セブン=フォートレス V3 & パワード
超長編キャンペーンリプレイ
――世界名:ラース=フェリア 地方名:リーン 場所名:大暗穴――
空導王の命によって、ある勇者の一団が混沌軍の本拠地へと侵入していた。 本拠地である……そう考えられている場所――大暗穴へと……。 幾多の冥魔達が闊歩する横をかすめ、その暗黒の端に足を踏み入れる。 瘴気によって混沌とした世界。 足場はいきなり不安定となり消滅した。 浮遊感は最初だけでそのうち方向感覚がなくなってきた。 周りを見ればいつの間にか、一緒にやってきた仲間達も居ない。 ――はぐれたか……―― パーティーの中心。勇者は思う。 全員で生きて帰れるとは思っていなかった。 それほど危険な任務だったからだ。 しかし……よもや敵とも戦わずに1人になるとは……。 見えぬ暗闇の中をただただ落ちていく……底知れぬ邪悪さだけが肌を刺激する。 そして……。 その勇者は見た。 大暗穴の中、その巨大な建造物が存在している事を! それは巨大な城とも移動要塞ともとれた……もっとも、普通の城や要塞ではない。 シンプルで洗練されたフォルム。どこか鳥を思わせる形状。 十字に伸びた巨大な翼が印象的だった。 その建造物に圧倒されていたせいだろう……勇者は背後に近づく存在に気が付かなかった。 勇者の後ろには白衣を着た少年が出現していた。 「誰だか知らないけど、まだ完成してないんだ……ここで見た事は忘れてもらうよ」 声に勇者が振り返るが、その瞬間に腕と足が1本ずつ飛んだ。 「もっとも……生きて帰れればの話だけどね」 真竜伝説 第19話「外伝4 信じているから……」 シーン1:気が付けば森砦 GM:さて、今日はミスティの外伝です。ミスティ:すいませんでした。前回は休んでしまいました。 GM:まぁキミが休んでいた間にあったセッションはリプレイを渡したから理解しているね? ミスティ:はい。なぜか勇者様に切り捨てられました(笑) GM:死んではいないが……顔も含めた半身が焼けど状態だ。 ミスティ:なんか休んだ代償がヒロインとして致命的になった気が……。 GM:がんばって下さい。 ミスティ:善処します(笑) GM:では外伝を始めよう。さてミスティは気がつく。どこかのベットだね、目を覚ましたと思って下さい。窓からは暖かな光が差し込んでいます。 ミスティ:「………………」――ぼぉーっと天井を眺めて光を見つめています。 GM:チュンチュン……なんて平和な音はしない。部屋の外を走る人の音などが聞こえる。今、部屋には誰もいないね。 ミスティ:ふと両手を目の前に持ってきます。――「……?」 GM:生きていますね。君の記憶だとルオの放った衝撃波をやられて……その後の記憶は無い。 ミスティ:一部始終をゆっくり、何度も思い起こしてからやっと、ゆっくりと半身を起こします。乱れた髪をそのままに、思い出したように明りの入る窓を覗こうとします。 GM:では見る。荒野と化した魔の森を! 薙ぎ倒れた木々、焼け爛れた大地! しかし、今は一応小さな草が生えて野原になっている。 ミスティ:何があったのか息を呑み……その後、サシャから借りた剣と自分の格好、それとここが何処なのか推測したいです。 GM:サシャからの剣リンドヴィルは枕元に置いてあります。服は少し綺麗なメイド服(笑) ここは見覚えがあんまないが、一度訪れたことはあるし……森砦だとわかっていいかな。 ミスティ:メイド服ですか? GM:メイド服です。けが人の服は今洗濯中です。ここは森砦、グリューナ王の部下は蟲使いとメイドさんだけなのです(笑) ミスティ:仕方ないです。了解しました(笑) GM:あ、それと思い出してもいいかな。ルオが君に剣を向ける前にアーリマンに対して放った衝撃波が、この魔の森を薙ぎ払っていたのを。だから森がなくなっている。 ミスティ:恐る恐るリンドィルを胸に抱きます。身体の方も無事みたいなので、それから部屋の外に出てみたいです。 GM:ではドアを開けたところで美少年とぶつかる。 ミスティ:「大丈夫ですか?」 GM:「って……ううん大丈夫だよ。あれ? お姉ちゃん気がついたんだ! 良かった! 本当に導師様の言ってた通りだ! ねえお姉ちゃん、もう大丈夫なの?」 ミスティ:「はい大丈夫です。ぶつかってしまって、ごめんなさい。あなたが助けてくれたのですね?」 GM:「えっと……ちょっと違うんだ。お姉ちゃんをここに運んできたのは、ルオっていうシャルマ隊長の仲間の人。お姉ちゃんの怪我を治したのは導師様だよ」 ミスティ:導師様?――「そう、ありがとう。皆は無事だったのですね。導師様という方にもお礼が言いたいですし、よかったら案内してもらえないでしょうか?」 GM:「いいよ、さっき、下の方にいたし――ついて来て」……少年は先導します。 シーン2:導師 森砦の中を少年に付いて歩いて行くミスティ。やけに塔にいる人数が少なかった。
ミスティ:「森が大変な事になってしまいましたね。皆は無事だったのでしょうか?」――少年について行きながら。出発前に沢山出入りしていた第五世界の天使達はどこにいってしまったのか…… GM:場面は森砦の1階ホールへ降りていく階段。少年は自分の事をシェインだと自己紹介し、さらに第五世界の天使だと、シャルマが隊長をしていた部隊の一員だったと言います――「皆? ルオっていう人達なら、もう出発したよ?」――「そとは……なにがあったかわからないけど、両軍ともいなくなったから……ある意味よかったのかしれないね」――ちょっと哀しげに。 ミスティ:「え…出発…した…? 私は、どれくらい長い間気を失っていたのでしょうか?」 GM:GMの都合の良い時間だけ気を失っていました(笑) なので少年は適当に言ったって事で(笑) ミスティ:了解です(笑)――「○○日も…」少し唖然とします。 GM:「隊長が言うには、ルオって勇者さんは強くならないといけないんだって……お姉ちゃんが目覚めたら、『先に行っている』と伝えておいてくれって言われたよ」 ミスティ:「…そう、そうだったのですか……」――理由はどうあれ、置いていかれた事に少し顔が青ざめてます。 ………………………………………………………………………………………………
GM:では、ホール前、シェイン少年が呼び止めると、そこには黒ローブの顔見えない導師様って言う人が居ます。導師様は口元だけ見える。ミスティ:あ、あからさまに怪しげな……(笑)――「私の介抱をしてくれたと言うことを、シェインさんに聞きました。一言お礼が言いたくて」――そういって恭しく礼をします。 GM:「そうか、元気になったか……でなければ困る」――口元がニヤリ(笑) ミスティ:はうあ(笑) GM:「では私は目的も果たした、そろそろ次の場所へと行かせてもらおうか」――と、シェインが「もう行くの?」――「やる事が多くてな……」 ミスティ:「あの、あなたのお名前をお聞きしてもよろしいでしょうか?」 GM:「名乗る程のものではない……そうだな……お前からすれば、子供のようなものか……」 ミスティ:「…?(何か怪訝な顔をしますが、再び尋ねるのも失礼かと思い)ありがとうございました。何かお手伝いできることはないでしょうか?」――手を差し出しましょう。 GM:では導師はその手を見つめてから――「その手を握るのはまた次の機会としよう。いずれ運命がその手――全てを握るだろうからな……」――去ろうと歩き出しながら一言ボソリ――「その身体、大事にするんだな……」――森砦を出て行く導師。 ミスティ:「不思議な方ですね。あの人はここの(フォーラの)人ではないのでしょうか?」――シェインさんに聞いてみましょう。 GM:「さぁ、僕もここの人間じゃないしね(笑) ちょっとわかんないや」 ミスティ:「あなたは…(ちょっと躊躇してから)…なぜ、この地に残ったのですか?」 GM:「残ったわけじゃないよ……僕もリリンもリュウガも、みんな怪我でこの森砦を動けなかったんだ……親切なお姉ちゃんが訪ねてきてくれて、やっと動けるようになったんだけど……そのすぐ後、突然光がこの砦を――森を包んで……クレイやローラに犬、お兄ちゃんが傷ついて帰ってきて……他のみんなはその純白の光で……」 ミスティ:「そうだったのですね…ごめんなさい……でも、親切なお姉さん?」 GM:「長い黒髪でワンピース着てた人、大切なものだったみたいなんだけど、バナナの実を潰したようなものをくれて……僕もリューガもリリンも元気になったんだ」 ミスティ:「サシャ…」――マスターに質問です、サシャにイシルが取ってきたリーフは十分に余りあるだけだったのでしょうか? 砦にいる人たちに使うと、サシャの分までなくなるかどうかが知りたいです(笑) GM:砦に残っていた人は基本的に蟲使いとメイド、それ以外は戦いに出て衝撃波に巻き込まれて死亡。けが人だったのはシェインとリューガとピピン、サシャはとりあえずその3人にだけリーフを与えて、再び帰ったらしい。 ミスティ:わかりました、安心しました。 ………………………………………………………………………………………………
砦を後にする導師。かなり森砦が遠くなったところで、ふいに前から声がした――「どうでございましたか? 魔力は十分に与える事でできましたでしょうか?」 出てくるのはサルガク、そして少年博士シキ。 「十二分だ。あとは次の段階へ進むのみ……シキ、あれの準備はどうだ?」 「はい、順調に進んでいます、勇者達が来るまでには間に合うかと……」 「サルガク、あれの行方はつかめたか?」 「はっ、鍵は今フォーチューンへと……」 導師は満足そうにうなずくと―― 「俺はこれから鍵を取りに行く。お前達は戻り、勇者をもてなす準備に取り掛かれ」 「えっ! 二人で準備しなくてもいいです! 僕一人で十分ですから!」 「おや、そう言われるのならお任せ致しましょうか?」 「ふっ、まぁ好きにしろ。ふっふっふっ…さぁ、そろそろ次の段階へと参ろうか」――導師はローブを脱ぎ去った。はたして、そこには魔王タラスが居た。 そして魔王は不気味は笑い声を残して闇の中へと消えていった……。 シーン3:最後の暴走天使 ――数日後――
GM:森砦内でシェインと二人でいると、いきなり爆発音が響き渡る!ミスティ:「! 今の音は何ですか?」――シェインさんとともに外に出て行きます! GM:では外、森砦自身が揺れている。見ると森砦に向けて攻撃している人がいる。黒い翼を生やした女性天使だ。 ミスティ:「あれは…!」 GM:横で少年が言う……「あれは……ロボだ――正式名はXA26483…僕達と同じ第一師団の仲間だった人だよ…」――そして悔しげに――「でも、あの人はまだダークシードに操られたままなんだね……」 ミスティ:「そんな…仲間だったなんて……このままにはしておけないですね!」――魔剣リンドヴィルを取り、出て行きましょう。――「シェインさん、そのダークシードから逃れる方法はないのでしょうか?」 GM:「それが……無いんだ……」――悔しげに言う少年。そんな二人を追い越しながら天使状態のローラが言う――「犬と貴族と武器商の娘は他の人の守護を! そっちはクレイが指示を出して! 私と兄弟二人はロボを止めます!」――君の近くにはシェイン、ローラ、カゼインが降り立つ! ミスティ:「ローラさん、カゼインさん!」――2人とも見たことありますしね。 GM:ローラが言う――「もう怪我は良いのですか?」――ちなみにカゼインはロボを戦いながら牽制中(笑) ミスティ:「大丈夫です! それより、あの人が!」(ロボの方を見て) GM:さすがにカゼインも押されっぱなし。ローラが――「女性にとって顔の傷は一生です……そうですね、今は闘ってでも気を紛らわしたほうがいいかもしれない……一緒に闘ってくれますか?」 ミスティ:「顔…?」――フッと手をやろうとするが、カゼインの声がしてすぐに戦闘に集中します――「もちろんです。早く彼女を止めないと!」 GM:「ああ〜〜顔でしょ〜? ほら、こんなこともあろうかと鏡を持ってるんだけどさぁ」――とカゼインが鏡をくれる(笑)――シェイン「お兄ちゃん! なにやってるのさ!!!」(笑) ミスティ:ホント、何でこんなときに…(笑) GM:ローラとシェインが頑張って足止め(笑) ミスティ:「カゼインさん!」――声を張り上げるも、受け取ってしまった手前、気になって見てしまいます。チラっと、一瞬だけ…映ります…その一瞬だけでも十分です。 GM:じゃあ見た。前髪を下ろせば隠せる感じの火傷(笑) ってイメージで、顔半分だ。 ミスティ:では、そのまま鏡を取り落とします。鏡は落ちるとひびが入り――「!!!」両手で顔を覆うような感じで絶句します。 GM:カシャン…落ちて割れる鏡。 ミスティ:「何…これ…うそ、うそよね…?」――左手で顔の半分を覆いながら、震える右手はローラの方に…。 GM:その時だ! シェインとローラが叫んだのは!――「ミスティお姉ちゃん!?」「危ない!!!」 ミスティ:「え!?」 シーン4:第一師団半壊…… ドシュドシュドシュ!――バタリ……
GM:「弟よーーーー!!!!!」――カゼインの慟哭!(笑) 一人戦うローラ――「くっ……やはりダークシードの力は……圧倒的すぎる……」本当に些細なタイミングだった。 それに一番先に気が付いたのはシェインだったのだろう。ローラの動くより先、シェインの身をていした体当たりの方が早かった。 ミスティを押しのけ……ロボの放つ赤い弾丸がシェインの体を貫いた。 ミスティ:シェインさんが弾丸に倒れる一部始終をみます。スローモーションで見ます(笑)――「…シェイン…さん? シェインさん! …嫌、イヤアァァァァア!」自失状態から半狂乱になって叫びます(笑) GM:「おのれロボ!!!!」――怒り心頭で立ち向かっていく兄カゼイン! シェインはかすれた声で――「ミスティ…お姉ちゃん……」 ミスティ:「そんな!」――駆け寄って上体だけ助け起こします! GM:「お姉ちゃんは、綺麗だよ……」――ゴフッっと血を一度血を吐く(笑) ミスティ:「喋らないで! いま、今、助けますから!」――必死に手当てをしようとします。 GM:致命傷ですね。君はプリーストだからなおさらそれが解る。 ミスティ:「…大丈夫、大丈夫だから! 大丈夫よ…」――それが分かっていても血を止めようとし、身体に開いた傷を手で押さえる。しまいに自分に言い聞かせるようになっていき、声も細くなっていきます。 GM:「ミ……おね……ちゃ……」――シェインはそのまま力尽きるようにぐったりと重さを増し一言も喋らなくなります。 ミスティ:強く抱きしめるようにして…そして、ゆっくりと、大地に寝かせます――「まだ、守れないの? 私はこんな子1人も…守れないの?」 GM:そこに到着する、他の天使達……アレイス、クレイ、リリン、リュウガ! 皆がシェインを見るが、誰も何も言わない。怒りながら闘うカゼインの声が響く。すぐにカゼインに協力しだして一斉に戦いだす天使達。それでも防戦一方。次第に押され出す天使達! ミスティ:「私は…」――ゆっくりと立ち上がり、皆のほうに向き直ります――「サシャ…」――ゆっくりと剣の方を見て、祈るように言ってから。加勢に入ります! GM:と、その瞬間! 光を放つ魔剣リンドヴィル!! ミスティ:「なに? お前も、悲しんでくれるの?」――掲げるようにして構えます! GM:するとシェインの身体が光だし、呼応するように魔剣も光る! ミスティ:「…私に力を貸して! 皆を守るための、力を!」 GM:シェインの声で――『お姉ちゃん……行こう、一緒に』――声が聞こえた気がした。データ的にもリンドヴィルパワーアップです! ミスティ:じゃあ、シェインの幻影と共に走り、一閃します! ミスティのリンドヴィルが光を放つ!
GM:データ的には普通のバスタードのデータを使っていたが、その攻撃力が+20だ。それは今までに無い輝き……そして魔力を引き出していた。 ミスティ:20も!? 剣を振るうたびに感じる。この剣が今までのリンドヴィルではないことを。
GM:さらにそのまま転職してもいいぞ。サシャのセッションからマジックナイトになりたいって言ってたでしょ?あの少年の力を…… ミスティ:いいのですか? GM:構いません。元々シェインは魔法使いです。彼が力を貸してくれます。 ミスティ:そう……ですか……。シェインさん……。 ミスティがローラが……皆が皆全力で戦った。
GM:クレイが言う――「これは……ミカエル様が言っていた最終兵器!?」
しかし、ロボの強さは予想をはるかに超えていた。ここにきてさらにダークシードの力が増しているとしか思えない……。 それでも瀕死の1歩手前になりながら、全員でロボを追い詰める。 ここでとめなかったらいつまでもロボはダークシードの呪縛に囚われたままだから……。 膝をつくロボ……そして――「クッ……ならば、仕方がない。ミカエル様のために……―― ――サイシュウヘイキキドウ、コードXニュウリョク、ゼンカドウエネルギーカット、マワシマス――」 ――「リミッターカイジョ……キドウシマス」――
GM:ロボを中心に空間が捩れだします。ミスティ:「みんな、逃げて!」――叫びます! GM:一斉に逃げ出そうとする全員。しかし、空間の歪みは早い! 次元回廊が開きます! ミスティ:次元回廊!? では私はあと一歩と言う所で巻き込まれます!(笑) GM:天使達は全員翼離脱――できそうなんだが、カゼインがここで戻ってミスティを掴む! ミスティ:「戻って来ては駄目です!」 GM:ガシッ!――「弟を看取ってくれてありがとうな。俺の弟はきっとその剣と共にある。だから……」――と言って君を範囲外まで投げ捨てます! ミスティ:「カゼインさん!!」――手を伸ばす…が空をつかみ…… GM:次元回廊は収束して行く ミスティ:「そんな! カゼインさん! 戻って、戻ってきて来て下さい!」――次元回廊の在った場所で叫びます。 シーン5:魂と共に…… ロボの襲撃から数日、ミスティは傷も癒えグリューナ王の前へ来ていた。
GM:グリューナ王は言います――「それでお主はどうするのじゃ?」ミスティ:「私は勇者様を追おうと思います」 GM:「………………そうか、ならばわしは何も言うまい……」 ミスティ:「あの人の持つ剣…そして、あの時に私に向けられた…その意味を、答えを、受け止めるためにもここで旅をやめるわけにはいきませんから」 GM:グリューナ王の後ろにある窓からは緑が見える。かつて魔の森と呼ばれた瘴気の森林が広がっていたはずの森が……しかし、今見えるのは邪気の無い緑の野原だった。 ミスティ:その先を、勇者達がいるであろう彼方を決意のこもった左目――右は傷痕を隠すために顔半分を帯を巻いて隠しているので――がじっと見つめていた…… ………………………………………………………………………………………………
ミスティ:天使のみんなが去った後に独りで残り。微風に髪をなびかせつつ、包帯をはずします。――「ありがとうございます……でも、これは別れではありません」――髪を書き上げ、顔があらわになります。そのまま微笑み――「君のお兄さんが言ったとおり、一緒だよ……」森砦の裏手、若木の育っていく傍らでミスティは一人風に当たっていた。 GM:そこで、答えるように一際強い風が吹き、風に乗って緑が飛んでゆく……。 ミスティ:置いた剣を手にし、微笑むと私は森砦に背を向けます。 残された木々達が……彼女と彼を見送っていたのだった……
真竜伝説
第19話「外伝4 信じているから……」 了 |