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ソード・ワールドRPG
――フォーセリアと呼ばれる世界がある。そこは人間ばかりでは無く、エルフやドワーフなどの亜人たち、さらには竜や神といった怪物や伝承が現実に存在する世界。そして"魔法"の存在する世界。
――中世ヨーロッパに似て非なる異世界……ある時、誰かが言った――剣と魔法の世界フォーセリアと。
2004年7月25日セッション開始
シナリオ『悪党争奪戦』リプレイ


百年の虚読SWリプレイ(9)

草原の国三つ巴の戦い


◆成長申告をお願いします

GM:ではみなさん、今日も今日とてまずは成長申告お願いします。
サリオン:その事でGM、一つ質問があります。
GM:はい、なんでしょう?
サリオン:このキャンペーンはどれだけやるのですか?
アリス:実は結構高レベルになってますよ?(笑)
ポロ:ぼくなんて一本伸ばしだからティート姉との差が広がるし(笑)
サリオン:それに、前回の終わりにパーティー名を決定していましたが、正直そんなの決めても遅くありません?
ティート:騒動遊撃隊<ノイジーサーカス>だっけ?
バルク:そんな事を言った覚えがあるのう。
GM:大丈夫です! 最大で10レベルまでやる覚悟は出来てます!!
一同:『おお〜〜』
サリオン:では遠慮せずに成長しましょう(笑)
バルク:GMよ、わしはファイターレベルを一気に6レベルに上げたぞ。
サリオン:プリーストではないのですか?
バルク:この頃の敵は回避が高くてな、わしの愛用つるはしでは命中しにくくなってきたんじゃ(笑)
ポロ:つるはし捨てればいいじゃん。
バルク:馬鹿もん! つるはし持たずに何を持てと!
サリオン:こだわりがあるらしいですね。まぁ言っても無駄でしょう(笑)
GM:では次の人。
アリス:はい。アリスはシャーマンを6レベルにしました!
ティート:何ができるの?
アリス:壁を作れます!1)
サリオン:ああ、第3話でダークエルフが使ってきたアレですね。
一同:『あ〜』
ティート:ナイスよアリス! アレは面白い(笑)
アリス:嬉しいですお姉さま♪
ポロ:ぼくはシーフが7ね。
GM:さぁみなさん、ついに国レベルの英雄です!
ポロ:武器も伝説の投槍グングニルだよ!(笑)2)
バルク:国レベルの盗人だな。
ポロ:違うよ! 国レベルのグラランだい!(笑)
ティート:私はセージを5レベルにしたわ。覚えたのはケンタウロス語の会話ね。
サリオン:舞台は草原の国ミラルゴですし、ケンタウロス語はデータ的にも必要ですね。3)
ポロ:違うよサリオン、ティート姉はエルフ語の下にあるドワーフ語とインプ語を飛ばしたら、ケンタウロス語だったから覚えただけだよ(笑)
ティート:うん、その通り(笑) でもみんな6とか7レベルなのに私だけ5レベル……。
バルク:はっきり言ったらどうじゃ? 経験値が足りなかったと(笑)
ティート:じゃあちょーだいよ600点!(笑)
サリオン:さて、僕は精神力を17→18に上昇させました。これで精神ボーナスも+2→+3です。
一同:『おお〜〜』
サリオン:さらにファイターレベルを7レベルに! そんなところですね。
アリス:メガネさんは毎日精神抵抗してます(笑)
バルク:箱か。4)
サリオン:箱です。
GM:まぁこんな感じで皆さん強くなってますね? もう国レベルで讃えられる程の勇者です! そんな生活も夢ではないはずなのです!
ティート:いいわねぇ〜夢(笑)
GM:はい。ではちょっと復習です。ポロくん、キミは6話で何をやりましたか?
ポロ:なんだっけ?(笑)
サリオン:貴族アルスを縛り上げ、さらに気絶させたところで1万G(ガメル)を奪いましたね。5)
ポロ:うん、拾った(笑)
バルク:パクったんじゃろうが!(一同爆笑)
ティート:まーまー落ちついてバルク(笑)
GM:では7話です。サリオン……キミが手に持っているのは何かな?
サリオン:箱です。僕のモノですね。
ポロ:それは違うと思うなぁ(笑)
バルク:お前が言うな。
ティート:ファラリスのものだったからファリスが欲しがってたわよね。
アリス:アノスのファリス騎士団に追われる羽目になりました〜。
サリオン:ですが今は僕のものです。
GM:最後に第8話です。ポロくん、何をしました?
ポロ:ポッケにナイナイした(笑)
バルク:ナイナイしたのう。
アリス:アリスも貰いましたー♪
GM:フェザーフォルクの伝説武器を2つとも持ってますね。
ポロ&アリス:『うん♪』
GM:………………。
ティート:ああ、このパーティーで汚れてないのは私だけなのね。
一同:『あんたが言うかー!!』(笑)
ポロ:第1話でいきなりぼくをドナドナしたくせに!(一同爆笑)6)
ティート:あ、アレはしょーがないじゃない(笑)
ポロ:どんな理由なのさ!
ティート:グラランだし(一同爆笑)
バルク:それより、さりげにわしまで汚れ組に入ってるのが気にかかるが……。
ポロ:だって外見がマヨ――って逃げる(笑)
GM:まぁ、いままでのそんな行動結果から、裏街道まっしぐらですね。
一同:『うわぁ〜〜』
ティート:ま、いいわ。私は別に悪い事してる覚えは無いし(笑)
ポロ:ぼくも悪い事してる自覚無いし(笑)
バルク:いや、そこはしとかんかい!(笑)


ティアリート(ティート)
  ソーサラーのエルフ(女)。魔法の発動体は特別仕様の『髪飾り型』であり、バード技能で華麗に舞いながら魔法を飛ばす。めんどくさがり屋なのでやる事は基本的に大味である。興味のある事なら喜んでやる性格なので半分グラスランナーの血が混じっているとの噂がある。死亡率は50%。7)
  知力が最大値の24だがいかんせん使い切れていない。使い魔のピースは白鳩。一人称は「私」。



サリオン=ヒューズ
  メガネをかけた人間の男(18歳)。口癖は「データ的に言って……」なラーダを信仰する冷静な神官戦士……なのだが、自らの知識欲の為ならば仲間だろうと何だろうと躊躇無く切り捨て自分の欲望を優先する。
  最近手に入れたファラリスの箱(中には厄災が封じられている)の中身が気になって常に開けようとする。いつの間にか箱はサリオンの物らしい。なんだかんだで頑張っているパーティーリーダー。一人称は「僕」。



ポロ・トリス・ペンネ
  外見子供で一人称は「ぼく」なグラスランナーの男。行動指針は「思いつき」「好奇心」「その場の勢い」な役立たず。最近は手癖が悪くオランの街では指名手配に、山ではフェザーフォルク達に追われる羽目になった。
  本名はポロだがいろいろあってポチと呼ばれたりする。ムードメイカー兼トラブルメーカーであり、周りがフォローしてくれる事をいい事にやりたい放題楽しんでいる。



アリセリス(アリス)
  ハーフエルフの女の子15歳。ターシャスの森にいた頃にティートの事をお姉様と呼び親しんでいた。精神年齢が低く自分の事を「アリス」と呼ぶ。かなりの天然系であり基本的に周りは見ていない。
  ポロの事は年齢の近い友達と考えているようだ。メンバーの事は「お姉様」「メガネさん」「ポチ」「キューピーさん」と呼ぶ。ポロ同様あまり考えて行動しない。



バルク
  可哀想な男ドワーフ102歳。サリオンの計略でゴブリンに捕まり自慢の髭を剃られる。さらに面白がったゴブリンに髪の毛も頭頂部以外をつるっぱげにされる。マトック(ツルハシ)を振り回すキューピーの誕生である。
  フルヘルムな兜をかぶって秘密を隠していたが、フェザーフォルクの住む山に兜を捨てられ、現在はキューピー全開で行動している。全員から不幸を押し付けられる役。一人称は「わし」。


 キャラクター名:ティアリート
 種族:エルフ(女)
 冒険者レベル:5
 A:10 B:C:12 D:12 E:F:G:H:
 器用度:18(+3) 敏捷度:20(+3) 
 知力:24(+4) 筋力:2(+0)
 生命力:8(+1) <抵抗力6>  
 精神力:16(+2) <抵抗力7>

 技能名:
  セージ  :5Lv
  バード  :2Lv
  ソーサラー:5Lv
  シャーマン:1Lv
 キャラクター名:サリオン・ヒューズ
 種族:人間(男)
 冒険者レベル:7
 A:11 B:C:D:E:10 F:G:11 H:
 器用度:18(+3) 敏捷度:16(+2) 
 知力:16(+2) 筋力:18(+3)
 生命力:19(+3) <抵抗力10>  
 精神力:18(+3) <抵抗力10>

 技能名:
  ファイター:7Lv
  セージ  :3Lv
  プリースト:3Lv(ラーダ)
 キャラクター名:ポロ・トリス・ペンネ
 種族:グラスランナー(男)
 冒険者レベル:7
 A:B:16 C:11 D:E:F:G:13 H:11
 器用度:23(+3) 敏捷度:27(+4) 
 知力:16(+2) 筋力:5(+0)
 生命力:15(+2) <抵抗力9>  
 精神力:24(+4) <抵抗力11>

 技能名:
  シーフ  :7Lv
  レンジャー:4Lv
  バード  :4Lv
 キャラクター名:アリセリス
 種族:ハーフエルフ(女) ※エルフに育てられた
 冒険者レベル:6
 A:B:C:10 D:10 E:F:G:10 H:
 器用度:17(+2) 敏捷度:18(+3) 
 知力:20(+3) 筋力:9(+1)
 生命力:14(+2) <抵抗力8>  
 精神力:19(+3) <抵抗力9>

 技能名:
  レンジャー:5Lv
  シャーマン:6Lv
 キャラクター名:バルク
 種族:ドワーフ(男)
 冒険者レベル:6
 A:16 B:C:D:E:10 F:G:13 H:15
 器用度:19(+3) 敏捷度:10(+1) 
 知力:9(+1) 筋力:19(+3)
 生命力:22(+3) <抵抗力9>  
 精神力:28(+4) <抵抗力10>

 技能名:
  ファイター:6Lv
  セージ  :1Lv
  プリースト:6Lv(マイリー)
  クラフト :5Lv(鍛冶)


◆大草原のミラルゴ

ミラルゴ――モンゴルのような草原の国。そこには人間以外にグラスランナー、フェザーフォルク、リザードマン、ジャンアント、ケンタウロス、果てはドラゴンプリーストまでが暮らす大草原の地域である。アレクラスト大陸のはずれにあり軍事的な利も無く諸国から狙われる事もない。そこは各種族が遊牧民的に暮らす平和な国だった。
GM:では皆さんはミラルゴの草原を歩いています。
バルク:盗人をロープに結わえて引きずっておるぞ。
ポロ:ぼくはさっさと縄抜けしてロープの端を握って歩いていよう(笑)
GM:まぁそんな感じで歩いていると、北の方にテントが見えてきます。
サリオン:ちょうど良いです。あそこで食料を分けてもらいましょう。皆さんはここで待ってて下さい、ちょっと交渉してきます。
アリス:行ってらっしゃーい。
GM:ではサリオン1人が行くのですね?
バルク:わしはポロを繋いでおるしの。
ポロ:バルクの散歩中(笑)
ティート:めんどくさいから任せるわ。
サリオン:にこやかに手を振りながら――こんにちは。
GM:「あ、ああ……こんにちは(おどおど)」
サリオン:僕ら(後ろを振り返ってから)山を越えて来たのです。でも、途中で道を間違えてしまいまして……。本当はアノス側で出たかったんですが……。
GM:「そ、そりゃあ、とんだ災難だったなぁ」
サリオン:でも大丈夫です。僕には箱があります。データ的に言っても素晴らしいラッキーアイテムです――パチンパチンとロックを――8)
ティート:ポロ!!!
ポロ:わかってるよ! 猛スピードでサリオンに突っ込む! 何やってんのさ!!(笑)
サリオン:邪魔するな!(笑)
ポロ:するさ!
バルク:1人で行くと言ったのには、こういう目的があったか……。
結局、全員で食料を分けて欲しいと交渉する事に……。その後、1つのテント内に通され族長が来るので待っていて欲しいと言われ――
GM:と、テント内で待っている間に冒険者レベル+知力ボーナスで 14以上!
ポロ&ティート&サリオン:『成功』
GM:テントの外、小声で――『ヘタに刺激するな』って話声が聞こえました。
ポロ:???
サリオン:警戒はしますが黙っています。ティートにだけは目で合図を。
ティート:サリオンのアイコンタクトに目で答えて、私も黙っているわ。
GM:では族長さんがやってきます。
サリオン:さっきと同じ事を説明します――と、言うわけで僕達は冒険者です。食料を分けてくれれば、それ相応の代価も払います。どうでしょうか?
GM:「冒険者か……」
アリス:アリス達は有名な冒険者です! ね、お姉さま♪
ティート:そうね。オランでもエレミアでもキューピー司祭と言えば誰だって知ってるわよ。ね、バルク(笑)
バルク:こんな成りをしているが、わしは神官じゃ――とマイリーの聖印を出そう。
GM:(コロコロ)……お、知ってた(笑)
ポロ:さっすがキューピー司祭! 有名人だなぁ(一同爆笑)
バルク:そんな……こんな僻地にまで……。
GM:あ、いえ、今のはマイリーの聖印を知ってるかどうかの判定です(笑)
バルク:なんじゃ、驚いたじゃないか(笑)
GM:「ではお主等は本当にタダの冒険者なのか?」
アリス:タダの冒険者じゃない冒険者ってあるんですか?
サリオン:いうなれば勇者(笑)
ティート:族長さん、何か訳があるなら教えてくれないかしら? 食料を分けてくれるならそのお礼に協力ぐらいするわよ?
――族長の話した内容――
   ◆最近、草原で怪しい冒険者を見る。
   ◆次の居住地を決める先遣隊が帰ってこない。
     もう3度目であり、3回とも先遣隊は帰ってきていない。
   ◆部族内ではその冒険者が襲っているんじゃないか……との話になっている。
ティート:なるほどね。
GM:「もし、お主等が本当に冒険者ならば、先遣隊達が帰ってこない原因を調べてはくれぬか?」
サリオン:それは依頼ですか?
GM:「そう受け取ってもらって構わない。その原因を調べるだけでなく、取り除いてくれたのなら、部族に伝わるノームの鉱石を渡してもいい」
バルク:鉱石じゃと!?
ティート:伝説系のアイテムみたいね(笑)
ポロ:いいんじゃない? 悪い冒険者だか殺人犯だかを捕まえればいいんでしょ? 簡単簡単!
サリオン:ちなみにそのノームの鉱石とは?
GM:「ああ、この鉱石を使って武器を作れば地の精霊力を付加できるといわれておる」
サリオン:精霊力! それは凄いですね。
バルク:是非ともわしに武器を作らせてくれ! 思い起こせばわしは武器職人じゃった(笑)
ポロ:つるはししか作れないけどね(一同爆笑)
バルク:つるはし以外に何を作れと(笑)
GM:「ちなみに、この付近に存在する他の部族達が持つそれぞれのアイテムを使えば、ただの精霊力を持つ武器ではなく、伝説の何かが作れるとの話じゃ」
ティート:他の部族?
GM:「ああ、この草原にはわし等の他にケンタウロスの部族が、それとグラスランナーの部族、ジャイアントの部族がそれぞれ1つずつあってな。彼等も同じような何かを持っているとの話じゃ」
ティート:へぇ、面白そうじゃない? 受けましょうよサリオン。
アリス:アリスも賛成です♪
サリオン:わかりました。族長さん、この依頼受けましょう。
GM:「そうか、すまない。ありがとう」
サリオン:ところでGM、この付近に出るモンスターって強力なのですか?
GM:それはセージで――
サリオン:そう来ると思いました。インスピレーション。
GM:なんと!?
サリオン:さぁ説明してくれたまえ(笑)
GM:そうですね……まぁキミ達のレベルまで来ると、そう怖いモンスターはいませんね。大型化した動物程度です。ただ、滅多にいませんが中には危険なものもいます。
サリオン:その中で最大級に危険なのは?
GM:ジャイアントですかね。
ティート:なんで? ジャイアントって悪者なの?
GM:いえ、ここらに居るのはヒルジャイアントと言って性格は至って穏やかです。9)
ティート:じゃあ夜が危険なのね(素直に)。
ポロ:え? なんで?
ティート:だって夜ジャイアントが危険なんでしょ?(率直に)10)
一同:『………………』
(一同爆笑)
ティート:な! 何がおかしいのよ!? 意味解んないわ! ちょっと、私も笑いに混ぜなさいよ!!!
ポロ:だ、だって(笑)
アリス:お姉さま……漢字読みじゃなくて、英語読みです。ヒルは丘です。お昼じゃありません(笑)
ティート:あ……あはははははははッ――……GMーーーー!!!!!
GM:俺のせいじゃないですよ!?

◆草原の調査結果は……

翌日、2つに分かれて調査を開始する一行(チーム分けはグーとパーでジャンケンした)。とりあえずの調査を終えて部族のテントまで先に戻ってきたのはティートとアリス組だった。
アリス:先に終っちゃったからですが……暇ですお姉さま。
ティート:GMも男達も別室行っちゃったから仕方無いわね。テープに調査結果でも入れておきましょうか。
アリス:え〜っと……先遣隊の1人の死体を発見しました。犯人は空を飛べて、鋭すぎる鋭利な何かで被害者を殺害、被害者が気が付く間も無く一撃でした。
ティート:その結果から推測されるのは凄腕のアサシンであり、魔法の武具を装備した1人――まぁ結局、族長さん達の言ってた"怪しい冒険者達"じゃなかったのよね……。
アリス:わからないです〜。
………………………………………………………………………………………………
ティート:あ〜やっと帰ってきた。わざわざ別室に行ってまで、分けてプレイする必要あったの?
GM:発生するイベントによってストーリーが変わる可能性があったので(笑)
サリオン:ではズシーン! ズシーンと足音が近づいてきますよ(笑)
バルク:遠くの方から1人の男が歩いてくるのじゃ(笑)
ティート:は?
アリス:1人?
GM:その男は最初は小さかったのですが、どんどん近づいてくるにつれて大きくなる。よく見ると彼の足元にはサリオンとバルクがいますね(笑)
ティート:もしかしてジャイアントを連れて来たの!?
サリオン:そのまさかです。お待たせしましたティート(笑)
バルク:そっちの調査結果はどうじゃった?
ティート:えっと……ポロは? ジャイアントの頭の上?(笑)
ポロ:あ、ぼくは帰ってきてないよ。でもティート姉のピースはぼくが持ってる事にしたから、ぼくの現状はわかってていいんじゃない?
ティート:じゃあ先に、そっちであった事を説明してよ(笑)
サリオン:そうですね。まずは自己紹介ですが、この彼(ジャイアント)は"草原の風ゴルム"です。ジャイアントの村ゴーダに住む勇者です。言葉は下位古代語がわかるので問題ないです。
バルク:わしはまたハブじゃったがな。
ティート:よろしく草原の風ゴルムさん。私はティート、こっちの女の子は妹のアリスよ――と下位古代語で。
GM:「ああ……よろしく」
アリス:それでポチはどうしたんですか?
サリオン:実は彼に来てもらう代わりに、ジャイアントの村にポロを使者として送ったんです。草原の風ゴルムさんに書いてもらった書状もありますから、まぁ問題は無いでしょう。11)
バルク:それに悔しいかな、なぜかポロの奴はジャイアント語を覚えておった(笑)
ティート:あ〜〜なんか前にとってたわね(笑)
アリス:それでジャイアントさんに会っただけですか?
サリオン:いえ、ここからが重要でして……――
――サリオンの話した情報――
   ◆ジャイアントの村を襲ってくる人間の軍団がいる。
   ◆彼等は陸を走る巨大な箱舟を使って襲ってくる。その数は1隻だが巨大なバリスタ等が
     何台もつまれており、ジャイアントの部族に多大な被害が出ている。12)
   ◆草原の風ゴルムは偵察役として村の周囲を巡回していた。
   ◆ゴルムの話によれば、箱舟の奴等はジャイアント以外にも被害を与えている可能性がある。
サリオン:つまり、このミラルゴを攻めているなぞの箱舟部隊がいるという事ですね。僕達が世話になった人間の部族にもこの話をする為に、無理を言って彼に一緒に来てもらったんです。
ティート:箱舟……か。また別勢力って感じね。
サリオン:別勢力? どういう事です?
――ティートとアリスの調査結果を聞くサリオンとバルク――
サリオン:魔法装備に身を固めたアサシン単独犯……ですか。
ティート:箱舟とは違う感じがするでしょ?
バルク:科学と魔法って所か?
アリス:結局、族長さん達の言っていた"怪しい冒険者"を発見してません。
ティート:そうなのよね。
サリオン:ティート、一応、その先遣隊の遺体はどうしました? その場で弔ってきましたか?
ティート:ストーンサーバントを創ってここまで持ってきてるわよ。もう族長さんに渡しちゃったけど。
サリオン:GM、その死体を調べていいですか?
GM:まぁ族長さんも許しましょう。解剖とかしたら怒りますが(笑)
サリオン:そんな事はしません。一日経ったので再びインスピレーション使用します。
GM:またか!……ではサリオンは気が付きます。先遣隊の彼はキャットクローを使って殺されています。
ポロ:キャットクロー!?
バルク:いない奴がしゃべるな。
ポロ:あう(笑) でもキャットクローって言ったら凄いよ!?
ティート:凄いの?
GM:クリティカル値がマイナス2される爪です。シーフが持つと危険な事になります。13)
バルク:クリティカル値が7じゃからな(笑)
ティート:それは強いわね。
サリオン:問題は、そんな武器を持った敵がピンとはいえ存在するって事ですね。

◆巨大バリスタ箱舟戦線

その日の夜。1人ジャイアントの村へと到着するポロ。その陽気さと会話術にて、いつの間にか仲良くなり……
ポロ:そろそろ草原の風ゴルムから貰った書状を渡そう。はい(笑)
GM:仲良くなってから渡すんじゃ順番が逆ですが……まぁいいでしょう――「しかしゴルム様の友達か。じゃあこれから一緒に攻めに行くか?」
ポロ:攻めに行く?
GM:「ああ、あの船に仕返しに行くんだ。どうする?」
ポロ:ジャイアント達と一緒なら大丈夫そうだしね……うん、行く行く♪
ティート:ピースがジタバタするわよ。
ポロ:なんで?
サリオン:行くにしても僕達を待ってからにして下さい。
ポロ:ねぇ行っちゃ駄目? ってピースに聞いてみる。
ティート:もちろん首を横にぶんぶん振るわよ!
ポロ:じゃあピースをブンブン縦に振る(一同爆笑)
GM:首が強制的に縦に(笑)
ポロ:わかった、行って来るね(笑)
GM:ちなみにジャイアントは10数人の部族なので、戦闘に行くのは6人程度です。皆武装してますね。
ポロ:ところで船ってなに?
GM:「教えてやろう。船は人間が作った兵器だ。車輪の付いた巨大な船で草原を走ってくる。お前は小さいからな、一緒に行くなら奴等の牽制を頼む」                                      イラスト
ポロ:いいよ。じゃあぼくは先行して先に行くねー♪
GM:では出発します。草原を歩いていくとマイナス4で知力+冒険者で。
ポロ:(コロコロ)……13!
GM:ならわかります。視線の先に木の箱のようなでっかい船があります。まだこっちには気が付いてないようですね。
ポロ:レンジャーで(コロコロ)……14で隠れながら近づいたよ!
GM:(コロコロ)……ポロは近づいて行くとわかります。高さが8m、全長は50mほどの車輪の付いた船です。さらに巨大なバリスタが1つ、大きなバリスタが2つ、巨大なクロスボウが8つ備え付けてあります。
ポロ:でっかく"アノス"とか紋章付いてない?
GM:それはありません。この船は木造で作られていますが所々鉄板で補強されています。
ポロ:船に登るー。
GM:ではシーフと器用でマイナス4で判定どうぞ。
ポロ:(コロコロ)……10! 滑って落ちた。後ろへ回ろう(笑)
GM:(コロコロ)……気が付きましたね――「おい、今何かいなかったか! 起動しろ! 周囲を照らせー!」
ポロ:あう、状況悪化(笑) ぼく見つかっちゃった?
GM:いえ、ポロを見つけるより先に、警戒した船員達が近づいてくるジャイアントを発見して激しい戦闘が始まります。
サリオン:あいかわらずの役に立たずっぷりですね。
ポロ:まぁいいや、車輪とか人力だよね? 隙間から船内に入れない?
GM:それは可能です。入るんですね?
ポロ:入るよ♪ あ、ピースは懐の中に入れておくね。
GM:中ではたくさんの奴隷達と鞭を振るっている奴隷頭がいます――(奴隷頭)「あ」
ポロ:およ? グングニルを奴隷頭に強打クリティカル−1で投げる(コロコロ)……19命中。ダメージが回った(コロコロ)……22点。
GM:それは死亡ですね。奴隷達が驚いています。
ポロ:あ、逃げていいよ? って言ってぼくは奥の扉から船内へ入っていきます。
GM:奥に扉はありませんが、上へと続く階段があります。奴隷達はあまりの出来事に呆然として、気が付けばポロが居ません。
サリオン:(奴隷)『な、なんだったんだ今のは……』(笑)
ポロ:じゃあ階段上がってフロアを適当に歩いてからそこらに隠れたり(笑) 知力とシーフで良いよね(コロコロ)……17!
GM:では隠れました。船の外ではかなりの悲鳴や爆発音なども聞こえます。
ポロ:とりあえず隠れながら船内を詮索〜♪

◆怪しい冒険者発見!

一方、ピースによってポロの状況を知ったティート達は、人間の族長に断りを入れて、急ぎジャイアントの村へと向かっていた。
ティート:途中からポロのピースビジョンが真っ暗になって状況がわからないけど、かなり危険な状態なのはわかる。14)
サリオン:急がないといけませんね。
アリス:ジャイアントさんも心なしか慌て気味です。
バルク:できるだけ急いで村へ向かうぞ。
GM:ではそうやって急いで草原を進んでいくと、5人組の冒険者らしい人達があなた達に近づいてきますね。
アリス:"怪しい冒険者"ですお姉さま!!
ティート:この忙しい時にやっかいな。
サリオン:ですが、放っておくわけにはいかないでしょう。GM。彼等が来た方向はジャイアントの村がある方向ですか?
GM:いえ、横から来ました。ジャイアントの村がある方向ではありません。
バルク:やはり第三勢力か?
サリオン:ティート。
ティート:センスマジック(コロコロ)……発動。
GM:5人とも体全体が光っています。また、センスオーラな精霊使い2人は精霊力から植物っぽいとわかります。
アリス:お姉さま?
ティート:植物の魔法生物かしら?
バルク:マンドラゴラかのう? それともアルラウネか?
GM:近づいて来ますよ。
サリオン:止まれ!
GM:では5人は止まります。
サリオン:なんだキミ達は?
GM:5人のうちリーダーっぽい人が答えます――「それはこっちの台詞だ! お前らはここで何をしている!」
サリオン:キミ達に言う必要は無い。
アリス:ジャイアントさんの村に行く途中です♪
バルク:おい!(一同爆笑)
サリオン:ポ、ポロがいないと思って安心していたのに……。
ティート:ア、アリス、今は黙っておこうね?(笑)
アリス:わかりましたお姉さま♪
GM:「ほう、ジャイアントの村か……お前達、どこに雇われている?」
サリオン:どこにも。
ティート:あえて言うなら人間の部族にかしら?
GM:「そうかお前達フリーの冒険者か。なら俺達に雇われないか?」
バルク:おぬし等に雇われるじゃと?
GM:「ああ、今この草原にはでっかい船で攻めてきてる奴等や、なぞの暗殺者なんかが紛れ込んでるんだ。俺達にとってそいつ等は厄介でね。今のうちにこっちの仲間にならないか?」
サリオン:その2勢力とキミ達は別勢力だと?
GM:「ああそうだ。奴等に派手にやられるのは困るんだ」
サリオン:なぜ?
GM:「そこまでは言えないな」
ティート:じゃあこれ以上の交渉は必要ないわね。
サリオン:そうですね。モンスターと話しても仕方ありません。
GM:「なんだと」――セージ+知力でどうぞ。
ティート:(コロコロ)……17!
サリオン:(コロコロ)……16!
バルク:(コロコロ)……6ゾロじゃ(笑)
GM:アルラウネですね。血を与えた人の人格に影響を受けるモンスターです。見たところ邪悪な人間の血を受けたアルラウネのようですね。15)
バルク:どんな人間に血を受けたか知らんが、アルラウネと解ったからには遠慮はせんぞ。
GM:「ちっ」――と5人組は戦闘態勢に入ります。ではここから戦闘です。
……が、強くなったサリオンとバルクの各個撃破に加え、ティートのエネボ乱れ撃ちとアリスのハディングの無差別攻撃により、戦闘は簡単に終了する。
ティート:相手にもならないわね。
アリス:ハディング撃ちすぎて疲れました〜(笑)
サリオン:ちょうど殺してない状況ですから、一人起こして話を聞きだしましょう。
バルク:ほれ、起きんか!
GM:「ぐふッ……うう」
サリオン:キミの知っている事を全て教えてもらおうか。
GM:「くそ……いや、言わなければどうなるか……は解るしな。わかった全て話そう。だが、話したら逃がしてくれ」
――アルラウネの話した情報――
   ◆自分達はこの草原の生き物を全て殲滅して、その中でも優秀な者が居た場合は
     スカウトするのが任務。
   ◆所属する組織は『死神』だ。
   ◆『死神』は盗賊ギルドが霞む程のひどい事ばかりやる犯罪組織。16)
   ◆箱舟戦車やアサシンについては詳しい事がわかってない。自分達は下っ端なので。
   ◆今の組織の最終目的はミラルゴに麻薬畑を作る為に現在は動いている。
サリオン:では約束通り逃がしてあげましょう。
GM:ではそいつは残りの4人を抱えて逃げていきます。
ティート:国際的犯罪組織の下っ端って感じね。でもちょっとやりたい事は大きいから手を出すか迷う所だわ。どうするサリオン?
サリオン:データ的に言って、下手に関わって国レベルの騒動に巻き込まれるのは僕等にとって不利益であって、まったく利益がありません。彼等の事は無視しましょう。
バルク:じゃあこのままジャイアントの村を目指すのじゃな?
サリオン:ええ、そうしましょう。もっとも、最終目的は単独で行動しているアサシンですけどね。今はそいつの情報が無いですから……目の前の問題を処理しましょう。
アリス:きっとポチがピンチです!

◆巨大箱舟戦車内部

船内を隠れながら移動していたポロだったが、途中で今は夜だという事を思い出し、隠れたまま眠ってしまい朝を迎えていた。
ポロ:朝になって起きるよ! 大丈夫だよね? 起きたら牢屋だったりしないよね?(笑)
GM:難易度17を発見はできませんよ。
ポロ:じゃあ活動開始〜……の前に、聞き耳〜!(コロコロ)……14! 近くで声とか聞こえない?
GM:廊下を歩いて来る兵士達の声が聞こえますね――「……しかし昨日は大変だったな」「でもやっぱこの船は凄いよ、襲ってきたジャイアントを全員捕虜にしちまったしな」「さすがは女王様が考えた船だぜ」「まったくだ、俺等の国は最高だぜ!」
サリオン:女王様?
アリス:そ、それは……。
ポロ:バード技能で知ってるか判定できない?
GM:かまいませんよ。
ポロ:(コロコロ)……17!
GM:では聞いた事ありますね。ロドーリルという北の国の名前を思い出します。前にプリシスという国は戦争をしてると説明しましたが、そのプリシスの戦争相手がロドーリルです。17)
ティート:ああ、言ってたわね。
GM:完全な女王主義な国家で。その女王様は凄い力を持っており、滅ぼした国の民からさえ崇拝される力を持っています。ちなみに魔法禁止国家です。魔法使いは殺されます。
ポロ:ふ〜ん……とりあえず、兵士さん達が去っていったら、隠れながら動力部に行くよ。なんかバックに凄い国があったから、せめてこの船の動きぐらい止めないと。
GM:では最下層へと行くと、奴隷頭その2が新しく配備されています。
ポロ:じゃあ隠れながらグングニルを車軸の歯車に挟まるように投げる(コロコロ)……命中16!18)
GM:回避は不可能ですしね……ガコッ!!! と凄い音がして奴隷頭が騒ぎ出します。さらにその声を聞きつけて上の階から兵士もどやどやどや――「なんで止まった!」「こんな所に槍が!?」「おかしいぞ、抜けない!!」(笑)
ポロ:そのドサクサにまぎれて船から逃げれないかな?
GM:シーフ技能+知力で目標値は16です。
ポロ:(コロコロ)……あれ? 出なかった(笑)
GM:「おい、あいつは誰だ!」「まさか侵入者か!」「捕まえろーー!」
ポロ:全力で逃げる! そいで巻いたら隠れる!
バルク:また船内に戻るのかお前は!(笑)
GM:箱舟戦車は大混乱です。

◆謎の男デイヴィット

朝方、ジャイアントの村ゴーダに到着する一行。そこは静まり返り、沈痛な雰囲気が漂っていた。
GM:ではジャイアントの村に到着しました。でも沈んだ雰囲気ですね。残っているのは女子供のジャイアントです。あなた達の事は草原の風ゴルムが紹介してくれます。
ティート:どうやら、全員帰ってきてないようですね。
GM:「ええ、村の歴戦の勇者達も、途中でやってきた変なグラスランナーも帰ってこないのです」――と女のジャイアントが言います。
サリオン:ここは僕達に任せてもらえませんか? そのグラスランナーは僕達の仲間でもあるのです。
バルク:これもマイリーの試練というならば、快くわしは協力するぞ。
GM:「確かに……あなた達なら奴等に見つからずに進入できるでしょうが……大丈夫ですか? 危険は多いです」
アリス:大丈夫です! 心配無用です! ね、お姉さま!
ティート:ええ、これでも結構有名(になっていてもおかしくない)冒険者なのよ?(笑)
GM:「そう、冒険者……では依頼という形式を取った方がいいのでしょう?」
バルク:おお、そういえばなんか石持っとらんか?(笑)
サリオン:ノームの鉱石ですね(笑)
GM:「いや、石は持ってないです……でも、サラマンダーの種火ならありますよ?」
アリス:サラマンダーの種火ですか?
GM:「この火を使って武器を作れば、サラマンダーの精霊力が付与されるというものです」
バルク:それじゃーーー!!!
サリオン:どうやら、4部族がそれぞれ象徴するアイテムを持っているようですね。全てを使えば4大精霊力が宿った武器が作れる?
――結局、ジャイアント達を救出する事ができれば、サラマンダーの火種を譲ってもらえると交渉する一行。そのまま草原をポロのいる箱舟戦車の方へと進んでいく。
GM:草原の風ゴルムは村に残ります。目立つので。
サリオン:もちろんです。
ティート:距離的に、ちょっと丈の長い草とかの影からその舟を観察できない?
GM:ではギリギリまで近づいたって事で……冒険者+知力で判定どうぞ。
サリオン:(コロコロ)……17。
ティート:(コロコロ)……16よ。
GM:と、近づいていくとシルクハットをかぶり、燕尾服にマントをつけた仮面をかぶった紳士が、隠れながら箱船を観察しているのを発見します。
サリオン:怪しさ大爆発ですね(笑)
ティート:なんなのあいつは?(笑)
GM:(コロコロ)……お、こっちも気が付きました。サリオンたちに近寄ってきますよ――「やぁキミ達、こんな所に居るところを見るに、キミ達もさぞ名のある冒険者なのだろうな?」                     イラスト
ティート:名乗る事はできないけど、名のある冒険者よ(笑)
バルク:確かに有名無名悪名珍名……轟いている事は確かじゃな。
サリオン:あなたはこんな所で何を?
GM:「いや、なに、ここの草原にはびこっている悪を退治する所さ――そう、あれだね」――と舟を指します。
サリオン:なるほど。
GM:「そしてちょうど今、あの舟は何か問題が起こったようで動きが止まっている」
サリオン:あなたのお仲間がやったのでは?
GM:「いや、私に仲間など居ないよ。私は1人で行動しているからね」
アリス:あの〜〜お姉さま……。
ティート:言わずもがよね(笑) ねぇ紳士さん、あなたのつけているマントとかをちょっと貸してくれない?
GM:「いや〜ちょっと申し訳ない。オーダーメイドなモノでお嬢さんにはサイズが合わないと思われるので」
サリオン:やっぱオーダーメイドのマントだと、空とかも飛べるのですか?
GM:「さぁそれはどうだろうね」――ティート、センスマジックします?
ティート:その必要無いでしょ。どう考えてもこいつがアサシンよ。
バルク:どうするんじゃ?
サリオン:今は箱舟を優先しましょう。ここで争って漁夫の利を持っていかれる方がキツイです。
ティート:そうね。ねえ紳士さん、今はあなたと争うつもりは無いわ。
GM:「ああ、そうしてくれると助かるね。キミ達がどこの組織に雇われているか知らないけれど」
バルク:わし等は人間の村と、ジャイアントの村の為に動いておる。お主等のような邪な組織ではない。
GM:「ああ、そうかそうか、本当に冒険者なんだねキミ達は……じゃあ私が人間の村人を殺した事も推測済みかな?」
ティート:ええ、もちろん。でも今は戦う気は無いわ。
GM:「まぁこれも私の依頼人の意向でね。もちろんその事について追求しないで下さいよ。そうなるとここで戦わないといけなくなる」
サリオン:大体データは集りました……紳士、今は手を結びましょう。まずはあの箱舟を落とすという事で。
GM:「ああ、そうしよう。私の名前はデイヴィットと言うんだ。宜しく」――セージかバードで判定して良いですよ。
ティート:(コロコロ)……16。
サリオン:(コロコロ)……14ですね。
GM:ロマール地方で噂の手品師の名前と同じですね。
バルク:ロマールか。
ティート:ロマールって?
GM:今は"結構陰謀とかが多い国"と把握しておいてもらえば良いです。
サリオン:こっちも国レベルですが……少々相手が大きくなってきましたね。
バルク:レベルに見合った……という奴じゃな。
ティート:じゃあ宜しくね紳士――いえ、デイヴィット。私の名前はティートよ。
GM:「ええ、よろしくティートさん。ではそろそろ行きましょうか? ね、サリオンさん」
サリオン:………………。
バルク:名前知られているの。
ティート:どこで知られたのかしら? ねえデイヴィット、あなたにサリオンは紹介してないと思うけど?
GM:「そうですか? なんとなくサリオンという名前では無いかと……ちょっと思っただけですよ?」
サリオン:黒い奴ですね。
GM:「さぁ行きましょうか」

◆箱舟の船長は……

箱舟内を隠れつつ散策中のポロだったが、いい加減飽きてきていた(PLが)。
ポロ:なんかもういいかなって気になってきた……偉そうな部屋を片っ端から開けていく!
GM:扉は一番偉そうな扉が1つ、二番目に偉そうな扉も1つ、あとは同じですね。19)
ポロ:2番目に偉そうな扉を聞き耳。
GM:別に何も聞こえませんね。
ポロ:中へ入る。そんで何か無いか探す〜。
GM:この部屋は重要そうな書類と一緒に、魔術的なものを多いですね。
ポロ:(コロコロ)……あ、ピンゾロ。ゴチャ〜〜って散らかして終了(一同爆笑)
GM:何も見つかりませんでした(笑)
ポロ:さぁ次々、一番偉そうな扉開けるよ。
GM:鍵かかってます。
ポロ:(コロコロ)……はい、鍵開け19♪ そんで入る!
GM:では部屋に入りました。
バルク:そういえば聞き耳立てたか?
ポロ:あ、忘れた(笑)
GM:ではポロが部屋に入って物色していると、気が付けば横の部屋から『シャーー』と言う水の流れる音が聞こえ、すぐに誰かが出てきます(笑)
サリオン:お約束ですね(笑)
ティート:美女ね(笑)
ポロ:綺麗なお姉さん希望♪
GM:バスタオル一枚で髪を拭きながら女船長?――そんなわけないじゃないですか。腰巻バスタオルでムサイ男が出てきます(一同爆笑)
ポロ:ギャーーー(笑)
GM:そして船長は目が点になりつつ――「……だれ?」
ポロ:えっと……まず洋服着ようよ。
GM:「あ、おお、そうだな。しかし無礼な奴だな一応俺様は船長だぞ?」――と言いながら服を着だします。
ポロ:やっほー船長♪
GM:「で、お前はなんだ? 新入りか?」
ポロ:ううん、侵入者♪
GM:「そうか侵入者か……」(一同大爆笑)
サリオン:確実にズボンを履く手が固まりましたよね(笑)
ポロ:ぼく関係無く後ろで部屋を漁ってるから(爆笑)
GM:「そうかぁ〜侵入者かぁ〜」――と船長は服を着替えます。
ポロ:ねえ、この大事そうな書類貰っていい?(笑)
GM:船長は武装を整えながら――「いや、それは困るな。別のものにしてくれないか?」
ポロ:じゃあこの紋章の入った方の書類でいいや(笑)
GM:「それも困る」――と、船長が完全武装終了です――「とりあえず、その手に持ったもの全てを渡せ」
ポロ:扉からダッシュ!
GM:回避マイナス4修正でどうぞ。(コロコロ)……こっちは命中16です。
ポロ:(コロコロ)……う、16で回避だから当たっちゃった。
GM:ダメージが(コロコロ)……ピンゾロかい!?(笑) 扉から逃がしてしまったか。
ポロ:廊下に出たらそこもダッシュで逃げるよ!
GM:船長は廊下に飛び出して――「侵入者だ! 侵入者がいたぞーー!!」
(一同大爆笑)
バルク:それは下っ端台詞じゃ!!
サリオン:『お前ら何をしている! 侵入者がいるぞ!』が正解ですよ(大笑)
GM:慌ててたんですよ船長も(笑)
ポロ:じゃあ今の内に舟から降りるよ。草原走ってジャイアントの村の方へ逃げていく!
GM:ではサリオンやティート、あなた達は気が付きます。箱舟から見知ったグラランが走ってくるのが。
サリオン:戻ってきたみたいですね。
ティート:ちょうと突っ込もうと思ったタイミングで(笑)
GM:ではポロ、あなたには大きなバリスタから矢が飛んできます。
ポロ:か、回避(コロコロ)……19! あ、危ない(笑)
GM:もう一発、次は本命の超巨大バリスタから(コロコロ)……14命中です。
ポロ:これは当たったら死んじゃうなぁ(コロコロ)……危ない! 16で回避!
ティート:私は確実に一撃死ね(笑)
サリオン:ポロは後ろ向いて走っているのにマイナス修正は入らないのですか?
GM:あ、マイナス4ですね。
ポロ:じゃあ当たった。ドシュッ! 本気で死ぬかも。
GM:ダメージは(コロコロ)……22点です。
ポロ:あ、以外と少ない(コロコロ)……残り4点で踏みとどまったよ♪ わき腹をかすった感じで!
GM:ではポロはみんながいるのを発見します。
ポロ:転がりながら――タダイマ♪
ティート:お帰りなさい。
ポロ:握ってきた書類を渡すよ、なんか見つけた。
GM:ロドーリルの紋章の入った書類ですね。書状にはミラルゴをまずは落とし、その後、本国とミラルゴから2面作戦で各国を落とす作戦が書いてあります。
サリオン:本当に重要な書類ですね(笑)
アリス:ああ、ポチ! ポチの変わりにシルクハットさんが仲間になったんだよ(笑)
ポロ:あ、なにこの帽子! このマントも欲しいなぁ(笑)
GM:「いや、君のような小さき者にはサイズが合わないだろうな……それに、これは私のものだ」
ポロ:う〜ん、残念……あ、グングニルを戻そう。サモングングニル〜♪
GM:ではバコッ! と舟の側面に穴を開けてグングニルがポロの手もとに戻ってきます。
ポロ:うん、これがあるから良いや(笑)
バルク:してポロ、あの舟にはジャイアントが数人囚われておるのじゃが、どこにいるか掴めたか?
ポロ:ううん、知らない。
バルク:………………。
サリオン:そんなものですポロは。いまさらです。
バルク:それもそうじゃな。

◆箱舟強襲!

大混乱中の箱舟に潜入する作戦を発動させる一行。ティートはカメレオンで、アリスはインヴィジビリティで姿を消し少しずつ近づいていく。一方、それなりの時間を置いて残りの3人が――
サリオン:では姿を現します!
バルク:わしもじゃ!
ポロ:あの変な人は?(笑)
GM:デイヴィットは――「では私は私にできる事をしよう」――と、コマンドワードを唱えると空中に浮き上がり、そのままどこかへ消えます。20)
サリオン:まぁ最初から数には数えていませんから構いません。
GM:では姿を現したのでバリスタが撃たれます。もっとも4ラウンドに1度しか撃てないので超大、大、大と3発だけです。(コロコロ)……サリオンに超大が16、大がポロに(コロコロ)……15、バルクにも(コロコロ)……13です。
サリオン:(コロコロ)……20で回避です。
ポロ:……18で避けた〜♪
バルク:ぎりぎり14で回避じゃ! うおおおおお! とマトックをかついで走りこむぞ!
サリオン:次に装填される前に舟まで走りますよ!
ポロ:大丈夫! まっかせて!
GM:では途中でティートとアリスを抜き去りながら3人は舟まで到着します。順番は関係無いですから行動して下さい。
バルク:まずはわしがやろう。マトックで船底に穴を開けて進入口を作るぞ。
GM:普通にダメージを出して下さい。船底のHPは25です。
サリオン:データ的に言って、それは無理無謀ですよバルク(笑)
バルク:強打宣言! (コロコロ)……命中はする! (コロコロ)……クリティカルじゃ!(コロコロ)……ダメージは26点じゃ!
GM:船底に穴が開きます。
サリオン:なっ!?
バルク:ふん! 世の中データばかりじゃないのじゃぞサリオン!(笑)
サリオン:バルクのデータを書き換えておきましょう(笑)
その後、船内に侵入した3人は、奴隷頭を倒し奴隷達に鍵を渡して解放、混乱に拍車をかけることに成功する。さらにポロとサリオン&バルク組に分かれてジャイアントを捜索するも、最下層、二階と探すが見つからなかった。
サリオン:あとは甲板ですか?
バルク:それしかないじゃろう。もっともポロが見つけていれば別じゃがな。
GM:ではそんな2人の後ろで声がします――「あの無礼なグラランはどこに行った!」とやけに威厳のある声が(笑)
ポロ:それは面白い人だ(笑)
サリオン:部屋に隠れてやり過ごします。
バルク:わしも別の部屋に入って隠れるぞ。
GM:ではその扉の前を船長服のムサイ男が――
ポロ:ねぇ! ぼくも調べ終わってサリオンと合流しようとしてた事でいい?
GM:いいですよ。ではポロは廊下の先で、あの船長が扉を開けようとしている所に出くわします。
ポロ:ヤッホー♪
GM:「誰だ!」
ポロ:ぼくでーす♪
GM:「あ――」
サリオン:僕です。ガチャっと後ろから(一同爆笑)
バルク:何やってんじゃお前も(笑)
サリオン:ここは落とし時かと(笑)
GM:船長は驚きながらもサリオンの顔を見て――「な!……ん? お前は――」
サリオン:侵入者です(一同大爆笑)
ポロ:そのネタはぼくがもう使ったよ(爆笑)
サリオン:大丈夫、このネタを僕は初めて使ったのですから僕のネタです(笑)
ポロ:ぶーぶー(笑)
サリオン:ちなみに船長の首には不意打ちで剣を当ててたって事で。
GM:まぁそれぐらい良いでしょう。どうせザコボスです。
バルク:では縛り倒して転がしておくかの。あ、いや、できる限り情報は聞き出そう。
――船長から聞き出した情報――
   ◆船長より上の存在がいる。一応立場では副官となっているが立場は船長より上である。
   ◆表向きは魔法を禁止している国家だが、そいつは魔法を使える。
     もっと言うと、国のお偉いさんは内緒で魔法を使っている。21)
   ◆ジャイアントは甲板にいる。副官がそれを監視している。
サリオン:そんなものでしょうね。
GM:あ、ティートとアリスですが、ゆっくり消えたまま船内へ入って来ているなら、そろそろ合流していいですよ。
ティート:じゃあみんなの前で姿を現しましょうか?
アリス:アリスもそうします〜♪
GM:「な! なんだお前は!」――と驚く船長(笑)
ティート:「侵入者よ」(一同爆笑)
ポロ:またー! それぼくのネタだよー!(笑)
ティート:大丈夫よ、このネタは私が今始めて使ったんだし(一同爆笑)
ポロ:ぶーぶー(笑)
ティート:あ、そろそろピース返してねポロ。
ポロ:あ、はい……って、ピース伝えに全部聞いてたんじゃんティート姉!!(一同大爆笑)
サリオン:そうですよティート!(笑)
ティート:ゆっくり歩いてくるの暇だったのよ(爆笑)

◆避けろジャイアントパンチ!

船長を気絶させた後、そのまま甲板を目指す一行。ちなみに副官の部屋をついでに調べた結果、魔晶石を数個手に入れた事を追記しておく。
GM:では兵士達は奴隷達やなんやかんやと、甲板にはいません。
ティート:じゃあいるのはジャイアントと副官って人だけ?
GM:そうです。6人のジャイアントが寝ており、その横に頭の禿げ上がった明らかに魔法使いな感じのお爺さんがいます。そして――「よくもこんなに引っ掻き回してくれたな!」
ポロ:ごめーん(笑)
GM:と、同時にジャイアントが起動します。ズウーンと6体が起き上がりました。ちなみにジャイアントは目が虚ろです。
サリオン:操られていますね。
バルク:たぶんギアスじゃろう。22)
GM:「ん? そこの人間。お主は見所がある。どうだ、わしの仲間にならんか?」
サリオン:僕ですか?
GM:「その邪悪なオーラ。素晴らしい」
ティート:邪悪なオーラ? ……ああ、箱ね(笑)
バルク:サリオンがそんな言葉に耳を貸すと思っておるのか?
サリオン:それは貸せと言ってるのですか?(笑) わかりました、それで行きましょう。
ティート:そうね……サリオンは決して仲間を裏切ったりはしないわ――と、サリオンが行き易いように話を盛り上げておく(笑)
サリオン:ロドーリルの副官よ……もしあなたが後悔しないのなら……そちらに付いてもいいですよ。もちろん、相応のモノは頂きますがね。
GM:「無論だとも、幹部の席だって用意しよう」(笑)
サリオン:交渉成立ですね――では歩いていきます。
ポロ:何言ってるんだよサリオン!――一応止めるね(コロコロ)……命中17で。
サリオン:(コロコロ)……おお、回避19で避けました――邪魔です!
ポロ:あう(笑)
アリス:お姉さま! メガネさんが行っちゃいます。
ティート:そんな……サリオン!?(笑)
サリオン:ジャイアントの足元を越えてお爺さんのところへ。
バルク:まるでデ・ジャビュを見ているようじゃ(笑)23)
GM:「ようこそ暗黒面へ」(笑)
サリオン:暗黒面か……一人で逝きなさい(コロコロ)……命中17で斬りつけます。
GM:不意打ちとは卑怯な!(笑) (コロコロ)……回避7で失敗。
サリオン:ダメージは(コロコロ)……16点です。
GM:(コロコロ)……こっちは4点残ります――「くっ! その邪悪なオーラは本物のはず!」
サリオン:「このオーラを出しているのはきっと僕が持っている箱ですね。だからと言って僕まで邪悪に侵されているわけじゃない!」―― 一撃で倒せなかったのは痛かったですね。
GM:「おのれ騙したな! ジャイアントども! 奴等を殺せ!」――と最初にジャイアントが攻撃してから戦闘に入ります。まずはサリオンを2体が踏み潰しに来ます。
サリオン:(コロコロ)……21と18で回避です。
GM:(コロコロ)……2体とも回避されました。次はランダムで(コロコロ)……バルクに(コロコロ)……14命中の17点ダメージ。
バルク:(コロコロ)……5点通ったのう。
GM:(コロコロ)……4体目と5体目がポロに(コロコロ)……
ポロ:両方回避した。
GM:最後は(コロコロ)……ティート(笑)
ティート:はい(コロコロ)……回避不能。(コロコロ)……0だから5点だけ減らして生命力はマイナス4(笑)
バルク:やはり死んだのう(笑)
ティート:死亡判定(コロコロ)……よし、もう慣れたもんね。成功よ、完全死はしてないわ。
GM:では戦闘に入ります。
「絶対命中グングニルー!」24)
「よくもお姉さまを……ウィル・オー・ウィスプー!」

 魔法使いのお爺さんは死亡した。

◆ジャイアントに平和が戻る

その後、ジャイアント達は解放され、跡腐れなく箱舟戦車はファイアーボールで草原の篝火と化した。奴隷達はもともと占領された国から徴兵された者達だったので、箱舟が崩壊した事で三々五々に逃げていったのだった。
ティート:とりあえずジャイアントの村に戻りましょう。
GM:では着きました。残っていたジャイアント達も、村の勇者達が帰ってきた事に喜びを分かち合っています。
バルク:そういえば、さっきの魔法使いが言ってた邪悪なオーラってわしにもわかったりするんじゃろうか?
GM:いえ、アレは悪党にしか解らない気配ですので無理です。
ティート:やっぱ箱から邪悪さが漏れているのは確実かしら?
ポロ:もしくはサリオンが汚染されてきてたり(笑)
アリス:メガネさんのめがねがサングラスに(一同爆笑)
サリオン:それはそれで(笑)
ティート:そうだ、ジャイアントに聞きたいんだけど……邪悪なものを封印する方法を知らないかしら?
GM:ではジャイアントが言おう――「封印か……そうだな、呪われた島と言われる場所に存在する火山が1つ。もう一つは西の果てにさらに果て、火の島という場所が1つ。あとはイーストエンドと言われる場所は火山島という話だな」
バルク:全部遠いのう。
ポロ:ちょっとそこに行くまでにサリオンが変になっちゃうよ(笑)
サリオン:いえ、僕は至って平常心ですよ。カタカタカタカタ(笑)
アリス:他には無いんですか?
GM:「あとはまぁ……これは伝説であって不確実ではあるんだが……この草原に住む4部族に伝わる精霊のアイテムを揃えて武器を生成すれば"全てが斬れる武器"が作れるという話だ。呪いや邪悪を封印とは行かぬが、破壊する事が可能かもしれない」
一同:『それだーーー!!』
サリオン:え〜〜〜。
バルク:"え〜〜〜"じゃないじゃろうサリオン! わしに任せておけ!
ティート:なんだジャイアントさん、知ってるなら早く教えてよね(笑)
GM:「いや、これには4つの精霊力が宿った全てを集める必要があるんだが……どれも各部族の宝だからな……このサラマンダーの種火は約束通り、お前達に渡すが、他の部族の品を手に入れるのは無理だと思うぞ」
アリス:大丈夫です♪ きっとお姉さまが何とかしてくれます!
ポロ:そうなの?
ティート:えっと……。
アリス:もちろんです♪(笑)
ティート:(笑)
バルク:とにかく、そうと解ったなら話は早い。まずは人間の部族に頼まれた……って、そういえばデイヴィットはどうしたんじゃ?
GM:いつの間にかいませんね。箱舟を攻略する時に別れたっきりです。
バルク:くっ……逃げられたか。
ティート:とりあえず、依頼を受けてた人間の部族の所へ戻りましょうか。デイヴィットに気をつけるように言っておかないといけないしね。
ポロ:じゃあね〜ジャイアント♪
バルク:世話になったな! 草原の風殿も元気でな!

◆4大精霊の鉱石を求めて

サラマンダーの種火を手に入れ、最初の集落へと戻ってくる一行。しかし――
バルク:壊滅状態じゃと!?
GM:なにか爆発があった後とか、鋭利過ぎる刃物で切られてたり――
サリオン:データ的に言わなくとも、鋭利なって時点でデイヴィットですね(笑)
アリス:シルクハットです!
GM:一応、数人の生き残りはいます。
バルク:大丈夫か?
GM:「あ、ああ……急にシルクハットとマントと仮面をつけた怪しい男が現れて……部族の宝を……」
サリオン:(ティートとハモリながら)なんだって!?
ティート:(サリオンとハモリながら)なんだっけ?
ポロ:"なんだっけ?"じゃないよティート姉!(一同爆笑)
サリオン:ノームの鉱石ですよ!(笑)
ティート:ああ、そうそうそれそれ! 石ってのしか覚えてなくって(笑)
アリス:やっぱり、四大精霊のアイテムが目的だったのかな?
バルク:そんな気はしていたがの。
ポロ:そんな気しかしなかったけどね(笑)
ティート:だけど、箱舟を倒すには一時的とはいえ彼とは協力――してないじゃない! あいつ何サボってるのよ!(笑)
サリオン:それで、デイヴィ――シルクハットはどこに?
GM:「わかりません……他の精霊がどうこう……とか……」
ティート:サリオン、あと行ってない部族は?
サリオン:グラスランナーとケンタウロスです。両方ともどこにいるかわかりませんが……アノスの山がここより南、ジャイアントの村がここより東ですから、北か西に行くしかないですね。
バルク:とりあえず、生きている者達だけでも癒してから出発するぞ。
アリス:アリスもヒールで治します!
………………………………………………………………………………………………

 まずは北に進む一行。数日すると下半身が馬な人間が住む部族達が見えてきた。
ティート:ケンタウロスね! ついに私のケンタウロス語が役に立つわ!――『こんにちはー!』
GM:「なんだお前達は?」――ちなみに共通語です。
ティート:………………。
アリス:お、お姉さまガンバです(笑)
サリオン:この草原を怪しい組織が闊歩しているので、他の部族に頼まれて巡回しているのです。
GM:「ほう、それは大変だな」
ティート:なにか変わった事はないかしら?
ポロ:シルクハットの男を見たとか?
サリオン:「今いるよ」とか言われたらどうするんですか(笑)
GM:「シルクハット? ああ、今来ているぞ」
一同:『ええ!?』
サリオン:そこにすぐ案内して下さい!
GM:デイヴィットは族長を待っている所なのですが、その部屋に通されます。
ティート:案内されながらセンスライを唱えておくわよ(コロコロ)……成功!25)
バルク:では部屋に入って――デイヴィット!!!
GM:「おや、これは皆さん、先の作戦は見事成功でしたね。さすがは悪名轟く方々です」
ティート:さっきの戦い……あなたは何をやっていたの?
GM:「バラバラと出てきた敵の兵士を切り捨てておりましたとも」――嘘です。
ティート:嘘ね。
GM:「これはこれは……ただ、いざとなったら手を貸そうとは思っていたのですよ?」――これは本当です。
バルク:お主、ノームの鉱石を奪ったな、それを返さんか!
GM:「それは難しい相談ですね……これは大事な交渉材料ですから」――本当です。
ティート:交渉? 一体誰とするって言うの?
GM:「もちろん、サリオンさんを勧誘する為ですよ? もちろん、あなた方も一緒に招待いたしますよ。同じパーティですからね」
サリオン:僕を?
GM:「ええ、なんとなくですが……サリオンさんは邪悪な気配を感じますから……きっと私達のやる仕事にはうってつけですよ?」――本当です。
アリス:さっきの魔法使いと同じような事言っています。
サリオン:そんなに有名では無いはずですけどね。
GM:「謙遜ですね。あなた方は裏の世界じゃかなりの有名人ですよ」――あ、これは本当です。
ティート:本当なんだ(笑)
バルク:あ、悪名じゃ……。
GM:「オランでは貴族を敵に回し、アノスではファリスの騎士団を出し抜いてファラリスの秘法を盗み出した手並み、さらに実力は魔人以上……これ以上ない有益な人材です」
アリス:お姉さま! アリス達がまるで悪者みたいな言い方されてます!(笑)
ティート:そうね(笑)
バルク:とりあえず否定しておけティート(笑)
GM:「どうだい? ロマールで一緒に働いてみないかい? そう……私はキミ達をスカウトに来たんだ」
ポロ:普通なら王様に呼ばれる英雄なのに……悪の組織にスカウトされるぼく達って一体(一同爆笑)
サリオン:悪いですが、一般人を平気な顔して殺せるような人と一緒には働きたくないですね。
ティート:それに、私達は悪名こそ広まってるけど、一度も悪事を働こうとして働いた事は無いわ。
バルク:その通りじゃ! わしらはわしらの判断で正しいと思った事を行ってきた。
GM:「それでも悪事を働いているじゃないか? その事実は否定できないだろう?」
ポロ:不可抗力だもん(一同爆笑)
バルク:人様の物を盗むのが不可抗力と申すか! 言うのはこの口か! この口かええ!!(笑)
ポロ:いででででで(笑)
GM:「正攻法じゃあ交渉決裂だね……じゃあ絡め手で行かせてもらうけど……サリオンくん、キミは何かの呪いを常に受け続けているね?」
バルク:箱を持ってる事自体が呪いって事かの?
ティート:それが?
GM:「その呪いがある限り、きっとこれからも多くの悪事と関わっていく事になる。今回の件など比較にならないほどにね……」
サリオン:何を言っているか理解不能です。箱だとは思いません(笑)
ポロ:いや、どう贔屓目に見ても箱のせいじゃん(笑)
GM:「どうだい、この辺一帯に伝わる精霊アイテムを集めて、全てを斬る武器を作るってのは? その武器なら呪いさえ断ち切る事が可能だと思うのだけれど……」
ティート:すでにノームの鉱石はあなたの手の中……そう、言いたいのね?
GM:無言です。
バルク:悪いが、ここはケンタウロスの集落。さらにお主はすでに人間の部族から強制的に鉱石を奪っておる。素直にそれを置いていくなら命は助けてやるぞ。
GM:「強気に出ましたね?」
ティート:逃げられるとは思ってないでしょう?
GM:「何の逃げる手段も講じていないとでも思っているのですか?」――懐からカードを一枚取り出します。
サリオン:ポロ!
ポロ:マントを引っ張る!(コロコロ)……命中16!
GM:(コロコロ)……回避17でさっと避けました。それと共にカードが光りデイヴィットが転移して消えます。
バルク:テレポートを封印した魔法のカードか。
ポロ:さっきのダイス目からして7レベルシーフは確実だよ?
サリオン:ケンタウロスの族長さんに話します。今、このミラルゴで起こっている事、そしてデイヴィットが何を狙っているか、そして手段を選ばない敵はデイヴィットだけでは無いという事を。
GM:ではデイヴィットのせいで、一触即発なムードにもなりましたが、サリオンが説明をすると納得してくれます――「となると、奴等が狙っているのはこの"風の息吹"に違いあるまい」
アリス:風の精霊力です!
その後、サリオンとティートの口八丁により風の息吹を借り受ける事になる。そのまま持っていては、デイヴィットが強硬手段に出る……という事実と、すでにジャイアント達からサラマンダーの火種を譲り受けていた事が信用を得るポイントとなった。

◆ポロがいっぱい♪

次は西の方角へ進む一行。目的はグラスランアーの部族である。だいたいの位置はケンタウロス達に聞いていたが……
GM:そこには何もありませんね。
ポロ:草とか虫に聞いてみる――ねぇねぇ、ここにぼくみたいのいなかった?26)
GM:『いたよーー』
ポロ:どれくらい前?(笑)
GM:『ちょっと前ーー』
ポロ:ちょっとどれくらい? どっち行った?(笑)
GM:『ちょっと前だよーー。どっか行ったーー』
ポロ:(←面白くなってきた)じゃあ――
バルク:ベシっとツッコむぞ。無駄なことはやめい(笑)
ポロ:え〜面白くなってきたのに〜(笑)
サリオン:ここは地道に探しましょう。それ以上の選択肢がデータ的にもありません。
ティート:しょうがないわね。ピースも空に飛ばしてとにかく探すわよ。
GM:では冒険者+知力で判定どうぞ。
ポロ:(コロコロ)……15!
アリス:(コロコロ)……14です。
バルク:……13じゃ。
ティート:17!
サリオン:16ですね。
GM:では16以上の2人は探しながら歩いていると発見します。まずはピースビジョンで遠くの方にポロみたいのが歩いているのを見つけます。
ティート:あれは?
サリオン:ポロがいますね。ポロ〜〜!
ポロ:なぁに? ってこっちに来よう(笑) あ、友達がいるー♪
ティート:ピースで近づいて行ってみよう。
ポロ:(ピースが近づいたグララン)『鳩だ! ガッシッ!! 捕まえたー♪』(一同笑)
ティート:はうッ!?(笑)
サリオン:どうしましたティート!?(笑)
ポロ:そっち近づいていくよ〜♪ やっほー元気ー♪
GM:「やぁ友達♪ 元気ー♪」――とそのグラランも応じてくれます。
ティート:あのね……その鳩は私のなの……返してくれない?
GM:「違うよ、これはぼくのだよ?」
ティート:(ポロを睨む)
ポロ:な、なんでぼくを睨むのさ(笑)――ねぇ友達、その鳩を譲って欲しいんだ。駄目かな?
GM:「もっと面白いものと交換なら良いよ?」
ポロ:もっと面白いものかぁ……GM、今は3人しかいないんだよね? アリスー! バルクー!って2人を呼びます。
アリス:呼ばれたのでそっちに行きます〜〜見つかったのポチー?
バルク:どうした? グラランどもがおったか? わしもそっちに向かおう。
ポロ:あのね、今から凄い面白いのが来るから見てて!……ほら、だんだん見えてきた! 顔とか頭とかが重要だから凝視してね(笑)
GM:「うん、わかった」
ポロ:じゃあ早く来てよバルク(笑)
バルク:やっぱわしか! わしを見世物にするな!
GM:と、言うバルクの声とは関係無しにグラランは大喜びです――「すげー! なにあれ! あんなの見たの初めてだよ!」
ポロ:でしょー? だから鳩返して?
GM:「じゃあ変わりにアレくれるかい?」
ポロ:いいよ。もうどんどん持ってっちゃって!(笑)
バルク:なんじゃ? どうしたんじゃ? と到着しよう。
GM:「本当に! 本当に貰っちゃって良いの?」
ポロ:いいよねティート姉?
ティート:背に腹は変えられないわね。どうぞ、好きにしなさい。
GM:では鳩を放してバルクに抱きつきます!――「わーい! これはぼくんだー!」
バルク:……なにがどうなっておるんじゃ?
サリオン:とりあえず、バルクはそのまま黙っていて下さい。大事な交渉をしなければならないので。
バルク:まぁサリオンがそう言うなら黙っていよう。少しの辛抱じゃ…わし。
サリオン:ところで他の仲間はどこにいるのですか?
GM:「わーい頭に髪がちょっとしかないーー♪ ……他の仲間? みんないくつかのグループで逃げちゃったよ? みんなに会いたいならぼくのグループがいる所に案内するけど?」
サリオン:ああ、それは助かります。是非とも案内してくれないですか?
GM:「じゃあ付いてきて……ほら、進めキューピー!」(爆笑)
バルク:サリオン……まだ我慢なのか?
サリオン:我慢ですバルク、辛抱して下さい。
数分後、ちょっとした窪地にて数組のテントが集ったグラスランナーの集落に出る。もっとも話によれば元居た全体数の1/5程度であって、他の"友達"達がどこに言ったか解らないらしい。
ティート:なんで逃げ出したの?
GM:「おーい、みんな集れー! おもちゃを手に入れたぞー♪ ……え? なんかシルクハットの人が来て、これから死神が来て大変な事が起こるから逃げた方が良いって教えてくれたんだ」
ティート:デイヴィットね。
サリオン:それで、もしかしてキミ達が大切にしていた部族の宝のようなものはありませんでしたか?
GM:わらわらとグラランが集りつつ――「あったよ? でもそのアイテムをお礼に欲しいって言うからあげちゃった。面白いカードとかくれたしね♪ あ、もうカードはないよ? 全部使っちゃったから(笑)」
サリオン:どうやら、またデイヴィットに先手を打たれたようですね。
ティート:もしかしたら箱舟を先に攻撃したのが分岐点だったのかも……まぁ仕方ないわ。次はデイヴィットを探しましょう。
サリオン:そうですね。ではとりあえず出発しますよ?
ポロ:おっけー! じゃあねみんな!
GM:「元気でねー」――とバルクにまとわりつく十数人(笑)                          イラスト
バルク:………………。わしは無視してサリオン達についていくぞ。
GM:わっさーと一緒に引っ張られて行くグラランたち(笑)
アリス:お姉さま! キューピーさんがたくさんポチを連れてきています! こんなにいっぱい犬を飼ってもいいんですか?(笑)
ティート:ウチにはポチがいるでしょ?
アリス:キューピーさん、やっぱ飼っちゃいけないって(笑)
バルク:わしに言うでないわ! え〜い、邪魔だ邪魔だ! 引っ付く出ない!! ちぎっては投げちぎっては投げ!
ポロ:投げられてもすぐに受身を取って、面白がってまとわり付くグララン達(笑)
バルク:いい加減にせんかーー!
GM:「ねえ人間、なんかあのおもちゃ怒ってるよ?」
サリオン:実は今はある事をやっている途中なんです。だから邪魔されて機嫌が悪いのですよ。
GM:「じゃあ終ったらキューピーちょーだい?」
ティート:いいわよ。
バルク:おい!(笑)
サリオン:そうですねティート。全てが終ったらあなた達にあげましょう。
バルク:だからわしの意見はどうした!?(笑)
GM:「約束だからねー」――とバルクの鎧やら体やらに、グラランがわらわら集って名前を書き出します(一同爆笑)
バルク:や、やめんかー! やめろー! ぐあああー(笑)
ポロ:"ポ〜ロ〜"っと(笑)
バルク:まぎれてお前まで書くでないわ!!!(一同爆笑)

◆死神との対談

グラスランナー達を背に、一時、最初の集落へ戻って今後について話し合う事にした一行。しかし、そこへ向かい歩いている途中……
バルク:くっ! 消えんのがいくつか……誰じゃ油性ペンで名前をつけたのは……。27)
ポロ:ぼくじゃないよ。ぼくは10円で書いたから(笑)28)
バルク:10円キズじゃないか! もっと悪いわ!(笑)
GM:と、まぁそんな事を言い合いつつ草原を歩いていると、5人組の冒険者と出くわします。
サリオン:キミ達は。
GM:「あ、見つけた見つけた」
バルク:やる気か? 今のわしは機嫌が悪いから遠慮せんぞ。
GM:「いやいや、あんたらの強さは十分わかったから、ケンカなんか売るわけないだろう? 今、ちょっと別件でさ――」
サリオン:シルクハットかぶった奴の命令ですか?
GM:「その人は関係無いさ」
ティート:"その人は"? シルクハットを知っているの?
GM:「なんかウチに取引を持ちかけてきたのが、そんな格好してたんだ。もっとも、その内容まではわからないんだけどさ」
ティート:ふ〜ん、それで?
GM:「上司に命令されてさ、あんた達をスカウトに来たんだ」
サリオン:スカウトですか……。
ポロ:なんだか悪の組織に争奪戦されてるね、ぼく達(笑)
GM:「聞いた話じゃ、ロドーリルの陸軍船もあんた達が倒したんだって?」
ティート:まあね。それで……悪いけどスカウトに応じるかどうかはあなた達の上司と直接話してから決めさせてもらうわよ?
GM:「ああ、それは問題ない。ここから少し行った洞窟を仮のアジトにしているんだ。付いてきてくれ」
ティート:行きましょうかサリオン。
サリオン:そうですね。やっと3つめの組織です。
GM:と、そんな事して歩いていると、ふいに後ろに気配を感じます。
アリス:なに?
GM:デイヴィットが現れます。
アリス:お姉さま! シルクハットです!
サリオン:キミは何をしに来たのです?
バルク:おのれ貴様!
GM:「ああ、ちょっと待ってくれないか? 私はアルラウネの彼等に話があるんだ。なんせキミ達をスカウトするのは私だからね。その邪魔をしなければ4大精霊のアイテムを渡すと死神の方に話を通したはずだが?」――ちなみにアルラウネの5人は困っています。上司から言われたままに動いただけのようです。
サリオン:デイヴィット、僕達はスカウトされるにしても、どちらが良いか選ぶ権利がある。だから死神という組織もこの目で見てみたいのです。
GM:「そうかい、なら別に良いんだけどね」
ティート:デイヴィット、なんならあなたも一緒に来たら? その方が安心でしょう?
GM:「ああ、じゃあそうしよう! アルラウネ君達、そういうわけで僕も同行させてもらうよ。問題ないね」――と、上司と対等に話す相手に言い返せるわけもなく、デイヴィットも一行に加わります。
ティート:敵は目の届く範囲にいた方がいいでしょう?
サリオン:データ的に言っても正解です。
バルク:わしはこの卑劣なシルクハットを倒したいのじゃがな……我慢するか。
アリス:アリスはお姉さまがそういうなら、一緒に行くだけです!
GM:ではそんな感じで――
ポロ:ねぇ! みんなで歩いているんだよね? デイヴィットー?
GM:「なんだい?」
ポロ:これ頂戴!(と言ってマントを引っ張るジェスチャー)
バルク:いきなり強奪か!(笑)
GM:不意打ちでしたね(笑) いいでしょう、筋力ボーナス+冒険者レベルで対抗判定です! グラランごときには負けませんよ(コロコロ)……こっちは17です。
ポロ:(コロコロ)……出目で11。合計18(笑)
GM:何盗られてんのデイヴィット君?
ポロ:ゲットーーー!!(一同大爆笑)
ティート:デイヴィット?(笑)
ポロ:マントつけて逃げるーー(笑)
GM:「ちょっと、グラスランナー君……何をやっているのかな?」
ポロ:わーーーい♪ テケテケテケーー♪
ティート:まぁグラスランナーだから。
サリオン:グラスランナーですから。
バルク:グラスランナーじゃからのう(一同大爆笑)
アリス:良いなぁポチ〜♪
サリオン:まぁ後でちゃんと返しますから(笑)
GM:「ああ、約束だよ」
ポロ:名前書いておこうかなぁ(笑)
バルク:どっちにしろコマンドワードが解らんと発動はせんのじゃろうしな(笑)
ティート:あら? コマンドワードならさっき箱舟潜入の時に聞いたじゃない? 私達の目の前で空飛んで行ったでしょ?(笑)
GM:あ。
ポロ:ティート姉! あとで教えてねー♪
………………………………………………………………………………………………

 そこは小高い山に穿たれた洞窟が入り口となっていた。少し進むと地下に潜っており、進んでいくと数人の人相の悪い男達と、完全鎧で武装した男がいた。
GM:ちなみにいるのは首領ではなく、首領補佐です。ミラルゴで指揮を執っているのは彼ですね。ちなみに筋骨隆々なムキムキおじさんです。アルラウネ達は奥に下がります。29)
ポロ:他には誰がいるの?
GM:知力とシーフで15以上です。
ポロ:(コロコロ)……余裕だよ?
GM:他にも何人か隠れているのが解りますね。見えているのはアルラウネ5人と、首領補佐、さらに2名の護衛っぽい男、デイヴィットにあなた方です。
サリオン:あなたがここで指揮を執っている死神の代表ですか?
GM:「一応は首領補佐という事になっている。さて、話はすでに通っていると思うが――」
サリオン:条件があります。
GM:「できる限りは聞こうか」
サリオン:「僕をキミより上の地位にするならスカウトされましょう」(一同笑)
バルク:お約束な事を(笑)
ティート:じゃあ私は首領になれるならいいわ(笑)
アリス:じゃあアリスは社長が良いです♪
ポロ:ぼく会長ね! 一番偉いよ! それでバルクは食堂のおばちゃんで、毎日マヨネーズ料理しか出ないの(一同爆笑)
バルク:おいっ!!(笑)
ポロ:で、ぼくはマヨネーズが嫌いだからクビにするの(一同大爆笑)
バルク:なんなんじゃまったく! さっさと話を戻さんかい!(笑)
GM:まったくです! 話を戻しますよ! 首領補佐は――「それを決めるのは首領なのでわしには決定権が無いのだ。一緒に来てくれるのなら、首領に会うことも叶おう。その時に改めて交渉してくれないかな?」
ティート:そんな事言ってるけど、デイヴィット的にはどうなの?
GM:デイヴィットは――「困るね。サリオンくんには是非ウチに来てもらいたいのだから」
アリス:メガネさんがもてもてです(笑)
サリオン:悪党にもてても困るだけです。そうですね……死神の首領補佐、デイヴィット……たぶん、この場で僕がどちらかを選べば、その時点で荒事になる事は目に見えています。ですが、僕はできるだけ勝率の高い組織に与したい。
GM:「ほう」「なるほど」
サリオン:僕は2人に背を向けて洞窟から退出しながら言います――お二方で争って下さい。先に洞窟から出てきた方の話に乗りましょう。
バルク:サリオン貴様! 話に乗るじゃと!!
ティート:アリス、バルクと先に行って。
アリス:はい、お姉さま♪
バルク:ちょ、なんで止めるティート! 自ら悪の道に入ろうというのか! マイリー司祭のわしが許さんぞ!
ティート:ポロもバルクと一緒に先に行って。
ポロ:りょうかーい♪ はいはい、行くよおじいちゃん(笑)
GM:首領補佐がサリオンの背中に語りますよ――「それは困るな……ここでデイヴィットと戦えば、その後キミ達がダダをこねた時に、拘束する事が難しくなる」
サリオン:別にキミ達に選択権は無いですよ(←強気です)
ティート:それに……その程度の実力の組織ならお断りだわ?(←悪役気取り)
サリオン:僕たちも外で待っていましょう。行きましょうティート。
ティート:洞窟から出るわね。
GM:ではアリス、ポロ、バルク……サリオンとティートが洞窟から出てきました。
バルク:サリオンお主!! 奴等が何をやったか知っておるじゃろう!!! それを――
サリオン:ティート。
ティート:ファイアーボール(コロコロ)……。
GM:やっぱりかーーー!(一同大爆笑)
ティート:連続魔(コロコロ)……ファイアーボール成功(笑) さらに(コロコロ)……成功! 3発で合計42点ダメージ。
GM:ど、洞窟が崩れ落ちます。
アリス:お、お姉さま?
ポロ:あ〜あ、やると思った(笑)
サリオン:バルク、もちろん彼等を許すわけが無いでしょう? データ的に言って、ここで潰しておかねばならない奴等です。
バルク:サリオン……お主……すまない。わしは本気でこのキャンペーンが悪の道へと進むのじゃとばっかり……(一同爆笑)
ティート:あえて否定できないのが怖い所ね。いつ道を踏み外してもおかしくない状況だし(笑)
サリオン:とりあえずティートにトランスファーをお願いします。
バルク:ああ。わかった。(コロコロ)……成功じゃ、満タンにしておけ!
ティート:ありがとう。
アリス:ここは言っておくべきですね!――お姉さま! どうしてメガネさんの作戦がわかったんですか!? アリス、そんな話一言も聞いてなかったです!
ティート:まぁなんていうか……付き合い長いからね(笑)
サリオン:オランで会ってからずっとですから。……それにPL的にも何十回一緒にセッションを組んでいる事やら(笑)
アリス:さすがですお姉さま♪

◆激闘!!……虐め?

一行が和んでいる時だった、ふいに目の前の地面に穴が開く……精霊魔法のトンネルであった。
サリオン:すぐさま両手持ちで刃を置いておく(笑)30)
バルク:またそういう事を!
サリオン:これぐらい予想できますよね?
GM:良いでしょう。ではここから戦闘に入ります。敏捷度順に行動しましょう。
ポロ:見てる〜♪(笑)
GM:次はデイヴィットですが……上見ればブレードトラップと化しているので(コロコロ)……斜めにトンネルを掘りました。2つ目の穴がポコッ(笑)31)
アリス:蟻の巣みたいです!
一同:『ああ〜〜』(笑)
ティート:蟻の巣かぁ〜〜それぞれの子供時代が伺えるわね(コロコロ)……17でファイアーボールを穴に落とした(一同爆笑)
ポロ:蟻の巣穴に爆竹だー(笑)
GM:(コロコロ)……デイヴィットは余裕で抵抗。実は首領補佐も一緒なので(コロコロ)……抵抗成功。
ティート:ドッカーン(コロコロ)……11点!
GM:デイヴィットは魔法アイテムで炎を防ぎました。首領補佐は多少ダメージを喰らいました。そして2つの穴から火柱が上がります(笑)
ポロ:ぼくならストーンサーバントを落としたいなぁ。転がれ〜って(笑)
ティート:それも良いわね(笑)
アリス:アリスもやります〜♪ スピリットウォールウンディーネで2つ目の穴の入り口に、蓋になるように拡大させたいです♪
一同:『水責めだーーー!』(一同爆笑)
ポロ:やったなぁ昔(笑)
GM:トンネルの直径は1m、ウォールの厚さは0.5mなので最低でも2倍消費なら可能です。32)
バルク:魔法の壁じゃから、穴の中には水が流れ落ちず、空中に停止した状態で発現するのじゃな(笑)
アリス:そうです! じゃあ奮発して3倍消費〜♪(コロコロ)……達成値は18です!
ティート:ちなみに空中に浮いてるけど、どんな効果なの? 中に入るとおぼれるの?
GM:解説しますと、壁に入った時の抵抗判定に成功すれば、水にちょっと濡れるだけで通り抜けられます。
ティート:うん。で、抵抗失敗すると?
GM:壁の中に飲み込まれます。そして自分の生命力点ラウンドが経つまでに外から助けてもらわないと溺れます。その時、自力で脱出することは不可能であり、救助するには救助者も壁の中に入る必要があります。ちなみに水の壁は物理攻撃もダメージを与える魔法でも破壊する事は不可能です。
ティート:えっらい強力ね(笑)
アリス:でも使い所が難しいです(笑)
ポロ:今回は穴から出てきたらボチャンって感じだよね?(笑)
サリオン:僕はアリスの傍に走りよって水壁の中に剣をトラップとして仕掛けます。もちろん両手で握っておきます(笑)
バルク:わしは水の壁を迂回して、一番外側で待ち構えるぞ。
GM:では首領補佐の行動です。これ以上迂回するのはまどろっこしいので進みます(コロコロ)……まずは水の壁は抵抗!
アリス:う〜ん残念♪
サリオン:ですが僕の刃があります(笑)
GM:自動命中のクリティカル無し、しかもダメージを与えたら弾かれて水の外に出るって事で。
サリオン:わかりました(コロコロ)……ダメージは16点です。
GM:(コロコロ)……ちょっとだけ来ました。重戦士をなめてもらっては困ります。(コロコロ)……水の壁の内側に出ましたね。アリスとサリオンが目の前です。
バルク:む、戦えん(笑)

◆座布団が飛ぶか!?

GM:ではラウンドの最初です。
ポロ:ドーーンッ!って重戦士を押し込むー(一同爆笑)
GM:命中判定どうぞ、外すとポロ自身が水にとっこむ可能性もありますが……やります?
ポロ:もちろん! (コロコロ)……命中21〜♪
GM:それは避けられません。次は筋力+冒険者で対決です(コロコロ)……15です。
ポロ:(コロコロ)……17! ドッパーンッ!(一同爆笑)
ティート:ポロはダイス目が良いからねぇ(笑)
ポロ:ティート姉とは違うから!(笑)
GM:しかし、精神抵抗に成功すれば(コロコロ)……19で成功! 反対側に抜けました!
バルク:待っておったぞ! ちょうど暇をしていた所じゃ(笑)
GM:では次は(コロコロ)……デイヴィットは抵抗成功(コロコロ)……内側に出ました――「実は死神の彼とも話したんだが……やはりキミ達は危険過ぎる。ここで死んでもらう事にしたよ」――キャットクローを二刀流で装備しました。
ポロ:うわぁ〜豪華だなぁ。
バルク:わしらを勧誘しようとしている時点で間違っておるのじゃ。
サリオン:そう、悪党になるつもりは毛頭ありませんからね。
ティート:私はデイヴィットに(コロコロ)……パラライズで14。
アリス:アリスはミュートをシルクハットに(コロコロ)……16です!
GM:(コロコロ)……20で抵抗と(コロコロ)……21で抵抗です。
ティート:抵抗力が強くなるアイテムでも持ってるのかしら?
アリス:うう……通じないですぅ。
サリオン:普通に(コロコロ)……命中18です。
GM:(コロコロ)……回避しました。
バルク:じゃあわしは――
ポロ:押っし返せっ♪ 押っし返せっ♪
バルク:な、なんじゃと!?
サリオン:確かにその方が効果的ですね。
ティート:やっちゃいなさいよバルク(笑)
アリス:がんバレー♪
バルク:よ、よーし! そこまで言われちゃドワーフが廃る! マトック放り投げて重戦士にぶちかましじゃ!(笑)
GM:では命中後に筋力勝負で(笑)
バルク:命中が(コロコロ)……どうじゃ19!!
GM:(コロコロ)……回避17! 次は筋力(コロコロ)……16!
バルク:水に押し込んでくれる(コロコロ)……筋力は16じゃ!
ポロ:両者がぶりよつで動きが止まったーーー!!(爆笑)
バルク:相撲か!? 相撲なのか?(笑)
GM:次はこっちです。こうなったら相撲です! 首領補佐も剣を捨ててうっちゃり狙いです!(笑)
バルク:負けぬわ!
GM:(コロコロ)……命中19!
バルク:(コロコロ)……回避15!
ポロ:首領補佐上手を取ったーー!!(笑)
GM:そのまま水壁に向かって投げる!(コロコロ)……筋力で17!
バルク:8以上(コロコロ)……9! 残った!!
ポロ:土俵際! バルク残った残った♪(笑)
サリオン:互角で土俵際の争いですね(笑)
GM:命がけの相撲だ(笑)
ポロ:次のラウンドだよね?
GM:そうです。目の前には準備完了の魔法アイテムフル装備のデイヴィットがいます!
ポロ:良い所なのに見えないじゃん!(爆笑) って言ってデイヴィットに(コロコロ)……グングニルで21命中!
GM:(コロコロ)……20で回避失敗しました。
ポロ:ダメージが(コロコロ)……あ、回った(コロコロ)……あ、また(コロコロ)……おお!? もう一回(コロコロ)……合計44点ダメージ(一同爆笑)
GM:「そんな……馬鹿な……」
死亡ですよそりゃ。デイヴィット…ここまで引っ張ってこんな死に方かよ!?(笑)33)
ポロ:ぼくは邪魔邪魔ってデイヴィットをポイして――頑張れバルク! そこだ行けーー!(笑)
ティート:ひがぁし〜〜死神ぃ補佐ぁ〜♪(笑)
アリス:にぃし〜〜キューピー神官〜(爆笑)
GM:2人の行動は?
ティート&アリス:『応援』(笑)
サリオン:さぁ残った残った!――あ、僕も応援で(笑)
バルク:もうガブリ四つなら命中はいらんな! こっちから行くぞ!
GM:ああ、いいですとも、筋力の比べあいですよ!(コロコロ)……18で抵抗だ!――「ふんヌゥっ!!」
ティート:バルクの筋力と冒険者の合計は?
バルク:3と6で合計9じゃ! つまり10以上!
ポロ:がんばれー!
アリス:そこですキューピーさん!
サリオン:負けたら座布団飛びますよ(笑)
バルク:うおおおおおお! 負けてたまるかぁ!(コロコロ)……よし!! 19じゃ!!!(一同大爆笑)
GM:土俵外(水壁)に投げられる首領補佐! だがまだ終らない、精神抵抗に失敗しない限り(コロコロ)……17!? 溺れた〜〜(一同超爆笑)
バルク:投げた瞬間"ニヤリ"と笑ってパンパンと手を払おう(笑)
ポロ:やったーーーー!(←自分の事のように喜んでる)
アリス:最高ですキューピーさん!(←自分の事のように楽しんでる)
バルク:ごっちゃんです(爆笑)
その後、デイヴィットの魔法アイテムを奪う一行……なんだかんだで冒険者である。手に入れたアイテムは以下である。
   ◆キャットクロー×2個――順当にポロが装備する事に。
   ◆ジャンピングブーツ――凄い跳躍が可能になる靴、ポロが装備。
   ◆フライ・マント――精神点を使わずに飛行が可能。
                サイズが合わないとの事でサリオンが着る事に。
   ◆エクスプロージョン・ブリット×4個――バルクが持つことに。
   ◆水晶石――炎のダメージを10点吸収、すでに5点使用済み。ティートが持つことに。
   ◆ファストフィンガー――敏捷+6、身体能力変化系魔法の影響無効。サリオンが持つことに。
   ◆マスク・オブ・レイディ――精神系魔法抵抗+4、精神直接ダメージ2点軽減。
                     兜の代わりにバルクが。
   ◆魔人の指×2――ポイ……つまり廃棄。
   ◆クロースアーマー+2(必要筋力1、回避力・ダメージ減少+1)――バルクが後で売ることに。
   ◆シルクハット――普通のシルクハット、デイヴィットがダークエルフである事を隠していた。ポイ。
   ◆ノームの鉱石、風の息吹、ウンディーネの冷水――をゲット。34)
バルク:マスクは一応わしが持っておくが、悪いのじゃがこれはつけないぞ?
サリオン:マスクしたキューピーは怖いですからね(笑)

◆箱の破壊は厄災分配

GM:ではどうしますか?
ポロ:ジャイアントの村に行こうよ?
ティート:途中でデイヴィットに襲撃された人間の村に立ち寄って、安全になったってことを伝えてからね。
GM:人間の村は一生懸命に復興しようとしています。あなた達がその報告をすると喜んではくれますが、そこそこです。やっぱ目の前の復興が大変そうですね。
サリオン:これ以上は彼等の頑張り次第ですね。僕たちはやれる事をやったんです。
バルク:悲しいかな……これが冒険者という奴じゃな。
ポロ:じゃあジャイアントの村に!
GM:ではジャイアントの村に来ました。
ポロ:みんな安心してね! この草原を騒がしていた悪い奴等は全部やっつけたから♪
GM:ジャイアントが言います――「そうか、ありがとう。これで昔のように安心して暮らせる」
ティート:それでお願いが一つあるんだけど?
GM:「なんだ? できる限り力を貸そう」
ティート:工房……もしくは武器を作る炉とかを少し貸して欲しいの。
GM:「ああ、お安い御用だ」
ティート:頼んだわよバルク。
サリオン:別に良いんですけどね。箱のままで(笑)
ティート:そうも言ってらんないでしょ! だいたい、今回の件……どうもサリオンが中心に不幸を呼び込んでる気がするし。
アリス:きっと邪悪なオーラが出てます(笑)
ポロ:そうだよ、せっかく材料が集ったんだから"伝説の何でも切れる武器"を作ってよ。
サリオン:伝説の武器ですか……確かに僕もそのデータは欲しいですね(笑)
バルク:わかった。わしに任せておけ。
GM:ではクラフトマン技能と器用度で作成して下さい。完成は次の日の朝です。
バルク:わしは一人で閉じこもる、集中力を乱すわけにはいかんからポロとアリスを中に入れるでないぞ。
ポロ:ぶーぶー(笑)
アリス:アリスはそんな事しません!
ティート:やっぱマトックよね(笑)
サリオン:バルクですから。
GM:バルクは判定して下さい。
バルク:(コロコロ)……15じゃな。
そして、次の日の朝――
GM:では朝です。
バルク:気が付けば夜中響いていた鉄を打つ音が消えておるぞ。
サリオン:工房の前で寝ていたのでそのまま起きましょう。
ティート:どうしたの? 完成?
バルク:朝靄をまとってわしが歩いてくる。手には一本の両手剣じゃ。
ポロ:つるはしじゃないの?
バルク:最後までどっちを作るか迷ったんじゃが……あくまでソードワールドじゃし剣にしておいた。
ティート:あ〜あ。
ポロ:効果半減だよねティート姉。
アリス:キューピーさんが得意なのを創ればよかったのに。
バルク:わしの苦悩も知らんで……まぁいい、ほれサリオン。お前が使ってみろ。
サリオン:では受け取りましょう。神聖な感じが剣から伝わって来ます。今ならなんでも斬れる気がしてきます。
GM:サリオンを中心に、みんなは遠巻きに見てるって状況でしょうね。
ティート:そうね。サリオンの前には石台みたいなのがあってそこにファラリスの箱がある……と。
サリオン:そうしましょう。さて……箱を斬り捨てていいんですよねGM?
GM:はい。箱の難易度をバルクの作った4大精霊聖剣の値+2D6でクリアすれば大丈夫です。
サリオン:ファンブルとか振っちゃったら?
ティート:今日が最終回?(笑)
GM:その可能性もあります。
サリオン:………………。
一同:『………………』
サリオン:責任重大じゃないですか!(笑)
アリス:さり気にキューピーさんも責任があります(笑)
バルク:わしは期待値じゃったから(笑)
サリオン:………………どうしましょう。この剣を持ったまま旅立ちましょうか?(笑)
ポロ:せめて場所変えない? ジャイアントの村でやるのは嫌な予感する。
そして誰もいない草原のど真ん中。サリオンを見守るように皆が距離を置き、石の上に小箱を置いたサリオンが剣を振りかぶる。
サリオン:最終回になるかもしれませんが良いのですね?
アリス:大丈夫です!
バルク:信じておるぞサリオン。
サリオン:GMは10レベルまでやる予定があると言ってましたが、ここで終ってしまってもいいんですね皆さん!?
ポロ:サリオンなら心配要らないよ、ティート姉ならファンブル振る可能性高いから危険だけど(笑)
ティート:そうね。それにそれでキャンペーンが終ってもそれはそれ、このドキドキ感がたまらない(笑)
GM:マスターもドッキドキですよ(笑)
サリオン:わかりました。いいでしょう……振ります! はぁ!!(コロコロ)……6!!!
一同:『微妙』(笑)
GM:その瞬間、箱が割れて中身の何かが全て斬られた……気がした!
サリオン:微妙に期待値以下だから、呪いとかが少しだけ残ってる気がする(とバルクを見る)
GM:それと共に聖剣が砕け散り、そして――
バルク:待った待った!――サリオンやったか? と言いながらサリオンに近づこう。呪いを受けるにしても、サリオンとわし、2人居た方が確率も減るじゃろう。これも責任じゃ……近づいて行くぞ。
GM:ではバルクが近寄って行きました。
ティート:で、結局どうなったの? って言いながらポロを引きずって近寄っていく(笑)
ポロ:ひーどーいー(笑)
アリス:お姉さまも行くならアリスも行きます♪
GM:全員ですか!? 馬鹿ですね(笑)
ティート:うるさいわね! せめて仲間なんだから誰に呪いが行っても文句無しよ!
バルク:5分の1の確立じゃの。
GM:では皆さんが箱を確認しに行くと、真っ二つに箱が割れ――モワンッ♪
サリオン:厄災がまだ一欠片だけ残っていたのですか?
バルク:くっ……わしの技術が拙いせいか!?
ティート:さぁ誰に行くの?
GM:全員黒い煙をかぶります。
ティート&バルク:『全員かいっ!!!』(一同爆笑)
GM:一言も1人に行くとは言ってません。
ティート:ランダムだと思ったから全員連れてきたのに〜!(笑)
サリオン:バルクが期待値、僕が6なのでデータ的に言って1人ぐらいにだと計算していたのですけどね。
アリス:でも最終回にはならなくて良かったです♪
ティート:確かに、そういわれて見ればそうね。で、精神抵抗?
GM:はい。精神抵抗で目標値20です。失敗した人は呪いがかかります。
バルク:キツイのう。基本が10じゃから2Dで10以上か。
ポロ:ぼくは9以上だから結構大丈夫かも♪
ティート:私なんてベースで7だから、クリティカル以外無理よ。
GM:アリスとサリオンは基本が10ですね、それぞれ振って下さい。
ポロ:行っくよ〜〜(コロコロ)……あれ? ピンゾロ!?(笑)
ティート:(コロコロ)……はい、無理無理。失敗よ(笑)
バルク:(コロコロ)……19じゃ駄目じゃんわし!?
アリス:……アリスも7で駄目でした〜。
サリオン:(コロコロ)……あ、成功。
一同:『なんだよーーーー!!!!』(一同爆笑)
ティート:ずるいわよサリオン!!!
ポロ:酷いよ自分ばっか!
バルク:わしは期待値で剣を打ったというのに……。
アリス:お姉さま〜〜変な感じがしますぅ〜〜。
サリオン:いやぁ〜実にすがすがしい気分ですね(一同爆笑)
GM:おめでとうサリオン君(笑)
サリオン:晴れ晴れとした気分ですね。
ティート:こっちは全員どんよりとした気分よ(笑)
GM:では次回までに呪いについては考えてきます。
サリオン:しかし……本当に馬鹿ですね。来なければ僕一人抵抗で全て終っていたのに。
ティート:しょーがないでしょー! もう呪いかかっちゃったんだから!(一同爆笑)
――ってなわけで次回はどんな呪いを各自が受けたか決定します。どんな呪いになるか……
乞うご期待!
ソードワールドリプレイ
『草原の国三つ巴の戦い』 了

【おまけ・専門用語解説】

1)『壁』:スピリットウォールの事。様々な精霊の壁が作れる。
2)『グングニル』:オリジナル・マジックアイテム。バランスを壊した強さを誇る。ポロに8話で盗まれた。
3)『ミラルゴ』:国。イメージはモンゴル。いろんな種族が住んでいる。
4)『箱』:箱。中にはあらゆる災厄が詰まっている。7話参照。サリオンの心をつかんで離さない。
5)『貴族アルスを縛り上げ〜』:事象。ポロは6話で強盗を行い、オラン全国指名手配となった。
6)『ドナドナ』:売買。ティートは1話で、事件解決+αのため、武器工房にポロを売り飛ばした。
7)『死亡率』:確立。実際は「生死判定」率であり、実際に死んだのは一度だけ。
8)『パチンパチン−』:好奇心。箱を手に入れて以来、サリオンはチャンスと見るや否や開けようとする。
9)『昼ジャイアント』:モンスター。レベルは高いが、温厚な種族。
10)『夜ジャイアント』:モンスター。ルールブックにも、公式小説・リプレイにも出ていない激レア種。
11)『ジャイアントの村』:設定。公式設定には無いが、会ってもおかしくないかなという事で取り入れてます。
12)『バリスタ』:武器。ものすごくでっかいクロスボウ。当たると痛いじゃすまない。
13)『キャットクロー』:魔法武器。十数万ガメルもする高級アイテム。
14)『ピースビジョン』:使い魔。ティートは使い魔の白鳩「ピース」と五感を共有している。
15)『アルラウネ』:余計な演出。死神=特殊な組織と印象付けられないほどあっさり負けた。
16)『死神』:秘密結社。主な仕事は、「暗殺」「戦争」「世界滅亡計画」等。
17)『ロドーリル』:国。イメージは〇〇〇(伏字)。しかし女王は美人であり、オヤジではな―――。
18)『ガコッ!』:擬音。普通は槍が真っ二つだが、魔法の武器>非魔法のモノという構図の為、折れない。
19)『えらそうな』:形容詞。イベントがあるよ〜、という印。
20)『コマンドワード』:GMのミス『1』。これのせいで、今後苦しむ事となる。(別の話。)
21)『お偉いさんは使ってる。』:設定。これも公式設定には無いが、敵役が魔法なしでは厳しいので設定した。
22)『たぶんギアスだろう。』:勘違い。正しくは『メズマライズ』他者を操る暗黒魔法。
23)『デ・ジャビュ』:事象。第2話参照。第2話ではこれのせいでバルクは地獄を見た。
24)『絶対命中』:GMのミス『2』。グングニルを強くしすぎた要因の一つ。
25)『センスライ』:魔法。周囲のうその言葉を見抜ける。一見便利そうだが、以外とごまかしが効く。
26)『草とか虫に聞いてみる』:能力。グラスランナーは植物や虫と会話が出来る。相手に脳みそは無いが。
27)『油性マジック』:アイテム。どんなところにも書けるが、裏写りするらしい。―――あるわけない。
28)『10円』:アイテム。銅で出来ている。いろんな使い方があるらしい。―――ってあるわけ無いって。
29)『首領補佐』:言い分け。こいつは公式小説に出てきたデュナス・キンケイドではない。別人である。
30)『刀を置いておく』:トラップ。暗闇の中、急いで出てくると出口の刀にあたってしまう。
31)『トンネルを掘りました。』:魔法。念のために言いました。スコップシャベルではない。
32)『水責めだーーー!』:デストラップ。卑劣だ…。
33)『「そんな……馬鹿な……」』:そんな馬鹿な。この時点まで、こいつはキャンペーンの大ボス(予定)。
34)『ゲット』:ごほうび。↑のせい。もはや解説する気にもならないほどの大盤振る舞い。

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