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ガンアクションRPG ガンドッグ

『In Cost For Bio』

◆シナリオデータ

本シナリオは『ガンドッグ』を適用して遊ぶことを前提としたシナリオです。プレイ時間は3〜4時間。プレイ人数は3〜5人。

◆推奨キャラクター

●サンプルキャラクター
  ブリッツ、クインビー、アムリタ、バイパー。
●キャラクタークラス
  ガンドッグの基本戦闘から、映画アクション・コンシューマーゲーム的な展開までを含んだシナリオです。チームに一人はメディックがいた方が安心できるでしょう。

◆概要

  コーディネイターであるマルシオ・カルロスからPC達はある依頼を受けます。それはGM社(ゼネラル・マニュファクター社)の研究所が襲撃され、奪われた研究資料の奪還と、誘拐された研究チームの主任であるハンスの救出です。GM社は表向き製薬会社ですが裏ではウィルス兵器を生産している軍事企業です。まずはウィルスを奪還し、犯人達の本当の目的と黒幕を調べ上げ、依頼目標を確保すればミッション成功です。

◆ミッションの流れ

  このシナリオはガンドックの基本的な戦闘とゲーム的な非現実的なラストのシナリオです。
■オープニング
↓ マルシオ・カルロスから依頼を受けます。
■犯人追跡
↓ 犯人の逃走経路から作戦を立てウィルスを奪還します。
■人質交換
↓ 犯人から主任の引渡しとウィルス(orワクチン)の交換を持ちかけられます。
■クライマックス
↓ 犯人のアジトに乗り込み犯人グループと戦闘します。
■エンディング

◆オープニング

  PC達は契約しているコーディネーターであるマルシオ・カルロスに呼び出されて、彼の所属する民間警備会社ペドロ・タクティカル・ソリューションズのとあるブリーフィングルームに来ています。

 「さて、キミ達に集まってもらったのは他でもない。すでに大変な事が起っていてね」
 「いくらか保険金を支払う事になるのは確実だよ……
   けど被害は最小限に押えたいのがワイズマンの意向でね」
 「GM社ってのを知っているかい?  表向きは製薬会社だけど、実質はウィルス兵器を開発、
    紛争地帯へ横流ししている裏の儲けで大きくなった企業さ」
 「実は昨日、GM社の研究施設の一つが襲撃に遭ってね、主な研究メンバーは死亡、
    研究資料は襲撃者に奪われ、さらに研究主任だったハンスと言う男も誘拐されるという事件が起ったんだ」
 「一つだけ気をつけて欲しい、ワイズマンからの依頼では優先順位の一位は奪われた研究資料、
    次いで研究主任ハンスの救出らしい」
 「ちなみに他の研究員は全員死体で見つかった。だが研究自体は完成していたらしい」

あらかた説明しおえると、カルロスは部屋にあるプロジェクターを起動しスクリーンに粗い画像を映し出します。それは地図のようなもので、その映し出された地図上には赤ペンで道筋がなぞられ、所どころに時刻らしき数字が書き込んである。最終的に海岸線の一箇所に×印がされ、またそこにも時間が書いてあります。

〜〜『街A(1900)』〜公道〜『橋(2200)』〜公道〜『町B(0000)』〜獣道〜『捨てられた港町(0200)』

街Aは普通の地方都市であり、町Bはその地方都市から離れた小さな村程度の町です。そして捨てられた港町は今ではゴーストタウンと化している廃墟の漁港です。PC達が集められた時間は昼の正午であり、地図上の場所まではカルロスが手配したヘリコプターで3時間程度です。

 「この地図は誘拐犯のスキを見て、研究主任が携帯で写して送ってきたらしい。
    そこでこちらに依頼が来たってわけさ。もっとも主任の携帯電話を逆探知してみたがすでに反応は無い。
    犯人に壊されたと見ていいだろう」
 「依頼料は1人につき10000ドル。研究資料の奪還が成功すればプラス3000ドル。
    さらに研究主任も救出できれば、さらにプラス2000ドルだ」
 「ま、どんなに危険な仕事だって、キミ達はプロだ成功するさ。信じてるよ」

◆犯人追跡

  犯人をどこで待ち伏せするか、どうやって取り押さえるか、それはPL達の作戦によって変わります。以下にそれぞれPCが取りそうな行動とその対処方を記述します。
  またPC達は犯人追跡の行動を起す前に一度だけ<情報処理>で情報を収集する事が可能です。

<情報処理>修正−20%で
  達成値は5以上――
   「GM社はウィルス兵器作成の場合、常にワクチンも平行して作成している」。
 達成値7以上――
   「主任のハンスは今の地位に満足してなかったらしい」。
  達成値10以上――
   「奪われたウィルスは人間を本能の塊に変えると共に、ほぼ不死の体組織に変異させるものらしい」

  犯人グループについて調べる場合も、
<情報処理>修正−20%で成功すれば犯人が白いバンに乗っている事が調べられます。  

犯人グループは白いバンに乗っています。バンに乗っているメンバーは4人(データはルールブックのp157の誘拐犯を使用)、全員作業着を着ていますが、町Bを過ぎると全員黒い服になります。4人のうち1人はRPG−7ロケットランチャーを持っています。PCが普通に話し掛けてきた場合は水道管の会社だと偽ります。
ごまかしが無理だと判断した場合は不意打ちでPCを撃ち逃走します。そこからはカーチェイスに入ります。TRSを使用します。

カーチェイスTRS
 『ターゲット:犯人の白いバン』――1リミットは1ラウンドとし、制限無しのカウントアップ方式。
  レンジ1:<操縦> 修正無し 白いバンを追跡。
  レンジ2:<操縦> 修正無し 白いバンを追跡。
  レンジ3:<操縦> 修正無し 白いバンを追跡。
  レンジ4:<操縦> 修正無し 白いバンを追跡。
  レンジ5:<操縦> 修正無し 白いバンを追跡。

※犯人は窓から乗り出して1RごとにPC達へ射撃してきます。ロケットランチャーも使います。  
犯人達を捕まえた場合は、車の中からジュラルミンケースが出てきます。しかし、そこに入っている研究使用は半分だけです。(10のくぼみがあり5つしか試験管が残っていない)。犯人が一人でも生きていた場合、街で研究主任と共に別の部隊に運ばせたとの話を聞きます。

◆人質交換

  犯人達から上手くウィルスの入った研究資料を奪取したばあい、そのウィルスと研究主任を交換しないか? と犯人達から連絡があった――とカルロスからPC達へ連絡が行きます。もしウィルス奪還に失敗していた場合、ワクチンと研究主任を交換するように犯人から連絡があります。場所は街Bから2時間の廃工場(工場の周りは見晴らしのいい原っぱです)。時刻は昼の17時です。

  指定された場所では工場の屋根から吊り下げられた研究主任(顔には袋がかぶせてありぐったりしていますが、時々ピクピクする事から死んではいないとPCに伝えましょう)おり、その主任を縛ってあるロープを操作するものか、工場入り口に設置してある滑車の横に犯人が1人、さらに工場正面には黒いバンを遮蔽代わりに、3人の犯人がいます。そして3人と滑車の中間ぐらいにもう2人の犯人がいます(計6人です)。

  奪還したウィルスと研究主任を交換すると、犯人グループは撃ってます。黒いバンの付近3人、遊撃2人、滑車部分に1人が敵の構成であり、敵のデータは先ほどと同じです。交換が上手く行かなかった場合、犯人は遠慮無しにPCを殺しにかかります。

  犯人を殺さずに捕らえた場合、犯人の目的と黒幕について話します。本当は研究主任ハンスが黒幕であり、今の地位に満足できずにGM社を裏切った。PC達は戦闘能力も申し分ないので良い被検体になると思い、情報をわざと流して呼び寄せた。また犯人グループのアジトはここから4時間ほど行った所にある山中の私設別荘である。アジトにはリーダー×1人、研究主任×1人、一般雇われ兵×5人。

◆クライマックス

  森の中の私設別荘にいくと、そこは嫌なほど静まり返っています。別荘の間取りは基本ルールブックp217を参照してください。1Fには気配が無く、ただ2Fへと通じる階段がバリケードで塞がっています。さらに<感知>で成功すると階段下のデッドスペース(台所から入れます)に誰かが隠れている気配がします。その部屋は食糧庫であり、扉を開ければ研究主任のハンスがいます。ハンスはPCに命乞いをし、さらに助けて欲しいと言うと、急いで(または隙を見て)台所のガス台の下にはいり"何か"をします。

  ハンスの話によると犯人グループは仲間内で揉め事があり、ウィルスの1本を使ったらしい。ウィルスは人間を本能のみのゾンビに変える薬であり、研究主任のハンスは犯人達が全員ウィルスに感染し苦しんでいる間、2Fへの階段をバリケードで塞ぎ安全を確保するも、怖くなって逃げることもできずに隠れていたらしい。
しかし、PCが来た事で覚悟が決まり、別荘のガス栓に細工し、あと5分で屋敷ごと爆発するようにセットした――とPCに説明します。ウィルスの残りは2Fの寝室クローゼットの中であり、ウィルスを取ってくる場合はTRSを使用します。

ゾンビTRS
 『ターゲット:ウィルスの奪取』――リミットは5のカウント方式(6R目に入った時点でガス爆発)。
  レンジ1:<運動>   修正無し   屋敷の2階に駆け上がる。
  レンジ2:<市街行動> −10%(※)廊下のゾンビに見つからないように寝室へ向かう。
  レンジ3:<運動>   −30%(※)クローゼットの中から現れるゾンビを回避する。
  レンジ4:<感知>   修正無し   クローゼットからウィルスが入ったジュラルミンケースを見つける。
  レンジ5:<運動>   −30%(※)ゾンビを回避して階段を下り裏口から脱出。
 
※ゾンビが全滅させた場合、この修正は0となる。
※レンジ2と3と5にPCがいた場合、ゾンビはそのターンごとにPCに攻撃してきます。  

普通の犯人は基本ルールブックP202の『ゾンビ』を使用する。また犯人のうちリーダーは基本ルールブックP157の『リーダー』のデータに、<格闘>4レベル、耐久力+30をしたデータを用います。

◆エンディング

  ウィルスを奪取、または研究主任を確保したらミッション成功である。
カルロスから労いと報酬を受け取って終了です。

●経験点
 第1目標(2点)
   ウィルスを半分以上奪取した。
 第2目標(1点)
   研究主任のハンスを確保した。死体では駄目である。

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