セブン=フォートレス アドヴァンスト Prologue an Evil Beast of RUBY 紅漆の決闘場 第6話「魔王胎動の島」
闇の結界に囚われた城塞都市アラムートを解放し、真に勇者としての自覚に目覚めるナオヤ!
自らの出生、ビシィルの民最後の生き残りであったヒルダ。 フェンリル――ドリーとの因縁に決着を付けたジャニス。 今、物語は急転直下を迎える!! シーン1:教訓U GM:「……ぶつぶつ…………」(やはり囚われの身になって1日、コロセウムの戦いで1日、最終日が脱出とラストバトルって感じかなぁ)
リプレイも残り3日、クライマックスへ向けて後半戦突入となったある日、事件は再び起こった。
イリアド:「ああ、いたいた」それはプレイ準備の為、部室へと歩いている時の事、部活も委員会(私は生徒会(仮)と兼部していた)も一緒である、友人のイリアドに声をかけられた―― GM:「ん? イリアドどうしたん? "いたいた"って俺の事探してたのか?」 イリアド:「実は生徒会の会議が再来週の火曜日になったから。じゃ!」 GM:「あ、ああ解った…………って!? ちょっと待てぇい!! 火曜日って言ったらS=Fのキャンペーン日じゃないか!!」 イリアド:「まぁ毎週、生徒会サボってえ〜と、『紅漆の決闘場』だっけ? TRPGして遊んでいるんだから、1回ぐらいつぶれてもいいじゃないか」 GM:(うっ…確かに毎週火曜日は生徒会をサボってキャンペーンをやっていはいるが……しかし、あと3回で終了なんだから……)「ね、なんとか再来週の会議を別の曜日に変えられないかな?」 イリアド:「あ〜、無理だと思う。他の委員会の人の都合と照らし合わせて、一番都合がつく日がその日だから、他の日にはならないと思う」 GM:「……無理かな」 イリアド:「無理だね(即答)」 GM:「………………」
そうしてラストまでの日数が1日減少する事となる。しかし、事態はさらに悪い方向へと進展する……。
GM:(残り2日か……まぁシナリオは何とかなるだろう。捕らえられるのとコロセウムの話を同時に行えない事もないしな……それよりプレイヤーがプレイ日数が減ったことに怒りださなきゃいいけど……)「……ジャラジャラ……ガチャ! あれ? もう部室の鍵が開いてる……誰だろう?」ナオヤ&ヒルデガルド&ジャニス:『こんにちは〜♪』 GM:「おお!? なんだなんだ!! すでに揃い踏みか! じゃあ、時間は早いがさっさと始めるか!(これで2日分を合体させたシナリオもなんとかこなせるだろう♪)」 ヒルデガルド:そうだ、今日はGMに1つお知らせがあります。 GM:(すごく嫌な既視感……) ヒルデガルド:「ジャニスが来週来れなくなったそうで〜す!」 ジャニス:「どうも申し訳ありません。一身上の都合で休ませて頂きます」 GM:「来週? 休む?」 ナオヤ:「こうなると、今日と再来週の2日しか、実質のプレイ日はありませんね」 ヒルデガルド:「まぁ今日を今から始めれば、2日分のシナリオを一気にまとめてプレイできますよ! GMは部長なんだから大丈夫ですよ!!」 GM:「………さらいしゅうもやすみ」 ジャニス:「まことに申し訳ありません」 GM:「………再来週も休み日です」 ナオヤ:「えっ? 何か言いましたGM?」 GM:「………………ゴニョゴニョゴニョ」 ナオヤ:「再来週…も…休み…?」 ヒルデガルド:「な〜んだ♪ GMも自分の都合で再来週休みなんだ〜♪ ………………えええっっ!?」 ジャニス:「それって……!?」 ナオヤ:「もしかして今日が……?」 GM:「そうだ!!! 今日が最終回だーーーー!!!!!!!!(響き渡る絶叫)」 プレイヤー3人:『え〜〜〜っっ!!!!!』
教訓U:最終回とは唐突にやってくるものである。――スケジュールは計画的に――
シーン2:実はあの人病気なんです
とにもかくにも今日が最終回ということで、各プレイヤーには最終戦へ向けてのパワーアップ(新魔法、新必殺技、上級クラスへのクラスチェンジ等)を行ってもらうことにした。決して、シナリオの進路変更に伴う時間稼ぎでは無いことを……誓いたいものであった……とほほほほ……。
GM:さぁできたかな?ジャニス:プリーストからビショップへとクラスチェンジしました。 ナオヤ:僕もエクセレントウォーリアからダークナイトにクラスチェンジしました。 GM:ヒルダは? ヒルデガルド:私はあえてクラスチェンジは致しません!このままヘビーウォーリアのままで行きます! GM:了解。それではプレイを始めよう! アラムートを解放してタウラギリ島へと君達は向かい、今は島へ渡る一歩手前、港町のソタサオに到着したところです。 ナオヤ:ソタサオ?……命名の由来がわかりませんね。 ヒルデガルド:う〜ん、確かに……(※街の由来は『紅玉の魔獣』参照) GM:あ、そうだ、ここに来る道中、どんな噂を聞けたか6Dを1個だけ振ってみて。 ナオヤ:じゃあ僕がふります(コロコロ)……3です。 GM:君達はここに来るまでに、こんな噂話を耳にする――『あのアラムートの革命を治めたバンデッドだけどよ、なんと! 闇の宗教の幹部だったって話だぜ!?』 ジャニス:「ナオヤさん……」 ナオヤ:「テル……まさか幹部だったなんて……実は操られているだけだと思っていたのに……」 ――ソタサオの港町 ヒルデガルド:「潮の臭いがしますね♪」 ジャニス:「ヒルダさん、私達は遊びに来たわけではないのですから……」 ナオヤ:海の見えるところまで行って、島を眺めてみよう。 GM:じゃあ港まで来た。海は静かに波うち、空は穏やかに雲が流れている。その向こう、船で半日ぐらいの距離に絶壁で囲まれた島が見える。あれがタウラギリ島だろう。そこにゲンマ達がいるのだろうか? と疑いたくなるほど、平和な風景だ。 ナオヤ:「あそこにバンデッドやゲンマが………………しかし静かだ…平和なくらいに」 ヒルデガルド:「台風の前の静けさ……ってやつですね」 ジャニス:「それに私にはわかります。あの島から底知れない邪気が飛び出そうとしているのを……」
その後、船を見つけようと、漁港にいた、目立つおじさん(髪が赤かった)に話を聞こうとするが――
GM:「なんだね? あの島? タウラギリ島に用があるのかえ? 見た所……(ヒルダを見て)……劇団かなにかのようじゃが?(笑)」ヒルデガルド:「ええ!? 劇団! どこにいるんですか!?」 ナオヤ:おじさんを奥へ連れて行って、2人っきりになって話します――「実はあの人病気なんです」(一同爆笑) GM:「病気!?」 ナオヤ:「そうなんですよ。それでその病気に効く薬草が、タウラギリ島にしか生えないって聞いて、なんとかして島に行きたいんです」 ヒルデガルド:うわ〜ベタベタな(笑) ジャニス:私の時もそんな理由でしたよ(笑) ※第2話 ジャニス登場の理由参照 GM:では【知力】ジャッジで対決しよう。おじさんの【知力】は平均的な7だ! ナオヤ:そんな、じゃあ【知力】4の僕の方がおバカさん(笑) ジャニス:ナオヤさんがんばって!(笑) ナオヤ:(コロコロ)……11! だから15です! GM:期待値以上か(コロコロ)……10ってことはファンブルじゃないか!?――「わかりました! あなたも大変ですねぇ同情しますよ」(一同爆笑) ナオヤ:「わかってくれますか! 本当にいつもいつも(笑)」 GM:「では明日の朝出発でいいなら、漁に出かける私の船にお乗せしましょう」 ナオヤ:では皆の所へ戻ってくる……「明日の朝出発だ!」 ジャニス:「今はまだ午後の3時ぐらいですし、もう少しここで情報を集めましょうか」 ナオヤ:「そうだね。それがいい、タウラギリ島についての情報を各自集めてくるって事で」 ヒルデガルド:「わかりました」 GM:では赤毛の目立つおじさんが最後に言う――「……がんばってな」 ヒルデガルド:「何をです?」 ナオヤ:「任務をって話さ」 ジャニス:「ナオヤさんったら」(一同笑) シーン3:さぁ情報を集めましょう
結局、ジャニスとヒルダはティーシャの神殿へ、ナオヤは1人でソタサオの町長の所へとタウラギリ島の情報を集めに向かった。
GM:神殿へと向かったジャニスとヒルダですが、参拝に来ている一般の方々が、必ず1回は2人に眼を向けて帰っていく。ジャニス:………………。 ヒルデガルド:「さぁ情報を集めましょう」 GM:と、しかしだね。君達が思うような情報は何一つ集まらない。何にも無い島だとしか、ソタサオの住民も認識していないらしい。 ジャニス:「情報…集まりませんでしたね」 ヒルデガルド:「直接行ってみるしかありませんね」 GM:と、神殿からの帰り道、ちょっと【知覚】ジャッジをしてくれ、15以上出れば気になる噂話を聞きつける。 ヒルデガルド:(コロコロ)……15! ジャニス:(コロコロ)……18です。 GM:じゃあ聞く――『闇の結果に包まれていたあの城塞都市アラムートが開放されたらしいぞ!』『しかも勇者が現れたらしい、そんでもってその勇者様!! なんとアラムートの新たな国王になるとかならないとか……』 ヒルデガルド:「かなり話が広まっているらしいわ」 ジャニス:「……そうですね」
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GM:一方、町長の家にナオヤはやってきました。しかし――「申し訳ありません。町長はお忙しい方でして、一介の傭兵風情に裂くお時間はお持ちしておりません。御引き取り下さい」(←執事)ナオヤ:「それならせめて、タウラギリ島に詳しい人を教えて下さい」 GM:ならナオヤは幸運ジャッジをしてくれ、15以上ね。 ナオヤ:(コロコロ)……17です! GM:後ろから大きな声をかけられる――「あ、あなたは!! もしや!?」 ナオヤ:振り返りましょう。 GM:そこには恰幅のいいおじさんが驚きの表情で君を見ている――「あなたはもしや! アラムートを救った勇者様、勇者ナオヤ殿ではありませんか!?」「町長!!」(←執事) ナオヤ:「え、ええ、まぁそうですけど……」 GM:「さぁさぁ中へ入って下さい。是非ともアラムートを救った武勇伝を……――」 ナオヤ:「いえ、実は少しばかり急いでいるので……」――と、タウラギリ島に闇の宗教の残党が居ることや、魔王を復活させようとしていることを話します――「……という訳で、できれば島の事を教えて欲しいのですが」 GM:ふむ、しかし町長も神殿の一般人と変らない。さらにこのソタサオの町にタウラギリ島について詳しく知っている者を居ないらしい――「ところで、勇者殿はアラムートの新王になるとか……そのような方に万一のことがあってはなりません。ここは私のつてで先遣隊を送るというのはどうでしょう。知られていない島の情報も集まるでしょうし」 ナオヤ:「それは……ありがたい…です。……けど、やはり遠慮しておきます。」 GM:「なぜです!」 ナオヤ:「私は王として常に戦いの先陣に立つ雄姿を見せなければなりません。それに私は勇者です。他人が危険に身をさらしている間、じっと安全なところで燻っているわけにはいきません!」 ヒルデガルド:おお〜!? ジャニス:ナオヤさんかっこいい♪ ナオヤ:いやいや、勇者として当然ですよ。
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ヒルデガルド:あ、ちょっと思いついたんですけど、この後、神殿から帰るシーンをやってもらえますか?GM:ん、別にいいよ。じゃあ帰りのシーン、いるのはヒルダとジャニスの2人だけ。 ヒルデガルド:じゃあ歩きながら話します――「ジャニスさん、ジャニスさんはナオヤさんの事をどう思っているの?」 ナオヤ:ブゥッ!? な、なにをいきなり!?? ジャニス:「ナオヤさん…ですか?」 ヒルデガルド:「ええ」 ジャニス:「私の…全てです(即答)」――恍惚とした表情でヒルダさんに微笑みかけます。 ヒルデガルド:「……じゃあ……私たち、ライバルですね♪」――少し早歩きで去っていきます。 ジャニス:「???……あ、待って下さいよヒルダさん――」――追いかけましょう(笑) シーン4:逃げられると思ったのですか?
翌日、朝靄の漂う海にナオヤ達一行は出立していた。赤髪漁師さんの漁船に乗って……。
GM:で、漁船の上です。ヒルデガルド:「そういえば、ここって釣りも"名物"なんですね」――立て掛けてある釣り竿を片手に呟きます(笑) ナオヤ:何! 名物!? おもむろに釣りをしだします(笑) 【幸運】ジャッジ!!(コロコロ)……3、合計9です。釣れねぇ〜(笑) GM:釣れないね(笑) ナオヤ:なんのもう一回!(コロコロ)……また3!? 3度目の正直!!(コロコロ)……2ってファンブルだ〜!!!(一同爆笑) ジャニス:では私は隅っこで青くなっていましょう。「ううっ…ううぇ…酔った……」(笑) GM:なんだかなぁ……。
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GM:ではなんだかんだで、昼頃に島に上陸する。船頭さんが――「迎えはどうする?」ナオヤ:「明日の今と同じ時間にお願いします」 GM:タウラギリ島は島をグルッと緩やかな断崖に囲まれた島だった。山山山の岩ばかり。 ナオヤ:山登りですね。 ジャニス:空気が薄いと息が止まります(一同笑)←超病弱 ヒルデガルド:「私が飛んで偵察に行ってきましょう」 ナオヤ:「気をつけて」 ヒルデガルド:「はい」 GM:上から見ると、断崖の頂上はそこから逆に内側に落ちるように谷になっている。盆地というより、山の頂(火山の火口)が海より突き出しているのがこの島って感じだ。 ヒルデガルド:その谷になっている中心はどうなっているの? GM:谷の中は暗くて見えなかった。≪暗視≫を持つ君が見えないのだから、何か魔法的な力で隠されているのかもしれない。 ヒルデガルド:「……魔法」――では帰ってきて報告します――「なにか山頂は谷で、くり貫かれている感じです。谷底は魔法で結界でも張っているのか見えませんでしたね」 ナオヤ:島を探索します。できればグルッと1周してみたい。 GM:では代表でナオヤが1個ダイスを振ってくれ。 ナオヤ:(コロコロ)……6。 GM:では徒歩で6時間後、入り口らしい入り口も見つからず、谷を降りることも覚悟しだした頃、君たちの耳に聞いたことのある声が聞こえてくる――「逃げられると思ったのですか?」 ヒルデガルド:「ナオヤさん!」 ナオヤ:「ああ、岩陰に隠れよう!」(隠れるのかよ……) GM:では岩と岩の隙間から見える。少なくとも紫のローブをはためかせる男を、君達は1人しか知っていないけどね(笑) その声がさらに続ける――「さっさとコロセウムへ戻って下さい」 ナオヤ:ゲンマ……! シーン5:ゲンマなんて、いくらでも来い!! GM:その通り、岩陰から見えるのは紫ローブの男ゲンマだ。ジャニス:でも……コロセウム? GM:山頂の方でさらに言い争いが続く。今度はゲンマではない――「どうせ戻ったって殺し合いをするだけだ!!」 ヒルデガルド:ゲンマと一般NPCが話をしているのでしょうか? GM:と、ここで君達は見る。そのNPCが偶然にも君達のいる方向目掛けて、崖を駆け下りてくる。まぁありていに言うと逃げてくる(笑) ちなみにその男の人は歴戦の兵士のような格好をしている。もしかしたら本職かもしれないが君達に確認する術はない。 ナオヤ:知っている人ですか? GM:そうだね、幸運ジャッジで20以上を出せば、前にアラムートで会った事を思い出していいよ。 ナオヤ:(コロコロ)……クリティカル……駄目でした、19です。 GM:では、君たちにかなり近いところまで降りてくると、兵士の前に突如ゲンマが現れ――「愚かな……」――ゲンマは懐に手を入れると、小さな手鏡を取り出し、それを兵士に掲げる。その瞬間! 鏡から紅い光がほど走り、鏡を向けられた男は金縛りにあったかのようにピタリと止まって紅く輝き出す。その瞬間、男の目の前に紅玉が落ちる。魂を紅玉に封じられた男の抜け殻となった肉体が君達の目の前にまで転がってくる。 ジャニス:この人、前にアラムートで見ませんでしたか? ヒルデガルド:(コロコロ)……成功!――「そうだ! 城の傭兵募集のところにいた人!」――ってことで(笑) GM:じゃあ、その人だった(笑) まぁそんな感じで驚いていると、ゲンマから声をかけられる――「さぁ、そろそろ出てきたらどうです?」 ナオヤ:「ゲンマ」……バレてたんですね。 GM:そりゃ、君達のパーティーを発見できないような馬鹿はいないよ(笑) ナオヤ:ああ(笑)(←ヒルダを見ている) GM:「このような所まで、お越しになられて……フェンリル――いや、ドリーはどうしましたかな? ……幼馴染のジャニスよ?」 ジャニス:「もちろん倒れてもらいました」 GM:「やれやれ、長年使い続けた駒を……まぁそれはいいでしょう。それより今は我々とって大事な時期です」――懐から鞭がオートで飛び出すと紅い宝石を掴んで懐へと退き戻る――「一発で終らせてあげましょう。後悔する暇さえ与えずにね」……というわけで、戦闘です。 ナオヤ:ゲンマなんて、いくらでも来い!! ヒルデガルド:昔の私達と思わないで下さい!! GM:貴様等……ゲンマを舐めよりおって〜〜〜!!! シーン6:ここは私が食い止めます!! GM:ふっふっふっ、行動はゲンマからになったね。では宣言通り"決め"ましょう。ゲンマは手に元気玉のような紫色の光球を溜め出すと――「時空震雷<ヴァルヴォード>」――全員範囲に入る場所に投げつけます(笑)ヒルデガルド:ギャー!!! ジャニス:きついですよー!? GM:命中が(コロコロ)……25 ヒルデガルド&ジャニス:『無理』 ナオヤ:はっはっはっ、魔法は僕には効かないも〜ん(笑) GM:はっ!? 『絶対魔法防御』か!! ナオヤ:だからゲンマなんか何体きても大丈夫って言ってたんです(笑) GM:おのれ〜、せめて2人ぐらいは死ぬがいい! ダメージは(コロコロ)……クリティカル……あ、またクリティカル……え〜とダメージが67点。 ジャニス:神力はまぁまぁ高いですから……ダメージとして33点が入ります。 ヒルデガルド:57点入ります。いきなり重症を負いました(笑) ジャニス:私の行動順ですから、カウント下げて神水<アキュエイル>をヒルダさんに(コロコロ)……13点回復です。 ヒルデガルド:20まで戻ったから軽傷ですね――「ゲンマ! そんな攻撃ききません!!!」 GM:うわぁ。 ナオヤ:なんかインチキくさぁ(笑) ヒルデガルド:私の順番です! 一歩前に出て攻撃しま―― GM:と、そこで!!! ヒルダの前に突然人が割って入って来て、ヒルダを突き飛ばす!! ヒルデガルド:えっ……それは避けれませんか? GM:不意打ちだからねぇ。【敏捷】と【知覚】を足して2で割った数を基本値として、20以上だったら避けられるって事にしよう。 ヒルデガルド:(コロコロ)……18です。回複してもらって調子に乗っているところを……(笑) ナオヤ:調子に乗ってたんかい(笑) GM:棒状のモノがヒルダの鳩尾にめりこんだと思うと、近くの岩まで吹っ飛ぶ(へクスを後ろへずらす)。 ヒルデガルド:「うわぁ〜〜〜!!」――ドッゴ〜〜ン!! 岩がガラガラガラ(笑) ナオヤ:「誰だ!!」 ヒルデガルド:私の心配はなしですか!?(←無視される) ナオヤ:「お前は!?」 GM:ゲンマも言うよ――「バンデッド様!?」 ヒルデガルド:「テ、テル…さん…?」 GM:バンデッドは、ゲンマ、ヒルダと視線を流し、最後にナオヤを見つめて言う――「来てしまったか……ナオヤ……」 ナオヤ:「バンデッド様…か? 君も偉くなったもんだね!」 GM:「それはお互い様だろう? お前も今じゃアラムートを救った勇者らしいじゃないか? ゆくゆくはアラムートの新王か?」 ナオヤ:「そんなもの……ふっ」 GM:とここでゲンマが口を挟みます――「バンデッド様、なぜこのような所に、儀式は!?」――「ゲンマ、戯れはすぐに止めて、今すぐにでも魔王様を復活させろ!」――「し、しかしバンデッド様! 人の負の感情が高まらなければ、魔王グルング様は……」――とバンデッドのハルバードが空を切り――「早くしろ! 私の命令に従うと言ったのはお前達の方だぞ」――と、しぶしぶとゲンマは――「……はっ、解りました。バンデッド様、御武運を」――そう言い残してゲンマは消え去ります。 ナオヤ:テルだけ残ったのか……。 ヒルデガルド:もう一度呼んでみましょう……「テルさん……」 GM:バンデッドがヒルダを睨みながら叫ぼう――「その名の男はもういない。今ここにいるのは闇の宗教に魂を売った一人の男、バンデッドだ!!」 ナオヤ:ああ、なんか決別しているよ〜、テル〜(笑) ヒルデガルド:立ち上がりながら――「ならバンデッド…よく聞きなさい! 私達は世界が平和であり続けるため、あなたを……倒します!!」 ナオヤ:「ヒルダ」 ジャニス:「ヒルダさん」 ヒルデガルド:「ナオヤさん、ゲンマは何か魔王復活の儀式をやるつもりです。ここは私が食い止めます!!」 ジャニス:「でもヒルダさん!?」 ヒルデガルド:「大丈夫。私を信じて……さぁ早く行って!!!」 ナオヤ:「わかった。バンデッド――テルを頼む」……走り出します ジャニス:「ヒルダさん、私達の勝負は、まだついていないのですから…死なないで下さいね」 ヒルデガルド:そーくるのですか!(笑) 「えっ!?……はい!!! ナオヤさんをよろしく!!!」 シーン7:お前との決着は魔王の復活を止めてからだ! GM:「逃げるのかナオヤ!!」――バンデッドがナオヤに向かって叫びましょう。ナオヤ:「お前との決着は魔王の復活を止めてからだ!」 GM:「ナオヤ!?」 ヒルデガルド:「余所見している暇はありませんよ!!」 GM:何っ!? じゃあハルバードでとっさに受ける――キンッ!!! ヒルデガルド:攻撃したんですか私!?(笑) GM:いや、ノリ的にそうなのかなぁ〜て(笑) ヒルデガルド:じゃあそれで(笑) 近接にいきなり入っています! GM:ではイニシアチブを決定しよう(コロコロ)……バンデッドは35。 ヒルデガルド:滅茶苦茶早いですよ!?(コロコロ)……23です。 GM:「ヒルダ、お前に負ける俺じゃないぞ」――魔法を使おう。 ヒルデガルド:テルさんってハルバードを振り回しているイメージが定着していて気が付かないけど、実は魔法使いなんですよね(笑) ナオヤ:確かに、最初はプリーストウォーリアだったもんね。 GM:空の神官をなめるなよ!!――「<羅刹・六ノ巻 陣 >!!」――バンデッドの足元が光り出す。3R(ラウンド)の間、INS(イニシアチブ)がプラス3点される。さらに次の行動で、INSに入っていた闘気を全て防御に回します。 ヒルデガルド:殴りますよ。命中(コロコロ)……35!。 GM:当たりました。 ヒルデガルド:(コロコロ)……ダメージは38点です! GM:鎧で弾きます。 ヒルデガルド:「この攻撃が効かないなんて……」 GM:普通の殴りが通用するとでも思ったのかい? バンデッドはまた魔法を唱える――「<羅刹・四ノ巻 者 >!!」――今度は全身が輝く。3Rの間、自動的に軽傷治癒が自分だけにかかる。 ヒルデガルド:「そんな補助魔法ばかりかけて、余裕のつもり!!」(コロコロ)……命中は35です! GM:回避(コロコロ)……27。 ヒルデガルド:(コロコロ)……ダメージは41点!! GM:おしいね〜、こっちは45防御するよ――「心配しなくて結構だ」――では次のイニシアチブを振ろう(コロコロ)……こっちは30ちょうど。 ヒルデガルド:無理です。19です。 GM:「ヒルダ、お前がいかに弱き者か思い知れ」 ヒルデガルド:「その言葉、そっくりそのまま返してあげる!」 GM:おのれ強気な(笑)――「<羅刹・八ノ巻 在 >!!」――ヒルダの回避が2Rの間マイナス4される。さらに連続して――「<羅刹・九ノ巻 前 >!!」――ヒルダの防御も2Rの間マイナス8される ヒルデガルド:回避が−4に防御が−8!? それは辛いです……が、攻撃は止めませんよ(笑)(コロコロ)……命中が28! GM:26なので当たりました。 ヒルデガルド:ダメージは41です! GM:効かないね、こっちは48です。闘気が無かったら通ってたのにね〜。 ヒルデガルド:まずい展開です。 GM:では最後のブーストをしてあげましょう――「<羅刹・弐ノ巻 兵 >!!」――ハルバードが光り輝く! 3Rの間、命中がプラス5される。 ヒルデガルド:次のラウンドで死ぬかも……。 GM:ではINSだ。(コロコロ)……31です。 ヒルデガルド:無理ですって(コロコロ)……17です。 GM:さぁ攻めるよ〜。 ヒルデガルド:プラーナを解放して回避に回します!!(コロコロ)……回避が26!! GM:(コロコロ)……28で命中。こっちは+5されているのを忘れるな。 ヒルデガルド:やばいです!(コロコロ)……防御は47!! GM:ダメージは61点。まだ死なないね。 ヒルデガルド:「まさか……まさか、この場所でアレをやらねばならないの……」――闘気を組み変えます。 GM:そんな暇があるかな?――「一撃で落ちるがいい!! 奥義! ≪羅刹・七ノ太刀 烈 」!!――"太刀"というように、剣技です(笑) ヒルデガルド:あ〜、せっかくの準備が(笑) GM:もったいつけるからいけないのだよ(コロコロ)……命中は37。 ヒルデガルド:それは当たります。 GM:ダメージは88点です。 ヒルデガルド:……アウト…きっかり0以下です。ビジュアルで海まで吹っ飛びます。私はそのまま沈んでいきましょう。
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GM:ではここでちょっとだけ、マスターシーンです。――島からは紅い光が幾筋も立ち昇り、大地は唸るような地震が始まる。その大地の揺らぎが収まった時――
バンデッド:「はじまったか……」
ヒルダを倒したバンデッドが1人呟いた。 シーン8:魔王の復活が近づいているんだ!! GM:ではナオヤとジャニスの方です。そういえば、頂上まではきたけど、この谷をどうやって降りるの?ジャニス:普通に降りるしかないと思いますが……。 ナオヤ:そうだね……。 GM:と、ここで突如紅い幾筋も光と共に、地震が発生する!! 敏捷ジャッジをしてくれ――ファンブルは?……誰もなしか……。 ジャニス:岩に捕まりながら――「こ、この地震は!!」 ナオヤ:「魔王の復活が近づいているんだ!!」 GM:少しすると、地震は収まり、谷の暗闇がスゥッと消える、まるで幻か何かだったかのように。 ナオヤ:それで、谷底には何か見えるんですか? GM:見えるよ。その谷の中心には巨大なコロセウムが見下ろせる。 ジャニス:この島の地形が死火山の火口だと言うのでしたら、火口の中心にコロセウムがあるのでしょうか? GM:そうだよ。眼下にはコロセウムが見えるね。 ナオヤ:りょーかいしました。 GM:コロセウムには光っている魔方陣があり、地震と共に発生した紅い光の筋が、コロセウム――それも魔方陣に吸い込まれていく。 ナオヤ:プラーナ解放! 闇のプラーナを纏ってコロセウムへと降りていきます!! ジャニス:何も言わないでナオヤさんの一歩後ろをついて行きます。
膠(にかわ)と漆(うるし)はとても相性がいい。
昔の人はそれを友情に例え、仁義に熱い友人同士を膠漆(こうしつ)と例えた。 しかし、膠が血で紅く染まった時から、2人の結末は変えられぬ運命となったのか……。 「やはり、やってきたね。来ると思っていたよ……ナオヤ」 闇の宗教の闇騎士。紫ローブのゲンマ。魔王グルングの復活。 最終回! それは壮大な物語の始まりでしかなかった……。
紅玉の魔獣プロローグ 〜紅漆の決闘場〜
第6話「魔王胎動の島」 FIN |