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セブン=フォートレス V3 & パワード
超長編キャンペーンリプレイ


――世界名:ラース=フェリア 地方名:??? 場所名:???――
どこまでも続く重たい雲の下、僅かな灯火に数えきれぬ程の異形の影が映りこむ
コールタールで出来た生物
角の有る獣
硬質的な肌に長き爪
翼あるものや闇の集合体
大きく開けたその場所には、混沌の軍団が溢れ返っていた……
黒き翼を供えた女性が凛とした声を揚げる
「混沌軍悪魔兵団団長、黒天使ダークネスが命じる。これより第八世界へ侵攻を開始する」
無秩序に集められた兵達……悪魔兵団の異形達がその声に反応する
「目標はただ一つ、我等を滅さんとするべき存在……それを討つ!」
ダークネスの声と共に、空の雲が捩れ曲がり、渦巻状のズレが相じる
それは、過去クリーチャーホールと呼ばれしもの
そして、これより次元回廊と呼称を広めるもの
地の底から響き渡るような雄叫びを上げ、幾数もの者どもが回廊へと突き進んでいく
世界の危機は、すでに始まっていた
「恐れる事は何もない……死と混沌こそ全ての母なり――」


真竜伝説


第0.2話「ファージ・アースのプロローグ」


S=FV3が発売され、さらにパワードも発売された数日後から、着々と計画だけは進んでいたロングキャンペーン……ついにそれが、始まろうとしていた。場所は某所、集まったPLは5人、かなりTRPGに初々しい顔が揃っている気がしたが……まずは集まったPL達を紹介しよう。
 

プリプレイ0:これから始まる物語のPL達

PL名:伍長
TRPG暦は大学入ってからなので今だ数回(大学1年生)。セブンフォートレス(以下S=F)及びナイトウィザード(以下NW)は2・3回程経験した事があるだけ。TRPGを知った理由はカードゲームをやっていて情報を入手したから。それまでTRPGはやった事がなかった。

PL名:夢月
かなりの熟練者。ネットTRPGもちょくちょくプレイするつわもの。で、あるが、S=F(N=W)は、まったくの初心者という最近では珍しい奇特な方。キレのあるロールプレイと、キレてるロールプレイはかなり面白い。ルール初心者ロール熟練者と言った所。

PL名:ガルチラ
夢月並に熟練者。こちらはS=F(N=W)を自分でもマスターする程の慣れ具合である。ロールプレイに熱が入りすぎて実際に涙を流した事もある熱いお人。ぜんぜんプレイとは関係無いが、よくキャラクターの装備品を自分から"壊れた"と宣言する。特に鎧――まさかとは思うが……。

PL名:karina
TRPG暦は伍長と同じ大学入ってからである。後に続くebiも同じだが大学一年生である。もっとも、TRPG自体は実の母が知っていたため、小さい頃から知っていたという、なんともTRPGな家庭環境に恵まれた羨ましい人。S=F関係はこの数ヶ月ですでに10回ぐらいはやったらしい。

PL名:ebi
まったくのTRPG初心者である。TRPGについては小説やりプレイで聞き知っている程度。もちろんS=Fも初めてである。karinaに誘われ今回は参戦。誰もその実力を知らない未知の存在である。TRPGの楽しさを解ってもらえればと思うGMであった。
ベテラン2人(うちS=F熟練者は1人)に初心者3人(うち本気の初心者1名)の5人組が今回のメンバーである。GMは内心不安を隠し切れないのだが、そこはそれ、面白いプレイになる事を祈るだけであった。

プリプレイ1:キャラクター作成開始

GM:さて、これより超長編リプレイを始めたいを思います!
ガルチラ:おおーー!!
夢月:はぁ…またガルチラと一緒か、"おにぎ――
ガルチラ:ちょっと待て! 今何を言おうとした何を!(笑)
夢月:ふふ〜〜ん(笑)
karina:マスター、今日始めてTRPGをやる人が居るんですが?
ebi:初心者です。どうすればいいでしょうか?
GM:まぁTRPG自体はリプレイとかを読んで理解してるんだよね? なら今回使用するS=Fの世界観を説明しよう。はいガルチラ君説明お願い。
ガルチラ:え? 俺ですか? ゴホン…え〜〜そもそも――
GM:と、思ったけどいいや(ガルチラ:オイッ!)、今回はS=FV3のルールだけど、最初の舞台は現実世界のN=Wだしね。
ガルチラ:第8世界から始めるんですか?
ebi:第8世界?
GM:まぁこの現実世界の事を世界観的には第8世界と呼称している――ってだけの話さ。今回は第8世界の一般人学生が、勇者に目覚めてファンタジー世界であるラース=フェリアに世界を救いに行くって話になる予定だ。
ガルチラ:でも簡単にこの第8世界の説明もした方がいいんじゃないですか?
GM:そうだね。この第8世界(別名ファージ・アース)と呼ばれる現実世界は現代と世界観はまったく同じ。違うのは、一般人の知らない所でウィザード(闇夜の魔法使い)という特殊な能力を持つ者たちが、エミュレイターと呼ばれる異世界からの侵入者より世界を守っているって事だけだ。
夢月:あいかわらず、ざっくばらんですね(笑)
GM:ま、こんなものだろう(笑) ってなわけで、今回の5人には皆ウィザードをやってもらいます――が! 1人だけ特別なキャラを作ってもらいます!
夢月:特別なキャラ?
GM:そう! それは勇者です! 皆がウィザードなのに対して、勇者はマイナス1レベルから開始されます。さらに勇者役の人は、ウィザードでもないただの一般人スタートです。
ガルチラ:マイナスですか!? そんな表現は初めてですよ!(笑)
夢月:具体的には何がどうマイナスなのですか?
GM:うむ、いい質問だ。勇者の人は基本能力値しか持ってない状態で始まる。つまり、メイン・サブのクラスは無しだ。
ガルチラ:……え? じゃあクラス別特殊能力も無し?
夢月:クラス戦闘修正も無しですか?
GM:無しだ。プラーナとかクラスとか関係無い所は普通に作成していいけどね。さぁ誰が勇者やるかね?
karina:私は魔法使いやりたいからパスー。
伍長:僕も主人公っぽいのは遠慮したいです。まだ慣れてませんし。
ガルチラ:(夢月を見つめる)
夢月:(ガルチラを見つめ返す)
ebi:はい! 私やります!
一同:『おお〜〜!?』
ebi:最初は稚拙かもしれませんが、売ってるリプレイみたいに私も頑張ってカッコイイ台詞言ってみたいです!
GM:その心意気や良し! では勇者は決定だ! あとはそれぞれ好きに作っていいぞ!
ガルチラ:では今回予告を教えて下さいよ。せめてイメージを広げたいんで。
GM:わかった! では今回予告だ――
過去、幾度の危機を乗り越えてきたのだろう
過去、幾度の絶望から立ち直っただろう
しかし、いつ果てぬとも知れぬ世界滅亡の円環は
ついに、全世界消滅の道を選択する だが、あきらめるな人々よ
まだ希望は残されている
だから、信じるのだ全ての命よ
それが最後の伝説とならぬ事を セブン=フォートレス 超ロングキャンペーン
『真竜伝説』〜ファージ・アースのプロローグ〜
運命の勇者が白き剣を引き抜く時、はるかなる運命の伝説が…始まる
GM:では改めてキャラクターを作り出してくれ!

プリプレイ2:キャラクター完成

GM:ではだいたい自分がやりたいクラスも決定したね? 今度は『生まれ表』と『妖しい特徴表』を振ってくれ!
伍長:では僕から――生まれ表が(コロコロ)……『養子』で、特殊な性格表は……『猫に嫌われる』
GM:別の動物でもいいぞ。
伍長:じゃあ犬が嫌いって事にします。
GM:いや違うぞ、犬に嫌われるんだ(笑)
ガルチラ:どんなに離れていても犬にはばれ、目が会えば追いかけられ、目の前を通ろうものなら噛み付かれる――そんな人生。
伍長:人生そのものなんですか?(笑)
GM:まぁそこまで激しくなくてもいいが……まぁそんな人生だ(笑)

GM:夢月だ。
夢月:(コロコロ)……『世界の守護者』と(コロコロ)……『執事』らしいですね
GM:『世界の守護者』って確か……。
ガルチラ:アンゼロットにコネクションを持つやつですよ
GM:やはりか! じゃあ君はアンゼロットにも目をつけられている程の人物だ! さらに『執事』もいるので、家は相当のお金持ち!?
karina:いいなぁ〜
ebi:あの…アンゼロットって人は偉いのですか?
GM:まぁ世界中のウィザード達を仕切ってる女の人だ。
ebi:それは凄そうな人ですね。
夢月:なんか天に二物以上を与えられた天才的な存在です(笑)

ガルチラ:(コロコロ)……『世界の記録者』という生まれで、変な特徴表が(コロコロ)……『女装趣味』ぃい!?
GM:記録者はカッコいいのに(笑)
ガルチラ:男装の麗人はカッコいいけど、女装はどうにもヤバイからな(笑) 危ない危ない…まだ性別決めてなくてよかったぁ(笑)
ebi&karina:『えええぇーーー』
ガルチラ:なんだよ! わかったよ! 女装すればいいんだろ!? 重量0でカツラを装備するさ(笑)

karina:(コロコロ)……『出奔』――私は故郷を捨てたらしいですね。(コロコロ)……変な特徴が(コロコロ)……『病に倒れる』――今でも都合のいい時に発作が起きて病に倒れるようです(笑)
GM:影の有るキャラになったな
karina:後衛の魔法使いをやりたかったので、望むところです!
GM:うむ、だけど病に倒れまくっていると、他のPCから恨まれるので程ほどにね(笑)

GM:最後は勇者だ!
ebi:はい、まずは生まれ表を(コロコロ)……『九死に一生を得る』
GM:昔、大事故等に巻き込まれたけどたった一人生き残ったらしい。何の事故?
ebi:え〜と……どうしましょう?
伍長:誘拐とか?
夢月:大地震かな。
GM:う〜〜ん、いまいちパンチが無いな(笑)
ガルチラ:タイタニックとかはどうでしょう
一同:『ああ〜…』(なぜか納得する全員)
GM:では昔、君は子供の頃――タイタニック号U――とかに乗ったが、やっぱりタイタニックだったので沈没したんだ。それでも君だけは生き残ったのだ(笑)
ebi:それで行きます(笑) (コロコロ)……変な特徴表は『愛の狩人』です。これは?
GM:それは君の望むと望まないを関わらず、君は愛の誘惑光線を撒き散らしている。それは異性だろうと同姓だろうと関係が無い。皆は君に寄ってくる
karina:ナンパ師?
ebi:でも"望む望まないに関わらず"と言う事ですし、自分は自覚が無いって事でもいいですか?
GM:いいよ、それだと普通に村人とかが助けを求める時に……って、よく考えたら、勇者なんだから最初に助けを求めるのは普通か? 有る意味それは勇者の資質!?(笑)
ガルチラ:凄いじゃないですか、何もしなくてもすでに勇者っぽい(笑)
――と、その後細かいデータや特徴を決めていき――
GM:全員完成したね? では自己紹介をお願いします!
伍長:政二貴良、高校一年の男子です。クラスはナイトウィザード/魔物使い。冥/火の16歳です。
GM:魔物使いの魔物は?
伍長(以下政二):狸です。
ガルチラ:狸かよ(笑)
政二:狸です。
GM:それで、戦闘状態でも狸なのか? それとも怪物チックに狸が変身するの?
政二:いえ、ずっと狸です。僕の隣の家の人が狸飼っていまして……羨ましいんで(一同爆笑)
GM:そんな理由かい!?(笑)
政二:キャンプで川に行った時、狸が居たんです。隣の家のおじさんが『子狸だ! タオル持って来いタオル!!』って言って捕まえたんです。
GM:なんだそりゃ?
政二:僕も一緒にキャンプ行っていたので目撃したんですけどね。
ガルチラ:お前もいたのかよ(笑) それで、親狸はどうしたんだ? 
政二:もちろん逃げました。
GM:親は子を見捨てて逃げたんか……ってか、その隣の人は誘拐じゃないか。
ガルチラ:人間で無いので微妙に密漁???(笑)
政二:まぁそんなわけで、狸なのです!
GM:それでその狸の名前は?
政二:え〜…名前は無しで、その隣の家の狸も名前付いてないですし。
ガルチラ:無いのかよ! 誘拐しといて!!
GM:いや、誘拐はあんまり関係ないが……了解!

GM:次は夢月お願い!
夢月:えっと、名前は上条誠。高校二年男子、ナイトウィザード/大いなる者で属性は天/天。学校では風紀委員長をやっています。
政二:二年という事は僕の先輩ですね。
GM:確か生まれや特徴が激しいんだよな?
夢月(以下上条):ウィザードとしては天才的な才能を持っている……という裏設定付きです(笑)
ガルチラ:しかも生まれも良い所の御曹司だしな。
夢月:「だからといって遠慮せずに話し掛けてくれたまえ、私は心が広い…なんせ天に二物を与えられし"天才"だからな」(笑)

GM:さぁ次はガルチラだ。
ガルチラ:私は高薙仁、世界を記録するために作られし、ナイトウィザード/人造人間です。実年齢は13歳ですが外見年齢は25歳です。属性は地/天。
GM:確か女装趣味だったよね?
ガルチラ(以降高薙):ええそうです(笑) 性別は男なんで、いつも基本的に女の格好しています。キレると口調を変えようかと思っています。
GM:お約束だね(笑)
高薙:若いウィザードの教官でもあり、表の職業は高校の教師をしています。
上条:公私共に先生だな。

karina:名前はリーン=ハインリヒ、女性の27才! 属性は冥/虚のメイジ/魔術師です! 普段は一人でイリュージョンの公演をして旅をしています。
GM:今は日本で公演中なのか?
karina(以下リーン):はい。普段はやる気がないですが、いざとなると思慮深いです!
GM:ちなみにイリュージョンやる人としては有名なのか?
リーン:微妙なところですね。ダンガルド魔法学校を主席で卒業した経歴を持ってまして、お金はウィザードの仕事で十分です。イリュージョンは趣味なので別に流行っている必要は無いです。
GM:了解。

GM:最後は勇者!
ebi:はい! 名前はハラハラ=ルオです!
GM:!? 今のは苗字か? 日本人?
ebi(以下ルオ):はい日本人です! 漢字はGMに任せます(笑)
GM:解った。任されたよ
波乱原瑠和――に勝手に決定
ルオ:高校二年の女子高生です! 17歳で今だ何も覚醒していない普通な人です!
GM:了解、これで全員だな? ではプレイを始めよう!

シーン1:タヌキ覚醒

その日、政二貴良(16歳)は親友とともにキャンプに来ていた。そして彼は運命の出会いをする。
GM:最初のシーンは……タヌキから始めよう――「ああ、おい! タオルタオル!!!」(笑)
政二:「はい、これ! 押えて押えて!」
GM:「よっしゃゲェット! 狸を確保したぞ! っても、俺んち飼えないんだよなぁ」――って誰だこいつは?(笑)
政二:今日は親友とキャンプに来ているのです! 親友の名前は渡辺龍(わたなべ りゅう)と言って、ちゃんとコネクションも持っています(笑)
GM:おお、いつの間に! では君の親友の龍が言います――「本当に飼うのかよ!? 狸だぜ?」
政二:「ああ、飼うとも! 明日は学校で自慢するんだ(笑)」
GM:では君はキャンプから帰ってきていて、親友の龍も自分の家に帰った。狸はすでに紐で繋がれてます。
政二:「とにかく、何か食べ物でも与えてみるか?」――と台所から食べれそうなモノを与えます
GM:狸はズババババと肉を食いきるよ。
政二:うむ、いい食いっぷりだ(笑)
GM:と、ここで知覚ジャッジをしてくれ。目標値は15だ!
政二:えーと、(コロコロ)……成功です。
GM:肉を食いきった瞬間、狸の瞳がキュピーンと光る! その瞳を見ただけで君はタヌキの意志をなぜか感じ取る――『後ろから危ない!』――政二の背後に空間のゆがみが発生し、突然魔物が現れる!
政二:でも僕は今の意志はお前か?と狸を見つめていて気が付かない(笑)
GM:じゃあ奇襲してくる、狸の意志は無駄になったな(笑) ダメージは(コロコロ)……29点。
政二:うわっ、痛い!(HPは20程度)……「なぜ魔物が!? だ、だれかー!」(一同笑)
高薙:お前がウィザードだろーが!?
政二:でもまだ魔物使いとしては目覚めていないからとても弱いんですよ(笑) メインクラスのみの一般ウィザードです
GM:ではその瞬間、一陣の風が通り抜け、化け物は通りの向こう側まで吹っ飛ぶ。君の目の前には一匹の背中が(笑)
政二:た、狸?
GM:そう、狸だ。狸は君に向き直ると手を差し伸べる。
政二:「狸!……僕を護ってくれるのか…?」
GM:こくんと頷く狸(笑)
政二:ならば、ここで魔物使いとして覚醒! 叫びます――「ウェポンフォーム!!!」
GM:すると、狸は前傾姿勢を取り、さらに爪と牙がジャキン! と生える(笑)
政二:「いけ! 狸!!」(コロコロ)命中は19!
GM:その攻撃は魔物を一撃で切り裂き、通りの向こうまで吹き飛ばす! そして魔物は息絶えると空間のゆがみと共に消えていった……。

シーン2:天才だからな!

一般学生としての一コマ……しかし、天才に休みはいらない。なぜなら世界が自分を必要としているから――
GM:次は上条君だ。
上条:では風紀委員長として校門で遅刻者を見張っています。後ろでは学校のチャイムが鳴り――「時間だな」
GM:と君が門を閉めようとすると。門の所で狸がこうやって(二足歩行で立ち、両手で門が閉じないように頑張っている狸)門が閉まらないようにしている(一同爆笑)
上条:「なんだ?」
GM:狸の顔は時々道の向こうを見ていて、まるで誰かを待っているかのようだ! 君が狸に気が付くと、狸は君の方を向いて、門を閉めないで…と全身で訴えかけてくる(笑)
上条:「なんだこの狸は?……おい、反対側から門を閉めろ」
GM:「はい」――と他の風紀委員が反対側から門を閉めようとすると、門が完全に閉まらないように、大の字に突っ張る狸!(一同爆笑)
上条:「おのれ、ケダモノが! 全力で閉めよ!」
GM:『プルプルプル……』と狸頑張る(笑)
政二:登場していいですか?
GM:いいですよ(笑)
政二:「ああ、ちょうど門は閉まってなかった! 危なく遅刻するところだったよ」
GM:君が入ると狸も踏ん張るのをやめ、君に付いてくる。
上条:「ちょっと待ちたまえ!」
政二:「はい? 遅刻はしてませんよ」
上条:「まぁ遅刻は良い。だが、その狸はなんだ? ペットの持ち込みは禁止だぞ」
政二:「え、狸? そんなケダモノ知りませんよ。じゃあ先輩、ホームルーム始まっちゃうんで」(一同爆笑)
高薙:狸しょぼーんだよ! 酷いご主人だな(笑)
政二:大丈夫です、きっと狸は教室までやってきます(断言)
上条:「そうか、ではケダノモの処理は一般風紀委員に任せよう」――そして全員教室へ向かったところで、一人学校を後にします。
GM:では校門の出て少し行った曲がり角に、一台の車が止まっている。もちろん運転席には執事の――誰だ?
上条:執事の名前は榊です――「待たせた……さぁ、向かってくれ…こんな昼から呼び出しとはな、ナイトウィザードの名が聞いてあきれる……」
GM:「そうですな……しかし噂によれば、少々やっかいになるやも……と」
上条:「ふん、私に達成出来ない任務は無いさ。なんせ私は――天才だからな!」

シーン3:女装ロボ先生

廊下を歩けは教室の中から騒がしい声が聞こえて来る。扉を開ければ声はピタリとやみ、そこは君の戦場になる。しかし、そこは本当の戦場ではない。なぜなら君はウィザードだから……
GM:次は先生です学校に来た所で、君の頭の中にピピピっとメールが届く、世界魔術教会よりの連絡だ。
高薙:人造人間だから頭の中なのですか!? とはいえ、私は担任なので出席だけ取ってから支部に赴きましょう。ちなみに受け持ちは1年生です(笑)
上条:私は2年だ。
ルオ:私も2年です。
GM:狸かーー!
政二:あ、本当だ。1年は僕だけか(笑)
高薙:と、言うわけで――『ガラガラガラ…』――「皆さん、おはよう御座います」
GM:君が入って来てすぐ解るが、政二貴良の席の上に狸がいる。
政二:周りの席の奴に……「狸〜いいだろ〜〜(←かなり自慢げなものいい)」
GM:先生が入ってきた所で政二の狸に群がっていた生徒は蜘蛛の子を散らす。
高薙:「では皆さん、日曜日を挟んで休みボケは……んんッ!?」
政二:「はい先生!」
高薙:「は、はい政二君」
政二:「僕の机に狸がいて真面目に授業が受けられません!」(一同爆笑)
GM:その瞬間、狸は『ガァァァーーン』とショックな顔をするよ(一同大爆笑)
高薙:主人としてどーかと思うぞ、さっきから(笑)では近づいて行って――「悪いけど、今日はそんな冗談に付き合っていられないの。今日はここまで! あとは全部自習にします!」――私は出て行きましょう(笑)
GM:場面変って場所は世界魔術教会日本支部です。今回は一番偉いアンゼロットからの直々の任務らしい。行くとすでに天才と名高い上条誠がいる。
高薙:「あら? 君も呼ばれたの?」
上条:「まあな。それより先生……いや、なにも言うまい」
高薙:「何?」
上条:「言っても無駄な真理も世の中には多い――ただ、それだけだ」(笑)
GM:ではそろそろアンゼロットが話し出します――「さて、実はすでにこのファージ=アースを覆う世界結界に、何者かが多数侵攻を繰り返しています。世界中のウィザードがその対応に向かい、あるいはすでに対応しています。ただ、その網を抜けて数匹の異分子が、この世界内に降り立った事も掴みました。彼等が向かっているのは日本、そしてあなた達二人が生活している地域です。奴等の目的はまだ不明です。あなた達には、その異分子狩りをお願いします」
高薙:「了解」
上条:「異分子……世界を揺るがす存在……早く排除しなくてはならんな」

シーン4:不測の気配

たまたま訪れていた日本、不運にも場所取りは失敗したが、もしかしたら日本に来た時点で失敗だったのかもしれない。それとも、そんな些細な偶然さえ、大きな流れの一端だったのだろうか。
リーン:「皆さん、ありがとう御座いました〜〜〜!!!」――ショーの幕を閉めましょう、個人演技ですがサーカス並のテントを建てて、その中で公演しています。
GM:で、公演が今終わったのか?
リーン:そうです。でも今回の公演は場所取りが悪かったのか、どうにも客入りが悪いのです、なんせ高校の横の空き地にテントを建てたので(笑)
GM:高校の横かい!!
リーン:横です。微妙に皆との接点が私は無いので、少々強引に場所取りしました(笑)
GM:まぁ確かに…だがそれはアリだ!
リーン:アリです(笑) そうですねテントの外に出ましょうか。
GM:外に出ると、いつ晴れるとも知れない暗澹たる雲が空を席巻しているよ。湿気を含まない雷雲……そんな感じだ。
リーン:「何かが……何かが起こりそうな気がする」
GM:カッコイイので、そこでシーンを切っちゃおう!
リーン:構わないです! カッコいいのは望むところですから(笑)

シーン5:謎の赤いスライムとの出会い

波乱原瑠和――彼女はいたって普通の女子高生(2年生)である。その日の朝も、目覚ましで起きない自分を母が仕方なさそうに起こしにきて、いつもと同じ毎日が始まる――そう思っていた。
GM:やっと勇者です! もっとも君はまったくの一般人なわけだが……。
ルオ:まだ寝てます、目覚ましがいつものように鳴りますが、寝たまま手を伸ばして止めると、再び何事も無かったかのように寝たいです(笑)
GM:なんともはや……。
ルオ:夢に見る生活です(笑)
GM:と、いきなり声が聞こえてきます――「起きるですポン! 何寝てるですポン!!」
リーン:なッ……(←笑いを堪えている)
ルオ:え、え〜〜〜!?
GM:ルオは何かに乗られているような、胸の上に重みを感じるよ――「早く起きるですポン! 早く起きるですポン!」
ルオ:じゃあ寝起きしながら腕で振り払います!――『ビシッ!!』
GM:「ヘブシッ!……です…ポン……」(一同爆笑)
ルオ:「ですポンって何によーー!!!」――と起きます(笑)
GM:じゃあ君が振り払った方向の壁に、なにやら赤いスライムがトマトのように潰れている(笑)
――とここでGMは絵を書き出す。目と口のついた拳大の丸い生物……ぷ○ぷよ?
GM:と、その赤いのは元通りになって――「やっとお目覚めですポン! さぁ勇者様! 一緒に世界を救いに行くですポン!!」
ルオ:「………………じゃま…じゃま…」――と寝ぼけながら、赤いのを蹴飛ばして部屋の外に追い出します(笑)
GM:じゃあポコンポコンと効果音を上げながら――「や、やめてですポン、転がさないで欲しいですポン」――バタン(笑)
ルオ:「はふ――」と欠伸を一つ。
GM:「開けてくれですポン! あなたは運命の勇者様なんですポン! 締め出さないで欲しいですポン!」
ルオ:……仕方無いので開けましょう。
GM:赤いのは部屋に入って来て……と、母親が――「ルオー? あなた起きてるのー? 朝からうるさいわよ〜!!」
ルオ:「気のせいー!!」
GM:「気のせいですポーン!!!」(一同爆笑)
ルオ:それは慌てて赤いのの口を塞ぎます!!(笑)
GM:ではさっきのセリフは無しだ(笑) お母さんは一瞬『?』って顔でカットイン(笑)
ルオ:一息付いてから「……それで、いったいあなたは何? 何モノ? 生物?」
GM:「ぽっくんは勇者様を迎えに来たですポン! 勇者を助けるのが役目ですポン!」
ルオ:「勇者???」
GM:「勇者とはこの世界――いや、8世界全てを救う運命を持った人物の事ですポン! そしてその人物こそがあなたなのですポン!!」
ルオ:「なんで……私なの?」
GM:「あなたからは勇者としての波動を感じられるですポン!」
ルオ:「そんな……」
GM:「ところであなたは何という名前なのですポン?」
ルオ:「私はルオ……あなたは?」
GM:「ぽっくんは……まだ決まって無いですポン!」
ルオ:「じゃあポンポン! 今日からあなたはポンポンね!」
GM:「ポンポン……わかったですポン! ぽっくんはポンポンですポン!」――って、その『ハラハラ=ルオ』という名前でも思ったが、いったい何なんだそのネーミングセンスは(笑)
ルオ:かわいいじゃないですか(笑) とはいえ、こんな怪しい生き物を家に置いていくのも心配なので、鞄に入れて学校に持っていきます。
GM:ふむ、じゃあせっかくコネクションで取っているんだ、親友の…え〜と……。
ルオ:裕香です。
GM:裕香が迎えに来る――「おはようルオ! あれ、どうかしたの? 朝から疲れ気味じゃない?」
ルオ:「そ、そんな事ないよ」
GM:と鞄の中が動く――『狭いですポン! 形が崩れるですポン!』――と小声が聞こえる(笑)
ルオ:「しー!!」
GM:「ルオ? どうかしたの?」
ルオ:「ううん、なんでもない。早く学校行こう!」

シーン6:タヌキとポンポン

高校のお昼休み、ある者は弁当を広げある者は購買へと走る。場所は屋上、程よい陽気の中でルオと親友の裕香はお弁当を食べていた。
GM:さて、場面は変わって高校のお昼休みです。
ルオ:では裕香と一緒にお弁当食べてます! ちなみに鞄も持ってきています(笑)
GM:ふむ。……じゃあ突然ドアから狸が入って来たと思うと、そのまま君の鞄一直線!
ルオ:ええ!?
GM:『ガウガウガウガウッ!!』と噛み付くんだけど、金具で閉まっているせいか表面を傷つけるだけで鞄は開かない。ちなみに――「い、痛いですポン! いったい何が起こっているですポン! 緊急事態発生ですポン!!」(一同爆笑)
ルオ:「え、あ、な!?」
GM:「ちょっと、ルオの鞄……ボロボロになっていく……」――と裕香は狸に気を取られて、ポンポンの声には気が付かないようだ(笑)
ルオ:「裕香…どうしよう、ちょっと怖くて近づけないよ」
政二:登場します――「狸! こっちこい!! ……スイマセン先輩、うちの狸が」(笑)
ルオ:「ちょっと、私の鞄、どうしてくれるのよ!?」(←強気になった)
GM:「どうしてくれるですポン!!!」(一同笑)
政二:「え? ――今の先輩です?」
ルオ:「あ、う、う〜ん」――そんな語尾で誤解されたくないよ〜(笑)
GM:と、狸がついに鞄の留め金を破ってしまう! と同時に中から――「ふぅーやっと出れたですポン! って一体何がどうし――」――『バグッ!!!』
ルオ:……『バグッ』?
GM:そして狸はモゴモゴモゴ……。
ルオ:「ポンポンがーー!」(一同爆笑)
政二:「おい狸!! お前何食ってんだよ!!」
GM:そんな事やっていると――『キーンコーンカーンコーン』――と昼休み終了のチャイム!――「ルオ! 私先行ってるよ? 私今日当てられる順番の日だからさ」
ルオ:「あ、わかった、うんそうだね、先戻ってて!」
GM:じゃあ裕香は先に教室へ戻っていく。
政二:「狸、今食ったものを戻せ!!」
GM:政二がそう言うのなら、狸は口の中から赤いゼリー状のものを吐き出す。と、プルンッと形を球に戻して――「……い、いったい何がなんだか…ですポン」
政二:「なんですか! それは!?」
ルオ:「え〜と……私の大事な友達のポンポンちゃん♪」――と笑顔で♪
政二:それって赤いスライムなんですよね? 僕はウィザードなんでそういうモンスターは、エミュレイターだと知っても良いのでしょうか?
GM:知っていいよ。この科学という名の世界結界に覆われた現実世界では、そんな神話や童話にある空想上の動物やモンスターは居ない事になっている。逆に、それが存在するって事は、その科学という世界結界を弱める事に繋がり、それは世界の危機を意味する――そうウィザードに覚醒した時に学んだよ。
政二:「それは――」
ルオ:「そんな事より、私の鞄! 弁償してよね!! あなた名前は?」
政二:「あ、一年の政二貴良です……あの、それ赤い――」
ルオ:「そう、じゃあ後で連絡するから、そのつもりでね!」
政二:「あ、ああ……はい。わかりました」
ルオ:「じゃあね」――って教室に戻ります(笑)
政二:……あれ? もしかして僕、誤魔化された???
GM:狸が両手を水平にして首を振り振り――『はぁ…やれやれ……』――という、ジャエスチャーをするよ(笑)

シーン7:ウィザード達の合流

GM:一方、天才上条と高薙先生です。二人は一緒に行動中?
上条:私は高校に一度戻りますよ。
高薙:私もです……では一緒です(笑)
上条:なぜこの天才の私が!? ――「私一人で十分だ!」(笑)
高薙:「はいはい」
上条:くっ…この天才が女装趣味のロボにバカにされた……屈辱だ!
高薙:ロボって言わないで欲しいわ(笑)
GM:ってか、女装趣味は言われてもいいんだ……。
リーン:学校の来るのなら、その付近で登場したいです。私の公演している場所は、その飯床高校の横にあるので(笑)
GM:そうだね、この二人が一緒にいるのは微妙だ(笑)
政二:さらりと僕たちの通う高校の名が決まりましたね。しかも部外者によって(笑)
リーン:では登場して――「あら? あなた達は……」
高薙:リーンはウィザードとして普通に登録してあるので――「リーン=ハインリヒさんね?」
リーン:「ええ、そうだけど。あなた達は?」
高薙:「私はウィザードの高薙仁」
上条:「私は天才の上条誠だ」
リーン:「ふ〜ん、噂に名高い"教官"さんと、アンゼロット様の"懐刀"である天才が揃ってお散歩?」
上条:上機嫌だ(笑) ――「勘違いするなよ先生、あんたと私の名高さは意味が違う」(一同笑)
高薙:わざわざ言わんでいーわ!(笑) ――「丁度良いわ、実は――」
GM:と説明し出す瞬間! ――『ドッゴーーーンッ!!』――と言う音が聞こえてくる、近所の壁で見えにくいが、学校から煙が上がっているらしい。
上条:いち早く向かいます!
高薙:「若いと慌ててしまって駄目ね? こういう事態には冷静に――」
リーン:(コロコロ)……「『ダークブリング』」
GM:ちなみに『ダークブリング』とは、影から影へ移動する瞬間転移魔法だ(笑)
高薙:じゃあ一人ぶつぶつ言ってから――「ねぇリーンさん?……あれ?」(笑)
上条:一つツッコませてくれ! この3人の中で一番若いのは実年齢13歳のお前だろうが!!(一同笑)

シーン8:コスプレ男参上

その廊下で見たものは、学校には場違いな存在だった。まるで物語から抜け出てきたような格好をした――戦士。そいつがどうどうと立っていた。
GM:ちょっと時間は戻りますが、ルオのシーンです。君は屋上からの途中、階段の踊り場まで降りてきた所で見る。階段を居りきった所にカッコイイ男の兄さんが立っているのを。
ルオ:カッコいいの?
GM:カッコいいです! 言うなればビジュアル系! たった一つ違いがあるとすれば、その人はこんな(システムのサンプルキャラ『熱血勇者』を見せる)鎧を着てます。言うなればコスプレ?(笑)
ルオ:そのまま横を素通りします。
GM:「俺の名は――って、ちょっと待てぇい!! 無視するなよ!?」(一同笑)
ルオ:仕方無いので振り返りましょう(笑)
GM:「さぁ見つけたぞ運命の勇者よ!」
ルオ:「運命の勇者? 見つけた?」
GM:「勇者様! 大変ですポン! きっと運命の勇者たる勇者様を殺しに来たですポン!」――と肩で騒ぐ。
ルオ:「私を殺しに???」
GM:男が言うよ――「ふっ、どうやら俺が一番に見つけたようだな? 手柄は俺のもの? おい勇者! 他に誰も来ていないだろうな!」
ルオ:「知らないわよそんな事! いったい何が起こっているのよ!?」
GM:「何が起こっているだと? もちろん、運命の勇者たる貴様がいると、ラース=フェリアを征服できないからな。だから殺しにきたわけだ」
ルオ:「何言っているの?」
GM:「なぜわからん! 凄い簡単に説明したじゃねーか!」(笑)
ルオ:「何よ運命の勇者って? それにどこの事を言ってるのよ、らーす=ふぇりあ? 聞いた事ないわよそんな国!」
上条:『まったく、しょーがねーなー』――と男はホワイトボードを取り出して説明しだす。
ルオ&GM:『ホワイトボード!』(一同爆笑)
GM:では説明しよう(V3ルールブックのp173を開いて)
――「いいか? 世界はこのように中心の星を囲むように8つの世界がぐるぐる回っているわけだ。そして貴様のいるこの世界がココ! 第八世界ファージ=アースだ。そして、俺達が征服しようとしている世界はココ! 第一世界ラース=フェリアだ。そしてお前はこのラース=フェリアを救う運命を背負った勇者なわけだ! だから征服したい俺達は、救われては困るのでお前を殺しに来た! 解ったか?」――
赤ペンで勇者の所にバッテンを何回もつける!(笑)
ルオ:「結局あなたは私をどうしたいのよ?」
GM:「だから殺しに来たって言っているだろう!! お前は人の授業聞いてなかったのかよ!」(一同爆笑)
ルオ:う〜ん、さすがに彼の勢いがおも…怖くなってきたので逃げちゃいましょう(笑)
GM:「あ、こら待て! 逃がすか!――『パワー・オブ・ニンフ』!」――男はルオに向かって片手を向けると、その手から雷がほどばしる!!! まぁ避けてみ?
ルオ:ちょ、ちょっと待って下さいGM! なんか私、クラス修正とか武器修正とか無いのですが!?
GM:ああ、そうか、君は未覚醒なのでクラスは『第一クラス:無し/第二クラス:無し』で、実質の数値は基本能力値しかないのか……まぁ避けられない事は無い。能力値だけで算出した回避を基本としてジャッジしてみ?(笑)
政二:GM! 僕はここで登場したいです! 他の人は学校外ですが、僕は屋上に居たので来れるはずです!
GM:いいよ、まぁ正確には他の人は、丁度今ごろ、3人で会って自己紹介でもしている頃だ。
政二:階段下りながら――「あ〜、弁償しろって言ってたけど、あの先輩の名前聞くの忘れたよ……」
ルオ:そう言えば言ってない(笑)
政二:「もう教室戻っちゃったかなぁ」――とここで魔法が使われそうなのを発見!――「狸!!!」
GM:狸かい(一同笑) まぁ君はビーストテイマー(魔物使い)だからいいのかもしれんが……では雷の塊がルオのいた場所ごと学校の壁を爆発させます!
ルオ:「きゃーーーーー!!」
GM:しかし、穴の開いた壁から吹き込む外の風で爆煙が晴れたとき、ルオを守るように狸が居る。狸が衝撃を分断したのか、ルオの所に被害は無い!!
ルオ:「さっきの狸!?」
政二:「よくやった狸!」
GM:「おいお前! 邪魔すんな! 例え邪魔しても無駄だぞ? 俺の他にも499人の刺客がいるからな!!」
政二:「お前に用は無いよ。僕はそっちの先輩に用があるんだ!」
GM:「なんだと!? ……さてはお前! 499人の1人か! 俺が先に見つけたんだ! 手柄は渡さんぞ!!」
政二:「僕の方が会ったのが早いぞ。さっき屋上で会ったからね」(笑)
GM:「なら証拠を見せてみろ!」
政二:「これ、この学校の制服」
GM:「……くっ、すでに潜入準備も万端で来ていたのか……――ちょっと待ってろ!」――そう言うと男はいなくなる。
ルオ:「なんだったんだろう……とろこで貴方は何?」
政二:「あ、いえ、先輩の名前解らなくて……名前聞かないと弁償も……」
ルオ:正直さっきの雷とかに驚いてるから……「さっきの雷とかコスプレ男は何!?」
政二:「いや、それを言われると、僕としても先輩の肩に乗っている赤いのが気になりますが」
ルオ:「だからこれはポンポンだって!」
GM:「ポンポンですポン!」
ルオ:「それよりあのコスプレ男は何!?」
政二:「さぁ」
ルオ:「役に立たないわね! じゃあいいわ!」――さっさと学校から逃げます! 壁壊れて外見えるし、魔法使う変なコスプレ男は現れるし、怪しげな狸に助けられるし……というより学校に何故狸?(一同笑)……まぁきっとそろそろ警報もなって、生徒達もぞろぞろと出てきて非難し出すでしょうから、それに混じって私も逃げます!
GM:政二はどうする?
政二:先輩を追いかけます。まだ名前聞いてませんから(笑)

シーン9:爆発に集まりし者達

上条、リーン…そして高薙先生は、爆発の起こった高校までやってきていた。非常ベルが鳴り響き、学校の一部からはまだモクモクと煙が上がっていた。
GM:こっちは学校に向かった組だ。すでに非難してきた生徒達、及び避難中の学校から出てくる生徒達がいっぱい。
高薙:「ちょっと、いったい何があったの? 先生に教えて」
GM:「いえ、わからないんです。放送ではガス爆発って……」
上条:「風紀委員に連絡する! 校庭も危険だ、隣地しているイリュージョンショー用のテントに非難するよう全生徒及び先生方に連絡、と同時に先生方方の許可をまたずして生徒の移動に取り掛かれ!!」
GM:君の声に数人の風紀委員が動き出す。つぎつぎにテントへ向かう生徒達。
リーン:私のテントが……まぁそれはいいです。それより、その生徒の中に一度仕事で見かけた政二君を発見したいです。
政二:じゃあ――「せんぱーい! まって下さいよ〜」
ルオ:待たない(笑) 人ごみに消えます。
リーン:「ちょっと政二君?」
政二:「あ、え〜と……リーンさん?」――この瞬間、完全に見失いますね普通(笑)
リーン:「ええ久しぶり。それより、ずいぶん服が汚れているけど……喧嘩でもしたの? それとも別の理由?」
政二:「実は……」――と全て話してしまいます。
核心の情報とばかりに高薙先生と上条も合流し、政二から説明が行われた。
上条:「なるほど」
政二:「というわけで、多分エミュレイター関連の事件だと思うんです。昨日も突拍子無くエミュレイターに襲われたし……」
高薙:「そうね……そう考えるのが普通でしょうね……でも、その2年生は?」
政二:「いえ、見失っちゃいまして……しかも名前も聞けなかったのでどこの誰だか(笑)」
上条:「それは波乱原瑠和という女生徒だな……私と同じクラスだ」
政二:「名前まで解るんですか? 僕は外見しか説明してなかったのに(笑)」
上条:「私は天才だからな、外見を聞いてピンときたのさ」
リーン:「確かにその子も気になるけど、今は爆発した学校に乗り込む方がウィザードとして優先ではなくて?」
高薙:「そうね……行きましょう」
学校の2階は思った通り大穴の開いた状態だった。
高薙:「ここが現場ね……それで? この事態を引き起こしたエミュレイターは?」
政二:「たぶんですが、さっき話した499の仲間の下にでも行ったのではないでしょうか?」
高薙:「まぁそう考えるのが妥当かもね…しかし、499体とは……」
上条:「どうした先生? 怖気ずいたのか?」
高薙:「いいえ。でもそれだけの敵が来ているのなら、街中でもっと見つけてもいいはず……」
上条:「そうだな……だが、それは奴等の目的がわかればおのずと解ってくるんじゃないか?」
高薙:「それもそうね……」
政二:「でも、僕は見ました。襲ってきた奴はあきらかにあの先輩を狙っていました」
上条:「おい! これを見ろ……」――とその辺に落ちているホワイトボードを拾い上げます(一同爆笑)
GM:自分でネタを出して、自分で使うのかよ(笑)
高薙:「なにかしら…ボード上に何回も丸がつけられて強調されているわ……『勇者=お前』『俺等=世界征服』『勇者=世界守護』……『俺等→お前邪魔』」(一同爆笑)
上条:「わ、わかりやすいな」(笑)
リーン:「どうやら、襲われていた事から推測すると、そのハラハラさんが勇者であるようね……」
高薙:「でも、そんな話、私は上層部から聞いていないわよ……本当にそうなのかしら?」
リーン:「さぁ?」
上条:「ふん、どれだけ先生が上層部と繋がっているかは怪しいものだが……確かにこれは波乱原君に話を聞く必要がありそうだな」
高薙:「……何か気にかかるところはあったけど……あの子が狙われているなら、周りの人達も危険ね……」
政二:「そうだ! あの先輩、みんなと一緒に非難したと思います!!」
高薙:「それじゃあ、学校の生徒達が!?」
上条:「これ以上ここを探しても何も無いようだ……生徒達のところへ向かおう」
高薙:「そうね」
リーン:「私のテントもあることだしね……(ボソっと)」
GM:さて、ここで信仰心ジャッジだ! 高い順に気が付く!
政二:(コロコロ)……どうやら僕が一番のようですね――「う、うわぁ!?」――とりあえず驚きました(笑)
リーン:「お二人さん、悠長に話している場合では無いみたいですよ」――私も警告してみます(笑)
GM:見れば、破壊された瓦礫の影から、次々に浮かび上がってくる黒い不定形態達…(コロコロ)……12体現る。
上条:「ふん、こんな雑魚どもには構っている暇はないのだがな」
高薙:「(コロコロ)……スプーキーね――その程度じゃ、数の内には入らないわよ!!」――戦闘態勢へ移行します。
GM:「ウルグルグルウウウ……」――ゆらぁりと間合いを詰めてくるエミュレイター:スプーキー達!
上条:「やれやれ、各の違いがわからないらしいな」――4人で背中合わせになり、一気に決める!!!

シーン10:勇者危機一髪

非常避難所となった高校横のテント、中では生徒たちがそれぞれバラバラに観客席に詰めていた。
GM:テントの中です。生徒はいっぱいいるが、クラスごととかの指示は無視されたらしい、ぐちゃぐちゃだ。
ルオ:「裕香〜…ど〜こ〜?」って親友を探します。
GM:(コロコロ)……ふむ、運良く近くにいたりはしないらしいね。
ルオ:「はぁ……いったい何がなんなんだろう」――観客用のイスに腰掛けて、ふくれている鞄を眺めたり(笑)
GM:鞄は時々動くよ。キツイのかも(笑)
ルオ:「駄目だよポンポン、今、いっぱい人いるからね」
GM:『わかったですポン』と小声で返事が(笑)
ルオ:「ふぅ…」――とちょっとため息混じりに笑みを(笑)
GM:と、君の横のイスに、ちょっとカッコいい目の男子学生が座る。
ルオ:え? カッコいい? 誰?
GM:「やれやれ、なんでこんなに人間がいるんだ? まったく、ここから一緒に人間(逃げん)か?」
ルオ:「えっ……」――さ、寒いですGM(笑)
GM:ふむ、君が横を見れば決まったとばかりにポーズを付ける。さっき君を襲った男だ(笑)
ルオ:「コスプレ男!?」(笑)
GM:「こすぷ……妙な名で呼ぶな! しかし……よく俺だとわかったな! 完璧な潜入スタイルだと言うのに」――と男は自分の学生服を眺める(笑)
ルオ:さっきの『ちょっと待ってろ』って……その為だったんだ(笑)
GM:「さぁ、ここでは人気が多すぎる! 人気の無い所へ行くぞ!」
上条:(一般生徒A)『ええ〜!?』
高薙:(一般生徒B)『ちょっと〜、昼まっから……うわぁあ』
ルオ:「あ、う、なんか嫌な勘違い……」――何よりこのコスプレ男はそういう意味で人気の無い所へ行きたいって言ったわけじゃないじゃないの!?
GM:男は注目されている事に気をよくしたのか――「鯨が来るのは…クジラ(九時だ)」「この運動場使っていい?……うん、どうじょう!」
高薙:のりのりだーー(一同爆笑)
リーン:『ルオ!?』――と裕香が叫びます(笑)
GM:おう! そこに居たのか親友の裕香(笑)
ルオ:「裕香助けて〜!!!」――と抱きつく
リーン(裕香):『ちょっとルオ! 誰あの人? あなたの彼氏? ふふ…ちょっとカッコいいじゃない?――かなり恥ずかしい人だと思うけど……』(一同爆笑)
ルオ:「あんな人が彼氏なわけないじゃん! あの人に追われてるの!」――とさっきの爆発とかを思い出します。ちょっと顔色が悪かったり(笑)
リーン(裕香):『ルオ……ちょっとあなた顔色悪いわよ? ……何? 本当に彼氏じゃないの?』
ルオ:「そうだよ〜さっきから言っているじゃん!! あのね――」
GM:とここで、声が聞こえる――「巻き込む事になるですポン!!!」
ルオ:「――あ!?……」
リーン(裕香):『なに? ルオ、今変な声聞こえなかった? なんとかですポンとかって?』(笑)
ルオ:そうかぁ……ここで話しちゃうと裕香を巻き込んじゃうんですね……。
GM:さぁどうだろうね(笑)
ルオ:「裕香、今の嘘、何でも無い! 忘れて!!」
リーン(裕香):『え、何が? あの人が彼氏じゃないって話? それとも今の声、ルオが言ってたの??』
ルオ:あーーー、なんか変に勘違いされちゃったようだよ〜(笑) でもここは言えない……「ちょっと、今は話せないの……あとで、また後で話すから!」
リーン(裕香):裕香は少しの間、親友を心配そうに見つめてから――「……ん、わかった。後でちゃんと話してよ? 約束やぶったら、いつものやつだぞ!」
ルオ:「約束する♪」――と言って、この場から離れましょう。逃げます。殺されるのも嫌だけど、裕香達にも被害は出したくないです。
GM:な、なんて我がままな(笑) では敏捷ジャッジをどうぞ? (コロコロ)……男は17だ。18以上なら逃げれるぞ
ルオ:(コロコロ)……15です。これは捕まったかな?(笑)
GM:ではテント内の人気が無い廊下で――「ようやく二人きりになれたな?」
ルオ:「ううう……やっぱ怖い……逃げたい」(笑)――ってわけで逃げ出します(笑)
GM:「お、おい待て! って言って待つ奴はいねぇ!!」(一同笑)
ルオ:「ま、待たない〜」
GM:と――『パワー・オブ・ニンフ!!!』――と声がして、逃げようとしたルオの前に雷が落ちる!!
ルオ:「ど、ど、ど、どうしたらいいのよ〜〜!?」
GM:「魔剣ティアマトーで戦うですポン!!!」――ピョコンと君の肩に乗る。
ルオ:「魔剣てぃあまとう??? 何よそれ!」
GM:「こっちに来てないですポン?」(笑)
ルオ:「何よそれ! 私知らないよ!?」
GM:「そんな……本当なら魔剣が勇者様の元へ来るはずだったですポン! そしてぽっくんもその魔剣と一緒にこの世界に来たですポン!!」
ルオ:「じゃあポンポンが来たから、その何とかって言う魔剣は来てないっていうの!?」
GM:えっ……(少し考え)……――「ぽっくんのせいですポン!?」(一同爆笑)
高薙:『ガーンッ!!!』ってポンポンの上には出ていますね(一同爆笑)
ルオ:「こ、この〜ポンポン〜〜!!!」――ぶにーぶにーっと引っ張る(笑)
GM:「い、いひゃいですポン……こんなことをひゃっているばひゃいでないですポン……」(一同爆笑)
ルオ:はっ!? っとして――「こんな事している場合じゃないわ!?」
GM:「ふっふっふ……追い詰めたぞ」
ルオ:「ポンポン! あんた剣の変わりに来たんだから、あなたが剣になりなさいよ!!!」
高薙(ポンポン):『む、無理ですポン!?――って、てて……縦に引っ張っても無理なものは無理ですポン』(一同爆笑)
GM:「おい、いい加減にしろ」
上条:ここは『何か言い残す事はあるか?』ですか(笑)
GM:そうだね――「勇者よ、最後に何か言い残すギャグは無いか?」(一同爆笑)
高薙:ギャグなんですか!?(笑)
上条:十分、こいつもいい加減にしろって部類だ(笑)
GM:「俺が使ってやろう……お前の形見としてな」(笑)
ルオ:「じゃ、じゃあそのギャグが面白かったら、あと5分だけ見逃してくれる?」
GM:「……面白かったらな。だが、つまらなかった時は……」
ルオ:どうしよう………………(真面目に考え出すPLのebi)………………「アルミ缶の上にある蜜柑!!!」
PL一同:『………………』
GM:「ぷぷっ!」――と腹抱えて笑い出す男――「な、なかなかやるな勇者よ(笑)」
ルオ:「よかった〜〜」
GM:「さぁ遺言は終わった。おやすみの時間だ」
ルオ:「なんで? 5分待ってくれるっていったじゃない!?」
GM:「……5分間言い続けられたらな?」(笑)――「まだ言い残す事があれば聞いてやる」――と男は懐からメモを取り出して準備OK!!(一同爆笑)
高薙:なんの準備ですか(笑)
ルオ:「ま、魔剣には負けん……なんちゃって(笑)」
GM:「くっ……やるな!? まったく、本当はお前のような才能の奴は殺したくないんだがな……他にも教えて……んんっ、言い残す事はあるか?」
ルオ:「え、え〜と……」――ああ、そろそろPLが限界!?(笑)
GM:では、そんな風にルオが考えていると、スゥッっと影が伸びるように、廊下のいたるところから闇が形を持ち、異形な者どもが現れる。
ルオ:「えっ…何!?」
GM:それは影の不定形のような奴もいれば、漫画やアニメにでてくるような悪魔そのものの姿をもったものもいる。コスプレ男は……なんかキャラ立ちしたから、こいつに名前欲しくなったな(笑)――「くっ、これではこれ以上のギャグをメモれない!」
高薙:困るのは、そこなのかよ!!(一同爆笑)
GM:「こいつら、冥界に住む冥魔たちですポン!? 100体以上いるみたいですポン!? ピ、ピンチですポン!」
ルオ:「ひゃ、百体!?」
GM:『ゲヘヘヘ……見つけた……』『こんな細ッこい雑魚に先を越されなくてよかったよかった』『ぐるるるるる……』――冥魔達が口々に言い――『早いもの勝ちだーーー!!!』
ルオ:なに〜〜〜!!!(笑)
GM:黒の集合体が一気にルオに襲いかかる!
ルオ:「きゃ、きゃーーーーー!!」
高薙:ってGM! 登場してはいけないのでしょうか!?
GM:いや、いいよしても。
上条:いいんだ…(笑)
GM:うむ、ほらポンポンも『剣が無いですポン』って言ってたでしょ? もう君達頼みなのよ(笑)
高薙:なんか出ちゃいけないのかよ思ってましたよ(笑)
上条:あのギャグを聞くシーンとか用意されているのかと(笑)
GM:いや、無いぞ、そんなものは(笑)
リーン:じゃあ、ルオが頑張ったギャグを考えるシーンとか……。
GM:うむ、アドリブだ!
ルオ:私の苦労は……。

シーン11:ウィザード達の実力

冥魔達が襲いかかろうとした、まさにその瞬後、ルオはまだ自分が生きている事に気が付く。
ルオ:「えっ……」――と顔を上げましょう(笑)
GM:そこには4人の男女が! もとい2人の男子生徒と1人の女性、そして女漢の先生が一人いる(笑)
ルオ:「な、なに!?」――って、ここは笑う所?(笑)
高薙:「どうやら、間に合ったようね」
上条:「間一髪だな」
リーン:「そうね」
ルオ:「あれ? 高薙先生!? あれ…なんでここに?」
政二:「先輩、ここは耳を塞いで目を瞑ってしゃがんでいてください」
ルオ:「君は私の鞄を壊した……」
政二:「それは僕じゃないです!」
ルオ:「まぁ、それは置いといて……」
政二:そんな(笑)
ルオ:先生たちを見ます!(笑)
リーン:「イリュージョン!」――私達の幻覚を作り出します。分身がたくさん現れ敵を幻惑!
GM:とまどう冥魔達!
ルオ:「えっ、どうゆうこと!? 先生たちがいっぱい!!」――私、実は指の間から見てます(笑)
GM:じゃあルオは見ている。政二君、狸が君を見つめているよ――『指示を!』(笑)
政二:指を差しましょう。一直線に!
GM:狸はキュピーンと目を光らせオーラを纏うと、冥魔の中を一直線に駆け抜ける! バラバラと吹っ飛ぶ冥魔達!!!
政二:「よし…」
ルオ:「た、狸が悪魔達を……」
高薙:私は冥魔たちの集まっている所に走り込みます!
ルオ:「せ、先生危ない!!」(笑)
高薙:ふっ(笑)
上条:では私は効率的に戦いたい……敵が一番密集しているところはわかりますかGM?
GM:わかるよ。今、先生が突っ込んでいった所だ。
上条:手をかざし――「……『リブレイド』」
高薙:わ、私はーー!?(一同笑)
ルオ:「せ、先生危ない! ……本当に危ない!!!」(一同爆笑)
GM:大爆発が起き……。
高薙:(コロコロ)……立っています――「上条君……今のはなぁに???(怒)」
上条:「もちろん、信頼の上だ」
高薙:「…………わかりました。今は…信じましょう」
上条:「愚かな……」
高薙:ええっ!?(笑)
――それから(コロコロ)……2分が経った――
GM:敵は全滅したよ(笑)
リーン:一人ぐらい残しておきたいのですが?
GM:ふむ、じゃああのルオに突っかかっていた男を生かそう(笑) 最初にリブレイドを受けて気絶したままピクピクしてる(笑) あとはそのほとんどが魔石になったりして消滅だ。
ルオ:「終わった……の?」
GM:「あぶない所だったですポン!」
ルオ:「高薙先せ――」
高薙:「波乱原さん! その赤いのから離れて!」(一同爆笑)
GM:こっちきた〜(笑)
ルオ:「え? え? え? ち、違うの! ポンポンじゃないの! 雷も襲ってきたのも、そこでピクピクしている人が原因……たぶんだけど」(笑)
高薙:そいつを見ましょう。
GM:――「むにゃむにゃ……布団が…ずっこけた……あ、微妙……むにゃむにゃ……」
高薙:ピクッ!……はああああ(剣を突き刺そうとするジェスチャー)
上条:「ま、まて先生! 落ち着け! ここで止めをさしたら手がかりを失うぞ!!!」(笑)
高薙:「そ、そうね……私とした事が…つい(笑)」
GM:ではそんなこんなで起きる――「ん? なんだお前達は!?」
上条:「起きたようだな」
リーン:「あなた達は、何が目的で来たの?」
GM:「ふん、誰が教えるか!」
高薙:「このホワイトボードに書いてある勇者……それが目的? そしてその勇者が……この子ね?」
GM:「そうだ、その通りだ……なに! 言わせるな! それより、捕虜となるのはあきらめよう……しかし、この俺を縛っている縄はほりょいて(ほどいて)くれ!」
上条:「あまいな……私達に、そんな低脳なギャグは意味をなさん」
政二:ちょっと面白かったかも(笑)
GM:「通じているぞ?(政二を指しながら)」
上条:「気のせいだ」(笑)
高薙:「それより、あなた達の目的はわかったわ、で、どこから来てどれだけの仲間がいるのかしら?」
GM:「はっ、言うかよ!」
政二:狸をけしかけます(笑)
GM:では一悶着あって――「ふん、聞いて驚け! 俺様は混沌軍が悪魔兵団団長、黒天使ダークネス様の部下の一人! 破滅の邪魔をする者を倒しに、500の兵とともにやってきた――」――ってこいつの名前どうしよう?(笑)
高薙:決めてないのですか!?
GM:そりゃあなぁ…ただの雑魚だったしな(笑)
リーン:じゃあジョニーにしましょう。ちょっとカッコいいようですし
GM:じゃあ――「500の兵の一人! ジョニー様だ!!!」(笑)
上条:「邪魔者の勇者の排除……本当にそれだけか?」
GM:「う……実は勇者の排除は次点で、最優先は勇者が手にするであろう魔剣の奪取というのも……」
政二:「ゴー狸!!」(笑)
GM:早っ!!(笑)
上条:「あの男はそれで捨て置き……そこの赤いの! お前にも聞きたい事がある」
GM:「赤いの? ……ぽっくんの事ですポン!?」
上条:「お前の目的はなんだ? この男の仲間か? 兎に角、知っていることを洗いざらい話せ」
GM:「ぽっくんはポンポンですポン!!――」……と自己紹介後に説明した。勇者を導くのが自分の使命であり存在意義、本当なら魔剣だけが勇者の下へ現れるはずが、自分も一緒に来てしまい、どうやら魔剣はどこかで迷子中のようだ――とこんな所だな。
上条:「ふむ、なるほどな……こいつも異世界からの異分子には違い無いか……」
ルオ:「ポンポンは駄目よ! それに、悪い奴ならそこにいる――」
GM:とルオが目を向けるとジョニーの姿が無い。
ルオ:「――あれ?」
上条:「まさか!?」
政二:狸をけしかけて置いたのですが?
GM:狸は横で団子を齧っている……さっきまでジョニーが居た場所には、何か縛られながらも芋虫状態で這って逃げた跡が見て取れる。
高薙:「どうやら、逃げられてしまったようね」――PL個人的に美味しいので逃げて欲しかったのでOKですがね(笑)
GM:せっかく名前付いたので逃がしてみました(笑)
リーン:「でも、何故その異世界の勇者と呼ばれる存在が、この世界に生まれたのかしら?」
上条:普通にやってる分にはラース=フェリアのことは知りませんよね?
GM:そうだね、異世界がある……ぐらいは知っていても、特別なコネでもない限り、知ってはいないね。
上条:リーンの問いかけに――「さぁな、私にもわからん……ただ、もしかしたら、私達の予想の範疇を越えた、何か大きな力が働きだしたのかもしれないい……」
リーン:「………………」
高薙:「波乱原さん、あなたは私達と一緒に来てもらいます」
ルオ:「えっ!? なんで? どこに!?」
高薙:「世界魔術師教会日本支部」

シーン12:ウィザードとしての任務

GM:では今、君達4人はアンゼロットの前にいる。この世界魔術師教会の最高責任者だ!
上条:「――……でした。私からの報告は以上です」――と報告終了(笑)
GM:いいでしょう……「わかりました。実は異分子の排除ですが、その任務は終了です。あなたが報告してくれた事で確証が持てました。どうやら敵の目的は、その魔剣の方に集中しているようです。リーン=ハインリヒ、上条誠の両名は、これよりある地域を偵察に行ってもらいます。飛行用装備はこちらで貸与します、異存はありませんね?」
リーン:「はい」
上条:「わかりました」
GM:「そして……波乱原ルオ……あなたにはこれより、ウィザードとしての訓練を受けて頂きます」
ルオ:「え? 訓練!? それにさっきから皆が言っている『うぃざーど』って何なんですか!?」
GM:「ウィザード――それは闇夜の魔法使い……この世界は常に異世界からの危機にさらされていました。それを防ぎ守ったのが世界結界と呼ばれる科学を基礎とした常識です」
ルオ:「科学を基礎とした?」
GM:「そう。もともとこの世界にも魔法はあったのです。ただ、異世界からの侵略者を排除するため、『魔法など存在しない……全ては科学で説明がつく』――そういった常識を結界としてこの世界に展開し、侵略者の存在を否定したのです」
ルオ:「つまり、その結界があるから非科学的な侵略者はやってこれなくなったのですか?」
GM:「そうです」
ルオ:「なら、なんで高薙先生とか、上条君は魔法みたいな事が仕えるのですか?」
GM:「それはこの戦いの核心ですね……長い間この世界を守ってきた世界結界にも、ここ数年前よりほころびが生じてきたのです。それは、異世界からの侵略者――私達はエミュレイターと呼んでいます――が再びこの世界に侵攻を開始する結果につながりました。そして、その非常識な存在と戦うのがウィザードです。ウィザードとは長い祖先より受け継いだ力や、世界結界のほころびにより目覚めた者達の総称です」
ルオ:「私に……その良い者になって言う事ですか?」
GM:「なって欲しいとは言ってません」
ルオ:「じゃあ」
GM:「なれ! と言っているのです。これはあなたの……そして世界の運命。変える事はできません」
ルオ:「ううう……」――って強制だし〜(笑)
GM:「それと政二貴良、あなたは波乱原ルオと共に、訓練を受けてもらいます」
政二:「えっなんで僕まで!?」
GM:「あなたはサブクラスに目覚めたばかりです。なにか問題でも?」
政二:「あ、あいえ……問題ありません」
GM:「では、あなた達を導く教官……任せられますね」
高薙:「はい。私が責任を持って2人を一人前のウィザードに仕立て上げます!」
ルオ:「高薙先生が!?」
政二:「女装先生かよ……」
高薙:「いくら知り合いでも、一人前のウィザードになるまではビシバシ行くから…そのつもりでね?」
ルオ:「う…はい」
高薙:「それと政二君……女装の何が悪いの? なんだったら、貴方にも教えてあげるわよ?」(笑)
政二:それは嫌です(笑)――「あ、いえ、ではまたの機会に」(笑)
高薙:「わかったわ。約束よ」(笑)
GM:アンゼロットが――「高薙教官? 無駄話はそれぐらいにして……」
高薙:「はい、失礼しました。では行くわよ波乱原さん、政二君……そして狸君」
GM:では高薙、ルオ、政二、あと狸とポンポンが出て行った後、アンゼロットは上条とリーンに――「さて、あなた達二人には、例の魔剣探しです」
リーン:「はい。しかし、どこを探せばいいんでしょうか?」
GM:「この世界と異世界との境界線、世界結界の狭間に侵略者達の襲撃が続いています。かなり広い範囲ではありますが、その付近の偵察をお願いします」
上条:「他のウィザード達は?」
GM:「もちろん、同様の捜索にでています」
上条:「了解だ。行ってくる」
リーン:「ええ、わかったわ」

シーン13:夜魔の魔術師になる為に

GM:ここは支部の一室……1日目。
高薙:「まず最初はウィザードとしての知識です。まぁ政二君はすでに知っていると思うけど……波乱原さん、日常生活を営む上で、私達ウィザードが一番気をつけなければならない事はわかるかしら?」
ルオ:「え? え!? いきなり聞かれても解らないですよ……」
高薙:「じゃあ政二君」
政二:「敵を倒す事です先生」
高薙:「違います」(一同笑)
政二:「一般人を守る事です先生」
高薙:「違います」(一同爆笑)
政二:「なら……武……(少し考えて)……女装する事です」
高薙:「なめてんのかテメェは!」(一同大爆笑)
政二:「そんな、先生の気に入る解答をしたのに」(笑)
高薙:「それは、一般人にはバレてはいけない事です」
ルオ:「なんでですか?」
高薙:「はい、いい質問ね、それはこの世界が科学と言う世界結界で守られている事は教えてもらったでしょう? つまり科学という常識をその他大勢の人が信じているから、その結界は強固でいられるの、でも、その科学を疑うような力を見たら、その人々の常識は覆され、結果、世界結界は弱体化してしまう。それはこの世界の防御を薄くする行為なわけです」
ルオ:「だから先生たちの使うような不思議な力は、普通の人にばれてはいけないんですね?」
高薙:「そうね、波乱原さんは理解が早くでいいわ。だからそこの赤いのも、一般人の前で不用意にしゃべらないように」
GM:「わ、わかったですポン! 気をつけるですポン!!」
高薙:「一般に言われている原子力発電所は、実は魔導炉を基本とした供給炉であったり、実際、北の方で起きた原子力発電所の爆発事故は、魔王の覚醒を隠すための隠蔽功作だったりと、この世界中、実は一般人の知らない事実はたくさんあります。それらを隠すのも私達ウィザードの勤めです」
ルオ:「はい、解りました」
高薙:「で……そこ! 狸と遊んでない!!!」――とチョークを投げます!(笑)
政二:僕、遊んでたんですか!?(笑) じゃあ……「今、狸にあっち向いてホイで負けました」(一同爆笑)

GM:2日目
高薙:「さぁ、今日はウィザードの持つ月衣(かぐや)を使いこなしてもらいます、月衣などの知識は昨日説明しましたね? 政二君?」
政二:「はい、科学の支配する常識や攻撃を無効化し、また相当量の物量を四次元ポケットのように溜め込めるものです」
高薙:「はい、よくできました」
ルオ:「先生、でも私は月衣なんて持ってないんですが……」
政二:「先生、なんで元々ウィザードな僕に、ちゃんと覚えているか確かめる質問をするんですか?」(一同笑)
高薙:「月衣は宇宙空間であろうと問題はありません。――と言う事で、今日はビルの屋上にやってきました!」(笑)
ルオ:「先生……なんか嫌な予感がするんですが……」
政二:「先生……なんで僕に、確認の質問をするんですか?」
高薙:「大丈夫、月衣にまず慣れるには、論より証拠です」――ガシッ! と波乱原さんと、ぶつぶつ言っている政二君を両腕で捕まえ――「トウっ!」(一同笑)
ルオ:「い、いやあああああ〜〜〜〜〜!!」(笑)
GM:「な、なんでぽっくんまで一緒なのですポ〜〜〜ン!」(一同爆笑)
政二:僕は狸と共に、月衣で普通に着地です。
高薙:では政二君と波乱原さんを待っていましょう。
ルオ:ううう……どうしよう……あ、そうだ!? 一緒に落ちているポンポンを掴んで――広げます!!! バァ!!(一同爆笑)
GM:では赤いパラシュートと共にルオが降りてくる――「い、い、い、い、い、い……ですポン……」――との声と共に(笑)
ルオ:「こ、怖かった〜〜……」(笑)
高薙:「波乱原さん……これは何より認識することが大事なのですよ? 次からはこの赤いのの使用は禁止します」
ルオ:「ええ〜」(笑)
高薙:「『ええ〜』じゃない!!」(一同笑)

GM:3日目……。
高薙:「さぁ、そろそろ月衣の扱いにも慣れてきた頃でしょう? 今日はこれを使います」――と44マグナムを取り出します――「これをウィザードでは無い協力者に撃って貰います。月衣で弾きましょう」
政二:「はい」
ルオ:なんか無茶苦茶だよ(笑)
高薙:「はい、ではまずは波乱原さんから――殺って下さい」(笑)
GM:(コロコロ)……一般人は命中8でした(笑)
ルオ:どうすればいいのですか!? いや、私は避けます!(コロコロ)……よし! 回避9です! 避けた!(笑)
高薙:「波乱原さん? 私は言ったでしょう? 認識する事が大事だと……次は接射します」
ルオ:「えええええ!?」――状況悪化!?(笑)
GM:撃たれると、ルオは頭がクワンクワンする。
ルオ:「て、天使が見えるよ〜〜」(笑)
高薙:「まだまだですね……では政二君、お手本を見せてあげて下さい」
政二:「はい」
上条:(突然一般支部職員)『高薙教官、ダンプカーの準備、整いました』(一同爆笑)
政二:「えっ!?」(笑)
高薙:「では、マグナム程度じゃ、すでにウィザードとして何回か任務をこないしている政二君の練習になりませんからね。それと相棒の狸君とは鎖で足を縛って下さい。協力するといいでしょう」
GM:では政二と狸の数百メートル前からダンプが発進する。
政二:ちょっと怖いけど、まぁ月衣があるので。
GM:と、ダンプが近づいた瞬間、狸が逃げる(笑) 筋力ジャッジで負けると引っ張られる。狸はご主人を避けさせたいらしい(笑)
高薙:それでは練習にならない(笑)
政二:ここはウィザードの先輩としての見栄の張りどころです! 引っ張らせません!
GM:なら筋力ジャッジかな? 狸は(コロコロ)……9
政二:(コロコロ)……9!!!
GM:おお!?
政二:……9はファンブルです。避けられもせずダンプに思いっきり轢かれたと思います(一同大爆笑)
GM:ではルオの目の前で救護班が政二を運んで行く(一同爆笑)
ルオ:「………………」
高薙:「………………」
GM:狸が心配そうに政二を運ぶ担架に付き添っていく(笑)
ルオ:「………………先生?」
高薙:「………………月衣はあくまでも一般的なダメージを1/10に下げるだけよ。当たり所が悪ければああなるわ……気をつけなさい」
ルオ:「………………」

シーン14:魔剣の脅威

上空2500メートル――リーンと上条は魔剣の捜索を続けていた。そしてついに見つける事になる。しかし、それは目的を邪魔する者をまとめて発見する結果となる。
GM:現在上空2500メートルです。
リーン:「この数日、そろそろ何か見つけても悪くない頃ね?」
上条:「見るのは雑魚のエミュレイターがチラホラだしな……」
GM:では知覚ジャッジをどうぞ。
上条:(コロコロ)……ふん、14だ(笑)
GM:上空に黒い穴が開いたかと思うと、そこからワラワラと黒い点点が降りてくる、そしてその黒い者達が何かを目指している。
リーン:見えませんか? 私は22だったのですが?
GM:それなら見えよう――どうやら向かっているのは『剣』のようだね。中空に停止するように浮かんでいる白い剣だ。
リーン:「あれは……剣!?」
上条:「何!!」――向かいます。
GM:と、君達が剣に到着するよりも早く、黒い……実は冥魔達なんだが、こいつらが剣に到着する。と瞬間! 剣から不思議な光りが放たれ、剣の付近一帯が月匣(フォートレス)化します。月衣が個人的な結界であり、世界結界が世界規模の巨大なものなら、この月匣はその中間だ。君達二人は大丈夫だが、残りの冥魔達はすべからく飲み込まれる。
上条:急ぎます。
GM:では剣の所へ追いつくと、月匣は解除される。そして君の側には冥魔が!!
上条:いるんですか?
GM:います。そして君に攻撃!!
上条:防ぎますよ!
GM:と、スカッ! と透り抜ける
上条:「なに!?」
GM:知力ジャッジ〜。
リーン:(コロコロ)……20です。
GM:ではリーンは解る。冥魔達とは位相がずれている。
リーン:「位相がズレている……彼等は別次元にいるの?」
上条:「……なるほど……そういう事か……」――冥魔達をそのまま観察しましょう。
GM:ふむ、と、冥魔達はいきなり苦しみだし、そのまま消えていく。
上条:「狭間へと消えたか……しかし、これがあの剣の力だとすると……あの勇者の力が、本当に必要になるな」
リーン:「一度、支部へ戻りましょう……ここにいてもやれる事は少ないわ」
上条:「ああ、わかった」
GM:では上条とリーンが帰ってきました。ルオの成長は……まったく無く――
ルオ:無いんですか!?(笑)
GM:無いぞ(笑) まぁ普通に銃で撃たれても死にはしないが、どうも普通のウィザードに比べて月衣の力が弱い。具体的に言うと、クラス修正分が無いぐらい弱い(笑)
ルオ:それは……まぁ納得です(笑)
高薙:「では、結果報告をしましょう。天城狸君は、途中で戦線離脱した政二君の変わりに良く頑張りました。あなたずいぶんと実力を上げましたね。それに比べて二人は……」
ルオ:「だって〜〜」
政二:「えっ、僕も!?」(笑)
GM:さて、そろそろ任務です。呼ばれていますよ
高薙:「では、訓練はこれくらいにして、時間がありません。実践へ参りましょうか」
政二:「はい」
ルオ:「えっ、じゃあもしかして死んじゃう? なら保険かけてから」
高薙:「波乱原さん、説明したでしょう? 私達がエミュレイターに負ける事、それはすなわちプラーナを奪われる事に他ありません。プラーナは存在意義そのもの、これを奪われたらその人が存在していた事実も、記憶も全てが失われます。私から言える事は一つです。今までやってきた事、あなたが知った事。なにより自分への認識を怠らぬ事……行きましょう」

シーン15:団長との邂逅

GM:5人全員が揃っています――目の前にはアンゼロット――「……以上の報告により、その剣は勇者であるあなたを待っているのでしょう。飛行用装備はこちらで用意します。案内は上条、リーン両名が、高薙は勇者の補佐を……そして、政二、あなたはこの数日間、勇者と共に訓練をしその仲間としての息を掴みましたね。一緒に行ってもらいます」
上条&リーン&高薙:『はい』
政二:(「僕って途中から入院……」←ボソっと)(笑)
GM:「ついに魔剣ティアマトーを手にする時ですポン! きっと勇者様をまっているですポン!!」
ルオ:「え、え? そうかなぁ……う〜ん、でも私しかいないし……はい、行きます!」
GM:では上空2500メートルです。
上条:「そろそろ見えて来ただろう? あれが私達の見つけた剣だ」
ルオ:「あれが……」
GM:と、ここで君達は見る、剣への道を塞ぐように、一人の女性が空中に浮かんで立ち塞がっているのを!
リーン:「あなたは?」
GM:「勇者を殺しに来た……ここで終わりだ」――と女性の背中に黒い翼が生える!『天使化』発動!!!
高薙:「黒き翼の天使!? まさかジョニーの言っていた……」
GM:「私の名は混沌軍悪魔兵団団長・黒天使ダークネス――勇者の命、ここで絶つ……」――(戦闘シートを広げるマスター)
上条:いきなり軍団長と対決ですか!?(笑)
リーン:つ、強そう(笑)
GM:では最初は先生だな?
高薙:私は『アームド・シェル』を発動させて終了です。
GM:次はこっちだ――高薙先生に向けて剣で攻撃、命中は(コロコロ)……22。
高薙:高い!?
上条:これは無理だなぁ……とても0レベルが戦う敵じゃない(笑)
ルオ:私はマイナス1レベルなんですけど(笑)
高薙:(コロコロ)……無理です直撃!
GM:(コロコロ)……ダメージは40です。
上条:40!?
リーン:大丈夫?
高薙(←HPは20も無い):それはプラーナを全開放! そして自分に『フォース・シールド』!! (コロコロ)……32点防いで8点ダメージ! やばいこのままだと次の攻撃で死ぬ。もう回避手段もプラーナも無い(笑)
GM:黒天使ダークネスは、先生を袈裟斬りだ
高薙:私のカツラがふっとびます――「おのれ!よくもオレのカツラを!!!」――と男言葉に(笑)――そのまま攻撃(コロコロ)……命中が18!!
GM:ふむ、それは避けないよ。どうぞ。
高薙:容赦はしませんよ!――「おらぁ!!!」(コロコロ)……ダメージが34点!!
ルオ:おお〜、さすが先生!!(笑)
GM:(コロコロ)……ダイス目が4か(笑) ふむ、11点来たね……まだHPの1/10も減っていないので――「それが限界か? あきらめるんだな」
上条:素の防御力が19……HPは110点以上……それは無理だ(笑)
ルオ:「どうするの!? このままじゃ死んじゃうよ!?」
GM:「あんな奴に手間取っている訳にはいかないですポン! さぁ勇者様! 早く倒すですポン!!」
ルオ:「無理よ! そんな事言うならポンポン、あなたが戦いなさいよ!!」(笑)
GM:「それこそ無理ですポン! 見て解るようなものですポン!!」(一同爆笑)
リーン:助言していいですか?(笑)――「波乱原さん、あなたは早く魔剣の元へ行きなさい」
ルオ:ああ〜(←素の関心)
GM:うむ、誰か言うとは思っていた(笑) 確かに勇者がそっちへ逃れると用意されたイベントは発生するが……悪魔兵団の団長は、君達の事を逃がさないよ(笑)
リーン:波乱原さんを導くように移動します。移動阻止ぐらいできます。
上条:私は微妙に先生を援護できつつ、勇者も援護できる位置へ。
政二:僕は先輩に付いて行きましょう。もしもの時は狸の盾がありますし(笑)
ルオ:そこまでやられては……行きます! この戦闘シートから剣の方向へ離脱すればいいのですね? では……(マップ上の自分のマーカーを移動させる)……まだ足りません。
GM:では次のターン。こっちだな。目前の邪魔者を一刀両断してあげよう――「まずはお前だ」――(コロコロ)……命中は24
高薙:私なんですね……無理です直撃(笑)
上条:『フォース・シールド』を先生へ!
高薙:ありがたい!!
GM:と、ダメージロール前に特殊能力『幸運の一撃』を使用。
上条:それはいったい?
高薙:確か、攻撃ジャッジをクリティカルにする特殊能力だ! やばい!! マジで死ぬかも……。
GM:「絶対なる……様、私に力を……」(コロコロ)……しかし特殊能力は未発動に終わるんだ(笑) 普通にダメージ……低いな37点
高薙:それは……上条君の魔法のおかげで助かりました(笑)
GM:「くっ……これが世界結界とやらの力か……本来の力が封じ込められる……」
高薙:次は対抗魔法で援護されても死ぬ(笑) 残りHPがギリギリ重症一歩手前だ(笑)
GM:次は誰!?
ルオ:私です!!!
一同:『おお〜〜』
高薙:助かった(笑)
ルオ:1、2…と出ました!
GM:と、その瞬間、上空の白き魔剣が輝き、月匣(フォートレス)を展開! ルオ、政二、リーン…と次々に飲み込まれていく!
高薙:黒天使はどうしました?
GM:もちろん退くよ。部下が何百人とあれに飲まれて死んでいるのを見ているからね(笑) ただ、高薙と近いのは…上条かな? 二人に言おう――「結界を越え、世界へと向かうか……眠れる暴君を起さぬ事だな……」――と飛んで後退! 月匣展開!!!(フォートレスタイルを並べるマスター)
上条:「眠れる…暴君……か」

シーン16:魔剣の月匣

そのフォートレスは、この中心に一部屋あり、それを囲むように渦巻き上の迷路のようなフォートレスが並んでいた。
GM:うむ、まずはこの8面体ダイスを各自振ってくれ。で、このフォートレスの左上角が1、真ん中の上が2、右上角が3、左側面中央が4、左下角が5……と言う風に、出た目の数字の場所に最初現れる。バラバラになる可能性もあるし、一緒にスタートする可能性もある。
上条:スタート?
GM:そう。この中央の部屋には上の方向に扉がついているね? この部屋に入ればゴール。時間内に入れないと……なにかが起こるよ(笑)
ルオ:とりあえず振りましょうか……。
結果、一番近い真ん中上に先生が、一番遠い左下角に勇者が(同じく遠い一番右下は誰も現れなかった)、他の人は各自バラバラの場所に現れる事に――
GM:ではイニシアです……振りましたね? では最初の人どうぞ?
上条:私ですね……(コロコロ)……怖いので全力移動します……2スクエアです(笑)
GM:さて、上条が移動したあと(コロコロ)……(コロコロ)……この位置が虹色に輝き出す。
高薙:なんですか!?
GM:うむ、これは実は位相のズレが発動する準備段階だ。このターンの最後に、この輝いている場所が位相のズレで消滅する。運悪くこの場所にPCが居た場合、位相のズレに巻き込まれて消滅します。
リーン:ああ、それであの時、冥魔達が狭間の世界に!!!
上条:なら、あまり動かないほうがいいんじゃないのか? 一人行動する毎にズレが発生するんだしな。
高薙:いや、それは逆効果だ。マスターが最初に『時間制限がある』みたいな事を言っていたしな……次は私です! 全力移動〜!
――と、ここからはボードゲーム的な会話が多いのでダイジェストでお送りします――
上条:(コロコロ)……おかしい、また2しか進めない(笑)
GM:では(コロコロ)……ここが光りだす!
リーン:ひぇぇぇええ!?(一同爆笑)
高薙:今の声! 是非リプレイに!!!(笑)
リーン:だって! 今私のいるスクエアが光っているんですよ!? ここで私がファンブルしたら……(コロコロ)……あ、危なかった〜。
政二:(コロコロ)……よし!クリティカル!! 7歩移動です!!
ルオ:全力移動で(コロコロ)……また6スクエアですよ〜。
上条:凄いな……さすが勇者。
ルオ:でも遠回りしか道が無い〜(笑)
高薙:なぜか勇者を封じようとしか思えない位相のズレだからな(笑)
ルオ:ううう……。
GM:(コロコロ)……(コロコロ)……ここが消滅予定。
政二:あ、もう移動したあとだし……引き返さないと……。
ルオ:(コロコロ)……よし! 5歩移動で一番です!
GM:もう部屋に着いたか!? 一番遠くに居たのに!
高薙:私なんて一番近くにいても、まだ着かないのに……。
上条:次は私だな……(コロコロ)……全力移動なのに…1とは……通常移動の方がいいのか?
高薙:……いや、その敏捷なら期待値的にも3か4は全力で移動できるはずだ……あきらめるのはまだ早い!
上条:……いいだろう、先生の言葉を信じてみるさ。
GM:では付いたルオよ、1D20を振ってみぃ?
ルオ:20面ですか……なんでしょう? (コロコロ)……1ですが?
GM:ふむ、ここ(フォートレスの左一番上を塗りつぶす)が消滅しました
上条&政二:『なに〜!?』(←一番遅い2人)
高薙:ボンバーマンのサドンデス状態だ……。
リーン:ちょっと待って? 今20面を振ったけど……もし20が出てたら???(一同爆笑)
上条:先生の言う通りだ、ここは全力移動に賭ける!!
政二:(コロコロ)……またファンブル〜「狸! そっちじゃないって何回言ったらわかるんだ!!」(笑)
高薙:狸のせいかよ!!!(一同笑)
上条:(コロコロ)……全力で2スクエア……。
政二:抜かれた!?(一同爆笑)
ルオ:(コロコロ)……あ、18(笑)
上条:せ、せまってくる……。
リーン:(コロコロ)……私はこれで合流です
高薙:(コロコロ)……私も合流――「皆、大丈夫だった?」――と何気に予備のカツラを装着(笑)
GM:では次のターンからリーンと先生にもルオと同じく崩壊ダイスを振ってもらうので(笑)
政二&上条:『なんだって!?』
政二:(コロコロ)……ファンブル……なぜ?
GM:(コロコロ)……(コロコロ)……あ、政二の目の前に位相のずれが準備段階(笑)
上条:(コロコロ)……よし! 初めての2歩!
政二:やばい、先輩と同じ道は進めない!? 回り道〜〜(一同笑)
上条:まぁブロックが迫ってくるまでは1、2、3……まだ50マス以上はあるから、問題は無い!!
政二:そうですね先輩! あとは皆の気持ちのこもったダイスしだい(笑)
リーン:まずは私ね(コロコロ)……あまり込めなかったから…15だわ(笑)
高薙:二人の為にも低い目を(コロコロ)……17(大笑)
上条:ま、まだ大丈夫。20出してもぎりぎり後ろで止まるしな!
政二:駄目ですよ! 18以上だと僕と狸は巻き込まれちゃいます!!(笑)
上条:祈れ! 振るのは運命の勇者だ!
政二:そうですね! 勇者ですしね!!(笑)
ルオ:(コロコロ)……ごめんなさい。やっちゃいました20(一同爆笑)
政二:ああ、飲み込まれた(一同爆笑)
上条:タッチの差で逃れた……さすが天才(笑)
GM:では、飲まれた人がいるので死亡判定のルールなのですが……その前に瞬殺されるかのジャッジです。まずは信仰心でジャッジ25です。成功すると魔剣が敵では無いと見なし助けてくれます。
政二:(コロコロ)……無理です。
GM:では筋力か信仰心の高い方から、今減っているHPのマイナス分を引く……今回はちょうどHPが0と考えるのでこれは無しだ。
政二:筋力の方が高いので……(コロコロ)……なんとか死亡しなかったです。
GM:その場合はHPが1の状態で復活。だが、君は重症状態なので動けない……結果、位相の狭間を漂い出す(笑)
上条:結局変らないのですね(笑)
政二:「狸……僕は疲れたよ……」――と狸の引く荷車で位相の違う狭間を漂いだします(一同爆笑)

そして、中央の魔剣の間まで到着したのは4人だった……

シーン17:勇者の旅立ち

その部屋の中央には白い魔剣が突き刺さっていた。まるで誰かを待つように……そして、運命は始まる。
GM:どうやら、ボロボロな雰囲気で天才上条君が到着だね。
上条:「ふっ、皆早いな、私は全力移動で1か2しか出なくて困ったよ」(笑)
GM:「あれこそ始まりの魔剣ティアマトーですポン!!」――部屋の中央には白い魔剣が突き刺さっている!
ルオ:「取るよ……みんな?」――手をかけます
GM:『待ってたよ……』――というような声が、ルオは聞こえたような気がした。
リーン:(のPL)チャラララララ♪ チャラララァ〜〜ン♪♪
GM:そして、君たちのいたフォートレスが急に色を失いはじめ、空に投げだされる! が、すぐに状態は安定する。目の前に出現した巨大な黒い穴に、ルオを先頭に皆が吸い込まれ出すからだ!
ルオ:吸い込まれるのですか? これは楽ちんです(笑)
高薙:「この穴は!?」
上条:「冥魔達がこのような穴から出てくるのをさっき見たが……まさか、これが異世界へと続く通路か!!」
リーン:「異世界へと続く回廊――次元回廊……」
GM:それに吸い込まれている。一時的に魔剣がルオの手を離れ、その黒き穴を切り裂くように進んでいる。どうも君達を導いているようだ。そのまま幻夢界――次元の狭間――に君達は流れ込みます!
上条:次元の狭間なのですね? なら知覚ジャッジで奴を見つけられないでしょうか?
GM:おお、そうか! じゃあ知覚ジャッジで18以上(笑)
上条:(コロコロ)……20!
リーン:……18
高薙:……19ですね
ルオ:15(笑) 私だけ見つけれない
政二:助けて〜(笑)
GM:と、政二を助ける前に……君達は後ろから壮大なプレッシャーを感じるよ
高薙:後ろ? 振り返ります
GM:君達は剣に導かれるままに幻夢界を、異世界へと飛んでいるのだが……後ろを見ると精霊獣が数匹(笑)
高薙:精霊獣!?
上条:しかも数匹……。
リーン:ウィザードとしては知っていていいのでしょうか?
GM:いいよ。最近だと秋葉原上空に出現したしな(笑) もっとも一般世界ではなんとか誤魔化したけどね(笑)
リーン:「あれは……精霊獣……」
GM:(コロコロ)……中空を攻撃力506ダメージの破壊光線が薙ぎ払う(笑)
ルオ:500!?
高薙:「とてもじゃないけど……勝てないわね……」
上条:「かといって、このままだと追いつかれるぞ」(笑)
高薙:勝手にピンチにするなよ!!!(爆笑)
政二:僕は……僕は成す統べも無く食い殺されるのでしょうか?(笑)
高薙:「いや、ここは仕方が無い……リーン! あの魔獣使いの政二君を頼む!!」
リーン:「ええ、わかったわ」
政二:僕は狸に引っ張られています(笑)
リーン:狸を掴み、そのまま魔剣の導く方へ。
高薙:「波乱原さん……あなたは運命に選ばれし勇者……先に行きなさい。上条君は波乱原さんを援護してあげて」
上条:「………………」
ルオ:「え、え? でも……」
上条:波乱原君を引っ張って行きます。
高薙:霊フォンで通信だけ――『波乱原さん、最後の訓練だと思って聞いて欲しい……"戦いの鉄則は最小限の被害で最大限の戦果を出す事"……君はいつか迷う日が来る。忘れないで欲しい。戦いに犠牲は付き物だという事を……そして、犠牲になるだけの価値がある戦いが…ある事を』――通信が切れます(笑)
ルオ:うわーーー!(笑)
上条:リーンは波乱原君の側まで戻って来た?
リーン:狸掴みながら戻ってきた事にしましょう。
上条:「波乱原君を頼む」――と引き返します。
ルオ:「え、え? 上条君!?」
上条:「1人なら死ぬしか無い道も、2人ならなんとかできる事もある……先生の事は私に任せろ」
ルオ:「でも!」
上条:「私は天才だ! ……必ず助かる」
ルオ:「そんな……みんな……」
リーン:何も言わずに波乱原さんを魔剣の導きに引き戻します。
ルオ:「リーンさん! どうしよう!?」
リーン:「波乱原……いえ、ルオ。あなたはこれから、これ以上の運命に巻き込まれるのよ……前を向きなさい。それが、あなたが出来る唯一の恩返しなのだから」
ルオ:「………………」
目の前には精霊獣が迫ってきていた。これ以上、奴等を進ませるわけにはいかない。なぜなら、この先には全ての世界の希望があるのだから……。その希望の灯火は、例え自分の命に代えても守らなければならない。しかし、仲間の声が先生の意識を引き戻す。上条誠が横に並ぶ。
高薙:「なんで戻ってきたの? あなたも逃げなさいって言ったのよ!」
上条:「ふん、天才たる私に、逃げるなんて選択肢は無い!」
高薙:「じゃあもちろん死ぬ気じゃ無いわよね!」
上条:「無論だとも……5カウント……頼めるか」
高薙:「…………わかったわ。安心しなさい」
―――――そして――――
上条:「『シャイニング・ウォール』!!!」――更に『小さな奇跡』で全ての精霊獣を完全結界に封じる!!
高薙:「上条君……あなた……」
上条:「すまないな……先生だけでも逃げてくれ……この魔法、自分のスクエアも効果範囲でな(苦笑)」
―――白き光りが爆発する――--
GM:ルオとリーンの背後で、目も開けられぬような爆光が明滅する!!!
リーン:まっしぐらに剣の導きへ。
ルオ:うつむきます――「……ごめんなさい」
真竜伝説
第0.2話「ファージ=アースのプロローグ」

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