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セブン=フォートレス クラシック
1999年11月15日セッション


タイトルの"紅玉の魔獣"とは何なのかもわからないうちに、このリプレイも最終回。

ヴィドル・ラフェル・ランフォード・キース・ディノール、君達の活躍はきっと忘れない!

ありがとう……そして、さようなら……。


紅玉の魔獣

第7話「最終回:紅玉の魔獣」



シーン1:ユーザンの独白

 99年11月8日(月)今日のリプレイ収録時、卓にはイリアド、燐交遊、にゃー、キース、そして神崎直也が出揃っている。神崎にいたっては、最初から卓に付いているのは初めてのことではないだろうか。(第1回では神崎はキャラ作成途中に来たので最初からいたわけではない。)
GM:では最終回です。
一同:『わ〜!!!』
GM:さて、勢いも付いた所で! 前回はタウラギリ島に出発した所で終わりました。今の時刻は夜中、霧と闇が覆う中を船が掻き分けるように進んでいます。
ヴィドル:着いた?
ランフォード:早いって(笑)
GM:うん、まだ着かない。今は船の上ね。と、そこで黒騎士…もといユーザンが――「敵地に乗り込む前に何か知りたい事が有ったら言ってくれ…もちろん私の知っている範囲でだが……」――なんて言ってくる。
ラフェル:島の人口は?
GM:「いない……はずだ。もっとも今はゲンマがいるだろうがな」
ヴィドル:いない!? じゃあ、奴は食料とかどうしてるんだ? 自給自足!?
GM:「さぁな」――としかユーザンは言えない。
ランフォード:きっと食料が要らない体質なんだよ。
ヴィドル:あー、アーリアみたいにか。
GM:他には?
ヴィドル:お前の名前は?
GM:「私の名はユーザン――」……ってPCは知らなかったっけ?
ヴィドル:だって黒騎士だったから。
GM:じゃあ――「私の名はユーザン」
ヴィドル:今後ともよろしく。
GM:今後ともよろしく……って、仲魔かい(笑)
ラフェル:そうか……。
GM:他には無いの?
キース:知ってること全部教えろ。(うっ…そう来たか)
GM:「わかった。私の知っていることを教えよう。そうだな、ゲンマは今タウラギリ島で自らの主人である魔王を復活させようとしている」
ヴィドル:魔王ねぇ……。
注)ヴィドルの父である魔王と、ゲンマの復活させようとしている魔王は、それぞれ別物である。
GM:「その魔王というのは、昔人間達の手によって肉体を壊され、その精神さえも封印されたらしい。そしてゲンマは私の研究していた完成体を依代にし、魔王の精神を乗り移らせ復活させようとしていた。私の知る限りではな……」
ラフェル:その完成体って"肉"のことでしょ? 正式名はなんて言うんだ?
GM:正式名?…………グドゥって言う。ま、裏設定だけどね。
ラフェル:なんでユーザンはゲンマと協力していた。
GM:ユーザンはグドゥの研究に行き詰まっていたんだ、そんな時にゲンマ達がやって来た。黒魔晶という解決策の情報を持って。
ラフェル:ユーザンは知らなかったのか? ゲンマ達が魔王を復活させようとしていたのを。
GM:「知ってはいた。だが私はグドゥさえ完成すれば、ゲンマ達との約束など破るつもりでいた。世界を意味も無く破壊されてはたまらないからな……」
ヴィドル:ふ〜ん。
GM:「しかし、わからないのは魔王の精神を解き放ってどうするのか? という事だ。依代たるグドゥ無き今、ゲンマは何を狙っているのか……」
ランフォード:ところで、ゲンマとかって何なんだ? よく復活するけど。
GM:奴は、いや、ゲンマ・エンマ・カイマの3人は皆、冥界より来たる者"魔族"だ。その中でもゲンマは自らをコピーした人形を作る。君達が今まで戦ってきたのも恐らくその人形どもだろう。
ランフォード:ほ〜う。
GM:「ともかく。奴が何をしようとしているかは解らぬが、私は行かねばならんのだ」
ヴィドル:まぁがんばってね。
ランフォード:応援はするから。
GM:…………「そうか」――としか言いようがないじゃんか!
キース:お前の考えが甘いんだよ。計画性の無い奴め。
GM:がー、キースに言われたー!(笑)
ヴィドル:計画性か? 人を見る目が無かったんじゃないか?
GM:で、話していると! キースは眠くなる。
ランフォード:あぁ危険が迫ってるよ。
GM:そんな横でアーリアが……「なにか、強い魔力が近づいて来るのを感じます。……それも3つほど。」

シーン2:紫4×3襲来!

GM:みんなが乗っているのは漁船だから、きっと外にいるでしょう。警戒する?
ヴィドル:するでしょう。
ラフェル:警戒した!
GM:なら知覚力でジャッジしてみて? 目標値は18ね。……みんな成功? じゃあ霧の中からスゥっと、紫達が現れます(笑)。さあ、今日はいきなり戦闘だ!
ここで、実際に船の略図を書いて説明をする。ちなみに敵を配置し、PC達も配置してもらった。
その結果、船首にはヴィドルとランフォード。右後方にはNPC達。左後方にはラフェルとキース。ということになった。
注)今回、ディノールはいつものようにNPCである。どうやら神崎は最終回に来れなかったらしい…。
GM:……と、敵はつまり。船の船首に4人、右後方に4人、左後方に4人、それぞれいるわけだ。
ヴィドル:12人じゃないか。
ランフォード:それより、敵が近過ぎないか?
ヴィドル:たしかに! 霧は相当濃いぞ! 3m先も見えないらしい(笑)
GM:だから濃いって言ってるでしょうが!
ランフォード:俺は見えるぞ! 心眼持ってるから!!
GM:うっ……(そういえば、そんな特徴もあったな)……ならランフォードは気がついた。
ランフォード:なんか、いっぱいいるぞ!
GM:いや、ランフォードがいるのは船首だよね? その位置でわかるのは前の4人だけど、実際に気配があるのは1人だけだね。残りの3人からは気配を感じない。
ランフォード:右後方と左後方の奴等は?
GM:そこまでは気が回らないと思ってくれ。
ランフォード:なるほど。
GM:見ればわかるけど、全員同じ紫の奴だから。
ラフェル:紫?
GM:そう、紫のローブを着て笑いの仮面を付けている奴。みんな同じだね。ではイニシアチブ!
ヴィドル:……1ゾロったー! やる気無いことこの上ないね……30。
ランフォード:俺は31だ。しかもクリティカル2回して……。
ラフェル:クリティカル。(←ボソッと)
ランフォード:やっぱり、闘気の入れ方が違うからなぁ。
ラフェル:(コロコロ)……。
ヴィドル:前回、闘気が2上がったからね。今15だよ。
ラフェル:(コロコロ)……(←なぜか振ってる)
ランフォード:ほうほう、俺と一緒じゃないか。
ラフェル:(コロコロ)……(←まだ振ってる)
ヴィドル:まぁ、なんとか最後に追いついたよ。
ラフェル:(コロコロ)……なんか、凄まじいよクリティカル。52もいったよ。
GM:52!? 爆発してるな……。どうぞ、ラフェルからだよ。
しかし、この後ラフェルは、HPをMPに変換する魔法。HPを回復する魔法。魔導力を上昇させる魔法。と立て続けに唱え、順番はランフォードに周るが、<羅刹・六ノ巻 陣 >などと、これまた補助魔法(2R イニシアチブ+3)を唱え、ヴィドルに……。(ヴィドル:魔導力上昇……死力祭来<ダグディス>!)……補助魔法の嵐……。
GM:で、こっちかい……。紫達の左後方組から(コロコロ)……キースに向かって魔法が飛ぶ。命中は……怖いぞ、31だ。
ラフェル:高いな。
ランフォード:そりゃ当たるよ。
キース:(コロコロ)……うん、回避。
GM:えっ?……かいひ?
キース:うん。闘気全部回避に割り振ってるから。
ランフォード:(キースのキャラクターシートを見て)うわぁ、素で32だよ(笑)。
ヴィドル:いいなぁ、後で僕もやろうかなぁ。
GM:……で、次が……またラフェルだ。
ラフェル:どうするかな……適当な所に魔法でも撃つか……敵まで何m?
GM:敵が浮かんでるのは、船から約8mぐらいの所だよ。
ラフェル:そうか……運任せで4人のうちの…これ(略図上の敵を指差して)に撃つよ。命中は……30。
GM:……避けられない。
ラフェル:邪悪か?
GM:邪悪じゃないよ。
ラフェル:どうやら人形どもらしいな。聖神雷<トゥーメイル>!……攻撃力は78だ。
聖神雷<トゥーメイル>……命中21 攻撃力60(対邪:90) 普段戦闘ではパッとしないラフェル唯一の攻撃魔法。ヴィドルをもって「実は魔法使いでしょ」と、言わせる程の威力である。
GM:78か。まぁそれに当たった紫は、霧に溶け込む様に消えていくよ。
ラフェル:偽者か?
GM:分身だと思ってくれるとありがたい。えっと、次はランフォード。
ランフォード:俺? <羅刹・弐ノ巻 兵 >!!(また補助魔法ですか……。3R 命中+5)
ヴィドル:じゃあ、僕は暇げにドロウル−ン。
ヴィドルは第4話終了と同時に上級職のソーサラーへとクラスチェンジしていた。ドロウルーンはソーサラーの特殊能力で自分のイニシアチブを故意に遅くし、その分だけ威力や効果範囲を広げることができたりする。ちなみに、ランフォードとディノールは最後まで上級職にはならなかった。
GM:さて、やっとキースの番だよ。
キース:……これ(略図上の敵を指して)、船の外に飛んでる……。
GM:うん。飛んでるよ。
キース:……届かない。
GM:届かないね。
キース:……待機。
ヴィドル:やっと周ってきたのに!(笑)
キース:俺……飛べないし……。
GM:じゃ、じゃあ、次は紫達だね。そうだな、船べり近づいて行った。きっと直接攻撃も当たるよ。
ラフェル:また俺か……攻撃する。"近い"って理由で左後方の3番!……28で命中。
GM:……こっちは26。当たったよ。
ラフェル:(コロコロ)……あ、おかしいなぁ(ダイスが振るわなかったらしい。)……75。
ヴィドル&ランフォード:はははははははっ(笑)
GM:75ってなんだー!
ラフェル:普通だぞ。
GM:……左後方の3番だよね……ラフェルが神槍で貫くと、その紫はグラッと海へ落下していく。と同時に、その周りにいた(左後方にいた)他の3つの分身達もかっ消える!
ランフォード:リーダーに続くか……さっき気配のした方に……<聖羅刹・伍ノ巻 皆 >! さらに命中にプラーナ20点消費!! (コロコロ)……命中44!!!
<聖羅刹・伍ノ巻 皆 >……命中15 攻撃力50(体邪:75)という、羅刹の書において唯一の攻撃魔法。
GM:44!?(コロコロ)……どうぞダメージをください。
ランフォード:それ邪悪?(笑)
GM:邪悪じゃないって、こいつ等は(笑)
ランフォード:58点。
GM:魔法だからな……まだ、持ちこたえてる。正面の4人から、昔も唱えていた懐かしい魔法……時空震雷<ヴァルヴォード>!!! 目標はランフォードだ! 範囲魔法だから近くにいるヴィドルも回避してみ?
ヴィドル:無理。ドロウルーン中は無防備だから。
ランフォード:俺は回避したぞ。
GM:じゃあ、巻き添え食ったヴィドルにだけ……56点ダメージ!
ヴィドル:ぐぅわぁ…でも半分止まる。
GM:なぜにー! 昔はもっと痛がってたでしょう!!
ヴィドル:ふっふっふ。ところで次はキースだよ。
キース:……届かないんだよね? 姑息なぁー!!! って言いながら、こっち(略地図上の自分の駒を、ユーザン駒の後ろに置く)。
GM:隠れてるんじゃないか!!(笑)
ヴィドル:よし! 最後に僕だね……2番を中心に(左後方の)暗黒爆裂<ヴァンブレイド>! 直径10mに拡大、さらに攻撃力も14上昇!!
GM:ぐぅ…<ヴァンブレイド>は絶対命中だからなぁ……ダメージは?
ヴィドル:クリティカル……48点。
GM:ま、まだまだ大丈夫……ただ、左後方の4人は1人を残して霧に溶ける様にして消えていくよ。さて次のターンだ。
しかし、ダメージさえ当たれば分身は消えると知ったヴィドル達は、まずランフォードが攻撃して消えなかった正面の1人を魔法(ラフェル:聖神雷<トゥーメイル>!!)で打ち落とし、左後方の最後の1人をまたまた魔法(ラフェル:聖神雷<トゥーメイル>!!)で打ち落とした!……それにしても……ラフェル速すぎだ。

シーン3:タウラギリ島

GM:では紫達を撃退した後、回復などをしていると"ゴゴゴッ"っと地震が起こる! まぁすぐに止むけどね。
ランフォード:海の上で!?
GM:そう。目標値は22で敏捷ジャッジしてみて?
ヴィドル:(コロコロ)……16。無理か……。
ランフォード:こっちも失敗だ。
ラフェル:クリティカル……大丈夫だ。
キース:ダメ。
GM:失敗した人は海に投げ出される。
ヴィドル:影翼飛翔<デヴ・ウィン>!!
ランフォード:プラーナ1点消費! ワイバーン化!!!
GM:じゃあ、その2人は空飛んで海には落ちなかった。アーリアはユーザンが支えたという事で、ディノールは…コロコロ……落ちたらしい(笑)。
ランフォード:地震って津波とかは平気なのか?
GM:ん〜、大丈夫だと思っていい。地震がおさまると船の前方の霧が晴れていく、そしてヴィドル達の目にもはっきりとタウラギリ島が見えてきた。
ランフォード:しまったー(←無視された)
注)島と"しま"ったーをかけたらしい……。
GM:「おい! お前ら早く俺を助けろ!」……とかディノールが言い出すぞ。
ラフェル:槍を差し出してみる。
GM:なら、ディノールは船の上に上がった。(この時、ラフェル談によると槍の穂先を下にしていたらしい)……あと、1人キースがボコボコと、まだ落ちたままなんだけど(笑)
キース:これまでか……。って沈んでいく(一同爆笑)
GM:こんな所で死ぬなー(笑)
ヴィドル:でも、キースってプレートとか着てるんでしょ? 僕じゃ重くて持てないよ。筋力5だもん。
ランフォード:ワイバーン足で捕まえてみよう。鳥が魚を捕まえるように(笑)
GM:わかった(笑) ワイバーンが海に突っ込み、再び上昇した時その足にはキースが捕まえられてる。
キース:……落とすなよ。
GM:それで、どうするの?
ヴィドル:魔法の羽を閉じないまま船に戻る。
ランフォード:俺も人間に戻らないまま、器用に船にとまる(笑)。
GM:それは……船がギシギシいってて船長のヘラさんが――「あたいの船、壊さないでおくれよ!」
ランフォード:聞こえないふりして……クワッ! クワッ!(笑)
ヴィドル:ワイバーンは"クワッ! クワッ!"って鳴くのか!?(笑)
なんだかんだで島に到着。
GM:着いたところで、知力ジャッジ! 目標値は25、でもヴィドルだけは15でいいよ。
ヴィドル:(コロコロ)……27。
ラフェル:……25。ちょうどだ。
ランフォード:怖いよ、今3回目のクリック……45かな(笑)
GM:キースとディノールは解らないらしい。ヴィドルはどうも、この島の雰囲気が故郷に似ているなぁって思う。ランフォードはなんで知っているか解らないけど、この島の空気には瘴気が混じってると気がつく。ラフェルはなんか違うなぁと思ってくれ。
ヴィドル:あぁ、懐かしいなぁ。故郷でも歌うか……。
ランフォード:クワッ! ククワッ! クワックワッ!!
GM:まだワイバーンかい!(笑)
ヴィドル:ワイバーン化に効果時間とか無いの?
ランフォード:無いみたい、書いてないし。
GM:で、島に着いたけどどうする?
ヴィドル:ユーザンに案内を頼む。
GM:「こっちだ、私の知っている通りならな……」――ユーザンは歩いていくよ。島はそんなに大きくなく、海岸からは緩やかな上り坂になっている。その山……というか傾斜を登りきると、その先は盆地のようになっていて、そこには壊れているけどローマ時代のなんかのコロシアムセウムがある。そして、壊れたコロセウムの中心には、なにやら黒い穴が開いている。
ヴィドル:中心まで見えるのか。
GM:でも、もっと近づかないと詳しくは見えないよ。
ラフェル:空把<ク・ハ>!!
GM:なにをいきなり……。
ラフェル:いや、穴に入るのかなって。
ヴィドル:すごい先読み。
GM:…………。
ヴィドル:ところで、あの穴は何なんだ?
GM:ヴィドルは知力ジャッジしていいよ。目標値は20ね。
ヴィドル:(コロコロ)……成功。
GM:なら解る。あの穴は君が人間界に来た時、通ってきた穴と似ているよ(笑)
ヴィドル:今から1ヶ月前にもなりますか……僕が通ってきた穴と似ていますね。そう言えばあの時、皆さんと出会ったんですよね……なぜか懐かしんでるから(笑)
GM:「そうだったな」(←ディノール)
ラフェル:…………。
キース:心の中で……悪魔め! 忌々しい!!……って思ってる(笑)

シーン4:冥界への穴

GM:「確かに、あれはヴィドル君の言うように冥界へと繋がっているようだな」――ユーザンね。
ヴィドル:別に僕は、冥界出身とは言ってないけど…僕のことをご存知で?
GM:「まぁな、いろいろ聞かせてもらったからな……」
ヴィドル:なんと、どなたに?
GM:「……その話は置いといて……」
ヴィドル:………………。
GM:「どうやらゲンマは、あの穴を通り自らの主である魔王が眠る冥界へと直行したらしいな」
ヴィドル:なんと……。
GM:「君達はどうするんだ? 私は行くが」
ヴィドル:がんばってください!
GM:ほんとに?
ヴィドル:うん。
GM:「お父さん!」――アーリアが叫ぶが、ユーザンはなにも言わず片手を挙げるだけで冥界への穴に飛び込んでいくよ。
ヴィドル:その後、この黒騎士の消息を知る者は誰もいない。ただ……魔王が復活しなかったことや、冥界への穴が閉じたことを考えると、みごと魔王を封印する事に成功したに違いない……。
――彼は伝説となった……。

『紅玉の魔獣』 完


GM:ってやめい! 終わってしまうわ!!
ヴィドル:そうか? なかなかいい終わり方だと思うが(笑)
GM:…………。そうだ! そろそろクリティカルとファンブル値を変えていていいよ。ちなみに、これが最後の入れ替えだ。
ランフォード:わかった。
GM:で、どうするの穴を前に? ユーザンは行ってしまったが……。
ラフェル:そうだな……穴の所まで飛んでいって、中を光で照らしてみよう。
GM:そうすると穴の中は別次元のように、光が穴の平面で途切れる。地面を照らしてるような感じになるかな。
ヴィドル:冥界にも光はあるんだよ、暗黒光って言うのが。
GM:でも、穴は次元を繋げる通路みたいなモノだと思ってくれ。
ヴィドル:そうか。
GM:と、うだうだやってると……ゴゴゴッとまた地震が起きる!
ヴィドル:穴が縮むんだね(笑)
GM:いいや、穴が少し広がるから。
ラフェル:ああ、吸い込まれる〜。
GM:近くにいたのか!?(笑)
ラフェル:抵抗するか……。
ランフォード:リーダー大丈夫かー! ってドンッ!!!(笑)
ラフェル:じゃあ、そっちを避けよう。
ランフォード:敏捷! コロコロ……19!
ラフェル:……あっ、負けた…。でも<ク・ハ>中なんだけど?
GM:なら、ドンッてぶつかられたけど、ラフェルはツツ〜と穴の上を移動しただけ(笑)
ランフォード:で、俺が落ちていくわけか。ああぁ〜…(一同爆笑)
GM:ラフェルの後ろで"あぁ〜"ていう声が(笑)
ランフォード:リーダーの…馬鹿〜〜……(一同爆笑)
ヴィドル:…………。
GM:「おい! 何やってるんだ! ……仕方ねぇっ!!!」……ディノールも穴に入った。
ラフェル:ちっ! みんな行くぞ!!
GM:キースはどうする!
ラフェル:行け! 斬り込み隊!!(一同爆笑)
ヴィドル:今度は斬り込み隊か!(笑)
ランフォード:アーリアとかはどうしたの?
GM:そうだった。ディノールが穴に入る時に、アーリアに向かって……「アーリアお前はここにいろ! お前が来ても足手まといだからな!!」……って言ってから入って行ったことに(笑)
ラフェル:さあ、斬り込み隊の一員はもう先に行ってしまったぞ!
キース:所属が違うぞっ!……って飛び込む(笑)
GM:「みなさん……必ず帰ってきてくださいね。」……などとアーリアがお約束なセリフを言おう(笑)
ヴィドル:じゃあ、入るかラフェル。
ラフェル:いや、俺にはまだする事がある。君は先に行ってくれ。
ヴィドル:……わかった。ならラフェルはここでアーリアを守っていてくれ!(←穴に入ったらしい)
ラフェル:……守れって……。
GM:どうするんだ?(この時ヴィドルは確信犯だったらしい)
ラフェル:アーリアを掴んで、島の外へ飛んで行く。まだヘラさんはいるか?
GM:ん〜、いることにしよう。
ラフェル:この娘も連れていってくれないか。
GM:「ええ、わかったわ。」
ラフェル:それから穴の所まで飛んで行って、一息つく。(いや、一息ついてないで……)
GM:それで?
ラフェル:3分ぐらいしてから……そろそろ行くか……。

シーン5:時空間での決闘

GM:穴に飛び込むと、そこは上も下もないような異様な空間だ。ラフェルは空把<ク・ハ>を使っていたけど、この空間の中では無意味だね、ただ下の方へ自由落下していく感じだ。視覚的にはコンピューターを使ったようなグニャグニャが広がっている。しかも、ランフォードもキースもみんな1人っきりだ。
ラフェル:皆バラバラだな。
GM:と、ここで1人最後に穴に入ったラフェル。君に何か白くて四角い物がペシリとあたる。
ラフェル:なんだ?
GM:見ると『果し状W』と書いてある。
ラフェル:断る!(即答)
GM:すると、ラフェルの後ろから――「悪いが、今回ばかりは受けてもらおう」――そこには、紅い鎧に魔剣を持ったエンマがいる――「それに、このまま行っても不死身のゲンマには勝てんぞ。だが我に勝ったなら――」
ラフェル:……まぁ、俺は急いでいる訳ではないが、決闘に付き合っているほど暇でもない……行かせてもらう。
GM:「そうか……」と紅いプラーナが吹き出すと同時に、エンマは襲いかかってくる!
ラフェル:ちっ…仕方ない!
この後イニシアチブを振るが1差でラフェルがエンマに勝つ。おかしい、エンマの闘気をイニシアチブに振り分けておいたはずなのに……。
ラフェル:普通に攻撃してみよう……命中39。
GM:そら当たるって……。
ラフェル:ダメージは70。その後プラーナを解放。
GM:70か……(痛い…)。お返しだ……こっちは剣技使っていくぞ!
ラフェル:こっちも剣技を使おう。≪風読≫!!
GM:命中は38だ!
ラフェル:絶対当たらないって……振る前から52いってるもん。
GM&ヴィドル&ランフォード:はー!?
ラフェル:剣技で回避力が+20されるからな。(←さらに闘気も回していた)
GM:……やばいな。
ラフェル:また普通に攻撃……命中39。ダメージは72だ。
GM:72ね……(やばい、ガリガリ減っていく)。今度は命中の上がる剣技だ! コロコロ……命中46!!
ラフェル:回避61だ。
GM:はー!?
ラフェル:1ラウンドだからな。
≪風読≫……回避+20 1R持続。 20も回避を上げられたらエンマじゃ命中しないと言っている。
GM:次のラウンドだ! エンマのイニシアチブは39!
ラフェル:くっ……28だ。
GM:「我が最大の奥義を見せてやる」――初めの番で――「魔炎着<フレイ・ラン>!」
ラフェル:魔法を使うか……。
GM:「これ以上…負けるわけにはいかぬのだ……必殺! ≪超魔瞬炎破≫!!!」
ラフェル:くっ…また技を使うしかないのか……。≪風読≫!!
GM:命中48!
ラフェル:57。
GM:また、避けられるか……。
ラフェル:…………。……もう技を使うまでもないな。
GM:「な、なんだと。」
ラフェル:まったく、本当に……。
ヴィドル:あまりの弱さにラフェルが怒ってるよ(笑)
ラフェル:これ以上は無駄だ…魔法を使わせてもらおう。……ファンブル、発動しなかった(笑)
GM:しかし……こっちが攻撃してもなぁ……避けた? やっぱり……。
ラフェル:じゃあ、もう1回! 発動した。そいつは邪悪じゃないよね? ……いや邪悪か、魔族って言ったからな。
GM:そう、こいつは邪悪だぞ。
ラフェル:それは死んでくれって言っているな。コロコロ……32命中。聖神雷<トゥーメイル>!!!
GM:「おのれー!」――受け……29!
ラフェル:ダメージは104。……そろそろ死んでくれ、お前では役不足だ。
GM:次元を越えて神の雷がエンマへと貫き落ちる! 紅い鎧から黒い煙を上げながら、エンマがゆっくりと膝をつく。エンマの手からは魔剣が離れ、それは次元の狭間へと消えていった。――「そ、そんな……」
ラフェル:すまんな。……肩叩いてみたり。
GM:「そう言えば……ゲンマのことを教えるんだったな……」――と、言うことでラフェル(のプレイヤー)はちょっと来て。
GM&ラフェルのプレイヤー密談中……。

シーン6:人知れず……

………………。
一体ここは……。
穴に入ったがいいが、この奇妙な感覚は馴れる事はないだろう……様々な色と複雑な模様、そしてそれらが引っ切り無し蠢いているのだ。冥界まではそう長くはないと思うが、出来れば早く着いてほしいものだ。
「……はんっ! 俺らしくも無い」
頭を振り、俺はその弱気な考えを切り捨てる。
と、そこで俺はなにかを聴いた気がした。人の叫び声のような……なにかが派手に壊れた音のような……。
「なんだ?」
辺りを見まわすが、もちろんそこには何も無く、ただ奇怪な模様の空間が広がるだけだった。
「気のせいか?」
しかし、そう口にすると同時に俺の身体は真横に飛んでいた。
何故かはわからない、体が勝手に動いたからだ。
シュシュッ……。
もともと俺がいた場所を、何本もの"なにか"が通る。そして俺は、そこに佇むそいつを見た。
「そういうことか……」
俺は間違っていなかった!
「≪鬼放≫!!」
俺の身体の筋肉がみるみるうちに膨れ上がる。そう、まさに鬼のように。
「迷わず冥府へと落ちろ! ≪死剣≫!!!」
そいつは一瞬避ける素振りを見せるが、俺の剣のほうが明らかに速い。
終わった!……少なくとも俺はそう思っていた。だが……。
「………………」
そいつは立ちあがった。
それからは必死だった。光剣に轟剣…俺の持てる技全てを叩き込んだ。しかし、そいつは立ちあがる。
「効いて…ねぇ。」
確かに効いていなかった。俺の攻撃では威力が足りないっていうのか!?
そいつが"なにか"を飛ばす。そしてその度に俺の身体からは紅い液体が流れていく。もし、奴が本気になったのなら俺を一撃で殺せるはずだ。それをやらないのは……。そいつは、ゆっくりと歩いてくる。もちろん、俺をいたぶる事も忘れない。
このままだと、本当に……。俺の中で嫌な予感が膨れ上がっていく。だが、俺はここで倒れるわけにはいかなかった。まして敵が奴ならば!
「うおおぉぉぉぉっ!!!」
雄叫びと共に俺の中に力が戻ってくる。使いたくは無かった…しかし、ここでやられるわけにもいかなかった。
「燃えろ我がプラーナよ! 限界まで高まれ!」
俺の身体から見えない光が吹き上げ。奴もその威圧感にその歩みを止める。
奴にだけは負けたくなかった……たとえ、命を賭しようとも!
薄青いプラーナが、俺のマスカレイドに伝わりその刀身を青白く変色する。だが、それは俺の血を吸った呪いの色だ。頭がボヤッとしてくるが、この技を決める前に倒れるわけにはいかない。俺は剣ごと奴に当たるように突進する。そして……。
「≪絶破≫!!!」
必殺の一撃に、剣の触れた所から奴が分解していく。これをくらえば、いかな者とて塵さえ残らない……はずだった。だが、俺のその剣は奴を両断する前に止まっていた。腹に激痛が走った。
それでも、奴の上半身はほとんど消滅していた。相打ち……か。
視界がブラックアウトする。真っ暗な闇に落ちながら、俺は忘れていた親父の微笑みを思い出していた……。
※ちなみに、この小説部分はプレイ後にGMが書き加えた物である。よって、プレイ中のPC達は、ディノールがこのようなことになっていることを知らないでいた。もし、最終話に神崎が来ていたなら、この戦闘もラフェルvsエンマのようにやっていたのだが……。

シーン7:封じられし魔王

GM:さて、ラフェル以外の3人(ヴィドル・ランフォード・キース)はダイスを1D振ってみてくれ。
ランフォード:コロコロ……1。
キース:……3。
ヴィドル:4。
GM:コロコロ……2か(これまた、うまいぐあいになったな)。ではランフォードが初めに冥界へと着く。その後、あの鎧も着ていない弱そうな黒騎士? って言うのも変だがユーザンが来て、キース、ヴィドルと続くわけだ。まぁヴィドルは解るけど、ここは冥界だよ。
ヴィドル:おお、懐かしの我が故郷。
GM:そうそう、何故か(笑)ラフェルと先に入ったはずのディノールはその場にいないよ。それで穴を抜けると、空の上の方に出ると思ってくれ。
ヴィドル:じゃあ、落下。
ランフォード:ヒュ〜〜。
キース:リーダーはどうした!
ランフォード:そういえば、ディノールもいないな。
ヴィドル:きっと寄り道してるんだよ(笑)
GM:で、下のほうを見ると光っている魔方陣があり、そこにゲンマがいる。そしてその魔方陣の中心には人間大の赤い水晶があって、その中に魔族が入っている。
ヴィドル:人間大の魔族の入った?
GM:う〜んと、『ハーメルンのバイオリン弾き』のパンドラ母さんが入っていた水晶……わかるかい?
ランフォード:ああ、わかる。
ヴィドル:まあ、何となく。
『ハーメルンのバイオリン弾き』……ガンガンで連載していた漫画である、アニメにもなった。なぜか、このキャンペーンをしていたプレイヤー達は、みんなこの漫画のことを知っていたので、このような表現を取っていた。
GM:あんな感じので赤いやつ、それでその赤い水晶の中には明らかに危なそうな魔族が入っている。……で、このまま落下していくと落ちちゃうんだけど……ベチョッて(笑)
ランフォード:大丈夫、さっき飛行魔法唱えておいたから。
GM:ユーザンは――「影翼飛翔<デヴ・ウィン>!」――飛んだね。で、次に出てくるキースは……落ちるのかな(笑)
ヴィドル:ユーザンと同じ魔法はいやだしなぁ……影跳躍<ダーム>! 水晶の近くに現れる。
GM:わかった。……で、どうするんだい? ランフォードの横をキースが落ちていくんだけど(笑)
キース:……落ちる。(←仕方なさそうに)
GM:いいのか!? 地面に激突したら死んじゃうよ。
キース:死ぬ?…………これまでか。(一同爆笑)
ヴィドル:さっきから多いなぁ(笑)
ランフォード:戦う前に、死を覚悟しているよ(笑)
GM:ランフォード?
ランフォード:しょうがない。ガシッて捕まえて降りていこう。
GM:そうだな、ヴィドルが<ダーム>で水晶の横に現れると、ゲンマが気づいて話してくる――「おやおや、迎えに行く手間が省けましたね」――と、言った所で他の3人もスタスタッと着地!
ヴィドル:そこまでだ!(←ある意味棒読み。)
GM:「ほう、そこまでとは? 入れ物たる魔族の王子も来てくれました……後はもうこの水晶さえ壊して、魔王様の精神を移すだけだというのに」
ヴィドル:そうはさせるか!(←気合入ってない)
GM:「邪魔すると言うのですか」
ヴィドル:そうとも、言ってない!(じゃあ、なんだ!(怒))
GM:「ほう、なら何をしに来たのですか? ただの来ただけってことも無いでしょう?」
ヴィドル:僕から奪った黒魔晶を返してもらう。
GM:「黒魔晶?」
ヴィドル:用はそれだけだ! それさえ返してくれればお前に用は無い!(断言するか……)
GM:「悪いですが、あれはあれで使い勝手がいいんですよね……まだ、手放すわけにはいきませんよ」
ヴィドル:お前の使い勝手など聞いていない!
GM:「……どちらにせよ、あなた方に渡しても意味が無いでしょう?」
ヴィドル:渡してくれなんて思っていない……奪うまでだ!!
GM:おいおい、それは本性出てないかね?(笑)
ヴィドル:いや、まだまだ(笑)
GM:「私から奪う?」――と笑いの仮面の奥でゲンマの声が変わる――「ほんとにそんな事が出来ると思っているのですか」
ヴィドル:当然(←自身満々)
GM:「これはこれは。まぁ確かに、このまま儀式をするには邪魔な観客が多すぎるようですね……それに、たとえ死んでも肉体さえ残ればなんの問題もありませんし……みなさん…死んでください」
ランフォード:後ろからそっと忍び寄って……。
GM:と、ゲンマの紫色のローブの下から、鞭がピュピュン! と自動的に近づいていた人に当たる。
ランフォード:俺? 絶対命中なんでしょ?
GM:そうだね。その方がビジュアル的にもいいしね。ダメージは……42点。
ランフォード:うっ、痛いな……。
ヴィドル:ランフォードっ! 貴様ー! 構える。なにを構えるかは知らないけど(笑)
キース:これ以上、お前の好き勝手にさせるかよ!(←どっかで聞いたことあるような……)
ランフォード:よくも……俺の顔に傷をつけるとは……。
ヴィドル:顔だったのか!?(笑)
GM:「そうですか……まぁいいでしょう…まとめて来なさい」

シーン8:ゲンマ

GM:みんな前列なのね。ユーザンは後列で回復役だと思ってくれ(笑)
ヴィドル:じゃあ、僕からだね。(みんなイニシアチブは振り終わった)まずは魔導力上昇!……死力祭来<ダグディス>!!
GM:次はこっちだな――「双幻光紫<イル・イレイザー>。」――ゲンマがヴィドルを指差すと、その指先から紫色の光線がほどばしる! 命中はコロコロ……クリティカルだ……41命中。
ヴィドル:闘気法!……回避52!!
キース:次は俺だな……プラーナを解放しつつ攻撃! ……命中は32。
GM:あっ、クリティカル……こっちの回避は52だ(←ちなみに闘気を全て回避に継ぎ込んでいます)
キース:ちょこざいなぁ〜!!!
ランフォード:ならば……<羅刹・八ノ巻 在 >!! 2ラウンド回避−4だ!!
GM:(う〜ん、この−4が後々に響かなければいいが……)次は?
ヴィドル:僕だ! 行くぞ新技! ……怨嗟繚乱<ディグローズ>!!!
怨嗟繚乱<ディグローズ>……絶対命中 攻撃力50 MPダメージ。
ヴィドル:ダメージは……クリティカル……70だ!
GM:MPダメージだって?
ヴィドル:そうだよ。
ラフェル:痛いな、それ。
ランフォード:うん、痛いな。
GM:ふ〜ん。まぁ、食らったよ。(ゲンマは黒魔晶を使い、ほぼ無限にMPを使って来る設定だったので、MPダメージはぜんぜん痛くなかったりする。もっとも、その事を親切にヴィドル達に教えるゲンマではないので黙っていた)
ヴィドル:次はゲンマだよ。
GM:「まだまだですね……」――またレーザーを指から発射! ランフォードの胸を貫くぞ。
ランフォード:回避?
GM:魔法の命中は32だ。
ランフォード:それは当たる。え〜と、コロコロ……35防ぐ。
GM:こっちはクリティカルが続いてるよ……あ、まただ……ダメージ97(笑)
ランフォード:それは、マイナスいくって言うよ。コロコロ……大丈夫。死んではいない。
キース:よくもランフォードに!!! 命中は36!
GM:今度は、ゲンマの鞭がオートで受けに入る。……うん、受けた。
キース:ダメージは80。
GM:80……。(避けた方がよかったな。)で次がランフォードなんだけど、その前にユーザンが回復魔法を唱える! コロコロ……おっクリティカル……23点重傷回復。
ランフォード:あとは自分で……<羅刹・四ノ巻 者 >!!(←軽傷治癒 3R持続)
ヴィドル:また僕か……怨嗟繚乱<ディグローズ>!! ダメージは75!
GM:「いくらMPを削っても……私は倒せませんよ」
ヴィドル:いいよ、そっちは魔法攻撃が主だから。
GM:「………………」
ヴィドル:75MPダメージだよ? 僕だったら50もMPが減るよ。
GM:(このまま、騙しつづけるか……。)さあ、2ラウンド目だ。 ランフォード:<羅刹・八ノ巻 在 >! また回避を−4してやる!
ヴィドル:次はゲンマだよ。
GM:「まだ……持ちますか」――ランフォードを見る。
ランフォード:ああ、またか……。
GM:「しつこい男は嫌われますよ」――今度はゲンマの鞭が……30で当たる。当たった? ダメージは……28(笑)
ランフォード:28? それは止まるぞ。
GM:ファンブルです。
ヴィドル:僕は、プラーナをMPに変換してドロウルーン!(イニシアチブを1まで落とす)
ランフォード:<羅刹・九ノ巻 前 >!! 2ラウンド防御−8だ。
その後、キースの攻撃や、ヴィドルの魔法(ヴィドル:血吸換魔<グリューネル>!!)、などかゲンマに決まり、2ラウンド目が終了する。そして3ラウンド目……イニシアチブはヴィドルから始まる。
ヴィドル:これで終わるだろう! ……兇刃閃<ザ・ドュール>!!! 斜線貫通、命中30……ダメージ87!!!
GM:回避は…コロコロ……32! あぁ、でもランフォードの−4があるから28か……。ヴィドルの指からレーザーがほどばしり、その光の筋はゲンマの身体を貫き通す! そして、紫色のローブをなびかせゲンマは魔方陣の上に倒れ込む!!
ランフォード:死んだのか。
ヴィドル:黒魔晶はどこにあるんだ!
GM:「ゲンマが持っているのではないか?」(←ユーザン)
ヴィドル:そうか……じゃあ、ゲンマに近寄ろう。
GM:と、死んだと思われていたゲンマから紫のレーザーが飛んでくる!
ヴィドル:!? ≪邪防壁≫!!! 抗魔力+20!
GM:「おやおや……まだやりますか」――ふらぁとゲンマが立ちあがる。
ヴィドル:なんだと! まだ生きていたか!
GM:「では、第2ラウンドと行きましょうか……」

シーン9:不死身の魔笑

GM:そうだ、このターンからラフェルは登場判定していいよ。
ラフェル:登場判定?
GM:20面ダイス1個振って、12以下が出れば登場できる(笑)
ヴィドル:なんか意味あるの?
GM:いや、何となく。
ラフェル:………………。
GM:では最初の人は?
ランフォード:42!(←イニシアでクリティカルしたらしい。) <羅刹・八ノ巻 在 >! 回避−4!
GM:ぐぅ……(意外と厄介なんだよな……)
ヴィドル:僕はドロウルーンだ! 32もイニシアチブを落とすぞ。(←イニシアで33だった)
GM:「やれやれ……」――鞭がオートでヴィドルに当たる。
ヴィドル:12点防ぐ。
GM:鞭のダメージは39だ。
ドロウルーンでチャージ中は回避行動が取れないのだ。
ランフォード:<羅刹・九ノ巻 前 >! 防御−8!! 今だキース!!!
キース:おう! 命中36!!
GM:鞭で受けた! ギリギリ37!?
キース:78点だ!
GM:ランフォードの−8があるから……実質86点か。
キース:悪魔め滅びよ!
GM:ゲンマはキースによってバッサリ斬られ、再び倒れる。
ヴィドル:なんだ死んじゃったよ。僕のドロウルーンが〜意味無いじゃないか〜!
ランフォード:でも、前のこともあるしな……トドメだー!
GM:と、トドメを刺しに来たランフォードに向かって、今度は鞭がシュシュシュンッ!!
ランフォード:またか〜!! 回避は31だ!
GM:チッ、こっちは29だ。まぁ、予想通りゲンマは立ちあがり――「さぁ、第3ラウンドといきましょう」
ラフェル:登場判定やっていいか?
GM:自分のイニシアチブの時に振ってくれ。イニシアで40だったら40の時に登場判定ということで。
ラフェル:わかった。
と、ここでまたイニシアチブを振る。
ヴィドル:僕からだな……ドロウルーン! 31チャージ!!(笑)
GM:まぁた、そこは……。
ラフェル:俺か…登場判定! コロコロ……希望は無い。
注)希望は無い……つまり、登場判定失敗。詳しくは『ブレイド・オブ・アルカナ』というシステム参照。
GM:ではゲンマだな――「そろそろ、私も疲れてきましたよ」――ピッと指をヴィドルに向ける――「双幻光紫<イル・イレイザー>」――命中は39だ。
ランフォード:やばいぞ、本当に避けとかないと死ぬぞ。
ヴィドル:プラーナ解放! コロコロ……回避46!!
GM:ちっ……。
ランフォード:<羅刹・八ノ巻 在 >!
GM:またか!(おのれぃ、さっきから回避の−4が消えない……防御の−8もだけど……)で、次はキースか。
キース:奴は不死身かッ!? ランフォード…あいつは実体なのか!!!(←ノリノリ)
ランフォード:ああ、実体だ!((笑)←キースの演技に笑っている)
GM:「不死身? まぁそう思いたければそう思っていてください」――と、ゲンマは笑いの仮面の下で嘲笑う。
ヴィドル:不死身……普通じゃんか。((←ボソッと)←特徴:不老不死)
GM:「あなた達がいくら足掻こうとも、この私には勝てませんよ。……おとなしく…我が主の御前をあな達の血で染めてください」
キース:……やれるものならな! これで…終わりにしてやる!!……剣技って練気力でやるんだよね?(←初心者)
GM:そうだよ。それにしてもキースが剣技を使うなんて久々だね。
ランフォード:う〜ん、全く。
キース:コロコロ……命中28!
GM:それは素で避けてやる! コロコロ……あぁ26だ!
キース:<虎牙破斬>!!! ダメージは……99!!!
GM:だー! それはまた落ちたよ(笑)
ラフェル:よく落ちるね。
GM:ああ。よく落ちるよ(笑)
ランフォード:登場判定だ!(またラフェルの番になった)
ラフェル:コロコロ……13……だめだ。(成功は12以下である)
GM:ゲンマはまた、ふらふらぁって立ちあがると、皆のほうを笑いの仮面で見ながら――「まだ…まだですよ」
ランフォード:しつこい奴め……<羅刹・九ノ巻 前 >!
キース:まだ生きてんのか……様子見よう。
で、結局次のラウンド、ここで登場判定に失敗したラフェルのため、登場判定の目標値を12以下でなく、16以下で成功というふうにした。
ラフェル:それなら大丈夫だろう。
ヴィドル:イニシア37! またドロウルーンチャージ!!
ランフォード:最後の魔法だ! コロコロ……<聖羅刹・伍ノ巻 皆 >!! 攻撃魔法だ、避けてくれ!……命中は23!
GM:回避25……避けたぞ。
ランフォード:これで俺は役立たず……もうMP無いし。

………沈黙………

GM:…………。次は? 登場判定か! 16以下なら出るでしょう!
ラフェル:コロコロ……。
ヴィドル:17。
ラフェル:希望が無いぞ。(一同爆笑)
GM:な、なにをやっているんだラフェルは!(笑)
ヴィドル:謎の登場判定で失敗し続けるラフェル(笑)
GM:エンマの呪いかねェ(笑)
ラフェル:いや、エンマと今くっちゃべっているから。
ヴィドル:何故か意気投合しているんだね(笑)
GM:でも、エンマは死んだんじゃ?
ラフェル:肩に手をかけたじゃないか、その時に回復魔法をかけたんだ。
ヴィドル:自殺的治癒をかけたんだ。
ラフェル:そうそう。
GM:殺す気だったんじゃないか!(一同爆笑)
ラフェル:コロコロ……成功。8点回復したらしい。
GM:「なぜ…敵であるはずの我を助けるんだ……」――って、そんなサイドストーリーは置いといて(笑)。次はゲンマだったね。そうだな……鞭がヴィドルに向かって飛んでいく。
ヴィドル:ドロウルーン中は避けれないって。
GM:そうか、攻撃力は……38。
ランフォード:死ねるなぁ。
ヴィドル:かぁ! コロコロ……15点防ぐ……23点ダメージ! ダメだ……HP−1!
GM:ほほう。
ヴィドル:コロコロ……よかった。耐えたらしい。
GM:(なんだ、死なないのか……)
ランフォード:プラーナを溜めておく。
GM:次はキース。
キース:待機。様子見る。
GM:まぁ、ラフェルの登場判定の前に、ユーザンがヴィドルに重傷治癒……22点回復。
ヴィドル:残りHP21。
GM:では登場判定どうぞ。
ラフェル:コロコロ……(爆)
ヴィドル:希望が無いどころの騒ぎじゃない(笑)
GM:19!?
ランフォード:19だ(笑)
GM:ちょっと、それはエンマと友情を温め過ぎだよ(笑)
ラフェル:桃園の誓いだ。
ヴィドル:行くぞ! 血吸換魔<グリューネル>!!……命中が39! ダメージは85だ!
GM:そんなん避けられるか!(今は闘気を攻撃力に費やしている) なんと、40もくらってしまった。
キース:次は俺だな――
と、ここで、これを読んでいる皆さんは、エンマがラフェルに何か言っていたのを覚えているだろうか? そう、GMがプレイヤーと密談していたアレである。もちろん、その内容は不死身のゲンマを倒す方法であった。そして、その密談の内容のことを何となく気がついていたラフェル以外のプレイヤーは、ラフェルの登場を待つため、わざわざ待機などをして順番を潰していたのである……が! あまりのリーダー(ラフェル)の希望の無さに、ついにキースが痺れを切らす!!!
キース:次は俺だな……ゲンマの"仮面"を狙って攻撃する。

シーン10:仮面の魔導師

GM:仮面を狙うなら命中−6にしておこう。
キース:コロコロ……25命中。
GM:ゲンマは腕でガードした。
キース:ダメージは76だ。
GM:「くっ……おのれ」――ゲンマの声に少し焦りが含まれる。
ヴィドル:さあ、イニシアチブか。
GM:いや、その前にラフェルが自動的に登場。皆の前にスタッと降り立つ。(もう、登場判定しても遅いし)
ヴィドル:遅いぞラフェル!
ランフォード:ああ、何をやっていたんだ!
ラフェル:いやいや、さっきエンマと会ったんだがな、ついつい長話になってしまってな。
ヴィドル:なら、仕方ないな。
GM:兄弟の契りを結んだのか(笑)
ラフェル:義兄弟の契りだ。(一同爆笑)
キース:緊張感の無い奴め! とか言っておこう(笑)
ラフェル:まぁ、そこは押さえておいてくれ。……………………。
GM:……………………。
ラフェル:……………………。
GM:いや、ラフェル…なんか言ってくれ!
ラフェル:でもさ、言う機会を逃してしまったよ。
GM:そ、それは……そうなんだけどさ。(もうキースがやっちゃったからねェ)
ラフェル:そうだな……君達、なかなかてこずっているようだな? 違うか?
ヴィドル:いやぁ、こんな雑魚にはてこずっていないさ(笑)
ラフェル:その割には、随分と奴も元気そうじゃないか。
ランフォード:倒しても倒しても奴は復活するんだ。(←ラフェルの望んでいたセリフ(笑))
ヴィドル:ここまでタフい奴は久しぶりだよ。
ラフェル:そうそう、その事なんだがなぁ。奴の弱点は――
ヴィドル:仮面ですね。
ラフェル:――くっ! それは言えない!!(一同爆笑)
ラフェルって一体……。
ラフェル:戦闘開始だ。
GM:「そろそろ、こちらも本気を出しましょう」――本気出すからね。きっと誰か死ぬよ。イニシアチブは……32だ。
ヴィドル:速いな。
GM:では行くぞ(D4振って…)ヴィドルに向かって、鞭がピシュンッ! と飛んでいく! ……と思ったが、命中が23なので避けたでしょう?
ヴィドル:避けた。サッて避けたね。
GM:と、さらに魔法も連続で唱えてくる! まぁ、自分に回復魔法を唱えるんだけどね。――「……時空超進癒<ヴァンヴァレイ>」
時空超進癒<ヴァンヴァレイ>……2D+13回復 5R持続。第2話、第3話などで、ゲンマの人形達(紫)が使っていた回復魔法である。
ランフォード:俺はもう普通に攻撃しかない! 命中……35!
GM:鞭が自動で受ける。コロコロ……受け37!
ランフォード:ダメージは61だ。
GM:「なにか…やったのかね?」(4点程通った)――次は誰?
ヴィドル:キース。
キース:命中が……クリティカル……クリティカル……41。
GM:って、避けれないよ。
キース:ダメージ……クリティカル……ファンブル……87。
GM:まぁいい、次のラウンドになれば回復するから関係無い!
ヴィドル:補助魔法いくぞ! コロコロ……死力祭来<ダグディス>! 魔導力上昇!
ラフェル:魔法! コロコロ……こっちも魔導力上昇!
ヴィドル:基本だよね?(笑)
ラフェル:らしいな。
GM:さぁゲンマか……ゲンマは片手を頭上に掲げると――「死に群がりし蟲どもよ、生に執着し愚か者を襲うがいい……幻蟲死襲<ズィギュン・ギア>」――上げた手の平から、召喚されたように数百もの異形な蟲達が飛び出していく。その蟲達は上空まで飛んでいくよ。これでこのターンは終了だけど、あとで誰かに襲いかかって来るから気おつけてね。あぁ、でも蟲1匹1匹を落とすわけじゃないよ。これで1つの魔法だから。
ラフェル:それだったら参るよ、回避不能だよ(笑)
GM:そう、回避不能だよ。絶対命中の魔法だからね。
ラフェル:なるほど、それは納得だ。
キース:斬るぞ? いいのか?
GM:あぁいいよ、やってくれ。ゲンマは自動で鞭が受ける。コロコロ……受けで40。(避けてればよかったかな?)
キース:命中は仮面狙いで……24か。受けたんだよね? ダメージが……ファンブル……78。
ヴィドル:ファンブルして78か。
ランフォード:キース! さっきから何、仮面を狙っている!!
キース:気づかないのか!
ランフォード:何がだ!!
キース:あれが奴の弱点だっ!!!
ランフォード:本当か!?
ラフェル:…………。
ヴィドル:何を今更って気もするが……。
もちろん、GMがラフェルのプレイヤーに密談して教えたのも「仮面を壊さないとゲンマは倒せない」ということである。しかし、バレバレでした。
GM:次のターン、こっちがやるぞ。――「気がつかれたか……貴様から死ぬがいい」――なんて言いながらキースにレーザー(笑)……命中は40だ。
キース:剣で受けた。
GM:しかし、剣で受けたとはいえ魔法の威力はそれ以上だった! ダメージは93だ。
キース:……防いでるから……引いて……HP−9。
GM:それは死亡判定してくれ。(でも筋力25でバーニングソウルの+3も付いていたんじゃ死なないよな)
キース:コロコロ……成功。死なない。(やっぱりね)
ラフェル:回復しよう……クリティカル……16点。
ランフォード:クリティカルして16点……まさかアレを使ったんじゃ……。
GM:自殺的治癒<ジバティ>?
ラフェル:そうだよ。(一同爆笑)
ヴィドル:狙ってるよ(笑)
GM:仲間でも容赦しないね(笑)
ヴィドル:いくぞ射線貫通……兇刃閃<ザ・ドュール>! ……命中が56!
GM:クリティカルするとは……(こっちはファンブルしたよ……)いいぞ、ゲンマの不意をついて攻撃できたさ。
ヴィドル:ダメージ……86点! 仮面だからね。
GM:ヴィドルの魔法がゲンマの仮面に当たろうとした時、紫色のプラーナが一気に吹きあがる! しかし、そのプラーナさえ突き破り、ゲンマの仮面にひびが入った!!――「お、おのれぇぇぇぇ!!!」――逆上。
ヴィドル:死ななかったのか!?
GM:さあ、次のターンだ。

シーン11:九字印聖法

キース:ユーザンの回復はないの?(ユーザンが回復アイテム扱いだ……)
GM:ああ、やってなかったか……22点回復しておいていいよ。
ランフォード:イニシアチブだよね? コロコロ……35。
ヴィドル:……8。クリティカル……8。クリティカル……8。クリティカル……――
GM:う〜ん、こっちは29だ。
ヴィドル:凄い! イニシア55だよ!(喜笑)
GM:55!? 速すぎるわ! ……どうぞ、ヴィドルから。
ヴィドル:ドロウルーン! 30まで落とす!(ちょうどゲンマの1歩手前までである)
GM:次! ランフォード!
ランフォード:我は最強なり!! って言いながら気合溜めている!(←実は闘気組替え中)
ヴィドル:さっきと同じ魔法! ……兇刃閃<ザ・ドュール>!!!
GM:こっちは、両手で防ぐ! 受けが42だ!!
ヴィドル:甘い! 46!! ダメージは90!!!
GM:プラーナを全て費やす!(しかも闘気も抗魔力に費やしていた) コロコロ……6ゾロ!――「そのような魔法! 私に通じると思うてか!!!」――1点も受けなかったぞ!
ラフェル:そう言えば、さっき飛ばした蟲はどうしたんだ?
GM:蟲は今、降下しようとしている。
ヴィドル:ダメージ90を全てプラーナで消すとは……。
ランフォード:強いよね。
ヴィドル:でも、これでプラーナは空だろう。(くっ、図星だよ)
GM:こっちだな――「エンマの奴め、しくじりおって……」――と言いながら、ラフェルに向かって――「……双幻光紫<イル・イレイザー>……」
ラフェル:普通に回避してみるか……。
GM:コロコロ……42。
ラフェル:ああー! 41だよ(笑)。
GM:ダメージは89!
ラフェル:闘気法使うか……コロコロ……コロコロ……68防いだ。
GM:68も止まったの!? 
ラフェル:クリティカルしたからな。
GM:…………。さぁ、次は誰だ!
ランフォード:仮面狙うと−6だよね?
GM:? そうだよ。
ランフォード:……(一呼吸置いて)……我が奥義見せてやる!
  "臨" "兵" "闘" "者" "皆" "陣" "烈" "在" "前"………""爆""!!!!!
ヴィドル:そ、その技はまさか!?
ランフォード:そうさ……命中86。
GM:……無理!
ランフォード:攻撃力は……あぁ、ファンブルしたよ……でも314点!!!
一同:おお〜!!!
ランフォード:コロコロ(死亡判定)……あぶねぇ〜。
ヴィドル:死ぬところだった?
ランフォード:ああ、でも助かったよ。("滅"を使ったのなら、おとなしく死んでもらうか……。←GMの心の声)
GM:「そ、そんな!?」――仮面が砕け散りながらもゲンマが叫ぶ!――「ま、魔王様!……せ、せめて奴だけでも道づれに!!!」――その瞬間、上空の蟲どもがランフォードに降下して来る!
ランフォード:俺かー!
GM:絶対命中だから……82。
ランフォード:命中?
GM:いや、ダメージ。
ヴィドル:絶対命中だって言ってるのに……。
ランフォード:はぁ〜…−60か……。
GM:""爆""!! とゲンマを倒した瞬間、上空の蟲どもがランフォードに襲いかかり――
キース:ランフォーーード!!!(←かなり感情こもってます。テープを聞いてると、と〜っても恥ずかしい(笑))
GM:蟲どもがランフォードに群がり、見る見るうちにその姿を隠していく……そして、蟲が異世界へと消え去った後、そこにはハルバードと、それを握り締めたまま決して離さなかったランフォードの右腕だけが残っていた。
キース:近寄ろう。
GM:そうしてゲンマを倒すと、さっき言ってた魔方陣がファーっと消えだして、魔族の入った赤い水晶が魔法陣の中に吸い込まれていくよ。その後、完全に水晶が吸い込まれてから魔方陣の方も消えて無くなる。残るは上半身の吹っ飛んだゲンマの死体のみ。
ヴィドル:まさか……ランフォードがやられるとは……と言いつつ黒魔晶を探すか。(←キースに比べて冷めてること冷めてること)
GM:「おやおやヴィドル様、何をお探しで?」――後ろから声がする。
ヴィドル:無視する。
GM:「まぁ、私もこれで任務が終了しましたし……魔王様(ヴィドルの父)の元に返らせてもらいます」
ヴィドル:そう言えば、ムロノの任務とは一体?
GM:「ああ、言ってませんでしたか? これですよ――」
ヴィドル:もらいっ!
GM:無理だから。ムロノはバックステップ……というよりバック瞬間移動で下がる。
ヴィドル:ちぃ……僕の言うことが聞けないのか?
GM:「すいませんね……まだヴィドル様より魔王様の方が恐ろしいので(苦笑)」
ヴィドル:……その言葉、3日後には変えて見せる(笑)
GM:「そうですな…それぐらいの方がヴィドル様らしい。亡くなった奥方様もきっと御喜びになっていることでしょう」
ヴィドル:…………。
GM:「ではヴィドル様、何かあったらまたお会いしましょう」――ムロノは消える。
ヴィドル:まぁ、黒魔晶はどうやらムロノが持って帰ってしまったが…もともとここにあったものだし、安全と言えば安全かな? と、言うことで任務完了! 約束も果たした! やること無し! 帰るか!!!
尊い犠牲を出しながらもゲンマを倒し、全てが終わったと思った瞬間! ヴィドル・ラフェル・キースの3人は、その場にいたもう1人の声を聞いたのだった……。
GM:「帰るには、まだ早いのでは無いかな……」――ヴィドルの後ろでユーザンが呟く。
ヴィドル:いや、帰るよ。
GM:グサッ!!
ヴィドル:グサッ! ガハッ!! 血を吐いたりして(笑)……なにげに後ろを見てみる。
GM:すると、いつの間にかユーザンの手にはいつもの黒戦斧が!
ラフェル:斬られたのか……。
GM:「さて、ゲンマの奴も倒れた…後はこの私が、闇の宗教の名の元に世界を支配すればよい……」――ヴィドルを斬った後、君達がユーザンを見ると、ユーザンの身体の内側からメコメコメコって黒い鎧が現れて、完全武装のいつもの黒騎士の格好になるよ。
キース:…………。
GM:ラフェルは解っていいよ。いつも君がやるのと同じだ、何もない状態から武器や鎧を出す能力。
ラフェル:ああ。
ヴィドル:ユーザン…貴様、何を血迷った!
GM:「血迷った…だと?」
ヴィドル:お前が王になってどうする! 僕がなるんだ!! って違うか(笑)
GM:「お前が王? 何を言っている…貴様のような奴は、私に食われて我が糧となるがいい。……地上の人間どものようにな……」――前に東の方で人々がどんどん消えていくっていう事件があったけど……それはユーザンが吸収していたと思ってくれ。
キース:セル……。(←ボソッと)
GM:うむ。ユーザンのキャラシーに『カイバラ・ユーザン(セル)』とか書いてあったり(笑)
ヴィドル:いろいろ合体してるね(笑)
GM:「我が息子であるディノールも、中々の強さを持っていたが……やはりお前達のほうが強そうだな……」
ヴィドル:何! ディノールをどうにかしたのか!?
GM:「ディノール? 奴ならここにいる……」――鎧の1部が盛り上がって、そこにディノールの顔が出てくる。
ヴィドル:なにー! なんと、いつの間にか取り込まれていた。
GM:ディノールは目をつぶったまま寝ているようだ。少し経つと再び鎧に吸収されていくよ。
ヴィドル:……なんてことだ……。――と、いきなり笑い出そう。は…はは…ははははは――。
GM:「なにが…おかしい?」
ヴィドル:無視して笑い続ける――…はーはっはっはっはっは!(←高笑い)
GM:「まぁいい……いずれお前達も、私に吸収されるのだ。」――ユーザンはそのうち、目が…紅く輝きだし! その瞳がのように光り出す!! そして、狂気を孕んだ声で君達に言う。――「さぁ…おとなしく我に食われるがいい!!!」
そして、ここからはユーザンの声が2重に聞こえてくる、普段のユーザンの声と、別の……そう、魔獣のような声が重なって聞こえてくるんだ。
ラフェル:やっと出てきたか。
キース:……紅玉の魔獣……。

シーン12:その身を魔獣と化してまで……

GM:「まずは……貴様から吸収してやろう」――コロコロ……ラフェルに近寄ってくるよ。と、同時にユーザン(魔獣ヴァージョン)の黒い鎧から幾本もの触手が出てくる。どうする? "語り"で終わらせた方がいいぞ。
ラフェル:俺が決めるのか?
GM:いや、……みんな。
ヴィドル:いいじゃん。一気に命中を振れば?
GM:命中?
ヴィドル:うん。
GM:じゃあ、コロコロ……悪い、クリティカル……。コロコロ……。コロコロ……。触手の1本目が50。2本目が37。それで斧での攻撃が39。
ラフェル:兆戦してみるか……剣技は…使わないでいいや……1本目……44失敗。2本目…は避けた。最後の斧の攻撃…も避けた。
GM:最初の触手だけか……ダメージは80だ。
ラフェル:さすがに技を使うか……≪鋼鉄≫! 防御力+31。
GM:「貴様…避けるか……」
ラフェル:いや、当たったぞ。
GM:斧のほうだ! 触手があたっても、それじゃぁって所だからね。――「おとなしく、我に取り込まれないか……」
ラフェル:うるさい! お前の方こそ俺の糧にしてやる!(一同爆笑)
ヴィドル:やばいよ(笑)
ラフェル:とりあえずはその武器! ……ユーザンの斧を指差すよ。
GM:「ほう、我の黒戦斧か……取れるものならとってみるがいい……」
ラフェル:ああ、まずはお前を殺してからな!
GM:なんか……普通にやるかね?
ヴィドル:大丈夫でしょう。(本当か?)
GM:じゃあ、イニシアチブから……。
みんなが振り、結果ヴィドルが1番早かった。
ヴィドル:はーはっはっはっはっはっ……。
GM:「何がおかしい! さっきから笑い続けおって!!」
ヴィドル:ふふ…。何の研究をしていたのか知らないが、他人を吸収しなければ世界を征服できないとはな……弱い!……そんなものか! お前は!!
GM:「そんなもの? ふっふっふっ…。他人を吸収する喜びを知らない貴様に、そのようなことが解ってたまるか! ……この力…思い知れ……」
ヴィドル:ふっ、ならば……この "俺" を倒してみるがいい!!!!!
……バサァッて背中から翼が出るから!
GM:どっ!? なにーー!!! 聞いてないぞそんなこと!?(一同爆笑)
ヴィドル:翼が生え、体つきが変わって爪が鉤爪になる。そして、身体中に様々な刺青のような模様が浮かび上がる!
GM:まぁいいや!! 魔族化だね!(笑) しかし、自分で魔族化するとは……。
ヴィドル:HPは2倍で、MPも全快でいいんだよね?
GM:ああ、そうだよ。でもこのターンは何も出来ないということで。いわゆる変身中ってやつね(笑)
ヴィドル:でも変身中に攻撃するのは御法度でしょ?(笑)
GM:そうだね(笑)
ラフェル:お約束だな(笑)
GM:と、いうわけで次。ラフェルいいよ。
ラフェル:自己再生能力<ナノ>!! 回復!
GM:次はこっちか…そうだな……ユーザンはきっと近くにいる奴から食っていこうとするだろうからな……。
ラフェル:あ、俺は回復しながら下がっていくよ。
GM:じゃあ、キースに行くね。
キース:マジで!?
GM:あそこは(ヴィドルを指しながら)きっと、空飛びながら変身してるだろうし(笑)、ラフェルは下がっちゃったしね(笑)
キース:プラーナ解放!
GM:ユーザンはキースに近づきながら――「お前は……我と同じ匂いがする……我と一緒に…世界を征服しないか……」
キース:…………(間…しかもかなり長い。(ラフェル:「迷っているよ……。」))…………。寝言は寝てから言ってもらおう! この身体の代償……貴様に払ってもらうぞ!!!
GM:「……いいのか? 我と一緒になれば…完全体へと成れるのだぞ……。お前にこの喜びがわかるか? ヒトを吸収して強くなる喜び……快感……。それでもまだ寝言と言うか……」
キース:人間としての理性を失ってまで、強くなる意味があるのかよ!!
GM:「人間としての理性? ほう…理性を失う……ふっ、ならばこれを見るがいい!……<黒戦斧・暗黒爪>!!!」――剣技使ってくるから。と、いうわけで剣技の前に触手2本が飛びます。命中は39と39。
キース:コロコロ……コロコロ……1本当たった。
GM:<黒戦斧・暗黒爪>は……命中が上がるからなぁ……命中61。
ヴィドル:命中61!?
ラフェル:飛ばしてるなぁ……。
キース:剣で受けた。
GM:触手の方からダメージ……87点。剣技の方が……77点。
ラフェル:剣技の方が弱いな。
GM:攻撃力を下げて命中を上げた剣技だからね。
ラフェル:なるほど。
キース:死んだ。……コロコロ……うん、死んだ。
GM:死んだ? そうするとユーザンは取り込みに入る。
キース:取り込まれちゃうんでしょ?
GM:うん。死ぬわけじゃないんだけどね。合体する感じがとても気持ちいい…と言うか甘美というか(笑)。そして、自分の意識が朦朧としてきてユーザンの意思と同調し始める。「この世界は私のものだ……」みたいになことも考えだす。そうして、ユーザンがメコメコメコって鎧からキースの顔だけ出して聞いてくる――「どうだ完全体になった気持ちは?……気持ちいいだろう」
キース:喋れるの?
GM:そうだね。このまま魔獣の甘美な誘惑に乗ってもいいけど、抵抗したかったら抵抗してもいいよ。
キース:抵抗する(即答)
GM:抵抗する? じゃあ、精神ジャッジで18以上を振ってくれ。(キースの精神力は10である)
キース:コロコロ……19! 勝った!
GM:勝ったか……なんか好きなこと言っていいよ。
キース:このままでは終わらんぞ……。俺を取り込んだことを後悔させてやるぜ!! って言ってから意識を失う。
GM:ならメコメコ鎧に戻っていく。ユーザンは一瞬怪訝な顔をするけど――「……。あと…2人……」――次の順番は誰だ? キースもディノール同様取りこまれたよ。
ラフェル:俺か……回復!!
ヴィドル:随分と余裕だな……。
ラフェル:…………。
GM:次はユーザンか……キースを取り込みながらも、触手が1本ラフェルに飛んでいく。回避に失敗すると縛り上げだから。
ラフェル:1本しか来ないの?
GM:まぁ、キースを取り込みながらの不意打ち攻撃だからね。コロコロ……命中は46。
ラフェル:剣技使えば余裕だな……コロコロ……避けた。
GM:華麗に避けたか……。
ヴィドル:怖いよ、ラフェル46で振るまでも無いって(笑)。彼の能力は計り知れない…スカウター壊れるよ(笑)
GM:まったくだ。もしかしたらさっきランフォードを殺した魔法は、ラフェルにやった方が良かったのかも(笑)
ラフェル:大丈夫だ。そろそろプラーナが底をつく。
GM:プラーナ切れか。で、次はラフェルだぞ。
ラフェル:そうだな……根性付与≪キ・アティ≫! ヴィドルは3ラウンド2D+15点回復!
ヴィドル:でも必要無いと思うぞ。
ラフェル:いや、MPが残っていて勿体無かったから。
GM:…………。

シーン13:また1人……

GM:では、イニシアチブだ!
ヴィドル:コロコロ……26!
GM:ユーザンは27!
ラフェル:……久々だなぁ(←ファンブルした)……19。
GM:ではユーザンからだな……ユーザンは無差別に触手を放ってくるよ。2人に3本ずつ行った。
ヴィドル:おう!
ラフェル:きついなぁ……。
GM:まずは……ラフェルの方に……1本目42。2本目34。3本目39。
ラフェル:辛いなぁ……。
GM:ヴィドルの方には……1本目34。(ヴィドル:「回避」)2本目35。(ヴィドル:「回避」)3本目……クリティカル……40!(ヴィドル:「回避」)…………。
ラフェル:39が同値の場合は?
ヴィドル:攻撃側の成功。
ラフェル:なんだよ。……2本当たった。
GM:ダメージは61点と63点。
ラフェル:…………あぁ、重傷に入ったよ。
ヴィドル:さぁ俺か!
GM:ユーザンは、飛ばした触手を完全にヴィドルに避けられて――「なにっ!?」――とか言ってる。
ヴィドル:ふふふふ…。そのような攻撃当たらんわ!!……そうだな…せっかく魔族化したのだから死神<デス>でも唱えるか。……命中値が……1発目…弱い…29。
GM:回避! 20。
ヴィドル:2発目……クリティカル……。
GM:回避! 16。
ヴィドル:
GM:回避! 19。死神は3回だよね?
ヴィドル:いや、そうだけど……なんでそんなに回避値が低いの?
GM:実はユーザン、とても鈍かったりするんだ。回避の基本能力値が12だったりするからね(笑)
ヴィドル:そう…ダメージは……57。59。56。
GM:死神達がユーザンの触手などを切り裂くが、その場でウニョウニョまた生えてくる。――「猪口才な! このような蝿ども……叩き落してくれる!!」
ラフェル:今の"猪口才な"って言うセリフ……実はキースが言ったセリフだったりして(笑)
GM:ユーザンが周りを漂う死神達に向かって、なにやら紅い光を投げつける。と、死神達が1匹……また1匹と全て打ち落とされる――「さぁ、次はどうした……」――2人に向かって歩き出そう。しかも、黒いプラーナでも解放しながら歩こう(笑)
ラフェル:プラーナ? もう無いさ。
GM:ふっふっふ。こっちは回復ばかりして温存していたからな。
ラフェル:魔法! コロコロ……魔導力が上昇した! ……なんか意味がなさそうだが……。
ヴィドル:俺か……魔法がダメなら……これでもくらえ!! 普通に鉤爪で殴る。
GM:すると! ユーザンがニヤリと笑ったかと思うと、黒い鎧とか身体中から今まで吸収したと思われる人々の顔が、メコメコメコっと現れる!! 人々は皆、「助けてくれー」なんて叫んでる。
ヴィドル:うん。気にしないから。
GM:だー!(笑)
ヴィドル:じゃあ、精神チェックでもしてみるか……コロコロ……8。クリティカル……11。34!! かなり飛ばしてる。
GM:なら、踏みとどまった。(随分とうまくクリティカルしたものである)
ヴィドル:クッ。
GM:「なんだ……どうした? 魔族たるお前が…こんな事で躊躇するのか……」
ヴィドル:ちょっとヴィドルに戻りかけるかも(笑)
GM:そうだな……翼と刺青はそのままで、鉤爪や肉体の強化は無くなったという事で。
ヴィドル:わかった。
GM:「助けてー」「助けて−」
ヴィドル:貴様…卑怯な!
GM:「卑怯? 勝てばいいのだよ。勝てばな」――なんか第4話でもこんなセリフを言った気が(笑)
ラフェル:確かにあったな(笑)
ヴィドル:次はイニシアかな? コロコロ……38!
GM:なにぉお! せっかく34だったのに!
ヴィドル:まだまだだな……くそっ、"僕"はどうすればいい!? とか言いながら後ろに下がろう。
GM:「さぁ、そろそろ地上への穴も閉じて来る頃だ……」――見ると、地上への穴がだんだんと閉じていってるんだけどね。――「……これ以上、ここに居続ける訳にはいかぬな……さっさと終わらせるか……」――と、近くにいるラフェルに襲いかかってくる!――「初めの勢いはどうした……我が斧を食らうのではなかったのか?」
ラフェル:食らう? ああ、そうか……。
GM:「<黒戦斧・暗黒爪>」――でも初めは触手が2本来るんだけどね(笑)。触手は……34と36。
ラフェル:……両方とも回避してる。
GM:最後だ! 暗黒爪は……57命中!
ラフェル:だめだ……41しかいってない。あぁ…プラーナが残っていれば……。エンマ戦で無駄使いしなければ……。
GM:ダメージは82点。
ラフェル:耐えられんな。
ヴィドル:やばい?
ラフェル:死にはしないが……いや、死ぬな。
ヴィドル:クリティカルすれば!
ラフェル:コロコロ……25防いで……HP−17か。
ヴィドル:死亡判定で20以上振れば大丈夫!
ラフェル:コロコロ……あ、死んだ。
ヴィドル:ラフェルー!!!
GM:ユーザンは触手でラフェルを吊り上げて――「フッ…。しょせんこんなものか……。……失敗作が」――と言いながら食らおうとしている。

シーン14:冥界の光に消えて……

ヴィドル:よくもラフェルを! ……貴様のような奴を野放しにするわけにはいかん! 我が最大にして封印されし魔力! 今ここに解放してやる!!!
GM:「封印されし魔力だと?……そのようなものが発動する前に、我がお前を殺してくれる!!!」――凄い勢いで触手がヴィドルに向かって行く!!!(と、ここでGMは1度キースを見る)
キース:ん?
GM:………………。
ヴィドル:どうやら期待が解らなかったらしい(笑)
GM:解らなかったか……ラフェルはまだ触手に吊る下げられてると言うことで。
ラフェル:食われてなかったのか。
GM:食う前にヴィドルがなんか言って来たからね。
ラフェル:そうか。
キース:あっ!! ……わかったよ(笑)
GM&ヴィドル:わかったか!×2(笑)
GM:もう今は喋ったもん勝ちだから。
ヴィドル:なんでも言いから喋っちゃってくれ。
キース:じゃあ、とりあえず途中で触手か止まる(笑)
一同:お約束だー!!!(大爆笑)
GM:「な、なに!?」
キース:言ったろう……俺を取り込んだことを後悔させてやるって。
GM:ユーザンの口からキースの声が紡ぎ出される!――「そ、その声は……なんだと!?」
ヴィドル:キース! 生きていたのか!!
キース:ヴィドル今だ! 俺ごと貫けー!!!
GM:バーニングしてる!……いや、バーニングと関係無くやってるよ!!(笑)
ヴィドル:キース…………すまない!!! 我がプラーナよ! 限界を越え高まれ!!!
GM:「お、おのれ〜〜!!!」――ユーザンがキースの意識を無理やり封じようとする。
キース:ディノールに語りかける(即答)。 ディノール! お前はこのまま終わってもいいのか!?
GM:ピクッとユーザンが一瞬だけ反応したりして(笑)
キース:ディノール! 今こそお前の恨みを晴らす時だろう!!
GM:「……そう……そうだった……忘れるところだったぜ!」――ディノールの声で(笑)――「貴様! ディノールまで!!!」――触手はプルプル震えてるんだろうね途中で(笑)
ラフェル:………………。
GM:「貴様等のような粗悪品! 食ろうた我が間違えだったわ!!!」――と、同時にドンッ! ドンッ! っと、キースとディノールを吐き出す!――「これで邪魔する者はいなくなった……死ぬがいいーーーー!!!」――ユーザンの目が紅く光ると共に、触手が一斉にヴィドルへとはしる!
ヴィドル:くらうがいい我が呪文! 集積せよ暗黒光! 今ここに逆・五芒星をえがけ!!!
GM:ユーザンの足元に逆・五芒星を形作って闇の光りが灯る!!
ヴィドル:消滅しろ!!!!!
GM:ヴィドルの叫びと同時に、五芒星の1つ1つからうねるように柱が立ち上り、それが回転しながらユーザンに突っ込んでいく!!!
一同:おおぉ!
GM:一応ダメージだす?
ヴィドル:いいよ。コロコロコロコロ……………。
GM:これって避けれるの?
ヴィドル:絶対命中。……1発目が116。2発目が111。3発目が110。4発目が115。最後が116かな。
GM:ユーザンは暗黒光に焼かれるようにグワァァァと分解されていく!!――「そんな……そんな……私の野望…………何年も……かかっタ……ト……イウ……ノ……ニ…………」 ――触手も散り散りになって消滅していく。五芒星の消えた後には、それこそ、塵1つさえ残っていない。
それが、魔獣の最後だった。
ヴィドル:魔力を使い果たして倒れる……膝立ちの状態。
GM:しかし! まだヴィドルはここで終わるわけにはいかないんだぞ。さっきユーザンが言ったように、地上への穴が閉まりかけているんだ。今いるのは死んでいるラフェルにキース、ディノールと、ランフォードのハルバードと右腕(笑)だよ。
ヴィドル:さらに何かやれって言うのか(笑)
GM:どうするの?(ワクワク)
ヴィドル:その穴に向かって、こう手を伸ばし……くぅっ! 最後の力を……!! 開け!!!(魔力は使い果たしたって自分で言ってたのに……)
GM:と、やりたいのなら幸運でジャッジしてみて? 目標値は18だ!(ヴィドルの幸運は10である。)
ヴィドル:きついなコロコロ……よしっ! 20だ!!
GM:すると――「これを……」――と、横から黒い宝石を渡されるよ。
ヴィドル:何者だ!?
GM:「今なら使えるはずです。」
ヴィドル:その声は!?
GM:そして、その宝石を握り締め!
ヴィドル:握り潰す! ガチャッ!!!(笑)
GM:それ、握り潰していいのか?(笑)
ヴィドル:いいんだ。……解放しろ魔力よ!
GM:今まで溜められていた魔力が、溢れ出す! それは魔力の暴走……暗黒の波動の狂想曲!!
ヴィドル:解放されし魔力よ! 刹那に開きし次元の扉よ! 我が……仲間達をっ!!!
GM:暴走していた魔力の一部がラフェル達を包むと、次元の穴に向かって飛んでいくわけだ。で、残るはヴィドルだけだが。
ヴィドル:上を見上げているよ。
GM:「どうするのですか? ヴィドル様。」
ヴィドル:……行く場所は決まっている。…………戻るぞ。
………………………………………………………………………………………………
GM:で、ラフェルとキースが気が付くと、そこは穴から出たところ…島のコロセウムの中心にいる。戦いで受けた傷も回復したおり、そばではアーリアが3人(ラフェル、キース、ディノール)を介抱している。
ラフェル:回復したのか?
GM:まぁ、回復してる。黒魔晶の魔力のせいね(笑)
ラフェル:そうか……回復したなら仕方が無い……。(←本当はバーニングしたかったらしい)
GM:そこにいるアーリアがね。一呼吸待ってから――「他の人はどうしたんですか! ヴィドルさんは! ランフォードさんは! それに…お父様は!」
ラフェル:というより、なんでここにいるんだ?
GM:そういや…………なんでだろ?
ヴィドル:心配になって戻ってきたんだよ。
GM:なるほど。そうに違いない。
ラフェル:……と、言われてもなぁ。知らないんじゃないか?
GM:知らないだろうね。ラフェルは殺されたところまでしか覚えていない。キースは、そうだな……薄れ行く意識の中で戦いを傍観し、最後の戦いが終わったことだけは知っていることにしよう。
ラフェル:まぁ、あいつ等なら大丈夫だろう。
GM:…………。――「それで、ゲンマとかいう人はどうなったんですか……」
ラフェル:そのことについては、おいおい話すとして……。
キース:ディノールはどうしたんだ?
GM:ディノールは眠ったまま目を覚まさない。アーリアが抱えて見守っている。最後は分離したとはいえユーザンとの意識の同調、融合が進行し過ぎたせいでディノールは意識を戻さないんだ。
キース:俺は大丈夫なのか?
GM:まぁ、キースが取り込まれてたのは、ホンのちょっとの間だからね。
キース:そうか。
GM:この先アーリアは、目を覚まさないディノールを看病しつづけるのかもね。
ラフェル:………………。
GM:そうだ、言い忘れていたけど、ヴィドルはこの後、翼と入れ墨が直らないから。
ヴィドル:封印された魔力を開放した代償か……。
GM:それで、みんながこの島に着いたのが深夜だったから、今はちょうど夜明けだね(笑)
ヴィドル:言うしかないでしょう。
ランフォード:くさいセリフを。
ラフェル:………………。
キース:…………戦いは……終わったんだ。
キースが呟くと共に、ラフェル達を朝日が照らす。それは、旅の終わりを告げる光であり。そして、新しい未来への瞬きでもあった。

シーン15:エピローグ〜とある酒場で〜

「おいおい、知ってっか?」
とある宿場街。街の裏路地にある1軒の酒場で、酔っ払った男が飲み仲間と思われる別の男に話しかける。
「知ってるって……何をだよ」
まだ、昼間だというのに男2人の顔は赤い。相当飲んでいる証拠だろう。しかし、男達の口は軽やかで……そして大声だった。聞こうとせずとも他の客の耳に入る。
その酒場はガラガラだった。少なくとも今は酔っ払い2人と、カウンターに腰掛け少し早い昼食を取っている旅人、その連れらしき紅い戦士の計4人だけである。
酒場のマスターが1人、われ関せずとグラスを磨いていた。
「何をって、……だからあの冒険者の話しっだよ」
問いかけられたもう1人の酔っ払いは少し俯きながら考えると、グラスに入ったアルコールを一気に煽り。
「ああ、アレのことか……あの危機に直面すると眠るって奴の話しだろ? 笑っちまうよな! 大事な時に眠る冒険者なんてよ! はっはっはっ」
「そうそう、実は聞いた話なんだがよっ、そいつは口から火を吐くんだってっよ! 火だぜ火、それも口から! あーはっはっはっはっ」
なにが可笑しいのか、酔っ払い達が陽気に笑い声を上げる。

と、今まで黙々と料理…正確には貝の酒蒸しだが…を食べていた旅人が、「フッ……」と口元に笑みを浮かべた。
「なんだ? どうかしたか?」
連れと思われる紅い鎧を着た戦士が、旅人の方に顔を向ける。
「……いや、なんでもない」
やる気のない、のんびりとした返事。
旅人は30前後ぐらいの歳だろうか、引き締まった筋肉とその付き方が、旅装束の上からでもその男を歴戦の戦士だと感じさせる。
紅い戦士は、旅人の気の抜けた返事に興味を失ったのか、別の話題を振ることにした。
「久々に友に会うんだ。お前も楽しみなんだろ?」
旅人は、連れの問いには答えず、箸で貝を突つき回す。紅い戦士は旅人の反応を肯定と受け取ったのか、その話題をつづけた。
「でも、あっちは家族も持って平和な暮しをしているっていうのに、お前は今だに一人身で旅また旅のその日暮し……。寂しく思わないのか?」
旅人は1度箸を止めると、
「さぁな……」
紅い戦士は両の手の平を上に向けると、やれやれと言った調子のジェスチャーをする。
旅人と戦士はこれから友人に会いに行くところだった。友人と言っても旅人の友人であり、戦士の方はおまけでついて行くようなものである。
ガランガランッ……。
若い男女の2人連れが入ってきた。これから昼食をここで取るつもりなのだろう。酔っ払い達と逆側のテーブルに着くと備え付けのメニューに目を落とす。そろそろ昼食を取る客が入ってくる頃合なのだ。
旅人は、最後の貝を殻まで食べる終わると紅い戦士に声をかけ、立ちあがる。
「行くか」
「ああ」
短く返事をして紅い戦士も立ちあがり、酒場から出て行く。
ガランガランッ……。
と、出ようとした時、ちょうど店に入ろうとしていた若い男と旅人の肩が、すれ違いざまにぶつかった。
「おっと、すまない」
若い男が先に謝る。旅人の方は男の顔も見ずに軽く会釈だけすると、スタスタと行ってしまった。紅い戦士もそのあとを追って行く。
若い男は少しだけぶつかって行った旅人達を見ていたが、
「まさかな……」
そう呟くと酒場のカウンター、それもマスターの目の前に腰を下ろす。グラスを磨いていたマスターが、その若い男を見るとグラスを磨く手を止め、ジロジロと若い男の風貌を観察する。若い男の方はカップルの方を眺めていたり、メニューを見たりと素知らぬ顔だ。
そうするうちに、マスターがまたグラス磨きを再開する。そして、若い男にだけ聞こえる声で、
「隻腕に顔の傷……あんたが紹介された人か」
マスターの言うようにその若い男には右腕がなかった。そして、右の頬には大きな傷が残っている。
若い男は口元をニヤリと歪めると、
「で、何を…運びたいんだい?」

An Evil Beast of RUBY

『 紅玉の魔獣 』

FIN



NPC敵キャラ紹介
ゲンマ クラス:ドールマンサー Lv?  属性:幻・闇
性格:普段はおしゃべりだが、実は計算高い。
未装備状態(闘気未使用)
  命中:15 回避:15 攻撃:14 防御:15 魔道:32 抗魔:22 錬気:20 INSV:14
完全装備状態(闘気組み込み済み)
  命中:20 回避:15(25) 攻撃:30 防御:15(35) 魔道:52 抗魔:42(50)
  錬気:20 INSV:14
完全装備状態(仮面の秘密がバレ、本気になった時)
  命中:25 回避:20(30) 攻撃:30 防御:35(55) 魔道:72 抗魔:52(62)
  錬気:20 INSV:20
  HP=200   MP=200
  プラーナ 内包値:120 解放値:27 維持値:62 闘気:20

武具=ナイト・ティール(鞭)
    笑いの仮面(命中:5 回避:5 防御:20 魔導:20 抗魔:10 イニシア:6
          消費MPを2分の1にする。仮面自体ある種の魔導器だったらしい。)
特徴:複数属性の加護:闇
崇高な目的:魔王様の復活
    かりそめの永遠:仮面(命を肉体以外に移す。たとえ肉体を壊されてもHPが半分になって復活する。)
総合クラスLv?
特殊クラス・ドールマンサー解説
クラス修正は防御:2 魔導:12 抗魔:8と、幻の上級職ファンタズム・メイジと同じである。その特殊な所は、自らの偽者である人形を作れ、また、操ることができる。その人形の能力は本体の"未装備状態"と同じで、プラーナや闘気は一切使えない。HP/MPは本体の半分である。しかし、人形はしゃべることが出来ないので見分けることは難しく無い。本編にゲンマ(本体)が出てきたのは、4話の黒魔晶を奪っていく所と最終話だけであった。最終話において、ゲンマは自らの主である魔王の精神をヴィドルの肉体に移そうと試みるが返り討ちにある。



カイバラ・ユーザン(グドゥ合体後) クラス:ブラックナイト Lv10  属性:闇
性格:普段は冷徹だが、いざとなるとGM口調。
完全装備状態(闘気組み込み済み)
命中:28 回避:11(21) 攻撃:76 防御:47(64) 魔道:44 抗魔:48(65)
錬気:22 INSV:19
HP=240   MP=120
プラーナ 内包値:98 解放値:20 維持値:35  闘気:9
武具=サタンブローバー(重量:5 命中:1 (回避):(10) 攻撃:23 (防御):(17) 魔導:5
             (抗魔):(17) 練気:7 イニシア:5)
    ハーフヘルム(既製品 黒)
    ハーフプレート(既製品 黒)
特徴:剣技の才能
    使命:闇の宗教
    魔獣との融合(基本能力値が魔獣になる。)
    再生能力=毎10ポイントHPが回復。
    感知能力=生物の生命力を感知する、また特定の生命力(特定の人物)を探し当てることも可能。
    吸収能力=武具を体内に格納。また、人間を吸収してその力を得る。
    超回復力=粉々にされても生きていれば復活する。
    技・魔法の吸収/反射=技・魔法をかけられたとき1Dを振って、  1  :吸収
                                    2〜5:何も無し
                                    6  :収集→反射
               ただし、威力で50を超えた場合、吸収/反射はできない。
    触手による攻撃=2回の連続攻撃。(攻撃:76)
    触手による無差別攻撃=6回の連続攻撃。(攻撃:53)
    触手による縛り上げ=回避に失敗したら筋力20で脱出判定。さらに失敗したら回避・魔道・抗魔・IN
              SVに−10のペナルティがつく。
    瘴気の吐息=付与効果を消し去る。

解説:言わずと知れたユーザンが、魔獣(グドゥ)と合体した姿。4話で岩に潰された"肉"が、PCがいなくなった後、瀕死のユーザンに合体した。その時、ユーザンの執念とも言うべき精神力で"肉"を支配、征服した。本来なら知能の無いグドゥは魔法や剣技は使えないのだが、ユーザンが主導権を持っている為にプラーナなども普通に使うことが出きる。復活してから、すぐにPC達の所に行かなかったのは、エネルギーの補給、及び、力を付ける為に付近の住民を吸収していたからである(東の人々消失事件の真相)。6話以降、ユーザンがヴィドルのことを色々知っていたのは、5話の裏話『誰もいない街で…』で、ユーザンがタウラギリ島に向かう途中、ムロノと会ってムロノが話していたからである。


PCデータ紹介(最終話終了時)

クラス:ソーサラー LV:2 職業:ダークプリンス LV:6 相性値:−15
総合クラスLV:9  エクセントウォーリア LV:7
基本能力値
筋力:5 器用度:4 敏捷度:10 精神力:15 知力:18 信仰力:12 知覚力:8 幸運度:10
最終装備戦闘能力(闘気未使用)
命中:8 回避:18 攻撃:7 防御:10 魔道:36 抗魔:27 錬気:27 INSV:19
HP=79  MP=146
プラーナ 内包値:76 解放力:14 維持値:36   闘気:15

魔族化詳細
魔族化クラス修正
命中:10 回避:7 (回避):(10) 攻撃:40 防御:35 (防御):(15) 魔導:25 抗魔:35 (抗魔):(15) 練気:2 INSV:4
肌の硬質化に伴い、身体中に浮き上がってくる刺青のような模様。そして背中からは翼が生え、足や手の爪は鉤爪へと変化する。( )の回避は翼で"受け"を行った時の値。しかし、この魔族化にも弱点がある。それは、魔族化してしまうとPCでは無く、敵キャラになってしまうというところです。つまり、PCの時は眠っていた絶対的運命……"やられる時はやられる"……という法則が発動するのです。もし、この能力を取ってしまったら、味方のPCに殺されないよう注意しましょう。



名前:ランフォード・D・コルデア 属性:森 性別:男 年齢:24 加護:スフィラグ
クラス:デヴァインウォーリア LV:6 職業:運び屋 LV:10 相性値:+12
総合クラスLV:4  ヘビーウォーリア LV:9
基本能力値
筋力:12 器用度:11 敏捷度:8 精神力:13 知力:10 信仰力:11 知覚力:12 幸運度:11
最終装備戦闘能力(闘気未使用)
命中:23 回避:12 攻撃:50 防御:33 魔道:24 抗魔:25 錬気:25 INSV:12
HP=61  MP=67
プラーナ 内包値:74 解放力:25 維持値:37  闘気:15



名前:キース 属性:炎 性別:男 年齢:29 加護:ジュグラット
クラス:バーニングナイト LV:2 職業:実験体 LV:5 相性値:±0
総合クラスLV:9  ヘビーウォーリア LV:7
基本能力値
筋力:25 器用度:11 敏捷度:10 精神力:10 知力:5 信仰力:8 知覚力:12 幸運度:8
最終装備戦闘能力(闘気未使用)
命中:24 回避:21 攻撃:70 防御:25 魔道:17 抗魔:18 錬気:21 INSV:11
HP=74  MP=41
プラーナ 内包値:54 解放力:18 維持値:52  闘気:11



名前:ラフェル・クルスト(第2話から使用) 属性:空 性別:男 年齢:29 加護:ヴァレシア
クラス:エアリアルナイト LV:2 職業:暗殺者 LV:7 相性値:+7
総合クラスLV:9  ライトウォーリア LV:7
基本能力値
筋力:12 器用度:7 敏捷度:13 精神力:10 知力:10 信仰力:9 知覚力:13 幸運度:9
最終装備戦闘能力(闘気未使用)
命中:19 回避:26 攻撃:63 防御:20 魔道:29 抗魔:20 錬気:24 INSV:18
HP=87 MP=47
プラーナ 内包値:74 解放力:17 維持値:39  闘気:9



名前:ディノール・ハミルトン 属性:氷 性別:男 年齢:20 加護:ロンドヴィル
クラス:ライトウォーリア LV:9 職業:ダンサー LV:5 相性値:−9
基本能力値
筋力:13 器用度:12 敏捷度:18 精神力:16 知力:6 信仰力:5 知覚力:12 幸運度:9
最終装備戦闘能力(闘気未使用)
命中:16 回避:16 攻撃:19 防御:16 魔道:11 抗魔:7 錬気:18 INSV:16
HP=93 MP=33
プラーナ 内包値:78 解放力:26 維持値:34  闘気:12

あとがき

 私が初めてS=Fでキャンペーンを持つことになって、始めのうちは普通にするつもりがそのうちに(第3話の頃)リプレイを書くことになり、それに合わせてキャンペーンの話もそれなりに膨らませていった覚えがあります。リプレイといえば始めの1話・2話を読み返すと、今では非常に恥ずかしいです。なんせ、テープで取っていなかったとはいえ解説文の多いこと多いこと……それでも、なんとか最終話まで書き終わりました。

  1番悩んだのは、タイトルですね。ほとんど「語呂がいいから」なんて理由でつけたので、ラストが近づくに連れて、どうしよう…どうしよう…といつも頭を捻っていました(嘘です。ごめんなさい。本当は6話終了時にプレイヤーに「ところでタイトルの『紅玉の魔獣』って何?」と質問されてから、思いついたように考え出し始めました)。ちなみに、このリプレイ1番の謎は(相原的には)、魔力の封を切り限界の魔法を使って、翼などの戻らなくなったヴィドルが、どうやって人間界で所帯を持つことが出来たのか? ですね。(←この事実は、プレイ終了後ヴィドルに聞いた。)

  このキャンペーンには、かなりの勢いで色々なパロディが登場しました。執事のムロノは、性格その他こそ別人になってしまいましたが、本当なら『魔術師オーフェン・無謀編』にでてくるキースをそのまま出すつもりでしたし、黒騎士=カイバラ・ユーザンなどは本編でも言っていますが『美味しんぼ』です。(もっともこれはディノールがやったともいえますが(笑))最終話では『ドラゴンボール』のセルなんかも登場しました。まぁ言い出せば切りが無いのでこの辺にしておきますが(ああ、『遊幽白書』なんかもあったなぁ)、私がこのキャンペーンでやりたかったことは1つだけです。そう、"お約束"です! おかげで話的にはどこかで聞いたことのあるような物語になってしまいましたが、それでもプレイヤー達の破天候ぶりにはその類似点をオリジナルに変えるだけの楽しさがあったと思っています。それこそTRPGの面白さなんでしょうね。それではそろそろ私は眠る時間です。この辺でおいとまするということで……いつかまた、S=FのGMをする時まで。
1999.12. 25 GM・原作 相原 あきと

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