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セブン=フォートレス V3 & パワード
超長編キャンペーンリプレイ

――世界名:ファージ=アース 地方名:日本 場所名:東京タワー展望室屋根――

風がバサバサとディランのコートをはためかす。
「お前はイシュエルの仲間か? 違うなら手を引け、これはお前の為に言ってるんだ」
ディランが声の主に振り向けば、鉄骨の上、ローブを纏った男がいた。
「お前は誰だ」
ディランの質問に男は簡潔に答え、それと同時に吸血鬼の腕に出現した魔式邪念鞭がローブを切り裂く。
「まずは……顔を見せてもらおうか」
抜き打ちの初撃は、的確にフードだけを切り裂き、その残布を空へと舞わせた。
そして、そこに現れたのは……
「なっ!? お前は……イシル!?」
肌の色こそ浅黒く、どこか擦れた雰囲気を漂わせていたが、それは紛れも無くイシルその人だった。
ディランが予想外の事態に気を取られた一瞬。今度はディランの腕から血がほどばしる。
「くっ!?」
「忠告はした……去らぬなら、お前も死ね」
地の底から響く声は、イシルのものであってイシルの声ではなかった。
もう一人のイシル――シャドー――は、いつの間にか手に黒刀を下げていた。
その刃からはディランの血が滴り落ちている。

――実践は数百年ぶりか…準備運動にしては、キツイ相手かもしれん――

ディランは心の中で呟き、手の中の魔式邪念鞭を握りなおした。


真竜伝説

第29話「封印図書館」


シーン1:イシル拉致られる

小夏たちの案内で東京タワー見物を終えたイシル達は、いまだ静まらぬ興奮を胸に秘め、次はどこに行くのかとタワー前の通りを歩いていた。
イシル:「しかし、この世界は不思議な事ばかりだな」
ミスティ:「いろいろと勉強になりました」
めぐみ:「まだまだこれからですよ♪ でもとりあえず、次は御飯を食べましょ〜」
GM:「ご飯は早く食べたいですポン! ぽっくん、もうおなかがすき過ぎですポン! ……ところで、あのおじさんを置いてきちゃって良かったですポン?」
小夏:「ああ、別に良いって…あとで勝手に戻ってくるよ」(笑)
ディラン:では登場しましょう(息を吸い込んで……)――「イシル!」
イシル:「この声は?」
小夏:「おっさん!?」
ディラン:私の魔式邪念鞭がイシルを襲います。
イシル:いきなり攻撃かよ!? じゃあ剣で受けるぞ!
小夏:何言ってんだ? お前の剣って俺の月衣の中じゃん?
イシル:ああ!(笑) じゃあ構えたところで剣が無いのに気がついたが、すでに遅かった!(笑)
GM:イシルの胴体にディランの鞭が巻きつく!
小夏:「おい、おっさん! お前なんなんだんだよ! 正義の味方じゃねーのかよ!」(笑)
ディラン:その問には答えず、鞭で繋がったまま、一緒に『テレポート』! 皆の前から二人は消えます!
GM:じゃあ消えた(笑)
イシル:なんだ? 俺って誘拐された?(笑)
小夏:仲間に誘拐されてどーする!(笑)
ミスティ:「あ、ああ……いったい、何がどうっているのでしょうか?」
めぐみ:「こっちが聞きたいぐらいです」
小夏:「あーもうっ! あのおっさんは何がしたいんだよ! アンゼロット様の知り合いって嘘なんじゃねーか!?」(笑)
めぐみ:そ、そうだ! アンゼロット様に連絡します! 0−Phoneで……「もしもし、世界魔術協会日本支部ですか〜?」
GM:では少し経ってアンゼロットが出ます――『はい、どうしたのです。何か問題でも発生しましたか?』
小夏:割り込んで――「イシルがあのおっさんに殺された!!」(一同爆笑)
イシル:死んでねーよ!
ディラン:殺してもないわ!
小夏:ぬぅ、それは早まったか(笑)
めぐみ:ちゃんと状況を説明します。
GM:「ディランはウィザード登録をしていたから0−Phoneを持っているはず……すぐに彼の現在位置を送りましょう。まさかとは思いますが、急いで彼等を追って下さい」――と電話が切れると、めぐみちゃんの0−phoneの画面に地図が映し出され、ある1点が点滅しているのがわかる。
小夏:「そこがおっさんの居場所か!」
ミスティ:「イシルは大丈夫でしょうか……」

シーン2:イシルvsディラン

テレポートによってイシルがディランにつれてこられたのは、とあるビルの屋上だった。近くに東京タワーが見えることから、みなといた場所からはあまり離れていないのかもしれない。
GM:ではディランとイシルは、近くのビルの屋上。貯水タンクの陰で対峙する。
イシル:「いったい……なんなんだ」
ディラン:では鞭を元に戻しましょう――「東京タワーの上でお前と同じ顔の男に、私は突然攻撃を受けた」
イシル:「俺と同じ顔?」
ディラン:「そうだ。黒い刀を持った浅黒い肌の男だった。タワーの上で激闘を繰り広げたが、ぎりぎり逃げられてしまってな」
小夏:おお、メモの内容はそれだったのか!(笑)
イシル:「違う! 俺はその時、ミスティ達と一緒に、蝋人形とやらを見ていた! それに俺のブレードは小夏に預けたままだ!」
ディラン:「そうか?それだけでは信じるに値せぬな。この世界では科学以外は何があっても不思議ではない」
イシル:「信じてくれないのか?」
ディラン:「答えは……こうだ」――(コロコロ)……命中!
イシル:ぎゃー! 俺はなんの武器も無いってのに!! 問答無用かよ!!(笑)
ディラン:「信じて欲しいのなら、私の攻撃に耐え切ってみせよ……」――ダメージは(コロコロ)……

――そして3ラウンドが過ぎ――

ミスティ:「イシル!」――と屋上に駆け込みます!
めぐみ:やっと到着しました。
イシル:遅い! 俺は一方的にやられてたんだぞ!?
小夏:の割にピンピンしてるな(笑)
イシル:いや、一応、紙一重にプラーナ使って一桁ダメージに押えてたから。
ミスティ:「ディランさん! これはどういう事ですか!」
ディラン:「ふっ……知れたこと、東京タワーの上でこいつと同じ顔をしたダークな奴が俺を襲ってきてな。本人かどうか確認していたのだ」
小夏:「おっさん! あんたが展望室に残ったあと、こいつは俺達とずっと一緒だったんだぜ? どう考えてもあんたを襲ったのは、同じ顔の別人だろうが!」
ディラン:「………………ああ、そうだな」――鞭を引こう。
イシル:「おっさん…それ、最初に俺が言っただろう……」
めぐみ:「なんだか、誤解だったみたいですね♪」
ディラン:「ああ、戦っていてわかった。あいつとこいつは違う」
イシル:「ならさっさと攻撃止めろよ! 3ラウンドも戦う必要ないだろうが!!」
ディラン:「知れた事……お前の顔を見ていたら、もっといたぶりたくなったまでだ」
イシル:どういう意味だ!!(笑)
ディラン:違うぞ? イシルシャドー(?)との戦いは劣勢だったから、同じ顔のイシルと戦ってて……って意味だ。
イシル:どっちにしろダメだろう。
小夏:なんだか、この親父は駄目駄目だなぁ(笑)
ディラン:ふっふっふっ…――と、ここで私は心の中で一人呟くのです。――(イシル…か、まだまだ荒削りではあるが……どうやら魔剣バハムートの所持者との話、あながち的外れでは無いようだな)
ミスティ:な、なんですかその台詞!?
GM:ディラン……まさか、シャドーに襲われたのを理由に、ついでとばかりにイシルの力を試したのか?
ディラン:ふっふっふっ(笑)
イシル:紛らわしい事しないで、直接試せよ! 思いっきり誤解しちゃっただろうが!(笑)
小夏:正直、俺も焦ったぞ(笑)
ディラン:いいんです、PC達には馬鹿親父だと思われたほうが昼行灯でかっこいいですから(笑)

シーン3:報告……狙われるワケ

その後、アンゼロットにイシルシャドーについて報告しに戻る一行だったが……。
GM:「言っていませんでしたか? イシルは魔剣バハムートの所持者なのです。その魔剣の所持者であるかぎり、敵に命を狙われます」
めぐみ:「魔剣ティアマトーの所持者であるルオ先輩のように?」
ミスティ:「ルオさん……」――ルオさんはあの後、行方不明なのですか?
GM:そうだね、一応めぐみちゃんから報告は受けているから、アンゼロット達がルオの情報を集めている。しかし、今だにルオについては何もわかっていない。
イシル:ミスティの肩に……いや、グッと我慢してましょう。言葉が無い。
小夏:「アンゼロット様、イシルが狙われる理由はわかりました。けど、それにしては早すぎはしませんか? だって、イシル達は昨日の今日、この世界へやって来たんですよ? このタイミングで襲ってくるなんて、まるでいつ来るか、わかってたみたいじゃないですか!」
GM:「そうですね……確かに絶妙なタイミングでしたね……わかりました。こちらでも少々調べておきましょう」
小夏:「今すぐではないの?」
GM:「まずは魔剣バハムートの捜索です。今、その手がかりとなるある場所に入るための許可を申請しているところです。それが終わったら、次は勇者ルオの探索……その次ぐらいでしょうか」
小夏:う〜〜ん、確かに忙しそうだなぁ、じゃあいっか。
めぐみ:とりあえず今日はもうクタクタです(笑)
GM:では、シーン切ろうか。
ディラン:私は全員が部屋を出た後、アンゼロットに向かって呟こう――「私を襲ってきたイシルのシャドーだが……お前は何か知っているか?」
GM:「私にも思い当たる節がありませんね。もしかしたら……いえ、それも推測の域を出ませんし……きっと違う……」
ディラン:「そうか……。それはそれとして、あのバハムートの所持者…ずいぶんな才覚を秘めているな、奴はまだまだ伸びるぞ」
GM:「ディラン……イシルを試すのも程ほどにして下さいね」
ディラン:「ふっ…そうだな、少々からかい過ぎた」(ニヤリ)

シーン4:男同士

小夏:マスター! 俺も一つシーンをやりたい! イシルをちょっとしたファミレスに連れて行くぞ!
GM:まぁ別にかまわないけど……。
イシル:あ、俺も問題無い――「なんだ小夏? こんな所に連れてきて」
小夏:では咳払いを一つしてから――「実はイシュエル=シルヴァーナ様に少しお聞きしたいことがありまして」
イシル:「な、なんだよ急に改まって……」
小夏:「え〜〜と、実はわたくし、リーン=ハインリヒ様とはご懇意にさせて頂いていたので――」
イシル:ちょっと飲んでた飲み物を吹き出しますよ!(笑)
小夏:「今も彼女のことを思い浮かべれば、あの麗しくも気高く、美しい横顔、そして凛とし優しい彼女……愛らしい唇……」
イシル:じゃあ俺の中ではレンガを投げるリーンや、子供状態で『庇護』を使って俺を盾にした時の事や、邪悪に染まったリーンを思い浮べよう(一同爆笑)
めぐみ:すごいギャップです(笑)
小夏:俺は続けるぞ――「あの自身に満ちた発言と、その強い意志に裏付けされた行動力!」
イシル:『力の無いものは無意味』『私は力を求めて魔王側についた』――って台詞が頭に浮かぶ(笑)
小夏:「で、ここは正直に話すと、俺はべた惚れなんだよ、リーン様にさぁ(笑)」
イシル:「あの……リーン殿にか?」
小夏:「そうだよ! だから教えてくれよ、そっちの世界に居た時にどんなだったか、話を聞けばイシルって女だらけのパーティーで旅してたんだろ? なぁ教えてくれよ〜〜」
イシル:「女だらけのパーティーって」(笑)
小夏:「んん? なんだよ、ウブな子供じゃあるまいし……はっ!? もしかしてイシル、女性経験って少ないのか?」
イシル:ブスっとした顔を(笑)
小夏:「なんで? なんで? お前ってそんなに悪い顔じゃないぜ? それとも実は相当性格悪いのか?」(笑)
イシル:「違う! この呪いのせいだ……俺はこの呪いのせいで、女性ってのはイコール危険な存在なんだ……」(一同爆笑)
小夏:(憐れむ目で)「そうか……お前、大変なんだな」(笑)
イシル:「この呪いを治すのも、旅の理由の一つさ……そうそう、リーン殿のことだが……」――と魔王との決戦時の話をしよう。リーン殿が裏切った話を――。

――そして――

小夏:「そうか……ありがとう、話してくれて」
イシル:「いや、実際、リーン殿がどこまで本気で裏切ったのかわからん……俺も今だに半信半疑だからな」
小夏:「………………」
イシル:「………………」
小夏:「よし! わかった!! イシル、俺がリーン様の事も、魔王軍って奴の事も、それに魔剣バハムートのことも助けてやるよ!」
イシル:「小夏? だが、この話は基本的にお前には――」
小夏:「いいって事よ。リーン様を助けたいのは俺も…いや、俺の方が強いし(笑) それに俺とお前の…拳を交えた仲じゃねーか」
イシル:「小夏……お前、良い奴だな」(笑)
小夏:「なんだと! お前、俺が良い奴じゃなかったら、一体何になるってんだよ!」(笑)
その日、イシルと小夏は語り合い、ミスティはテレビから流れるニュース一つ一つをめぐみに説明してもらい、ポンポンは適当に貯蔵庫を漁り、ディランおじさんは赤提灯で飲み明かした。そして、それぞれの0−Phoneが鳴る。 『私が許可を申請していた場所の使用許可が下りました。これより魔剣バハムートを調べます。すぐに集合するように。――アンゼロット』

シーン5:封印図書館

アンゼロットに呼び出されたイシル達は、世界魔術師協会日本支部の廊下を案内されながら歩いていた。
今から魔剣バハムートについて調べるため、ある場所へと向かっているとの事だったが……――
GM:ミスティの肩でポンポンが――「つまり、世界魔術協会って所の全世界共通の図書館みたいな場所に、これから行くですポン?」
イシル:歩きながら説明……って感じか。
GM:「そうです。その図書館はどこの支部からでも行けるように月匣で繋がっています。もっとも、緊急時の場合のみ、かつ、それぞれの代表達の同意が無ければ、一般のウィザードは入る事も許可されない(封印されている)場所です」
小夏:「図書館で本探しですか? それなら本とか知識とか好きな奴にやらせればいいじゃないですか? ほら、どっかの天才とか自主的にいってくれそうだし」(笑)
ミスティ:(のPL)嬉々として行きそうですね(笑)
GM:「そう簡単にも行かないのです」――と、とある門をくぐり進んでいく、そして広がる光景は、天井まである本棚、どこまでも続くような奥行き、いったいどれだけの本棚が並んでいるのかわからなくなる部屋の広さ。
ミスティ:「す、すごいです」
めぐみ:「驚きです……」
ディラン:「これがあの噂に名高い封印図書館か……」
小夏:「おっさん、知ってるのか?」
ディラン:「ああ、世界魔術協会本部の地下数百階にあるとされる、禁書から魔導書、黒歴史から闇に葬られし封印書まで……人がそろえることのできるありとあらゆる本が眠っているとされる場所だ」
GM:と、図書館の奥の方から『ギャー!』という悲鳴が……。アンゼロットは素知らぬ顔で――「なんでもありません」
イシル&小夏:『嘘付けーーー!!』(一同爆笑)
GM:「いえ、実はディランが言ったように、この図書館はいくつか封印書も混じってまして…一般書の棚ならいいのですが、奥の部屋にはそのような不安定な封印書もいくつか……」
ミスティ:「もしかして、いまの悲鳴は……」
GM:「ええ、先に調査と銘打って2人ほど偵察に行ってもらったのですが……ああ、一人帰ってきたようですね」――と天才上条君が帰ってくる。
小夏:上条かぁ(笑)
ミスティ:嬉々として偵察役を買って出たのでしょう(笑)
GM:「おや……どうやら全員揃ったみたいだな」――図書館から戻って来た上条が言おう。
めぐみ:「あの〜〜上条先輩…さっきの悲鳴って一体……」
GM:「悲鳴? ああ、私について来るなんて、"凡人"がな! ちょっと本に食われただけだ」
小夏:「逃げてきたのか? 助けろよ!」(笑)
ミスティ:(上条)『助ける? なんでこの私が凡人程度を助けねばならないんだ』
GM:おお、本家本元(笑)
小夏:だ、駄目だ……こいつはこういう奴だった……。
めぐみ:はう〜〜(笑)
GM:アンゼロットが言います――「上条、この後のことは彼等に任せることにします」
ミスティ:(上条)『ふん、いいだろう。私は例の件を調べておこう』
GM:「ええ、任せます」
ミスティ:(上条)『任せておけ! なんせ私は"天才"だからな!』(一同爆笑)――退場。
小夏:「あれが無ければ良い奴なんだけどなぁ(笑)」
GM:「やはり封印書からいくらかのクリーチャーは出現しているようですね。もっとも、ここ百数十年は使われていなかったのですから、それぐらいの事があっても不思議ではないでしょう」――と、めんどうなので図書館の作りを説明します。

1、図書館は一般書庫と禁断の書庫に分かれている。
2、一般書庫にも封印書は混じっている可能性がある。
3、禁断の書庫は封印書や禁書、ありとあらゆる黒歴史や伝承の本がある、つまりPCが目指すのはここ。
4、封印されているのは冥魔である。
5、知覚ジャッジで探索成功すれば、視界内の本棚からめぼしい本を見つけることができる。

GM:――はい、以上!――「それでは、行って下さい」
イシル:「じゃあ行くか!」
めぐみ:「でも本を探すだけなら私達がわざわざ行かなくても……」
ディラン:「もし目的が魔剣バハムートの本だとして、それを見つけるのは至難の業だ、しかし、イシルが本当に所持者だと言うのなら、その関係した本を見つける運命もありなのではないかな」
めぐみ:「ふ〜〜ん」
GM:「とりあえず、図書館に入るですポン! ぽっくん、ご飯の無い場所は退屈ですポン! さっさと終わらすですポン!」
イシル:「毎度毎度…こいつは自分勝手なことを……」――ブニーって伸ばしながら入っていこう(笑)
ミスティ:「駄目ですイシル、ポンポンを虐めては……」と私も続きます。
小夏:「俺も本は嫌いなんだよな〜〜」って続く。
めぐみ:「上条先輩はルオ先輩を探しに行ったのでしょうか?」
GM:さぁ、それは俺にもわからないなぁ(笑)
ディラン:「やれやれ……先行き不安な出だしだな」――入っていこう。 ]
まずは一般書庫を一応調べながら進む一行――『世界文化遺産』や『美味しい"おにぎり"の握り方』など、あまり関係無い本を見つけつつ――本棚を曲がったところで、赤い血だまりを見つける。
めぐみ:「血です!?」
小夏:「いや、見りゃわかるんだけどね」(笑)
イシル:死体は?
GM:ないよ。食べかすなら残ってるかもしれないけど。
ミスティ:食べかす?
ディラン:言っていただろう。一般書庫にも封印の書が混じっているかもしれない――と。
ミスティ:「これって……上条さんの言っていた"凡人"という方でしょうか?」
イシル:「だろうな」
小夏:マスター! 俺は周囲に気を配るぞ! 気配とか無いか!?
GM:目標25で知覚ジャッジね。
小夏:(コロコロ)……24か、チッ!
ディラン:(コロコロ)……ファンブル(笑)
イシル:やばい、同じくファンブル(笑)
GM:二人がファンブルしているなら、めぐみちゃんとミスティは別にいいや、イシルとディランに敵が奇襲しますよ。
めぐみ:「あぶない!?」――とイシルをカヴァーリング!
GM:ではめぐみちゃんとディランは炎に包まれます。ダメージは魔法の62点。
ディラン:(コロコロ)……2点だけ通った。
めぐみ:……9点通りました。
GM:二人とも一桁かよ……。ディランとめぐみちゃんのスクエアが炎に包まれる。どうやらこの炎、生きているようだね。邪悪な感じがする。
小夏:クリーチャーの知名度で知力ジャッジはできないの?
GM:えっと……できるよ。ラース人もファージ人も両方ともできる。目標値は29。
小夏:29!? めちゃくちゃ高いな! (コロコロ)……失敗(笑)――「なんだアレは!?」
めぐみ:(コロコロ)……わからないです。
イシル:(コロコロ)……クリティカル! (コロコロ)……クリティカル!(笑) 成功! 俺はわかります!
GM:ではイシルは気がつく、あれは『混沌のかがり火』だ。冥界系クリーチャーの中でも最強の方、レベルは8です。
イシル:それって冥界モンスターの中でも、ルールブック最強の奴じゃないですか!
GM:うむ、第二部になって君達の戦闘能力が未知数だったからね。とりあえず最強をぶつけてみる事にしました(笑)

――しかし――

めぐみ:『獣化』に『獣爪』でもって『ファングモード』で追加ダメージですよ♪
ディラン:魔式邪念鞭に対抗『シャドウ・ブレード』でダメージ量アップ。
ミスティ:『幻惑の色(プリムレイス)』で対象の属性を風に変更します。あとはイシルに任せます。
イシル:おう! 俺の『風裂く刃』は対象が風属性ならダメージ2倍! 命中!!
小夏:とどめだ! 『気功』発動! プラーナ20点が60点に!

――混沌のかがり火は死亡した。
その後、冥界関係の敵が数匹出てきたりするが、どれもこれも現状のPC達に勝てるはずもなく……

GM:では、扉が見えてくる。重厚そうな扉だ。本棚に埋もれるように収まっているね。
ミスティ:「これは禁書の部屋へ通じる扉?」
めぐみ:「やっと目的地に付きましたね♪」
小夏:実はエクスプローラーなので扉を調べるぞ。鍵とかかかってない?
GM:うん、扉には鍵はかかってないね、魔力も感じない。でも、とても重そうだよ。
小夏:開かないの?
GM:いや、全員で力を合わせれば開く。
筋力ジャッジの合計……いうまでも無く――
GM:さて、重たい扉を開けるとちょっとの間廊下が続く、そして再び扉だ。しかし、この扉は破壊されているね。
イシル:破壊?
GM:そう、破壊されている。誰かが壊したらしい。あとミスティは壊れた扉から神聖な力を感じる、自分が触れたら痛そうだと感じる――って所だな。
ミスティ:「さっきの扉が力なら、こっちの扉は魔法だったのでしょうか?」
イシル:「だが、力押しは開いて魔法は破壊されているって事か?」
小夏:いつ破壊されたかわからない?
GM:知覚ジャッジをどうぞ。
小夏:(コロコロ)……23。
GM:では、つい最近壊された事がわかる。
小夏:「つい最近、誰か別の奴が、この禁書の書庫に入ったみたいだな」
イシル:「なんだと?」
小夏:「敵の目的はわからないが、警戒にこしたことはないな……嫌な予感がする」
イシル:「そうだな」――手に『風裂く刃』を……。

シーン6:禁書の迷宮

禁書の書庫――静けさと本独特の匂い。そしてひんやりとした空気……見えないプレッシャーがイシル達を襲う。
小夏:知覚ジャッジして気配を調べたい!
GM:どうぞ。
小夏:(コロコロ)……25!
GM:ちなみに目標は35です。
イシル:(コロコロ)……駄目だ。23!
ミスティ:もちろん無理です(笑)
めぐみ:……駄目でした〜〜。
ディラン:プラーナ解放! (コロコロ)……35成功!――「(渋い声で)――出て来い。いるのはわかっているんだ」
一同:『おお〜〜!』
GM:??? いるのか?
ディラン:いるんです! PLは知りませんが、PCはその気配を感じ取り、姿を表すよう挑発までやっちゃいます(笑)
小夏:知ったかかよ!(笑)
GM:じゃあいいさ! 出てきてやろう!! 禁書の書庫フォートレスはカットだ(笑)
ディラン:おお(笑)
ミスティ:それでいいのでしょうか……。
小夏:とりあえずおっさんナイスだ!(笑)
めぐみ:それで何が現れたのですか?
イシル:まぁ混沌のかがり火も闇の精霊も倒した俺達だ、どんな冥界の勢力が来ても敵じゃない!(笑)
GM:では現れたものを説明しましょう。それは――

――禁書の書庫…その本棚が並んだ奥から、その異様な風体でゆらりと現れる。
――その姿は…最強の呼び名も高いモンスター……そう、精霊獣だった。

一同:『………………はっ?』
GM:正確には"精霊獣の幼生"だけどな……それがゆらゆら浮遊しながら君達に気がつく。
イシル:ちょ、ちょっと待って! ちょっと待って! 精霊獣の幼生って言ったら『S=FV3』ルールブックの、最後から2番目に紹介されている超最強ランクのクリーチャーだぞ!?
小夏:ってか、なんで今の今まで冥界系の敵だったのに、いきなり精霊獣なんだよ!!
GM:あ、そうそう、全員知覚ジャッジしてみて?
小夏:(コロコロ)……クリティカル……37!
ディラン:(コロコロ)……19。
めぐみ:……28です♪
イシル:(コロコロ)……30!
ミスティ:クリティカル……34です。
GM:………………。
ミスティ:どうしました?
GM:うむ。君達は一瞬、精霊獣が現れたと思ったんだが、よく見たら人の大きさほどの線虫状の虫だった。
小夏:……幻影を見せようとしたのか???
少しシーンとなったあと……一同大爆笑。
GM:なんだよ! 幻影に騙されてりゃ本当の"精霊獣の幼生"のデータ使って攻撃できたのにー!!
イシル:パワードに載っていた"擬態虫"というクリーチャーだな(笑)
ディラン:という事は、なんだか知らないがうにょうにょと精霊獣に擬態しようと頑張っている虫が、私達に向かってきている――と(笑)
GM:そうだよ! 虫は自分の擬態に自信満々で迫ってくるさ!
小夏:「なんだよアレ」(笑)
イシル:「精霊獣に見せたがっているようだが……ヘタだな」(笑)
めぐみ:でも……よく考えると、幻影に気がつかなかったら、すっごく危険だったのではないでしょうか?
小夏:うっ、そう考えるとそれなりな敵かもな……ま、しょせんは虫だけどな(笑)
GM:おのれ! こうなったら虫の自力データで貴様らを葬ってやる!! イニシアじゃー!!

シーン7:油断大敵忘れずに!

GM:では君達と虫の間は3スクエアだ。両端は本棚になっているから1スクエア分の通路だと思ってくれ。最初の行動はイシルだな。
小夏:イシルやってまえ!(笑)
イシル:ああもちろんだ! 俺の知識だと擬態虫は、最初の混沌のかがり火より3レベルぐらい低いクリーチャーだったはず! いわば幻影にさえ引っ掛からなければ、雑魚より雑魚だ!(笑) 全力移動!(コロコロ)……4スクエア! 接敵!!
めぐみ:なんか私達の出番はなさそうですね♪
ディラン:ま、ここは若いのに任せてやるか(笑)
GM:あ、イシルよ。一歩踏み出すとそこは落とし穴だ。敏捷ジャッジ20に成功すれば次のスクエアに進むか、もしくは引き返したことにしていいぞ。
イシル:落とし穴? (コロコロ)……成功。もちろん次のスクエアの方へジャンプ!
小夏:そういえばここってフォートレスだったんだよな(笑) ボスの部屋につく前にボス戦に入ったから、なんも罠を調べてなかったな(笑)
ディラン:ボスのくせに雑魚よりレベル低いけどな(笑)
GM:ではイシル、次は敏捷30ね。
イシル:え?
GM:2スクエア目も落とし穴だからさ。ちなみに、それに連動して、左右の本棚がイシルに向かって倒れ込んでくるぞ。
イシル:む。(コロコロ)……やばい、失敗した。落とし穴にはまってしまったか(笑)
GM:落とし穴はダメージないぞ。ただ、本棚のダメージが70点の物理が2回です。
イシル:70点が2回!? やばいやばい、俺って観光したままだったから、鎧とか装備してなかったんだよ(笑)
ミスティ:そういえば私も鎧とか着てませんでしたね(笑)
小夏:どっちにしても防御カウンター魔法をかけてやりなよ。
ミスティ:無理です。
ディラン:無理だな。
GM:うむ、二人とイシルの間は2スクエア離れているから射程が届かない。
イシル:(コロコロ)……重症値で気絶です。ちょっと第二部に入ってから俺は調子に乗ってました! フォートレスの基本を忘れて全力移動するなんて……。
ディラン:「自業自得だな」
小夏:「おっさん! 冷静につっこんでないでイシルを助けるぞ! このままじゃ本棚に埋もれたまま虫の餌食だ」(笑)
イシル:うわ〜〜なんか俺かっこ悪い(笑)
しかし、混沌のかがり火より格下である擬態虫が、善戦できるはずも無く。皆のタコ殴りによって沈むのであった……。

シーン8:伝承と伝説と

小夏:ああ終わった、終わった(笑)
めぐみ:イシルを回復します♪ (コロコロ)……成功です。
イシル:「すまんなめぐみ殿……しかし、俺としたことが本当に油断した」
ミスティ:「気を付けましょう。イシル」
イシル:「ああ」
ディラン:「ところで、勢いに任せて倒してしまったが、どうして精霊界の生物がここに?」
小夏:「そうだな、冥界の生物なら封印の書に封じられていたものだと予想がつくんだけどな……いや、その前に、ここの扉を壊した奴が、本を漁っていると思ってたんだけど」――マスター! 他に気配は無い?
GM:無いね。君達しかこの禁書の書庫には居ないようだよ。
小夏:「う〜ん、どういう事なんだろうか?」
めぐみ:「とりあえず、本を探しませんか?」――もう敵が居ないならいろいろ歩き回ってみます。
GM:歩き回るか……すると、書庫の端っこで、いくつもの本が乱雑に崩れている場所がある。まるで誰かが漁った後のようだね。しかも片付けてない(笑)
めぐみ:「皆さ〜〜ん! ここで誰かが本を漁ったような跡がありますよ〜〜!」
イシル:そこ行って本を探したい!
GM:何について探す? 全員宣言してから知覚ジャッジしてみて? プラーナ無し状態で振ってみてね。
めぐみ:"魔剣バハムート"について(コロコロ)……14です。
小夏:リーン様について調べたいのだが(笑)、まぁここはバハムートにしてこう(コロコロ)……17。
イシル:俺もバハムートについて(コロコロ)……30!
ディラン:イシルが30ならバハムートはいいな……よし、"この世界の勇者"について調べよう(コロコロ)……おお、6ゾロだから20だ!
ミスティ:私は"大いなる母"について調べたいのですが……ここは"神"で検索します。大雑把に調べた方がいいかと(コロコロ)……クリティカル(笑)……32です。
GM:では最初はめぐみちゃんだ。君は魔剣バハムートについて調べたが、わかった事は"バハムート"とは別名"ベヒモス"といわれ、悪魔バホメットの別名でもある。ちなみにその名が表す言葉は"大食"――という事だね。
めぐみ:はぁ〜〜。なんか悪魔辞典とかに載ってそうな……。
GM:ありていに言って、禁書ではなく普通の本を読んだと思いねぇ。20に達してない限り、禁書の情報では無い。
小夏:おい! じゃあ俺も17だから無理なのか?
GM:うん。まぁそうだな…俺の知ってる悪魔知識として……バハムートだかベヒモスだかは、リヴァイアサンを倒したってのがあったと思うから、小夏はそれを読んだって事で。
小夏:うわ〜禁書の書庫に一般書籍を混ぜんなよな!(笑)
ミスティ:まーまーイシルが30ですから、それでいいじゃないですか(笑)
GM:まぁイシルの読んだ部分は最後に回そう。で、先にディランだが――
ディラン:何が書いてあった?
GM:いや、まさか"この世界の勇者"なんて予想してなかったからな(笑) ――ああ、丁度良いからこれを読んだことにしよう。君はドイツのとある伝承が気になった。それは聖女マルタという女性が、人々に害を及ぼす竜を倒したって伝承だ。
ディラン:??? 普通にありそうな伝説じゃないか?
GM:まぁね。時代はイエス=キリストが生きていた頃の話。ちなみに一般書籍と違う所は、その聖女マルタの血筋は今だ生き長らえているって事が載ってる。現代ではハインリヒという苗字になってるらしいよ。
ディラン:ハインリヒ? どこかで聞いたな……まぁドイツじゃよくある名だ。
小夏:ええ〜〜! おっさん気がつけよ!
ディラン:なにがだ? これは言わないでおこう。関係無いしな。
小夏:(バンバンバンと机を叩き)リーン様、リーン様! リーン=ハインリヒだってば!!
ディラン:……本棚に戻す(一同爆笑)
小夏:うわ〜〜リーン様の手がかりが〜〜(泣)
ディラン:機が来たら教えてやる(笑)
小夏:おっさん許すまじ!
GM:さて、次はミスティに行こう。君が見つけたのは世界創生のお話だ。それもファージ=アースだけじゃない、ラース=フェリアから全てを含んだ話だ。
イシル:ああ、それは一度PC知識として知っておきたかった情報だ(笑) PLは全部知ってるんだけどな(笑)
GM:世界創生…それは一人の神が傷つきこの空間にやって来たのが始まりだった――



その神は一般には超至高神と呼ばれ、彼は(彼女は)自らの傷を治す場所が欲しかった。
そこでその空間に大まかな"世界"を作った。
そして、その世界を細部まで作るため超至高神は108の神を――百八柱――を作り、
世界の管理とさらなる創造を任せた。  しかしその後、超至高神さえ予期せぬ事態が起こった。
百八柱達が反旗を翻したのだ。
争いが避けられないと知った超至高神は、
自らの神聖力と黒魔力から生み出した新たなる二柱――白神と黒神――を生み出した。  

そして争いが始まった。

  白神と黒神は超至高神からもらった8つの神武具から、八大神と呼ばれる神を作り出し、
さらに人間や精霊、動物達の中から地からある者を選りすぐり、守護者という地位と力を与えた。
一方、百八柱の神々も、自らの側についた人間や精霊の中から選りすぐり、
その者たちに混沌の力を分け与え、精霊獣や冥魔を作り出した。

この戦いは古代神戦争と呼ばれ、両軍の総力を結集した全力戦へと突入していった。

だが、戦局は長引き、超至高神の作りし世界はすでにボロボロになりつつあった。
そして、超至高神は新たな決断をする。
それは、純粋に戦闘のみを目的とした八人の聖竜騎士の創造である。
竜騎士の活躍により、この古代神戦争は終結する。全ての百八柱は殺されるか封印されるかしたのだ。

戦争の終結により、白神と黒神は八大神と力を合わせ、8つの世界を作り直した。
そしてその中心に超至高神の眠る場所――央界――を作った。
戦争にて活躍した聖竜騎士たちは、その央界を…しいては超至高神を守る役目を負うことになった。



GM:――と、言うわけです。
めぐみ:一番偉いのが超至高神で、その部下が白神と黒神で、さらに部下が八大神、それで敵が百八柱という元神様って事ですね♪
小夏:めちゃくちゃ約したな(笑)
GM:ちなみに百八柱ってのは、今で言う魔王の事だったりする。魔王って言ってもいろいろいるから一概には言えないけどね。
ミスティ:大いなる母というのは、その百八柱の一人なのでしょうか?
イシル:わからないぞ。魔王タラスが百八柱だとしたらそれ以上の存在だし。
ミスティ:でも、それ以上の存在なんて、今の話では出てきませんでしたよ?
めぐみ:そうですね……なんなんでしょう???
GM:まぁそれはおいおい推理していってくれ(笑) で、ここでイシルの調べた魔剣バハムートに行くんだが――その白神と黒神、それぞれ白王竜ティアマトーと黒王龍バハムートの化身だと言われている。との記述があったね。
イシル:「ティアマトーとバハムートか……白神の力を宿した剣、黒神の力を宿した剣……では3本目は?」
小夏:「よくわかんねぇな」

シーン9:敵の正体

GM:さて、この書庫では他に調べたい事とかやりたい事ってある?
小夏:ああ、そうだ。ここって誰かが本棚から乱雑に本を抜いて、バラバラに散らかっている感じなんだろ? 整理整頓すれば、どんな種類の本がなくなっているか調べられない?
GM:じゃあ知覚ジャッジで目標値30ね。
小夏:高いな(コロコロ)……いや、成功度37だ(笑)
GM:ではとある全7巻の本のうち、3冊ほどなくなっているね。2・3・4巻がなくなっている。
小夏:題名は?
GM:『第八世界禁断の封印場所』って書いてある。第1巻は"エジプト・王家の谷"だね。
小夏:いや、知りたいのはそのなくなってる巻なんだけど?
GM:なくなっているんだから、解るわけないだろう。
ディラン:1巻と7巻があるんですよね? なら全部の巻の題名がどっかにリストになってたりしませんか?
イシル:ああ、ありそうだな(笑)
GM:あ〜それもそうか、気がつかなかったな(笑) では幸運ジャッジを代表で誰か振りなさい。目標値は20ね。
小夏:じゃあ俺が振ろう。これでも幸運には自信がある(コロコロ)……よし! 22!!
GM:では全巻わかった事にしようか。

1:エジプト・王家の谷
2:ペルー・ナスカの地上絵
3:イギリス・ソールズベリーのストーンヘンジ
4:バミューダ海域・魔のトライアングル
5:チリ・イースター島の石人像
6:エーゲ海・クレタ島のミノス宮殿
7:ペルー・黄金都市マチュピチュ

イシル:世界7不思議みたいだな。
小夏:確かにいくつかは7不思議だったはず。まぁ今回は"封印場所"だから微妙にいろいろ混じっているけど(笑)
イシル:ナスカにストーンヘンジに魔のトライアングルか……。
めぐみ:あの……この乱雑な場所以外では誰かが漁った跡とか無いのでしょうか?
GM:ふむ、なら所々に一冊抜けてたりする場所がある。数箇所。しかもその抜けのある棚の床には何かの燃えカスか…灰が落ちてるね。
めぐみ:え〜と…小夏もイシルもおじさんもそっちにいますし……「ミスティ、誰かがここにあった本を燃やしたみたいです」
ミスティ:そちらに行きます……抜かれているのはここだけじゃないのですよね?
GM:何箇所かあるね。必ず一冊ってわけじゃなくて、数冊まとめて燃やされている所もある。
ミスティ:「なんでしょうか? 煩雑に散らかっているのは陽動で、こっちが本命だったのでしょうか?」
小夏:いや、俺の予想だと2人で来て、一人が大雑把に探して、もう一人が慎重に燃やしながら探したんじゃないかな?
イシル:俺もそう思う。というか、なんとなく、そんな行動を起こしそうな2人が思い浮かぶ(笑)
小夏&イシル:『アルゲルとリーン』(笑)
ミスティ:ああ、それはありそうですね(笑)
めぐみ:この燃やされている種類を特定したいです。この書庫から、なんの種類の本がなくなっているか調べられないでしょか? 書庫中の本の題名とかをみていけばわかりませんか?
GM:じゃあ知力ジャッジ目標値20だね。
めぐみ:プラーナ解放(コロコロ)……25成功です〜!
GM:悪魔関係の本がなくなっているね。唯一悪魔関係の本があるのは、その煩雑に散らかっている場所の本だけだ(笑)
めぐみ:そうですか……――「なんで悪魔の本を全部燃やしたのでしょうか?」
ミスティ:「わかりません。でも、必ず何かと関係があるはずです……例えば大いなる母とか……」
めぐみ:「それは……ありそうですね……」
ミスティ:………………。
イシル:……今、ふと思い出したんだが……。
小夏:ん?
イシル:バハムートだかが現す言葉ってのが"大食"って言ってたよな?
小夏:ああ、それがどうした?
イシル:いや、前にアルゲルからそれ聞いた覚えがあってさ。俺の呪いは"大食の呪い"とかなんとか……。
小夏:それで?
イシル:いや、なんで大食の呪いなのに俺は食べられてるんだよ! 逆だろうが!
めぐみ:いまさら……。
イシル:いまさらとか言うな!(笑)
小夏:しかたねーよイシル、お前って全部……ギャグだし(一同爆笑)
イシル:おいーーーーー!!!
めぐみ:魔王タラスもなかなかなセンスの持ち主ですね(笑)
イシル:おのれ(笑) 俺は一人書庫で呟こう――

――まさか本当に……ギャグなのか……――


超長編キャンペーン  リプレイ『真竜伝説』
第29話「封印図書館」

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