TOPリプレイ ⇒ S=F ⇒ 真竜伝説                      戻る

セブン=フォートレス V3 & パワード
超長編キャンペーンリプレイ

運命の勇者が異世界で魔王タラスを討ち滅ぼしたのは、
ここ、ファージ=アースの暦で言うところの2002年の事であった。

舞台はこれより9年の歳月を遡る。

「父さん……母さん……どうして……」

1993年――中国・香港――
重く分厚い雲が太陽を隠す下、少年は1人そこにいた。
煩雑に乱立したビル群……東洋の魔窟……そこは呼ばれていた。

――九龍城――

チャクラと言う名の龍を操る少年が、今目覚める。


真竜伝説

第27話「番外編 九龍の申し子」


シーン1:番外編が始まるよ〜♪

その日、その場所に集まったのは相原あきと(GM)、夢月(ミスティのPL)、ガルチラ(イシルのPL)、伍長(めぐみのPL)、ヒデ(シャルマのPL)の5人であった。
GM:さて、この超ロングキャンペーン真竜伝説も、前回のお話で無事折り返し地点を過ぎました!
めぐみ:おお〜♪
ミスティ:ついに魔王が復活させようとしている存在が明らかになりましたよね!
イシル:そうそう、それにやっと俺の"呪い"についても話が動き出した!
シャルマ:それはそうと、今日はPLが少なくない?
イシル:それを言うなら、シャルマ殿は前回旅立っていかなかったか? なんでここにいるんだ?
シャルマ:ふっふっふっ、実はマスターからの至っての頼みで後半では新キャラで登場なのよ!
ミスティ:新キャラですか!?
シャルマ:そう、なんと抱きついてもイシルが"おにぎり"にならないキャラ! つまり男性キャラよ!!
イシル:おお!!!(驚愕)
GM:いや、そんなに驚くところじゃないから(笑) ま、そんなわけで今日は真龍伝説で言うところの番外編の収録をします。
イシル:番外編!?
GM:後半から登場する新キャラの過去話をやろうと思います。それに合わせて3人のPLも新キャラを作ってもらうのでそのつもりで。
一同:『りょうか〜い』
イシル:ところで、その新キャラって過去とか設定とか決まっているのか?
シャルマ:まず、煌家の弟だ! そしてリーンに惚れてる(笑)
ミスティ:リーンさんにですか(笑)
シャルマ:そう!
GM:なので今回の舞台は、中国は香港にあった『東洋の魔窟』『入ったら二度と出られない』と言われた九龍城です。
めぐみ:九龍城?
シャルマ:いろんなゲームとかでも舞台になったいる有名なスラム街っていうのかな? 違法建築と増築を繰り返したごっちゃまぜのビル群。
イシル:あの、立体的な鬼ごっこができると噂の(笑)
GM:その通り、物語は1993年より始まります。
ミスティ:でも本編って2000何年なのでしょうか?
GM:一応、ナイトウィザード(ルールブック)が発売された2002年としよう(笑)
ミスティ:了解しました。
GM:では今回やってもらうキャラクターのハンドアウトを読み上げるぞ。  

PC1
  君は中国でも有数の華僑である"煌(ファン)"家に生まれた。
  優しい両親に、年近い姉である春鹿(チュンルー)姉さん。
  何不自由無い暮らし……。
  窓の外には遠くそびえ建っている九龍城が見える。
  近寄ってはなりません――とメイド達からいつも言われるその城は、幼き君にとって、恐怖の的だった。

固定クラス:龍使い
固定家族 :春鹿<チュンルー>姉さん(9歳)
性別年齢 :男性9歳以下

シャルマ:って、これは私のキャラね(笑) 前にマスターと話してたのと同じ設定だし。
イシル:じゃあシャルマ殿はそれで決定だな。さぁマスター! 次を!

PC2
  自我を確立する頃、すでに君は孤独だった。
  誰も頼る事のできない九龍城で、君は一人生きてきた。
  それも一重に自分の生まれにあるのかもしれない。
  君の身体には黒い虎縞の模様があった。これは刺青ではなく本物……そう君は人虎<フーレイ>だった。

固定クラス:人狼(ただし今回は人虎)
固定家族 :天涯孤独

ミスティ:そんな主人公っぽいキャラはガルチラ(イシルのPL)しかできませんよ(笑)
めぐみ:そうですね、私にも無理です(笑)
イシル:なにー! まだPC3もPC4も説明聞いてないのに俺は決定なのかよ!
ミスティ:ご愁傷様です。
めぐみ:お願いしますです♪
イシル:ったく、みんな自分勝手な……(←と、いいつつ気にいってたらしい、キャラシーに書き始める)

PC3
  香港にある九龍半島、そこには九龍城と呼ばれるアジア最悪の無法地帯が存在した。
  だからといって、九龍半島全てが無法地帯なわけではない。
  九龍半島でも君の住む地域は、そういった安全な場所だった。
  一つ、特殊なことがあるとすれば、君の家は先祖代代ウィザードの家系だったという所か……。

固定クラス:ナイト・ウィザード
性別年齢 :女性でありPC1と友人になれる年齢
人間関係 :PC1の友人である

ミスティ:普通にヒロイン系ですね。今回(外伝)の主人公であるPC1の友人ともありますし。
めぐみ:とりあえず、PC4も聞いてから選びたいです。
ミスティ:そうですね、選択肢は広いに越した事はありませんし。

PC4
  君は日本の良家に生まれたエリートウィザードだ。
  年齢はまだ8歳だが、それでもその天才的な才能はアンゼロットさえ一目置く程だった。
  しかし、本当に恐ろしいのは、君自身が自らの事を「天才」だと自称している事だ。
  世界は君を中心に回っている。そう、なぜなら君は「天才」だからだ。

固定クラス:大いなる者
性別年齢 :男性8歳
固定背景 :日本のとある良家に生まれた

イシル:なんだよその最後の説明は!(笑)
シャルマ:めちゃくちゃね、しかも8歳で自称天才(笑)
ミスティ:あの……なんかどっかで聞いた事あるような……。
GM:そうそう、もう一つ"固定"の設定があるんだった――

 固定名称 :上条誠

ミスティ:やっぱりー!(笑)
イシル:どっかで聞いたことあるとおもったんだよ(笑)
シャルマ:なになに? どうしたのよ! 教えなさい!!
めぐみ:それはですね……――
ミスティのPLはこのキャンペーン開始早々、ファージ=アースから勇者ルオがラース=フェリアへ移動するまでの話をやった時、この上条というキャラでセッションに参加していたのである。
イシル:どうやらめぐみ殿はキャラが決まったようだな(笑)
ミスティ:そんな事はありませんよ、どうです天才も捨て難いですよ?
めぐみ:ではそっちはミスティさんにお譲りいたします。私はPC3をやりますね。
ミスティ:私は懐かしの上条君で行きます。なんか一人だけキャラ作が終了している?(笑)
GM:そうなるね、まぁちょっとの間は我慢してくれ(笑)
ミスティ:わかりました。
めぐみ:今回は身も心も女の子になります(一同笑)
GM:さて、それぞれのキャラ背景も決まったところで、今回だけの特別ルールを説明します。
ミスティ:特別ルールですか?
GM:これを使います。
と、ここでマスターは何も書いてない白紙のカードを数十枚取り出す。
GM:これは『決め台詞カード』です。
ミスティ:決め台詞カード……ですか?
GM:では説明しましょう。

――『決め台詞カード』説明――

1、白紙のカードを全員(GMも含む)に一人6枚ずつ程度配る。
2、それぞれが他のPLに見えないようにカード1枚に1つ"決め台詞"を書く。
3、書き終わったらGMが全てのカードを集め、カードを良く切り、裏にしてPLの中心に山にして置く。
4、PLは1人3枚ずつ手札として持つ。
5、ロールプレイでカードの台詞を使用すると、そのカードは使用済みとなる。
6、使用済みのカードは、いつでも好きなタイミングで1D6の解放済み(維持状態の)プラーナへと変換可能。
7、カードを使用して手札が減った場合は、すぐに山から手札が3枚になるように引く。
 ※ちなみにこの『特別ルール』はとあるTRPGコンベンションの会議で出た案である。
GM:ま、主人公もいない番外編だ。せっかくなのでこのルールを実験してみたい(笑)
そして各PLはおのおの好きな台詞をカードに書き込んでいった。
「いや〜、この台詞は私のキャラしかいえないね(笑)」
「? 何書いたんだ?」
「マスター、自分が言えないようなのでもいいんですよね?」
「おい、だから何書くつもりなんだよ!(笑)」
「まぁ何書いてもいいけど、そのカードを自分が引く可能性もあるからな(笑)」
「あぅ〜(笑)」
「そっか…何書いてもいいんですね……(カキカキカキ←長く書いている)」
「ちょっと待て! 一枚書くのに異様に時間かけてないか!?」
「さぁ、どうでしょう(笑)」
「いいかね? そろそろいい加減始めるぞ?」

シーン2:九龍の子ら

GM:では、それぞれ自己紹介をしてくれ!
小夏:名前は煌小夏(ファン・シャオシー)! 8歳の少年でいまだウィザードには覚醒してないキャラをやる!
GM:覚醒前!? そうなの?
小夏:そうなのだ(笑) 一つ年上の春鹿(チュンルー)姉ちゃんと一緒に、なに不自由無い暮らしをしています。覚醒後はエクスプローラー×龍使いになる予定、属性は天/天で、僕の性格は『自信過剰でかつ直情』――でも、それは17歳になった時の話、いまはまだベタベタの甘ちゃん少年です。
GM:ベタベタの甘ちゃんボーイ?
小夏:ちなみにライフパスは『裕福な家』と『かわいい家族』、コネクションにもしているけど『かわいい家族』は春鹿姉ちゃんって事で!
GM:了解、君は華僑である煌(ファン)家の生まれだしな、裕福でも何も支障は無い。
小夏:でも時々思うんだ、何か物足りないなぁって。
GM:そして見上げるのか、窓の外、遠くに見える香港の不夜城――九龍城を。
小夏:そうそう(笑) でもメイドさん達にも行っちゃ駄目って言われてるからいかないの。
GM:うむ、わかった。ではその不夜城に住むPC2に自己紹介をしてもらおうか。

王:
名前は王(ワン)の一文字。
小夏:犬か(笑)
王:いや虎だから。
小夏:でもワンでしょ? 犬じゃん(笑)
王:あ〜〜確かに……って、犬って言うなー!!
GM:おい、それじゃあ"おにぎり"な誰かさんと反応が変らんだろうが。
王:ああ、まったくだ(笑) 変な事言わないでくれ! クラスはナイトウィザード×人狼だけど、人狼というより人虎(フーレイ)だ。獣人化すると白い虎になる。属性は地/地。
GM:硬くて遅そうだな。
王:いずれ敏捷は上げるから(笑) 年齢は14歳の男性、このパーティでは一番の年上になるのかな? 性格はクールだが、獣化すると理性のタガが外れるって設定。
小夏:九龍城のアニキって感じか。
王:"クール"なお兄さんだ。ライフパスは『天涯孤独』と『ケンカ屋』、コネクションに九龍城の中でバー"恋恋(レンレン)"を営んでいる29歳の猫(マオ)姉、このバーは暴力の支配する九龍城の中で唯一の、心落ち着く場所なんだ。
GM:なるほど、なるほど……では次はそんな九龍城がある香港に在住な女の子。

クー:
名前は去(クー)! 10歳の女の子アル♪
小夏:アル!?
王:どうやらここに中国人がいたようだな(笑)
小夏:まったくだ(笑)
GM:いや、君達2人も立派に中国だから。
クー:なるべくキャラの個性を出そうとしたのですが、駄目でした?
GM:そんな事はないぞ、PLが頑張れ(笑)
クー:了解アルよ(笑) 属性は水/虚のナイトウィザード×陰陽師……だけど、中華っぽく陰陽師では無く道士(タオシー)アル♪
GM:道士(タオシー)か、確かにそれっぽい(笑)
クー:性格は八方美人でコネクションに老師(ラオスィー)! 老師(ラオスィー)は実のお爺ちゃんで、道士としての師匠アル! ライフパスは『魔の仇敵』と『かわいそう』
GM:『魔の仇敵』か……じゃあ中華っぽいので……僵屍(キョンシー)って事にしよう。君の一族は僵屍(キョンシー)を退治する一族だったんだ!
クー:じゃあそれで行くアルよ!
GM:では最後!

上条:
名前は上条誠(かみじょう まこと)、出身は日本、男の8才、属性は天/天のクラスはナイトウィザード×大いなる者、ライフパスは『世界の守護者』と『執事』なので、僕はかなり良い家の出であり、かつアンゼロットにも目をかけられている"天才"だ!(笑)
小夏:天才って断言かよ!(笑)
上条:無論!(笑) ワークスも天才だ!
王:それより、その性格のところに長々と書いてあるのはなんだ?
上条:完全無欠、絶対無欠、傍若無人、勧善懲悪、天才至上主義、神様、下俺様上(天然記念物系性格障害)!
小夏:なげーよ!!(笑)
上条:今回は、何かの理由で日本から九龍城へ来る事になった。まぁ僕がいるんだから何が起こっても不思議じゃない!
小夏:不思議じゃないって駄目だろ! 僕らの地元を荒らさないでくれ(笑)
上条:ふふんっ(笑)
王:なんか台風の目がやってきたぞ。

シーン3:ある夏の出来事……

1991年 法律の適応されない香港は九龍城……政府の決定によりその取り壊しが決定、九龍城の住人に対し強制退去が開始される。

1992年 7月 九龍城に住む住人の完全退去終了。……そう、表向きには……。
GM:では最初は小夏のシーンです。
小夏:僕はまだ純情可憐な少年です。直情自信過剰になるのは9年後の話だしね。あ、そうそう僕のお母さんはスペイン人だから。
GM:はぁ?
王:い、意味がわからねぇ(笑)
小夏:煌家は華僑だけど、僕のお父さんがスペイン人の奥さんを貰った事で、他の華僑から村八分にあい、この香港の九龍城付近の辺境に飛ばされたの。まあ9年後には個人資産とネットワークでは世界最高の地位に上り詰めるけどね(笑)
GM:ま、まぁスペインだろうがなんだろうが、構わないが……その母親と父親が、君と春鹿姉さんに声をかける――「春鹿(チュンルー)、小(シャオ)、私達は大事な話をしに行ってくるからね。二人ともメイドのナオミのいう事良く聞いて待っているのよ」
小夏:ナオミ!?(笑)
王:ルールブックに載っている煌家のメイドである世良ナオミか。
小夏:誰それ。
王:ほら(ルールブックを見せる)、金髪の外見19歳。
小夏:なんでウチにそんなメイドさんが……とりあえず、玄関で両親を見送ったまま待っているかな。
GM:では場面は小夏のアップから始まる。そこからカメラが引いていくと小夏は黒い喪服を着ている。小夏が玄関から見つめる先は雨だ。
小夏:ええっ!? いきなり葬式なの! お父さんは! スペイン人の激しく明るくて優しいお母さんは!(笑)
GM:申し訳ないが亡くなっています(笑) これまた黒い喪服のメイドさんナオミが――「坊ちゃん…もう、旦那様も奥様も……」
小夏:「違う! お父さんもお母さんも帰ってくるもん!」
GM:じゃ春鹿姉さんも登場――「小(シャオ)…昨日の夜、話を聞いたじゃない…もう…お父様もお母様も……」
小夏:「信じないもん、お父さんもお母さんも生きてるんだもん……だから、絶対帰ってくる!」――で、昨日の夜の話って何?(笑)
GM:うい、その話にはまず煌家の話をする必要がある。
小夏:うちの話? 別に香港の資産家で華僑なんじゃないの?
GM:いや、実はそれだけじゃないんだ。煌家はウィザードも輩出しているほどの"そっち側"の一族なんだ。
小夏:ああ、どうりで不思議な光の道(龍脈)が見えるわけだ(笑)
※龍脈――龍使いにはプラーナの流れが見える。それは光の道であり"龍脈"と呼ばれる。
GM:そうだね(笑) そして昨年の7月、九龍城で住人の退去が完了したってニュースで流れていたけど、実はそんな事はない。
王:そりゃそうだ。九龍城以外では生きていけない人もたくさんいる。
GM:その通り、そしてそう言った人々の中には、特殊な能力者(ウィザード)も混じっていて、一般的な説得や強硬手段も役に立っていない。
小夏:それじゃあ退去完了って嘘なの?
GM:嘘です(笑) そして、そういった能力を持ち立て篭もっている王(ワン)のような奴等を追い出すため、資産家でありウィザードにも通じている煌家の夫妻が政府の相談役になっていたわけだ。
小夏:それがお父さん達の言っていた大事な話か。
GM:そして、その帰り道…視察がてらに九龍城に寄った時、二人は――
小夏:おのれ王め!!!
王:いきなりピンポイントかよ! マスター! 九龍城なんてそんな存在ならエミュレイターとかもいるんじゃないのか?
GM:ふむ、これは小夏がナオミさんから聞いた話だが、九龍城にはエミュレイターと呼ばれる化け物もいるらしい、そして殺された両親には獣のような爪痕があったとの話だ。
上条:子供にする話ではないな(笑)
小夏:その化け物に殺されたって!?
GM:少なくとも、春鹿お姉さんはその話を信じたよ。
王:なんか嫌な予感だ、めぐみ殿がすでに<人狼>なのに、どうしてマスターから指定されたクラスが<人狼>なのかなって思ってたんだよ……犯人って自分か!? そうなのか!?(一同笑)
上条:まぁ落ち着け、じきに天才の私がお縄につけてやる(笑)
小夏:じゃあ現実に戻って――「嘘だ! 死んじゃったなんて僕は信じない! うわ〜〜〜〜!!」と雨の中を走っていく! でも僕には昔から光の道が見えていたから、ナオミの非現実的な話も受け入れられる。それだけに両親の死は信じたくないんだ。だから――「うわ〜〜〜〜……」(笑)

シーン4:幼馴染みの少女

GM:ではクーのシーンだ。今は家ね。
クー:私はテレビを見ながら――「去年の7月に完全退去が終了した九龍城も、今月で取り壊し工事が着工か……工事する人も大変アル」(笑)
王:なんだとー! もう取り壊しなのかよ! まだみんな住んでいるんだぞ(笑)
GM:いや、それは間違っていない。1993年に歴史的にも九龍城は完全に取り壊される。
王:うおおお! 歴史を変えてみせる(笑)
上条:それはこの天才が許さん!
王:出てくんなよ関係無いだろ日本人!(笑)
GM:さてクーの家ですが、その庭に誰かが入って来ます。さっきのシーンの続きで小夏登場ね。
小夏:僕か(笑) ――「うえ〜〜〜〜ん……えぐえぐ……」
クー:確か小夏は友達だったはず――「小夏、どうした?」
小夏:「クー? お父さんとお母さんが……うわ〜〜〜〜」
GM:そう言えばさっき、テレビの上の方に速報で"煌家夫妻死亡"が流れていたね。
クー:「大丈夫、きっと二人は生きてるアル!」
小夏:「クーは僕の味方だよね?」
クー:「もちろんアル! 私はいつも友達の味方ネ♪」
小夏:「ありがとう。うん、僕、お父さんとお母さんを迎えに行ってくる」――グシグシと涙を服で拭いて、九龍城の方へ雨の中走っていこう。
クー:「小夏! そっちは――」
GM:「クー!!!(でかい声で)」
クー:うわっ! なんでしょう?(笑)
GM:それは道士としての師でもある、お爺さんの声だ。
クー:呼ばれてる? ……小夏にはもういい顔したので、今度は老師の方へ行きます(笑)
王:付いて行ってあげないのか!?(笑)
クー:私は八方美人アルね(笑)

シーン5:獣の夢

GM:次は王のシーンだ。そこは真っ白な空間、漂うように君は居る。
王:なんだ? ここは夢?
GM:そこで君はいつもの意識が支配する。それは17、8歳の女の人を殺すって使命感だ。誓いや約束と表現してもいい。
王:『殺す…あいつを……それが…生まれてきた理由(わけ)……』
小夏:ベールゼファーだよきっと(笑)
※ベールゼファー ――ルールブックの付属シナリオに載っている女の子、実は魔王である。
王:いらん事言わない! その女の人の顔は?
GM:それはぼやけてて解らないね。ただ、もしその人に会ったなら、絶対に思い出すという核心はある。
王:『あいつだけは許さん……あいつだけは殺さないと……』
GM:と、そこで目が覚める。そこは雨の九龍城……雷の音が君を目覚めさせた。
王:「また…あの夢か……」
GM:ビカッ! ゴロゴロゴロ……と、また雷が(笑)
王:「雨……か。あの夢に出てくる女……いつ、合間見える事になる事やら……」――と、立ち上がってバーにでも行くか。
GM:では歩いていると他の住人達が慌しいのが解る。
王:その辺の一人に――「なぁ、なんでそんなに慌しいんだ? 何かあったのか?」
GM:「なんだって……お前聞いてないのか? ほら、これを貸してやる」――とラジオを貸してくれる。そのラジオからは――『昨年の7月、住人の強制退去が完了した九龍城ですが、ついに今月、取り壊しを開始することが政府より発表されました。なお……』
王:「まだここには大勢の人間が住んでいるっていうのに……おのれ」――ガシャン! ラジオを握り潰す(笑)

シーン6:その者、天才につき

GM:さて、最後は世界魔術協会日本支部です。アンゼロットの前には集められた精鋭ウィザード計30人が並んでいる。そして――「では皆さん。最後に一人、今回のメンバーに初任務のウィザードを入れたいと思います。入ってきなさい」
上条:偉く自信満々に入って来よう(笑)
GM:30人の唖然とする精鋭ウィザード達、アンゼロットが――「自己紹介を」
上条:「上条誠だ! この僕は天才だから、凡人の君達には到達できない頂きにいる。十分足を引っ張らないよう気をつけてくれたまえ」
GM:「この子は8歳でありながら、すでに大人顔負けの力を持っています。その潜在能力がどれほどのものか、今回の任務で推し量ろうと思います。では皆さん、お願いしますね」
上条:「まぁ任せたまえ、なんせ僕という天才が一緒だからな!」(笑)
GM:と、場面は移って香港国際空港です。一様に普通とは違う雰囲気を漂わせる一段が空港に降り立つ、その30人の中、その半分も背丈の無い少年が混じっている。
上条:「ここが香港か」
GM:「上条君、君は今回の任務が初任務だそうだが、まぁそんなに気を張り詰めすぎない事だ。君と違って我等は大人だ、君には余裕を持って行動してもらいたい」――今回の隊長さんが言う。
上条:では8歳の少年が答えましょう――「無論だ、僕に失敗の二文字は必要ない。なんせ僕は天才だからな! 大船に乗ったつもりでいたまえ」
GM:「上条君、君はこれから我々が行こうとしている場所がわかっているのかい?」
上条:「………………説明させてやろう」(笑)
GM:「これから我々が向かうのは『入ったら二度と出られない』と言われる『東洋の魔窟』……九龍城だ」
上条:「九龍城か……ふん、僕の初任務に相応しい場所だ」
小夏(突然隊員):『隊長、あいつ殴っていいですか?』(笑)
GM:「やめておけ、相手は子供だ」(笑)

シーン7:迷う子

人がすれ違うのがギリギリの細い路地。
所々、座り込んだ老人や寝そべっている茶色い服の人がいた。
上を見上げればいつから干してあるか解らない洗濯物と、開いた窓から"くゆる"妖しい煙草の煙。
そう、九龍城に一歩足を踏み入れれば、一般人にとってそこは別世界となる。
小夏:九龍城に少し入った所を歩きながら、小声で――「お父さん…お母さん…どこ? どこにいるの?」
GM:と、気がつけば目の前には腰の曲がったお婆さんが……
小夏:「なに?」
GM:お婆さんは君を見て口の端をニヤリを上げるよ(笑)
小夏:こ、こえ〜〜! 僕は逃げるぞ!
GM:では後ろを振り向けば、そこには通路を塞ぐようにお爺さんとお婆さんの二人が――にやーり(笑)
小夏:か、囲まれた!?
GM:「さぁ、僕、大人しくするんじゃよ〜〜久々に美味しいものを食べれ……食べさせてあげよう……」
小夏:ぜ、ぜったい僕を食べるつもりだ(笑)――「う、うう……誰か、お父さん、お母さん」――と、気絶(笑)
GM:気絶かよ(笑)
クー:そこで登場します! 路地の影からお札が飛んで、老人の頭に張り付くと爆散する!
王:爆散!?
クー:「老師(ラオシィー)! ここにいるのは全部"憑きし者"アル! 全滅させるネ!」
GM:老師いんのか!(笑) 「おうそうじゃな! クー、その子を頼むぞ!」
クー:「でも、この人数は少し多すぎアル! 護りきる自身は無いアル!」
王:なんで自分から追い込まれているんだよ!(笑)
小夏:って、僕は死んじゃうのか?(笑)
GM:仕方無い――「クー、その少年を連れて逃げるのじゃ! ここはわしが引き受けた!」
クー:その言葉、待ってたアル!(と『決め台詞カード』を一枚表にする)――「『イエス、ボス』」(一同爆笑)
王:キャラ違ぇー!(笑)
クー:私は小夏を抱えて、あとは老師に任せて九龍城から逃げます(笑)
上条:ちょっと思ったのですが、やはり多少は台詞を自分流にアレンジする事はありって事にしませんか?
GM:うむ、多少の変更は仕方の無い事のようだな(笑)
クー:とりあえず、減ったので1枚補充します。
小夏:ところで、これって"決め台詞"か?(笑)
GM:う〜〜ん、世界観と場所と情景さえ合えば決め台詞かな?
小夏:いや、思いっきり今日は中国だから(笑)

シーン8:バー恋恋の日常

GM:では王です。場所はマオ姉のバー恋恋――「どうしたの王、落ち着きないわね」
王:「ああ、今月にはここは取り壊されるって聞いたら、さすがに……な」
GM:「その話なら中止になるんじゃないかしら?」
王:「どうして?」
GM:「ニュースを見なかったの? 政府に力を貸していた煌家の当主夫妻が、事故で死んだみたいだからね、一時的にも計画は中止になるんじゃない」
王:「あの煌家を……もしかしてここ住人が?」
GM:「さぁ、どうかしら? 死体には獣の爪痕があったと言っていたわ。もしかしたらエミュレイターかもしれないわね」
王:「どちらにせよ、政府が強攻策に出ないといいが……」
GM:「そうそう、なんだか世界魔術協会とかいう人たちがここにくるみたいよ」
王:「世界魔術協会? ふん、寄り添わなければエミュレイターも倒せない能力者の集団だろう? だが、そいつらが一体何しに来るんだ?」
GM:「さぁ、さすがにあたいもそれは知らないね。長老会が出迎えるって話だから、悪い話ではないみたいだけど」
王:「長老たちが!?」――で長老会って?
GM:この九龍城の長達といった所だ。もちろん全員ウィザード。
王:「ま、長老達が出るのなら、こっちの出る幕じゃないか」――あ、ちなみに自分はジャンクキッズ達の集団を率いているリーダーだから(笑)
小夏:うわ〜〜そのまんまな(笑)
GM:「そう言えば、下のほうで"憑きし者"達が暴れたみたいね」
王:「ちっ…あいつら……」――立ち上がって、お金をカウンターに置いて――「直接見てくる」
GM:「そう?」
王:「それと……上の奴等になんか任せていられない。ここ(九龍城)で信じられるのは、己の力のみだ」――バタン、ドアを閉め半獣化しながら九龍城を跳び駆け抜ける(笑)

シーン9:迷う子……その2

GM:では一方、九龍城へとついた世界魔術協会の一行だが、隊長が隊員二人に「上条君から目を離すな」と言って、ずかずか進んでいく。
上条:「お前ら、この僕から目を離すんじゃないぞ! 迷子になるからな」(一同爆笑)
小夏:自覚有りかよ(笑)
GM:そして、数時間後、きっぱりと上条君とお目付け役の2人は道に迷っていた(笑)
上条:「これだから先に目を放すなといったんだ!」(笑)
GM:「しかし、こう道が入り組んでいては、0−Phoneを使っても隊長たちに追いつくのは至難だな」
0−Phone――ウィザード専用の携帯電話、どこにいても話す事が可能で、持っているだけで世界中の言葉を自動で翻訳してくれる。
上条:「まったく、見通しの悪い場所だ!」――とゲシッと蹴ると、壁が壊れる――「おお、こんな進み方も有りだな」
王:ねぇよ! 九龍城を壊すな!(笑)
GM:「上条君、我々がここに来た目的は隊長が話していただろう? 忘れたのか?」
上条:「もう一度説明する事を許可する」(笑)
GM:「はぁ…我々はここの住人に協力するために来たんだ。だから、そうやって住居を不当に破壊するのはいらぬ摩擦を生むと考えられるだろう?」
上条:「そう言えばそうだな、それがわかっているなら早く言わないか!」
GM:「………………」――とはいえ、君達がいたのはかなりの高い場所だったのか、君の開けた穴からは、下層が見える。そして、そこで闘っている獣人と老人達。
上条:「おい、あれはここに住むウィザードじゃないか?」
GM:「たしかに……獣人族が…憑きし者と闘っているな」
上条:「それは好都合だ、ここの住人なら地理にも詳しいだろう。よし、奴に聞こう」――トウッ! と飛び降りる!
GM:飛び降りるって――「お、おい上条君!?」
上条:「大丈夫! 天才に不可能は無い!!」
小夏:ってか、上条ってデータ的に飛べたっけ?
上条:………(キャラシーを良く見て)………うむ、無い!!(一同爆笑)
GM:「おい、待て! お前確か飛べな――」――遠ざかっていく隊員二名(笑)
王:代わりに登場か(笑)――「さぁ、お前で最後だ」
GM:「ヒ、ヒィィィ」
王:「死ね」
上条:そこで王の頭の上に着地! ズガッ! ――「良し、計算通りだ」
GM:逃げる憑きし者の最後の一匹(笑)
王:「お、おい……」
GM:上条の0−Phoneが鳴る。
王:「お前……何者だ……」
上条:「ちょっと待ってくれたまえ」――出よう。
GM:「上条君、そこで待っていてくれ、すぐにそこまで降りていく」――と、隊員2名も別に飛べないので、上の方で通路を走っていくのが見える。
上条:「ふっ…ここに良いクッションがあると言うのに……」
王:「おい、聞いているのか? お前は誰だ?」――頭の上に。
上条:「僕は世界魔術協会の上条誠8歳だ。天才といえど、こんな複雑な道では迷ってしまう」
王:「世界魔術協会? ほう…お前がな」
上条:「さぁ、僕達はここを手助けするためにやってきたんだ、偉い奴の所へ案内するんだ」
王:「会えるのか? お前みたいなガキが」
上条:「ガキではない……天才だ!」
王:「………………」
上条:「さぁ、早く僕を連れて行くがいい……ところで、君は何ていう名前だ?」
王:「王(ワン)」
上条:「犬のような奴だな」
王:ズゴゴゴゴゴゴ――プラーナを開放(笑)
上条:「(しまった、間違えたか)」(笑)――「すまん、見た目そのまま虎だったな。さぁ王、早く行くぞ」
王:「………………」とりあえず、連れて行こう。ここでこいつを放っておいても百害有って一利無しだしな(笑)
GM:ちなみに、隊員二人はその後行方不明と化します(笑)
上条:使えん部下だ(笑)

シーン10:憧れの女性像

GM:小夏のシーンです。目が覚めると、君の家だね。ただしお客さんの部屋だ。クーは君を君の自室までは運んでくれなかったらしい。
クー:さすがに小夏の部屋にまで勝手に入るのは気が引けたアル(笑)
小夏:「なんで…僕…ここに……」
GM:君が部屋を見回すと、部屋の隅にダンボールが置いてある。しかも開いているね。
小夏:なんだろう。気になるので触る(笑)
GM:それには難しい文字の本や、不思議な道具が一杯だ。それに少し触ると、ダンボールの中でとある本が開く。バラバラバラ……。
小夏:じゃあ玩具にしようとしていた不思議な妖しい道具を置いて、その本を見よう。
GM:それはアルバムだね。
小夏:おおアルバム! 懐かしいお父さんとお母さん! スペインの頃のお母さんとか載ってないかな(笑)
GM:スペインじゃないけど、そういったヨーロッパ風な背景の写真が一杯だ。移っているのは君と同い年ぐらいの金髪の少女。その少女のお父さんと思われる男性も一緒に写っている写真もある。
小夏:「なんだお母さんのじゃないや」――ってか人のを勝手に見てしまった(笑)
GM:と、ここでトントンッとノックしてからメイドのナオミが入ってくる――「あら? 坊ちゃん、もう起きていらっしゃったのですね」
小夏:「ナ、ナオミ……」
GM:「坊ちゃま、クーさんから聞きましたよ。九龍城に行ったのですね……あれほど、あれほど行ってはいけないと申しあげておりましたのに……」
小夏:「い、行ったさ、じゃないとお父さんもお母さんも迎えにいけないじゃん」――とツンとする(笑)
GM:「坊ちゃま、どうかそのような危険な事はお止めくださいませ。それにもう、旦那様と奥様は……」
小夏:聞かない聞かない! 耳を塞いでフルフルフル!
GM:「もういいです……お部屋へお帰り下さい」
小夏:なんかナオミに悪い事した?「ごめんねナオミ」
GM:「いいえ、私がしっかりしていないばかりに……」――と、そんなところで――ガチャ――部屋に入ってくる金髪の女性、17、8歳
ぐらいの綺麗なお姉さんだ。
小夏:「ねぇナオミ、このお姉さん誰?」
GM:「ああ、この方はリーン=ハインリヒ様といいまして、九龍城の強制退去の助っ人に、旦那様達がお呼びになっていた方です」とナオミが説明するんだが、そのリーンという女の人は、ダンボールが荒らされているのを見ると――「どうやら、小学校で人の物を勝手に触ったら駄目って教わらなかったようね?」――ボカッ! レンガが小夏の頭に命中!(一同爆笑)
小夏:「グヘェア!!!」――頭から血がダーラダーラ(笑)
GM:「しかも、私の一番大事なアルバムを……」――2つめのレンガが手に準備される(笑) メイドのナオミはアタフタしています。
小夏:「なに? この始めての衝撃は!?」
王:(突然メイドのナオミ)『やめて下さい、坊ちゃまは仮にも煌家の――』
GM:「うるさいわね。こういう躾は早い方がいいのよ」――ボコンッ!(笑)
小夏:ギャー! 二発目を(笑)――キューパタン。
GM:パンパンパンと手を払って――「この子、両親の為にあんな廃墟にまでねぇ…でも、力が伴わなければ意味が無いわ」
小夏:そんなカッコイイ台詞の横で死にかける少年……それが、初恋の人であるリーン様との出会いであった(一同爆笑)
王:なんだそのナレーションは! 初恋かよ(笑)
上条:しかもリーン"様"か(笑)
クー:いきなりNPCにヒロインの座を奪われたアルヨ!(笑)
GM:しかしなんだな、とりあえずリーンのPLに許可をもらったし、速攻出してみたが……変らんなリーン。
小夏:どちらかというと、ちょっと過激さアップだ(笑)

シーン11:父親からの頼み

GM:場面はクーの方です。君は小夏を煌家に置いて家に戻ってきました。するとお父さんに呼ばれます。ちなみにお父さんはウィザードではありません。もっとも世界の真実は知っているけどね。
クー:「なにアル、父さん」
GM:「クー、我が家の使命は知っているな?」
クー:「はい、道士として、この地を守る事アル」
GM:「その通りだクー。話は変るが九龍城はそこに住む人間達の邪気に当てられ、エミュレイターの巣窟になっていると言う事は知っているな」
クー:「はい」
GM:「その九龍城を政府は取り壊し、平和な香港を作る制作を推し進めている。そして、その取り壊し作業に先立って、九龍城のエミュレイター達を退治するためにお爺さんに政府は依頼していたんだ」
クー:「老師に?」
GM:「そうだ。今日もその香港の上の人とお爺さんは話し合いをしなければならない予定だったんだが……今だに帰って来ない」
クー:それは……まぁ(笑)
GM:「いざと言う時、力の無い私では彼等の力になれないだろう。すまないがクー、お爺ちゃんの代わりに行ってくれるか?」
クー:「わかったアル! どこに行けば良いネ?」

シーン12:双緑

GM:では王と上条の二人のシーンだ。たくさんの九龍城の住人が集まっており、その向こうに大きな屋敷のような建物がある。
王:「さぁ着いたぞ。どうやら今日は、なにか連絡があるようだな」
上条:「ご苦労だった、お礼は隊長から受け取っておけ」
GM:と、建物の扉が開いて5人の長老が現れる。さらに後ろには30人近い世界魔術協会のウィザード達も並ぶ。
王:「誰だあいつらは?」
上条:「なぜ隊長たちがいるのだ?」
GM:長老達は朝礼の校長先生のように話出す――「政府の輩は何もわかっておらん、この九龍城が何のために存在したのか、そして何の為に存在しているのか! だが、政府がここに手を出してくるのも時間の問題じゃろう、そこでわし等はできうる限りの事をしようと思う。お主たちは自分の意志で自由にすると良い」――そう言うと長老達は扉の向こうへと戻っていく、魔術師協会の連中も長老と一緒に入っていく。
上条:「なんで隊長たちも一緒に」――マスター、僕達の目的って詳しく聞いてないのですか?
GM:君は聞いてないね。隊長は知っていたみたいだけど、子供だからって誤魔化されていたから(笑)
上条:おのれ、天才を馬鹿にしおって(笑)
王:それより、あの扉の向こうはどうなっているんだ?
GM:それは君でもわからない、あの扉の向こうは長老に選ばれた者しか入れない、神聖な場所だ。
王:「ここの存在する意味? この九龍城にいったいなにが……」
GM:と、子供達が王のところへ集まってくる。君の率いるジャックキッズの集団だ。なんか王に二つ名ないの?
王:両目が地の属性色である緑なので、双緑<ツァンリュー>と呼ばれている事にしよう。
GM:では「双緑! 双緑! ついに外の奴等が攻めてくるんだな!」
王:「ああ、この城を守るぞ」
上条:「大丈夫だ、この天才がついているんだ、大船に乗って気持ちでいるといい」(笑)
GM:「双緑……誰だ? こいつ」
王:「ああ、なんも世界魔術協会の一員である上条誠という日本人らしい」――と、ここでどうやっても自分のキャラでは言えない台詞を、今出てきたNPCの口を使って言うぞ――『アニキ! こいつ俺達を舐めているぜ! ここはいっぱつドカンとやっちまいましょうよ!』(一同爆笑)
小夏:うわぁ(笑)
王:誰だよ、こんな無理な台詞書いたの! 長いから上条だろう!
上条:いや、僕じゃないぞ。
クー:あ、それ私(笑)
王:おい! これのどこが決め台詞なんだよ!!(笑)
小夏:まーまー、そういうのも入っているって事で(笑)
王:入れたのかよお前も!!
小夏:なんの事かなぁ(笑)――『アニキ、これじゃあ俺達の面目丸つぶれッスよ! 俺に勝負させて下さい!』
王:うぉ、誤魔化しおって(笑)――「上条、お前は生意気だし、ガキだし、なにより人の話をまったく聞かないと来ている……だが、そんな事ではこの九龍城では生きていけない。その腕を試させてもらおうか」――目で仲間の一人に合図を送りましょうかね。
上条:「ほう、この天才に戦いを挑むっていうのか? 良いだろう! だが勝負の方法はこっちで選ばせてもらう」
王:「好きにしろ」
上条:「ならば――」
………………………………………………………………………………………………

一方、政府の要人に呼ばれ、クーはその部屋に居た。そこに入ってくる小夏とその姉である春鹿、そしてリーン。
GM:「高名なウィザードであるリーン殿が来て下さいまして、これで安心して九龍城の撤去ができるというものです」――リーンは「ええ、そうね」
小夏:「リーンさん! 九龍城に行くんだね」
GM:お姉さんが言う――「それがお父様たちのやろうとしていた事だもの、小夏、怖いなら帰っていいのよ」
小夏:「そんな事無い。絶対に一緒に九龍城に行く!」
クー:「小夏、春鹿、あなた達も一緒に行くアルか?」
小夏:「クーも行くの?」
クー:「ウチの老師の代わりアルね」
GM:政府の人が言いましょう――「リーン殿、しかし本当にこんな子供達も連れて行かれるのですか? 幼稚園の遠足ではないのですよ?」
小夏:「遠足じゃない! お父さん達を探しに行くんだ!」
GM:リーンも言おう――「責任は私が取るわ。それに、この子達は言っても勝手に九龍城に来るでしょうしね。なら一緒に行った方が良いわ」――「そ、そこまでリーン殿が仰られるなら……」
………………………………………………………………………………………………
上条:では九九勝負にて王の仲間を打ち破りました(一同爆笑)
GM:「8×7がわからなかった……」(笑)
王:「これでこいつの実力はわかっただろう?」――いや、微妙に無理じゃないのか?(笑)
GM:とか言っていると――「双緑! 下に誰か変な奴等が来やがった! 正面じゃねぇ! 裏だ! 俺達の縄張りの方に来やがった!」
王:「じゃあ出番だな。行くぞ」
上条:「ふん、いいだろう僕もついていってやる」(笑)
王:「ついて来れるのならな」――タンタンタンッと跳躍してビル群を跳ねていく!
上条:くっ早い! ならば天才ショートカット! ドカンドカンッ(笑)
王:「後ろで地鳴りが聞こえる」――ズーンズーン……「街を壊す気か……仕方無い、戻ろう」――上条を待つか(笑)

シーン13:初恋はレンガ味

小夏:僕のシーンを作りたい! 場所は自分の家で、九龍城に行く前に荷物を取りに来たって設定がいい!
GM:いいよ、問題無い。
小夏:で、リーンさんに声をかけて欲しい(笑)
GM:では小夏の部屋で一人準備している君に、リーンが――「小夏…あなた、両親が殺されたんですってね?」
小夏:「違うもん! お父さんもお母さんも生きてる! だからこれから探しに行くんだ!」
GM:「どうして、そんなに拘るの?」
小夏:「こだわる? 違うもん! お父さんたちは帰ってくるって言ったんだ……だから……」
GM:「私もね、お父さんは行方不明よ、国を離れる時に別れ別れになってしまったの、そうね、年は、あなたと同じぐらいの頃だったかしら」
小夏:じゃあアルバムでみた7歳ぐらいのリーンさんを思い出す(笑)
GM:「でも、私はお父さんに対して、そこまで自分の人生を依存していないわ、あなたみたいに、泣き叫んではいない」
小夏:「それはリーンさんが、薄情だからだろ」
GM:ボコツ! とレンガがリーンの手の中で壊れる(笑)
小夏:「ごめん……言い過ぎた」(笑)
GM:「そうね……私は薄情なのかもしれない、いつも自分のことばかり……でもね、お父さんと別れる時、お父さんは私に生きろって言ってくれた。だから私は生きていこうと思った。たとえお父さんが、今どこでどうなっているかわからなくても……」
小夏:「僕はお父さんにもお母さんにも"生きろ"なんて言われてないもん」――と拗ねよう(笑)
GM:リーンは小夏を抱き締めよう。
小夏:突然の事に驚く僕! 頬が赤く染まる(笑)
GM:「生きなさい小夏」
小夏:「リーン…さん?」
GM:「あなたの気持ちは痛いほど解る。だから、私が言ってあげる。生きなさい小夏、あなたの為にも」
小夏:「う……うう……」――と僕は泣くよ! それはもう泣くよ!
GM:扉の向こうで貰い泣きするメイドのナオミ(笑)
小夏:泣き終わってから言うぞ(と、ここで『決め台詞カード』を表に)――「僕、お姉ちゃんのお嫁さんになる!」(一同爆笑)
GM:その字……自分で書いたのが回ってきたのか(笑)
小夏:そうなんだよ! 誰かに言って欲しかったのに自爆しちゃってさぁ(笑)
王:しかもお嫁さんってなれないだろう!(笑)
GM:リーンは微笑み言おう――「あと10年経ったらね」
小夏:「本当だね! 約束だよ」
GM:「それまで、私が驚くぐらい良い男になってなさい」(笑)
小夏:「うん、わかった!」
そして場面は九龍城の目前へと移る。
GM:目の前には聳え立つ九龍城、いるのはリーンに春鹿(チュンルー)、そして小夏(シャオシー)に去(クー)だ。ここまで連れてきてくれたメイドのナオミは車のところでお留守番だ。雨はすでに上がっている。
小夏:「そういえばリーンさん、この九龍城のどこに向かうの?」
GM:「この九龍城は長老会という老人達が仕切っているらしいの、だからそこを叩くわ」
クー:「そういえば老師は大丈夫かな? 最初に分かれたっきりアル」
GM:「クー、あなたのお爺さんがここにいるの?」
クー:「この前一緒に来たアル、でも、そのあと九龍城から帰って来ないアル」
GM:「そう、じゃあそのお爺さんも見つけてあげましょう。ついでにね」
王:ついでかよ(笑)
上条:リーンさんは酷いなぁ(笑)
GM:「そうそう、護身用にコレを渡しておくわ」――と小夏の手に3つ程レンガを乗せる(一同爆笑)
王:レンガ……レンガなんて何に使うんだよ(笑)
小夏:「ありがとうリーンさん!」――これは絶対命中の投石用武器なんだぞ(笑)
GM:春鹿姉さんには4つ程渡す。
小夏:「いいなぁ春鹿姉さん」(笑)
GM:「ところでクーもいる?」
クー:「もちろん! 素晴らしい煉瓦アルね♪」(←八方美人発動)

シーン14:謎の集団

GM:では九龍城の裏手、そこにはすでに数人ものジャンクキッズ達が集まっていた――「双緑(ツァンリュー)!」
王:「それで、怪しい奴等ってのは誰だ?」
GM:見れば裏の入り口付近に、京劇の一団が来ている。トラックの天井には『西遊記』の看板がある。演目のようだね。
クー:京劇?
GM:京劇ってのは中国の伝統芸能の一つ、顔に隈取りみたいな模様を書いて、伝承の演目をする劇だね。
上条:日本で例えるなら能楽みたいなものだ。
王:そんな一団が来ているのか、そいつらの前に立とう――「出て行け、ここは"東洋の魔窟"九龍城……一般人は引き返せ」
GM:「そんな! お願いです、我等は逃げてきたのです。どうか九龍城へお入れください!」――"座長"という仮面をかぶった人が言う。
上条:座長(笑)
王:「ならば、そのトラックの中だけは改めさせてもらおう」――『センスイービル』の使える仲間に中へ入って調べてもらおう。
GM:では呪文の使える仲間が中へ入っていく。と、君は気が付くんだが、すでに他の団員がピーリャラトントン♪トンピンシャン♪とばかりに歌と踊りを始めている。子供達は大喜びだ(笑)
上条:「いいぞいいぞ! この天才をもっと喜ばせてくれ!」(一同爆笑)
王:お前のための劇団じゃねーよ! ってか団長!――「今の九龍城は非常事態だ。宴会をするなら中へ入ってからやってもらおう」
GM:「ピュイッ? それでは中へ入ってもよろしいのですかな?」――と座長が言った所で、トラックを調べてた仲間も"問題無い"って出てくる。
王:「ああ、ところでお前達の名前は?」
GM:「ああ、私はこの京劇団【龍珠座】の座長を務めている…団長と申します」「私は沙悟浄です」「猪八戒だ」「オラ、孫悟空!」
王:なんか最後の奴の自己紹介の仕方がギリギリだった気もしないでもないが……「わかった。政府の奴らが来る前に早く入るんだな」

シーン15:決め台詞カード乱発!?

GM:一方、表の方で九龍城に入ろうとしている君達だが、どうも九龍城の裏手の方から、なにやら祭りのようなチンドンチャンという楽しげな音が聞こえて来る。
小夏:「ねぇリーンさん! なんか裏手から聞こえてくるよ?」
クー:「本当、何か聞こえて来るアル」
GM:「そう? ………………行って見ようかしら」――と、では裏手に回っていいのかな?
小夏:うん、行ってみる。
GM:では、そこでは京劇の団員たちが九龍城の子供達に引かれて城の中へ入っていく。
小夏:「リーンさん! なんか中へ入っていくよ!?」
GM:「『ディム・ニードル』」
上条:「なにーー!?」
GM:京劇団の数人が吹っ飛ぶ!
クー:「い、一般人に……酷い」
小夏:「さすがリーンさん!」
クー:「………………(手のひら変えて)さすがリーンさんアル!」(笑)
GM:京劇の人たちは急いで九龍城へ入っていく。
王:さすがに気が付いてそっちに――「お前達は何だ」――と、そう言えばリーンは今17だか18だったはず。
GM:正確には本編で27歳だから、9年前の今は18歳だ。
王:オープニングの17、8の女……「まさか、お前か?」
GM:確かに因縁めいたものを感じるね。ただ、微妙にこいつとは違う…と君の感は告げる。
王:「どこか因縁を感じる…だが、違う。お前じゃない」
小夏:「リーンさん、あいつも九龍城の住人だよ! やっつけよう!」
GM:春鹿姉さんも――「あいつらがお父様とお母様を!」
クー:とりあえず一緒になって「許せないアル! よくも老師を!」(一同爆笑)
小夏:クーのお爺さん死んじゃったの!?(笑)
クー:いや、わからんないけど、とりあえず二人に合わせてアル(笑)
上条:そこで言いましょう(『決め台詞カード』を表にして)――「『リーンだって!?』」(笑)
王:「知っているのか?」
上条:「噂だけだが、たしか強力なウィザードであり、その秘めたる魔力は自らさえ扱いきれないと言う……」――しかしこの台詞、どう見ても決め台詞じゃない(笑)
GM:「ふぅ〜ん、私の事知っているのね」
上条:「そして、恐ろしいほど的確に投げてくる、レンガの使い手だと……」(笑)
GM:リーンは手にレンガを出して、手持ち無沙汰に中空に放っていよう。
小夏:リーンさんの横には手にレンガを持った3人の子供、子供、子供(一同大爆笑)
王:怖ぇよ! なんだ、そのシュールな絵は!!(一同爆笑)
上条:「くっ……」
王:「なんだ……この九龍城ジャンクキッズの王である、この双緑が……押される!?」(笑)
小夏:「ヤー!」(投げるジェスチャー!)
王:それは対抗で『獣化!』し、目の前に迫ったレンガを叩き壊す!
小夏:ニヤリ(笑)
上条:「王、それは囮だ、本命は上だ!」
王:「なに!?」
クー:「脳天直撃アル!」(笑)
王:「グ……」だかこれぐらいは我慢できる。もう片方の腕で頭をガード!
小夏:そして止めに春鹿姉ちゃんががら空きになった急所をレンガで直撃!(笑)
GM:「その爪! やっぱり仇ね! お父さんとお母さんの仇よ!!」――斜めにして直撃!!!(一同爆笑)
王:じゃあ……そこに当たったとわかると恥ずかしいので、お腹に当たった振りをして仲間にはわからないようにするぞ(笑)
小夏:「やったー!」
クー:「勝利アルね〜♪」
GM:「お父さん達の仇は取った!」
王:「待て、お前達、もしや香港でも有名な華僑の一族、煌家の者達か」(←押さえながら)
GM:「そうよ! あなたの爪にお父様とお母様を殺された煌家の子供よ!」
小夏:「そうだ! でもお父さんとお母さんはまだ死んでないんだ!」(笑)
王:「……何言っているかよく解らんが……もし、この九龍城へ来て殺されたのなら、それは力の無かったお前達の両親が悪い。ここは力こそ全てだ。殺される方が悪い」
小夏:「なんて無頼漢なんだ!」
GM:「やっぱ虎男なんてケダモノね」――と春鹿も。
王:「そういう話をしているんじゃない。ここではそれが全てだと言っているんだ。お前達も力が無いのなら、さっさと引き返せ」
小夏:「なんだよ春鹿姉さん! アイツ全然こっちの話聞いてないよ!」
GM:「本当に虎耳東風って奴よ!」
王:「………………」
GM:リーンが言おう――「両親を殺された子供達に、何を言っても通じないわよ」
王:「そう言うものなのか?」
GM:「ええ」
王:「親か……ふん、そんなものは居ない。わからんな」
上条:出てこよう――「王、その話、本当か? お前の仲間が煌家の者を殺したのか?」
王:「殺してないのかもしれないし、殺したのかもしれない。正直、わからないさ」
上条:「否定は出来ないのか」
小夏:「ちょっと、お前なんだよ! 偉そうに!」――と同じ8歳の上条に言う(笑)
上条:「僕かい? 僕は世界魔術協会所属、天才ウィザードの上条誠さ!」(笑)
GM:「世界魔術協会? なぜアンゼロットの手下であるあなた達が九龍城を守ろうとするの? この九龍城はエミュレオターの温床になっている事はアンゼロットも知っているはず」
上条:「さぁな、僕もその話は聞いてない」
GM:「………………」――考え込むリーン。
王:「おい、帰るか来るのか? 早く決めたらどうだ」
小夏:ズイっと一歩前に出て(『決め台詞カード』を表にし)――「そこの虎! 『僕の嫌いなものを教えてやる!』…それは僕に優しくない奴だ! 僕の名前は煌小夏(ファン・シャオシー)! 今からお前を倒してやる!!」(笑)
クー:おお、かっこいいアル!(笑)
上条:その文字はマスターの字ですね(笑)
小夏:演出で殴りかかる!
王:まだまだ子供、攻撃を軽く避けて、ちょっと血が出るくらいに殴ってやろう(笑)
小夏:何、血だって? (と、また『カード』を表にし)――「『うわ〜〜ん、痛いよママァ〜ン!』」(一同爆笑)
王:あ、それ俺の書いた奴だ(笑)
小夏:ふざけんな犬ッコロ!! こんな台詞なかなか言えないだろうが!!(笑)
王:自分にさせ来なければいいなって思って(笑)
GM:ひ、ひでぇ(笑)
王:「少年、この九龍城にはエミュレイターと呼ばれる欲望のままに殺人を犯す化け物がいる。我等能力者にも爪を持った者はいるが、我等は無差別に人を殺したりはしない」
小夏:「うるさい喋るな!」
王:「なんだと?」
小夏:(カードをひっくり返し)――「『僕がルールだ!!』」(笑)
王:いいなぁ、そんなにたくさん使えて(笑)
小夏:「この虎! もし自分たちが犯人じゃないって言うなら、僕達に協力しろ!」
GM:リーンも言う――「私も別に無理にあなたと戦いたいって訳でもないから、別に問題は無いわ。それに、世界魔術協会がこの九龍城で何をやろうとしているのか気になりもするしね」
王:「もし九龍城の中に入っても、強硬手段に出ないと約束するならお前達を案内してやろう」
GM:「構わないわ約束しましょう。クー、あなたはどうする? このままいくと政府の依頼を達成できなくなるわよ?」
クー:「問題無いアル、政府の依頼を受けたのはあくまで老師アル! 私には関係の無い事アルね」(笑)
GM:「………………」
小夏:「まぁ、闘わないでいいなら、それに越した事はないのかな」
上条:(カードをひっくり返して)「天才である僕と同じ事を思うとは奇遇だな……『俺もだ』」(笑)
GM:春鹿姉さんもリーンに説得され――「と、言うわけよ。こっちは全員約束するわ」
王:「そうか、ならばお前達を排除する事は(カードを表にし)『諦めよう』」――って、だから誰だよ、決め台詞じゃねーだろ!
クー:あ、それ私(笑)
王:お前なーー!!
小夏:ママァーンなお前が言うなよ!(笑)

シーン16:八方美人で調子が良い

「それぞれの目的はどうあれ、この九龍城のことを一番知っている者達の所へ案内しよう。もっとも、会ってくれるかどうかは解らないがな」
GM:では長老達が演説した扉の前の広場に来た。そして広場に一人、血だらけで倒れているお爺さんがいる。
王:長老?
GM:いや、小夏とクーは知っているね。クーの老師だ。
小夏:「あれって確か」
クー:「老師(ラオシィ)!!」――駆け寄るアル!
GM:「おお、クー……早く逃げるのじゃ……」
クー:「一体どこへ!?」
GM:「お前にも説明したじゃろう……――って"どこへ?"ってお主逃げるのかよ!!」(一同爆笑)
クー:「老師?」(笑)――生命札を老師に貼って傷を治します。――「老師? 今の怪我はいったい?」
GM:「この先のアレを破壊しようとして、邪魔されたんじゃ……」
王:「おい、まさかこの先って、あの扉の向こうか?」
GM:「そうじゃ……クー、お前には説明したじゃろう? わし等の先祖がこの九龍城に封印したアレじゃ」
王:「九龍城に封印しただって?」
上条:「丁度いいじゃないか、長老会の頭の固い爺さんに聞く手間が省けたってものだ」
GM:「ふっ……説明してやれ、クー」(笑)
小夏:「クー、知っているの!?」(笑)
クー:私の憶測で説明していいのですか?
GM:構わないよ(笑)
クー:「私達一族は、この九龍城のどこかにある王家の墓の墓守だったアル。そうアルね老師?」
GM:「そうじゃ、もともとこの九龍城はその封印を守るために、わし等の一族が住みだしたのが最初じゃ。じゃが、それが代を重ねるごとに住み着く者達が増えていき……この九龍城となったのじゃ」
王:「そんな経緯があったのか」
上条:「それで、爺さんは何をしに来たんだ? 長老会が封印しようとしていたのも、結局同じやつだろう?」
GM:「わしはそれを封印ではなく、完全に破壊するためにきたんじゃ、それが一番憂いが無いからな」
小夏:「それで、その封印していたものって何?」
GM:「クー、言ってやれ」(笑)
クー:「それは、私の一族の仇敵……そう王僵屍(キング・キョンシー)!」(笑)
小夏:キング・キョンシー! なんて安直な(笑)
王:「ちょっと待て、長老達が封印しようっていうのに、なんでわざわざ破壊する必要がある」
GM:「ふん、お主もあの世界魔術協会とか言うやつらと同じ事を言う。無理に破壊するより封印した方が安心だなぞ、いったい誰がわかる!? 封印はいずれ解ける可能性をはらんでおるのだぞ?」
上条:「それは一理ある。が、爺さんの言っている事は本当に真実なのか? 仮に真実だとして、なぜ墓守であるあんたらがこの九龍城に住んでいない。どうして離れている?」
GM:「………………クー、説明してやれ」(笑)
クー:「ここには負のエネルギーが溜まりすぎているアル……つまり、私達のような繊細な一族にはとても居づらい場所になってしまったアル」
小夏:「頭がキンキンするような感じ?」
クー:「あー、頭が痛い!?(←と頭を抱えるPL)」(一同爆笑)
小夏:「めちゃくちゃ調子良いな(笑)」
GM:お爺さんも言う――「なんと都合よく頭が痛い! わしも頭が痛くなったぞ!?」(一同爆笑)
小夏:「ねぇ王、あの爺さん駄目じゃない?」
王:「きっと語れぬ事情があるんだ」
GM:リーンが言おう――「その墓って所に長老達や魔術協会の連中がいるんじゃない? ねぇ王、あなたその場所を知らないの?」
王:「(カードを表にして)いや、『今思い出したよ』……あれは小さい頃、扉の奥に内緒で入って、その先に続く階段を永遠と下りた先…人工的な不思議な場所に出た覚えがある。当時は長老達にこっぴどく怒られたが……きっとあそこだ」
小夏:「………………エミュレイターって言う化け物って、もしかしてその頃から爆発的に増えてきたんじゃない?」
GM:ああ、それいいねぇ! そういう設定にしよう(笑)
王:??? なんでだ?
上条:「王、お前がその封印を何かいじったんじゃないのか?」
王:そういうことか(笑)――「いや、仮にも王家の墓というぐらいの封印だ、子供が触ったぐらいでおいそれと解けるようなものではないだろう」
上条:「だが……」(クーを見る)
小夏:「この一族だよ?」(クーを見る)
クー&GM:「ああ、頭が痛い!」(一同爆笑)
王:「ありえるか……だがもしそうなら、再封印をしようとしている今だって十分危険なんじゃないか? 下手をすると簡単に封印が解ける可能性もある」
小夏:「うん、あるある」
上条:「可能性は大だな」
クー:「ああ、頭がキンキンするアル!」(笑)
王:ここで獣の声で空に向かって一声、九龍城中へ聞こえるように緊急避難命令を伝えるぞ、それは獣笛のように――(カードをひっくり返し)『ヒーホー!』(一同爆笑)
GM:なんだその笛の音は!(笑)
王:誰だよ書いたの!(笑)
小夏:『オレ様オマエ、マルカジリ』よりいいでしょ?(笑)
王:またお前かー!!
小夏:うるせーママーンッ!(笑)
上条:「なんだ今の?」
王:「長老達から教わった緊急避難を伝える連絡暗号だ、これで最悪九龍城が崩壊しようと死者は出ないだろう」
GM:では九龍城のいろんな所から、たくさんの人間達が城から脱出し出す。それ程までに緊急避難暗号は効果がある。
王:長老効果は抜群だ(笑)
上条:「爺さん、僕達は先に進んで長老達と話してくる、封印をどうするかはそれから考える。あんた達はどうする? 近づけば近づくほど頭が痛くなるんだろう?」
GM:「そうなんじゃよ、なんせ都合の良い繊細さじゃからな」(笑)
上条:「なら(カードを表にし)『ここは僕達に任せて』、爺さんは九龍城から逃げた方がいい」
GM:「うむ、そうさせてもらおうかの……じゃが、クー、お主はそろそろ頭の痛さも引いてきた頃なんじゃないか? 若いしの」(笑)
クー:「本当アル! 頭も痛くなくなってきたアル!」
GM:「クー、わしら一族の宿命じゃ、頼んだぞ」
クー:「老師…これが私達の運命(さだめ)アルね」
GM:「そうじゃ……ではわしはサラバじゃ!」――「ジジイショートカーット!」消えていく爺い(笑)
王:「だから九龍城を壊すなよ……」
小夏:「なんと言うか……(カードを返して)『馬鹿とハサミは使いよう』だね」(笑)  

シーン17:調べに乗せて……

その後、長老達の入っていった扉を抜け、王の説明どおり先にあった地下へと続く階段を下りていく一行……そして――
GM:さぁ知覚力ジャッジをどうぞ、目標値は20ね。
王:(コロコロ)……無理だ。
上条:……わからん。
小夏:「リーンさん長いね」
GM:春鹿姉さんもリーンさんも聞こえないようだ。
クー:クリティカルしたので――「みんな! なにかお祭り騒ぎのような音が、下の方から聞こえて来るアル!」
上条:「下から?」
王:「さすが墓守の一族だな……だが、お祭り騒ぎ? 前に来た時は霊験あらたかな荘厳な雰囲気だったのだが……」
GM:リーンが言う――「なにか嫌な感じがするわ、この下、魔力がやけに澱んでいる」
小夏:「僕も見えるよリーンさん、光の流れが黒く濁っている」
GM:「急ぎましょう」――と、そのまま進んでいると、上条と同じ世界魔術協会の隊員が数人倒れている。
上条:「おい、大丈夫か?」
GM:「お前は上条君……ふっ、隊長に言われてここで待機していたんだが……襲われた……不意打ちだった……」
上条:「もう喋るな。あとはこの天才に任せておけ」
GM:「馬鹿な! お前に何ができる、何様のつもりだ」
上条:「天才様だ」(笑)
小夏:「先行くよ」
クー:「置いて行くアルよ?」
上条:「あ、待って」――僕も先に進む。部下は無視。
GM:ではさらに降りて行った所でリーンが言います――「ところでクー、ここは封印をした場所なんでしょ? トラップの類はなにもないの?」
クー:「大丈夫、全部老師から教えてもらったアル」
GM:と、先の方で「キャー!」と春鹿姉さんの悲鳴が(笑)
小夏:「春鹿姉さん!」
GM:見るとどんどん透けていく春鹿姉さん、その下には転送の魔方陣が展開さえている。
クー:「あれは、九龍城のどこかに転送される罠アル!」
GM:じゃあ春鹿姉さんは消えた。
小夏:「春鹿姉さん……大丈夫かな……」
GM:「今は信じるしかないわ、あの子を探す事より、今は先を進みましょう」
小夏:「う、うん、リーンさんがそう言うなら……僕、信じるよ」
GM:「さぁクー、安全な道案内をお願いするわ」
クー:「任せるアル!」
王:「やばいぞ、奥の方から血の臭いがしてきた。すでに何かが起こっている」
GM:そうなんだ(笑)
王:「急ぐぞ」

シーン18:最後の切り札

GM:では目の前では、世界魔術協会のウィザードと京劇団の団員が戦っています。そして、今、ウィザードの最後の一人である隊長が倒されました。その奥では5人の長老が一心不乱に魔方陣型に結界符座している。
上条:「隊長!」
GM:隊長から返事は無い、すでに屍のようだ(笑)
王:「長老!!」
GM:長老からも返事は無い、一心不乱に結界発動の呪文に集中しているようだ。
小夏:とにかく長老達の方へ行くよ!
GM:ではその前に3人組みが立ち塞がる――「なんだブヒ!」「おい、長老達はいつでも殺せるから最後にしていたが、とんだ邪魔が来やがったな」「オス! オラ悟空!」
王:だから最後のはギリギリだ! どっちかっていうとまんまだろうが!!!(笑)
上条:猪八戒、沙悟浄、孫悟空か……。
王:「この時間が無いって時に」
GM:「たしかに、あの座長って書いてある男が、今にも長老の所に付きそうね。いいわ、この三人は私一人で相手をする。あなた達3人は全員であの座長を倒しなさい」
王:「すまない!」
上条:「ここは任せた」
クー:「お願いするアル!」
小夏:「リーンさん、怪我しないようにね!」
GM:「行かせないブヒ!」「オラよ!」「腹減ったなぁ〜」――「『ディム・ニードル』!!……邪魔はさせないわよ」――と、リーンが西遊記な三人組を足止め、そして君達4人は長老会と座長の居る場所へとたどり着く。
そこには黒い葬衣を纏い額に黄色い札を貼った死者たちがズラリと並んでいた。その中で5人の長老達が、口々に呪を唱えながら五行を司る陣を張っている。そして、長老達が囲むその中心、並んだ死者たちが見守るように向ける視線の先、重たい石棺が横たわっていた。
王:「あの石棺が封印だろう」
GM:座長がいるぞ、君達と距離を取った場所から――「何しに来たのです、あなたたち?」
小夏:「お前こそ、何者なんだよ! ここで何をしようとしてるんだ!」
GM:「私はここを守ろうとしているのですよ。王僵屍(キング・キョンシー)を復活させ、ここを取り壊そうとしている外の奴等からね」
王:「お前はさっき来たばかりだろう。なぜ、ここを守ろうとする」
GM:「私の故郷なのですよ。ここはね……」――と座長はその仮面を外す。その下の顔は――そう、クーの老師と瓜二つだ!
クー:「老師(ラオシィ)!?」
GM:もっとも、良く見ると違いがわかる。老師の双子の弟って感じだな。
クー:「そう言えば老師から聞いたことがあったアル、老師には双子の弟が居たって……」
小夏:「じゃあ」
王:「ふん、落ち零れの墓守一族が……」
GM:「確かに、私は墓守一族の一人ですよ、ですが落ち零れとは失礼な!」
小夏:「クー、気をしっかりもって!」
GM:「何、クーだと? まさか墓守一族のクー…なのか? わしの兄弟の息子の娘!」(笑)
クー:(カードを表にして)「『お前頭悪いな』」(一同爆笑)
GM:「クー!? お前、私はお前の爺さんの弟だぞ! なぜその私を馬鹿にする!!」(笑)
クー:(もう一枚カードを表にして)「『このド畜生が!!!』」(一同大爆笑)
GM:「なんで、お前にそこまで言われねばならん!!」(笑)
クー:「あんただって墓守の一族アル……それなのに……」
GM:「墓守の一族だからこそ、ここは守らねばならんのだ! 例えどんな手段をとろうともだ!」
クー:(さらにもう一枚表にして)「『ナマ言ってっと細切れにして! 長江に流しちまうぞ! あァん!?』」(一同超爆笑)
GM:座長は"ガガーーン!?"だろう(笑)
小夏:クーちゃんが怖い(笑)
王:恐ろしいカードを持っていたものだ(笑)
上条:なにより、手札上限ギリギリの3枚で、全てコンボのように繋がっていた(笑)
クー:待ってましたから(笑)
GM:「く、くそ! だからと言ってやめられはせぬ! この長老会の封印結界を破壊して、王僵屍(キング・キョンシー)を復活させてくれる! それがこの九龍城を救う唯一の手段なのだ!」
王:「これだから大人は(←14歳)……お前達、大人はいつもそうだ。体面や体裁ばかり……(カードを表にして)『大人など信じない』! その行動はこの九龍城に破滅を招く」
小夏:「王、もうやめよう。座長さんもやめようよ。キョンシーって結局、化け物でしょ? もう嫌だよ化け物とかそういうの…ここ数日、そんなのばっかだよ……皆が辛い思いするだけだよ。今なら僕はお爺さんを許してあげるからさ」
クー:「小夏…」
GM:「ふん、私はもう後戻りは出来ぬ。例え九龍城の外へ出ても私はすでに犯罪者だ」
小夏:「それぐらい誰にも迷惑かけてないしいいじゃん」
GM:「そりゃ、普通の犯罪者ならともかく、さすがに九龍有数の資産家を二人殺してしまっては……」
小夏:「それもお前が悪いんじゃん」
上条:「なら大人しく――」
小夏:ちょっと待てーー!!! 「今、お前"資産家二人"って言ったな!」(笑)
王:おう(笑)
GM:「それは話の論点とは関係無い話だ」
小夏:「超論点だよ! もう一回言ってみろ!!!」
GM:「まぁ坊主が許してくれると言うなら私も、少しは――」
小夏:「許すかボケーー!! (カードを返して)『死ねオラ〜〜!!』」(一同爆笑)――レンガを投げるぞ!!
GM:ボゴッ! と頭に当たって「ぐはぁ! 頭が痛い……」(笑)
小夏:お前もかよ!(笑)
王:「座長、この少年は煌家の子供だ。お前の殺した資産家っていうのは、煌家の主人達だったんじゃないか?」
GM:「邪魔だったから(←ボソっと)」(笑)
小夏:「姉さん…今なら僕、光の道がはっきり見えます。きっと今なら凄い力が出せそうな予感がするよ」(笑)
GM:ではその瞬間! 小夏は『龍使い』に目覚める! そして見る! 他の皆からは光の道が立ち昇っているのに対して、目の前の座長からは黒い光が渦巻いており、その黒は時々邪悪な笑みを浮べる!
小夏:「そういうことか……その座長の影に隠れている影! いい加減出てきたらどうだ!」
クー:「影!?」
GM:『グフッグフッグフッ……良く見破ったものだ』――座長の声が更に一段階低くなる。
王:「そう言う事か……」
上条:「道理で話が通らないと思ったよ」
GM:『この男の心をちょっと触ってやっただけなのだがな……やれやれ見つかってしまってはしょうがない』
クー:「あなた誰アル!?」
GM:『我は僕だ。偉大なる王僵屍様のな』
王:「つまり、そいつを復活させたかったのは、お前の方だったってわけか」
GM:『この男…ずいぶんと利用させてもらった』
王:「汚い真似を」
上条:「結局、九龍城を守るも守らないも、お前には関係無いわけだ」
GM:『この我の宿っている男には関係のある事だったようだがな』
小夏:「僕のお父さんとお母さんをやったのもお前か!」
GM:『この男が二度と元の道へ戻れぬよう、希望は捨てさせねばならなかったのでな、利用させてもらった』
小夏:「………………」
クー:「小夏」
小夏:「うん、わかってる」
上条:「そうだな、話は簡単だ。こいつが諸悪の根源だ。ここで見逃すわけにはいかない。天才の名に賭けて」(笑)
クー:じゃあ私は……「一族の名誉に賭けて倒すアル!」――あんま無い気もするけど(笑)
王:「全ての九龍城の仲間達の為…これ以上の暴虐は許さん」
小夏:「仇は…取る! お前! 最後に言い残す事はあるか?」
GM:「そうだな…一つだけある――」
王:あ、マスター! 『決め台詞カード』も残り1枚、最後の台詞は引いてみたら?(笑)
GM:ふむ、最後にボスが"決めて"戦闘突入もカッコイイかもしれんな(笑) では小夏の言葉に……「そうだな、一つだけ言っておこうか(と、最後のカードを山から取り)――『犯人はこの中にいる!!』」(一同超爆笑)
一同:『お前だーーー!!!!!』(一同爆笑)
GM:誰だ! 絶対言わないような決め台詞入れたのは!!!(笑)
クー:ごめんアルね〜〜(笑)

シーン19:小龍の目覚め

そして戦闘に突入……座長の影に向かって全力移動で近づこうとする小夏達、一方座長の影は――
GM:特殊能力『多重発動』で(コロコロ)……『ディストーション・ブラスト』を2つ撃つ!
小夏:その呪文は3スクエアのはず、今の所、追いついている僕にしか届かないぞ?
王:くそ、敏捷が5でなかったら……。
GM:大丈夫、小夏なんて狙わないから、狙いはこいつとこいつ(と、戦闘シート上の、封印儀式中の長老駒を二つ摘み上げる)。
王:「長老!!」
上条:「なに!?」
GM:長老2人は問答無用で死亡、残り3人、石棺の蓋が2/5ほど開いてきたね(笑)
クー:「みんな大変アル! このままじゃ封印が解けてしまうアルよ!!」
小夏:「そうはさせない!」――『龍爪』で攻撃! (コロコロ)……命中17!
GM:(コロコロ)……それは当たった。ダメージを下さいな。
小夏:「仇だ!」(コロコロ)……ダメージは31点物理!
GM:座長から血飛沫、だけど倒れはしないぞ(笑)
さらに次のラウンドで座長に王、クー、上条の3人が追いつくが、座長は『ダークブリング』で別の長老の側まで移動。
小夏:全力(コロコロ)……5スクエア移動で追いついた!
王:くそー! 逃げるな!! 追いつけねぇ!
上条:追うのは諦めた、援護に回る(笑)
クー:(コロコロ)……全力移動終了アル!
GM:遅いな、自動発動で『ファントム・ショット』! 目の前の長老が死亡、残り2人。
小夏:最後の行動が残っている(コロコロ)……命中! (コロコロ)……ダメージ41点!! どう? かなり効いてそう?
GM:君が見える黒い影にはまったく効いて無さそう。もっとも座長さんはボコボコだ(笑)
小夏:う〜〜ん、物理ダメージは効かない?
上条:(コロコロ)……知力ジャッジで18! なにか解らない?
GM:黒い影には魔法ダメージしか効かない、もっとも、このまま座長を物理ダメージで倒しても、寄り代を失って影も無効化されるだろうけどね。
上条:クーの親類を殺せば問題無いのか(笑)
クー:ふ、複雑アル(笑)
GM:では次のターンだ。
小夏:最初は僕だ! (コロコロ)……命中! (コロコロ)……ファンブル(笑) ダメージ11点。
GM:『グフッグフッグフッ…何かやったかな?』
小夏:なんかめちゃくちゃ悔しいのは何故!?(笑)
王:(コロコロ)……よし、全力移動でやっと追いついた! 次から爪の出番だ!
クー:普通に2スクエア移動で合流したアル!
GM:では悪いが(コロコロ)……発動、『ダークブリング』で逃げさせてもらおうか(笑)
王:がーーー! なんてストレスの溜まる敵なんだ!(笑)
上条:「ふっふっふっさすが天才! 僕の読みどおりだ!」(コロコロ)……『リブレイド』発動!――「誰も居ない場所に出たのがお前の運の尽きだ! いくぞ、天才の煌き!!」(コロコロ)……絶対命中の魔法ダメージ37点!
GM:(コロコロ)……おお、影はあと7点残っている(笑) さらに座長にもくるから(コロコロ)……まだ大丈夫。
クー:座長強いアルね?
GM:座長の肉体はHPが100あるからな(笑)
小夏:さすがクーの爺さんの弟だけあるな(笑)
GM:だが、次はこっちの番だ! 自動発動で『ディムニードル!!』――長老がまた一人死亡! 残り1人だ!
王:「やばいな、このままだと封印が解かれるぞ」
小夏:「そんなことはさせない! それにお父さんとお母さんの仇を討つんだ!」(コロコロ)……移動後攻撃
で命中27!
GM:(コロコロ)……それは無理だ。
小夏:(コロコロ)……ダメージ28点!
GM:(コロコロ)……残りHPが8点、操られているので重症のペナルティは無いから。
小夏:くそ、もうちょっとなのに!
王:今度こそ全力移動(コロコロ)……ファンブル…1スクエアしか動けない……。
クー:私も移動で終了。
上条:もうMP的に無理だ。あとは小夏に任せる(笑)
小夏:おう! 任せてくれ!

シーン20:叫べ! 絆の言葉を!!

最初に行動したのは小夏だった。龍脈から力を引き出しチャクラを纏った拳が貫く!
小夏:そのまま攻撃! (コロコロ)……命中24!
GM:(コロコロ)……駄目、命中した。
小夏:(コロコロ)……ダメージ28点!
GM:10プラス(コロコロ)……ファンブル(笑)
小夏:貫く座長の体!(笑)
GM:座長の体から抜けてどっか行っちゃう黒い影! そして唯一生き残った長老が叫ぶ!――「なんという事じゃ! わし一人ではこの封印を持たせる事はできん!」
王:「長老、なんとかならないのか?」
GM:では西遊記3人組を倒したリーンが言いましょう。――「圧倒的なプラーナがあれば、あるいは封印できるかもしれない。だけど、全てのウィザードが逃げてしまった今、この九龍城にそれだけのプラーナは無いわ」
クー:「そんな……それじゃあどうするアル!?」
GM:具体的に言うと、完全に封印するには100のプラーナが必要だが、5人のうち1人、長老が生き残ったので20点分は長老が補う。残り80点を君達でなんとかしてくれ。
上条:とは言え、さっきの『リブレイド』に全てつぎ込んだしな。
王:こっちは全力移動につぎ込んださ(笑)
小夏:「いや、僕達は今日この九龍城で出会って、初めて多くの言葉を交わした。それは皆との絆……僕にはそれがとても輝いて見えたんだ」
上条:「そういう事か、この天才にはわかったよ。僕等の思いがこの出会いには込められている、僕等の言葉の一つ一つが運命という流れに導かれているんだ」――僕の使用済みカードは4枚だ!
王:そういうことか! こっち6枚!
クー:5枚アル!
小夏:「でも……僕達の力だけで本当にこんなことができるのかな……(カードを表にして)『ここに"おにぎり"させあれば!!!』」(一同爆笑)
イシル:"おにぎり"って言うな!!! なんで外伝にもなって言われなくちゃいけないんだよ!!!
小夏:しょーがないじゃん、誰かが入れたんだから! とりあえず今ので僕は7枚!
※注意――ちなみにリプレイでは諸事情により載せていない『カード』も少なからずあった事をご理解頂きたい。
上条:合計22枚か、1D6の期待値が3.5だから……まだ77だな。
王:「小夏…無い物ねだりをしても始まらん……とにかく、こんな所で終わる事わけには行かない(カードを表にして)『まだだ、まだ終わらんよ!』こんな所で終わってたまるか!」――もう一枚プラスだ!
上条:これで期待値80.5!!(笑)
GM:長老が叫ぶ!「この年若き者達から溢れんばかりのプラーナが!!」 リーンも言う――「信じられない、これがこの子達の潜在能力!?」――さぁ! 運命のダイスを皆いっぺんに振るのだ!!
上条:(コロコロ)……さすが天才、18だ!
王:(コロコロ)……駄目だ23(笑)
クー:(コロコロ)……15アル!
上条:3人の合計で56! 残り24で小夏は7枚だから期待値が24.5……五分五分だな(笑)
小夏:ここで負けるわけにはいかーーん!(コロコロ)……28!!! よし合計84! 再・封・印!!!
GM:石棺の蓋がズズズと閉まっていく!
小夏:「これが僕等のロールプレイだ!」(一同爆笑)
王:それキャラの台詞と違うだろう(笑)
GM:「これで王僵屍(キング・キョンシー)が復活する事は無くなったのう」――残った長老が言う。
上条:「いや、念には念を入れたほうが良いだろう。――『シャイニングウォール』」そして特殊能力『小さな奇跡』で呪文の効果を永続化! 石棺が光の柱で囲まれる――「これで誰だろうと、封印に近づく事さえできないはずだ」
王:「本当か上条?」
上条:「ああ、僕の身に何か無い限りは、この封印は二度と解かれる事はないだろう」(笑)
王:うわぁ〜〜絶対あるだろう、それ(笑)
上条:「まぁ大丈夫! この天才である僕の身に、何かあるなんて異常事態はまずないはずだ! 大船に乗ったつもりで安心して暮すが良い!」(一同爆笑)

シーン21:少年、少女の淡い約束

九龍城を出ると、そこにはすでに政府の用意した解体業者が集まっていた。王の使った緊急避難暗号の音によって全ての住人が九龍城から非難していたため、懸念された政府と住民との抗争は回避されたのだった。
上条誠は日本へ帰り、王もその姿を消した。そして――。
GM:「小夏!」――春鹿姉さんが君の元に来ます。
小夏:「春鹿姉さん! 生きてたんだね!」
GM:「ええ、ナオミが助けに来てくれたの!」――横でナオミも君が帰ってきたことに嬉しそうだ。
小夏:「そっか良かった。……姉さん、お父さんとお母さんは死んじゃったんだね」
GM:「小夏?」
小夏:「僕、認めるよ。お父さんとお母さんはあいつ等に殺されたんだ……」
GM:その後、リーンが中であった事を春鹿姉さんに話してから――「力を手に入れなさい。あなたならそれができるはずよ」――と言葉を閉める。その後、春鹿姉さんが煌家を個人レベルでは世界トップの資本力とコネクションを持つウィザード支援団体へと成長させる事になる。それはちょっと後のお話。
小夏:「リーンさん」
GM:「?」
小夏:「僕、強い男になるよ」――僕の瞳には絶対の覚悟と決意の光が宿っています!
GM:「じゃあ、10年後にまた会いましょう。その時、またあの時と同じ言葉を聞ける事を、楽しみにしているわ」――そう言ってリーンは去って行く。
小夏:「絶対だよ! 僕、絶対に強くなるからね!!!」
………………………………………………………………………………………………
GM:「クー!!!」
クー:「老師(ラオシィ)!」
GM:「クー、我ら一族の宿命は終わったか?」
クー:「ええ、もうすっかり平気アルよ!」
GM:「そうか、よくやった。だが、解体された九龍城……これからがこの香港、大変な時期に入るじゃろう。今度はこの香港全てを守っていくのがわし等の使命じゃ」
クー:「了解アル♪ 私この街が好きアル!」――見上げる窓の外には、もう九龍城の面影は無く蒼い空が広がっていた(笑)

シーン22:実はもう一本……

GM:さて、実は今日、前後半のセッションだったんだが、もう時間があと1時間10分しか無い(笑)
小夏:前後編だって!? じゃあ早くレベルアップだ!(笑)
GM:え、やるのか?
小夏:やらないでか?(他のPLも一様に頷く)
GM:う、お、おう! じゃあやろう! 後半はダイジェストで進めるぞ!(笑) じゃあさっさとレベルアップを済ませるんだ! さぁ10レベルまで上げるんだ!
一同:『10レベル!?』
そして10分後……――
小夏:な、なんとかレベルアップしたぞ!
上条:さすがに時間が短すぎる気がする(笑)
王:あと1時間、とりあえず始めようじゃないか!
クー:ほ、本当です……。

――魔笛が運命へ誘う――

1991年 九龍城より住人の強制退去開始
1992年 九龍城にて全住人の完全立ち退き完了
1993年 九龍城の建物取り壊しが開始

――そして……9年の月日が流れた……。

2002年 初夏 香港 九龍半島

シーン23:胸騒ぎ……

GM:では後半戦をスタートするぞ! あれから9年が経った。それぞれキャラクターのレベルも年齢も上がったね? とりあえず年齢がどうなったか教えてくれ!
小夏:俺は17歳だ!
クー:私は19歳アルね♪
王:ふっ…また一人だけ桁が違う……23だ。
上条:天才の私も17歳の高校生になったぞ。
GM:了解、では前回舞台になった九龍城のその後だが、もちろん建物は取り壊され住人は誰もいなくなった。そして現在、その九龍城があった場所はとても整備された綺麗な公園になってる。かなりの広さだ(笑)
王:公園の名はやはり『九龍公園』?(笑)
GM:いや、まさにその通り! ちゃんと現在の地図にもそう載ってるしね。では最初のシーンは王から始めようか。君はあのあとどうした?
王:まぁいろいろあったけど、今は九龍公園の管理人になってる。そして真の護人となり公園の一部立ち入り禁止の場所をいつも気にしている。
クー:立ち入り禁止?
GM:ああ、アレを封印した場所のことね(笑)
王:そう、そして最近その封印の場所から白い光が少しずつ消えていっているって事で!
上条:そりゃそうだ(笑)
王:徐々に薄れ行く光を見つめながら――「上条…やはりお前に何かあったと言う事か?」――ぽつり呟き九龍の空を見上げる。
………………………………………………………………………………………………
GM:次はクーの場面です。君はイベントが用意されています。君は9年前のあの事件以降、ずっと体の調子が優れない。
クー:「あう……頭が痛いアル(←頭を抱えるジェスチャー)」
一同:結局ソレかよ!!(笑)
GM:と、今はお医者さんから薬を貰ってきた帰り道だ。ふと、ピーヒャラピーピー♪ ピーヒャララ♪ どこか懐かしい音が聞こえて来る。
クー:「思い出すアル、あの9年前の事件を……」と誘われるようにそっちへ行くアル。
GM:では、音の方へ惹かれて行くと、顔に隈取のようなペイントをした男が、笛を演奏しながら歩いてくる。そして君を見つけると――「おや、どうかなされましたかな? わたくしの演奏がお気に召しませんでしたかな? これは失敬」
クー:「いえ、そういうわけじゃないアル……ただ、懐かしい音楽だと…そう、思っただけアルよ」
GM:「懐かしい? ほう……わたくしどもは死者の声を聞き、その言葉を音色に乗せて演奏しているに過ぎませぬ……もしや、誰かご家族を亡くされましたかな?」
クー:「……数年前に、私のもっとも尊敬する…老師が…」(一同爆笑)
小夏:あの爺さん死んじゃったの!?
上条:殺しても死なないと思っていたのだがな。
クー:悲しいことですが、事実です(笑)
GM:なんで笑って話すかなぁ(笑)
クー:「じゃあ、この音楽は老師からの言葉なのかもしれないアルね♪」
GM:「そうかもしれませぬなぁ、では、わたくしはやる事が御座いますゆえ……」
クー:「謝謝♪ 久しぶりに老師の事を思い出せたアル」(笑)
小夏:久しぶりなのかよ!
GM:「いえいえ、それではこれにて……あっと、そうそう! わたくしの演奏、一度は聞きにいらして下さい。それではまた――クー殿……」――去って行く道化顔の笛吹き。
クー:私は空を見上げるアル、そこには老師の顔が見えて――「老師、私ももうすぐ20歳アル!」(笑)
王:(空の老師になって)『クー、そんな報告より、あの道化がなぜお前の名前を知っていたのか、と言う事に気を回さんか!』(笑)
クー:あ、そういえばそうか――「ありがとう老師!」(一同爆笑)
GM:だが、もちろん笛吹きはすでにいないぞ。
クー:「ああ、もう居ない」(笑)
GM:笛の音は聞こえないが、クーの胸の奥で何かがざわめく。
クー:「きっと、何か良くないことが起ころうとしているアル!」

シーン24:天才は生きていた

GM:次は上条の番だ。
上条:マスター? 私は確か次元回廊の中で精霊獣数匹と一緒に死んだはずでは?(第1話参照)
GM:うむ、実は生きてました(笑)
上条:うわ(笑)
GM:君が目を覚ますと、視界に映る景色は空、聞こえるのは波の音、どこかの波打ち際に仰向けに倒れている。
上条:「ここは……?」
GM:あたりを見渡せば、ここがどこかの街だとわかるかな。看板とかに『香港』とか『九龍』とか書いてある。アジア圏のようだね。
上条:ま、私は天才だからな(笑) それぐらいの情報でここがどこだか解ってしまおう――「ここは…9年前に来たあそこか」
GM:と『ピーピーピー』と君の0−Phoneが鳴る。自動的に声も流れてくる、それはアンゼロット様の声――『上条誠(ッガガ)無事ですか? 上条(ガガガッ)応答しなさい………』
上条:「ああ、こちら上条誠だ。問題無い」
GM:『無事でしたか……安心しました。しかし、あの状況から良く生還できましたね』
上条:「あたりまえだ。私を誰だと思っている? 私は天才だ! 問題は何も無い!!」(笑)
GM:『現在、あなたのいる位置はわかりますか?』
上条:「だいたい九龍半島南部の海岸だな」
GM:『九龍半島…ですか……』
上条:「? どうした」
GM:『……あなたがそこにいるのも何かの運命なのでしょう。実はその九龍半島で、世界の根幹に関わるような事態が起ころうとしています』
上条:「ほう、それで?」――と、だんだんとノイズが激しくなっていく(笑)
GM:『ええ(ッガガ)実は九龍の(ガガガ)――
上条:「おい、どうした、聞こえないぞ?」(笑)
GM:――世界の(ガガッガ)九年前(ガガ…)』
上条:「おいどうした!」――と放電を始める0−PHONEを捨てると、その場で爆発(笑)――「まぁいいさ、私には十分すぎるほどの情報量だ。あとは勝手にやらせてもらう」――そして、私は九年前の因縁の場所へと向かったのだった。
王:"向かったのだった"じゃねーだろ! ちゃんと最後まで情報貰っておけよ!(笑)
上条:天才の私には要らないものだ(笑)
王:ああ……なんだが、九年前よりパワーアップしてないか?
上条:ふ…天才だからな!(笑)

シーン25:青年なりし龍

GM:さ、お待たせ小夏だ!
小夏:その前にうちがどうなったかだけ、もう一度教えてくれ。
GM:煌家はこの9年間でかなりの規模になった。もともと資産的には十分にあったけど、春鹿が当主になってからは積極的にウィザード関連の仕事にも着手しだして、それが結果的に資産増加に繋がったらしい。同じようにウィザード関係のコネクションも異様なほど増えた。ちなみに春鹿は今だにウィザードに覚醒しておらず、本人はちょっと憤慨気味だ(笑)
小夏:ああ、それは春鹿姉さんっぽい(笑)
GM:で、君はどうする? お姉さんを手伝っていたのかい?
小夏:いや、春鹿姉さんの手助けはクーに任せる!
クー:私に? 任されたアル(笑)
小夏:そんで俺は世界を旅して周るぞ! で、最近九龍半島に帰って来てちょっぴり平和に暮している。今は下町の大衆飯店『恋恋』でバイト中(笑)
王:大衆飯店『恋恋』だって!? もしかして猫(マオ)姉の新しい店か?
小夏:もちろん! 安くて量があって美味しいと、学生と肉体労働なおいちゃん達に大人気の店だ(笑) そうそう、俺はこの9年間で性格が『純情可憐な少年』から『自信過剰な直情青年』に変ったから宜しく(笑)
GM:「炒飯お待ち!!」
小夏:「はいよ! おいちゃん炒飯だったね? あ、そっちもだっけ? ほら投げっぞ!」――8つぐらい皿を持ってテーブルに投げる(笑)
GM:猫(マオ)姉が言う――「そう言えば小夏、九年前にあんたと一緒にここを救った能力者が、なんでも世界の命運を賭けた戦いってのに巻き込まれたって話だよ」
小夏:「ああ、父さんと母さんが死んだ時の話か……へぇあいつらも頑張ってるんだな……もっとも、殆ど顔も忘れちまったけどさ」(笑)――と料理を持ってお客さんの方へ行こうとする、するとズボンのポケットから財布が落ちる。
GM:じゃあマオ姉はそれを拾って、そこからはみ出た金髪女性の写真をチラリと見て――「やれやれ、忘れちまった……ねぇ」(笑)

シーン26:再来の予感

上条:私は九龍公園の立ち入り禁止区域へ入っていくぞ。
王:それは止める――「おい、そこから先は関係者以外は立ち入り禁止だ」
上条:「なら心配ない、私は関係者であり…"当事者"だ」
王:「なにを言っている? とにかく早くどっか行け、ここへは入るな」
上条:「解らない奴だな……ならば、ここに住む王という男を連れて来い、私はそいつにも用がある」
王:「王?」
上条:「知らないのか? かつて九龍城にあった幾つものジャンクキッズ集団を一つにまとめ上げた男だ。双緑の王(ツァンリューのワン)と言えばわかるか?」
王:「そいつを探しているのか? なら話は簡単だ」――と管理人の帽子を外しましょう。
………………………………………………………………………………………………
GM:一方、煌家の廊下、クーはすでに煌家お抱えの一流ウィザードの一人です。今日は定時報告の日であり、それも終わって家に帰ろうと廊下を歩いている時、とある部屋のドアが少し開いておりそこからメイドのナオミと当主である春鹿の声がヒソヒソと聞こえてくる。
クー:ヒソヒソ? それは気になるアル! 聞き耳〜〜! あんど覗く〜〜(笑)
GM:ナオミはいつもと雰囲気が違う、荘厳な感じがする。
クー:「あれはナオミさん? いえ、違う?」
GM:春鹿が言う「わかったわ。これは私達だけで秘密裏に守りましょう。本当なら封印とかできればいいんだけど……」――と、見れば春鹿はナオミから白い両手剣を譲り受けている――「それに、このことは誰にも言わないことにしましょう」「はい、春鹿様……この魔剣の事、無理を聞いて下さり有り難う御座います」「気にしないで、世界の命運がかかっているのでしょう? 当然の事じゃない」――とかなんとか、まだ話は続く。
クー:「白い両手剣???」――深刻そうなので、この場所から離れるアル(笑)
王:なんというか……やっぱあの爺さんの血を引いているんだなぁ(笑)
上条:厄介ごとに無理に首を突っ込まずに逃げるとはな(笑)
クー:あ、頭が痛いアル!(笑)
………………………………………………………………………………………………
GM:では小夏です。君はバイトから疲れて部屋へ帰ってきた所です。
小夏:疲れてベッドに倒れる(笑)
GM:部屋の隅には、9年前にリーンが忘れていったダンボールの荷物が置きっぱなしだ。
小夏:「リーン様元気かなぁ…マオ姉が言ってたのってリーン様の事なのかな?………………行くか!」――と立ち上がって――「春鹿姉さん! ちょっと行って来る!」
GM:いつもなら、過保護にどこに行くのか聞いてくるナオミも、ウィザードがどうのこうのと口うるさい春鹿姉さんも今日は静かだね。何も言われない。
小夏:「なんかいつもと調子が違うな?……ま、いいか」
………………………………………………………………………………………………
GM:では上条・王組です。
王:出会ってから事情を聞いたら、すぐにこの街のツテを使って情報収集をするぞ。
GM:まぁ王が協力するならすぐに集るでしょう。そんな情報の中、1つ気になる話を耳にする。
上条:それは?
GM:道化のような化粧をした男が、九龍城の封印を聞いて周っていたらしい。どうもその男は笛を吹きながらやって来て、そのままどこかへ消えていったらしい。
王:「どう思う上条?」
上条:「九年前に似ているな……確か"京劇"だったか?」
王:「ああ、だが生きていると思うか?」
上条:「わからないが、あの時倒したのは寄り代だった座長の体だったはず、本体の影が別の寄り代を見つけたと考えるのも妥当な線かもしれないな」
王:「やっかいな事になりそうだな」
GM:と、道の向こうから綺麗なチャイナ道服を来た女性がやってくるぞ。さぁクー登場ね。
王:クーはこの九龍で煌家と一緒にウィザードとして戦っているんだろ? なら俺は普段から顔見知りだろう――「ちょうどいい。上条、人は多いほうがいいだろう?」
上条:「あ、ああ、だが他にいるか?」
王:「クー!」
クー:「あら、王? どうしたアルね?」
上条:「こいつがクーだと!? あの爺さんの遺伝子がこれっぽっちも入ってないじゃないか!!」(笑)
クー:「王、誰ね? この失礼な男は? 尊敬する老師馬鹿にする許さないアルよ」
王:「久しぶりでわからないだろうが、こいつは9年前に一緒に闘った上条だ」
上条:「すまないな、さすがの天才も、あの爺さんのインパクトが強すぎてな」(笑)
クー:「そのフレーズ間違いないアル。久しぶり……で、なんで上条がいるアルか?」
上条:「ああ、実は……」と説明し――「人手は多いほうが良い。手伝ってはくれないか?」
クー:「もちろんアル! あの事件がまだ終わっていないなら、一族のためにも協力するアルよ!」
上条:「ところで、頭痛の方はもう大丈夫なのか?」
クー:「毎週お医者さんに行って薬を貰ってきているアル」(笑)
上条:「あいかわらずだな」(笑)
………………………………………………………………………………………………

 予感のようなものにしたがって家を飛び出した小夏は、知らず知らずのうちに九龍公園へと来ていた。
小夏:俺はリーン様がどこにいるかも解らず飛び出したので、とりあえず思い出の九龍城跡である九龍公園にまで来た(笑) まぁリーン様を探して世界中を旅するのは、この9年間で慣れたしな。
GM:ではピーヒャラ♪ ピーヒャラ♪と笛の音が聞こえる。どこか懐かしいね。
小夏:「この音は……」――とそっちに行こう。
GM:と同時刻、王と上条とクーの三人も九龍公園で聞き込み中に笛の音を聞きます。
王:もちろん走るぞ!
GM:小夏、君が笛の音に引かれていくと、公園の広場では道化のような顔をした細身の男が笛を吹いている。そしてこっちの走ってくる3人。一人はクー、もう一人は最近会ってなかったけど王、そして懐かしいのが9年前に会ったっきりの上条誠だ。上条の噂(実力者という噂)は気いた事あるけど会うのは9年振りだね(笑)
小夏:「お〜〜い!」
王:「あれは……小夏?」
上条:「小夏! 9年振りで悪いが、私に協力してくれないか?」
小夏:「本当に突然な(笑) って、何があったんだよ?」
王:「この九龍半島で何かが起ころうとしているらしい。そして、その首謀者がどうやら9年前のあいつと似ているんだ」
小夏:「9年前のアイツ?……クーの親戚だった座長?」
上条:「そうだ。情報収集の結果、どうやらそいつが封印について調べていたらしい」
小夏:「それって……あそこで笛吹いている奴のことか?」
GM:と、小夏が見ると、そこにはすでに笛吹きの姿は見えない。
小夏:「あ、いねぇ! まぁいいや、とにかくあいつ倒してくるわ」(笑)
王:「待て、何があるかわからん、一人で行くのは危険だ」
小夏:「はっ、9年前の俺とは違うぜ、負けはしないさ」――と探す(笑)
GM:では公園の別の場所で子供達相手に演奏しているのを発見する。
小夏:『刃龍』宣言で3スクエア移動! そのまま攻撃だドッゴーン!――「見つけた!!!」
GM:では吹っ飛ばされる笛吹き、悲鳴をあげて逃げていく子供達。
クー:「小夏! もっと周りを見てから攻撃するアル!」(笑)
GM:笛吹きは公園の植え込みまで吹っ飛び、地面を抉って倒れる。と、対象から魔力が消えます。
小夏:「奴の光が消えた……まさか逃げたか!?」
王:何も残ってない?
GM:服だけ残っているぞ。あと魔石。
上条:「身代わりか…もしくは陽動か……」
王:「だが、なんのために……」

シーン27:真夜中の九龍

4人が再会したその日の夜。それぞれの長い一夜が始まる……――
GM:さて夜です。それぞれどこで何をしているかね?
小夏:街中を探してる。
クー:小夏と組んで探し回っている事にしたいアル。
上条:私は高い建物の屋上あたりから九龍半島を見渡していよう。
王:『超嗅覚』を取ったので、九龍公園に陣取ってどこからか昼間の奴と似た匂いが現れないか集中しているぞ。
GM:では全員、邪悪な魔力を感じます。その方向は九龍公園だ。

――九龍半島、下町の路地裏

小夏:「クー! この気配は!」
クー:「うん、あっちは九龍公園の方向アル!」

――雑居ビルの屋上で風に吹かれながら

上条:「来たか……」

――封印の地・旧九龍城跡

王:ピクンッと感じ取り目を開けよう。
GM:ではイニシアチブジャッジを振ってくれ! 達成地が40以上ならターンの始めから公園に登場していいよ。あ、王はすでに登場済みだからやらないでいいぞ。
王:了解。
上条:マスター! 私は特殊能力『空間転移』を使って移動するので、その分のボーナスが欲しいです!
GM:じゃあ君は40でなくて35で良い事にしよう。
上条:(コロコロ)……よし! プラーナ使ってギリギリ35!
クー:……40は無理アルよ〜〜。
小夏:くっそー! せっかくエクスプローラーになっておいたのに、38だ!
GM:では最初から公園で王と合流するのは上条だけだね。
上条:王の横に突然『空間転移』して現れる――「やはりここか」
王:「気をつけろ…来るぞ!」
夜の九龍公園…一般人が入って来れない立ち入り禁止区域――封印の地――その真上、中空に笛を吹きながら現れる道化化粧の笛吹き――「おや、先客が居られましたか?」
王:「ここで張っていれば現れると思っていた」
GM:「ほう、なにやらわたくしの事を調べていたようですが……なぜ、おわかりに?」
上条:「知れた事、お前を見て九年前の首謀者である京劇団の座長を思い出さない奴はいない」
GM:「九年前?……どうやら、何かわたくしの預かり知らぬところで"運命"が動いたようでございますね」
王:「運命……」――そういや、オープニングで見た17、8歳の女性ってどうなったんだ?
上条:唐突だな(笑)
王:いや、ふと気になって(笑)
GM:今だに見つからないね。あの同じ夢はずっと見続けているよ。
王:では"運命"という言葉を聞いてあの女性が頭を過ぎるが、今はそれどころじゃない! と頭を振って追い払う!
GM:「しかし、私の演奏会…せっかく招待した煌家のお客様が、今だに席を開けたままというのは、いささか拍子抜けでございますね」
小夏:なんだ? 俺のこと言っているのか?
王:「ふん、そう残念がるな。すぐに来る」
GM:「ここに……ですか?」
王:「??? 当たり前だろう」
GM:(ニヤリ)――「では、あの魔剣の元へは向かわないのですか」
王:「魔剣?」
上条:………………。
GM:「おや? あの白き魔剣の事をご存知無い?」
上条:心当たりは有りますが、この九龍半島に存在するとはこれっぽちも考えないので口に出さないぞ(笑)
GM:そうだねぇ、君の想像する剣は今、勇者と共に異世界のはずだからね(笑)
小夏:マスター! いつまで経っても戦闘が始まらないから、もう登場しちゃってもいいか?
GM:おう、前向上が長くなりすぎたな(笑) どうぞ、登場して下さい!
小夏:「王! 上条!!」
クー:「お待たせしたアル!」
GM:「ほう、本当に来たようですね」
小夏:「おい、テメェが諸悪の根源か!」
GM:「諸悪の根源? ふふふふふっ…諸悪の根源なら、もうすぐ種から芽を出し心地良いリズムを奏で始める事でございましょう」
クー:「あ、あいつ何言ってるアル? 馬鹿アルか?」(笑)
王:「諸悪の根源……」――とりあえず、また17、8歳の女性が過ぎる(笑)
GM:「それに、あの運命もすでに彼女により崩壊のスタッカートを踏んだ」
王:「彼女?」
GM:「ふふふふふ…彼女は見物ですよ。自らの為に他人を売った……人間でありながら平然とわたくし達のような事をする……あの"リーン"とか言う人間はね」
小夏:「リーン様だって!!!」(一同爆笑)
王:やっぱ"様"なのかよ!(笑)
クー:「リーンさんが!?」
王:「奴がどうした」
GM:「おや、あの方の知り合いなのですか?」
小夏:「リーン様は俺の心の拠り所だ!!」(笑)
GM:「ほう……あの方は勇者を裏切り、今や混沌軍の仲間となりて我らが魔王様に協力しているはずでございますよ」
クー:「魔王? 混沌?」
GM:「まぁあなた達は知らないのも無理はありませんね。もっとも、それで構わないのですがね」
小夏:「テメェ! さっきから意味不明な事ばっかり並び立てやがって! まずは名を名乗れ!!」
GM:「わたくしは混沌軍狂魔士団団長・狂楽師サルガクと申します。以後、お見知りおき下さい」
王:「つまり……エミュレイターの一人…か」
GM:「エミュレイターごときと一緒にされては心外ですね」
王:「確かにな、普通に見てきたエミュレイターより格段のプレッシャーを感じる……別格、というわけか」
GM:「さて、そろそろお話のネタも尽きましたし、なにより向こうの魔剣はもう大丈夫でしょう」
上条:「こっちこそ陽動だったか……小夏、この九龍半島で一番使えるウィザード達は?」
小夏:「俺とそいつとクー…後はどんぐりの背比べかな」
上条:「ちっ、まんまとここに揃っているわけか……」
王:「おい、その"魔剣"ってのは一体なんだ」
クー:魔剣って聞いて、そこで思い出すアル! ――「魔剣?……もしかして、あの時の白い両手剣アルか?」
小夏:「クー、何か知っているのか?」
クー:「え、ええ…ついこの前、春鹿さんとナオミさんが、白く輝く剣を持って深刻そうに話をしていたアル」
小夏:「春鹿姉さんが!? また何か俺に黙って大事な事を……!」
GM:「始まりの魔剣のことを知りつつ、ここに来ている者がいるとは……ずいぶんと馬鹿な人達のようですね」
クー:『決め台詞カード』使うアルか?(笑)
小夏:「とにかく、クーの言うようにその魔剣が狙いっていうなら、春鹿姉さんも危ない?」
王:「いや、奴の口ぶりからすれば、すでに危険な状態かもしれん」
小夏:「姉さん……」
GM:「さて、どういたしますか? "はじまりの魔剣"を守りに煌家の屋敷へと向かいますか? もちろん、ここを離れるのなら下の"ヤツ"はわたくしが目覚めさせますが…ね」
小夏:「なんだよそれ! おい、天才! なんか策は無いのかよ!」
上条:「そうだな…春鹿さんの方は君達に任せる。こっちは天才の私に任せておけ」
小夏:じゃあ迷い無く行くぞ! 全速力で家に帰る!――「じゃあ任せたからな!」
王:「九龍城の因縁……上条、悪いがお前だけに任せるわけにはいかんな」
上条:「王?」
王:「クー、そっちは二人で大丈夫か?」
クー:「任せるアル!」――って小夏は疾走して行っちゃったので(コロコロ)……『パープルヘイズ』発動! 紫の翼を生やして飛行して小夏に追いつくアル!

シーン28:煌家襲撃

煌家が見えてくると、そこからは幾筋もの黒い煙が立ち昇っていた。
小夏:「すでに何か起こっている!? なんだ今の爆発は!!」――と爆発音が(笑)
GM:じゃあ爆発音がしました(笑)
小夏:クーはどした?
GM:飛行なので別ルートです!
小夏:じゃあ一人で家に突っ込む! 何が起きているんだ? エミュレターの襲撃か!?
GM:まぁそんな所だな、庭から家の中から煌家の護衛とゾンビーたちの戦闘が始まっている。
小夏:ゾンビかよ! けっこう雑魚を用意したもんだな(笑) 窓を突き破ってその勢いのままゾンビを一体殴り殺す!
GM:ではゾンビをぶちまけました(笑)
小夏:で、襲われていた護衛に――「おい、春鹿姉さんはどこだ!」
GM:「小、小夏様!? 春鹿様ならメイドの世良さんと一緒に、奥屋敷の方へと」
小夏:「奥屋敷だな……ここは任せる!」――奥屋敷と言うからには奥にあるんだろう、なにかウィザード関係の部屋とかある部分かな?
GM:まぁそんな所だ。
小夏:じゃあそっちへ走っていく! 遅いくるゾンビは全て一撃の下に粉砕していくから宜しく!!(笑)

シーン29:因縁の戦い

GM:では王と上条は戦いです――「さて、残った愚かなるお二方……このあと、いったいどうするおつもりで?」
王:「ふん、ここの封印は解かせん。お前を倒すまでだ」
GM:「それは無理というものでございますよ」
上条:???
王:「強がりを言うな。いくらお前が強いとはいえ、一対二で勝てると思うな」
GM:「強がりではありませんよ。なぜなら、あなた達に勝ち目は無い」――と言うと同時、君達の背中にお札が3枚張り付く!――こっちは『多重発動』が5LVなので(コロコロ)……「『ヴォーティカルショット』」が一人3発ずつだ!
王:「なっ!?」
GM:――「それに、1対2ではありませんよ。フェアに2対2でございますので……」
王:「誰だ……」
上条:後ろを振り向く!
GM:と、そこには手にお札を持ったクーが苦悶の表情でいる! 背には紫に翼を生やし空から君達に符を放ったところだ。
上条:何!?
王:「クー!?」
クー:私アルか!?(驚)
GM:「あなた達は気がついていなかったようですね? 彼女の……影に」――魔法の翼を消し降りてくるクー。上条…大いなる者である君が見れば一目瞭然だ。クーには黒い影が纏わり付いているが、9年前の座長の時と比べ、その影は完全に同化している。
上条:「9年前とは違う……完全に同化――融合しているだと!?」
王:「どういう事だ」
GM:クー、好きに語っていいぞ(笑)
小夏:またかよ!(笑)
クー:じゃあまた好き勝手言いますよ(笑) 私が語りだしますが、その声はどこか怨念めいた邪気を孕んで――「長かった……この9年もの間、ゆっくりと気が付れぬように侵蝕し、やっと完全に同化する事に成功した。それもこれも、9年前…寄り代を倒し、本体である私を倒さなかった貴様等のおかげだ」(笑)
小夏:うわぁ〜微妙に辻褄が合っててムカツクな(笑)
GM:最初現れた時浮べていた苦悶の症状も、今や完全に敵に掌握され邪悪な笑みが浮かぶ!
クー:「9年前……よくも私を……私の計画を邪魔してくれたものだ……」
王:「完全に敵と化したか」
小夏:道士(陰陽師)レベル10の『多重発動』レベル5だろう? うざいぞソレ(笑)
上条:「仲間と戦う事になるとはな……」
王:「だが……本当に全て侵蝕されてしまったのか?」
クー:「さんざん説明してやっただろうが…お前頭悪いな」(一同爆笑)
王:「っな!? クー……その暴言……まさか続くとは思わないが――」
クー:「つべこべ五月蝿ぇ! このド畜生が!!」(一同大爆笑)
王:くそ、それ以上は言わせん! その言葉には反応しないぞ! 無視だ!(笑)
クー:「ナマ言ってっと細切れにして! 長江に流しちまうぞ! あァん!?」(一同超爆笑)
王:とりあえず言うんかい!!!(笑)
上条:王の努力は無意味だったな(笑)
王:「くそ…やるしかない!」
上条:「そのようだな」

シーン30:狂う音楽

そこに近づくと、邪悪な気配と共に笛の音が聞こえて来る。それは異世界のメロディー、聞いたことの無い音楽。
小夏:なんだかわからんが! とりあえず――「春鹿姉さん!!」
GM:あ、そうそう、近づくと共に聞こえて来る笛の音だが、その音楽を聴くと不思議と力が湧いてくるね。
小夏:??? めんどくさいし、ショートカットして壁ぶち壊して一直線に行くぞ。
GM:じゃあ、いつもの2倍の勢いで壁が破壊される。
小夏:「なんだ? 妙に力が湧いてくる」
GM:では笛の音が響く部屋に到着します。部屋の奥に台座に刺してある白い両手剣――魔剣がある。その魔剣の前ではさっきの道化化粧の笛吹きが演奏している。そして、部屋の入り口付近では春鹿姉さんと護衛たち数人が気絶。
小夏:姉さんは死んでないんだな?
GM:息はあるね。あ、そうそう、春鹿とかからとちょっと離れた所で、メイドのナオミがカックンと倒れている。
小夏:カックン?
GM:糸の切れた人形のようだ。魂がいきなり体から抜けたらこうなるんじゃないかな?って格好だ。
小夏:「春鹿姉さん! ナオミ!?」
GM:「おや、あちらにご招待したはずの煌家のご子息ではありませんか? お早いお着きでございますな」
小夏:「お前……なんでこっちにいるんだ」
GM:「ふふふふふ……あちらは囮でございますよ」
小夏:「ならお前が本体なんだな! 好都合だ、ここでぶっとばしてやる!」
GM:「それは残念で御座いますね。実は今さっきわたくし――狂楽士サルガクの演奏はフィナーレを迎えた所なのです」
小夏:「なた俺が言ってやる。アンコールだ!!」――走り込む!!
GM:「申し訳ありません。今回の演奏はアンコールにお答えできないのですよ」――とさっきから吹いている演奏は、もちろん特殊能力『魔歌』なんだが使っている紋章魔法は『潜在能力開発(ツァオ・ベー)』だ。
王:だからさっきから小夏の力が強くなっているのか。
小夏:なんでだ? おもいっきり敵が不利じゃん?
GM:だからここでカウンター魔法を使う(コロコロ)……『フェイバー・オブ・ジ・アース』発動で、『潜在能力開発(ツァオ・ベー)』の効果時間である3ラウンドをマイナス3して、一瞬で効果が切れるように操作! サルガクが演奏を止めると同時に呪文の副作用が小夏を襲う!
王:そういうことか!
上条:それを『魔歌』で使うと視界全員に効果か……必殺の一撃と化すな。
クー:で、具体的にどうなってしまうアルか?
『潜在能力開発(ツァオ・ベー)』――3ラウンドの間、対象の戦闘能力を二倍にできる。ただし効果時間終了後に、対象はHPが1となってしまう。
小夏:「ち、力が抜ける……ぐはっ!」
GM:「アンコールは次の機会に取っておいて下さい」
小夏:「うるせー馬鹿やろーーー!!」――プラーナを全開放! それをHPに変換して立ち上がるぞ!
GM:うむ、それはありだな(笑)――「ほう、立ち上がりますか……ですが、もう遅い」――サルガクが空間の狭間へと消えていく、見れば部屋にあった白い魔剣も消えているね。
小夏:「ちくしょう…逃げられたか……」――そこで力尽きて俺も倒れます。
………………………………………………………………………………………………

王がプラーナを放出し、上半身の服が破れる。体中へと巡る虎の紋様……そして、そこには真なる獣人が立っていた。そして――
王:「9年前の怨念がまだ残っているとはな……かつての仲間からの餞別だ。せめてこれ以上生き恥をさらさぬようにしてやる……」――ありったけの技を組み合わせ、必殺――「『虎咆閃・爪牙(こほうせん・そうが)!!!』」
GM:王の爪がクーを貫く!
クー:「く……」
上条:私はサルガクと牽制しあっています。
GM:じゃあサルガクは君との戦いも上の空で、どこか別の方向を気にしていたのだが――「(にやり)」と笑う。
上条:「なにがおかしい?」
GM:「いえ何、これにて終幕でございますれば……またのご来場、お待ちしております」――そう言い残し空間の狭間へと消えていくサルガク。
上条:その気になれば追いかける事は可能だが……ここはクーのために残るか。
クー:倒れます(笑)
GM:じゃあクーは一時的に意識を取り戻してもいいぞ。
クー:了解(笑)――「う……わたし……」
王:「しゃべるな! 上条……どうにかならないか?」
上条:「………………侵蝕率があまりにも高すぎる」
GM:それとクーと王はわかっていいかな、王僵屍(キング・キョンシー)の封印の白い光が完全に消滅している。邪悪なオーラが今にも噴き出してきそうだ。
クー:「私はいいアル……封印を……王僵屍を封印するアル」
上条:でも『小さな奇跡』は一回しか使えん!
小夏:選べと言っている(笑)
王:「上条……助けてやってくれないか」
クー:「駄目……封印アル」
GM:"ドゴオオオオオオオッ!!!"と黒き闇が吹き上がり封印が破れる!
クー:「早く封印をするアル!!」
上条:「………………後で存分に後悔するが良い!!」――『小さな奇跡』をクーに使用する!――「戻って来い!」
クー:「そんな……」
上条:クーに融合していた黒い影を消滅させます!
GM:じゃあ徐々に消滅していく。3人の後ろでは黒い闇が柱となって吹き上がり、王僵屍(キング・キョンシー)の霊魂が九龍半島の上空に現れる! そしてどこかへと霊魂は飛んでいってしまう。
上条:「もう後戻りは出来ないぞ。いくら天才といえど私にはアレを止める暇が無い」
王:クーを上条に預けて――「巻いた種だ……自分で刈り取るさ」――『超嗅覚』で王僵屍(キング・キョンシー)の匂いは覚えた! ヤツが向かった方向へと跳んでいく――「クーは任せたぞ」
上条:「この天才に任せておけ!」――白い光がクーを中心にドーム状に広がり、そして――
その後、九龍半島に一時的な平和が訪れる……そう、それは一時的に過ぎなかった。なぜなら、9年前から始まった一連の騒動は、すでに運命という物語に書き記された事実であったからだ――その事実に彼が気が付くまで、もう少しだけ時間が必要であった。



超長編キャンペーン  リプレイ『真竜伝説』
第27話「番外編 九龍の申し子」

TOPリプレイ ⇒ S=F ⇒ 真竜伝説                      戻る