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セブン=フォートレス V3 & パワード
超長編キャンペーンリプレイ

――世界名:ラース=フェリア 地方名:フレイス 場所名:エクサージュ――

闘技大会予選が終了したその日の夜。
エクサージュにある超高級宿には炎導王ラーガとその側近達が泊まっていた。
豪華な長机の置かれた部屋で夕飯を済ませ、炎導王ラーガは横に控えるシキ博士に詰め寄った。

「さぁシキ博士、説明してもらおうか? 私はあんなことになるなんて一言も聞いてなかったよ」
「あれは僕にだって予想外の事でしたよ? まさか爆発するなんてさ♪」
「笑い話じゃすまされない。あのA−Kはね、私が奴等と交渉しやっと手に入れた異世界の兵器なんだ」
「まぁそんなに目くじら立てないでよ? 今日は僕の本当のご主人様を招待してあるんだから」
「本当の主人? 何を言っているんだ……おい、誰かいないのか?」

その瞬間、ドタバタと扉を開けて飛び込んでくる男……ラーガ側近の武官大臣だった。
「た、大変ですラーガ様! げ、ゲボブハァッ!!!」
血を吐き倒れ、その大臣が二度と目覚める事は無かった。
「………………どういうことだ? まさかシキ博士」
ラーガが疑心が確信に変わる目をシキに向ける。

そして、ドアから入ってきたのは――道化のような化粧顔のサルガク、そして――アルゲルだった。
「げははははは……炎導王の警備と言っても、たいした事はなかったなぁ!」
「さぁ恐れ敬いなさいませ、我らが主人――魔王タラス様でございます……」
ゆっくりと部屋へ入ってくる片腕の男性。
「貴様は……魔王だと!?」
ラーガが驚きの声を上げる。世界中に攻め入っている混沌軍という輩がいる事は知っていた。
「この俺が混沌軍を束ねる魔王タラスだ。貴様が炎導王とかいう人間か」
悠然と言い放つ魔王タラス。その内に秘めた圧倒的な闘気がラーガに戦慄を走らせる。
「一体……何がどうなっているんだ! 衛兵! 誰かいないのか!?」

魔王達が入ってきたドアの後ろには近辺警護の兵士が血だまりを作って倒れていた。
「わたくし、混沌軍狂魔士団団長・狂楽師サルガクと申します」
「げははははは! 俺様の名は造魔戦団団長・外道勇者アルゲルだ!」
「シキ博士……まさか」
「そうだよ。僕は精霊師団が団長・四神導士シキっていうんだ」
「私を殺すのか」

ゴクリ…炎導王の喉が鳴る。
「サルガク――やれ」
「畏まりました。炎導王ラーガ、あなたの為のレクイエムです。しっかりとご堪能下さい――」
「ぐっ……ああああアアアアアアア!!!」
「さぁ、明日の大会が楽しみだな……ふふふふふ…はーーはっはっはっはっはっ!!!」


※今回の冒頭シーンは、ラーガとシキのマスターシーンをやった時、勝手にガルチラとヒデに乗っ取られたものをそのまま載せました。つまり、炎導王ラーガとシキ博士はPLがやった台詞です。……お前ら、マスターシーンを乗っ取るなよ(笑)


真竜伝説

第10話「魔王」

シーン1:本戦前夜の尋ね人

闘技大会予選が終了し、明日の本戦を待つばかりと言ったその日の夜。ルオ達が泊まった宿屋の1階では『ルオの勝利を祝う』パーティーで盛り上がっていた。
GM:――と、まぁたくさんの一般人やなんかにルオは祝福される(笑)
ルオ:ああ、いつの間にか凄い人気に!?(笑)
GM:「さぁ今日は採算無しの大盤振る舞いだ! さぁフレイス名物の焼き鳥だ! 特に今日のはめずらしい派手なのもあるから食ってきな!」
ルオ:「焼き鳥ってこっちでもあるんだ」
GM:普通の鳥に混じって、尾羽とかが虹色したインコほどの鳥とかも混じっている。
ルオ:う〜ん、さすがファンタジー(笑)
めぐみ:「私、その綺麗な色の鳥を焼いた奴が食べたいです♪」
GM:「あいよ! ほら焼けた! さぁ熱いうちに食べとくれ! それにほら、ルオちゃんも食べた食べた!」
ルオ:「ありがとー(もぐもぐ)――あ、普通に焼き鳥の塩だ……美味しいかも」(笑)
めぐみ:「本当です〜♪ もうその派手なのはないのですか?」
GM:「美味しいですポン!」
ルオ:タダみたいだから勝手にモグモグ(笑)
GM:さて、一方こんな料理はさして珍しくもなんともないイシルとミスティだが、ちょっと2人は知覚ジャッジしてみてくれ――25以上ならミスティへ向けられる視線に気がつく。
ミスティ:プラーナ使います(コロコロ)……25です。
イシル:俺は普通に(コロコロ)……20。
GM:ミスティは解る。この酒場を見ている視線――正確には君を見つめている……路地裏の影からだね。
ミスティ:何も言わずに出て行きましょう。ポンポンも……まぁ勇者様に預けておきます(笑)
GM:その男は路地裏を選んで抜けて行くローブ姿の男の人。街外れの砂漠まで行く。
ミスティ:一応、酒場を出たところでキョロキョロとあたりを見回して、誰にも抜け出した事がばれないようにしてから後を追います。
GM:では、ミスティの方は一端退場として……ちなみにイシル、せっかくの判定結果だからね、君は少し経ってミスティがいない事に気が付く。
イシル:「おや?」
GM:と、イシルが外に顔を向けると、誰かが店に入ろうとしてから結局出て行った影を見る。その影に見覚えがあるよ――予選の試合にも出ていたしね(笑)
イシル:「今のは……?」――あとを追いましょう。
GM:イシルは酒場の喧騒が小さなささやき声のように聞こえるような…そんな裏通りで彼を呼び止める――ちなみに彼ってのはジャンの事だ。
イシル:なんだ、ジャンだったのか。
GM:なんだとはなんだ! 試合に負けて酒を飲もうとしたら、そこはルオの祝勝パーティ会場だったんだぞ? そりゃコソコソとしたくもなるさ!
イシル:「つい追ってしまった…すまないな」
GM:「いや、そんな事はないさ……ただ、輝いているあいつを見ると、少し差をつけられたみたいな気になってな……へへっ俺は勇者だってのにな。でもよ…ルオのやつ、本当に強くなっちまいやがった」
イシル:「ああ、本当に」(笑)
GM:「初めて見た時は、あきらかに俺の方がレベルが上だったんだがな」
イシル:「それだけの苦難と試練を越えて来たんだ……俺もうかうかしてられない……最近はそう思うよ」
GM:「へっ…こんな事を愚痴りあっているようじゃ、お互いまだまだだな」
イシル:「ふっ…そうだな」――って、なんでまた俺はこう親友みたいな会話を(笑)
GM:ジャンは急に声のトーンを落とすと――「これは俺個人が耳にした噂だが……"フォーラの森に住む天使に会った者は生きては帰れない"ってな……まゆつばモノだが、気をつけるに越した事は無い」
イシル:「わかった……それで、お前はどうするんだ?」
GM:「シュローティアへ戻るさ。空導王様への報告もある。それに……このまま置いていかれるわけにはいかない。闘技大会の結果はあとで風の噂で聞かせてもらうさ」
イシル:「そうか……」――酒場に戻りましょう。
GM:と、イシルの背に――「ルオに伝えておいてくれ……――」――
………………………………………………………………………………
ルオ:「このなんだか解らない"兒"ってのも美味しいかも」(笑)
イシル:「勇者殿!」
ルオ:「どこ行ってたのイシル? ほら、美味しいよ♪」
イシル:「『――次は俺を認めさせてやる――』……そう、言伝を頼まれてな」
ルオ:「ふ〜ん……そうか、そうなんだ〜♪」って頬張りながら、ちょっと嬉しく思おう(笑)
イシル:微妙に解っているのか解っていないのか、判断つかない所が味噌だ(笑)
………………………………………………………………………………
GM:さて、場所は街外れの砂漠。ミスティがその人物に追いつくと――「どうだ、勇者の道標にはなっているか?」
ミスティ:「あなたは誰です?」
GM:ローブをバサァっと脱ぐと、その人物は老騎士だ。
ミスティ:老騎士!?(笑)――「あなたは老騎士……」
GM:「今、この地に邪悪なる者が多数集まってきている。その力は侮りがたく、鷲一人の力ではどうにもできない程に膨れ上がっている」
ミスティ:「邪悪な力が?……それに、お爺さんの力ではどうにもできないって…どういうことですか?」
GM:「鷲の事はどうでもよい……それより忘れるな、お主が勇者を導くという事を…お前は常に勇者と共に道を歩むのだ……それをお主が忘れた時、世界は絶体絶命の危機を迎えるだろう」
ミスティ:「え? 世界の危機!? そんな……あ、待って! お爺さん、まだ聞きたい事が……」――行ってしまいました。私は老騎士の消えた影に向かって伸ばしていた手を下ろします。
GM:い、いなくなったんだ(まだ言いたかったセリフがあったんだけどなぁ……まぁいいか(笑))
ミスティ:「老騎士さん……あなたはもしかして――」――と砂漠の星空を見上げて場面を変えましょう(笑)

シーン2:対戦相手決定!?

次の日、予選突破を果たした選手達は観客の入場より1時間早く控え室に集まるスケジュールになっていた。その控え室にはA−K以外の選手……一般参加のチンプイ、灼熱騎士団のクオ、仮面騎士、そしてイシルにルオが揃っていた。
イシル:おや? 老騎士はいないのですか?
GM:そうだね、まだ来てないみたいだ。でルオの肩で――「さぁ今日も勇者様がぶっちぎりで優勝ですポン!」
ルオ:「え、え? ポ、ポンポン!?」
イシル:「なんでお前がここにいるんだ? お前のご主人はミスティだろ?」
GM:「ふっふっふっ…ぽっくんのご主人は勇者様を導く事が使命ですポン! ならば優勝するまでご主人の代わりに見守るのもぽっくんの使命! ふん、そんな事もわからないとは……"お――
イシル:「"おにぎり"って言うなーーー!!!」――速攻で伸ばします!!!(一同爆笑)
GM:「ま、まだ"お"ふぃか、言ってなふぁったのに…ですフォン」(笑)
ミスティ:そこで観客席にカメラを下さい! 席に座りながら――「ポンポン、私の代わりに勇者様についていてあげて下さいね」――と両手を組んで祈るように致しましょう(笑)
ルオ:う〜、それじゃああんまり邪険にするのもかわいそうか(笑)――「じゃあポンポン! 優勝してあの炎導王を見返そう!」
GM:「そうですポン!」――と、ここでアナウンスが入る――『それでは、ただ今より本戦出場選手による抽選会を行いたいと思います、呼ばれた選手から闘技場の方へ入場して下さい。まずはAブロック予選突破――A−Kα選手』――闘技場を見ていると、別の扉からガシャコンガシャコンとA−Kαが入場してくる。会場内は少しずつ盛り上がっていく!――『続いてBブロック予選突破――イシル選手!』
イシル:入場しますよ。堂々と胸を張ってね(笑)
ミスティ:(突然観客)『女の子を虐めた卑怯者めーー! 引っ込めーー!!!』(笑)
イシル:「んなっ!?」
めぐみ:(突然観客)『引っ込めー! 引っ込めー! 引っ込めー!』(爆笑)
イシル:「いきなり野次だと!?」
GM:イシルの登場ともに罵声が飛ぶ、その声が次第に――『"おーにぎり!""おーにぎり!""おーにぎり!"』――と変化して行く(笑)
イシル:声を大にして叫びましょう――「俺をみんなして"おにぎり"って言うなーーーー!!!」(一同爆笑)
GM:では一瞬場内が静まるが、たった一人空気を読まない奴の声が――「"おーにぎり"!"おーにぎり"! もっと言えもっと言え!! げははははははは」
イシル:「てめぇかアルゲル!!!!」(笑) GM! 奴はどこにいるのですか! (コロコロ)……知覚力で23成功!!!
GM:じゃあ見つける事ができる――貴賓席で笑いながら見下しているよ。
イシル:なんであいつが、あんな所にいるんだよ!!!
GM:さぁ(笑) さらに続く――『続きましてCブロックなのですが、今だ老騎士選手が来ていないようです。抽選開始までに到着しなかった場合は、不本意ながら不戦勝とさせて頂きます』
ミスティ:観客席で言いましょう――「お爺さん……本当に来ないの?」
GM:――『ではつぎはDブロック予選突破――A−KUα選手!』
めぐみ:「ミスティ、どうしたのですか?」
ミスティ:「いえ、なんでも…ありません」
めぐみ:「そうですか? ならいいのですけど」
GM:『Eブロック予選突破――仮面騎士選手!!!』
仮面騎士:無言で入っていきましょう。
GM:『Fブッロク予選突破――チンプイ選手! Gブロック予選突破――クオ選手! そして、予選では激しく熱戦を繰り広げ、見ている私達を魅せてくれました! 資料によれば世界を救う運命の勇者であるとか無いとか! それでは――ルオ選手です!!!』
イシル:なんで勇者殿だけアナウンスが詳しいんだ(笑)
仮面騎士:勇者だからさ(笑)
ルオ:ポンポンを乗せたまま、歓声に応えるように片手を上げながら入場しよう!
GM:観客席のボルテージは最大だ!
ミスティ:「勇者様ー! 頑張って下さーい!!」
めぐみ:「ルオせんぱ〜〜い! 勝って下さいね〜〜!!」
ルオ:手を振って応えよう♪
GM:『それでは抽選の方法を炎導王ラーガ様が助言役――シキ博士に行ってもらいます』
イシル:「シキ? なんであいつが?」
仮面騎士:「イシル…あの少年(シキ)を知っているの?」
イシル:「え、あ、いや、たまたま前日に会っただけだが……あんたこそ何か知っているのか?」
仮面騎士:それには黙りましょう(笑)
GM:――『始めまして僕の名前はシキ。今大会に参加している全てのA−Kを管理している博士だよ。今回の大会では守護繰機レベルの兵器であるA−Kが、これからこの国の主戦力になりうるかの実験も兼ねていたんだ……まさかそのA−Kさせも凌駕する強き者が現れるとは予想外だったよ』――観客の視線が仮面騎士とルオに集まる(笑)
ルオ:気がつかないふり〜(笑)
仮面騎士:「ふんっ…シキめ、何を考えている」――とか口の中で呟いてる。
GM:――『それでは予選突破の皆様、これをお受け取り下さい!』――"パチン"――シキ博士が指を鳴らすと、闘技場中央から皿のような台が競りあがってくる――『さぁその皿の中には8つのカードが入っているから、どれでも好きなのを選んでよ』――ルオ達はこの8面体を降ってくれ、先に出た数字は降りなおしね
ルオ:(コロコロ)……1!
イシル:……1(笑) (コロコロ)……8だな。
仮面騎士:(コロコロ)……5ね。
GM:ルオのカードには"天"――イシルのカードには"幻夢"――そして仮面騎士のカードには"火"――と、それぞれ書いてある
ルオ:「とりあえず第一試合での潰し合いは無いみたいだね♪」
イシル:「いや、別の言い方をすると、確実にベスト4入りの可能性も無くなった――というべきだろう」
ルオ:「あ、そうか! 同士討ちなら確実にどっちかはベスト4だったんだもんね!」
仮面騎士:「………………」――GM! 他の選手で自分がどんなカード引いたか喋っている奴はいる? まぁいてもいなくても、他の選手のカードを私は見るわよ!
GM:そうだなぁ…チンプイあたりが――「おお!? 俺のカードは"自然"?? なんだそりゃ?」――とか、言っている。灼熱騎士団クオのカードを見ると、それは"風"って書いてあるね。
仮面騎士:不戦勝の老騎士の分のカードをめくる!
GM:そこには"冥"の文字がある。
イシル:A−Kってカードめくっているのですか?
GM:いや、審判が勝手にA−Kの足元に一枚ずつおいているだけ。
イシル:それを勝手に集めて中央の皿に裏返す。
GM:"水"と"地"だ。
仮面騎士:「"天""冥""地""風""火""水""自然""幻夢"……この世界を想像せし2つと8つの神のうち、後者が司る8属性……」
ルオ:「え、え? ええ?」
イシル:「これは一体どういう事だ!!!」
GM:――響き渡る声でラーガが語ろう……「それはこの第一世界ラース=フェリアを含む、全ての8界を象徴するものだ……これよりお前達には……お前達……達には……に……逃げるんだ! 勇者達よ!!!!!」――ドシュっ!! 炎導王ラーガの首が飛ぶ!
イシル:な!?
一同:『なにーーーー!?』
ルオ:なに、なに? どうなっているの!?
GM:その瞬間! 8枚のカードが消滅し選手としてきていた2対のA−Kが輝く! そして闘技場内にいた選手は皆一様に奇妙な感覚に襲われる。視界が突然暗転したかと思うと、まったく別の場所に現れる。ルオだけは知力判定していいよ。10以上で成功。
ルオ:(コロコロ)……11! わかった!
GM:ではファージ=アース(地球)にいた頃、ウィザードとしての訓練をしてくれた先生を思い出す。

イシル:(突然高薙先生)『さぁ覚えておくのですよ。この結界とも取れる空間は現実世界と切り離されたものです。その解除にはルーラーたる主を倒す、または解除のための別のルールを踏破する必要があります。一般的な別名としてフォートレスとも言われるこの現象を、我々ウィザードはこう呼称します――"月匣(げっこう)"と――』

GM:説明ありがとう先生(笑)
イシル:いやいや(笑)
ルオ:「これは……月匣!?」
仮面騎士:「フォートレスね!?」
イシル:「フォートレスか!!!」
ルオ:「なによそれ! 回想シーンの先生の言葉意味ないじゃない!!!」(一同爆笑)
仮面騎士:意味無くとも、一般的にはフォートレスだからねぇ(笑)
イシル:そうそう(笑)
ルオ:ぶー!
GM:一方、観客席から見ると選手のいた闘技場が黒いドームに覆われたのを! そしてラーガのいる貴賓席からこんな声が………………「最後に"逃げろ"――とは、さすがは導王と言った所でしょうか? それともやはり、生きたまま操るのは難しい…と言った理由なのかもしれませんねぇ」
ミスティ:「今の声は!?」 ――貴賓席の方を見ます!
GM:そこには道化のような化粧をした横笛を持った男が――「それでは皆さん、わたくしの独奏会へようこそお越しいただきました! それでは死ぬまでごゆるりとお聞き下さい」――狂楽士サルガクの笛の音が、会場内に響き渡る!

ガルチラ:(イシルのPL)ところで、俺はこのシーンを見た事があります。パクリですな(笑)
相原:ダイ好きだからな!

シーン3:3人の軍団長…そして

本戦に出場した選手達を突如黒い結界に覆われる! そして観客の視線が集まる中、炎導王ラーガはその命を散らす…最後に「逃げろ」と言葉を残して……。
GM:では、ここから2場面に別れます!
イシル:GM! もしかしてこれは罠ですか!? あきらかに観客席の2人とこっちの3人じゃあ戦力に差があるぞ!
GM:そうだねぇ、さすがは予選を勝ち抜いただけあるね(笑)
イシル:やっぱ罠か! そうだよな……ベスト4って言われたら、絶対強い奴を俺達なら勝ち抜かせるものな。
仮面騎士:やばいわね……この分断は予期していなかったわ。
GM:さて、最初にやるシーンは会場だ。貴賓席からラーガの死体がずるりと落ちてきて、その場所には4人の人影が……1人は少年――シキ博士だ。もう1人は腕を組んでいるアルゲル。3人目は笛を吹き続けているサルガク。そしてそれらの中心に、解放する前からわかるほどの圧倒的プラーナを纏ったワイルドな男性がいる。
めぐみ:もしかして…団長クラス以上?(ぼそり)
GM:サルガクの横笛効果で、観客席にいる人間は金縛りにあったようにピクリとも動かなくなっており、それら無防備な観客に、どこから現れたのかA−Kが虐殺を始める。しかもその殺し方だが……ミスティ的には人間が消滅していく。
ミスティ:消滅!?
GM:そしてめぐみちゃんは理解する。観客の人々は自らの存在さえも失うほど、プラーナを食われて殺されているって事を。
めぐみ:「プラーナを吸収されてます!?」
ミスティ:「このままじゃ私達も」――観客席を降りて黒いドームと化した闘技場の前あたりまで行きましょう。
めぐみ:付いて行きます!
GM:では貴賓席で一人演奏を続けるサルガクをおいて、そのリーダー格の男とシキ、アルゲルも闘技場前まで降りてこよう。
イシル:(突然アルゲル)『げははははっ! さすが地下牢の女よ! サルガクの演奏を聞いても無事でいられるとはな! ならばこの俺様が自ら引導を渡してくれようか!』
GM:(低い声で)「アルゲル、出過ぎるな……あの女は俺がやる」
イシル:(アルゲル)『しかし魔王様……あ、いえ…はい。わかりました』
シャルマ:(突然シキ)『馬鹿だなぁアルゲルは――魔王様、僕はあのもう1人の女をやりますよ』
イシル:(アルゲル)『貴様! 俺様がアタフタしている間に、手柄を立て様などとは百年早いわ!』
シャルマ:(シキ)「ふ〜ん、そうかな? こういうのは早いもの勝ちだもんね〜♪」
イシル:(アルゲル)『おのれ! タヌキの女よ! シキより早く俺様に殺されろ! この混沌軍造魔戦団団長、外道勇者アルゲル様の手にかかってなぁ! げっはっはっはっはっは!!!』
めぐみ:「どういう事ですか? だいたいそこのシキ博士は、炎導王様の味方ではありませんでしたか?」
シャルマ:(シキ)『僕が? ラーガの? 馬鹿だなぁ、この僕が人間の下になんかつくと思う? 僕は混沌軍精霊師団団長、四神導士シキさ!』
めぐみ:「団長…ですか」
ミスティ:「では……ではあなたは何者なのです!」――中心のワイルドな方に指を差します!
GM:「この俺か? 俺は魔王だ、魔王タラス……お前がミスティだな、ふっ…うまい具合に残ったものだな」
ミスティ:私は狙われているのですか?
GM:さぁ(ニヤリ)

シーン4:仮面騎士の正体!

GM:さて一方黒い結界に覆われた内部のシーンです。ルオ達3人は謎のフォートレスにワープしたんだけど、そのワープした瞬間、灼熱騎士団のクオと一般参加のチンプイが倒れて消滅する! さらに全員2D6のジャッジをしてみて、クリティカルは有りで!
ルオ:(コロコロ)……5! これがどう関係するの?
GM:今出た数字分、HPとMPとプラーナが全部減る。
仮面騎士:全部っ!?
ルオ:じゃあプラーナもHPもMPも同時に私は5も減っちゃうの!?
GM:うん、このフォートレス自体がルーラーだからね。そして――「しまったですポン! なんでぽっくんはこっちにいるですポン!?」(一同笑)
イシル:「まぁ運命だ諦めるんだな」(笑)――ちなみに2Dの結果がファンブルだったのですが?
GM:もちろん回復だ(笑)
イシル:う〜ん、いいのだろうか? ルオ達の分をなぜか吸ってしまった(笑)
仮面騎士:「それより、ここはどこなの?」
GM:異次元空間――そう表現するのが一番的確かもしれないね、5スクエア×5スクエアの中心にいると思って欲しい。見えるのは床だけ――あ、ちなみに毎ラウンドの最初にさっきやった全てが2D減少する判定が入るから。
イシル:あれは毎ターンなんですか!?
GM:そうだよ。君達は怪物の腹の中にいるのと同じだからな。では3人は知覚ジャッジを振ってみてくれ。
ルオ:(コロコロ)……知覚ジャッジで達成値34!
GM:クリティカルか! その値なら空間の捩れを見つけることができる。
ルオ:空間の捩れ?
GM:一般的な言い方をすると隠し階段って所だ(笑)
ルオ:「みんな行こう!」
GM:ところでルオよ、その声に反応するのは2人しかいないぞ?
ルオ:え?
GM:灼熱騎士団とチンプイは消滅、A−Kの2体はこの空間になった時になぜか消えている。そして老騎士は闘技場にさえ来てないしな
イシル:なら唯一残っている仮面騎士に――「ここを脱出すれば闘う事になるかもしれないが、とりあえず一時的に同盟を結ばないか? お互い生命力を吸い尽くされて死ぬのは嫌だろう?」
仮面騎士:「確かに……いいだろう」――と仮面を外そう。
イシル:「その顔は!?」
ルオ:「やっぱり!」
仮面騎士:(以降シャルマ)「私の事はシャルマと呼んで頂こうかしら」
イシル:「元ダークネスと言った方がいいか?」
シャルマ:「シャルマだと言ったでしょう! あんたも"おにぎり"と呼ばれたいの?」(笑)
イシル:「いや、すまない………………本当にすまない」(←なんか想像したらしい)
GM:「奴は混沌軍の団長ですポン!? 本当に大丈夫ですポン?」
ルオ:「大丈夫、ダー……シャルマからは邪悪な感じがしないもの、きっと信用できる」
GM:「まぁ勇者様がそう言うなら、ぽっくんも信じるですポン! だからイシルも信じるですポン!」
イシル:「おい! なんで俺が勝手にシャルマを信じてないって決め付けてるんだ!!」
GM:「じゃあ心底信じているですポン?」
イシル:「心底って……まぁそれなりにな」
シャルマ:それなりにかよ!(笑)
イシル:俺はさっさと空間の捩れに入りましょう。
シャルマ:おい、逃げるな(笑)

シーン5:魔王、謎の目的

黒い結界の周りでは魔王・シキ・アルゲルとミスティとめぐみちゃんが死闘を演じていた。
めぐみ:『クリムゾン・ブレスーーー!!!』
GM:「げはははは! そんな呪文が通じるか! タヌキ共々俺様が食らってくれるわ!!!」

ミスティ:『硬きことは鋼の如く(イン・ディ)』

GM:サルガクは上の方の貴賓席で横笛を奏で続ける、金縛りにあったように動かない観客達、そして会場には2体のA−Kが残っているんだが、その内一体が観客を消滅させ、もう片方が――ズズーンッとミスティ達の近くに下りてくる。シキが言う――「行け、僕のA−K」

GM:魔王がミスティへと手を伸ばす、その手には魔力が集中し(コロコロ)……命中106!
ミスティ:無理です(笑) なんですかその数値は?
GM:魔王ですから!
イシル:いや、説明になってませんよ!(笑)
GM:ちなみに100点のダメージだ。もっともこの攻撃は特殊な処理をして欲しい。
ミスティ:特殊な処理ですか?
GM:これは魔法攻撃と考えて抗魔力でジャッジしてくれ。
ミスティ:(コロコロ)……54点は通ります。
GM:ダメージが54点なんだね? では次に54点分のMPが回復します。
ミスティ:回復ですか?
ルオ:ミスティが魔力を吸収!?(笑)
ミスティ:MPが全快?
GM:最後に、MPの限界値を超えた分は、HPにダメージとして入ります。
ミスティ:結局ダメージはくるのですね……大丈夫です、さっき魔法使っていたので、余剰分はそんなに問題ありません――「何…今のは?」
GM:魔王は無言だ(ニヤリ)
イシル:これは何かあるぞ。
ミスティ:怖いですね(笑)

シーン6:イシルの焦り

GM:ではフォートレス内部組です。まずは2Dして下さい。
ルオ:(コロコロ)……ファンブルした〜(笑)
イシル:(コロコロ)……10減った。
GM:HPとMPとプラーナを同数値分減らしてね。
シャルマ:いきなりだが、MPが2しか残って無い(笑)
ルオ:あのマスター? ファンブルの私は回復でいいんだっけ?
GM:うん回復でいいよ。
シャルマ:私のファンブルを今から"7"に〜(笑)
イシル:それは俺も言いたい(笑)
ルオ:じゃあ私はさっき見つけた空間の捩れに飛び込む!
GM:では同じような5×5の部屋の隅っこにでる。ただ違うのは部屋を4マスの縦長な壁が仕切っているってことだ
イシル:仕切り? でも4マスなら1マス分の通路はあるんですね? それは普通の壁なんですか?
GM:うん、普通の壁だぞ、もっともいかにも押しつぶしてきそうな壁だ(笑)
シャルマ:(コロコロ)……私も移動した! ただ見ただけで押しつぶしてきそうな壁って……。
GM:なんせ刺とか付いてるしな。
シャルマ:それは普通の壁じゃないでしょ!(笑)
イシル:やる気まんまんじゃないですか! (コロコロ)……全力移動で4スクエア進みます! 唯一空いている通路の穴(安全地帯)へ向かいますよ。
GM:じゃあ3歩目のタイルに入った瞬間、縦に並んだ壁が一気にルオ達の方へと移動する。
イシル:「なにーーー!?」
シャルマ:「特定のタイルを踏むと壁が移動する仕掛けね」
ルオ:「もう一回、こっちによってこられたら、私もシャルマもぺっしゃんこだよ!?」
イシル:「……これから気をつける」――良く考えると知覚ジャッジで罠を探知してから移動すればよかったな。
シャルマ:それはフォートレスの基本だろうが!
イシル:なんというか、毎ターン2D吸われるから、さっさと踏破したくなってしまって……(笑)
ルオ:言い訳だ〜〜(笑)
イシル:ああ、なんか非難の目が(笑)

シーン7:黒幕の存在……っていたの?

めぐみ:『ウェポンフォーム』で九十九がアルゲルに攻撃!
GM:アルゲルは九十九に腕をかまれるが、一振りでめぐみの方へ九十九を振り払う!――「タヌキごときが俺様にかなうわけがなかろう!?」
ミスティ:『魂の体躯(マナルード)』を自分に(コロコロ)……成功!
GM:アルゲルの攻撃は(コロコロ)……タヌキに防がれたか(笑)
めぐみ:『シールド・フォーム』です♪
GM:A−Kが接近。魔王は魔力の塊をミスティに(コロコロ)……。
ミスティ:避けられませんよ!
GM:さっきと同じだ。
ミスティ:抗魔で減らして、消費した分MPが回復、超えた分がマナルードで作った球体から減らして……MPが0を切った分が普通にHPに……重症一歩手前です(笑)――「魔王タラス? あなたが混沌軍の黒幕なのですか!」
シャルマ:(突然魔王)『黒幕? 確かに俺は魔王だ。しかし俺が黒幕ではないさ……』
GM:なに!?
ミスティ:「どういう事です!?」
シャルマ:(魔王)『我らが偉大なる母のために……全てはそう、その為さ』(笑)
イシル:魔王より上ってなんですか! そんなのいるんですか!?
シャルマ:私に聞かないでよ(笑)
イシル:いるんですかマスター!?
GM:いや、俺に聞くなよ(一同爆笑)

シーン8:慣れない事はするもんじゃない

GM:では結界内組。まずは2Dね(笑)
ルオ:(コロコロ)……あ〜あ、今回は普通に6減ったよ〜。
イシル:……4か、まだなんとかなるな。
シャルマ:(コロコロ)……ぎゃー! クリティカった〜〜! (コロコロ)……マイナス15!? HPがマイナス10で死亡判定!(一同爆笑)
ルオ:仮面騎士が!(笑)
シャルマ:「シャルマって言ったでしょう!」――(コロコロ)……成功! HP1でバタンッ!(笑)
イシル:「いかん! 勇者殿、俺はこの部屋のトラップを調べる! だからシャルマを頼む!」
ルオ:「うん、わかった。シャルマに近づいて――『キュア・ウォーター』!」
ミスティ:あれ? 勇者様の属性って火と虚だから水の魔法は使えないのではありませんか?
ルオ:ふっふっふ〜実はエクセレントウォーリアーの『力の紋章』で取得したのです! (コロコロ)……ファンブル(一同爆笑)
シャルマ:うぉおおい!(笑)
ルオ:「やっぱ使い慣れてない魔法は難しいなぁ」
シャルマ:「やはり信じてもらえないのだろうか……」(笑)
イシル:とりあえず部屋を知覚して置きます(コロコロ)……。
GM:なら踏んでも問題無いタイルと、乗ると刺壁が移動するスイッチになっているタイルをイシルは判別したよ。
イシル:よし! 「わかったぞ2人とも! って……あれ?」(笑)
シャルマ:死んだままーー。
ルオ:イシルに笑って誤魔化そう(笑)
シャルマ:誤魔化すなよ勇者!!(笑)

シーン9:圧倒的戦力!

めぐみ:アルゲルにアタック(コロコロ)……命中は26、ダメージにプラーナ解放、九十九が輝き攻撃です! 50点ダメージ!
GM:(コロコロ)……クリティカル! (コロコロ)……9点だけダメージが通った。
めぐみ:ここで『ファングモード』を使用します! 追加ダメージ(コロコロ)……8点ダメージですよ♪
GM:アルゲルの腕に噛み付いた九十九が中々アルゲルから離れない(笑)
ミスティ:めぐみさんを回復します(コロコロ)……クリティカル(コロコロ)……めぐみさんのHPは全快します。
めぐみ:「感謝です!」
GM:シキ博士は「火の精霊界は赤き空より……」何かを唱え出す――アルゲルの攻撃は(コロコロ)……タヌキに避けられた(笑)
めぐみ:ナイスです〜〜♪
GM:(コロコロ)……命中109で魔王の魔力がミスティへと命中する。
ミスティ:無理ですって(笑)
GM:100点分の魔力をどうぞ。
ミスティ:プラーナを解放して(コロコロ)……なんとか耐えました。それにしても……圧倒的です。私達2人だけでは先が見えます。
めぐみ:本当ですね。早くルオ先輩達に戻ってきてもらわないと……。

シーン10:こっちはこっちで……

GM:では2Dをどうぞ。
ルオ:(コロコロ)……ああ、回復魔法を唱える分のMPが無くなっちゃった!(笑)
イシル:(コロコロ)……そろそろ、俺も回復を考えないとな。
シャルマ:減って……死亡判定(コロコロ)……成功、HPが1で倒れている(笑)
ルオ:プラーナ5点消費でHPを回復、そのジャッジに対抗! 『生命の炎』でHPをプラーナに変換! (コロコロ)……MP回復! そのまま私は行動が早かったのでプラーナ使用して『キュア・ウォーター』(コロコロ)……14点回復!
シャルマ:「すまない」――全力移動でイシルの一歩手前まで行く。
イシル:(コロコロ)……まずいタイルを解除しながら先行します。
GM:いいでしょう。

シーン11:ついに1人落ちる

ミスティ:自分を回復(コロコロ)……成功です。みんながフォートレスを脱出するまでの時間稼ぎしかできないです。
めぐみ:それでも頑張りましょう♪ アルゲルに『クリムゾン・ブレス』です!(コロコロ)……命中が17。
GM:(コロコロ)……「そんなタヌキブレス、俺様が当たる訳が無いわ!」
ミスティ:そのダイス目に『運命反転』! ファンブルにします!
GM:「なに〜! タヌキブレスが曲がった!?」――命中します(笑)
めぐみ:(コロコロ)……22点ダメージです。
GM:じゃあアルゲルはチコッと燃えた(笑)
めぐみ:あまり効いてないみたいです…。
GM:ではシキ博士が呪文詠唱終了――「出でよ、灼熱の吐息『クリムゾン・ブレス』」(コロコロ)……
めぐみ:「九十九のブレスより二周りは大きいです〜〜!?」(コロコロ)……あ、でも回避です(笑)
GM:ちなみにダメージは60点だ。
ミスティ:プラーナ解放で(コロコロ)……防ぎきりました。
GM:さて、この魔法だが4スクエア貫通の魔法なので、アルゲルも巻き込まれる(笑)――「シキ! 貴様、なぜ俺様まで巻き込む!!」
シャルマ:(突然シキ)『ごめんね、つい、いたからやっちゃったんだ』(笑)
イシル:言いそうだ(笑)
GM:A−Kは近接に入って終了、魔王タラスは魔力の塊をミスティに(コロコロ)……当たったね? ダメージは100ちょうど。
ミスティ:(コロコロ)……無理です、魔力が全快してもHPが負荷に耐えられず死亡します(コロコロ)……死亡判定は信仰心で……失敗、プラーナが16点減少し、気絶します。

シーン12:シャルマの危機!

GM:2Dをどうぞ。
イシル:(コロコロ)……よし、これくらいなら問題ない。
ルオ:(コロコロ)……ピンゾロ。
シャルマ:(コロコロ)……あれ?
イシル:なにやってるんですか! クリティカルじゃないですか!
ルオ:さっき14点回復してあげたのに〜!(笑)
シャルマ:(コロコロ)……19点減少、死亡判定。
ルオ:「もう知らない」(一同爆笑)
イシル:いや、俺もあと1回吸収されたら重症だしな。
ルオ:私なんてすでに重症だよ! 今は『不屈』の特殊能力のおかげで動いていられるけど(笑)
シャルマ:私は足手まといだ〜〜(笑)
イシル:しかし置いて行く訳にはいかない。シャルマを抱えて行きます。(コロコロ)……罠解除! 「勇者殿、道はもう安全だ! この先へ行くんだ!」
ルオ:(コロコロ)……全力移動で次の部屋へ行った!
イシル:2回目の行動で(コロコロ)……5スクエアで私も次の部屋に行ったよ!
GM:次の部屋も5×5の部屋の隅っこに出現するが、この部屋は中央の9スクエアは黒くなっている
シャルマ:真ん中にまた捩れがありそうだ、きっと隠し扉を見つけるパターンだろう……問題はHPが1のままだから次のラウンドで再び吸収されるって事だ(笑)

シーン13:窮地を救うのは!

GM:では外です。
ミスティ:私は気絶中です。
めぐみ:ミスティを回復に行きたいけど、目の前のアルゲルがどいてくれないと(コロコロ)……命中〜♪(コロコロ)……ダメージがファンブル〜!?
GM:「げはははははは! ぶうぁかぁめ!!」――攻撃(コロコロ)……。
めぐみ:(コロコロ)……今度は回避でクリティカルです♪
GM:だが、次はシキ博士が呪文詠唱――『風の精霊界より来たりし鷹よ!――』
シャルマ:鷹ですって!? たしか風の魔法の最強魔法に『ホーク・なんたら』ってのがあった気が……。
イシル:俺もそんな気がする。
GM:まぁ魔法発動は次のターンだと思いねぇ。
めぐみ:怖いです〜〜(笑)
GM:さて、動けないミスティには魔王が止めを刺しましょう。
ミスティ:追い討ちをするのですか!?
GM:「混沌軍の総攻撃だ……これで最後だ」――魔王が手に魔力を溜め出す。
ミスティ:ああ…さすがに覚悟を決めましょう――「みんな、ごめんなさい」
GM:魔王の手から魔力球が打ち出される。ミスティのいた場所で大爆発が起こるがそこにミスティはいない!
めぐみ:「ミスティーー!」と爆煙の向こうへ叫びます!
GM:めぐみは見る! ミスティを抱えた老騎士が、観客席の淵に立っているのを!
めぐみ:「老騎士さん!?」
ミスティ:もう、お爺ちゃん大好きです!(笑)
GM:「今は休め、あとは鷲に任せるのじゃ」――ミスティを横たえましょう。
ミスティ:気絶からは回復したいので(コロコロ)……精神ジャッジは17です! 気がついていいでしょうか?
GM:おう、目覚めていいよ。ミスティの目には老騎士が映る、しかし、その顔はどこか懐かしい気持ちを君の胸に抱かせる。
ミスティ:「お爺…ちゃん…?」
イシル:(突然アルゲル)『なんだ貴様は! 突然現れよって!!』
シャルマ:あんたがやるのかよ!(笑)
イシル:いや、暇なんで(笑)
GM:老騎士は目覚めたミスティに優しく口元だけで笑うと――「若造、粋がるだけで勝てると思うな」――バスターソードを一振り!
イシル:(アルゲル)その衝撃波だけで壁に叩きつけられましょう……『ぐ、はぁ…な、なにが起こった……』
GM:「鷲の目的はただ一人…おまえじゃ、魔王タラス」
シャルマ:(突然魔王)『死んだものだと思っていたがな、それともただの幻か?』
ルオ:結局シャルマもやるんじゃん。
シャルマ:いや、暇だから(笑)
GM:「確かにそうかもしれん。じゃが、鷲が――この竜騎士ザイアン=フォーチュンがはっきりと覚醒した今、お主らの好き勝手にはさせん」
シャルマ:(魔王)『ほう…ならば竜騎士ザイアンよ、これではどうかな?』――パチン! 指を鳴らすと同時にサルガクが歌を歌い出す――『この世界へ無理に顕現しているお前の体ではきつかろう?』
GM:しかし微動だにしない老騎士ザイアン――「ま、魔王様! こやつにはわたくしの魔歌が効きません!?」
シャルマ:効かねぇのかよ!(笑)
GM:「ど、どう致しましょう魔王様!」
シャルマ:(魔王)『ええい! うろたえるで無いわ! たとえ魔歌が効かずとも、そんな仮初めの力ではこの俺を倒す事はできん』
GM:「それはどうじゃろうな、お主こそ、人の身を借りているようじゃが?」
シャルマ:(魔王)『くっ……いまいましい!』

シーン14:窮地を救うのは! その2

GM:では中です。2Dをどうぞ。
イシル:(コロコロ)……9で重症――「ぐっ、すまない」膝を付きましょう。
ルオ:(コロコロ)……うわぁ、HPがマイナス3になった!
シャルマ:(コロコロ)……私って凄いなぁ(笑)(コロコロ)……クリティカル後に5でまた死亡(笑)
ルオ:死亡判定は成功です。『不屈』があるので気絶判定はしない。
シャルマ:死に慣れた感がある…落ちてはいない。
イシル:皆ボッロボロ(笑)
GM:と、そこで渋い声がする――『お主達、大丈夫か?』
イシル:「声?」
ルオ:「今の声は?」
シャルマ:探すわよ! どこよ?
GM:ポンポンが喋っています!
イシル:ポンポンかよ!!!(一同爆笑)
GM:ちなみに、ポンポンの目が横一文字の糸目になってるよ(笑)
シャルマ:声はきっと老騎士なんでしょう? ならポンポンに髭が生え出したりしない?(一同爆笑)
GM:じゃあ生えよう。ポンポンの顎(?)の辺が微妙に形が変ってたりする(笑)
ミスティ:赤い髭だ(笑)
イシル:「あんたは誰だ!? ポンポンじゃないな」
GM:『鷲の名は竜騎士ザイアン=フォーチュン』
イシル:「ザイアン? ザイアンというとミスティの出生に関わっていた……」
GM:『一つ聞く……もうおぬし達だけで十分やっていけるな?』
ルオ:「どういうこと?」
GM:『ミスティ・イシル・めぐみ・リーンそして新たな同士シャルマ、勇者の下には多くの仲間が集まっておる。もう鷲が力を貸す必要もあるまい』
イシル:「どういう…事ですか?」
GM:『早く、このフォートレスを出るのじゃ』――と、言うとポンポンが赤い光が放ち出す! さぁ皆、2Dを振ってくれ! その分だけHP・MP・プラーナを回復させていいよ。
イシル:(コロコロ)……おお、重症を抜けましたよ!
ルオ:(コロコロ)……私も回復した〜!
シャルマ:か、母さん! 私動ける! 動けるよ!!(笑)
GM:ポンポンは口を"カッ!"と開けた状態で光り続けている! これ以降は毎ターンの始めに逆にHP・MP・プラーナを2D分回復させていいよ。ちなみにファンブルするとポンポンに吸われるから気をつけて(笑)
シャルマ:「すまない竜騎士殿」立ち上がりましょう。
………………………………………………………………………………
GM:ちょっとだけシーンがカットインします――魔王と対峙する老騎士が呟く……「これで、向こうは大丈夫じゃろう」
シャルマ:(魔王)「何を余所見している? お前の相手はこの俺なんだろう?」
GM:「ふん、そう焦るな、すぐに相手をしてやるわい!」
………………………………………………………………………………
――その後、元気を取り戻したルオ・イシル・シャルマは意気揚揚とフォートレスを走り回り、そして――
ルオ:「見つけた! 次の空間の捩れ! しかも外が見えるよ!!」

シーン15:人外の戦い!

めぐみの目の前では、老騎士と魔王の人外の戦いが繰り広げられていた。魔王の放つ呪波を剣で叩っ切る老騎士、真っ二つに割れた魔力が闘技場を半壊させる。その瞬間、老騎士の真後ろに移動した魔王が手の平を向け、老騎士に魔法が直撃! しかし、煙が晴れた時には平然と立つ老騎士――『さすがは魔王か、なかなかやりおるわい』『貴様もな』
めぐみ:私も避難します!
GM:「そうはいかないよ…『…今こそ発現せよ、その風の軋轢を越えて!!――ホーク・フェアリーズ』」――シキの上に2匹の風でできた鷲が現れる。
めぐみ:「え?」
GM:絶対命中魔法――(コロコロ)……ダメージは62点。
めぐみ:それは……ファンブル(コロコロ)……マイナス40点です。
イシル:マイナス40点!?
めぐみ:「九十九……ちょっと寝るね」(笑)
ルオ:めぐみちゃん!?
めぐみ:プラーナの内包値が現在4点しかありません、解放値は14もあるのに(一同爆笑)
イシル:とりあえず気絶か、完全死でなくて良かった(笑)
シャルマ:そういう問題か?(笑)
GM:さて、一方老騎士と魔王の戦いもクライマックスです! 老騎士が叫ぶ――「くらえ! チャーーーージ!!!」
シャルマ:(魔王)その剣が旨に突き刺さり――『グハァっ!!』
GM:「これ以上、ミスティに手出しする事は鷲が許さん」
シャルマ:(魔王)『お、おのれ! こんな所で、貴様如きに倒される俺ではないわ!!!』――自分が巻き込まれても構わないから魔法を発動!
GM:なに!? 老騎士はミスティの横まで吹っ飛ばされる。
シャルマ:(魔王)『老いぼれめが……ぐはぁっ』
GM:「終わりじゃ魔王よ、例えおぬし自身が耐えられたとしても、その人の身では持たぬはずじゃ」
シャルマ:(魔王)『な、なに!? これは一体! くっ、体の制御が効かぬ!?』――じゃあ爆発(笑)
GM:と、そこで魔王は言う。
シャルマ:なに? 辞世の句?(笑)
GM:「だが、こんな所で舞台から降りるわけにはいかん……『繋がれし魂の糸よ』」――特殊能力を発動します。みるみる内に魔王の体が修復されていく、それに伴い――「な、どういうことだ!? 俺様の体が!」――アルゲルの腕が片方もげ、腹にも大穴が開く。
イシル:(アルゲル)『な、なにがどうなって! うぎゃーーー! なんでー! どうしてー! げははははははははは!!』
GM:意味の解らんアルゲルのセリフだが(笑) アルゲルは爆発します。
イシル:へ?
GM:大爆発、アルゲルの生首がごろごろ転がって、闘技場の角のドブに落ちて流れていく
イシル:なにーーーー!? アルゲルが爆破なんですか! じゃあ、じゃあいったいこれから、俺は誰にツッコめばいいと!?(一同大爆笑)
GM:老騎士が「くっ、そんな技を隠しておくとは……」でも起き上がれない。魔王が呟こう――「さぁ、邪魔者は全て居なくなった」

シーン16:真打登場!

最後の捩れへと飛び込むと一気に視界が広がる。控え室から自分の順番で闘技場に出た時は、溢れるばかりの歓声が聞こえた。しかし、今は観客席には誰もいなかった。そして、ルオの目に衝撃的な事実が映る……それは、傷つき倒れた仲間達の姿だった。
GM:と、次のラウンドに入ったところでルオ達が登場だね。
ルオ:こっちの世界に戻ってきて、見る場面はミスティやめぐみちゃんが倒れているとこ――「ミスティ! めぐみちゃん!?」
イシル:「これは一体……」
GM:貴賓席で笛を吹き鳴らすサルガク、A−K2体を従えたシキ博士、アルゲルは爆死したからいいとして、闘技場を埋め尽くしていた人間達は誰もいない。そして、ルオ達を待っていたかのように、ワイルドな男が見つめてくる――「居なくなったと思ったら、また次の邪魔者が来おったか……しかし、あの結界(フォートレス)を越えてくるとは……少々侮っていたようだな」
シャルマ:最後に登場しましょう。そして全員に聞こえるように呟く――「魔王…タラス」
GM:「貴様はダークネス……そうか、貴様が結界内に共に入りこみ、勇者に力を貸していたのか、ならば結界の中から生還してきたのも頷けると言うもの」
シャルマ:毎ターン死亡して、みんなに迷惑ばかりかけてましたー!(一同爆笑)
GM:「さすがは元七団長の一人……か」(魔王が真面目に)
イシル:「知り合いか?」
シャルマ:「友達に見える?」
イシル:「…そうだな」
ルオ:「シャルマ! あの人はなんか他の人とは違うの!? なにか違う感じがする!」
シャルマ:「そうでしょうね。あいつは魔王タラス、実質の団長達のリーダーよ」
ルオ&イシル:『魔王!?』(笑)
GM:そういえば忘れていたが、外に出てもポンポンは輝きつづけるよ! 全員死んでる人もまとめて、2D回復だ。
ミスティ:そうなのですね(笑)
めぐみ:ありがたいです! 助かりました♪
イシル:便利だ(笑)
GM:魔王が言います――「サルガク、人間どもは全て始末したな? ならばシキとともに勇者達を足止めしろ」――魔王は腕を掲げ、そこに今までにない程の魔力を溜めると――「俺の全ての魔力でこじ開けよう……」(コロコロ)……ミスティに命中109。
ミスティ:それは避けません。ポンポンの光で重症状態から抜けられなかったので(笑)
イシル:おい!(笑)
GM:では(コロコロ)……2000点ダメージの魔力だ。もっとも、その魔力はHPには入らないよ、深く君の中へ沈んで行くだけだ。
ミスティ:うわぁ…絶対あとで何かありそうな気がします(笑)
GM:「シキ、サルガク…後は任せた」
ルオ:「逃がさないよ!」――魔剣ティアマトーを構えます!
GM:「逃がさない? ふっふっふっふ……はーはっはっはっはっ!!!」
イシル:「おい、何がおかしい!」
GM:魔王はプラーナを全快に放出! 実体化したエネルギーが周りの壁や大地をえぐる!
シャルマ:「馬鹿な、あの仮の肉体でここまでの力があるなんて!?」
ルオ:え〜、そんなに強いの? やっぱ素直に逃がそうかなぁ(笑)
イシル:何言ってんだ勇者殿! ……でも俺もちょっとだけ賛成だ(笑)
シャルマ:あんたら……。
GM:「貴様等などいつでも捻る事ができる、だが、それは最優先ではない」
イシル:「優先? 勇者よりも優先することがあるのか……」
ルオ:「どういうこと!」
イシル:「さぁ素直に言うとは思えないがな」
ルオ:いや、魔王に言ったんだけどね(笑)
イシル:………………。
GM:「次に会う時まで、貴様が生きていたなら教えてやろう。生きていたら……な。せいぜい足掻くが良い。はーはっはっはっはっはっはっ――」――と魔王は消えます。
ルオ:「……どういう事なの?」
イシル:「わからない。ただ、奴はとんでもないプレッシャーだった」
シャルマ:「あれが魔王……団長達を束ねる主よ」
ルオ:「生きよう、まずはこいつらを倒して! もう一度あの魔王に会おう!」――めぐみちゃん達をいたぶってくれた奴等にお返ししなきゃ!
GM:A−K2体を従えた少年博士シキ、階上の貴賓席から横笛を吹き鳴らすサルガク! そうだな、サルガクが言おうか――「どうやら魔王様もリーン地方へとお帰りになられたようですね、それではわたくしも遠慮無しに演奏させていただきましょう! 全ての者よ、永遠の眠りへと誘いましょう……お聞き下さい――『夜想曲』」
シャルマ:「ルオ! イシル! あいつは私がやる、2人はシキとA−Kを頼むわよ!」……『天使化』して黒き翼を生やし貴賓席へと飛ぶ!
めぐみ:かっこいいです♪
ルオ:いいなぁ、私も飛びたい(笑)

シーン17:激闘! 軍団長!

魔王が去った闘技場にサルガクのノクターン(夜想曲)が響き渡る! 観客の消えた闘技場で、軍団長と勇者一行の為だけに静かに幻想的な魔曲が流れていた。
GM:最初に全員精神ジャッジをしてくれ! (コロコロ)……目標値は35だ。
イシル:(コロコロ)……無理ですよ! なんですか35って言うのは!?
GM:失敗した人はサルガクの『夜想曲』により、イニシアが15カウント下がります。ちなみに四神導士シキもカウントが下がった(笑)
シャルマ:くっ……私も下がった、それでも私の行動が早い! 命中にプラーナを10点消費!(コロコロ)……命中! プラーナ全快、さらに『幸運の一撃』でクリティカル! こいつを生き残らせると毎ターンが厳しい!――「あんたは前から気に食わなかったのよ!」
GM:(コロコロ)……HPが一気に半分以上減った――「やりますねぇダークネス様」
シャルマ:まだ生きているとは……プラーナを解放! 演出だけど輝く!
GM:ならばこちらもプラーナを解放! シャルマのオーラを押し返す!――笛を口元へ。
シャルマ:「さすがは団長クラス……一筋縄では行かないわね」
GM:「(ニヤリ)」
イシル:次は俺だ! 移動、シキに近接する!
GM:「馬鹿だね君は、猪突猛進かい? 死にに来るようなものだよ?」
イシル:「悪いが、俺の刃は相手の懐に入ってからが出番でね。猪突猛進だろうと馬鹿だろうといくらでも言うが良い……後悔するなよ!」
GM:で、シキの番なので呪文を唱えよう――「さっきまでの遊びではないよ、『出でよ風の双鷹…ホーク・フェアリーズ』」(コロコロ)……絶対命中で目標はイシル。
イシル:タメや呪文詠唱は必要なかったんですか!?
GM:ああ、さっきまでの演出だ。シキ的には遊んでいたとも言う(笑)――「じゃあ、後悔させてみせてよ?」
イシル:くそ、だが俺はクリティカルすれば絶対命中も回避できる『見切り壱』を持っている(コロコロ)……クリティカルはしなかったか(コロコロ)……よし、耐えた!――「さぁ後悔の時間だ」
GM:「む、嫌な奴……僕のA−K達よ! 君達の最後の舞台だ、存分に暴れるといい」――2体のA−Kがそれぞれ風と炎が間接部から噴出す! ルオの前にこっちだね(コロコロ)……命中が35と36、キャノン砲とランスでの突き、目標は2体ともルオだ。
ルオ:え〜二人ともこっちに来るの!?
GM:イシルがシキと闘っているからな、仕方ないでしょう。
ルオ:プラーナ解放!(コロコロ)……キャノン砲は避けた!(コロコロ)……ランスは受けた!
GM:では2体目のA−Kだけダメージを出そうか(コロコロ)……74点。
ルオ:プラーナ解放! ポンポンからもらえるから使いまくれる(笑) (コロコロ)……クリティカル! (コロコロ)……3点通った!
GM:A−Kのキャノン砲を華麗に避け、スキを突いてきたもう片方のランスをその魔剣で受け止めるルオ!
ミスティ:勇者様!(笑)
ルオ:「あなた達なんかに負けはしない!」
GM:ルオの言葉に反応したわけではないが、さらにA−Kの間接部から吹き上げる風と炎は勢いを増していく。それはA−K自体を包み込むぐらいまで膨れ上がる!
ルオ:A−K2体をまとめて『なぎはらう』(コロコロ)……命中!
GM:(コロコロ)……しかし、そのダメージではA−Kの装甲に少しだけ傷をつけただけだね。
ルオ:う〜ん、予選の時も思ったけど……こいつら固い(笑)
――次のターン――
GM:ポンポンの光で回復したら、全員再び精神ジャッジだ……全員『夜想曲』でカウントが減ったね?
イシル:そりゃ減りますよ。
ミスティ:私は気絶から回復しました!
GM:だが、最初の行動はA−Kだ、シキが不利と見てイシルに2体とも攻撃してくる。
イシル:なにー! 俺なんですか!?
GM:(コロコロ)……命中は35と38だ。
イシル:(コロコロ)……よし! 一回目はクリティカルなので絶対回避! 二回目は食らいます。
GM:(コロコロ)……クリティカル(コロコロ)……86点!
シャルマ:おいおいおいおい(笑)
イシル:大丈夫! 『奮起』を使ってダメージは0です! 風のA−Kはぎりぎりで回避し、炎のA−Kはクロースだけ貫かれましょう。
GM:炎A−Kのランス! それがイシルを貫きクロースを燃え上がらせる! 「よし!」喜声を上げるシキ!
イシル:そしてそんなシキの後ろから現れるのです!――「どこを見ている?」
GM:「なんだって!?」
イシル:「言ったはずだ、この間合いでこそ俺の刃は生きてくる。つまりこの距離にいる限り、俺は負けない」――カウントをシキと同じまで落とします。
ルオ:(コロコロ)……そこで私はA−Kに攻撃! 命中は30!
GM:(コロコロ)……それは当たった、ちょっとイシルを狙って余所見してたみたいだ(笑)
ルオ:ダメージは55点!
GM:A−Kの1体が膝を壊される(笑) だが、まだ動きが停止したりはしない。その壊された関節部から内部から溢れてくるように風が吹き荒れる!
ルオ:なんか、嫌な予感がする(笑)
シャルマ:さぁ次はこっちよ! 今度こそ決める!――「狂楽士サルガク、あなたのような魔王の太鼓持ちに、これ以上の手間は取らせない」(コロコロ)……命中30丁度!
GM:サルガクは君の双魔槍の攻撃を、横笛で受け止める!
シャルマ:受けるならダメージを出すわよプラーナを限界まで解放! (コロコロ)……82点!
GM:サルガクの横笛が砕け散り、その槍が胸に突き刺さる――「あなた様の言うとおり、そろそろ魔王様の元へ帰らせて頂きましょう……それでは皆様、次の開演をお楽しみに――」霧のように消えていくサルガク!
シャルマ:「逃げたか」
GM:次はシキとイシルか。
イシル:もちろん『肉を切らせて』を宣言、さらに『急所突き』で防御ジャッジはファンブルにします!
GM:くっ…こっちは呪文詠唱を中断! カウンター魔法発動「『大地よ我が前に立ち塞がりたまえ……アース・シ−ルド』」(コロコロ)……『肉を切らせて』で防御力ゼロ、アースシールドで18防御力だが、『急所突き』でジャッジ自体がファンブルだから8点だけ防ぐ(笑)
イシル:(コロコロ)……ファンブル!? ダメージは34です――「ちっ、土壁のせいで狙いが逸れたか」
GM:だが、その立ち塞がった土壁をも切り裂いて、イシルの剣がシキの胸を捕らえる! ――「なッ!?」胸から血が噴出し、そこを押させるシキ!
イシル:「次は外さん」
GM:シキは呟くよ……「僕のA−K達よ、最後のコードを入力する。解放せよ全ての源よ!」
ルオ:やっぱり〜!?
めぐみ:自爆ですか?(笑)
GM:「風達よ!」――シキの周りに風が巻き起こる!――「次ぎ会う時は僕の最高傑作を持参するよ」……そのまま空の彼方へと消え去る、残ったのは"ビーッ! ビーッ!"とカウントダウンと警告音を響かせるA−K2体だけだ。
めぐみ:(突然A−K)『アト、6分デス』(一同大爆笑)
イシル:何いらんセリフしゃべってるんだ君は!?(笑)
めぐみ:そうなんですか♪
イシル:いきなりめぐみに戻るなよ!(笑)
シャルマ:降りてこよう――「まずいわね、このままだと爆発するわ」
ルオ:「うん、予選の時と同じだもん! 危ないよ!」
ミスティ:ヨロヨロしながら近づいて来ましょう――「早く、逃げましょう」
シャルマ:「さぁ、それはどうかしらね……これはシキの作った本気の2体よ、予選で闘ったような試作品とは違う」
イシル:「どういう事だ?」
シャルマ:「この2体が爆発すれば、この闘技場だけじゃない、このエクサージュの街そのものが吹き飛ぶわ!」
ルオ:「そうなの!?」
イシル:そんな無茶な設定作るなよ!
GM:そうだぞ、どうやって切り抜けるんだ!?(笑)
イシル:マスターも解んないのかよ!(笑)
シャルマ:じゃあルオを見ましょう、正確にはその魔剣を――「大丈夫、あなた達にはそれがある」
ルオ:「魔剣の力(『小さな奇跡』)なら使っちゃったよ?」
シャルマ:え?
ルオ:「ほら、予選でアルゲルと闘った時に」
シャルマ:………………。
イシル:おい、シャルマ殿?
シャルマ:しまったーーーー!? どうしよう、このままじゃ街ごと吹っ飛んじゃう!?(一同大爆笑)
イシル:おいおいおいおいおい!(笑)
ルオ:「少しでも遠くへ逃げた方がいいかな?」
GM:仕方無いな……そこでミスティに肩を貸しながら老騎士がやってくる――「勇者よ、ここは鷲が食い止める。お前達はこの子と共に逃げるんじゃ」
イシル:「しかしご老人?」
GM:「心配するな。この肉体はこの地へ顕現する仮初めのものだ。いつかまた会える」――ミスティをイシルの方へ。
イシル:「わかった」――ミスティを抱きとめて肩を貸しましょう。
ミスティ:いや、肩はいいです。一人で立って言います――「お爺ちゃん……」
GM:老騎士ザイアンは君達とA−Kの間に背を向けて立つと、バサァっとローブを脱ぎ捨てる、それと同時に分子変換され装備していた鎧が赤く神聖的な感じの鎧へ変化する――「行け、運命の勇者達よ…世界はお前達の双肩にかかっておるのじゃ」
ルオ:「行こう」――私は闘技場から出る。
めぐみ:私は精神ジャッジで失敗しまくっているので、今だに気絶です(笑)
イシル:めぐみ殿は俺がかついで行くぞ。
シャルマ:ここはミスティのシーンでしょう。私もルオ達について行こう。
ミスティ:じゃあ最後に残って……「あなたの言葉は忘れません。私はもう目を背けませんから――ありがとう。私に名前をくれて」――私も走って皆に追いつきましょう。
GM:ではお爺ちゃんは去って行くミスティの背に――「すまなかったなミスティ、だが鷲は今のお前を見る事ができて満足しておる……行け、たとえどんな運命が待っていようとも……鷲の心は常にお前と共にある」

シーン18:突然の赤い別れ

闘技場の外へ出た瞬間、そこは瓦礫の山だった。混沌軍の部下達によってエクサージュの街はすでに滅んでいたのだ。そして――
GM:君達が脱出した闘技場から光の柱が天を貫く! 巨大な爆発が、結界や防壁のような力で闘技場以外には漏れ出さないように防がれ、その行き場を失ったエネルギーが天を貫いた。
ミスティ:光が失われるまで見ていましょう――「………………」無言で。
ルオ:「ねぇ、この街はどうしちゃったの?」
めぐみ:『プラーナ譲渡能力』でわかるか怪しいものですが……「もうこの街では、誰のプラーナも感じられません…」
シャルマ:「廃墟の街エクサージュ……か」
イシル:「シャルマ、この街はもともとその字名の街だったのを知っているか? 滅び、復興し、そしてまた滅びた……廃墟の街とは皮肉なものだ」
シャルマ:でもね、私的に一番重要なのは炎導王ラーガが死んじゃったって事なんだけど?――「ルオ、あなたはこれから炎砦に向かうのでしょう? そこがどこにあるか知っているの?」
ルオ:あ、そっか! 炎導王って死んじゃってたよね!? 「え、え? う〜ん、わかんない(笑)」
イシル:「参ったな」
GM:と、そこでミスティの肩にポンポンがよじ登り(今までルオの肩にいた)――「ぽっくんに任せるですポン……」ポンポンの目は今だに横に糸引いているよ(笑)
ミスティ:「ポンポン?」
GM:「勇者様、ぽっくんに名前を付けてくれた事……とっても嬉しかったですポン」
ルオ:「ポンポン…なに言っているの?」
GM:「もうぽっくんの役目はいらないですポン、これが最後の…ぽっくんの……導き………です…ポン」――糸目だった目が大きく見開かれる! それと同時今までで一番激しい光をポンポンは放ち出す! 赤い光が見開いた目の方角へと一直線に道となり、その光に照らされ遠くで一つの塔が赤く輝く、そうあれこそフレイスの炎砦!
ルオ:「あれは!」
イシル:「炎砦か!?」
GM:君達が炎砦の場所を確認したところで光は失われ――"ガランッ…"――とミスティの肩から何かが地面に落ちる。
シャルマ:ガラン?
ミスティ:見ますよ。
GM:それは肩当だ。さっきの老騎士が最後に変換して身に付けていた赤い鎧、そのショルダーアーマー(片方)だ。竜の紋章が入っている。
ポンポンだった赤い肩当を"ご主人"と呼ばれていた少女が拾い上げる。
誰もが突然の事に声をかける事は出来なかった。
少女の脳裏にポンポンとの始めての出会いが…勇者ルオを連れて来た時の再会が…そして、ここまでの旅路の事が…溢れるように駆け巡る。
しかし、すでにその友達は固く冷たい肩当へと姿を変えていた。
もう誰も憎まれ口を叩かれる事は無い。無謀な事をして誰かがピンチになる事もない。だが――
ミスティ:私は、赤い肩当を抱き締めたまま、静かに…泣きます――
真竜伝説
第10話「魔王」

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