TOPシナリオ ⇒ 六門世界RPG                         戻る

六門世界RPGシナリオ

『小さな村の小さな事件』

◆はじめに

 このシナリオは作成されたばかりのキャラクター4〜5人を想定して作られています。人数が少ない場合は召喚術師を含むバランスの良いパーティー構成が望ましいでしょう。逆に多い場合、ゲームマスター(以下GM)は敵となるモンスターの数を増やすなどして調節して下さい。
 プレイ時間は3〜4時間程度です。
 基本的にキャンペーンシナリオの第一話や前後編の前編で使えるシナリオですが、単発でも問題ありません。

◆シナリオ概要

 舞台となるのは六門世界のどこかの小村です。村の近くに森さえあればどの地方でもかまいません。  プレイヤーキャラクター(以下PL)は、この小村(シナリオ中ではニクソン村と仮定します)にそれぞれの理由で訪れます。最近この村では謎の宝石泥棒が出没しています。村の村長からPC達は事件の解決を頼まれます。情報収集をするうちになにやら影で召喚術師が動いている気配が……。宝石泥棒は召喚されたインプの仕業です。犯人は空を飛んで逃げているので、足跡などは常に途中で途切れています。PC達が犯人である召喚術士を見つけ出し、宝石を取り返す事ができればこのシナリオは成功となります。

◆シナリオ本編

<1>シナリオの流れ

(1)村長からの依頼
(2)村での調査
(3)謎のおっさんとの出会い
(4)森の探索
(5)召喚術師との対決
(6)事件解決

<2>導入

 舞台はニクソン村という小村です。近隣には森が広がる静かな村です。ニクソン村ではもうすぐ年に一度の収穫祭が行われる予定で、ささやかに盛り上がりつつあります。
 PC達はこの村の村長(設定によっては宿屋の主人からでもいいでしょう)から、依頼を受けてくれないかと頼まれます。
「実は最近、この村に宝石泥棒が出没しておりまして。家人がちょっと目をはなした隙になくなる事が多く……もちろん、寝て起きたらなくなっている事もあります。犯人探しとなくなった宝石を取り戻してはくれないでしょうか?」
「お金や貴金属には手を出さず、宝石ばかりが盗まれております」
「報酬は4000ギルダーと収穫祭までの宿代を無料にする事でどうでしょうか? もっとも、収穫祭は3日後なのでそれまでに解決してもらえると助かるのですが……やはり年に一度の祭りぐらい、何の心配もせずに楽しみたいのです」

<3>事件発生

 PC達が村長の家(または宿屋)を出たところで全員<鋭敏感覚D>を行ってください。成功した者は、近くの家からヒステリックな悲鳴が聞こえるのがわかります。そこは森で取れた貴重な植物から薬草を作っている薬屋です。
 薬屋に行くと商品の並んだ1階には(カウンターにも)誰もいません。部屋の奥に2階へ続く階段が見え、そこから2階に上がると廊下で座り込んでいるお店の女主人(クリス・女・29歳)がいます。
「宝石泥棒よ! 私がまだアカデミアにいた頃にもらった、大切な魔法のアミュレットが無いの!?」
 部屋をのぞけばかなり荒らされている事がわかります。<探索C>に成功すれば窓の"さん"に足跡があるのがわかります。その足跡は人間の子供ぐらいのサイズです。さらに<モンスター知識B>に成功すれば、それが人間の足跡では無い事に気が付きます。足跡は窓から外に逃げるようについているので、この部屋での<追跡>判定は、<探索>と同じ内容がわかるだけです。
「あれはフリスアリスの首飾りと言う魔法のアミュレットなの……昔付き合っていた彼から貰った大切なものなんだけど……」
 <博学C>に成功すればフリスアリスの首飾りのデータを参照できます(ルールブックp232)。
 店の外に出て部屋の真下にあたる地面を<追跡>や<探索>で探ってみても、ここでは何も見つかりません。あえていうなら――「あの小さな足跡はどうも見つからない」事がわかります。

※真相……犯人はコウモリの翼を持った小型の悪魔インプです。窓に足をかけ空を飛んで逃げたのです。ここでは、まだ犯人をインプと特定させる必要はありません。

<4>情報収集

 薬屋の事件が1段落するとPC達は村で情報収集に奔走するでしょう。以下に村にある施設や、PCが情報を聞きそうな村人の反応を載せます。

(1)村長の家(または村長)
他の村人より少しだけ大き目の家。頼めば宿屋ではなく村長の家で泊めてくれる。村長の家からは価値にして1000ギルダー程度の宝石が盗まれています。
村長:
「昔はこの村も、付近に古代帝国時代の遺跡があるという噂があって、結構旅人も訪れたものです……」
「もっとも、今では当時が夢のような過疎化状態ですが……」
「それにしても宝石泥棒とは……最近は地震も多いし弱り目に祟り目ですよ」

※古代帝国時代の遺跡
村で噂になった遺跡の話は、村人なら誰でも知っています。一時は盛り上がったようですが、誰も見つける事ができませんでした。<博学B>に成功すれば聞き知っているかもしれません。世間一般ではそれほど有名ではないのかも……という程度です。

(2)宿屋兼酒場(酒場の主人・昼間から飲んだくれている爺さん)
 村に一軒しかない憩いの場。寡黙で熊のような風袋の主人と、カウンターの角で飲んだくれているお爺さんがいます。
主人:
「怪しい奴? ああ、そう言えば2週間ぐらい前、フードをかぶった男が来たな」
「……確か『ケビンという男を知らないか?』と聞いてきたな。もっとも、それ以来見ていないが」
「ケビン? さぁ知らない名前だな」

飲んだくれの爺さん:
「わしは見たぞウィ〜ック! 空を子供が跳んでおったのじゃウィ〜ック!」

(3)聖エルド教の教会(エルド教の神父様)
 小さいながらしっかりした作りの教会です。昔、村が盛り上った時に建てられました。神父様が一人います。
 教会で神父様に話を聞いても、特に変わった情報は聞けません。ただ、PCが帰ろうとすると一人の女の子が泣きながら駆け込んできます。

少女:
「うわ〜〜ん、神父さま〜わたしの大事な宝物がなくなっちゃった〜〜」
「あのね……キレイなね……こんくらいの宝石なの……」

神父:
「それはとても悲しい事ですね。でも大丈夫、ここにいるお兄(姉)さん達が、きっと助けてくれますよ」

少女:
「ほんと? わたしの宝物見つけてくれる?」

 少女の話している宝物とはガラス玉(ビー玉)の事です。PCが気が付かないようなら神父様が「彼女の言っている宝ものはガラス玉ですよ」と教えてくれます。<博学D>に成功すると、カラス等の鳥類はヒカリ物が好きな事がわかります。

(4)収穫祭準備中の村の中央広場(噂好きのおばさん達)
 村の大広場は、3日後の収穫祭に向けて準備が進められています。中央には舞台のようなものが組まれ、周りには当日は屋台になるであろう骨組みが見えます。おばさん達が準備よりおしゃべりに夢中になっています。

おばさん方:
「あら宝石泥棒? そうよね〜〜怖いわ〜〜ウチも……」
「そう言えば私見たわよ! 毎朝怪しいローブかぶった男の人がうろついているのよ!」
「その人なら私あいさつしちゃったわ! けっこう素直な男だったわよ「おはよう」って渋い声だったわ♪」
「そのローブの人なら毎朝見るわよ?」

おばさん方:
「ケビン? ああ、私知っているわよ! 薬屋のクリスさん、昔の恋人がケビンって名前だったんだって!」
「え、村人じゃないのかって? ええ違うわ、きっと都会の人よ」
「……この村にケビンが訪れた事? さぁ、そこまでは知らないわねぇ」

おばさん方:
「最近、地震が多くて困るわ! もうすぐ収穫祭だっていうのに!」

(5)魔法アイテム・薬草屋
 薬を自作して売っている村の薬屋です。クリスという29歳の女性が店主です。「<3>事件発生」で仲良くなったなら、消耗品のうち"〜の薬"と付いている品を1割引きで売ってくれます。ケビンの事についてはプライベートなことなのでクリスは話したがりません。<交渉C>に成功すれば話してくれます。

クリス:
「えッ? ケビンの事について教えてくれって? 彼は私がまだアカデミアにいた頃に知り合ったの……それで仲良くなって付き合ってたんだけど、うちの親が体壊しちゃって、この店を継いで欲しいって連絡あったから、私、アカデミアを自主退学したの。ケビンともその時別れたわ」
「首飾りは別れる時ケビンに貰ったの。なんか『ニクソン村に戻るならこれをあげるよ。きっと君の役に立つ』って……」
「彼はアカデミアで古代帝国時代の研究を専門にしていたわ」

(6)被害に会った家(一般村人)
 宝石を盗まれた家です。村全体では2D6軒ほどです。どの家でも犯人を見ていません。一番最初に被害にあった家は今から約2週間前です。盗まれた宝石の価値は10〜〜6700まで様々です。お金や貴金属に被害はありません、あくまで宝石のみです。

(7)その他の村人
 村の仕事として一般的なのは農夫か木こりです。どちらに話を聞くにしても<情報収集C>に成功して下さい。

農夫:
「おらぁ見ただぁ…夕方近くにおっきなコウモリさ、森に入ぇっていくのを」

木こり:
「そういやぁ最近、森でフラフラしてるおっさんを見たなぁ、ローブ着てたから旅人だと思ったんだが、1度や2度じゃないんだぁなぁ」

<5>翌日の朝

 ここで翌日の朝まで待って"朝方出没するローブの男"に会う場合はこのイベントが入ります。朝まで待たずに森へ直行する場合は「<6>森へ」に進んで下さい。
 朝方、村を歩き回ると明らかに怪しいローブの男を見つけます。声をかけると男はローブを外しゴートと名乗ります。

ゴート:
男40歳の召喚術師です。意志薄弱/猜疑心(自分の召喚獣しか信じない)性格で、見た目は傲慢そうなおじさんです。PCから言われた事はひとまず信じます。朴訥なお馬鹿さんです。

ゴート:
「うむ。わしが何者だと? わしは召喚術師じゃ! サザンのアカデミアからやってきた」
「何をやっているかだと? 朝の散歩だ。これはかかせん」
「ケビン? ああ、奴はアカデミア時代の後輩だ。大変才能溢れる若者だった」
「この村のは古代帝国時代の遺跡があるらしいな。ケビンから聞いて調べにやってきたんだ」

※朝の散歩――古代帝国時代の遺跡について村を調べています。もっとも村には何も無いので調べても無駄です。

ゴート:
「森でわしを見た? そうじゃろう。わしは人が嫌いでな。猟師小屋を勝手に使わせてもらっておる」
「わしが宝石泥棒? なに? そうだったのか!?」
「ふぅ〜〜危うく騙される所だった! だから人間は嫌いだ」
「わしはこれから猟師小屋へ帰る!」

 適当に会話をしたらゴートは森へ帰ります。一緒に森に行く事も可能です。森のイベントで戦闘に巻き込まれた場合、ゴートは優先的に後列に回る事をPC達にはこの時点で宣言しておきましょう。

<6>森へ

 今回の森はTCGモンスターコレクションの地形カードを使いました。もちろん、別のカードや使い方は工夫がいりますがダイスでも代用できるはずです。
用意した地形は12枚。
「大地のささやき」 ×  8枚
「地割れ」 ×  2枚
「魔力の泉」 ×  1枚
「砦」 ×  1枚
 机の上に4×3でカードを裏にして並べ、どこでも好きな端をPCに指定してもらい、そこが森のスタートとなります。
 PCが移動するごとにカードをめくり、カードの種類ごとにイベントが起こります。一度めくったカードは常に表のままとなり、以降、その場所を通ってもイベントは起こりません。
 まずは最初にPC達のいるカードをめくります。最初のイベントを起してください。もちろん、いきなり「砦」の可能性もあります(笑)
 森の中はたとえ猟師小屋(砦)でもリミットは6とします。

(1)カード「大地のささやき」
 森イベントが起こる可能性があります。誰か一人代表のPCがダイスを2D6振って、6・7・8の場合は何も起こりませんが、それ以外のダイス目の場合は『森イベント』が起こります。結果を『森イベント表』に照らし合わせてください。
『森イベント表』
2D 10 11 12
内容 薬草 薬草 木の実 木の実 ポイズントード1体 バーニングヴァイパー1体 ウルフ1体 グリズリー1体
 ※薬草  1D×1D×100ギルダー(クリスの薬屋で買い取ってくれます)
 ※木の実 1D×100ギルダー(クリスの薬屋で買い取ってくれます)

薬草も木の実も村に帰れば薬屋のクリスが買い取ってくれる旨はGMから伝えて構いません。

モンスターと遭遇した場合。
 PC側代表とモンスターとで<鋭敏感覚>判定。同値の場合はPC有利。PCが勝って先にPCがモンスターを見つけた場合、PCは<気配消し>で1人でもE評価を出さなければ、うまくやりすごす事ができます(1人でも失敗するとモンスターに見つけられます)。
 <鋭敏感覚>でPCが負けた場合、モンスターが先にPCを見つけた事となり襲い掛かってきます。

(2)カード「地割れ」
 地震が起きて地割れが起こります。落とし穴として扱います。<運動神経C>に成功すれば回避できた事にして構いません。失敗するとダメージがMサイズは6D、Sなら4D、SSなら2Dくらいますが、そこで<運動神経C>に成功すればダメージを半分にして良いです。

(3)カード「魔力の泉」
1日に一人1回ずつだけ回復、HPを全快か、BPを全快か、スペル枠を全快か選べます。

(4)カード「砦」
 謎のローブ男の住処(ゴートが勝手に住んでいる猟師小屋)です。

・鳴子
 不用意に近づくと鳴子が鳴ります。<鋭敏感覚C>に成功すれば発見可能。解除は<手業C>に成功すれば解除できます。
 PC達のロールプレイを見て、油断していると判断したなら判定させずに鳴子を鳴らして構いません。
・落とし穴
 鳴子をさらに進むと入り口直前に落とし穴があります。不用意に扉に近づくと先頭を歩いていたPCが落ちます。<鋭敏感覚C>に成功すれば発見は可能です。<手業C>に成功すれば解除できます。落とし穴にはまっても<運動神経C>に成功すれば回避できた事にして良いです。失敗するとダメージがサイズには関係無く4Dくらいます。が、そこで<運動神経C>に成功すればダメージを半分にして良いです。
 PC達のロールプレイを見て、油断していると判断したなら判定させずに落とし穴に落として構いません。

・言い争い
 「なぜだ! 『ケビン』はあの地図をどれに隠したんだ!? お前本当に探しているのか?」
 『なに言ってんだよゴート? あいつはこの村のどこかに地図を記した宝石を隠したんだ。もうすぐ見つかる』
「そ、そうなのか? だが、やつがどの宝石に――」
『大丈夫だって、心配すんなよ、ケケケケケケケ』
「そ、そうか? うむ、そうだな! そのとおりだ何も心配はいらんな。はっはっはっ」
『そうそう、俺に任せておけば何も心配要らないって! ケケケケケケケ』

 扉に近づくと声が聞こえて来ます。ローブの男(ゴート)とインプが言い争っているところです。最終的にインプが言う事をゴートは全て信じるので、インプの口車に乗せられてゴートの怒りは収まります。(ゴートと一緒に猟師小屋に来ている場合も、部屋にはインプがおり、いきなりゴートと言い争いになります。結果は変わらずインプの勝ちです)

※もし鳴子が鳴っていたら
 ゴートはすでに裏口から逃げています。小屋の中には慌てていたのか盗まれた宝石の半分程が置きっぱなしになっています。以降、森の探索を続けないとゴートは発見できません。ゴートはまだ表になっていないカードで、現在地(「砦」)から一番離れたカードにたどり着くまで、追いつく事はできません。  もしPCがゴートは村に向かって逃げるに違い無いと推理しだした場合、<追跡>等の判定をさせゴートがまだ森の中にいる事を示唆しましょう。

<7>戦闘

 ゴートはインプの口車に乗せられて戦闘を仕掛けてきます。ゴートを倒しても構いませんが、インプを倒してしまえばゴートを説得する事ができます。その場合「降参するから助けてくれ」とゴートは頼みます。
 インプを倒すとフリスアリスの首飾りがシャナリと落ちます。
 戦闘バランスはPCの数や『森イベント』戦闘での疲労ぐあいを見て調節しましょう。スケルトン・アーチャーが多いほど辛い戦闘になります。

(1)謎のローブ男『ゴート』 40歳の男性。召喚術師。元アカデミア研究員。
サモナー3/サモナー2
属性:魔/風
ST10  DX13  IQ15  HT12  HP24
攻撃0  防御2  射撃2  呪文0  召喚2  抵抗2
<モンスター知識>3 <応急手当>1 <鋭敏感覚>2 <魔力感知>2 <言語:古代語>2 <博学>3
武器:クロスボウ(C:4D)  追加ダメージ+3
防具:レザーアーマー(C:1D)
基本防御点:+3
召喚ポイント 322/22
召喚モンスター インプ スケルトン スケルトン・アーチャー その他自由
 意志薄弱/猜疑心(自分の召喚獣しか信じない)性格で、見た目は傲慢そうなおじさん。PCから言われた事はひとまず信じますが、すぐにインプがつっこんで悪の道へと素直に落ちて行く朴訥なお馬鹿さんです。
 元後輩のケビンが研究していた古代帝国の遺跡を探しにやってきました。その遺跡への地図はケビンが持っていた宝石に手がかりがあり、またその宝石はどうやらニクソン村にある――という所まで調べてきました。村に着いてからはインプに言われるがまま行動しています。目的のためなら手段は全てインプ任せな人。インプのいう事が目的に関係するならホイホイ頷きます。

(2)インプ
ゴートを利用して遊んでいる奴。とにかく戦闘に持っていこうとします。常に召喚されている状態にあるが、戦闘で負けそうになると自主的に送還されます。宝石だけじゃなくガラス玉など光物全般を集めたのは、インプなりの偽装工作ととってもかまいませんが、ただ、ゴートを面白く可笑しく犯人にしようという悪意の悪戯だとしてもいいでしょう。

<8>結末

 ゴートは捕まり近隣の町まで村の有志に輸送されます。PC達は村の人から感謝され、また収穫祭までもてはやされます。事件は解決です。

◆今後の展開

 このシナリオプレイ後に同じPCで続けて遊ぶ場合、そのストーリーのパターンはいくつか考えられますが、筆者の思いつく代表的な例をあげます。

<1>古代帝国の遺跡
 ケビンがクリスに渡したフリスアリスの首飾りには仕掛けがしてあり、収穫祭の日にPC達にその事を相談にやってくる。PC達は古代帝国の遺跡の場所を知りそれを探索に行く。

<2>ゴートの復讐
 ゴートは召喚術師としては稀な、召喚獣に操られやすい術師です。彼は自分の実力以上の存在と契約しており、その存在の力で古代帝国の遺跡を目指していました。その存在の力を使って脱獄したゴートはPC達を狙います。

<3>前兆の地震
 最近頻繁な地震。収穫祭の夜その地震は最大級の大地震へと進化する。その理由を教えてくれたのは祭りに訪れていた旅人だった。そして旅人の正体こそケビンであった。

TOPシナリオ ⇒ 六門世界RPG                         戻る