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セブン=フォートレス V3 & パワード
超長編キャンペーンリプレイ


幻と言われる17番目の都市マリーシ
この街はすでにプリンセスによって占領されていた
人々はすべて下僕と化し、我先にと街を仕切っている聖雨姫セント★レインを崇拝していた
「セント★レイン様! ご忠告申し上げます!」
巫女装束の少女――かつてはマリーシの巫女と呼ばれし少女もその一人である――が前に出る
「レイン様が海上で見た戦士……いささか心辺りがあります」
「ほう……それで? あの者は敵か? 味方か?」
「敵です。剣術の腕はかなりのモノ……しかし、弱点はわかっています」
真摯な目のままで少女が語り出す。レインも黙って少女の話を聞き――
「なるほど、ではそのイシルとやらはお前に任せる」
レインが手をかざせば、少女の持つ"バスケット"が光り出す
「お前に私の力の一部を授けよう。それで向かい打て」
少女が恐縮して畏まった
少女……マフィンの進言によって、ここマリーシに対イシル用の罠が張られた
そしてそれこそ、恐ろしい戦いの予兆であった……


真竜伝説

第4話「マリーシの激闘!!」


シーン1:謎の尋ね人

直接マリーシに行くのは危険だと判断し、勇者達は少し離れた位置にグリフォンで降りる事にした。ここからでは、まだマリーシは見えない。少し歩く必要があるだろう。
GM:ではマリーシの付近で降ろされました。グリフォンの船頭さんはそのまま幻獣の里へ飛んで帰っていく。
イシル:「ふぅ危ないところだった……前から来る風の圧力で、あやうく頭の形が変形するところだった」(笑)
リーン:残念ね(笑)
ルオ:うん(笑)
GM:まぁそんなこんなで歩いていると――「ちょっとすみませんが……」――と突然声をかけられるよ。
ルオ:「え、誰?」
GM:さっきまで誰も居なかったところに、犬を連れた綺麗な女性がいる。
イシル:いつのまに……。
リーン:マリーシに近いのですか?
GM:近いよ、でもイシルの知らない顔だね。女性は17歳前後だろうか……そんな感じだ。
イシル:「どうしました?」
GM:「はい、実は人を探していまして……この人達なのですが……」――と女性は4人の似顔絵を出す――「あなた方のような旅のパーティーに聞いて周っているのですが……」
ルオ:4人? どんな人?
GM:男の人が2人、女の人が2人――「カゼインにリューガ、それにXA−26483にシャルマと言う名前なのですが……」
ミスティ:「聞いた事ありませんね」
リーン:「そうね、初めて聞く名前だわ」
GM:しかし、君達は最後の女の人の顔に見覚えがある。それはケンも取れ、やさしく微笑んでいるが……。
イシル:「ダークネス!?」(笑)
ルオ:え、え!?――「この絵の人って、黒天使ダークネス」なの!?
GM:「シャルマを知っているのですか!!!」
イシル:「そのシャルマという人は……いったい貴方の何です?」
GM:「私達の隊長だワン」――といきなり犬が喋る。
ルオ:犬が喋った!?(笑)
イシル:「それが隊長さんだとして、では他の三人は?」
GM:犬が話します――「昔、同じ部隊にいたワン……5人のうち1人……アーリマンと言う奴の居場所を突き止めたんだワン。でも、残りの4人は今だに見つかっていないんだワン……もし、本当に隊長の事を知っているなら教えて欲しいワン」
リーン:「失礼……その前にあなたがどこから来たか教えてくれるかしら?」
GM:女性の方が答えましょう――「私は……いや、言っても解らないわ、それに言えばいらぬ争いの火種になる」
リーン:「……そう」――それ以上は深く聞きません。
GM:「私はローラ、このアレイスは…犬よ」
イシル:犬は見ればわかるから(笑)
ルオ:ダークネスの事教えていいかなぁ?
リーン:何も言いませんよ。
政二:どっちでもいいです。
ミスティ:「勇者様…教えてさしあげましょう」
ルオ:うん――じゃあダークネスとシュローティアであった事を説明します。
GM:「そんな、やはり向こうの側へと行ってしまったのねシャル……」
イシル:「詳しく、話してくれないか?」
GM:「ごめんなさい、少しでも時間が惜しいの」――そう言うとローラと名乗った女性は一気に空中へ飛び上がる! その背中にはいつの間にか黒い翼が生まれている!
ルオ&イシル:『エンジェル!?』
GM:さらに犬も背中から黒い翼を生やすと上空へ舞い上がるよ。
政二:ああ、カッコいいなぁ……狸じゃああはいかないしなぁ(笑)
GM:ローラが空中に黒い翼で留まりながら言う――「教えてくれてありがとう! 君の名は?」――ルオに聞こうか(笑)
ルオ:「ルオ! ハラハラ=ルオよ!!」
ミスティ:「選ばれし運命の勇者様です」
GM:「運命の勇者ルオ、か……忘れない!」――そう言うとシュローティアへと飛んでいく、その速さは1カウントに12スクエア移動できる程だ!
イシル:早!?
GM:犬は『アクセラレート!』と唱えると風のようにローラの後を追っていくよ。
政二:「なんだったんだろう……」
ルオ:「ポンポンも羽とか生えないかなぁ」(笑)
GM:「無理を言う勇者様ですポン!(笑) それより、あのローラという女の人は敵だったのではないですポン?」
イシル:「そうかもな……だが、殺気は感じなかった」
リーン:「そうね……邪悪な感じではなかったわね」
ルオ:「う〜ん…」
ミスティ:「考えていても仕方ありません…今はマリーシへ向かいましょう」
ルオ:「うん、そだね!」

シーン2:陥落せしマリーシ

マリーシ。幻の都市と言われたその場所は、今や現実世界へとその姿を曝し続けており、普通の都市となんら変りは無かった……ただ、この街の出身者がいたならこう言っただろう――
イシル:「おかしい……みんなが同じ方向に向かって歩いている」
GM:うむ、よく観察するとわかるが、どうも街の人は同じ方向へ手荷物を持って行き、またその方向から手ぶらで帰ってきているようだね。
ルオ:聞いてみる――「どこへいくのですか?」
GM:「は? 何を仰っているのです。もちろんセイント★レイン様の元へこの貢物をお届けするのです!」
リーン:「セイント★レイン……海で襲って(?)来た亀に乗った女性の事ね……」
ルオ:「そのレイン様はどこにいるの?」
GM:「神殿ですよ、ああ、急がないと他の人に先を越されてしまう!」
イシル:「すまないが、もう一つだけ教えてくれないか? この街で戦いがあったと思うんだが……」
GM:「ええ、ありましたとも! もちろんレイン様の圧勝でしたがね! 最後まで神殿の奴等が抵抗したみたいですが、ははっレイン様にかなう訳が無いんですよ!」
イシル:神殿って俺が育ったところじゃないか!
ミスティ:「まぁまぁ落ち着いて……きっと皆さん…もう……」
イシル:「俺は神殿へ向かうぞ」
ルオ:ついて行きます。
リーン:そうね、ここは出身者に任せるわ。
GM:では神殿に近づいて行くと……「おい! イシル! イシル!!」――路地裏から呼ぶ声が聞こえるぞ。
イシル:「あなたは先輩の神官様!」
GM:名前無いんだ(笑)――「そうだ、俺だ! お前の先輩だ!(笑) お前は下僕では無いな? 他の仲間達も」
イシル:「はい、下僕になんてなっていません。仲間達も皆、意志が強い者達ばかりです」
政二:そっぽを向いて口笛でも(笑)
GM:狸は政二と逆側を向いて口笛を(笑)
ルオ:駄目じゃん(笑)
イシルの先輩神官に案内され、隠れ家のような非下僕者達の部屋へと一時隠れる事になる。そして先輩神官が語る、マリーシで何が合ったのかを……。
GM:「超古代兵器を所有するマリーシは、戦いが始まった当初、プリンセス軍に圧倒的に優位であったのだが、途中でプリンセス軍に大攻勢に出られ、次々と仲間が下僕化していき古代兵器を両軍が持つようになると、マリーシが落ちるのは早かったよ……」
リーン:「そのプリンセス達は今もこの街にいるのかしら?」
GM:「いや、ここに居るのは聖雨姫セント★レインだけさ、あとのプリンセス達はどこかへ行ってしまった」
イシル:「そのレインが、今神殿に居を構えているんですね?」
GM:「ああ、奴を倒せればなんとかなるのかもしれないが(とルオを見て)……イシル、本当に彼女は君がクワトロさんから言われていた勇者なのか?」
イシル:自信を持って頷きましょう――「はい」
GM:「なら、今日まで隠れ逃げ延びてきたのも運命だったのだろう……」
イシル:「???」――いまいち言っている意味がわからないのですが。
GM:イシルが不思議そうな顔をしたと同時に、外から声が聞こえてくる――「おいここだ! ここに入って行ったのを見たんだ!」「よし、さっそくレイン様に献上するんだ!」「これは俺の手柄だ! 邪魔するな!」「俺はこいつらで下僕として献上した数が99人目になるんだ! もう少しで100%なんだよ!」
リーン:「どうやら、私達のせいで見つかってしまったようね」
ルオ:う〜どうしようか?
GM:「これも運命って言ったろ? 部屋の奥に樽が置いてあるだろう、その樽をどかせば地下水道へと繋がっている――イシル!」
イシル:「はい」
GM:君は受け取るよ、それはこのマリーシの街の地下を流れる地下水道の地図だ、しかも、どこかへと続くルートが赤く道順になっているよ――「お前が先導しろ!」
イシル:「わかりました!」――樽をどかして入りましょう。
ルオ:私も入ります。
ミスティ:では続きます。
リーン:同じく。
政二:狸を抱えて(笑)
GM:「その道順は神殿の隠し通路に繋がっている。ここは俺が何とかする。お前達はこのマリーシを何とかしてくれ!」――先輩神官は君達が全員入った所で、入り口を何かで塞ぎ、さらに重い物で簡単には開けられないようにする。
イシル:「先輩!!」
GM:「行け……あとは頼んだぞ!!」――壁の向こう側からなにか『ワーワー』と声が聞こえ出す。
イシル:"ガッ!"――と壁を叩いて……「くそ!!」
ミスティ:「行きましょうイシル」
リーン:「そうよ、今はセント★レインを倒す事が先決」
イシル:「………………ああ、そうだな」

シーン3:聖雨姫セント★レイン

静まり返った神殿、供物を献上しに来た街の人々は、どうやら神殿の入り口付近で供物を捧げて引き返しているようだった。その神殿はイシルの見慣れたものであるはずなのに、まるで初めて入ったような錯覚に陥る。
イシル:「ここが、本当にあの神殿なのか? 皆が敬虔に祈り、時に魔法を、時に剣術を学んでいた……あの……」
GM:そうだね、君が知った神殿とはまったく雰囲気が違う。どれくらい違うかと言うと、自分の家に帰ってきたら知らない王様がお城に改築していたってぐらいに違う(笑)
イシル:「これじゃあまるで、知らない王城に来ているようだ」(笑)
ルオ:どこへ向かうの?
イシル:「ついて来て下さい」――大聖堂に向かいます。なんとなくですが、自分がマスターならそこで戦いたいです(笑)
GM:では大聖堂へと向かうなら、途中誰とも合わずにその扉の前まで来れるぞ(笑)
イシル:誘いっぽい(笑)
ミスティ:明らかです(笑)
ルオ:開けちゃいます!!――"バンッ!"
GM:ルオが扉を開けると、その部屋の左右にはズラ〜と神官たちが整然と並んでいる。そして君達の正面、一番奥にエターナル☆プリンセス聖雨姫セント★レインが待っているよ(笑)
イシル:「やはりここだったか……」(笑)
GM:「待っていましたよ。私の…下僕達」――さぁ信仰心ジャッジ18だ(笑)
リーン:(コロコロ)……問題無いわ。
ミスティ:……大丈夫です。
イシル:プラーナ解放! ここで下僕になるものか! (コロコロ)……おし、成功!!――「レインとか言ったな、誰がお前の下僕になんかなるかよ!!」
ルオ:(コロコロ)……あ、失敗しちゃった(笑)――「イシル! レイン様に向かっての暴言、この私が許さないわ!」(一同爆笑)
イシル:「ゆ、勇者殿!?」(笑)
政二:「そうだ! そうだ!!」(←思いっきり抵抗失敗)
イシル:「政二殿まで……いや、やっぱり政二殿も」(一同爆笑)
GM:「ふん、運命の勇者とやらもたいした事ないな」(笑)
リーン:「そうね」(←ボソっと)
ルオ:「そのようね!!」(←楽しそう)
イシル:ちょっと額を押えながら――「悪いが、これから言う事はわかっているだろう……レイン、この街から出て行け」
ルオ:「なんて言う事を言うの!? レイン様がいるおかげでこの街は成り立っているのよ!」(←とても楽しそう)
政二:「そうだ! そうだ!!」(爆笑)
GM:「そういう事……出て行けと言うなら、あなたが出て行きなさい」
ルオ:「それが嫌だと言うのなら――」……魔剣ティアマトーを抜きます。
政二:狸が目を光らせます。
ミスティ:「勇者様、そんな紛い物の独裁者の言うことに耳を貸さないで下さい! あなたは運命に選ばれし勇者様なのですから!」
ルオ:「紛い物なんて無礼よ! レイン様こそ唯一無二の生き神様なんだから!」(やっぱ楽しそう)
ミスティ:「勇者様……」
リーン:「ミスティ、これ以上の説得は無意味よ」
イシル:「大丈夫、あの女をなんとかすれば、勇者殿も政二殿も元に戻るさ」
ミスティ:頷きます。
GM:「あなたがイシルね……話は聞いていたわ、なんでもずいぶんと不幸なのですってね?」
イシル:「本当に俺が不幸かどうか……戦ってみればわかるさ」――ブレードに手をかけましょう。
GM:「そうね……でも、あなたが不幸かどうかなんて、戦わなくても解るわよ?」――"パチンッ!" レインの指が鳴らすの同時にイシルに襲い掛かってくる影! 知覚ジャッジ20に成功すれば避け判定をしていいぞ、失敗すると避ける判定すらできない。
イシル:「奇襲だと、卑怯な!?」(コロコロ)……だー、19です! プラーナを使っておけばよかった!! 何点ダメージですか?
GM:いや、痛くは無いぞ
イシル:へっ?
GM:ただ――『ボンッ』――とイシル的にはいきなり視界が低くなる(笑)
イシル:「なにーーーー! このラスト戦闘直前に、"おにぎり"化だとーーーーーー!!!!!」(一同爆笑)
GM:死角から君に抱きついた人影が言う――「お兄ちゃんが来る事は予想していたわ……レイン様の為に、お兄ちゃんには死んでもらうよ」
イシル:くっそー! 絶対マフィンが来ると思ってましたよ!! ――「マフィン! どうしてそっちにつくんだ! なんでそんな奴に従う!!」
GM:「お兄ちゃんこそ、なんでレイン様の素晴らしさがわからないの?」
ルオ&政二:『そうだ! そうだ!!』(一同爆笑)
GM:「と、いうわけだイシルとやら、君の相手は君の妹がしてくれる。そこの魔法使いと神官の相手は、仲間だった勇者達がしてくれるはずよ。さぁあなた達! 私の為に戦いなさい!!!」

シーン4:イシル奮闘!

セント★レインの周りには数十人の神官達、さらにルオと政二が立ち塞がる。一方イシルは"おにぎり"化しており、その横にはイシル妹マフィンが立っていた。大聖堂の入り口ではミスティとリーンが立ち……そして脅威の戦闘が始まった。
イシル:「妹とは言え……この"おにぎり"状態では……本気で死ぬかもしれん」(笑)
GM:ではイニシアの前、イシルの妹であるマフィンが片手に抱えていたバスケットの中身をぶちまけながら言う――「見せてあげる! レイン様から頂いたこの力を! 出でよ『下僕モンスター』!!!」
イシル:さらに召喚だと!?
GM:ぶちまけた中身は"おにぎり"の周りにちらばる、それは握り拳程の"マフィン"だ! それが叫びと共に、紐のような手足が生えて自動的に動き出す! そう、これこそマフィン専用の下僕モンスターだ!!!
リーン:う、うわぁ(笑)
ミスティ:すごいことになってますね……(笑)
ルオ:"おにぎり"の周りに"マフィン"がいっぱい(一同爆笑)
イシル:「マフィン…お前は昔からそうだ、何かあるとすぐに誰かを頼ろうとする……自分自身で努力する事……お前をひっぱたいてでも俺がお前に教えてやる!!」――と"おにぎり"状態で爪楊枝剣をマフィンに向けながらカッコつけます(一同爆笑)
GM:「お兄ちゃん、お説教は私のマフィンモンスターを倒してから言うのね!」
イシル:「無論だ!!」
GM:ちなみに、ルオと政二はラウンドの始めに精神ジャッジ15に成功すれば元に戻れるよ。失敗するとそのラウンドはレインの為に戦ってくれ。
ルオ:うん、わかった。
政二:了解です。
リーン:イシルはあと何分で元に戻るの? 今、ルオも政二君もいないから前線が1人もいないのよ。
イシル:確かにそれはやばいですね、やって見ましょう(コロコロ)……クリティカル(笑) 18分後に元に戻ります(一同爆笑)
ルオ:クリティカルするんだ(笑)
イシル:ジャッジですから(笑)
リーン:絶望的ね……役立たずが。
ミスティ:大丈夫! 勇者様が精神ジャッジに成功すれば問題ありませんよ!!
リーン:ミスティ……ルオの精神の値知っている?
ミスティ:(ルオのキャラシーを覗くミスティ)――あ……。
GM:最初の行動はルオだよ。
ルオ:精神ジャッジ(コロコロ)……ファンブル(笑) ま、どうせ精神は5だからあんまり意味ないよ(笑)
イシル:5〜!?
ルオ:うん、低いの〜(笑) 全力移動でレイン様の元からリーンさんに接敵です!
リーン:「来たわね」
政二:僕は5以上でジャッジは成功しますから(コロコロ)……4、失敗しました(笑) 『ライディング』で同じくリーンさんに接敵です。
イシル:次は俺ですね。マフィンモンスターを誘導します。どうせ妹は俺を狙うのでしょうし……チョコチョコチョコッ! と移動です――「ほうら、こっちだこっち〜!」
GM:じゃあタイミング良くマフィンモンスターだ(笑) もちろんイシルの後をついて行くぞ、ただ、こっちの行動順が来た時点で自動的に特殊能力が発動する。ルオ達も巻き込んで全員精神ジャッジ15をどうぞ。失敗すると食べたくなるぞ(笑)
イシル:食べたくなるんですか?
GM:いや、イシルはどうせマフィンを食べられる程大きくないからジャッジしないでいいぞ(笑)
イシル:だと思いました(笑)
GM:失敗した人は?
ルオ&政二:『は〜い』
GM:ぬお!? せっかくの下僕どもが引っ掛かったんかい! 仕方ない君達はこのラウンド中に2回目の行動が残っているから、そのカウント中に一生懸命マフィンをほお張ってしまい、カウント時の行動を消費してしまいます。
リーン:おお!!
ミスティ:助かりました(笑)
GM:ちなみにマフィンモンスターは全部で30体居るから、一回に食べられるのは1人につき1体までなので、少しずつ減っていきます。
ミスティ:ポンポンはどうでしょう? あきらかにマフィンを食べてそうなのですが(笑)
GM:ぬ(コロコロ)……うむ、思いっきり食べてる(笑)
ミスティ:あと27体(笑)
GM:ちなみに、その精神ジャッジでファンブルすると理性がぶっ飛んで"おにぎり"を食べちゃうので、気をつけてね。
イシル:いいいい! 俺が食べられるんですか!?(一同爆笑)
GM:仕方ない事なのだよ(笑)
政二:そうだ! そうだ!!(一同爆笑)
イシル:『そうだ! そうだ!!』じゃねーーー!!!!(笑)
その後、『下僕カッター』として整列した神官をミスティに飛ばすが、『水人形(アキュ・クァドル)』で防がれてしまう。さらにマフィンは自分からは攻撃をしない(データ的に無い)事が発覚。そして2ラウンド目。
ルオ:(コロコロ)……駄目だ。――「レイン様の為に〜!」――でもどうしよう!? 私が本気でやったら皆全滅しちゃうよ?
ミスティ:それでもやって下さい。
リーン:それに、こんなシーンを見越してユニコーンの粉があるのだと思うしね。
ルオ:じゃあやっちゃうよ? 『なぎはらい』を組み合わせて、2人まとめて攻撃します(コロコロ)……命中33です!
リーン:なんで『なぎはらい』まで組み合わせるのよ!!!
ルオ:え、え? でも本気でやって良いっていったじゃん(泣)
ミスティ:一人なら『水人形(アキュ・クァドル)』で回避可能だと考えていたのでけど(笑)
ルオ:ごめんなさい〜〜〜(泣)
リーン:マスター! ここで謎のカイザーから貰った『外道魔導書』の封印を解いてイベントを発生させていいですか?
GM:イベント? まぁ何か考えがあるなら許可致しましょう!
リーン:では……ルオが切りつけてこようとした、まさにその瞬間! 私は魔本を取り出しその封を解きます! 溢れ出る黒い光り! その光りにルオは弾き飛ばされます!
ルオ:「う、うわあああ」――と弾き飛ばされた(笑)
リーン:「我が魔力を持って、汝が闇を打ち払いたまえ――滅!!!」――私の体から魔本を媒介にルオへと魔力が誘導され、ルオを縛り付けていたプリンセスの呪縛を消し去ります! そして血を吐く私(笑)
GM:おお! カッコイイからプリンセスの洗脳がルオは解ける(笑)
ルオ:「あああああ………………あ、あれ? 私は……リーンさん!!!」
GM:ついでに封を切った最初だしリーンは1D×1D点の実ダメージを受けといてくれ。
リーン:4×3で12点減りました(笑)――「ふふ…やはりこの力……」――とかいいながらニヤリとしましょう(笑)
イシル:「なんだ今の力は!?」
ルオ:「リーンさん、大丈夫?」
リーン:「気がついてくれたみたいね……さぁ、これからが本番、謝るのなら先にあいつを倒しなさい」
ルオ:「……うん」
GM:次はレインだな――「行け、下僕よ! まずはあのやっかいな女を狙うのです」――『下僕スパイラル』!
ルオ:スパイラル!?(笑)
リーン:避けられません!
GM:ではダメージ(コロコロ)……40点! 錐揉み状態で下僕がリーンに突っ込んで行く!
リーン:それは(コロコロ)……HPがマイナス10……死亡判定が(コロコロ)……9足りないのでプラーナの限界値が9減らしてHP1点で重症状態、倒れます――「無理が祟ったかしら……」
ルオ:「リーンさん……ゴメンは後で言うからね!」
イシル:次は俺ですね――「行くぞマフィンモンスター! 爪楊枝アターーック!」……基本能力値が1/10で、装備品は0と考えてクラス修正と闘気はそのままだから……7! (コロコロ)……7+4で命中が11です!
GM:こっちは素目だ(コロコロ)……8。どうぞダメージを下さい。
イシル:え〜と……3ですね。3プラス(コロコロ)……ファンブル!?(笑)
GM:(コロコロ)……防御は7だ。マフィンの体に楊枝は跳ね返されたよ。
イシル:「………………て、手強い」(一同大爆笑)
リーン:別次元だ(笑)
ルオ:全然緊迫感が無〜い!!(笑)
GM:次はマフィンモンスターの攻撃だ! (コロコロ)……命中は11!
イシル:こっちは8からですよ(コロコロ)……8プラス8! 16で回避しますよ!――「ほっ! ほっ! っほっ!!」(一同大爆笑)
ミスティ:とても故郷を賭けた戦闘とは思えません(笑)
政二:面白い(笑)
GM:楊枝持った"おにぎり"と30対の"マフィン"の戦闘……う〜ん、絵が見たいものだ(笑)

シーン5:決着!聖雨姫

その後、政二が精神ジャッジで正気を取り戻し、マフィンモンスターは定期的にポンポンに食い散らかされ、イシルは軽快なフットワークでマフィンパンチを避けながら、隙を突きながら楊枝で攻撃を繰り返す! そして、正気を取り戻したルオと政二が……。
ルオ:レインに向かって攻撃します! (コロコロ)……命中は29!
GM:無理、それは当たる。
ルオ:(コロコロ)……ダメージは40!
GM:(コロコロ)……ふぬ、10点通ったね。
ルオ:10点!? か、固いかもしれない。
GM:「この私に傷をつけるとは……いいでしょう。私の力、思い知るがいいわ」――とレインはなにやら必殺技の準備とばかしに呪文を詠唱し始める。
ミスティ:重症治癒! リーンさん回復しました!
リーン:「まだまだ寝るには早かったかしらね」
ミスティ:「一緒に戦いましょう」
GM:では次のターン。
リーン:いきなり私ですね――『ディムニードル!!』
GM:『下僕バリア』……その辺の神官の一人がレインの見代わりに自主的に壁になって倒れる。
イシル:「ああ、別の先輩が盾に!(笑) ――おのれ!」っと言いながら、マフィンモンスターに攻撃します(コロコロ)……14で命中です。
GM:(コロコロ)……それは回避できません。
イシル:「もらった〜!」(コロコロ)……ファンブル!? ダメージは0です(笑)――「か、固い!?」(一同爆笑)
ルオ:イシルそればっかり(笑)
GM:次はレインだね――「今こそ出で現れよ! 水の属性を司り我が下僕モンスターよ! 『トータス・スコール!!』」――効果を説明すると、このラウンドの最後にランダムで上空から亀が降ってきます。当たると痛いぞ。
イシル:しまった! たぶんそれは当たったら潰れてしまう(笑)
ミスティ:自分のターンでイシルを拾います。"おにぎり"状態ですから、なにかあってもダメージは私に来るって事でいいですか?
GM:うん、それはありにしよう。
イシル:「すまないミスティ!」
ミスティ:「でも無駄かもしれんませんよ、きっと勇者様が……」――とこのターンで終わる事を信じましょう。
リーン:そうね、敵はそんなに自己の能力は高くないようだしね。
ルオ:じゃあ残っている全部のプラーナを一気に使っちゃうよ! (コロコロ)……命中22!
GM:(コロコロ)……回避12(笑)
リーン:やはり低そうね。
GM:ルオが魔剣ティアマトーを掲げた瞬間! その刀身が白く輝きだす!
イシル:「今だ勇者殿!」
ルオ:(コロコロ)……ダメージは41点!――「あなたもいい加減に目を覚ましたらどう? あなたは神でもなければ女王なんかでも無い……私達と同じ人間よ!」
GM:くっ(コロコロ)……こっちは31防いで10点が通ってしまう……(計算して)……なんと!? ちょうど重症状態になってしまった! レインは気絶します(驚)
その後、レインの召喚した亀の雨にミスティ、政二、マフィンモンスター、そしてイシルの妹のマフィンが直撃を受けてしまう。しかし、残しておいたプラーナを出し切り、PC達はそれを乗り切ったのだった。
GM:そうだ、ルオがレインを斬った時、ティアマトーの白い光りがレインに吸い込まれていったような気がしたよ。
イシル:それは俺達見ていていいんですか?
GM:ふむ……良いことにしよう。
リーン:「今の、まるでダークネス戦の時と同じね」
イシル:「勇者殿! もしかしたら魔剣の力でレインを浄化したのかもしれないですよ!」――と"おにぎり"が叫びましょう(笑)
ルオ:レインを抱き起こします。
GM:「う……うう……ここは? 私は……痛ッ……」
ミスティ:私が回復します。
ルオ:「あなたは何かに操られて、この世界を攻撃していたのよ」
GM:「私が?……ううん、そうね、私はそんなことをしていたわ……おぼろげだけれど、覚えています」
ルオ:「わかってくれたのね……じゃあこの街の人々の洗脳を解いて欲しいの」
GM:「それは無理」
ルオ:「えっ!?」
GM:「街の人々を従えてしまうのは私の持って生まれた神の属性――カリスマの力だから……私自身にはどうする事もできないの」
ルオ:「じゃあせめて……場所を変えよう。少し、あなたからも事情を聞きたいし」
そこはマリーシの神殿の一室。部屋にレイン以外は誰も居なく、彼女はルオ達に自分の話をしていった。
GM:彼女の話だと、彼女達プレインセスはこの第一世界ラース=フェリアを浄化しに来たらしい。出身は第三世界エル=ネイシアで、その世界の実権を握っているセルヴィという宰相の命で来たとの話だ。
イシル:「第三世界……エル=ネイシア」
リーン:「私達と同じ平行世界のうちの一つね」
イシル:「とにかく、街の 人達を元に戻せないのなら 、この後影響の出ない遠くまで離れてくれないか?」
GM:「ええ、それは約束するわ。それで…あなた達はこの後どうするつもりなの?」
イシル:「このラ・アルメイアを救う」
ルオ:「最終的にはこの世界を救うよ!」
GM:「このラ・アルメイアを……それは無理よ。だって、この地には影狼姫ダーク★ウルフがいるもの……」
ルオ:「ダーク★ウルフ?」
GM:「ええ、私達の指揮官。今は首都であるイス=フィアを攻略中のはず……でも、きっと勝てない」
ルオ:「そんな事ない! 勝つよ私達は」
GM:「いいえ、無理よ……それにこれは私達第三世界の問題よ、身内の問題は身内で処理するわ」
ルオ:「でも、私が止めないと誰がそのウルフを止められるの?」
GM:「(怪訝な声で)……あなた、何者なの?」
ルオ:「私は……魔剣ティアマトーに導かれ、この世界を救う運命を背負った……」――いい? 言っても(笑)
一同:『どうぞ』
ルオ:「私は勇者……運命の勇者ルオ!」(笑)
――『確かに……あなたのような人こそ、本当の勇者なのかもしれない……』――聖雨姫レインはそう呟いた。
ルオ:ちょっと照れます(笑)
GM:レインは続けるよ……「私はこれから、他の仲間達を探そうと思う。全員が闇に心を捕まれたとは思えない……きっと、きっと正気の仲間がいるはずだから……」
ルオ:「うん」
GM:「影狼姫ダーク★ウルフは強いけれど、大丈夫…あなたならきっと勝てるわ」――レインの着ていた鎧が一瞬にして亀に戻ると、それに乗ってレインはこの街を去るよ。少しして街が騒がしくなるが、すぐに正気に戻っていく街の一般人達。
イシル:「勇者殿、これからどうする?」
ルオ:「まずは寝よ? すっごい疲れた(笑)」

シーン6:新たなる門出!

17番目の都市マリーシは、今、復興の真っ最中だ。それはラース=フェリアならどこでも変わらない風景。この世界の人々は常に前向きに生きている――まるで、そんな側面を表しているかのようだった。
GM:では次の日の朝、皆は神殿の宿舎に泊まったよ。朝食はイシルの妹であるマフィンが用意してくれました。
ルオ:「美味しそう♪」
GM:君達は基本的にパン食だが、イシルの場所だけ"おにぎり"各種が乗っている(一同笑)
イシル:マフィン………………いじめか?(一同爆笑)
GM:「ごめんなさい皆さん、お兄ちゃんちょっと我が儘で……なにか"おにぎり"にこだわりがあるみたいなの」
イシル:逆だーーーーー!!!(一同爆笑)
GM:と、イシルの叫びも虚しく、その声を聞く前に台所へと引っ込むマフィン(笑)
ルオ:「でも妹さんも無事で良かったね」
イシル:「本当に…ありがとう。なんと言って良いのか…言葉がみつからない……ありがとう――そして、これからもよろしく頼みます」
リーン:じゃあそこで驚いたような顔で言います――「あなた、これからも旅を続ける気? 街の復興もある…なによりまたこの街が襲われるとも限らないのよ」
イシル:「そうかもしれない……だが俺は勇者殿と一緒に旅を続けるつもりだ」
GM:"ガシャンッ"――と食器を落とす音が聞こえて……「お兄ちゃん! お兄ちゃん…また行っちゃうの……勇者様を見つけたのだから、今度はこの街を守ってくれるんじゃないの!?」
イシル:「俺の使命は勇者殿を守り、そして導く事だ……」
GM:「お兄ちゃん……」
イシル:と、ここで少し明るい口調に変えて――「だが、実はそんなことはすでに言い訳なんだ。俺は勇者殿と一緒に行ってこの先に何が待つのか、最後まで見届けたい。自分の力がどこまで通用するのか解らないが、足手まといにならない限り、俺は行く末を見届けたい………………ふふっ……俺はやっぱり、我が儘だな(笑)」
ルオ:うわぁぁぁ〜〜♪(楽)
ミスティ:真顔で良くもそんなクサイ台詞を(笑)
政二:まったくです(笑)
リーン:恥ずッ(笑)
GM:そんな事言ったら感極まって――「お兄ちゃんッ!!」――マフィンがイシルに抱きつく!――「そうだよ、お兄ちゃんは昔っから我が儘なんだから……」
イシル:(淡々と)その瞬間、俺は――『ボンッ』――と"おにぎり"変化(一同大爆笑)
GM:そ、そうか、そう言えば君は"おにぎり"だったんだよな(笑)
イシル:マスターはその事を忘れてやっていましたね、普通のキャラならそこで抱きつかれて、妹の頭でも撫でて別れるのですが――見上げるようにマフィンに言います……「悪いなマフィン…お前には迷惑ばかりかける……それで、もう一つ迷惑を頼まれてくれないか?」
GM:マフィンは一粒流した涙を拭いながら聞こう――「……何?」
イシル:「実はな……」
イシル&GM(ハモリながら):『予備の海苔が無いんだ(のね)』(一同大爆笑)

シーン7:首都到着!

マフィンが見送る中、勇者達一向はマリーシを後にした……そして数日が経った。首都イス=フィアに近づくにつれ、遠く離れた場所からでも爆発音や破砕音が聞こえてくるようになる。それ程の戦闘がその街では今だに続いていた……。
イシル:これはかなり激しい事に(笑)
ルオ:ここまで聞こえてくるって事は、街の中はかなり?
ミスティ:「急ぎましょう」――と返事も聞かずに、少し早足です(笑)
GM:ではルオは代表で1D振ってくれ、街の近くまで来るとプリンセス軍側と幻導王側、どちらかの兵士に見つかります。偶数ならプリンセス側、奇数なら幻導王側だよ。
ルオ:(コロコロ)……4(笑)
GM:「お、おまえはもしや……やっぱり! 手配されていた運命の勇者だ! ダーク★ウルフ様に知らせるんだ!」
イシル:「まずい! 早く逃げないと!」
ミスティ:「こっちへ……」――付近の森まで誘導します。
ルオ:着いて行きます。
GM:ふむ、ミスティが誘導するのなら逃げ切れるかな? 君たちは付近の森の中までやってきたよ。
リーン:「どうするの? これじゃあ容易に中へは入れない」
政二:「プリンセス軍なんだから、倒せばいいじゃないですか?」
リーン:「それは無理ね、もしかしたらプリンセスのカリスマで魅了されている一般人かもしれないわよ? まぁ…私はどっちでも構わないけれどね」――後半部分は小声でボソボソと(笑)
政二:なんか嫌な台詞を聞いたような気がします(笑)
ルオ:「なんとかして街の中へは入れないかなぁ…抜け道とかってないのかな?」
イシル:「ミスティ、お前確かここの出身じゃなかったか? なんでもいいから、中へ入れそうな方法を思い出してくれないか?」
ルオ:「え、ミスティってここの出身なの!? 初めて聞いた〜」
ミスティ:「ええ……そうですね……」――と実は思い出す必要も無く、使い慣れた抜け道の一つが付近にある事を知っています(笑)
GM:じゃあ知っている(笑) もっともその道は城に通じてしまうがな(笑)
ミスティ:そうでしょうね――「ついて来て下さい」……木々に隠れた洞窟まで案内して――「ここを入っていけば、街の"中心"へ出られます」
GM:あ、微妙な言い方を(笑)
ルオ:「うん、行きましょう!」
GM:では途中まで洞窟だが、途中から地下通路のような場所へ出て、さらに進むと先に光りが見えてくる。
イシル:ギリギリまで行って聞き耳を立てたいです。
政二:「狸、ばれないように見てこい!」
GM:イシルは知覚ジャッジ、政二は幸運かな?(笑)
イシル:(コロコロ)……24です!
政二:(コロコロ)……16です。
GM:狸はギリギリまで近づくと、君達の方へ手を伸ばし人差し指と中指を立てる。イシルは声が聞こえるぞ。
政二:「どうやら二人いるようです」
イシル:「しッ! 静かに……」
GM:声は――「どうだ、奴等の方は!」「いや、それがやはり……」「そうか、あの方があっちにつかれたのが痛いな……」「しかし、我々にはフィルナ様が居られます。そして幻影兵団も!」「そうだな……」
イシル:「どうやら、幻導王側の兵士達のようだな」
ルオ:「なら問題ないね! 行きましょう!」
イシル:「いや、待って! 兵士達の話によれば、すでに何人かの仲間がプリンセス側に味方しだしているようだ。ここで俺達が勢い良く出て行った所で、はたしてそれを信じてもらえるかどうか……」
リーン:「そうね……最悪、捕まる可能性もあるわね」
イシル:「ああ」
ルオ:「でも、だからって行かないわけにもいないよ! 行こう! もしかしたらマリーシを救った事を知っているかもしれないし!」
イシル:「そう……ですね。行きましょう。捕まったら捕まったで、それはその時にまた考えればいい事」
ルオ:「うん、行こう」
ミスティ:「大丈夫…絶対に捕まることはありませんよ勇者様……」――先に歩いていきましょう。
ルオ:「え、え…ミスティ?」
GM:ではテクテクとミスティが通路を進み、そのまま隠し扉から外へ出ると、そこは城内だね。音に気がついてさっき話していた兵士達がやってくる――「誰だ!!……こ、これはミスティ様!? この大変な時期に今までどこにお出かけになられていたのですか!?」「だ、大丈夫ですか!」
ミスティ:「ええ、大丈夫」
ルオ:え、え? なにその態度? なんかミスティが別世界だよ(笑)
政二:偉そうな雰囲気ですね(笑)
GM:「フィルナ様もきっとお喜びになられるでしょう。……ところで、後ろの方々は?」
ミスティ:「運命の勇者ルオ様と……その御一行です」(笑)
政二:以下略にされました(笑)
イシル:大人しく着いて行こう。
GM:うん、君達は問題なく幻導王フェイルナの元へと案内されるぞ。
イシル:「ミスティ……君はもしかして幻導王様の娘か何かだったのか? 初めて会った時はなにやら言いにくそうにしていたから深く聞きはしなかったが……」
ミスティ:「ごめんなさい……隠すつもりはなかったのですけど……」
イシル:「いや、そういうつもりで言ったんじゃないんだ。気にしないでくれ」
GM:そんなこんなで謁見の間です。王座には年齢不詳の女性…幻導王フィルナがいます――「良く帰って来ましたねミスティ」
ミスティ:「ごめんなさい……何も言わずに飛び出してしまって」
GM:「謝る事は何もありません……ただ、周り始めた運命の歯車は、もう止まる事は無いでしょう。……あなたもその歯車の一つであるだけの話……(ここで視線をルオに向け)――あなたが運命の勇者ルオですね」
ルオ:「あ、は、はい。そうです」(緊張)
GM:「空導王から通信は入っています。確認の為、書状をここに――」
ルオ:渡します。
GM:すると書状は紫色に光るとパラパラとめくれ、幻導王フィルナが読み終えると自動的に元通りに折り畳まれる――「確かにこれは空導王の宛てた書状……そでは、これもあなた達には必要になるでしょう」――空導王の書状を返しながら、もう1通書状を渡すよ。2通目には『幻獣の里』と宛名が記されている。
ルオ:「これは?」
GM:「幻砦に行くには幻獣の里の許可が必要です、それを渡せば里の長もあなた達に協力してくれるはずです」
ルオ:でも、もう協力は取り付けてない?
イシル:幻導王様は先に俺達が幻獣の里に行った事を知らないからな。
ルオ:じゃあ知らないふりして、ありがたく頂いておきます(笑)
GM:「さて、今この街がどういう状況にあるか……この城まで来れたのなら街の中を通ったのでご存知ですね? せっかくの勇者です。ここで一気にこちらも攻勢に出ます。協力して…頂けますね?」
ルオ:「もちろんです!」――街がどんな風になっているかわからないけど(笑)
GM:「ミスティ……」
ミスティ:「はい」
GM:「あなたは休んでいてもいいのですよ?」
ミスティ:「いえ、私も勇者様と一緒に行きます」
GM:幻導王フィルナはミスティの言葉に頷き、そして言い放った――
「では早速向かって下さい、準備はすでに整っています。向かうは大神殿……敵は影狼姫ダーク★ウルフ……そしてプリンセスに心を奪われた……大僧正ナティノです」
真竜伝説
第4話「マリーシの激闘!!」

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