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セブン=フォートレス V3 & パワード
超長編キャンペーンリプレイ


「私達は忘れてはならない。あの時の屈辱を……」
第五世界エルフレア
エイサー王国宰相ミカエルの号令と共に
人造天使"オルタナティヴエンジェル"が決起する!
目指すは第一世界ラース=フェリア
待ち受けるは守護者達の罠
次々と散っていく仲間達を背中に
君達は涙を堪えて突き進む!
そして……
「これ以上、進ませるわけにはいかない。空の守護者の名にかけて!!!」
それは、始まりでしかなかった……


真竜伝説


第0.0話「エルフレアのプロローグ」


脅威の事実発覚

 今日はロングキャンペーンになる予定であるS=FV3リプレイ『真竜伝説』…そのプロローグに当たる話をプレイする予定であった。物語の舞台は第五世界エルフレア、いずれ本編の勇者達と"仲間になる人造天使"の過去をやろうという予定だ。
  そして、その本編においてPL参加が決定しているガルチラと、人造天使で参加が決定しているヒデの二人に、今日のプレイヤー召集をGMである私(相原空人)は頼んでおいたのだが……まさか、こんな事態になろうとは……。
 ――某月某日某大学のとある部室にて――
GM:おはよー! すまんねぇGMのくせにちょっと遅刻してしまったよ!(笑)
一同:「おはよー」「おはようございます!」「はよ」「遅せーぞー」etc……。
GM:(眼が点になる)………………。
この時、その部室にはGMを覗いて、なんと8人のPLが集まっていた。
GM:あの……ガルチラ君? これは何かの冗談かな?
ガルチラ:え? だって俺とヒデさんの二人にそれぞれ集めて来いって話でしょ? だから俺は3人連れて来た! グー!
GM:ほほう……で、ヒデはどうしたね? どうも居ないようだが? まさか自分が参加できないからって4人呼んだってわけじゃないよな?
ガルチラ:ヒデさんは遅刻。
GM:つ、つまりガルチラが3人連れてきて、ヒデが4人集めたのか……。
せっかくの春休みに集まってくれたPL達に、まさか『リプレイとるから帰れ!』と言えるはずもなく……。
GM:よし! キャラ作りを始めるぞ! 遅刻のヒデをあわせて今日は総勢9人の多人数プレイだ!!!
 ヤケになったのだった………………とほほ。
GM:(これだけの人数で、はたしてリプレイがとれるのだろうか……)  

エルフレア編キャラクター作成開始

GM:今回は第五世界エルフレアが舞台なので、全員エルフレア人です。他世界の住人は許可しません! 全員第一クラスはエンジェルでお願いします。レベルは0ね。まずは名前を決定してくれ! 名前を決定した人から『第五世界生まれ表』と『あやしい特徴表』を振って下さい!
ガルチラ(以下クレイ):じゃあ俺が最初に行きましょう! 名前はクレイ=エルフィーナで23歳の女性! 第二クラスにはアーチャーを入れる事にします。まずは生まれが(コロコロ)……42『密命』
GM:"あなたの家系は代々エイサー王国に仕えている"
クレイ:じゃあミカエル宰相様の密命で動いている密偵としましょう!
GM:うむ、導入が楽だな(笑) では次は生まれだ。
クレイ:(コロコロ)……45『すっとこどっこい』(笑)
GM:えっとルールブックの説明を読むと――"すっとこどっこい"(一同爆笑)
クレイ:私ってもしかして凄く使えない密偵!?(笑)
GM:どうやらそのようだね、まぁ頑張ってくれ(笑)
ローラ:次は私が…名前はローラ。女性の22歳、やはり天使というだけあって女性がいいでしょう(笑) 第二クラスはライトアーマーで軽戦士系をやりたいです。(コロコロ)……生まれは『孤独の天使』で(コロコロ)……あやしい特徴は『仇討ち』ですね。結構普通かも。
GM:『孤独の天使』は"君が天使を目指したのは誰からも自分が必要とされなかったからだ"で『仇討ち』はそのまま"仇がいる"だね。
クレイ:いいなぁ普通で(笑)
ローラ:確かこの第五世界エルフレアは昔、第一世界ラース=フェリアの守護天使達に攻め入れられた事があったんですよね? ならその戦争で両親を殺されて孤独に、仇はラース=フェリアの守護天使って事にしましょう。
GM:無難なキャラを作るなぁ。じゃあ次の人!
XA−26483:固体名称はXA−26483(一同爆笑)
ローラ:いきなり固体名って(笑)
GM:君、人造人間だな?(笑)
XA−26483:その通り、第二クラスは人造人間だ。実年齢は2歳だけど、外見は15歳の女性!
クレイ:ロボはいいなぁいきなりキャラ立ちだよ(笑)
XA−26483(以下ロボ):お前こそスットコじゃないか! 言われたくないぞ(笑)
クレイ:まぁ欠陥品でない事を祈ろうか(笑)
ロボ:とりあえず生まれは(コロコロ)……24だから――
GM:『眼鏡ッ子』?
ロボ:じゃあ眼鏡かけてる! 実は視覚回路の遠近調節がうまくいかなかったので、ロボなのに眼鏡をかけているだ!(笑)
クレイ:うわ、いきなり故障(笑)
ローラ:ちょっと悲惨なロボですね(笑)
ロボ:まだ解らないじゃないか! それに少しぐらい欠点のあった方が人間はいいんだぞ!
あんたロボだろうに……。
ロボ:まぁとにかく次は『あやしい特徴表』か(コロコロ)……24『持病の○○』? ロボも病気になるのか?
GM:持病は君が好きに決めていいよ。
ロボ:じゃあ肉体的なのは嫌だから精神的な方にしよう。感情回路が壊れていて、いつも表現しようと思った感情と違う事を表現するって事に!
ローラ:どういうことです?
ロボ:例えばプレゼント貰って嬉しい時も、凄くつまらない物をもらったような顔をする(笑)
クレイ:それってやっぱ不良品なんじゃ……。
ロボ:………………うむ、そんな気もしてきたかも(笑)
GM:さぁ次は誰だ!
アレイス:じゃあ私が行きましょう! 名前はアレイス=ファロット。名前からしてカッコイイ男性天使です!
GM:おお、やっと男性が来たか(笑)
アレイス:しかも美形を強調しますよ(笑) 年齢は18歳、で生まれが(コロコロ)……『魔性の血』?
GM:親が人間じゃなかったらしいぞ。
ロボ:ほう、君も人間ではないようだな。
アレイス:まぁ欠陥品ロボットのように"変"なのには、ならないでしょう(笑)
クレイ:かといって人間でも私のように欠陥品になりますよ(笑)
アレイス:それも嫌だなぁ…魔族とかの子だと、お約束過ぎるから別のがいいなぁ…。
GM:まぁ迷うなら特徴表を振りなさい。
アレイス:では(コロコロ)……『32』
GM:"危険が近づくと寝る"
一同声を揃えて:『戦艦ポチョムキンだ!』(一同爆笑)
戦艦ポチョムキン――『リーンの闇砦』という公式リプレイのとあるPCが連れていた犬の名前、危険が近づくと寝るという、なんとも便利な犬であった。
GM:じゃあ親も決まったね(笑)
アレイス:え、まさか……。
GM:そう! 君の親は犬だった!(一同爆笑)
アレイス:そんな!? 私はかっこいいキャラを(笑)
GM:大丈夫、君はかっこいいぞ。"犬"社会の中ではトップだ!(一同爆笑)
アレイス:犬社会って……あれ? ちょっと待って下さいよ! それってまるで私が犬みたいじゃないですか!?
GM:そうだよ、君は生まれた時から犬だ(一同爆笑)
一同:ああ〜(←納得の相槌)
アレイス:え、なに皆? 決定!?
GM:大丈夫、魔性の犬血脈が混じっているから、君は人間語を喋れる特殊な犬だ。普通に魔法も唱えられるから安心してくれ(笑)
アレイス:S=Fやってて、犬のキャラなんてやった事ないですよ! "月を見て犬に変身"とかなら、まだ経験ありますけど!(笑)
クレイ:じゃあ良い経験って事で、いいなぁ普段経験できないキャラをプレイできて(笑)
ロボ:十分、君もこっちの"変な側"の住人だ(笑) 歓迎しようか――"犬"(一同爆笑)
アレイス(以下犬):な、な、な…。くそーーこうなったらヤケだ! やってるやるだワン! 私は第二クラスがバードの犬だワン!
GM:そういえば犬は野良犬? それとも飼い犬?
犬:保健所に連れて行かれたくないので飼い犬で、ご主人まで変人は嫌なので、ローラにご主人になってもらうワン!(笑)
ローラ:じゃあ私が飼い主になりましょう(笑) きっと小さい頃に野良だったアレイスを見つけて飼う事にしたんです。アレイスって名前も私が名づけの親(笑)
犬:そうだったんですかワン(笑)
GM:ああ、もうあきらめたんだねアレイス(笑)
犬:もう犬のプレイを楽しむワン(笑)

 その後、名門貴族の生まれで逃げ足の早い19歳男性グラップラーのリューガ=S=ゲイナー。
資産家(武器商に決まった)の娘でスリルシーカーな18歳の女性プリーストのリリン=スタッカート。
戦争孤児で眼が光る20歳の男性魔物使いカゼイン=C=ペプチド。
そのカゼインと共に暮す病弱な12の美少年シャイン=グロリアス(シェインは愛の狩人だったりもする)
が、次々と決定し、さらに勝手に皆がそれぞれの呼称をつけた。以下がそうである。

クレイ=エルフィーナ →  クレイ
ローラ →  ローラ
XA−26483 →  ロボ
アレイス=ファロット →  犬
リュウガ=S=ゲイナ →  貴族
リリン=スタッカート →  武器商の娘
カゼイン=C=ペプチド →  兄
シェイン=グロリアス →  弟
ローラとクレイ以外は普通に名詞っぽいのが気になる所であるが、実際のプレイでも彼等はお互いの事をこの呼称で呼び合っていた事を、ここに記しておく(笑)
GM:さぁそろそろ集合から2時間が経つわけだが――
ヒデ:(扉を開け放ち)や〜〜ごめんごめん遅れちゃってさぁ! 急いでキャラ作るから許して!(笑)
GM:ああ、やっと来たか! 遅いぞ! みんなキャラ作り終わっちゃったんだから、早く君も席に着きなさい!
ヒデ:(席に着き)――あれ? このキャラクター誰の? 『エンジェル』に『ディヴァイン・ウォーリア』の属性水/水? これってめちゃくちゃ弱ぇーぞ(笑) 誰のだよ(笑)
兄:あ、それ君のだよ(一同爆笑)
ヒデ:へっ!? なんで? 俺こんなの作ってないよ?(オロオロ)
クレイ:ああ、あまりにも遅いので作っておいたんだ、皆で話ながら(笑)
ヒデ:なにーー! 相原! 俺はこのあとの本編で使うキャラを今日作る予定だったんだろう!?
GM:そうだよ。
ヒデ:それがなんでこんなキャラが勝手に作られているんだ! 俺は断固反対する!!
兄:誰でしょうねぇ? こんなに遅刻してきたのは?
ヒデ:ぐっ……それは……。
武器商の娘:まぁまぁ、せめて属性くらいは変えてもいいですから(笑)
ヒデ:笑いながらフォローするな! だいたい属性変えたぐらいじゃ、結局自分で何も作ってないのと同じじゃねーか!(笑)
GM:とにかく、もう時間ないから始めるぞ。ヒデもいいね?
ヒデ:おのれ! じゃあいいさ! 名前はシャルマ=オーヴェルン! 17歳の女性天使! 第二クラスはディヴァイン・ウォーリア! 生まれが…(読みながら)――『堕天使の呼び声』に、特殊能力が『仇討ち』らしいぞ!
GM:じゃあキャラも完成した事だし、脅威の9人プレイをはじめようか(笑)
シャルマ:ああ、『アルセイルの氷砦』に出演していたキタローも、こんな気持ちだったのだろうか……。

シーン1 最強の兄現る

GM:では最初のシーンは"兄"と"弟"から行こうか。君達はどこで暮しているんだ?
兄:エイサー王国から離れた田舎町で弟のシェインと二人、慎ましやかに暮しています。
弟:お兄ちゃんには悪いけど、僕は病弱なので、基本的に家でベッドにいます。でも愛の狩人らしく、窓から見える女の子とすぐに仲良くなります。美少年って設定だし(笑)
GM:そういえば君達はなぜ二人暮しなんだ? 苗字だって違うのに(笑)
弟:そういえばどうしてなの?
兄:ふっふっふっ…聞いてしまったか弟よ、なぜならお兄ちゃんはな――
弟:お兄ちゃんは?
兄:なんとショタコンだったのです!!!(一同大爆笑)
GM:な、なにを言い出すかなこの人は(笑)
兄:お兄ちゃん…もうシェインの美少年っぷりにメロメロなんだよぅ(一同爆笑)
弟:ボク、ハヤクこの家出タイ(←棒読み)
兄:今日も今日とて仕事から帰ってくるのですが、私はいつも定時には帰宅するため稼ぎはよくないのです(笑)
弟:えっ、じゃあ家は貧乏なの?
兄:大丈夫、お兄ちゃんの愛情だけはたっぷりだ(笑)
弟:僕は御飯がたっぷり食べたいです(笑)
GM:ではそんな夕食時、君達二人の家をノックする音が聞こえる。
兄:誰だ? 二人の幸せな生活を邪魔するやつは!(笑)――「はい?」
GM:そこには首都エイサー王国の王国兵が数人いる。しかも結構階級は高そうだ。――「君はもしやカゼイン=C=ペプチド君かね?」
兄:「ええ、私がそうですが…何か?」
GM:「そうか君がカゼイン君なら、ここにもう一人、シェイン=グロリアス君もいるかな?」
兄:「弟に手を出したら承知しないぞ」
弟:なんだか嬉しいような悲しいような…(笑)
GM:「実は宰相ミカエル様より直々の命令でな。君達二人をエイサー王国所属の軍人へならないか、との書状だ」
兄:ミカエル?
GM:エイサー王国の前王が暗殺された時、今だ少年な現国王を守って、不安定だった国内で反乱等を起こさせなかった敏腕宰相。美人で頭も切れて、なにより忠義に厚いので国民にも人気がある。
兄:ふ〜ん、美人ねぇ興味無いな――「軍人? 悪いが私は今の生活が気にいっている。出直してきてくれ!」
弟:玄関までやってきますよ!――「なります! 僕、軍人なります!」
GM:「そうか、君がシェイン君だな? ありがとう、これでミカエル様も喜ぶよ」
兄:「ちょっと待て、仕方無いな私も軍人になってあげようじゃないか」(笑)
GM:「しかし君は、今の生活が気にいっていると」
兄:「いや〜、急に今の生活が嫌になってね」――とシェインの居ない生活なら続ける意味は無い!(一同爆笑)
弟:なんか嬉しいような悲しいような…(笑)
GM:兄よ、君はライフパスに増やしときなさい。
兄:何を? ブラコン? ショタコン?
GM:両方にきまっとろうが!(一同爆笑)

シーン2 没落貴族と成り上がり商人

GM:では次は武器商の娘――リリンだ。君の家にミカエル宰相から書状が届く、その内容はこの世界の為に人造天使になってくれないかって内容だ。
武器商の娘:人造天使ですか?
GM:人造天使(オルタナティヴ・エンジェル)と呼ばれる人工的に人間を天使化した天使の事を言う。
武器商の娘:簡単に言って、人が改造手術で天使化ができるようになるって事ですか?
GM:その通り、過去、このエルフレアの危機を救ったのは、全てその人造天使達だ。もっとも、今回のは量産型らしいがね(笑)
武器商の娘:それはもしかして栄誉的な事なのでしょうか? それなら行きます。なにも躊躇する事はありません。もともとうちは成り上がりの大手武器商です。王国へのコネは持つに越した事はありませんし(笑)
GM:ではリリンは王宮に来た。そうそう、貴族のリューガも王宮に来ていていいよ。理由は同じだ。
武器商の娘:「あら、リューガ?」
貴族:「おう、リリンではないか! どうしたこんな所で? 俺か? 俺は宰相ミカエル様に呼ばれて来たのだ」
武器商の娘:「もしかして人造天使の件?」
貴族:「おう、そうだ。まさかお前もか? やめておけ、お国を守るのは俺のように強くないと出来ない仕事だ! お前は家でゆっくりしていろ! お前も国も全て俺が守ってやる」
GM:な、なんだか高飛車なんだか優しいんだか…。
武器商の娘:「あなたは昔っからそうですね…考えなしで無鉄砲で…その癖逃げ足だけは一人前で…」
貴族:「おいリリン、ちょっと一言多いんじゃないか?」
武器商の娘:(←聞いてない)「でも、そんなあなたはいつも怪我ばかりしていた。猪突猛進でいつも当たって砕けてた……その怪我を治していたのは誰? それとも、その事も覚えてないのですか?」
貴族:「当たって砕けてたって、そんなことはないぞリリン」
武器商の娘:「リューガ、人の話を聞いているのですか?」
貴族:「………………」
武器商の娘:「リューガ?」
貴族:「いや、お前にはいつも助けられてばかりいた。うん、そんな気がしてきた(爆笑) 今回も頼む」――なんで俺はこんなに尻にしかれているんだ?(笑)
武器商の娘:ではリューガの手を引いて王宮を進んでいきましょう(笑)
貴族:「(ボソッと)……リリンよ…人の話を聞いていないのは自分の方だと、そろそろ気が付いてくれないのものか……」

シーン3 すっとこ密偵と不良品ロボット

GM:では次はエイサー王国王城、その宰相室です。ちなみに密偵のクレイはミカエル様から呼び出しを受けているので登場するように(笑)
クレイ:では窓をガッシャーンと割って部屋に入ってきます(笑)
シャルマ:なんで窓割って入ってくるんだ!? あんた敵国のアサシンかよ!(一同爆笑)
クレイ:失礼な! 私は"すっとこどっこい"だからこれでいいんです!(←力説)
GM:ミカエル様は慌てずに――「クレイ、この度完成した天使核、その核を埋め込み、堕天使戦争時に活躍した守護天使に匹敵する者を生み出す計画は……忘れて――いますね」
クレイ:「はい、もちろん」(笑)
シャルマ:駄目だろスットコドッコイ(笑)
GM:「今まで、天使核を埋め込んでも拒否反応の出ない適正者を集めていたのです。ですが計画は第二段階へ進みます。集められた適正者達が集合次第、天使核埋め込みの手術に入ります。あなたも準備して下さい」
クレイ:準備?――「そのメンバーに天使核を埋め込む役目を私にしろという事ですね」
GM:「違います。あなたがやったら全員死んでしまうでしょう? そんな大英断はしません」(一同爆笑)
クレイ:「仰る通りです」(笑)
GM:「言ってませんでしたか? あなたもそのメンバーの一人なのですよ」
クレイ:「ええ!? そんな! 私はまだ死にたくありません!」(一同爆笑)
一同:『おい!!』(笑)
GM:「だからさっき、死ぬ確率の低い人を集めたと説明したばかりでしょう? 手術してもまず死亡する事はありません! 安心しなさい!」
クレイ:ああ、ミカエル様がちょっと怒こり気味(笑)――「は、はい」
GM:「さて、あなたには集合場所に向かってもらいますが、もう一人、連れて行ってもらいたいのです」
ロボ:じゃあ登場――「失礼します」
クレイ:「彼女は?」
GM:「固体名称XA−26483――人工的に作られた適正者の資質を持つ人造人間です。この実験の為に作られたと言っても過言ではない存在……少々問題もありますが、きっとあなた程では無いはずです」
クレイ:うわぁ(笑)
ロボ:「ミカエル様、これからワタシはどうすれば良いのでしょうか?」
GM:「このクレイと共に地下にある第8ホールにて待機して下さい」
ロボ:「了解しました」
GM:「では二人とも、行って下さい。あなた達なら、きっと手術に成功し人造天使(オルタナティヴ・エンジェル)へと覚醒するでしょう。期待しています」
ロボ:それはもう馬鹿にしくさった顔で――「最悪です」(笑)
GM:ピク(笑)
ロボ:いや、感情回路が逆に接続されているので(笑)
クレイ:では私は入ってきた時と逆の窓を割って飛び出して行きます! ガッシャーン!(笑)
ロボ:地下の第八ホールがある場所が解らないので、ミカエル様の前でアタフタします(笑)
GM:「はぁ……なぜ、このような者達が適正者なのでしょう……」
ロボ:「ザマぁみろ」(一同爆笑)

シーン4 幼馴染の三人組?

GM:最後、シャルマとローラとアレイスをまとめてやるよ! 君達はそれぞれ何をやっているのかな?
シャルマ:私達は実は幼馴染だったのです! それで今は一緒に旅の途中。宿屋かな?
ローラ:じゃあ、それでいいです(笑) シャルマのことは幼馴染なので"シャル"と気軽に呼んでいたりします。
シャルマ:なら私はローラの事を「ロォ〜ラッ(西城秀樹風に最後は巻き舌で)」と呼ぶ(一同爆笑)
ローラ:で、アレイスの事は"犬"と呼びましょう(笑)
シャルマ:あ、りょうかーい(笑)
犬:ええ! なんで私だけ名詞なの!?(笑)
シャルマ:場面は普通に宿屋に泊まっているって所ね? ベットでスヤスヤ(笑)
犬:じゃあご主人のベットの横で忠犬のように――
シャルマ:こら犬、あんたは外でしょうが! 窓からポイッ(一同爆笑)
犬:ええ〜! そんな扱いなの!? 忠犬でも駄目なの!?
ローラ:「そこで大人しくしているんですよ〜〜」(笑)
犬:「ワ、ワオーーン」(笑)
GM:次の日の朝、君達は宿屋の主人に起こされて宿屋の1階、食事を取れる場所まで降りてくると、そこにはエイサー王国の兵士さん達が待っている。二人に話す内容はショタな兄に話した内容と同じだね。
ローラ:「そうですか、宰相のミカエル様から……」
シャルマ:「それじゃあ断れないわね」
ローラ:「シャル、ごめんなさい。私はラース=フェリアの守護天使に復讐するために、力がいる。例えミカエル様の依頼だとしても……」――と、渋りましょう。軍属したら復讐ができなさそうですからね(笑)
シャルマ:無理だと解っているのにこの子は(笑)
GM:では兵士達は顔を見合わせ、少しの間迷ったあと――「実は、これはまだ内密にお願いしたい事なのですが、この度の人造天使化の手術が成功した暁には、その力を持ってラース=フェリアへと侵攻する計画なのです」
ローラ:「力になります」(即決)
シャルマ:「早いわねロォ〜ラッ!(西城巻き舌)」
ローラ:「シャルはどうするの?」
シャルマ:「もちろん行くわよ。ミカエル様直々の命令じゃあ断るわけにはいかないわ。それに、私はこうなる事が解っていたから」――と、回想シーンに入ります(笑)
GM:か、回想シーン!?
シャルマ:それは昨日の夜の事、夢の中で誰かが私に語りかけてくる。
GM:「シャルマ……シャルマ……」
シャルマ:「誰、私を呼ぶのは」
GM:「あなたはこれより、大いなる運命の渦へと巻き込まれていくでしょう」
シャルマ:夢の中、うっすらとその声の主を見る――そこには天使が一人――「運命?」
GM:ああ『堕天使の呼び声』だね(笑) そこには金髪の美しい女性の天使がいる、手には二股の槍――「その運命は全ての存在を賭けた激しいものへと行き着くでしょう。あなたはその大事な存在の一つ…邪悪に心奪われてはなりません」
シャルマ:「私が…大事な存在?……邪悪に…心奪われる?」
GM:「いずれ会う勇者を守りなさい。勇者を守ることがあなたの存在を救う事に繋がるでしょう」
シャルマ:「勇者を守る……」
GM:「まずは私を引継ぎなさい。あなたは天使となるのです……天使へと……」――と最後の言葉が繰り返される。
シャルマ:「私が……天使に……」と回想シーン終わり(笑)
GM:では兵士が――「ところで、ここにアレイスという名の犬もいると聞いたのですが?」
ローラ:「アレイス?」
シャルマ:「ああ、犬の事ね」
犬:ご主人がアレイスって名づけたって言ってたじゃないですか! 忘れんといて下さいワン!!(笑)
GM:「実は王国魔術師団の調べで、その犬も適正者なのです」
ローラ:「あの犬がそうなんですか」(笑)――とりあえず連れてきましょう。
GM:と、ローラが外に出ると、そこにアレイスは居ない。
シャルマ:「どうしたのロオ〜ラッ?」(笑)
ローラ:「アレイスが居ないのよ」
GM:ではシャルマとローラは見ます、宿屋から離れていく一台の馬車、その荷台にはいくつもの檻があり、檻の中には何匹も犬が入っている。
シャルマ:その車体には何か書いてない?(笑)
GM:『保健所』って書いてある(笑)
犬:ぎゃー!! 「ワンワンワンワンワン! 助けて〜〜!」――戦闘もフォートレス探索もせずに、どうでもいいNPCに殺されるのは嫌だ〜〜!!(一同爆笑)
シャルマ:宿屋に戻って――「兵士さん、残念だけどアレイスなんて犬はここにはいないわ」(一同爆笑)
犬:いる! ここにいるって! 保健所に連れていかれそうなんだって!! ワンワン!!(笑)
ローラ:「さぁ行きましょうか兵士さん」(笑)
犬:ご主人まで!? こうなったら自力でなんとかするワン! (コロコロ)……バードの特殊能力で紋章魔法を発動! 檻をぶっ壊すワン!
GM:では壊れた、ついでに影響を受けてか馬車に荷台が全て壊れる。今だ! と脱走する犬達!
犬:「お前ら、いいご主人様に拾われるんだぞ、もしくは頑張って生きてくれ」と犬語で(笑)
GM:「助かったぜ兄ちゃん、この恩は忘れねぇ」ってブルドックが逃げていったり(笑)
犬:って、そんな友情話をやっている場合じゃない! ご主人の所行って自分をアピールするワン!(笑)
GM:じゃあそんなこんなで2人と1匹は王宮へとやって来ました。シーンを切りましょう(笑)
弟:お兄ちゃん、犬って大変だね(笑)
兄:所詮は畜生だからな(笑)
犬:最初はカッコイイ2枚目キャラをやるつもりだったのに……チクショー(笑)

シーン5 お互いキャラを覚えよう(笑)

GM:では全員集合のシーンです。王宮の地下、第八ホールには全員が揃っています。総勢9人と1匹。
シャルマ:あれ? 人間は8人じゃないの?
GM:NPCで16歳ぐらいの黒髪長髪な女の子が混じっています。
S=Fパワード 143ページ中段真ん中のキャラ参照
弟:女の子? 美人なの?
GM:清楚な感じな美人とだけ言っておこう。
兄:「弟よ! どこへ行こうと言うのだね?」(笑)
弟:「なんというか、ちょっとお茶を」(笑)
GM:とかなんとかしている間に部屋にミカエル様の声が響いてきます――「すでに話は聞いていると思いますが、これから行う人造天使化計画において、あなた達は最高の適正率を持っています。よって、これより天使化手術を受けて貰います。天使化手術の後は、あなた達10人でチームを組んでもらう事になるでしょう。手術までは少し時間が有ります。今の内にお互い自己紹介を済ませておいて下さい」――声が消えるます。さぁ誰か仕切って自己紹介してくれ(笑)
クレイ:仕切るって言ってもみんな初顔合わせだし……じゃあここはミカエル様直属の――
貴族:「ではここは俺がしきってやろう! 俺の名はリューガ! ゲイナー家と言えば知っている奴もいるんじゃないか?」
弟:知ってるの?
GM:全員知力ジャッジ! 目標値は10ぐらいでいいや。
弟:(コロコロ)……知ってる。――「ああ、最近の新聞に載ってた――『ゲイナー家、今年中にでも没落か!?』って小見出しにあった、ギリギリの貴族でしょ?」(一同爆笑)
武器商の娘:リューガの家ってそうだったのですね(笑)
貴族:なんて事を言うのだ! それじゃあ没落貴族になるじゃないか!!――「おい小僧! 口を慎め! ゲイナー家と言えば――」
弟:それよりNPCの美人のお姉さんは? その人と話たい(笑)
貴族:「またこのパターンか! 小僧、貴様ぐらい俺の話をだな!」
GM:ではご期待に答えて黒髪のNPCがリューガの前に割って入ろう。シェインは12歳だよね?――「こんな少年相手に大人気ないとは思いませんか?」
貴族:「な、なんだと?」(笑)
GM:「私はアーリマンと言います。私の家は一般的な家庭ですが、それでもあなたのような大人気ない貴族には我慢がなりません」
貴族:「例え子供だろうと、我が家名を馬鹿にされたとなれば、それは拳で制裁するのみ!!」
クレイ:「ちょっと待って下さい! 私達はいずれチームを組むことになるんです。仲良くしましょう」
GM:「そうです、それに貴族なら紳士ではないのですか?」
貴族:「貴族はな……時として剣になるのだよ。つまり鉄拳制裁だ!」(一同爆笑)
武器商の娘:この話になると長いので、リューガを後ろから殴って気絶させます(笑)
貴族:「グアッ!」(笑)――仕方無いな気絶してやろう。
弟:偉そうに気絶したよ、この貴族(笑)
武器商の娘:「ごめんなさい。この筋肉馬鹿が迷惑かけて」
弟:「大丈夫、お姉ちゃんも大変だね」(笑)
武器商の娘:「私はリリン=スタッカート、プリーストです。宜しくお願いします」――礼儀正しくお辞儀をしましょう。
クレイ:「スタッカート!? それはもしや死の商人スタッカート商会のことでは!?」
弟:「死の商人?」
武器商の娘:「ほほほほほ、何のことでしょうか? きっと偶然です」――まぁ武器商なら死の商人でも構いませんし(笑)
クレイ:う〜〜ん、没落貴族と成り上がりっぽい商家の娘……政略結婚の匂いがプンプンだ(笑)――とりあえず私も自己紹介しましょう。私も武器商の娘を真似て礼儀正しく――
GM:お辞儀をしようとしてスットコドイパワー炸裂! たまたまあったバナナの皮に滑る(笑)
弟:バナナの皮!?(笑)
シャルマ:なんでバナナの皮があるのよ! 普通無いでしょうが!!(笑)
ローラ:まさか犬!?
犬:ブンブンブン(←首を一生懸命横に振る)
ロボ:じゃあ、モグモグ…ポイッ!(一同爆笑)
クレイ:よりにもよってお前かよ!!(一同大爆笑) ――じゃあスッ転んでから「いてて……あ、えっと私はクレイ=エルフィーナと申します。宜しくです」(笑)
シャルマ:「わかったわ、で、そこのバナナ食べてる君! あなたは何者!?」(笑)
ロボ:んがんぐっと喉に詰まらせてから(笑)――「私の名前はXA26483、この実験の為に作成された生体人造天使です」
弟:「名前ながーい」
ロボ:「長いのなら好きに呼んで構いません」
弟:「じゃあロボ」(笑)
ロボ:それは嫌だなぁ――「その名前は大変気に入りました」……ってアレ? これじゃあ駄目だ!(笑)
弟:「うん、わかった、これから"ロボ"って呼ぶね」
ロボ:違う! 私はそんな簡単な名前では無い! 「だから私は……"ロボ"が気に入りました」(一同爆笑)
GM:もう決定だな(笑)
ロボ:泥沼だ〜〜「白兵戦闘に遠距離戦闘、物質戦闘なら任せて下さい」
弟:僕はもうアーリマンとお話してる(笑) 名前決まったしもういいや(笑)
兄:じゃあ次はお兄ちゃんが自己紹介しよう(笑)――「みんな! 聞いてくれ! 私は美少年シェインの兄! カゼイン=C=ペプチドと言う! 戦闘ではこれを使う」――と人差し指を一本立てる。
シャルマ:人差し指?
兄:カメラがどんどんアップになり、私の指の先にノミがいます(一同爆笑)
シャルマ:ノミ!?(笑)
兄:「戦闘では何もしてないように見えますが、私はこのノミで闘っているので、誤解しないで下さい」(笑)
弟:お兄ちゃん、いろいろ誤解されるからねぇ(笑)
兄:「お兄ちゃん、誤解されるのは得意だよ〜♪ 特に小学生以下の男の子にはねぇ♪ 宜しく!!」(笑)
シャルマ:突っ込みたいけど、ここは我慢するわ。疲れそうだし(笑)
犬:「そうか、宜しくだワン」――普通に対応しよう。
兄&ロボ:『犬が喋った!?』(←ハモッタ)
犬:「人間だって喋るんだ、犬が喋って何が悪いワン!」(笑)
兄:「いや、なんだろう。そう言われると悪くない気もしてきたぞ?」(笑)
弟:「お兄ちゃん、犬が喋るのは犬語であって、人間語じゃないよ?」
兄:「弟よ! そうだったよ、お兄ちゃん危うく騙されるところだったよ」(笑)
ローラ:「まぁアレイス、とり合えず自己紹介しましょう?」
犬:ご主人に言われては仕方無い――「私はご主人ローラ様の忠実な僕(しもべ)アレイス…皆のもの、宜しく頼むワン」(笑)
貴族:「犬の癖に偉そうな奴め! 貴様のようなヤツは人間様の偉さというものをだな――」
武器商の娘:「あなたはもうちょっと寝てなさい」――ガンッ!
貴族:ぐーぐー(笑)
ローラ:「私はローラです。この犬の飼い主で軽戦士です。皆さん宜しくお願いします」
弟:そう言えば僕もまだ自己紹介してなかった――「僕はシェインと言います。お兄ちゃんがいろいろ迷惑かけると思うけど、ごめんなさい。先に僕が誤っておきます」(笑)
クレイ:兄をフォローするとは(笑)
武器商の娘:兄弟愛ですねぇ(笑)
ローラ:きっといい子なんだろうな(笑)
弟:基本的に体力と敏捷に自信の無い人です。一人では何も出来ない魔法使い系なので、できる限り嫌われたくありません(笑)
兄:だからって、ダシに使われたお兄ちゃんは、ちょっとショックだったかな〜〜(笑)
GM:さぁ全員自己紹介したかな? いやシャルマがしてないだろう?
シャルマ:ああ、そうか――「私はシャルマよ、回復魔法と剣術の両方を使う神官戦士ね。よろしく」
GM:なんて淡白な(笑) 君は以降のキャンペーンでもそのキャラを使うというのに!
シャルマ:違う! 他のキャラが濃すぎるんだ! この9人の中でどうやって目立てと言うのよ!!(一同爆笑)

シーン6 師団長選出テスト

と、何はともあれ天使化手術は成功、その後、実験室のような場所にそれぞれ一人ずつ入った所で…。
GM:声が聞こえてきます。それは手術した博士だね――「さて、手術は成功した。ではこれよりそれぞれの力がどれほどのものか計測させてもらう。まずは筋力からだ」――と部屋の壁が開き、大岩が転がってくる! 全員筋力ジャッジを!
シャルマ:魔法は使っていいの?
GM:駄目です。全員、能力値の素目で判定して下さい。目標値は15でクリティカルとファンブルした場合もちゃんと報告して下さい。
兄:これはもしや、それぞれのテストというヤツですか?(笑)
GM:クリティカルはボーナス、ファンブルは大きいマイナスになりますので気を付けて下さい。
クレイ:(コロコロ)……ファンブル(笑)
GM:博士の横で見ていたミカエル宰相が――「やはりあの子はすっとこどっこいね」(笑)
その後、筋力・器用・敏捷・精神とテストは続き――
GM:では半分終わった所でミカエル様の放送が入ります――「途中結果を発表します。今のところ天使の才能がもっとも優れているのは二人、一人はシャルマ、もう一人は犬です」(一同爆笑)
犬:おっしゃー!!(笑)
貴族:この俺が畜生ごときに負けているだと! この肉体派の俺がーー!!
GM:「ちなみに、もっとも才能の無い者は、同率は3人、クレイ、武器商の娘、貴族です。頑張って下さい」(一同爆笑)
貴族:なんで俺が入っているんだ! 納得いかんぞ!!
GM:点数的にクリティカル成功は2点、普通成功は1点、失敗は0点、ファンブル失敗は−1点って計算。――「いずれ、あなた達には人造天使第一師団を組織してもらいます。このテストでもっとも最高得点の者に、その師団長を、次点の者に副団長を任せたいと思います。頑張って下さい」
クレイ:それは期待に答えねば(笑)
GM:ちなみに、師団長になると、本編キャンペ−ンでは重要なNPCになれるぞ(笑) もっとも、ヒデ(シャルマのPL)とガルチラ(クレイのPL)は、本編へのPL参加が決定しているから無意味かもしれないけどね(笑)
兄:お、お兄ちゃんがんばっちゃおっかなぁ〜(笑)
弟:僕も頑張ろうかな(笑)
ロボ:とりあえず、出演の決まっている人をトップ通過させるわけにはいきませんね(笑)
そして後半戦、知力・信仰心・知覚・幸運のテストが行われ――
GM:ではテストが終わり、全員同じ部屋に集められます。ミカエル様が直々に来て結果発表してくれます。
クレイ:けっこう後半は頑張ったと思いますよ(笑)
武器商の娘:リューガ、なんか元気ないけど?
貴族:(遠い目をしながら)聞くなリリンよ(笑)
GM:「さて、皆さんご苦労様でした。テストは全部見させてもらいましたよ」
ロボ:「それで、結果はどうだったのでしょうか?」
GM:「そうですね、クレイとXA−26483、それにカゼインの3名は普通に闘える存在ですね。テストの内容も平均的でしたが、この点数が出せるのなら何も問題はないでしょう」
クレイ:ふぅ、ミカエル様の顔を立てる事が出来てよかった(笑)
ロボ:内心トップを狙っていたんだけどなぁ(笑)
兄:弟よ! お兄ちゃん、なんとかがんばったよ(笑)
GM:「リリン、あなたは少しお金の力に頼って自分の力をあまり使わずに育ったのですね、ほんの少しだけ、平均値には届いていません」
武器商の娘:「申し訳ありませんでした」――ペコリとお辞儀です。
GM:「リリンの下にいるのはシェイン君ですが……まぁ君はまだ12歳です、年齢的にもこれからが成長期、ここで気落ちする事はありませよ」
弟:「はい、わかりました!」
犬:「それで、トップは誰なのですワン?」
GM:「最高得点は全成功を果たした……シャルマ、あなたよ」
シャルマ:まぁね(笑)
一同:『ブーブー』(一同爆笑)
シャルマ:本当に全部成功したんだからいいじゃない!!(笑)
GM:いや、見てたけど本当に全部成功してたからな、ちょっとビックリだったよ(笑)
シャルマ:まぁこれも運命ってヤツ?(笑)
ロボ:本編出演が決まっているのに、ずるいなぁ(笑)
ローラ:それで次点は誰だったの?
GM:「次点はこれも驚きました、犬のアレイスです」
一同:『なにーー!?』(一様に驚いたあと一同大爆笑)
犬:ああ、最後さえファンブルしなければ、犬が隊長になれたのに!(一同爆笑)
ロボ:そう考えると隊長はシャルマで良かったのか(笑)
兄:弟よ! お兄ちゃんは犬に従うなんて耐えられません(笑)
ローラ:では私が3位ですね――私は2回しか失敗してないし。
GM:「そうです。ローラあなたが3位です。あなた達3人は素晴らしい素質を持っていますね。幼馴染とも聞きました。3人で協力して皆をまとめ上げて下さい」
シャルマ:はい。
ローラ:わかりました。
犬:ところで副団長は私なのかワン?(笑)
GM:「そうですね、そういう約束でしたから副団長はあなたに任せましょう。ではシャルマ、あなたがこれより、オルタナティヴ・エンジェル第一師団団長です。皆をまとめ指揮して行って下さい」
シャルマ:「ローラ、やるわよ」
ローラ:「ええ」
犬:あ、あれ? 副団長は? 仲間外れ?
ロボ:あなたが団長でしたら、とても安し――不安です(笑)
弟:まぁお姉ちゃんが隊長なら僕も文句ないよ。
兄:シャインが言うなら、お兄ちゃんは誰が隊長でも文句無いかなぁ!(笑)
クレイ:ではこれより、シャルマ隊長の指揮に入ります。
武器商の娘:ところでミカエル様、リューガには声をかけないのでしょうか?
貴族:言うなよリリン! 俺はひっそりとこのシーンを終わらせたいんだ!!(笑)
GM:ではミカエルがリューガに近づき――「天使化の手術は成功しています。その点においては皆とスタート地点は一緒です。死ぬ気でやりなさい」
貴族:ぐはぁ(笑)
武器商の娘:そういう事だったわけね(笑)

ちなみにテストの準位(アーリマンはNPCなので含みません)は以下の通り。点数が同率だった場合は8つの能力値の内、成功している回数の多い方が優位、それでも同じ場合はクリティカルの多かった方、ファンブルの少なかった方…となる。
クリティカル(以下C)4 ファンブル(以下F)0
1、シャルマ12点成功数8 C4 F0
2、犬8点成功数7 C2 F1
3、ローラ8点成功数6 C2 F0
4、クレイ5点成功数5 C1 F1
5、ロボ5点成功数5 C0 F0
5、兄5点成功数5 C0 F0
7、武器商の娘5点成功数4 C1 F0
8、弟4点成功数4 C0 F0
9、貴族3点成功数3 C0 F0

シーン7 出撃第一師団!

GM:では数日後、全員はブリーフィングルーム(作戦会議室)へと呼ばれる。上座に立つミカエル宰相が――「これよりあなた達10人は、我がエルフレアの精鋭部隊とし、オルタナティヴ・エンジェル第一師団として活躍してもらいます」
弟:「ついに闘う時が来たんですね!」
GM:「そうです。これから言い渡す任務は、もしかしたら最初で最後になるかもしれません」
兄:「そ、それって初任務から死んで来いと(笑)」
ロボ:「あははははッ(笑) 余裕ですね♪」(←感情回路が逆)
GM:「そこ、何がおかしいの」
ロボ:じゃあ静かに……(少し考えて)……抱腹絶倒(一同爆笑)
武器商の娘:「リューガ」
貴族:「おう、任せておけい!」――ロボの口を押えるぞ。
ロボ:もごもご(笑)
シャルマ:「それで、それほどの任務と言えば、やはりラース=フェリアへと攻め入るのですね」
GM:「そうです。最近やっとこちら側から異世界へと繋がる回廊を開く技術が開発されました。それを使って第一世界ラース=フェリアへと攻め入ります」
一同:『おお〜!』
シャルマ:「ミカエル様、我ら第一師団10人、全力をもって作戦にあたらせてもらいます」
GM:ミカエルは頷き――「ただ、一つだけ注意して欲しい事があります。それはラース=フェリアへと続く道の先に、ガーディアンという者達が邪魔をしてくるという事です、またその道の途中さえも、そのガーディアン達の張った罠に苦しむ事になるでしょう。それに気をつけて下さい」
クレイ:「罠とは何があるのですか?」
GM:「今の所、解っているだけで罠は七つあるという事です」
クレイ:「七つもか……やっかいな」
貴族:「ふん、どんな罠であろうとこの俺がいるんだ、何も問題無い!」
弟:「テストで僕より点数低かったのに?」
兄:「まぁそれは言わないであげようじゃないか弟よ! 彼は彼なりに頑張ってビリの成績だったんだ! 心の傷は触れないであげるのも優しささ(笑)」
貴族:「貴様等…わざとやってないか?」
武器商の娘:「リューガ、事実を言われているんだから仕方ありませんよ」
貴族:く…誰にも見られないように泣いてやる!(笑)
シャルマ:「ミカエル様、例えどのような障害があろうと、私達に選択肢はありません。天使化の手術を受けたときより、運命は決まっているのですから」
犬:「結局、その罠をかいくぐって、ガーディアンとかいう奴らを倒せばいいのかワン?」
GM:「その通りです。すでに第二、第三師団となるべく天使化手術はペースアップで手術を開始しています。あなた達がガーディアンやトラップを突破した時、全ての人造天使達を援軍となるよう回します。その時は協力してラース=フェリアを攻め落としてください」
シャルマ:「はい」
GM:「では、出発の前に私からあなた達に切り札を渡しておきます」――と全員に小袋が渡される。中を見ると黒っぽい種がいっぱい入っている。
クレイ:「ラースに種を蒔いて来いと? 芽が出て戦闘植物種族でも生まれて侵略も楽チンですね!」
貴族:「おい、どこの世界の話をしているスットコドッコイ! 種と言うからには食べるに決まっているだろう! 満腹になる豆だ、豆!」
武器商の娘:「リューガ……あなたも同レベルです……」
GM:「いえ、食べるという所まではリューガが正解です。しかし本当に切羽詰った時にして下さい。食べ過ぎた時の副作用は実験していないので、私の方でも把握していません」
シャルマ:「ミカエル様、この種はいったい?」
GM:これはさすがにマスターが説明しましょう。今配ったのは"シード"と呼ばれる魔法アイテムです。効果は以下の3つ。

1、昏倒した時に使用すると死亡判定せずに、その場でレベルが1上昇、HP等は全快する。
2、完全死をした人に食べさせると、その場でレベルが1上昇しHP等は全快した状態で復活する。
3、キャラクターシートの左の頁に書いてある数字(どれでも構わない)を、1つ食べるごとに2倍にできる。

GM:ただし、3の条件で使用した場合、数字が倍加するのはそのシーンの間のみです。1と2のレベルアップの場合はずっと続くから安心して下さい。
ロボ:完全死で食べる人はいないんじゃない?
クレイ:いや、ギリギリまで食べないで頑張ろうという人の救済処置でしょう。
ロボ:ああ、なるほど。
ローラ:使用タイミングは超対抗? 対抗?
GM:"宣言"です。いつどんなタイミングで使用しても構いません。
兄:左のページって事は筋力とかに使えば攻撃力と防御力も増えるのかな?
GM:もちろん。
犬:重症値とか無意味な部分でも上げれるの?
GM:上げれます、もっとも重症値上げても無意味ってか不利になるだけだけどね(笑)
武器商の娘:う〜ん、私ならフェンブル値を13以上に上げたいですね(笑)
貴族:おお、さすがリリン、頭がいいな!(笑)
兄:ちょっと待って! お兄ちゃん気がついちゃったよ! クラスレベル上げてもいいの? そしたら魔獣使いのお兄ちゃんは無敵だよ?(笑)
弟:お兄ちゃん、それは間違っているよ。無敵なのはお兄ちゃんじゃなくって、魔獣の方だよ!
兄:そうか! じゃあお兄ちゃんの"ノミ"が最強になるのか!(笑)
ローラ:マスター! 年齢も倍加するの?(笑)
GM:あ、ローラはちょいと机の上に置いてある封筒を開けて読んでくれ。 ローラ:えっと(ガサゴソ)……『年齢は上げれません』(一同爆笑)
シャルマ:ローラ! あなたの考えはマスターに読まれていたみたいよ!(笑)
ローラ:やっちゃった(笑)
犬:ご主人、気を落とさないでですワン! 私も言おうか迷ったですワン(笑)
貴族:飼い主も飼い主なら、犬も犬だな! もっとも、そんなことまで俺は頭が回らなかったがな! はっはっはっ!
武器商の娘:だから、なんで偉そうかな君は(笑)
クレイ:ところで、このシードを飲むのは1回につき1個が限界なの? まとめて3個とか飲むのは駄目?
GM:ああ、特別ルールを言うの忘れていた。シードをまとめて複数個飲む場合、1や2の条件だと、複数飲んで一気にレベルアップは不可であり、一度に1個が限界なんだけど、条件3の場合は複数飲んでも可能。
シャルマ:じゃあ10個まとめて筋力につぎ込んでもいいのね?
GM:いいよ。
弟:筋力が1だったとしても、10個まとめて飲んだら1024倍(笑)
以降、雑談が続き……(以下略)
GM:さて、いい加減シードの話はいいね? では出発の日になります。
――エイサー王国のバルコニー、エルフレア中が見渡せ平和が続く世界を一望に望む事ができた――
GM:ではバルコニーに集合して下さい。もうミカエル様は待ってます。
シャルマ:じゃあ来た「みんな集合したわね?」
ローラ:全員いるみたいよ。もちろんだけど(笑)
シャルマ:「ミカエル宰相、第一師団全員揃いました」
GM:「それでは皆さん、覚悟は宜しいですね。これから始まる戦争は、いわば十数年前の復讐戦です。私達エルフレアの民は、過去、ラース=フェリアから受けた仕打ちを決して忘れてはいません。今こそ、神の鉄槌を下すときが来たのです。あなた達10人の肩に、その全てがかかっています。信じていますよ」
犬:「任せるだワン!」
GM:(シャルマのPLに向けて)「信じていますよ」(笑)
シャルマ:「ええ、必ず良い結果を」
GM:満足そうに頷き――「それでは異世界への扉…次元回廊を開きます」――ミカエル様は何か呪文を唱えると、バルコニー全体に魔方陣が展開され、空が暗くなり、やがて渦のようなモノが現れる。
「さぁ、準備は整いました。まかせますよ10人の選ばれし天使達」
シャルマ:じゃあ飛び立とう。「全員、送れずについてきなさい!」

シーン8 第1の難関

GM:さて、ここからはフォートレスです。
シャルマ:フォ、フォートレス!?
ローラ:まさか7つのトラップって……。
GM:そのまさかさ(笑) これから7つのフォートレスを突破してもらいます。ただし、1つクリアするごとにエルフレアに帰還する事は可能だ。帰還すれば休養とともに全員レベルアップする。それにミカエル様が言っていたように、後続の人造天使が毎回援護にと君達について来てくれたりする。
貴族:援護の天使? いらんいらん! どうせトループなぞ雑魚だ! 足手まとい以外の何者でもないわ!
武器商の娘:今回ばかりは私もリューガに賛成ですね。
クレイ:それでも休養とレベルアップは魅力的ですね。
犬:シードは? レベルアップするですワン(笑)
クレイ:いや、なんかシードって妖しいし(笑)
シャルマ:そうね、私も怪しいと思う、できる限りギリギリまで使わないでおくのが吉だと思うわ。
――そこはブレードファン(殺人扇風機)の回る。強風吹き荒れる廊下だった。進む為には風の通り道を進まねばならず、風に飛ばされた場合はブレードファンの餌食となるのだ――
シャルマ:餌食となったら、帰ってこれなさそう?
GM:いや、切り刻まれた後、振り出しに戻るだけ。
シャルマ:最悪風に飛ばされても、また合流はできるみたいね。
ローラ:どうする? 行く?
シャルマ:行く以外は選択肢がないからね(笑) さぁ犬、先に行きなさい!(笑)
犬:ええ〜! は、はい! 私がいくですワン! じゃあ行った(笑)
GM:最初の風だから筋力ジャッジ目標値5ね。
犬:(コロコロ)……楽勝! 簡単簡単!(笑)
弟:お兄ちゃん! これなら非力な僕でも大丈夫みたいだよ!
兄:そうかい弟よ? お兄ちゃんは今マスターが言った"最初の"って部分が気になってしょうがないよ(笑)
シャルマ:マスター、廊下の奥に行けば行くほど、風が強くなってるって事はない?
GM:強くなっているね。筋力ジャッジも先に行けば行くほど大変になりそうだね。
シャルマ:単純なだけにやっかいな! とりあえず全員一歩進む!  さすがに目標値5だけあって、全員成功。
シャルマ:さぁ次も行くわよ!
GM:次の目標値は7!
シャルマ:(コロコロ)……ファンブル(一同爆笑)
貴族:イキナリかよ隊長!!(笑)
ローラ:シャル! あなたディヴァインなんだから『神聖加護』! 『神聖加護』!!
シャルマ:ああ! ロオゥ〜ラッ(←そろそろ表現不能)! 思わす自分のクラスを忘れていたわ! なんせ自分でキャラを作ってないからね(笑) では『神聖加護』を使ってファンブルをキャンセルします(笑)
GM:次! 目標値10!
ロボ:隊長! 行って参ります! ズシャ! ズブシャ! ズシャズシャ!!(一同爆笑)
クレイ:隊長、ロボが殺人扇風機に!
シャルマ:ロボ……あなたの事は忘れない。さぁ皆! 進めーーー!!!(一同爆笑)
ロボ:1回のダメージが物理の30点か……(コロコロ)……なんとか死んでない。さすが人造人間…固い(笑) (コロコロ)……(コロコロ)……合流(笑)
シャルマ:早かったわねロボ(笑)
ロボ:もしかして私、見捨てられたのですか? 感情回路逆だしなぁ…私は思わず……恥らう(一同爆笑)
GM:はい、次は14。
貴族:そろそろ厳しい者も多くなって来たんじゃないか? (コロコロ)……俺は成功だ。
シャルマ:私も大丈夫ね。
GM:あ、ごめんNPCのアーリマンが吹っ飛んだ(笑)
シャルマ:アーリマン!?(笑)
弟:ああ! 黒髪の美人お姉さんが!!(笑)
武器商の娘:あ〜〜れ〜〜(笑) 実は私も一緒に飛びました(笑)
GM:他に失敗はいないみたいだね。なら二人が――
貴族:待てい! 俺は二人を追うぞ! 守るのも貴族の務め! トウ!!(笑)
ロボ:隊長! 一人命を粗末にしている人間がいます! 不謹慎極まりないにやけた顔で(笑)
シャルマ:貴族は馬鹿だからね(笑)
ロボ:戦場では愚か者から死んでいきます! エヘ(笑)
犬:ところで貴族はともかく二人は大丈夫かワン?
武器商の娘:犬に心配されるいわれはないのですが……死亡判定に行くので、判定してプラーナが減るのも嫌ですし、判定前に昏倒状態のままシード食べてレベルアップします(笑)
GM:(コロコロ)……アーリマンはさすがに戦士、重症手前で持ち堪えている。
貴族:(コロコロ)……当たり前だが、俺は10点しか来てないぞ。
武器商の娘:10点ってあなたのHPのだいたい半分でしょうが……。
その後……
「うあわ〜〜ふぁんぶったーー!! お兄ちゃんシード食べるよ、シード!」(笑)
「ぎゃー! もう『神聖加護』は使いたくない〜〜死んだ〜〜!」
「隊長にシードを食わせますワン」(笑)
「じゃあ生き返った! レベルアップで回復魔法が無限ループで使えることになった」(笑)
「弟よ! お兄ちゃん、もう3つも食べちゃったよ」(笑)
「僕は奇跡的にクリティカルのおかげで、1つも食べずに最後の部屋まで来れたよ」
「おお! リリンよ! 俺はボタンを発見したぞ!」
「下手したらブレードファンが逆回転になるかもしれないから、押さないようにして下さいね」
「はっはっはっ、もう遅い! ポチッとな」(一同爆笑)
「きゃーーー! やっぱブレードが逆回転じゃないのよ!! シード食べます」
「私は怒り心頭で、ニッコニコします」(笑)
「隊長! ここにもボタンを発見したワン!」
「まずは調べなさい! 押すか押さないかはそれからよ!!」
「アレ? 今私の足のしたで何かカチって音がしたような(笑) すっとこどっこいなのでボタン踏みます」(一同爆笑)
「馬鹿! なにやってんのよ!」
「うぉ! またか!! 駄目だ! さすがに連続では貴族の俺も死んでしまった(笑) シードを食すぞ!」
「リューガに習うわけではないですが私も食べます……」
「ああ……お兄ちゃん、みんな遅いねぇ」(笑)
「そうだな弟よ! お兄ちゃんたちは、さっさと先に行っちゃったせいで、ちょっと今寂しい思いをしているな」(笑)
と、いろいろ合って、なんとか風の吹かない最後の部屋へ合流。その部屋には次元の歪みが扉のようにして待ち構えていた。
GM:きっとその歪みがドアだろうね。
シャルマ:とりあえず、みんな無事でよかったわ(笑)
武器商の娘:無事じゃありません、誰かがボタン押すたんびにシードを食べてたのでボロボロです。
貴族:まぁなんだ! 安心しろリリン、お前の事は貴族たる俺が守ってやる! はっはっはっ!
武器商の娘:黙れ筋肉馬鹿。
貴族:………………。
クレイ:………………(←ボタン押した事を謝ろうとして期を失った人)
弟:隊長、実は隊長達が頑張って抜けている間、先にここに来ていた僕はちょっと観察していたんだけど、誰かがシードを食べる度に、マスターが何かメモっていたのが気になりました(笑)
兄:ああ、それはお兄ちゃんも暇だったから見てた。あれは気になるところだね(笑)
ローラ:シャル、やっぱこの種は食べない方がいいんじゃないかな?
シャルマ:まぁ言わずもがなね(笑) でも食べないと死んでしまうわ!
GM:さて、次元の歪みである扉に入ると、次のフォートレスに行けますが、別の選択肢もあります。それは一端エルフレアに戻るって選択肢ね。
シャルマ:ここで戻らないとレベルアップしないの?
GM:いや、戻った時点で、フォートレスをクリアーした数だけレベルアップするから、3つクリアーした後で帰れば、3つまとめてレベルアップする。クリアーさえすれば条件は満たすから、一つクリアーするごとに戻って、毎回レベルアップしてもいいよ。
ローラ:どうする?
シャルマ:どっちでもいいわね。どうせシードでレベル上がったし(笑)
兄:お兄ちゃんももういいな(笑) 十分強くなったし(笑)
弟:僕は帰りたい! まだシード食べてないからレベル0のままだし!
兄:なら帰るに一票! お兄ちゃんも突然帰りたくなったよ(笑)
ロボ:隊長、もしかして一度も帰らずに全てのフォートレスをクリアーすれば難易度条件を満たして真のエンディングかもしれない!(笑)
一同:………………。
シャルマ:それだーーー!!!(一同大爆笑)
兄:隊長! 男…女らしいーー!!(笑)
弟:きっとこれはシードを1つも食べないでクリアーできれば、さらに完全なSランクエンディングが見れるんだよきっと♪(一同爆笑)
シャルマ:おお! それに違いない! 今だにシード食べてない人いる!?
弟:食べてないよ〜♪
犬:食べて無いですワン!
ローラ:実は私も食べてない(笑)
ロボ:私も。
クレイ:影ながら食べてません(笑)
シャルマ:みんな! 全力で4人と一匹を守るのよ! そして真のエンディングを目指すのよ!!(一同爆笑)
兄:弟よ! お前は真の勇者となるのだ!(笑)
弟:わかったよお兄ちゃん! 僕、頑張るよ(笑)
シャルマ:私はオープニングの回想シーンで勇者を守れと言われた……それはきっとこの事だったのね(笑)
クレイ:真のエンディング……絶対無い、絶対無い(笑)
犬:勢いだけのパーティーと化しているワン(笑)
シャルマ:さぁ皆! こうなったら一度も帰らずに突破するわよ! 次のフォートレスへGO!!(笑)

シーン9 キャスト変更

GM:では次のフォートレスに入りますが、全員精神ジャッジをお願いします。目標値は35! 成功した人だけ宣言して下さい!
一同:『しっぱーい』(笑)
GM:では隊長から順に、1〜10まで、好きな数字を宣言して下さい。あ、前の人が言った数字とかぶるのは無しね。それぞれのキャストが決まるから。
シャルマ:キャスト? いったい何が始まるんだ???
それぞれが好きな数字を宣言し、そして――
GM:精神ジャッジに失敗した君達は全員気絶します。そして最初のシーンはローラから始めよう。君が気付くと、そこは日本昔話に出てくるような村長さんの家――「おお、ローラやっと起きたかえ?」――村長さんであり君のお爺さんが言う。
ローラ:な、何が起こっているのやら? ――「あ、えっと……」
GM:「ローラ、お前には言っておかねばならない事がある。お前は最近、村の不良であるシャルマと良く遊んでおるな?」
シャルマ:あれ? 私?
ローラ:「はい、シャルとは良く一緒に行動しますけど…」
GM:「もう奴に近づくでない! お前が駄目になる!」(一同爆笑)
シャルマ:ムキーー!(笑)
ローラ:「村長の娘なのですから、どんな人とも分け隔てなく付き合うのが将来の為ではないでしょうか?」
シャルマ:ローラ…あなたこの謎の状況に、いきなり馴染んでいるわね(笑)
GM:「ふむ…まぁ良い。話は変るがこの種もみを(メモを見て)XA−26483に届けて欲しい」(一同爆笑)
ロボ:私の名前は雰囲気に合わないなぁ(笑)
GM:では次はロボの番だ。君は妻子持ちの農"夫"です。
ロボ:私は男のキャストですか(笑)
GM:妻が言う――「村長さんの所の娘さんが、そろそろ今年の種もみを持ってきてくれるはず……ねぇあなた」
ロボ:「そうだな」――そういえば子供がいるって言っていたけど、犬の顔してたりしないよね?(一同爆笑)
GM:それは無い(笑) 妻は言う――「今年で息子のシェインも8歳。食べ盛りだからねぇ」
弟:僕はここの子供なのですか(笑)
ロボ:しかし、いったい何が起こっているんだろう?
弟:記憶はあるんだよね?
GM:ちょっと錯乱しているけどね。同時に二つの記憶って感じだ。
弟:でも名前はその人そのまんまなんでしょ?
GM:そうだよ。ビジュアルは違うけどね(笑)
弟:う〜〜ん。なんなんだろう?
GM:次はシャルマ隊長に行こうか――「まったく! あんたは何回、母さんを泣かせたら気がすむんだい! よよよよよ……」(笑)
シャルマ:「五月蝿いわね! いいでしょ私の勝手よ!」――ピシャン! と玄関の戸を閉めて出て行く(笑)
兄:隊長、ちょっと馴染みすぎてます! 記憶の片方が薄れすぎです(笑)
シャルマ:「なんで母さんは私の事をわかってくれないのよ!」(笑)
GM:次は武器商の娘リリンだ。ここは井戸端、リリンの周りにはお爺さんやお婆さん連中が集まっている――「天涯孤独じゃのう…リリン婆さんの所も」
一同:『婆さん!?』(笑)
武器商の娘:「そうじゃのう…子宝にも恵まれず、あの人にも先立たれ、一人ぼっちじゃぁ…」(笑)
貴族:酷いキャストに入ったものだなリリンよ(笑)
GM:そんな事言うなら貴族をやろうか。君は溺れています。
貴族:は?
GM:「おーい! 異邦人が川に飛び込んだぞ!」(笑)
貴族:異邦人? まさか俺の事か!?
シャルマ(突然村の子供):「やーい、石投げろー!」(笑)
兄(突然村の子供):「沈め沈めー!」(笑)
ロボ(突然村の子供):「妖怪退治だー!」(笑)
貴族:貴様ら! 同じPLなのになんでそんな生き生き俺を虐める!?(一同爆笑)
弟:じゃあ僕登場! 一緒に虐める(笑) 金髪異邦人に石投げた!
兄(村の子供):「そうだシェイン、いいぞー! すげぇ命中したよ!!」(笑)
貴族:ドゴッ! 「シェ、シェインだと? なんで俺があいつに石を投げられねばならん!!」
GM:あ、石が命中したならリューガは防御点無視の50点物理ダメージね。
貴族:は?
GM:この世界率では攻撃を受けたさい、それが些細なダメージでも50点防御無視ダメージだから。
貴族:ブクブクブク…川に沈んでいきました(一同爆笑)
弟:「やったー! 異邦人をやっつけたぞー!」(笑)
GM:さて、カゼインだ。君は村の中を歩いているが、どうにも視線が低い。
兄:視線が低い? ……嫌な予感しかしない(笑)――「ワン!」(一同爆笑)
GM:その通り! ではシャルマ隊長、村を歩いていると野良犬発見(笑)
シャルマ:「お前がいるからいけないんだ!」――野良犬の腹を蹴飛ばす!(一同爆笑)
弟:や、八つ当たりだーー(笑)
GM:カゼインは50点ダメージね(笑)
兄:この状態でシードの使用はOKですか?
GM:いいよ。もっとも、どうやって食べたかとかは疑問に思わないように(笑)
兄:じゃあ食べました。レベルアップ(笑)
GM:「奥さん見ました? ほら、不良娘のシャルマさんよ。野良犬のカゼインに暴力振るっているわ」(一同爆笑)
兄:今、なんか犬の悲しさを知りました(笑)
シャルマ:「ばばーども! 散れ! 散れ!」とおばさん達を散らしたあと、野良犬と仲直りしよう――「よしよし、さっきはごめんな」
兄:「くぅ〜ん」(笑)
GM:と、カゼインの目の前で不良娘さんから、シャルマの精神が抜け出します。不良娘の横に幽霊状態のシャルマが立つ。シャルマも気がついていいよ。
シャルマ:ああ、私は何を!? そうよ、私は不良娘なんかじゃないわ(笑)
兄:なんで"キャスト"とかいう村人とかの役回りから隊長だけ抜け出せたんですか? ずるいですよ!?
シャルマ:そういえばそうね、まずはこのフォートレスのルールを解明する方が先決かも。
クレイ:これはPL知識ですが、最初にミカエル宰相が言っていた七つの罠がフォートレスなら、それはラース=フェリアの七属性だと思います。
シャルマ:そうね、それは私もそうだと思う。最初のブレードファンの所が"空"の罠。
ローラ:と、すると、今度は幻影だし"幻"?
シャルマ:かもしれないわね。もっとも、それだけじゃ解明の手がかりにならないけど。
犬:ところで、まだ私はキャストさえ出てきてないのですが……。
GM:では犬のシーンへ行こう。
GM:犬、君は小屋の中にいる。小屋の外を見れば村人達が鍬や鎌を持って小屋を囲んでいる。
犬:囲まれたー!?(笑)
GM:村長が言う――「さぁ人斬りをこの村から追い出すのじゃ!」(笑)
犬:人斬り? どうりでいつもより視界が高い(一同爆笑)
GM:外に囲まれているね『出てけー』とか聞こえる。
ロボ:「人斬りは村から出て行けー」(←普通に農民として参加しているらしい)
武器商の娘:「出てけぇ〜…」(←同じく参加、よぼよぼの声(笑))
犬:とりあえず弁解するために小屋を出て行こう。
GM:じゃあザクッ! と鎌が飛んできて胸に刺さる(笑)
犬:ギャー(笑) シード食べます! なんとかして逃げる!
貴族:よし、ここは名誉挽回! 村人達から少し離れた場所から人斬りの足元に火矢を打ち込む! ――「逃げるな犯罪者よ!」
弟:じゃあそっちに気がついて――「XAお父さん! 異邦人が現れたよ! 僕達を狙って火矢を撃ってきたよ」(一同爆笑)
貴族:な、なんでそうなる!?
ロボ:「石だ! 石を投げるんだみんな!」(笑)
弟:(コロコロ)……命中!(笑)
GM:貴族50点(笑)
貴族:だからなんでそうなる! シード食べるぞ! だいたい俺は人斬りを追い出す助けをだなぁ!
弟:「お父さん、あいつまだ生きているよ! えいっ! えいっ! もっと投げちゃえ!」
貴族:くそ、あいかわらず俺の話は誰も聞いてくれないのか! これじゃあいくらシードを食べた所で変らん! 戦略的撤退を宣言する! 気絶したままゴロゴロ転がって逃げるぞ(笑)
弟:異邦人がさっきまでいた所に行って――「異邦人、討ち取ったり〜〜♪」(←なぜかノリノリ)(一同爆笑)
兄:それは可哀相過ぎだ。犬状態だから異邦人の服をくわえて、村人に見つからないところまで引きずっていってあげよう(笑)
貴族:すまないな野良犬カゼイン(一同爆笑)
兄:おう、それを言われると惨めですよ(笑)
GM:ああ、でもカゼインはシャルマ同様、犬の体から離脱する。シャルマと幽霊状態でも会話は可能だから。
兄:やったー! やっと人間に戻れた(笑)
シャルマ:兄が戻ったのなら話し掛けようかしら――「カゼイン、どうやら元に戻ったようね」
兄:「なんです隊長? 私は戻れた事が嬉しくて最高ですよー(笑)」
GM:場面は変り、次の日です――「カンカンカンッ! 鬼が来たぞーー!!」
ロボ:どうせすっとこどっこいな鬼だから、怖くないよ(笑)
クレイ:なんて事を! 農民狙って食ってやる(笑) バリバリバリ! 扉を壊してそこらの農民の家に入って行く私(笑)
GM:じゃあ武器商の娘リリンよ、君の家に赤鬼が入ってくる(笑)
武器商の娘:私の家ー(笑) 護身用の刀で鬼の足を刺します。
GM:50点(笑)
クレイ:片足ピョンピョンしながら逃げる……あ、50点は死亡だ(笑) シード食べよう。
GM:ではその少し後、赤鬼は村の中心で縛られています。
弟:リリンお婆さん強いよ(笑)
シャルマ:幽霊状態なのよね? なら赤鬼の肩辺りにでも行ってクレイに話かけよう――「クレイ、クレイ?」
GM:村人にシャルマの姿は見えない。でもクレイには見える。
クレイ:「隊長? いったいなんで私はこんなクリーチャーに!?」(笑)
シャルマ:「いろいろ考えたんだけどねぇ、どうもここは"幻"のフォートレスじゃなくて、"海"のフォートレスのようなのよ」
兄:海?
シャルマ:これはPL知識だけど、確か七属性ってのはそれぞれが『言葉』を表していて、確か属性海の表す言葉に"慈愛"ってのがあったと思う。
クレイ:ああ、あったあった! つまり、ここでは他人に優しくすれば脱出できるって事?
シャルマ:だと思う。私やカゼインの結果から推測すると、そうとしか考えられない。
クレイ:じゃあ縛られている縄をブチっと解いた後、壊した家を直します。あと、村の人に一生懸命に謝る。
GM:では、スウッとクレイも幽霊状態でシャルマ達に並ぶ。
クレイ:本当だ、助かった。
GM:では村です。赤鬼が一生懸命に謝っています。
弟:「どうするお父さん、僕はもう許してやってあげてもいいと思うな」
ロボ:「しかし、家を壊されたリリン婆さんはどう思うか……」
武器商の娘:「私ならもう良いんじゃよ。この鬼も心を入れ替えたようじゃ、わしは許してあげますよ」
ロボ:「婆さんが言うなら……村長、私からもお願いしたい。その鬼を許してやってはくれないだろうか?」
ローラ:「お父さん、私からもお願い。たくさん反省もしているし、もうこれぐれいで許してあげましょう?」
GM:なんか、解決法がわかった途端ここぞとばかりに言うね(笑)
弟:50点の素通しは怖いです(笑)
GM:では4人とも幽霊状態になれるよ。
ローラ:ふう、助かった。
シャルマ:あとは誰?
ローラ:異邦人と人斬り(笑)
ロボ:あいつらは無理だろう(笑)
GM:とりあえず異邦人は今!
貴族:川の水面に自分の金色の髪と蒼い瞳を映して――「なんで俺の目は黒くないんだ……」(一同爆笑)
シャルマ:おーい、帰ってきなさい!(笑)
武器商の娘:囲む囲む(笑)
弟:かーごめかごめ♪
貴族:俺からは皆が見えるのだろ? なんだお前等! 新手の虐めか!? ――「どうして俺は異邦人なんだー!」と逃げる(一同爆笑)
シャルマ:おい! お前は戻ってくる気が無いのかい!
貴族:うるさいうるさい! なんで俺ばっかりよってたかって虐めるんだ! 不公平だ! 貴族差別だ!(一同爆笑)
武器商の娘:あーもー、なんだかなぁ
GM:一方、その頃、村をまんまと村を逃げ出していた人斬りの場面です。ここは村の近くの森の中、そこで君は一人の青鬼と会う。
犬:青鬼? まだ鬼がいたのかワン!?(笑)
GM:「あなたは人間なのに、私を見ても驚かないのですね」
犬:今は人斬りだけど……関係無いや(笑)――「ええ、私も犬ですから」(一同爆笑)
GM:「はぁ」(笑)
犬:「ところで青鬼さんは、ここで何を?」
GM:「はい、実は私、人間さんと仲良くなりたいんです。ですから、あなた、村で暴れまわってくれませんか?」
犬:は?
GM:「そしたら、私が村人を助けに入ってヒーローになりますから」(一同爆笑)
シャルマ:なんだよ、その青鬼(笑)
貴族:「その話、聞かせてもらった。俺も一枚かませてもらおう。もう石を投げられるのは嫌だ」(笑)
犬:「おお、お前は異邦人のリューガ(笑)」
貴族:「じゃあ青鬼よ、一緒にヒーローになろうじゃないか」(一同爆笑)
犬:そっちかよ! 一緒に暴れてくれるんじゃないんだワン(笑)
貴族:嫌われ者は一人で十分だ! 俺はもう十分嫌われたからいいんだ!(力説)
GM:「お願いします」――と青鬼も(笑)
犬:仕方無い…何をすればいいかもわからないし、ここは暴れてみよう。
GM:では村です。人斬りがやってきて人々を襲いだすのだが、その瞬間、青鬼が割って入って村人を助ける!
弟(突然村人):『おお、青鬼が助けてくれたぞー!』
GM:「青鬼のアーリマンが助けてくれただって!?」
一同:『アーリマンかよ!!!』(一同大爆笑)
シャルマ:いたなぁそういえば(笑)
貴族:そのタイミングで俺も村人を助ける!
GM:では、青鬼のために頑張ってくれた犬も、村人を守ったカゼインも両方気がついていいよ。
貴族:よかった。
犬:助かったワン(笑)
全員が目を覚ました時、そこは青い部屋だった。静かな中、ザザーザザァーと波の音だけがどこからとも無く響いていた。
GM:この音を聞いているとダンダン眠くなる。
シャルマ:「さぁみんな起きた起きた!」
クレイ:「こ、ここは……現実に帰ってきた?」
貴族:「俺は……もう石は投げるな!」
武器商の娘:「リューガ、なにいきなり叫んでいるのよ」(笑)
犬:「もう人間はこりごりだワン」(笑)
ロボ:その台詞、美味しいなぁ"犬"(笑)
GM:部屋には次の次元の歪みが出現しているよ。どうする? 次の部屋に行くのもいいし、エルフレアに帰るのもいいよ?
シャルマ:次だ! そしてベストエンドを見るんだから!(一同爆笑)
弟:ええ〜〜帰りましょうよ〜〜僕もレベルアップしたい〜〜!
ローラ:シャル、私も戻りたいなぁ、私ストライダーになりたいかも(笑)
犬:私は今の部屋でシードを食べちゃったワン(笑)
ロボ:ベストエンドの条件がさらに厳しくなったか(笑)
シャルマ:さぁ最高のエンディングを見るため! シェインとローラの意見は隊長として却下します! さぁ次の部屋に行くわよ!!(笑)
弟&ローラ:『ブーブー』(笑)

シーン10 玉詰まりのリンク

次のフォートレスへと入ると、そこは10×12の広大なマップだった。そこにGMは"S"と"F"の形にオブジェクトを配置する。
シャルマ:なに、この地形は?
GM:この広大なマップは全部、床が氷です。そして"S"と"F"のオブジェクトは氷柱があるので、そのスクエアには進入禁止です。
クレイ:次は氷の属性フォートレスか。すべりそうだ(笑)
GM:で、右奥の方に次元の歪みが見える。そして左奥に黒い穴が見える。
ローラ:黒い穴?
GM:なにか動物の巣のようだね。
弟:邪魔者が出てきそうだよ(笑)
GM:あ、それで一つ、この10×12のマップの壁には鋭く尖ったトゲトゲがついているので、壁に当たるとすっごく痛そうだよ(笑)
シャルマ:なんとなくわかってきたわ。それで床は滑る氷……敏捷ジャッジね?
GM:その通り! ルールを説明しましょう。
ルール説明
1、壁にぶつかると物理ダメージ(氷)70点。
2、移動は移動歩数を宣言、その後、敏捷ジャッジ15に成功する必要がある。
 失敗すると1D分オーバーラン。
3、移動中の方向転回は再び敏捷ジャッジ15に成功する必要がある。失敗すると曲がれずに直進。
4、障害物の氷柱はぶつかってもノーダメージ。また氷柱を押して移動させる事も可能。
5、氷柱の移動には、氷柱の横のスクエアから筋力ジャッジで目標値15を成功させる必要がある。
達成値が15〜20の場合は1スクエア、21以上の場合は2スクエア移動する。また、氷柱を押した場合、
器用ジャッジ15に成功しないと氷柱を同じ移動数だけ、反動でバックしてしまう。
6、PCがPCにぶつかった場合、ぶつかったPCはその場でストップする。ぶつかられたPCは器用ジャッジ
目標値20に成功しないと1D分押されて直進する。

兄:懐かしの倉庫番みたいだ(笑)
弟:お兄ちゃん、けっこう古いネタだよ(笑)
クレイ:でもマスター、この6番の条件は無理がありませんか? 1スクエアにはPCは6人まで同時に入る事が可能のはずです。
GM:その説明はプレイに戻してからしよう。君達はとある部屋に出る。一方後だけ道は開いていて、その先は一面氷のマップ(つまりこのマップ)だ。そしてなにより、出現した途端――『ボンッボンッボボボンッ』
シャルマ:ボンボンッ? なにその効果音?
GM:君達全員に強制的に雪だるまスーツが装着されます!
武器商の娘:ゆ、雪だるまスーツ! なんか語呂的に可愛いかも(笑)
ローラ:それって動けるの?
GM:動けるよ、ただし、サイズが6になるから。
弟:??? どういう意味?
クレイ:なるほど! 1スクエアは合計6サイズまで入る事が可能だけど、普通なら私達は1人1サイズ。このスーツを着ると1人6サイズって事は、1スクアエに入れる限界人数は1人って事ですね!
ロボ:それでPC同士でぶつかったり、押し合ったりするわけね(笑)
シャルマ:邪魔な(笑)
その後、イニシアが振られ、シェイン(弟)が行動するが、一歩移動しただけで終了。
弟:仕方無いです! 目の前に"F"の字の底辺があるから、一歩出てから右か左か動き出さないといけないし!
兄:なんということだ、このターンは弟が道を塞いだだけで、全員行動終了か(一同爆笑)
シャルマ:邪魔よシェイン!(笑)
弟:そ、そんな事言われても仕方ないよ隊長(笑)
GM:ただ、このターンの最後、左奥の"巣"からペンギンが1匹現れます。
弟:どうしようお兄ちゃん! このままじゃ僕狙い撃ちだよ!?(笑)
兄:弟よ! いいから早くそこをどくんだ(笑)
そして次のイニシア。
ロボ:弟ー! 邪魔だー! 結局君が動かないと行動ジャッジでいくらクリティカルしても無意味だ! もう優しく笑いながら――「慌てずゆっくりして下さいね」(笑)
貴族:そうだぞ弟! 貴様が動かんと俺の華麗なすべりを見せる事ができんではないか!
弟:ではご期待に答えて全力移動(コロコロ)……17だから4スクエア移動、右に動いて途中で止まって左に(マップ上では上の方へ)方向転回(コロコロ)……敏捷15成功! あとは次元の歪みまで一直線!
ローラ:次は私が行きましょう、一歩出てから私は左に移動(コロコロ)……成功、さらに方向転回で(コロコロ)……成功、移動してまた方向転回(コロコロ)……成功! 余裕、余裕♪
兄:よし! お兄ちゃんもいい所見せねば! 全力移動で5スクエア移動できて、ローラを追って左に(コロコロ)……失敗、方向転回に止まれずに滑りつづける〜〜(笑)
GM:その位置だと1Dで4以上を振ると壁にぶつかってダメージだぞ(笑)
兄:お兄ちゃん頑張るよ! シェイン! かっこいいお兄ちゃんの雄姿をしっかり見ててくれたまえ! (コロコロ)……6(一同爆笑)
GM:ダメージ物理(氷)の70点。
兄:死亡した(笑)
シャルマ:死んでんじゃないわよ!!(笑)
クレイ:犠牲者第一号ですね(笑)
弟:残念だけど、右に来てた僕はお兄ちゃんの雄姿を見ることが出来なかったよ(笑)
兄:ああ、それは良かったような悪かったような(笑)
ローラ:とりあえず、後ろで血だるまがいる(笑)
兄:シード食べときます!
GM:了解。
犬:次は私ですワン! ご主人を追って左に(コロコロ)……成功! 方向転回も成功でご主人の2スクエア後ろまで来たワン!
シャルマ:次々に成功しているわね。でも私は信仰心と知力にしか費やしていないから危険よ(笑)
ローラ:シャル、それは自慢になっていないわ(笑)
シャルマ:とりあえず全力移動で(コロコロ)……1スクエアだから、道塞いで終了!
まだ部屋に入ってないPC達:『隊長ーーー!!』(一同爆笑)
クレイ:何やってるんですか!
シャルマ:ゴメーン、ピンゾロだったからさぁ(笑)
GM:じゃあ次のターンにしちゃうよ? どうせ行動できないし(笑) ではペンギンの2匹目が現れて、1匹目は腹すべりで移動後、次のターンへ行きます。
イニシアを振り……
シャルマ:行動値11。(←1番遅い)
部屋に入ってない人達:『早く動けよ隊長!!』(笑)
シャルマ:わかってるわよ! あんた達は私の後ろまでカウント落としなさい!(笑)
犬:じゃあ先に行くですワン! (コロコロ)……成功……成功。ご主人を追い抜いた。
ローラ:そうは行かないわよ。(コロコロ)……全力で移動して曲がる(コロコロ)……あ、失敗!? (コロコロ)……4つ直進だと、ああ! ペンギンの巣の目の前(笑)
犬:ご主人〜〜!?(笑)
兄:ここは助けねば! ペンギンの巣目掛けて移動……。
弟:お兄ちゃんは頑張ってるみたいだけど、僕は先に行くよ?(コロコロ)……成功! 次元の歪み(出口)の前まで来たよ〜〜!
シャルマ:よし! やっと私だ! (コロコロ)……失敗! (コロコロ)……3すべって丁度いい! ここから上に向かっていけば出口だ!(笑)
ロボ:おお、道が開けた!
貴族:皆のもの光だ! 光が見えたぞ!(笑)
武器商の娘:では移動しますね(コロコロ)……ファンブル。1歩。道を塞いで終わった(一同大爆笑)
ロボ&貴族:『貴様ーーー!!!』(一同爆笑)
武器商の娘:儚き希望の光だったわね(笑)
貴族:お前が言うな!
その後、パズルゲームのように熱心の最短ルートを相談するPL達、そして――
「お兄ちゃん! 僕一番乗りで脱出ー!」
「ご主人! なんかペンギンがこっちに…ぎゃーー!? ペンギンに押されて壁に刺さったワン!?」
「皆さんさっきはごめんなさい。はい、移動したので道は開かれましたよ」(笑)
「よし、ではミカエル様の右腕と言われた密偵の力を見せてあげましょう!」
「貴様、この貴族たる俺の前で、また止まったりしたら承知せんぞ!」
「(コロコロ)……大丈夫! 私は移動でリリンの後ろに付いた」
「来た来た来たぞーーー! 全力移動!! ファンブルーー!? 止まった」(一同爆笑)
「ふざけるな貴族が! もうニッコニコしたる! もう満面の笑みだこのやろう!」(←今だ動けない人)
「犬! あんたの近くにいるペンギンをプッシュよ! ぷっしゅ!!」
「よし、やってみるワン! (コロコロ)……ドン!」(笑)
「(コロコロ)……失敗。ベシャっとペンギンは壁に押し付けられ死亡」(笑)
「やった! ペンギンを潰したワン!!」(笑)
「私はやっと動ける! ここは隊長の後ろにつけて、一直線のルートを取る!」
「ちょっとロボ! 方向転換で失敗すると壁に激突、即死亡よ?」
「ふ、それはプラーナを調整して……えっと……よし、これで4以上だせば曲がれる! (コロコロ)……ファンブル! ……シーーード!!」(一同爆笑)
「また真のエンディングが一つ遠のいたワン」(笑)
「ご主人、後ろで兄がペンギンに囲まれているワン! 助けに行くべきかどうか……」
「先を急ぐわよ」(笑)
「弟よ! お兄ちゃん、仲間を助けにきたつもりが、仲間に見捨てられている気がしてきたよ」(笑)
「じゃあペンギンは遠慮無くカゼインに攻撃(コロコロ)……成功。プッシュぷっしゅ」(笑)
「ギャー! また死んだー!」
「ついでに2匹目もプッシュぷっしゅ」(笑)
「ぎゃー! またまた死んだー!」(一同爆笑)
「隊長として言うわ、カゼイン! あんたはそこでペンギンと戯れていないさい! そしてペンギンを引き付けておいてちょーだい!」(笑)
「隊長酷いです。私だけシードの摂取量が尋常ではなくなります」(笑)
そんな多大な犠牲を払いつつ、氷のフォートレスを突破した一行。
シャルマ:さぁなんとか乗り切ったわ! まだシード食べてない人!
ローラ:私はまだ飲んで無いわ。
弟:僕もまだ大丈夫!
シャルマ:よし! 二人を守るわよ! じゃあ次の部屋へ!!
弟&ローラ:『ええ〜〜レベルアップしたい〜〜』
兄:お兄ちゃん、もうすごいレベルアップしまくりだよ(笑)
ローラ:さすがに0レベルのままは辛いかも……ダメージ量が半端じゃないし。
弟:魔法の一つも覚えたいであります隊長!
ロボ:でも隊長、やはり真のエンディングの条件を自ら放棄するのは……。
シャルマ:うむ! このまま特攻します!(一同爆笑)
GM:では次のフォートレスへと入ります(笑)

シーン11 早押しリドル

GM:そこは小部屋だね。扉も無い密室だ。次元の歪みのような特殊な出口も見当たらない。ただ、中空にお爺さんのお面が浮かんでいる。
シャルマ:お爺さんの仮面!?
GM:それが喋りだす。
クレイ:シード食え〜〜シード食え〜〜(笑)
GM:違う!――『愚かなる者は先へ進むこと叶わず。賢き者のみ進むべき道は開かれるであろう』
弟:なんか知力っぽいよ、お兄ちゃん!
兄:やばいな、お兄ちゃん頭はからっきしだよ(笑)
貴族:ふん、俺もだ!
武器商の娘:だから、そこは自慢するところじゃないでしょう?(笑)
クレイ:お爺さんで知力のフォートレスと考えると、ここは"森"属性のフォートレスのようですね。
犬:で、結局なにがどうなるワン?
GM:仮面が――『毎日毎日溶かしても溶かしても無くならないのはなぁ〜に?』――と言うと、アーリマンが――「か、髪の毛?」――『正解!』仮面の目が見開かれる!
ロボ:イベントかい!(笑)
GM:アーリマンはちょっと答えを口に出しただけだったのですが、緑の光と共に、アーリマンの姿が消えている。
シャルマ:成功すれば抜けれるのね。
GM:そして仮面が――『愚かなる者には死を』――と10点の魔法(森)ダメージを全員に与えます。
ローラ:これはもしかしてPLの頭を試されている?(笑)
貴族:ふん、死んだな(笑)
武器商の娘:あんたはPCでもPLでも変らないのかい!(笑)
ロボ:隊長! ここは弟とローラに答えがわかったら教えるべきだと思います!
シャルマ:ああ、それもそうね!
GM:ブブー。そんな不正を働いた場合、仮面から落雷が落ちます。正確には不正を働こうにも、偶然でも答えをPLが口に出した瞬間、そのPCが喋ったとしてしまうので、そのつもりで。
クレイ:やはり、そんなに甘いもんじゃないのか。PLの二人には頑張ってもらわないと(笑)
弟:が、頑張るよお兄ちゃん(笑)
ローラ:そうね、私も頑張ってみるわ(笑)
GM:では問題! デデン!――『とっても"優しい人"が持っている"槍"はなぁに?』
一同:………………。
犬:思いやり?
GM:ピンポン正解! 犬が消える! 『愚かなる者に死を』――そして残りの人に魔法ダメージ20点!
ローラ:誰か防御カウンター魔法!
犬:じゃあ私が――って駄目ジャン正解しちゃ!!(一同爆笑)
一同:『犬ーーーーー!!』
シャルマ:あんた、一番最後までいてくれなきゃいけないキャラが、なんでいきなり正解してるのよ!
犬:いや、だって正解わかっちゃったから…つい(笑)
兄:とにかく弟のシェインをカバーリング! 守ります!
弟:有りがとうお兄ちゃん!(笑)
兄:ふ…あたりまえだろうシェイン、お兄ちゃん、お前の為ならいくつシードを食べてレベルアップしてもいい。そう、あと3レベルぐらい欲しいかな(笑)
弟:お兄ちゃん、雑念があるよ(笑)
武器商の娘:ローラに『ウォーターカーテン』で抗魔力を援護!
ローラ:ありがとう!
シャルマ:みんな、次の問題の前に闘気を全部抗魔力につぎ込んでおくのよ!
一同:『了解!』
GM:では問題! デデン!――『アイディアのたくさん詰まった"パン"はなぁに?』
ロボ:はぁ?
貴族:頭脳パン!
GM:ブー!
武器商の娘:アン(案)パン!
GM:正解! リリンは消える――『愚かなる者へ死を』――全員に魔法30点。間違ったリューガは2倍の60点。
弟:間違ったら2倍ダメージなの!?
貴族:ふむ、シードを食そうか(笑)
シャルマ:『レイ・シールド』をローラに! (コロコロ)……成功!
武器商の娘:あ、もうここにはいないですが、『ウォーターカーテン』の効果時間は4Rなので、もうちょい続くはずです。
GM:ああ、それならあと2問は続くね。問題の制限時間は1分だしな。
兄:シェインを『カヴァーリング』しますよ!
ロボ:隊長、いい加減、どっちかが正解しないと……。
シャルマ:そうね……ローラ! シェイン! 気合入れないなさい!!(笑)
GM:では問題! デデン!――『砂浜で逆立ちしている"野菜"はなぁに?』
ロボ:砂浜で逆立ち……?
弟:………………。
ローラ:………………。
貴族:茄子!
GM:正解!
貴族:没落貴族ではないのでな、アディオス!(笑)
シャルマ:アディオスじゃねー! あんたが行ってどうする! わかっても答えんなよ!(笑)
GM:『愚かなる者へ死を』――全員に魔法40点。
シャルマ:『レイ・シールド』をローラに!
兄:『カバーリング』! どんどんお仕置きダメージが上がっていっているぞ!?
犬:ベストエンドのために死ぬ気でがんばるんだワン!
ローラ:いの一番に逃げておいて……犬、覚えてなさい!
シャルマ:ああ、いつになくローラが本気モードに(笑)
GM:では次の問題! デデン!――『びっくりした人には悪魔に見える"動物"はなぁに?』
一同:………………。
ロボ:わっかんねぇ……。
武器商の娘:少しずつ難易度が上がっている気がします(笑)
クレイ:あ! 熊だ!
GM:正解! クレイが消えて残っている人に魔法50点ダメージ!
ローラ:無理ー! HPが低いから、シャルが防御魔法をかけてくれても完全死は変らない!
シャルマ:なにおう! なら自分に『レイ・シールド』だ!
兄:ごめんよシェイン! お兄ちゃんはもう役立たずだよ(笑)
弟:じゃあ死んだ。
シャルマ:なぁにぃ! ならシェインに『レイ・シールド』! あんたはローラと違って氷のフォートレスでプラーナ使い果たしてないんだから、なんとか持ち堪えなさい!(笑)
ロボ:おお、完全に真のエンディング狙いだ(一同爆笑)
ローラ:ああ、初めてシードを食べます。
犬:ついにご主人まで…。
ロボ:ふっふっふっ、エイサー王国最新鋭機器である私は、3連続でシードを食べてます(笑)
GM:さぁ問題です! デデン!――『人間の体の中に住んでいる大事な"動物"はなぁに?』
ロボ:いや……わっかんねぇなぁ……。
シャルマ:エンディングのために私は答えないわ!(笑)
兄:弟よ! 全ては君にかかっているんだ!(笑)
貴族:答えは"蝶"だ!
シャルマ:コラァ! 外部の人間が答えだすな! しかも蝶は虫で動物でないでしょうが!(笑)
ローラ:そうか、像だ! 心臓とか肝臓とか!
GM:正解!
シャルマ:ローラ!! あんたシード食った分際で何答えてんのよ!!
ローラ:え、ええーー!?(笑)
GM:『愚かなるものへ死を』――魔法60点。
シャルマ:シェインに『レイ・シールド』! で自分はシード(笑)
兄:あ、さすがのお兄ちゃんも重症手前だぁ(笑)
弟:せっかくの魔法ですが、HPがマイナス2です。死亡、これはシードを食べてレベルアップしかありませんね(←嬉しそう)
シャルマ:馬鹿者! まだ死亡判定してないでしょうが! プラーナ無くなったっていいから生残りなさい!
弟:ええ〜〜(コロコロ)……ああ、クリティカル(一同爆笑)
兄:おお、生きてるな弟よ(笑)
シャルマ:回復魔法でシェインを回復(笑)
GM:では残り四人! デデン!――『ミルクをあっというまに固まらせるにはどうすればいい?』
ロボ:………………煮る?
GM:それは時間が掛かります。不正解!
弟:わかった! クルミ! 逆さに読むんだ!
GM:正解! シェインは消える。シャルマと兄に70点、ロボに140点(笑)
シャルマ:もう安心だ! エンディングは確保した(笑)
その後、三人とも問題に不正解になる度にシードを食べ復活し、なんとか森のフォートレスを抜けたのだった。   ちなみにビリは、自分からシードを食べると宣言したカゼイン兄だった。
クレイ:ところで隊長、やっぱり帰らないのですね?
シャルマ:もちろん! このまま行くわよ!
弟:帰りましょう〜よ〜〜!
シャルマ:ええ〜い五月蝿い! エンディングのために自分のレベルぐらい我慢しなさい!
武器商の娘:ありもしないエンディングに燃えてますね(笑)
貴族:それが男の浪漫という奴だ(笑)
GM:なんか、別にエルフレアに帰ってもレベルアップしなくても良い気がしてきたよ。カゼインなんて総合レベルがもう二桁だし(笑)
弟:違うー! 僕はさっきから帰りたくてしょうがないんだ! 僕もレベルアップしたいー! 隊長やお兄ちゃんばっかずるいー!!(笑)
シャルマ:却下! 却下! 却下! さぁ次に行くわよ!!

シーン12 炎のフォートレス

GM:(ここでマスターは戦闘管理シートを4枚つなげたような細長いフォートレスを出す)――さぁ、この一番端っこの一列に、キャラを置いてくれ。
クレイ:この途中、途中に置いてあるダイスはなんです?
GM:まぁそれは岩だ。燃える岩だと思ってくれ。
ローラ:"炎"のフォートレスかしら?
GM:ではルールを説明します。

1、フォートレスの出口は、PC達と逆側の端っこにある。そこまでいければ脱出。
2、タイル上に置いてあるダイスは炎の岩、当たるとダメージ。
3、岩はスタートと同時に移動しだす。岩は壁やPCに当たるとダメージを与えてから跳ね返る。
4、時間が経つにつれて、PCのいる端っこから壁が迫ってくる。

シャルマ:つまり、転がってくる岩や反射して追いかけてく岩を避けながら、出口を目出せばいいのね?
GM:その通り。ではイニシアをどうぞ。
と、まぁこのフォートレスは難しくなかったので、会話もダイジェストでお送りします(笑)
「弟を背負って走る! 今のお兄ちゃんは筋力が22だ!」(笑)
「お兄ちゃん! 僕、ずっとカバーリングの内側に引っ付いているよ」(笑)
「はい、貴族に岩があたります。100点物理ダメージ(炎)」
「ふむ、まだ(死ぬかどうか)解らんな」
「普通死ぬだろ! さすが貴族の余裕」
「(コロコロ)……うむ駄目だった、シードを食そう」(笑)
「お兄ちゃん! 僕達の後ろから岩が来るよ!」
「大丈夫だ。お兄ちゃんがカヴァーリングするから……それにお兄ちゃん、物理100点なんて痛くない」(笑)
「お兄ちゃん、僕からはお兄ちゃんがとても遠くに見えるよ」(笑)
「見えた! あれが出口だ! 私は全力移動でこのターン中に脱出(コロコロ)……ファンぶったーーー!!!」
「シャル! あなたは神官戦士! 神官戦士!」(笑)
「ああ、そうだ! 最後の『神聖加護』を使用! 脱出一番乗り〜〜♪」
「隊長、良かったねぇ、神官戦士で」(笑)
「まったくだ! 今はじめて自分のクラスに感謝したよ」(笑)

武器商の娘:なんというか、今回のフォートレスは私ばっかり不幸でした。
GM:確かに、みんな脱出した時点で、君はまだ半分踏破がやっとだったからな(笑)
貴族:リリンは足腰が弱いからいけないのだぞ、もっと常日頃から鍛えるんだな。
武器商の娘:友達なら、見捨てずに助けなさいよ! さっさと逃げちゃって! 何か言う事ある!?
貴族:ふん……忘れてないかリリン、俺のライフパスは『逃げ足なら誰にも負けない』なのだよ!!(一同爆笑)
ローラ:まぁまぁ、みんな無事にクリアーしたんだから、いいじゃないのよ(武器商の娘:よくな〜い! 私ここだけでシード4つは食べたよ!(笑))
シャルマ:さぁ"空""海""氷""森""炎"とクリアーしたわよ! 残るは"闇"と"幻"のみ! ベストエンディングは近いわ!
兄:弟よ! お前は私達全員の希望だ! 勇者だ! 絶対に守ってみせるから安心するんだぞ(笑)
弟:お兄ちゃん! 僕は希望でも勇者でもなくていいから、レベルが欲しいよ! 隊長! いい加減、そろそろ帰りましょうよ! HPとかは全快してもプラーナは戻らないから、隊長達もプラーナ不足でしょう?
シャルマ:はっ!(←鼻で笑った) ベストエンディングのためなら、プラーナごときいくらでもくれてやる! もし、シェインが死んだら、私がPLを殺す!(一同爆笑)
弟:え、ええええ!? 殺されるんですか!(笑)
シャルマ:ああ殺す! 死ぬ気で生きろ!(一同爆笑)

シーン13 同士討ちの闇

GM:その部屋に入った途端、あたり一面が暗闇で、1スクエア先も見えない。自分のいるスクエアだけしか見通せない。
クレイ:明度がめちゃくちゃ低い!?
GM:さぁそれぞれD66を振ってくれ! 真っ暗闇の中、バラバラの場所に出現するからね(笑)
各々が出現場所を振り……。
ローラ:マスター! 今の私はストライダーです。さっき二つシードを食べたので総合レベルも問題無いです。特殊能力『闇走破』で私は暗視が可能です! 辺りに何が見えます?
GM:えっと北に向かうと弟がいるのが見えるね。
ローラ:ベストエンディング条件に向かいます。北へ3歩で合流! ――「あなたを守りにきたわ!」
弟:え〜〜別にいいのに…レベルアップするからさ(笑)
兄:次は私です。弟よ! お兄ちゃんの最愛の弟シェインはいずこに!?(笑)
GM:弟はいないね。君のスクエアには犬がいます。
犬:おお! 兄がいるならここは安全なスクエアだワン(笑)
兄:犬よ! 君と遊んでいる暇はないのだよ! 闇雲に探し回ろう全力移動で(コロコロ)……ファンブル(笑)
犬:私と遊んでくれるのかワン?(笑)
兄:ちーがーうー(笑)
GM:次はクレイだ。君のスクエアには誰も居ないよ。
クレイ:東に移動! 2歩普通に。
GM:おお、それは弟発見! ローラとも合流。
クレイ:よし! とりあえずローラと二人で守っていましょう(笑)
弟:なんか僕、深窓のお姫様状態?(笑)
シャルマ:ロォゥ〜ラッ!(巻舌×2) クレイ! 任せたわよ!(笑)
GM:次はロボだよ。
ロボ:とりあえず叫んでみる……反応がすぐにありそうな奴に――「貴族ーーー!」(笑)
貴族:ん? 俺は聞こえるのか?
GM:んっと…うん、聞こえる。近くにいるからね。
貴族:では反応してやろう――「おう、俺が貴族だ」(一同爆笑)
シャルマ:会話になってないでしょう!(笑)
武器商の娘:リューガ…馬鹿丸出しだからやめようよ…(笑)
ロボ:やっぱ声が聞こえた(笑) 聞こえた方に移動して……はい、合流!(笑)
GM:次はリリンだね。君も一人ぼっちだ。
武器商の娘:実はライフパスが『スリルシーカー』なので全力疾走!(笑) (コロコロ)……4スクエア東に進みます!
GM:3スクエア目で壁に突き当たる。で、やっぱ誰もいない(笑)
武器商の娘:さ、寂しいなぁ(笑)
シャルマ:次は私よ! 私は東へ一歩移動……おかしい、誰もいない……とりあえず全員に聞こえるように声を張り上げて――「みんな! 弟と合流をまずは目指すわよ!」
クレイ:ところで、ここって敵とかいるの?
GM:暗くてよく解らないけど……あ、忘れてたけど犬は眠気が襲ってきてるから(笑)
犬:眠く?……ああ! 危険、危険! この部屋には敵がいるワン! 犬の血が騒ぐワン!
ローラ:あ〜、危険がせまると寝る犬だったわね(笑)
GM:では、ここでNPCが動きます。ちなみにNPCと言ってもアーリマンではありません。貴族とロボのいるスクエアに兄(カゼイン)が入ってくる。
兄:偽者登場だー!(笑)
ロボ:あなたも無事だったのですね!――と残念な顔をする(笑)
貴族:褒めてつかわす!(笑)
GM:「いや〜〜なんとかね〜〜」(笑)
兄:私の偽者ちょっと変だよ(笑) でもあの二人じゃぜったいに気がつかないよ!(笑)
その後、武器商の娘リリンが今度は逆とばかしに西に向かって疾走、今度は西の壁に到着、そのスクエアで膝を抱え暗闇に震えているアーリマンと合流。他のPCはこのターン中はその場を動かず、次のターンとなる。
GM:さぁ次のターンです!
兄:さぁお兄ちゃんが一番最初に行動だけど……犬が寝てるなら近くに敵がいるのかな? なら撃っちゃえ〜! 『アーティラリー・フォーム』で遠距離射撃! 気配とかで一番近い人を撃つよ〜!
GM:そうだね、じゃあ気配を読んで撃った! 命中とダメージを振ってみて?
クレイ:あの…これって普通に味方にあたる場合ってあるんじゃ?
兄:そういえばそうだね……ま、いっか(笑) 命中32にダメージが39!
シャルマ:"ま、いっか"じゃない! 弟に当たったらどうするのよ!
兄:そんな馬鹿な真似はしません! なんせお兄ちゃんとシェインは深くつながっていますから(笑)
弟:血がね(笑)
GM:えっと…同じスクエアの犬を抜かして、一番近くにいるPCは……(笑)
兄:どうしました? まさか味方でしたか?(笑)
GM:その時ローラは見た。カゼインが"隊長"に向かって攻撃をしかけたのを!!
シャルマ:私かよ!(一同大爆笑)
兄:邪悪な敵の気配を読み――"キンッ!"――そこだーー!!!(一同爆笑)
シャルマ:誰が邪悪かい!(爆笑)(コロコロ)……ぐはぁ! 敵は何所!?
ローラ:私は犬と一緒にいる兄と、ロボや貴族と一緒にいる兄の、二人がいる事が見えて良いですか?
GM:うん、その距離ならギリギリ見えるね(笑)
ローラ:では攻撃した方を偽者と判断! 「今攻撃した兄! 奴は偽者だー!!」(笑)
兄:なんだってー!(一同爆笑)
犬:そうか! どうりで眠くなったわけだワン!(笑)
ローラ:犬! 次の行動順はあなたよ! さぁその男は敵よ! 殺しなさい! 噛み付きなさい!(息を吸い込んで)――食いちぎれ! 食いちぎれ! 食いちぎれ!!(←なんか嬉しそう)
クレイ:たぶんレベル差がありすぎるから無理なんじゃないかなぁ(笑)
犬:無理そうでもご主人の命令とあらば……! それに本物なら私の攻撃など無意味のはず! (コロコロ)……命中14!
兄:それは余裕ッスよ〜軽〜く避けちゃうよ〜(コロコロ)……ファンブル(一同爆笑)
ローラ:食いちぎれ! 食いちぎれ!! 食いちぎれ!!!(←やっぱ嬉しそう)
犬:(コロコロ)……21噛み!
兄:それはファンブルしたって効かない(笑)
犬:アグアグアグ……腕にぶら下がる(笑)
シャルマ:おのれ兄! ぶっ殺す! 全力で北に(コロコロ)……ファンブル(一同爆笑)
ローラ:こけてるこけてる(笑)
GM:次は?
武器商の娘:私です。アーリマンと一緒に膝を抱えて――「私達って影薄いよね」(一同爆笑)
GM:「うん、そだね」(笑)
クレイ:ああ、本当なら私もそこにいるかも(笑)
ロボ:さて、次は私です。さっきの攻撃音に隊長の叫び声…まさか兄の偽者がいる?(笑)
貴族:どうやらそのようだな。ここは迂闊に動けんな。ま、こっちには本物がいるんだ、離れなければ問題はあるまい!
GM:「あ〜〜そーだね〜〜」と兄(笑)
兄:私の偽者、超やる気ねーっすよ(笑)
GM:さて、貴族達が動かないから次は、そんな兄だぞ。
兄:違う! お兄ちゃんは近くに敵がいると思ってやったんだ! 信じてくれ隊長!――と一応弁解(笑)
弟:一応じゃあ心は伝わらないよお兄ちゃん(笑)
兄:いいんです! お兄ちゃんの心は最愛の弟にさえ伝われば(笑)
シャルマ:伝える気ねーのか!
ローラ:そうだ! 犬! あなた犬なんだし匂いとかで本物との区別つかないの?
兄&犬:『おお!?』
GM:いいよ、知覚ジャッジで20以上なら区別つけれる。
犬:クンクンクン……(コロコロ)……29嗅ぎで成功! 本物の匂いがするですワン!
兄:よし、このタイミングで疑いを晴らさねば――もし私の偽者がいるというのなら、もう私の姿をした者の言葉は何も信じるな!
ロボ:何か聞こえてきた?
GM:うん、聞こえてきた。意外と近いのかもね。
貴族:明らかに偽者がいいそうな台詞だな(笑)
ロボ:じゃあ、凄くいぶかしげな顔で兄に――信じるから(笑)
貴族:まー待て。せっかくだ、ここはこいつが本物かどうか試してみようじゃないか。
ロボ:試す?
貴族:そう、もしここで俺達の攻撃を喰らうようなら、それは偽者だ!
ロボ:確かに……彼とは異様なほどのレベル差が見られました(笑)
クレイ:貴族、うまいこと言ったな(笑)
貴族:民よ知れ! これが『大義名分』という奴だ!(一同大爆笑)
兄:やりたいだけですかー!(笑)
シャルマ:余計な一言つけくわえんなよ!(笑)
貴族:知った事か! 踊れ踊れ! オラオラオラオラオラ!!
GM:さて、貴族が兄に拳を放つわけですが、その瞬間! 兄が隊長に代わる(と、マップ上の偽兄の駒とシャルマの駒を入れ替える)
シャルマ:なに? 殴られるのは私なの? 瞬間移動? ってか入れ替え能力!?
GM:そのとーり! しかも暗闇! 偽者の行方はわかるまい(笑)
シャルマ:私的にはいきなり貴族とロボが現れた感じかな?
貴族:どーらや尻尾をだしたようだな! 貴様が偽者か!!(笑)
シャルマ:な、なにーーー!?
ロボ:私達の目の前で姿を変えるとは! そんなことで誤魔化される程、私達の目は節穴ではありませんよ!(笑)
シャルマ:明らかな節穴だろ! めちゃくちゃ騙されてるって!!(一同爆笑)
兄:何はともあれチャ〜〜ンス♪ 大声で言うぞ――私は本物だったのです!!(一同爆笑)
シャルマ:コラ! いきなり何言ってるか!
兄:私は本物だ! そうだろ犬!(笑)
犬:そうだワン! さっき隊長を攻撃した方からは、本物の匂いがするワン!
ロボ:どうやら、真実は一つのようだな。
シャルマ:真実も何も……って、おい! 私を撃った方が本物ってどういう事だ! なんで私を撃つのよ!!(一同爆笑)
兄:だって近くにいたんだもーん(笑)
シャルマ:いたんだもーんじゃねー! ぶち切れるぞ!!
貴族:ふっふっふっ…それは俺が説明してやろう! つまり、最初から本物の兄は、敵が隊長だって事を見抜いていたのだ!!(一同爆笑)
ロボ:ああ、なるほど(笑)
兄:そうそう! 見ついてたんだよ実は(笑)
シャルマ:"そうそう"でも"なるほど"でも無い! ちゃんと考えろ! いろいろ矛盾してるでしょーが!? もっと真面目にやれ!!!
貴族:真面目か……いいだろう。本物の力を見せてやる。いくぞロボ! 全力で攻撃だ!(笑)
シャルマ:ちょ、ちょっとあんた達! 私は本物だって!?(焦)
ローラ:シャル、その台詞は三流偽者の台詞よ(笑)
ロボ:偽者がその台詞を言う確率99.99%(笑)
貴族:愚民は黙って弾圧されているがいい!!
そして、隊長は死亡した――。
シャルマ:シード食べるさ…食べますとも……あの二人、あとで絶対に殺す!
貴族:なに? あれを喰らってまだ起き上がるだと!?
ロボ:シードの摂取を確認しました。
貴族:おのれ! よもやシードまで真似するとは手の込んだ偽者め!
シャルマ:いいかげんにしろ! 私は本物だ!!
と、そんな事をやっている間に……
弟:ぎゃー!? なにするんですか隊長! ベストエンドはどうしたんですか? 僕を殺したらそれも無理ですよ!?(笑)
隊長に化けた偽者が、弟に迫っていたのでした(笑)
  しかし――。
兄:よくも愛しい弟を! お兄ちゃん許さないぞ〜!
ローラ:シャルが2人……弟を攻撃したって事は、こっちが偽者よ!!
クレイ:弓を撃ちます!
犬:魔法詠唱! メイジなのに攻撃魔法が一つしか無い(笑)
貴族:………………。
ロボ:………………。
貴族:……よし、敵を倒しに行くか?
ロボ:……ソウデスネ(笑)
シャルマ:(ゆらりと立つPL)貴族…ロボ…。
貴族&ロボ:「さぁベストエンドのために!」「タメにデス」(一同爆笑)
シャルマ:ぶっ殺す!!!
その後、凄惨な華を添えつつ、闇のフォートレスをクリアーしたのだった。ちなみに弟シェインはぎりぎりシードを食べる危機は乗り切った。

シーン14 最後の難関

シャルマ:さぁ次のフォートレスで最後よ!
クレイ:残っているのは幻…あの属性はトリッキーですからね。しかもラストというからにはかなり危険な香りがします。
弟:いざ行かん幻の大地へ!(笑)
兄:弟よ! もうLVアップはいいんだな(笑)
弟:もう諦めたよ。僕もベストエンドを信じる!(笑)
貴族:よく言った! 成長したな少年!(笑)
GM:では最後の部屋に到着します。
その部屋は不思議と薄紫掛かった部屋だった。正面には大きく荘厳な扉があったが、その扉には鍵が掛かっており、それを開く事はできない。その扉の横には長さ6スクエアの橋が掛かっており、その先には扉の鍵らしきものが置いてあった。
シャルマ:あ、あやしい……。
ローラ:(コロコロ)……でも、知覚ジャッジじゃ何もないみたい。あの橋にはトラップは無いみたいです。
犬:敵の気配も感じないワン! 眠くならないし(笑)
シャルマ:う〜〜ん。
貴族:考えていても仕方あるまい! ここは行動するのみ! 俺は鍵を取りに行くぞ。
武器商の娘:リューガだけじゃ心配なので私も。
兄:いや、武器商の娘はここで待ってて欲しい。私ならLVが高いから何かあっても何とかなる(笑)
武器商の娘:では待ってます(笑)
弟:お兄ちゃん気をつけて!
兄:じゃあ行こうか貴族君♪
貴族:うむ!
GM:では君達二人が最初の一歩を踏み出した途端!――さぁ、それぞれ1D6を振ってくれ!
兄:(コロコロ)……4。
貴族:……2だな。
GM:それでこっちは(コロコロ)……3か。ふむ、何も起きなかったね。では2スクエア目に進んで良いよ。
兄:また1D?
GM:そうだよ(コロコロ)……こっちは6!
貴族:ぬ!? 俺も6だ。
兄:ありゃ? お兄ちゃんも6(笑)
クレイ:何かが起こりそうですね(笑)
シャルマ:二人とも気をつけなさーい!
GM:それぞれ2Dを振ってみて?
兄:(コロコロ)……5。
貴族:俺は11だ!
GM:では……兄のカゼインは50点! 貴族のリューガは110点の実ダメージが入ります。
兄:実ダメージ!? 何もできません……でもHPは高いから、重症状態で止まった(笑)
貴族:俺は倒れざまに振り返り――リリン、俺はお前に…まだ伝えていない事が……(一同爆笑)
武器商の娘:何をどさくさにまぎれて言ってるかなぁ(笑)
GM:兄も重症で動けないよね? では2人とも皆のいるスクエアへ瞬間移動する。
シャルマ:兄を回復〜!
武器商の娘:リューガに仕方ないのでシードを食べさせます。
GM:では二人とも復活!
兄:ありがとう隊長。でも、このフォートレスの仕組みは何とかわかりましたよ。言葉で表すなら不条理系?
GM:と、いう訳で、1スクエア移動ごとに、こっちの振るダイスとそっちの振る目が一緒だった場合、ダメージが通る。その時のダメージ量はPLの振った2D×10点実ダメージ。
クレイ:で、ダメージを食らうと"ふりだし"に戻されるのですよね?
GM:その透通り、鍵を手に入れた後の帰り道もルールは適応さてるから気をつけてね。もちろん、帰り道でくらったら、鍵も元通りだ。
シャルマ:こうなったらシードの尽きぬ限り挑戦あるのみ!
その後、シェイン(弟)を除くPC達が挑戦に挑戦を重ね、ついに鍵を取ってくることに成功するのだった。
犬:さすがご主人! やっと成功ですワン!(笑)
シャルマ:さぁ鍵を使って最後の扉を開くのよ! ロォオ〜ラァッ!!(巻々!)
ローラ:ガチャ! ギギィ〜〜!
GM:では最後の扉を開きました。
クレイ:じゃあフォートレスを全部クリアーしましたし、一度エルフレアに報告がてら戻りますか?
ロボ:えっ? このままラース=フェリアに攻め込むんじゃないの?
シャルマ:そうよ! だいたい"戻る"って何語?(一同爆笑)
犬:結局魔法使いなのに一つしか攻撃魔法が使えないワン!(笑)
弟:犬はまだいいよ! 僕なんかレベルも0のままなんだからさ!(笑)
貴族:やはり真のエンディングを目指さねばな(笑)
武器商の娘:私も回復魔法が一つしかないままですが、さすがに腹を括りました、女は根性です!!
ローラ:こうなったら、行けるところまで行きますか!
兄:まったくまったく! 行こうかラース=フェリア!
シャルマ:みんな良く聞け! 我々第一師団はこのままラースを目指す! そして我が団の勇者シェインを守り通すのだ!! 行くぞSランク!!!
一同:『おう!!!!!』(←異様な程大声でかつ全員ハモッた(笑))
びっくりするほど、心が一つになったPL達、GMの予期せぬ行動指針のまま彼女達はラースを目指すのだった。

シーン15 合流・異世界の戦士達

GM:では君達が全てのフォートレスをクリアーして現れる場所は、全てが真っ白な世界です。
クレイ:あ! もしかして天界とか神界なの?
貴族:なんだそれは? 是非とも説明させてやろう(笑)
クレイ:簡単に説明して神様の住む世界のことです。
GM:もっとも、そのような詳しい設定の事はPCも知らないはずです。とはいえ、クレイの指摘は正しいね。ここは天界と神界の中間地点と行った所だ。と、ここで――「隊長! 後ろを見て下さい!」NPCのアーリマンが言う。
シャルマ:「どうしたって言うのよ?」
GM:見れば黒い翼の人造天使達が君達に向かって飛んでくる、。その数は約2万!!
ローラ:なんか凄い数……。
犬:そう言えば、出発の時にミカエル宰相が、援軍がどーのとか言ってた覚えがあるワン!
ローラ:じゃあ仲間なのかな?
GM:その通り! 君達が7つの壁を壊してくれたからね。実はフォートレスからエルフレアに帰ってなかったから解らなかったけど、すでに数ヶ月の月日が流れている。つまり、それだけ人造天使も制作され続けていたって事だ!
シャルマ:いつも間にやら浦島太郎状態だったのね(笑)
GM:と、言うわけで2万の仲間が合流。仲間達の話によれば、エルフレアで作られた人造天使はこの2万で全ての数らしい。ミカエル宰相は全兵力を投入したらしいね。
クレイ:さすがミカエル様、ここが山場だとわかってらっしゃる!
貴族:「しかし2万か……ふん、ザコが何人集まろうと雑魚は雑魚。……だが、良い盾だ(笑)」
ロボ:「盾にするんだ(笑)」
武器商の娘:「また貴族らしからぬ発言を……」
シャルマ:「とりあえず戦力も充実! このまま攻め込むわよ!」
ローラ:「でも、白い世界が続くばかりね」
犬:「ここがラース=フェリアだワン?」
GM:さて、そんな風に話しながら進んでいると、先にチカチカ光る光が見えてくる。さらにやがて、音も聞こえて来るね。それは戦いの音だ。光は魔法か何かだろう。君達の目の前で凄い戦闘が繰り広げられている。
シャルマ:「一同止まれ! まずは戦況を見極めます!」
GM:良く見れば戦いは少数対大多数だね。
シャルマ:大多数?
GM:大多数の方は大体3種類に分けられる。一つはクリーチャーで構成された無秩序な軍団、そのクリーチャー総数は20万!
クレイ:クリーチャーって敵じゃないですか!
ロボ:しかも味方の10倍の数……くっくっくっ…面白い(笑)
GM:そして2つめの種類だが、それは派手な格好や目立つ鎧に見を包んだ女性達、その女性の周りにはたくさんの下僕達がいる。
兄:下僕♪ 下僕ッ♪ ……ゲボクってなんですか?(笑)
クレイ:第三世界エル=ネイシアのプリンセス達ですね。女王様とそれに使える下僕達! まぁPC達は知らない事ですけど(笑)
シャルマ:じゃあ最後(3つ目)の軍勢は?
GM:それは人だったりクリーチャーだったり、ごっちゃだね。ただ、確実に解るのは見た事の無い種族だって事だ。
弟:もしかして第八世界のエミュですか?
GM:うん、エミュレイターだ。そして、そんな奴等を互角にやりあっているのは、なんとたったの七人だ!
シャルマ:そんな数人で……となると、そいつらの正体も推測できるというもの(笑)
ローラ:私の仇であるラース=フェリアの守護天使達!!
クレイ:いや、ラースの守護天使だと、氷の天使が"ゴスペル"と"アスペル"って名前の双子の天使だから、正確には8人になっちゃうはず。
ローラ:えー、じゃあ……あれ?
犬:もしかして、それより上位の七人ですワン?(笑)
GM:その7人は君達の気配に気がつくと目の前までやってくる。きっと他の有象無象との違いを感じ取ったのだろう。
ローラ:「シャル……いえ、隊長。もしかしてこの7人って……」
シャルマ:「私も嫌な予感がしてきたわ……」
GM:君達の目の前で、槍を構えた青年が言う――「まさかあの結界を、その少人数で越えて来るとは……どうやら、かなりの実力者のようだ……だが! これ以上先は進ませぬ! この"空の守護者"の名に賭けて!!!」
一同:『やっぱりーーー!!(絶叫)』
弟:ど、ど、どうしようお兄ちゃん! あいつすっごく強よそうだよ!!(笑)
兄:ここはお兄ちゃんに任せておけ! ……ごほん!――「え〜…お前達がクリーチャーだな!!」(一同爆笑)
弟:な…言っちゃたよお兄ちゃん……。
武器商の娘:偉い人に偉い事を宣言しちゃいましたね(笑)
GM:「君達に言われたくはないな」
ローラ:「隊長! そう言えばミカエル宰相が"ガーディアンが邪魔しに来る"とか何とか言ってた覚えが!(笑)」
シャルマ:「そう言えばそうね……悪いけど、あんた達が何者かは知らないけど、邪魔をするなら私達も引くわけにはいかない」
GM:「そうか……ならば仕方が無い。力ずくで帰ってもらおう」
シャルマ:「みんな! きっとこれが最後の試練……わかっているわね!」
貴族:無論だ!
ロボ:心得ています!
兄:全ては――
一同:『ベストエンドのためにーー!!(笑)』

シーン16 激闘! 七人の守護者!

GM:ではイニシアなんですが、その前に誰が代表で10面体を4回振って下さい。
ロボ:誰も振らないなら私が振ってしまおう(コロコロコロ……)――4、6、6、3!
GM:ではクリーチャー軍にプリンセス軍、エミュレイター軍と人造天使軍の四軍団の攻撃によって、このターン中、炎と海と氷の守護者は動けません!
シャルマ:やった! 防御役の海が動けなくなった!
クレイ:でも10面体なら8、9、0の場合はどうなるんですか?
GM:その場合は仲間割れしています。基本的にあまり仲良くないので(笑)
ロボ:あ、6を2回振ったけど、それって意味あるの?
GM:あるよ。このNPC軍団の攻撃ポイントが累計で4つ溜まるとその守護者は落ちるからね!
ローラ:それは助かる(笑)
貴族:そんな助けはいらん! 全て俺が倒してくれる!!(笑)
そしてイニシアを振る全員――
シャルマ:よし! 一番は私よ!
弟:隊長が先陣を切って行くなんて、カッコイイ!!(笑)
シャルマ:私は守護者に向かって突っ込むけど、その途中でスピードアップ! シードを使って敏捷を二倍! 一気に目の前まで移動!!
ローラ:次は私です! 通常移動ですでに攻撃できるだけ歩けますから、そのまま攻撃! (コロコロ)……命中クリティカル! 空の人!
GM:(コロコロ)……それは回避したね。
ローラ:では命中でクリティカルしたので特殊能力『飛燕脚』でさらに通常移動が可能なので、元居た場所まで戻ります。これぞまさにヒット&アウェイ(笑)
クレイ:ど、どういう移動力を(笑)
ローラ:これがしたいが為にストライダーになったから(笑)
ロボ:次は私! 射撃で(コロコロ)……30命中! 撃った! 炎の人を撃った!
GM:炎の人は受けきったね。そのダメージじゃあ通らないよ。
ロボ:か、硬い……。
兄:ここは使うしかないでしょう? お兄ちゃんはシードを2ついっぺんに食べます! 使用場所はクラスレベル!(笑)
弟:クラスレベルなのお兄ちゃん!?
兄:魔獣使いはそれが一番効率いいんだ(笑) 2ついっぺんだから4倍になる。現在が12レベルだから、クラスレベルだけ48になった(笑)
犬:実際に強くなっているのは使い魔のノミの方だワン(笑)
兄:そのノミに『ライディング』で乗って移動! まるで滑るように守護者に接敵(笑)
GM:ではこっちの闇の守護者だね? ではそのまま魔法発動! 対象は貴族と武器商の娘!(コロコロ)……命中は109!
弟:カウント無し!?
武器商の娘:無理です!
貴族:散った(笑)
シャルマ:この基本100? しかも普通の攻撃じゃなくて魔法なのに!?
ローラ:もしかして全員そんなレベル?
クレイ:他の4軍団がいるとは言え、それ以外の攻撃を死にながら(シードで生き返りながら)時間稼ぎすれば……。
ロボ:それは時間が掛かり過ぎます! なにより――
シャルマ:そうよ! そんなチンタラやってたら、いつ複数攻撃や範囲魔法で弟が死ぬかわかったもんじゃないわ!(一同爆笑)
貴族:シードを食べて復活します――それに、やられる前にやってやる! 俺はシードをまとめて食してやる!
シャルマ:いや、ここは作戦と立てよう! だから貴族もちょっと待ちなさい!
………………作戦会議中・作戦会議中・作戦会議中………………
シャルマ:私は5つまとめて飲む! 全て器用につぎ込む! これで命中と攻撃力が両方UP!
兄:お兄ちゃんはさらにクラスレベルに2つ飲んで192!(笑)
ロボ:私もクラスレベルに入れます。シード4つ。
貴族:俺は知覚と器用に3つずつ注ぎ込んだぞ!
ローラ:では私は作戦どおり、弟君の近くで待機します。
クレイ:私は攻撃力に3つつぎ込んで、クリティカルの絶対命中を狙いながら弓で撃っています(笑)
筋力に"使わない"のは、死亡判定で死ぬためだったりする。PLの"死んでシード食べてレベル上がりたい!"という気持ちが伝わってくるというものだ……。くっ…計算高い!?
犬:ご主人と一緒にカバーリング要員だワン(笑)
武器商の娘:同じくです(笑)
弟:うあ〜〜完全なフォーメーションが完成しつつあるよ(笑)
その後、守護者がPCを殺しては、そのPCがシードで復活し、弟を狙えば確実に身代わりになりと、かなり後ろ向きなコンビネーションを見せ。ついに――
GM:では最初のターンで10面体を4つどうぞ。
ローラ:(コロコロ)……4。
クレイ:(コロコロ)……8。
犬:……4。
武器商の娘:私も4!
GM:海の守護者が落ちました。
一同:『おっしゃーーー!!』
シャルマ:これでさっきから回復されてたのが無くなる!
ロボ:攻撃力半減のカウンター魔法が消えるのもでかいです!(笑)
兄:お兄ちゃん♪ がんばっちゃおっかなぁ〜〜♪(笑)
貴族:俺の拳が唸るぜ!(笑)
その後、連携の崩れた守護者側は、次に森の守護者をカゼインのノミによって落とされカウンター魔法が消える。そしてジリ貧で倒れていく守護者、幻、氷、闇と倒され。
シャルマ:さぁやっと余裕になってきたわ(笑)
貴族:そろそろ俺の出番だな! 「炎の守護者よ! この貴族リューガ=S=ゲイナーが正々堂々と引導を渡してやろう!」
GM:「やってみな!」
貴族:おう、やってやるさ! シードをまた食べる(一同爆笑)
シャルマ:どこが正々堂々なのよ! ドーピングじゃない!(笑)
貴族:貴族のたしなみって事で(笑)
武器商の娘:幼馴染として情け無い……。
貴族:クロスカウンター気味に『肉を切らせて』を発動! (コロコロ)……。
GM:(コロコロ)……う、そのダメージだとさすがに倒れる。だが! こっちのダメージだって十分過ぎるだろう(笑)
貴族:やるな炎のガーディアン、俺もさすがに死んじゃうので……シードをパクリ(一同爆笑)
兄:さすが貴族です! 私には絶対に出来ない正々堂々です!(笑)
貴族:俺の役目は終わった。次は隊長、あんたが決める番だ(笑)
ロボ:ああ、本当に次の順番は隊長だ(笑)
シャルマ:ここで決めねば隊長の名が廃る! シードをもう1個食べる! 攻撃力2倍で(コロコロ)……命中342!
GM:それはどう足掻いても無理(笑)
シャルマ:そしてダメージが(コロコロ)……702!!!(笑) 「どうやら帰るのは、あなた達の方だったみたいね」
GM:「そ、そんな……」――それは砕け散る(笑) さすがにHPが2000近くあっても、毎ターン300とか喰らってたら落ちるわな(笑)
シャルマ:やった……勝利!!!(笑)
ロボ:弟も無事残っています!
弟:戦闘中、実は何もしてない弟です(笑)
兄:そんな事は無いぞ! シェインは戦闘中、ずっとお兄ちゃんに愛と希望と勇気を与えつづけてくれた。特に愛をね(笑)

シーン17 プロジェクト・ダークシード

守護者を倒すと、白い世界の下の方に巨大な次元回廊が出現する。その先には第一世界ラース=フェリアが見える。クリーチャー、プリンセス、エミュレイターが我先にと流れ込んで行き、援軍に駆けつけた人造天使軍2万も突入を開始する。しかし、第一師団はミカエル宰相からの伝言により、一時、エルフレアへと帰還したのだった。
GM:出発と同じように、城のバルコニーでミカエル宰相が出迎えてくれます。出発時と違うのは、天空の次元回廊が開きっぱなしって事かな――「任務の完遂、ご苦労様でした。よくやってくれました」
シャルマ:「いえ、それが私達に与えられた使命ですから」
GM:ではその後、結果報告を一通り聞いて――「だいたいはわかったわ。ありがと。……それで、シードの方はどうだった?」
貴族:「いっぱい食べたぞ(笑)」
兄:「もうお腹一杯です(笑)」
ローラ:「まぁ程ほどかなぁ」
弟:「この人達が食べさせてくれないんです! 僕も食べたかったのに!!(笑)」
GM:「おや、あまり摂取しなかった人間もいたようですね。残念です……。それに、シェイン君はせっかく良い才能をもっていると思っていたのですが……」
弟:本当です! 僕の人生設計は0レベルで終了ですよ(笑)
犬:なんかミカエル様は"食べろ"と言っているように聞こえる。
GM:よくお分かりで……では全員信仰心ジャッジ! 20以上でミカエル宰相の後ろから、黒い闇が噴出しているのを!
シャルマ:「ミカエル宰相? いったいどうしたのです?」
犬:「ご主人、少し離れていた方がいいかもしれないワン!」
GM:「あなた達はご存知かしら? かつてラース=フェリアから守護天使達が攻め込んできた時、最初の第一天使セラを再び蘇らせ、ラースの守護天使と戦ってもらい、この世界が救われた事実を」
ローラ:それは……ちょっと聞いた事あるかも
シャルマ:「でも、それとシードとどう関係あるのよ!」
GM:「第一天使セラの復活は失敗に終わった。その時セラの体に埋め込まれたものを、ダークシードと言います。今回の人造天使量産の裏には、ダークシードを砕き、それを核としたダークシードのまがい品で人造天使を作成していました」
クレイ:「その失敗は、確かセラがダークシードの闇の力に負けて堕天使化したとか、しないとか(笑)」
GM:「そのとおり。つまり、今回の作戦はプロジェクト"ダークシード"における第一歩。才能ある人間を集め、その身を闇に染まらす為の作戦だったのです」
シャルマ:闇って……。
GM:「さぁ目覚めなさい! そして私の……古代神の忠実なる部下となるのです!」 ではそれぞれ精神力のジャッジをしてもらいます! 失敗すると闇の人間です(笑)
ローラ:判定の目標値は?
GM:えっと、これはそれぞれなんだ。シードの摂取量がそのまま難易度になる。レベルアップで普通に1個ずつ飲んだ分は1つに付き1点、同タイミングでまとめて飲んだものは、2つならそれだけで難易度4、3つなら難易度9がプラスされる。ちなみに、今回のジャッジにはプラーナの使用を許可しません! 純粋に出目で頑張ってくれ!(笑)
そして、運命のジャッジの結果が
GM:はい、ミカエル様側についた人は?
シャルマ&兄&貴族&ロボ:『はーい!』(笑)

 ちなみに各自の目標値は以下である。
 25
 0
貴族 34
武器商の娘 13
クレイ 15
ロボ 28
シャルマ 40
ローラ 11
 10

GM:ではその4人は心の底から闇より深いダークな意識が侵蝕していく。
シャルマ:「こ、これはいつか見た夢と同じ!? ……くっくっく、気分爽快だ(笑)」
貴族:「力だ! 力が湧いてくるぞ!!」
ロボ:「感情回路エラー、初期化実行、シークレットシークエンスへシフトチェンジします」
兄:お兄ちゃん、自分の欲望のままに生きていきたくなったよ! 今までも十分に欲望のままだった気もするけど(笑)
GM:ついでにNPCのアーリマンも――「う、失われる……私はいったい……」――と闇に取り込まれる(笑)
一同:『今まで何やってたんだよ!』(一同爆笑)
ローラ:しかし、上手く半分半分になったわね(笑)
犬:「ご主人どうする! 隊長達が闇のオーラに飲み込まれたワン!」
ローラ:「もちろん、救わないと」
武器商の娘:「でも、あっちは強い組みですよ?」
クレイ:データ的にも回復を隊長が行い、軽戦士のアーリマンと格闘の貴族、それに射撃戦闘のロボと盾として優秀な兄! 見事なバランスです!(笑)
GM:あ、そうそう、ダークシードに目覚めた5人は、守護者戦でのデータに戻って良いよ。能力値の数値的アップは1シーンという話だったが、闇に目覚めた君達に、そのような枷は無い!
貴族:「力がみなぎる! もう誰にも没落貴族なんて呼ばせない!(笑)」
ロボ:私はもともとこの為に作られたロボットだった気がしてきた(笑)
兄:「弟よ! さぁお兄ちゃんの胸に飛び込んでおいで、ぎゅーっとしぼってあげるから(笑)」
GM:さて、ダークシードに飲まれた4人(+1人)は殺す気満々だが、4人(と1匹)はどうする?
ローラ:ここは逃げる!――「みんな、まだ上空の次元回廊が開いてる! そこから一時逃げるわよ!」
犬:「了解だワンご主人!」――弟君の襟首を噛んで連れて行くワン! 彼は我等の唯一の希望である勇者だし(笑)
弟:じゃあ犬に連れられながら――「兄さん! 必ずいつか、僕が助けてあげるからね!!」
武器商の娘:「リューガごめんね!」――私も逃げる!
クレイ:「ミカエル様、あとであなた様を元に戻します。それまでは……」私も逃げます!
ローラ:「隊長…シャル……必ず、必ず助けるから……」
その後、ラース=フェリアに第五世界エルフレアの人造天使達は攻め入る事となる。
そして、一時的に逃げたローラ達は、隊長達をダークシードの呪縛から解き放つ方法を探しつつ、ラース=フェリアにおいて、ミカエル達と戦う道を選んだ。
ここに、異世界からの侵攻が始まったのだった。
弟:ところで、これで今日のセッションは終了でしょ? ならレベルアップはレベルアップ!
兄:弟よ! いつかお兄ちゃん達が元に戻る日を信じてくれ! それこそ真のベストエンディング!(笑)
シャルマ:そうよ! つまりその時まで、あなたのレベルは上がらない!!(一同爆笑)

真竜伝説
第0.0話「エルフレアのプロローグ」

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