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セブン=フォートレス V3 & パワード
超長編キャンペーンリプレイ

そこは混沌軍居城シャリトー・シャトー。

翼を広げた鳥のようなフォルムの建造物だった。
今、その居城の一室に軍団長達が招集されていた。

「げはははははは……遅いぞサルガク!」
造魔戦団団長・外道勇者アルゲル。
欲望と妄想に忠実な男――その心の内は大いなる母しか解らない。

「これは失礼を致しました……おや、噂の悪魔兵団新団長殿もお越しでしたか」
狂魔士団団長・狂楽師サルガクの視線の先には、フードをすっぽりとかぶった人物がいた。
裏切り者である黒天使ダークネスの穴を埋めるべく、
先日新たな悪魔兵団団長に任命された人物だった。
「………………………………」
もっとも、その人物はこの席に座ってからというもの一言も喋っていなかったが……

「しかし…マルドゥークの奴はまだ寝ているのか? まったく、あの寝ボスケが!」
「マ、マルドゥーク様に対して、少々口が過ぎるのでは?」
アルゲルの今だ目覚めない漂邪騎団団長・暴君マルドゥークに対する暴言に、
サルガクがたしなめる。

「気にするな……アルゲルに付き合っていたら身がもたんぞ」
そんなサルガクを一瞥したのは、この中でも圧倒的な雰囲気を持つ男。
幻竜軍団団長・竜王カイザー。
「そういう事だ! 気にするなサルガク! げっはっはっはっ……」
そしてわかっていないアルゲル。笑い声がひとしきり終ったあと……
「げはははは……さて、全員揃った所でそろそろ魔王様の言葉を伝えよう」


真竜伝説

第24話「魔王城! それぞれの決闘!!」


シーン1:軍団長の覚悟

その部屋には一人の少年がいた。混沌軍精霊師団団長。四神導師の二つ名を持つ少年博士。
その名は――シキ。
GM:「ちょっと僕の計算より遅かったかな?」
イシル:「ここまで来るのは解っていたみたいだな」
GM:「まぁね。それにみんなちゃんと五体満足とはいかなかったようだしね。五感の消失はどんな感じ? 面白かっただろぅ?」
リーン:この部屋では何もないの?
GM:無いよ。あえて言うなら、リーンの言葉は逆に聞こえるし、シャルマは臭い。
シャルマ:はぁそれは変ってないのね……。
イシル:「くだらない真似をしてくれたな、茶番はここまでだ」
GM:「僕も茶番に付き合わせるつもりは無いよ。この戦い、僕の存在意義がかかっているからね」
イシル:「存在意義?」
シャルマ:「どうやら、シキ…あなたもずいぶんと追い詰められているようじゃない」
GM:「嫌味かいダークネス……僕の立場が、七団長の中でどの程度のものだったか……君は知っているはずだろう!」
シャルマ:「そうね……あなたは七団長の中では最下位だった」
イシル:アルゲルじゃなかったのか!?
シャルマ:いや、ノリで(笑)
GM:そうだな、確かにシキはびりだよ。混沌軍七団長の中、カイザーとパンジャは剣客のような立場で特別。精霊獣の団長はもちろんトップ。そして魔王と繋がっているアルゲル、諜報戦で活躍するサルガクらと違って、シキの存在は軽くみられていたんだ。ちなみにダークネスは魔王より上の存在のお気に入りだったので、別各だったらしい(笑)
シャルマ:魔王より上の存在のお気に!(笑)

――ちなみに混沌軍の軍団長ランキング
1位 暴君マルドゥーク
2位 竜王カイザー
3位 黒天使ダークネス
4位 獣魔大帝パンジャ
5位 外道勇者アルゲル
6位 狂楽師サルガク
7位 四神導師シキ

リーン:ビリだなんて……憐れねシキ。
GM:「僕は認めてもらう。君達勇者一行を倒して、僕の存在意義を確立するんだ!」――戦闘へ入ります。

シーン2:VS四神導師シキ

GM:さぁイニシアは振ったね? 最初は誰かな?
リーン:私! 移動で終了!
シャルマ:私は『ホーク・フェアリーズ』を詠唱!
イシル:俺は接敵して特殊能力『チャージ』!
GM:イシルにはカウンター魔法『アースバインド』で抵抗値は32! 抵抗できなきゃ足が縛られて動けないぞ!
イシル:「くっ! 足が!?」
ミスティ:「イシル! そのまま進んで下さい!」――フォーチュンテラーの特殊能力『魔破』!
※『魔破』――視界内で使用された魔法をその消費MPの2倍のMPを自身が払う事で、発動しなかった事にできる。
GM:イシルの足元が魔力によって蔦状になったかと思うが、その瞬間、地面に展開されていたシキの魔力が打ち消される!
イシル:おし! このまま『チャージ』プラーナも使用して(コロコロ)……命中31!
GM:命中!
イシル:プラーナ解放! さらに相手が風属性を持っているならダメージは2倍!
GM:風は入っているね。
イシル:良し! 『チャージ』で攻撃力がUPして(コロコロ)……164点!!
ルオ:凄いイシル!(笑)
イシル:相手が風属性で良かった(笑)――「人の記憶を弄んだ罪、償ってもらう」
GM:痛いなぁ。だがまだまだ! シキは余裕です。
めぐみ:私は移動で終了です。
シャルマ:物理が駄目なら(コロコロ)……魔法発動! 『ホーク・フェアリーズ』! 絶対命中の射程5だから余裕で届く! ダメージは(コロコロ)……54点と50点!! 2匹の風鷹がシキを襲う!
GM:では2匹の風鷹がシキに当たる寸前、その2匹はシキを守るように旋回し、そのまま風の精霊界へと帰っていく。
シャルマ:「なに!」――物理も魔法もキャンセルなの? 何かの常時発動系の特殊能力!?
GM:「精霊師団をまとめる四神導師シキ……この僕に、精霊を使った攻撃が通用するとでも思ったのかい?」
イシル:属性防御か!
シャルマ:下手をすれば……地水火風の全ての属性攻撃は無効化されるわね。
GM:今度はこっちの番だね。呪文詠唱、3カウント下げてそのまま発動!――「右に来たれ火の精霊界が真紅の吐息…『クリムゾン・ブレス』」
リーン:それは5レベル以下の魔法よね?(コロコロ)……発動! 『ノーリーズン』で打ち消す!――「無駄よ」
GM:「それはどうかな?」――(コロコロ)……カウンター魔法発動! 『フェイバー・オブ・ジ・アース』で『クリムゾン・ブレス』の魔法レベルを4から9へ変更! 5レベル以下ではなくなったので打ち消しは不可能だ!
シャルマ:それはルール的に良いの?
GM:今回はアリです。
シャルマ:GMが言うんじゃ仕方無し(笑)
GM:では打ち消しキャンセルだね?
ミスティ:「私を忘れていますよ」――『魔破』で『フェイバー・オブ・ジ・アース』の魔力を霧散させます!
GM:「何!?」
リーン:「ナイス、ミスティ! 『ノーリーズン』!!」
GM:シキの両手から火と大地の魔力が両方とも打ち消される! ってか多勢に無勢だチキショー!(笑)
リーン:私は待機!
ミスティ:私も待機でカウンター対策です。
イシル:俺はカウントを落とす。
めぐみ:私もカウントを落とします。
シャルマ:全力移動(コロコロ)……クリティカル(コロコロ)……8スクエア移動でシキの後ろを取る(笑)
GM:シキの番だな、呪文詠唱消費カウントのこのターン中全て! それと共に床が波打つ!
イシル:「何をやるつもりなのかわからないが……」――『チャージ』(コロコロ)……8でクリティカル! 絶対命中!
GM:それに対してカウンター魔法『エンチャントフレイム』で攻撃属性を"火"に変更。
イシル:それは上手い……属性防御で無効化される!?
リーン:ちょっと待って! なんで呪文詠唱中にカウンター魔法とはいえ別の呪文を唱えられるの?
GM:ふむ、ではイシル以外はちょっと知覚ジャッジしてくれ、ファンブルしなければ問題無い。――誰もファンブルはしなかったね? ならわかる。シキの呪文詠唱はシキ自身から聞こえない。
リーン:どういう事?
GM:君達の立っている地面に氷のレリーフで見たような顔が浮かび上がっており、その顔が一斉に呪文を唱和しているんだ。
イシル:攻撃が無効に終わってから地面に気がつき――「なんだ、この地面は!?」
シャルマ:「儀式魔法……大きいのがくるわよ! みんな注意しなさい!」
GM:ご名答。シキの必殺魔法が行くぞ!
ルオ:やっと私の番だ! いっけー! 『衝撃波』を使って攻撃(コロコロ)……プラーナ消費して命中26!
GM:(コロコロ)……それは当たった!
イシル:「駄目だ! 勇者殿の属性は"火"と"虚"のはず! 精霊系4属性は無効化される!」
ルオ:あ、そうか!? じゃあ……どうしよう!
GM:ふっふっふっ、シキには勇者の攻撃は通用しないのだよ(笑)
ルオ:くう〜〜!
シャルマ:違うわ。ルオが衝撃波を放つと、それは黒い漆黒の衝撃波が放たれる! 属性は"闇"のはずだ!
リーン:???
イシル:そうか! 「勇者殿! あきらめるな! その剣を良く見ろ! そのダークウェイバーを!」
GM:「何!」
リーン:どういう事?
イシル:勇者殿が今使っている剣は、氷導王シェディより譲り受けた古代兵器ダークウェイバー……その効果は攻撃属性を闇に変更する!
ルオ:ありがとう氷導王!(笑)
GM:しまった〜〜!? ってか、なんでそんな魔剣渡してんだよ俺! ふざけんな氷導王!
シャルマ:お前だお前(笑)
ルオ:ここで全力! 『生命の炎』でプラーナにHPを変換! さらに『光の刃』を使用してダメージ倍! プラーナも全開!(コロコロ)……ダメージは99点!
GM:(コロコロ)……それは厳しい(笑) 闇の衝撃波がシキを貫く! 死亡です。
ルオ:やった!

シーン3:四感封失の罠

勇者の剣が精霊師団の軍団長を貫く。小柄なシキの体がトサリと床に倒れた。生き物のように動き出していた床も、シキの魔力が途絶えて元通りに戻って行った。
シャルマ:「リーンとミスティのコンビネーションがよかったわね」(笑)
めぐみ:私は出番がありませんでしたよ〜(笑)
イシル:最後に声ぐらいかけてやるか――「シキ…これでお前の負けだ」
GM:シキは倒れながら呟きます――「結局…こうなるんだ……僕は捨石に過ぎないのさ……」
シャルマ:「憐れね……初めから捨石だと決め付けているようだから、あなたはそこまで止まりなのよ」
GM:「言ってくれるねダークネス……でもね、この世には何者にも変え難い"絶対"があるんだ……精霊の中に、僕みたいのがいる……光の精霊や闇の精霊だってそうさ……同じ精霊の中でもアレには敵わない……」
リーン:「"アレ"?」
GM:「どうせ僕は……暴君が目覚めるまでの……みんな勝てやしないんだから……」
ルオ:「"暴君"? どっかで聞いたような……」
めぐみ:「そうですねぇ」
GM:「でも、最後に悪あがきぐらいさせてもらうよ……これが僕の、せめてもの存在の証明……」――すると白い光が放たれる! 瞬間! ルオとミスティとイシルとめぐみちゃんは全ての感覚が消滅する。視界は暗く無音、臭いはせず肌に空気があたる感触さえなくなる! リーンは音だけは聞こえる。シャルマは臭いだけは問題無い。
イシル:今までのフォートレスはこのための布石だったのか!?
リーン:ただの嫌がらせじゃなかったのね(笑)
GM:さぁ軽口叩いてないで精神ジャッジです。達成値が24以下だと気絶。25〜34だと発狂。35以上なら我慢できます。リーンとシャルマはそれぞれ達成値を5低くみていいから。
ルオ:(コロコロ)……うん、何も見えないし聞こえないけど我慢できた! 耐えてる!
イシル:俺はプラーナを使うぞ! (コロコロ)……よし成功! これでも戦士の端くれ! 精神修行は怠っていない!
ミスティ:(コロコロ)……気絶しました(笑)
めぐみ:……発狂(笑)
リーン:……気絶(笑)
シャルマ:私もプラーナを使って(コロコロ)……成功――「みんな、大丈夫?」って言っても誰も聞こえないのか(笑)
リーン:私は聞こえるけど気絶中(笑)
GM:ではどれくらい時間が経ったか、感覚を無くしていた君達には解らないが、そろそろ気が付いていい。どうもシキの魔力の影響が切れたらしい。目の前ではシキの死体が崩れ、液化し、炎を上げて風に乗って消滅する。
シャルマ:「精霊界へ帰ったのね……」
イシル:「それより、みんな無事か?」
めぐみ:「なんとか大丈夫です…」
GM:ああ、そうそう、ミスティがいなくなっている。
ミスティ:えっ? そうなのですか?
GM:うん、シキが最後の力を振り絞って、どこぞへ君を転送したので。
ミスティ:誘拐されました(笑)
ルオ:「ねぇ……ミスティがいないよ?」
リーン:「本当、どこにもいないわ」
シャルマ:「まさかシキの奴、本当の狙いはミスティただ一人だったってわけ!?」
イシル:「それじゃあ俺達の感覚を奪っていったのも、ミスティを奪っていくときに、誰にも邪魔されないためのものだったのか!?」
ルオ:「ミスティ……」
シャルマ:「ずいぶんと手間のかかることをしてくれるじゃない」
イシル:「まずいぞ。氷導王様の話だと、ミスティは混沌軍が狙っている"器"だという話だっただろう?」
めぐみ:「そうなのですか?」――初耳です!
ルオ:「うん、確かにそう言ってた。それにフレイスの闘技場で魔王タラスが何かミスティにやってたのも気になるし……」
GM:と、君達が会話をしていると、次元の歪みが5つある事に気が付くね。
リーン:「ちょっとみんな……これを見て」
イシル:「これは!」
リーン:「招待状のようね……それも全員別々の個別部屋へよ」
シャルマ:「予想通りと言った所ね」
イシル:「きっと一人ずつ相手にして時間稼ぎをしようという魂胆だろう」
ルオ:「どーでもいいよ! 急ごう。ミスティが心配だし!」
めぐみ:「では私は先に行きますね♪」――右端の歪みに入ります。
GM:ではめぐみちゃんが入ると歪みが消える。
リーン:「やっぱり一人ずつって事みたいね……先に行くわ」――左から2番目の歪みに入ります。
シャルマ:左端に入ろう――「この先には軍団長レベルが待ち構えていると思っていいわ。ルオ、気をつけなさい」
イシル:「俺は"あいつ"との決着を付けてくる」――右から2番目に入るぞ、どうせどこ入っても変らないと思うけどな(笑)
ルオ:「ミスティ……」――残された正面の歪みに走っていきます。

シーン4:リーンの選択

その先は真っ暗な廊下が続いていた。
リーンは思う――まるで自分の心の中を進んでいるようだ……と。
GM:ではここからは別々のシーンです。まずはリーン、そこは暗い廊下だ。
リーン:進みます。とりあえず入ってきた方向のまま真っ直ぐに。
GM:そうやって進んでいくと、誰かが廊下の先に座っている。君に後ろ向きでね。
リーン:どんどん近づいて行きます。
GM:近づくにつれて、その者の圧倒的なプラーナが感じられるようになる。その人物に君は今まで2回会った事がある。
リーン:「竜王……カイザー……」
シャルマ:予想が外れたー!
イシル:カイザーの相手は勇者殿かシャルマだと思ったんだけどな(笑)
めぐみ:リーンさん、頑張って下さい!
GM:その男はすっくと立ち上がり――「来たか」
リーン:「あのドラゴン…アルマジーロはどうなったの?」
GM:「さぁ……お前には関係の無い事だ」
リーン:「……そう。じゃあ、あなたは私に何を? ただの足止め?」
GM:「ふっ……今、他の部屋でもそれぞれが決断を迫られているだろう……お前の仲間達がな」
リーン:「なるほど、私にはあなたが決断を迫るのね」
GM:「そうだ」――カイザーはリーンの方を向くと――「ほう……どうやら私の渡した魔導書さえ、もはや不要となったようだな」
リーン:うなずいて「ええ」
GM:カイザーは少し自嘲気味に口元で笑うと……「さすがはあの血脈だ」――呟く。
リーン:「血脈? 何のこと?」
GM:「マルタの血さ……ふっわかるまい……古い話だ……」
リーン:詰め寄り――「"マルタ"? 私は地球で生まれたのよ?」
GM:「その話はまたにしよう。ここで聞かずとも、いずれ運命はその事を告げる……それよりも、今は君に決断を迫ろう。――力が欲しいか?」
リーン:「力?」
GM:「あの魔導書さえ手中に修めたのだ。さらなる高みを望みはしないか? もし望むというのなら、私は力を貸そう」
リーン:「力……でも………いったいどうやって?」
GM:「手に入れること事態は簡単なことだ……だが、それに見合う覚悟があるかどうか……それが知りたい」
リーン:キッとにらんで――「覚悟なら、あるわ。あのヘッポコ勇者に先を越されるわけには行かない」
ルオ:リーンさん酷い!?(泣)
シャルマ:まぁフォーラの森もぶっこわしたヘッポコだしなぁ(笑)
ルオ:ううう……言い返せない(笑)
GM:ふっ…少し笑うカイザー。「その覚悟は本気か? この後、勇者達は魔王タラスと闘う事となるだろう。その時、最後の最後にお前は勇者達を裏切る事ができるか?」
リーン:「裏切る? ……どういうこと?」
GM:「それが私の聞きたい覚悟だ……さすがにそれはできぬか……」――去って行くカイザー。さて、この後、カイザーと戦闘になるか、裏切る道を歩むか、他のPLは知らないほうが楽しいでしょう(笑)
リーン:おお、確かに(笑)
GM:では、他のみんなはちょっと雑談でもなんでもしててちょーだいな。
そう言って席を立つGM。
シャルマ:なにー! 一人だけ別セッションをするのか!?
GM:さぁリーンよ来なされ。カイザーは返事が聞きたいぞ(笑)
リーン:わかりました。では返答しましょう。

――それから30分――

めぐみ:あ、帰って来ました〜!
シャルマ:ゆうに1戦闘分の時間はあったわね?
ルオ:どうだったの?
リーン:それは秘密です(笑)

シーン5:外道勇者vsおにぎり剣士

その暗い道を進みながら、すでにイシルは覚悟が出来ていた。
戦わなければならない……故郷を旅立っており、幾度と無く目の前に立ち塞がってきたあいつを!
GM:次はイシルです。君がその道を進んでいくと笑い声が聞こえて来る――「げっはっはっはっはっはっ!」(一同苦笑)
ルオ:やっぱり(笑)
シャルマ:ここは予想通りね(笑)
めぐみ:お約束です(笑)
イシル:え〜〜い、外野うるさい! これでもこいつだって軍団長なんだからちょっとは心配してくれ!(笑)――「待たせたな…アルゲル」
GM:「待ちくたびれたぞ……よもや冷め切ってないだろうな"おにぎり"」
イシル:「ふっ…お前への執着心ならとうの昔に冷め切っているぞ」
GM:「"おにぎり"は温かいうちが食べごろだからな」
イシル:「お前……あいかわらず人の話聞いてねーな……」
GM:「まぁ気にするな、俺がお前を食べる事には変わりないからな!」
イシル:「ふん、食えるものなら食ってみるがいい」――剣に手をかける。
GM:「馬鹿め、今日の俺様は一味違うぞ! いや、食べたときに違ってて欲しいのは"おにぎり"の中味の方だが……」(一同爆笑)
イシル:「いきなり話ずれてるだろうが! 何が違うんだよ!」(笑)
GM:「おお、そうだった! なんせ今日の俺様には最高の知力を持つ軍師マルスがついているからな!」――アルゲルは盾を構える!
イシル:うおっ、本気で装備してやがる!――「へ、へぇ…それで? その軍師さんとやらの戦術はなんなんだ?」
GM:「そうだマルスよ! さぁ俺様に戦術を授けるのだ!――ふむふむ…なになに…おお、それは良い! さすがマルスだ! げははははははは!」
イシル:「ちっ…本気で戦術があるのか」
GM:「我が軍師マルスの戦術! 聞いて驚け"おにぎり"よ!」
イシル:教えてくれるのかよ!(笑)
GM:「まずは女をお前に抱きつかせる……そして"おにぎり"となった貴様を俺様が食べる……どうだ?」
イシル:「………………」
GM:「げっはっはっはっはっ! 恐ろしくて声も出ないか!」
イシル:「いや、いい加減お前の馬鹿さ加減に付き合っている暇は無い。俺は先を急ぐのでな。悪いが前口上はその辺にしてもらうぞ!」――斬り込みます!
GM:「ふっ、やけになって突っ込んできたか……良かろう」――ではイニシアを振ろうか。(コロコロ)……。
イシル:俺の方が先か――「さっきの戦術だがな、俺に抱きつく女ってのはどこにいるんだ?」(コロコロ)……『チャージ』で命中24!
GM:(コロコロ)……マルスで受けた。「はっ!? まったくだ! マルスよ、あの戦術には致命的な穴があるぞ!」
イシル:(コロコロ)……ダメージは72!――「始めっから穴だらけだろうが!」(笑)
GM:(コロコロ)……19点来たか――「くっ…さすがは俺様の因縁の相手だけあるな…マルスの緻密な戦術の唯一の穴を見つけるとは!」
イシル:「どこが緻密なんだよ!……ちっ、浅かったか!」
GM:「マルスの戦術が通じないのなら、この俺様が実力で……頬張ってくれるわ!」(一同爆笑)
イシル:「"頬張る"じゃないだろう! それを言うなら"葬る"だ!」(笑)
GM:(コロコロ)……命中32!
イシル:そんなに高いのか!? (コロコロ)……くそ、食らった!
GM:(コロコロ)……ダメージが51点!――「ふっ…どうやら、人間状態のままだと分解して避ける芸当は使えないようだな」
イシル:(コロコロ)……痛ってー――「人間だろうと、"おにぎり"状態だろうと、分解して回避なんて、ふざけた技を使った覚えはねぇ! 勝手に人の技を作るな!」
GM:では次のターンです。イニシア〜〜(コロコロ)……。
イシル:今度はアルゲルの方が早かったか。
GM:「"おにぎり"よ……貴様、血が出ているぞ? 何か嬉しい事でもあったか?」――闘気組替え、命中に入れる必要性が無い。
イシル:「嬉しい事? 何を言っているんだ?」――俺も闘気組替え! 本気で行くしかない。刃を鞘に収めます。
GM:「ほう、どうやら次の一撃でけりをつける気か? いいだろう。ならば俺様の勝利祝いに、その赤飯"おにぎり"を食ってやろう!」――イシルと同カウントに落とします!
イシル:「赤飯かよ! 適当な事いうな! それにお前がそれを食う事は無い。なぜならお前が俺に勝利する事はないからだ!」――同カウント! 『肉を切らせて』発動!
GM:「そういう事はこの技を見てもほざけるか? 見よ! 我が最大最強の必殺剣を!」
イシル:「何!?」――まさか!
GM:そのまさかだ! 「『天魔烈光斬』『闇炎滅烈(ヴァンフェルノ)』の融合! 喰らえ『天魔炎滅斬』!!!」(コロコロ)……命中45! (コロコロ)……ダメージは71だ!
イシル:それに驚く俺じゃないぞ! 『明鏡止水』で絶対命中の『居合い』!! (コロコロ)……ダメージはプラーナも全て足して78だ!
GM:くそ、こっちは防御力が0で判定か(コロコロ)……「ふっ、"おにぎり"目が……良い冥土の土産になったであろう?」
イシル:何!? そっち立っているのか!(コロコロ)……駄目だ、やっぱり重症値に入った!――膝を付く俺!
GM:「――だが、さすがの俺様も……」――バタリと倒れる(笑) さすがにあのダメージを防御力0で喰らったら生き残れんわい!
イシル:そうなるなら俺は『奮起』を使って立ち上がりますよ――「紙一重……俺の刃が先に届いていたんだ」――うおぉお! 俺カッコイイ!(笑)
シャルマ:認めよう(笑)
リーン:よくもまぁアルゲル戦でそこまでカッコよく(笑)
イシル:アルゲルの方へ歩いて行きます――「どうやら、俺達の因縁もここまでのようだな」
GM:「……因縁もここまで……だと? げっはっはっはっはっはっはっ!」――倒れたまま言うぞ。
イシル:「何がおかしい!?」
GM:「"おにぎり"よ、貴様は何も知らんのだな」
イシル:「どういう事だ?」
GM:「貴様、その呪いを受けた時の事を覚えているか? その"大食の呪い(たいしょくののろい)"を……」
イシル:「大食の呪い……アルゲル! お前まさか、この呪いについて知っているのか!?」
GM:「ああ、知っているとも……その呪いを誰がかけたのかをなぁ」
イシル:「教えろ。誰だ、俺のこの呪いをかけたのは!」
GM:「知りたいか?」
イシル:「ああ」
GM:「じゃあ一口食わせろ」(一同爆笑)
イシル:「い、いい加減にしろよ」――だけど、初めて会った時の事もあるしな……ハイポーションでも渡そう。
GM:じゃあ飲む。
イシル:「さぁ教えろ、誰だ! 誰が俺に呪いをかけたんだ!」
GM:「言えねぇなぁ?」(一同爆笑)
イシル:「貴様! 約束が違うだろうが!」
GM:「先に約束を破ったのは"おにぎり"……貴様じゃなかったのか? たしか俺様のポーションを飲んでおいて、俺様の下僕になる約束を破ったような気がするがなぁ?」
イシル:ゔ……アルゲルのくせによく昔の事を(笑)
GM:「だがまぁ安心しろ、貴様と違って俺様は勇者だからな、ちゃんと教えてやろう。嘘つき"おにぎり"よ」(一同笑)
イシル:我慢我慢……。
GM:「お前に呪いをかけたのは魔王タラス様だ」
イシル:「魔王タラスだって!? なんで魔王が俺に!」
GM:「俺が知るか!」
イシル:「………………そんな自信満々に宣言すんな! この役立たずが!」
GM:「親切に教えてやったというのに、この仕打ちか? 所詮貴様は"おにぎり"がお似合いだ!」
イシル:「訳のわからねぇ事いうな! でもなんとなく俺を馬鹿にしている事だけはわかった……まぁ聞きたい事も聞いた。アルゲル……悪いが混沌軍の軍団長をのこのこ見逃すわけには行かない」――居合いで一刀!
シャルマ:ひでー(笑)
ルオ:イシル約束が違うー(笑)
ミスティ:昔っからこの人は……(笑)
リーン:アルゲルより外道よね(笑)
イシル:おいおいおい! しょうがないだろうが! こいつも敵なんだから! なぁめぐみ殿!
めぐみ:………………外道(一同爆笑)
イシル:いいさ、とりあえずアルゲルに止めを刺すぞ!
GM:だが、イシルが見るとアルゲルは致命傷を受けつつ笑っている――「げっはっはっはっはっ愚かなり"おにぎり"!! 俺様は死なぬよ、我が主の魔力が尽きぬ限りな!」
イシル:「造られし魔……か」
GM:アルゲルは崩れながら言う――「貴様との因縁も次に会う時までお預けだな! そう……貴様が"おにぎり"であり、俺様が"おにぎり"を食う人であるという因縁のな!! げっはっはっはっはっはっ…………」ズブズブズブ……――。
イシル:「アルゲル……本当にお前とは長くなりそうだ。だが今は……魔王タラス……か」――走って先を急ぎます。
GM:漫才しゅーりょー。
イシル:漫才じゃねー!(一同爆笑)

シーン6:世界の鍵

カツンカツンカツン……――
黒い廊下に靴音が響く、周囲に気配はない……だからと言って気を抜くわけにはいかない。
マントを翻しながら、シャルマは1人廊下を進む。
GM:次はシャルマです。なにやら廊下を歩いているのですが、そこかしこにフラスコやらビーカーやら、それらを組み合わせた大きな機械や装置といったものがおいてある。
シャルマ:「何かの実験場?」
GM:そうやって進んでいくと、ちょっと広めの部屋にでる。置いてあるものはさっきの廊下と変らない。
シャルマ:「いったい誰が何の為に……」
GM:「ここはシキの実験室でございますよ……黒天使ダークネス様?」
シャルマ:「誰?」
GM:では部屋の奥から出てくるのは笛を持った道化だ。
シャルマ:え? サルガクなの? なんか当たりクジね(笑)――「へぇ、ここが彼の実験室ね? サルガク……悪いけど、あなたと遊んでいる暇は無いの。ミスティの居場所……いえ、魔王タラスのところへ案内なさい!」
GM:「ミスティという人間は、今は魔王様とご一緒でございます。この奥の通路を進んでいけば、その場所へ通じるかと……」
シャルマ:「ありがと」――そっちへ行くわよ。
GM:では真ん中まで歩いたところでサルガクが口を開く――「もう一度、混沌軍に戻ってくる気はありませんか?」
シャルマ:「戯言ね」――スタスタ。
GM:「この部屋では他世界さえもモニターできまして……見てみますか? 第五世界エルフレアを」
シャルマ:ピクリッ! ちょっと足が止まるかな?(笑)
GM:「どうぞ、ごゆっくりご鑑賞下さい。ほら、これが第五世界エルフレアの現状でございます」――サルガクの後ろ……モニターには荒野が映る。
シャルマ:荒野?
GM:そう荒野だ。岩と砂、緑も水もない荒れた大地。シャルマが良く見ればそれはエルフレアの首都エイサーだと解る。建物の倒壊した残骸からね。
シャルマ:「そんな馬鹿な! あれはエイサー城?」
GM:「その通りでございます」
シャルマ:「どういう事? どうしてこんな事に…それにたとえ敵だとしてもミカエルが支配していたはず……」
GM:「どのような経緯であれ、これが第五世界エルフレアの現状でございます。これは現実でございますよ」
シャルマ:「あなた達がやったの」
GM:「これはこれは……その問いに対しましては慎重に答えねばなりませんな……。そう、私達であり私達ではない。実質的な鍵となったなのは他でもない……ダークネス様、あなたでございますよ」
シャルマ:「私が?」
GM:「そう、あなたが混沌軍を抜けた事で、この第五世界は破滅を迎えた。どうです? あなたが戻ってくれば、あの世界は救われますよ?」
シャルマ:「どうしてそう言いきれるの? だいたいあの映像が本当に真実とも言い切れないじゃない」
GM:「いいえ真実でございますよ。それにダークネス様、どうして他世界の…しかもいつ裏切るやも知れない不安定な第一世代の人造天使であるあなた様が、わたくし達と同列の軍団長でいられたか……考えた事はおありですか?」
シャルマ:「………………」
GM:「あなたは"大いなる母"が目をかけている存在だからでございますよ」
シャルマ:「大いなる…母?」――魔王のさらに上の存在って奴の事ね。
GM:「はい。……そうでなければ魔王タラス様も一番に勇者抹殺の命をあなたのような方に、命令するわけが無いではありませんか?」
シャルマ:「それは一理あるわね。魔王の性格と私の不安定さを考えたら、あなたやシキが勇者抹殺に向かった方が不自然さも無い……」
GM:「わかっていただけましたか? そうそう…このモニターの真実性も尋ねておられましたかな? そう言えば、先ほどこの世界に入ってきた生体反応がありまして、それにモニアーをあわせましょうか?」――そうしてモニターは変わって、画面に移るのはリリンだ。君の部下のね。
シャルマ:「リリン!?」
GM:「どうしてエルフレアに戻って来たのかは知りませんが……どうにも混乱しているようでございますね」――リリンは荒廃したエルフレアを見て何かを叫んでいるようだね。声までは聞こえてこない。
シャルマ:「それじゃあ……本当に私達の世界は……」
GM:「どうでしょう? 故郷を救いたくはありませんか?」
シャルマ:「………………」――答えは決まっているんだけど……ちょっと言い方に迷うわ(笑)
GM:では迷っていると別の声が横槍を入れる――『駄目です。耳を貸してはなりません!』
シャルマ:「えっ?」
GM:見れば半透明ながらエルフレアでもっとも有名な天使が――そう堕天使セラがいる。――『シャルマ、その者の声に耳を貸してはなりません!』
シャルマ:いや、まぁそのつもりではあったんだけどなぁ(笑)――「セラ?」
GM:『この者たちの狙いは鍵であるあなたです』――サルガクは道化の顔でよく解らないけど、ニヤニヤしてます(笑)
シャルマ:「鍵? 私が?」
GM:『そう……魔王達の狙いはあなた自身……だからあなたは……』――と行った所で――『えっ!? そんな、まさか!』――慌てだすセラ!
シャルマ:「なに? どうしたの!?」
GM:そこでサルガクが口を開く――「次元を超え、こちらに意識を裂き…剣の守護を怠りましたな?」
シャルマ:「剣の守護?……もしかして、魔剣ティアマトーを封印したのは!」
GM:半透明のセラが消え出しながら――『そう、あの剣を一時的に封印したのは私です。あなたの意識に介入し、私のいる世界へと送り込みました……しかし、くっ……まさかシャルマの勧誘は……』――とセラは完全に消える。
シャルマ:「どういうことサルガク!」
GM:「簡単な事でございますよ。始まりの魔剣を封印したことはアルゲルから聞いていましたからね。そしてどこにあるかもその時のアルゲルの説明でだいたい予想は付きました。もっとも、守護に当たっているあの女が邪魔ではありましたがね」
シャルマ:「魔剣を守護していたのがセラだと言っていたわね……それじゃあ私への質問で、セラを誘き出したって事!?」
GM:パチパチパチッ拍手喝采――「さすがはダークネス様、頭の回転もお早い……さて、わたくしの目的は果たしました。そうそう、確かにあの天使を呼び出すのも目的の一つではありましたが、この第五世界の映像は本物でございますよ」
シャルマ:「………………」
GM:「もちろん、ダークネス様が帰ってきてくださるのなら、この第五世界が救われるという話も真実です……さぁどういたしますか? 答えを聞かせていただけますか?」――サルガクはシャルマに手を差し出す。その手には前に見た時よりずっと大きな黒い種――ダークシードがある。
シャルマ:「そうね……質問には答えないとね」――そう言って双魔槍でダークシードごとサルガクを貫く!
GM:ではサルガクはボヤァと乱れる。そう立体映像が乱れるように!
シャルマ:そいいえばここはシキの研究室だったわね、あたりを見回す!
GM:サルガクの近くになにやら動いている機械がある。
シャルマ:踏み潰す。
GM:「答えはまたの機会に致しましょうか? ダークネス様、世界の終末を存分にお楽しみください。では最終楽章でお会いしましょう」――機械が爆発すると共にサルガクの映像も消える。
シャルマ:「私が世界の鍵……か………………いや、今は魔剣ティアマトーの方が先決ね……急がないと」

シーン7:再会、慈愛、九十九との別れ

闇の中を進んでいるような感覚、1人でこういう場所を進んでいるとめぐみは彼の事を思い出す。
――横にいて欲しかった……
しかし、彼はこの戦いに間に合わなかった。1人で行くしかない。
と、横にいた九十九が心配そうに鳴いている。
――そうだ、私は1人じゃない。どんなときも、九十九だけは一緒だった――
GM:さぁお待たせしましためぐみちゃんです。
めぐみ:待っていました〜♪
GM:君は薄暗い廊下を歩いていく……すると薄ぼんやりと誰かが立っているのが見えてくる。
めぐみ:残っているのは魔王か精霊獣の団長です!
ミスティ:たぶん魔王は私の所にいます。
ルオ:そうなると私の前には精霊獣の団長?
イシル:??? じゃあ誰がいるんだ?
GM:めぐみちゃんはその人影に見覚えがある。そう忘れたくても忘れられない人だ。
めぐみ:え? もしかして――「ジョニーさん!」
シャルマ:ここで出てくるのか! ひどいなぁマスター(笑)
GM:そう、そこには仁王立ちでジョニーが待ち構えている。しかし、めぐみちゃんは違和感を感じる。今までのジョニーとは明らかに違う。
めぐみ:コスチュームが違うとかですか?(笑)
GM:いや――ああ、コスチュームも違う事にしよう。なんかヴァージョンアップしている。だが、違和感を感じるのはジョニーのかもし出す雰囲気だ。
めぐみ:フォーラのお城の前で、闇に取り込まれていた時のジョニーさんのような感じですか?
GM:いや、もっと邪悪でもっと静か、暗く沈みきった闇と言った感じ。
シャルマ:完全にダークサイドに落ちたジョニーね。
めぐみ:「ジョニーさん?」
GM:「来たか勇者の一味よ」
めぐみ:「そんな!? めぐみです! 忘れてしまったのですかジョニーさん! 船の上で約束したじゃないですか!」
GM:「約束? 何のことだ? 俺は混沌軍悪魔兵団団長、闇雷騎シャドー★ライトニング」
めぐみ:「混沌軍……悪魔兵団団長?」
イシル:やっぱりジョニーは最後に団長になったよ! 俺の予想は的中だ(笑)
ルオ:確かに最初の方でそんな話してたね(笑)
シャルマ:いや、そんな事より今、変な二つ名名乗らなかった?
ミスティ:確か"闇雷騎シャドー"なんとかとか……。
GM:続けるぞ――「来たれ! 我が守護獣、雷竜ヴリトラよ!!!」――叫ぶと共に、どこからともなくいつもの飛竜が飛んできて、パチパチとスパークしながら剣へと姿を変える!
シャルマ:守護獣!?
ルオ:え、驚くところなの?
イシル:思い出してくれ、守護獣ってのはラ・アルメイアで闘った聖雨姫セント★レインとかのプリンセスとかの使っていた奴だ!
リーン:じゃあジョニーって女なの?(笑)
シャルマ:いや、確か神姫の中でも基本的にはプリンセスばかりだけど、稀に男性のプリンスもいるとか書いてあったわ。
ミスティ:でも、今までジョニーの飛竜はめぐみさんに対抗してビーストテイマーなのかと思っていました。
GM:ふっふっふっ、実は第一話からジョニーがメインNPCへと格上げされた時点で、これは決定していた事なのだよ(笑) そうジョニーは雷を象徴するプリンスなのだ!
めぐみ:「そんな……ジョニーさん」
GM:「悪いが、俺には団長になる前の記憶が無い。それに今の立場にも満足している。例え記憶を失う前の知り合いだとしても、今の俺には関係の無い事。手加減は出来ない……この道を選んだ事を運が無かったと後悔するがいい」――(コロコロ)……イニシアは19!
めぐみ:もう振るんですか? (コロコロ)……こっちは20です――「ジョニーさん……わかりました。私も引けない理由があります。せめて私が……思い出させてあげます!」(コロコロ)……『ウェポンフォーム』で命中23にダメージが44点です。
GM:ジョニーはプラーナを解放(コロコロ)……おかしい回避失敗(笑) 防御(コロコロ)……ファンブル!?(一同爆笑)
めぐみ:愛の力です♪(笑)
GM:くそっ、次はこっちの攻撃だ!(コロコロ)……『渾身の一撃』に『明鏡止水』を対抗で使用。絶対命中のプラーナも全開で(コロコロ)……ダメージ75点。
イシル:うわ、マジだジョニー(笑)
GM:ちなみにレベルはめぐみちゃんと同じです。
めぐみ:『アーマーフォーム』で九十九が庇います。(コロコロ)……30点ばかしダメージが通りました。
GM:では次のターン(コロコロ)……まためぐみちゃんからのようだね。
めぐみ:「これ以上……これ以上の辛い思いは……ジョニーさんだってしたくないって思っているはずです……」プラーナ全開で解放! 『ウェポンフォーム』で攻撃(コロコロ)……命中が28です!
GM:ジョニーはプラーナを解放(コロコロ)……駄目だ27にしか行かない!
めぐみ:「せめて早く……この一撃で目を覚まして……」(コロコロ)……クリティカル! (コロコロ)……ダメージは55点!
GM:今回はプラーナを使いません(コロコロ)……30点防いだから……さっきのダメージとあわせると、ぎりぎり重症にはならないね(笑)
めぐみ:なって下さいよぉ――『ファングモード』発動!(コロコロ)……追加で16点!
GM:それは倒れた。重症状態です。バタリ。
めぐみ:「ジョニーさん……」――でも私は助けるような特殊能力も魔法も持っていないですし……先に進むしかないです。
GM:ではめぐみちゃんがジョニーに背を向けた瞬間、こっちは『奮起』を使用して、さっき残したプラーナを全開放! さらに特殊能力『渾身の一撃』に対抗で『兜割り』を使用! 攻撃ジャッジはクリティカルに!!
イシル:不意打ちだー!
GM:なんか、そこには言われたくないなぁ(笑)
イシル:アルゲルにだけだって!(笑)
めぐみ:それは絶対命中なのですか?
GM:後ろ向いているから不意打ち扱いだね。
めぐみ:それなら私は避けません!
GM:??? なら88点ダメージ!
ルオ:めぐみちゃんってプラーナの最大値は私達の中で一番最低の値だったよね?
めぐみ:内包力が20で解放力も20です(笑)
リーン:完全に死んじゃわない?
めぐみ:ここでマスターに頼みたい事があります!
GM:はい、なんだかわからんけど、どうぞ!
めぐみ:演出で乗り切ってもいいでしょうか?
GM:………………カッコよければ!(笑)
めぐみ:かっこいいかは解らないのですけれど……ジョニーからの攻撃を私は背中に食らうのですが、私の頬に後ろから返り血が飛ぶだけで、私自身にダメージは入りません。
GM:返り血?
めぐみ:私がゆっくり振り向くと、ズルリと背中から地面に落ちる――「九十九ーーーーー!!!」
一同:『なに〜〜!!!!』
めぐみ:最近覚えた『カバーリング』で九十九が命を賭して私を守ってくれたのです!
GM:それはありだ! しかし君の目の前で、ルオと行動をともにするようになってから、ずっといっしょだった相棒が冷たくなっていくのを感じる。
めぐみ:「九十九……」――懐かしい思い出が走馬灯のように流れます。
GM:タヌキは完全に息を引き取る。そう、最後まで自分の主人を守って。
めぐみ:「ジョニーさん」
GM:ジョニーは――まぁ重症のままって事にしよう(笑) その方が面白そうだ(笑)
イシル:まぁ普通なら『奮起』使った時点でダメージはキャンセルでHPも2D回復するからね(笑)
GM:ジョニーをどうするか……それはめぐみちゃん次第だ。
めぐみ:近づいていきます――「ジョニーさん……どうしてあなたは……もう昔の優しいジョニーさんはいないのですか?」
GM:ジョニーは虚ろな目で君を見つめ返す。
めぐみ:まだ涙は我慢です……――「ジョニーさん、私、辛いです。悲しいです。いつもみたいに、私を笑わせて温かく優しい雰囲気で包み込んではくれないのですか?」
GM:「……俺は…ジョニーなどでは…ない。……闇雷騎…シャドー…★…ライトニング…だ……」
めぐみ:側に落ちているジョニーさんの剣を持って――突き立てます。
リーン:おお!
ルオ:めぐみちゃん……。
めぐみ:空は見えませんが、突き立てたまま上を見上げます。目に一杯の涙を溜めて……「帰って来て欲しかった……私の一番大切な人に……」
シャルマ:なんか女の子っぽいわね(笑)
イシル:いや、ずいぶんと女の子だよ(笑)
GM:うむ、俺もちょっと可哀相になってきたので演出を入れてあげよう(笑) めぐみちゃんが上を見ながら眼を瞑り、涙が一筋流れた瞬間、辺り一面が白い世界へ変る!
ミスティ:お約束ですね(笑)
GM:それに気が付いて目を開けると、めぐみちゃんの前には、タヌキの九十九と……そしてあの頃の笑顔でジョニーが居る。
めぐみ:「九十九……ジョニーさん……」
GM:『めぐみ…最後の最後で迷惑をかけたな……すまないと思っている』
めぐみ:「ジョニーさん……もう、私達会えないの?」
GM:『めぐみはどう思うんだ? もう二度と会えないと思うかい?』
めぐみ:首を横に振って――「ううん、そんな事ない! そんな事信じたくないです」
GM:『じゃあ信じて待っていてくれ。またいつか、出会う日を……』
めぐみ:「うん……うん……」
GM:『俺とかけて落雷と解く!』
めぐみ:「その心は?」
GM:『再会(災害)ってな』(笑)
めぐみ:「ふふふっ……ありがとジョニー。私も、また会える日を楽しみに待ってます♪」
GM:ジョニー達は消えていく。そして現実、目の前にジョニーの死体があるのだが、それが白く輝くと太極印を3つ重ねたような……勾玉が3つくっついて円になっているような、そんなものに変化する。
めぐみ:「なんでしょう」――とりあえず拾います。
GM:めぐみちゃんが持った瞬間、その3つの勾玉の集合体は白く光輝きその光が九十九の死体へと当たる!
めぐみ:「!?」
GM:と、今度はその光がめぐみちゃんに当たる!
めぐみ:「え……」
GM:白い光が強くなって行き、九十九の体が粒子のようになってめぐみちゃんに同化する!
めぐみ:「もしかして……ジョニーさんからの贈り物?」
GM:これで九十九がいなくても『ウェポンフォーム』や『シールドフォーム』も可能でしょう(笑)
イシル:そういう事(笑)
シャルマ:確かに有りね(笑)
めぐみ:ジョニーさんの形見である3つの勾玉の集合を首飾りのように紐を通して首にかけます。――「ジョニーさん……九十九……私は……私は絶対に忘れないからね……」

シーン8:シャリトー・シャトー

それに最初に気が付いたのは空導王達ではなく、フォーチューン地方にいるドーガとウネ、アルセイルにいる予言師カリナ達だった。彼女達は一斉に気が付いたのだ――「何かが浮き上がってくる」――という事に。
大暗穴、今だクリーチャーと人間の戦いは終わらず、勇者達の朗報も届かない。永遠とも思える戦いは、まるで終わりがないかのように闘う者の気力を奪っていっていた。
しかし、変らぬ戦いの中、轟音を上げて大暗穴より浮き上がってくる物を見た時、人々もクリーチャー達も一瞬何が起こったのか解らず、大暗穴を……そしてそこから浮き上がった物を見上げたのだった。

それは巨大な鳥を思わすフォルム……しかし人工的に造られた建造物である事に間違いはなかった。
もし、ここがファージ=アースならば、こう思った人もいただろう――
『ナスカの地上絵……そのハチドリの絵が浮かんでいる』
と――

それが浮き上がるのを見ている少女が居た。その横には竜の目を持つ壮年。
GM:ちょっとだけリーンのシーンを入れます。
リーン:「これが混沌軍の居城」
GM:「シャリート=シャトー……そう、呼ばれている」
リーン:「ふ〜〜ん……面白い形しているのね?」
GM:「………………いい加減、茶番はやめたらどうだ」
リーン:「茶番?」
GM:「アルマジーロのところで会った時のように、精神と身体の混乱は、もう無くなっているのではないか? いつまで子供の振りをするつもりだ」
リーン:「………………」
GM:「それとも、そうでもしなければ、あの仲間達の中で自らの居場所を見出せぬか?」
リーン:「………………ふっ、それもそうね。もう子供の振りはする必要無いわ」――そう言って、また浮き上がる居城を眺めています。――肉体は子供から戻りませんが、喋り口調と精神は昔の大人のリーンに戻します。

シーン9:ラース=フェリア最高戦力!!

そして勇者は一人、暗い廊下を走っていた。やがて……。
GM:ルオは暗い廊下を走っていくと、光が見えてくる。そこは大きなホールのような広場、壁と天井が吹き抜けになっていて、空と地平線が見える。
ルオ:「ここは……」――柵の無い屋上のような場所?
GM:そんなイメージでいいよ。その広場の中心には台座があり、その台座にはとある女性が寝かされている。
ルオ:「ミスティ!」――駆け寄ります!
GM:「近寄るな。この者は我等が母の寄り代だ」――魔王タラスが間に下りてくる。
ルオ:「魔王…タラス」――足を止めます。
GM:「ようこそ、我らが主が城……"シャリート=シャトー"へ」
ルオ:「この拠点の名前なんかどうだっていい! それよりミスティを返して!」
GM:「ふん。……フレイス、フォーラでの前段階…そして先ほどまで十分な闇の魔力を注ぎこんだ。見よ、今にでも復活しようではないか? なぜお前に返さねばならない?」――ミスティの体からは闇のオーラが立ち昇っている。
ルオ:「そんな!」
GM:「勇者よ、お前がいくら何をしようとも運命は変らぬのだよ……さぁ散るがいい」――魔王の手から魔力球が放たれる! ルオを直撃する闇の魔力!
ルオ:あ、なんか演出っぽいから避けられない!(笑)
GM:その瞬間、その魔力は紫の魔力に包まれ、ルオの目の前で青いバリアーに阻まれ霧散する!
ルオ:「えっ?」
GM:霧散した魔力の上げた土煙が晴れると、そこには空導王アンブレアス、海導王ロイヴァス、そして幻導王フィルナのラース最後の3導王が姿を現す! 空導王が言う――「大丈夫だったか、勇者よ」
ルオ:「私は…大丈夫……でもミスティが!」
GM:それには海導王が答える――「安心して下さい。彼女にはあれを渡してありますから……」
ルオ:「あれ?」
GM:「そう…我等人間が作りし最高のアーキテクチャ……宝珠をね」
ルオ:宝珠?
シャルマ:(通販の売り子口調で)全ての消費MPが2分の1、そして全ての達成値にプラス5! さらに頑張れば八神魔法も使える優れもの!
イシル:(「説明しよう…」の口調で)かつて人々が使う魔法は『属性魔法』と呼ばれ、それは人の祈りを超アイテムである宝珠を介し、守護者から直接魔力を受け取り発動するという方式の魔法形態だった。しかし過去、とある人物によってその宝珠は危険とされ全て封印された。
ルオ:へぇ〜〜とりあえず凄いアイテムなんだね(笑)
GM:海導王は続ける――「魔王は闇の魔力を彼女に溜め込み、彼等が復活させようとしているものに近づけようとしているわけです。しかしその宝珠というものは、過去、人々と守護者を繋ぐパイプのような役目を果たしていました。……つまり、その性質を応用し魔王が送り込む闇の魔力を、別の場所へ受け流すのです」
ルオ:「じゃあ、今まで魔王が送り込んでいた闇の魔力は!」――おお、凄いよ海導王!(笑)
GM:「そうです。全て宝珠を介して別の場所へと転送されているのです! つまり今も、彼女には闇の魔力は一切溜まっていない状態なのです!」――海導王ちょっと興奮気味(笑)
ルオ:「でも、その闇の魔力はどこに?」
GM:「闇の魔力はとある神殿の地下で儀式を行い、そこから冥界へと送り返しています。魔王の放つ魔力……人間には害ですからね」
ルオ:「そっか……とにかくミスティが大丈夫なのはわかった! ミスティ! 早く起きて!」
GM:幻導王フィルナが言う――「さぁミスティ目覚めなさい! そして今こそ、宝珠を自らの中へと埋め込むのです! そうすればいかに魔王が魔力を送り込もうと、無尽蔵に宝珠が受け流してくれます!」
ミスティ:起きていいのでしょうか?(笑)
GM:駄目です(笑)
ミスティ:うう(笑)
GM:ルオは見るね、どんなに海導王が説明しても、幻導王フィルナが呼びかけても、ミスティから立ち昇る闇の魔力は収まらない。さらに魔王は導王達を馬鹿にするように、ミスティへと魔力を注ぎ出す!――「ふっふっふっふっ……はーっはっはっはっはっはっ! 愚かな人間達よ、そこで慌てふためいているがいい!」
ルオ:「どうして……ぜんぜん魔力は減らないじゃない!」
GM:魔王は余裕の笑みで魔力を注ぎ込みます!
シャルマ:暇だー! 私は空導王をやるわよ!(空導王)――『おい、ロイヴァス! どういうことだ! まったく収まらぬぞ!』
イシル:では俺が海導王をやろう(笑)――(海導王)『おかしい…私の計算とは違う!?』
GM:そこでルオは記憶がフラッシュバック……
………………………………………………………………………………………………
そこはどこか薄暗く、それなりの広さの部屋だった。城内は夜、月の光が部屋の中のたくさんの衣服を照らし出す――「ここは、お城の洋服部屋みたい……それより、彼女は大丈夫?」アラムートの王妃、キョウコが言った。
「リーンが…ピクリとも動かないですポン……」
「リーンさん! そっち行っちゃ駄目だからね!!」勇者の悲痛な叫びが響く。
しかし皆は一斉に理解していた。窓から差し込む月の光の元、リーンからは生気がどんどん失われていくのを。
「リーン殿! リーン殿!!」「そんな……」「リーンさん……」「………………」

  暗い部屋に沈黙が降りる。その静寂を破ったのは勇者ルオだった。
「ねぇみんな! この魔剣ティアマトーには不思議な力があるでしょう?」
「あの黒天使ダークネスや聖雨姫セント★レインに、本当の自分を取り戻させる事ができたみたいにか?」
「確かに……やって見ましょう勇者様! それで少しでも可能性があるのなら!!」

  勇者の言葉に、イシルが反応しミスティが同意する。そして――
「お願い魔剣ティアマトー……リーンを蘇らせて欲しいの……」――その瞬間、魔剣ティアマトーが白く輝き出す。その白き輝きがゆっくりと…ゆっくりと……しかし輝きを失いもとの剣に戻る……やはり無理だったようだ。
「ティアマトーでも無理だったなんて……」
勇者の声が低く響いた。
しかし、希望の光はまだ失われては居なかった。魔剣ティアマトーが輝きを失い、皆の顔に絶望の影が再び落ちた。だが、その瞬間、ミスティの懐からティアマトーの白き光りが漏れ出す!
「どうしたミスティ!?」
ミスティが懐から光を取り出す――「これは……」その白く輝く物は海導王から受け取った水晶球だった。
「それはなんですポン?」
「海導王様が私にこれをくれた時、彼はこう仰っていました――『命の危険にさらされた時、これを胸に埋め込むといい』――そう私に……もしかしたら……」――そう言うとミスティは躊躇い無く水晶球をリーンの胸に置いた。

その水晶球は"ズブズブ…ズブ…"とリーンの胸の中へと沈むように入り込んで行き、そして――「ううっ」
再び生きを吹き返すリーン……
………………………………………………………………………………………………
GM:さて、思い出したかな皆さん?
イシル:だからあの時、キーアイテムとか言ってたんだな?(笑)
ミスティ:海導王様の作戦は、あんな昔から始まっていたのですね(笑)
GM:海導王が渡して、速攻その作戦が破綻されていたとは、さすがの導王も気が付かないよ(笑)
イシル:(海導王)『なぜだ? どうして!?』
シャルマ:(空導王)『ロイヴァス! 本当に宝珠を彼女に渡したのだろうな!』
イシル:(海導王)『もちろんです。ですが、どうして宝珠は発動しない!』
GM:魔王はニヤニヤしながら儀式を進行(笑)
ルオ:「………………残念だけど……今のミスティは宝珠を持っていないわ……」
イシル&シャルマ:(ハモリながら)『どういう事だ!!』(一同爆笑)
ルオ:「ミスティはリーンという仲間を救う為に、その宝珠を使ってしまったから……」
シャルマ:(空導王)『なんと言うことを! 愚かな!!』
イシル:(海導王)『いえ、まだぎりぎり間に合うはずです。そのリーンという女性はどこに? 今からでも宝珠を彼女に埋め込めば!!』
シャルマ:(空導王)『本当か!?』
イシル:(海導王)『まだ冥界へと送り込む儀式は続行中のはずです……勇者よ、そのリーンという仲間は今どこに!?』
ルオ:あ、え、え〜〜と……。
GM:ここで全員のシーンを演出しましょう。ズゴゴゴゴと揺れる闇の廊下を全員バラバラに走っているところだ。しかし、魔王とルオ、そして導王達の声は君達にも聞こえて来る。魔王がわざと悔しがらせる為に放送(?)しているって所だ。では一人ずつ何か一言(笑)

イシル:「あの時の水晶が宝珠だったなんて……くっ、間に合え!」――崩れる廊下をひた走る俺!

めぐみ:無言で走ります。ただジョニーの形見を握り締めながら。

シャルマ:『天使化』して瓦礫を避けつつ飛行して行くわよ――「よりにもよってリーンになんて……嫌な予感がする……」
そして――
リーン:そこで登場!――魔王とルオの間に降り立ちましょう。
ルオ:「リーンさん!!」

真竜伝説
第24話「魔王城! それぞれの決闘!!」

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