TOPシナリオ ⇒ ソードワールドRPG                       戻る

Sword World RPG シナリオソース

「即興!」

<舞台>山奥
<対象PCレベル>6〜7レベル程度
<ジャンル>探索・シティ(?)
<シナリオ作成時間>15分

<本シナリオの流れ>

導入……PC達が山に逃げた。


――第7話が無事(?)に終わり、GMがほっとした時その事件は起こった。
プレイヤーA:「まだ時間もあるし、もう1セッションできるね」
――なぬ!? 時計を見てみるとまだ午後3時。自分達はセッションをするとき、会場を5時か7時まで借りるのだがこの日は7時まで借りていたのだ。あと……4時間残っていた。
GM:「いや、今日は1シナリオの予定だし、これしかシナリオ考えてきてないし、シナリオストックないし……」
プレイヤーB:「それじゃ、我々が休憩中にGMが考えておくということで」
プレイヤーC:「やった、もう1シナリオできるんだ!」
プレイヤーA:「じゃあ、15分もあれば大丈夫だよね? ちょっとジュース買ってくるから」
プレイヤーB:「あ、俺も行きます」
――こうして、彼ら4人は(プレイヤーDは無言で)部屋から出て行った。後に残されたのはGMと心やさしいプレイヤーEのみ。
GM:(頭の中)(どうする? PCは山に逃げたんだろ!? しかも岩山! 高山! 何がある!? 何もねえよ!?」
プレイヤーE:「あの〜、私、こういうシナリオを考えたことがあるんですけど……」
………………………………………………………………………………………………

――プレイヤーEはGMに気を使ってくれたのか、一つのシナリオソースを語ってくれた。それは本当に、このままやればシナリオができそうなネタだった。うん、すばらしい。10分が経った。
プレイヤーE:「いつかゲームマスターの時にやってみたいと思っているんですけど……」
――が、どんなに良いネタだとしても自分(GM)には
「どこかで見たようなシナリオ」「プレイヤーが(1人でも)1度プレイしたシナリオ」「他の人間の考えたシナリオ」はやらない! という困ったポリシーがあった。
――しかし、せっかくの好意を無にするわけにもいかず、自分は黙って話を聞き……10分が流れた。
プレイヤーE:「……と、言う話なんです」
GM:「うん、いいね。プレイヤーでやってみないな(笑)」
プレイヤーE:「本当ですか? ……(云々)……」
――残された時間は後5分。
――何にも思いつかなかったGMは、すがるようにプレイヤーEのくれたアドバイス(シナリオソース)をもう一度思い出してみる。
GM:(頭の中)(拘束というのは使えるぞ! そういえば〇〇の〇って小説にそんな設定の場面が……)
GM:(頭の中)(あのNPCはキャンペーン上、もはや邪魔だな。悪役になってもらおう……ってか殺そう)
――そして時は満ちた。休憩に行っていたプレイヤー達が戻ってくる。
プレイヤーA:「さて始めようか! シナリオはバッチリだよね!!」
GM:「もう完璧ですよ!」
――以下がTRPGの神様から授かった即興シナリオである。ありがとう、TRPGの神様!! 神様って本当にいるだなぁ!

<シナリオ(状況)>

   ◆PC達が逃げた山にはフェザーフォルクがすんでいる。
   ◆部族は二つ。互いに縄張りと、部族の秘宝を護り、暮らしていた。
   ◆一週間ほど前、両部族で若者が狩りの途中に殺される。
   ◆同伴者が状況を見ていて、犯人は相手の部族の男とわかっている。
   ◆裏切られたと思った両部族は戦争一歩手前状態。
   ◆その為、相手の部族が縄張りに入った場合、問答無用に攻撃。
     それ以外のものが進入した場合は、高い通行料を払わせる。

<真相>

   ◆互いの部族の若者を殺したのは、古代語魔法で変身したグレーターデーモン、デビアス。
   ◆デビアスの目的は、[1]組織をつぶした冒険者へのリベンジ。と、前回取り逃した『箱』
                  [2]フェザーフォルクの秘宝。
   ◆デビアスは冒険者をつけていた。
    そこでPCが行くルートに先回りし、フェザーフォルクの戦争に巻き込ませ、PCが疲弊した後、
    もしくは混乱の隙に襲い掛かろうとした。
   ◆PCが我関せずでも、秘宝は手に入る。その後、PCを襲っても良い。

<スケジュール>

   ◆PCが我関せずのばあい、
  (一日目)フェザーフォルク両部族、戦闘準備。デビアス、部族境界線で破壊活動、両部族をあおる。
  (二日目)戦争開始。激しい殲滅戦。デビアス、PCが狙えるのなら攻撃。
  (三日目)両部族とも、激しく疲弊。デビアス、両部族にとどめをさし、秘宝を手に入れる。
        その後、PCに襲いかかる。 この流れにPCがどう介入するかで、話は変わっていく。
  ☆秘宝:『一度に5人を射抜ける弓(ハディング)』と、『狙った的をはずさない投げやり(グングニル)』
     共に必要筋力4、筋力+6。
     「ハディング」最大5人同時に射抜ける。一人増やすごとに、精神点2消費。
     「グングニル」念じて投げれば自動命中。
  更に次のラウンド以降、念じれば[1]ラウンドかけて手元に戻ってくる。精神点8消費。

TOPシナリオ ⇒ ソードワールドRPG                       戻る