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ぶっつけ天羅万象・零リプレイ

〜動乱に響く鈴の音〜



[第ニ幕]〜死恨蟲〜


第一場 霊刺

GM:二幕開始です。大ヨロイ死命はズシーンズシーンと歩き出しています。一緒に来ていた部隊は、死傷者がかなり出たのでその介護やなんかで手間取っています。若林なんかはその陣頭指揮を取っていたりしますね
時鳴:「若林殿! あなたはわかっていたのでしょう! なぜヨロイを止めに行かないのですか!!!」
GM:「この地の為だ……」
時鳴:「わた――
清廟院:後ろから来てガシッと時鳴君の肩を掴もう。そして顔だけ若林に向けて――「先に行ってくれ」
GM:「わかった…すまん」――パカランパカランッと馬に飛び乗って若林はヨロイを追って行きます
時鳴:ジロリと清廟院をにらんで……「なぜ止めるのです」
清廟院:「それよりお前に問いたい……鈴風の村の若者よ」
時鳴:!?――「なぜそれを!?」
清廟院:「お前は、死恨蟲を知っているな?」
時鳴:「あれはただの……鈴虫だ」(一同爆笑)
清廟院:「あれは…人間の手には余る代物だ。本来ならは鈴風にさえも渡してもならないものだったのだ」
時鳴:「だからこそ、私が、戦に巻き込まれた村ごと…………全てを焼いたんだ」
清廟院:ちょっと哀れそうに――「お前は…何もわかっていないのだな……」
時鳴:今まで後ろから肩をつかまれたままで話していたので、グッと振り返って――「あんたは何を知っているって言うんだ!?」
清廟院:「いいか、あれは炎などでは滅んだりしない。なぜならば、あの蟲は蟲であって蟲では無いからだ……。なぜあれは魂を食らうと思っておる?」
GM:ああ、知らない事いっぱい(笑)
時鳴:「それは…やつが死者を呼ぶからだ。あの……あの鈴の音で」
清廟院:「そう聞こえるか?」
時鳴:「ああ、死者達の悲しみの声が」
清廟院:「あれは悲しみの声などではない、ましてや助けを求める声でもな……あれは、ただただ絶望を求める声だ」
時鳴:「そこまで知っていて、どうしてあなたはあの蟲を止めなかったのです! あなたなら使われる前に止める事ができたはずだ!」
清廟院:「あれは拙者の手には負えぬ…拙者はあれの側に寄れぬのだ……」
時鳴:「何を言っておられるか! この――
清廟院(セリフをさえぎって):「お前だけなのだ。あれを止められるのは。唯一、鈴風の村で生き残りし蟲使いの一族、お前だけなのだ。いいか、覚えておけ鈴風の若者よ。死恨蟲は蟲であって蟲ではない。だがあれを止められるのは蟲使いであるお前だけなのだ」
時鳴:「私に、何をしろというのか……私はまた響香を見殺しにしなければならないのか……」
清廟院:「そうだな…だが、それでも拙者はお前にそれを求めよう。それが唯一残りしお主の宿命」
時鳴:「あんたは……いったい?」
清廟院:一歩離れて――「我が本当の名は霊刺(れいし)…この紅川の地を守護せし存在」――と言うとですね、瞬時に姿を消します

第二場 森へ

楓:「秋桜! 秋桜聞こえる!」
GM:「お姉ちゃん、お姉ちゃんなの!?」――歩く死命から壊れたラジオのように秋桜の声が響きます
楓:「早く接合を解いて! 死命から降りるのよ!!」
時鳴(秋桜):「変な人が前に立って邪魔するんだ!! 助けて〜」
清廟院(変な人):『お゙お゙ぁ゙〜ぁぁぁあ〜』
楓:「それは幻影よ! 気にしちゃ駄目!!」
時鳴(秋桜):「お姉ちゃん、怖い人が足を掴むんだ……嫌だ、嫌だよ!!」
清廟院(怖い人):『あ゙あ゙ぅ゙〜ぅぅぁぁゔ〜〜』
楓:駄〜目〜だ〜(笑)
GM:そうこうするうちに楓がお世話になった村が見えてきます
楓:「まずい! もうこんな所まで……」――馬を急がせます。せめて村人を先に避難させようと試みましょう
時鳴(村の子供):じゃあ村のとある家の中……「お爺ちゃん、また鈴の音が聞こえるよ。一年振りかなぁ」
清廟院(村のお爺):「あれは鈴風の……あの村は無くなったはず…今更なぜじゃ……」
楓:ドンドンドンッ!!――「大丈夫!! 大丈夫ですか!!!」
時鳴:「お姉ちゃん!?」――と家の戸を開けて、目の前にいる楓お姉ちゃんに抱きつこう
GM:その瞬間、楓と少年に落ちる影。見上げれば山と見まごう巨大なヨロイ。振り上げられた拳が……今まさに――
楓:「危ない!!!」
GM:ズシャーン
楓:破壊される家
清廟院:家もかい!(笑)
楓:家もでしょう
GM:私も家もだと思ったぞズシャーン…ガラガラガラ……とっさに避けた君は無事だが、家は丸ごとヨロイパンチで押し潰されているって感じで(笑)
清廟院:俺のイメージは横薙ぎだったよ
時鳴:俺は子供だけサプっと斬られたのかと思った
一同:『それは無い(即答)』
GM:でも子供も殺されよう(笑) 死命はリンリンリンと潰した家からも魂を吸い取る
楓:「や、やめろーーーーーー!!!!!」
清廟院:次々と壊される村の家々……
楓:それでも一人でも多く助けられないかと声を張り上げましょう
GM:しかし、気が付けば秋桜の声も聞こえなくなっていた
時鳴:では村人が全滅して、死命が動きを一瞬止める所で登場しよう!
楓:それとなく酷い状況になっちゃってるし(笑)
清廟院:空気はどんどん汚れていくわけよ…紫色かな?
GM:紫色だね(笑)
時鳴:「みんな止めてくれ! もう…もう穏やかに眠りについてくれ! 響香、聞いているんだろう? お前一人でもいい、頼む、止めてくれ!!!」
GM:死命は時鳴の方を見よう……楓と時鳴は死命を中心に点対称の位置にいることにしましょう。楓は死んだ子供の亡骸の前かな?
楓:ふらふらと近づいて行こう
時鳴:「君の事はずっと覚えている……だから、だからもう止めてくれ!!!」
楓:どうしよう……邪魔しないといけないのかな?
時鳴:「響香! 響香!! もう……頼む……」
楓:う〜ん……
GM:これは1度(ダイスを)振って見ますか
時鳴:それこそ止めてくれ(笑)
清廟院:いいんじゃない? なんか進まなさそうだし
GM:死命は大ヨロイだから基本を15と計算して、さらに明鏡修正は108を越えているだろうし+6の……21個でいいか、ついでに秋桜は<接合>上級と考えよう(コロコロ)……
時鳴:(コロコロ)……GM! わたくし4つしか成功が御座いません!
GM:そうか、残念だ。こっちは4、プラス10個成功で、14個成功だ。ヨロイ太刀は武器修正+9だったと思うからダメージ19点ってことで
時鳴:え〜と……伊丹蟲のおかげで活力が18もあるからねぇ…でも重症になって倒れた(笑)――「響……香……」
楓:おお、説得しようとしていたらしい人が倒れた。なら寄って行こう――「秋桜!」――呼びかけながら
GM:秋桜の声は聞こえてこない
楓:足元まで駆け寄ろう
GM:そんな無防備な……死命は問答無用で太刀を振り下ろしますよ
清廟院:GM! この場合は登場したい!
GM:いいよ
清廟院:判定はしないよ。俺の爆射拳で太刀を止める。もう一度言う! 判定はしないから(一同爆笑)
GM:OK! では今まさに振り下ろされようとした太刀が――
清廟院:――爆射拳で弾かれ、あらぬ場所へ突き刺さる!!!!!
GM:ガゴーンッ!! ズズ〜ンッ!!!
清廟院:「愚か者が!!! 何をしている二人とも! ここですべき事はヨロイを止める事ではない! 蟲を止める事だ!!!」
楓:???(←PLが???となっている)――「何をすればいいんだ?」
清廟院:「まったく……森へ迎え! 森へ向うんだ!!!」
楓:「で、でも!?」
清廟院:「ここは拙者が何とかする! 早く行け!!!」
楓:何をしたらわからんが――「わかった怜嗣! ここは任せる!!!!!」
清廟院:「行ったか……彼女に弱い顔は見せられん」
時鳴:逆に私は聞こう――「あんたは、いったいどこまで知っているんだ?」
清廟院:………………「ニヤリ」(笑)
時鳴:じゃあ妙にわかったような顔して――「だが、森へ行っても、響香たちの魂が解放されるわけじゃない……」
清廟院:「おごるな人間…おのれが思うがままに祈るのだ。森はお前達を見捨てたりはしない。ただ手を差し伸べたりはしないだけだ」
時鳴:――走り出そう。森へ

第三場 森

GM:先に森の場面をやろうか
清廟院:そうだね、俺の方は戦闘っぽいしね(笑)
GM:では森です。登場しているのは清廟院以外の二人ね
時鳴:なら森に入る所で止める――「姫! あなたは今回の件から…手を引いて下さい」
楓:「今さら何を? あの中には秋桜がいるのよ!? それに…それにあの村だって、私が守ると言ったのに……」
時鳴:「私はあなたの死を見たくない……あなたがもし死んだら、私は…あの時のように意識を失ってしまう……そうなれば、手がつけられなくなる……」
GM:? もしや若林が出なければならないのか!?
清廟院:確かに! そんな雰囲気だね……って、あいつ俺より先に村に向かってなかったか!?
GM:そうか! 先に行ったのは森か!!! 後付けOK!!
清廟院:あいつは知っているのか森の事!?
GM:いったいあいつは何者なんだろう(笑)
※若林
 本当に何者なのだろう? この時点ではまったく若林の行動理念が確立されていなかったのだ(笑)
時鳴:「部隊長殿は先に来ている。ここより先は部隊員である私が行く」
楓:「この森は何? 何があるというの!? ……あなた達はいったい……??」
時鳴:「この森には…あの死恨蟲を止めるものがある……。そして私は、それを使える蟲使いの一族」
楓:「じゃあ、それなら私は何をすればいいの! この場で私にできる事は何も無い!!」――プレイヤー発言(笑)
時鳴:「あなたは紅川の姫です……それを忘れないで頂きたい」
楓:「姫である私より……村を守ると誓った私が、何か出来る事をしたいんだ」
時鳴:「やめてくれ! あなたは似すぎているんだ……もうあの悲劇を、繰り返させないでくれ!」
楓:「その人は、あなたの大切な人だったのね…」
時鳴:「………………」
楓:「あなたの大切な人がどうなったかは聞かない……だけど、私は死なない。私が死んだら、これから助けることのできる人々も救えなくなってしますから。だから私は死なない。緋葉としても…楓としても」
時鳴:「…………ならば、あなたのその信念…見せて頂きましょう」――森の奥へと走りだします
楓:私は死なない――追って走り出します

第四場 御神木

GM:では森の奥、鈴風の村の者達が隠してきた禁忌の地。死恨蟲に因縁のある地へとやって来ました。個人的には、澄んだ泉の真ん中に、小島のように陸地があり、そこに木が生えていて欲しい
清廟院:俺は社が欲しいな
GM:じゃあ木の根元には社がある
時鳴:私の持っている刀が桃郷だから、桃の樹がいいなぁ
GM:いいねぇ御神木は桃の樹に決定で! 桃郷って君の本名じゃなかったっけ?
時鳴:うん、だから――
清廟院:死恨蟲と共に生きてきたのか? 死恨蟲の守り人?
時鳴:なんじゃないかな? だからこそ最後にやりたいんじゃないかな?
GM:なるほど……と、なんか設定を作りながら、社と神木の見える泉の淵に着いた(笑)
時鳴:「ここは紅川の地が秘匿の聖地……ここなら森が守ってくれる。姫はここで待っていて頂きたい」
楓:それには従おう
時鳴:姫が付いてこないのを確認してから泉をバシャバシャ渡って行こう……さて、死恨蟲を止めるものか……何にしよう?
楓:護符? お香? 鈴?
時鳴:な〜んも考えてないなぁ
清廟院:俺的には死恨蟲は"業"の塊なんだけどなぁ
GM:業か……実は荒霊(あらみたま)レベル!?
清廟院:業でいいなら、それでもいいかも(笑)
時鳴:ところで、姫がそこで大人しく待たれると、俺は一人で会話が寂しくなるんだが(笑)
GM:じゃあ若林を出そう(笑) 君が泉を渡りきり社に近づくと、御神木の影から若林が現れる――すでにいつもと雰囲気が違う
時鳴:「あなたは…それを持ち出す意味がわかっているのか!?」
GM:持ち出す?
時鳴:あ、なんか俺は明鏡みたいなのに業である死恨蟲を封じているのかなぁ…と
清廟院:う〜ん、明鏡は無いんじゃないかなぁ
GM:私はイメージ的に死恨蟲は、蟲と言いつつ妖なんだし、若林はその力を取ろうとして乗っ取られている感じじゃないかな? なんか邪気オーラが若林の背後に!! みたいな(笑)
時鳴:ああ、それならわかりやすい(笑)
GM:「行かねばならぬ…我が子らが呼んでいる……」
時鳴:「若林殿! いったい何をしたのですか!?」
GM:「お前ならこれを知っているだろう?」『我が子が……我が子が呼んでいる……』
時鳴:「知っているのでしたら、なぜその封印を解いたのですか!」
GM:「もとより、1年前より私はこの力を欲っしていたのだ」『お前は私の大事な大事な子を焼いただろう……』
時鳴:「若林?」――なんか2重の声プラス意味不明(笑)
清廟院:なんかこいつ一人で話の辻褄が合わなそう(笑)
時鳴:この調子なら若林は『よくぞ殺してくれた』かな?(笑)
GM:「良くぞ殺してくれた…」『よくも我が子を殺してくれたな…』(一同爆笑)
楓:本当意味わかんない〜(笑)
清廟院:これは若林か死恨蟲か、どちらかに精神を統一した方がいいんじゃない?
時鳴:なら若林が死恨蟲の精神を支配しているのがいいな
清廟院:え〜、俺は若林は普通にいい奴で、操られている方がいいなぁ
楓:私も操られている方かなぁ
時鳴:俺が思ったのは……若林がこの森の聖地にいる死恨蟲の親玉みたいのの力が欲しくて、でも、親玉は自分から動く事はまず無いから、鈴風の村を襲って、死恨蟲の子供を焼き殺して、親が動いたところを手に入れようって考えかなぁって思った
GM:ああ、俺はもっと別の弱い理由を思ったよ(笑)
清廟院:まぁ迷った時は、GMのストーリー展開でいいんじゃないかな
時鳴:異議は無いッス!
楓:じゃあGM、お願いします
※ぶっつけコラム 十一 「GMのストーリー展開でいいんじゃないかな」
 死恨蟲を止めるものとは何か、そして若林の謎について、かなり長く話が続くが、
このように迷った時はコラム九でも書いたが、GMが決定すれば良い
ぶっつけにはシナリオは無い。しかしGMとしての権限まで無いわけでは無いのだ
ルールの適応や判断、最後の決断はGMが責任を持ってするべきなのだ
時鳴:「あんたはなんでそこに来たんだ! 何のために!!」
GM:まぁ時鳴のよりは弱いけど、言ってしまいましょう。声は若林本人です――「全てお前のせいだ……」
清廟院:ああ!!! そっちかぁ!!!(笑)
※そっちかぁ!!!(笑)
 「全てお前のせいだ……」の一言だけでGMのやりたい事が清廟院のPLは理解したらしい(笑)
時鳴:???
GM:全体の話的には大きいけど、キッカケの若林だけ小っちゃくなっちゃう……が、まぁいいか、天羅では良くある話だし(笑)
清廟院:良くある話だね(笑) いいんじゃないかな
時鳴:なんだ? 早く言ってくれ!?
GM:「お前が……響香を取ったから……」
時鳴:あ〜、なるほどね――「響香を取ったから?……どういう事だ!――なぜお前が響香を知っている!」
GM:ちょっと人間関係を整理しよう。どうやら若林は響香の事が好きだったらしい
清廟院:きっと若林は響香の許婚だったんだよ。それが時鳴に、許婚の響香を取られた!
楓:つまり、響香は鈴風の人間じゃなかったって事?
清廟院:鈴風の村は、生まれの村から逃げてきた響香を匿ったんだよ
時鳴:そして私と響香は恋に落ちたのか(笑)
GM:若林は響香と同じ村出身の許婚、その村で何かをやらかして逃げるはめになった響香を、若林は追って、いろいろ調べ、死恨蟲と関係のある隠れ里・鈴風の村にたどり着いたが、時すでに遅し、響香の横には時鳴が…!!
時鳴:じゃあ私は響香から、逃げだした生まれ故郷の村に、許婚がいたって事を聞いていてもいいのかな?
清廟院:良いと思うよ
GM:では――「そこをどけ、私は響香に会いに行く。私こそが響香の側にいてやるべきなんだ……」
時鳴:「そうか…あんたが響香の言っていた許婚だったんだな」
GM:「どけ」
時鳴:「どかない。私はあの時決断したんだ、どんな障害があろうと、響香の側にいようと」
GM:「ならば、なぜ響香を殺した」
時鳴:「私は殺していない!」
GM:「なぜ守りきらなかった!」
時鳴:「殺してなんかいない!!!」
GM:「私が追いつき、村へとやって来た時、すでに響香は……」
時鳴:「あれは夢だ! あれは落ち武者がやったんだ! 殺したのはお前だろう! 落ち武者たちを差し向けて!!」
楓:そろそろ登場しましょう。私も泉を渡ってきました
GM:ならば時鳴には少々くらってもらいましょうか(コロコロ)……若林は半実態的な死恨蟲の親玉のような蟲に取り憑かれていて、その蟲が腕(爪?)で時鳴に攻撃――霊力に13点ダメージ
楓:「時鳴!!」
時鳴:ガクっと膝を着こう
GM:「お前が響香を殺したんだ……」
楓:「若林! これはどういう事か!!」
GM:「これは姫様、これから死命を止めに行くのですよ」
楓:ん? これは難しい決断だ。若林は嫌悪だけど、死命を止めるのは目的だし……「時鳴を掴むその手を離しなさい」
GM:「なに、私がこの力を持って死命を止めようというのに、邪魔をしてきたので……」――どかっ! と時鳴を離そう
時鳴:虚ろな目で倒れたまま――「行ってはならない……それは使ってはならないもの……」――気絶しよう(笑)
楓:私は死恨蟲も鈴風の謎も知らないし……「死命を止められるというのなら……早く行って若林!」

第五場 一撃

GM:では大ヨロイ死命です
清廟院:大ヨロイに向かって、いや死恨蟲に向かってこう言おう――「この地に溜まりし業の塊よ……よくぞここまで育ったものよ。だが、それは拙者の罪でもあるのかな……さぁ、かかってくるがよい! 命に変えてもこの地はワタシが守ってみせる!!!!」――そして狼変身! この地を守護せし狼の妖・霊刺へと姿を変えるぞ!!
GM:死命はグググっと霊刺を見下ろそう
清廟院:軽く13点ぐらい[気合]を使って(コロコロ)……<神速>……33成功
GM:(コロコロ)……ダイス目が悪いなぁ……21個振って上級なのに半分以下しか成功していない……10個成功
清廟院:なら42点くらえ!! 牙で攻撃じゃ!!!
時鳴:ところでさっき、死恨蟲には近づけないみたいな事、清廟院は言っていたよね? でも攻撃したら……
清廟院:GM! 拙者の弱点が決まったよ。"業"だ。だから死恨蟲にも近づけない(笑) なんかダメージくれ(笑)
GM:じゃあ、時鳴の時と同じようにしよう。ダメージは成功数の10点、基本的に霊力に入ることにしましょう
清廟院:死命の脇腹を抉ってから、『ガア゙ア゙ァァァァァーーー!!!!!!』――と叫んでそのままどこかへ消える。かなり遠ざかった所で「アォオオオオーーーーーン」と遠吠えして倒れよう(笑)
時鳴:早いよ(笑)
清廟院:大丈夫だよ、このシナリオ終わったわけではないし(笑)

第六場 鈴風の伝承

GM:では御神木の二人です。若林は去り、そろそろ時鳴は起きていいよ
時鳴:がばっと起きて――「姫!? 若林は! あいつはどこへ!!!」
楓:「若林なら死命を止めに行ったわ――いったい何が起こっているの! 死命には何が入っているの!?」
時鳴:少し俯いてから――「鈴風の地に伝わる鈴の音を知っていますか?……昔、紅川と狼煙の間にある村で、美しい娘が村人のためを想い授けたと言われる鈴虫の話です。その鈴虫は軽やかな鈴の音を響かせ、その音に導かれるように、死者達の魂は安らいだと言われています」
楓:「その伝承なら……あの村で聞いたわ」
時鳴:「その村こそ鈴風の村、伝承の鈴虫こそ死恨蟲……死命に入れられた蟲です」
楓:「死命に……」
時鳴:「しかし死恨蟲は伝承にあるような虫ではないのです。伝承では死者に安らぎを与えるとありますが、本当は違う、死恨蟲は死者の魂を食らい取り込むのです。底の無い絶望へと……」
楓:「その蟲を若林は止めに行ったのか……」
時鳴:「だが、今の奴は……姫、私達も急ぎ村へと向いましょう」
楓:「ええ」

第七場 村の跡

GM:では村です。すでに破壊尽くされた村には大ヨロイ死命の姿はありません
楓:「しゅ〜おぉぉ〜〜〜!!!!!!」
GM:君の叫びは村に響き渡るのみ……
時鳴:「若林……」
清廟院:そう言えば十干はどうしたんだ?
GM:おお!? 忘れてた!! ――「どうしましたお二人とも、ずいぶんと遅かったですな」
楓:十干に掴みかかる――「十干!!!!!」
時鳴:「姫、落ち着いて!」
楓:「十干! あなたは何を知っていた! 秋桜をどうした!!」
GM:「死命は失敗してしまいましたよ……明鏡に死恨蟲を接続し、空の明鏡に業を溜め、大ヨロイを強化するという作戦が……まさか死恨蟲に呼ばれし魂たちが暴走を始めるとはね、予想を越えていましたよ」
時鳴:予想しとけよ(笑)
GM:ちなみに十干は笑っているよ。まるで失敗も予想通りのようにね(笑)
楓:がー! ムカツク!!
時鳴:「十干殿、一つ聞きたい。取り込まれた魂は、明鏡から返る事はあるのか?」
GM:「さぁ……さすがの私にも、それはわかりませんよ。気になる所ではありますがな……」
時鳴:「私は聞いたことがある。明鏡から人を生き返らせる事ができると……」
GM:「ほう、それは………実に…………………。どちらにせよ、死命は若林殿が何処かへと連れ去ってしまわれました。狼煙の地へと入られてしまった今、追う事は難しいでしょう」
時鳴:「もし、明鏡に囚われた魂に、少しでも想いが残っていたら……死命は止まるかもしれないんじゃないか?」
GM:「あなたは何を期待しているのですか? 死恨蟲はすでにたくさんの魂を手に入れている。その中の一つに想いがあろうが……所詮無理無謀な話でしょう」
時鳴:「………………」
楓:「秋桜……」
清廟院(弟子):「十干様〜!」
GM:「どうした?」
清廟院(弟子):「御領主様より、撤退せよとの事です」
GM:「そうか……こうなっては仕方の無い事かもしれんな」
楓:「十干、今回の事、すべて見越して行った事ではなかろうな?」
GM:「(ニヤリ)」
楓:「此度の事、父上に全て語ろう……十干、処断を待つのだな」――と言いつつ、父上は絶対に十干を処断しないんだろうな(笑)
GM:では二幕も終了〜!
〜次幕予告〜
鈴の音は去り、死命と若林は姿を消した
そして半年の月日が経つ……
「どうしたの? 大丈夫?」
「私の部屋においでよ。怪我を治してあげる」
繰り返される言葉に、霊刺は意識を取り戻した……
そして物語は激動を迎える
狼煙の地に鈴の音が鳴り響く時、死恨蟲の力は解放される
夕焼けの天守閣、ただ秋の風に運ばれた鈴虫の声だけが響いていた
「今日は、やけに鈴虫が鳴いてますね」……第三幕―――「狼煙の地」。


二幕終了時での各PCの[因縁]

○秋月緋葉(楓)
≪目的:民を救う≫中級 ●●○
<目的:弱者の救済>上級 ●●●
<目的:強さとは何かを知る>中級 ●●●
<感情:清廟院への信頼>初級 ●○○ → <感情:清廟院への信頼>中級 ●●○
<感情:若林への嫌悪>初級 ●○○ → <感情:若林への嫌悪>中級 ●●○
<感情:死命への恐怖>初級 ●○○
<感情:十干への嫌悪>初級 ●○○ → <感情:十干への嫌悪>中級 ●●○
     新しい因縁  → <目的:秋桜を助ける> ●○○
 
○時鳴響香
≪不幸:響香の死≫上級 ●●● → ≪目的:響香との生活≫中級 ●●○
<感情:力への疑問>上級 ●●●
<目的:強さとは何かを知る>初級 ●○○
<感情:緋葉は彼女に似ている>中級 ●●○
<感情:若林は共感できない>中級 ●●○ → <感情:若林は共感できない>無級 ○○○
<感情:清廟院への疑心>初級 ●○○
<目的:死恨蟲を止める>初級 ●○○ → <目的:死恨蟲を止める>中級 ●●○
<感情:十干への共感>初級 ●○○ → <感情:十干への共感>中級 ●●○
       【共感】7  →          【共感】8 
 
○清廟院怜嗣
≪目的:緋葉の行く末を見守る≫上級 ●●●
<感情:蒼衛への忠誠>上級 ●●●
<感情:時鳴への不安>中級 ●●○ → <感情:時鳴への不安>上級 ●●●
<感情:若林への信頼>初級 ●○○
<その他:死ぬ事と見つけたり>中級 ●●○
<感情:若林への信頼>初級 ●○○
<目的:死命を止める>初級 ●○○ → <目的:死命を止める>中級 ●●○
<感情:十干への恐怖>初級 ●○○

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