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ソード・ワールドRPG
――フォーセリアと呼ばれる世界がある。そこは人間ばかりでは無く、エルフやドワーフなどの亜人たち、さらには竜や神といった怪物や伝承が現実に存在する世界。そして"魔法"の存在する世界。
――中世ヨーロッパに似て非なる異世界……ある時、誰かが言った――剣と魔法の世界フォーセリアと。
2004年6月20日セッション開始
シナリオ『ファリスの愚者・ファラリスの聖者』リプレイ


百年の虚読SWリプレイ(7)

扉に挟まれ死なないで!


◆成長申告をお願いします


GM:さぁ始める前に毎度の事ですが、成長して下さい!
ティート:なんか前回7000点も経験値をもらったのよね?
サリオン:さすがに驚きましたね。
ポロ:そんなに悪魔は強かったのかな?
バルク:わしはずっと歌ってただけじゃ。
アリス:アリスは弓を外してた覚えがあります!(笑)
GM:それでも敵は強かったのです。あなた達、強敵を倒した自覚ゼロですね……。
ティート:敵なんかより、最後の指名手配の方が印象強かったから。
ポロ:そうだねぇ(笑)
GM:本当なら悪魔殺しとして英雄街道を走っている予定だったのですが……。
ポロ:GMごめ〜ん(笑)
バルク:いや、わしらにも謝れ!
サリオン:ま、僕達に英雄なんて似合いませんよ。
ティート:そうよね。めんどくさいばっかで面白そうじゃないもの(笑)
GM:でもシナリオや依頼だけは完全にこなしていますよね?
サリオン:データ通りですから(笑)
バルク:のわりには悪役街道な気もするがな。
サリオン:ちなみに前回はタダ働きですよね。
バルク:オノレのせいじゃ(ぐりぐり)。
ポロ:うう〜〜。でも、ほら僕はお金持ちだよ♪
アリス:すごいですポチ♪
サリオン:いえ、それを使ってしまったら本当にお尋ね者です。アノスに着いたら盗賊ギルドを使って、オランの貴族へ送金した方がいいです。
ティート:ま、それが無難よね。
バルク:………………。
アリス:アリス知ってます! 確か前回、森のアジトに向かう時にポチはコモンルーンを買っていました!
ティート:そういえば……。
サリオン:すでに手をつけているじゃないですか! それじゃあ今更返金したところで無駄ですよ! これじゃあ本当に僕たちはお尋ね者です!!
バルク:ぬお、サリオンが怒っておる(笑)
サリオン:データに無い行動をされていたのでちょっと動揺しました(笑)
ポロ:ご、ごめ〜〜ん♪
ティート:はぁ〜…まぁ仕方ないか。オランに戻らなきゃいいだけの話だし、別に戻る理由も無いしね。
アリス:アリスも無いです。
バルク:神殿でキューピー司祭の噂のまま出発してしまったのが心残りじゃが……まぁ背に腹は変えられぬか。
サリオン:いえ、ちょっと待って下さい。あそこは僕の故郷なんですけど……。
一同:(一同大爆笑)
ポロ:GM! 成長申告しようよ!(笑)
ティート:そ、そうね(笑)
GM:そうですね! では成長申告お願いします!
バルク:わしは前回の功績が認められたのか、プリーストが6レベルに上がったぞ。
ポロ:そういえば、バルクだけ神殿に顔出していたしね(笑)
アリス:アリスはシャーマンが5レベルになりました! でも女の子なのでジャベリンは撃てないです!1)
サリオン:別にいいと思いますよ、ここに援護魔法をまったくしないソーサラーがいますし(笑)
ティート:失礼な! 私だってファイアーウェポンぐらいはかけたでしょう?
アリス:そうです! お姉様は完璧です!(笑)
GM:でも、プロテクションもカンタマも飛ばさないソーサラーは珍しいです。
ティート:そうなんだ。う〜〜ん。
ポロ:ま、ティート姉は片手間で呪文覚えているからそうなるんだよ(笑) あ、ぼくはシーフを6レベルにしたからね♪
GM:了解です。ではティート。
ティート:今回やっと5レベルのソーサラーになった!
一同:『おお〜〜!』
ティート:やっと追いついた。
ポロ:そしてぼくはさらに先に(笑)
ティート:うぬれ……まぁいいわ。これで冒険者レベルが上がったから防御も上がったしね。呪文でフライトがあるから空も飛べる!2)
ポロ:いいなぁ空! また飛びたいなぁ(笑)
GM:申し訳ありません。こちらのルールミスです(笑)
ティート:でもねぇ。ソーサラー上がっただけじゃ何語も覚えられないのよね。本当は西方語の読文を取りたかったんだけどなぁ。
サリオン:そんな無意味な言語覚えずに、もっと役に立ちそうなものを覚えましょうよ。
ティート:なに言っているのよ! ここで西方語読文を覚えれば、上から5つを会話も読文も全て使いこなせる事になるのに!
バルク:いや、下の異種族言語を覚えたほうがソーサラーっぽいと思わんのか?
ティート:下から? なんかそれは綺麗じゃない。
バルク:………………。
アリス:大丈夫ですお姉様! そのソーサラーレベルならどんな文字でも読める呪文があったはずです!
ティート:そんな便利なものが!? じゃあ私の今までのセージを頑張ってきたのは何!? 無駄じゃない!!
アリス:ご、ごめんなさいです。アリスはそんなつもりで言ったんじゃ(笑)
ポロ:ティート姉が泣〜かした!(笑)
ティート:違う違う(笑) でもそんな便利な呪文があったなんて……くっ!
GM:いや、こっちを睨まれても(笑)
サリオン:ちなみにティートには悪いですが、僕もファイターが6レベルになりました。神殿に顔出す暇はなかったので、プリーストは上がりませんでした(笑)


ティアリート(ティート)
  ソーサラーのエルフ(女)。魔法の発動体は特別仕様の『髪飾り型』である。頭を振りながら魔法を飛ばすのが嫌で、華麗に踊りながら魔法を飛ばすという意味だけにバード技能を持っている。 めんどくさがり屋のせいか、やる事なすこと大味である。ポロとアリスの非公認保護者であるが、あまり保護はしていない。
  知力が最大値の24だがいかんせん使い切れていない。使い魔のピースは白鳩。一人称は「私」。



サリオン=ヒューズ
  メガネをかけた人間の男(18歳)。口癖は「データ的に言って……」なラーダを信仰する神官戦士。普段は冷静なわりに、いざ自らの知識欲を満たせる機会にめぐり合うと、躊躇無く自分の欲望を優先する危うさを持つ。
  オランに実家があったのだが、ポロのせいでオランに帰れなくなった。 規格外な行動を取るこのパーティーを、なんとか社会的に繋ぎとめているパーティーリーダーである。一人称は「僕」。



ポロ・トリス・ペンネ
  グラスランナーの男。外見子供の一人称は「ぼく」。何も考えずに思いつきで行動し、その場の勢いに流され突き進み、結局「役に立たない」と皆から言われるも本人はまったく気にしていない。
  本名はポロだがいろいろあってポチと呼ばれたりする。ついにオランでお尋ね者となってしまう……が本人は気にしている様子無し。ムードメイカー兼トラブルメーカー。最近手癖が悪くなってきた。



アリセリス(アリス)
  ハーフエルフの女の子で年齢は15歳。 ターシャスの森にいた頃、ティートの事をお姉様と呼び親しんでいた。ティートが森を出たのでそれを追って自分も森を出てきてしまった妹分で、精神年齢が低く自分の事を「アリス」と呼ぶ。かなりの天然系であり基本的に周りは見ていない。
  パーティのメンバーの事は「お姉様」「メガネさん」「ポチ」「キューピーさん」と呼ぶ。



バルク
  パーティーに振り回されている男ドワーフ102歳。サリオンの計略でゴブリンに捕まり責め苦を受ける。助け出された時、その髭はつるつるに剃り上がり髪も頭頂部をわずかに残すだけであった。マトック(ツルハシ)を振り回すキューピーの誕生である。フルヘルムな兜をかぶってQPな秘密を隠している。最近ではマイリーの教えを忘れ気味である。パーティーの不幸を良く背負わされる。一人称は「わし」。


 キャラクター名:ティアリート
 種族:エルフ(女)
 冒険者レベル:5
 A:10 B:C:12 D:12 E:F:G:H:
 器用度:18(+3) 敏捷度:20(+3) 
 知力:24(+4) 筋力:2(+0)
 生命力:8(+1) <抵抗力6>  
 精神力:16(+2) <抵抗力7>

 技能名:
  セージ  :4Lv
  バード  :1Lv
  ソーサラー:5Lv
  シャーマン:1Lv
 キャラクター名:サリオン・ヒューズ
 種族:人間(男)
 冒険者レベル:6
 A:11 B:C:D:E:10 F:G:11 H:
 器用度:18(+3) 敏捷度:16(+2) 
 知力:16(+2) 筋力:18(+3)
 生命力:19(+3) <抵抗力9>  
 精神力:17(+2) <抵抗力8>

 技能名:
  ファイター:6Lv
  セージ  :3Lv
  プリースト:3Lv(ラーダ)
 キャラクター名:ポロ・トリス・ペンネ
 種族:グラスランナー(男)
 冒険者レベル:6
 A:B:16 C:11 D:E:F:G:13 H:11
 器用度:23(+3) 敏捷度:27(+4) 
 知力:16(+2) 筋力:5(+0)
 生命力:15(+2) <抵抗力8>  
 精神力:24(+4) <抵抗力10>

 技能名:
  シーフ  :6Lv
  レンジャー:2Lv
  バード  :4Lv
 キャラクター名:アリセリス
 種族:ハーフエルフ(女) ※エルフに育てられた
 冒険者レベル:5
 A:B:C:10 D:10 E:F:G:10 H:
 器用度:17(+2) 敏捷度:18(+3) 
 知力:20(+3) 筋力:9(+1)
 生命力:14(+2) <抵抗力7>  
 精神力:19(+3) <抵抗力8>

 技能名:
  レンジャー:5Lv
  シャーマン:5Lv
 キャラクター名:バルク
 種族:ドワーフ(男)
 冒険者レベル:6
 A:16 B:C:D:E:10 F:G:13 H:15
 器用度:19(+3) 敏捷度:10(+1) 
 知力:9(+1) 筋力:19(+3)
 生命力:22(+3) <抵抗力9>  
 精神力:28(+4) <抵抗力10>

 技能名:
  ファイター:4Lv
  セージ  :1Lv
  プリースト:6Lv(マイリー)
  クラフト :5Lv(鍛冶)


◆目指せファリスの街!

オランにいられなくなりアノスへと向かう一行。その日はなぜか酷暑であり、一行は乗り合い馬車を貸し切りダラダラと向かっていた。ちなみに馬車代は「もういいや」とポロが全額払いました。
ティート:うう〜あつい〜〜。
サリオン:暑さはどうにもならないので我慢して下さいティート。……しかしポロ、あんな事をしでかしたら、オランから追っ手が来る可能性があるのではないですか?
ポロ:あ、そっか! あのさティート姉、オランから追っ手が来るかもしれないからちょっと身を隠すね!――って馬車を降りて一度姿を消すかな?
ティート:でも明日は台風よ?
バルク:台風も酷暑も現実の話じゃろうが(笑)
GM:まぁかぶってるって事で。
ポロ:じゃあや〜めたっ!(笑)
ティート:早っ! ま、いっか。
サリオン:あんまりよくありませんけどね(笑)
アリス:お姉様暇です!
バルク:アノスまでは結構かかるからのう。
サリオン:だからこそ馬車を貸し切ってるいるのですから。そろそろアノスに着きました?
GM:いえ、その前にやっておきたいイベントがありまして……ちょうど国境を越えて少し経った頃です。皆さんは馬車に乗って何をしていますか?
ポロ:ティート姉暑いよ〜〜涼しくして〜〜!(笑)
ティート:じゃあ新魔法のブリザードを。
サリオン:だから室内で使うと全員死にますって(笑)
アリス:お姉様任せて下さい! シルフに頼んで風で扇風機です♪
ティート:すばらしいわアリス!
アリス:じゃあ窓を開けて風を入れて――
ティート:って、それじゃあ暑いじゃない(一同爆笑)
結局、ポロとアリスはシルフに風を送ってもらいながら馬車の屋根の上で遊んでおり、バルクとサリオンは真面目に馬車の御者をやっていたりする。
GM:ティートは?
ティート:馬車の中でへばってる。ポロもアリスも元気ねぇって思いながら(笑)
サリオン:体力も生命力も最低レベルですからね、ここはデータ的に言って日陰で休んでいた方がいいです。
ティート:ありがとサリオン。
GM:では、そんな感じで馬車に乗っていると、アノスの方から白馬に載った白銀のフルプレートを着た騎士達がやってきます。ちなみに胸にはアノスの紋章が付いています。
サリオン:ポロ、アリス、そろそろ危険ですから静かにして下さい。
ポロ:めずらしそうに騎士見てよう。
アリス:足ぶらぶらしながら見てます。
ポロ:あ、ぼくもやろ〜♪                                                イラスト
サリオン:………………。
GM:ではここで、アノスの街についてPCがどれだけ知っているかセージかバードで判定しましょう。10以上でいいですよ。
アリス:お姉様! アノスはみんな白銀の鎧を着ているのですか? アリスにも買って欲しいです♪(笑)
サリオン:(コロコロ)……成功です。違いますよアリス、アノスは全ての人がファリスを信仰する国です。ラーダやマイリーなど他の宗教はヘタをすると邪教徒扱いです。3)
ティート:じゃあ妖精3人組である私たちには関係無い国ね。
GM:いえ、ドワーフ以外の異種族は邪険にされます。神を信じないので。
ティート:あ〜…そう。
バルク:まぁ神を信じればよいのじゃ(笑)
ポロ:なんだよ! バルクだってドワーフじゃなくてキューピーなんだから認められてないんだぞ!(一同爆笑)
バルク:おい!(笑)
GM:さて、そんなアノスの騎士が聞いてきます――「お前達、この辺りでおかしな存在を見なかったか?」
バルク:いや、そのような者は見なかったのう。
GM:「そうか……ところでお前達冒険者だな?」(コロコロ)……魔法をかけられました。センスイービルです。
サリオン:ずいぶんと失礼ですね。
GM:「いや、これがアノスでは普通でね。なるほど君たちは悪人ではないようだ。だが、街で騒ぎを起こさないことだ」――そういって騎士は君たちと逆方向へ行ってしまう。
サリオン:センスイービルを無遠慮にかけてくるのがアノスでは普通ですか……ポロ、今度こそおとなしくしていて下さいよ。
ポロ:おっけー♪
バルク:信じることのできない返事じゃな(笑)

◆白き街ファーズ

そこは町並みも通りも全てが白で統一された純白の街だった。アノスの首都ファーズ。信仰するファリスを体全体で表しているような街だった。
GM:ではアノスの首都ファーズに到着しました。
バルク:馬車はどこかに預けてオランへ返すか。
ポロ:じゃあ宿行こ、宿!
ティート:できれば涼しい宿がいい(笑)
サリオン:クーラーは付いてないと思いますよ。
GM:じゃあ街の門ではいつもより厳重な警備がしてあり、全員がセンスイービルをかけられました。
サリオン:別に気にしませんよ。ここはそういう街だとデータにあります。
ティート:さ、宿へ――
そして綺麗な白亜の建物であった宿屋へと到着するも――
バルク:『ファリス信者以外お断り』……と書いてあるのう。
サリオン:参りましたね。誰一人としてファリスはいませんし。
アリス:お姉様! アリスは街を観光してみたいです♪
ポロ:ぼくも行きたいなぁ〜。
ティート:じゃ、サリオンとバルクに宿探しは任せるから! 行こっか二人とも♪
バルク:ぬ、逃げる気かティート!(笑)
ティート:じゃあ遊びに行った。ピースはサリオンの肩に止まらせておくわね。
アリス:お姉様と一緒〜♪
ポロ:すでに屋台で串買って食べてる(笑)
バルク:お…おのれ。
サリオン:まぁ仕方無いですね。僕たちだけで宿屋を探しましょう。
GM:ではサリオンとバルクは宿屋探しですね。
バルク:うむ。仕方無い。
サリオン:とりあえず街中で宿屋を片っ端から回ってみましょう。
GM:反応はどこも同じですね。緩くなっても、せいぜい『ファリス信者の入っていないパーティーお断り』程度です。
バルク:厳しい街だとは聞いていたが、まさかここまでとは。
サリオン:酒場で同じ冒険者に聞いてみましょう。僕らと同じようにファリス信者のいないパーティーもいるでしょうし。
GM:では酒場です。異種族のいるパーティーとかもご飯食べていたりします。
サリオン:そのパーティーに聞きましょう――すいません。実は宿屋を探しているのですが……。
GM:「もしかしてファリスがいないクチかい?」
サリオン:ええそうです。もしファリス信者がいないパーティーでも泊まれる宿があったら教えて頂きたいのですが。
GM:「それならスラムに行かなきゃねーぜ。街中どこもかしこも無理さ。ちょいと前に街で馬鹿やった連中がいたみたいで、少々厳しくなっててな」
バルク:馬鹿やった連中じゃと?
GM:「なにやら邪神連盟だかなんだかわからねーが、この街で下らない事をおっぱじめようとしたらしい」
サリオン:バルク……なんというか……アレですよね。
バルク:う、うむ。
GM:「もっとも、このファリスの街でやってもなぁ……あっと言う間に検挙されたよ」
バルク:早っ!
GM:「しかもセンス・ライとセンス・イービルで洗いざらい情報取られて、アジトも速攻で潰されたらしいぞ」4)
サリオン:なんというか……前回取り逃がしたボス悪魔達ですよね。きっと。
バルク:たぶんな(笑)
サリオン:ボス悪魔……名前あった気がしますよね?
バルク:もう検挙されたようじゃがな(笑)
サリオン:………………とにかく、冒険者たちにお礼を言ってスラムの宿を取りに行きましょう。
バルク:今の情報はティート達ににも教えておいた方がいいのかのう?
サリオン:いえ、別に知らないままでいいでしょう。どうせ悪魔のことなんて覚えてないでしょうし(笑)
バルク:………………それも、そうじゃの。

◆なぞの少年・なぞの鍵

ティート、ポロ、アリスの3人は屋台を回ったり、適当な店に入ったりとファーズの街をぶらぶらしていた。しかしここはファリスの街、妖精3人組では明らかに目立っており……3人が自分たちが珍しいものでも見るように、街の人間にジロジロ見られている事に気がつきだす。
GM:「ママー、耳が尖ってるよ〜〜?」
サリオン:(ママ)「だめよ、見ちゃいけません!」(笑)
ポロ:なんかジロジロ見られている気がする。
アリス:失礼です!
ティート:なんだろうこの感じ……前もあった気がするんだけどなぁ……。
アリス:お姉様! こんな不躾な街はさっさと出ましょう!
バルク:天下のファリスに向かって不躾とは怖いもん知らずだな(笑)
ポロ:ぼくはとりあえず、満足するまで気にせず遊ぼう(笑)
ティート:あ! 思い出した! エレミアでキューピーになったバルクと一緒に大通りを歩いていた時と同じ感じなんだ!(一同爆笑)
バルク:おぉおおおい!(笑)
ティート:何かしら、ここにはバルクがいないのに(笑)
GM:ではここで、冒険者レベル+知力で! ファンブルしなければいいです。誰かにずっとつけられています。
ティート:(コロコロ)……成功。そのまま歩きながら意識だけ後ろの方へ。
アリス:(コロコロ)……アリスも成功です。お姉様、いったい何でしょうか?
ポロ:(コロコロ)……ピンゾロで失敗(笑)
ティート:あんたシーフじゃない!(一同爆笑)
ポロ:しょうがないじゃん、まぁいいよ、ぼくは周り気にしないで遊んでいるんだし(笑)
GM:つけてくるのは5歳ぐらいの男の子です。身なりはちょっとボロボロです。
ティート:子供か……じゃあさっさと振り向いて相手をしてあげよう――ぼく? どうしたの? 何かお姉ちゃん達に御用?
アリス:アリスもお姉様の横にいます。
GM:「お姉ちゃん達……ファリス信者じゃないよね?」(←泣きそうな声で)
ティート:もちろん(即答)
バルク:よく、この街でそんな堂々と……。
サリオン:すでにエルフとグラスランナーとハーフエルフの3人組で目立っているのですから、関係ないですよ。
バルク:………………。
GM:「お姉ちゃん達……強い?」(←泣きそうな声で)
ティート:もちろん!
ポロ:ええ!?(笑)
ティート:馬鹿! 子供が泣きそうなんだから調子合わせなさい! ってか、遊んでいるんでしょう! わざわざ遠くからツッコむんじゃない(笑)
ポロ:じゃあ一人で遊ぶのに飽きてそっち来た〜(笑)
アリス:お姉様が強いのは当たり前です! 最近では空も飛べます!
ティート:そう! フライト覚えたしね(笑)
GM:「じゃあ、どこへでもいけるの?」
アリス:もっちろんです♪ お姉様はどこへだって行けます!(自信満々)
ティート:オラン以外ならね(一同爆笑)
GM:「えっと〜……本当に強い?」
ポロ:ティ〜ト姉〜〜(笑)
ティート:誰のせいよ!(笑)
アリス:子供に言います――大丈夫です! ドラゴンだってイチコロです!
サリオン:大きくでましたね。
アリス:アリスはそれぐらい信じています(笑)
GM:「じゃあ……これ」――と、ティートに古ぼけた鍵を渡します。
ティート:受け取ろう。なんだろうこの鍵。
ポロ:シーフ技能で鑑定してみる(コロコロ)……15成功。
ティート:(コロコロ)……セージで私も15。
GM:装飾品としては価値がありません。宝石も何もついてないですし、ただ歴史的価値はありそうですね。
ポロ:微妙。
GM:それと、鍵にはワードが書いてあります。
ティート:ワード?
GM:文字です。鍵になんらかの言葉が彫ってあります。
ティート:じゃあ読もう。セージで覚えた私の言語技能に西方語以外に読めない言葉は無いわ!
バルク:ドワーフ語も無理じゃろう。
ティート:あ、それは言葉って認めてないから。
バルク:なんじゃそれは!(笑)
GM:読めません。
ポロ:西方語っぽいよ(笑)
アリス:お姉様! 何て書いてあるのですか?
ティート:……そうだ魔法! こんなときこそトランスレイト! これで読めない文字も読めるのよね!
ポロ:おお〜〜!
アリス:お姉様さすがですぅ♪
ティート:ふっふっふっ(コロコロ)……ピンゾロ(一同大爆笑)
ポロ:で? で?(笑)
ティート:よ、よめにゃい……(爆笑)
アリス:お、お姉様?(笑)
ティート:何よこの呪文は! 使えないじゃないのよ! 無駄な呪文なら覚える必要なかったじゃない!!!
一同:『逆ギレだーー!!』(笑)
サリオン:やっぱセージで勉強するべきですよティート(笑)
ティート:そうね。勉強って大事よね(笑)――この鍵はサリオンにでも見てもらおうかしら、サリオンのデータノートに何か書いてあるかもしれないし。
ポロ:じゃあ合流しよっか?
アリス:と、言うより子供に聞いちゃった方が早いのでは……。
GM:あ、見るとすでに子供はいません。鍵を渡した後、目をやればすでにそこに子供はいません。
アリス:あ、あれれ? お姉様、あの子がいなくなっちゃいました?
ポロ:本当だ。いないや。
ティート:な〜〜んか巻き込まれだした気がするわね……とにかくサリオン達と合流しましょう。ピースの感覚を追って合流するわ。

◆怪しき影……

使い魔ピースの感覚を追ってスラムで合流する一行。みすぼらしい宿屋にしぶしぶチェックインすると、1階の酒場で謎の少年と謎の鍵の話に――
GM:と、1階の酒場で集まっているなら全員、冒険者レベル+知力で判定してください。16以上。
一同:(コロコロ)……
ティート:私だけ成功ね。
GM:ではティートだけは見ます。この宿屋のドア付近でファリスの外套をまとった男がチラリと見えた気がします。
サリオン:ティートどうしました?
ティート:いまファリスの人がチラっとこっちみて…宿を代えたみたい(笑)
ポロ:そりゃあこんなパーティーじゃねぇ(笑)
バルク:ま、ファリスの神官たちも見回りなどで大変なのじゃろう。
サリオン:データ的に言ってバルクの言うとおりですね。この街で少し前に事件があったみたいで、警戒が強まっているようなのです。ま、すでに解決したらしいので気にしないでいいですが……。
アリス:それより鍵です♪
ティート:ええ、私じゃわからなくて……。
サリオン:ティートでも無理だったのですから僕に頼んでも――
ポロ:クリティカルするかもしれないし(笑)
サリオン:それはそうですが……
バルク:わしも見てみていいか? セージは1レベルだけ持っておる(笑)
GM:あ、バルクが覗き込むと読めます。判定いりません。
一同:『ドワーフ語!?』(一同爆笑)
GM:あ、いえ、違います。サリオンが見ても一発で読めます。
サリオン:なんだ、神聖語じゃないですか驚かせないで下さい。5)
バルク:まったくだ。ちょっと嬉しかったのに(笑)
GM:2人は読めますね――『闇払う力持つ者へ』
サリオン:ではティート達が会った少年は神の使い?
ポロ:ファリスの街で会う神の使いは嫌だなぁ。いや、ファリス以外を探していたって事は邪神系?
ティート:ちなみに魔法はかかっている?
GM:バッキバキにかかっています。
アリス:どうするんですかお姉様?
ティート:サリオン?
サリオン:ここはポロに潜って来てもらうのが早いですかね。
ポロ:じゃあ鍵を模写して(コロコロ)……盗賊ギルド行って来ま〜す!
ティート:じゃあ私達は寝ましょうか。
サリオン:一応、2部屋とってあるので。鍵はどうしましょう、このまま僕が持っていましょうか?
ティート:うん、それで。神聖語の鍵なんて興味ないし。
アリス:アリスはお姉様と寝れて幸せです♪
サリオン:じゃあ僕達も寝ましょうかバルク。
バルク:そうじゃの。起きた頃にはポロも帰ってくるじゃろう。
ポロ:ただいま〜〜!(笑)
バルク:って早いわ!!!(一同爆笑)
GM:そうですよ、いくらなんでも何もしてないじゃないですか!
ポロ:(コロコロ)……シーフレベルと知力足して16。ギルドは見つけられるよね?
GM:その値なら問題ありません。6)
ポロ:そしたら馬車代の残りを全額渡してできるだけ早く鍵について調べて欲しいって頼む。5000ガメル近くあるから2つ返事でしょ? だからさっさと帰ってきたの(笑)
バルク:な、なんという無駄使いじゃ……。7)
サリオン:とはいえ、その事実は知りませんしね。
GM:ではポロも宿屋に帰ってきて次の日に……なりませんでした。
一同:『なりませんでした!?』

◆白きベレー帽な夜襲!

スラム街の宿屋で過ごすファーズの夜。男部屋と女部屋に分かれて眠りについた一行だったが……。
GM:偶数なら男、奇数なら女で(コロコロ)……偶数、男部屋ですね。
アリス:ああ、寝巻きかネグリジェか迷っている間に!?
ティート:せっかくのサービスシーンもお預けね(笑)
サリオン:まぁそっちに行かれると、たぶん二人とも殺されて終わっていたでしょうし……って、今GMダイス振りましたね!?
バルク:お、恐ろしい事を……。
GM:では男部屋では3人とも寝ていますね。
ポロ:むにゃむにゃ……もう食べられないよぉ(笑)
バルク:ぐおーぐおー……まて、それはわしの分じゃ(大笑)
サリオン:スースー……いえ、寝言ですから(一同爆笑)
GM:では3人はシーフレベル+知力で。
ポロ:(コロコロ)……11。
サリオン:10です。
バルク:8じゃ。
GM:ではポロ、キミはおなかいっぱい食べ物を食べてる夢を見ているのですが、そろそろお腹いっぱいで満足です。そしてふと目覚めてみると、誰かがキミにナイフを食べさせようとしています。
ポロ:なぁ〜にぃ〜?
GM:不意打ちと暗闇を合わせて−6で回避して下さい。12です。
ポロ:(コロコロ)……回避した。
GM:ではナイフは枕に突き刺さります。バスっ! 月明かりに輝くそれはナイフだ。
ポロ:おお〜〜!?
GM:さらに襲撃者は第二撃を――
ポロ:みんあ〜〜お客さんだよ〜〜?
GM:精神力と冒険者で12に成功すれば起きていいです。
サリオン:(コロコロ)……まぁ成功です。
バルク:起きたぞ。
GM:お客さんは3人います。リーダーっぽい白いベレー帽をかぶっているのが言います――「昼間受け取ったモノを渡してもらおう」
ポロ:ヤダ。
サリオン:交渉する気無しですねポロ。
バルク:ま、夜襲してくる奴等など交渉する必要は無いじゃろう。
GM:「いいだろう。もとよりこちらも手段を選んでいられる程の余裕も無いからな」――3人がそれぞれに攻撃してきます。まずはポロに命中18。暗闇の修正−2を3人は受けてください。
ポロ:(コロコロ)……う、17で当たっちゃった。
GM:ダメージは(コロコロ)……16点。
ポロ:鎧着てないから0レーティングだしなぁ(コロコロ)……7点入った。半分削れた〜〜!
GM:次にバルクの方へ(コロコロ)……18命中のダメージ12点。
バルク:(コロコロ)……当たって、3点通った。
GM:最後にベレー帽のリーダーがサリオンに降伏勧告――「今ならまだ許そう」
サリオン:次はこっちですね(コロコロ)……10成功でホーリーライト!!8)
ティート:遠慮無いわね。
GM:(コロコロ)……バルクの目の前にいる1人だけ苦しんで、残りは全員抵抗です。光で見えますがリーダーの白ベレーは明らかに白い装束です。
サリオン:やはりファリスか!
ポロ:うわぁ悪役チックなセリフ(笑)
サリオン:ふっ……僕は事実を言ったまでだ!
ティート:昼間私が見た怪しいファリスの関係ね、きっと。
バルク:なんだろうとわしは戦うぞ。サリオンの所にいる襲撃者にタックルするか(コロコロ)……命中10じゃ。
GM:(コロコロ)……避けました。
サリオン:グハァっ!(←タックルされたらしい)
バルク:す、すまんサリオン(笑)
GM:さて、そろそろ女部屋の二人も精神力と冒険者レベルで目標値は12で起きられます。
ティート:成功。アリス起きなさい、まったくこんな夜更けにうるさいわねポロは……。
アリス:実は起きてます! もうポチはしょうがないなぁ。
ポロ:何!? ぼくのせいなの(笑)
ティート:と言う訳で男部屋のドアを勝手に開ける――ポロ介! いい加減にしなさい!!!(一同笑)
ポロ:この状況でソレを叫ぶの!?(笑)
ティート:ん?
GM:と、その瞬間二人が見たものは……ポロと戦っている暗殺者、バルクにタックルされて魂の抜けかかっているサリオン! 「目がー目がー!?」と叫んでいる暗殺者その2! そんな状況になってしまったのを唖然としてみているベレー帽のリーダー! ……そんな感じです。
ポロ:ぼくだけ真面目じゃん!!(爆笑)
バルク:面目ない。
ティート:ポロの方見なかったら何が何だがわからなかったわね(笑)
GM:では行動順はポロです。
ポロ:ベッドに立てかけてある武器を手にとって終了。ティート姉助けて!
ティート:OK、ポロが襲われているのは理解できるからね。3人にストリッキングストリングス
(コロコロ)……18。
GM:(コロコロ)…………ポロの目の前と、「目がー」と叫んでいる奴が絡めとられました。リーダーは抵抗成功です。
アリス:アリスも同じです! スリープを3人に(コロコロ)……18です!
GM:(コロコロ)…………やはりリーダーだけ抵抗でした。残り2人は寝ました。リーダーが言います――「本当に渡す気はないんだな?」
ティート:ポロの方見て――「オランからの追手?」って顔を(笑)
ポロ:違う違う(笑)
GM:「まぁいい、今回はこのまま引いておく」――と、その男は寝てる部下を捨てて窓から飛び降り逃げ出します。
アリス:お姉様、今のはいったい?

◆正義の街からの脱出

ポロの傷の手当をしながら、何があったか説明するサリオン。やはり狙われているのは昼間少年から受け取った鍵ではないかという話になる……。ちなみにベレー帽が置き去りにしていった2人は街にいた盗賊であり、ベレー帽が金で雇ったとの事。
サリオン:鍵についてインスピレーションを使います。9)
ポロ:おお、サリオンがラーダっぽい!
GM:これは祭器ですね。
ティート:祭器?
GM:祭器とは司祭が神の奇跡によって作りだしたアイテムです。代償は大概自分の命になります。
サリオン:で、これの効果は?
GM:何かの起動の鍵のようですね。単体のアイテムではなく、とある施設に順ずるものの鍵です。
サリオン:それは盗賊ギルドの方に期待しましょう。少年が(ポロとはいえ)シーフであるポロに気が付かれずに消えたことから、データ的に言っても幽霊でしょう。少なくともこの街の近くの関係者のはずです。
ティート:じゃあ今日はとりあえず寝るかな。女部屋から布団持ってきて男部屋のベッドで寝よう。バルク布団使っていいわよ、私ベッド使うから(笑)
バルク:微妙な優しさじゃな。
サリオン:僕は"イタコ"をして疲れました。寝ます。
アリス:ポチのベッドで寝よ〜♪
ポロ:え? 誰か見張りしないの?
バルク:生命力も精神力もフルな奴が一人おるじゃろう? しっかり見張れよ。わしは布団で寝るか。
ポロ:あ、あれ? 襲撃されたのもダメージ受けたのもぼくなのに……なぜだろう、全快している(笑)
その日はポロが寝ずの番をし、朝日と共に盗賊ギルドへと情報を貰いに行くポロ。

――盗賊ギルドで得た情報――
   ◆白装束のベレー帽の所属はわからない。少なくともウチじゃない。
   ◆ベレー帽に雇われた2人は好きにしてくれ。ウチとは関係ない。フリーの盗賊だ。
   ◆鍵についていた模様は、ここからオランの国境沿いにある小村の紋章である。
   ◆その小村は歴史のある古い村である。
   ◆その小村は昔からある遺跡を守護してきたらしい。
   ◆小村は邪悪である……もしくは、小村は邪悪を守護している……などの噂がある。
   ◆少し前にその小村は"何か"の理由で滅んだ。
   ◆しかし、今もなぜかその村の住人は生きている。ファリスの騎士が調査に再び向かった。
ポロ:という事でした!
サリオン:やはり、あの少年はゴーストですね。
アリス:鍵はその遺跡の鍵でしょうかお姉様?
ティート:まぁそれしかないでしょうね。あの子がどうして私たちに鍵を渡したかわからないけど、その村に行ってみればわかるでしょう。
バルク:そうじゃな、その少年をなぜファリスが追っていたのかわからぬが、このまま後手に回るのは性に合わん!
GM:では街を出るのですか? すると門の所で止められます――「止まれ、今街から出る事は許されん」
サリオン:どうしてですか?
GM:「昨夜この街に邪教のアサシンが紛れ込んだとの情報があってな」
アリス:でも、アリス達がいかないと、あの子たちが大変なんです!
ポロ:そうそう、ぼく達邪悪を滅ぼしに行くんだよ!(笑)
バルク:まぁ確かにわし等から見れば、ファリスが悪か……と心の中で(笑)
GM:「邪悪だと!?」
サリオン:そうです。最初にファがついて、最後にスがつくアレです!
GM:「それは邪悪だ!!!」(一同笑)――(コロコロ)……「うむ、念のためにセンスイービルをかけたがお前達は邪悪ではない! という事はファ●●スを討伐に行くのだな!」
サリオン:ええ、ファ●スです(笑)
GM:「それなら話は別だ、さぁ邪悪を滅ぼしてきてくれ! 頼んだぞ!」――門が開きます。

◆ゴーストビレッジ

一行が向かった村は、どこもかしこも普通の生活をしている村人がいた。少し気になる事があるとすれば、どこの家も食事の煙が出ていないという事だった。
ティート:ピースを偵察に村へ向かわせます。カラスや黒猫と違って疑われはしないでしょ?
バルク:白はファリスの色じゃしな。
GM:では村人は普通に生活しています。しかし、家から煮炊きの煙がまったく出ていません。ピースで村を回るとファリスの騎士(若造)が一人だけいます。
サリオン:一人ですか……これはさっさと行きましょう。
ポロ:じゃあ村に着いたー!
GM:では村に着くとですね村人が――「あんたらは?」
ティート:冒険者です。邪悪を追ってやってきました。
GM:「邪悪……まさかあんたらファリスか!?」
ティート:いえ、神様信じてないので(笑)
バルク:ちなみにわしはマイリーじゃ。
サリオン:ラーダです。
アリス:無信教です♪
ポロ:神様って何?(笑)
GM:「そ、そうか驚かせんでくれ……いや、なぜかファリスと聞くと怖くなってな……」
アリス:センスオーラで見てみます!
ティート:あ、私も。
GM:明らかにアンデッドです。
ティート:視線でサリオン達に伝えよう。
サリオン:しかし、この村には一人ファリスの騎士がいると。
GM:「ああ、あの方なら村長の家におりますぞ、あの人は特別ですから」
そのファリス神官に話をしようと村長の家に向かう一行。
GM:村長さんが言います――「ほう、ルイーズ君に話があるのかね? お〜〜い、ルイーズ君?」――と、呼ぶとティートがピースで見た、15歳ぐらいのファリスの騎士がやってきます。
サリオン:村長、少し彼と話がしたいので借りていきます。村のはずれまで連れて行って話しを聞きましょう。
GM:では村のはずれです。ルイーズ君は素直についてきます――「あなた方はすごい方々のようですね。こうレベルの違いを肌で感じます。旅の冒険者の方ですか?」
ティート:ええ、ちょっとこの村に用があってね。
バルク:さて、ここらでいいんじゃないか?
サリオン:そうですね……ではルイーズ君と言いましたね、少しお話を聞きたいのですが……あなたは何の用でこの村に?
GM:「彼等に害が無いかどうかを調べていたんです。彼等……ゴーストですから」
バルク:ゴーストと判っていて調べているのか? それはいったい誰の命令でじゃ?
GM:「いえ、僕自身の判断です。一度は上官に相談したのですが却下されまして……騎士団の秩序を乱すわけにはいかないですから、一人で勝手にここにやってきたんです」
ティート:この人……すっごく良い人なんじゃない?
バルク:うむ、ファリスだからって一概に問答無用な奴等ばかりとは限らんのじゃな。
サリオン:僕のデータによれば、良い人には裏があると(笑)
アリス:メガネさん、疑うのは好くないです!
ポロ:そうそう、ぼくら他人を疑える身分じゃないんだし(笑)
GM:「それで、サリオンさん達はどうしてこの村に? 僕に手伝えることがあれば手伝いますよ?」
ティート:この村の付近にある遺跡について調べに来たの。
GM:「それは村長にでも聞かないと僕ではちょっと……」
サリオン:では村長の家に戻りますか。
バルク:ところで、この村はどうして滅んだんじゃ?
ポロ:そういえばそうだね。家を壊された跡とかから、何かわからない?
GM:そうですね……じゃあセージで振ってください。村にはたくさんの凹みや足跡があったりします。
アリス:けつまずいてポロに倒れたり(笑)
ポロ:きゅ〜〜(笑)
ティート:セージは持ってないからって2人とも遊ばない(笑)(コロコロ)……15よ。
サリオン:僕も15です。
GM:たくさんの人間が来たようですね。足の凹み具合からフルプレートを着ていたのかも、他にも騎馬の足跡もたくさんあります。
ティート:サリオン……もしかしてこの村。
サリオン:データ的に言って騎士団ですね。九分九厘ファリスです。
バルク:この村を滅ぼしたのがファリスじゃと?
ポロ:そういえば、ギルドの人がこの村の人は邪悪だっていう噂もあるって言ってた気がする。
GM:そうこうしている間に村長の家です。村長さんは――「お話は済みましたかな旅のお方?」
サリオン:はい……それで、実は村長にもお聞きしたい事があるのですが――と鍵を取り出しましょう。
GM:「それは!?」
サリオン:やはり何か知っているのですね。僕達はこの鍵を託されこの村にやって来たのです。
GM:「では……では……あなたがたがやってくれるのですね!」
ティート:ええ、そうよ。
アリス:任せて下さい♪
サリオン:詳しい話を教えてくれますか?
GM:「うむ……実はわしらの村はとある遺跡にある、あるモノを代々守護して来たのじゃが……問題はその遺跡でな……ファラリスのものなんじゃ」10)
一同:『ああ〜〜!(納得)』
バルク:邪悪じゃ。
サリオン:ファリスが目をつけるのもわかりますね……でも、この村はそれを秘密にして代々平穏に暮らしてきたのでは?
GM:「そうだったのじゃが……なにやら最近、アノスの街の方で事件があったようでの……街に行っていた村の者が、このままでは村が滅ぼされると急いで戻ってきたのじゃ。 どうもその事件についていろいろ調べた結果、わし等の村の伝承を知ったようなんじゃ」
サリオン:その事件とは僕とバルクが街で聞いた、あの話ですね。
バルク:じゃろうな……そしてその警告が間に合わず、ファリスに滅ぼされた……か。
GM:しかし、この村人たちはその事実に気が付かずに、今も生きているつもりでゴースト化しているのです。
アリス:可哀想です……。
GM:「ファリスが来ると知ったわし等は、守護しているものを確保して逃げようとしたのじゃが、鍵を使って遺跡に入るも、奇妙な石像やらがあるだけで、とんとソレを見つけることができなかったのじゃ」
ポロ:一般人だもんね、しょうがないよ。
GM:「そこで村一番の足が速いティムに、この鍵を持たせて遺跡を解明してくれる者を探しにいかせたのじゃ」
ティート:あの子はティムっていうのね。
ポロ:それでファリスじゃないぼく達に頼んだんだね。
GM:「わし等はすぐにでも旅立ちたいのじゃが、守っているソレが気になって安心して行けないのじゃ。このまま遺跡において置いても、ファリスの信者達によって奪われるのが堰の山じゃ……」
サリオン:わかりました。その遺跡の場所を教えて頂けますか? 僕たちがその遺跡にある謎を解明してきます。そうしたら村長さん達も安心して逝けるのですね。
GM:「ああ、それだけが気がかりでな」
アリス:任せて下さい! ね、お姉様♪
ティート:ええ。じゃあすぐに出発するわよ!
ポロ:ねえ、ルイーズ君はどうするの?
バルク:ファリスの神官じゃが理解ある若者のようじゃしな……わし等が失敗した時、別の冒険者達を探してもらうのはどうじゃ?
ティート:それでいい?
GM:「かまいません。この村の人々の為に僕はここに残ります……それにティートさん達に付いていっても足手まといになるだけですから」
バルク:ちなみにどれくらいの強さなんじゃ?
GM:冒険者レベルと知力ボーナスで………………全員成功しましたね。彼はウォーリアとプリーストが両方6レベルです。
ティート:そんなに!?
アリス:1レベルの初心者だと思っていました。
サリオン:僕とバルクを足してそのままなレベルですね。が、せっかく残ってくれるのなら残っていてもらいましょう。

◆ファラリスの封印所

その洞窟の入り口には、とある紋章が彫ってあった……すなわち、ファラリスの紋章……意に介さず中へ入っていく一行、しばらくして見えてきたのは、鷲の頭に獅子の体を持つ魔獣だった。
GM:セージで判定して下さい。12です。
アリス:(コロコロ)……お姉様! 鷲がいます!(笑)
ポロ:(コロコロ)……馬鹿だなぁアリスは、あれはライオンだよ(笑)
アリス:アリス間違ってないもん! ほら見てみなよポチ、顔が鷲でしょ?
ポロ:アリスこそよく見てみなよ! 4本足で立ってるじゃん! 体はどう見てもライオンだって!
ティート:……不毛な……2人とも、あれは鷲とライオンの合成獣でグリフォンって言うのよ。
サリオン:ティート、鷲とライオンを混ぜて適当言うのは関心しませんね。(←失敗したらしい)
ティート:ええ!? 私が間違っているの?(笑)
サリオン:僕のデータに、グリフォンなんてモンスターはいません(笑)
ティート:ちょっとバルク、あなたもセージで勉強しているのでしょ? あれはグリフォンよね?
バルク:わしは戦えればなんでも良い(笑)――無論失敗じゃ、聞くな(笑)
GM:ちなみにティートは知っていますが、グリフォンは光物が大好きです。そしてあなた達を見るとグリフォンがティートの顔に目線をキュピーン!
ティート:はっ! 私の発動体の髪飾りが目的!? きゃーーー!って逃げる(笑)            イラスト
アリス:お姉様を睨むとは不届き千万です! このアリスがいる限り、お姉様には指一本触れさせません!!
そしてグリフォンと戦闘になるが、本当にアリスがクリティカルし(ついでにポロもクリティカルだった)、2ターン目の途中にグリフォンは倒れたのだった。
アリス:お姉様〜〜アリスがやっつけました〜〜♪
ティート:ほんとに〜〜?(←と遠くからの小さい声)
サリオン:えらく遠くまで逃げましたね(笑)
ティート:じゃあ戻ってくる。
ポロ:ライオンは財宝守ってたりしないの?
GM:しますよ。結構な額が奥の方に見えます。
サリオン:それは後で拾っていきましょう。行きに持つのは重くなるだけですから。
ティート:じゃあ先を進みましょう。
GM:では大きな扉が見えてきます。扉には『汝、闇を打ち払う力はあるか』と神聖語で書かれています。
サリオン:鍵を使いましょう。
ティート:そうだ、中に入る前にピースを洞窟付近の枝に止まらせておこう。洞窟に誰か他に入ってきそうならわかるよね?
GM:了解しました。ではサリオンが鍵を使うと扉が開きます。その先は石でも鉄でもなく、またなぜか明るい空間が広がっています。壁や床もまるで一枚岩のように継ぎ目が見えません。
ティート:コンクリート?
GM:と、言うより何か異質な物質です。
ポロ:ねぇさっさと行っちゃうよ? テケテケ〜〜すごいなぁ!
アリス:不思議な空間です♪
バルク:まさに過去の遺物じゃな。
GM:そうやって中に入っていくと、ホールのようになっており、半円状に7つの扉が見えてきます。
サリオン:7つですか?
ポロ:扉を調べる〜!
GM:扉は知らない材質で作られていますが、別に罠があるわけでも文字やなんかが書いてあるわけでもありません。普通です。
ポロ:じゃあ開けてみる。正面の扉でいいよね? ガチャ。
GM:ガギっ……開きません。ちなみに鍵穴もありません。
サリオン:つまり、開くには何か条件がある? GM、正面以外の6つの扉は何か違いがありますか?
GM:正面の扉だけは特別製な感じはします。左右3つずつの系6つの扉は普通な感じです。
ポロ:開くの?
GM:開きます。
ポロ:開くよ〜〜?
サリオン:これは6つの部屋の試練をクリアすれば良いって事でしょうか。
ティート:とにかく入るわよ。一番右端から入りましょう。

◆なぞの石像郡

部屋に入ってみるとそこには4つの石像があった。その石像の姿はそれぞれが別個の姿をしていた。
GM:4つの石像があり、それぞれ姿が違います。
ティート:ドアを閉めよう。バタン。
バルク:今にも動きそうじゃな。
ポロ:ちなみに2番目の部屋は? ガチャ。
GM:また4つの石像があります。またそれぞれ姿が違います。1番目の石像のどれとも違います。あ、あと言い忘れていましたが、今までみた石像には全て、なにやら文字が書かれています。
サリオン:これは……。
ティート:リドルね! すばらしいわGM♪(←リドル好き)
サリオン:そうなると、全部見て回った方がいいですね。
ポロ:リドルか〜〜好きだけど苦手〜〜(笑)
ティート:私は得意よ♪
バルク:では全部屋回るか――
――6つの部屋にあったそれぞれの石像――
部屋1
 ・「始めに来る者・最強の者・答える者」沢山の武器を持った像
 ・「死をつかさどる者・ドワーフの頭を持つもの」鎌を持った死神の像
 ・「純粋な力をつかさどる者・エルフの頭を持つもの・東を向くもの」東を向いた魔法使いの像
 ・「世界の頭を持つもの」世界地図を持つ像

部屋2
 ・「重さをつかさどる者」錘を持った像
 ・「自らをつかさどる者」自分を親指で指差す像
 ・「王子を意味する者」王子様の像
 ・「王を意味する者・殺しを意味する者」王様の像

部屋3
 ・「大きなもの・左を向くもの」左を向いている巨人の像
 ・「中間のもの」普通の大きさの像
 ・「否定するもの・北を向くもの」北を向いている像
 ・「無と意味されるもの」体が半分消えているような状態の像

部屋4
 ・「女王を意味する者・質問をするもの」女王の像
 ・「抵抗・反射するもの・右を向くもの」右を見ている像
 ・「小さきもの・特別なもの」右を向く小人の像
 ・「勝利をつかさどる者」勝利の雄叫びを挙げている像

部屋5
 ・「二つをつかさどる者・西を向くもの」西を向いた双子の像
 ・「未知数をつかさどる者」未知数な外見の像
 ・「肯定するもの」納得している像
 ・「終わりに来る者・眠るもの」眠っている像

部屋6
 ・「それのみでは意味を持たぬもの」×6体。
ティート:な、長かった……(←全てメモった人)。
サリオン:ご苦労様ですティート、PLの鏡ですね(笑)
ティート:リドルと聞いて勢いこんじゃったから……。
アリス:最後の部屋だけ6体いました。なにか意味があるのかな?
バルク:ふむ………………わからん(笑)
GM:と、声が聞こえてきます――「さぁ全てを見た者よ、我は質問を司る女王、我が前へ来るがよい」
バルク:ああ、女王の像があったのう。
サリオン:とりあえずそこへ向かいましょう。
GM:行くと女王の像が話しかけてきます――「汝らは何する者ぞ」
サリオン:「我等闇を打ち払いし者!」
GM:「汝らが来るのを待っていた……では3つの質問をしよう。まずは一つ……意味をなすものと意味を成さぬもの、それは全て必要か?」
アリス:どういう事でしょうお姉様?
ティート:私が答えちゃっていいの?
サリオン:もうわかったんですか?
ティート:わからない(笑) でも答えは「両方必要」だと思う。何かを切り捨てるって答えはこういう時無いし。
バルク:ひ、ひどい推理の仕方じゃ(笑)
ティート:じゃあPC的に言うわよ! 意味がある者も意味の無い者も両方必要よ! 私たちはずっとそうやってきた。具体的に言うとサリオンもポロも両方必要って事よ!(笑)
バルク:そっちかい!(笑)
ポロ:ひどいよティート姉、サリオンに謝りな?(一同爆笑)
サリオン:僕の方ですか!?(笑)
GM:しかし女王像は答えます――「是、それ自体も要素を構成する一つなり」
バルク:なにやら正解のようじゃな。やり方はともかく(笑)
GM:「では次なる質問へ移る……我等はいったい何者だ……」
アリス:石像26体の事?
GM:その通りです。
ティート:う〜〜ん、26か……でもソードだしなぁ……世界観的に違うだろうし……。
と、ここで悩み出すPC……いや、PL達、時間は刻々と過ぎ、とにかく決断する事になる。
バルク:このまま考えていても仕方が無い! わしは答えるぞ!
サリオン:どうぞ。
バルク:お主等が表すもの……それはこの世界じゃ! もしくは神じゃ!
サリオン:その理由は?
バルク:勘(笑)
サリオン:………………。
GM:「それは否、我等は"世界""神"そのものとは関係ない」
バルク:む、やはり勘じゃ駄目じゃな(笑)
ポロ:よし! 次はぼくが行くね! 答えは神様に生み出された種族をあらわしているんだ! どう?
ティート:ソードの世界って26種もいるの?
ポロ:ううん、もっといっぱいいると思う(笑)
ティート:駄目じゃない(笑)
GM:駄目です――「否、我等は概念であり、かつ明確なる意味を持つ知識なり」
ポロ:ブーブー(笑)
サリオン:知識で26……でもソードですから違うでしょうし……。
アリス:アリス行きま〜〜す! 答えは全ての魔法! たぶん26種類ぐらいあると見ました!
バルク:こ、根拠ないのう(笑)
アリス:キューピーさんには言われたくありません! 勘じゃないですか!(笑)
GM:「否、我等は魔法ではない。しかし、我等無くして魔法は存在せぬ」
アリス:うう〜〜お姉様〜〜。
ティート:うん……実は最初から引っかかってる答えがあるんだけど……それはソードではありえないんじゃないかって答えなのよね?
サリオン:それは26って数が重要ですよね? たぶん僕と同じ答えです。でも僕も同じ理由で言うのを躊躇っているんですよ……どうしましょうか。
バルク:なんじゃ? 答えがわかっているのか?
ティート:わかっているというか……でも、ありえないと思うのよね。
ポロ:でも言わなきゃ進まないよ?
サリオン:そうれも一理あります。僕が答えますので間違えたらティート、後はお願いしますよ。
ティート:OK、わかったわ。
サリオン:では……データ的に言って、答えは26文字あるアルファベットです!
GM:「是なり。我等は文字をあらわすアルファベットなり」
一同:『おお〜〜』
ティート:やっぱアルファベッドだったんだ。でもソードの世界ってアルファベットなの?
GM:このアレクラスト大陸の地図を見て下さい。
ティート:あ、アルファベッドで記入されてる!?
サリオン:良いんですね。知らなかった……データに入れておこう(笑)
バルク:と、すると東西南北はWESNで、女王はQか! なるほど!
アリス:ああ、すごいですGM!
ポロ:うん、うまいね!
ティート:さぁ最後の質問がまだ残っているわよ?
GM:「最後の質問……打つ払うべきものは何か、そして今こそ打ち払え」
サリオン:これは簡単ですね、闇を払えばいいのです。
バルク:闇……DARKか!
ポロ:え? YAMIじゃないの?(笑)

◆今日の表題

ティート:とにかくその石像を壊さないといけないのね……一応、Aから行きましょうか(笑)
ポロ:じゃあAの像のある部屋に行って……怖いからバルクお願い(笑)
バルク:仕方無いのう(コロコロ)……Aを殴ったぞ?
GM:するとガキンッと音が響き、そのすぐあと、Aとともに同じ部屋にあるDが動き出します。残り2体は動いていません。
ティート:確かAって「最強」とか書いてあった奴よね? エースだからだろうけど(笑)
サリオン:そしてDはデス……死神ですよ。
GM:ではここから戦闘に入ります。
ポロ:じゃあAを殴るよ〜〜(コロコロ)……13命中!
GM:甘い! こっちは回避です。
ティート:さすが最強なる者ね(笑) 私は部屋の入り口まで離れる。
GM:ではこっちです。エース(A)は攻撃して来たポロに2回攻撃です。両方15命中です。
ポロ:すごいなぁ(コロコロ)……17と21で回避した!
GM:この化け物め!(笑)
アリス:アリスはお姉様の横に行って、エースに向かって弓を(コロコロ)……12で避けられました。うう〜〜。
サリオン:僕はDに行きましょう。(コロコロ)……16で切りました。ダメージは13点です。
GM:次は(デス)Dの攻撃です15命中のダメージは12点です。
サリオン:(コロコロ)……回避失敗の、(コロコロ)……ダメージは1点来た。
GM:1を基準に生死判定をして下さい。失敗すると即死します。
サリオン:まさにデス!?(コロコロ)……大丈夫です。
ポロ:一撃死かぁ怖いなぁ〜。
ティート:そうね、怖いわね(←たいして危機感が無い)
ポロ:軽いなぁ。ま、どの攻撃も一撃死のティート姉にしたら関係ないか(笑)
ティート:まぁね(笑)
GM:最後はバルクです。
バルク:エースには避けられそうだしな、Dの方へ(コロコロ)……18命中の14点ダメージ!
GM:回避は失敗、ダメージも来ますがまだ大丈夫です。
ポロ:ぼくは待機で終了!
ティート:じゃあ私がやりましょうか、エネルギーボルトを2体に(コロコロ)……17抵抗してちょうだい!
GM:(コロコロ)……エースは無理、デスも無理です。
ティート:じゃあ(コロコロ)……12点。
GM:エースの攻撃です。鈍器に持ち替えて攻撃(コロコロ)……16命中。
ポロ:20で回避。ふんっ! ぼくの方が最強だから(笑)
アリス:エースに向かって(コロコロ)……クリティカル命中! (コロコロ)……でもダメージは7点(涙)
GM:エースは避ける必要すら感じなかった。
アリス:ううう……。
サリオン:では行きますよ(コロコロ)……。
GM:あ、6ゾロ回避です。
サリオン:データが足りませんね。
GM:デスは今度、バルクに(コロコロ)……16命中。
バルク:うむ、当たるぞ。
GM:ダメージは14点です。
バルク:(コロコロ)……2点通ったな。2を基準に生死判定じゃな。(コロコロ)……ファンブルはしておらん、ティートじゃないからな(笑)
ティート:余計なお世話よ(笑)
なぞの石像――エースとデスの攻撃もここまでであった。ポロがエースの前で防御専念して、残りがデスをたこ殴りにすると、バトルのバランスは一気に傾き出し一行は勝利したのである。もっとも、被害がゼロかというと、そうではないのですが……。
アリス:お姉様ごめんなさい〜〜! アリスが先にミサイルプロテクションをかけていれば!!
ティート:大丈夫だって、ちょうど1点で残ったんだから(笑)
バルク:(コロコロ)……ほれ、11点回復しておれ。
ポロ:まさかエースが弓撃ってくるとは思わなかったよね(笑)
サリオン:ソーサラーを上げて冒険者ボーナスが上がっていたのが良かったですね。
ティート:本当本当(笑) じゃあ次の文字に行こうか?
バルク:次はRかKじゃな。レジストと、キル…暗殺者な王様のどっちかじゃ。
ティート:レジストは最後にしましょうよ。あきらかに魔法抵抗強そうだし。
ポロ:じゃあ王様のいる部屋に行こう。
GM:ちなみに部屋の中からすでに何かが動いている音がします。誰が扉を開けますか?
ティート:ポロ。
ポロ:え〜〜じゃあ、せめて準備してからにしようよ。
ティート:サリオンとアリスの弓にファイアーウェポン(コロコロ)……成功。
サリオン:ま、この作戦がデータ的にも有効ですしね。
アリス:今度こそ頑張ります♪
ポロ:じゃあ次のターンの最初に扉の側に来て……GM、この扉って引き扉だといいなぁ。 引き扉なら開いた後、そのまま扉の影に隠れて王様やりすごすから(笑)
バルク:この卑怯者が、真面目に戦わんか!(笑)
GM:別に引き扉でかまいませんよ。
ポロ:じゃあカチャって扉のノブを回して、サッと扉の死角に隠れるように壁との間に張り付こう。
ティート:私は待機ね。
アリス:アリス撃ちます(コロコロ)……12命中、9ダメージ!
サリオン:僕も撃ちましょう(コロコロ)……15命中の(コロコロ)……回った!(コロコロ)……合計29点のダメージ!
GM:体半分以上崩れるけど、まだ死んでない!
バルク:ここは待機しよう。回避されそうじゃしわざわざ近づく事もあるまい。
GM:では王様です。王様は扉を思いっきり開きます! バァンっ!!!
ポロ:えっ!?
ティート:それってもしかして……(笑)
GM:勢い良くポロの目の前に扉が迫ってきます。死角にいたのなら背中は壁ですよね?
ポロ:は〜〜さ〜〜ま〜〜れ〜〜る〜〜!(一同爆笑)
GM:(コロコロ)……命中は20で!
サリオン:高っ!?
バルク:さすが暗殺者……シーフだけはあるのう(笑)
ポロ:まぁいいや、8以上振れば回避だし(コロコロ)……6! 扉と壁に挟まれた!!(一同爆笑)
ティート:ちょ、ポロ、そこに隠れたら!?(笑)
ポロ:ほえ?(笑)
GM:えっと……扉によるダメージが――
サリオン:『扉によるダメージ』!?……新しい言葉ですね(笑)11)
GM:クリティカル値は12から(コロコロ)……(コロコロ)……(コロコロ)……
ポロ:え? クリティカル12なんでしょ? なんで"9"で回るのさ!!
アリス:たぶん王様シーフなんじゃないかなぁ。
ティート:………………じゃあ通常ならクリティカル値7? こ、怖いわね。今は面白いけど(笑)
ポロ:面白くないよ! 思いっきり扉に挟まれているって! こんな事で死んだらシャレにならないよ(笑)
GM:えっと……ダメージは26点。
ポロ:10点止めた。あ、生命力マイナス1だ(笑)
一同:『扉に挟まれて死んだーーー!?』(一同大爆笑)
バルク:ま、戦いの中で死んだのだ、マイリー様のご加護があるじゃろう。
サリオン:いえ、戦っていませんし。
アリス:ポチの好きだったマヨネーズ味のドッグフードだよ、お供えしてあげるね。
ポロ:マヨネーズは嫌いだなぁ(笑)
バルク:アリス、お主嫌がらせじゃろう?
ティート:よくもポロを!! エネルギーボルト(コロコロ)……18!
GM:(コロコロ)……抵抗できません。
ティート:ダメージは12点ね。
GM:それがトドメですね。落ちました。
ティート:ポロ、あんたの仇は取ったわ。
GM:ポロは生死判定して下さいね。
ポロ:(コロコロ)……生死判定には成功だけど――扉に挟まれてピラピラ〜〜(一同爆笑)
バルク:お主その死に方はグララン過ぎだろう(笑)
ポロ:GMひどいよ!!!(笑)
GM:知りません。シーフの王様は感知能力が高いのです。
バルク:まぁ冗談はともかく(コロコロ)……12点回復じゃ。
ポロ:うう……まさか死ぬとは思わなかったよう。扉に挟まれて死亡はいくらなんでもひど過ぎだよ(笑)
サリオン:ですが、ポロならそれぐらいの死に方しそうですけどね(笑)
ティート:それ言えてる(笑)
その後、レジスト(R)の石像をなんなく倒し (結局、鏡のように命中と攻撃を跳ね返してくる相手だったが、ミサイルプロテクションを張って弓矢で攻撃して落としたのだ)、カチャリと中央のドアが開く音を聞いたのだった。

◆ファラリスの黒い箱

封印されていた最後の扉……その鍵が開き一行はその奥へ続く廊下を歩いていた。
GM:ではそうやって続く廊下を進むと、やがて祭壇のような小さな部屋に出ます。その部屋の壁にはなにやら文字が書いてあります。
サリオン:興味ありますね。下位ですか?
GM:はい読めます。そこにはこう書いてあります。

「私はファラリス様を信仰せし暗黒神官である。私は今まで自由をこよなく愛し自らの欲するままに生きてきた。しかしこれからは他人の自由の為、あえて自らに不自由を枷せようと思う。つまり、この辺り一帯の災厄を自らの命をかけ全てこれに封じ込める。他の者たちが皆、自らの赴くまま自由に平和に暮らせるように……」

サリオン:ここを作ったファラリス神官の碑文ですね。邪悪だ滅ぼせと言われるファラリスですが、それは物事の側面しか見ていない傲慢な考え方なのかもしれません。
ティート:結局、考え方なんて人それぞれで重要なのはそれをどの方向に持っていくかって事よね。この人はちゃんとした人だったのかしら?
サリオン:そうでしょう。でなければ、今日までアノスの側でこの村が生き残れてはいませんよ。もっとも、結局は滅んでしまいましたがね。
バルク:ふん。
ポロ:ねぇねぇ、村人が守っていたっていうのはこの碑文なの?
GM:あ、それは違います。部屋の中心に祭壇があって、そこに掌サイズの小さな黒い箱が安置してあります。
アリス:お姉様! お姉様! なんかあります!
ポロ:きっとこれだね、村の人たちのところへ持って行けばいいのかな?
バルク:ま、この箱が気がかりで成仏できなかったようじゃしな。
サリオン:はいはいはい! 皆さんに聞きます。
一同:『???』
サリオン:僕は開けたい!(一同爆笑)12)
バルク:お、お主なぁ!(笑)
ポロ:さっき災厄を封じたって書いてあったんじゃないの!?
サリオン:しかし僕の知的好奇心は箱の中身を知れと囁きかけるのです!(笑)
アリス:お、お姉様! メガネさんがプルプルしてます(笑)
ポロ:ティート姉、サリオンを止めないと(笑)
ティート:う〜〜ん、別にいいんじゃない?
バルク:良いのか!?
アリス:お姉様がそう言うのなら(笑)
ティート:だってファラリスの封じた災厄でしょ? 深読みし過ぎかもしれないけど、秩序とか法律って可能性もないかな?
ポロ:………………ありうる。
バルク:た、確かに。
サリオン:では開けましょうか(笑)
バルク:ちょっと待てサリオン! ティートよ、しかし普通に災厄を封じていた場合はどうなる? ここら一帯が……ヘタをすればアノスも大混乱じゃぞ?
ティート:でも、昔はこの辺りにあったっていう災厄を封じたって書かれているから、もし本当に災厄を封じていたとしても、たいしたことないんじゃない?
アリス:さすがですお姉様! アリスもそう思います!(笑)
サリオン:じゃあ僕は祭壇に近づいていって箱に手を――って、みなさん本当にいいですか? さっきから異常な程にGMが切羽詰った顔しているのがPL的に気にかかるのですが(笑)13)
バルク:うむ、それだけが気がかりじゃ(笑)
ポロ:開けちゃいけないっぽいよね(笑)
GM:い、いいえいいえ、どうぞ開けて下さい! もちろんその選択も考えてありますから!
ポロ:そうだよね〜〜GMの顔色でPCの行動決めちゃ駄目か(笑)
サリオン:そうですね。やはりサリオン的には中身が知りたいです。
ティート:あ、サリオンちょっと待って……GM、一応開ける前に聞きたいんだけど、洞窟の入り口に残してきたピースは私たち以外でこの洞窟に入っていった人間を見てないわよね?
GM:ピースですか? そうですね誰もいませんよ――
ティート:じゃあ開けた瞬間なんだかんだって事はなさそうね。
GM:ただ――
ティート:ただ?
GM:ピースの目からは見えます。村の方から煙が上がっています。
ティート:煙?
サリオン:ティート、開けますよ。どうしたんです? いいですか?(笑)
ティート:ちょ、ちょっと待ってサリオン、なんか大変な事になってる気がするから(笑) ピースを飛び立たせて村の様子を見ます。
GM:村は何本のも煙が立ち、白いフルプレートを着た集団に襲われています――「ターンアンデット!」「ホーリーライト!!」などの声が聞こえます。
ティート:あの良いファリス騎士はどうしたのよ?
GM:ルイーズ君は指揮してます。
ティート:村人を指揮して戦っているの?
GM:逆です。騎士団の先頭に立って村人ゴーストを殲滅しています。
アリス:悪い人だったんですか!?
バルク:結局、奴もファリスという事か!
ティート:話した感じじゃ良い人だったのに……。
GM:ティートはピースの目を通して見ます。ルイーズ君が君たちの入ってきた洞窟のある方向を指差し、何人かの騎士達に行くように指示しているのを。
ティート:サリオン! 箱開けるの待った!!
サリオン:え? じゃあ手に持ったぐらいで(笑)
ポロ:どうしたの?
ティート:急いでここから逃げるわよ! 村がファリスに襲われているの、しかもこっちにも向かっているわ!
サリオン:箱は自分の袋に入れて持って行きます。逃げましょう。
バルク:くっ……逃げるのはマイリーの教えに反するが……ファラリスの箱じゃし仕方無い!
ティート:洞窟を出たら村とは逆の方向に逃げます。
GM:では森の中を走っている最中です。レンジャー技能+知力ボーナスで!
アリス:(コロコロ)……12です。
ポロ:ぼくも12。
GM:白いベレー帽をかぶった男が4人、木の上から奇襲をかけて来ます。
バルク:全員白ベレーか!
GM:(コロコロ)……ポロとティートとサリオンとバルクはマイナス4で回避して下さい。こっちの命中は(コロコロ)……11です。
バルク:(コロコロ)……お、回避したぞ!
サリオン:……大丈夫です、避けました。
ティート:どうせ当たりますよ〜〜。
ポロ:あれ? ファンブル? 当たっちゃった!?
GM:では最初にポロに(コロコロ)……12点。次にティートに(コロコロ)……(コロコロ)……16点。
ポロ:ぼく2点通った。
ティート:なんで私の時に回るのよ(コロコロ)……9点防いで、よかった7点なら1点残ってる!
アリス:きゃーーーお姉様!? と黄色い悲鳴を上げます! よ、よくもお姉様を……許さないんだから!
ティート:いや、死んではいないからね(笑)
GM:完全に乱戦状態です。アリス以外の4人は、それぞれ自分の目の前に白ベレーが1人ずついます。そしてその中の一人が――「貴様等の持っている物を渡してもらおうか」
サリオン:それは無理な相談ですね。
GM:「ほう?」
サリオン:中身を見た後なら渡してもいいですが(笑)
バルク:渡すな渡すな(笑)
アリス:村長さんがファリスには渡したくないって言ってましたから渡したくないです。
GM:「ふん、どちらでもかまわん。今のは一応聞いただけだ。邪悪なる貴様等を逃すわけあるまい」
ポロ:邪悪? ティ――
アリス:お姉様を殺しておいてヌケヌケと!!!
ポロ:ああ、先に言われた!?(笑)
ティート:いや、だから2人とも……私死んでないから(笑)
GM:では戦闘です。ポロからどうぞ。
ポロ:強打宣言! 正面のに(コロコロ)……15!
GM:回避しました。17です。こちらの戦術は最後に全員で動く事なので、全員待機します。 どうぞティートです。
ティート:よくもやってくれたわね……回復が飛んでくるのを祈りつつ白ベレー4体にエネルギーボルト!
(コロコロ)……13!
ポロ:毎度のことならが低いなぁ(笑)
GM:(コロコロ)……ティートとポロの前は抵抗しました。サリオンとバルクの前は抵抗失敗です。
ティート:私とポロの目の前の奴に(コロコロ)……13点。サリオンとバルクの目の前の2人に12点……抵抗失敗している方がダメージ低いのはなぜ?(笑)
アリス:お姉様が立ったのを見て駆け寄ります! そのままヒーリング!(コロコロ)……成功! お姉様の生命力は全快です♪ お姉様はアリスが守ります!
ティート:ありがとうアリス、あんな奴等に殺されるわけにはいかないわね!
サリオン:僕も箱を奪われないよう必死です(コロコロ)……目の前の奴に14で攻撃です。
GM:回避しました。
バルク:サリオンでもポロでも回避されるのか……わしはバトルソングを歌いだすぞ。どうせわしの命中値じゃ当たらん!
GM:ではこっちですね――「この歌、マイリーか!」――と目配せで4人全員がバルクにフォース集中!
バルク:おお!?
GM:(コロコロ)……(コロコロ)……(コロコロ)……(コロコロ)……――
ポロ:マヨネーズはちゃんとお供えしてあげるから(笑)
バルク:悪いがこの程度じゃ死なん! 削られたがまだ2桁残っておる! 12点もくらってしまったか。
ポロ:じゃあこっちね…強打クリティカル−1!(コロコロ)……16!
GM:回避しました。こっちは全員待機です。
ティート:もっかい行くわよエネルギーボルト4連発! 白ベレー全員に(コロコロ)……13!
GM:(コロコロ)……全員抵抗しました。
ティート:(コロコロ)……全員に10点ね!
ポロ:ティート姉、ぼくのダイス貸そっか?(笑)
ティート:………………。
アリス:とりあえずお姉様の安全確保が第一です! お姉様前に立ちながら目の前の敵にウィル・オ・ウィプスで(コロコロ)……18です!
GM:(コロコロ)……抵抗できません!
アリス:(コロコロ)……ダメージは11点です! 
GM:ぎりぎりまだ立ってます。
サリオン:(コロコロ)……命中は14です。
GM:回避しました。
サリオン:せっかくの歌が無駄ですね(笑)
GM:ではこっちはポロ、サリオン、バルク、アリスに強打クリティカル−1で攻撃です。 ポロに(コロコロ)……12。
ポロ:14で回避♪
GM:サリオンに(コロコロ)……17命中の14ダメージ。
サリオン:1点だけ通りました。
GM:バルクに(コロコロ)……クリティカル。ダメージは(コロコロ)……ピンゾロ。
バルク:うむ、耐えておるぞ。
GM:アリスに(コロコロ)……命中しましたね、ダメージは11点です。
アリス:3点通りました。倒れません! お姉様のためにも!!(笑)
ポロ:ふっふ〜〜ん、強打したからには回避が−4だよね? 落としてやる! 強打クリティカル−1で(コロコロ)……命中13!?
GM:それは回避します。
ティート:大丈夫よポロ、これで落とすから(コロコロ)……エネルギーボルト全員に4発! 13で抵抗しなさい!
ポロ:って、ぜんぜん大丈夫じゃないじゃん! さっきから毎回同じ目だよ(笑)
ティート:うるさいわね、しょうがないでしょうが!(笑)
バルク:ティートよ、精神力は大丈夫なのか?
ティート:これで打ち止め、残り1点だし。
GM:(コロコロ)……全員抵抗しました。
ティート:む〜〜(コロコロ)……ああ、せっかくの6ゾロなのに……ダメージは全員13点ね。
GM:その一撃で同時に全員が吹っ飛び倒れます。(コロコロ)……全員息はありますね。
ポロ:どうするの? 口封じにギアスみたいなのをかけておくの?14)
ティート:ギアス? まだそんな呪文覚えてないわよ?
サリオン:まぁ放っておきましょう。命を狙われはしましたが、正当防衛以外にこの人たちを攻撃する理由が僕達にはありません。
ティート:そうね、じゃあさっさと森を抜けて逃げましょう。
GM:「くっ……貴様ら、待て、逃げるのか!」――と頑張って一人が言う。
バルク:逃げるのではない、ただ、お主等とは戦う理由が無いだけじゃ!
ポロ:そういえばバルクってマイリーなんだよね。忘れてた(笑)
アリス:あ〜〜いつも逃げてばかりいるからアリスも忘れてました(笑)
バルク:さっきバトルソング歌ったばっかりじゃろうが! それに逃げる羽目になったのはポロのせいじゃ!!
GM:「お前達がそれを持っていく限り、我等はずっと追っていくぞ、貴様等のような邪悪な一味に、それを渡したままにしておくわけにはいかんからな!」
ティート:戯言聞いてる暇があったらさっさと森を抜けない?
サリオン:そうですね。価値観が違います話し合いは無駄ですね。

◆レクイエム

一行が森を抜け街道へと出ると、すでに空は真っ赤に染まり夕焼け空となっていた。そんな赤を背に一行を待つようにして一人の少年が立っていた。
アリス:街で会った少年です!
ポロ:ああ、あの時の!
GM:「お姉ちゃん達、ありがとう。でも……その箱をどうするの?」
ティート:心配しないで、私たちが何とかするわ(笑)
バルク:また適当な。
サリオン:そうだ、インスピレーションでこの箱を調べたい。いいですよねGM?
GM:かまいません。この箱はありとあらゆる悪意が詰まっています。具体的に言うと魔人から疫病までって奴です。
ティート:開けなくてよかったわね(笑)
ポロ:誰さ、秩序が入ってるとか言ってたのは!(笑)
サリオン:ああ、それを知ったらますます確認してみたく(笑)
アリス:お姉様! またメガネさんが変です!
ティート:この箱は私たちがなんとかする。だからあなたは自由よ。みんなのところへ行きなさい――と少年に言いながら鎮魂歌でも歌いましょう。
GM:「ありがとう……ありがとう………………」そうやって少年は夕焼けの中に消えて行きました。
アリス:お姉様、感謝されましたね♪
ティート:村の人にはちょっと悪い事しちゃったけど……ま、あの子だけでも普通に成仏できたからいいかな?
ポロ:そうそう。あの子の依頼だしね(笑)
バルク:さて、問題はこれからじゃな。アノスには戻れん、かといってオランも駄目じゃ。
ティート:GM、地図見せて?………………このミラルゴって所に向かいましょう。
バルク:じゃがアノスを通るぞ?
ティート:この山の峰伝いに行けばいいでしょう? 別に街道を通る必要は無いんだし、ゆっくり道なき道を旅しましょう。
ポロ:別にかまわないよ。旅慣れてるし(笑)
アリス:アリスも自然の中を行くほうが得意です♪
バルク:やれやれ、また逃亡生活の始まりか。
ティート:サリオン、それでいい?
サリオン:あ、僕はちょっと目を離した隙に箱を開けそうになっているので(笑) いえ、いいですよ。そのルートで行きましょう。まずはこの箱の封印場所を探すのが目的ですかね。
ポロ:じゃ、出発進行ーーー♪
ソードワールドリプレイ
『扉に挟まれ死なないで!』 了


【おまけ・専門用語解説】

1)『ジャベリンは撃てないです!』:もしアリスが男性なら、戦乙女(バルキリー)の力を借りて、
   凶悪無比な対個人攻撃用最強魔法が使えた。
  アリスが女の子でほんとに良かった…。
2)『ソーサラー5Lv』:5レベルを境にソーサラーは人じゃなくなる。
  空も飛ぶし、うそも見抜ける。まるでテジナ師。
3)『ファリス』:秩序を司る神。光の神々のリーダーであり、融通が利かないとか。
   故に、その信者もがっちがち。アノスはそんな人がたくさんいる街。
4)『センスライとセンスイービルで…』:ファリス式取り調べ。更に激しくなるといろんな束縛魔法がつくらしい。
5)『神聖語』:神様を信じてる人だけが読める話せる聞ける言語。どんな大賢者も司祭じゃなきゃ読めない。
6)『アノスのシーフギルド』:ファリスの主義は『邪悪許すまじ』であり、社会悪(盗賊ギルド)も認めていない。
   そのため、盗賊ギルドは深く深く潜っている。
7)『なんという無駄使いじゃ』:相場の10倍。
8)『ホーリーライト』:神聖魔法:自分がものすごく光る魔法。
   見たものはそのあまりの眩しさにひれ伏すという。ちなみにアンデッドはダメージを受ける。
9)『インスピレーション』:神聖魔法:ラーダスペシャル:なんでも分かってしまう最終兵器。
   一瞬天才になる魔法。
10)『ファラリス』:自由を司る神。神々の大戦の際、アニキ(ファリス)に反抗し、負けた為に今では邪神扱い。  こいつの言う『自由』は『好きな事をしな〜』であり、PLが信者だとGMが泣く。
11)『扉によるダメージ』:ドア(片手/両手武器:鈍器)必要筋力5 打撃力15/20 クリティカル値12 
   祭器の遺跡なので、攻撃力、打撃力+2
12)『僕は開けたい!』:GMの予想外の展開。さっき災厄を封印したって書いてたじゃん……。
13)『切羽詰まった顔』:そりゃそーだ。
14)『ギアス』:古代後魔法:さっき言ってた『拘束魔法』の一つ。
   「〜するな!」というのろいをかける。かけられた人がそれを破ったら、精神に大ダメージ!!


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