Sword World RPG シナリオソース 「ファリスの愚者・ファラリスの聖者」 <舞台>アノス首都ファーズ<対象PCレベル>5レベル程度 <ジャンル> <本シナリオの流れ> 導入……少年から渡される「鍵」。これを受け取るか受け取らないか、どう扱うかにより、展開が違う。調査……@鍵を受け取る場合。 →ファリス特殊部隊から目をつけられる。 A鍵を受け取らない場合。 →夜な夜な少年が枕もとに現れて、「鍵」を受け取らせようとする。 B鍵を奪われた場合。紛失した場合。 →夜な夜な少年が枕もとに現れて、「鍵」を受け取らせようとする。 展開……@の場合。 →「鍵」の詳細が分かる。 A・Bの場合。 →ファリス特殊部隊が接触を持ってくる。「呪い」をえさとして。 解決……@の場合。 →「鍵」を守る村での、謎解き。その後の特殊部隊からの脱出。 A・Bの場合。 →特殊部隊と共に「村」の襲撃。謎とき。 (1)導入 <場所>街中<時間>昼 ◆アノスの首都・ファーズの特徴(ファリス信者以外の人は、立場が弱い)を描写。 →(ファリス信者以外の)冒険者を泊めてくれるようなところは街のはずれに少しあるのみ。 ◆PCの一人と「鍵」を持つ「少年」を、街で遭遇させる。「少年」はPCがファリス信者でない事を確認し、 「皆を助けて」と「鍵」を渡そうとする。「鍵」には「闇を打ち払う鍵」と神聖語でかかれている。 詳しい理由をPCが尋ねた場合、何かに気づいたように走り去る。 PCも「冒険者LV+知力」で判定し、16以上で物陰から「白いベレー帽にマント」という格好の男がこちら を見ていることに気づく。 「鍵」はPCが受けとらない場合、「少年」が持っていく。 (2)展開 <場所>宿<時間>夜 @鍵を受け取った場合。 ◆「鍵」を持ったPCを「白いベレー帽」の男がつけてきている。(冒険者LV+知力)で判定、16以上で気づく) ◆夜、PCの部屋が襲撃される。 襲撃者は「白いベレーの男」「ゴロツキ×2」。 ゴロツキは詳しい話を聞かされていない。目的は「鍵」の奪取。 ◆「白いベレー帽」を捕らえた場合、聞き出す手段によっては「鍵」が「ある村」の「遺跡」の鍵と分かる。 ◆「白いベレー帽」の男は、「ファリス特殊部隊」の隊員。 ◆「ある村」は数百年前から「遺跡」を守護してきた。しかしそれは邪悪な為に排除する必要がある。 というのが「ベレーの男」の主張。 ◆そのためには「鍵」が必要。しかし、「少年」を捕らえることが出来なかったので、「少年」を張っていた。 ※上記の情報は「ファリス特殊部隊」以外のことは調査により(盗賊ギルド・魔術師ギルド・神殿)分かる。 A鍵を受け取らなかった場合。もしくは奪われた、紛失した場合。 ◆「少年」が夜な夜な、最初に接触を持ったPCの枕もとに現れる。「鍵」を受け取ってくれ、と。 ◆日をたつごとに、「少年」は不気味に(ゾンビのように)なっていく。「少年」に実体はない。 ◆この時少年と接触を持ったPCは呪いにかかっている。内容は「夜な夜な少年が現れる」。 ゲーム的には、精神点の回復が出来なくなる。睡眠不足によるペナルティ。 ◆PCが原因を究明していると、「呪い」と分かる。解く鍵は「元を断つこと」。 その調査中にPCは「ベレーの男に声をかけられる。 <ベレーの男の話> ◆「ベレーの男」は先日PCをつけていたこと(さらに襲撃をした場合はそれの)を謝罪する。 ◆つけた(襲撃した)理由はあの「少年」がゴーストであり、「暗黒神」を崇拝する村からきた為。 ◆その「村」は数百年前から「遺跡」を守護してきた。しかしそれは邪悪な為に排除する必要がある。 ◆最近、暗黒神信者の動きが活発になってきた(リプレイ5,6話)。今まで監視のみ行ってきたが、暗黒信者の 拠点になっている可能性があり、対処が必要となった。 「ベレーの男」はPCに「呪い」の元である「村」及び「遺跡」の処分が必要と判断。PCに協力を依頼。 (3)展開 <場所>「村」(暗黒神信仰の)<時間>昼 @「鍵」を受け取った場合。 ◆村につくと、村の中は荒れているが、普通に皆生活している。 ◆しかし、振舞われた料理は実際には、おさらに何も入っていない等、すぐに様子がおかしいと分かる。 ◆センスオーラ等で皆「ゴースト」だと分かる。しかし、当人達は気づいていない。 ◆村はだいだい「遺跡」を守護してきた。何でも大いなる災いが封じられているらしい。 ◆何が封じられているかは誰も知らない。 ◆村人達は「どこかへ行かなくてはならない」気がするという。(=成仏)しかし、遺跡を護る必要があるからこ こを離れることは出来ない。という。 「村長」はPCに「遺跡」の謎を解き明かすことを依頼。報酬は「遺跡」にある財宝全て。 A「ベレーの男」の話にのった場合。 ◆村を遠巻きに見ると、「青白い絶望した表情」の「悪霊」が何体も闊歩している。 ◆そのまま村に入ると、「悪霊」は襲ってくる。 ◆「遺跡」に行く為に、「ベレーの男」は自分が囮になると村に向かう。 「遺跡」 山の中に作られている。実はこの遺跡自体が「祭器(最高位の司祭がコール・ゴッドで作り出す奇跡のアイ テム)」であり、明かりが無くても壁が光っているなど、の効果がある。 「遺跡」の扉には「闇を払うものを称える」と 「遺跡」の中には7つの部屋があり、@〜Dにはそれぞれ4体の像。Eには6体の像がある。 これらの像には文字が彫られている。 部屋@ ・「始めに来る者・最強の者・答える者」の像。(A) ・「死をつかさどる者・ドワーフの頭を持つもの」(D) ・「純粋な力をつかさどる者・エルフの頭を持つもの・東を向くもの」(E) ・「世界の頭を持つもの」(F) 部屋A ・「重さをつかさどる者」(G) ・「自らをつかさどる者」(I) ・「王子を意味する者」(J) ・「王を意味する者・殺しを意味する者」(K) 部屋B ・「大きなもの・左を向くもの」(L) ・「中間のもの」(M) ・「否定するもの・北を向くもの」(N) ・「無と意味されるもの」(O) 部屋C ・「女王を意味する者・質問をするもの」(Q) ・「抵抗・反射するもの・右を向くもの」(R) ・「小さきもの・特別なもの」(S) ・「勝利をつかさどる者」(V) 部屋D ・「二つをつかさどる者」(W) ・「未知数をつかさどる者」(X) ・「肯定するもの」(Y) ・「終わりに来る者・眠るもの」(Z) 部屋E ・「それのみでは意味を持たぬもの」(B)(C)(H)(P)(T)(U) 部屋F 「あらゆる災厄の詰まった箱」 ※部屋Fは最初扉が開かない。PCが「質問をするもの」の像のところまで来ると、それは質問をする。 「意味の無いものはいらぬと思うか、否か。」(正解:いる。それ自体も要素を構成する一つ) 「我ら(像)は何者だ」(正解:アルファベット)※公式ワールドマップなどをさりげなく広げて置い てください。 「打ち払うべき者は。また、それを打ち払え」(正解:A,D,R,Kの像を破壊。闇(DARK)を壊す。) 各像に書かれたアルファベットは、その像のつかさどるアルファベットを示す。 最後の質問を実行しようとすると、像(A,D,R,K)は動き出す。(=ゴーレム。) ゴーレムの詳しい能力は割愛するが、それぞれの特殊能力は以下のとおり。 A:一体だけ7レベルモンスター。あらゆる武器を瞬間的に持ち替えて使える。 D:6レベル。攻撃があたると、当たった対象は即生死判定。基準は(生命抵抗−ダメージ)で7以上。 K:6レベル。クリティカル値7。 R:6レベル。ダメージ反射。加えて、魔法は完全抵抗。 ◆部屋Fの中には一つの箱がある。 壁には文章が記されている。意味は、 「私は暗黒神官で自由をこよなく愛していたが、他人の自由の為にあえて自分を不自由とした。つまり、ここら 一帯の災厄を自分の命をかけて全部これに封じ込めて、他の人が平和に暮らせるようにした。」というもの。 ◆箱の中には文章の通り災厄が山のように詰まっている。 もし、あけたのならば、それは周囲に開放される。(アノスとかにも流れ着く。アノス大混乱) (4)結末 ◆@のルートできた場合も、ABのルートできた場合も、村及びその周辺の森はファリス特殊部隊で包囲されてている。 ◆特殊部隊は「箱」を渡すようにPCに要求。 ◆最終的に「箱を渡す」「こっそり逃げる」「正面突破」「和解」などでこの場を切り抜けられれば冒険は成功。 ◆さらにゴーストの村の住人に「箱」のことを詳しく話せれば、住人は成仏。 冒険は大成功。(いきのこれれば) |