ソード・ワールド 2.0 ――そこは3本の剣が創りしラクシア。中世ヨーロッパに似て非なる世界。 ――300年前、蛮族の大侵攻<大破局>により人の文明は破壊され、禍々しい異形なる蛮族や 怪物が闊歩することになった世界。 ――そんな世界を自由に旅する者たちがいた。人々は彼等をこう呼んだ ――冒険者――と。 2008年4月20日セッション開始
百年の虚読SW2.0リプレイ(3) ◆成長申告をどうぞ GM:さて、実際は2話と同じ日です。ミナ:そんな事録音しないで宜しい(笑) GM:一応、そう言っておいた方が解りやすいかなぁ……と。 アルト:経験値〜〜! GM:あーはいはい。シナリオクリアで1000点、それに敵や障害の分を入れて……1130点。さらに剣の欠片を4つです。 エヴァン:剣の欠片って誰かがまとめて持ってますか? まだ使い道解らないですしね。1) ミナ:じゃあ私が持ってよう……(書き書き)。 テューレ:じゃあ、あとは成長っスね! GM:では成長終わりましたか〜? それぞれ申告お願いします。 テューレ:じゃあ俺から行くっす。能力値成長で器用度を上昇。技能はスカウトを1つ上げて3LV。戦闘特技で誤射しないように≪精密射撃≫を取りました。 エヴァン:やっと精密ですね……長かった。 ミナ:後ろからロシアンルーレットだったしねー。 テューレ:もう狙い撃ちッス! あとパーティー資金(ミナが管理)からカンパ受けまして、新しい銃のテンペストを購入。弾数が増えたッス。 GM:デリンジャーは装弾数が少なかったですしね。 テューレ:うぃッス。 アルト:次ぎはアルトー! 能力値は生命力が上がった。技能はグラップラー4LVにいけるんだけど、みんなが付いて来れないみたいだから、保留(笑) ミナ:一本伸ばしのあんたにGMが敵のLV合わせるって言うから、しょうがないのよ(笑) アルト:うん、3LVのまま変わりなし! GM:ミナは? ミナ:私は敏捷度が上がって、技能はフェアリーテイマーを2LVにした。ちゃんと宝石も買いました。あとはポーションとか薬草を補充! エヴァン:僕は器用度が上がって18に、ボーナスが+3になりました。技能の成長はファイターを2LVに。命中率が一気に上がりましたね。 GM:着々と勇者の道を……。 ◆とりあえず……逃げよう!
エヴァンの親友アゼルの残した魔導機兵のプレートを受け取った事により、ミナ達はとある事件に巻き込まれていた。
GM:では教授の家が襲撃されたあと、あなた達は――プレートを巡って暗躍する組織、その組織に脅されていた魔術師ギルドの教授に話を聞きに行ったその日、教授の家は襲撃を受ける。 からくも襲撃者を倒す事に成功したミナ達は、そいつらから3枚目のプレートをゲットしたのだった。 ミナ:挫折の始まり亭に戻って来て、休息を取った! そうしたい! ボロボロだったし(笑) エヴァン:まぁ、あれ以上教授が狙われる事も無いでしょう……たぶん次は、僕達が狙われるはずですし。 アルト:じゃあ部屋にもどって来てくーくー寝た! GM:いいでしょう。生命力とかは全快していて良いです(笑) テューレ:時刻は朝ッスかね? GM:そうですね。これからどうしようかと朝食を取りつつ相談していると、店のドアが開いてミナに地図を売りつけた小男が入ってきます――「よぅ? 遺跡の情報、本当だっただろう?」 ミナ:ごめんなさい。昨日はそこに行く準備をしていたものだから、まだ確認してないのよね。 GM:「そうか、まぁ、そうだな」 ミナ:それよりあなた、アゼルってソーサラーと一緒にその遺跡行ったんですってね? GM:「ああ、冒険者の店で知り合ってな。もっとも、俺たちが潜った付近までじゃたいしたお宝が無くってさ。あいつは適当に見繕ってたが、俺にはあれが価値あるもんだとはとてもなぁ」――バカにした感じですね。話を聞けば、無駄骨では困ると小男はその地図や情報を売ることにした……との事です。 テューレ:それより今日は何の用ッスか? 後金は翌日じゃあもらえないって事ぐらい誰でも解るッスよね? GM:「ああ、まぁ、そうだよな。そっかそっか、無いならいいんだ。また来るわ」 ミナ:アルト、捕まえなさい。2) アルト:よく解らないけど小男の人のローブ引っ張って、椅子に戻すね! えいっ! GM:「わたっ!? な、何するんだよ!?」 ミナ:あんた……なにか隠してるみたいね。 GM:「な、何を言ってるんだ?」 ミナ:だいたい怪しいのよねぇ? いきなりやって来て地図を買わないか……なんて。 GM:「それは昨日言っただろう? 俺も脛に傷持つ――」 テューレ:昨日、表通りの大きな冒険者の店でも、この地図を売ってたって話を聞いたッス。 ミナ:おかしいわねぇ? 脛がなんだって? GM:「わ、わかったわかった。ベツにそこまで口止めされてねーし言うよ、言う言う! 実はローブを着た奴から、ここにいるお前等に地図を売るよう指示を受けたんだよ。小銭くれたし俺としては小遣い稼ぎさ。今日確認に来たのは……ちょっとお前等が心配だったからさ」 エヴァン:……小物ですね。でも、いったい誰に言われたんです? そのローブを着た人物について教えて下さい。 GM:それは一生懸命説明しますが、ローブの男だった……としかわかりませんね。 エヴァン:じゃあ1つだけ……金属の鎧は着てましたか? GM:「いや、そういう音はしなかったな」 テューレ:昨夜、ファイアーボールを打ち込んで来た奴とは別人みたいッスね。 アルト:あ、そういえば聞き忘れたけど、なんで遺跡を途中で引き返してきたの??? GM:「あー、それはな……なんつーか途中にでっかい魔導機械がおいてあってなー、アゼルは動かないから大丈夫って言ってたが、この先の仕掛けで起動でもしたら、俺じゃあ太刀打ちできないって感じだったからな。安全を取って帰って来たってわけだ」 ミナ:小物なうえにヘタレね、あんた(笑) GM:「良く言われる」 ミナ:自慢してどーする!(笑) アルト:ねーねー、その機械ってどんなの!? 強そう? 強そうだった?――ワクワクワク♪ GM:じゃあ小男はスラスラと絵を描きましょう。魔物知識判定して良いですよ? エヴァン:(コロコロ)……12ですね。 ミナ:私は11。 GM:11以上なら弱点はわかりませんが、データは解ります。ドゥームという魔導機械ですね。5LVです。 ミナ:どれどれ? エヴァン:2回攻撃で部位持ちですね。命中はそれぞれ9と7。ダメージがバカになりませんね。 ミナ:う〜ん、それは確かに命を大事に……で帰ってくるかも。 GM:「まー、お前等が殺されてたりしたら、俺のせいかなぁ……って心配なだけだったからな。危険な事件に巻き込まれそうならさっさと逃げるこった。じゃあな」――と小男は挫折の始まり亭を出て行きます。 エヴァン:悪い人じゃなかったみたいですね。 テューレ:小物でヘタレッスけど(笑) GM:すると店の前で――「ギャーーーッ」――って小男の悲鳴が。 アルト:今の声!!
外に出ると、血だらけで死亡している小男がいた。どうやら待ち伏せされていたようだ。
テューレ:申し訳無いッス。テューレが襲撃者を探そうとするも、一枚上手だったのか痕跡発見ならず……。 ミナ:とりあえずマスターに小男の処理だけお願いしておいて、私たちはプレートについて考えましょう。 GM:ドライですね……まぁ、裏通りのココなら、そういう処理もマスターはやってそうですが(笑) アルト:ねぇ、そのプレートが狙われているなら、信用できる人に渡しちゃえば? ミナ:……そうね。ホーン卿に会いに行きましょう。あの人なら信用できるし、私たちの話も聞いてくれそうだし。3) ◆黒ローブとの取引
街を出てホーン卿の屋敷がある領地へと歩いていく一行だったが、その後ろを付かず離れず追いかけてくる影が1つ。
テューレ:つまり……エヴァンからプレート借りて来いって行って来た奴等の1人ッスね。それは、テューレだけ見覚えがあった……。 GM:奪って来い、ですけどね(笑) テューレ:姐御、この前言ってた奴が付いてくるッス。 ミナ:………………しょうがない。街からある程度離れたら立ち止まろう――で? いったい私たちに何の用? GM:じゃあ草陰から黒ローブが現れ――「バレていたか……さすがだな」 エヴァン:やりあうなら相手になりますよ? GM:「……その前に、預けていたエンジェルリングを返してもらおうか」――テューレに向かって言う。 アルト:エンジェルリング? GM:「そうだ。対象者を強制的に眠らせる魔法のアイテムだ。その男が悪い虫を追い払えるなら我等に協力して良いと言ってくれたのでね、貸していたのだが……このまま街から去るようなら返して貰わなければな」 ミナ:(なに勝手にそんな良いアイテム貰ってるのよ!) テューレ:(いやぁ、あとで姐御にプレゼントしようと思ってたんスよ) ミナ:(そんな事一言も言ってなかったじゃない)――とお互い目だけで会話(一同笑) アルト:ねーねー、悪い虫って何―? エヴァン:そこ突っ込むんですか(笑) GM:「ああ、そこのテューレさんは、エヴァンという仲間が邪魔みたいですよ?」 テューレ:口笛吹いておくッス(笑) エヴァン:僕はさもありなんと――そうですね。僕は誰よりも目立ってしまいますからね……嫉妬や羨望は仕方ありません。 ミナ:いや、強引だから、かなり(笑)――とツッコミを入れつつ――で? あなたはその為に? GM:「いえ、もともとその男への交渉は保険程度だったのでね。だが、それでもプレートを持ったまま逃げられたのは元も子も無い。それでメッセンジャーに来たわけだ」 エヴァン:メッセンジャー……ですか。 GM:「これ以上街から離れるのは辞めてもらいたい。そうだな、2日以上離れたらダメだと言って置こう」 ミナ:なんで私たちがあんた達の命令を聞かないといけないのよ? 知ったこっちゃないわ! GM:「ほほぅ……そういえば、シスター・キーネが経営する孤児院の子供達に、ずいぶんと優しい事をしていたようだ……な?」――ニヤリと口の端が歪みます。 アルト:それはアルトでも気が付く!――あの子達に何をしたの!! GM:「まだ何もしていないさ……まだ、何も、ね?」 エヴァン:人質……つまりは脅迫ですか。 GM:「ああ、せっかくアゼルの友人だ。どうせなら全てのプレートを集めてもらわないと困る」 ミナ:そう言われてもね……こっちはこれ以上面倒ごとに巻き込まれるのはゴメンなんだけど……。テューレ、ちょっとアルトを連れて先に行っててくれない? テューレ:何をするッスか? ミナ:こ・う・しょ・う♪ エヴァン:僕は良いんですか? ミナ:あなたはプレート持ってるから、離れるわけにもいかないでしょう? エヴァン:それもそうですね。 アルト:ええー、戦わないのー!? テューレ:たぶん、ここでこいつを倒してしまうと、戻ってこなかったとみなしてこいつの仲間が孤児院の子を殺すと思うッス。 アルト:ああ、それは……困る。――テューレに付いていって場を離れよう――ミナ〜エヴァン〜、気をつけてねー!! エヴァン:微笑んでおこう。 ミナ:視線は黒ローブのまま手だけ振るかな。 テューレ:じゃあ2人は遠くへ。 GM:「それで、わざわざ2人を逃がして……2人だけで戦おうとでも?」――ニヤリ。 エヴァン:何を言ってるんです。アルトたちを離したのはもしもの時の為です。それに……――とプレートを出して、そいつに放り投げます。 GM:「何!?」 ミナ:何!? エヴァン:いくら親友の残したものだといえ、孤児院の子供達の命には変えられません。――というか、なんでミナが同じ反応するんですか(笑) ミナ:いや、まぁ(笑) エヴァン:ミナにも促しますよ?――そうでしょう、ミナ? ミナ:くっ、この流れじゃ渡さないわけにいかないじゃない!――ほら、持って行きなさい――プレートを1枚放り投げる。 GM:「正気か? このプレートがどれだけ価値のある物だかわかってないのか!?」 エヴァン:少なくとも、子供の命より高く無い事は確かです。 ミナ:ゆ、勇者がいる! あんたそんなキャラだったっけ?(笑) エヴァン:そうですよ? 言ってませんでしたっけ? ミナ:う〜ん(笑) アルト:悩むんだ(笑) GM:とりあえず黒ローブはもっと乗ってくると思ってたので拍子抜けです――「ふん、もうちょっと骨のある駒だと思っていたが……まぁ、いい、プレートが2枚も手に入ったのだ。取引成立としようか」4) ミナ:お礼は言わないわ。そして、もう二度と会わない事を祈っておくわ。
その後、黒ローブは何も言わず去っていった。
◆素直になれないお年頃?
その後数日(徒歩なので)の旅路を得て、一行はホーン卿の屋敷へと到着した。
GM:「待たせてしまったな。すまない」先の事件の顛末のことからか、ミナ達はまるで客人のように応接間へと案内される。 そして待つこと数分、ダンディーなホーン卿が待たせたなと部屋へ入って来た。 ミナ:いえ、突然押しかけてしまい、申し訳ありません。 GM:「そんな事は無いとも、あの伝説のハインリヒの剣を継ぐ者達だ。よっぽどの事情があると見るが?」5) エヴァン:では今まであった事を説明しましょう。アゼルの事から孤児院の人質まで。 GM:「なるほどな」……ホーン卿は黙って聞いて納得します――「そのプレートが魔導機兵の部品だとするなら、確かにおいそれと悪人に渡すわけにはいくまいな」 エヴァン:ですが……僕達はすでに2枚ともプレートを渡してしまいました……。 ミナ:だから、手元に残ったのは孤児院で借りてきた、アゼルが残した1枚のみです。 エヴァン:そう、1枚のみ……あれ? 3枚目……ですか? ミナ:うん、さっきの奴がなんか2枚しか持ってないって思ってるようだったから、孤児院で借りてきたプレートは渡さなかったじゃない? エヴァン:そう……ですね。忘れてました。……いや、孤児院の話は初耳ですよ(笑) ミナ:……ごめん! 言ってなかった(笑) エヴァン:………………。 テューレ:で、その最後の1枚、どうするッスか? ミナ:いや、危ないし……ホーン卿に保管しておいてもらおうかなぁって。どうでしょうか? GM:「ああ、それはかまわんとも」――ちなみに起動? 動力? 命令? エヴァン:起動キーは僕が持ってた奴ですし、命令か動力? GM:それは解読できてないから不明ですが、ダイスで決めましょう(コロコロ)……どうやら命令キーを黒ローブに渡して、動力キーを渡さなかったらしいですね。PC情報でなくPL情報ですが。 ミナ:まぁ、とりあえず3つ目のキーを預けます。 GM:了解。ではホーン卿は動力キーを預かりました。
ホーン卿はプレートを安全な保管庫にしまう事を約束し、まだ仕事が残っていると今日はその場をあとにした。そして残された4人は今後について話し合うのだが……。
ミナ:よし、これで一安心。あとはさっさと別の街に行きましょうか♪エヴァン:……ミナ、何を言ってるんですキミは? このままでは3枚目が無い事に気が付いた奴等が、どんな行動をおこすか解らないんですか。孤児院を守りに戻るべきです。 ミナ:はぁ!?何言っているのよ?やっと厄介ごとから抜けられるのに、なんでわざわざ飛び込んでいくのよ! エヴァン:なんでと言われても……子供が危険な目に遭う可能性がある。他に理由がいりますか? ミナ:あんた……。 アルト:ミナ〜、アルトも子供達が心配だから街に戻りたい。あの子たちと遊んだの楽しかったもん。 ミナ:楽しかったって……死ぬかもしれないのに、あんたも自分が言ってる事解ってるの!? アルト:大丈夫だよ! アルト強いから負けないもん♪ ミナ:………………。あー、馬鹿馬鹿しい。そんなに勇者ゴッコがしたいなら、勝手に2人でやってればいいわ、テューレ行くわよ? テューレ:いや、その、姐御。あとでちゃんと追いつくので、俺はちょっとエヴァン達と街に戻るッス。 ミナ:!? テューレ:元々あの黒ローブを呼び込んだのは俺のせいって感じもあるんで、その責任だけは果たしておきたいんスよ(笑) ミナ:3人揃って……いい加減にしなさいよ! 3枚目のプレートはホーン卿に預けたから、奴等の目的を阻止できた。それで良いじゃない! 街に戻ったらそれこそ奴等に狙われるのよ!? ちょっと会っただけの子供がどうなろうと、知ったこっちゃ無いじゃない!! GM:それがミナの本心ですか?(笑) ミナ:さぁ?(笑) でも小悪党根性が染み付いてるので、自分の命が一番大事ってのは本音だと思う。 エヴァン:ミナ、別にミナにも来てくれとは言ってませんよ? 確かにこれは罠に飛び込むようで馬鹿げていると僕も思います。でも、子供達を見捨て後悔を引きずったまま生きるより、僕は後悔せずに死にたい。 ミナ:言葉を飲み込みます。でも意固地になって行くとは絶対に言わない! エヴァン:………………。行きましょうアルト、テューレ。――部屋を出て行きます。 テューレ:姐御……――とポツリ呟いて出て行く。 アルト:大丈夫♪ 悪い奴等やっつけてくるね♪――小走りに。 GM:では誰もいなくなった部屋にミナだけが取り残されます。 エヴァン:そして街道を3時間ぐらい行ったところで、2人に街道脇の茂みに隠れるように言います。 ミナ:ちょ、ちょっと!!!(一同爆笑)
一方、エヴァンたちが旅立ってから30分。ミナは……ウロウロしていた(笑)
ミナ:うろうろうろうろ(笑)エヴァン:バタンと後ろの扉が開いて―― ミナ:だから! 私は行かないって行ってるでしょう!!! エヴァン:部屋に入ってこようとした使用人がビビル(一同爆笑) ミナ:それは……顔を真っ赤に(笑) GM:ではホーン卿がやって来ます――「おう、ミナ殿はまだ居たか、良かった」 ミナ:良かった? GM:「うむ、先ほどのプレートの話だが、ルキスラの皇帝陛下にも報告しておく必要があってな、できればルキスラにこの書状を届けて欲しいのだ」 ミナ:えっと……私が? GM:「他に旅慣れておる者はおるまい。それに、事情を一番知っているのもお前達だろう?」 ミナ:それは……もち、いえ、ホーン卿がそうおっしゃるのでしたら、仕方ありません。ルキスラにそれを届けさせて頂きます。6) GM:「ああ、頼む」――ホーン卿はどことなしか微笑んでます。 ミナ:まぁ、仕方無いですよね。私しかいませんし……ね(笑)
そして3時間後、木陰で休んでいるエヴァン達は道の向こうから1人歩いて来るミナを発見する。
ミナ:たっく、本当に、行っちゃって……何よ!――ぶつぶつ言いながら(笑)アルト:可愛いなぁ(笑) ミナ:エヴァンは、全部解ってるようなフリをして、何も解ってないし。 エヴァン:(笑) ミナ:テューレはずっと付いてくるって言ってたくせに、いなくなっちゃうし! テューレ:いやぁ(笑) ミナ:アルトは……ぴちぴちだし!(一同爆笑) アルト:んーー! んーー!!(←エヴァンたちに押さえられてる) GM:そしてそろそろエヴァンたちが隠れてる前を……通過ですか? ミナ:通過です(笑)――あ、ベツにみんなの事が未練なわけじゃないから、うん、ルキスラに向かうのもホーン卿の言伝があるからだし、ぜんぜん追おうなんて思ってないし、ね。うんうん。 GM:未練たらたらだし(笑) ミナ:だいたいあの自意識過剰男が! とか、下っ端のくせに! とか、ピチピチが!!! とか。 アルト:ピチピチって言うなーーーー!!――思わず後ろからとび蹴り。 ミナ:痛っ! って、ピチピチをピチピチと言って何が悪いのよ! だいたい、アルトは食べすぎなの! そんなだからピチピ……あれ? アルト? テューレ:姐御〜♪ エヴァン:僕も出てこよう。 ミナ:テューレ、エヴァンも!? テューレ:姐御はあとからきっと来てくれるって思ってたッス(笑) ミナ:ちょ、何勘違いしてるのよ! 私はあんた達を追ってきたわけじゃないわよ! ホーン卿に頼まれたからルキスラに向かおうとしてただけで……。 エヴァン:じゃあ街までは方向が一緒なのですか。 ミナ:そ、そうね。ま、旅は危険だし、街までは一緒に行ってあげるわ。しょうがないわね。 エヴァン:きっと笑いを堪えるのが必死(笑) ここまで思った通りの反応だとはきっと思っていなかったので。 アルト:とりあえずピチピチの否定を言い続ける(笑) テューレ:心の中で――まったく、素直じゃ無いんスから――と(笑) ミナ:ったく、しょうがないわねぇ。
その後、しょうがないしょうがない、言い続け、ルキスラまでの3日間をいつものように過ごすミナだった。
◆僕達は冒険者だからね
ルキスラの街に到着後、さっそく孤児院に向かう4人。だが、なにやら様子がおかしい様子。
テューレ:様子がおかしいッスか?GM:そうですね。孤児院に近づいて行くと、その周辺で孤児院の子供達が、何か聞きまわっているみたいです。 ミナ:私とアルトは……ちょっとバツが悪いわね。 エヴァン:子供達の心に保証しかねる傷を与えたんでしたね(笑) じゃあ僕が――ちょっと良いかな? 何があったのかこのお兄さんに言ってごらん? テューレ:怪しい誘拐犯ッスね。 エヴァン:スカウトのキミには言われたくない!(笑) GM:まー、いくら怪しくても子供は切羽詰まってるのか教えてくれます。どうやら年長組の子が2人ほど誘拐された……との事です。 エヴァン:誘拐!? それはいつ、どんな奴に? GM:「2日ぐらい前……ローブの人達が……それでコレを置いて行ったの……でも読めなくって」――置手紙を見せます。 テューレ:なんて書いてあるッスか? GM:『もう1枚足りない』 エヴァン:そうか……大丈夫。絶対に助けてあげるから。 GM:しかしエヴァンの格好を見て子供は不安そうに言います――「でも、お兄さん冒険者でしょう? 僕達……依頼できるお金持ってない……」 エヴァン:そんな事心配いらないさ。キミ達がただ一言――『お願い』って言ってくれれば、僕らは仕事を引き受ける。そして全てが解決した後、笑顔をくれれば、ね。 GM:「うん、わかった! お願い! みんなを助けて!」 エヴァン:ああ、約束しよう――笑顔で(笑) ミナ:ちょ、ちょっとアルト、アレ誰よ!?(笑) アルト:カッコイイねぇ〜♪ テューレ:どこかで頭ぶつけたんじゃないッスか? ミナ:もどって来るエヴァンをじ〜と見てる。 エヴァン:じゃあ爽やかに……さぁ、行きましょうか? ミナ:エヴァン……あんた……。 エヴァン:どうしました? 僕に惚れ直しましたか? ミナ:いや、あんなカッコつけると死ぬわよ?7) アルト:確かにーーー!!(一同爆笑) エヴァン:そういうオチいりませんから!!!(笑)
その後、一行は前にテューレが裏取引を持ちかけられた敵のアジト?と思わしき場所へと向かう。
テューレ:姐御たちを案内するッス。まぁ誰もいないような気がするッスけど……。GM:では半地下への入口に到着します。みんな行きますか? テューレ:聞き耳だけはしておくッスよ?(コロコロ)……12。 GM:誰かの声が聞こえる感じはしないね。 テューレ:今のところ誰もいないみたいッスね。暗いなら暗視のできる俺だけで行くっスかね。 アルト:じゃあアルトも見えるし付いて行く〜♪ エヴァン:僕とミナはここで待ってましょう。 ミナ:気をつけるのよ? アルト:はーい!――って元気に入っていく。 GM:では中へ入っていったお2人さん。少し進むと後ろに鉄格子が降りてきて、後戻りできなくなります。8) テューレ:あ゛。 GM:そして進行方向を塞ぐように黒ローブが。 アルト:た〜〜す〜〜け〜〜て〜〜!(笑) ミナ:エヴァン……何か聞こえたわね。 エヴァン:どうせ虫か何かに驚いたんじゃないでしょうか? ミナ:フランクフルトを落としたとか? エヴァン:ありえますね……でもアルトはフランクフルトを持たずに入ったはず。 アルト:どうでも良い議論してないで、来てよ!!(笑) ミナ:あーはいはい、降りていきます。 GM:目の前には鉄格子があり、向こうにはアルトとテューレ。2人の前には黒ローブが立ち塞がってますね。 ミナ:………………何やってるのよ? テューレ:も、申し訳ないッス。 エヴァン:テューレ、キミは本当にスカウトか?(笑) テューレ:か、返す言葉が無いッス(笑) GM:「さて、交渉と行こうか……3枚目のプレートを渡したまえ」 エヴァン:3枚目? どうしてそれを? GM:「知っていたのだよ。もともとコレは3枚必要である……という事をね」 ミナ:ふ〜ん、でも……悪いけど私たちの確保してたプレートは、あなたの仲間に渡した2枚が限界よ? 3枚目も持っているって疑っているなら身包み剥いで探してみれば良いわ? GM:「本当にそうかな? 最初の1枚はキミが親友から預かった物。2枚目は……そうだな、地上げ屋のラッドとつるんでいた奴等から奪った物。そして3枚目は、孤児院に隠してあった物」 ミナ:悪いけど、孤児院で私も漁ったけど、あそこにあったのはこの2000G分の調度品だけだったわ? GM:「それはどうかな……あそこに一時的において置いたのは確実、それがなくなっているんだ……誰が持っていったか、火を見るより明らかじゃないかな?」――と黒ローブの後ろから声が聞こえ、甲冑姿の男が現れます。その声にエヴァンは聞き覚えがありますね。 エヴァン:聞き覚え?……まさか、アゼル? GM:甲冑男はフルフェイスの兜を脱ぎます。その顔はアゼルその人ですね。 ミナ:へぇ……これはどういう事? GM:黒ローブが応えましょう――「どうしたもこうしたも……こいつはもともと我々の仲間だ」 テューレ:あの血の量で良く生きていたッスね? エヴァン:違う奴の血だったんだろう……そうだろう。 GM:「ああ、その通りだ……エヴァン」 エヴァン:アゼル、一つだけ教えてくれ。どうした僕にプレートを託した? GM:「どうしても最後のプレートの在り処が解らなくってね。誘き出す必要があったんだ」 エヴァン:なるほど、それで僕等が持っている事が向こうに知れれば、最後のプレートを持っていた奴等も動き出すだろうと……まんまと寄せ餌に使われたってわけだね。 GM:「そういうことだ……さてエヴァン。孤児院に隠しておいたプレートを渡してもらろうか」 ミナ:ちょっと解ってるの? 孤児院の子達を人質に取ったみたいだけど、それで私たちが素直に―― アルト:た〜〜す〜〜け〜〜て〜〜(一同爆笑) ミナ:………………。 エヴァン:えっと、ちょっと嘘付きますけど、いいですよね? ミナ:ええ、イニシアチブが取れるなら何でも(笑) エヴァン:アゼル。すまないがプレートは3枚揃ったら危険だという事は解ってたんでね。バルバロスの顎の洞窟の1つに投げ込んできた。9) GM:それは黒ローブが驚こう――「なっ! なんてことを!!」 エヴァン:悪いけど永遠に3つのプレートが揃うことは無い!! GM:アゼルが言いましょう――「……本当なのかエヴァン、本当にそんな馬鹿な真似を……」 エヴァン:ああ。 GM:「……仕方無い。それでは3枚目は諦め、2枚だけで計画を実行に移すことにしよう」 エヴァン:アゼル……キミは何をしようとしているんだ? GM:「さぁな。ただ、プレートを使い古代の兵器を意のままにしようとしている……そうとだけ言っておこう。」――そう言うとアルトとテューレに<スリープ>をかけます(コロコロ)……達成値は12。 テューレ:(コロコロ)……11ッス。寝た。 アルト:……アルトは8。くーくー。 GM:では黒ローブが2人を縛ります。縛られたので起きていいですが、すぐに猿轡で黙らせられます。 アルト:んーーんーー!!(笑) GM:「もう1度言っておく。これから5日以内に、あの遺跡に3つ目のプレートを持ってくるんだ。それができなければ人質は死ぬ」 ミナ:テューレ! アルト!! エヴァン:アゼル……どうして……。 GM:「解ってくれ……仕方無いんだ」――そう言って、最後に魔動機文明語で何か一言言って去っていきます。 エヴァン:待てアゼル!!! GM:待ちません。アルトとテューレを浚って、そのまま鉄格子の向こうに消えて行きます。 エヴァン:GM、最後の言葉って? GM:ただ一言……『守るためなんだ』――と。 エヴァン:守るため……仕方無い?……!? まさかアゼルも! ミナ:ったく、とんだ親友を持ったもんよねー? エヴァン:あいつは……こんな悪事に手を染めるような奴じゃない……なにか、きっと事情があるんです……。 ミナ:………………。ま、それなら次に会った時に好きなだけ問い詰めれば良いわ。 エヴァン:そう……ですね。それで、これからどうします? 3枚目のプレートを持って行きますか? ミナ:それは時間的に無理があるわ。ホーン卿のところは確か1週間かかる、馬を使って急いだとしても……それじゃあ5日以内に遺跡には到着できない。 GM:まーその計算はあってますね。アゼル的にはこの街のどこかに隠してるんだろう……程度に疑ってますから、そこまで猶予は与えないですし。 ミナ:なら、やる事は一つしかないじゃない? ◆親友との決闘!
テューレとアルトは、アゼルと黒ローブに連れられて山道を歩いていた。
アルト:もう約束の日なのかぁ……。ミナ達と別れて5日目の朝だった。 GM:アゼル達の会話から、そろそろ遺跡が見えてくるらしいと解ります。 アルト:一緒に来ているのは黒ローブとアゼルの2人だけ? GM:そうですね。キミ達はロープで縛られ歩かされています。 テューレ:あ、そうだ。黒ローブにちょいちょいっと話を。 GM:「ん? なんだ?」 テューレ:そういえばエヴァンの持っていた起動キーのプレートは手に入れたんスよね? GM:「ああ、それがどうした?」 テューレ:じゃあ約束通り後金くれッス。 ミナ:確かに!(笑) エヴァン:間違ってはいないけど……なんか違う(笑) テューレ:方法は兎も角、結果としてプレートはそちらに渡ったんすから、ちゃんと報酬払って欲しいッス(笑) GM:「…………しょうがないな」――テューレの後ろにある荷物袋に重たそうな袋を入れます。 テューレ:ジャンプするッス。確認確認。10) ミナ:それで重さわかるの!?(笑) テューレ:いや、ガッチガッチ言ってたら姐御に怒られるなぁ……って(笑) GM:『ガッチガッチガッチ』と石がぶつかる音が(笑) テューレ:黒ローブさーん、契約違反は無いっスよ〜? GM:「さ、さっさと歩け!!!」――ビシバシッ! テューレ:ぼ、暴力反対ッス〜!! アルト:お腹空いた〜!!! GM:「お前も人質らしくしろ!」――ビシバシッ!! ミナ:じゃあその様子を少し遠くの藪の中から見ながら――さて、エヴァン。準備は?
ミナとエヴァンの2人だが、あの後、馬を借りると遺跡方向に先回りし、アゼル達がやってくるのを待ち伏せていたのだった。
エヴァン:[異貌化]し、自身とミナに<カウンター・マジック>を(コロコロ)……成功。――ミナに頷いて奇襲かけます。ミナ:斜面を駆けるように降りて正面から襲い掛かります!(笑) GM:正面から来ますか(笑) テューレ:そうだGM、堂々と来るならこっちもそれに合わせて、縄抜けとかできないッスかね? GM:そうですね。こっちのスカウト+器用度の判定を縛った難易度とします。それを目標に同じ判定で勝てれば抜けても良いです。 テューレ:(コロコロ)……12ッス。 GM:こっちは……おお、11しかない。ではテューレはまるでミナ達がやってくるのが解っていたかのタイミングでスルっと縄を抜けます。 ミナ:さぁ仲間は返してもらうわよ! GM:「プレートは……持って来てはいないようだな」 エヴァン:アゼル……――剣を構えます。 ◆第1ラウンド ◆第2ラウンド GM:「ちっ、起き上がったか……」――と黒ローブはテューレとアルトに乱戦を宣言、その後、2人に<カオスショット>(コロコロ)……14。11)テューレ:(コロコロ)……12、ダメッスね。 アルト:惜しい、1足りない。抵抗失敗。 GM:ダメージは12点です。 アルト:痛い。カンタマがあれば抵抗してたのに!(笑) GM:ではアゼルがエヴァンに攻撃(コロコロ)……14命中――「エヴァン、キミはあの魔術師ギルドに何も感じなかったのか!?」 エヴァン:(コロコロ)……15で回避。――魔術師ギルドに? どういう事だ。 GM:「そうか……もしかしたらエヴァン、キミなら気が付いてくれるかも……と思っていたんだが……」 エヴァン:どういう……。――もしかしてもっとギルドを調べればよかったのですかね。 ミナ:確かに出オチ教授に腰砕きを受けて、面白いまま終わっちゃってたのはある(笑) アルト:仕方無い(笑) テューレ:仕方無いッス(笑) エヴァン:次はこっちの番ですが……支援魔法欲しいですか、アルト? アルト:欲しい! カンタマも欲しかったけど、今は命中上がるのが良い! ミナ:じゃあアゼルの前に割り込んで攻撃(コロコロ)……16命中。 GM:回避が(コロコロ)……16なので回避しました。鍔迫り合い。 ミナ:エヴァン、今のうちにアルトに! エヴァン:(コロコロ)……成功。<ファナティシズム>をアルトに。命中+2、回避−2です! アルト:よしっ! 燃えてきた!――こぶしをガツンと打ち慣らして、黒ローブにパンチパンチキック!(コロコロ)……12命中、12命中、15命中! GM:(コロコロ)……12で回避、2回目が……低っ、[運命変転]使用で17回避、最後は……13だから命中。 アルト:キックだけダメージ(コロコロ)……12点。 GM:う゛――だが、まだまだ。 テューレ:(コロコロ)……<ヒール・バレット>で7点アルトを回復ッス。 ◆第3ラウンド GM:3ラウンド目、精神力尽きるまで(コロコロ)……アルトとテューレの2人に<カオスショット>(コロコロ)……達成値15点。テューレ:それは……うん、無理ッス。 アルト:無理!! GM:ダメージは……9点。そしてアゼルは初志貫徹、エヴァンに攻撃(コロコロ)……15命中。 エヴァン:13で回避失敗。 GM:(コロコロ)……あ、回ったね。 テューレ:まずいッスね(笑) GM:まぁ、1回ぐらいはね(コロコロ)……う゛。 エヴァン:また回りましたね。 アルト:2回来ると危険じゃない? GM:ま、まぁ、まだまだ(コロコロ)……止まった。ふぅ(笑) 34点ダメージ。 エヴァン:生命力−6。生死判定は(コロコロ)……うん、死んでない。 GM:「僕はもう戻れないんだ……あいつのせいで……」 ミナ:エヴァンにアウェイクンポーションを使います。生命力1で復活。 エヴァン:じゃあ起き上がりつつ――あいつ?……ま、さか……教授……か? GM:「今頃……気が付いたのかよ……」――ホッとしたような、がっかりしたような、複雑な表情を浮かべます。 アルト:はっ!? え? 教授って……本当に!? ミナ:あの出オチが真の黒幕!? テューレ:そ、それはいくらなんでも盲点過ぎるッスよ(笑)12) エヴァン:だから……僕にプレートを託したんだな。教授に脅迫されている事実を、僕が調べる可能性を信じて……。 GM:「……ああ」 エヴァン:………………。――アゼルから視線を外すようにアルト達のほうを見て――<ダーク・ミスト>(コロコロ)……15で発動。アルト、テューレ、黒ローブは抵抗失敗したら回避−2。 アルト:(コロコロ)……ピンゾロ(笑) テューレ:(コロコロ)……13で失敗。 GM:……抵抗成功(笑) アルト:なんかエヴァンが動揺してる? エヴァン:それは……まぁ(笑) アルト:まぁアルトは気にせず目の前のを殴ります!(コロコロ)……12、13、1ゾロで失敗! GM:(コロコロ)……クリティカル回避、12で回避、11……ですが命中してませんね。 アルト:2回も失敗!? アルトも黒幕が教授って聞いて動揺してる(笑) エヴァン:キミは大して面識無いじゃないですか(笑) アルト:一応2発目だけ命中だし……12点ダメージ。 GM:まだ倒れません。 テューレ:じゃあ俺は<クリティカル・バレット>(コロコロ)……発動。アゼルに(コロコロ)……命中がクリティカル。ダメージは(コロコロ)……8点防護点無視ッス。 GM:アゼルも……まだ大丈夫。 ◆第4ラウンド GM:黒ローブはそろそろ精神力がキツイ。まぁ、0になっても気絶とかのルールは無いから良いが……。よし、アルトに向かって<カオスショット>(コロコロ)……ファンブル(笑)ミナ:発動失敗なようね。 GM:そしてアゼル。今回はミナに攻撃(コロコロ)……15命中。 ミナ:回避が……12で当たる。 GM:ダメージは11点。 ミナ:私は普通にポーション飲むわよ?(コロコロ)……12点回復。 アルト:アルトは黒ローブを攻撃。3連撃(コロコロ)……14、15、11! GM:(コロコロ)……12、15、13で1回だけ当たる。 アルト:ダメージは8点!……おっかしいなぁ。 ミナ:アルト、やる気ある?(一同爆笑) アルト:あるよ! ぜんぜんあるよ! なんか命中率は期待値勝負のはずなのに出目でことごとく負けてるんだよ!(笑) テューレ:さっきミチミチピヒュンと縄が飛んで、自分の出番終わったと思ったら、そうじゃないッスよ?(笑) アルト:解ってるよ! あんなのアルトの名場面じゃないもん!!(笑) テューレ:じゃあもっと集中するッス!――と言いつつ<クリティカル・バレット>(コロコロ)……発動。アゼルに向かって(コロコロ)……12命中。 GM:……回避12でぎりぎり避けた! アルト:テューレだって外してるじゃん!! テューレ:め、面目ねぇッス(笑) エヴァン:アゼルに攻撃(コロコロ)……命中8。 GM:(コロコロ)……クリティカルで回避。 エヴァン:それでも僕は……立ち上がりつつ攻撃――ミナ、アルト達の援護に……。 ◆第5ラウンド GM:黒ローブはナイフを取り出します。アルトに攻撃(コロコロ)……命中10。アルト:それは……12で回避! GM:そしてアゼルか。 エヴァン:来い……アゼル。 GM:「ああ……そうだな」――エヴァンに命中15。 エヴァン:(コロコロ)……クリティカル!――アゼル、キミはもうそっちの道しかないんだろう、手加減なんてするな!! GM:「くっ」(笑)13) エヴァン:僕は視線だけアゼルで、手の動きはアルトに向け(コロコロ)……<エンチャント・ウェポン>発動。ダメージ+1! アルト:ありがとう。黒ローブを落とす! 3連撃で……14、15、9命中! どうだ! GM:回避が……13、15、10でまた1回だけ命中。 アルト:ダメージ(コロコロ)……エンチャの分足して13点! GM:おお!? それは……よし、ギリギリ1点残ってる!(笑) テューレ:これ以上時間はかけれないッスね……――今まで使ってたテンペストを地面に落として、ホルスターから愛用のデリンジャーで撃つ! <ソリッド・バレット>は……発動! 命中が(コロコロ)……9!? GM:10で回避。 テューレ:1足りなかった……か。 エヴァン:ここで黒ローブ落とせないのは危険ですね……ミナ、魔法で。 ミナ:でも誘導持ってないからロシアンになるけど……良い、テューレ、アルト? アルト:<ファイアボルト>ならオッケー♪ エヴァン:そりゃあドワーフは火に無敵ですしね(笑) テューレ:俺の事は良いッス! 回らないなら残り生命力で耐えれるッスから! 姐御、早く!!(笑) ミナ:わかったわ、それじゃあ遠慮無く! ファイアァ〜ボォーー(コロコロ)……――ファンブって発動失敗(一同爆笑) テューレ:俺っちの覚悟は一体!?(笑) アルト:さっきの掛け合いって(笑) ◆第6ラウンド GM:ではテューレに黒ローブが攻撃(コロコロ)……命中12。テューレ:……回避失敗。 GM:ダメージが(コロコロ)……回った(コロコロ)……13点。 テューレ:俺の生命力がゼロになりました(笑) 生死判定を(コロコロ)……ギリ成功! GM:次はアゼルか……。テューレが死にかけ、アルトももう少し、かなり余裕ありそうなのはミナだけか。 エヴァン:どこを見てるんだアゼル。キミの相手はこの僕だろう?――ぐっと剣を握りなおして構える。 GM:「そう……だったな。巻き込んだこと、悪く思うな」(コロコロ)……命中13。 エヴァン:ダメだ、12で回避失敗。 GM:ダメージ(コロコロ)……6ゾロ(コロコロ)……5と6で回った(コロコロ)……6ゾロ!?(コロコロ)……と、止まったけど……。14) ミナ:すでにシャレにならないような(笑) GM:え、えっと…39点(笑) エヴァン:防護点が6、生命力が1だから……―― 一同:『マイナス32』(一同大爆笑)
そして生死判定。
エヴァン:生きられるカーーーー!!!(一同爆笑)アルト:死んだ、超死んだ! テューレ:お疲れ様ッス。 エヴァン:ザーッス(笑) GM:アゼルはエヴァンを斬り捨てたショックに剣を震わせている。 ミナ:震わせるぐらいなら、落としちゃえ!(笑) GM:ガランッ(笑)――俺は……人質を取られてたからって……自分の、親友をこの手で……。 ミナ:アルト! 目の前の黒いのさっさと倒す! アルト:うん!(コロコロ)……命中15、11、クリティカル! GM:回避が……うん、最初と3回目が失敗。ダメージ下さい。 アルト:11点と13点! 邪魔するなー!!!――そいつをぶん殴ってアゼルとエヴァンの元へ駆け寄る! GM:そうですね、黒ローブはその2連で倒れます。 ミナ:私は遠慮無くアゼルを攻撃します(コロコロ)……クリティカル! GM:回避はできません。 ミナ:ダメージは(コロコロ)……6点。 GM:それは1点しか食らわないのだけど。アゼルはやはりショックがでかかったのか戦意を消失します。 アルト:よくもエヴァンを!!――殴る! GM:アゼルは殴られます。 ミナ:テューレにはアウェイクン・ポーションを与えておいて……エヴァンのほうにも同じく使います……が。 GM:アウェイクン・ポーションは効きません。 ミナ:あれ? なんで起きないの?――とゆっさゆっさ。 GM:しかし動きません。 ミナ:ちょっと……さっきまであんなにカッコイイ台詞言ってたじゃない!勇者みたいな行動してたじゃない!! エヴァン:死にフラグだったなぁ(一同爆笑) アルト:ミナ……エヴァンは……? ミナ:ううん、死んでる。薬草じゃ、これ以上は……。 GM:アルトに馬乗りにされつつ「すまない……エヴァン、どうしてこんな……」15) アルト:思いっきり殴って気絶させる! ドカンッ!!! GM:アゼルは気絶します。 テューレ:姐御……どうするッスか? ミナ:とりあえず……救命草とかで回復させるから、今後の事は落ち着いて考えましょう。
その後、救命草や魔香草を使い生命力・精神力を全快にしつつ――
ミナ:さて、とりあえず両方全快はしたわね……。アルト:うん、大丈夫。ねぇ、エヴァンは生き返らないの? ミナ:それは……。データ的には1万Gあれば生き返れるのよね? GM:そうですね。死後3日以上経つといろいろ不幸な得点は付きますが、復活できます。 アルト:じゃあ早く街に戻って復活させようよ! テューレ:そうっすね……お金のほうは借金すればなんとかなると思うッス。 GM:あとは……穢れが増えるけど、プレイヤーが肯定すれば。 エヴァン(のプレイヤー):否定しそう(笑) アルト:エヴァン〜!(笑) エヴァン:もともと忌子だったしなぁ、これ以上さらに穢れが付くのも……。それに、もし僕が喋れるとしたら、街に戻る前に―― ミナ:遺跡で教授の陰謀を阻止する方を優先……か。 エヴァン:ええ、そう言うと思います。 ミナ:ならそれを言おう――テューレ、アルト、今私たちがやるべきことは何? エヴァンを街に連れて行く事? 私たちはそれを目的に動いてたの? テューレ:それは……違うッスね。 アルト:でも、でも早くしないと! ミナ:ここで戻って教授に遺跡の兵器を使われたら……それこそエヴァンは無駄死によ。私たちはまず最初に、それを阻止しないといけない。 アルト:………………うん。そ、だね――ぐしぐしって涙を拭く。 テューレ:でも姐御、たった3人で、相手に勝てるッスかね? 今までの戦いでも、エヴァンの魔法の援護がなかったら……。 アルト:またシュンとしちゃうかも……。 ミナ:それには強気に向き直って言おう――あのねぇ、私たちは勇者じゃなければ英雄でも無いのよ? この私が本気になったらどうなるか……あの教授に思い知らせてやるわ! ◆私たちは勇者じゃない!
エヴァンをその場に残し、3人は遺跡へと到着する。
GM:――と、教授が魔導機兵と伴い現れます。そこでは丁度、遺跡の出入り口から巨大な魔導機兵を1機伴い、あの魔導師ギルドの教授が1人現れた所だった。 「ひゃっひゃっひゃっひゃっ、この時間になっても来ないという事は、3枚目の奪取には失敗か……アゼルの奴がずいぶんと熱心に言うから、手間をとったというのに……使えない奴め」 ミナ:真正面の茂みからそこまでよ!と言いつつ現れる! テューレ:姐御に続くッス。 アルト:不機嫌な顔でアルトも! GM:「誰じゃ!? ……おお、お前達は!」 ミナ:全部あんたが仕組んでた事だったのね……まんまとやられたわ。おかげで……おかげでエヴァンは死んだのよ。 GM:「おお、あいつは死んでしまったか……なかなか優秀で使えると思っておったのじゃが惜しいのぅ……ひゃっひゃっひゃっ」 ミナ:笑ってるんじゃないわよ!! GM:「仕方無いじゃろう? お主らがプレートを早く集めぬから……小細工、けっこう大変だったのじゃぞ?」 テューレ:小細工ッスか? GM:「うむ、元々は行方知れずの手に渡った3枚目のプレートを誘き出す為だったからのぅ。名も無き冒険者が集めていると知れれば、3枚目を持っているやからは確実に動くとアゼルが言うからのぅ。白羽の矢がお主らに刺さったのは光栄に思うが良い」 エヴァン:本当は、脅迫され従わされていたアゼルが、僕に真実を暴いて助けて欲しかった、とかが真相でしょうね。 GM:その通りです。そのルートには行かなかったけど……。 エヴァン:教授の事は調べませんでしたからねぇ……ほとんど。 GM:「まったく、自分自身、道化を演じるのは骨が折れたわい。ひゃっひゃっひゃっ!」 アルト:本当、出オチキャラだと思ってダマされたのが悔しい(笑) ミナ:でも、真相を聞いた今となっては……けっこう筋が通ってるのよね(笑) GM:「それで、お主らいったい何しに来たんじゃ? まさか3枚目のプレートを持ってきたわけでもあるまい?」 ミナ:ええ、3枚目は持ってないわ。でも、あなたの思惑通り動いたんだし、少しぐらいお礼も貰っても罰は当たらないんじゃない? ほら、私たちって冒険者だから、タダ働きはねぇ? GM:「ひゃっひゃっひゃっひゃっ! ほほう、金が欲しいなら1万でも2万でもくれてやる。この後、これを使った研究をしかるべき場所に捌けば、十分な資金も施設も提供してくれるだろうしな」 ミナ:アルト、それで満足ぅ? アルト:ううん! アルト、あいつをボッコボコにしたい!! ミナ:テューレはぁ? テューレ:とりあえずその2万を先に頂くッスかね。 GM:「ずいぶんと無茶を言う……そんなキミは何が欲しいんだね?」 ミナ:そんなの決まってるじゃない……私のものは私のもの、あんたのものも……私のものよ!!16) GM:「ふん、この兵器の力も知らぬ小童どもめが! いいじゃろう、まずは試運転をお主らで試してくれる!」――教授は魔導機兵の影に隠れると、2枚のプレートを差込み起動させます。ここからクライマックス戦闘です。 ◆第1ラウンド ミナ:たしかプレートって2枚で、そっちが持ってるのは?GM:起動と命令です。動力が無いので今回は活動時間に限界があります。具体的には6ラウンドですね。 ミナ:オッケー。 GM:では魔物知識判定。 ミナ:(コロコロ)……12! GM:今回の魔導機兵のデータはドゥームです。5LVモンスター。部位が2つ。機銃の命中が16、ダメージが2D+5、機関砲が命中14、ダメージ2D+10。 アルト:ちょ、ちょっと、どうしよう!? アルトは絶対回避できないよ!? テューレ:ちなみに回避とか特殊能力は何ッスか? GM:回避は機銃が14の防護点6、HP40。機関砲が回避15の防護点3、HP30。特殊能力はいろいろありますが、命中13ダメージ15の範囲爆破能力が2回使用可能。あとは刃の武器でのクリティカルが不可。あたりが大事ですかね。 テューレ:剣がクリティカルしないとなると……姐御は魔法主体になるッスね。 ミナ:達成値11じゃ弱点まではわからないのね? GM:ええ、それは15無いと解らないです。教授はドゥームに――「やれ、奴等を始末しろ!」――と命令しています。 ミナ:ドゥームとこっちの距離は? GM:10mとしましょう。 ミナ:(少し考えて)……わかった。とにかく先制ね……なんとしても先手取るのよ、テューレ!! テューレ:あらほれさっさー!(コロコロ)……17! GM:こっちの先制値は12。 テューレ:よし、取ったッス!! GM:「ふん、先手ぐらい渡してやるわい。どうあがいても、コレに勝てるわけがない! ひゃっひゃっひゃっひゃっ!」 ミナ:それには不敵に笑みを返してあげましょう――なにか勘違いしてるみたいね? 私たちの戦い方……見せてあげる。――そしてアルトとテューレに目配せ――散!!! テューレ:森に入って右に向かって走るッス! ミナ:さっき長い方の武器の射程が機関砲で30mだったわ。全力で逃げれば射程外を維持できる! アルトはちょっと難しいけど、気合で耐えなさい!!――私は真後ろの森へ、ドゥームに背を向けて走る! アルト:耐えろって……なんかアルトばっかり酷いよぅ〜〜!!――アルトは左の森に入って全力移動!!! GM:そ、そんな、良いんですかそんな戦術! これってリプレイでしょう!?17) ミナ:うっさい! これが私たち流の戦い方よ! 小悪党なめんな!!!(一同爆笑) テューレ:ぶっちゃけ、リプレイより自分の命ッス! エヴァン欠いてる時点で正攻法で勝てるとは思ってないッスよ(笑) アルト:エヴァンの仇が討てるなら、なんだって良いよ!!(笑) ミナ:とりあえずこっちの行動は終了! GM:ドゥームか……誰の移動力が一番遅いかのデータは無いし、ここはランダムで(コロコロ)……テューレに向かってドゥームが行く! そっちは全力で移動してるんでしたっけ? テューレ:そうっすよ? とりあえず66mッスけど。 GM:こっちも全力で移動して……60m。あと16mまで近づいた。 テューレ:ふっ、さりげなく6m距離を引き離したッス(笑) GM:……本当だ!?(笑) ミナ:それだけの距離があれば乱戦エリアも宣言できないでしょう。ちなみに教授は? GM:洞窟の前で待ってますよ? ミナ:わかった。じゃあ私はテューレの方にドゥームが向かったのをチラリと確認して声を上げます――アルトーーーー!! アルト:わかったーーー!!(笑) GM:作戦会議もせず何が解ったんですか、2人は!(笑) ◆第2ラウンド テューレ:再び全力66m移動。GM:これって追いつけないの気が付かないかな? エヴァン(のPL):ロボだし、命令のまま動くのなら無理じゃないですか? GM:………………そうですね。全力でドゥームは追いかけます。 ミナ:じゃあ私とアルトの行動……全力で洞窟に戻る(笑) アルト:ボッコボコだよ〜♪――アルトも戻って来た〜! GM:ちっ、10m以内なら教授が直々に攻撃魔法を使ったります――「おのれ……こすっからい手を使いおって!……<ライトニング!!>」(コロコロ)……達成値15をミナに! ミナ:(コロコロ)……無理。 GM:ダメージは11点。 ミナ:11点素通し。残り9点――ブスブスと煙上げつつグッと顔を上げて――その言葉、褒め言葉だと思っておくわ! ◆第3ラウンド テューレ:再び全力66m移動。彼我の距離28m。GM:しかしドゥームは追いかける。 アルト:教授に近づいて乱戦宣言! そのままパンチパンチキックで3連撃!(コロコロ)……15、11、12! GM:(コロコロ)……9、14、12! 初撃だけ当たった。 アルト:ダメージは11点! ミナ:私はヒーリングポーションで自分を回復。 GM:「ならばもう一発<ライトニング>じゃ!」(コロコロ)……17でアルトに! アルト:(コロコロ)……無理! GM:ダメージは10点じゃ! アルト:耐える耐える! ◆第4ラウンド テューレ:再び全力66m移動。彼我の距離34m。アルト:≪追加攻撃≫だけ使ってワンツーパンチ!(コロコロ)……14と14命中! GM:回避……13と12です。 アルト:2発(コロコロ)……10点と12点! GM:ぐはぁ……それで倒れる(笑) ドゥームと一緒に戦う予定でバランス取ってたからなぁ……。戦闘終了! アルト:よしっ!! GM:「こんな勝ち方……わしは認めぬ」18) ミナ:そういうの、何て言うか知ってる? 負け犬の遠吠えって言うの……勝てば良いのよ、勝てばね♪ ◆事後処理……ならる事故処理?
アルトが教授を殴り倒して数十秒後、草むらから無事な姿のテューレが現れる。
GM:シスターは子供を捜しに行ったまま誘拐されていたんです。あなた達そこまで調べてなかったので知らない情報だったのですが……。
その手には金色に輝くプレートが2枚握られていた。どうやら無事やりきったらしい。 教授は縛り倒し、遺跡の中を探索すると誘拐されていたという子供2人(+なぜかシスター)を救出することに成功する。
そしてシスターや縛った教授、アゼル、そしてエヴァンの遺体と供にルキスタへと帰っていくのであった。
GM:さて、問題はここからです、エヴァン死んでしまったので、1万G払えば生き返れます。エヴァン:でも、この世界の常識的には生き返るのはご法度でしょう? 穢れが増えますし、輪廻から外れてしまうし。 GM:一般人の考え方はね。でも冒険者は生き返らせます。 ミナ:まぁ、苦楽を供にした仲間だし、それに純粋に冒険者の力としても生き返らせたいって思う人もいる……か。 GM:心情的に生き返らせる場合も多いんじゃないですかね。 エヴァン:逆でしょう? 心情的には道徳に反するから生き返らせたく無い……けど、今後の冒険のためには死んだ仲間の力が必要だから生き返らせる。 GM:え、でも、それは……。 ミナ:生死判定のところでも、最終的には死亡したキャラが否定したら、復活はならないって書いてあるから、仲間のエゴで生き返らせてる……って言う感じはするかなぁ。 アルト:あ〜〜でも、それはアルトもエゴで生き返って欲しいなぁ……って思う。アルト達が捕まったからエヴァンも無理したって言う理由もあるだろうし。 エヴァン:え? アルト:アルトはそう思ってるの!!(笑) エヴァン:ちなみにテューレはどう思いますか? 悪い虫はいなくなったわけですが(一同爆笑) テューレ:俺的にはまだ出会って数週間ッスから……姐御が死んだのなら、何が何でも生き返らせるッスけど……エヴァンなら姐御の指示に従う感じッスかね。 GM:ド、ドライですね、テューレは。 テューレ:たぶん俺は常識人じゃないかと自負してるんで、あくまで冒険者として、スカウトとして判断しても……道徳を優先して良いかな、とも。もともとアルトみたいに感情的なキャラでは無いんスよ(笑) GM:ミナはどうです? ミナ:腐れ縁のテューレや、子供のアルトが死んだのなら兎も角、唯一大人なエヴァンだからなぁ……アルトみたいに自分の責任で……って責任感じる事はそこまでしないと思う。やっぱり復活の資金かなぁ。挫折の始まり亭でお金貸してもらえるかな? GM:それはもちろん―― テューレ:ダメだと思うッスよ? だって挫折だし。 エヴァン:そうですね。正規の正面通りの冒険者の店なら貸してくれたでしょうが……。ここのマスターなら――「何言ってる、そういうギリギリの奴等が、ここには集まってくるんだ、甘い事言ってるんじゃない」――とか。ね? GM:あ、ええと、そう、ですね。19) アルト:あとのコネは? ミナ:ルキスラの皇帝とか貴族とかにはコネないし、あとはホーン卿だけど……。ルキスラに戻ってきたりしてるし、日数的には2週間ぐらいかかる? 復活で上がるのが2D6+11ね。合計で22以上だと穢れ度が3余分に上昇する。もともと+1のナイトメアで、死亡で+1、余分で+3行くと……最悪レブナント化する。 エヴァン:いや、それなら辞めましょうよ? 親友との決闘で死亡したのに、レブナントは嫌過ぎる(笑) アルト:ねーねー、ほかには!? ほかには無いの!? ミナ:無い! 私たちが1万G持ってれば別だけど! 復活費用をまかなえるコネのところに行ってたら間に合わないのよ!! アルト:………………そんなぁ。 テューレ:アルトの頭を撫でてあげるッス。 ミナ:あ、そうだ! エヴァンの実家ってここの人よね? 出してくれないのかしら? エヴァン:「悪いな。これ以上、息子に穢れを背負わせたくない。キミ達の気持ちも解るが……そっとしておいてあげてくれないか」――とかきっと言います。厳格な家のイメージでしたので。 ミナ:そうか……じゃあ、とりあえずエヴァンの実家に言って、エヴァンを引き渡そう。 エヴァン:それでさっき言ったようなことを言われます。 アルト:でも、できれば生き返らせてくれたら……エヴァン、孤児院の子を助ける為にがんばったんだよ!? エヴァン:実家の人達は首を横に振って扉が閉められます。 アルト:うわぁ〜〜ん!!!――我慢してたけど、扉が閉まるのが、永遠の別れって感じで大泣き!!!――なんで〜〜! なんで〜〜あ゛〜〜〜〜!!! テューレ:冒険者っていうのは、こういう事もあるんスよ……ほら、涙を拭いて、鼻をかむッス――布でアルトの顔を。 ミナ:手にした2枚のプレートを握り締めて――これをホーン卿に届けましょう、管理してもらわないと……ね。 テューレ:そうッスね。 ミナ:それにしても……ふっと後ろを、エヴァンの家を一瞬だけ振り向いて……――悔しい。私たちに、私たちにもっと―― アルト:そうだね……もっと―― アルト/ミナ:『力があったなら』/『お金があったなら』 テューレ:………………。 アルト:………………。 ミナ:………………。 アルト:だーかーらー! なんで最後に落とすのさ!!!(一同爆笑) ミナ:何言ってるのよ! 世の中カネよ!? 最後だって1万Gあれば復活できたじゃない!!(一同爆笑) テューレ:あーもー、姐御もアルトも仲良くするッスよ? まーまーまーまー(笑)
親友との決闘で仲間のエヴァンは死んだ。
生き返らせる為に必要だったのは何だったのか、それとも、エヴァンが死なない為に、やれる事があったのだろうか……。 さまざまな想いを3人の胸に残し、それでもミナ達は冒険を続ける。 一つだけ解っている事があるとすれば……そう――彼等は勇者でも英雄でも無い。 いつの日か、国を騒がすほどの実力者になる日が来るまで――。 「おっちゃーん! ザセッティー3つー!!」 ……とりあえず、挫折の始まり亭を出るその時まで、その日はなかなか来ないのかもしれない……。
ソード・ワールド2.0 リプレイ
第三話 『私たちは勇者じゃない!』 了 【おまけ補足・GMのひとりごと】 1)『剣の欠片』:アイテム。 この時点では何に使えるか、全く謎の存在。(ルールU発売前)2)『捕まえなさい。』:行動。 普通の街中でこんな事すれば普通捕まる事を忘れてはいけない。 3)『ホーン卿』:人物。 ダンディー。(PCも含めて)このキャンペーンの数少ない良識人。 4)『拍子抜けです』:GMの本心。 PCのこの行動で、ここからGMアドリブが増えています。 5)『ハインリヒの剣』:アイテム。 このキャンペーンオリジナル。 ミナの村勇者の証。 6)『仕方ありません。』:ツンデレ。 これが「ツンデレ」なのか! 7)『あんなカッコつけると死ぬわよ?』:フラグ。 世間で「死亡フラグ」と呼ばれる内の一つ。 8)『鉄格子が降りてきて』:罠。 まさか敵地で前方警戒もしないとは……。 9)『バルバロスの顎』:地名。 蛮族がわんさといる、デンジャラスでエキサイティングな場所。 10)『ジャンプ』:古来よりのお金確認方法。いい音がしたら、そいつは小銭を持っている。 11)『カオスショット』:魔法。 このLV帯ではそこそこ使い勝手がよく、重宝。 12)『盲点過ぎる』:意外性(もしくはべた)。 たまには出落ち=黒幕もありかな、と。 13)『「くっ」(笑)』:本心。 エヴァンの手にかかろうとの考えをリアルに見透かされた! 14)『コロコロ』:ダイスの音。 アゼルはNPCなのでダメージはレーティング表使用……。 15)『すまない……エヴァン、どうしてこんな……』:本心。 アゼルと、GMの。 16)『私のものは〜』:主義。 実に教授と気が合いそうなのはどうしてだろう? 17)『これってリプレイでしょう!?』:本心は「ドゥームの力が発揮できないでしょう!?」 18)『こんな勝ち方……わしは認めぬ』:本心。 教授と、GMの、パートU。 19)『あ、ええと、そう、ですね。』:このとき、軽くパニクッてました。次どうしよう!? |