ソード・ワールドRPG ――フォーセリアと呼ばれる世界がある。そこは人間ばかりでは無く、エルフやドワーフなどの亜人たち、さらには竜や神といった怪物や伝承が現実に存在する世界。そして"魔法"の存在する世界。 ――中世ヨーロッパに似て非なる異世界……ある時、誰かが言った――剣と魔法の世界フォーセリアと。 2004年3月7日セッション開始
シナリオ『妖魔を操る者を討て!』リプレイ百年の虚読SWリプレイ(2)
鮮血のキューピー降臨! ◆成長申告をお願いします GM:では前回のセッションで経験点を貰いましたね? 何か成長した人がいたら申告お願いします。ティート:主技能であるソーサラーが3レベルに上がった! ポロ:え、主技能? ティート:何その疑問符は! ポロ:だって主技能バードでしょ?(笑) ティート:違う、あれは偶然! 私はソーサラー! バルク:あの時は一生の不覚じゃ……思わずエルフが美しいと思ってしまったからのう(笑) GM:そう言えばソーサラーが3レベルになるとファミリア(使い魔)1)が取れますよ。 ティート:使い魔? いったい何がいるの? サリオン:ポチ(一同爆笑) ポロ:ぼくって使い魔なの!?(笑) ティート:あ〜〜使い勝手は良いんだけどねぇ(笑) ポロ:言う事聞かないから(笑) ティート:そうそう(笑) GM:とりあえずこれを見て下さい。猫や梟、蛙やカラスなんかが載っているので選んで下さい。 ティート:じゃあ選んでる……。 サリオン:僕は前回、パーティーバランスを考えながら成長しようと経験値を貯めていたのですが、あまり意味が無いと気が付きました。一気にファイターとプリーストを3レベルに上げます。 ポロ:ぼくはシーフを4レベルに上げた! あとバードも3レベルにした。 サリオン:ポロってバードだったのですか?(笑) ポロ:実はティート姉はバード1レベルだから、ぼくの方が本職だったりするの(笑) バルク:目立ってないのう、そのバード技能……。わしはファイター技能を3レベルに上げた。それと前回馬鹿にされたので、セージ技能を1レベル取ったぞ。これで共通語の読文もできるようになった。文字が読めるぞ(笑)2) サリオン:あ、それじゃあ僕と技能が、だだかぶりじゃないですか! クラフトマンがあるかどうかぐらいの違いしかなくなってしまいます! バルク:これが一番効率がいいんじゃから、仕方あるまい。 サリオン:く……それを言われると厳しいですね。 GM:ティートは使い魔決まりましたか? ティート:うん、決まった。白い鳩にする! ポロ:ええ!? 鳩なんて最弱じゃん!3) もっと強いのにしようよ! 猫がいいよ猫! 精神力たくさんあるし! ティート:それは嫌。前にソードの公式リプレイを読んだら誰かが使ってたもん! ポロ:じゃあ夜目の利く梟とか、水中に入れる蛙とかは? ティート:私には似合わない。カラスもね。やっぱ幸せを運ぶ白い鳩が一番ぴったりじゃない? ポロ:どこが…? サリオン:僕のデータには載っていませんね。 バルク:身の程をって奴じゃな。 ティート:ムカ! もういいよ! 兎に角ファミリアは白い鳩に決定! 名前はピースね(笑) サリオン:なんというか……『ティート』とか『ピース』とか……両方、どこかで聞いた事あるような気がするんですよね……。 ティート:私は呪われた島に姉妹はいませんし、私のピースも口から出任せ嘘八百なソーサラー鳩じゃないから(笑) GM:書籍関係読んでる人しかわからないネタですね。4) ◆山へ行く準備をしよう GM:では前回、アブソレイト商会の流されたアウトレット品を回収してきてくれ、探してきてくれ、と再び依頼を受けたのを覚えていますね?ティート:うん、覚えてる。2日程行った場所にある山にいるローブの男に渡してたって言ってた。 サリオン:ではポロ、山へ行きましょうか。 ポロ:そうだね。 サリオン:では捨ててきました。 ポロ:何を? サリオン:ポチ(一同爆笑) ポロ:なんでーー!?(笑) サリオン:役に立たなかったから、存在が非効率的だったので、つい(笑) ポロ:"つい"じゃないよ!(笑) ティート:そう言えば、前回捕まえたモノ達から、そのローブの男の顔や素性ってわからなかったの? GM:それはわかりますね。学院の万年導師候補ザウバーという男のようです。 ポロ:学院の魔術師なの? レベルは? GM:5レベルです。 ポロ:5!?5) ティート:何? それって強いの? ポロ:だってティート姉って今3レベルでしょ? ぜんぜん万年候補の方が強いって! ティート:ふ〜〜ん、まぁ別にいいや。それで学院で話が聞けるならもっとザウバーについて聞けない? GM:彼は導師級の実力を持ちながらも、その研究内容の危なさ故に、導師にしてもらえない男です。 ティート:危ない研究? GM:『妖魔は低級のものでも、その基本ポテンシャルは人間より高い。完全に支配し、的確に指揮をすれば、その戦力は高いものとなる』――というのが彼の持論です。 サリオン:ほう、それはそそられますね(笑) 是非とも僕のデータに加えたい! バルク:なにやらサリオンがやる気になっておるぞ(笑) ティート:じゃあ今回はサリオンに任せたから! ポロ:何を任すの? ティート:………………さぁ?(笑) GM:まぁそんな研究をしていたザウバーだけに、武器・防具のことや、戦術・戦略には詳しいです。 バルク:で、その男が今は学院にいないのじゃな? GM:はい。ザウバーは3週間前ほどから行方不明です。行方不明になる前に、ここから2日程行った所にある山で、ゴブリン6)の住処の位置を調べていた事まで調べが付きます。その山の麓には村があるみたいですね。 ティート:じゃあさっさと行きましょう! サリオン:あ、できれば荷車に使い物にならなくなった武器防具を積んで行きましょう。それでモノ達に言われてやってきた代理の者という作戦で。 バルク:荷車を引くのはわしの仕事じゃな。 ティート:使い物にならない武具ならパージさんが用意してくれるよね? GM:問題無いです。ただ、どの武具にももしもの時用に、アブソレイト商会の紋章は削り取れています。 ティート:それでいい。じゃあ次こそ出発? ポロ:まずは村へ到着! バルク:いきなり村かい!(笑) ポロ:え、村に行かないの? サリオン:僕達が向かうのは山の中腹にある取引場所ではないのですか? ティート:でもそのザウバーって魔術師も人間だし、お腹が空けば村で食料とか調達しているだろうから、そこに降りてきた所を捕まえればいいんじゃない? サリオン:ザウバーの後ろにさらに流通経路がある可能性も否定できませんよ。 ティート:まぁその時はザウバーから聞けばいいんじゃないかな? サリオン:しかし、村に行けば僕達が来た事がザウバーに筒抜けになる可能性もあります。先に警戒されるのは定石とは言い難いです。 ティート:あ〜〜…それは一理あるかなぁ。 ポロ:でも美味しいご飯も久しぶりに食べたい! GM:2日間保存食でしたからね。 現状は、職人の街エレミアを出発した2日後、村へ行く道と山の中腹へ向かう道の分岐点で話し合っているらしい。いったいいつの間に出発したのやら……。
ポロ:ご飯食べたーい!ティート:先に見つかる可能性があっても? 危険だから取引場所に行かない? ポロ:めんどくさーい(笑) バルク:村へ入る派、入らない派…じゃな。 ポロ:美味しい物食べれるよ♪ サリオン:ならばパーティーを2つに分けましょう。ここで口論している方が無駄です。 GM:では聞きます村へ行く人! ポロ&ティート:『は〜〜い♪』(一同爆笑) バルク:って、なんでティートもそっちなんじゃ!!!(笑) サリオン:さっき取引場所に行くって言ってたじゃないですか!!!(笑) ティート:いや、やっぱめんどくさくなった(一同爆笑) ポロ:姉弟揃って楽な方へ流れます(笑) ティート:と、言うわけだから取引の方は宜しくね。一応念のために私のピース(白鳩)をそっちに付けておくね。パタパタパタとピースがサリオンの肩にとまります。 GM:そうですね、使い魔とはつながっていますから、何があっても見たりできます。 ティート:うん、OK♪ ポロ:ご飯♪ ご飯♪ ティート:じゃあそっちは任せるから、また後でね! サリオン:ええ、わかりました。 バルク:朗報を期待しておれ! ◆口笛吹きつつ殺人事件! 鳥の声が時折聞こえる。暖かな風がさやさやと流れていく。そんなのどかな村へと続く道を、歌を歌いながらのんきに歩いている2人がいた。
GM:では村へ向かった方から処理しましょう。ティート:ま、何かあっても、あっちで起こるだろうし、私達はさっさと村で宿屋でも見つけて情報が来るのを待ってましょう。 ポロ:一番それが安全だしね(笑) ティート:で、村には着いた? GM:いえ、もうちょっとですね。 ティート:しかし、今回はザウバー1人だからいいけど、私達って山賊に襲ってくれと言わんばかりの服装よね(笑) サリオン:ポロは腰のライトフレイル以外はリュートだけだし、ティートに至っては竪琴以外持っているもの皆無ですしね(笑) バルク:はたから見ただけだと、美人と子供の2人連れ(笑) GM:普通なら襲いますね(笑) ティート:まぁここは村に近いし安全! せっかくのバード2人だし歌でも歌いながら歩いていようか? ポロ:ドナ〇ナはもう嫌だからね…とか言いながらリュートでティート姉と合わせる。 ティート:ああ、なんて平和な(笑) GM:そんなこんなで歩いて行くと、村が見えてきます。ちょうど昼時だったせいか、村からはお昼ご飯の煙が昇っており、美味しい匂いがここまで運ばれて来る感じです。 ポロ:ティート姉! ご飯♪ ご飯♪ ティート:うん、行こう。 GM:ではそこで、レンジャー技能+知力ボーナスで『気配感知』をして下さい。目標値は14です。 ティート:え? こんな村が見えてきた道の途中で? (コロコロ)……レンジャーなんて持ってないし、もともとそんな警戒なんてまったくしてないもん! ポロ:ご飯♪ ご飯♪7) 歌を歌い続ける2人……空から矢が飛んでくる事などまったく気が付かず……。
GM:不意打ちなので回避マイナス4で回避して下さい。こっちの命中は10です。ポロ:回避した! ティート:無理♪ GM:(コロコロ)……あれ、回った……13点です。 ティート:(コロコロ)……7だから2点、それに冒険者レベルで合計5点防ぐ。 GM:8点入りますね。 ティート:私の生命力は8点だからちょうど死んだ(爆笑) ポロ:山〜を越〜〇〜、行〇〜お……よ???(一同爆笑) サリオン:死んだーーー!(笑) ティート:振り向くと背中に矢を受けて私が倒れてる。さらにジワ〜っと赤い血が水溜りのように広がって(笑) バルク:殺人事件じゃな(笑) サリオン:誰もいないはずの街道での殺人事件、被害者はエルフで名前はティート、目撃者はその弟のポロ一人……。 ポロ:犯人はこの中にいる!! サリオン:お前だ!!!(笑) ポロ:違うんです! ぼくじゃないです!(笑) サリオン:嘘をつけ、お前が普段から"ポチ""ポチ"と言われ、姉から虐待を受けていた事は調べがついている! 今回の事はその私怨が動機だろう!(一同爆笑) ポロ:そ、そうか……犯人はぼくだったんだ(爆笑) ティート:呪ってやる〜〜(笑) バルク:お主ら、遊んでないでさっさと生死判定振ったらどうじゃ? ティート:生死判定? やった事ないんだけど?8) GM:現在のHP(マイナスもあり得る)に、生命力抵抗値+冒険者レベルに2Dを足した判定が、7を越えれば生きていた事になります。 ティート:現在のHPが0で生命力抵抗と冒険者で4だから、2Dで3以上ならいいのね(コロコロ)……4だから大丈夫、生きてた。でも気絶。 ポロ:うわぁ…どうしたものやら(笑) ティート:放置は無しね。 ポロ:言おうと思ったのに(笑) GM:とかやってると、ガサゴソと弓を持ったゴブリン達が3匹、道脇の森の中から現れます。 ポロ:おお、バード技能で取ったゴブリン語が役に立つ日が来た!――『お前達、なんでこんなことするゴブ!』9) GM:『これは言っちゃいけない事ゴブが、人間の魔術師にこの道を通る人間は撃つように言われてたゴブ!』 サリオン:馬鹿がいますね。 ティート:まぁゴブリンだし。 ポロ:『でもティート姉はエルフだから人間じゃないゴブ!』 GM:『ほ、本当だゴブ! 耳が長いゴブ! 間違ったゴブ!』(一同爆笑) ティート:ちょっと待てーー! じゃあ何? 私は『間違ったゴブ』で殺されたの!?(爆笑) GM:『ご、ごめんゴブ』(一同爆笑) ティート:ごめんですむかーーー!!! ポロ:まぁティート姉は気絶中なんだし(笑) GM:『ど、どうしようゴブ!?』 サリオン:(突然ゴブリン)『目撃者がいなければ問題無いゴブ!』 GM:『おお、お前頭いいゴブ!』 ポロ:目撃者? ぼくのこと? ふっふ〜〜ん、いくらグラスランナーのぼくでもゴブリンごときには負けないよ! GM:『む、向こうもやる気ゴブ!?』 ポロ:先手必勝! (コロコロ)……命中13! ティート:私の仇を取るのよ! いや、死んでないけど(笑) ポロ:まっかせて♪ GM:『い、いきなり襲い掛かってきたゴブ!』(コロコロ)……回避できません。 ポロ:(コロコロ)……ダメージは7点! GM:それは(コロコロ)……カキンッ! 着ている鎧に弾かれました。 ポロ:……だ、誰か助けて〜〜〜〜!(一同爆笑) ティート:負けてるじゃない!!!(笑) ポロ:思ったより固かったんだよ〜(涙) GM:と、言った所で村の方から狩人が3人程助けに来てくれます。もっともレベルは低いので援護射撃で逃げる隙を作るのがやっとですが――「おいお前等! 早く村へ避難しろ!」 ポロ:ああ、天の助け(笑) GM:『え、援軍が来たゴブ!?』 ポロ:じゃあお言葉に甘えて村へタッタッタ〜ッ! GM:『あいつエルフ女を置いて行ったゴブ!』 ポロ:あ、忘れてた(一同爆笑) ティート:ちょっとーーー!? ポロ:狩人さん達に援護射撃してもらいながら、ティート姉を回収しよう(笑) GM:では回収できました。10) ティート:人を物扱いして……まぁ助かるならいいけどね……。しかし、まさかゴブリンの一撃で死亡判定に行くとは思わなかったな。 ポロ:弱過ぎだよティート姉。 ティート:知力に全部回ってるから、しょうがないじゃない! サリオン:知力24の代わりに筋力・生命力は最弱ですしね。 ティート:おかしいなぁ……村ルートは安全だと思ったんだけどなぁ。 ポロ:ティート姉…絶対、その最大値の知力使い切れてないよ(笑) ◆裏切りのサリオン 取引の為に山の中腹へと向かうサリオンとバルク。しかしその途中――。
バルク:なんじゃ? いきなり鳩が落ちたぞ(笑)サリオン:過去のデータから見て……ティートが死にましたね。 バルク:そうか。 サリオン:ええ。 バルク:……って! 何冷静に言っておるんじゃ! 一大事ではないか! 村は安全だと言っておったが、いったい何が起こったというのじゃ? サリオン:さぁ……とりあえずピースを懐へ入れておきましょう。 バルク:いったいティートの身に何が……。 ティート:サリオン〜〜もっと心配してよ〜〜。 ポロ:と言うか、ぼくも一緒にいるんだけど、名前さえ出てこないのはなぜ?(笑) サリオン:まぁあのティートが死ぬわけありませんよ。 バルク:一理あるの。 ティート:それは信頼されてる? ポロ:たぶん違う(笑) GM:さて、途中そんな事がありましたが、2人は取り引き場所にやって来ました。とある洞窟の前にあるちょった空けた場所ですね。 バルク:さっきの事を考えると、ここはゴブリンの巣かのう? サリオン:でしょうね。ゴブリン達はいますか? GM:見えるのは洞窟の前に1人のローブ男がいるだけです。まぁザウバーです。 サリオン:見えるのは…って事は『気配感知』したいです。 GM:レンジャー技能+知力ボーナスで。 ポロ:うわぁ、分け方間違ってるよ(笑) レンジャー持ってるぼくがそっち行った方が良かったんじゃない? ティート:だいたい、同じレベルで同じ技能持ってる神官戦士が、2人して行く意味が解らないわ。バルク、あんた無駄よ。11) ポロ:うん、無駄(笑) バルク:お主等が村に行きたいって勝手に分かれて行ったんじゃろーが!! サリオン:とりあえず平目で(コロコロ)……7。12) バルク:わしは8じゃ。 GM:それはわかりません。あなた達を見てザウバーが言います――「誰だお前達は?」 サリオン:モノに代理として頼まれてやってきた者です。 バルク:奴等とは古い付き合いでな、ピンチヒッターという奴じゃ。 GM:「奴等が来れない理由を聞かせてもらおうか」 サリオン:モノは腰痛です(一同爆笑) ポロ:モロバレな嘘付くなよ!(笑) GM:「そうか」――と納得。 ポロ:そっちも納得するな!!!(笑) GM:冗談です(笑)――「ではジーやトリやテトラはどうした?」 サリオン:ジーは荷物を落として足を骨折してしまいました。 GM:「ではトリは?」 サリオン:途中まで一緒に来たのですが、昨日飲んだ小川の水に中って(あたって)しまい腹痛で休んでいます。 GM:「ならばテトラは何だ? まさかそいつまで病気じゃないだろうな!」 サリオン:む……。 バルク:ああ、奴は家族に不幸があってな(一同大爆笑) サリオン:ナイスフォローです(笑) ポロ:そんなんでいいの!? あんまフォローなってないじゃん!(笑) ティート:家族に不幸で冒険しないんだ……(←大爆笑中) GM:「信じられんな」 サリオン:そりゃそーだ(一同爆笑) ポロ:自分で言うなよ!(笑) GM:ザウバーが手を上げると、ワラワラと武装したゴブリンが現れます。その数10匹! バルク:10匹じゃと!? サリオン:そんなに……。 ティート:助けに行けないからね。 ポロ:死んでるもんね(笑) ティート:………………。 サリオン:囲まれる前に戦略的撤退をします。 GM:今なら構いません。このままだと絶望的状況に追い込まれますし(笑) サリオン:じゃあ撤退した。 バルク:悪いがサリオン、お主は1人で逃げるのじゃ。 サリオン:は? バルク:マイリーの教えに逃げるという言葉は無い!!!13) ティート&ポロ:『おお〜〜』 サリオン:じゃあ撤退した。 バルク:早ッ!(一同爆笑) GM:ではザウバー&10匹のゴブリンにバルクは囲まれました。 バルク:妖魔どもが! わしの仲間には指一本触れさせんぞ!! GM:「お前1人でこの人数相手に勝てるとでも思っているのか? 正直に何をしに来たか話せば、命だけは助けてやろう」 バルク:ふん、例えわしの命が尽きようと…お主等にそれを言うと思ったか? GM:「では……力づくでも聞くとしようか」 バルク:サリオンはもう視界から消えたようじゃな……仲間の為に命を賭けて戦う、マイリー神の加護は我に有り! サリオンよ、ティート達と合流し後は頼んだぞ……。 サリオン:やっぱ戻って来た。 バルク:なぬ? サリオン:だから戻ってきました。バルクの所へ。 一同大爆笑で一時プレイがストップする。
ティート:戻って来たーーー!(笑)ポロ:戻って来るなーー!!(笑) バルク:ば、ば……この大馬鹿モンがーーー!!! 何戻って来てるんじゃ! わしが命がけで逃がすのを無駄にするつもりか!! だいたいお主はこの後、ティート達と合流してわしを助けると言うパターンをじゃな―― サリオン:いや、よく考えたら今回の僕の目的は、ザウバーの研究資料を読む事なので、その為にはこっちに居る方が効率良いとデータ的に判断しました。 ポロ:私利私欲だー(笑) ティート:仲間より知識を取ったわね(笑) バルク:お、おのれラーダ神官が! わしは顎が外れそうになったぞ!(笑)14) GM:それで……サリオンはどうするのですか? サリオン:ザウバーさん……。 GM:うん? サリオン:……申し訳ありませんでしたーーー!!! 一同:『謝ったーーー!』(一同爆笑) サリオン:僕が思うにこの人(ザウバー)は話せば解る人ですよ。なのでザウバーさん、実はモノ達は盗賊ギルドへ流れてしまったので来ることは出来ません。それで知り合いの僕達が急遽ここに来る事になったのです。 GM:「そうか……最初から正直に話してくれれば良いのだ。しかし、君達をすぐに信用するわけにもいかない。まずは持っている武器を全て捨ててくれないか?」 サリオン:全部捨てます。 バルク:サリオンお前……自分が何をやってるのか解っておるのか!? 周りには妖魔どもが居るのじゃぞ!? サリオン:解っているよバルク、だから無駄な抵抗はやめて早く武器を捨てたまえ。 GM:「そうだ、早く捨てたまえ」 バルク:妖魔どもの前でわしに武器を捨てろじゃと! ギロリッとゴブリンどもを睨むぞ! GM:ゴブリン達はオドオドします。 ポロ:(突然ゴブリン)『ザウバー様、あのドワーフむかつくゴブ!』 ティート:(同じくゴブリン)『捕まえるゴブか! やっちまうゴブか!』 バルク:お主(PL)等……。 ポロ:だって暇なんだもん。 ティート:しょうがないじゃない。 GM:「確かにあのドワーフは好戦的で危険だな……よし、縛り上げろ。その後はお前達の好きなようにして構わん」とゴブリン語で言います。 サリオン:ゴブリン語はさっぱりわかりませんね。 バルク:同じくじゃ。 ポロ:(ゴブリン)『やったゴブー! 好きにするゴブー!』(笑) ティート:(ゴブリン)『あの髭を一度歯ブラシに使ってみたかったゴブー!!』(爆笑) GM:歯ブラシですか!? ティート:いや、言ってみただけ(笑) バルク:髭はドワーフにとって命の次に大事なものじゃ! 適当な事を言うでない!(笑)15) GM:「どうやら、あのドワーフは投降する気が無いようだな……万物の根源たるマナよ――」 サリオン:いや待って下さいザウバーさん、ここで魔術を使って精神力を無駄に消費する必要はありません。ここは僕に任せて下さい。 GM:「ほう……」――って、いつの間にザウバーの仲間になったのですか?(笑) ティート:そう言えば(笑) ポロ:いったいいつから!?(笑) サリオン:バルク、君は一つ大きな間違いをしている。今の僕は言うなればザウバーさんの人質です。仲間の命を助けたいならば、大人しく武器を捨てゴブリン達に捕まって下さい。 バルク:な!? しかし―― サリオン:もう一度言います。仲間の命が惜しければ大人しく投降しなさい! バルク:むぅ、仲間の命には換えられんか……マトックを捨てよう。 GM:ではバルクは縛られてゴブリンに運ばれて行きます。 バルク:く、屈辱じゃ……わしは蓑虫のように縛られ運ばれながら涙を流そう。なぜか仲間に裏切られた気分じゃ……。 サリオン:大丈夫です。この後のことは考えてあります。僕のデータは僕を裏切りません。 ポロ:悪だ……悪の参謀がここにいる(笑) ◆封鎖されし村で 取引場所のある山、その麓の村にある宿屋の一室に怪我をしたティートを運びこんだポロ。村にいたマーファの司祭にティートの治療を頼んで、やっと一息ついたのだった。
ティート:では宿屋のベッドから身を起こします。ポロ:じゃあ部屋に入って来て…駄目だよ姉さん! まだ寝てなきゃ!!(笑) ティート:でも……私が行かないと……ゴホァッ!!(笑) ポロ:ああ血が!!(笑) ティート:って遊びはもう良い!! ところで私の傷はどうなっているの? GM:回復していて構いません。村にいた司祭様が全快にしてくれました。 ティート:わかった。それでポロ、いったい何がどうなってるの? ポロ:じゃあ説明した(笑) ティート:いや、私が聞きたいのは現在の村の状況。ゴブリンが村の入り口で待機しているなんておかしいでしょう? 私が寝ている間に村人から情報聞かなかったの? ポロ:だって、ずっとティート姉の看病してたから……って、違うな。看病してても、それぐらいなら司祭さんとかから聞いてそう。 GM:そうですね。では聞いていたって事で説明しましょう。現状は武装したゴブリンによって村は封鎖されているのです。 ポロ:って状況。 ティート:ふむ。 GM:ではそこで部屋に司祭さんが入って来て――「大丈夫ですか? なにやら村を助けに来た所を、不意打ちを受けてしまったとか?」 サリオン:駄目な冒険者ですね。 ティート:そんな説明したの? ポロ:した。 ティート:………………。まぁいいわ、司祭さんに言いましょう。この村のことは私達に任せて下さい。必ずなんとかします。 GM:「本当ですか!?」 ティート:「ええ…ご心配無く」 バルク:安請け合いじゃな(笑) ティート:なんとかしないと村から出られそうにないし。 ポロ:ま、サリオン達もいるしね♪ ティート:『いや、それがそうでもないのよ』とエルフ語でピースが見た一部始終を説明する。 ポロ:『そうなの!? 何捕まってんだよ! 馬っ鹿じゃないの!?』 サリオン:データに基づいた戦略です。 ポロ:『本ッ当馬鹿だよ……あのドワーフ』 バルク:わしの方かい!!!(一同爆笑) ティート:『まぁそんなわけだから、とりあえず私達だけで頑張りましょう』 GM:「あの、さっきから何を?」(笑)――エルフ語はわかりません。 ティート:何でもありません。 ポロ:些細な事だから気にしないで(笑) GM:「では、助けていただけるなら、もう少し詳しいお話を致しましょう」――と、今まで起こっているゴブリン達の事について教えてくれます。 ――村に起こっているゴブリン事情――
ティート:とりあえず夜になる前にレンジャーゴブリンだけは倒しておこうか?・最近毎夜のごとく村が武装したゴブリンに襲撃されている。しかも凄いチームワークで襲ってくる。 ・ゴブリンはローブを着た1人の男に率いられている。 ・ゴブリンたちはいつも我々に止めを刺さずに引き返す。まだ村人に死者は出ていない。 ・ゴブリン達は最近まで村を襲ってくる事なんてなかった。最近急にやってくるようになった。 ・村の入り口は弓を持ったゴブリンに見張られている。 ・村には戦える村人(ファイター1Lv)が2人と、狩人(レンジャー1Lv)が4人いる。 それに マーファの司祭が1人いるが、とても10匹以上で戦術的に襲ってくるゴブリンにはかなわない。 ポロ:うん、そうだね。村の入り口ギリギリに行く。ゴブリン居る? GM:まぁばれてもいいでしょう。こっちも気が付いていますし……ガサゴソしています。一応森の中で隠れているつもりです。 ポロ:ゴブリン達から撃ってこないの? GM:きません。 ティート:あくまであの前を通ると攻撃してくるみたいね。 ポロ:そうみたい。じゃあリュートを構えて『キュアリオスティ』16)を使います! 出っておっいで〜〜(コロコロ)……14! GM:(コロコロ)……全員失敗『な、なんだか気になるゴブ! みんなで見に行くゴブ!』――ワラワラワラ(笑) ティート:華麗にステップ『スリープ・クラウド』17)(コロコロ)……達成値10。 ポロ:低ッ!!! GM:(コロコロ)……でもしょせんはゴブリン。全員寝てしまった。 ティート:うん。私は優秀なソーサラー(笑) ポロ:ダイス目3だったじゃん(笑) ティート:とりあえず全部縛って村へ連れて行きましょう。私持たないからポロが引っ張って行ってね。 ポロ:あ、ぼくの方がティート姉より筋力あるんだ(笑) ズリズリズリ。 GM:では連れていかれました。ちなみに全員アブソレイト商会の紋章入りの武具を装備しています。 ポロ:繋がったねティート姉。 ティート:そのようね。 ◆悪の杯 山の中腹にある洞窟の中、ゴブリンの巣を改造したザウバーの部屋では、なぜか意気投合している2人がいた。
サリオン:さすがはザウバーさんですね。学院で戦術的な事を専攻していたと聞いていましたが、まさかここまでとは!GM:「いや何、こんなのはほんの触り程度に過ぎんよ。はっはっはっ!」 サリオン:実は僕、こんなデータをつけていまして。と僕の丸秘ノートを見せよう。 GM:「ほう、これは中々―― バルク:おい、何で意気投合しておるんじゃ!! GM:あ、このザウバーの部屋にバルクはいません。縛られて即席の牢屋に連れていかれました。 バルク:なぜわしだけこんな目に……。 GM:「うむ、データを取ることは大切な事だ。私も今いろいろと試している最中でね」 サリオン:やはりそうですよね、世の中データです(笑) GM:「しかしよく出来たデータ集だ。素晴らしい!」 サリオン:いえいえ、それ程ですよ!(笑) ポロ:謙遜しないんだ(笑) GM:「どうだね、君は私の研究にも理解があるようだ。今夜行う実験に私とともに同行してレポートを取ってみてはくれないか?」 サリオン:本当ですか!? 僕もザウバーさんの戦術をこの目で見てみたいと思っていた所なんです。 GM:「そうかそうか、君とは馬が合いそうだ。はっはっはっ!」 サリオン:それほどでも…はっはっはっ! ティート:私はサリオンの懐にいるピースを通して、全てリアルタイムでポロに説明してましょう。 ポロ:じゃあそれを聞いて一言……裏切り者だね。 ティート:うん。 サリオン:いやティート、それを即答してないで下さいよ! なんとか敵の信用を得たんですから!(笑) ティート:あ、そっか! そりゃ演技だよね、ごめんごめん(笑) ポロ:演技に見えない〜〜(笑) バルク:わしはどうなっておる事やら……。 GM:では、ほどなくして――「そうだ。あの威勢の良いドワーフがどうなったか、そろそろ様子を見に行こうか?」 サリオン:そうですね、一応仲間でしたし死んで無ければ幸いです(笑) バルク:あ〜〜……いや、もういい、わしは疲れた。 ポロ:つっこみ疲れ(笑) バルク:何とでも言え!(笑) GM:さて、簡素な作りの牢屋にやって来ました。ホブゴブリンが牢番のように立っています。そこには髭を半分程切られたバルクがいます(一同大爆笑) バルク:な、な、な、な……―― GM:目隠しされ蓑虫のように縛られたバルクが、髭の部分だけ牢屋から出されて、ゴブリン達が順番に髭を切ってます(一同超爆笑) イラスト ティート:じゅ、順番!?(爆笑) ポロ:断髪式の髭ヴァージョン(爆笑) バルク:目隠しされたまま――やめんか! わしの一生をかけて伸ばしてきた髭が!! わしの命が! 髭が! 髭が!!!(一同爆笑) 一同プレイ中断……リプレイ書いてて思ったが……酷いもんだ(大爆笑)
GM:と、ちょっと他のゴブリンより良い服を着たゴブリンがやってきてゴブゴブとザウバーに話します。サリオン:うん、ゴブリン語はわからない。でも、現れたのはゴブリンシャーマン18)だとは気が付く。 GM:まぁその通りです。で、周りで髭を切ってたゴブリン達も『ゴブーー!?』と驚いて、今まで切ってた髭も放り捨てて洞窟から出て行く。 バルク:ちょっと待て! わしの髭はただの暇つぶしか!? やりっぱなしにするでない! せめて有効活用してくれ、歯ブラシはどうした!!!(一同爆笑) GM:ザウバーさんも一緒にそっちに行きます。ホブゴブリンの牢番は残りますね。 サリオン:残されてしまった……ふと思ったのですが、人間の僕はドワーフの人相を判断つけれるのでしょうか? GM:ドワーフの違いはわからないかもしれませんが、さすがに一緒に冒険をしていたバルクは見分けが付きます。 サリオン:では目の前にいるのは別のドワーフですね。バルクはこんなアゴがつるつるではない(一同爆笑) バルク:誰のせいじゃと思っておる!!! サリオン:ティート。 ポロ:ティート。 ティート:え、GMじゃないの?19) バルク:………………。 サリオン:君が誰だか知らないけれど、どうやら捕まってしまったようですね。でも心配はいりませんよ。もうすぐ僕の仲間が助けに来てくれます。エルフとグラスランナーの仲間でね…お互いとても信頼して……無い気もしますが……―― バルク:おいおい。 サリオン:でも大丈夫です。きっと来てくれますから。 バルク:と言うか、お主があそこでさっさと逃げておれば……よくもぬけぬけと!!!(一同爆笑) サリオン:きみは錯乱しているのですか? まぁそんな事はどうでもいいんです。それより僕の仲間であるバルクを知らないですか? ここに一緒に捕まっていると思うのです。 バルク:この戒めを解け! この目隠しを取れ! わしに愛用のマトックを渡せ!!!(笑) サリオン:野蛮なドワーフですね。ああ、バルクがどんな人か説明してなかったですね。彼は勇敢なマイリー神官で、アゴにとても立派な髭を蓄えているドワーフなんです(一同爆笑) バルク:マトックを! つるはしをわしに!! この目の前の大馬鹿者に突き立ててくれる!!!(笑) GM:ではザウバーさんが戻ってきましょう――「おや、ドワーフと対話中かね?」 サリオン:いえ、大した事ではないです。 GM:「さてドワーフよ、少しは頭も冷えたかな?」 バルク:冷えるわけないじゃろーが!!!(一同爆笑) GM:「そうか? だがゴブリン達は大変喜んでおったぞ?」(笑) バルク:ふざけるなーーー! お主らは絶対に許さぬぞ! 絶対にだ! GM:「やれやれ、まだまだ威勢が良すぎるな。お前の仲間は私に付いた、このまま虚勢を張っていても死を待つばかりだぞ?」 バルク:ふん、信用の無い奴等じゃが、わしにはまだ仲間が居る! 奴等がきっとこの状況を打破してくれる! GM:「仲間? サリオン君、きみに仲間はいるのかい?」 サリオン:いえ"僕には"もう誰も居ません。バルクも今や仲間ではありませんし……ああ、言うなればモノやジーが仲間ですね(笑) GM:「そうか…ではこのドワーフの個人的なコネと言ったところか」 バルク:なんか勘違いされているような気がするのう? サリオン:その方が僕はやり易いですね。 バルク:そうか。では言おう。ああ、わしの個人的なコネじゃ! エルフの女は頭が良い癖に馬鹿でめんどくさがり屋で享楽的じゃが、いざという時は一番の働き者じゃ! グラスランナーのガキは適当で的外れで役立たずじゃが、何をするにも文句言わずにやってくれる頑張りやじゃ! きっとわしを助けてくれる!! GM:「そうか……では村の見張りをさせていたレンジャーゴブリンを倒したのはその2人か……まぁせいぜい、その2人が死体にならない事を祈るのだな。はっはっはっはっはっ―― ◆バルク救出作戦会議 村に戻り作戦会議を開くティートとポロ、だがしかし、サリオンの懐に忍んでいるピースからの情報に、2人は一気にやる気をなくしていた――
ティート:私、『馬鹿』で『めんどくさがり屋』の『享楽主義者』だってさぁ。ポロ:ぼくも『適当』で『的外れ』で『役立たず』だってさ。 サリオン:やる気無くなってる!!(笑) バルク:そうか、サリオンの懐の使い魔から情報ダダ漏れか(笑) ティート:やる気無くなっちゃったね〜〜。 ポロ:ね〜〜。 バルク:なんというか、もうちょっとやる気を……ほれ、わしの惨めな姿だって見ているのじゃろう? ティート:いや、バルクは良い気味。 ポロ:うん、ザマァみろ。 バルク:………………。 ティート:とりあえず捕まえたレンジャーゴブリンから情報を引き出そう。敵の人数とどんな奴がいるか聞き出す。 ポロ:ゴブリン語でぼくが聞き出す。 GM:では『派手な奴』と『大きい奴』がいるとの話です。数は『1、2、たくさんゴブ』との事。 ティート:頭悪いわね。 ポロ:こんなもんだよゴブリンなんて……地図を出してゴブリンとザウバーがいる場所(洞窟)を指差させる。 GM:『ここゴブ』――とアジトは指差します。ちなみに派手なのと大きいのを知りたいなら、セージ技能+知力ボーナスで判定お願いします。 ティート:(コロコロ)……13。 GM:では派手なのはゴブリンシャーマン。大きいのはホブゴブリン20)だとわかります。 ティート:さて、どうしようか? いつもならここでサリオンに相談するんだけどなぁ(笑) サリオン:データ的に言ってここは―― バルク:いや、お主居ないじゃろうが(笑) ティート:まぁピースからの情報だと、サリオンは上手く立ち回っているから大丈夫だと思う。問題はバルクね。 ポロ:あ、助けるんだ(笑) ティート:一応仲間だし(笑) バルク:一応とか言わないでくれ……。いや、わしも悪口言ってすまんかったが……。 ポロ:うん、なんかバルクが反省している感じがするから助けてあげよう(笑) 髭が全部なくなった瞬間、ゴブリン達に飽きられて殺されそうだし(笑) ティート:助け出す為にはゴブリンやザウバーを洞窟から引き離さないとね。そうだ、村の司祭さんに聞くけど、そのゴブリン達って毎回陣形が違ったりしない? GM:「ええします! この前は弓隊が前面に並ぶような奇抜な陣形でした」 ティート:レポートを書いているわね、あの万年導師候補。 ポロ:じゃあ今夜のも本人が直接村に来るね、その間に洞窟行ってバルクを助けようか? GM:今夜襲撃するって言いましたっけ? サリオン:僕に今夜行くぞってさっき言っていましたよ。それをピース伝えに聞いたのでは? GM:ああ、そう言えば言っていました(笑) ポロ:じゃあティート姉は村の人たちと一緒に時間稼ぎしてよ、ぼくがちゃっちゃと救出してくるからさ。 ティート:ん、わかった。じゃあ村の人達に話そう。私の指示に従って下さいね。 GM:「わかりました。宜しくお願いします」 ティート:時間稼ぎを目的とするけど、できる限り敵の戦力を減らしたいから、戦える人は全員集めておいて下さい。 GM:「はい、今すぐに!」 ◆龍虎合い対峙 一方その頃、山の洞窟の中では村をどう襲おうかの作戦会議が開かれていた。
GM:「では今夜、村に攻め入る」サリオン:あの、僕に武器は? GM:「すまんな、さすがに武器まで渡すわけにはいかん」 サリオン:……では、ザウバーさんのゴブリン戦術ノートとかを見せて下さいませんか? これからの戦術に生かしましょう。 GM:「それもそうだな……ほれ、これだ」――とノートを渡します。 サリオン:なるほど……弓兵が何体、槍兵が何体と声に出して全て言います。 ティート:じゃあ全て筒抜けで聞いた。 GM:「ああ、だが槍を持ったゴブリンは1人だけここに牢番として残して行こうか」 サリオン:なるほど、槍兵は1体マイナスですね。 バルク:あからさまじゃなぁ(笑) GM:「うむ、この兵力で最大限の力を発揮する陣形を取ろうじゃないか」 サリオン:そうですね。やはりここは全兵力を持って正面から当たってみましょう。今までは手加減していた節もありますし。 GM:「いや、しかし村人に被害を出すわけにもいかないだろう?」 サリオン:大丈夫ですよ。さっきのドワーフさんがエルフとグラスランナーの仲間がいると言っていたではありませんか、しかもその2人は村の監視につけていたレンジャーゴブリンを葬ったとか……なら、その2人が何とかしてくれるはずです。 GM:「それもそうか……では今回は最大限の作戦を取ることにしよう。正面から全ての兵力をぶつけ、あとはこちらからの細かい指示でどこまで行けるか……だな」 サリオン:ええ、そうしましょう。ではザウバーに見えないように白鳩ピースをバルクの方へ放します。それからザウバーに向かって、さっきは全兵力と言いましたが、やはり少数部隊を僕にくれませんか? 村の後ろに回って奇襲します(一同爆笑) ティート:ちょっと! ピースに聞かれないようにしてから何作戦変えているのよ!!! サリオン:いえ、ふと今まで貯めたデータの使いどころかと(一同爆笑) ポロ:なに私利私欲に走ってるのさ!(笑) ティート:いいわよサリオン、これは私に対する挑戦と受け取ったわ!(一同爆笑) バルク:ちょっと待てお主ら、何パーティー間で敵と味方に分かれて戦争シミュレーションやってるんじゃ! サリオン:僕の駒は、魔術師ザウバーと、ゴブリン軍団!(笑) ティート:私の駒は、役に立たない村人だけ、ただし時間さえ経てば援軍にポロとバルクが来る!(笑) サリオン:援軍が来る前に奇襲兵で落として見せますよ。 ティート:村人だけで何とか持ち堪えてあげる。 ポロ:うう〜〜なんか龍虎相打つって感じでゴゴゴゴゴっと影が見える(笑) GM:あああ……なんだかなぁ……。 ◆キューピーバルク 夜になりドヤドヤとゴブリン達がいなくなった洞窟の中、目隠しされ、されるがままの状態のバルクには、1匹のゴブリンだけが見張りについていた。
バルク:静かになったのう……。GM:いえ、見張りのゴブリンが――『よく見たら上とのバランスが悪いゴブ。上の髪も同じように切るゴブ』――チョキチョキ(一同爆笑) バルク:髭とバランス取るって、今のわしの髪の毛はちょっとしか残らないじゃないか!!! ティート:キューピーね(笑) ポロ:キューピーちゃんだ(笑)21) サリオン:下から見ても上から見ても同じ顔になりましたね(笑) GM:『あ、やっぱバランス悪いゴブ、下の髭は全部切っちゃうゴブ』――チョキチョキ(一同大爆笑) バルク:や〜〜め〜〜れ〜〜! もう本当にいい加減にしてくれ〜〜!(大泣) ポロ:とこでなんでバルクはなされるがままなの? バルク:しょうがないじゃろう! 縛られて目隠しもされておるんじゃぞ!? ポロ:でも見張り1人だけでしょ? プリーストの神聖魔法はソーサラーの古代語魔法やシャーマンの精霊魔法と違って、呪文さえ唱えられれば発動できるんだから自力で戦えるじゃん?22) GM:あ。 バルク:そ、そうか!? ティート:へぇ〜、プリーストの魔法って便利なんだね。 バルク:わしとした事があまりの出来事にそんな基本的な事も忘れておった……目の前(見えないが)のゴブリンに声を頼りに『フォース』23)をかけるぞ!(コロコロ)……11。ダメージは(コロコロ)……8点じゃ。 GM:回避は(コロコロ)……できませんね。『よし、これでアゴは綺麗に――ゴブ!?』と壁まで吹っ飛びます。 バルク:うむ、せめて頭をカットされる前に気が付きたかった……(涙) GM:『このドワーフむかつくゴブ!!』と見張りゴブリンがクリティカル−1で『強打』24)(コロコロ)……ダメージは9点です。 バルク:鎧は脱いでおるのか? GM:いえ、そこまでめんどくさい事はしませんので着ていていいです。 バルク:(コロコロ)……カキンッ! そんな程度じゃ効かん! GM:『な、生意気ゴブーー!!』――と、そろそろ助けに来たのならポロはこの場面に登場できます。 ポロ:あれ? 洞窟に見張りとか居なかったの? GM:全兵力で村を襲いに行きましたから(笑) 残っているのはここでバルクとやりあっている見張りゴブリンだけです。 ポロ:とりあえずゴブリンにクリティカル−1の『強打』で(コロコロ)……13命中。 GM:いきなり現れてそんな(コロコロ)……無理です。 ポロ:じゃあ(コロコロ)……あ、回った(コロコロ)……また(コロコロ)……駄目押し(コロコロ)……24点ダメージ。 GM:それは死亡です。 ポロ:さて、バルクを―― GM:目の前には見るも無残なドワーフがいます。 ポロ:うわぁ、ティート姉に聞いてたけど……聞くと見るとでは大違いだ(一同爆笑) ティート:私のピースがパタパタとバルクの肩に止まろう。 ポロ:どうしよう……ゴブリンの傍にはハサミとか落ちてるんだよね(一同爆笑) バルク:お主…まさか……。 ポロ:プルプルプル……とハサミを持って、その手をバルクの……って、もうちょびっとの髪の毛しか残ってないじゃん!(笑) バルク:悪かったなキューピーちゃんで!!!(爆笑) ポロ:つまんない。というより、この状態の方が面白いからハサミは捨てよう。で、バルクを助ける。 バルク:すまぬ……助かった。 ポロ:ねぇバルク。 バルク:なんじゃ? ポロ:イメチェン? 似合ってるよ(一同爆笑) バルク:半分ぐらいはサリオンのせいとも言えるがな……。 ポロ:じゃあポイポイッと武器を見つけてバルクに渡そう。あ、サリオンの武器もあるのか、一応ぼくが持っておこうかな。 バルク:うむ、愛用のマトックは手に馴染む……どこぞの大馬鹿者の血が飲みたいと叫んでおるわ! ポロ:バルク…大丈夫? なんか目が血走っているよ?(笑) バルク:な〜に〜が〜じゃ〜〜? ポロ:うあ、今そのキューピーな状態で血走ったバルク想像しちった(爆笑) 一同……やっぱりプレイが中断する。バルクのPLも爆笑中である。
バルク:思ってみると、この状態のわしはかなり怖いな(笑)ティート:持っている武器がツルハシなのも凶悪さを引き立ててる(笑) バルク:ポロ、サリオン達はどこへ行った? ポロ:たぶん村に行ったんじゃない? ゴブリン達と一緒にさ。 バルク:その村はど〜こじゃ〜? ポロ:うう……たぶんこの山を降りた所だと思うよ…今は夜だし村には灯り付いてるからわかるんじゃないかな? バルク:それだけの情報で十分じゃ! わしは叫びながら山を駆け下りていくぞ!……うおおおおおおおおおおお!!! ポロ:あ、ちょっと待ってよ―― ◆龍虎合見える 時刻は草木も眠る丑三つ時、村の広場に4つのかがり火が立ち、その中心には腕を組んだ1人の女性エルフが立っていた。
ティート:私は村の中心にかがり火焚いて立ってる! マントとかがバサバサ風にはためいてるの(笑)ポロ:『敵は…まだか……』とか?(笑) ティート:うん、そんな感じで(笑) GM:えっと、ちなみに村の方の作戦ってどうなっているのでしょうか? ティート:正面から最大戦力って聞いたから、村の狩人は全員家の屋根に登ってそこから見えた敵を射撃。2人の戦士と村の司祭は私の近くで待機。 ポロ:ティート姉、あんま作戦立てて無くない? ティート:ふっふっふっ、そう思えるでしょう? 実は本当の作戦は村人達なんてどうでもいいの。 サリオン:どうでもいいんだ(笑) ポロ:本当の作戦? ティート:そう、ゴブリン達が洞窟からやってくる方角、ちょうどその方角でいつも村へ入ってくる場所があるでしょ? GM:まぁありますね。そこが村人との交戦場となっています。 ティート:そこはこの村の広場から見える場所なんだけど、その交戦場に大きい石が二つ置いてあるの! 何を隠そうその石こそ、私がソーサラーとして作っておいたストーン・サーバントなのよ! ポロ:おお〜〜! 一応作戦っぽい(笑) バルク:あくまで正面から来た場合だけじゃがな(笑) GM:では一応『ストーン・サーバント』25)の判定だけしておいて下さい。 ティート:わかった(コロコロ)……ファンブル(笑) ポロ:駄目じゃん! ティート:別に時間あるからいいの! もっかい振る(コロコロ)……15で成功、(コロコロ)……うん、2体目も同じで成功。 GM:命令はどうしますか? ティート:『やって来たゴブリンを攻撃しなさい』と命令しておく。 GM:でもゴブリンの識別ってストーン・サーバントはできませんよ? できれば大きさで指示お願いします。 ティート:じゃあさっき捕まえたレンジャーゴブリンを見せて、ストーン・サーバントに説明。 GM:一応言っておきますが、ゴブリンは結構背が小さいのでグラスランナーと判断が付きませんよ? ポロ:ちょ、ちょっと駄目だよその作戦! すっごい大きい穴があるよ!(笑) ティート:う〜〜ん、まぁいいや、こんな大きさの来たらぶん殴っちゃってね(笑) GM:『ウゴゴ…』と了解しました。 ポロ:ティート姉! ぼくその情報知らないんだけど! ティート:そうか……そう言えばそうね。ねぇGM、白鳩のピースとは感覚が繋がっているんでしょ? なんとか伝えられない? GM:無理だと思います。 ティート:そうか……頑張れポロ♪ ポロ:まぁいいや、なんとかなる……かな(笑) GM:一方サリオンですが、あなたは別働隊を指揮するのですか? サリオン:3匹ぐらいでいいです。僕はゴブリン語が話せないので、ザウバーさんに通訳してもらって先に簡単なブロックサインを決めておきます。 GM:それぐらいならザウバーがゴブリンに伝達します。ゴブリンは弓兵と槍兵と、槌と盾を装備した防御兵がいますが、どれを持っていきます? サリオン:隠密奇襲部隊だし槍兵を3匹で。 GM:わかりました。ではザウバーが言います――「よし、私はこれから本体で村へ攻め入る、きみはその部隊を引き連れ裏へ回ってくれ」 サリオン:わかりました。クイッと合図を送ってサササーと駆けて行きます。 GM:ではティートの方です。森の方から何か声がしてきて、それに対応するようにストーン・サーバントが動き出します! ティート:ふっ…始まったようね。ソーサラーの偉大さを思い知るがいいわ(笑) GM:(コロコロ)……どうやら武装ゴブリンが1体殴り殺されたようです。 ティート:ふっふっふっ。 GM:で、ここでザウバーが現れます――『全ての根源たるマナよ――』 ティート:確かストーン・サーバントには精神系の魔法は効かないはず! しかもそいつの生命点は16! どんな魔法でも一撃では落とせないはず! うん、初めてだったけどソーサラーって面白い(笑) GM:ではザウバーの魔法が完成します(コロコロ)……達成値17『ディスペル・マジック』26)で1体のストーン・サーバントの魔法解除、ガラガラとただの石くれに戻りました。 ティート:えええ!? 何それ!(驚愕) ポロ:あ〜〜やっぱりね。 バルク:ま、そんなもんじゃろうな。 ティート:ちょっと2人とも何でそんな冷静なのよ!! ポロ:ティート姉もソーサラーなら覚えておくといいよ。魔法生物にディスペルは常套手段だから。 ティート:く……なんかズルい。 GM:すいません。でも常套手段です。 ティート:じゃあどうすればいいのよ! 私の作戦は全部破綻じゃない!!! ポロ:破綻早いって(笑) ティート:だってそれしか考えてないもん! ポロ:やっぱ知力24嘘だよ! もっとちゃんと考えようよ(笑) GM:と、とりあえず他の魔法とか読んでおいたらどうでしょう?(と、呪文一覧を渡す) ティート:ううう……そうする……ズルいよう〜〜(涙) ポロ:あ〜〜いじけてるいじけてる(笑) GM:サリオン隊の方はどうします? サリオン:村を後ろから回ってティートのかがり火を視界に入れたら、いったん待機。ストーン・サーバントをザウバーが両方倒して、本体が村に雪崩れ込んできて、ティートが慌て出したら攻め入ります。 ティート:いや、もう十分私パニック中だから(笑) そうか〜…そんな魔法があるのか〜……。 ◆村の戦場! 村に悪鬼が降臨する。そう鮮血のキューピーが……。
GM:ではポロとバルクです。村の近くまで来るとすでに戦闘が始まっています。ゴブリン達を相手にストーン・サーバントが暴れています。ポロ:うわ、派手にやってるなぁ(笑) サリオン:そうだバルク、僕が『裏から回って行こう』って言ってた呟きを、バルクは聞こえていた事にしていいですよ。 バルク:ほう。 ポロ:ねぇバルク、たくさんゴブリンがいるよ? 戦う? 石巨人が暴れてるけど(笑) バルク:そこではない……そこではないのじゃ……。ちなみにわしの髭を切ったゴブリンはそこにおるか? GM:えっと―― サリオン:その髭部隊は全員僕が連れて行ったから(笑) バルク:ここにはいない……ここは任せる。わしは……うおおおおお! 待っておれ大馬鹿者がーーーー!!!と叫んで村の裏へ走って行くぞ! ポロ:なんか怖い(笑) じゃあぼくはゴブリン達の乱戦に行こうかな、ストーン・サーバント怖いけど仕方無いか……うん、行く。 GM:了解です。 ティート:あ、私新しい作戦考えついた! 『ウィンドボイス』27)でゴブリンが乱戦している所に『チャーム』を送りたい! GM:それなら可能ですね。 ポロ:でもザウバーとか効かなそうじゃない? ティート:う〜〜ん、考えてみたんだけど、結局やっかいなのってゴブリン部隊でしょ? バルクとポロが到着している事はピースで知っているから、ここはゴブリンさえ黙らせればきっとザウバーは2人が何とかしてくれるかなって。 ポロ:バルクどっか行っちゃったけどね(笑) ティート:まぁそれはそれ、なんとなくこっちに向かって来てる感じだし(笑) GM:まぁさっき何も行動していませんでしたから、『ウィンドボイス』ぐらい唱えていた事にして良いですよ? ティート:そう? ありがとう(コロコロ)……うん、成功した。 GM:では、ここから戦闘ラウンドに移行しましょう。最初はポロです。 ポロ:ストーン・サーバントは味方だと思うから、その横に行きます。それで終了。 ティート:やっぱポロって殴られるの? GM:殴られます。とはいえゴブリンもたくさんいるので、1D振って1でない限りゴブリンを攻撃します。 ポロ:6分の1か……まぁ大丈夫でしょう(笑) GM:では次に早い人…ティートどうぞ。 ティート:じゃあ竪琴片手に『チャーム』(コロコロ)……5と6で11、呪歌魔力が3だから合計14。 ポロ:(コロコロ)……あ、かかった(笑) GM:(コロコロ)……(コロコロ)……あらら、まぁゴブリンだし全員かかりましたね。 ティート:うん、ポロは予定外だけど作戦成功! GM:そしてザウバーが(コロコロ)……なんと!? かかってしまった!? サリオン:またかティートーーー!!! バルク:ボスまで引っ掛けてどうするんじゃ!!! ティート:わ、私に言わないでよ! GMでしょGM! GM:今オープンダイスだったのですから、仕方ないじゃないですか!! とりあえず『チャーム』の命令はどうしますか? ティート:じゃあ――武器を捨てなさい! GM:わかりました。 ポロ:は〜〜い、ポイポイッ! サリオン:じゃあ次は僕ですね。ゴブリン部隊を引き連れて―― GM:あ、サリオンも『チャーム』の抵抗して下さいね。『ウィンドボイス』は『リプレイ・サウンド』と違うので、送っている音とは別に普通に周りにいる人には音(歌声)が聞こえます。 サリオン:あああああ! もう!!(コロコロ)……僕の作戦が台無しだーーー! 抵抗失敗!!!(一同爆笑) バルク:(コロコロ)……わしは成功(ボソっ) GM:(コロコロ)……ついでにサリオン部隊のゴブリンも武装解除です。あ、間違い。ゴブリン語じゃないのでゴブリン達はボーっと魅了されただけです。武器を落としたりしません。 サリオン:まぁ僕は武器持ってないですからいいです。 ポロ:武器落としてるのぼくだけじゃん!! ティート姉何やってるのさ!!(笑) ティート:いや〜〜ゴブリン語はなんか覚えたくないし(笑) GM:順番的にストーン・サーバントは(コロコロ)……ゴブリンを1人屠りました。28)残りのゴブリンはボケ〜〜っとしています。 バルク:最後はわしじゃな。わしは抵抗したからサリオンの横にいるゴブリン達を惨殺してよいか? 無抵抗なのじゃろう? いいよな別に? 全員わしのマトックで貫いても構わないじゃろう? 3匹血祭りじゃよな? ……な? サリオン:………………。GM、許可してあげてもいいと思います。 ティート:うん。 ポロ:いいんじゃない? GM:わかりました。1ターンは1体倒すのがせいぜいですが、バルクは神懸り的なスピートで3体を葬り去りました。 バルク:よくもわしの髭を切ってくれたな! このゴブリンが! お前達のような俗悪な妖魔は――(罵詈雑言が続く) ポロ:神懸りと言うより……。 サリオン:悪魔憑きですね。 ティート:バルク……怖い……。 サリオン:あの……バルク? ついでに僕の事を殴っておいて貰えると『チャーム』に抵抗できて嬉しいのですが……。 バルク:じゃあ殴った。ダメージがギリギリ入らない痛さで殴った。 GM:いいですよ(笑) 抵抗して下さい。 サリオン:(コロコロ)……成功。バルク…なぜ僕を恨むのです(笑) GM:では次のターンです。最初はポロ。 ポロ:ぼ〜〜としてる。 GM:次。 ティート:次は私だけど、ゴブリンはたぶん引っ掛かっているだろうし、ストーン・サーバントがまだディスペルされてない所を見ると、『チャーム』はまだ続けておく。 サリオン:では僕はゴブリンから武器を奪って歌ってるティートの首筋に突きつけます。――ヒタっ!イラスト ティート:(余裕ぶった声で)なぜあなたがそこに? サリオン:(冷たい声で)きみが歌わなければ、背後から全てを奪えたと言うのに……。 ティート:(面白そうに)でも、私の作戦の裏を付いて刃をここまで迫らせるとは…さすがはサリオンね。 サリオン:(笑みを浮べて)いや、僕のデータがここまで通じないとは……フフッ…きみが始めてだよ。 ティート:ふっふっふっふっふっ―― サリオン:フフ…フフフフフフ……。 バルク:いや、お主等遊んでないで真面目にやれ(笑) わしはさっさとゴブリンどものところへ走るぞ、どうせこのターンはそれしかできんしな! GM:ダメージを受けないと抵抗ロールも出来ませんしね……ザウバーもボ〜っとしてます。そしてストーン・サーバントが(コロコロ)……1! ポロに攻撃です。 ポロ:避けられない時に来たよ(笑) GM:命中はしますのでダメージだけ……11点です。 ポロ:ギャー!! 防御で(コロコロ)……4点入った。うん死なない、生命力はティート姉の2倍弱だし(笑) それでダメージ来たから『チャーム』に抵抗(コロコロ)……うん抜けた! 抵抗成功!! ティート:あ! GM! 今もしかしてポロの悲鳴聞こえなかった? GM:そうですね距離的に言って……あ、距離関係ありませんね『ウインドボイス』で音の空間が繋がっているので、もろ聞こえます。 ティート:サリオン今の! サリオン:あきらかにポロの声ですね。 ティート:あの子……馬鹿、なんであんな乱戦に居るのよ! って事で――早く逃げなさーい! と命令(笑) GM:それって『チャーム』の命令ですか? ティート:うん、だってポロがいるし。 ポロ:駄目だよティート姉! だいたいぼくはもう解けたよ!(笑) サリオン:でも、それをこちらが知る事はできない。 ティート:うんうん。 バルク:じゃが、その命令だと……全員逃げないか? ティート:大丈夫よ。だって共通語で言ったからゴブリンは関係無いでしょ? みんなボーッとしてるから、ポロだけに命令(笑) GM:ではポロの前の描写をしましょう。ティートの声が聞こえたかと思うと、一目散にザウバーが走り出します(一同爆笑) サリオン:ああ、いましたね人間(笑) ポロ:馬鹿ーーー!! ティート:GMお慈悲を(笑) 今のは無かった事にして欲しいなぁ。 GM:………………。 ティート:さっき私に『ディスペル・マジック』の事教えてくれなかったじゃん! だから今のは無しに〜! GM:わかりました。今の行動は無かった事にしましょう。29) サリオン:ゆるいですねGM。 バルク:甘いな。30) GM:なんとでも言って下さい。初心者には甘いのです。 ポロ:開き直りだ(笑) ティート:じゃあさっきのはキャンセルで、ちゃんと"エルフ語"で――逃げなさーい!って言う。 一同:『え!?』 GM:わかりました(コロコロ)……ザウバーが一目散に逃げ出します(一同爆笑) ポロ:ザウバーって魔術師だよ? エルフ語くらい知ってる可能性あるじゃん!!(笑) サリオン:というか、せっかくキャンルになったのに、なぜ同じ事言いますかねこの人は……。 バルク:知力使い切れてないのう(笑) ティート:………………(呆然)。 ◆ザウバー追撃戦 ぼうっとしているゴブリンを悪鬼と化したバルクに任せ、サリオンとポロはザウバーの追撃戦に移ります。
GM:では1ランド目です。音の聞こえない場所まで来てザウバーが我に返ります――「はっ!? 私はいったい何がどうして!?」(笑)ポロ:そりゃそうだ(笑) GM:「攻め入って……なぜ、私は逃げていたのだ!?」 ポロ:ぼくも追いついてるんだよね? お前もそこまでだ!! GM:「何? グラスランナー? なんだかしらんがお前のせいか!!」(笑) ポロ:ぼくじゃないけど、まぁいいや(笑)『強打』で(コロコロ)……命中14。 GM:それは命中です。 ポロ:(コロコロ)……ファンブルした(笑) ダメージ0! GM:服さえ破れません。子供がじゃれあってきました――「何がしたい?」 ポロ:ふんっ…手加減したんだい!(笑) GM:ティートは『チャーム』を続けているのですよね? ティート:うん、バルクの殺戮が終わるまでは歌ってる。 GM:ではこっちです。目の前のグラランに向かって『フィジカル・エンチャント<ウィークネス>』31)(コロコロ)……17。抵抗失敗すると鎧の重さに耐えられなくなって動けなくなります。 ティート:それって何か意味あるの? GM:私が逃げ切れます。 サリオン:そうか、確かに彼なら戦うより逃げる選択をしそうです。 ポロ:別に何でもいいよ、抵抗すればいいんでしょ(コロコロ)……10、合計18だから耐えた。 GM:これだからグラランは!!!32) ポロ:なに、それ? サリオン:距離的に言って、僕は3ターン後なのでまだ到着しません。 ポロ:じゃあ次のラウンドだよね? 『強打』で(コロコロ)……命中13! ダメージ(コロコロ)……回った……14点! GM:(コロコロ)……それは結構通りましたね。ではこっちは本気で行こう『ライトニング』32)(コロコロ)……11!? 低!! ポロ:(コロコロ)……12で抵抗した(笑) あぶないあぶない。 GM:ではダメージ(コロコロ)……9点です。 ポロ:5点来た、あと7点だ。次はこっち……でもそろそろサリオンが追いつくから、リュートに持ち代えて終了! GM:『エネルギー・ボルト』34)(コロコロ)……13! ポロ:(コロコロ)……16で抵抗。 GM:ダメージが8点です。 ポロ:4点来た。残り3点。 ティート:なんかザウバーって弱いね。 サリオン:それでは導師になれませんよ。 GM:ちょっとそんな気がしてきました。微妙ですこの男(笑) サリオン:では僕が追いつきました。次のターンから攻撃します。 GM:次のターンです。 ポロ:じゃあ最初のぼくの行動で『シング〜♪』35)(コロコロ)……達成値15で、あるぅ日♪ ゴブッ♪ 森の中♪ ゴブッ♪ GM:(コロコロ)……「あるぅ日、ゴブ! 森の中、ゴブ!」(一同爆笑) ポロ:よし!!(笑) GM:ザウバーは14なので、サリオンの方が早いです。 サリオン:ザウバーを斬ります(コロコロ)……命中14! GM:回避は0ですからクリティカル以外(コロコロ)……無理です。 サリオン:では斬ります。あるぅ日♪ ゴブ♪ ザシューー!!!(一同大爆笑) バルク:お前も抵抗失敗かい!!!(笑) そして、魔術の唱えられなくなった魔術師は、何もできずに倒されるのであった……。
GM:ちなみにゴブリン達の方はどうなりました?バルク:返り血に染まりながら死屍累々なるゴブリンの山の上に立っておるぞ。 ティート:それを見て歌をやめる。 ポロ:するとボ〜っとしていた村人達が全員起きて、いっせいにバルクを見るんだね(笑) サリオン:返り血に染まったキューピードワーフ(一同大爆笑)36) GM:それはこの村に伝説として永遠に語り継がれたのでした……(笑) その後、ザウバーをエレミアの学院へと突き出した冒険者達でしたが、その一件からアブソレイト商会の武器流出が品質向上委員会に発覚、アブソレイト商会は店の営業権を取り上げられる事に……。
GM:一応、営業権は取り上げられますが、全員に報酬として2500ガメルは支払われます。ポロ:お金はくれるんだね。 ティート:はッ! 結局当初目的としていたデパート(アブソレイト商会)へのコネって無し!? サリオン:そうですね。 ティート:くたびれ儲けじゃない! バルク:くたびれ儲けならいいじゃろうが! わしは全てを失ったぞ! どうしてくれるのじゃ! この怒りは誰に! どこにぶつければいい!!! サリオン:大丈夫ですよバルク。 バルク:何がじゃ! サリオン:あなたは確かに全てを失ったかもしれない……けれど、一つだけ失ってないものがあります。 バルク:お主わしの信頼を裏切ったよな? サリオン:……あなたは全てを失った(一同大爆笑) ポロ:駄目じゃん!!(笑) ティート:まぁそれもいいんじゃない? なんだかんだで結構楽しかったし(笑) バルク:そんなんだからお前は享楽主義者だと言うんじゃ! ポロ:バルクあんま怒らない方がいいよ、怒ると髭伸びてこないよ(笑) バルク:嘘言うな!! サリオン:嘘ではありませんよ。僕のデータ的に言って怒りというのは人間の血液と関係がありまして、怒髪天という言葉が――(と云々) GM:あの……まぁ今日はこんな所で終了なので……お疲れ様でした〜〜(笑) ソードワールドリプレイ
『鮮血のキューピー降臨!』 了 【おまけ・専門用語その他解説】 1)『ファミリア』(ソーサラー魔法)術者と五感を共有する使い魔(動物)を作る魔法。すさまじく便利。2)バルクは前回まで字が読めなかったが、いきなり読めるようになった。アル意味天才。 3)鳩は飛べるが、平和(戦闘に不向き)、鳥目(夜は役立たず)と、カラスや梟に人気を奪われている。 4)詳しくは「ロードス島戦記」及び「ソードワールドリプレイ第六部(ヘッポコーズ)参照 5)ソーサラーは4レベルを境に激強になる。5レベルではビビルのも当然。 6)『ゴブリン』(モンスター:妖魔)身長120cmほどの妖魔。 力はそんなに無いが、モンスターなので一般人よりはるかに強い。RPG界不朽のザコ。 7)グラスランナーの習性。目の前しか見えない。この時ポロ(のプレイヤー)は判定すらしなかった。 8)ソードワールドでは生命点が-10以下にならない限り生死判定が行える。成功した場合は気絶状態に。 しかし、このまま放置しておけばすぐに死んでしまう。 9)ゴブリン語はその語尾に『ゴブ』と付けないと、言葉が通じない。(説) 10)相変わらず甘口なGM。 11)回復役は1グループ単位に一人。基本。 12)指定された技能の無い場合、達成値はさいころ2つの出目のみとなる。 13)戦神マイリーの教えでは「勇敢な行動」は大変奨励されている。勇敢と無謀はちがう。 14)知神ラーダの教えでは「知識の追求」が尊ばれる。マッドサイエンティストになれとは言っていない。 15)ドワーフの価値基準:髭>酒>斧・・・であり、髭=命。全ドワーフ共通。ちなみに女性には髭は無い。 16)『キュアリオスティ』(呪歌・バード専用)聞いた対象の注意を引く魔法のメロディ。 普通の歌をいきなり街中で歌いだしても、同様の効果が得られる。 17)『スリープクラウド』(ソーサラー魔法)広範囲に眠りをもたらす雲を撒き散らす。 これが正しい使い方であり、前回(第一話)の使い方は良い子はマネをしないで下さい。 18)『ゴブリンシャーマン』(モンスター:妖魔)身長120cmほどの妖魔。 なんと精霊魔法(3レベル)と暗黒魔法(1レベル)を使える高級種。 19)読み返してみてください。諸悪の根源はGMではないのです。 20)『ホブゴブリン』(モンスター:妖魔)身長160cmほどの妖魔。ゴブリンよりいいガタイをしている。 ホブは「田舎の」という意味であり、故にゴブリンよりトロいとおもわれがち。失礼な話だ。 21)某マヨネーズ企業のマスコット。 22)プリースト魔法は、ソーサラー魔法のようにくねくね踊ったり、シャーマン魔法のように片腕をぶん回し たりする必要が無い。 23)『フォース』(プリースト魔法)使用コストの高い『エネルギーボルト』。 口さえ開いていれば出来るので、結構便利。発声は単音節でいいらしい。「はっ!」とか「やっ!」とか。 24)『強打』(戦闘オプション)回避を捨てて攻撃に専念する行動。 動けない相手にはこれで行け! 25)『ストーンサーバント』(ソーサラー魔法)石製の小型ゴーレムを作り出す。 精神攻撃はきかないわ、融通はきかないわで、かなり厄介もの。 26)『ディスペルマジック』(ソーサラー魔法)常備型魔法を打ち消す魔法。基本。 27)『ウインドボイス』(シャーマン魔法)音の空間をつなぐ魔法。といえば聞こえはいい。 ようは、スピーカー&盗聴器魔法 28)ストーンサーバントは音楽を聞かない。 29)文中に表記は無かったが、この時、歌は村中に響いていた。そして、村人は共通語を話せて聞ける。 行動キャンセルする前の、人口50人程度のこの村は、大パニックに陥っていた。 30)そんなにカタストロフ(↑)が好きかね諸君。 31)『フィジカルエンチャント』(ソーサラー魔法)能力値を上げたり下げたりする魔法。 <ウィークネス>は筋力を下げる。地味でせこい。強いが。 32)グラスランナーは、攻撃は避け!魔法は抵抗し!!そして攻撃力が無い!!!倒す価値も無い。 33)『ライトニング』(ソーサラー魔法)電撃を走らせる魔法。一直線上の対象全てに効果がある。 34)『エネルギーボルト』(ソーサラー魔法)初歩の攻撃魔法。 強い魔術師が強い魔法を連発した後これを唱えるということは、電池切れを意味する。 35)『シング』(呪歌・バード専用)聞くと合唱したくなるメロディ。 プリースト、シャーマン、ソーサラー殺し。 36)某マヨネーズ企業のマスコットにこんな物騒なデザインのキャラはいない。 |