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セブン=フォートレス クラシック
1999年11月8日セッション


邪悪な魔族へと変貌したヴィドルは、仲間による文字通り"命がけ"の説得により正気を取り戻した。
廃墟と化した街並み、物言わぬ骸達……。
自らが犯してしまった悪虐にショックを受けるヴィドル。
しかし、傷心だからと言って彼等に休んでいる暇はなかった。

戦闘なしの第6弾!
決戦前夜、それぞれは何を思うのか……。


紅玉の魔獣

第6話「決着の船出」



シーン1:港街ソタサオ

 99年11月8日(月)今日のリプレイ収録時、卓にはイリアド、燐交遊、にゃー、キース、そして神崎直也が出揃っている。神崎にいたっては、最初から卓に付いているのは初めてのことではないだろうか。(第1回では神崎はキャラ作成途中に来たので最初からいたわけではない。)
GM:では、第5回の続きです。
ヴィドル:第5回の続きと言っても説明になってないと思います。
GM:ん。確かみんなは「魔力が集積できない方へ向かおう!」――ということになり南西へと向かったわけだ。『ロンカの街』でランフォードは親のビーンバンデッドさんに強力な武具を譲り受け、今ヴィドル達はとある港町に着いた。ちなみにここから船に乗ると『タウラギリ島』へと渡れる。
注)『タウラギリ島』……第5回の実験資料に出ていた、いかにも怪しい島の名前。
ランフォード:いつの間に港に!?
ヴィドル:港か……伝文発送紙があと2枚しか残ってないから途中で買っておきたい。
ディノール:そんなに重要か?
ヴィドル:あと2枚だからなぁ。
ディノール:今何時?
GM:今……コロコロ……15時。
ディノール:次に来る船の時刻を見ておきたいな。
GM:と、街に入って行くと後ろから声をかけられる――「おやおや、ヴィドル様ではありませんか」
ランフォード:ペンギン!(即答)
ヴィドル:そのまま後ろ蹴り――バシッ!
GM:何かに当たって「ゲフッ!」って声が――
ヴィドル:踏み潰す…ガスガス!
GM:今日はペンギンではなく、人間バージョンなのでかなり虐待入るのだけど……。
ヴィドル:……ガスガス!
GM:「ヴィ、ヴィドル様! 何をするのですか、やめてください!!」
ヴィドル:踏み潰しながら……これからどうしようか?
ディノール:それ、踏んでるのは知り合いか?
ヴィドル:ん? 何が?
ディノール:ああ、気のせいか。
GM:「いや! 知り合いですぞ!!」
ヴィドル:ゲシゲシ踏むから(笑)。
GM:「モゴモゴモゴ!」
ディノール:俺も踏んでいいか?
ヴィドル:ああ、いいよ。
何気に即答である。
ディノール:じゃあ、高い所によじ登って……はーはっはっはっは! 月面宙返りでジャンプ!
GM:敏捷で判定してくれ、ファンブルしたらヴィドルに着地。
ディノール:……成功した。
GM:ムロノは海老反りになって――「ウゲッ!」
ディノール:ヴィドル、これ面白いな(笑)
ヴィドル:じゃあ、あげるよ。
ディノール:やったー! ポコポコ殴ってるから(笑)。
GM:「わー、やめて、やめて下さい! ヴィ、ヴィドル様助けて――」
ヴィドル:今日からお前の主人はあの方になった。
GM:「そんな!?」
ディノール:馬乗りになって笑いながら殴ってる(笑)
ヴィドル:さてと……なんて街だったかな?
GM:言わなかった?
ランフォード:島の名前しか聞いてない。
GM:(シナリオを調べて)……どうも、決めてないらしい。
ヴィドル:ニギラウタにしよう。
GM:わかった。ニ・ギ・ラ・ウ・タ(←地図に明記して)……ってタウラギリを逆にしただけじゃん!!
ヴィドル:いや、書く前に気付いてくれると思ったんだけど(笑)
ディノール:気が付くの遅いぞ。
GM:…………。
結局、ムロノの名前を決める時も使った、ダイス目に対応した50音表を使い。『ソタサオ』に決定。

シーン2:目的の島は……

GM:『ソタサオ』の港町に着きました。街は雰囲気悪いよ、昼間なのに酔っ払ってる人が多かったり、港町なのにぶらぶらしている漁師達がいたり。
ヴィドル:まあいいや、さぁてと宿でも取りますかぁ。
GM:じゃあ、宿屋に行くのね? ……行くと1階は酒場になっていて飲んだくれてる人がいっぱいいる。
ヴィドル:飲んだくれ? そんなの無視しよう。
GM:「お客さんお泊りかい? だったらその帳簿に書き込んどいとくれ」――と宿屋のおばちゃんが言う。
ヴィドル:勝手に書き込もう。
GM:書き込むと解るが、開いている部屋は1人部屋が1つと大部屋が1つの2部屋しか残っていない。
ランフォード:俺等のぶんと、アーリアさん用の1つか。
ディノール:ああ! そう言えばアーリアっていたんだっけ!?
ヴィドル:その、2部屋をお願いします。
GM:「まあ、その2部屋しか残ってないんだけどね(苦笑)」
ディノール:あのさ、俺はアーリアの保護者なの? それともアーリアが俺の保護者なの?
ヴィドル:はぁ?
GM:ディノールが兄貴でしょ?
ディノール:でも、たぶん頭悪いから後者だと思うよ。(←知力6を強調したいらしい)
GM:まあね(笑)
ヴィドル:さぁて、今日はゆっくり休んで明日の出発に備えますか。
GM:それ、どこで言ってるの?
ヴィドル:え? カウンター。
GM:「お客さん、出発ってどこに行くんだい?」
ヴィドル:さあ、どこでしょうねぇ……あれっ!? つうかさぁ……。
GM:ん?
ヴィドル:あっ! そうか、資料で情報を得たのか……タウラギリ島に何かがある。(←勝手に1人で納得した)
GM:「タウラギリ島だって!?」
ヴィドル:言ってないよ。
GM:言ってないのかい!
ヴィドル:今のはプレイヤーが納得していただけだから(笑)
GM:……「どこに行くんだい?」
ヴィドル:どこでしたっけランフォードさん?(笑)
ランフォード:確か、"タ"のついたような……(笑)。
ディノール:コロコロ(←ディノール特別の知力ロール)……貴様等! 何を忘れているんだ! 『タウラギリ島』だろ!!
ヴィドル:ああ、そういえば(笑)。
GM:「なんだって『タウラギリ島』!?」
ランフォード:ありがとう! お約束のリアクション!!(笑)
GM:「だけど今、あの島に行く船は1本も無いはずだよ」
ディノール:そうなのか?
GM:「どちらかと言うと、あの島だけじゃなくて、今、全部の船が出ないのよ」
一同:『船が出ない〜?』(←お約束)
ヴィドル:どのように出ないのですか?
GM:「まあ、港に行けばわかるけど……。今、海にすごい霧が出ていてねぇ」
キース:霧?
GM:「そう、それでも漁に出た人達は――」
ランフォード:帰ってこなかった……と?
GM:「……そうなのよ。誰も帰ってこないのよ」
ラフェル:………………。
GM:そうだ、言い忘れていたけど、この街に近づいて来た時から魔力が全く集積できなくなっているから。MPを回復したい時はプラーナを変換してね。
ヴィドル:わかった。
ラフェル:……船が出ないのか……。
GM:そう、だから周りに飲んだくれている漁師さん達がいるわけだ。
ヴィドル:しかし、漁にも出ないでお酒ばかり飲んでいるのに、お金の回りだけは良いようで……。
ディノール:喧嘩売ってんの?(笑)
ヴィドル:(ディノールを無視して)まさか! 彼等は事件にかかわってるのでは!?
ディノール:それは邪推しすぎ。
GM:そんなこと言ってると、飲んでた漁師たち……9人が――「んん、なんだ兄ちゃん!!」――ガンつけて来る。
ヴィドル:ガンつけ返す。
ディノール:そうだ! ペンギンいたよね?
GM:ペンギンじゃないぞ、奴は今人間だ。
ディノール:ガンつけてくる奴等に向かって投げる。……何見てんだ、おらぁ!
GM:ムロノが飛んで――「何をなさるか〜!」……ドガッ!(←漁師たちにぶつかる音)
ディノール:どっちがチンピラだかわからねぇ(笑)
やったのはお前だ。
ヴィドル:今日も空を行くムロノ……て、感じだね。
GM:「何すんだてめぇ!」……ムロノが袋にされてる(笑)
ヴィドル:さてと、ここで喋るのもなんですから、部屋に行ってから話し合いましょう。
GM:じゃあ、部屋に行くのね?
ヴィドル:うん。
GM:するとね……「ちょいとお待ちよ」……宿屋の女将さんが呼び止める。
ヴィドル:止まった。
GM:「あんた達、『タウラギリ島』へ渡るのかい?」
ヴィドル:まあ、機会があれば。
ディノール:無論そのつもりだ。
GM:「そうかい…う〜ん……(間)……なんだったら、私が何とかしてあげてもいいわよ。ちょっとツテがあってね」
ランフォード:なに〜!?
ディノール:それは、すまん。
ヴィドル:なら、お願いしますね。
キース:……貴様、何が狙いだ。(一同笑)
GM:「別に、私は何も(苦笑)……ただ、渡りたいって人がいたら伝えてくれって頼まれていてね」

シーン3:作戦(?)会議

その後、宿の大部屋に集る一同。とりあえず今後のことについて話し合うつもりらしい――
GM:では荷物も降ろして、大部屋で全員集って少し経った……って感じかな。
ディノール:ムロノ遅いなぁ。
ヴィドル:どうしたんだろうねぇ。
キース:いや、お前等が捨てて来たんだろうが(笑)
GM:「私ならここにいますぞ。」
ヴィドル:外に出すから。
GM:「そんな、私を入れてはくれないのですか!?」
ヴィドル:ムロノ遅いなぁ……もう1回言う(笑)
GM:すると、今度はヴィドルの後ろに――「だから、私はここに居りますと――」
ディノール:ヴィドル後ろだ−!
ヴィドル:ガッ! ドォウッ! って窓に投げる――遅いなぁ(笑)
ディノール:遅いなぁ(笑)
GM:今度は部屋のドアをドンドンドンと叩く音が……。
ヴィドル:ガチャって開ける。
GM:「困りますよ、今、宿のガラス割ったでしょう!」
ランフォード:誰?
GM:女将さん。
ランフォード:やっぱり。
ディノール:それはムロノのせいだ。
ヴィドル:ムロノという奴が部屋で暴れまして……。
ディノール:たぶん、もうすぐ来るはず。
GM:「ムロノだって?」
ヴィドル:奴ですよ! ……ムロノを指差す。
ディノール:うん、指差す。いるんでしょ?
GM:(笑)いる、さっきまでヴィドルが座ってた席に座っている。
ディノール:やっぱりいると思ってた(笑)
ヴィドル:もう、わかってるから。
ディノール:ムロノをチラッと見て……ちょっと。(←ムロノを手招き)
GM:「んん? なんですかな?」
ディノール:こいつです。
ヴィドル:窓を割ったのはお前だ、責任もって直しておけ! (女将さんに向かって)責任はこいつが持ちます。
GM:「な、そんな!?」
ヴィドル:弁償はこいつが……。
GM:とか言ってると、横にムロノが出てきて――「どうでしょう? 女将さん」――窓が直っている。
ディノール:……さすがだな。
ヴィドル:う〜ん。
ランフォード:すごいなぁ……ガシッ! パリンッ!!
GM:またかー! ランフォードまでポイ捨てするなー!!(笑)
ヴィドル:まあ、ムロノはどうでも言いとして……。
GM:ムロノは窓に人型を作って飛んでいった。
ヴィドル:船の方は女将さんが何とかしてくれそうなので……寝ますか?
GM:じゃあ、今日は寝るのね。クリティカルとファンブルを変えていいよ。

シーン4:朝の出来事

GM:では、次の日になりました。今は起きたばかりです。
ヴィドル:ああ〜、朝だ〜……朝の散歩に出かける。
GM:ディノールは?
ディノール:朝早くから剣術の稽古をしている。
GM:じゃあ、宿屋の店先で――
ディノール:いや、道のど真中でやってる(笑)
ランフォード:その横で練ってよう。
GM:寝てる?
ランフォード:練ってる!(剣技や闘気法は【練気】を練る事で発動するのだ)
GM:そっちも修行か!(笑) ラフェルは?
ラフェル:海岸。
ヴィドル:修行してる2人を見ながら……おはよ〜……声をかけてどこへともなく歩いていく。
GM:どこへともなく歩いて行くと、そのうち海岸に着きました。確かに霧が出ていますね。
ヴィドル:黄昏る。
GM:黄昏る?
ヴィドル:色々とあるんだよ。思うことがさ。
GM:……ふ〜ん、まぁ黄昏てると、ふと、視界の隅にラフェルがいます(笑)
ヴィドル:おおっと、あんな所にラフェルまで(笑)
GM:ラフェルは何やってるの?
ラフェル:……コ探してる。
GM:ネコ?
ラフェル:ラッコ探してる。
GM:ラッコ!?(笑)
ディノール:は? なんでだ?
ラフェル:ラッコに対する憎しみを抱いてるから(←キャラクター作成時の特徴)
ディノール:憎いんだ(笑)
ヴィドル:ラフェルに声をかけよう。手を振って……おぉ〜
ラフェル:うるさい!!(即)(一同爆笑)
ヴィドル:ああっ、怖いよ〜、ラフェルが怒ってる(笑)。
ラフェル:コロコロ……ラッコはいないようだ。
ヴィドル:ラフェルが怒ってるから、結局海岸で黄昏ていよう。
GM:どうするのラフェルは?
ラフェル:……帰ろう。
GM:ラフェルが帰っていくと、道のど真中で…って本当に練ってるの?
ランフォード:練ってるよ。今、16回。
ラフェル:あと10回!
ランフォード:ああ、わかった(笑)
ヴィドル:日常なのか!
GM:凄い日常だなぁ(笑)
ランフォード:ラフェル、可愛いだろう? ……ラッコのぬいぐるみの付いた手袋を取り出す(笑)
ラフェル:すぐさま奪い取って……カシカシカシッ!(一同爆笑)
ヴィドル:食べられた!
ランフォード:俺のがー!(笑)
GM:1sp減らしといてくれ。
ランフォード:わかった(笑)
ヴィドル:さぁて、黄昏たし宿に戻りますか。
ディノール:GM、そろそろ人通りも多くなってくるよね?
GM:多くなってくるよ。
ディノール:凄く邪魔そうな顔をするよ…俺は(笑)
GM:それは……他の人も邪魔そうな顔をするぞ。
ディノール:………………(←素振り)
ヴィドル:邪魔だよ(笑)
ランフォード:しかも、下手に近づいたら死んじゃうし(笑)
GM:そんなことやってると、酔っ払いが絡まってくるよ(一同大爆笑)
ディノール:ははははははははは……!(笑)
ヴィドル:かっ、絡まってくる(笑)。
注)この時GMは「絡んでくる」と言っているつもりだった。……しかし、修行しているディノール達にウネウネと絡まってくる酔っ払い……想像すると(笑)
GM:「おい、にーちゃん達、道の真ん中で邪魔じゃねーかよ!」
ディノール:ネリチャギからバックブローへのコンビネーション!
GM:酔っ払いは沈黙したよ(笑)
ヴィドル:帰ってきていい?
GM:いいよ。バックブロー決めた時にヴィドルが帰ってくる。
ヴィドル:なにやってるんですか〜、あなたたちは〜。
ディノール:ヴィドル…トロくなってるぞ(笑)
ヴィドル:ん〜、ちょっとね〜(一同爆笑)

シーン5:朝食の風景

朝食を取る為、宿屋の1階に集ってくるヴィドル・ラフェル・ランフォード・ディノール・アーリア。もちろんキースは寝っぱなしである。
ヴィドル:おかみさ〜ん、あさごはんを〜。
ディノール:トロいヴィドルおもしれー(笑)。
GM:朝弱いの?
ヴィドル:別に〜。
ディノール:朝1番強いのは眠ってるから(笑)
GM:「そこにメニューがあるから」
ヴィドル:何があるの?
GM:大概何でも。
ヴィドル:じゃあ、ねぇ……御飯・味噌汁・納豆・鯵の開き・それとアブナのお浸しも付けてね。
GM:そっちは?
ランフォード:とりあえずメニュー。
GM:「メニュー? そこにあるじゃない」
ランフォード:ほんまや!(驚)
GM:「見えなかったんかい?」
ランフォード:すまへんな。
ディノール:みんな、微妙に性格が歪んできてる(笑)
ランフォード:Bセットを。
GM:「モーニングBセットね」
ディノール:俺にはホットケーキセットを、それで、アーリアにはこのゲテモノセットを与えてやってくれ。
GM:「あ、私はいいです」……女将さんに断ってる。アーリアは飲食不要だから食べないでいいんだ。
ディノール:そうかそうか。
ランフォード:あーそういえば。
ディノール:……(間)……何言ってる! 食え!!
GM:「別にいらないわよ、お兄ちゃん」
ディノール:いや、頼んだからな!
ヴィドル:でも〜、たべないとからだにわるいですよ〜。
GM:「そんなこと言われましても……」
ディノール:まあいい。納豆定食を二つくれ!
GM:「わかったわ。そっちのお兄さんはどうするんだい?」
ラフェル:貝。
GM:貝? 海にある?
ラフェル:そう。生じゃないぞ。
GM:(生だと思ってた……)わかった――「アサリの酒蒸しでいいね?」
ラフェル:ああ。
GM:キースは? さすがにもう起きていいよ。もっとも誰も部屋にはいないけど(笑)
キース:飯〜……。降りていく。
ヴィドル:さてと散歩にでも行きますか…。
ディノール:そうするか……腹もいっぱいになったことだし。
GM:まだ食べてないじゃん!
ディノール:わかってる(笑)
ヴィドル:ご馳走様でした。
ランフォード:厨房に直接行く。
GM:それは止められるぞ。
ランフォード:あぁあ!(ドス声)
ヴィドル:怖いよぅ(笑)。
GM:「こ、困りますよ。こっち来られちゃ」
ランフォード:気にすんな!
GM:「困ります!」
ランフォード:わかった! カウンターに座る!
ラフェル:貝は?
GM:まだ来ない。
ラフェル:俺は待つぞ。
GM:アーリアは店の中でいいか。
ディノール:来いアーリア! 手を引っ張っていくよ。
GM:キースが席につくと、テーブルにはラフェルしかいません。――「お客さんは何にする?」
キース:鯨。
GM:「はい、鯨ね。」――キース暴れないけどどうしたの?
キース:部屋で5分経ってから来たから。
GM:なるほど。ヴィドル君達、5分ぐらい経ったがキースが暴れる様子はないぞ。
ディノール:おかしいな。今日に限って……。
ヴィドル:僕達が頼んだ御飯は?
GM:もう来るよ、ラフェルに――「あの、ここにいたお客さん方は――」
ディノール:じゃあ、そこに……ああ、すいません。ちょっとトイレに。
ヴィドル:でも、外から入ってくるんだよね(笑)。
GM:「はい、納豆定食2人前。それに日本食。鯨の肉にモーニングセットB。最後に貝の酒蒸しね」
ディノール:アーリアの口を無理やりこじ開けて、納豆定食を流し込んでるから。
ヴィドル:激しいな。
ディノール:納豆だー、食えー!
GM:アーリアは――「わかったわよ、お兄ちゃん」――とか言いながら食べてる。
ディノール:いや、そんな状況じゃないから、口をガッて開けて、全部混ぜてドーッて(笑)
GM:「お兄ちゃん、やめて! やめてよ〜!」
ヴィドル:喋れない喋れない。
GM:「う〜う〜う〜!」
ディノール:全部流し込んで……ふぅ。(なんだその、いかにも"やり遂げた"って言うような「ふぅ」は!(怒))
GM:周りの人からかなり白い目で見られるよ。
ディノール:何見てんだお前等! 見せもんじゃねぇぞ!!(笑)
ヴィドル:激しい食べ方ですね。
GM:「あいつやベーよ、女のコ泣いてるじゃねーか」――アーリアは泣いてたりする。――「エグッエグッ……お兄ちゃん酷いよう……。」
ディノール:大丈夫、明日があるさ。
GM:「お兄ちゃんがやったんじゃない!」
ヴィドル:ど〜も、あの兄弟の食事の仕方は激しいですなぁ。
ラフェル:…………。
ヴィドル:アーリアさん泣いておりますよ、毎日ああなんでしょうか。
ディノール:あんまりアーリアいじめない方がいいね(笑)
GM:まあね。
ディノール:まぁいいか、ディノールはきっとまともじゃないんだ。(こういう書き方をするとちょっと(笑))
ランフォード:きっと、ユーザンにああやって教えられたんでしょう。
ヴィドル:ああ〜なるほど。とりあえず、水を1杯注文してアーリアのところに持っていってあげよう。
GM:「ぁ、ありがとぅ…ございます、ヴィドルさん」
ヴィドル:大変だねぇ、毎日毎日あんな食事じゃ。
ディノール:ん? お前等何か誤解をしているんじゃないのか? 毎日こんなことやってると思ってるだろ!
ヴィドル:え、そういう習慣じゃないのですか?
ディノール:違うに決まっとろうが!
ヴィドル:じゃあ、無理してあんな食べさせ方する必要ないのに。
GM:「そうよ……。」
ディノール:何言ってるんだ! 朝食を食ってこそ1日が始まるんだ!!
GM:「だったら、普通に食べるのに…なんであんな無理やり〜(泣)。」
ディノール:だってお前はいらないと言っただろう!
ヴィドル:まぁ〜まぁ〜、こんなところで争っても〜。
ディノール:争ってるんじゃない! 一方的な――(一同爆笑)。
ランフォード:そのセリフは!(笑)
ヴィドル:いっぽうてきな……ってやってるのはディノールさんだとおもうんですけど〜。
ディノール:今日はヤケにヴィドルがトロいな(笑)。
GM:リプレイ書く時"〜"が多いよ(笑)。
ヴィドル:まあ、とりあえずは、アーリアさんが嫌がっているんだから、やめたほうがいいですよ〜。
ディノール:仕方ないなぁ。

シーン6:海の女

GM:と、その時、――「あんたがヴィドルかい?」
ヴィドル:ん? きょろきょろ見まわす。
GM:赤い髪の筋肉質な女の人がやって来る。海の男ならぬ海の女だね。
ヴィドル:ふぅ、胸をなでおろす。(誰が来たと思ったんだ?)
GM:「ちょっとあんた、タウラギリ島まで行きたいんだってねぇ?」
ヴィドル:ああ、細かいことはリーダーに任せてますんで……リーダーを指差す。
GM:ラフェルの方に――「タウラギリ島に行きたいんだろ?」
ラフェル:まぁな。…………なんの用だ。
GM:「いやなに、女将さんに紹介されてね。」
ラフェル:ほう…名前は?
GM:名前? 
ヤン・ネルソン・ウィードルフ・ウィーグラフ・ハーティス・ショーンコネリー・オベリア・ミルウーダ・オルゲウ・マルガリータ・シオン・サクヤ・ジョシュア・スワン・ヘッポコ・ヘッポ子(笑)・ミュリア・デイトリッヒ・デウカリオン・ダイアナ・ディアナ・ディアナ=カウンター・アルテミス・ヘル と、これだけの案が出た結果……。
GM:「あたいの名前はヘラ」
ディノール:不吉な名前だなぁ。
GM:「それで? ……渡りたいんだろ? なんだったらあたいの船に乗せてあげてもいいわよ。」
ラフェル:船に乗れなくてもいい。行ければいいんだ。
GM:「行ければ? どうやって?」
ラフェル:………気合とか……飛んだりして。
GM:「気合? いいわねぇ、あたいそういうの好きよ。でも……。」  ヘラの話によると、魔力が集積できなくなってから、何人かの魔法使いたちが空を飛んでタウラギリ島へ向かったのだけれど、誰1人として帰ってこないらしい。

〜中略〜

注)なぜいきなり"中略"かと言うと、この後、約1時間に渡りいろいろな討論が行われたのだ。

討論1「島に行き、帰ってきた人はいるのか?」
イリアド(←ヴィドル)vsあきと(←GM)
結論:帰ってきた人はいない。

討論2「旅人は10時間も歩けるか?」
イリアド(←ヴィドル)vs神埼(←ディノール)
結論:8時間なら歩ける。

などなど……ちなみにどちらもイリアドの勝利(笑)である。ページの都合上リプレイに載せれないのが残念……ってか載せる必要はまったくない。
GM:だめだ! このままだと本編をやる時間がなくなる!
ディノール:でも、水戸黄門は10時間ぐらい……。
GM:と! 話し合っていると!!! 酒場のドアが誰かが入ってくる。そして、酒場の雰囲気がフッと異様な気配に包まれるんだ。
ランフォード:ああ、やっと戻った。
ディノール:誰が入ってきたんだ?
GM:ぼろぼろのローブを着て、不精髭を生やした5・60代のおじさん。フラフラとおぼつかない足取りで入ってくる。

シーン7:落ちぶれた男

ディノール:不精髭? じゃあ、剃る。
GM:と、ディノールが剃りに行くと気がつく。このおじさんをディノールは知っている。
ディノール:でも剃る。
GM:いいの? キミの父親、ユーザンだよ?
ディノール:じゃあ、剃らない。刺す。
GM:ユーザンはカウンターに来て――「何でもいい…なにか食べ物を……」
ディノール:やっぱ刺さない。
GM:他の人は知覚でジャッジしてみて、目標値は15ね。成功すればユーザンだと気づく。
ヴィドル:コロコロ……気がついた。
ランフォード:……気づかない(笑) 大丈夫か親父? 回復してやろう。
ラフェル:コロコロ……(←サイコロを振っている)
ディノール:なんかラフェルが唱えるぞ!
GM:な〜に〜! ラフェルはやめてくれ〜! 下手したらユーザンが死んじゃう!!
ラフェル:触れた……触れたとこが光る(静光照我<リーフィア>)
GM:ああ、あれか(安堵)。持続光みたいなヤツね。
ヴィドル:じゃあ、それに対抗して黒魔空間<ヴァイエル>を唱える。光吸収!
ラフェル:さらに明るくする。
ヴィドル:この闇は空属性の魔法じゃないと消せないから!(←なぜか自身満々な口調)
GM:ラフェル空属性だぞ。
ヴィドル:な〜に〜! 空属性か!?(一同笑)
ディノール:今日のヴィドルはダメらしい(笑)。
ヴィドル:や、闇が消えていく……でも球状10m(笑)。
GM:酒場は闇に包まれたね(笑)。
ランフォード:暗くなった瞬間…殴る!
GM:誰を?
ランフォード:ユーザン(笑)
あんた……さっき気がついてないって言ったじゃん。
GM:なら、暗闇の中、1人ユーザンが光っていて、なんだと思えば誰かに殴られて倒れた。
ディノール:トドメだ!(笑)
ランフォード:ブシャー(笑)
GM:やめい! そろそろ闇を解除してくれない?
ヴィドル:わかった……解除した。
GM:すると、ユーザンが倒れてる。
ディノール:見て見ぬ振り。
ヴィドル:大丈夫か?
GM:「あ、あぁ……。」
ディノール:そんな奴に構うことはない。
ヴィドル:う〜ん、この人の声、どっかで聞いた事があるような……。
ランフォード:たしかに……。
ヴィドル:……はっ!? お前は黒騎士!!
GM:「そんな! お父さん!?」――アーリアは驚いてます。
ヴィドル:ここに何しに来た! いや、それより…どうしたんだその有様は!?
GM:(なぜ"生きていたこと"に驚かない……)――「う、うぅ……」
ヴィドル:"うう……"じゃわからない! 8文字で説明……伝文発送紙を渡す。
GM:"ゲンマを倒しに来た"
ヴィドル:"ゲ・ン・マ・を・た・お・し・に"
ディノール:OK、通じる。
GM:ユーザンの格好だが、武器も持たずさっき言ったようにボロボロの服を来て、いつもの鎧も着ていない。
ヴィドル:こんなとこで話すのもなんだから……肩を貸してユーザンを持っていく。
GM:「すまないな……」
ヴィドル:ガクッ…て落とす。重い〜――僕は魔法使いだ(笑)
ディノール:弱え(笑)。
GM:それは……アーリアも手伝ってみんなのいる机まで来たことにしよう。
ディノール:俺はどうしようかな?
GM:アーリアと一緒に机に着いていれば?
ディノール:じゃあ、そうしよう。
GM:ユーザンは――「はぁ……」――と重い息をはいてから――
ディノール:ちょっと、出かけてくる。
GM:「お兄ちゃん!?」
ディノール:無視。
GM:……まあ、それ以上はアーリアも呼びとめないけど。
ディノール:山岡司郎だったらどうするだろう? 久しぶりに会った海原雄山が落ちぶれていたら。う〜ん。
ヴィドル:う〜ん。
GM:わかんないなぁ。
ディノール:落ちぶれないからなぁ。
ヴィドル:"絶対無敵"とか持ってるよね(笑)。
ラフェル:でも、初めのうちは違うんじゃないか?
ディノール:ああ、司郎にしょぼしょぼ負けてたから(笑)。
ラフェル:あいつは成長してるからな。
ヴィドル:雄山の方が成長速度が速いんだよ(笑)。
GM:そう言えば(笑)。
ラフェル:ある所から、絶対無敵になってるけど。(笑)
ヴィドル:まぁ、このユーザンが成長するかは別の話しだけどね(笑)。
ディノール:俺はアーリアを連れていこうかな。
GM:連れていくの? でもアーリアは――「でも……」
ディノール:いいから来い!
ヴィドル:ああ、話の主軸となる人達が行ってしまった(笑)。

シーン8:説教するヴィドル

GM:「なにか、食べ物を……」
ヴィドル:それはお店の人に言ってくれ。…………カレーの10辛を小盛で。
注)10辛……カレーの全国チェーン店「CoCo1番屋」のカレーである。通常の10倍の辛さで値段も100円増。さらに、リプレイには書いてないが、ユーザンは「閻魔ラーメン」という激辛ラーメンも食べていた。
GM:じゃあ、バクバク食ってる(笑)
ヴィドル:なーにー!(笑)
ディノール:死ぬんじゃないか?(笑)
GM:大丈夫。今だってなんとか生きている状態だから(笑)。それでユーザンは――「ふぅ。お前達はここで一体なにを?」――聞いてくる。
ヴィドル:何をと言われても……泊まってるんです。
キース:貴様こそ、何故ここにいる(殺意)。
GM:「私はこれから…タウラギリ島へと渡って、ゲンマの計画を阻止しなければならない」
ヴィドル:大変ですね。……ところで"ゲンマ"とは一体?
GM:「お前達の前にも出てきていただろう? あの笑いの仮面をつけた紫のヤツだ」
ヴィドル:ああ、あの紫の。しかし……あなた方は味方ではなかったのですか?
GM:「一時は、な……だが、奴は世界を滅ぼそうとしている。それは私の思うところではない」
ヴィドル:…………ずいぶんと余裕だね。今まで僕達は敵だったのに。
GM:「………………。悪いが、私は行かなければならない」
ヴィドル:それよりも!!
ランフォード:どうした!?
ヴィドル:ディノールの性格をどうにかした方がいいんじゃないかな? 教育し直せ!
ディノール:はっはっはっはっはっはっはっは(笑)
ヴィドル:今日、朝、アーリアに納豆を無理やり食わせてたぞ!
GM:「なんだと」
ヴィドル:こう、口をガッと開けて…の再現を――。
GM:誰でやるの?
ヴィドル:ラフェルで……は怖いから(笑)。ランフォードでやる。こんな感じです!
ランフォード:アガガ……ンガッングッ(笑)
GM:「そんなことを、ディノールはしていたのか」
ヴィドル:どうなってるんですか! あなたの教育は!!!
GM:「いや、ディノールは私の妻が……――」
ヴィドル:いいわけ、するんじゃない!(笑)
GM:「そうだな……もし、この後。ディノールとの仲が直り復縁(?)するようなことがあったら言っておこう」
ヴィドル:ちゃんと宣言しなさい! 『復縁します!』 と。……伝文発送紙を――
GM:「ゲンマの件が片付いて、まだ私が生きていたなら……1度ディノールと話し合ってみよう」
ヴィドル:"ゲンマのけんがか"……までが伝文でディノールに飛んでいった(笑)。
GM:なんだと!?
ディノール:"ゲンマの件がか"……なんだ?
ヴィドル:まったく、親なんだからちゃんと責任持ちなさい。ああ、これだから……。
ラフェル:…………。
GM:…………。だいたい自分だって親と喧嘩して飛びだしたんじゃないか。
ヴィドル:ちが〜う! あれは親父が悪いんだ!!
GM:ちなみにディノールは?
ディノール:俺は勘当されたの。それで、こっちから願い下げだ!って(笑)。
ヴィドル:う〜ん。結構似てるところがあるかも。
ディノール:俺は人間界で変な奴じゃん。でもヴィドルも魔界では変な奴じゃん(笑)
GM:魔王『ヴィドル! お前のような奴は修行して来い!』
ヴィドル:うるさい! 2度と帰ってくるか!!
ディノール:うん、俺もそんな感じだ(笑)。
GM:変わらないじゃん!(笑) なんで俺はこんな奴に説教されねばならんのだ!!
ディノール:実は似たもの同士(笑)。
ヴィドル:まぁいい。今は身体を休めた方がいいだろう。僕達が泊まっている大部屋にまだ余りがあったはず。女将さん! 大部屋に1人追加!
GM:「あいよ!」
ヴィドル:とりあえず、今は休みなさい。その身体ではタウラギリ島に行くのは無理でしょうから。
GM:「すまないな……ヴィドル君。」
ヴィドル:な〜に〜! どこで僕の名前を!?
GM:「ああ、それは……(間)……ゲンマから聞いた」
ヴィドル:じゃあ、ゲンマはどこで! 僕は1回も名乗ってないんだけど。
GM:「………………」(ニヤリ←心の中)
ディノール:仲間内で話しているの聞かれたのかも。
ヴィドル:そうなのかな?
GM:「では別の名で呼ぼう……すまないな、魔王の息子よ」
ヴィドル:納得。
ディノール:納得なの!?
ヴィドル:うん、それは周知の事実だと思ってるから(笑)。
ディノール:でも、なんでユーザンは知ってたんだ?
ヴィドル:なんかあるんだよ。マスターが意味深だからね(笑)。

シーン9:島渡方法

ヴィドル:じゃあ、部屋に連れていって……の前に風呂場に来て……身体洗っといた方がいいよ。
GM:じゃあ、勝手に洗ってる。
ヴィドル:出てきて、さぁどうしますか?
ディノール:そうするとビシッて袴に着替えてる(笑)
GM:袴!? 普段着"袴"なの!?(笑)
ディノール:だってユーザンだもん。
ヴィドル:まあ、ユーザンは部屋に送って。
キース:……敵じゃなかったっけ?
GM:敵だったぞ。
キース:なんで、こんな和んでるんだ?
GM:さぁ、落ちぶれてきたからねぇ……同情?
ヴィドル:まぁ…ねぇ。
GM:ところでディノールは帰ってこないの?
ディノール:アーリアと別の宿取ってるから。
GM:そうか。
ラフェル:ところで赤い髪の女の人はどうした? さっきから気になってたんだけど。
GM:おお!? そうだった! すっかり忘れてたさ!!
と、言うのも、赤い髪の女の人は登場した途端、プレイヤー間で討論が勃発し1時間もつぶれ、しかも、その討論から本編へ戻すためにユーザンの登場を早めたため(この頃すでにヘラのことは忘れていた。)忘れてしまったのだ。
GM:そうだな……「今の人は知り合いかい?」――と赤毛の女性。
ヴィドル:一応。さっきまでいたディノールとかの親らしい。
GM:「でも、あの子達行っちゃったじゃないか」
ヴィドル:そう、話せば長い話しで……勘当されたらしい。
ディノール:短ぇ(笑)。
GM:「そうなの……それで、あんた達はどうするんだい? タウラギリ島に向かうのかい?」
ヴィドル:もちろんです。
キース:お前は行くのか。
GM:「あたい? そりゃ行くわよ。あたいの船だからね。で、乗るのかい? 乗らないのかい?」
ラフェル:乗る。
ランフォード:船を使う条件は、あるんだろ?
GM:「まぁね、あたいの趣味に付き合ってあたいに気に入られるか。それとも、それなりの代金を払ってもらうかだね」
ヴィドル:でも、僕は船より飛んでいった方がいいと思うんですよね。危険ですよ。
ランフォード:なるほど。
ラフェル:とりあえずは船で行っていいんじゃないか。
ヴィドル:失敗したら飛んでいくの? 嫌だよ2度でまは。
ラフェル:違う違う。撃沈されたら……そこから飛んでいく。
船が撃沈されたら操縦していた赤毛の人は……?
ヴィドル:それは……飛べない人もいるから、その人達を救出するのは大変だと……。
ラフェル:捨て置け。
ヴィドル:はぅ……それは酷いです。
ラフェル:飛んでいったらMPがもったいないだろ。
ヴィドル:なら、ランフォードのワイバーンに乗って、順々に行けばいいじゃないですか。
ラフェル:その時襲われたら終わりだろうが。
ヴィドル:う〜ん。
ランフォード:それはともかく、ディノールを探した方がいいんじゃないか?
ヴィドル:そうですね。探しに行きますか。

シーン10:意地と葛藤

ヴィドル:どうしようか。
ラフェル:伝文発送紙で呼び出す。
ヴィドル:さっき使いきった。…………買うの?(笑)
GM:わざわざ伝文しなくても。
ラフェル:そのほうが速い。
ヴィドル:確かに、まずは買いに行こう。……買った。"ディノールどこにいるんだ!"
ディノール:"ディノールどこに"……無視。
GM:「お兄ちゃん何これ?」
ディノール:アーリアにも来たのか!?
ヴィドル:来ないの?
ディノール:なんか頭に直接来るんじゃないのか?
GM:じゃあ、そうしよう。アーリアは――「ねぇ、お兄ちゃん戻ろうよぅ」(笑)
ヴィドル:う〜んダメか……ふと思ってんだけど、これ送っても向こうから返答がないから、来るまで待たねばならないような……。
ラフェル:なんとかなる。
なるわけがない。
ヴィドル:通信が聞こえたかどうかもわからないような……。
ランフォード:(伝文発送紙を持って)"ディノールの馬鹿!"
ディノール:なんだと貴様!!
ヴィドル:よし、もう1枚送ろう。"急ぎの用があるからこっちに来い!"
GM:わざとらしく長いな(笑)。
ディノール:"急ぎの用があ"……行かない(笑)。
GM:「何が"行かない"なのよお兄ちゃん?」
ディノール:奴等だ(笑)。
GM:そんな……意味分からないって。
ディノール:俺が壊れて行く(笑)。まぁ、置いといて……アーリア、行きたいならお前1人で行けばいいだろ! もう俺は知らん!!
GM:「……お兄ちゃん、ここの宿に泊まるの?」
ディノール:ああ、そうだ。帰りたいなら帰れ!
GM:「でも、スウィートルームしか空いてないって言ってるよ」
ディノール:ぃいい! もう、それでも!!
GM:じゃあ、アーリアは――
ディノール:ああーちょっと待った。……金貸して!
GM:お金?
ディノール:スウィートルームいくら?
GM:(ルールブックを調べて)……10GP。
ディノール:泣く。
GM:そりゃアーリアだって泣くさ。兄のわがままで10GPも払うんだから(笑)
ディノール:じゃあいい野宿する! お前は帰れ!!
GM:「そんな…いいじゃないお兄ちゃん、あそこでも……」
ディノール:うるさい! もう行かないと言ったら、行かないんだ!!
GM:「わがまま言わないで…子供じゃないんだし」
ディノール:…………(無視)。
GM:「…………ふぅ、わかった。伝えとくね」

シーン11:ディノールを探せ! LV7

GM:アーリアは宿屋に戻ります。
ヴィドル:でも僕達デパートにいるよ。
GM:なぜ、でぱーと?
ヴィドル:伝文発送紙を買いに来てるから(笑)
ディノール:はははははは…じゃあ、買って速攻使ったんだ(大笑)
ヴィドル:当たり前じゃん(笑)
GM:それで、デパートからどうするの?
ヴィドル:そうだ! デパートに行くこと伝えてないじゃないか! このデパートの名前は?
GM:コロコロ……コロコロ……つむじ風の襲来デパート。
ヴィドル:"つむじ風の襲来デパートで待つ"
GM:"つむじ風のしゅ"(笑)
ヴィドル:いつも不思議に思うんだけど、8文字って知ってて送ってるのかなぁ…そしたら馬鹿だよ。
GM:違うよ、その時はそのインスピレーションで送ってしまうものなんだよ。
ヴィドル:なるほど。
GM:で、どうするの?
ヴィドル:待つよ。
ディノール:"つむじ風のしゅ"……意味わからん(笑)。
GM:キースもデパートに来てるの?
キース:ああ。
GM:何もしないのか? しないなら時間を進めるぞ。
ラフェル:"妹は預かった"と送る。
この時、ヴィドルが伝文発送紙を買うのに便乗して、ラフェルとランフォードがそれぞれ20枚ずつ買い込んでいたのだ。(ちなみにヴィドルは50枚買っていた……なんに使うんだか)
ヴィドル:"妹をあずかっ"……だね。
ディノール:なんだろう? 預かられたけど……。
ヴィドル:そういうもんか? 軽く突き放されちゃったけど。
ランフォード:1枚使って……"お前のかーちゃん出ベソ!"
ディノール:"お前のかーちゃ"しか入らんぞ……なんだろう〜(笑)。
ヴィドル:わけわかんないなぁ(笑)。
ディノール:なんか、"イタ電"が凄くいっぱい掛かって来るんだけど(笑)。
GM:そんな感じだね(笑)。それで、他の人は何時間ぐらい待つの?
ヴィドル:1時間は待つね。
ランフォード:30分。
ラフェル:宿屋に戻ってくるかも知れないからな。すぐ戻る。
GM:キースは?
キース:俺も戻る。
GM:じゃあ、ラフェルとキースが宿に帰って行くわけだ。
ヴィドル:まあ、確かに両方にいた方がいいですからね。
GM:じゃあ、宿屋に戻っていった組をやりましょうか。
………………………………………………………………………………………………
GM:宿屋に戻っていくと、ちょうどアーリアがいて――「ああ、皆さん。……? 他の人は一体どうしたんですか?」
ラフェル:デパート。
GM:「デパート? なんでそんな所に……」
キース:伝文発送紙を買いに。
GM:「ああ、それで、お兄ちゃんが意味の解らないことを」
ラフェル:まあ、あいつは気が狂ってるから気にするな。アレは伝文の性じゃない。
GM:「そんな、あれでも私のお兄ちゃんなんです! ひどく言わないで下さい!」
ラフェル:なら速く連れて来てくれ。
GM:「でも、それが……今日は野宿するって言って聞かないんですよ……」
ラフェル:引きずってでも。
GM:「私の力で引きずれるわけ無いじゃないですか」
ラフェル:じゃあ、彼を連れていけ。(←キースを指差す)
GM:「確かに、キースさんだったら……あの、来てくれますか?」
キース:お断りだ(即)。
GM:「そんな……ラフェルさん」……来て来て〜って言う瞳の訴え(笑)
ラフェル:精神チェックか?
GM:いや、いいって。「ラフェルさん…一緒に来てくださいよ」って上目遣いに見ていよう(笑)
ラフェル:まぁいい。一緒に行こう。
GM:キースはどうするの? リーダーは行っちゃったよ。
キース:仕方ないな。5m離れてついて行こう。
GM:では、そうだな……幸運で即決勝負! ディノールに勝てれば野宿している場所を見つけられる。
ディノール:コロコロ……24。
ラフェル:コロコロ……ダメ。
キース:……クリティカル……見つけた。
GM:じゃあ、5m後を歩いてるキースがディノールを見つけた。
キース:おい、ちょっと待て、あっちの方にいるぞ。
GM:指差したらしい。
ラフェル:じゃあディノールに……"矢"を投げる。
GM:"矢"? ああ、あの時のね(笑)。
注)"矢"……リプレイ第4話で"あからさまに怪しい宝箱"の罠から発射された"矢"。
ラフェル:でも弱いんだよな……プラーナを継ぎ込むか。
GM:やめた方がいいぞ。不意打ちだからディノールは避けれないし(笑)。
ラフェル:コロコロ……命中27。
GM:プスッてディノールに刺さる。
ディノール:うっ、矢に気づいても無視してふて寝を続ける。
ラフェル:もっと近づこう。
キース:俺も。
ディノール:無視無視。……でもこの2人だと殺されそう(笑)
GM:近づいた所で……「お兄ちゃん! こんな所で寝てないで行きましょう?」
ディノール:うるさい! 放っておけ!
GM:「でも、皆さんお兄ちゃんのこと心配して探してくれているのよ」
ディノール:だからどうした! 何が悲しくて奴と一緒の宿に泊まらなくては行けないんだ!
GM:「……そんなこと言わないでも……」
ディノール:何がそんなことだ!
GM:「お父さんも改心したみたいだし……」
ディノール:改心? 奴が改心だと? 絶対何か下心があるに決まっている、お前も騙されるな!!
GM:まあ、アーリアは基本的にお父さんに改心して欲しいから、研究所でヴィドル達に頼んだからねぇ。ディノールのようには考えないんだよ。
ディノール:多分アーリアのスタンツ的には栗田裕子だね(笑)
GM:「……じゃあ、お兄ちゃんは私と一緒の部屋で寝ればいいんじゃない? それならお父さんと一緒じゃないでしょ」
ディノール:なんか、だだっ子みたいになって来たな。
ラフェル:さて、連れていくか。
ディノール:う〜。引っ張られていくんだろう(笑)

シーン12:いざ! タウラギリ島へ!!

GM:ではデパート組。そろそろ30分経ちました。
ランフォード:帰るか。
ヴィドル:え〜、でもまだ帰ってくるかも知れませんよ?
ランフォード:じゃあ、伝文送ってみるか。
ヴィドル:リーダーに向かって"最近調子どう?"
GM:"最近調子"
ディノール:最近調子に乗ってんじゃねェ! かもよ(笑)
ラフェル:調子までじゃ解らんな。
ヴィドル:次! "そっちの様子はどうだ?"
ディノール:"そっちの様子は"……一応わかるな。
ラフェル:…………"のんべんだらり"。(←ラフェルの第2性格)
ランフォード:よくわからねェ(笑)
ヴィドル:酒場で飲んでるってさ。
ランフォード:ああ、なるほど。
GM:と、そんな所で知覚でジャッジ! 18ね。
ヴィドル:コロコロ……ダメ。
ランフォード:コロコロ……24。
GM:すると、少し遠くを4人が歩いてくのを見つける。
ランフォード:あそこだ! あそこ!!
ヴィドル:見る……はっけ〜ん! ちゃんとしてるじゃないか、のんべんだらりとしてないし。
ラフェル:普段はのんびりだから。
ヴィドル:なるほど。……じゃあ、行った。
ランフォード:バシャー!
ディノール:ワイバーンでかよ(笑)
なぜ"バシャー!"だけでワイバーン化したと解る?……以心伝心?(笑)
ランフォード:滑空!
ヴィドル:いやぁ、疲れましたよ。もっと解りやすい文章送ってくれればいいのに……。
ディノール:それはお互いさまといっている。
ラフェル:確かに。
ヴィドル:と言うか、ディノール返答してよ。
ディノール:返答できねェ(笑)
ヴィドル:だから買っといてって……言ってないけど(笑)
………………………………………………………………………………………………
GM:では、宿屋に戻って着ました。
ディノール:今何時?
GM:そうだねぇ、朝御飯を食べてたから……10時30分ぐらい。
ヴィドル:まだヘラさんいる?
GM:う〜ん、辛抱強く待っていたことにしよう。
ヴィドル:ヘラさんお待たせしました。
GM:「ん、ちょっと待ちくたびれちゃったわよ」
ヴィドル:そうですか? まだ2・3時間しか経っていませんよ。
ディノール:2・3時間も待たされたら、そりゃくたびれる(笑)
GM:「それで、あんた達はどうするんだい?」
ヴィドル:う〜ん、船ってどんなの?
GM:ヘラさんの行っている船は、……11人ぐらいなら乗せれる漁船のようなものだね。
ディノール:大砲とかねーの?
ランフォード:俺も考えてた。
GM:そこにいるじゃん。
ディノール:ああ、ヴァロス砲ね(笑)
GM:さらに火炎放射器も2門(キースの火炎能力と、ランフォードのワイバーン時のフレアブレス)付いてるから(笑)
ディノール:主砲1門、副砲2門…かなり強いな(笑)
ヴィドル:ヴァロス砲は30m届く。
ディノール:3連ヴァロス砲でしょ(笑)
GM:で、結局どうするの?
ヴィドル:まあ、飛んでいくのも無理そうですしねぇ。やっぱり船でいいんじゃないんですか?
ディノール:というわけで、あんたに気に入られたいのだが、どうすればいい?
GM:「そうかい、じゃあ、あたいがこれから出す"クイズ"に答えてもらうよ」
この"クイズ"…もし、プレイがシナリオ通りに進んでいたなら、早いうちから出していたのだが、色々あって、最後の最後に出す羽目になってしまった。おかげでこの"クイズ"が全くの蛇足になってしまった。(後悔)ここからは、"クイズ"答えだけを記述します。読み飛ばしてもらっても差し支えはありません。あしからず。
問題1
ヴィドル:3人。倒せるんなら、がんばって全部倒す。(正解だがそういう意味じゃない。)
問題2
ヴィドル:他殺。酔いつぶれてるんだもん、殺されるよそりゃ。(正解だがそういう問題じゃない。)
問題3
ヴィドル:出れた。何故なら彼等が入ってきた入口があるから。(クイズの穴を突いた答え。)
問題4
ヴィドル:それはゴーレムのいないところから入った。空気穴とかそういうところから入った。もしくはゴーレムを水の中に沈めておくとか。(この答えにより、ヴィドルは解答権を失う。)
問題5

GM:〜では、この馬車はいくつの停車場に停車したでしょう。
ディノール:6つ。(←机にメモっていた。でも初めてまともな正解(嬉))
注)上記(下記)のクイズは、角川mini文庫のファンタジーRPGバトルクイズ52 菊池たけし&F.E.A.R. から出しました。
最終問題
GM:「〜さて、普通の石でしょうか、それとも魔法の石でしょうか?」
ヴィドル:普通の石。(←解答権を失ったのになぜか答えている)
ディノール:両方。
GM:「他の人は?」
ランフォード:コーヒー飲んでる。
GM:…………。
キース:えっと、丘の上に城が建ってるんでしょ?(そんな事は言っていない)
GM:……もういいよ、聞いていないんだもん――「正解は! また、あんたなのね(ヴィドルを指す)でも、どうしてわかったの?」
ヴィドル:石って水に浮くじゃん。
一同:…………。
ディノール:こいつはここの生まれじゃなくてな。とおい異国の生まれなんだ。常識が通用しないことを俺が詫びる、すまん。
GM:「まあ、いいわ。ここまであたいの"クイズ"に――」
ディノール:真面目に答えなかった奴も珍しいでしょう(笑)
GM:「ええ、まさかこんな人達がいるなんてね。気に入ったわ、あたいの船に乗せてあげる!」
ランフォード:へラさんに質問! 最初が白くて途中が赤くなって最後が黒くなるモノってなぁに?
GM:「えっ……(逆に答える羽目になるとは……)………――」
ランフォード:ちっちっちっちっちっちっ終わり! はーはっ、情けないな!!
GM:「く、悔しいわねぇ。まあ、いいわ。出航はいつにする? 今日の昼に出れば夕方には着くと思うけど。」
ヴィドル:それなら、明日の夜出航。
GM:では夜になりました。出航です。
ランフォード:速いな!
ディノール:待った! 黒騎士にトドメ刺して来る。
GM:黒騎士? 黒騎士はねぇ――「私も連れていってくれ!」
ディノール:奴が行くなら俺は行かーん!
ランフォード:ちょいちょい、ちょいちょい。(←手招き)
ディノール:ん?
ランフォード:ゴフッ!
ディノール:うッ……。
ランフォード:ガシ。(←ディノールを担いでいる)
GM:ヴィドルはそんなやり取りを見て、どう思うね?
ヴィドル:親子喧嘩はいけないね(一同爆笑)。
GM:では、船は出航します。夜の港を出て、深い霧の中へと。それぞれ、出航する船の上で一言ずつ心境を語ってくれ。
ディノール:無理(笑)。
キース:…………行って来ます。
ラフェル:ラッコいないなぁ……。(←真顔で言っている)
ランフォード:甘いな答えは「罪」だ!
ヴィドル:ふ…ふふふふ。
………………………………………………………………………………………………
……マダカ……
それは暗き闇の呟き。
……ワタシノ…カラダヲ……
その声は聞く者の魂を凍てつかす。
深く、静かなる祈り。
……ハヤク……ハヤク…ハヤクハヤクハヤクハヤク……
冥府の底から響く願いは、欲望と狂気の協奏曲。
今、閉ざされし心の海に、紅い悪意が零れ出す。

次回予告

ランフォード:なにを!?
キース:貴様。
ヴィドル:お前は……許さない!!!

霧に覆われたタウラギリ島へと出発したヴィドル達。
そこでは、世界の命運を賭けた戦いが彼等を待っていた!
歴史に残らぬ一つの物語が、今…人知れず幕を降ろす。

次回 最終回『紅玉の魔獣』 を、お送りいたします。
紅玉の魔獣
第6話「決着の船出」


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