ぶっつけ天羅万象・零リプレイ
〜動乱に響く鈴の音〜 [零幕]〜静寂の前奏〜 蟲使い:時鳴響香 GM:では最初に零幕やりたい人!時鳴:やる! そうだなぁ楓の敵国が欲しいな……清廟院が狼の妖だから、敵国を狼煙(ろうえん)にしよう! GM:では仁玄州木元国狼煙地(じんげんしゅう きのもとのくに ろうえんのち)が敵国です 時鳴:私は狼煙の地の領主に雇われた傭兵です! GM:ほうほう(メモメモ……) 時鳴:今は戦場で、恋人と一緒に戦っています GM:彼女は何て言う名? 時鳴:んっとねぇ…… 清廟院:響香?(笑) 時鳴:ああ、それにしよう。持っている刀が桃郷(とうき)というので、昔は本名を桃郷、恋人の名が響香だったのです! GM:なるほど(メモメモ……) 時鳴:そうだなぁ、じゃあやっぱヤメ! ここはどこかの村で、彼女とともに戦に巻き込まれている(笑) それで私は彼女である響香を守っているんだ! 清廟院(いきなり村人):「うわ〜!助けてくれ〜」 時鳴(←即反応):「やめろ! そいつらはただの村人だ! やるならこっちをやれ!!」 【ぶっつけコラム 二 「NPC」】
清廟院(村人):「ぎゃー!! ブシャー(笑)」通常のプレイでもそうかもしれないが、特にぶっつけの場合、暇なPLが、でてくるN PCを演じる事は多い。普通のプレイと違うことは、暇なPLは重要なNPCさえも演 じ出すという事だ。GMは楽である(笑) 時鳴:落ち武者たちが村を襲って来ているのですが、ポイントはその落ち武者がどっちの兵かわからないところです(笑) 楓:なるほど(笑) 清廟院(今度は落ち武者):「おい見ろよ!こっちにまだ女が居るぞ!?」 GM:「女か!げっへっへっへ!逃がすんじゃねぇぞ!」 時鳴:「桃郷に手を出すな」 清廟院(落ち武者):「うるせぇんだよ!」 GM:「腰抜け侍は、そこで大人しく見てるんだな!げっへっへっへ」 時鳴:そこで私は、今まで封印していた鋼化結線蟲を発動させます。そして次に気がついた時、村は自分以外に生きる者のいない、廃墟と化していました。もちろん、その屍の中には彼女も含まれていました…… 楓:そこに私の地の部隊がやってきましょう――「な、全滅!? 一体何があったというのだ!」 GM:「隊長! 向こうに一人生き残りがいます!!」 楓(隊長):「なんだと!? 案内せい!」 時鳴:私はうな垂れていましょう――「私は何も守る事が出来なかった……こんな力なんて…こんな力なんて……」 楓(隊長):その呟きは聞こえず――「その方か? この落ち武者たちを討伐したのは?」 時鳴:「私が全てをやった、私が全てを……」 楓(隊長):「そうか、ではその力我らが地で使ってはみぬか?」 時鳴:「私の力?」 楓(隊長):「そうだ。……お主の名は?」 時鳴:「私の名は時鳴。……時鳴……響香……」 GM:まぁそんな所でしょう。結局、狼煙の地ではなく、楓の治める領地の傭兵になったねぇ(笑) 清廟院:ぶっつけだから、いいんだよ(笑) 時鳴:そうそう(笑) GM:さて、時鳴の宿命は? 時鳴:そうだな……宿命『不幸:響香の死』にします GM:了解 姫:緋葉(楓) GM:では次!清廟院:その前にさっきの隊長の名前決めない? GM:名前? じゃあ権田原権臓 時鳴:え〜 清廟院:もっとカッコいいのにしようよ GM:かっこいいねぇ……若林…権臓(笑) 時鳴:だから権臓やめいっちゅうねん!(笑) GM:う〜ん、なるほど、どうやら、私と君たちは隊長のイメージが違ったみたいだな。俺は熊みたいな厳つい人をイメージしてた 楓:私もそうでした 清廟院:俺は剣士タイプだったなぁ 時鳴:俺は軍師みたいな細身系を考えてた GM:ふむ、今後のシナリオ展開が面白そうなのは、細身な軍師剣士タイプの方が面白くなりそうだな…… 楓:確かに…その方がいろいろ企んでそうですしね(笑) GM:では若林悠針朗(わかばやし ゆうしろう)にしよう。どうだね? 清廟院:いいんじゃないかな。年は……32歳ぐらいで(笑) 時鳴:ああ、ちょうどいいね、それぐらいのイメージだ(笑) 楓:ではこっちの領地名も決めましょう。私は紅川(こうせん)にしたいかと思うのですが GM:まぁあなたの領地なので、紅川の地で決定しましょう。って事は紅川の地が侍隊隊長 若林悠針朗って感じだね(笑) 時鳴:了解 GM:さて、次は誰の零幕をやろうか? 楓:私がやりたいです! 清廟院:どうぞどうぞ GM:では楓の零幕です。……さて、何がやりたい? 楓:はい。父上とかが会議をしている場所に、私は呼ばれてもいないのに入っていきます! ちなみに父親の名前は秋月蒼衛(しゅうげつ そうえ)です GM:なるほど、では会議室に君が入ってきた! 時鳴(家臣A):「緋葉姫、会議中ですぞ」 楓:私の髪は前日までと違います。髪を緋く染めています 時鳴(家臣A):「ひ、姫様!?」 清廟院(家臣B):「おおお…なんという事を……」 GM(落ち着いた声で):「……どういう事だ…緋葉」 楓:「父上、父上が戦などの会議で、忙しく立ち回っておられる間に…母上は……母上は離宮で御亡くなりになられました……」 GM:「それがどうした?」 楓:「……やはり、そう言われるのですね。戦続きで食料も減りつづける昨今、さらに民の徴兵を増加し、戦に力を入れる父上の政策…私には理解できません。民よりも…家族よりも…戦がそんなにお大事ですか!」 GM:「狼煙が牙を向いているのだ、我等も川の流れを止めるわけにはいかぬ」 楓:「この緋色に染めた髪は…そんな、戦でしか皆を守れない父上への反抗です」 GM:「戦をせずして民を守れるものか」 楓:「私は、父上とは違う方法で皆を守ってみせます! 例え、どんなに小さな事だろうとも……ほんの少しずつであろうとも……」 GM:「そんな事をしても紅葉は帰ってこないのだぞ?」 楓:紅葉というのは、母上の名前ですね(笑) 解りました。そうだ。この時の楓はまだ15歳です。髪の毛も上から下まで全部緋色ですし(笑)――「母上が帰ってこないのはわかっています。しかし、これ以上戦火を広げてどうしようというのですか! 父上が陰陽師たちに作らせている大ヨロイ……あんなモノが必要なのですか!?」 GM:大ヨロイがあるらしい(笑) 清廟院:うむ、話がでかくなってきたぞ(笑) 【ぶっつけコラム 三 「話がでかくなってきだぞ(笑)」】
楓:「私は私のやりかたで……この地を救ってみせます」――部屋を出て行きましょう前述した通り、ぶっつけにはGMの用意したシナリオは無い。よってPLの語った事は、 全て事実となる。この場合、楓が「大ヨロイ」と言った事で、物語は大きな戦の内容を 含んだ方向へと転がり出したのだ GM:君の父上は、楓が襖を閉めるまで無言で見つめていよう 清廟院(いきなり若林):「はっはっはっはっ…緋葉姫様も立派になられましたなぁ」 時鳴:誰だそれ〜!(笑) 清廟院:若林ですよ(笑) GM:おう居たのか会議に(笑) 清廟院:居たのです(笑)――「さて、大ヨロイの話ですが……」 妖:清廟院怜嗣 GM:では最後です楓:あ、その前には私の宿命を決めました――宿命『目的:民を救う』にします GM:はい……じゃあ清廟院お願いします 清廟院:とりあえずですね…天羅中をいくつかのシーンに別けて旅をしていました。そして最後に死亡以外が全て埋まった状態で、ボロボロの状態で最後に行き着いたのは紅川の地です。もちろん妖の狼の姿でです 時鳴(狩人?):「いたぞ妖だ!! 追え、追え〜!!!」 清廟院:野を駆け森を抜け…そして力尽き倒れる……どさッ!(笑) GM:「どうしたのわんちゃん? 大丈夫?」――身なりの良い少年が近づいてきます 清廟院:「くぅ〜ん……」 GM:「怪我したの?」 清廟院:「くぅん…くぅ〜ん……」 楓(女中):「わ、若様! そのような犬に近づいてはなりません!!」 清廟院:ぎゃー、いきなり関係無い人にバレた〜(笑) GM:じゃあ若様は清廟院に抱きついて、服が汚れるのも無視して――「この犬は怪我してるみたいなんだ、ねぇ、助けてあげてよ!」 楓(女中):「いけません、噛まれてしまします!」 GM:「大丈夫だよ、ね♪」 清廟院:そう言われた瞬間、舌で少年を舐めましょう GM:少年は嬉しそうに―― 清廟院:そして数日が経つ……夜中、少年が寝ている間にそっと抜け出します。そうだな、何か少年から貰えると嬉しいんだが…… GM:じゃあ、怪我してた時に少年は綺麗な布を包帯代わりに使ったりしていた 清廟院:綺麗な布か…うん、それでいい。少年の元を抜け出して、その少年がいる領地を見渡せる山の上から……「わぉおおーーーん!!!」――それ以来姿を消します。それから百年少年が死んだ後も、少年の国を守ってきました。ある時は兵士として、ある時は軍師として、そしてまたある時は陰陽師として……そして今、この地に侍として仕えています GM:なるほど、ならば城の中で聞いてきたりするのでしょう――「清廟院…最近の噂、聞いているか?」 清廟院:「ああ、聞いている」 GM:「近々、この地も危ないかもしれんな?」 清廟院:「ふん、そうでもあるまい」 GM:「?……なぜそう言い切れる?」 清廟院:「この地を思うものは多い……それで十分だろう。お前とてその一人だろう?…若林(にやり)」 時鳴:若林だったのか(笑) GM:若林でした(笑)――「どうだろうな」――若林は去っていきます。こんな所で(笑) 清廟院:ふむ、宿命はどうしよう……宿命『目的:緋葉(楓)の行く末を見守る』で GM:了解。では零幕の幕間です 清廟院:あ、そういえば百年は言いすぎた。イメージでは助けてくれたのは楓の父親だったのです GM:あ、俺もそんなイメージだった 時鳴:あぁ…俺は違ったなぁ GM:ま、清廟院の場だし、それに合わせましょう 清廟院:せめて五十年見守ってきた事にしよう(笑) GM:じゃあそれで 清廟院:さてGM、GMは次幕予告でしょう GM:は? 無理だろうそれ(笑) 清廟院:適当でいいんだよ。ほらほら(笑) GM:ぬぅ……では ※予告
リプレイでは文章を直しているが、プレイ当日は、適当に言った幕もあれば、何も言わ なかった幕もある。
「何と禍々しきヨロイか……」
戦の準備を着々とすすめる紅川の地 風の噂は城下へと紛れていた緋葉姫のもとにも届いた 始まりは鈴風廃村……そこにこだわる理由 陰陽師達の策略と領主の謀略 そして……鈴の音が鳴り響くな中、動乱の物語が始まる……第一幕―――「鈴鳴り響き」。 零幕終了時での各PCの[因縁]
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