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セブン=フォートレス V3 & パワード
超長編キャンペーンリプレイ


――世界名:ラース=フェリア 地方名:リーン 場所名:大暗穴――

白衣を引きずった少年が、ビチャビチャと床一面に広がった溶液の上を歩く。
少年は目の前の装置を見上げた。それは見事に壊されている。
「剣撃……内側からじゃない、外から割られたのか?」
その治癒装置には、勇者にやられた黒天使ダークネスが入って治療を受けていたはずだった。
しかしそこに、ダークネスの姿はない。
「いったい誰が……」
少年が考え込む、するとその頭を誰かが叩きながら――
「げっはっはっはっ! フレイスからトンボ帰りかシキ?」
「気安く触るなって言っただろ。フレイスの準備ももうすぐ終盤なんだ、それなのにこんな!」
少年…シキが苛立ったように壊れた装置を叩く。とその一瞬で瓦礫は炎に包まれ塵と化した。
「そう物に当たるな。警備の者が言っていた……これが壊される少し前、ある人物を見たらしい」
「ある人物? そいつか…僕が作った装置を壊したのは!」
「幻竜軍団団長……だそうだ。魔王様はこの件はなかった事にするらしい」
「竜王カイザーが!?…そうだね。もし本当にこれをやったのが彼なら僕には手におえない……」
「そう言う事だ。まぁこの件は魔王様に任せようじゃないか、お前もフレイスへ戻ったらどうだ」
「ああ、そうするよ……」
シキが部屋を出て行く。自分の無力さを思い知ったかのようにその拳は握られていた。


真竜伝説

第6話「完全死!? 城塞都市への侵入!」


キャラクター紹介

ハラハラ=ルオ(17歳女性 エクセレントウォーリア/魔剣使い 火/虚)
魔剣ティアマトーを唯一使用できる運命の勇者。その実体はTRPG初心者である。少しずつ勇者として成長しているが、まだまだ自信は無いらしい。最近は元々のお気楽主義が目立ってきている。

イシュエル=シルヴァーナ(19歳男性 ウォーリア/ライトアームズ 闇/氷)
通称イシル。呪いのせいで女性に強く触られると"おにぎり"に変化してしまう戦士。情に厚く男気に溢れているが、しょせんは"おにぎり"と片付けられる。ツッコミ技能上昇中!

リーン=ハインリヒ(27歳女性 ナイトウィザード/魔術師 冥/虚)
常に冷静なベテランウィザード。必中のレンガは「イリュージョン」の掛け声とともに無限に取り出せる。最近の連戦が祟ってか、死亡判定でプラーナ上限がかなり減少しておりその事を気にしているらしい。

ミスティ(16歳女性 プリースト/フォーチュンテラー 幻/海)
幻導王フィルナの養女として育った謎の出生を持つ少女。勇者を導く使命を持っているらしいが……とりあえず"ポンポン"の主人。真竜伝説においてヒロインである。フィルナに海導王に会えと言われるが……。

めぐみ(16歳男性 ナイトウィザード/魔物使い 冥/火)
いろいろあって"イケてる?"と目覚めちゃった人。ビジュアル的にはかなり可愛いらしい。相棒の狸はタヌキと呼ばれる。どうもジョニーとライバル的な関係に立っている。

シーン1:海の大陸へ!

クラマとテールを幻砦屋上へとおいて、ルオたちはその中へと入っていった。そして最上階の部屋で出会ったのは紫色のローブを着た若い男――幻の守護者――だった。再び魔剣ティアマトーが光輝き、始まりの魔剣は新たな力を解放する。
GM:さて、魔剣ティアマトーが新しい力に覚醒しました。
ルオ:おお〜〜! で、何がどうなったんですか?
GM:うむ、ティアマトー自体が持っている特殊能力を、勇者であるルオが自己の判断で使用可能になった。
ルオ:ティアマトーの持っている特殊能力?
GM:まぁ現状では『勇者の素質』『生命の炎』『小さな奇跡』『カリスマ』の4つしかない。どれもティアマトーに効果が及ぶもので、ルオが回復したりするものじゃないから、正直意味は無い。
ルオ:じゃあ駄目じゃん!
GM:いや、唯一『小さな奇跡』だけは使える。実際今までこの『小さな奇跡』はGMが勝手に使用してました。どこで使ったかはダークネス戦とセント★レイン戦を参照です(笑)
ルオ:なるほど、あんな感じで好きに使えるんですね。了解です!
イシル:で、GM。今の現状はどうなっているのでしょう?
GM:うむ。今君達は飛翔する九尾の狐テールの背に乗って海の属性地フォーチューンを目指している所です。
ミスティ:もうラ・アルメイアを出たのですね。早い展開です(笑)
リーン:早いに越した事はないと思う、世界を救うのが目的だものね。
ルオ:そうそう――あ、やった! 空飛んで向かってるんだよね? また船に乗るのかと思って冷や冷やしてたんだ(笑)
イシル:「こうやって風を切って空を飛ぶというのも中々気持ちの良いものだな」
めぐみ:狸と一緒に気持ち良いテールの背中でゴロゴロしてます♪
GM:でテールの主人である少年クラマが――「お姉ちゃん、僕驚いたよ! プリンセスって人達も悪い人達ばかりじゃないんだね!」
ルオ:え、え? え???
GM:と、ここで回想に入ります(笑)
………………………………………………………………………………
GM:――シーンは幻砦から帰ってきた後の話、幻獣の里は助かり、影狼姫ダーク★ウルフの配下だった戦姫プリンセス及びその下僕達は、その後どこぞへと消えて行ってしまった……そして、里に味方した数人のプリンセスと、その呼びかけをした聖雨姫セント★レインが君達に言う――「ごめんなさい…私達、この世界に大変な事をしてしまった……」
リーン:否定は出来ないわね。
GM:「本当ならこの世界の復興の為に協力したい所なのだけど……どうやら私達の世界でも、知らないうちに大変な事が起こっているようなの……だからこれ以上ここに残っていられない……無責任なのは解っている。でも――ごめんなさい」
イシル:「いや、いいさ…誰でも故郷は大切なものだ」
GM:イシルに言われるとは意外だったよ。
イシル:昨日の敵は今日の友です。故郷を思う心に違いは無いはずです(笑)
GM:「本当ならこれからもあなた達の力になりたかったのだけれど……本当にごめんなさい」
ルオ:「大丈夫! この世界は私達がなんとかするし、元通りにもするよ! だから、あなたはあなたの大切な世界を救ってあげて!」
GM:「ごめ……ううん、ありがとう勇者ルオ」――そう言ってレイン達は自分達の世界へ帰っていった。これは後から幻影兵団の人から聞いた事だが、どうも影狼姫の拠点にしていたラ・アルメイア西の孤島には、次元回廊が開いていたらしく、影狼姫の仲間は全員、レイン達より先に自分の世界へ帰って行っていたらしい。そして一つの勢力がラース=フェリアからいなくなった……――
………………………………………………………………………………
ルオ:ところでウルフは団長だったのかな?
GM:それは違うみたいだね。だから最初に船の上で襲撃された時も、レインはこの地に侵攻して来たクリーチャーを倒す目的でやって来たらしいし。
リーン:侵略者は一枚岩ではないのね。
GM:そんな所です。さて、やがてフォーチューンの東の端っこにテールは到着します。
ルオ:じゃあ降りるよ!
めぐみ:最後までゴロゴロ〜〜♪(笑)
GM:「ねえ、おっ…姉ちゃん…もう着いたんだけど……」
めぐみ:「んん…わかった〜(ゴロゴロゴロ……♪♪♪)」――では降ります。
GM:みんなが降りるとテールは一端小さくなる、そしてクラマが――「じゃあねお姉ちゃん達! これからも頑張って!!」
ルオ:「うん、頑張るよ!」
リーン:「何も心配することはないわ」
イシル:「君も頑張るんだぞ」
ミスティ:「意志の力はなにものにも勝ります。忘れないで下さい」
GM:「うん、わかった!」――そしてクラマはめぐみに向き直り――「……ありがとうございました!!!」――頭を下げるクラマにテールが寄り添う。
めぐみ:「テールを大事にしてあげるんだからね?」
GM:「はい! また何かあったら呼んで下さい。いつでも力になりますから! それじゃあ僕はこれで…」――クラマは再び巨大化したテールに乗って、海の向こうへと消えていった。
リーン:「ずいぶんと立派になったわね」(笑)
イシル:「人は成長するものだからな」
ルオ:「……そう、だね」――と、ちょっと自信無い(笑)
ミスティ:そんな勇者様を暖かく見つめてましょう(笑)

シーン2:謁見! 海導王

その後、勇者達一向は書状も持っている事だし…と海導王の所へやってくる。そう、海砦の情報を聞くためだ。
GM:「運命の勇者ルオ様ですね? どうぞこちらへ……海導王ロイヴァス様がお待ちしております」――城に着いた早々案内される。
ルオ:それは楽なのでついて行っちゃうよ?
イシル:まぁついて行きましょう。海導王様は穏やかな性格の方だと聞いているしな。
GM:そうすると謁見の間で海導王ロイヴァスが待っており、君達から書状を受け取ると――「確かに…(書状を返し)…では海砦へと案内しましょう、船の方はすでに用意してあります。港の方へ行ってみて下さい」
リーン:用意が良い…良過ぎる気がする……。それとも考え過ぎ?
GM:「ただ…ミスティ君、君には少し話があります。他の者は先に港へ向かっていて下さい。少々大事な話なのです……」
ミスティ:「はい。勇者様、先に行って準備をしておいて下さい。すぐに追いつきますから」
ルオ:リーンさんの言う通りちょっと心配だけど――「うん、わかった、先に行ってるね!」

GM:
さて、ミスティだけになったところでロイヴァスは宝石箱を持ってこさせる。ロイヴァスはその箱を開けさせると、その中には透明な水晶球が入っている。大きさはピンポン玉を1回りぐらい大きくした球だ。
ミスティ:「これを私に?」
GM:「君が命の危機に陥ったとき、それを胸にうずめるのだ」
ミスティ:「胸に……」
GM:「そうだ………………きっと君は必要になる」――ちなみに水晶球からは魔力をまったく感じられない。
ミスティ:良くわからないけれど…頂いておきます-――「あの、それで実は一つ聞きたいのですが……」
GM:「言い忘れたが…君の出生について、どこで生まれ誰から生まれたのか、私は立場上知らないとしか言い様が無い。だた、どうしても知りたいのなら、ここから北西にある城塞都市アラムートを訪ねるといい。私から言える言葉はそれが限界だ……」
ミスティ:「いえ、十分です。それだけで……ありがとうございます」
GM:「君が…運命に負けない事を祈ります……」
その後、セーラー服のような格好をした女性戦士たちに守護されながら、船で海砦のある孤島までやって来る勇者達。そして――
GM:最上階、女の人が現れる――「待っていましたよ……さぁ魔剣をここに」
ルオ:「はい」
GM:海の守護者は魔剣ティアマトーに手をかざし、魔剣が光る――「これで私も眠れます……あなたの進む道に海の守護がありますように……」
ルオ:では船で海導王様のところへ戻っていきましょう。
めぐみ:ところで、あのセーラーウォーリアーとか言う人達の服は水兵さんのセーラー服じゃなくて、女子高生のセーラー服?
イシル:そう、言うなればみんな美少女で戦士だからな――……――な、わけだ。
めぐみ:(笑)
GM:で、海導王が言う――「次はフレイスですね……炎導王は何より強さを求める方です。まずはその強さを認められる事が先決でしょう」
リーン:上手く行き過ぎている……この地方だけ侵攻者を倒していない(笑)
イシル:それは聞きましょう――「海導王様、どうやら混沌軍や他の世界からの侵略者は各地に攻め入っています。その防衛に――このフォーチューンを守る戦いに、私達は力を貸さないで宜しいのでしょうか?」
GM:「今は、この地のことより世界のことを考えて欲しい、君達には優先するべき事があるだろう」
イシル:あ、普通に良い人だったような気がする(笑)
リーン:……まぁ、良い人ほど怪しい時にトコトン疑われるものですから(笑)
ルオ:「じゃあ言葉に甘えて次の砦に向かっちゃおう! それでは海導王様……いろいろとありがとう御座いました!」  

シーン3:キョウコ王妃との再会

フレイスを目指しフォーチューン地方を北上する勇者一向――そしてフォーチューン地方も半ばに差し掛かった、とある宿場町にて……やっぱり事件に巻き混まれるのだった。
GM:君達が大通りを歩いていると――「いたぞ、こっちだ!」「逃がすな!」「なんとしても捕まえるんだ!」
イシル:「なんだ、なにかあったのか?」……ちっ、やっぱり素直にフォーチューンを出れないじゃないか!(笑)
ミスティ:「もしかして泥棒でしょうか?」
ルオ:「泥棒だったら捕まえなきゃ!」
GM:大通りを小柄なフードの人が走ってくる、とルオの前で――「お願い、ちょっと匿って!」
ルオ:え、え? しかも女の人?
イシル:泥棒ではなく、ただ追われていたのか?
GM:じゃあ有無を言わさず、そのフードの人は唯一の男であるイシルの背中に――ぎゅーっと隠れる(笑)
めぐみ:唯一の男?……そうですね(笑)
イシル:えーーー!? それじゃあ俺はもしや!
ミスティ:『ボンっ!』(爆笑)
イシル:もう叫びません……"おにぎり"になってうな垂れてます……「はぁ」
リーン:"おにぎり"を持ってあげましょう。
イシル:「すまない、リーン殿」
GM:フードの人はイシルの変化に「わっ!? びっくりした〜! ね、なになに…」――って聞いてこようとするけど――「あ、やば」――と通りの影に隠れる。すると通りから数人の兵士がやってくる――「ここに怪しいフードの女が来なかったか?」
ルオ:「いいえ、来ませんでしたよ」
GM:「それは本当か?」
ミスティ:「その人が何かやったのでしょうか?」
GM:「いや、知らないなら構わない」――とタッタッタッと兵士達はいなくなる。
ルオ:「なんだったんだろう???」
イシル:「こんな大通りで話していたら、また兵士達に見つかりそうだしなぁ……とりあえず宿屋にでも行って話を聞いてみないか?」
ミスティ:「そうですね…これも何かの縁ですし」
GM:ではとある宿屋の1階。酒場兼食事所となっている場所に今、君達はフードの人と一緒にいる。
イシル:(コロコロ)……ちなみにあと3分で戻るようです。
GM:ならそのフードの人は"おにぎり"を拾うと――「面白〜い♪ ねね、どうしたのこの"おにぎり"!」
イシル:「うおおおおおぉ! 乱暴に扱わないでくれ〜! また潰される〜!!!」――ジタバタします(笑)
GM:「あ、こら、暴れるな!」――と強く(一同爆笑)
イシル:「うあああああぁ……!」――声がどんどん小さくなっていきます(笑)
ルオ:「あ、あのさ、これ! こっちも面白いよ!!」――とポンポンを前に出しましょう(笑)
GM:「何をするですポン!?」――ブニー♪ブニー♪って伸ばされて――「うわぁあ! こっちも面白〜い♪」
「い、いだいですポン……あんまり伸ばし過ぎるのもいけないと思うですポン」(笑)
イシル:「た、助かった……」
ルオ:「ところで、どうして逃げていたの?」
GM:「………………あ、ごめんなさい!」――とフードを取りましょう。ではイシルとミスティは知力ジャッジ15! それ以外の人は知覚ジャッジ16以上だ。10代後半ぐらいの外見に見えるノーテンキそうな女性です。
イシル:(コロコロ)……。
リーン:彼女の最初の間は、ポンポンいじりに夢中になっていたからですね(笑)
ミスティ:(コロコロ)……20です。
イシル:13でした。
ルオ:成功〜!
めぐみ:うん、成功♪
リーン:問題無いです。
GM:ではルオとめぐみとリーンだが、この女の人……どこかミスティに似ている感じがする。そしてミスティだがこの女性を、前にフォーチューンに来た時に見ているね。イシルは覚えてない。その女性はミスティと同じぐらいだろうか……でも幼くも見える(笑)
ルオ:「リーンさん……なんか似てません?」
リーン:「そうね」
ミスティ:ああ! アラムートで結婚していたお姫様ですね!
GM:自己紹介しよう――「私はキョウコって言うの! よろしくね!」
イシル:「あなたはもしや!?」
GM:「わ〜い、"おにぎり"って面白〜い♪」――ポーンポーン(笑)
イシル:「うおおおおおぉ! 投げないで下さい! 危険! 大変危険ですから!!!」(爆笑)――(コロコロ)……3分、やっと元に戻れました(笑)
GM:「あ〜あ…」
イシル:「『あ〜あ』じゃない! ……(ごほん)…以前お会いしたと思いますが……」
GM:(コロコロ)……「そうだっけ?」(笑)
イシル:「え〜ほら、以前アラムートであなた様とロータス様の結婚式の時に……」
ルオ:え、この女の子ってもう結婚しているの!? 人妻だったんだ(笑)
リーン:まぁ異世界だし基準が違うのかもね。
めぐみ:結婚式かぁ…憧れますねぇ♪――ウエディングドレス♪(笑)
イシル:ウエディングドレスかよ!! いや、もう何も言わんがな(笑)……「まぁあの時はたくさん人がいましたし、覚えてないのも仕方が無い事かもしれませんが……」
GM:じゃあキョウコはイシルの話に飽きて(イシル:もう飽きたんですか! まだ1分も喋ってないじゃないですか!!)ルオにコソコソと――「ねぇ、どうやったらまた"おにぎり"になるの?」
ルオ:(小声で)「あのね、女の人が抱きつくと変身するんだよ」(笑)
イシル:「そこー! 何勝手に人の秘密をバラしてるんだ!! だいたい、なんでこんな所に、そのアラムートの王妃様がいるんだよ!!」
GM:じゃあ――とキョウコはイシルに抱きつきに来る。
イシル:マジで!? それは避けますよ! NPCが自ら話を脇道に逸らすなよ!!!(笑)
GM:(コロコロ)……命中は22。
イシル:高っ!? それは無理ですよ(コロコロ)……「うわぁ!?」――『ボンッ』(コロコロ)……あと9分――「ま、また……」
GM:「うわぁ本当だ! 凄い面白いねこれ!!」(一同爆笑)
イシル:「あなたは一体何がしたいんですか! いい加減俺で遊ぶのやめて下さい!! それに俺は人間であってモノじゃないです! "コレ"とか言わないで下さいよ!!!」――あ〜、最近はアルゲルもいないから連続ツッコミをするのは久しぶりな感じだ(笑)
GM:さらにキョウコは話を聞かずに――「ねぇねぇ、この"おにぎり"って本当に食べられるのかな???」――嬉しそーに(笑)
ルオ:「うん、どうも食べれるみたいなんだ」(一同爆笑)
イシル:「何言っちゃってるんですか勇者殿! その後の展開解ってて言ってません!?」
ルオ:もち♪(親指を立てるルオ)
GM:キョウコはおもむろに"おにぎり"を掴むと、毒見とばかりに赤いスライムの方へと……もちろんポンポンは口をあんぐり(笑)
イシル:「うおおおおおぉ!!! せめてポンポン! 貴様にだけは食われんからな!!!!」――回避!(コロコロ)……ファンブル!? なんでだ〜!!!(一同大爆笑)
GM:「美味しゅうございましたですポン♪」(コロコロ)……2、だからイシルのHPが2/6減った(笑)
イシル:「うわぁあぁあああ……」――なんかこのキョウコ様が現れてから、不幸になってる気がする……なんか吸われているのか???
GM:元々宿屋の食事所だからな、ポンポンもお腹一杯だったせいで、それ以上は食わないぞ(笑)
ルオ:「ね、ね、食べれたでしょ?」(笑)
GM:「本当だね! でもこの"おにぎり"喋るし変だから、やっぱ私は食べないでおくね♪」
ルオ:「うん、その方がいいよ、あはははははは」(爆笑)
GM:「あはははははは」――とキョウコも笑う(笑)
イシル:なら"おにぎり"の上部を食われ、微妙に米粒を散らしながら床の上で惨状になっています――「そんな……やりっぱなしかよ……」(一同大爆笑)
ミスティ:浮かぶ……床の上で半分潰れたように落ちている"おにぎり"が(笑)
リーン:シュールね(笑)  

シーン4:城塞都市アラムートへ!

その後、復活したイシルは隣のテーブルに座り、皆でキョウコの話を聞くことになる。ちなみに、キョウコの勧めでこの店の料理を片っ端から注文していた事も付け加えよう。
ルオ:「食べ終わってから言うのもなんだけど……良かったのかな、ごちそうになっちゃって」
GM:「うん、いいのいいの、どうせ私のお金じゃないし」
イシル:「あの、じゃあ誰のお金なのですか?」
GM:「国の」――あっけらかんとして言うぞ。
ミスティ:もう大体の性格は掴みましたし……たぶん言いそうです(笑)
リーン:「それで一息ついたところで聞くけど、あなたは一体どうして追われていたのかしら?」
GM:「逃げてきたの! むかついたから!」
ルオ:「むかついたから? 誰に???」
GM:「ロータスの馬鹿に決まってるじゃない! なんでかは知らないけど、女の子1人を見つけだして殺そうなんて話している人なんか知らないもん!!」
イシル:「ロータスって……アラムートの王様であなたの旦那様ですよね」
リーン:「それより、女の子を見つけて殺すなんて……あまり良い話ではないわね」
GM:「でしょ! まったく……突然言い出すんだもん! ミスティって言う女の子を殺すってさ!!」
ミスティ:ぶッ……ゴホッゴホッ……。
イシル:大丈夫か? 話の流れ的にミスティッぽいのが解ってるのに、ジュースなんか飲んでいるからだぞ(笑)
ミスティ:うう、PLが油断しました(笑)……「ミスティ…ですか? なんで……」
GM:「わかないよ、ロータスって昔ッからあんまり人に大事なこと話さないし」
リーン:「そのロータスさんは、突然おかしくなったりとかは?」
GM:「ううん、それは無いと思う。確かに結婚式から何かに悩んでいるようではあったけど……」
ルオ:「それで、これからどうするの?」
GM:「もちろん! そのミスティって子を探して守らなきゃ! かわいそうだもん!!」
リーン:ちょっと相談していいですか?
GM:どうぞ。
リーン:あまり賛成できないわね。本来の目的とはずれているし、フォーチューンの海砦にはもう行ったし。
イシル:俺はミスティ次第かな……出生について何かわかるかもしれない……めぐみちゃんは?
めぐみ:どっちでもいいよ〜♪
イシル:軽くなったなぁ(笑)
ルオ:ミスティ、どうするの?
ミスティ:本当は行ってみたいです、何で殺されなくてはならないのかも知りたいですし……でもリーンさんの言うように、時間を無駄に使ってしまうかもしれません……勇者様はそれでも宜しいでしょうか?
ルオ:私はいいよ、このキョウコって子面白いし、なんかもう友達(笑)
イシル:俺の受難の日々は続くようだ(笑)
ルオ:「協力するよキョウコ!」
GM:「本当! ありがと!! なんか私のお爺ちゃんの日記が、どうも原因みたいなんだけど……私一人で戻っても、その日記を見る前に捕まっちゃうだろうし、せっかくだからそのミスティって子と協力して、その日記を見ようかなって思っているんだ! 私なら兵士達に見つからないで城内に入る隠し通路も知ってるしね! だから、まずはミスティって子を探さないと!」
ミスティ:「キョウコさん…実はそのミスティというのはたぶん私のことです」
GM:「ええ!? そうなの! ならそう言ってよ」(笑)
ミスティ:「ごめんなさい。ちょっと探されているのが自分なのか自信がなかったので」(笑)
GM:「じゃあ、あとは乗り込むだけね!」
イシル:「でも危険ではありませんか? その城への隠し通路もロータス様はご存知では?」
GM:「大丈夫、大丈夫! ロータスが城に来たのは最近だからきっと知らない知らない♪」――アラムートの家系はキョウコの方が直系で、ロータスっていうのは言わば婿養子なんだ。
イシル:「なるほど……しかしアラムートにつくまでに兵士に見つかっては元も子も無いと思います。ここは変装などして」――(ここでめぐみを見て)――すでにしているしなぁ(笑)
リーン:「私のイリュージョンも一人が限界よ」
ミスティ:(突然キョウコ)『変装なんかしなくても大丈夫だよ! だって私達より目立つのがいればいいんでしょう? ね?』――とイシルを見ます(笑)
イシル:ん、なんだ?
ルオ:「あ、そうか! それ良いね」(笑)
ミスティ:(キョウコ)『でしょ! でしょ!』(笑)
そして――――――。
イシル:どうして俺が"おにぎり"状態で常に先頭を歩き続けなければならいんですか!!!
そう、キョウコ(ミスティのPLだが(笑))とルオの提案により、常にイシルが"おにぎり"状態で先頭を歩けば、皆の視線は釘付け! こっちは見つかる事が無いという作戦が取られることになったのだった……哀れイシルよ……。
イシル:もういいですよ……この数日間は耐えます。俺の受難の日々ですから(笑)
めぐみ:(←肩を震わせて声無く爆笑中)
GM:では"おにぎり"は時間が経つごとに抱きつかれて変身し続けるって事かな? じゃあそれぞれ1D振ってみてくれ、"6"を出したら兵士に見つかる(笑)
ミスティ:(コロコロ)……2。
ルオ:(コロコロ)……1。
リーン:……4ね。
めぐみ:1だよ♪
イシル:(コロコロ)……6!? 俺かよ!!(一同爆笑)
GM:じゃあ兵士達がやってくるよ、まだキョウコだとかミスティだとかは解ってないらしい。
ルオ:「さぁがんばって!」(笑)
GM:「今こそ"おにぎり"パワーを全開にするんだよ!」(笑)
イシル:仕方ないです。自分の出した目です。堂々と"おにぎり"で歩きます。
GM:じゃあ兵士の一人が――「おい、ちょっと……」と言いかけた所で――「やめとけって、見ろよ…変なのがいるだろ? 係わり合いにならないほうがいいって…」「そ、それもそうだな……"おにぎり"だし」――と去って行く。
イシル:かなり引っ掛かりはしますが……無事ならそれでいいです。
ミスティ:(突然子供)『ねぇお母さん! "おにぎり"があるよ〜、僕"おにぎり"食べたい〜い』(一同笑)
イシル:「な!?」
GM:「申し訳ありませんが旅の方、その"おにぎり"を少し分けて下さりませんか?」(一同爆笑)
イシル:食べたいじゃねーよガキ! それになんだその母親は! いきなり欲しいなんてずうずうしくないか!? その一言でどれだけ俺が苦労をするかわかってねーだろ(笑)
リーン:じゃあ母親に――「はい」(一同爆笑)
イシル:「いやいやいやいやいや! 渡さないで渡さないで!!」――飛び降りて逃げ出しますよ!――「うおおおおおぉ!!!!!」
ミスティ:(子供)『お母さん"おにぎり"が喋ったよ! それに動いた!』
GM:「あらあら、行儀の悪い"おにぎり"ねぇ」(一同爆笑)
イシル:「それは違うだろ! 行儀悪いって叱るなら、先に道端で"おにぎり"食べたがる子供の方を叱れよ!!!」――逃げ続けます!
GM:「ご主人! ぽっくんが"おにぎり"を探してくるですポン!!」――ポンポンが降りてピョンピョンピョン……(笑)
イシル:「やめろ! てめぇのは絶対"探す"だけじゃ終わらねぇだろー!!!」――そうだ、何分変身かをやってない(コロコロ)……ファンブル、だからマイナスなのですぐ戻った!――路地裏で戻りますよ――(余裕ある口調で)「おや、ポンポン…俺を探しに来てくれたのか? ありがとう」(一同爆笑)

シーン5:ダンジョンアタック!

そんなこんなで数日後の夜。ついに勇者一行+キョウコはアラムート付近の自然の洞窟へと到着した……そこからアラムート城への隠し通路に繋がっているらしい。それまでの道で、ルオが勇者であること、またキョウコの夫であるロータスは英雄としてキョウコと共に世界を救った事があるなどの話をし、お互いに情報交換をした事を付け加えておこう。
GM:その洞窟は天然なんだが、そこを進むと少しずつ人工的な作りになっていく、キョウコが言うよ――「この隠し通路はね、もともとお城から逃げるために作られたんだ。なんかアラムートって良く襲われるみたいで、こういうのが必然的に必要になったみたいなの」
ルオ:「へぇ〜、大変なんだね」
GM:「うん、まぁね……でね、この隠し通路は脱出用だけど、逆にこれを使って攻められたら困るでしょ? だからこっち側からお城へ入ろうとすると、それを妨害するトラップが侵入者を阻止する作りになっているの」
リーン:「キョウコはそのトラップの配置とかはわからないの?」
GM:「うん無理。作ったのは私のお爺ちゃんだったから……ミスティを探してから来ようって思ってたのは、一人じゃここを突破できるか自信なかったから……それも理由の一つなんだ」
イシル:「わかりました……つまりここからは……」――
GM:(おもむろにフォートレスタイルを並べ出し)――そう、ここからはフォートレスです!!!

GM:では最初の部屋だが……。
イシル:先に皆に言っておきたいのだが、一番知覚力が高い俺が、パーティーより一歩先のタイルを常に歩くって事でいいか?
リーン:異存ありません。
ルオ:うん。
ミスティ:死んで下さい。
めぐみ:了解。
イシル:………………ミスティ、なんとなく違う返事をもらった気がするが……。
GM:ちなみにこの部屋だが、右の壁に上下するレバーがあるね。今は"上"に入ってる。
リーン:好奇心が疼くわ(笑)
イシル:先にそれを調べましょう……「そのレバー…なにかに連動しているようだ」(コロコロ)……。
リーン:「何かに連動している? 結局、何に連動しているの?」
イシル:「いや、それはわからん」――実は失敗した(笑) 先に進みましょう。
GM:と、君が一歩先のタイルに進むと……『ビタッ!!!』――両足が床にくっつくぞ。
イシル:それは……トリモチですか?
GM:です(笑)
リーン:もしかして部屋全体の知覚ジャッジに失敗してたの?
イシル:いや、だから実は失敗したと(笑)
リーン:(コロコロ)……知覚ジャッジ16です、他に何かありますか?
GM:レバーの連動こそわからないが、トリモチは筋力ジャッジに15で成功すれば抜けれる、また解除は器用度ジャッジ12で問題無いね。他には無いかな。
リーン:「それ以外は問題なさそうね」
イシル:じゃあ筋力ジャ――
GM:と! ここでキョウコが――「あ〜、何このレバー? えいっ!!」――"ガコンッ!"
ミスティ:"ガコンッ!"???(笑)
リーン:レバーはどうですか?
GM:思いっきりキョウコはレバーを下げているぞ(笑)
イシル:ちょっと待ってーー! まだ筋力ジャッジしてないから動けねぇ! 「何勝手に触っているんですか!!」
GM:「あ、ごめ〜ん♪」(笑)
イシル:「ごめんじゃねー!!」
GM:だがまぁ遠くの方で何かが転がる音がしただけで、別に動けないイシルに何かが襲い掛かってくるわけではないぞ。
イシル:それならホッとします。
GM:「まったく"おにぎり"は臆病者ですポン!」(一同爆笑)
ミスティ:(突然キョウコ)『ねー』(笑)
イシル:「"ねー"って同意しないで下さいよ! それに誰だってあの状況だったら動揺するわ! それと赤いスライム! 俺を"おにぎり"って呼ぶんじゃねー!!」――(コロコロ)……とにかくトリモチからは脱出しました。
リーン:「キョウコ、あまりフォートレス内のオブジェクトを調べもしないで触るのは危険よ」
GM:その言葉にキョウコはちょっと不満顔だが納得はする。さて、ここでこのアラムートのキョウコだが、実は半年前にロータスと共に世界を救った英雄の1人という話はしたね? つまり君達より断然強い。データ的には総合レベル10を越える。
イシル:2桁ですか!?
GM:うむ、もちろん基本能力値なども、それなりに高く作ってみた……そこでだ。これ以降のフォートレス探索でキョウコも知覚ジャッジなどに参加するか、それとも参加しないか……ちなみに参加しない場合は、このフォートレス中はいないものとして、ロールプレイにも参加しない。どうする?
イシル:つまりジャッジではありがたいですが、ロールプレイでさっきみたいな事が続くと……。
GM:さぁね(笑)
一同:『参加しないで下さい』

シーン6:完全死発動!?

謎のレバーが一体なんだったのかの疑問を残しつつも、勇者達一行のフォートレス踏破は順調に進んで行く。そして、やがて目の前に現れたのはやけに広大な部屋だった……。
イシル:2タイル分がまるまる何も無い部屋?
GM:まぁ視力の関係もあるから全部は見えないし、その奥がどうなっているのかもわからない。もっとも、どうもさらに奥にも広い部屋が続いていそうだね。
リーン:広大な部屋……移動関係のトラップでしょう。
イシル:ああ、俺もそう思う。
ミスティ:敏捷判定にことごとく失敗する私的には、厳しいですね。
ルオ:私は敏捷判定得意! 前行こっか?
イシル:「勇者殿は、いざと言う時に備えて最後尾をお願いします。先頭はこのまま俺が…次いでめぐみ殿が来て欲しい」
ルオ:うん、わかった。
めぐみ:じゃあいつでも『ライディング』ができるようについて行きます。
GM:ではイシルが一歩一歩と進むと……正面に何かが見えてくるね。
イシル:「止まれ! 何か…見える」
GM:それは巨大なデスローラーだ。なぜか自動的に向きを変えると君に向かって転がってくる! 初撃は不意打ちとして4スクエアを一気に詰めてくるデスローラー! 不意打ちルールは適応しないが、イシルは回避してくれ(コロコロ)……こっちの命中は22だ。
イシル:(コロコロ)……回避しました!!――「危ない!?」――シュタっと横に飛びました。
GM:ぬう避けられたか。めぐみちゃんもちゃんと回避振ってね。
めぐみ:(コロコロ)……「えっ!?」――轢かれました(笑)
イシル:ああ、後ろにいるの忘れていた!?
GM:(コロコロ)……ダメージは42点の物理です。
めぐみ:(コロコロ)……死亡です。HPがマイナスなので死亡判定(コロコロ)……プラーナが3点減ってHP1の重症状態で倒れました。狸に引っ張って貰います。ズル…ズル…。
GM:ここでポンポンが(コロコロ)……「あのデスローラーはリビングボールというローラーのクリーチャーですポン! しかもマスターの改良型なので4スクエア内に誰かいる限り追っ掛けられ続けるですポン!!」
イシル:「なに〜!! じゃあ俺が追われ続けるのか!?」
リーン:「違う。もっとも深刻なのは、イシル達のいる方向へ私達は進まないといけないという事……つまり――」
ルオ:「私達も遅かれ早かれターゲットにされるって事!?」(笑)
リーン:「足の遅い私とミスティには致命的なトラップね……」
ミスティ:「言わないで下さい……」(笑)
――――……………… そして ………………――――
イシル:(コロコロ)……(コロコロ)……(コロコロ)……全力移動でクリティカルがやばいです(笑) 「皆! 俺が先を見てくる!」
めぐみ:「イシル〜…逃げるの〜?」
イシル:「違う! だから先を見てくると言っただろう!」――一歩、二歩、三歩……。
GM:と、イシルは4歩目でストップだ! 正確には足が地面に引っ付く!
イシル:トリモチかーー! そういえば最初にも引っ掛かったが……この伏線だったのか!
ルオ:次は私(コロコロ)……クリティカル(笑)(コロコロ)……6スクエア移動! リビングローラーを追い抜いて……さらにイシルの横をすり抜けて……はい、逃げました(笑)
ミスティ:下がります。
リーン:私も下がります。
GM:さぁ最後はこっちか……おりょ? 一番近いのはイシルか(笑)
イシル:あ、ミスティ達が下がったのはそういう事か!!!
リーン:「魔法使いは物理防御が無いから……」(笑)
ミスティ:「ごめんなさいイシル」(笑)
イシル:「生贄かよ俺は! しかも動けねぇから避けれねぇ!!!」(一同爆笑)
GM:じゃあダメージが(コロコロ)……。
そして――……
GM:一番先陣を切って逃げ切っているのはルオだね? 君は見えてくるぞ、広い部屋の連なりは次の部屋で最後のようだね。しかも次の部屋と今の部屋の中間に、右に逸れる通路があるどうもその先が城のどこかへ続く道らしい。正確にはキョウコが教えてくれるって事で(笑)
ルオ:解りました!
めぐみ:ルオ先輩とリビングボールの距離の方が、私とボールの距離より近くなるような距離で、ボールを追います(笑)
ミスティ:そんな器用な真似ができない(コロコロ)……全力移動なのに2歩移動でした(笑)
リーン:(コロコロ)……ふっファンブル(笑)
イシル:なんだか……よし! 移動して――先の部屋も見えるようになったので言いましょう――「勇者殿! このままだとミスティとリーン殿がリビングボールを追い越す瞬間に潰されてしまう! だから俺達で部屋の最奥まで行ってボールを引きつけないか!」
ルオ:「うん、いいよわかった!」じゃあ最奥に向かいます!
イシル:「ミスティ! リーン殿! 俺と勇者殿でボールを引き付ける! その間に手前の通路から逸れてくれ!!」
リーン:「ありがと…遠慮無く行かせてもらうわ!」
ミスティ:「勇者様! 無理だと思ったら逃げて下さい!」
ルオ:「ギリギリまで頑張ってみる」
GM:(コロコロ)……と、全力移動がクリティカルだったので最奥に向かっているルオを轢きました(笑)
ルオ:(コロコロ)……HPがもうすぐ重症です(笑)――「イシル! あとは任せる!」
イシル:「勇者殿!?」(笑)
ルオ:全力移動(コロコロ)……左に逸れる(お城へ入れる)道の前まで着ました!
イシル:早! 速攻で逃げてるし(笑)
めぐみ:(コロコロ)……大丈夫でした。お城へ続く通路に入ります。
GM:なら、めぐみちゃんは問題無い。あとはちょっと暇していてくれ(笑)
めぐみ:狸と遊んでいます♪(笑)
イシル:じゃあ俺は一人でボールを引き付けましょう(コロコロ)……4スクエアなので丁度端っこまで行けます!
GM:では君が丁度端っこに来た瞬間――"ベタベタ!!"――足が引っ付く(一同爆笑)
イシル:「………………最悪これ」
ミスティ:なんであんな誰も行きそうに無い奥角にトリモチがあるのですか?
GM:なんとなく、誰か端っこに行きそうな気がして設置してみました(笑)
イシル:「う、動けない!? 勇者殿!!! 戻って――」
ルオ:「任せた〜!」(即答)
イシル:「任せないで下さいよ!!!!!」(一同爆笑)

ミスティ:
次の行動でお城へ入る通路に行けます!――「イシル大丈夫!?」――と奥のイシルに呼びかけます。
イシル:筋力ジャッジはさっきのターンで成功したからな、プラーナ解放! この行動で(コロコロ)……よし!クリティカル! (コロコロ)……6ゾロ!! 8スクエア移動で一気に通路に駆け込みます!!
GM:ぬぅ生贄がいなくなった(笑)
リーン:私もこのターンの行動と、次のターンの行動で通路に入れるしね(コロコロ)……ファンブル? あれ???(笑)
ミスティが…イシルが…全員がリビングボールの入って来れないお城へ続く細い通路に逃げ込んだ時だった。
  振り返ればリーンが一人残っていた。そして……あと少しと言った所で――
「ゲホッ! ゴホッゴホッ!!!」――口元を押えるリーンの手の間から赤い液体が溢れ出す!
「こんな所で体への負荷が来るとはね……」
「リーンさん!!」
「リーン殿!!」
  ルオとイシルの叫びと同時、リーンの後ろには巨大なクリーチャーの影が迫っていた……。
「こんなところで……私は力を……」
  リーンの呟きは地響きを立て目の前を転がっていくリビングボールによって打ち消された。そして後に倒れているのは赤い血溜りを作っている女魔術師だった……。

シーン7:どうしよう……

そこはどこか薄暗く、それなりの広さの部屋だった。城内は夜、月の光が部屋の中にあるたくさんの衣服を照らし出す――「ここは、お城の洋服部屋みたい……それより、彼女は大丈夫?」
GM:と、キョウコが言います。
イシル:倒れたリーンは部屋に連れて来ていますよ。
リーン:まだ死亡判定はしていません(笑)
GM:まぁあんな最後でやるより、フォートレスは一度閉めちゃった方が良いと思ってね。今回のは特別な処置だと思って下さい。
ルオ:普通ならそのターンの最後に死亡判定なんですか?
GM:そう。だから今回は特別(笑)――「リーンが…ピクリとも動かないですポン……」
リーン:まだ解りませんよ(笑) では死亡判定いたしましょうか! プラーナは移動の時に全て使ってしまったので判定には使えません。筋力は4、信仰心は8なので信仰心を基準にします。HPは現在マイナス7でプラーナの内包値は6なので(笑)
イシル:8−7=1、目標値が15だから14以上、最悪プラーナの内包値を減らせばいいから、14−6で8!?
ミスティ:確立的には少し不利です。
リーン:一応クリティカルは"6"ですから……5以下と7以外で成功かな。
ルオ:「リーンさん! そっち逝っちゃ駄目だからね!!」
めぐみ:狸がリーンさんの頬を舐めてたりします。
リーン:まぁダイス目勝負!(コロコロ)……7、やってしまいました(笑)
GM:君達は理解するよ、窓から差し込む月の光の元、リーンの顔からは生気がどんどん失われていくのを……。
イシル:「リーン殿! リーン殿!!」
ルオ:「そんな……」
ミスティ:「リーンさん……」(←何かを悩み出す)
めぐみ:「………………」
GM:「どうするですポン……」――「そんな! なんとかならないの!?」――とはキョウコだ。
ミスティ:う〜ん(←何か悩んでいる)
リーン:じゃあ、皆さん次回も頑張って下さい! 私はここでリタイアです(笑)
イシル:あああ! ちょっと待ってちょっと待って! あ〜〜でも、俺は何も出来ない!?(笑)
リーン:じゃあやっぱり(笑)
ミスティ:………………(←悩んでいる)
ルオ:あ、そうだ!――「ねぇみんな! この魔剣ティアマトーには不思議な力があるでしょう?」
めぐみ:「何?」
イシル:「あの黒天使ダークネスや聖雨姫セント★レインに、本当の自分を取り戻させる事ができたみたいにか?」
ミスティ:「確かに……やって見ましょう勇者様! それで少しでも可能性があるのなら!!」
ルオ:「お願い魔剣ティアマトー……リーンを蘇らせて欲しいの……」――その瞬間、私の持つ魔剣が白く輝き出します!
リーン:その白き輝きがゆっくりと…ゆっくりと……輝きを失いもとの剣に戻る……やはり無理だったようだ(笑)
GM&イシル:『無理なのかよ!!』(一同爆笑)
ルオ:「ティアマトーでも無理だったなんて……」(笑)
リーン:いえ、どうにも帰宅する気満々になっていたので、ついナレーションを(笑)
ミスティ:(←何かを決めたように)わかりました! こうなったら私もやってみます!――魔剣ティアマトーが輝きを失い、皆の顔に絶望の影が再び落ちる……しかし、それは失敗したわけではなかった! その一瞬後、私の胸元からティアマトーの白き光りが漏れ出します!
ルオ:え、え? え???
イシル:「どうしたミスティ!?」
ミスティ:そして私は取り出します――「これは……」――その白く輝くのは海導王から私が貰ったピンポン玉大の水晶球です。
めぐみ:「まぶしいです!?」
GM:「な、なにがどうなっているですポン?」――と、これはマスターの呟きだが…何をどうするつもりなんだミスティ!?(一同爆笑)
ミスティ:「海導王様が私にこれをくれた時、彼はこう仰っていました――『命の危険にさらされた時、これを胸に埋め込むといい』――そう私に……もしかしたら……」――と水晶球をリーンの胸に置きます(リーンを見るミスティ)。
リーン:今度はもうしません(笑)――その水晶球は"ズブズブ…ズブ…"とリーンの胸の中へと沈むように入り込んで行きます。そして――「ううっ」――息を吹き返す私!(笑)
GM:ちょっと待てミスティ! そのアイテムはこのキャンペーンのキーアイテムだぞ!? しかもミスティ専用のだ!! なのになんでリーンの胸に入っているんだ!!
ミスティ:助かったのですからいいじゃないですか。
ルオ:そうそう。
イシル:それしか手は無かったからな。
リーン:みんなありがとう。
めぐみ:良かったですね〜♪
その時GMは思った――――『どうしよう……』――――と。
GM:確かにリーンは息を吹き返すかもしれん。しかし安心したのも束の間! 今度はリーンの体が激しくプラーナの色に輝きながら縮小を始める(コロコロ)……3年分若返った。
ルオ:若返り!?
イシル:「ミスティ! 一体なにがどうして!?」
GM:そんなホイホイ生き返るのはおかしいだろう! (コロコロ)……5歳若返った。
ミスティ:「わからないです。私にも……」
GM:(←けっこう意固地)……2歳若返った。
リーン:はっ! 今の私は19歳! 十代の肌に戻りました(笑)
GM:リーンよ、君はそんな悠長な事を言っておられないぞ。(コロコロ)……さらに3歳若返ったぞ。
リーン:16歳! 女子高生、これぐらいが丁度いいかも(笑)
GM:いや、止まらないぞ(コロコロ)……5、現在11歳だ。
リーン:それは若すぎる!! 誰か止めて〜…本人は気絶したまま――「うう……」――とか言ってます(笑)
ミスティ:「そんな……やっぱり違う人に使ったから!?」
GM:(コロコロ)……4、ついに7歳だ(笑)
リーン:あああ、小学1年生か2年生!?
ルオ:「このままじゃ……赤ちゃん以前に……存在自体が消滅?」
GM:そうだね。ヘタをしたらプラーナをエミュレイターに奪われたように、リーン自体の記憶さえ皆に残らないかもね。
めぐみ:それは……もしかしてプラーナが減っている現象なのでしょうか?
GM:ふむ…そうだな、そう考えてもいいかもね。
(正確にはミスティ専用の水晶球をリーンに入れたので、リーンは水晶球に対する抵抗を持っていない……よって水晶球の力により吸収されているんだがなぁ)――とこの時GMは即興で理屈を捏ねていた。
めぐみ:「みなさん、どいて下さい!」――と一歩前に出ます。そして今まで使った事も無く自分も忘れていましたが『プラーナ譲渡』能力を使います!
イシル:おお! 確かに"プラーナが減っている"この減少を止められる!
ミスティ:そうですね! "プラーナが減っている"という理由なら問題ないはずです!!
GM:う、ぐ……。
めぐみ:今プラーナが13点残っているので、その全てをリーンさんに渡します!――「私の力を…渡します……」
GM:なら、リーンの幼少化減少は7歳でストップする!
一同:『おお〜』
リーン:実はちょっと怖かった(笑)
GM:しかしめぐみちゃん! 君は渡した分、プラーナの内包値の限界を減らしておいてくれ。
めぐみ:構いません、自分の存在意義を分けたのですから……もともと26だったので、私も13になりました(笑)
リーン:じゃあ気がつきましょう――「あれ……どうやら助かったみたいね……ありがと皆、さぁ行きましょう」
GM:じゃあそこでリーンは自分の服を踏んで蹴躓く(笑)
リーン:「つっ……私とした事が……」――と、そこで服がぶかぶかなのに気がつき、近くにある鏡に――衣装部屋ならありますよね?――自分の姿を写します(笑)
GM:そこに映っているのは7歳の時のリーン自身だ。袖もスカートもびろ〜〜っと引きずっているぞ。
リーン:「………………え?」
ミスティ専用の最終回キーアイテムである水晶球をリーンに使ってしまってどうするんだ?
ってか、俺のシナリオの予定はどうなって……
――GMの不安をよそに、その日のプレイは幕を閉じたのだった。
真竜伝説
第6話「完全死!? 城塞都市への侵入!」

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