『お宝を奪え！』
◆はじめに
＜舞台＞自由（リプレイではエレミア近郊）＜初期経験点＞４レベル程度
＜初期所持金＞特別なものを１つずつ（高品質の武器・防具や、魔法の発動体など）。
＜ジャンル＞ダンジョンシナリオ
＜本シナリオの流れ＞
（１）導入……依頼（２）依頼……（導入により、内容変化）
（３）探索……ダンジョン探索。
（４）対決……ラストバトル。
（１）導入
＜場所＞冒険者の店『輝きの剣先』亭＜時間＞お昼頃。前シナリオから、
◆導入１：盗賊ギルドの若手が独自に『ネタ』を入手。ギルドに無断で探索に出る。
→彼の捜索依頼（盗賊ギルドから）
◆導入２：ザウバーの持っていた『支配の技術』は、貴重。
→これを手に入れた遺跡の再捜索。（魔術師ギルドから）
◆導入３（最後の手段）：PCは町から出ようとしている。その道すがらぶっ倒れているNPC（冒険者）をだす。
→NPCの救出。 これで引っかかんなかったら･･･
（２）依頼
＜導入１＞の場合。
盗賊ギルドから、無断でなくなっている若手の構成員の行方を調べてほしいという。『若手』（人間 男 20）シーフ３
（器用）１２（敏捷）１２（知力）１２（筋力）１２（生命）１２（精神）１２（生命抵抗） ５（精神抵抗）５
※罠に詳しい。手先は器用。
◆4〜5日前（数日前）からいなくなっている。
◆罠に詳しい。
◆若手の為、ベテラン幹部を動員するのはばかげてる。若輩者は当てにならない。
ほっとけば威信に傷かつく。
→冒険者に依頼。（個人情報渡す）
依頼報酬は冒険者LV×500×人数
＜導入２＞の場合。
魔術師ギルドから呼び出し。（ソーサラー）遺跡を調べてほしいという。◆前回、ザウバーが使っていた『妖魔の支配』は、現在の魔術では失われている。
◆問いただしたところ、古代の遺跡の情報と、『妖魔の支配』を示した本を手に入れたといっていた。
◆遺跡の情報と本は買ったが、本の方に興味が行ってしまい、遺跡の情報は前に売った。と言っている
→前回の事情を知っている冒険者に依頼。（遺跡の情報を売った行方を教える。）
依頼報酬は冒険者LV×500×人数
裏事情
◆古買商に聞けば、売った相手がわかる。（パージ）遺跡の情報は安く売ってた。（魔術師が売るほどだから）
◆パージは商会をクビになった。
金策に困り、個人的にコネのある盗賊に、遺跡の情報をもとに話を持ちかけた。
◆若手はNPC冒険者をなじみの冒険者の店で集めた。
◆5人（パージ+4人の冒険者）で遺跡に向かった。
これらの情報はPCが情報収集をしたときにだす。（場所、対象により）遺跡の所在は上図『冒険者』（有料）、パージの部屋（捜索）で手に入る。
遺跡図
〔１〕：何も無い
〔２〕：〔１〕の出口、高さ20ｃｍくらいのところにロープ（達成値8）。階段に油（達成値1２）。
ロープのみに気を取られていた場合、達成値14。引っかかった場合、階段落下ダメージ（高さ5ｍくらい）
〔３〕：張り紙。何か書いてあるが、小さくてよく読めない。張り紙の足元に落とし穴。（達成値12）
張り紙に気を取られていた場合、達成値14。落とし穴落下ダメージ（5ｍくらい）
底には強酸ブロブがいる。（数値はルールブックと同じ。皮も銀も溶かす。）
〔４〕：『作品の間』奥に高さ2ｍくらいのカプセル有り。中に『武装ホブゴブリン』×2、『武装ゴブリンロード』。
カプセルの前にロープが張っている。（達成値8）不用意に触ると、カプセルが割れる仕組み。
カプセルの中身が襲ってくる。
〔５〕：扉には楔が打ち込まれている。これは簡単に抜ける。扉をあけると上から油（達成値12）上以外に気をと
られていたら達成値14。浴びたら、今後の行動全て達成値-1。浴びたPCが松明またはランプを持っていた
場合、火達磨。ダメージ：打撃力10 追加ダメージ3 18ラウンド
この場合、部屋にいるフロアイミテータにも燃え移る。フロアイミテータの打撃力＋２。ダメージ２
（ラウンド毎）部屋の中心にはアイテムあり。
〔６〕：扉が３枚有り。特になし。
〔７〕：部屋の床、中心以外は奈落となっている。落下しないように気をつけて戦うなら、命中・回避−２。
ガーゴイル×４が襲ってくる。
〔８〕：壁。しかし、イリュージョン。イリュージョンにかぶせてロープが張られていて、そのまま通ると連動した
壁の向こうのクロスボウから矢が放たれる。ダメージ：打撃力20 追加ダメージ 5
〔９〕：ガーゴイル像付き台座×8。ガーゴイルなし台座×4。砕かれた石などが、床に転がっている。
像に攻撃すると、像は爆発。ダメージ：打撃力30 追加ダメージ4（物理ダメージ）
像は全て連鎖で爆発する。（部屋のどこにいてもダメージを食らう）
〔１０〕：傷ついたNPC冒険者＋パージがいる。その中には『若手』シーフもいる。
一攫千金をねらい、〔１１〕の部屋まで入ったが、そこにいたモンスターにやられたらしい。
〔１１〕：『研究の間』本棚や大机などが部屋の奥にある。部屋の手前にはキマイラがいる。
キマイラはPCに「研究を受け継ぐものか？」ときき、PCがイエスと答えれば、「その力を示せ」という。
その直後、キマイラの手前にPCと同じ数の影が出来、それは人型に浮き出てやがてPCと同じ姿をとる。
これは『シュミラクラ』という魔法生物であり、能力はPCと同じだが、魔法を使うことが出来ない。
『シュミラクラ』と戦っている間は、キマイラは手を出さない。（攻撃されない限り）
『シュミラクラ』を倒した後、キマイラは襲ってくる。
この部屋にある資料は非常に価値がある。また、〔４〕『作品の間』と同様のカプセルがある。（保存装置）
なので、万が一死人が出ても救済処置はある。GMは手加減なしで戦うこと。
この遺跡の詳細を魔術師ギルドに報告もしくは『若手』を盗賊ギルドに引き渡すことにより、シナリオは
終了する。