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セブン=フォートレス クラシック
1999年10月18日セッション


預かっていた宝石『黒魔晶』、それは魔力を無尽蔵に吸収するアイテムであり
昔から邪悪な儀式を執り行うさい使われるものだった!
しかし、ちょっとした隙に黒魔晶は敵に奪われてしまう!!
黒魔晶を追って研究所へ来たヴィドル達は、黒騎士の儀式を阻止できるのか!!!

勢いの出てきた第4弾!
事態の急展開に君はついて来れるか!!


紅玉の魔獣

第4話「目覚めるモノ」



シーン1:フォートレス探索

――状況説明もかねたネタばらし――
闇の宗教の研究所……元々は山の中にあった遺跡を研究施設に作り変えたものである。
ヴィドル達の足取りは『洞窟(後から付け足した研究施設)』→『遺跡(もともとあったモノ)』→『死火山の火口(後で解るが"儀式をしている"場所)』となる。
ついでに遺跡に入ったところで、ゲーム内時間で夜12時を過ぎたのでクリティカル値とファンブル値を、PLには振り直してもらっている。
GM:では続きです。獣を倒し地下へと続く扉を入って行くと、そこからは今までの洞窟と作りが違って、古代の遺跡になっています(←ダンジョンを書き出す)。
ヴィドル:遺跡ねぇ……そうだ、前回助けた女の人はいるの?
GM:アーリアって言う名前です……ちゃんと、キミ達と一緒にいます。
ヴィドル:アーリアさん、危険なので避難しておいて下さい。
GM:「は、はい。わかりました」――アーリアは遺跡には入りません、研究所部分で皆を待つ事にします。
ラフェル:足手まといはいらないしな。
GM:………………。ああそうだ! 遺跡に入ると気がつくけど魔力を集積できません。
ランフォード:なんで?
GM:黒魔晶は無限にMPを吸収できるって話を聞いたでしょ?
ヴィドル:……!? つまり儀式がすでに始まっているのか!
GM:さあ(笑)、でも時間が無いのは確かだね。ちなみに今日はリアルタイムで時間を計るから、フォートレス(遺跡)探索に手間取ると大変なことになります。
ヴィドル:さっさと行こう!
キース:おう!
ランフォード:……ところで、ここってやっぱり暗いの?
GM:暗いです。
ラフェル:でも、俺ってプラーナ解放させられていなかったっけ?
GM:うん、させられてた……じゃあ遺跡内も不自由なく進める事にしよう(笑) 遺跡に入って行くキミ達に、アーリアは――「父を止めて下さい!」――と最後に言います。
ヴィドル:止める? わかった、僕に任せてくれ。きっと何とかしてあげる。
ラフェル:誠実だな。
ランフォード:ああ、誠実だ。
キース:まったくだ。
ヴィドル:なんだよ、誠実は駄目なのか?(笑)
そんなこんなで遺跡の中へ入って行く一向。まずは最初の難関……――
GM:道を塞ぐようにゴーレムが2体います。
ランフォード:どうするリーダー!
ラフェル:突撃。
ランフォード:なんか無能な指揮官みたいだ(笑)
キース:じゃあ、行く。
GM:キースが近づいて行くと、ゴーレムが襲いかかってくる(コロコロ)……24と22…命中? なら(コロコロ)……35と22点ダメージ!!
キース:カキン、効かない。
GM:………………。
ヴィドル:がんばれ〜(←応援している)
ラフェル:行け!(←命令している)
余談だが、この時ラフェルはイニシアチブでファンブルし(ファンブル値10)、ライトウォーリアのクセに行動が1番遅かったりする――ゴーレムを倒し終わった後、何か有るはずとゴーレムが守っていた部屋をヴィドル達が探索すると、1つのボタンを発見し……速攻で押してみるランフォード。
GM:知覚で振ってみて? 15以上出たなら遠くで壁がずれるような音が聞こえる。
ヴィドル:23!
ランフォード:16……ふっふふふふっはははっ(←何かを見て笑い出す。)
キース:15
ラフェル:2……(ランフォード←笑ったまま)。
GM:"2"!?
ラフェル:10って良く出るなぁ。
"10って良く出るなぁ"――この台詞は後々何度も聞くことになる。
GM:先に進んで行くと……精神ジャッジで18目標に振ってみてくれ。
ヴィドル:なんだ?……成功したけど。
GM:(ラフェルとキースは失敗)失敗した人は目の前に置いてある"団子"が食いたくなる(笑)
ヴィドル:こっちは止められないの?
ランフォード:羽交い締めにして……。
GM:でも、どうしても"団子"が食いたい(笑)
ラフェル:ああ食うさ!
が、結局次の誘惑判定に成功し2人とも助かった(3回失敗したら大爆発だった)。ちなみにその団子の末路だが、キースにより踏み潰されてしまう(この"団子"…どうやら人の唾液が3分間付き続けると爆発するらしい(←プレイヤーが決めた))。

シーン2:トラップあっても気にしない

GM:――と、進んで行くと、あからさまな宝箱が見えてくる。
ヴィドル:宝箱! なぜこんなところに!?(笑)
ランフォード:罠に違いない。
ヴィドル:だろうね。でも、こんな罠に引っかかる奴って一体(笑)
GM:罠か確かめるなら知覚のジャッジで18以上を出してくれ。
ヴィドル:……だめ、16。
ランフォード:同じく16。
ラフェル:……15。
キース:7。
GM:じゃあ、みんなわからない。
一同:『………………』
ランフォード:どうするリーダー?
ラフェル:頑丈な奴(皆の視線がキースへ集る)。
ヴィドル:回復はまかせてくれ(笑)
キース:じゃあ開け――
ヴィドル:待て待て待て(フォートレスタイル上のPC駒をキースから離している)……よし、いいよ(笑)
キース:じゃあ開ける。
GM:宝箱を開けると"矢"が飛んできます。命中は……18。
キース:回避(コロコロ)……17、当たった。
GM:ダメージは26点だ。
キース:ガキン、大丈夫。効かない。
ヴィドル:大丈夫かキース!(←わざとらしい)
キース:ひでぇよ(笑)……みんなの所へ"矢"を投げる。
ラフェル:取るぞ。
キース:命中……20。
ラフェル:(コロコロ)……25。
GM:じゃあ、目の前に飛んできた矢を、ラフェルはハシッと掴んだ。
ラフェル:カシカシカシカシ(プレイヤーは矢を食べるジェスチャー)
ヴィドル:食った――!!(一同爆笑)
ランフォード:(笑)さすがはリーダー。
ヴィドル:さあ、気を取りなおして行きますか(笑)
気を取りなおして先に進む一行。
そして、一直線の通路を進んで行くと、ゴドッという音と共に正面から岩が転がってくる。
さぁどうするプレイヤー!!!
ラフェル:戻りながら逃げる。
……そうして岩から逃げると、その岩が通路の最後で止まりそのまま道を塞いでしまう。
ラフェル:破壊班行け!(一同爆笑)
キース:……俺か!?(笑)
こうして、破壊班のおかげで難は取り除かれた。
そうこうしているうちに、この遺跡の最後の部屋へと到着する。
そこには1つだけ不気味な扉があり、そこの前に1枚の白い紙が落ちていた。

シーン3:手紙の戦士

ヴィドル:白い紙が落ちているって?
GM:そう、扉の前に落ちている。見ればわかるが『果し状V』と書いてある。
ランフォード:エンマか……懐かしいな。
ヴィドル:読まずに捨てる。
ランフォード:誰か火の魔法ない?
キース:俺、火吐ける。
ラフェル:よし、行け焼却班!(一同爆笑)
GM:またか〜(笑) なんだか"破壊班"とか"焼却班"とか……キース散々な言われようだな(笑)
キース:リーダーに不信感を持ちだす俺(笑)、ラフェルが射線上になるように火を吐く。ボーっ(笑)
GM:命中判定は?
キース:(コロコロ)……25。
ラフェル:(コロコロ)……避けた――お前なんかこうしてやる!(コロコロ)……魔法飛ばした。
キース:じゃあ避け――。
ラフェル:が、キースは避けられない! なぜなら回復魔法だから。
(沈黙)
ラフェル:4点回復。
ヴィドル:リーダーっていったい……。
結局、あやしい扉はヴィドルが開けることとなった(ヴィドルは扉に触ったので5分の間、抗魔力−5)。扉の向こうは再び天然の洞窟となっており、底が見えないほど深い谷が目の前に現れる。そこには2本の橋が架かっており向こう岸へと渡れそうだった。そして向こう岸には最後の扉(らしき物)があった。
GM:2本の橋の内、1本には予想通りエンマが仁王立ちしています。
ランフォード:じゃあ、閉める。バタン(笑)
ヴィドル:どこか、他の道はなかったっけ?
ランフォード:しばらく待とうか?
ラフェル:開けては放ち、開けては放ち…(魔法のことを言っている)
GM:(みんなエンマを無視かぁ……)
ヴィドル:わぁかった! これだ! 奴に精神的なダメージを与える方法。ちょこっと開けてチラッと覗いてみる。見つかったらガチャっと閉める(笑)
GM:やるの?
ヴィドル:やる(笑)。
GM:すると奴は……「おおっ! 来――」
ヴィドル:ガチャッと閉める。
GM:「――たな!……おいっ貴様等! 勝負する気無いのか!」……と、扉の向こうから聞こえる(笑)
ラフェル:もう一度開けよう。
GM:「どうやら勝負――」
ラフェル:コロコロ……10…発動しない(笑)閉める。
キース:じゃあ、今度は俺が……。
ヴィドル:こちらに挑発して……。
ランフォード:やって来たところをグサグサッっと……。
ラフェル:さり気なくドアを開けて「あっなんだこれは!」……。
この後、どうやってエンマを倒すか(いかに闘わないで倒すか)をギャアギャア言い合って、時間が刻々と過ぎて行く。終いにはさっきの団子を持ってくれば良かったなどの案も……最悪である(笑)
そして……。
ヴィドル:よし、それで行こう。ドアを開けるよ。
GM:「そうか、やっと勝負する気になったのだな」
ヴィドル:聞こえない聞こえない。
GM:「我を倒さない限り、ここは通さんぞ!」
ヴィドル:ダッダッダッダ(←別の橋を渡っている)
GM:「……我を無視するなぁ!!」
その瞬間! エンマはヴィドル達が渡っている橋に向かって魔法を放つ!
崩れさる橋、落ちていくヴィドル達。
そんな中、ラフェルの前にエンマが現れたと思った瞬間!
ラフェルはエンマが立っていた橋の上に、敵と2人対峙していた!!
ラフェル:瞬間移動か。俺だけ強制移動させられたか……。
GM:「お前は、なかなかの剣の達人と見る――」
ラフェル:………………。
GM:「――我と勝負しろ!」
ラフェル:断る!(即)
GM:(おいっ!(笑))「……いざ、尋常に勝――」
ラフェル:戦う理由を、8文字以内に述べよ。
GM:…………「お前が強そうだからだ!」(ヴィドル・ラフェル・ランフォードの3人が文字数を一斉に数えだす)
ヴィドル:ダメ。8文字超えている。
ラフェル:……でも、一応意味は通じるか。
GM:では、エンマは……「魔剣よっ!」――言うとともに、エンマの手の中に鈍い光を放つ両手剣が現れる!
ラフェル:なっ、魔剣!?……卑怯な!
ランフォード:魔剣なんか奪っちまえ!
キース:魔剣なんか食っちまえ!(笑)
GM:さぁ決闘と行こうじゃないか!

――しかし、戦いの開始は以外な所から打ち出される事となる……――

ヴィドル:(コロコロ)……発動! 黒魔空間<ヴァイエル>!!
橋と共に谷へと落ちていったヴィドルが、影翼飛翔<デヴ・ウィン>を使い舞い戻ってきていたのだ。
そしてヴィドルは、ラフェルと問答していたエンマの後方より――黒魔空間<ヴァイエル>目標の周りに暗闇を発生させる――という魔法をエンマ中心にかけたのだった!
ヴィドル:暗闇に包まれた橋の上、むやみに動けないでしょう?
GM:さあね(ニヤリ)。
ラフェル:俺も攻撃できないな……後ろへ下がろう。
GM:さて、こっちの番だね。……ラフェル、君の真後ろからエンマの声がいきなり聞こえるよ。――「変な技を使いおって!」
ラフェル:俺じゃないだろ!?(笑)
GM:聞いてない。他の人は落ちたと思っているから(笑)。もちろん攻撃の(コロコロ)……27命中。
ラフェル:コロコロ……ああ! 26だ。
GM:ふっふっふ……ダメージは73。
ラフェル:73!? ほんとに死ねる……(後で聞いてことだが、この一撃で重傷に入ったらしい。魔剣の力は偉大なり(笑))
ランフォード:大丈夫かラフェル!
ラフェルが斬られた瞬間、遅まきながらランフォードが追いつく。
ヴィドルより遅かったのは自力で飛べないキースを拾っていたからである。
そして、ヴィドルから再び黒魔空間<ヴァイエル>が放たれる。
ラフェルは魔法で空中に飛翔すると、そのまま自らの回復に専念。
その間、エンマの相手をキースとランフォードが務める。そして、数ターン後……――
GM:「貴様等など、お呼びでないわ!」――エンマはいうと、キミ達2人の前から忽然と消えるね。
ランフォード:なに!?
キース:逃げたな!
GM:エンマはラフェルの真下(ラフェルは橋の上で魔法を使って浮かんでいる)に現れ――「さあ降りて来い。本気を出して俺と戦え!!」
ヴィドル:橋の上にいるの? ……闇槍<ヴァロス>!! 橋ごと谷へ落ちろぉ!
ランフォード:おお!
ヴィドル:コロコロ……あ、ファンブル…発動しない……。
GM:おいおい(笑)
ヴィドル:う〜ん……よし! 悪いが時間も気になってきた。任せた!……と言って先に扉の奥へ向かおう。
ランフォード:じゃあ、俺もキースを掴んでヴィドルの後を追う。
GM:「ふふ、どうやら我等2人だけになったな」
ラフェル:遺跡の中へと戻る……こっちだ! ついて来い!!
GM:「いいだろう……」

シーン4:海原 VS 山岡!?

GM:では、エンマを連れて遺跡へ戻っていったラフェルは、1度置いといて。先に扉の奥へと向かったヴィドル達の方をやろう。
ヴィドル:ほう。
GM:君達が何度目かの扉を開けた時、かなり広い場所に出る。どうやら火山の火口部分らしい(この火山は死火山である)。そこでは空中に浮いた黒魔晶を中心として、地面と平行に光でできた魔方陣が浮かび上がっている。そして黒魔晶の真下、台座のような場所に黒い"箱"が置いてあり、どうも黒魔晶の魔力はその"箱"に流れ込んでいるらしい。
ヴィドル:箱? どれくらいの大きさなの?
GM:コロコロ……(無言でダイスを振る)
ヴィドル&ランフォード:振るなー!
GM:いや、わかった(2人して言わないでも…)これくらい……1辺が50センチぐらいの正方形だ。ちなみにキミ達が来たのを黒騎士が見て……「ほう、やっと来たか…だが儀式は9割がた終了している――」
ヴィドル:しかし、終わってはいないのだな!(笑) ならば、ここで邪魔させてもらう!
GM:「……ほう」
ランフォード:我が身体の恨み! 晴らさせてもらうぞ!!……プラーナ解放!
GM:「まあ、いいだろう。もうすぐ儀式も完――」

――と、ついにラスボス登場に盛り上がる一同……が、その時、稀な声が響き渡る!!

謎の声:はーはっはっはっは! 貴様! こんな所で何をしている!!
GM:「だ、誰だ!?」……声の主は上の方から飛び降りてくるわけだ(笑)。
ランフォード:貴様は……確かディノール!(笑)
今日はディノール(神崎直也)が対エンマ戦のあたりで合流。今まで出番を待っていたのだ。
ディノール:母親の仇…今こそ晴らしてくれよう!!
GM:そうだったのか!(笑)
ディノール:そうだったのだ!(笑)。奴は俺の親父だったのだ!!
GM:なに〜!? そうするとディノールには妹がいたりするのだけど……。
ディノール:そうなのか!? じゃあ居た! 俺は実は兄貴だったのだ! そして俺だけ勘当されてたんだ(笑)
GM:「ディノール……アーリアだけではなく、お前まで私に立てつこうと言うのか!」
ディノール:アーリアって誰だ!!!
GM:お前の妹だ(笑)
ディノール:初めて知ったぜ。20年間生きていて(笑)
GM:覚えといてくれ!(笑)
ディノール:って言うかねぇ。奴は海原雄三で、俺は山岡四郎だと思ってくれ(一同爆笑)。
GM:(笑)いいでしょう。黒騎士の名前はユーザンだ(←今決まった(笑))
ディノール:黒騎士の職業は陶芸家だから(笑)
GM:いいのか?(ヴィドルの方を見る)
ヴィドル:僕に聞くなぁ(笑)
GM:そうだな……黒騎士の歴史としては、研究所を断念してから(闇の宗教が負けた時)今回、復活するまでの間、空白の何年間で陶芸家やっていたんだ。
ディノール:コロコロ……すげえ! 陶芸家レベル10だよ(笑)
ヴィドル:さすが、海原雄三!(笑)
GM:ああ、一応ディノールは火山の火口から降りて来たってことで……。
ディノール:わかった。
GM:では……敵の名前も背景も決定した所で、そろそろ戦闘に入りますか!
と、このあと、美味しんぼ談議が続きますが、ここで少し今回のシナリオのネタばらし。実はこの黒騎士・ユーザン(笑)の儀式だが、リアルタイムで進んでいたりする。下はその結果表である。

フォートレス(遺跡)に入り   起こること
0〜1時間30分        ――黒騎士との戦い。儀式は阻止できる。
1時間30分〜2時間30分 ――黒騎士と戦った後、魔獣が復活する。
2時間30分以上で、黒騎士に会っている――魔獣が飛び立ち、街へ行く。PC達を黒騎士が邪魔をする。
   ―同上―  で、今だに遺跡内部  ――遺跡が崩れだす。魔獣の産声が聞こえるかも。

 フォートレスは約1時間半でクリアできるモノを用意したのだが、このPC達はものの小1時間でクリアしてしまっている。原因は……まあ、ここまで読んでくれたのならわかるでしょう?(笑) このまま行けば1番の結果になる! とGMは思っていたのだが、"エンマをどう兆発するか""海原雄三の話"などにより、現時間は2時間近くになっていたりする。

シーン5:黒騎士との戦い・エンマとの戦い

ディノール:イニシアチブ……36!
ランフォード:気合入ってるなぁ。
ディノール:貴様は俺が倒す! 剣技発動――<轟剣>!!
GM:「そんな攻撃……」(コロコロ)……29で受け止めてた」
ディノール:甘い! こっちも29だ!
ヴィドル:命中の方優先だからディノールの勝ち。
ディノール:59点! 追撃……<轟剣>!!(←イニシアが高くて誰も追いつけない(笑))
GM:当たったよ……「お、おのれぃ!」
ディノール:53点ダメージ!
ヴィドル:僕だな……死力祭来<ダグディス>! 魔導力+10上昇!!(←5R)
ランフォード:こっちも……<羅刹・壱ノ巻 臨 >発動! 3Rイニシアチブ+3。
GM:ブーストばっかりして……黒騎士だな……魔法! 邪肉転養<レヴェトロン>! 当たった人は3R、防御力−7だ!
が、奇跡的にほとんどの人が避けて、当たったのはディノールだけだった。
ディノール:貴様の姑息なやり方、変わってないな!
GM:「生きるか死ぬかの勝負の世界……何をしようが勝てばいいのだ!」
ディノール:その為に母さんを!!(笑)
その後、ヴィドルの常技(?)闇槍<ヴァロス>が3発とも命中して(ダメージは55・60・57)さらに、ランフォードの剣技が当たり(ダメージ64)……――
GM:………………。
ヴィドル:どうしたの?
GM:……いやね、黒騎士がさぁ……死んじゃった。テヘ(笑)
一同:『早ッ!!!』
ランフォード:あれだけ食らえば、死ぬだろうなぁ。
ラフェル:………………。
キース:俺……まだ、行動してないのに……。
ヴィドル:キースがブルーになってる(笑)
GM:……黒騎士が倒れると、黒魔晶の真下にあった"箱"が内側から弾け飛びます! 内側からはウネウネと蠢く肉が溢れ出す!
ヴィドル:肉?
GM:そう肉。しかも、どんどん大きくなっている。
ディノール:汁も出てくるんだろうな。
GM:と、そこで上の方から――「役立たずが……」との声が聞こえ、キミ達全員のいる場所へ紫色の巨大魔法球が飛んでくる。
ヴィドル:なに!?
ランフォード:奴か!
GM:その通り、上から紫のローブを着て笑いの仮面を付けた奴が降りてくるよ。お馴染みです(笑)
ランフォード:お馴染みだね(笑)
GM:紫…ゲンマは、箱の上に浮いている"黒魔晶"を掴むと――
ディノール:持ってっちゃう?
GM:うん。持っていく。そして、飛び去る前に振りかえると――「あなた達は、ユーザンの作っていた玩具とでも遊んでいなさい」――と言うと、さっきの肉がグチョグチョと形を整えていく。でも、肉なのは変わらないから。
ディノール:鉄雄かー!
ヴィドル:なるほど、鉄雄か!
注)鉄雄……『AKIRA』に出てくる……インターネット上で検索かけてみて下さい。私、あんまし詳しくないので(笑)
GM:そろそろ、ラフェルとエンマの方へ移ろう。このままじゃ、ラフェルなしで"肉"と戦う羽目になる(笑)。
ラフェル:……迂回する。
GM:ほえ?
ヴィドル:ラフェルは飛んでるから、エンマより速いんだよ。
GM:なるほど。それで、どうするの?
ラフェル:橋の真中に"ストッ"て…。
GM:なら、エンマは遺跡から出てきて――「逃げ回りおって……だが、やっと勝負する気になったようだな」
ラフェル:剣を逆手で持つ。
GM:??? まあ、エンマが向かっていく――「行くぞー!!」
ラフェル:はっ! 剣を橋に突き立てて、橋を破壊。
GM:なっ!!! ラフェルはどうするの!?
ラフェル:まだ魔法の羽が生えているから。
GM:……ぬぬぅ、そうか――「このような勝負の結果! 納得いか〜ん!!」――エンマは赤いプラーナを纏ったまま、奈落の谷底へと消えていく。
ラフェル:また…今度な。

シーン6:"肉"

GM:ラフェルが皆に追いつくと、そこでは異様な光景が広がっていた。
ヴィドル:哲夫ー!
GM:まあ、そんな感じだ(笑) "肉"はさらに大きさを増して触手なんかも生えてきている。戦闘前に一行動だけ何かやっていいよ。"肉"は蠢いているから。
それぞれプラーナの解放、魔法による付与などをする。そんな中、ランフォードはワイバーンへと完全変化を行い……そして、戦闘が始まった。
ディノール:行くぞ!(コロコロ)……<轟剣>!
GM:(コロコロ……4)。くらった。
ランフォード:次は俺! 炎のブレスだ!
GM:いいよ、あたり。次は?
ディノール:また俺だ!(←この時ディノールはイニシアチブ42などと飛ばしていた……びっくりである(笑))光剣!!
GM:(コロコロ……6!)すると、"肉"にその技が入った瞬間! 触手の1本がディノールの武器のようになり、同じような技を繰り出してくる! 命中はディノールが振った値と同じだ!!
ディノール:な! でも回避。
GM:そうか……。次の人?
ランフォード:またブレス。
GM:いいよ。人が焼ける匂いがした。
ランフォード:……効いてないのね。
GM:さあ、どうだろうね(にっこり)。
ヴィドル:僕は闘気入れ替え。
GM:次…って、なんでキースもラフェルも一桁(イニシアチブ)にいるの!? 1人はライトウォーリアでしょう!!
ラフェル:ファンブルしたんだよ。
ランフォード:怒ってる(笑)
ヴィドル:怒ってるよ(笑)
次のターンから数ターンまでの皆の行動はさして面白くは無かった。ディノールは剣技・光剣で攻撃するが"肉"は致命的なダメージを受けず、逆に技を時々吸収や反射されていた。ランフォードは必死にブレスを吐くが、"肉"には効いているようには見えない。ヴィドルは黒魔晶のせいで魔力を集積できず、闇槍<ヴァロス>を撃つかどうか迷っている。キースは時に80点などと与えてくるが、決して致命傷ではない。ちなみにラフェルだが、イニシアでファンブル×3回以上し、「最後は行動する気になれない」とか言って、闘気組替えなどで行動を潰していた(笑)
ディノール:く、吸収された!
GM:こっちは1D振って1なら吸収、6で反射だからねぇ。
ランフォード:GM。この辺に大きい岩ない?
GM:? あるけど…。
ランフォード:じゃあ、それ持って上に飛んでいく。
GM:別にいいけど。じゃあこっち。え〜と触手がキースに襲いかかる。避けれなかったら縛り上げだよ。
キース:……避けられない。
GM:(ニヤリ)では筋力ジャッジで20だして、失敗したら毎ターン回避魔道抗魔イニシアに−10だ。
キース:筋力25あるんだけど。
ヴィドル:意味ねー!(笑)
GM:まったくだ!! 忘れていたよ、そのこと(笑)
キース:じゃあ、ぶちっっと引き千切った(笑)
GM:よし、次のターンだ。こっちは21。
ディノール:あ〜あ。20。
ヴィドル:26。
ランフォード:25。
キース:15。
GM:で、ライトウォーリアのラフェルは?
ラフェル:コロコロ……――。
ランフォード:ははははは(笑)。
GM:またファンブル(笑)。
ラフェル:3。
ヴィドル:3!? 大丈夫か?
GM:さっきから、ずっとビリじゃん(笑)。
ラフェル:10は恐ろしく出るよ。
ディノール:ダイスの神様、10がお気に入り(笑)。
GM:ファンブル値10は辛いか。
ヴィドル:10は禁じ手だから。俺、何度GMやって味わったか!(笑)
注)ファンブル値10――私達の場合のみかもしれないが、ファンブル値が『10』というのは、恐ろしく出るらしい(笑)。ヴィドルがGMをやっていた時もやっぱり『10』は良く出ていた。
GM:さあ次だ!
ヴィドル:もうやるぞ!……闇槍<ヴァロス>!!
GM:(来たか!)……3・1・5……1発目と3発目が当たった。2発目は吸収。一応ダメージを聞いとく。
ヴィドル:?……54・57・46かな。
GM:くぅ! 吸収しきれない!!
ヴィドル:ん? 吸収しきれない? もしかしたら一定以上のダメージは通るのか?
次のターンから魔力集積ができるようになり(黒魔晶の効果範囲から外れた。ゲンマが遠くへ行ったのだ。)ヴィドルは付近に闇を作り魔力の習得場を増やし、ディノールは光剣を使って攻撃。ラフェルは傷ついていたキースを回復しようとしてファンブル(笑)。そして、ワイバーン状態のランフォードは岩を持ったまま、火山の外へと飛び出していた。――ディノール: 『ピューヒョロロロー(笑)』
GM:ランフォードだけど、どうするの?
ランフォード:急降下。ぐんぐん加速つける。
GM:ほほう。そうくるか。ラフェルはそこで何をしてなさるか?
ラフェル:回復……した。(←ファンブルしなかったらしい(笑))
キース:俺は攻撃するよ。……命中?……68ダメージ。
GM:68? それで剣技じゃないんだよね……おそろしいことに……。
ヴィドル:いくぞGM! 闇槍<ヴァロス>!!(←MPを気にする必要がなくなったので、やりたい放題。)
GM:……全発命中だ。……い、痛いな。
ディノール:斬るー! もうプラーナが無いー!……ダメージは36−!!
GM:(36ねぇ…ふっふっふ、きかんなぁ。)さぁて、そろそろ、死人がでるかなぁ?

シーン7:覚醒する者

GM:イニシアチブ〜!
ディノール:36! おら〜!!
ランフォード:24じゃ〜!!
ヴィドル:21。
ラフェル:……。
GM:どうしたのラフェル?
ヴィドル:……またかーー!!!
GM:今日そればっかじゃん!
ラフェル:10は良く出るんだよ。
この後、ディノールとキースの攻撃が入り、ランフォードがさらに加速をする。そして、事件の引き金はこの後起こった。
ヴィドル:もう本日何度目か忘れたけど……闇槍<ヴァロス>!!
GM:…………滅びぬぞ! "肉"はまだまだ元気そうだ!!(←毎ターン再生能力のおかげ)今度はこっちだな、触手による3回攻撃だ! 1本目…ヴィドル、2本目…ヴィドル、3本目…ディノール。
ディノール:はっ! 甘いわ!!(←避けた。)
ヴィドル:両方かわせない……。
GM:1本目…47点! 2本目…43点!!
ヴィドル:…………死んだ。
ディノール:なにっ!?
ヴィドル:防御力を引いて、2Dがこうで……やっぱ死んだ。
GM:……どうしたい? まあ、ヴィドルは不死だからゲーム的には困らんが……。
ヴィドル:…………アレやっていい?
GM:アレ?
ヴィドル:そうアレ。
GM:(少し考えてから)……おお! アレか!! うむ、OKです!
ディノール:なにがアレなんだ?
ヴィドル:ぐわぁぁぁ!――と、崩れ落ちた。
GM:ヴィドルが死んだよ。さあ、イニシアチブですな。色んな意味で重要な、運命のターンだ! ランフォードは1番に行動したいでしょう?
ディノール:あ、しょぼい。20。
ヴィドル:アレは自分の番の時だよね?
GM:うん、そう。
ヴィドル:22。
キース:20。
ラフェル:3。(←言わずもがな。何回出しているやら)
ランフォード:すまんな27だ、よろしく!
GM:どぞ! そこだ!
ヴィドル:ついに来たか!
ランフォード:とりあえず、降下しながら巨岩を切り離して……――
GM:成功したとして…ダメージは?
ランフォード:知らない。
GM:……そうだな、じゃあ、語りで……。すごい勢いで岩が"肉"へと落ちてくる。その岩は、今やドラゴンに変体しようとしていた"肉"を、真上からぶっ潰し。ドグチャッとの音が――
ディノール:その岩って、近くにいた俺達にも当たるんじゃないのか?
GM:……言われてみれば……前線の人…って全員か(後列のヴィドルが死亡の為)、避けてみて?
ディノール:避けた。
ラフェル:……危ないとこだった。(←やりそうになったらしい。)
キース:当たった。
GM:当たった!? そうだな、ダメージは80+2Dで(なぜか80キロの岩だったので(笑))
ランフォード:コロコロ……89点。
キース:……死ぬ。死ぬ死ぬ。
GM:何を言う。プラーナや剣技を使うのだ!
キース:ああ、そうか……え〜と53防いだ。
ディノール:避けたんじゃないのか?
キース:いや、防いだ。岩って何点だったっけ? 89?……HP残り6点。
ランフォード:それって、重傷じゃん。
ディノール:すばらしい。
GM:ふう。"肉"はランフォードの爆撃により死んだよ。……と、順番的にはヴィドルなんだが……。
ヴィドル:いいの? 敵死んでるけど。
GM:OKです!
ヴィドル:ああそう。じゃあ、これは八つ当たりですかな?
GM:八つ当たりです(笑)
ヴィドル:八つ当たりですか(笑)
………………………………………………………………………………………………
GM:今、空には暗雲が立ち込みだし、夜空の星々を遮る。さらに雷鳴が轟き出し、その内の1本がヴィドルへドゴーンっと落ちる(笑)
ヴィドル:背中から黒い翼が生えて(ディノール:ズバァッと!)そのまま、飛び上がる。(GM:ザァッ!)
ラフェル:………………。
ランフォード:なんだあの翼は……。
キース:あれが……ヴィドルの本当の姿!?
ヴィドル:おのれ……この冥界の王であるこの私に! そのような事をするとは……身の程を知るがいい!!!
一同:『おお!!』
GM:っと、時間なので、今日はお終い。
………………………………………………………………………………………………

〜研究所内の牢獄〜
ムロノ:!!…この波動は……魔王…いや、ヴィドル様!? そうですか、なるほど…やっと覚醒しましたか……ふふ、私もこんな所で燻っているわけにはいきますまい…。
次回予告
 ヴィドル:死ぬがいい人間ども!! 貴様等には生きる価値さえ無い!!!

ランフォード:……じゃあ、行ってくる。
ラフェル:ヴィドルー!!!

キース:お前の好き勝手にはさせない!

黒騎士の野望"肉"を倒したその瞬間!!
  "肉"に殺されたヴィドルが、魔族として復活した!?
一体この後どうなる! ヴィドルは主人公じゃあ無かったのか!?

次回 『外れた楔』 を、お送りいたします。
紅玉の魔獣
第4話「目覚めるモノ」

プレイ終了後におけるGM日記

帰りのバスの中で、神崎直也(ディノール)から、黒騎士が弱すぎる! との申し立てがあった。う〜ん、確かにあれは弱かった。今思い起こせば黒騎士は剣技の才能を持ってたのに使わなかったんだよねぇ、どうしようかなぁ、黒騎士復活しようかな? 考えてるシナリオだとこの後はゲンマの陰謀を阻止して終幕にするつもりだったけど……まあ、来週やってみて決めよう。それにしても、ヴィドルが魔族化しちゃったよ。本当にどうするんだろ? PC死んじゃうよなHP回復してないし……はぁ、来週は疲れそうだ……。


NPC敵キャラ紹介
名前:"肉"(仮名)
命中:20 回避:10 攻撃:40 防御:30 魔道:30 抗魔:40 錬気:30 INSV:14
HP=150   MP=75
特徴:再生能力=毎20ポイントHPが回復。
    技・魔法の吸収/反射=技・魔法をかけられたとき1Dを振って、  1  :吸収
                                               2〜5:何も無し
                                                6  :収集→反射
                               ただし、威力で50を超えた場合、吸収/反射はできない。
    (1)(2)(3)触手による攻撃=1〜3回の連続攻撃。
    (4)触手による縛り上げ=回避に失敗したら筋力20で脱出判定。
                       さらに失敗したら回避・魔道・抗魔・INSVに−10のペナルティがつく。
    (5)瘴気の吐息=付与効果を消し去る。
"肉"は行動する際1Dを振り(1)〜(5)の行動を決める。また(6)が出た場合気持ち悪く蠢く。

解説:これ以外にも秘密の特殊能力がある。黒騎士が作り上げていた最凶の生物であり、その実態は様々な能力をかね備えたキメラである。黒騎士はこれを使って闇の宗教に貢献したかったらしいが……。昔、この魔獣を作ることに成功はしたが、その限界を超えた能力にエネルギーが持たず"動かない"魔獣なる。黒騎士はいつの日か魔獣を復活させる時のために、それまでの間黒い箱に封印することにした。それから、黒魔晶の存在を知り、その捜索を始めるが、ラグシア会戦の闇の宗教敗北により魔獣の研究も断念される。黒騎士の本名はユーザン・カイバラであり、息子であるディノールは母方の苗字を使っている。

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