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ソード・ワールド 2.0
――そこは3本の剣が創りしラクシア。中世ヨーロッパに似て非なる世界。
――300年前、蛮族の大侵攻<大破局>により人の文明は破壊され、禍々しい異形なる蛮族や
   怪物が闊歩することになった世界。
――そんな世界を自由に旅する者たちがいた。人々は彼等をこう呼んだ

――冒険者――と。
2008年4月20日セッション開始

百年の虚読SW2.0リプレイ(2)
拾って、奪って、襲われて!

◆成長申告をお願いします

その日、部屋の中には3人のプレイヤー+GMが集まっていた。
キャラクター名で言うなら、ミナ、エヴァン、テューレである。
つまりその心は……――
エヴァン:集合時間を10分過ぎましたね。
テューレ:遅れてすまないッス。
ミナ:次回から気をつけましょう。じゃGMっ♪
GM:『じゃっGM♪』……って、本当に始めるんですか?
ミナ:始めるわよ。時は金なり、遅刻したアルト(のPL)は、きっとご飯食べすぎて部屋で寝てるのよ(笑)
エヴァン:テューレが来なかったら2人で始めるところでしたからね(笑)
GM:わ、わかりました。それでは成長申告の前に、えっと……ミナ、1D6を振って下さい。
ミナ:何の判定?(コロコロ)……3だけど。
GM:(メモメモ)
ミナ:何かな今の。
テューレ:第一話から第二話の間の日数とかじゃないッスかね。
エヴァン:もしくは処刑までの日数。
ミナ:誰のよ!(笑)
GM:まーとりあえず成長申告して下さい。ソードワールド・2.0から、能力値もランダムですがどこか1つは成長する事になりましたから、経験値で伸ばす技能と供に申告して下さい。
エヴァン:1D6を2回振って、出目に対応した能力値をどっちか1つ上げられる……だったかな?
GM:そうです。
ミナ:じゃあ私から(コロコロ)……1だから器用度と、(コロコロ)……1だから器用度………………。
GM:器用度が上がりましたね。
ミナ:すでに24もある器用度がこれ以上あがっても意味無いわ!(一同笑)
テューレ:いいじゃないっスか姐御、夢の器用度30でボーナス+5ッスよ(笑)
ミナ:私はグラランか。
その後、エヴァンとテューレも順当に能力値を伸ばし――……
テューレ:そうだGM、俺は器用度を1D6追加しても良いっすか?
GM&エヴァン:『エラッタか!(笑)』1)
ミナ:え? え? なになに?
テューレ:簡単に言ってエルフの能力値ダイスがミスってたらしく、速攻でエラッタが入ったんス。でエルフは器用度が上がるんスよ(笑)
ミナ:ふ〜ん、まぁ強くなるのは良い事だわ(笑)
テューレ:という事で(コロコロ)……3。普通ッスね。
一同:(←つまらなそうな顔)
テューレ:しょーがないじゃないっすか! リプレイだからって極端な面白い目が出ると思ったら大間違いッスよ!(笑)
GM&エヴァン:『まぁ〜ねぇ〜(と視線はミナへ)』
ミナ:なんでそこで私を見るのよ。

GM:
さて、それぞれ成長報告お願いします。
テューレ:じゃあ俺から行くっス。まず神のご意思によって器用度が3ほど上がりました(笑)
GM:神が忘れてたから(笑)
テューレ:あと、純粋な成長としては生命力が1つ上がりました。HPが21へ。
ミナ:私より高いし。
テューレ:マギテック成長のために経験値は貯めようかと思ったんスけど……先手とった方が生存率上がりそうなので、スカウトを2LVに上昇。
GM:何か買い物した?
テューレ:いや、なんも買ってないッス。買う物無いッス(笑)
エヴァン:まぁ、お金は貯めておいた方が良いと思う。1万Gぐらい。
GM:1万Gね……。
ミナ:確かに1万ぐらいあればいろいろ買えるしね。死んでも生き返らせる費用に……って! ちょっと! なんか不吉な貯金を勧めてるんじゃないわよ!!(笑)
エヴァン:いや、ミナが死にそうだなぁ……と。
ミナ:ちょくに言うな!(笑) ま、でも1万貯めていざと言う時の費用にするのは有りね。このパーティー、薄いから本気で死人出そうだし。

GM:では次はミナ。
ミナ:能力値は1ゾロだったんで器用度が25へ上昇。意味無いったらありゃしない!
GM:素晴らしい!
ミナ:技能の方はレンジャーを1LV取った!
GM:レンジャーに目覚めたんですか?
ミナ:回復アイテムは重要だと前回気が付いたから。薬草100個あればバラモスだって倒せるのよ?2)
エヴァン:あー、確かに(笑)
GM:いや、無理でしょういくらなんでも。回復追いつきませんよ!
ミナ:本当本当、倒せるから気合で(笑)
テューレ:ってか姐御、本気でアイテム欄が薬草だらけっスね。
ミナ:そうよ? こらがうちらの生命線!!!(一同爆笑)
具体的には救命草10個、魔香草5個、ヒーリングポーション4個、アウェイクンポーション3個。前回の報酬が丸ごと薬草類に消えている。
エヴァン:お金お金言う割りには。
ミナ:命を買ってると思えば安いものよ(←うんうん頷くPL)。

エヴァン:
じゃあ僕の成長で良いですかね?
GM:どうぞ。
エヴァン:能力値は筋力が上がって16になりました。そして技能はファイターを1LV取得。昔練習していた戦士としての技能を思い出しました。
ミナ:おお〜〜名実供に勇者に(笑)
テューレ:装備はどうするんスか?
エヴァン:ああ、昔お爺さんが使っていた武具を引っ張り出して来た(PL処理としては買い物)。バスタードソードを装備。あ、ミナ、100G貸して。
ミナ:いいわよ。はい。
エヴァン:このバッソを発動体にするの忘れていました。
ミナ:それは必要だものね(100G減らすミナ)。
テューレ:しょうがないっすね(←なぜか同じように100G減らしている)。
GM:……あの、なんでテューレまでお金減らしてるんですか?
テューレ:え? 今『みんな』って言いませんでした?
エヴァン:違う!(笑) 僕はミナって言ったんだ!(一同爆笑)
テューレ:あうっ!?
ミナ:素でそのボケをかますとは(笑)
テューレ:お恥かしいッス。
GM:えっと……他には?(笑)
エヴァン:あ、ああ、盾がカイトシールドに、鎧がスプリントアーマーに変化。完全金属系……ぶっちゃけ騎士の外見へと(笑)
ミナ:軽装勇者が中盤以降の完全武装勇者になった。
エヴァン:あと剛力の指輪を買っておきました。成長はそんな所ですね。
GM:わかりました。………………ゆっくりやったのにあいつ来ねぇ。
ミナ:さ、始めましょう♪

◆黄金のプレート……を拾う

テラスティア大陸北部に位置するザルツ地方。
温暖な気候で四季もはっきりとしている過ごしやすい地方として有名なこの一帯でも、ルキスラ帝国と言えば"ザルツの要塞"と呼ばれるザルツ最大の勢力を誇る帝国だった。
そして今、ルキスラの目抜き通り……から外れた裏道に面する冒険者の店その名も『挫折の始まり亭』では3人の冒険者がテーブルでぐでっていた。
GM:それではプレイに入りましょう。場所は『挫折の始まり亭』の1階、食堂兼飲み屋になっているテーブルの1つです……と、その前にすでに前回の冒険から3週間が経っています。
ミナ:ああ、さっきの判定ね。
GM:というわけで3週間分の宿代と食費を払って下さい。宿代素泊りで450G、それに食費が軽食として189G、合計で639……めんどいから1人600Gずつ減らして下さい。3)
ミナ:け、結構キツイわね。
テューレ:そろそろ仕事しないとヤバイっスね(笑)
GM:しかも大して良い仕事が今まで張り出されたりしませんでした。
ミナ:さすが『破滅の始まり亭』。
テューレ:姐御、挫折の始まりッス。
エヴァン:確かに姉妹店とかチェーン展開とかしてそうですけど(笑)
ミナ:う、うっさいわね! 間違えたのよ! 挫折も破滅も似たようなものじゃない!(笑) で、けっきょく前回は地方領主のホーン卿のところで依頼を終わらせて、ルキスラのこの店に戻って来たけど、良い仕事がなく3週間ゴロゴロしていた……って事でいいのGM?
GM:ええ、そういう事です(笑)
テューレ:アルトは結局どうなってるんスか?
ミナ:まったく、そんなに食い意地張って食べるからお腹壊すのよ! 少しの間ベッドで寝てなさい。――と部屋にアルトを残して一階にやって来た。
エヴァン:食い過ぎですか。
GM:じゃあアルトは食い過ぎで寝てます。
テューレ:PLいないからって好き勝手……でも、アルトだとしそうな気もするから止めないッス(笑)
GM:そして1階のテーブル。『絶望の始まり亭』では――
エヴァン:違います! 挫折です!!(一同爆笑)
GM:しまった、私まで間違えた。紛らわしいな。
ミナ:あんたが言うな(笑)
エヴァン:まぁ、僕は優雅に紅茶でも飲んでいましょう。
GM:悪かろう安かろうが自慢のこの店で?
エヴァン:……だが、ここのコーヒーは美味い(←渋い声で)。
テューレ:飲んでるの紅茶じゃないっスか。
もっともなツッコミである。
エヴァン:そのツッコミは優雅にスルー!(笑)
GM:そんなエヴァンに後ろから近づく男が1人。
エヴァン:……ここは挫折の始まり亭だ(←棒読み)。
ミナ:何そのコンピューターRPGで村人が『ここは●●の村ですよ』とか言ってる風なのは(笑)
GM:じゃあその男は――
エヴァン:ここは挫折の始まり亭だ。
ミナ:繰り返すな!(笑)って、さっきから何やってるのよエヴァン! テューレはどこ行ったのテューレは!
エヴァン:……3回まで繰り返すのが基本ですし(笑)――ここは挫折の始まり亭だ。
ミナ:もういいわよっ!!(一同爆笑)
テューレ:姐御の分の紅茶を貰って来たっス。
ミナ:ありがとう。それで、何か良い依頼あるって?
テューレ:首を振りましょう。
ミナ:そろそろ何か良い儲け話を見つけないとなぁ。
エヴァン:で、GM、さっきから僕の後ろから近づいてくる男はどうなりました?(笑)
ミナ:あ、忘れてた(笑)
GM:ミナとテューレからは見える。エヴァンの後ろからボロボロのフードを被った男が、ふらふらと近づいてくる。顔はよく見えないね。そして……ふらついたと思うとエヴァンにぶつかります。
エヴァン:うわっ!?(持ってるティーカップをミナの方へ投げ出すジェスチャー)
テューレ:ぎゃーーっ、熱いッス!!!
GM&エヴァン&ミナ:『お前じゃねーーーー!!!』(一同笑)
エヴァン:今のはミナに放ったジェスチャーでしょう! なんでキミがヤケドするんだ!(一同爆笑)
テューレ:いやぁ〜役割的に俺かと(笑)
エヴァン:そんな美味しい役ばかり、キミにやれるか!! ミナにバシャー!!4)
ミナ:ちょ、ちょっと! どういう理由で私にかけるのよ!!(笑)――熱い熱いと立ち上がってタオルで拭く!
テューレ:あ、姐御、大丈夫ッスか!?
GM:ちなみにフードの男は、そのまま空いたミナの席に座ります。
ミナ:じゃあ蹴り飛ばす! どいたわけじゃないわーー! 熱いじゃないのよ!!!(一同笑)
問答無用で蹴り飛ばされ床に転がり動かなくなる男。
ミナ:エヴァン! あんた何するのよ!
エヴァン:すまないミナ、マスター? 新しい挫折のティーを……ザセッティーをこちらに。
GM:店のマスターは無言で頷いて新しいザセッティーを持って来てくれます。
テューレ:倒れた男の息を確認して、大丈夫そうなら……アルトの席に座らせるッス(笑)
エヴァン:新しいザセッティーを男に薦めよう――とりあえずこれでも飲んで落ち着きたまえ。
GM:「あ、ありがとう……」
ミナ:で? 私達、いやエヴァンに何か用?――知り合いなの?っていう視線をエヴァンにも。
エヴァン:知ってます?
GM:男はフードを取ります。このルキスラの魔術師ギルドでエヴァンが知り合った学友、名前はアゼルという人間です。
エヴァン:学友か。
GM:エヴァンは特異な能力と才覚、そして目立つ容貌も合間ってそんなに友達がいませんが、アゼルは普通に接してくれる良いヤツです。
エヴァン:キミは……アゼル!? どうしたんだ、こんなにボロボロになって!
GM:「久しぶりだなエヴァン……」
テューレ:知り合いッスか?
エヴァン:ええ、無二の親友です。
GM:「エヴァン、実は時間が無い。追われているんだ」
エヴァン:どういう事だ?
GM:「とにかく……これを預かっててくれ」――と1枚のプレート、大きさは手の平サイズです、を渡します。そして店を出て行こうとするアゼル。
エヴァン:待て、誰に追われている? これは何だ!?
GM:「すまない、説明している時間は無いんだ……」――そう言って、多少回復したのか駆けるように店から出て行くアゼル。
エヴァン:アゼル!!
GM:そしてアゼルが店を飛び出してすぐ、男の……アゼルの悲鳴が聞こえます。
一同:『ええ!?』
エヴァン:すぐに悲鳴のあったところへ行きます!
GM:挫折の始まり亭のすぐ傍の裏路地ですね。去っていく数人の駆け音が聞こえ、その場には大量の血が……。
エヴァン:アゼルは!?
GM:アゼルの死体はありません。大量の血だけですね。
エヴァン:テューレ! テューレ来てくれ!!!
テューレ:なんスかぁ〜?――と麺でもススりつつ出てくるっス。5)
エヴァン:最悪だ!(一同爆笑)
ミナ:何? あんたの友達大丈夫だった?
エヴァン:……いや、血が大量に……――と現場へ連れて行く。
GM:応急手当とかはレンジャーか。ミナは人間一人の致死量分ぐらいの血が流れているのが解りますね。
ミナ:あちゃ〜……という顔。
エヴァン:テューレ、足跡の追跡とかできませんか?
テューレ:そうっスね。それはスカウトの俺の出番ッス。
エヴァン:一応、僕も平目で振りましょう(コロコロ)……6ゾロ、クリティカル。あっちか! 駆け出す!
テューレ:ちょ、ちょっと! クリティカル酷いっス! 俺の出番は!?(一同大爆笑)
その後、犯人グループの足跡を追跡するも、途中から血の跡も無くなり見失う。
エヴァン:見失ったか……。
ミナ:まったく、テューレしっかりしなさいよ。
テューレ:ええ!? そんな、俺なにもしてないッス(笑)
エヴァン:さっきのプレートですが、さっさとテューレに盗賊ギルドへ持って行ってもらうのはどうでしょう?
テューレ:でもルルブに盗賊ギルドって載ってないんスよね。
ミナ:そうなの?
GM:たぶんあると思うんですが、ルールブックTではまだフォローされてないので……。
エヴァン:しょうがないですね。とりあえず自分達で見てみましょう。
GM:魔法的なものなのはわかりますね。文字が書いてあって……魔動機文明語を読める人っていましたっけ?
テューレ:俺が読めるッス。あ、これは魔導機文明語ッスね……。ちょっと貸してもらって良いっスか?
GM:そのプレートには『キー』と書いてあります。
テューレ:キーって書いてるッスね。
ミナ:そんなのなんとなく解るわよ。
エヴァン:もっと詳しく読んでくれ。
テューレ:そう言われても……。
GM:平目で判定しても良いですよ?
テューレ:(コロコロ)……50点ゲッツ(笑)
ミナ:(コロコロ)……普通に8ね。
エヴァン:……6ゾロ! クリティカル!(一同爆笑)
GM:エヴァンはそこだけ勉強した事があったのでしょう。丸暗記した文と似ているので読めました。
エヴァン:もう良い、僕が読む……これは今から300年前、魔導機文明の……
かつて繁栄した魔動機文明は今から300年前に滅びを迎えました。
その頃活躍した兵器に『魔導機兵』というモノがあり、
このプレートは戦闘に特化した魔導機兵を起動させるために必要なキーのようだと解る。
エヴァン:これは危険だな……アゼル――ポケットにプレートを入れておこう。
ミナ:ほら、テューレがしっかりしないから、エヴァン1人で納得してるじゃない。
テューレ:クリティカルのせいッスよ(笑)
エヴァン:とにかく、ミナ、テューレ、このプレートのことは見なかった事にしましょう。たぶん、下手に動くと危険な気がします。
テューレ:何言ってるんすか! エヴァンの友人が殺されたかもしれないんスよ!? 黙っているわけには――
ミナ:テューレを黙らせよう――わかった。今はそういう事にしておきましょう。
テューレ:むぐぐ。
ミナ:でも、プレートについてわかった事は話してもらうわよ? さ、挫折の始まり亭に戻りましょ。そろそろアルトも起きてる頃だしね。
アルト:ごめんね〜、寝坊した〜〜(笑)(←プレイヤーがやっと到着)

◆魔動機兵の起動プレート

挫折の始まり亭へ戻り、エヴァンから火の七日間の話を聞く一行。6)
ちなみにアルトは寝惚け眼で聞いていないようだった(別名成長作業とも言う)。
エヴァン:――と、まぁ、魔動機兵についてはそんな所です。今の僕たちでは手に負えないのは解ってくれましたね?
ミナ:そうね。じゃあそんな危ない物、さっさと売っ払いましょう。それだけの物なら相当な価値があるんでしょう?
テューレ:そうっすね、かなりの額で売れるはずっス。
エヴァン:いや、これは親友から預かった物です。売るわけにはいかない。
ミナ:でも持ってたら危険よ? あなたの親友がどうなったか……。
エヴァン:ええ、ですから――と立ち上がって――僕はここで失礼します。あとは僕1人でなんとかしますので。
テューレ:ええ!?
ミナ:ちょっと! 何言ってるのよ! あんた剣もロクに振れない魔法使いじゃない! 1人でなんとかできるわけないでしょう!
エヴァン:あれはミナ達の実力を測るためにわざとやっていた事です(ミナとテューレの疑いの眼差し)。信じていませんね……いいでしょう、ちょっと待ってて下さい。――家に戻ってフルで騎士装備して戻ってきます(笑)
GM:解りました。ではエヴァンが店を出て少し経つと、店にいるミナとテューレに、見るからに怪しげなフードの小男が近づいて来ます。テューレは見た事があるかスカウトで判定して下さい。
テューレ:(コロコロ)……5。
GM:見た事は無いですね。身のこなしから同業っぽいかな、ぐらい。
テューレ:うーん。
ミナ:で、何か用?
GM:「いやぁ……あんたら冒険者だろう? 遺跡の地図を買わないか?」
ミナ:詐欺はお断り。
GM:「詐欺じゃねーよ。行ってくれりゃあ俺が言ってる事が正しいってわかるって!」
テューレ:なんで俺たちに言うんスか? もっと正規の場所で売れば良いじゃないッスか。
GM:「そりゃあアレだよ、俺も脛に傷持つなんとやらさ。普通のところじゃ売れねぇから、こんな場所で同じようなあんたらに声をかけたんじゃねーか」
ミナ:ふ〜〜ん(←ぜんぜん信じてない声)。わかったは、買ってあげましょう。
GM:「ありがてぇ! 100Gだ」
ミナ:50ね。
GM:「ええ!? 半額ってのはいくらなんでも無しだぜ姉さん!」
ミナ:50はあくまで前金よ。残り50は本当に遺跡があったら支払うわ。マスター? 50Gほど預かっておいてくれない?
GM:マスターは50G預かります。小男はマスターの迫力にビビってその契約で納得し、そのまま店を出て行きます。
ミナ:手に入れた地図を見て見ましょう。
GM:ここから南西に下って5日って所ですね。山の中腹に遺跡への入り口があるようです。
テューレ:しかし姐御、やけに素直に50Gも払ったっスね。あきらかに怪しいッスよ?
ミナ:まーねー、あきらかに私達へこの地図を渡しに来た小間使いって気がするけど、それならそれで、二度とここに後金を取りには戻ってこないでしょう? 払った50Gは情報量と思えば高く無いわ。
テューレ:あー、なるほど。納得したッス。
ミナ:実際に遺跡の内部は載ってないの?
GM:地下1階と2階は載ってます。地下3階は途中までですね。引き返してきたのかもしれません。
ミナ:遺跡自体は本当にありそうね……そこに誘い込んでどうするのか、それがわからないけど……。
GM:ふむ、まぁ、今はその程度の情報なので……そろそろエヴァンが帰ってきましょうか。
エヴァン:完全騎士装備で店に入って来ます。
ミナ:なんか場違いに騎士が来たと思って見てよう。
エヴァン:一直線にミナ達のテーブルへ(笑)
ミナ:うわっ、ちょっとテューレ、こっち来たわよ!
テューレ:マスター! ザセッティー1つお願いするッス。
ミナ:歓迎するんかいっ!(笑)――じゃあエヴァンの席を勧めよう。えっと……なにか?
エヴァン:ん? ああ――
と、ここでトキの声を上げるアルトのプレイヤー。
アルト:成長完了だよーーー!!!(笑)
ミナ:ちょっと!! 流れぶった切らないでよ!(笑)
アルト:えええ〜〜。
ミナ:寝坊したのはあんたでしょうが。ほら、まずは謝る。
アルト:う……ごめんなさい。
ミナ:よく出来ました(笑)
GM:まぁ、成長したのなら、アルトは成長申告して下さい。
アルト:はいっ! グラップラーを2から3LVに上げた! 成長の能力値は敏捷が1つ上がった!
GM:3LVになったので戦闘技能も1つ取れますね。
アルト:格闘の武器習熟を取った。おかげで殴りも蹴りもAランク武器に両方変更! 買い換えたよ!7)
GM:了解しました。
テューレ:アルト、お腹はもう大丈夫ッスか?
アルト:お腹?
ミナ:ほら、あんた食べすぎで寝てたじゃない?(笑)
アルト:あああ! そんな事になってたの!?――うーん、まだちょっとくるしい(笑)
ミナ:だからソーセージは山盛り食べるものじゃないって言ったのに。
エヴァン:お腹ピッチピチですね。
アルト:違うよ! なんでソーセージ限定なのさ! ぴちぴち言うなー!(一同爆笑)

GM:
さて、話を戻しましょう。騎士の装備で戻って来たエヴァンをミナとテューレは気が付いて無いって所でしたね。
アルト:それをやっとベッドから降りてきたアルトが――あれー? エヴァンどうしたの? 騎士みたいな格好しちゃってさー?
エヴァン:ええ、ミナ達が信じてくれないので――フルフェイスを脱ぎましょう(笑)
ミナ&テューレ:『えええええええええっ!?』(一同爆笑)
GM:お約束な反応ですね。
エヴァン:言ったでしょう? 僕はなんでもできるって。
ミナ:それは……確かに言ったけど。魔法は?
エヴァン:このバスタードソードが発動体です。ミナには持てないでしょうが(笑)
ミナ:うん、重くて無理(笑)
エヴァン:じゃあ信じてもらえた所で、僕は1人で行きます。
ミナ:あ、ちょっと待って、今さっき怪しい小男がやってきて……――と地図を見せてエヴァンにあった事を説明しよう。
アルト:アルトは朝ご飯食べてる! もしゃもしゃモグモグ。
エヴァン:で、その小男はどんな特徴だったんです?
GM:冒険者+知力ボーナスで10以上。
テューレ:(コロコロ)……8。筋骨隆々の大男だったッスね。
ミナ:(コロコロ)……10。怪しいフード被った小男でしょうが。あんたが言ってるのは店のマスターよ(笑)
エヴァン:やれやれ……まぁ、僕は魔術師ギルドに勝手に行かせてもらいます。
ミナ:じゃあテューレは街の裏街とかを周って情報収集。私とアルトは街で聞き込みね。8)
テューレ:了解ッス。
アルト:なんだかわからないけど、はーい♪
エヴァン:………………何を言っているのです? この件にキミ達は関係無い。余計な首は突っ込まない方が良い。
テューレ:エヴァンこそ何を言ってるんスか。一緒に戦った仲間じゃないッスか。
エヴァン:解っていませんね……。僕の親友がアレを持っていたおかげで殺されたのかもしれないんです! これ以上関わったらキミ達だって殺されるかもしれない!!
テューレ:姐御の方を見るっス。
アルト:大声に驚いてご飯を中断(笑)
ミナ:あんたねぇ……何か勘違いしてるみたいだから言うけど、別に私達はあなたの親友を助ける為に手伝おうってわけじゃないの。そのプレートが凄い価値を秘めてるんだから、ソレを追えば一攫千金も夢じゃないでしょう?
エヴァン:だが!
ミナ:冒険者なんだから、命の危険ぐらい承知の上よ? だいたいねー、そのプレートに価値があるから"たまたま"私達は協力するって言ってるんだからね? あんたは好都合だって思ってれば良いじゃない。それ以上に何があるっていうのよ!
テューレ:そうッスよ。俺たちは自分達の利益のために捜索するんス。アゼルって友達の事は関係無いッスよ――と笑顔で(笑)
アルト:いつもの雰囲気なのでご飯再開(笑)
エヴァン:……解りました。ではミナとアルト、どうせ街で聞き込みするならアゼルの家に行ってもらえませんか? なぜプレートを手に入れたのか手掛かりがあるかもしれない。
ミナ:ええ、わかった。
アルト:りょーかーい♪
テューレ:じゃあ俺は裏通りのスカウト連中に話聞いてくるッス。
ミナ:ほらアルト、行くわよ?
アルト:もぐもぐゴックンしてミナについて行くー。
エヴァン:3人を見送って、これが冒険者の仲間って奴なのかな、と――みんな、ありがとう。

◆魔術師ギルドの先生は?

エヴァンが勉強をしている魔術師ギルドの研究室。
そこはアゼルとエヴァンが師事するとある教授の研究室だった。
エヴァン:トントン、ガチャ――教授?
GM:「わしは何もしとらんぞ!」
エヴァン:第一声がソレはどうなんですか!!!(一同爆笑)
アルト:ダメな教授じゃん(笑)
GM:騎士な格好のエヴァンに、教授はあきらかにキョドっています。
エヴァン:ああ、格好ですか(笑)――学生番号ん番のエヴァンです。教授、落ち着いて下さい。
GM:「なんじゃ、エヴァンか」
エヴァン:フルフェイスを取って――まぁ、僕はこの国の騎士団長すら凌駕するような腕前のオーラをかもしだしているかもしれませんが……騎士ではありません。
GM:「騎士じゃない……じゃあ衛兵か! やはりわしを捕まえに来たのか!」
エヴァン:だから生徒だって言ってるじゃないですか!(笑) だいたい、そんなにやましい事してるんですか先生は!?(笑)
GM:「大丈夫じゃ。バレなきゃ……ふむ、エヴァンではないか」
アルト:バレなきゃって言ったよ? バレなきゃって(笑)
ミナ:恐ろしく怪しく……出オチなキャラだなぁ(笑)
エヴァン:先生、実はアゼルの事で聞きたい事がありまして。
GM:「アゼルか、あいつはスラムの出身なのに特待生になった秀才だからな。アゼルがいろいろ研究進めてくれるおかげで、わしも大助かりじゃ!」
エヴァン:そのアゼルなんですが、最近……すごい発見をしたって言ってたんです。魔導機文明時代の板のようなものを……って。
GM:「む……それは魔導機兵のパーツかもしれん」
エヴァン:パーツ……ですか。先生、詳しいなら少しその辺り教えてくれませんか?
GM:資料はその辺りに……――ソーサラー技能+知力で判定してみて下さい。
エヴァン:(コロコロ)……11。
GM:「古代にはドゥームやらガームやら、いろいろ戦闘用の機兵があったのだが、そのパーツだけが見付かったと言うのなら、それはその本体はまだ未完成だという事だな」9)
エヴァン:これが部品で、本体が別にある……ですか。
GM:「うむ。しかし、なぜアゼルが? もしや、ここ1週間ほどアゼルがいなくなったのと関係があるのか……」
エヴァン:いなくなった!?
GM:「書置きがあってな。ここの所、勉強がうまくいってなかったようだからな」
エヴァン:個人的な事情か、何かに巻き込まれたのか……前者は家に行って確かめた方が良いですね。
GM:「アゼルの家は孤児院だったはず、おいそれと愚痴を漏らすとは思えぬが……」
エヴァン:わかりました。あいつは僕の親友です。いなくなったのなら僕が見つけます。
GM:「是非見つけてくれ。あやつがおらんとわしの研究が進まん」
エヴァン:ええ、先生もアゼルにばかり研究を任せず、自分で行って下さい。
GM:「う、うむ、善処しよう」
ミナ:駄目な先生ね(笑)
テューレ:アカハラ(アカデミック・ハラスメント)っスね(笑)
その後、魔術師ギルドから帰路に着くエヴァンだったが、途中で2人組のチンピラに尾行されている事に気が付き……それを返り討ちにする。
2人はエヴァンのプレートを狙っていたらしく、それを指示したのはなんと魔術師ギルドの教授(エヴァンとアゼルの先生)との事。
そして再び魔術師ギルドへ――……。
エヴァン:バーンッ! 先生、いらっしゃいますか?
GM:「な、なんだエヴァン、帰ったんじゃないのか!?」
エヴァン:いや、先生の教え子が2人、僕のところにやって来たんで……連れてきました――2人のチンピラを先生の目の前へ投げる。
GM:「お、お前ら!?」――びっくり(笑)
ミナ:ダメ過ぎだよこの教授(一同爆笑)
エヴァン:それで、先生、どうしてこの2人を僕の元へ? ああ! 僕に危険が及ぶかもって護衛を付けてくれたんですね? 1000Gも払って?
GM:「そ、そうそう、そうだとも、大事な教え子だからな」
エヴァン:いやー、教え子想いの先生を持って僕はなんて幸せなんだろう? ねー先生、とりえあず衛兵に通報しておきましょうか?――剣を抜きつつ。
GM:「す、すまん!! わしも脅されて仕方なくやったんだ!!」――土下座します(一同笑)
エヴァン:うん、そうだよねー? ベチベチ。10)
GM:「じ、実は、お前が来る前に、こんな手紙がわしの所に来ていたんだ」――と差し出す手紙『命が惜しくばエヴァンからプレートを奪え、そうでなければお前を殺す』
ミナ:自分の命惜しさに生徒を殺そうとする教授って(笑)
アルト:ちょっとありえないよねー(笑)
エヴァン:そうかな? ソーサラーギルドなんて、そんなものじゃない?
テューレ:どうっスかねぇ(笑)
GM:「助かりたかったんじゃ!」(一同爆笑)
エヴァン:先生……。まさか、アゼルを殺したのもあなたですか?
GM:「アゼルが死んだ!? なんじゃそれは! わしは知らぬ! わしがやったのはお前からプレートを奪って、保身を図ろうとしただけじゃ!」
ミナ:堂々と言うこっちゃ無い!(一同爆笑)
エヴァン:僕は誠実なキャラだ……うん(笑)――「先生、大丈夫です。先生を脅した輩も僕が全て退治してみせます。だから安心して下さい」
GM:「なんて良い奴じゃ! お前誰だ!」
エヴァン:先生の生徒です(笑)
そうして駄目駄目な先生を置いて、エヴァンは挫折の始まり亭へと戻っていくのであった。

◆孤児院攻防戦!

ルキスラの街を取り巻く城壁の外、スラム街へとやってくるミナとアルト。
そこは活気こそ同じだが、行き交う人々は疲れ、荒んだ雰囲気をまとっていた。
ミナ:エヴァンからアゼルの家は孤児院って聞いてて良いよね?
エヴァン:ええ、言わないとたどり着けませんし。
ミナ:フランクフルト(?)でも10本ほど買っておく。お土産にね。
テューレ:多いッスね。
ミナ:アルト対策(笑)
アルト:もぐもぐもぐ(←食い歩き中)
ミナ:アルト〜? きっと食べるだろうとは思ってたけど、全部食べたら怒るからねぇ?
アルト:は〜い♪
ミナ:うん、良い返事(笑)
GM:じゃあアルトは何本誘惑に負けたか2D6で。
アルト:(コロコロ)……9。良い返事をして、最後の一本を口から離す(一同爆笑)
ミナ:すでに最後の一本じゃないのよ!!! ゴツンとゲンコツ。
アルト:全部食べてないもん!――ちょっと涙目(笑)
ミナ:そんなんだから、朝もお腹痛いって寝坊することになるのよ! 反省しなさい!
アルト:だって美味しそうだったから……。
なんだかんだと騒ぎつつ、エヴァンから教えてもらった場所へやって来る2人。
GM:孤児院が見えてくるのですが、その建物の前ではゴロツキ風の数人の男を従えた、小太りな中年親父が1人のシスターに因縁をつけているのが見えます。
ミナ:そのシスターは孤児院を守ろうとしてる感じ?
GM:そうですね。「ここは売りません!」とかシスターの気丈な声が聞こえてきます。孤児院の窓にはこそこそと怯えたように子供が様子をうかがっているのが見える。
ミナ:小太りな方は何て言ってるか聞こえる?
GM:「こんなボロい土地に5,000も払うって言ってるんだ? こんな良い条件は無いだろうが! それとも……」「いいえ、何と言われてもここは渡しません」「頑固なシスターさんだ。おい野郎ども! こんなボロ小屋、ぶっ壊しちまえ!」
ミナ:えええ!? じゃあその小太りを後ろから蹴っ飛ばす。
GM:「ぶぎゃっ!?」
ミナ:そこは私が先に目をつけたのよ! 悪いけど手を引いてくれないかな?
GM:「痛てて……てめぇ、同業者か!!」11)
ミナ:………………似たようなものよ!
アルト:違うでしょ! アルトたち冒険者だよ!(笑)
ミナ:うん、違った(笑)――ちょっとあんた達、こんな所で何してるのよ!
GM:「ああん? 仕事の邪魔すんじゃねーよ!」
ミナ:こんな孤児院の土地なんて狙って、一体どんな儲けになるっていうの?
GM:「なんだ、興味あるのか? そうだな、例えば――」
ミナ:なんか乗ってきた……じゃあしゃがみこんで、地面に棒で絵を書かせつつ説明してもらいましょう。あ、アルトは好きにしていいから(笑)
GM:小太りの男はノリノリで説明します(笑)
アルト:好きにして良いなら、弱いものイジメしてたゴロツキさん達を蹴ったり殴ったりする。
エヴァン:やるんですね。
アルト:うん。ビシバシゲシッ!
GM:(コロコロ)……2人ほどゴロツキが倒れて、目の前に黒服のでかい男が立ちふさがります。今までのゴロツキとは威圧感が違う。
テューレ:用心棒って所っスね。
アルト:(コロコロ)……命中11、13、13!
GM:(コロコロ)……最初の一回がファンブルで命中。2回目、3回目は回避です。
アルト:避けられた!? でも最初の一発だけ……クリティカル……15点ぱーんちっ!
GM:黒服は初撃こそ油断してましたが、2回目以降は本気の身こなしで避けました。そして……16命中の17点ダメージ、剣で攻撃。
アルト:避け(コロコロ)……れない!? 15点も入った〜!
GM:小太りの社長……ラッドがミナに言います。ところでお前の連れ、良いのか? 死にそうだぞ?
ミナ:アルトーーー!!(笑)
アルト:ミナ……無理……(笑)
GM:ラッド社長が余裕だったのも、この護衛の黒服が居たからでしょう。
ミナ:とりあえずアルトを介抱しつつ――社長さん、とりあえず地上げはもうちょっとだけ待ってくれない? 今、もしかしたら良い儲け話になるかもしれないネタがあるのよ。
GM:「ほう……おい、剣を下げろ」――黒服たちが剣を納めます。
ミナ:そのネタが本当にお金になりそうなら、社長さんにも教えてあげる。どう?
GM:「ふむ……わかった。だがタイムリミットは決めさせてもらうぞ? 今晩、お前達の宿まで行く、それまでに結果を出してくれ」
ミナ:OK。挫折の始まり亭にいるからあとで来て頂戴。
GM:そこでラッド社長とゴロツキ達は憐れみの顔になり、声をそろえます――『大変だなぁ』
ミナ:そこまで同情せんでも良いわっ!!!(笑)
GM:では地上げ屋たちは去って行きます。
その後、駆けつけてくれたシスター・キーネの≪キュア・ウーンズ≫によりアルトは怪我の治療をしてもらい、そのまま孤児院内で話を聞く事に……。12)
GM:「その……あなた方は……?」
ミナ:アゼルの友達です。
GM:「まぁ♪」
アルト:え、アゼルはエヴ――
ミナ:アルトの口を塞いで――アルトぉ? 向こうに孤児院の子達がいるから、一緒に遊んで来てくれるかなぁ? ちょっとシスターと難しい話するからこっちに居ても暇だと思うしねー?
アルト:難しい話は嫌だなぁ……――わかった、遊んでるー♪――行っちゃおう(笑)
GM:「アゼルの友達の方でしたか」
ミナ:ええ、それでちょっと気になる事があって……――
そのまま、シスターからアゼルの最近について変ったことがなかったかどうか、何か知ってないかを聞き出すミナ。
以下は、シスター・キーネから聞きだした情報である。
――シスター・キーネの話したアゼルの情報――
   ◆ここ数日帰って来ていない。
   ◆アゼルは孤児院の子供達の長兄役で頭もよく頼られていた。
   ◆少し前から冒険者をやっていたが、つい一週間前、大量の宝(遺跡の品?)を置いて姿を消した。
   ◆時を同じくして悪徳地上げ屋がやってくるようになった。アゼルとの関係は不明。

ミナ:
ふむ……あとでアゼルの残したお宝っていうのを見せてくれますか? 遺跡のアイテムなら何か解るかも……あ、私も冒険者なんです。
GM:「ええ、それが何かの手掛かりになるのなら……」――地下室に案内されます。
アルト:ねーねー、話終わった?
ミナ:うん、ちょっと一緒に地下室に行こう。
GM:そこには値打ち物があります。換金出来そうな彫像とか、質屋に流せるアイテムとかが置いてあります。
ミナ:じゃあそれなりに探して――シスター・キーネ、少々時間がかかりそうなので、アルトと2人で集中して探して良いですか?
GM:「ええっと……」
ミナ:ああ、さすがにここから盗んだりはしませんから(笑)
GM:「そう……ですね。わかりました。宜しくお願いします」――シスターはいなくなります。
アルト:それで、何をするの?
ミナ:アゼルが一週間前から消えていて、その時に置いていった遺跡のアイテムがここにあるから、何か手掛かりがないか探そう……そんな感じ。
アルト:つまり振れと?(笑)
ミナ:平目だけどね(笑)
GM:どうぞ、室内での探索判定なのでレンジャーは使えません。2人とも平目です。
アルト:(コロコロ)……10!
ミナ:……5。
GM:アルトは気が付きます。小さな皮袋の中にエヴァンが持っていたのに似たプレートが入っています。
アルト:ミナー?――とプレートを。
ミナ:狙われているプレートね。もう一枚あったのね……。
アルト:どうする?
ミナ:これがあるから狙われるわけだし……持っていきましょう――懐に入れます。ちなみにここにあるお宝ってどの文明のやつ? こつこつ貯めた冒険のお宝か、一発当てたお宝か、せめてそれぐらいわからない?
GM:偶然かもしれませんが、ここにあるのは全て魔導機文明のアイテムですね。もっとも、1つ数十万ガメルとかする凄いものではなく、生活費の足しにはなる……程度のアイテムばかりです。
ミナ:地下室から出て、シスターにプレートを見せよう。これが狙われているアイテムだと説明する。
アルト:いいの!? てっきりネコババするのだと思ってた!
ミナ:あんたは私をナンだと思ってるのよ!!(一同爆笑)
アルト:守銭奴。
ミナ:それは否定しない。
GM:とりあえずシスターが――「これが地上げ屋たちの狙いの品ですか?」
ミナ:そうです。他のお宝に混じっていましたが、まず間違いありません。そこで聞きたいのですが、あれらはアゼルがいなくなる直前の冒険で手に入れた物なのでしょうか?
GM:「さぁ、たぶんそうだと思う……としか……」
アルト:じゃあその冒険の時、アゼルは仲間の人とかいなかったの???
GM:「確かフードを被った怪しげな小男がいました。良くない人と付き合うのはやめた方が良いとよっぽど言いたくなった記憶がありますから」
ミナ:怪しげなフードの小男……か。
テューレ:なんか繋がって来たッスねぇ。
アルト:どうするー? 悪者になった方が良くない?
ミナ:それが手っ取り早いかな……。うん――シスター、これがある限り孤児院は狙われ続けます。だからどうでしょう? 私がアゼルの残した財宝をいくつか奪って逃げたという事にしませんか?
GM:「……アゼルの友人の方に、そんな危険な事……」
ミナ:いえ、私も冒険者です。それに、囮になる事でアゼルへの手掛かりが見付かるかもしれないですし。
GM:「そういう事でしたら……でも、果たして信じてくれますでしょうか」
ミナ:地上げ屋たちが来た時に言って下さい。価値がありそうな財宝と一緒に、このプレートを奪われた……と。
GM:「ああ、確かに。それなら不自然無く信じてもらえるかも……」
ミナ:私達はこの後、アゼルが行ったと思われる遺跡へ向かいます。ヤツラが来たらその事も伝えて下さって結構です。大丈夫、次にここに来る時には全て終わらせてますから。
その後プレート1枚と、2000G相当の財宝を"借りて"……
ミナ:よし、孤児院の子供達は演技できないから本当に奪われたと思わせるわよ! アルト、やぁ〜っておしまい!(笑)13)
アルト:おー! 怪我させないように子供達を投げる。もう子供泥だらけ(笑)
GM:「お姉ちゃん達、騙したな! それはアゼル兄ちゃんのお宝なんだ! 返せ! うわー!?」
ミナ:はっ! 世の中騙される方が悪いのよ? 悔しかったら力の無い自分を恨みなさい! 行くわよアルト!――と走り去る。
アルト:なんかミナが生き生きしてる(笑)

◆テューレ急襲される!

まずは大通りにある大きめの冒険者の店へとやって来たテューレ。
小男から貰った遺跡の情報を確認するも……。
テューレ:一週間前に出回った情報ッスか!?
GM:「ええ、すでに3パーティーに行き渡っていますね。あ、あなたで4パーティー目ですか」
テューレ:じゃあすでに探索済みッスか?
GM:「さぁ、どうでしょうか。途中で諦めたパーティーもあるかと……魔動機文明中期の遺跡なので、それなりに難しいとは思いますが、詳しい探索範囲までは……」
テューレ:さっき言ってた3パーティーってどんな人達か教えてくれるッスか?
GM:「そ、それは守秘義務というか……」
テューレ:握らせます。3本で良いッスかね。
GM:「じゃ、じゃあ1組だけ……スラム街で地上げ屋まがいの事をやってるラッドっていう不動産屋がその1つです」
テューレ:どこにでもそういう人いるんスねぇ。ありがとうッスよ!――と外を出て、今度はスカウトをって裏路地から裏路地へと……。
GM:ああ、その前に路地裏に入った所で危険感知を振って下さい。
テューレ:(コロコロ)……9ッス。
GM:それは気が付かない。路地裏に入って少し経つと、首元にスっとナイフを突きつけられる――お前は、エヴァンという魔導師の仲間だな。
テューレ:エヴァンっていうと、いつも店でお茶を飲みつつ、姐御にコナかけてる軽薄男ッスか?
エヴァン:キミの中で、僕がそんな立ち位置とは知らなかったよ。
ミナ:ついでに言うならお茶でなく、ザセッティーよ(笑)
GM:「どうやらエヴァンをキミは快く思ってないらしいな……丁度良い、簡単な仕事を依頼したいのだが?」
テューレ:ほ、報酬は?
ミナ:『報酬は前払い、提示された金額で頷かない』っていつも言ってるので。14)
エヴァン:酷い教育ですよソレ(笑)
GM:「キミが冒険者の店に握らせた倍でどうかな?」
エヴァン:『5千も!?』……とかはミナのセリフですね(笑)
ミナ:………………(←否定しない)。
テューレ:さ、三倍にはならないッスかね?
アルト:あ、がんばった(笑)
GM:「ええ、良いでしょう。三倍お支払いします」
テューレ:それで、何をすれば良いんスか?
GM:「まずは……私の指示通り歩いて下さい」
テューレ:歩くだけで3倍ッスか? ボロイッスね(笑)
ミナ:そんなわけあるかーーー!!!(一同爆笑)
GM:そ、その通り!(出遅れ)
路地を右へ左へと方向を狂わすように曲がり続け、さらには半地下のような薄暗い場所へとやってくる。
テューレ:到着ッスか?
GM:「ああ、ここから正式な交渉と行こうか」
テューレ:さっきの話ッスね。
GM:「そうだ」――と、男(黒ローブで顔は見えなかった)は棚から袋を取り出して目の前に置く。ジャリっと重量ある貨幣の音がした。
テューレ:姐御なら目が$マークになってるッス(笑)
GM:「では依頼内容を伝えようか……実はエヴァンからある物を奪って来て欲しい」
テューレ:ある物ッスか?
GM:「これぐらいのカード状のもので魔法の部品だ」――と羊皮紙に冒頭で見たプレートの絵を描きます。
テューレ:これぐらいの光る物を盗って来るんスね。
GM:「期限は2日間だ。入手したら再び先ほどの冒険者の店に来て欲しい」
テューレ:あんた達、何者ッスか?
GM:「何者か? そのような質問はあまり賢く無いな。もしキミが我等の仲間になると言うのなら考えなくは無いが……」――チラリとテューレを見ます。
テューレ:有名になれるッスか?
GM:「有名になったら困るだろう」
テューレ:それもそうッスね……仲間云々は置いておいて依頼は受けるッスよ。
GM:「契約成立だな。キミのためにも失敗しない事を祈っているよ」――そしてテューレの方にガメルの詰まった袋を渡します。
テューレ:いくら入ってるッスか?
GM:800G(ガメル)です。
テューレ:話が違うッスね。
エヴァン:それを言うのか(笑)
GM:「前金か……」――もう1袋渡します。
テューレ:意外とケチっすね。
ミナ:度胸があるのかバカなのか(笑)
GM:「………………いいだろう。現金の代わりにコレを貸してやろう」――エンジェルリングを渡します。
エンジェルリング――魔法的な力で被らせた者を強制的に眠らせ続けるリング。15)
テューレ:了解ッス。

◆合流、そして脅迫のテューレ

やがて挫折の始まり亭へともどって来るミナとアルト、2人がザセッティーを飲んでまったりしていると、少し疲れた顔をしたエヴァンがもどって来る。
アルト:あ、お帰りなさい!
ミナ:そっちはどうだった?
エヴァン:ええ、久しぶりに剣を使ったのですが……少々。実戦から離れると腕がなまります。
ミナ:え゛、あんた戦って来たの!?
エヴァン:先生の陰謀でチンピラに襲われた事を説明しよう――……と、言うわけです。
ミナ:あんたの先生、ずいぶんダメ人間ね。
エヴァン:あの人はあの人なりに、頑張っているんですよ?
アルト:上から目線だし(笑)
エヴァン:そちらはどうですか?
ミナ:アゼルがここから5日の遺跡に行った時、どうもプレートを手に入れたみたい。私達に地図を売りに来た小男と一緒だったのをシスターが見てた。スラムの地上げ屋にもプレートは狙われてるみたいだから、シスターに協力してもらって私達が遺跡のアイテムを奪って逃げたって事にしてもらったわ。
アルト:その時、ちゃんと演技して悪者やったから大丈夫。ミナは自然だったけど(笑)
ミナ:ビシッっとチョップ。
アルト:痛っ!(笑)
エヴァン:まぁ、その作戦は悪く無いですが……子供達は傷付けてませんよね?
ミナ:うん。
アルト:うん。
エヴァン:心とか。
ミナ:……それは……保証しかねます。
(一同爆笑)
テューレ:その辺で帰って来ます。そういえばGM、帰りも目隠しされるんスか?
GM:依頼を受けたので、帰りは普通に返してくれました。
エヴァン:いいのかその組織(笑)
ミナ:とりあえず、次は遺跡に行くって事で良い?
エヴァン:確かに気にはなりますが、先生を脅した奴等も気になるのですよね……。
テューレ:俺は心の中で、ダイレクトにエヴァンにプレート貸してって言うべきか否か……と。
エヴァン:ん? どうしましたテューレ。僕の方を見つめて。
テューレ:まぁ、見つめてというか……。朝のあのプレートッスけど、ちょっと見せてもらって良いッスかね?
エヴァン:駄目です。
テューレ:えぇ……駄目ッスか(←なぜか超意気消沈)。
ミナ:ちょっとテューレ! あんた何がしたいのよ! そんな落ち込む必要ないでしょうが!(一同爆笑)
テューレ:姐御、知ってるッスか? あのプレート、5000Gになるんスよ。
アルト:おお! 凄い凄い!
ミナ:どこが凄いのよ。魔導機文明の魔導機兵を動かせるかもしれないのよ? 5000Gなわけないじゃない。
エヴァン:だいたいこれは僕の親友の残したものです。まるで売るような事を言わないでくれ。
テューレ:売るのとは違うッスよ? エヴァンからそれを借りて来てくれれば5000G払うと言われただけっス(笑)
GM:言うのかいっ!(笑)
テューレ:黒ローブの外見とかも全部。
エヴァン:なるほど……そいつに持って来てくれと言われたんだね?
テューレ:やっぱり知り合いだったみたいっスね(笑)
エヴァン:そうかそうか………………とりあえずどうしよう(一同笑)
その後、5000Gの取引は置いておいて、テューレは大通りの冒険者の店で聞いた遺跡の話や、その地図を買った他3パーティーの話を伝える。
そして今後の事について話すもなかなか結果が出ず――
GM:では時間が流れて夜です。話が纏まらないまま挫折の始まり亭にいると、扉を乱暴に開けて地上げ屋のラッドが黒服の用心棒を1人だけ連れて入って来ます。
ミナ:マスター、ザセッティーを2つ――とラッドたちに出しましょう。
GM:「おお、すまねーな。ん? そっちのフードやひょろいエルフはお仲間かい?」
ミナ:ええ、まぁね。
GM:「(ずずーっと紅茶を飲み)……で、もっと良い儲け話があるんだって?」
ミナ:まぁねぇ♪ あ、でもその前に……私が見た限り、やっぱりあの土地はそんなに良く無いわね。普通に土地を転がすならもっといい場所があるわ。
GM:「……ほう」
ミナ:つまり、転がすだけでなく別の利益が繋がってる……違う? できれば一枚かませて欲しいかなぁ……って♪
GM:「ふっ、さすがだな。ちょっと狙い目の宝があってな、遺跡を探したがソコにもなくて……足取りを追ったらアソコの孤児院にあるって所まで突き止めたのよ」
テューレ:でも、ソレはすでに地図が出回ってて、ラッド社長以外にも2パーティーほど動いてるって聞いたっスよ?
GM:「そこまで知ってるのか」
ミナ:1つはアゼルってソーサラーと小男のパーティーって所まではこっちも調べが付いてて、それが孤児院に繋がるのは解るんだけど、もう1つのパーティーっていうのが謎で……ラッドさん、何か知らない?
GM:「いや、俺もそいつ等のことは詳しく知らねーんだ。魔導師がリーダーだってぐらいは聞いてるんだが……」
エヴァン:ブバァッッ!!!(←いきなり紅茶吹いてむせた)
アルト:エヴァン大丈夫〜?
エヴァン:あ、いえ、大丈夫です。なんとなく、まさか繋がるわけないって部分と繋がりそうだと思って……つい、むせました(笑)
テューレ:もしかしてあの出オチ、ド本命だったッスか?(笑)
ミナ:それだと……ちょっと私たちヤバイかな? かなりスルーしちゃってるし(笑)
GM:「なんだ? どうかしたのか?」
ミナ:一つだけ確認しましょう。テューレ、あなたが連れて行かれた場所をラッドさんに説明してくれない?
テューレ:いいッスよ? コレコレシカジカ(笑)16)
ミナ:その場所ってラッドさんの縄張り?
GM:「いや、ぜんぜんウチとは関係無い場所だな。それがどうかしたのか?」
エヴァン:……この地上げ屋と繋がっていた方が安心だったんですが……。
アルト:あのさぁ……プレイヤー的にも、少し整理して欲しいんだけどー?(笑)
テューレ:まぁ、動いてるチームが複数あるッスからねぇ。
エヴァン:簡単に言いますよ? アゼルが遺跡で大変価値のある魔導機兵の部品(プレート)を手に入れました。それを追うパーティーが2つ。1つは地上げ屋のラッドチーム。もう一つな謎の魔導師チーム。
ミナ:アゼルの仲間だった小男が、どうして遺跡の地図をバラ巻いたのか……が謎だけどね。
エヴァン:ええ、そこが引っ掛かるのですが……(考え込む)。
GM:「おいお前等、どうやら狙ってるモンは同じようだな、どうする? 邪魔するなら俺も容赦はできねーぜ?」
ミナ:あっはっはっ! なにを言ってるのよラッド社長? もし敵対する気だったらわざわざ私たちの居場所を教えたりするわけないでしょう?
GM:「………………まぁな」
ミナ:さっきテューレが連れて行かれた場所、あそこがどうも残り1パーティーの関係場所っぽいのよ。それに魔導師ってのにも少し心当たりがあってね……どう? 手を組まない?
GM:「ふっ、まぁそんな話だろうとは思ってたさ。あんたは同類の匂いがするからな(笑) だが、宝は7:3
だ」
ミナ:ええ、かまわないわ。ただしこちらも条件がある。もしその宝を手に入れたのが私たちだったら、その時は5:5にしてもらうわ。
GM:「ずいぶんと強気だな……だが、気に入った。良いだろう。そっちが先に見つけたのなら山分けと行こうじゃねーか」
ミナ:オッケー♪ 話がわかる人で良かったわ♪
そうして地上げ屋ラッドと手を組むことにした一行。そのままラッドたちは帰って行った……。

◆教授邸へGO!

ラッドと会見したその日は、さすがにもう魔術師ギルドも遅くて開いていないだろうとの話になり、テューレを連れ出した路地に行ってみるか、などの意見が出つつ……――
GM:まぁ、ちゃんと寝ないと生命力や精神力も回復しませんしね?
エヴァン:う〜ん、なんかさっきからGMがやけに寝るのを薦めてる気がする。
アルト:うん、思ったー。
エヴァン:というわけで寝ましょう。きっと何も無いから薦めてるんです(笑)
ミナ:こらこら、そういうメタな視点で考えない(笑)17)
テューレ:でも、ぶっちゃけ俺を連れ出した黒ずくめの奴等の場所に、この深夜に乗り込むのは危険な気がするッス。
ミナ:魔術師ギルドも開いて無いしね。結局行ける場所が無いのかぁ。
エヴァン:もし行くとしたら……直接教授の家に行くぐらいですか?
ミナ:!? え? あんたの教授って住み込みじゃないの!?
エヴァン:貧乏学生ではありませんし、さすがに教授は自宅を持ってると思いますけど……ですよね?
GM:ええ、持ってます。場所は……まぁ、知ってていいでしょう(笑)
ミナ:どうしよう。そっち行こうか? 第三の魔導師パーティーが教授のチームなのかさっさと知っておきたいし。
アルト:でも寝てるかもしれないよ?
ミナ:そんなの起こせば良いじゃない(笑)
アルト:ヒドイ事をさらりと(笑)
エヴァン:う〜ん、そうですね。行きましょう。なんというか……なんかここで行かないと、教授が殺されて発見されそうですし……。
ミナ:まぁ、出オチの宿命よねぇ〜。
月が輝くルキスラの夜。
ミナ達4人はエヴァンの案内で教授の家にやって来ていた。
ミナ:ど〜も〜? すいませーん、こんな夜分遅くにみんなしてお邪魔しちゃって(笑) あ、テューレ、お茶入れてきて?
テューレ:ラジャーッス!
アルト:窓のカーテン閉めておく! シャーッ!(笑)
GM:「いや、ベツに怒ってはおらんよ……行方不明のアゼルを探すのにどうしても協力がいるというなら……仕方なかろう」――居間で寛いでいるミナ達に少々憮然としています。
エヴァン:先生……実はアゼルを捜索していて大変な事が判りまして……。先生、あなたは狙われています。
GM:「なんじゃと!? ま、ま、まさか……エヴァンを殺さなかったからか!?」
アルト:ヒドイ事呟いたよ(笑)
エヴァン:いえ、残念ながら僕からプレートを奪うのに失敗したからではありません……。――少しプルプルしつつ(笑)
テューレ:姐御〜、かなり高級なのみつけたッス〜――とお茶を出そう。
ミナ:私はコクリと一口飲んで微笑み♪――ビシッっとテューレを叩く。
テューレ:(な、なんすか!?)――小声で。
ミナ:(マジメにお茶出してどーする!! 『家捜しして来いって意味に決まってるでしょうが!!』)――と小声で(笑)
テューレ:お、お茶菓子持ってくるッス!!(笑)
アルト:アルトも行くー♪――テューレについて行く〜。
GM:「ああ、勝手にいじるのは……」
エヴァン:まったくしょうがないですね……僕が見てきます。ミナは先生に説明しておいて下さい。
ミナ:じゃあなぜ護衛が必要なのか、私たちが何から守りにきたのか……とか話を長引かせておく(笑)
そして、教授の家(一人暮らしらしい)を家捜しする3人。18)
鍵のかかった書斎を開け、散らばった書類に目を通すとそこには――
――教授の書斎にあった情報――
   ◆魔動機兵に関する書物……
   『起動キー、動力キー、命令コードキーの3つのプレートを組み込めば誰でも魔導機兵を自由に動かせる』
   ◆謎の男からの手紙――
    『指示通り動かないと殺す。また数日後にキミを頼って誰かが来る。その者を助けよ……etcetc』

GM:
謎の男からの手紙は教授への指令書だね。脅迫文とも言う。何者かが誰かがプレートを集めるように教授にフォローするよう命令していた……そんな感じです。
エヴァン:どのプレートが起動で、どれが動力で、っていう目印は解らないですよね?
GM:その書物だけでは解らないね。とりあえずアゼルがエヴァンに渡したプレートはクリティカルで判定成功してたので、『起動キー』である事はわかってますが(笑)
アルト:この教授は結局シロなのかな? 気弱で命令に従ってただけっぽい?
エヴァン:……その可能性が高いですね。
テューレ:でも……そうすると、ここに俺たちがこの屋敷に入るのってまずくないッスか?
エヴァン:血の気が引く感じでハッっとする。急いで教授とミナのいる居間に戻ります!!
GM:ではエヴァンたちが気が付いたタイミングで、居間のいるミナは危険感知を振って下さい。
ミナ:(コロコロ)……13ね。
GM:それなら気が付く。窓の外から4つの気配、殺気が近づいてくるのを!!
エヴァン:そこに飛び込んでこよう――ミナッ!!
ミナ:わかってる!!――教授のイスを後ろに倒す要領でエヴァンたちの方へ!――そして同時に剣を構える!
ミナが教授ごとイスを引き倒すと同時だった。ガシャンッと窓ガラスを割り4人の黒ずくめが飛び込んできたのは……。

◆第三勢力?の強襲

窓から現れたのは4人。
だが、エヴァンに続いてテューレとアルトも間髪入れずにやってきたため、部屋の中は一触即発の空気が漂う……。
GM:襲撃者のリーダー格が言います――「お前達の持っているものを渡せ」
ミナ:それはこっちの台詞よ……悪いけど、そっちこそ渡してもらうわ!
◆第1ラウンド
GM:では問答無用で戦闘です。最初は先制判定!
テューレ:(コロコロ)……経験点50!
ミナ:ちょっと! 戦闘で先手取る為にスカウトのLV上げてたんじゃないの!?(笑)
テューレ:申し訳無いっス(笑)
GM:敵は4人居ます。そっちは全員同じような位置かな?
アルト:ミナの横には出てると思う。戦いたいし!
エヴァン:教授のことがありますし、僕もミナの横ですね。
テューレ:部屋漁ってたんで、俺っちは扉の近く……後ろにいるッスね。
GM:了解。それでは敵は前に出てる3人に近づいて乱戦を宣言。そして(コロコロ)……部下ABがエヴァンにクリティカルと12命中、部下Cがアルトに15命中、リーダーがミナに13命中。
エヴァン:クリティカルは(コロコロ)……回避できず、部下Bは13で回避した。
アルト:(コロコロ)……回避は9! 無理!(笑)
ミナ:(コロコロ)……2と1で回避失敗、はマズイので[運命変転]でひっくり返す! 出目を4と6にして回避成功!
GM:リーダーのを間一髪避けましたね。では2人へのダメージだけ出しましょう(コロコロ)……エヴァンへのダメージは11点。アルトにも11点。
エヴァン:5点通ったな。
アルト:アルトの防護点が2点だから……残り生命力20点! まだ大丈夫!
ミナ:ところでこの太刀筋っていうか背格好って……ラッド社長の用心棒達?
GM:似てますね。
ミナ:じゃあ回避しつつ言おう――あんた達、地上げ屋の用心棒じゃなかったの? 魔術師ギルドの教授を殺しに来るなんてずいぶんと大胆じゃない!
GM:「ふん、状況がわかってない冒険者が……下手に首を突っ込むから悪い」
ミナ:ふ〜ん、どうやら用心棒の方は否定しないようね……雇い主の社長はどうしたの?
GM:「さぁな」
アルト:なんか悪い人達だって事はわかった! アルト行っきまーす!! 殴る〜♪
GM:どうぞ、PC側の攻撃です。
アルト:部下Aに殴りかかります! ≪両手利き≫でパンチパンチ、≪追加攻撃≫でパンチ!(コロコロ)……10、15、14命中!
GM:こっちは……13、9、10で回避なので2回殴られた。
アルト:(コロコロ)……ダメージは8点と9点!
ミナ:遠慮無く私も部下Aを狙います(コロコロ)……14で命中。ダメージは7点。
GM:回避は12で失敗。でも7点のダメージではまだ倒れない。
エヴァン:リーダーに<ブラント・ウェポン>を使います。
ミナ:金属鎧を着て魔法って使えるっけ?
エヴァン:そうでした……[異貌化]!!! 肌が青白くなりフードが取れ額に角が生える。19)
ミナ&テューレ&アルト:『!?』
エヴァン:ああ、言ってませんでしたね。僕はナイトメアなんです(コロコロ)……<ブラント・ウェポン>は14。
GM:(コロコロ)……13、抵抗失敗!?
エヴァン:18ラウンドの間、物理攻撃力を4点減少!
テューレ:それでは確率7分の4、ロシアンルーレットと参りましょうか(笑)20)
エヴァン:撃つんですか!?
ミナ:おっけー! 私が許す! やぁ〜っておしまい!!
テューレ:ラジャーッス(笑) 10面体で(コロコロ)……部下Cッスね。命中13のダメージ10点。
GM:防護点無視か……これは痛い。
◆第2ラウンド
GM:部下Aがエヴァンに(コロコロ)……15命中。ダメージは8点。
エヴァン:(コロコロ)……回避失敗。2点だけ来た。
GM:部下Bがアルトに(コロコロ)……14命中のダメージ10点。
アルト:回避13で惜しい! 8点抜けた〜(涙)
GM:部下Cがミナに(コロコロ)……11で命中。
ミナ:(コロコロ)……10!? 私が当たるなんて!
GM:ダメージは9点。部下やるなぁ(笑) そしてリーダーがミナに(コロコロ)……14命中!
ミナ:雑魚相手だから油断してたのよ! 本気を出せば(コロコロ)……15で回避!!
テューレ:さすが姐御ッス!
ミナ:フェンサーだしね(笑) それじゃあ攻撃力の低い私が部下Aに(コロコロ)……出目3!? 命中10。
GM:……それは避けます。
アルト:命中重視で[追加攻撃]のみ(コロコロ)……14と13命中。ダメージが……あ、回った。
GM:そのダメージで部下Aは倒れます。
エヴァン:部下Cに剣で攻撃(コロコロ)……あ、クリティカル。
GM:お前勇者か!?(笑)
エヴァン:ではダメージが(コロコロ)……おお、ピンゾロ(笑)――まだ、降参はしませんよね?
GM:「当たり前だ! バカにするんじゃねー!!」――ダメージは0ですね。
エヴァン:仕方無いですね……チェキっと剣を握り直す。
ミナ:カッコよく演出してずるい(笑)
テューレ:それじゃあ俺がもう一度……って思ったけど、危険ッスね。<ヒーリング・バレット>でアルトを(コロコロ)……7点回復。
アルト:ありがと〜♪
◆第3ラウンド
GM:そろそろ本気でこっちも行く! 部下BとCがミナを集中(コロコロ)……10命中と8命中。
ミナ:14と12で回避。
GM:リーダーが本気で[全力攻撃]! アルトに攻撃(コロコロ)……15命中のダメージ17点!
アルト:回避(コロコロ)……13! 防護点が2点だから残り生命力4点!
GM:ブラントが無ければ殺せてたのに!!
アルト:よし、こっちの番! えっと……部下を倒した方が良い?
ミナ:う〜ん、[全力攻撃]してきたから回避下がってるリーダー狙いが良いかな?
エヴァン:では本気で行きましょう。リーダーに向かって(コロコロ)……<エネルギー・ボルト>達成値14!
GM:魔法かよ!!(笑) (コロコロ)……15で抵抗!
ミナ:本気で行くと良いつつ魔法、なんという不意打ち(笑)
エヴァン:ダメージは10点ですが抵抗されたので半分の5点が貫通です。
GM:魔法はそれがあるから痛いんだ……。ちくちく削られる。
アルト:アルトもリーダーにパンチ3連発!(コロコロ)……13! 14! 15命中!
GM:回避が(コロコロ)……クリティカル回避、14回避、14回避。最後だけ失敗。
アルト:ダメージは14点!
GM:リーダーはこの程度じゃ落ちません。
ミナ:悪いけど、こっちも行くわよ! リーダーに(コロコロ)……13命中。
GM:回避が(コロコロ)……おお、15回避! あとはテューレ。
テューレ:弾込め中ッス。
◆第4ラウンド
GM:さてこっちの番か……アルトは放って置いて良い気がしてきたな。
アルト:ガーン、戦力外通告!?21)
ミナ:まぁ、アルトの攻撃当たらないしねぇ。
アルト:そんな事、そんな事……うう(笑)
GM:では部下Bがミナに……15命中の10点ダメージ。部下Cがエヴァンに……ファンブルか。そしてリーダーが[全力攻撃]でエヴァンに……ファンブル(笑)
ミナ:私だけか……14で回避失敗。残り生命力7点。このターンはポーション飲むわ……ゴクゴク、回復。
アルト:こっちは攻撃オンリー! 戦力内だって思い知らせてやる!! 今度は部下Cにパンチ×2、キック(コロコロ)……8命中、9命中、15命中!
GM:……それは最後のキックだけ回避失敗です。
アルト:ダメージは9点! ボカッ!
GM:やはり放って置いて良いな(笑)
アルト:く〜〜や〜〜しぃ〜〜!!
エヴァン:アルト、もっと相手を見て攻撃するんだ……こんな風に(コロコロ)……部下Cに14命中。ダメージは7点。
GM:(コロコロ)……回避は失敗だけど、なんとか耐えた!
テューレ:アルトに<ヒーリング・バレット>(コロコロ)……6点回復。
アルト:ありがとー! 残り生命力10点(笑)
◆第5ラウンド
GM:この戦い、なんか勝てる気がして来た! 部下Bはトドメさすためにアルトに……14命中、ダメージは11点
アルト:回避!(コロコロ)……12! 残り1点で耐えた!(笑)
GM:ちぃ! 部下Cとリーダーはさっきからウザイ勇者エヴァンに集中攻撃! 部下Cが11命中! リーダーが[全力攻撃]で15命中!
エヴァン:両方くらったらさすがにまずいですね(コロコロ)……12回避と(コロコロ)……6ゾロ!――僕を見くびらないで下さい。
ミナ:ああ、勇者エヴァンが嘘から出たマコトに! ちょっとカッコイイじゃない!
エヴァン:そして僕が部下Cに(コロコロ)……ファンブル(笑)
ミナ:さっきから調子に乗るとファンブルしてない?
エヴァン:大丈夫です。プレイヤー的には経験値大量で嬉しいですから。
テューレ:経験値より俺達の命が大事ッス(笑)
その後、ミナが部下Cにトドメ(ダメージでクリティカル)をさし、アルトが背水の陣でリーダーに3連撃を……行うも、全て回避される結果に。
ミナ:アルト! あんた死ぬわよ!?
アルト:なんか命中しない〜!
テューレ:しょうがないッス……[ヒーリング・バレット]でアルトを7点回復。
アルト:残り生命力8点……。死ぬかも(笑)
◆第6ラウンド
GM:こっからは波状攻撃!(コロコロ)……2人ともミナを攻撃します。部下Bが……11命中!
ミナ:そんな攻撃(コロコロ)……14で回避!
GM:リーダー……13命中! もちろん[全力攻撃]だ!
ミナ:そんなの6以上で……って、ここでピンゾロ!?(一同笑)
GM:ダメージは15点、死にました?(笑)
ミナ:防護点が3点だから……よし、残り2点で生きた! こうなったらやられる前に殺る! アルト!
アルト:はーい! パンチ! パンチ! キックを部下Bへ!(コロコロ)……13、11、11命中!
GM:(コロコロ)……11、ファンブル、10! フルヒット!?
アルト:ああああああああっ!!!……連打連打連打! 11点、0点(ファンブルと言う)、10点!
GM:それは……うん、ぎりぎり生きてる!
その後、エヴァンが部下Bに[エネルギー・ボルト]を撃つも倒しきれず、ミナが斬り付け再びダメージクリティカルでトドメ。
テューレは弾込めでこのラウンドの行動が終わる。
◆第7ラウンド
GM:ついにリーダーだけになってしまった。だが、まだ勝てる見込みはある! 狙うは(コロコロ)……ミナに!
ミナ:来てみなさい!
GM:命中は……13!
ミナ:(コロコロ)……14で回避! さぁ、こっちの番よ!
アルト:行く!
エヴァン:おっと、その前にアルトに<ファナティシズム>(コロコロ)……発動。アルトの命中を+2、回避−2!22)
アルト:うん、抵抗はもちろんしない! ワン・ツーとやって回し蹴り!(コロコロ)……15と17と最後に13!
GM:(コロコロ)……14と13と13。最後の蹴りだけ避けた!
アルト:ダメージは12点と10点!! どうだ!!
GM:リーダーは殴られ、口から出る血をぬぐう……少し痛かった。
テューレ:<ヒーリング・バレット>でアルトを7点回復。
ミナ:私はポーション飲んで終了。10点まで回復した。
◆第8ラウンド
GM:では[全力攻撃]でミナに向かって(コロコロ)……17!
ミナ:17!? それは(コロコロ)……無理!
GM:ダメージは13点。
ミナ:くぅ、ちょうど0点で倒れちゃう。生死判定(コロコロ)……は大丈夫。
アルト:ミナーー!!……って、あれ? これってデジャヴ?(笑)
ミナ:大丈夫、死んでない(笑)
アルト:3連撃行きます!(コロコロ)……9、13、14!
GM:回避が……14、13、13で、最後だけ当たった。
アルト:よくもミナを!(コロコロ)……回った!(コロコロ)……キックの19点!
GM:ダメだ、それで落ちる。ちょうどぴったりだ!
アルト:よしっ!!!

◆3枚目のプレート

その後、気絶していたミナを回復させ、襲撃者の身包みを確認する一行。
そして出てくるのが……。
ミナ:あ〜死ぬかと思った!
エヴァン:まぁ、死んでましたけどね(笑)
アルト:ミナ聞いて聞いて! アルトがあいつやっつけたんだよ! 見ててくれた!?
ミナ:うん、見た見た。
アルト:嘘だっ!!
ミナ:当たり前でしょうが!(笑)
テューレ:で、GM、何かゲットしたッスか?
GM:ああ、リーダーの懐から3枚目のプレートを発見します。
ミナ:それは!?
テューレ:とりあえず頂いておくッス。
エヴァン:先生の方は?
GM:「エヴァン、これで……これでわしは狙われる事はなくなったのじゃな!?」――と震えております。
エヴァン:とても魔術師ギルドの教授とは思えない(笑) まぁ、優しく言いましょう――ええ、アゼルが巻き込んでしまったようですが、ひとまずは大丈夫だと思います。
GM:「そうか、まったく、一安心じゃわい」
ミナ:ふむ……GM、リーダーって生命力ちょうどで倒したんだし、完全死じゃないわよね? アウェイクン・ポーション使って起こすわよ?
テューレ:じゃあ縛っておくッス。
GM:ああ、それは……そうですね。では――「うう……くっ、負けた……か」――気が付きます。
ミナ:まさかあなた達がプレートを持っていたとはね。
テューレ:1枚目のプレートゲットッす!
GM:「1枚目? 見えすいた嘘を……」――鼻で笑います。
エヴァン:ええ、僕の親友から預かったの含め、これで2枚目です。
GM:「くっくっくっ……これで貴様等は、あいつの手の平に乗ったって事だ」
ミナ:あいつ?
GM:「あのラッドが言っていただろう、我々はある組織と対立していると」
テューレ:呼び捨てにしたッスね……。
GM:「ああ、当たり前だろう? あれは我々が隠れ蓑に利用した小物だ」
ミナ:なるほどね……それで? あんた達が対立していた組織ってのは何?
GM:「それは……」――と言った所で全員危険感知をして下さい。10以上。
アルト:(コロコロ)……10〜!
ミナ:……7。
エヴァン:10です。
テューレ:9ッス。
GM:アルトはいやな予感がして窓の外に視線を向けると、何かが迫ってくるのが見えます。エヴァンはふとマナの圧迫感を感じ、同じく外を見ると……まぁ、エヴァンはソーサラーだから解るでしょう。<ファイアー・ボール>が飛んで来るのが見えます。23)
エヴァン:ファイ……って、6LV魔法!? みんな伏せて下さい! ファイアーボールが来ます!!
ミナ:それは慌ててソファーとかの後ろに!
テューレ:以下同文ッス!
GM:まぁ、遮蔽取ったりしたならダメージは良いです。
エヴァン:良かった……いや、先生は!?
GM:庇うとかの宣言無かったので……倒れています。ちなみにリーダーの方は完全死してます。
アルト:ねぇ、アルトは炎のダメージ効かないから逆に窓によって撃って来た人を見たい!
GM:む、そう来ますか。まぁ不意打ちで撃って来たので姿は見えなかったですが、金属鎧の音が遠ざかっていくのが聞こえました。
アルト:金属鎧来た人がファイアーボール?
ミナ:ナイトメア……ね。
親友アゼルからエヴァンが受け取った謎のプレートをめぐり、各勢力が動き出していた。
魔術師をリーダーとする3つ目のチームは、アゼルは何を知ったのか、そしてプレートが3枚揃ったということは……。
事件の真相の先でミナ達を、そしてエヴァンを待つ者とは……。
ソード・ワールド2.0 リプレイ
第二話 『拾って、奪って、襲われて!』 了

【おまけ補足・GMのひとりごと】

1)『エラッタか!(笑)』:ルール。 第一話は発売日から1週間経たずして行われました。
2)『バラモス』:魔物。 某国民的RPGの魔王。 知らない世代が増えたので、念のため。
3)『宿代と食費』:生活費。 低レベル冒険者を苛められるこの時だけの要素。今の内に……。
4)『バシャー!!』:乱闘。 ガラの悪い酒場によく見られる。微笑ましい光景である。
5)『麺』:食べ物。 前の世界(フォーセリア)にはあったが、ラクシアにはあるのだろうか?
6)『火の七日間』:歴史。 大巨人蛮族が、世界を放火しながら闊歩したといわれる。
7)『殴りも蹴りもAランク武器』:格闘武器。 は安いのだ……(そのくせ性能はそこそこ)。
8)『街の裏街とかを周って情報収集』:設定。 ルールTには盗賊ギルドはありませんでした。
9)『ドゥームやらガーム』:魔導機兵。 ドゥームは強いが、ガームなんてものはいない。
10)『ベチベチ。』:アカデミック・ハラスメント。
11)『同業者』:職業。この場合は悪徳地上げ屋。土地を安く"して"から買うのがポイント。
12)『シスター・キーネ』:NPC。宗派は今だに決まってない。
13)『やぁ〜っておしまい!』:名台詞。 女性が悪のリーダーの場合によく使われる。
14)『報酬は前払い、提示された金額で頷かない』:教育。 立派です。
15)『エンジェルリング』:アイテム。 これのせいで、GMは後々とても泣きを見ることに……。
16)『コレコレシカジカ』:魔法の言葉。 これだけで"全部包み隠さず"話したことに。便利。
17)『メタな視点』:用語。 ここでは「裏側」的な意味。夜のテューレの行動が見たかった為。
18)『家捜し』:居る巣。 良い冒険者はマネしちゃいけない。
19)『異貌化』:ナイトメア種族能力。 エルフとかとグレードが違いすぎないかな?
20)『ロシアンルーレット』:ギャンブル。テューレは精密射撃ができないワンショットキラー。
21)『戦力外通告!?』:辞令。 2D6の命中アベレージが「5〜6」ではいかんとも……。
22)『ファナティシズム』:魔法。 対象を慢心させる恐怖の効果を持つ。
23)『ファイアー・ボール』:有名魔法。 これが使えて、始めて攻撃型魔術師を名乗れる。

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