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ソード・ワールドRPG
――フォーセリアと呼ばれる世界がある。そこは人間ばかりでは無く、エルフやドワーフなどの亜人たち、さらには竜や神といった怪物や伝承が現実に存在する世界。そして"魔法"の存在する世界。
――中世ヨーロッパに似て非なる異世界……ある時、誰かが言った――剣と魔法の世界フォーセリアと。
2004年6月20日セッション開始
シナリオ『即興!』リプレイ


百年の虚読SWリプレイ(8)

空と翼と火事場ポロ棒!


◆成長申告をお願いします

ティート:さぁ始めましょう! シナリオはバッチリよね?1)
GM:もう完璧ですよ!
アリス:前回はアノスの騎士団から逃げたんですよね?2)
ティート:そうね。もうオランからも逃げてるし、どうってことないわ(笑)
ポロ:そういえば、村人に親身になってた若い騎士がなんで騎士団と一緒に村を襲ってたんだろう?
サリオン:確かルイーズという名前でしたね。
バルク:あの変貌振りは腑に落ちぬが……ファリスだったという事じゃろう。
ポロ:そんなもんかな?
ティート:個人的にはどうでもいいことね。
バルク:ま、それも一理ある。
サリオン:そういえばGM、先日確認したのですがやっぱり盗賊ギルドでの冒険者の隠語は"犬"ではなく"穴熊"でしたよ。"犬"は密偵です。
GM:あ、やっぱり(笑) 実はそうだった気がしてたんだけど、ポロがポチの方が面白いから黙ってたんですよね(笑)
ポロ:え? そうなの? じゃあぼくは今までずっと勘違いしてたの?
サリオン:PLがね。
ポロ:う゛。
GM:まぁいいです。盗賊ギルドでのポロの隠語はポチってのは変わりませんし(笑)
ポロ:何それ! ぼく専用じゃんか!
GM:なんせオランでは指名手配ですから仕方ありません。3)
バルク:たしかに仕方無いのう。
ティート:諦めなさいポロ。
ポロ:うう〜。
サリオン:さてGM、今は山を強行軍しているのですよね? それだと矢の補充ができません。僕はあと16本しかありません。4)
アリス:あ、アリスは数えてませんでした(笑)
GM:キャラそのまんまじゃないですか(笑)
アリス:じゃあゼロって事でいいです。お姉様! 大変です、もう矢がありません!(笑)
ティート:サリオン〜〜(笑)
サリオン:はいはい。しっかり数えていないからですよアリス。僕の持っている矢を半分上げますから、今度はしっかり数えながら使って下さいね。
アリス:ありがとうメガネさん!
サリオン:それと、いい加減名前を覚えて下さい! 僕の名前はサリオンです。
ポロ:ポロだからねポロ! ポチじゃないよ?
バルク:わしの名前は――
アリス:キューピーさんです!(一同爆笑)
バルク:なんで言う前に断言するんじゃ!(笑)
ティート:さぁ馬鹿やってないで、そろそろ成長申告しましょうか?
GM:お願いします。
バルク:ふぅ〜…わしは成長無しじゃな。何もあがらん。
GM:アリスは?
アリス:う〜ん、やっぱり今は貯めておきます。ちょっと難しいです。
ポロ:ぼくはレンジャーを4レベルにした! 山だしきっと役に立つよ!
ティート:役にねぇ……。
バルク:はぁ……。
ポロ:なに! その諦め風味なため息は!(笑)
GM:ではティート。
ティート:私はバードを2レベルに上げたわ。前回の事もあってレクイエムを覚えたくて。
サリオン:言語はどうするんです?
ティート:もちろん西方語の会話ね。実は会話は覚えていなかった事実に今気がついたの(笑)
アリス:お姉様はこれで完璧です♪
サリオン:僕は成長せずです。箱が開けたくてそれどころじゃありません。もう気が散って気が散って戦士としても神官としても修行が疎かです。パカっチラっ!(←箱を開けるジェスチャー)5)
バルク:それはわし等の方が気になって成長どころじゃないわ!(笑)



ティアリート(ティート)
  ソーサラーのエルフ(女)。魔法の発動体は特別仕様の『髪飾り型』であり、バード技能で華麗に舞いながら魔法を飛ばす。めんどくさがり屋なのでやる事は基本的に大味である。興味のある事なら喜んでやる性格なので半分グラスランナーの血が混じっているとの噂がある。
  知力が最大値の24だがいかんせん使い切れていない。使い魔のピースは白鳩。一人称は「私」。



サリオン=ヒューズ
  メガネをかけた人間の男(18歳)。口癖は「データ的に言って……」なラーダを信仰する冷静な神官戦士……なのだが、自らの知識欲の為ならば仲間だろうと何だろうと躊躇無く切り捨て自分の欲望を優先する。
  最近手に入れたファラリスの箱の中身が気になって仕方が無い。災厄が入っているとGMが宣言しているにもかかわらず開けようとする。なんだかんだで頑張っているパーティーリーダー。一人称は「僕」。



ポロ・トリス・ペンネ
  外見子供で一人称は「ぼく」なグラスランナーの男。行動指針は「思いつき」「好奇心」「その場の勢い」な役立たず。最近は手癖が悪くなってきており、そのせいでオランの街では指名手配になった。
  本名はポロだがいろいろあってポチと呼ばれたりする。ムードメイカー兼トラブルメーカーであり、周りがフォローしてくれる事をいい事にやりたい放題楽しんでいる。



アリセリス(アリス)
  ハーフエルフの女の子15歳。ターシャスの森にいた頃にティートの事をお姉様と呼び親しんでいた。精神年齢が低く自分の事を「アリス」と呼ぶ。かなりの天然系であり基本的に周りは見ていない。
  最近ティートに対する態度が極端になりつつある……たぶんパーティーが濃いせいだと思われる。メンバーの事は「お姉様」「メガネさん」「ポチ」「キューピーさん」と呼ぶ。ポロ同様あまり考えて行動しない。



バルク
  可哀想な男ドワーフ102歳。サリオンの計略でゴブリンに捕まり自慢の髭を剃られる。さらに面白がったゴブリンに髪の毛も頭頂部以外をつるっぱげにされる。マトック(ツルハシ)を振り回すキューピーの誕生である。
  フルヘルムな兜をかぶって秘密を隠している。最近では逃亡生活が続いておりマイリーの教えを忘れ気味である。冒険中に何かババを引く必要性が出てきた時、全員から不幸を押し付けられる。一人称は「わし」。


 キャラクター名:ティアリート
 種族:エルフ(女)
 冒険者レベル:5
 A:10 B:C:12 D:12 E:F:G:H:
 器用度:18(+3) 敏捷度:20(+3) 
 知力:24(+4) 筋力:2(+0)
 生命力:8(+1) <抵抗力6>  
 精神力:16(+2) <抵抗力7>

 技能名:
  セージ  :4Lv
  バード  :2Lv
  ソーサラー:5Lv
  シャーマン:1Lv
 キャラクター名:サリオン・ヒューズ
 種族:人間(男)
 冒険者レベル:6
 A:11 B:C:D:E:10 F:G:11 H:
 器用度:18(+3) 敏捷度:16(+2) 
 知力:16(+2) 筋力:18(+3)
 生命力:19(+3) <抵抗力9>  
 精神力:17(+2) <抵抗力8>

 技能名:
  ファイター:6Lv
  セージ  :3Lv
  プリースト:3Lv(ラーダ)
 キャラクター名:ポロ・トリス・ペンネ
 種族:グラスランナー(男)
 冒険者レベル:6
 A:B:16 C:11 D:E:F:G:13 H:11
 器用度:23(+3) 敏捷度:27(+4) 
 知力:16(+2) 筋力:5(+0)
 生命力:15(+2) <抵抗力8>  
 精神力:24(+4) <抵抗力10>

 技能名:
  シーフ  :6Lv
  レンジャー:4Lv
  バード  :4Lv
 キャラクター名:アリセリス
 種族:ハーフエルフ(女) ※エルフに育てられた
 冒険者レベル:5
 A:B:C:10 D:10 E:F:G:10 H:
 器用度:17(+2) 敏捷度:18(+3) 
 知力:20(+3) 筋力:9(+1)
 生命力:14(+2) <抵抗力7>  
 精神力:19(+3) <抵抗力8>

 技能名:
  レンジャー:5Lv
  シャーマン:5Lv
 キャラクター名:バルク
 種族:ドワーフ(男)
 冒険者レベル:6
 A:16 B:C:D:E:10 F:G:13 H:15
 器用度:19(+3) 敏捷度:10(+1) 
 知力:9(+1) 筋力:19(+3)
 生命力:22(+3) <抵抗力9>  
 精神力:28(+4) <抵抗力10>

 技能名:
  ファイター:4Lv
  セージ  :1Lv
  プリースト:6Lv(マイリー)
  クラフト :5Lv(鍛冶)


◆山の峰を越えて

アノスから一路ミラルゴを目指す一行。騎士団の追っ手を考え街道を進まず、山間の道なき道を進んでいた。今日は快晴、山の頂上付近からはフォーセリアが一望できる。
バルク:山はいいのう! わしは山が大好きじゃぞ!(笑)
ポロ:ぼくは街も好きだけどなぁ、ま、山も嫌いじゃないけどね(笑)――小石拾ってバルクの兜に"カンっ""カンっ"って投げながら歩いてる(笑)6)
バルク:無視じゃ無視無視。
アリス:アリスはお姉様がいる所ならどこでも好きです! アリスもやるね♪
ポロ:はい、って卵をアリスに渡す話
アリス:レンジャー技能で――ペチョっ! ペチャっ!(笑)7)
バルク:………………。
ポロ:ねえティート姉、お酢持ってない?(笑)8)
バルク:ガーーーー!! 何がしたい何が! つるはし持って追い回すぞコラ!(笑)
アリス:お姉様は、こういう山は好きですか? はい♪ とお花を摘んで渡します。
ティート:ありがとアリス…そうね、私も自然の中にいるのは好きかな。ここからだと空が近くって気持ちいいしね。
バルク:ポロはもういい、どうせ追いつけん……ところでサリオンはどうじゃ? 山はいいだろう?
サリオン:僕……ハコが好きです………………カタカタカタカタ(一同爆笑)
ティート:ちょ、サ、サリオン!?
サリオン:もう禁断症状ですね。持ってきたファラリスの箱に手をかけてカタカタやってます(笑)    イラスト
バルク:それは押さえるぞ。待つのじゃサリオン! それを開けたら大変な事になるとお主も知っておるじゃろう!
サリオン:しかし! 僕はこの箱の中身を知らない! 僕のデータに知らないものがあってはならないのです!!!9)
GM:場所的には山の頂上を越えていくとき、下方に巨人像なんかが見えてきたりします。
ティート:巨人像?
GM:上半身だけの巨大な像です。神話の時代からあるとも言われています。
ティート:へぇ〜〜すごいもんねぇ。
アリス:ここからでもばっちり見えます。
ポロ:あの像って髭あるのかなぁ。
バルク:………………。
GM:そうやってバルクをからかいながら歩いているとですね――レンジャー技能+知力ボーナスで振って下さい。
アリス:(コロコロ)……15です!
ポロ:ぼくは14〜!
サリオン:8ですね。
バルク:わしは6じゃ。
ティート:ふぁんぶる。
サリオン:じゃあティートも箱が気になっているのですね(笑)
ティート:ねぇサリオン、ちょっとだけ中見てみよっか? すぐに閉じれば問題ないと思うし(笑)
ポロ:駄目ーー! ちょっともいっぱいも関係ないって!
バルク:ティート! お主まで洗脳されるでない!(笑)
GM:では7以上の人はわかります。空からなのですが4・5人の翼の生えた人間が近づいてきます。バッサバッサバッサ。
サリオン:フェザーフォルク?
GM:セージ技能+知力ボーナスで10。
サリオン:(コロコロ)……13です。
ティート:15ね。
バルク:7じゃ。
アリス:4です!
ポロ:振る気なーし!(笑)
サリオン:ダイスぐらい振りなさい! ファンブルするかもしれないでしょう!(笑)
アリス:お姉様、空から翼を生やした人が! きっと噂に聞く天使さんです!
ポロ:へ〜あれが天使なんだぁ!
GM:あれはフェザーフォルクという種族です。翼の生えた人間でありシャーマン魔法が使えたりします。性格は平和的なはずです。
ティート:彼等にとっては何が大事? 山が大事だったりする?
GM:彼等が大事にしているものは縄張りです。
サリオン:縄張りですか。
GM:そしてチカっと何かが光ったと思うと、皆さんの足元にドスドスドスっ! と槍が降り注ぎます。当てる気は無いので回避は振らないで結構です――「貴様等、誰に断ってここに入ってきた!」
サリオン:何語ですか?
GM:そうですね……じゃあ精霊語で。
ティート:精霊語って事は私とアリスだけね。
アリス:ごめんなさい、何も気が付かずに入ってきてしまって。
ティート:ええ、ただ通りたいだけなの。あなた達の縄張りを荒らすつもりはないわ。
GM:「ならそれ相応の代価を払ってもらおう」
アリス:お姉様、何を渡せばいいんでしょうか?
GM:「ちなみにお金は要らないぞ。使わないからな」
ティート:ま、なんか光物渡せばいいんじゃない?
サリオン:カラスですかティート。
ポロ:じゃあぼくのレッドアイあげるよ〜。赤い宝石のダガーあげる。
バルク:わしも銀のダガーを渡すか。納得するかわからんがの(笑)
GM:「おお、ありがとう。お前達良い奴だな。こんなものを2つもくれるなんて」(←友好的な口調で)
ポロ:か、簡単だなぁ(笑)
GM:「じゃあここは通っていいぞ。でもこの先は気をつけろよ」
ティート:なんで?
GM:「この先にあるもう一つの部族と、今は縄張り争いをしている最中なんだ」
アリス:なんで縄張り争いになったんですか?
GM:「最初は向こうからちょっかいかけてきたんだ。だからこうやって諍いが起こってるんだ」
ティート:ちなみにここの部族の名前って?
GM:ここの部族の名前?………………「俺達はンジャマ族だ」(一同笑)
バルク:なんじゃい、その良くわからん部族名は!(笑)
ポロ:言いにくーい(笑)
ティート:ずいぶんとってつけたような名前ね。
サリオン:フェザーフォルクってそういう部族名なんですか?
GM:どっちかっていうと、そんな感じかな。たぶん。きっと。
サリオン:なるほど。データに入れておこう。
ティート:それで敵対している部族は?
GM:「バハナ族だ」
ティート:なるほど、ありがとう。
GM:「それとこっちの縄張りから、バハナ族の縄張りへ入ると、奴等に攻撃されると思うから気をつけてな」
ポロ:攻撃される!?
バルク:それ以外の道は無いのか? ティート聞いてくれ。
ティート:じゃあ聞いた。
GM:空を飛べばいけるって道が一つ、あとは山を降りて街道沿いの道が一つ。らしい。
ティート:どうにもなさそうね。
サリオン:では仕方ありませんね。このまま進みましょう。

◆縄張り争いの巻

ンジャマ族と別れ、彼等の縄張りからバハナ族の縄張りへと向かう一行。そしてしばらくすると、上空から体躯のがっしりしたフェザーフォルクがやってくるのだった。もちろんバハナ族である。
ティート:助けて下さい。ンジャマ族に追われてやってきたんです。そちらの縄張りに入れてもらえないでしょうか?
GM:「なに? ンジャマ族にだと」
ティート:はい、縄張りを通ろうとしたら"通行料"を置いていけって言われまして。
GM:「それはひどい部族だな」
ティート:はい、なのでそちらの縄張りに入ってもよろしいでしょうか?
GM:「ああ、かまわないぞ。では通行料を置いていけ」(一同爆笑)
ポロ:頭悪いよこいつら!!(笑)
GM:ちなみにバハナ族は体の大きな戦士系、ンジャマ族は細身で頭の良さそうな魔法使い系な感じでした。
サリオン:だからってこの馬鹿さぐあいはちょっと参りますね……。
ティート:ねえ、魔法のアイテムとか渡せばいいのかしら?
GM:「そんなものいらない。もっと強い武器を置いていくなら通って良い」
ティート:魔法のアイテム以上の強い武器って何?
ポロ:神話の世界からあるようなモノ?
バルク:祭器とか有名な古代のアイテムとかじゃな。
アリス:メガネさんが持ってます。ジ〜〜(と見つめる)。
サリオン:駄目ですよ。この箱は誰にも渡しません! いえ、僕が中を見て良いというのなら渡してもかまいませんが?
ティート:それは却下。フェザーフォルクにもう一度聞きましょう――通行料以外に、通してもらえる方法は無いのでしょうか?
GM:「俺達に協力するなら後で通してやらなくもない」
バルク:向こうの部族と戦うって事じゃろうな。
ポロ:向こうの部族の方が話が通りやすいよ?
ティート:少し聞いてもいいでしょうか? なぜ両部族で争いを?
GM:「俺達バハナ族とンジャマ族は、今までお互い干渉せずに平和に暮らしてきた。だが数日前の事だ、ンジャマ族が俺達の縄張りに入ってきて俺達の仲間を殺したんだ」
アリス:殺しですか!?
ポロ:なんかすごい事になってるなぁ。
ティート:PL的にはロミオとジュリエットな争いかと思いきや、ずいぶんと殺伐としてるわね(笑)
バルク:さて、どうしたものかの。
ティート:サリオン、どうすればいいかしら?
サリオン:2チームに分ける……それが一番いいかもしれませんね。両部族が仲直りすれば平和的に通行できますし。
アリス:アリスもそれが良いです!
サリオン:もっとも、どちらかに組して片方の部族を滅ぼすというのも選択肢の一つですが……これを選ぶと、滅ぼした部族に生き残りがいた場合、毎度のように追われる事になります。
ポロ:そ、それは嫌だ(笑)
ティート:もう勘弁よね(笑)
バルク:では2手に分かれるしかないのう。回復のできるわしとサリオンは別れるとして、野外判定が多い事を見越してポロとアリスも分かれた方がいいじゃろう。
アリス:アリスはお姉様と一緒ならそれでいいです♪
サリオン:却下します。
アリス:えええ!?
サリオン:精霊語を話せるのはティートとアリスだけなのですから、2人は必ず分かれて下さい。
アリス:え〜! 嫌嫌嫌嫌嫌っ!!
サリオン:駄目です。データ的に言ってもそれは最低限の条件です。
アリス:ううう〜〜。
ティート:(←正論なので何も言わない人)
サリオン:バルクとアリスを組ませると、ちょっとお馬鹿組になってしまうので――ティート、ポロ、バルク組と、アリスと僕で組みましょう。ンジャマ族が魔法使い系ならティート達がそっちに行くのが順当ですね。
ティート:そうね。それしかないか。
ポロ:ま、どっちでもいいけどね(笑)
バルク:わしも文句は言わんぞ。
アリス:お姉様! このメガネ嫌いです!(一同大爆笑)
サリオン:がはぁ! またメガネに逆戻りですか!?
アリス:アリスはお姉様と一緒が良いです! このメガネは何もわかっていません! だってメガネなんだもの!(一同爆笑)
バルク:それは関係無いと思うぞ(笑)
サリオン:さっきから言っているでしょうアリス、精霊語が話せる2人が分かれるのはデータ的に言っても――
アリス:うるさいメガネっ!!!(一同爆笑)
サリオン:ぐはぁ!
ティート:アリス、離れるのはちょっとの間だけだから……ピースもあなたに預けるわ、だからここは……ね?
アリス:お姉様がそう言うのでしたら、アリスはメガネさんと一緒に行きます♪
ポロ:簡単だなぁ(笑)
バルク:ま、予想の範囲内じゃったがな(笑)
ティート:じゃあフェザーフォルクにも解るように仲違いし始めましょう。――だから、私はそう言ったのに!
サリオン:それはこっちのセリフです。ここで剣を抜き当たらないギリギリでティートを攻撃します。そのまま体当たりするように、ティートを山肌から落としましょう。微妙に危なくない場所を狙って。
ティート:じゃあゴロゴロゴロ(笑)
ポロ:ああティート姉! よくもやったな! とティート姉を追いながらアリスに向かってボーラで射撃! もちろん足元狙って当てないよ。
バルク:わしも急いで斜面を駆け下りるか。適当にウオオオオ!とか叫びながら。
GM:「おい、どうした!?」
アリス:あの人達は裏切り者だったんです。あの人達は不意を付いてバハナ族さんたちを攻撃するつもりだったんです。ンジャマ族の密偵です!
GM:「なんだと! ヴァルキリージャベ――」10)
サリオン:それとなく共通語を叫びながら射線に入ります。11)
GM:「邪魔だどけ!」
サリオン:言葉がわかりませんし…ん? と不思議そうな顔を(笑)
ティート:その間に逃げるわよ!
バルク:全速力じゃ!
ポロ:バルクを転がす(笑)
バルク:馬鹿モン! 状況をわきまえんか!
アリス:フェザーフォルクさん! アリス達はバハナ族さん達に協力します! きっとあの人達はンジャマ族に協力してるはずですし!
GM:「本当か! いいだろう、戦えるなら歓迎するぞ!」

◆フェザーフォルクの集落

その後、ンジャマ族の下へと戻ってくるティート、ポロ、バルクの3人。仲間2人はバハナ族に捕まったと説明し、仲間達を解放するためにンジャマ族に協力したいと申し入れる。
GM:「わかった。バハナ族は野蛮な単細胞が集まっているからな、こっちに協力してくれるなら、俺達もあんたらに手を貸そう」
ティート:ありがとう。そうさせてもらうわ。
ポロ:さすが頭良い部族だけあって話が早いね。
GM:「じゃあ俺達の集落に連れて行くから、じっとしててくれ」――と3人をフェザーフォルクが掴んで羽ばたきます。
ポロ:あ、ぼく肩車が良い♪ ティート姉通訳して♪
ティート:じゃあ通訳した。あ、私は自力で行くから放っておいて(コロコロ)……フライト発動で飛ぶわね。
GM:「おお、お前凄いな! 翼も無く空を飛べるなんて!」「ん? 肩に乗りたいのか? まぁお前ちっこいからいいか」――そしてバルクを抱えている人が――「お、重い……」――と、言いながら頑張って飛び立つ。
バルク:まぁ皆の荷物もまとめて持っておるしな(笑)
GM:「重い……た、頼む……何か捨ててくれ」――と、崖の上を飛びながらもう一度弱音を吐く(笑)
ティート:バルク、何か捨ててもいいかって言ってるわよ?
バルク:全部大事なものじゃから無理じゃ!
ティート:フェザーフォルクさん、兜なら捨ててもかまわないって言っているわ(笑)
GM:「そうか!」――ポイっ! ヒューーとバルクの鉄仮面が見る見る内に小さくなっていきます(一同爆笑)
バルク:な……何をするんじゃーーー!!!
GM:「あ、貴様、暴れるな!?」
ポロ:ぼく大笑い(笑)
バルク:わしは吊らされたまま大人しく連れて行かれよう……兜が……なんという事じゃ……。    イラスト
GM:ただ、フェザーフォルクには顔の見分けが付かないのか、バルクの顔を見ても笑ったりはしません。
バルク:くっ…せめてもの救いか。
………………………………………………………………………………………………

 一方、バハナ族の集落へとついて行ったサリオンとアリスだったが、なぜか部族の戦士と試合をする事になり、さらにその戦いに勝利した事が原因で、現在宴会の真っ最中だった。
アリス:メガネさん、宴会だなんていいんでしょうか? やっぱり程ほどに負けたほうがよかったんじゃ?
サリオン:データ的に言ってお酒は戦闘に際して不利益しかもたらしません。ンジャマ族と戦うなら即刻飲むのを止めるべきです!――と力説中(笑)
アリス:お姉様〜アリスは寂しいですぅ――とピースに言います。
ティート:クルックゥとピースは羽でアリスの頭をよしよししてあげましょう(笑)
アリス:ううう……。
GM:「話は聞きましたぞお客人、我等がバハナ族のために是が非でもンジャマ族を倒して頂きたい!」――と、族長がやってきます。
サリオン:あ、僕は言葉が通じないのでしたね。お酒の説教をしても無駄な事に気が付きました(笑)
アリス:こんにちは族長さん。
GM:「うむ……そちらの御仁はしゃべられぬか?」
アリス:言葉がわからないんです。
GM:「では……これならどうじゃな?」――と、下位古代語で話しかけられます。
サリオン:下位!? それは話が通じますね、さすが族長です。
GM:「はっはっはっ、まぁそれほどじゃ」(笑)
サリオン:では話が早い、聞きたい事があったのです。あなた方はなぜ両部族で争っているのですか? それぞれが何かを守っていたりするのですか? または昔から縄張りの奪い合いとか?
GM:「我等は宝を守っておる」
サリオン:ンジャマ族がそれを狙っている可能性が?
GM:「否定はできんな」
サリオン:それは重要ですね。防衛のためにも一度それを見せていただけないでしょうか?
GM:「うむ、かまわんぞ」
サリオン:では是非。
アリス:………………なんかすんなり行き過ぎな気がしますよ! アリスでもわかります!
サリオン:アリス、今回はGMの即興なのです。ご都合主義的に進むのはシナリオが無い証拠! こうやって話を進めている間にGMの頭の中では一生懸命シナリオが構築されているはずなのです。ならば! 今のうちに手札を増やしておくのが吉!12)
アリス:なるほどです! さすがメガネさんです!(笑)
GM:では集落の奥の方にある祭壇にやってきます。そこは一般人から見たら凄い高い祭壇の上に魔法の弓矢が置いてある。
サリオン:これは?
GM:「我等の部族に伝わる一度に十人を射殺せる弓"ハディング"じゃ。この戦いで決着が付かない場合、これを投入するつもりじゃ」
アリス:一度に十人は凄いです!
サリオン:たぶん精神力とか沢山使うのでしょうね。
………………………………………………………………………………………………

 そしてンジャマ族の集落では……やはり宴会が開かれていた。しかもティートとポロが調子に乗ってバード技能で歌を、バルクまでもバトルソングを歌いだす始末だった。13)
GM:「微妙に不協和音だな」――とフェザーフォルク。
ティート:そこのドワーフ!(笑)
ポロ:キューピーが歌うからぁ!!(笑)
バルク:なんじゃわしのせいか!? いいじゃないかバトルソングぐらい(笑)
ティート:まぁいいわ、とにかくこっちも情報収集しましょう。集落の族長さんに話を聞くわ。
――ンジャマ族の情報――
   ◆数日前、狩りに出ていた若者2人かバハナ族に襲われ、2人のうち1人が殺された。
   ◆縄張りを越えて襲ってきたバハナ族は1人だった。殺人現場は境界線の森の中。
   ◆ンジャマ族には投げれば絶対命中の槍"グングニル"を宝として守っている。
   ◆バハナ族はバハナ族で、自分達の仲間をンジャマ族が殺したと言い張っている。
ティート:なんか向こうと同じ情報ね……あ、私はピースをアリスに渡しているし、両方の情報持っていてもいいわよね?
GM:問題ありません。
ティート:さて、どうしようかしら?
サリオン:あ、ちなみに僕たちは、このあとすぐに現場検証に出かける予定です。そのことはピースがいるなら知っていてかまわないと思います。
ティート:じゃあ私達も現場に行ってみようかしら? ねぇ族長さん、私達は冒険者っていう職業なんだけど、問題の事件があった場所まで連れて行ってくれませんか?
GM:「ん、別にいいぞ。今すぐにか?」
ティート:こういう事は調べてどちらに非があるかはっきりさせた方が良いと思うんです。どうやら向こうもこっちが悪いと一方的に決め付けているようですし。
GM:「確かにあの馬鹿バハナ族の奴等はこっちを悪だと決め付けておる、身の潔白を証明してから奴等を叩き潰すのもいいかもしれん。わかった連れて行こう」
ティート:ありがとうございます。ほらポロ、バルク行くわよ?
ポロ:おっけー♪
バルク:わしは小うるさいサリオンがいないせいか、飲みまくっておるぞ(笑)
GM:「ところで、あのドワーフも連れて行くのか? 役に立ちそうにないんだが……」
ティート:えっと……一応、お願いします(笑)

◆殺人現場

フェザーフォルクにタクシーをしてもらい、殺人現場付近へと降りる一行。ティート組もサリオン組も、直接その場所へは降りずに少し離れた場所から徒歩で現場へと向かって行った。
ティート:殺人現場は縄張り境界線の森の中だったわよね? 森の縄張り側に下ろしてもらってそこからは徒歩で行きましょう。送ってくれたンジャマ族の人たちにはここで残っていて欲しい旨を伝えるわ。ついて来られても困るし(笑)
GM:了解しました。ンジャマ族は待っています。では殺人現場と言われていた付近に行きますと――
サリオン:遅かったですねティート。と僕とアリスが待っています(笑)
ティート:遅い? そうかしら、私の感覚じゃちょうどいいはずよ……って決闘シーンみたいね(笑)
アリス:お姉様〜〜寂しかったですぅ〜♪
ティート:まだ1日も経ってないでしょうに(笑)
アリス:メガネさんは真面目に族長さんと話しててアリスは暇でした〜!
サリオン:いいじゃないですか! 真面目に話していたのですから(笑)
ティート:そうかぁ真面目かぁ。
ポロ:こっちはバルクがほろ酔い気分だし。
バルク:正直、久々に遠慮無く酒を飲んでいい感じじゃ。お腹もいつもより膨らんでおるぞ(笑)
サリオン:ティート……そっちはタダ楽しんでいるだけじゃないですか!(笑)
ティート:そんな事はないわ。とりあえず情報を交換しましょう。
………………………………………………………………………………………………

 そして情報を共有する5人。
サリオン:やはり、ンジャマ族でもなくバハナ族でも無い第三者がいるようですね。どちらも1人に襲撃されている時点で、その真犯人の変装だったのでしょう。
ティート:その目的はやっぱり宝よね。
サリオン:それしかありませんね。ちょっと自分で聞いておいてびっくりな程のマジックアイテムですし。
ポロ:事件現場を探索してみて良い?
GM:どうぞ。
ポロ:(コロコロ)……18!
GM:ではポロは獣の足跡にしては大きすぎる足跡を1つ発見します。
ポロ:ねぇみんなみんな! 変な足跡あるよ!?
サリオン:この足跡は――インスピレーションを使います。
GM:これは確実に解ります。かなり体躯の大きな……デーモンです。14)
一同:『デーモン!?』
ティート:あぁ〜懐かしいなぁ。
ポロ:そういえばデーモンっていたなぁ(笑)
GM:ちなみに普通のデーモンではなく、グレーターデーモンですね。15)
ティート:グレーター?
バルク:強力な上位の悪魔じゃ。大変強いぞ。
ポロ:とにかく足跡追跡するね(コロコロ)……17!
GM:ではポロは途中まで足跡を探索するのですが、少し行ったところに地割れのような崖があって、そこで足跡は無くなっております。
ポロ:ここから飛んだのかなぁ。
アリス:インフラビジョンで崖の下を見てみます♪
バルク:わしも暗視で見てみるか。
サリオン:個人的にはバルクにロープをくくりつけて、崖から下ろすのに一票です。
ティート:あ、それいいわね(笑)
バルク:お主等……本人の意見は聞かぬのか?
GM:ではここで、崖に近づいた人!
ポロ&アリス&バルク:『はい』
GM:上空から火の玉が降ってきます。14で抵抗して下さい。
バルク:ファイアーボールか!(コロコロ)……16じゃ。16)
ポロ:……余裕で抵抗!
アリス:アリスも16です。
GM:(コロコロ)……全員に14点ずつ行きます。さらに崖が崩れます。レンジャーもしくはシーフレベルと敏捷で12以上!
アリス:(コロコロ)……14です♪
ポロ:余裕余裕♪
GM:で、バルクは?
バルク:山肌を転がっていくドワーフ(一同爆笑)17)
ティート:フォーリングコントロール!(コロコロ)……成功! せめてゆっくり転がりなさい(笑)
バルク:ゴーロゴーロと降りていくわし(笑)
サリオン:何者だ!
GM:上空を見上げれば月をバックに1人のフェザーフォルクがいます。しかし、その目は明らかに異質! セージ技能をどうぞ!
ティート:(コロコロ)……16!
サリオン:こっちは15です。
GM:明らかに別の種族が化けています。その目だけが爛々と異質な雰囲気を醸し出しています。
ティート:そいつに向かってファイアーボール!(コロコロ)……13!
GM:抵抗しました。
ティート:(コロコロ)……12点! 花火になりなさい!
GM:ではティートの撃った火球が命中して大爆発を起こします! が、爆発の後にそいつの姿は無く、さらにその音を聞きつけてここに君達を連れてきたそれぞれの部族が集まってきます。
ポロ:ちょっと集まってきちゃったよ!?
サリオン:ここに送ってもらった後、そのまま待機していてもらいましたからね。
GM:(コロコロ)……サリオン達がいる所へはバハナ族の方が先に来ます。
ポロ:ティート姉どうするのさ? ぼく達ンジャマ族の方だし!
ティート:あ、私さっきのファイアーボールで精神力打ち止めで気絶したから。
ポロ:やり逃げだーーー!!!(一同爆笑)
GM:「ど、どうしたんだいったい!?」――とバハナ族が来ました。
ポロ:急いでティート姉を森の影に隠して、ぼくも隠れる!
サリオン:ではバハナ族に言いましょう――実はここでグレーターデーモンを見ました。もしかしたら今回の両部族の争いは、そいつに仕組まれた可能性があります。
GM:「グレーターデーモン? なんだそれは?」
サリオン:悪魔です。モンスターの賢くて悪事ばかり働く強力な奴です。
GM:「モンスターの強力版か! それは大変じゃないか!」
サリオン:ええ、ですからすぐに集落へ帰りましょう。作戦会議を開いた方がいいです。

◆和解への人質

サリオンとアリスがバハナ族に連れられて数分後、やってきたンジャマ族に引き上げてもらうバルク。そしてバルクのトランスファーにて意識を取り戻すティート。とりあえずこっちも集落へ戻ることにする。
ポロ:ねえ、ティート姉わざわざフライト使うのもったいないよ。
バルク:なんじゃと! さっきトランスファーでフルにしてやったのに無駄使いしおったのかお主は!(笑)
ティート:せっかく飛べるようになったんだからいいじゃない! それに一晩寝れば回復するから気にしない気にしない♪
GM:ではンジャマ族の集落に着きました。族長がやって来て――「で、首尾はどうだった?」
ティート:グレーターデーモンを見ました。モンスターの親玉みたいな奴です。
GM:「それは大変な事じゃないか!」
ポロ:あ〜〜向こうと反応が一緒だ(笑)
ティート:ですから、今は部族間で争いを行っている場合ではないのです。
GM:「まぁその理屈はわかる……が、奴等は明日の朝にでも攻めてくるはずだ、それなのにデーモンとやら如きにかまっていられるか!」
バルク:なんか悪魔よりバハナ族の方を優先しているようじゃのう。
ポロ:頭悪いなぁ。18)
サリオン:ポロに言われてはおしまいですね。
ポロ:なにそれ!(笑)
ティート:じゃあ明日の朝日が昇るまでに、私達が交渉しに行って和解を取り付けてきます。それでどうでしょうか?
バルク:わしもその案には賛成じゃ。無意味な戦いをマイリー神は望まん。
GM:「まぁあなた方がそういうのはかまわんが……信用しないわけではないが、一人は人質に置いていってもらうぞ? それでもかまわんか?」
ポロ:ああ……ぼくが残るんだね、いいよ、わかった、行ってらっしゃい。
GM:「しかし、この者はどうやって扱えばいいのかな? 言葉が通じないのだが」
バルク:ではわしがポロの首にロープをつけて族長に渡そう。どこに結びつけるかは族長殿の自由じゃ。
GM:「よし、では祭壇の柱に結び付けて置け」
ポロ:柱に繋がれた〜(笑)
サリオン:そうだティート、センスマジックで一応紛れていないか見ておいて下さい。19)
ティート:それもそうね。天からの声に導かれて(コロコロ)……センスマジック発動。
GM:別に誰も魔法を使っている人はいないよ。
………………………………………………………………………………………………

 時を同じくして、バハナ族でもサリオンとアリスがデーモンを引き合いに説得を始めていた。
サリオン:ですから! 何度も言っているように今は縄張り争い所じゃないのです! デーモンはきっとこの集落にあるハディングを狙ってきています。そしてンジャマ族にある魔法のアイテムも!
GM:「そういわれても信じられんな」
サリオン:あ〜〜もう、こういう感情的な僕のデータが通じない人間は嫌いです。僕は箱でも愛でてます。あとはアリスに任せますよ。
アリス:わかりました! 任せて下さいメガネさん!
GM:「悪いがお前達の言うことは信じられん。それに、そのデーモンとやらがンジャマ族に味方しているという可能性もあるからな」
アリス:………………勝手に話を進めていいですか?
サリオン:どうぞどうぞ、僕は「開けたい」と「開けては駄目だ」の葛藤をしつつ箱を見ていますから(笑)
アリス:では――そんなことはありません!!
GM:「なんでそんな事が断言できる?」
アリス:それは……お姉様がそんな事言ってなかったからです!!!(一同爆笑)
ティート:だーーー! ピースが箱をなでてるサリオンの頭を小突くわよ! クルックー! 状況悪化してるって(笑)
GM:「お姉様? お姉様とは誰だ!」
アリス:えーと、えーと、えーと……とにかくそんな事はないんです!
GM:「たいした自信だな、もしそうじゃなかったらどうする」
アリス:その時はアリスを煮るなり焼くなり好きにするといいです!!
GM:「よーしわかった。ではお前の主張が証明されるまで次の儀式の生贄にしてやる」
一同:『生贄!?』(一同爆笑)
GM:「おいお前等、この娘を縛っておけ!」
アリス:かまいません! アリスはお姉様を信じてます! 黙って縛られます。
ティート:(バハナ族)じゃあそれぐらいで――『族長! 大変です!』と駆け込んでくる。
GM:「なんだ騒々しい」
ティート:(バハナ族)『ンジャマ族の使者とか言う奴等が来てます!』――と、そんな所で私とバルクは入ってこよう。
アリス:お姉様が交渉に来ました♪
サリオン:アリス、黙っていなさい(笑)
GM:ではティートとバルクをバハナ族の族長とサリオンが出迎える。
ティート:アリスは?
GM:同じような作りの柱にロープで繋がれています(笑)
ポロ:ぼくと同じだぁ(笑)
GM:「ンジャマ族の使者と言ったな。それは本当か?」――族長が言う。
ティート:そうです。これを見て下さい。と、ンジャマ族の族長から貰った書状を渡そう。
GM:そんなの貰ってきてましたっけ?
ティート:貰ってきてたのです(笑)
GM:では読みましょう。
ティート:じゃあその間にセンスマジック(コロコロ)……成功。誰か怪しい奴いない?
GM:一人だけ体全体が光っている人がいます。奥の方にいるフェザーフォルクです。
サリオン:いましたね。
ポロ:ちょっと待ってよ! もしかしてぼく以外みんなそっちにいるの!?
バルク:このまま戦闘になったらポロだけ仲間はずれじゃな(笑)
ティート:族長が読んでいる隙に、さらにセンスライ(コロコロ)……成功。そこの奥にいるあなた! あなた悪魔じゃないわよね?
GM:「もちろん。悪魔じゃないぜ」――嘘言っています。男はにやりとします(笑)
ポロ:うわっわかりやすい!
ティート:もうわかっちゃったわ。簡単ねぇ。
サリオン:いえ、問題はこれからです。奴が悪魔が化けている状態だとしてもそれを証明する手段がありません。だからこそ余裕で答えたんでしょうし。
バルク:む、確かに……こんなフェザーフォルクがたくさんいる前で、戦ってみればわかる! とかは言えんしのう。
アリス:ここはアリスに任せて下さい! そのフェザーフォルクさんにチャームをかけます!(コロコロ)……2と3だから……――
GM:(コロコロ)……はい、抵抗しました。
アリス:あううう……アリスは役立たずでず〜〜。
ティート:なるほどね。その手があったか、私もディスペルマジック(コロコロ)……ピンゾロ(笑)20)
サリオン:もうツッコむ気にもなりませんよ。
バルク:毎度の事じゃのう。
ポロ:どうするの?
GM:その辺で族長も書状を読み終わったりしつつ――
ティート:バハナ族の族長さん、あそこにいる奴は今回の事件の張本人の悪魔です。
GM:「なんだと!? 何を証拠に!」
ティート:証拠はありません。
バルク:無いのか!(笑)
ティート:ただ、殺せば正体を現すはずです。全員で攻撃しましょう。
GM:「何を馬鹿な事を言っておる! 奴は仲間じゃ」
サリオン:いえ、彼は悪魔です。もし違っていればバルクを好きにしてもらってかまいません。
バルク:わしの首かい!!!(一同爆笑)
GM:「ほう、そこまで言うなら好きにしてみよ」
サリオン:では遠慮せずに剣を抜いて――
GM:と、そこでサリオンが切り捨てに行こうとしたフェザーフォルクからアシッドクラウドなどが飛び散ります。
21)
サリオン:逃げます。
ティート:同じく!
バルク:さすがに距離を置くぞ。
GM:まぁ最初から警戒してましたしね。離れる事は可能です。しかし警戒していなかったフェザーフォルク達がバタバタ倒れます。
アリス:きっと族長さんが『よくも我が同胞を!』って立ち上がるんですね(笑)
GM:あ、族長は倒れました。
一同:『族長もかい!』(笑)
GM:ただ、族長をやられて他のフェザーフォルク達が――「よくも族長を! 許さん!」とわらわら戦いを挑みだします。

◆急転直下の大悪魔

突然始まったグレーターデーモンの殺戮ショー。この時PLはまさかこんなところにボスがいるとは思っていなかったらしく。それはバルクやティートの精神力の残高からも伺える。………………が、そんな事は関係無い。戦いに待ったは無いのだった。
ティート:時間稼ぎしてくれている間に、ポロを回収に行かないと駄目かしら?
ポロ:いいよ死にたくないし(笑)
ティート:バルク、トランスファーお願い! 速攻でポロを回収してくるわ! なぜかポロが呼んでいる!(笑)
ポロ:呼んでないって! 明らかに犠牲者増やそうと考えてるでしょう!(笑)
バルク:とはいえ、わしも精神力が回復しておらんのじゃが(コロコロ)……成功、10点持っていけ。そしてわしの残り精神力は2点じゃ。
ティート:おかげで私の精神力は11点に回復、フライト使って(コロコロ)……成功! ンジャマ族の集落に急いで飛んでいくわよ! サリオン、もうちょっとだけ粘って!
サリオン:ティート、データ的に言ってここでポロを連れて来ても、何も状況は改善されないと思うのですが?
ティート:ここでンジャマ族にも協力してもらってデーモンを倒せば、両部族のわだかまりも消えるでしょう?
サリオン:ああ、それが狙いなら有りですね。わかりました、ここは僕達でなんとか持ちこたえます。
ティート:じゃあ遠慮なく飛んでいくわね。フワリと浮かんで彼方へ飛んでいきます。
バルク:しかし、フェザーフォルク達がおるとはいえ、ここを2人でか……なかなか厳しい戦いになりそうじゃの。
サリオン:あ、そこに僕の姿はありませんから。
バルク:なぬ!?
サリオン:アリスを助けに行きます。柱に繋がれたままですし。じゃあ任せましたマイリー神官(笑)
バルク:つ、都合の良い時だけ思い出したようにマイリーと呼びおって! じゃが戦いは望む所じゃ! わしもフェザーフォルク達と共に悪魔に向かっていくぞ!
GM:その後サリオンとアリスはどうしますか? もう助けられてていいですよ?
サリオン:アリスを助けたなら僕もバルクの援護に向かいます。
アリス:アリスはどうしましょう。お姉様もいないし、フェザーフォルクさん達は大変な事になってるし……。
サリオン:アリス、あなたはバハナ族に伝わるハディングを持ってきて下さい。有事の際ですから勝手に借りてしまっても怒られはしないでしょう。魔弓はあなたが持つべきです!
アリス:わかりました! アリスはバハナ族の宝がある場所へ走ります!
………………………………………………………………………………………………

 一方、ンジャマ族の集落に到着したティートは、そのまま族長の前へ降り立っていた。
ティート:バハナ族の集落がさっき言ってたグレーターデーモンに襲われたわ!
GM:「なんだと?」
ティート:こうしている間にもバハナ族の戦士たちがデーモンにやられています。急いで救援に向かわないと!
GM:「どうしてそれが信じられる? お主が嘘を言っているかもしれない」
ティート:じゃあ腕の立つ戦士の半分だけでもいいから、私と一緒にバハナ族の集落へ来て! 私が言っているのが本当か嘘か、自分達で確かめてみればいいわ!
GM:「ふむ、それも一理あるか……だが、ならばお主と共に偵察に行くのは(コロコロ)……5人が限界だな」
ティート:まぁこれが共闘の架け橋になればいいんだし……わかった。それでいい。だけど変わりにウチのポロを解放して欲しい。あなた達の戦士が5人も一緒なら私が裏切る事もできないし問題無いでしょう?
GM:「わかった、あの小さい奴を解放しよう」
ポロ:ねえGM、ぼくはすでに縄を抜け出してグングニルが置いてある祭壇に秘密で行きたいんだけどいい?
22)
GM:いきなりあなたは何を言っているんですか!?
ポロ:(コロコロ)……縄抜けは16! 祭壇に近寄る隠密は(コロコロ)……16! どう?
GM:まぁ確かにそれぐらいの達成値なら祭壇までコソコソ来れてもいいでしょうが――
ポロ:じゃあグングニルあるよね? ゲットするよ♪ そいで(コロコロ)……18で隠匿した。誰にも気が付かれないよね?(笑)
GM:(コロコロ)……はい、誰にもばれずに祭壇まで来てゲット、懐にしまいましたがそれに気がつく人も皆無です。
バルク:コラっ! オランでの出来事を忘れたのかお主は!!!
ポロ:いいじゃん別に、グレーターデーモンと戦うんだし、ちょっと借りるだけだよ(笑) なんか騒がしいから族長のいる所に行ったって事でいい? やっほ〜♪ ティート姉、どうしたの?
ティート:ああ、ちょうどいい所に! これからンジャマ族の集落へ向かうわ! さっきのグレーターデーモンが暴れているの。今はサリオンやバルクが何とか持ちこたえているけどね。
ポロ:でもいいの? ぼくは人質でしょ?(笑)
ティート:緊急事態だからいいのよ! あ、ここでまたフライト使うと残り精神力が1点になるから、今回はフェザーフォルクに運んでもらいたいです。
………………………………………………………………………………………………

 ンジャマ族の集落はすでに多数の死人が出ていた。死屍累々と横たわるフェザーフォルク達に目をくれず、バルクとサリオン、そして幾人かのフェザーフォルク達が戦っていた。
サリオン:GMが言うように、デーモンからのダメージは全てフェザーフォルク達が盾になってくれるので、いまだ無傷ですが……。
バルク:なんとも納得できない戦闘じゃ!
GM:あ、大丈夫です。身代わりになった人数は数えています。バハナ族が全滅したら普通にサリオン達にダメージくるので。
サリオン:君達の命は無駄にはしません。
アリス:GM! アリスはハディングを装備します!
GM:ではデータを教えましょう。
☆秘宝:『一度に5人を射抜ける弓(ハディング)』/『狙った的をはずさない投げ槍(グングニル)』
   必要筋力:4  打撃点:14
   修正  :筋力+6。
   「ハディング」最大5人同時に射抜ける。一人増やすごとに、精神点2消費。
   「グングニル」念じて投げれば自動命中。
           更に次のラウンド以降、念じれば1ラウンドかけて戻ってくる。
           精神点8消費。戻すのはただ。
ポロ:って、10人を倒す弓ってのはウソだったんじゃん(笑)
ティート:伝承なんて大きく伝わるものよ(笑)
サリオン:ハディングは今回の戦闘では役に立ちませんね。相手は1人ですし。
アリス:そんなぁ、せっかく持ってきたのに〜〜。

◆グレーターデーモン"デビアス"

ティートとポロが向かう先から黒い煙が上がっていた。そして見えてくる1体の悪魔…そいつはすでに本性を現し破壊の限りを尽くしていた。1人…また1人と倒れていく戦士が見え、ついに悪魔以外で集落に立っているのは1人の人間と1人のドワーフ、そして1人のハーフエルフだけだった。
GM:さてティートとポロが到着すると同時に、バハナ族は全滅しました。
ティート:遅かったみたいね……。
GM:「ばかな……あのバハナ族が全滅だと!?」
バルク:戦えない子供とかも全滅なのか? わしはその辺りを優先的に護りながら戦うと思うのじゃが?
GM:では(コロコロ)……10人程、子供達や老人が残っています。
ティート:ンジャマ族に言うわ――あいつは私達に任せて、あなた達は逃げている人たちを安全な所まで連れて行ってあげて!
GM:「あ、ああ…わかった」――ではティートとポロは集落の中に下ろされ、ンジャマ族は子供たちをつれて避難していきます。
ポロ:じゃあ戦っているサリオン達の所に行こ〜♪ ねぇぼくがいなくて大丈夫だった?(笑)
バルク:いても役に立たんのだから、いずれ居場所をなくすぞ!
ポロ:へっへ〜〜ん、そこは上手くやるもんね〜〜(笑)
ティート:じゃあ私は……遅くなってごめんなさい。と合流。
アリス:お姉様、あのデーモン思ったより強いです!
サリオン:グレーターですからね。
GM:でもいくつか傷もついています。サリオンやバルクが蓄積したダメージが少しずつとはいえありますからね。
バルク:すずめの涙じゃろうな。
GM:では邪魔するフェザーフォルクもいなくなったのでそっちに向き直りますよ――「ふっふっふっふっ……はーはっはっはっはっ!」
一同:『いきなり笑いだした!?』
サリオン:まぁこいつの作戦通りに進んだも同然ですからね。実際、バハナ族は滅びましたしあとは宝を奪うだけです。
GM:「ああ、作戦通りだったさサリオン=ヒューズ」
サリオン:え?
ポロ:名前呼ばれているよ? 知り合い?(笑)
サリオン:いえ、そんなはずは……。
GM:「君達にはずいぶんと痛い目に合わされたからねぇ……ティアリート」
ティート:え? 私も知り合い? どういう事よ!
GM:「私の組織を壊滅させてくれおって!」
アリス:組織?
ポロ:なにそれ?
GM:「オランでグルネルやラグナカング、そしてマリグドライ達を倒したのを忘れたか!!」
一同:『ぁ………………ああぁ〜〜!!?』
ティート:あの時の親玉ね! 思い出した!23)
アリス:アリスも思い出しました!
サリオン:ファーズで掃討戦にあって壊滅したって聞いていたから、もうボスも死んだと思ってすっかり忘れていましたね。
バルク:ずいぶん人間くさい悪魔じゃと思ったらお前か!
ポロ:じゃあなに、その時の仕返し?
GM:「ふん、それもあるが……それよりも、お前達はアノスで"あれ"を手に入れただろう?」
サリオン:箱は渡さん!!!(笑)
GM:「あれを私が自身で奪う事も可能だったが、それではあまりにも自分が傷ついてしまう……だからキミ達を利用したわけだ」
バルク:ファーズにいたのか?
ポロ:でも見てないよね?
GM:「………………この姿ならどうだ?」――と、アノスのゾンビ村で見たファリスの若い騎士に変身します。
アリス:ああ、ルイーズ君です! そうだったんだ!?
バルク:確かにルイーズは最後に村を襲っていたしのう、なぜだか疑問には思っていたんじゃ!
GM:「我が名はデビアス、猜疑と策謀をつかさどりし悪魔なり」――元の悪魔形態に戻ります。
ポロ:速攻でカウンターマジックのコモンルーン発動!
GM:距離的にはサリオンとバルクがすでにデビアスと接敵状態、後から駆けつけたティートとポロが20mぐらい離れているかな、ハディングを取りに行ったアリスは40m付近って所です――「その箱をこの場で開けるというのなら、見逃してやってもよいぞ?」
サリオン:え?
バルク:コラコラコラ、今微妙に「開けていいの?」って嬉しそうなニュアンスが混じっておったぞ(笑)
サリオン:まぁ確かに! 今開けてもじっくりデータを取る事はできそうにありませんからね! 開けるのはもっと落ち着いている時です!
ポロ:落ち着いていようが開けたら駄目だって!(笑)
GM:「交渉決裂だな」
ティート:交渉なんてはじめからする気は無いけれどね。覚悟しなさい悪魔! よく考えたらあの村のゴーストのみんなを、ファリスを先導して虐殺したのもあんたの差し金でしょう! ちょっと許せなくなってきたわ!
アリス:お姉様が許せないのならアリスも許しません!
バルク:確かに、死んでいたとはいえ、死者に鞭振るうような昇天のさせかただったしのう、こいつはここで倒しておかねばなるまい!
ポロ:そうだね、オランを追われたのも元をただせばこいつのせいだし!
一同:『お前のせいだよ!』(一同爆笑)24)
ポロ:そんな一同でつっこまなくても(笑)
バルク:自分の罪を悪魔にかぶせるんじゃないわ!(笑)
サリオン:まったくですよポロ。ま、とにかく……悪魔デビアス、僕の故郷を騒がし、父さんを腑抜けにし、母さんをさらった……さらにアノスの村での極悪非道三昧……僕達はここで、お前を倒す!
ティート:サリオン……ちょっとカッコイイじゃない(笑)
サリオン:そしてこの箱は誰にも渡さない!!!!(一同爆笑)
バルク:それが本音かーーーー!!!!(笑)
ポロ:ぼくの事言えないじゃないか!!(笑)
ティート:………はぁ(笑)
GM:それでは戦闘です! まずはポロから!
ポロ:まずは魔法を封じてやる! 一緒に歌え〜〜!! シングで(コロコロ)……16です!
一同:(コロコロ)……――。
ティート:なに? 私だけ抵抗?
アリス:お姉様〜アリスは魔法が使えないです〜〜。
ポロ:必要になったらその場で歌をキャンセルするから言ってね。
ティート:次は私ね! 強敵っぽいしここは最強魔法を唱えるかしら?
サリオン:ブリザードもファイアーボールもライトニングも止めて下さいね。僕とバルクが悪魔と同じ地点にいますから。
ティート:………………ダメージの確実化でエネルギーボルト! 結局これしかないじゃない!(笑)(コロコロ)……1と2で12! 抵抗してみなさい!
GM:余裕で抵抗です(笑)
ポロ:いまさらだけど、やっぱティート姉って魔法の才能無いよね?(笑)
ティート:ダメージが2回振って好きなほうだよね(コロコロ)……ダイス目が6の方を選択!
サリオン:それ期待値以下ですよ!
ティート:しょうがないじゃない、もう一つはダイス目3なんだから!(笑) ダメージは10点!
GM:防がれました。
ティート:ふっ(笑)
バルク:10点を防ぐか……相手のレベルは最低でも10LVか!
アリス:ハディングで普通に撃ちます! 特殊効果を使わなくてもハディングだと筋力が上がるからダメージが大きいです!(コロコロ)……14命中!
GM:避ける気さえ起こりません。どうぞダメージを。
アリス:アリスの事を弱いと思っているんですか!? ダメージは(コロコロ)……クリティカル!
GM:なに!?
アリス:(コロコロ)……21点です!!
GM:21点!? さっきのフェザーフォルク達の人海戦術で実は生命力が少なくなっているんですよね……ああ、結構痛い! たかが小娘と余裕ぶっていたら、恐ろしい威力の光の矢がぶっ飛んできてデビアスを貫く!
アリス:す、凄い威力です!(笑)
ポロ:新アイテムとかって最初の一発は凄いんだよね(笑)
一同:『ああ〜〜』(納得)
サリオン:では僕ですね。箱を取られたくないので攻撃(コロコロ)……13命中です。
GM:(コロコロ)……回避しました。
サリオン:なかなかやりますね。
バルク:お前が動機な不順じゃからだろうに! 戦いはもっと神聖なものじゃ! あの箱をお主のような悪魔に渡すわけにはいかん!(コロコロ)……命中14!
GM:(コロコロ)……余裕で避けました。
バルク:………………。
サリオン:変わらないじゃないですか。
ポロ:キューピーで戦ってるからだよ。あきらかに戦いを侮辱してるし(一同爆笑)
バルク:しまった! そういえば兜が無いんじゃった!!(笑)
ティート:じゃあ早く兜をつけなさいよ!
バルク:お主がフェザーフォルクに言って谷底に捨てさせたんじゃろうが! いい加減頭の血管がぶちきれるぞわしは!!!(一同大爆笑)
ティート:ほらほら、そんな怒ってると攻撃されて死んじゃうわよ(笑)
GM:まったくその通りです。最後にデビアスが油断しているバルクと、一緒に前線に出ているサリオンに(コロコロ)……16でブレードネット!!
サリオン:ブレードネットですか!?25)
アリス:メガネさん!? キューピーさん危ないです!!!
ポロ:一応カンタマかかってるの忘れないでね。
バルク:(コロコロ)……19! ドワーフなめんな!(笑)
サリオン:……17で抵抗です。ありがとうカンタマ(笑)
ティート:おお、2人とも抵抗した(笑)
GM:抵抗されてもダメージは行きます(コロコロ)……16点ダメージです。
バルク:ドワーフとはいえ、ごっそり削られたぞ!?
サリオン:僕なんてかなりやばいです。
GM:さらにこの呪文はダメージ後も継続します。サリオンとバルクには刃状のネットが絡まった状態なので、全ての行動に−2の修正、さらに行動をおこした場合は打撃力10のダメージを受けてもらいます。
ティート:2人は抵抗に成功したのにダメージくらうの?
GM:抵抗したから−2の打撃力10なんです。失敗してたら全てに−4の打撃力20(クリティカル有り)でしたからね。
ティート:それを聞くと――良かったね――と言いたくなるわね(笑)
サリオン:いえ、動いたら死ぬ可能性ありますから(笑)
バルク:か、解呪を頼むティート。目標値が16ならなんとかなるじゃろう?
GM:ではポロです。
ポロ:サリオン達が動けなくなったしなぁ。ティート姉やアリスの所に来られると全滅必死だから、楽器を捨てて悪魔の前まで走りこむ! ぼくが相手だい!(笑)
ティート:じゃあ私ね! ディスペルマジック行くわよ! サリオンとバルクの2人に達成値上昇+1で振るわ! 精神力が持たないから、残しておいた魔晶石を潰して(コロコロ)……凄い! 19!(笑)
GM:ティートが魔法を放つとサリオンとバルクを絡めていた魔法の刃が消滅する!
ポロ:ティート姉が魔法使いみたいだ!!(一同爆笑)
ティート:私は最初っからソーサラーだって言ってるでしょう!(笑)
アリス:さすがですお姉様♪
バルク:今回ばかりは助かったわい。
サリオン:ええ、ですが次に同じ手で来られると打つ手が無いですね。
アリス:お姉様に続きます! ハディングで撃つ(コロコロ)……12! 初撃じゃないから低い!(爆笑)
GM:それは避けるだろう?(笑)(コロコロ)……ファンブル!?
アリス:(コロコロ)……ダメージは12点!
GM:「この小娘が! 同じ攻撃が2度効くと思ったか!!」――バキっと腕で矢を掴んで消滅させる!
アリス:そんなぁ。
サリオン:ならば(コロコロ)……15で命中!
GM:「なめるな人間が!!!」(コロコロ)……16で回避!
バルク:悪いが敵はサリオンばかりではないぞ!(コロコロ)……よし! 17で命中じゃ!
GM:(コロコロ)……3!? 「おのれ、ドワーフがいおったか!!」
バルク:ダメージが(コロコロ)……18点じゃ! わしのマトックが突き刺さり、そのまま悪魔の脇腹を貫くぞ!
GM:「ぐっ……この私がよもやこんな傷を受ける事になろうとは!」――デビアスは脇腹を押さえながら……とはいえ、もう精神力もギリギリだしな――ティートにスティールマインドを使います(コロコロ)……19!
アリス:お姉様から精神力を吸い取る気です!
ティート:元が7でカンタマ合わせて9ね(コロコロ)……11! だから20で抵抗!(笑) 今日の私は一味違う!
GM:「なんだと!?」
ティート:私は髪をフッとかき上げ……何かやったかしら?(一同爆笑)
ポロ:かっこいいーー!
アリス:お姉様素敵ですーー♪
GM:次はポロです。
ポロ:ぼくは待機する。
ティート:私はエネルギーボルト(コロコロ)……16ね。
GM:抵抗しました。
ティート:ダメージは(コロコロ)……12点。これじゃあ死なないだろうし、悪魔に魔法が命中して爆発! 煙幕って演出! さぁアリス! トドメよ!!(笑)
アリス:はい! お姉様の必殺技を真似てウィル・オー・ウィスプを4体召還! ルール的にはダメージの確実化です! いっけ〜〜!!!(コロコロ)……19で抵抗して下さい!
GM:「この悪魔デビアスをコケにするのも(コロコロ)……大概にしろ!!!」――悪魔の全身から魔力が吹き上がります! 20で抵抗です!
アリス:だったらせめて(コロコロ)……11、ピンゾロ、9、10だから11を取ってダメージは12点です!
GM:4体の精霊がデビアスに向かって飛んでいき、全弾命中! しかし――「お、おのれ……殺してやる…誰から殺してやろうか!!!」――ズタボロになりながらもまだ立ってます。
アリス:そ、そんな、お姉様!?
ティート:……グレーターデーモンってこんなにも強い者なの!?(笑)
サリオン:大丈夫です。あと少しのはずなんです。僕の攻撃が(コロコロ)……18命中。
GM:(コロコロ)……アリスとティートに目がいっていたせいか回避失敗です。
サリオン:戦闘中に余所見をするのはいけませんね(コロコロ)……ダメージ11点(笑)
GM:「もう避ける必要すらない。お前達は全員死ぬのだ」
サリオン:これほどの強さだったなんて……データを修正しておかないと(笑)
バルク:じゃが、ここで勝たねば修正する機会さえ失うぞサリオン! (コロコロ)……わしは強打で12命中!
GM:回避です。
ポロ:ぼくも強打! とどめだ(コロコロ)……16命中!
GM:(コロコロ)……17です。バルクとポロの同時攻撃をバッサァと翼を広げて舞い上がる事で回避します。
バルク:くっ!
ポロ:うわぁ!?(←翼の風で倒れたらしい)
サリオン:次です。データ的にはもうちょっとで倒せるはずです。
GM:「遊びはここまでだ雑魚どもが! 貴様等全員を道ずれにしてくれる!!!」……魔力拡大! 全員にブレードネット!(コロコロ)……おら! 全員17で抵抗しろ!!!
ティート:道ずれ!?
サリオン:(コロコロ)……18で抵抗!
バルク:(コロコロ)……ドワーフをなめるなと言ったじゃろう! 抵抗じゃ!
ポロ:5以上(コロコロ)……ごめんなさい! 失敗した!(笑)
アリス:……お姉様〜〜失敗しました〜〜(笑)
ティート:謝らなくていいのよアリス、もちろん私も失敗だから(笑)
GM:(コロコロ)……抵抗したサリオンとバルクには14点です。
サリオン:残り1点でギリギリ立ってます。一歩でも動いたら死にます。
バルク:わしも大丈夫じゃ4点残っておる。
GM:ティートとポロとアリスは(コロコロ)……15点です。
ポロ:ぼくは死なないよ。一撃もダメージ受けてなかったし(笑)
アリス:アリスはマイナスです。
GM:ティートは?
ティート:もちろん……マイナス2点。せっかく死亡率が下がってたのに〜〜。
GM:では死亡判定して下さい。
アリス:(コロコロ)……成功。
ティート:(コロコロ)……同じく成功。もう死ぬのには慣れた。
GM:完全死は免れました。しかし2人は倒れます。
サリオン:僕も2人と変わりませんよ。剣にもたれる様に膝を付きます。
バルク:わしも片膝立ちじゃな。さすがに堪えたわい、一歩も動けん。死ぬ(笑)
GM:「おのれ……あれを食らってまだ死なぬとは……さすが……と言った所か……」――デビアスはそう言うと、上空からドサっと落下します。今ので精神力が尽きました。気絶です。
サリオン:と、いう事は……。
バルク:うむ。
ポロ:やったーー♪ ぼく達の勝利だーーーー!!! 飛び跳ねよう♪ ぼくだけ元気だし♪(笑)
バルク:む、確かにこっちは動けん(笑)
ティート:こっちは気絶中だしね(笑)26)
サリオン:でもポロ、あなたもブレードネットの効果は切れてないはずですよ?
ポロ:あ……。
GM:ポロは勝利を喜びジャンプしますが、その瞬間激痛が走ります(一同爆笑)
ポロ:やったーーー♪ って痛タタタタッ!?(爆笑)

◆どさくさ紛れの……

3分後、魔法の効果が切れてから悪魔デビアスにトドメを差した一行、そこに救援に駆けつけたンジャマ族が合流した。
GM:ボロボロになったバハナ族の集落で、ンジャマ族の族長がティートに謝ります。
―ーンジャマ族の族長が言います――「まさか、悪魔の襲撃が本当だったとは……疑ってすまなかった」――と、ティートに謝ります。
ティート:気絶中?
GM:あ、精霊魔法のヒールで全員全快していていいです。
ティート:了解――族長さん、こちらこそごめんなさい。争っていたとはいえ、バハナ族の人たちを守る事ができなかった……。
バルク:わしらから言うのも筋違いかもしれんが、バハナ族の中にも何人か生き残った者がおる。できればンジャマ族で――
GM:「むろんそのつもりだ。我等とて非道ではない」
バルク:すまない。
サリオン:それと……アリス。
アリス:あ、はい。ンジャマ族の族長さんにハディングを渡します。
GM:「これは?」
サリオン:バハナ族が守ってきた宝です。
GM:「バハナ族の……」
サリオン:これはあなた達が持って行った方がいいでしょう。部族を統合してこれから生きていくのなら、これはあなた達の物ですから。
GM:「そうか……我等は縄張りと猜疑心によってこの山に暮らす同じ仲間(フェザーフォルク)を失った。だが、お主達がいなかったらバハナ族だけでは無く、我等ンジャマ族も滅んでいただろう。そのハディングはお主達が持っていってくれないか」
アリス:え? 渡そうとしてたまま止まっちゃいます。どうしよう?って視線をお姉様に。
GM:「せめてもの感謝の気持ちだ。受け取ってくれ」
ティート:アリスの方見てうなずきましょう。
アリス:はい! ありがとう族長さん! 大事に使います♪
GM:「うむ。お主達のことは忘れん。もしまたこの山に来るような事があったら是非寄って行ってくれ。我等は最大限の歓迎をしよう」
ティート:ええ、ありがとう。
………………………………………………………………………………………………

 次の日、山の上からさえ太陽が見えないぐらい早くから、一向は部族の集落を出発しようとしていた。山の斜面にかかった朝靄が、少しだけ肌寒かった。
GM:朝早く出発するんですね?
サリオン:これ以上ここにいたら、宴会でバルクが駄目になります。目を離した時点でかなり駄目になっていましたし。
バルク:わしのせいか!?(笑)
ポロ:それにサリオンも危険だよ。なんかデビアスとの戦いのときも「箱」「箱」言ってたし(笑)
サリオン:それは仕方の無い事です。27)
ティート:ま、よく考えたらフェザーフォルクとしゃべれるのって私とアリスだけだしね。いい加減通訳するのもめんどくさいし、さっさと出発したいな。
アリス:お姉様がそういうのでしたら、アリスも出発したいです♪
GM:わかりました。では朝靄の中――
サリオン:誰にも気が付かれずに去っていきましょう。英雄は全てを救い、何も語らず、ただ去るのみ……。
バルク:うむ、微妙にフェザーフォルクは人間じゃないが、やっと英雄として名声を手に入れたのじゃしな。
アリス:でも山の中だけの名声です(笑)
ティート:本当ならオランから知名度は上がっていたはずだものねぇ、誰かさんのせいであれ以来ずっと犯罪者として追っかけられてるから(笑)
サリオン:とにかく、やっとこのレベルに見合った一歩を踏み出したって所ですね。僕の持ってる冒険者データ通りです。
ティート:さ、このまま山を降りてミラルゴに抜けるわよ! さすがにそこまで行けばファリスの騎士団も追って来ないでしょう!
アリス:はい! お姉様!
サリオン:では今回はこれで――
ポロ:終わらないよ。
GM:そうですね。
一同:『???』
………………………………………………………………………………………………

 一向は山を降りきりミラルゴ周辺の草原地帯までやってきていた。時刻は昼、一時休憩とばかりにお茶でも入れながらゆっくりしていた時、オランでの悪夢が蘇る。
ポロ:すでにミラルゴ周辺の草原地帯に入って、お昼時に休憩している場面がいい!
GM:じゃあそんな感じで。
アリス:アリスもうお腹いっぱいですぅ〜♪
バルク:もうお昼は終わったのじゃな。食後に軽く運動でもしておるかの。
ティート:私はゆっくりお茶でも飲んでるわ、ふぅ〜〜落ち着く。
ポロ:と、そんな時に――ねぇアリス見て見て! 凄いよこれ!
アリス:な〜に〜? ってポロの方行きます。
ポロ:ぼくはバシュっと槍を投げるんだけど、その槍がすぐに戻ってくるの! ほら、勝手に戻ってくるの! 凄いでしょう♪
サリオン&ティート&バルク:『!?』
アリス:凄い凄い! アリスもやりたい!
ポロ:いいよ貸したげる♪ ちょっと疲れるから気をつけてね(笑)
アリス:投げま〜す! ………本当だ! 勝手に戻ってきた♪
ポロ:でしょ〜♪
バルク:ポロ……それはもしかして………。
ポロ:なに?
ティート:そういえば、ポロがそれを盗んでいたような気がしないでもないわね……戦闘で使ってなかったからさっぱり忘れてたわ……。
サリオン:僕はPLが覚えていました。もっともPCであるサリオンはその事を知らないので、黙っていましたけど(笑)28)
事件より数日の間。山のフェザーフォルクの一族は大変人間たちに友好的になったのですが、その後、大変人間不信になったそうです。
ティート:結局、私達は追われる犯罪者なのね……。
サリオン:せっかくレベルに見合った英雄としての第一歩だったのに……。
ポロ:犯罪者街道まっしぐらだね(笑)
ティート&サリオン:『誰のせいで!!!』
バルク:騒動遊撃隊<ノイジーサーカス>――自分で思いついておきながら言うのもなんじゃが……
嫌なパーティー名じゃな(笑)

ソードワールドリプレイ
『空と翼と火事場ポロ棒!』了

【おまけ・専門用語解説】

1) 『シナリオはバッチリよね?』:15分でシナリオを作らせておいて、よく言う…
2) 『前回はアノスの騎士団から逃げたんですよね?』:リプレイ7話参照。ファリスとけんかした。
3) 『なんせオランで指名手配ですから』:リプレイ6話参照。強盗した。
4) 『今は山を強行軍』:↑これの為、街道を歩けなくなった。
5) 『箱が開けたくてそれどころじゃありません』:サリオンは「インスピレーション」を前回して箱の中身の内容は   知っている…が実際に自分の目で確認しないとおさまらないらしい。
6) 『バルクの兜に"カンっ"』:れっきとしたイジメである。良い子は真似しないように。
7) 『ペチョっ! ペチャっ!』:れっきとしたフーリガンである。良い大人も真似しないように。
8) 『お酢持ってない?』:卵+酢+?=マヨ…。では、バルクは…何?(謎かけ)
9) 『僕のデータに知らないものがあってはならないのです』:データ的には知ってるので実は大嘘つき。
10) 『ヴァルキリージャベ――』:対個人用最凶魔法発動寸前。
11) 『射線に入ります』:サリオンは間に入って魔法の邪魔をしたが、このサリオンですら一撃で葬れる魔法。
12) 『ご都合主義的に進むのはシナリオが無い証拠!』:甘いな。
13) 『バトルソングを歌いだす始末』:バトルソング。闘いの時に歌い、聞く者の恐れを無くす。
    宴会で歌うものでない。戦の神は怒ってるぞ!
14) 『体躯の大きな……デーモンです』:デーモン。
    悪魔。結構強く、特殊能力をいろいろ持つマンチな敵キャラ。
15) 『普通のデーモンではなく』:グレーターデーモン。
    かなり強く、街の一つや二つはつぶせる悪魔。強すぎて、まともに使えない。
16) 『ファイアーボールか!』:ファイアボール。大量のPCを巻き込んだり、副次効果を起こすのに便利。
17) 『山肌を転がっていくドワーフ』:バルクはシーフでもレンジャーでもない。落ちる運命にあった。
18) 『頭悪いなぁ』:フェザーフォルクはデーモンを見たことが無いし、知識を手に入れる手段も無い。
    だから、怖くない。
19) 『一応紛れていないか』:センスマジック。
    デーモンが魔法で変身していた場合、ぴかぴか光る。(魔術師にはそう見える)
20) 『……ピンゾロ』:ティート(のプレイヤー)は毎度ピンゾロを振っている。
    通算回数を数えてあるので、このキャンペーンが最終回を迎えた暁には報告致します。
21) 『フェザーフォルクから』:アジットクラウド。
    強酸雲を作り、敵を包み込む。古代後魔法であり、フェザーフォルクには使えない。
22) 『祭壇に秘密で行きたいんだけど』:犯行声明。
23) 『あの時の親玉ね!』:不良債権になっていた。敵ボスキャラ。
24) 『お前のせいだよ!』:第5話参照。
25) 『ブレードネットですか!?』:対個人用攻撃+捕縛呪文。
    これをかけた後に、強制的に動かす魔法を使うと、効果的。凶悪だけど。
26) 『気絶中だしね』:本来ですと、ティートとアリスは失血死(18ラウンドの放置)してますが、
    それではあんまりなので、ここらへんは厳密にマスタリングしていません。
27) 『それは仕方の無い事です』:次回伏線。
28) 『黙っていましたけど(笑)』:これ(グングニル)は次回大活躍をする…。


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