ)……森隠身<ロルフェール>で透明になってる。
キース:寝てる。
ラフェル:………………。
GM:全員家の中にいるのね? じゃあ、ドカ〜ン! という音と共に、この家に3本ほどの闇槍<ヴァロス>が打ち込まれる! 大穴が開いたね。
ランフォード:精神を集中したまま外へ出る。
ヴィドル:僕もだ。
GM:キースはお爺さんに起こされていいぞ。
キース:そう?
GM:ちなみに、目の前にいるのは鑑定士のお爺さんだ。
キース:そんなモン、とりあえずどける。ボーンッ!
GM:お爺さん吹っ飛ぶ!ドーン!!
ヴィドル:逝っちゃった。
ランフォード:逝っちゃった。
GM:死んで無いぞ……重傷だけどな(笑)

シーン3:紫再び

この後、ヴィドル・ランフォードは外へ行き、キースは寝起き、ラフェルはお爺さんの元へとそれぞれ向かった。そして、外へ向かった2人はそこにたたずむ3人の傭兵と、ボスらしき黒騎士。そして、笑いの仮面をつけ紫のローブを着た男と対面する事に……――
ヴィドル:紫ローブ!――あいつ、生きていたんだ。
GM:黒騎士がなにやら紫に言うと、またダムダムダムっと(笑)消えていく。『後は任せた』みたいなことを言ったっぽい。そしてキミ達に向かって3人の傭兵が向かってくる。戦闘ターンに入ります。
 まず初め、紫が直径数メートルの魔法弾(時空震雷<ヴァルヴォード>)を放つが、透明だったランフォードと闘気法を使ったヴィドルには当たらず、家の庭先に巨大なクレーターを作るに留まる。
  その後、ヴィドルが影翼飛翔<デヴ・ウィン>を唱えて空中へ離脱、魔法弾の射程から逃れると
ランフォードは術を解き1人標的となる。(まあ、ファンブルして集中が解けただけだったりするが(笑))
GM:ちい、空に逃るか! しか〜しまだザコ3匹がいる。姿を現したランフォードに向かって(コロコロ……2・2・3!?)命中が、17・17・18。
ランフォード:それは避けたぞ。……ほら。
キース:今回は外へ出て終わり――ウルサイぞ!!!
ランフォード:鬼神降臨(笑)
ヴィドル:僕は空にいるから安全(笑)――普通に戦うか……紫中心に(コロコロ)……暗黒招減<ヴォルラム>成功!!
注)暗黒招減<ヴォルラム>相手の抗魔力を数ターン−5する。球状5メートルだったりする。
GM:「…………」――うん、紫の抗魔力が下がった(コロコロ)……ついでにザコも下がった。では家の中のラフェル。
ラフェル:お爺さんを回復……(コロコロ)……ああ、回復してしまったよ(←残念そう)。
GM:こら! 事故を装って殺すな!!
ヴィドル:結構出て欲しいよね。ファンブル(笑)
ラフェル:まったくだ。俺はファンブル値が10だから、出ていれば死んでいたものを。
ヴィドル:残念だよ。
プレイヤー達よ、せっかくのNPCを合法的に殺そうとするな……
GM:お爺さんが――「おおっ、すまない。それより外のやつらを助けた方がいいんじゃ……」
ラフェル:ああ、解っている――外に行くか。
次のターン。
 紫が時空震雷<ヴァルヴォード>をランフォードとキースに放ち。ヴィドルが闇槍<ヴァロス>を紫に
(もっとも、ファンブルなどをしてかなり泣いていたが。)発動。ザコ達は前線に出ているランフォードと
キースに攻撃するが回避される。
 そしてキースが紫に重症1歩手前までダメージを与えると、紫は次の行動で回復魔法を唱える事にし――
GM:回復は次のターンだ! ここは決めておく! 最後の1発(コロコロ)……時空震雷<ヴァルヴォード>発動!! ランフォード、キース、出てきたラフェルもまとめてだ!
ランフォード:(コロコロ)……だめだ! プラーナが尽きて剣技が使えなくなった!!
ラフェル:……クッ痛い。
キース:当たり。
ヴィドル:ん? GM……ランフォードとキースを含むって事は、ザコのNPC傭兵達もまきこむんじゃないの?
時空震雷<ヴァルヴォード>……球状4メートル。
GM:!?(コロコロ)……がぁ、傭兵の2人が消滅した〜!(一同爆笑)
結局、MPの尽きかけた紫と、残ったザコ傭兵1人ではジリ貧は避けようも無く……――。
ヴィドル:いくぞ闇槍<ヴァロス>!!……1発だけ命中……ダメージ52。
GM:(コロコロ)……ザコ死亡。
ランフォード:紫に攻撃行くぞ!(コロコロ)……命中31!(コロコロ)……ダメージ35!!!
GM:その攻撃で紫はゆっくりと倒れる。戦闘は終わりだ。

――戦い終わって……

GM:そうだ、実験体3人衆の中で黒騎士を見た人がいたでしょう?
キース:お爺さんが倒れていた時見た。
ランフォード:黒騎士が紫になんか言って逃げる時見た。
GM:ではその2人は知力の目標値5でジャッジしてみて?
ランフォード:(コロコロ)……わかった。
キース:(コロコロ)……俺も成功。
GM:キミ達はわかる。昔、闇の宗教の研究所で実験体にされていた時、そこで1番偉かった人だ。
ランフォード:奴は!?――とか言ってみる(笑)
キース:いつも白い鎧着てたのに、なんで今日は黒い鎧を着てたんだろうか……?
ラフェル:(ボソッと)イメチェン。
ランフォード:なるほどイメチェンか!(笑)
イメチェンでどうする。
GM:「やっぱり、そうなのですな」(←みんな誰が出てきたのか、GMの口調だけで解った)
ヴィドル:最近の若い者は……
ラフェル:お前も十代だ(←ボソッと)
GM:「まったくですなヴィドル様」
ヴィドル:……つうか、お前も見習え。いつもいつも同じ服着おって!
GM:「な、このタキシードのどこがいけないのです!」――とムロノは主張します。
ヴィドル:あのさぁ………………もう、それ見飽きた(笑)
GM:「なんと、ヴィドル様の口からそんな言葉が出るとは……うおおぉぉぉぉ!」――と走り去っていく。
ヴィドル:ああ、ちょっと言いすぎたか(笑)
この後、MP・HPなどの回復がギャアギャアと続き……――
ランフォード:そうだ、紫の仮面を剥がしてみない?
GM:剥がす? でも思いっきりやっても剥がれないよ。
ラフェル:かまわん。どうせ死んでいるのだ。
キース:甘いっ、貸してみっ!(←筋力25)
GM:なら、一気にビリビリって顔の皮ごと剥がれる(笑)
ラフェル:それは……惨いな。
キース:やれと言ったのはリーダーだろうが(笑)
ランフォード:あ、そうそう。首切り離しとかなきゃな。
ラフェル:それはある。
ヴィドル:なんで、皆それを知っているんだぁ!?(笑)
ランフォード:昔、不死身の化け物は首を切り落とさなきゃ死なないって言う話を聞いたんだ(笑)
注)ヴィドルの特殊能力『不死身』は、死んでも生き返るというものである。しかし、首を刎ねられると完全死してしまうのだ。このことをヴィドル以外のPCが知っていることは、ヴィドルが魔族化してPCの敵になった時、非常に意味を持ってくる。
GM:え〜皆さん、そろそろ鑑定士の話を聞いてくれんかね?
ヴィドル:まあいいでしょう――で、鑑定の結果はでたのですか?
GM:「うむ……わしが鑑定した所、あの宝石は"黒魔晶"という代物じゃな。十六神王時代に様々な儀式……と言っても、そのほとんどが邪法じゃが……に使われたアイテムじゃ。その効果は、魔力を無限に吸収するそうじゃが……ふむ、それ以上のことはさすがに解らなんだ」
ヴィドル:どうして、僕しか触れないのか。その辺りのことは?
GM:「冥界……というのを知っとるかな?」
ヴィドル:地元。
GM:「ま、まあ、黒魔晶というのは、元々冥界に在った鉱石でな、瘴気に慣れた者ではないと触れぬのじゃ」
ヴィドル:そう言えば、そんな名前聞いたことがあったような……。
GM:今は魔王(ヴィドルの父)が管理していて、盗っちゃいけないことになっています。
ヴィドル:ふん、あいつの管理も甘いからな。
GM:「わしが、言えることはそれくらいじゃな」
ヴィドル:まあ、奪われたのはしょうがないとして…取り返す手段でも考えましょう。と言っても、奴が向かった先がわからないしなぁ。
ラフェル:1度、ギルドに連絡しておきたいのだが……。
GM:「それなら、わしがしておこう」――そうだ、借金は1シナリオ終わるごとに2倍に膨れ上がるから。
ラフェル:聞いてないぞそんなこと。
GM:そうだった?
ラフェル:今……借金……120。お前払え(←鑑定士に言っている)。
GM:「そ、そんな……(ちょっとだけラフェルと言い合いになる。だけど結局……)……仕方ない。おぬしの借金はわしが肩代わりしておくから……まあ、お前さんには命も助けてもらったからのぅ」
ラフェル:今持っているだけは渡そう。
GM:「ところでどうする。今日の所はわしの家に泊まって行くかね?」
ヴィドル:そうさせてくれるなら。それで。
GM:「4人ぐらいなら何とか泊めれるからのぉ」
ランフォード:4人ぐらいなら……ね(←もう先読みしている)。
戦いが終わり一息つく一行。とりあえず鑑定士の家で今日は休もうと言う事になった。

シーン4:作戦会議

GM:そうだ。ちょっと聞きたいのだけど。家にはどういう順番で入るの?
ランフォード:(コロコロ)……(←いきなりダイスを振り出す) 3。
キース:……1。
ラフェル:2。
ヴィドル:そのままの順番でいいか……5。じゃあ、ムロノはコロコロ……2! 早いな(笑)
GM:では、ランフォード・キース・ラフェルと3人入ったところで、鑑定士のお爺さんがヴィドルを止めます――「んん? もう4人入ったはずじゃが、なんでお前さんがまだ入っていないんじゃ?」(笑)
ヴィドル:…………ムロノ…ちょっと来い(笑)
GM:「はい? なんですかなヴィドル様」――白いタキシードなムノロが、お茶を啜りながら返事する。
ヴィドル:ん〜、お前に頼みたいことがあるんだ。
GM:ムロノはツツツっと、そっちに歩いていくよ。
ヴィドル:さっき言ったことを覚えているかな?
GM:「もちろんですとも! 見てくだされ、この白いタキシード!!」
ヴィドル:タキシードをやめなさい!! ここに2GPある(日本円で約2万円)。これで街に行って別の服に着替えてきなさい。これはれっきとした任務だ、失敗は許されない。
GM:「まぁ、ヴィドル様にそこまで言われては断れませんな」――ムロノは走ってどっか行っちゃう。
ヴィドル:これで数は合いましたね(笑)
GM:この日はゆっくり寝てくれ。別に何も起こらないしね。
「〜全快!」との声や、消しゴムでゴシゴシ消す音が続く。そして、次の日の朝……ちゃんと起きたのはヴィドル・ランフォード・ラフェルの3人。――寝起きの悪いキースは寝坊していた(しかも、誰も起こそうとしない……(笑))
GM:朝です。みんなの前には朝御飯が並んでいます。
ランフォード:お味噌汁を……。
ヴィドル:あれ? キースが来ていないなぁ(←わざと)。
GM:「そういえば、そうですなぁ。ヴィドル様。……がつがつがつ。」
ヴィドル:……服装は?
GM:ふむ(笑)。今度はグレーのタキシード。
ランフォード:またか〜(笑)
ヴィドル:………………。
GM:「キース殿はどうしたんでしょうなぁ?……がつがつがつ」
ヴィドル:……ムロノ、キースを起こしてきてくれないか?
GM:「はい、お安いご用ですとも」――ムロノがキースの寝ている部屋に入って行った(笑)
ヴィドル:鑑定士さん、鑑定士さん。紙と書く物をもらえませんか?
GM:(?)「……いいですけど、何を書くのですかな?」
ヴィドル:んん…今まで御苦労だった。君のことはきっと忘れない(笑)
GM:じゃあ、キースの方へ行きますか。――「キース殿。キース殿! 起きてください。もう朝ですぞ!」
キース:寝たまま、ガッてムロノの頭を掴んで壁に投げ捨てる(笑)
GM:ダメージ振ってみて?
キース:コロコロ……6ゾロ!(一同爆笑)
GM:ムロノは、ドガァっと、壁に人型の穴を開けて外まで吹っ飛んで行った(笑)
ヴィドル:その音が聞こえたら、外のムロノの所へ歩いていく。
GM:もちろん、ムロノは壁を衝き抜けたままの格好で、木にはりついている。
ヴィドル:なら、おでこにパチッっと、さっき書いた紙を張っておく(笑)
GM:ぴゅうぴゅう風が吹いて、ムロノのおでこの紙がピラピラ揺れていたりして――
5分後、キースも覚醒し今後のことを話し出す4人。
ランフォード:(ちょっと真面目に)しかし、黒魔晶を取られてしまったね。
ヴィドル:事態はかなりまずい展開のようです。
GM:「まあ、たしかにアレを悪用されたら古代の文献では1つの国が滅びたとか」……鑑定士ね。
ラフェル:………………。
ヴィドル:とりあえずは追いたいんだけど、場所わからないから……ギルドにでも戻って報告しましょうか?
キース:でもさあ、研究所の場所はわかってるんだよな?
GM:そりゃあ、君達はそこから逃げてきたからね。
ランフォード:あの研究所って近いの?
GM:ここからだと『シルガの街』へ戻るのと同じぐらいだね。どっちに行っても1週間程かかる。
ランフォード:近いじゃん。
ヴィドル:なんだ、場所がわかっているならさっさとそこへ行くよ。
ランフォード:リーダーはどうする。行くかい?
ラフェル:…………ん? 行けばいいじゃないか。
キース:他人事だな(笑)
ラフェル:俺はどちらでも構わない。
ランフォード:リーダーがそう言うなら……行こう。
ヴィドル:だね。行くべきだと僕も思う。奴らにあのような危険なモノを持たせるわけにはいかない。

シーン5:研究所入り口

それから1週間後、道中ムロノの出現もなく(笑)、一行は平穏無事に研究所の近くまで来ていた。
GM:さて、とりあえず研究所がどこにあったのか【知力】でジャッジしてみて、目標は12でいいよ。
ランフォード:(コロコロ)……失敗。
キース:……ファンブルした。
ラフェル:(コロコロ)……大丈夫、成功だ。
GM:さすがはリーダーだ。
ヴィドル:むむっ、どうやら僕も知っているらしい(笑)
GM:無い無い、それは無いから。
その後、飛んでいくか歩いて行くか。ちょっとだけ口論になったが、目立ってしまいやつらに見つかりでもしたら、やつらがやっている儀式(儀式と言う事になったらしい)を急がれるかもしれないと言うことで、研究所までは歩いて行くことになった。
 そして、ついに到着する研究所……その入口は天然の洞窟の1つだった。時刻は夜、空の星々が輝いていた。
GM:洞窟の入口が見える場所まで来ると、獣の吠え声のようなものが聞こえてきます。
ランフォード:ほう、それはなんだか解るかい?
GM:ん〜犬科の声だね。もちろん洞窟の中からだぞ。
ランフォード:そうか。
ヴィドル:もっと他に入口は無いの?
ラフェル:逃げ出して来たのだから、隠し通路ぐらい知っているんじゃないか?
GM:そうだなぁ。君達が逃げたのは通気口のような所にしよう。
ラフェル:なるほど。
ランフォード:さて、どうする? 近くで騒ぎでも起こして誘導するか。
ヴィドル:ここに破裂の実というのがあって、投げるとすごい音がするのだけど……。
ランフォード:俺は変身すれば炎が吐けるよ。
キース:俺は変身しないで炎を吐けるぞ。
ランフォード:負けたぁ、でもこっちは空飛べるから!(←本題から外れて来た)
GM:そんなこと言っているとキミ達のすぐ後ろから――「ぅうおーーん」と、何かの泣き声が!
ヴィドル:すぐ後ろなのに気がつかなかったの? 気配も感じさせないで?
ランフォード:強ぇ。いきなりバクッて食べられるよ。
ヴィドル:強ぇ…………ってか、まぁ、別にいいけど(ヴィドルは何か気がついたらしい)。
GM:それで、どうするの?
ヴィドル:別に、そのまま相談するよ。
ランフォード:ああ、そういう事か。
ラフェル:そういう事だ……話を続けよう。
一同、本当に相談を再開。
GM:「ヴィドル様冷たい」――って、誰かが去って行く足音がしました。
ヴィドル:待て待てムロノ(笑)
GM:「おおお、ヴィドル様! 冷たいですよ! 本当に帰ろうとしてしまいましたよ」(笑)
ヴィドル:実はな、1つお前に仕事があって。
GM:「なんですかな。ヴィドル様の頼みとあらば、たいがいの事はやろうと努力だけは致しますぞ」(笑)
ヴィドル:うむ、あの洞窟に正面突破しに行くんだ。
GM:「わかりました。このムロノにお任せ下さい! では行ってまいります!」――と走っていく。
ヴィドル:さあ通気口へ出発しよう。
GM:キミ達が通気口へと向かって行くと、洞窟の正面の方向から――「ひえぇ〜!!」――という声と……「ぐるぅおおぉぉぉ〜!!」……という、獣の声が聞こえる。見ればわかるがムロノが変な化け物に追われて逃げていくよね。
ランフォード:弱いな、それは……。
ヴィドル:あいつは、万年執事だからね。
GM:そろそろ、入口を見つけていいよ。
キース:通気口のでしょ?
ヴィドル:じゃあ入ろう。

シーン6:暗き研究所、燃えよ我がプラーナ!

通気口を降りていくと、そこはとても広い廊下であった。
ランフォード:どれくらい広いんだ?
GM:人が3、4人通れるくらい。
ランフォード:広いな、それ。
GM:灯かりはなくて暗いね。それに嫌〜な臭いがしていて、所々に大きな獣の爪痕があったりもする。
ランフォード:懐かしいな。
キース:研究資料とか残っていないか。
ラフェル:なら覚えている限り研究室に向かおう。
GM:では大きな廊下を右に曲がり、懐かしの研究室に来たよ。
ランフォード:懐かしかないわ!
GM:(笑)わかった。"忌まわしき"研究室に来たよ。部屋には今、机が1つあるだけで何も無い。
キース:物色。
GM:……ま、まあいいや。どっちにしても、ここには何も無いから。
ランフォード:ところで、生き物の影とかない?
GM:無いね。それに暗くて見えない。
ヴィドル:プラーナ解放してればいいじゃん。
GM:プラーナ?
ヴィドル:維持していればいいんじゃないのか? ボオワァァっと。気を抜いたり、休んだししなければいいんでしょ? だったらできるよ。
ランフォード:確かに、ここは敵の本拠地だし気を抜くとは思えない。
GM:だけど……誰がそんな事をするんだね?
ヴィドル:えっと、僕は属性「闇」だから暗そうだし……。
ランフォード:同じく「森」だから、ちょっと暗そう。
キース:「炎」じゃ、今持っている松明と変わらなそうだな……。
皆の視線がリーダーに集る。(ラフェルの属性は「空」…よってプラーナの色は"白"である。)
ラフェル:松明無かったのか?
ヴィドル:松明じゃなくて、ランタン。
ラフェル:ランタンでいいじゃないか。
ヴィドル:でもランタン暗いもん。
ラフェル:………………。
ランフォード:どれぐらい解放しておけばいい?
ヴィドル:20ぐらいかな。
GM:そんなもんでしょ。
ラフェル:20か……でかいな。(少し考えて)……しかたがない、解放!…維持!!
GM:いきなりリーダーが輝き出す!
ランフォード:な、なんだ、このプレッシャーは!?(笑)
GM:ちなみに気を抜くとダメらしいから、これからの判定でファンブルしたら消滅ね。
ラフェル:20点全部?……痛いなぁ。
GM:んな所で、さっそく知覚で振ってくれ(笑)。目標は18だ。
ヴィドル:成功。
ランフォード:ダメだ。
キース:13。
ラフェル:……27、大丈夫だった。
GM:では、聞こえてくる。何やら鎖の擦れ合う音や、女の人の声が遠くでした気がする。
ヴィドル:その声の元へ行こう。

シーン7:アーリアという娘

声のした方へ向かう一行。そこは頑丈そうな鉄格子の窓がある部屋だった。その鉄格子の向こうから声が聞こえてきたらしい――
GM:そして鉄格子の向こうの部屋から――「やっぱりお父さん、考え直してくれたのね」――とか女の人の声が。
ヴィドル:どこのどなたか存じませぬが、何の話です?
GM:「えっ!?……だ、誰なのあなたは!?」
ヴィドル:僕達は、とある理由でここに来まして……――その人って見えないの?
GM:鉄格子の窓越しに見えるよ。十九歳ぐらいの女の人が部屋の奥で鎖に繋がれている。
ラフェル:鉄格子を食べる。
GM:おいおい(笑)。――「あなた達は一体?」
ヴィドル:それより、あなたは誰ですかな?
GM:「私の素性ですか? 私は……ここの……実験体の……最後の1人です」
ヴィドル:最後の1人とは、どういうことですか?
キース:研究していたのが完成したとか?
GM:まぁ、おおむねそんなところ。実際には、完成1歩手前で"闇の宗教"が解体したから、研究が続けられなくなったんだ。
ランフォード:ところで、お父さんって……。
GM:私のお父さんは、この宗教の1番偉い人です。
ヴィドル:この宗教で1番偉い人って"奴"じゃないの? ア…ア…ア…何だっけ?
GM:アムダラムか?(←S=Fリプレイ"アルセイルの氷砦" 著:菊池たけし 参照)
ヴィドル:そうそう(笑)
GM:って、違う! この施設を任されていた人だ!
キース:黒い鎧着ていたりする?
GM:「はい……いつも黒い鎧を着ていましたが……。」
ヴィドル:その…あなたはなぜ、鎖につながれているのですか? それに、考え直してくれないか……とはどういうことでしょうか?
GM:そうだねぇ。この女の人が言うにはだ。研究の継続が不可能になって、この子の父親も堅気になったのだけど、つい1年前、この子の父親の前に3人の人物が会いに来て、と言っても「紫」と「カイマ」「エンマ」だけどね(笑)。何やら話した後、急に研究を復活させるぞ! ってなふうに――
後々わかることだが、この父親(黒騎士)は堅気の数年で陶芸家の道を極めていたらしい。なぜかは、第4話のリプレイを参照である(笑)
GM:「何度も考え直して、と言ったのですけど聞いてくれなくて……」
ヴィドル:質問。何日ぐらいここにいましたか。
GM:(無言でダイスを振る)……6ヶ月くらい……らしい。
ランフォード&ヴィドル:どうしましょ! どうしましょ!(笑)
ヴィドル:人間じゃないな。
魔族のお前には言われたくない。
ランフォード:鎖につながれて6ヶ月……。円陣組んで話していよう(笑)
GM:キースも円陣に入る?
キース:いや……いやいや……入らん(笑)
GM:そっちは?
ラフェル:鉄格子食べてる。
GM:まだ食ってたのか!(笑) まあ、いいや。では"3人"で円陣を組んで――「そうですな、ヴィドル様!」
キース:もう来たのか?(笑)
ラフェル:ムロノ、この部屋の中へ入れ。
GM:「ん? いいですぞ」――といって、ムロノがスッと消えた。そして部屋の中から――「ところで、中へ入って何をするのでございますかな?」
ラフェル:俺は中へ入れと言っただけだ。
さりげなく命令しているのがヴィドルでは無い……と今更気が付く。
ヴィドル:ムロノ、そのお嬢さんの鎖を切るんだ。
GM:「いいですぞ。」――ムロノが手を一振りさせて、鎖を断ち切るよ。お嬢さんがヨロヨロと出てくる。
ヴィドル:ムロノ、お前は出てこなくていいぞ。
GM:「なっ――」
ヴィドル:ガシャンって、ドアを閉める。さっき食べていた鉄格子を元に戻しておいてくれる?
ラフェル:ああ、わかった。
ヴィドル:新たな任務だ、お前は研究所内の捜索を命じる。
GM:「ヴィドル様、その前にここから出していただきたいのですが?」
ヴィドル:これから5ヶ月の間、がんばってくれ! ここの中から!!(笑)
GM:「わかりました。ヴィドル様!」
ヴィドル:さあ、場所を変えて話そうか。

シーン8:失敗作・狂いし獣

研究所内の通路を歩きながら、その女性から話を聞く一行。話題はもっぱら飲まず食わずの事についてである。もっと聞く事あるだろう(笑)
ランフォード:君は6ヶ月間捕まっていたんだろ、その間の食事はどうしたんだ?
GM:「私って、何も食べないでも生きていける身体なんです」
ヴィドル:人間って、食事は要らないのか(笑)
ランフォード:そうそう……いや、いるから、必要だから(笑)
GM:「助けて頂いてありがとうございました。それより、あなた達はここにきて何をするつもりなのですか?」
ヴィドル:話しの流れから察するに、僕達はあなたの父親を追っているのです。
GM:「父が何を……」
ヴィドル:あなたの父は、僕達が持っていた黒魔晶と言う魔力のこもったアイテムを奪っていき、それを使って何やら儀式を行う準備をいているらしく、僕達はそれを阻止する為に来たんです。
今思うと、ヴィドルの言っている台詞は、ほとんどが推量だったりする。
GM:「そんな……なら、3日前に感じた強い魔力は……その黒魔晶というモノ!?」
ヴィドル:この近くで感じたのですね。
GM:「はい。3日前に父が帰って来た時、今までに感じたことのない強い魔力を感じたんです」
ヴィドル:その後、あなたの父親がどこに行ったかわかりますか?
GM:「たぶん、この施設の地下に父や、ここの幹部達しか入れない場所があります。もしかしたら……」
ヴィドル:そこまで案内して下さい! お願いします!
GM:「もちろんです。父の暴挙を止めてくれるのなら」
ヴィドル:ええ、任せて下さい。
GM:じゃあ、このお嬢さん(アーリアという名前だった)が言う地下へと続く入口に着いた。と、ここでキースは眠くなる(笑)
ランフォード:またかー!!(笑)
GM:獣の吠え声が聞こえてくる。さっきムロノを追っていった獣だね。さぁ戦闘に入ろうか!!
ここで、戦闘ターンへ突入する。イニシアチブはラフェル33、ヴィドル29、キース25(キースは獣の吠え声で起きた)ランフォード21……って、お前ら速過ぎるわ! 
この時、獣は18だった。(クリティカル×2+ファンブル×1=0)
GM:どうぞラフェルから……攻撃?(コロコロ)……ダメ避けられない。
ラフェル:(コロコロ)……ダメージ36。
GM:かゆい。
ラフェル:かゆいのか。
ヴィドル:行くぞ! 暗黒招減<ヴォルラム>!! 抗魔力−5だ!
GM:次は……キースだ。
キース:普通に攻撃(コロコロ)……命中32!
GM:こちらの獣は回避5だ(笑)
ヴィドル:ファンブルかい!(笑)
キース:ダメージは……7だから――
ヴィドル:キースの7はクリティカルじゃない?
キース:そうか……(コロコロ)……7。
ヴィドル:またクリティカルだ。
キース:(コロコロ)……――
ランフォード:6ゾロだー!!(一同爆笑)
ヴィドル:え〜と、7が2回に、12……寝起きで筋力が1.5倍されていて、ヘビーウォーリアの戦闘能力修正が+7……それに武器の修正をいれて……あっ、マスターが凍った(笑)
GM:は、はちじうなぁなぁ!!!
キース:うん。87だ(笑)
ヴィドル:死んだ?
GM:死、死んではいないけど……まだ、1ターン目だぞ!!(笑)
ラフェル:また攻撃(コロコロ)……。
GM:……回避は28だ!!
ラフェル:避けられたか。
ランフォード:やっと俺だな。まずは普通に……命中が…27…37…――(←クリティカルが続く。)
GM:とりあえず、獣は5だ(笑)。
ランフォード:またか(笑)(コロコロ)……43で命中……では≪羅刹・七ノ太刀 烈 ≫!!……56点ダメージ!!
注)≪羅刹・七ノ太刀 烈 ≫:ランフォードの剣技である。命中+4 攻撃力+30
GM:56…56…56……。
ヴィドル:なんか何もしなくていいような気がしてきた。
GM:(残りHP6……)
ヴィドル:軽く暗黒爆裂<ヴァンブレイド>でも、放っておきますか。
GM:(まだ1ターン目なのに残りHP6……)
ヴィドル:絶対命中だから……ダメージは27。
GM:ああ…つうか…死んだ。
ヴィドル:よし! 地下へと進もう!!(笑)
GM:なーぜーだー!!!
こうして、地下への入口の前で今日のプレイは終了した。PC強すぎない?

………………………………………………………………………………………………

〜研究所・最深部〜
ゲンマ:どうやら邪魔者が来たらしいですね。
黒騎士:それがどうした? 儀式は終了する。
ゲンマ:そうですか? まあ、足止めぐらいは私達がしておきましょう。
黒騎士:…………。
ゲンマ:エンマ。あなたも時間稼ぎぐらいはしてくださいね。
エンマ:……いいだろう。
ゲンマ:ところで、この儀式が成功したら…………――
黒騎士:忘れてはいない!!
ゲンマ:そう怒鳴らなくてもよろしいでしょう?……忘れていなければ、それでいいのです。
黒騎士:…………。

 次回予告 ランフォード:大丈夫かキース!
キース:な、なんとか……。
ラフェル:悪いが…勝負を受けるつもりは無い。
ヴィドル:
コロコロ……! ……死んだ……みたい。

研究所の奥には何があるのか?
黒魔晶はその魔力を解き放つのか!?
黒騎士の儀式が完成する時、脅威の魔獣が目を覚ます!!

次回 『目覚めるモノ』 を、お送りいたします。

紅玉の魔獣
第3話「奪われた宝石」

プレイ終了後におけるGM日記

黒魔晶は敵に奪われ、ラフェル・キース・ランフォードは自分達が昔いた研究所へと戻ることに……。黒騎士とゲンマは何を企み画策しているのか、物語は動き出しヴィドル達は何を思うのか。……な〜んて、予告調で書いてみたり(笑)。実は、この第3回から登場する執事の"ムロノ"ですが、とあるファンタジー小説に出てくる銀髪ギャグキャラ執事なのですが……まぁPCと名前かぶっちゃったので、ムロノに(笑)
しかし、ムロノがこんなキャラになるとは……元ネタとは全然違うし……ノリって怖いですね(笑)。


NPC敵キャラ紹介
名前:実験失敗の獣
完全装備状態
命中:17 回避:15 攻撃:40 防御:18 抗魔:16 INSV:18
HP=108   MP=54
特徴:口から強酸=威力(魔法):30 当たったら、武具の能力がその度−1される。MP8消費。
    牙・爪・尻尾の攻撃=牙と爪と尻尾の連続3回攻撃。命中は別々に行う。
    皮膚再生=毎10ポイントHPが回復。
    翼=空を飛べる。

解説:能力値だけならS=Fクラシックに乗っている「大ボス」クラス。見ればわかるが、とても1ターンで滅ぶ魔獣ではない。敗因はプラーナが使えなかったこと……なのかは、定かではない。GMはせめて1回ぐらい攻撃したかったのだが……。この魔獣がなにもせずに倒されたあと、PC達がキャラのLvを上げている横で、GMが1人「なんでじゃ〜!」と叫んでいたことは公然の秘密である。

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