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セブン=フォートレス V3 & パワード
超長編キャンペーンリプレイ


第一世界ラース=フェリア
そこは、常に破壊と復興に彩られし世界
世界破滅が常に並列する世界
世界崩壊が当たり前のように起こる世界 しかし、今だその世界は滅びていない
それは幾度となく立ち上がった勇者達の功績
世界は今、再び勇者を向かい入れようとしていた
新たなる世界の脅威に対抗するために


真竜伝説


第1話「運命の勇者ルオ!」


キャラクター紹介

ルオ(波乱原瑠和)
普通の女子高生(17歳)だったが魔剣ティアマトーを唯一使える運命の勇者として覚醒(エクセレントウォーリア/魔剣使い)。PLはTRPG初心者。

リーン(リーン=ハインリヒ)
27歳のベテランウィザードでドイツ系の女性魔術師。状況に流されず常に冷静な目をして周りを把握するが、いざとなると面倒見が良い。

政二(政二貴良)
16歳の高校生ウィザード。魔物使いであり相棒は狸(名前はまだ無い)――なぜか主人より狸の方がキャラ立ちしている。いつか報われる日を願う。

魔剣ティアマトー(エクセレントウォーリア/大いなる者 属性は天/冥)
キャラクターシートで普通に作成。戦闘能力値のうち「命中」「回避」「受け回避」「攻撃」「受け防御」が魔剣のデータとなる、ただしクラス修正は無し)

シーン1:新しい仲間

魔剣ティアマトーに導かれるように次元回廊へ入った勇者ルオ達だったが、次元回廊を通る際にいつの間にか気絶していた。突然の浮遊感、その後に続く衝撃……そして目覚め。
GM:さて、君達が意識を失ってどれくらいが経ったのか……突然の浮遊感、その後に続く衝撃に目が覚めるよ。
ルオ:上条君や先生はどうなったんですか!?
GM:ああ、あの二人? そりゃあ死んださ(笑)
ルオ:死んじゃったんですか!?
GM:精霊獣数匹に囲まれて生きてはいないさ。
リーン:あの……ではなぜここにそのPLさんが2人ともいらっしゃるのでしょうか?
夢月:気にするな(ニヤリ)
ガルチラ:ああ、気にするな(ニヤリ)
リーン:あ、怪しい……
GM:さて情景描写だが、君達が出現したのはどこかの室内だね。まるで剣が刺さっていただろう台座、その周りに君達が降り立ち、その台座を囲むように8本の柱がある。が正確にはあった……と表現するのが正しい。なんせその柱、入り口から数えて3本目と5本目を残して、全てが破壊されているからだ。
ルオ:この部屋が元々魔剣の安置されていた場所ですね。そこに戻ってきたのでしょうか?
GM:そう考えるのが普通かな。と、忘れていた! NPCで勇者を迎えに来た人がいたんだった!
ガルチラ:1人は17歳ぐらいの男の戦士で――
夢月:もう一人は16歳ぐらいのプリースト風な少女です。
リーン:ベタですねぇ(笑)
夢月(突然女の人):女の人が膝をつきます。
ガルチラ(男の戦士):男の戦士も同じく膝をつきます。
ルオ:「ここは……どこ?」
ガルチラ(男の戦士):「ここは…第一世界ラース=フェリアです」
夢月(女の人):「勇者様、あなたが来るのを待っていました」
ルオ:「え、え? 私を……ですか?」
ガルチラ(男の戦士):「はい」
夢月(女の人):「もちろんです」
GM:「ついに勇者様の降臨ですポン!!」(笑)
ガルチラ(男の戦士):「どうせ足手まといになってたんだろお前は!」(笑)
GM:「ず、ず、頭が高〜いですポン! 勇者様の御前であるですポン!」(一同爆笑)
ガルチラ(男の戦士):「な、なんだと!……はは〜〜……ちぃ、変な知識付けて来やがって!!」(一同爆笑)
GM:「ふっふっふ…なんせ勇者様ご一行3名を連れてきたですポン!」
ガルチラ(男の戦士):「3名だと? 1人(ルオ)……2人(リーン)……3…匹(狸)しかいないじゃないか?」
GM:「ですポン!?」
ルオ:「え、えっ!? 政二君は?」
リーン:私はしっかりと狸の手を握って来ましたよ。もちろん気絶しても離してないです。
GM:でも政二はいないね。
政二:ちょっと待って下さいよ! じゃあ僕はどうなったんですか!? リーンさんが僕を救出してくれてたじゃないですか!?(焦)
リーン:だから言ったでしょう? 私は『狸の手を握って』って――だからきっと狸か貴方が気絶した時に離しちゃったのよ(一同爆笑)
政二:そんなぁ〜〜〜! 開始早々、上条先輩や高薙先生と同じ運命なんて!(一同爆笑)
GM:まぁ暇な君は狸でもやってなさい(笑)
政二:じゃあ狸が両腕を腰に当てて、エッヘンと胸を張ります(笑)
ガルチラ:早いな順応(笑)
夢月(女の人):「その狸は……ペットか何かですか?」
リーン:「いえ、この狸には前に主人が居たのですが……ここに来る途中……」――と狸を見つめましょう(笑)
政二:狸は悲しそうな瞳でうつむく――駄目だ! これじゃあ僕が死んじゃう(一同爆笑)
ガルチラ:馬鹿ですかあーたは(笑)
GM:「そうですポン! この二人は勇者様を迎えに来た――」
夢月:(キャラクターシートを取り出して)――「『ミスティ』と言います」
ガルチラ:(同じくキャラクターシートを取り出して)――「イシュエル=シルヴァーナです。イシルと及び下さい」
ルオ:???
GM:勇者が混乱しているので説明しよう。このミスティとイシルは勇者を迎えに来たラース人だ。この2人には前もって、旅立ちからこの魔剣安置所までの冒険をすでにプレイしてもらっていたんだ。もちろん、ここで勇者の仲間となってもらう為にね!
ルオ:なるほど、了解しました! とりあえず仲間なら心配要らないです!
GM:ポンポンは紹介を続けよう――「ミスティはぽっくんのご主人ですポン! そしてイシルは勇者様の下僕ですポン!」
ルオ:「ええ!? 下僕!?」(笑)
GM:「…………ちょっと言い過ぎたですポン。普通の戦士ですポン」(一同笑)
イシル:剣を収めましょう。
リーン:ではこちらも全員自己紹介します。
GM:では紹介したって事で!――「さぁいつまでも勇者様を待たせるでないですポン」
イシル:「そうだな……だが、こっちもいろいろ大変だったんだぞ」
GM:「何がですポン?」
イシル:「見ろよ、柱が片っ端から倒れているだろ?」
GM:「おお、いつの間にですポン!? まったく、暇だったからってイシルは暴れちゃいけないですポン!」
イシル:「違うよ! 違ぇって! 俺じゃねーよ!」(一同笑)
GM:「勇者様、助けて欲しいですポン! イシルが意地悪するですポン!」
ルオ:う〜ん…でも、ポンポンはなぁ――「ポンポン! あなた役に立たなかったじゃない! ちょっとは反省しなさい!!」
GM:『がーーーん!?』――「そ、そんな…勇者様に見捨てられたですポン!?」
イシル:「ほらみろ、役に立ってなかったんじゃねーか」(笑)
GM:「そ、そんな事ないですポン! ぽっくんは勇者様を朝寝坊しないように起して……起して……え〜と………………起したですポン!!!」(一同笑)
ミスティ:「はいはい」――とポンポンを肩に乗せましょう――「ポンポンって名前になったのね」
GM:「うう…ご主人は優しいですポン〜〜」――と、ここで急にガラガラガラ…とこの建物が揺れ出す。
ルオ:「え、地震!?」
イシル:「まずい……早くここを逃げるぞ!」
リーン:「どうして?」
イシル:「ここはとあるフォートレスの地下なんだ! このまま倒壊するようなら巻き込まれる!!」
GM:では無事脱出できたかのジャッジです。一人1D振って6が出るとイベント発生です。
リーン:では始めに(コロコロ)……6(笑)
GM:いきなり発生かよ! では倒壊するフォートレスを走っていると、その途中で男が倒れているのを見つける。どうも戦士っぽい格好をしているね。
リーン:なぜ倒れているのでしょう?
GM:どうも頭になにかが当たって気絶したらしく、たんこぶがあるのが見て取れる(笑)
イシル:「そいつに関わっちゃいけない!!」
リーン:素通りします(笑) もともと助けようなんて気はありません。
ルオ:「でも、なんで関わっちゃいけないの?」
ミスティ:「そいつは……大変危険な人物だから……」(笑)
GM:皆、無視して進む気だな? そうはいくか(コロコロ)……6? 6番目のPCは……謎の男に狸が足を捕まれる(笑)
イシル:狸かよ!
GM:PC5人しかいないんだもん。
リーン:「イリュージョン!!」――レンガを取り出して……必中!!!(一同爆笑)
GM:レンガ!! なんだそれは!? 男は目覚めた途端レンガで頭をどつかれ再び撃沈(笑)
政二:「クウンクウンッ!!」――と喜びましょう(笑)
イシル:「あ、危ないところだった」(笑)
GM:「……リーンはそんなキャラだったですポン!?」(笑)
リーン:「ほほほほほ♪」
GM:さて、次は?
ルオ:(コロコロ)……2!
政二:(コロコロ)……5です。
イシル:(コロコロ)……3ですね。
ミスティ:(コロコロ)……あ、6です(笑)
イシル:またアイツか〜!?(笑)
GM:いや、あれは最初のみのイベントだから、次はミスティの上に天井――もとい大岩が落ちてくるぞ(笑)
ミスティ:そ、それは無理(笑)
ルオ:「危ない!!」――岩を攻撃できないでしょうか?
GM:移動している目標にだから……命中で20以上だせたら命中していいよ?
ルオ:さっき、やっとレベル0になったのです! 今こそ魔剣の力を試す時!(笑) (コロコロ)……命中が22! 当たったよ!
GM:ではミスティにスッと影がかかり――
ミスティ:「あ!?」
GM:そう(笑) そう叫んだ瞬間、キンッ!! という音がして頭上の大岩が砕け散る!!
一同:『おお〜』
GM:そして、ミスティの目の前に降り立つ勇者ルオ!
イシル:それはカッケェ!!
ルオ:『愛の狩人』ですから(一同笑)
ミスティ:それじゃあ"ぽ〜"っとしちゃいますよ(一同爆笑)
ルオ:「急ぎましょう!!!」――あ、ちょっと私かっこいいかも(笑)
イシル:「ミスティ! 早く行くぞ!」
ミスティ:「あ、うん……」(笑)  
ルオ達がそのフォートレスを抜け出すと、それは古き城である事に気がつく。そして今、その居城が轟音を立てて倒壊していった。
ルオ:「そういえば! さっき倒れていた人は!?」
イシル:「ああ、あの男なら殺しても死なないから心配無用……というか、やっかいな男だから、本当はあのまま死んでてくれるとありがたいのだが……」
ルオ:「そんな人なの?」(笑)
リーン:「まぁ、それはそれとして、この世界は何なのかしら、説明してくれない?」
イシル:「そうだな……ああ、とりあえずここを離れようか」
ルオ:「うん……なんかヘトヘト〜」
リーン:「今日1日中、ずっと忙しかったもの」
ミスティ:「イシル、近くの宿場町で宿を取りましょう。勇者様はお疲れみたい」
イシル:「そうだな……行くか」
GM:「早く休みたいですポン! あとお腹も減ったですポン! 早く案内するですポン!」
イシル:「勘違いするな! お前のためじゃない」
GM:「またまた〜♪ですポン」(笑)
イシル:「『またまた〜♪』じゃねぇよ! なんだその、まるで"俺が照れてます"みたいなニュアンスは!」(一同爆笑)
ルオ:「ポンポン……なんだか仲良しだね」(笑)
イシル:あああああ……

シーン2:もう一人の仲間

次元回廊の闇の中、遠ざかっていく狸(相棒と読む)の声に絶望のまま気を失った少年がいた。しかし、気が付けば頬には暖かな光があたっていた。
GM:政二君。君は暖かい光りが頬に当たるのを感じ目を覚ますぞ。
政二:おお! 僕は生きていたのですね! てっきり今日はずっと狸かと思ってました(笑)
GM:うむ(笑) それも面白かったんだが実は生きていたよ(笑) そして君はベットに寝かされているね。目に見える天井や壁の作りは、ヨーロッパ・ローマの古い神殿のような白い大理石作りだ。
政二:「うう……」
GM:「あ!? 大丈夫ですか!」
政二:「あなたは?」
GM:見ると少女(コロコロ)……16歳らしい――がいる。気がついた君と目が合うとちょっと頬を赤く染めて――「エリオラ様! 彼が目覚めました! エリオラ様!!」――と部屋から飛び出して行く。
政二:「……あ、狸! 狸がいない!?」
GM:ああ、いないぞ。
政二:「狸〜!!」――とか呼んで見たり(笑)
GM:「誰を呼んでいるのはわかりませんが……あなたにはやはりお仲間がいるのですね?」
政二:さっきの少女ですか?
GM:いや、上等そうな神官服を来た妙齢の女性だ。その後ろにはさっきの少女もいる――「その仲間とは……もしや運命の勇者ではありませんか?」
政二:「ええ、確か先輩がそんな風に呼ばれていたと思います……あ、そういえば皆がいない」
イシル:狸より先に気がつけよ!!!(一同笑)
政二:「う〜ん……あの、ここはどこですか?」
GM:「ここはラース=フェリア、あなたのような異世界の住人にとっては第一世界という呼び方もありますが……魔法の力を駆使し発達した世界ですよ」
政二:「魔法……ファンタジー?」
GM:「そうね……この世界の事などはあとでこの子に聞いて下さい。私はエリオラ、この空の神殿を司る神官長です。私はあなた達を待っていました。あなたはまだ本調子ではないようですね。あと数日で仲間とも合流できるはずです、それまでゆっくりと休むといいでしょう」
政二:「仲間と合流……どうしてそれを?」
GM:「今、私の使いが運命の勇者を迎えに上がっていますから……では私はこれで」――と少女を残して神官長エリオラは退室する。
政二:「あの…」――この女の子は誰なのでしょう?
GM:知らん。君がはぐれたから突発的に出した少女だ! 名前は君が決めるといい(笑)
政二:じゃあ……アナスタシアで。
GM:「私はアナスタシアって言います……」
政二:「………………」
GM:「………………」
政二&GM:『あの!』(一同大爆笑)
ルオ:なんなんですかそれは!?
リーン:ハ、ハモリ?
イシル:良くある事だ(笑)
GM:いや、まったく(笑)
政二:僕はどうすれば……(笑)
GM:「あ、あの……どうぞお先に」
政二:「じゃあ……僕はどうして助かったかわかるかい?」
GM:「それは……見つけたんです…私が……」
政二:「君が?」
GM:「はい……私、少し先見の力があって……」
政二:「はぁ……さすがファンタジーだ。この世界は何が違うの?……あ、この聞き方は駄目か…え〜と…」
GM:「ふふ…大丈夫です。エリオラ様は異世界から来た協力者とも繋がりがありますから……この世界はラース=フェリアと呼ばれている世界です。魔法の属性と同じ7つの属性の地域があります。ここはその一つ、空の属性のシュローティアの西です」
政二:「属性? 属性なら天・冥・地・水・火・風・虚の7つだろう? 空なんてないぞ?」
GM:「ああ、確かエリオラ様が言っておられました。世界が違うと属性も違うって……こっちの世界では空・炎・森・海・闇・氷・幻の7つなんです」
政二:「へぇ……ぜんぜん違うんだなぁ」
GM:「それで各属性地には導王様がいるんです。その地方を納める王様の中のリーダーという感じです……ここシュローティアは空導王アンブレアス=ガェア様がリーダーです――あの、どうしました? ごめんさない。説明とか下手で私……」
政二:「あ、いや、違うんだ……話の腰をおっちゃって悪いんだけど……お腹すいた」(笑)
GM:「そうですよね! お腹空きますよね! ごめんなさい、今用意して来ますね!」
政二:「ありがとう」
GM:と、少女は部屋を出る前に振り返るとうつむき加減に聞いてくるよ――「……あの……、お名前聞いても…いいですか?」
政二:「政二…政二貴良」(笑)――って、なんで僕だけラブコメなんですか?(笑)
GM:知らん。アドリブだ。のちのちの伏線にするから心しておけ(笑)

シーン3:自称勇者J・J登場

イシル達に案内された街の宿屋で、簡単にラース=フェリアの説明を受ける勇者達。ルオには少し難しかったがリーンは興味をそそられたようで――
リーン:「なるほどね……7導王に私達の世界とは違う属性か……少し魔法にも違いがありそうね……面白いわ」
イシル:あれ? こっちはもう説明し終わったんでしょうか?(笑)
GM:なんだね君は、俺と同じ説明を、イシルもやりたいのかね?
イシル:いえ、遠慮しておきます。めんどくさいですし(笑)
ルオ:「ふ〜ん…よく解らないね〜?」……ベッドに寝そべりながら、屋台で買った何か美味しい物でも狸と一緒に食べてたいなぁ(笑)
イシル:食べながら聞くのかよ(笑)
ミスティ:正確には食べながら聞いてたのよ(笑)
GM:「ああ、勇者様! そんな格好で食べてたらベッドにこぼすですポン!!」
ルオ:「大丈夫だもん慣れてるから♪ それよりポンポンこそ、思いっきりこぼしてるよ!」
GM:「それこそ大丈夫ですポン! どうせこの部屋は男部屋、寝るのは一人と決まっているですポン!」(一同笑)
イシル:「俺の部屋じゃねーか! 何ベットに溢しまくってんだよ、このスライム!」(一同爆笑)
ミスティ:「まぁ大体の世界説明は終えたんだし、私達もちゃんと自己紹介をしましょう?――私はミスティ。あなた達を迎えに来ました」
リーン:「ええ、わかったわ」
ミスティ:イシルに視線を……。
イシル:「そうだな……俺の名はイシュエル=シルヴァーナ。イシルと呼んで下さい勇者殿」
GM:「おにぎりでいいですポン!」(笑)
イシル:「ちげーよ!」
GM:とここで宿屋の人がノックしてから――「あの、こちらに"運命の勇者様"という方はいらっしゃいますか? 何か空の神殿からジャン=ジャック=カルヴァロスという方が迎えに来たとかなんとか……」
イシル:それは……「ジャン? 確か通称JJ……自称勇者と名乗っている男だったはず」――詳しくはルールブック参照だ!
ミスティ:「それより、空の神殿っていう事は……」
イシル:「ここは会っておいた方が良いと思います」
ルオ:「じゃあ会ってみよう」
GM:では青年が入って来てルオの前で――「空の神殿、神官長エリオラ=ステイシア様からの伝言です――もし、運命の勇者様が異世界より降臨なされた暁には、是非とも空の神殿まで起こし下さい――以上……って、伝言は伝えたぜ?」
イシル:「ああ、わかった」
リーン:伝言終わったら挑戦的じゃない。
GM:「それにしても、本当にこいつが運命の勇者なのかよ?」
ルオ:「え、う〜…自分でも本当は勇者じゃないかも…とか思ってたりして…えへへ」
イシル:「あ、この男の前で勇者を軽んじるような発言は!?」
ミスティ:駄目なの?
イシル:確か自分こそ勇者だ! とか言ってる奴だったと思う(笑)
GM:ご名答(笑)――「ふん、俺は認めねぇけどな、お前が勇者なんてことはよ」
ルオ:「む…」
GM:「覚えておけよ! この世界を救う本当の勇者はこの俺だ! お前なんかじゃねぇ!!」――部屋を出て行くJJ。
ルオ:「う、うう……」――なんか悔しい。
イシル:「あいつは自分こそ勇者だと信じている戦士なんだ。だから勇者を名乗る他人をみると、ああやってつっかかって来る……気にしない方がいい」
ルオ:「うん……気にしない。だいたい私だって好きで勇者になった訳じゃないし」
イシル:「………………」

シーン4:政二に合流!

ラースの不思議さに心奪われながらも、勇者達はシューローティアの首都ラ・メイアまでやってきていた。この街に空の神殿がある。街の中を歩き少しすると神殿が見えてくる。それと同時、何かを感じて狸が駆け出した。その先には……。
イシル:「ここが空の神殿です」――と空の神殿へ到着。
政二:とここでダッシュを駆ける狸!
GM:おお(笑)
イシル:「狸殿!?」(笑)
政二:そして狸が僕の元へ走ってくる(笑)――「おお狸! 無事だったか!!」
イシル:「あの方は?」
リーン:説明します。
イシル:「ああ、亡くなったと思われていたお仲間ですね」(笑)
政二:「リーンさん、ルオ先輩、大丈夫でしたか?」――狸を連れて戻ってきます。
ルオ:「大丈夫だよ」
リーン:「ええ」
GM:「狸も無事だったですポン!」
政二:「ああ、僕の居ない間、狸を世話してくれてありがとう」
GM:よく狸はイシルに噛み付いていたよ(笑)
イシル:やっぱり〜! そんな気はしたんです(笑)
リーン:「こっちは私達を案内してくれたイシルとミスティよ」
政二:「始めまして…政二です――そう言えば神官長のエリオラさんが待ってましたよ」――と案内しましょう。
GM:ではエリオラ様の前です――「良く来てくれました。あなたが運命の勇者ハラハラ=ルオさんですね」
ルオ:「はい」
GM:「その白き剣……始まりの魔剣ティアマトーを唯一使いこなす事ができる、運命の勇者……」
ルオ:「はじまりの魔剣……ティアマトー」
GM:「その剣は、私の探していた3つの内の一つ」
リーン:「3つ?」
GM:「そう……しかし今は関係の話でしたね……それに世界は3つの内1つでも見つかれば救われるでしょう。ルオ……あなたの持つ魔剣ティアマトー……それは成長する魔剣です」
ルオ:「成長?」
GM:「そうです。この世界には7つの属性がある事は聞きましたか?」
ルオ:「え、あ、はい。聞きました」
GM:「その7つの属性を司る守り手が――七守護者と呼ばれる者達がいます」
ルオ:「はい」
GM:「この世界を守るべき守護者達は、異世界からの侵略者との戦いにて敗れ、今はそれぞれの地にある"砦"と呼ばれた魔導建造物にて、復活までの眠りについています」
リーン:「その守護者の話と魔剣の成長が関係あるのかしら?」
GM:「ええ、その魔剣ティアマトーは、伝承によると遥かなる古において、守護者達にその力を分け与えたとありました。つまり、魔剣本来の力を取り戻すためには、全ての守護者に会わねばならないのです」
リーン:「なるほどね」
GM:具体的には魔剣ティアマトーはキャラクターシートにデータのある魔剣だ。通常通りにレベルアップとかすると思ってくれ(笑)
ルオ:あ、それは面白そうです♪
ミスティ:「ですがエリオラ様……それぞれの"砦"の場所は各導王により秘匿にされていると聞いた事があります。どうやって……」
GM:「これを……」――と手紙を渡すよ――「空導王に宛てた私からの書状です。彼がこの真意を理解したなら、きっとあなた達に協力してくださるでしょう」
イシル:「それは……ありがとうございます」
GM:「あとは空導王にあなたが勇者だと認められれば……」
ミスティ:「大丈夫です。この方は運命の勇者です」
GM:「そうですポン!!」
リーン:「ルオ、あなたには仲間の私達がいる……きっと大丈夫」
政二:同意するように頷きます。
ルオ:「うう……とりあえず、頑張ってみます」(笑)
GM:さて、もう空導王の所に行くかえ? ここは首都ラ・メイアだからね。王城も見えるし、そこに空導王がいるぞ。
イシル:その前に服とかいろいろ用意をしたいのですが……今まで駆け足で来たので。
GM:ふむ、じゃあエリオラ神官長が宿屋ぐらい用意してくれる。そこで休んでから会いに行くといい……そういう話だ。
イシル:わかりました。
政二:あ、マスター! 僕を助けてくれたアナスタシアにお礼行ってから神殿を出たいのですが、いいでしょうか?
GM:いいよ。じゃあ君が仲間と共に神殿を出ようと言う頃……。
政二:「皆、先に宿屋で待っててくれないか?」(笑)
イシル:「ん? どうした?」
ルオ:「何か忘れ物?」
政二:「あ、いや……」
ミスティ:「行きましょう。彼もここ数日、この神殿で寝泊りしたのですから、お礼でもいいたいのでしょう」
リーン:「宿屋の場所はわかる?」
政二:「狸! ……狸を連れて行って下さい」(笑)
イシル:じゃあ行こうか。ここで覗き見は悪いしな(笑)
政二:では――
GM:じゃあ神殿の前で、君が仲間から離れて戻ってくるのを待っていたアナスタシアがいる(一同笑)
イシル:展開早!?(笑)
GM:「行ってしまうのですか?」
政二:「ああ」
GM:「………………」
政二:「いろいろありがとう。君には世話になったよ」
GM:「あ……ううん、今度またこの街に来たら、神殿にも顔を出してね?」
政二:「ああ」
GM:「やっぱり、ほら、まだ怪我が完全に治ったのかとか、後遺症が出るんじゃないのかとか…いろいろ考えてしまったりして」
政二:怪我は治っていると(笑)
GM:「あんなに素敵な運命の勇者様と一緒だと、やっぱりいろいろと……ああ、そんな事言っているわけではないのですけれど……ええと……」
政二:「アナスタシアもう行かないと……」(一同大爆笑)
ルオ:キャーキャー!!(笑)
ミスティ:さらりと凄いセリフ言ったな(笑)
イシル:負けたよ(笑)
GM:しかし……政二はそのポジションで突っ切る気か?(笑)

シーン5:装備一新!

ラース=フェリアに到着してから駆け足でここまでやってきたルオ達、ここに来て空導王に会う前にこの世界の市場へと出かける事に……。買い物と聞いてルオはウキウキしているのは性だろうか?
GM:では、服装等を整えるのですね?
リーン:私はその必要ないわね(笑) イリュージョンな格好ですから。
イシル:「リーン殿の服装は……確かにあまり違和感は無いな」(笑)
リーン:「私は一人でフラフラしているから……またあとでねルオ」
ルオ:「うん、わかった」
ミスティ:「では、空導王に会う前に買い物に行きましょうか?」
ルオ:装備も欲しい〜♪(←今まで防御力1の制服しか着てなかった人)
GM:ではルオ、イシル、ミスティ、政二、狸、ポンポンのメンバーは買い物のため、屋台の立ち並ぶ中央通に来ています。
リーン:では狸がダーと走っていって屋台にダイブです!(笑)
政二:「ああ、狸が勝手に!」(一同爆笑)
GM:狸の走っていった屋台の方から怒声が聞こえる(笑)
政二:その屋台に行って――「この野生の狸め!」
リーン:狸は『ガーンッ!!!!!!』(一同爆笑)
政二:「店主、この野生の狸は僕が処分して置きます!」
GM:「ああ? 馬鹿言っちゃいけねぇよアンちゃん、この動物はうちの商品に手を出したんだ、その損害はそいつの肉でお支払いさぁ!」(笑)
政二:なに〜!? 僕の狸が! 僕以外に食べられる!?(笑)
イシル:おいおいおい! じゃあお前が食べる気だったのかよ!(一同爆笑)
ルオ:「え、ちょっと、まってよおじさん!」
イシル:「店主、いったいいくら分の損害が出たんだ?」
GM:「あ? (コロコロ)……20GP分さ!」
イシル:「20!?」
ルオ:高いの?
ミスティ:普通の食事で10回分が1GPです
政二:え〜と……200回分!? 1日3食で…70……2ヶ月分も食べたんですか!?
GM:「ったく! せっかくフォーチューンから仕入れた珍品を、根こそぎ食いやがって!!!」
ルオ:あ、そうだ!! 「あのおじさん、実はさっきこんな人に会ったんだけど」――と書状を出そう!(笑)
GM:「ああ? そんな紙切れがどうした!」――ボウッ!(ライターで火をつけるジェスチャー)
イシル:「な!?」(一同爆笑)
GM:敏捷ジャッジで15なら火は消せる。
イシル:勇者殿!?
ルオ:敏捷は高いんだから! まかせて(コロコロ)……12でした(笑)
イシル:駄目じゃないか!(一同爆笑)
GM:じゃあ書状は半分燃えきったよ(笑)
ルオ:「ああ、大切な書状が〜」
GM:「ふん、そんな紙切れより、さっさと払うもん払って欲しいねぇ、でなけりゃこの動物は返せねぇぜ!?」
イシル:「紙切れじゃねーよ!!」(笑)
ミスティ:「まぁまぁまぁ」――と20GP払いましょう。
GM:それなら店主も許してくれる。
リーン:狸がミスティの足元でお辞儀します(笑)
ミスティ:いいのよ――って目で返答(笑)
ルオ:「どうしよ〜! エリオラ神殿長から貰った書状、燃やしちゃったよ〜〜」
イシル:「一度、戻って書き直してもらったほうがいいかもしれませんね」
リーン:やはり登場しましょう――「あら? こっちは神殿よ? 何かあったの?」
政二:カクカクシカジカで僕が説明しましょう。事の起こりは狸のせいです。すいません。……と思ったけど、狸を勝手に走らせたのはリーンさんでは???
GM:と、そんな話をしていると――「見つけたぞ!"おにぎり"に地下牢の女! よくを俺様を見捨ててくれたな!」
イシル:その勝手な呼び名は……。
GM:「それとそこの女! 貴様、よくも俺様の頭をレンガで殴ってくれたなぁ……後悔する暇さえないくらいの後悔を……味あわせてやろう!」
ミスティ:「誰あなた? 私はあなたみたいな人を知らないわ。それに後悔する暇さえないぐらいの後悔って何?」(馬鹿にした口調)
GM:「なんだと? この……この……レンガ女が!!」(一同爆笑)
イシル:ああ、君も名をつけられてしまったか(笑)
リーン:「あるのね……後悔する暇さえない後悔って」(一同爆笑)
イシル:「アルゲル、お前、まだ居たのかよ……」
※冒頭で倒れていた"あの男"――実はアルゲル=アルガロード(S=Fv3 195頁)である。イシルとミスティは勇者を迎えに来る途中で、こいつと一悶着あったのだ(笑) くわしくは『真竜伝説 第0.1話』参照
GM:「うるさい!"おにぎり"は黙っているがいい!!」
ルオ:「"おにぎり"?」
イシル:「"おにぎり"じゃねーって何回言ったらわかるんだよ手前ぇは!!」(笑)
GM:「"おにぎり"を"おにぎり"と言って何が悪い?」――アルゲルは買い物に来ていた女の子をイシルに向かって突き飛ばすよ。避けてもいいけど、女の子はバランスを崩しているから、支えないと地面に激突!?(笑)
イシル:おのれ、じゃあ支えるさ!――『ボンッ!!!』――「きたねーぞアルゲル!!!(声が高い)」――そして煙の中から現れたのは、そう"おにぎり"だ(一同大爆笑)
政二:その"おにぎり"に向かって狸がダッシュ!!!!(一同爆笑)
イシル:「うおおおおおぉ!! く、くるなーーーーー!!!」(爆笑)
リーン:そっと"おにぎり"を手で頭上に持ち上げましょう。
イシル:「助かったリーン殿!」(喜)
GM:「ふん、俺様は"おにぎり"に話しているんじゃない、黙っているがいい!!」
ルオ:………………はぁ、はぁ…はぁ……面白過ぎです(笑) なんなんですかイシルは!?(爆笑)
イシル:実は俺は呪いをかけられていてな、女性に強く触られると"おにぎり"に変身してしまうんだ。ちなみに(コロコロ)……今回はあと8分は"おにぎり"(笑) 時間制限なんだ。
政二:狸が一生懸命にジャンプして、もうすぐ届きそうに(笑)
イシル:「政二殿!! 早く狸とやらを押えてくれ!!!」
政二:「え〜」(笑)
イシル:「『え〜』じゃない!!!!」(一同爆笑)
GM:「それよりそこの女……刺さっていた魔剣を持っているところを見るに……貴様が勇者だな?」
ルオ:「え、なに、私の事?」
GM:「お前以外に誰がいる?」
イシル:「おい、アルゲル、だいたいどうしてお前がここにいるんだ!? あの倒壊に巻き込まれてただろうが?」
GM:「ふん、仲間に助けて貰ったに、決まっているであろう」
ミスティ:仲間……いたんだ(しみじみ)
GM:「だいたい"おにぎり"は喋るな! お前と話ていると俺様が"おにぎり"と話している変人に見られるではないか!?」(笑)
イシル:「お前の方こそ変人だろうが!!!」(一同爆笑)
ミスティ:「勇者様、リーンさん、政二さん、あの城の地下に行くまで、ずっとこんな奴に付きまとわれていたんです……」
政二:「大変でしたね」
GM:「そう、勇者よ! 俺様は勇者を殺さねばならない……だから死ね」(笑)
ルオ:「え? 嫌よ、なんであなたに殺されなくちゃいけないのよ」
GM:「殺されるのが嫌か……なら自殺でも構わん、自分で死ね」(笑)
リーン:「ちょっと待ちなさい。ルオはこの世界を救う勇者なのよ? あなたはルオの代わりに世界を救えると言うの?」
GM:「何を言っている、世界を危機にする事こそ俺様の使命だ――レンガ女、お前は馬鹿か!?」(笑)
リーン:「あーあーあー……」
ミスティ:「言うだけ無駄なのです……言ったら言っただけあいつのペースになっちゃうんです……」
リーン:「そう……みたいね……『シャッテンバナー』」――(コロコロ)……発動です。対象の影を地面に縫い付けました――「行きましょう」
ミスティ:「そうですね」
ルオ:「あ、えっと……じゃあ」(笑)
政二:"おにぎり"を食べたくて暴れている狸を抱きながら皆を追います。
GM:アルゲルは影縫いが解けずにもがいてます(笑)
イシル:ちょっと何分経ったか(コロコロ)……1!? このやりとりで、まだ一分なのかよ!!!(笑)
こうして、一人の刺客は道へ釘つけにされ、勇者達は無事に道を進むことになった……
GM:では川沿いまで逃げて(?)来ました
ルオ:「なんだったんだろうね、今の(笑)」
GM:そして"おにぎり"は食べられてる(笑)
イシル:もう食べられているんですか!?(一同爆笑)
GM:ポンポンの口の中(笑)
ルオ:「ポンポン! あなたやけに黙っていると思ったら!!」(爆笑)
イシル:「うおおおおおぉ!」――と噛まれる前に救出をーーー!!
ルオ:「駄目でしょう!」――とポンポンの口を広げて救出します。
GM:「そ、それはぽっくんのですポン〜〜」(笑)
イシル:「ちげー! この赤いスライム!! 勇者殿、感謝する」(笑)
ミスティ:「さぁ、アルゲルも巻いた事ですし、買い物を再開しましょう」
GM:おお、そう言えば政二君、この世界と君たちのいた日本、なにが違うかわかるかい?
政二:さぁ? なんでしょう?
GM:うむ、ここには保健所が無いわけだ……つまり野良犬もそこらに普通にいるって話さ
政二:はぁ…犬ですか?
GM:今、川の向こう側、橋を渡りきったところに一匹の野良犬がおりまして、ちょうど政二君と目が合いました。
政二:あ、そういえば僕は『犬に嫌われる』って変な特徴があったような……(笑)
GM:犬は一目散に駆けて来ます(笑)
政二:「狸! 行くぞ!」――と駆け出します!(笑)
ルオ:「どうしたの政二君?」
政二:「先輩は先に買い物してて下さい! 僕のことは待たないでいいんで!!」
GM:(コロコロ)……犬との距離は縮むばかりだ(笑)
政二:今こそ僕と狸の真必殺技を見せる時!!――「行くぞ狸!……『ライディング』!」――狸に乗って逃走します(笑)
ミスティ:うわぁ…凄いところで新技を披露するなぁ(笑)
 その後、結局買い物をして服や装備を一新したのは勇者であるルオのみであった。ちなみに犬に追い掛け回されていた政二は――「もうこの制服のままでいいです。僕には狸がいますから!」――と、この後も制服を着続けるのであった。
GM:さて、服も買ったしどうするかね?
イシル:「勇者殿、疲れているとは思いますが、この街にはまだアルゲルも居ます、早いところ空導王に会いませんか?」
ルオ:「うん、そうだね。そうしよう」
GM:では君たちは空導王の居城まできて……追い返されました(笑)
ルオ:ええ!?
イシル:追い返されるの早いですよ!!!(笑)
GM:門の衛兵が言うのはこうだ――「悪いが、こんな本物との真偽もかけれぬほど損傷している書状では、お前達を通すわけにいかない」――と半分燃えた書状を突き返す。
ルオ:あ……そっか(笑)
致命的な事にいまさら気が付いたルオ。とりあえず、会えないなら急ぐ事も無いだろうとその日は宿に泊まる事にする。そして次の日……ルオ達は喧騒で目覚める事になる。
  そう、街を覆い尽くす悪魔達の喧騒によって――
真竜伝説
第1話「運命の勇者ルオ!」

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