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Sword World RPG シナリオソース

「ドラゴンと策謀と」


<舞台>ムディール・周辺
<対象PCレベル>7レベル程度。
<ジャンル>依頼型・殲滅+立ち回り・場合によっては脱出系

注!:各国の関係は、本セッションでの設定であり、オフィシャルを参考としていますが、異なる部分もあります。

<シナリオ前のPC設定・状況>
◆PCは9話にて、ロマールの密偵、ロドーリルの軍隊、暗殺結社「死神」の1勢力を壊滅させる。
◆小箱の呪いをサリオン以外のPCが受けてしまう。サリオンはのろいが解ける。
◆呪いが解けそうな街(国)は、近隣にはムディール、ロドーリル(大して近くもないし、お尋ね者)、
  アノス(お尋ね者)。ミラルゴでは解けない。→舞台はムディールへ。
◆ちなみに、PCたちは裏世界ではかなり有名な極悪パーティとのこと。

<シナリオの概要>
※このシナリオは「策略」として実際にゲーム内世界で計画を立案した人物がいる。
  その策謀の真っ只中にPCたちが入ってきた、という設定。

<策謀の内容>
目的:ムディールとバイカルを仲違い(戦争状態に)させる。

方法:【1】ムディール西の海域にはドラゴンが住んでいる島がある。
       そのドラゴンを使役し、バイカルを襲わせると同時にドラゴンの秘宝をムディールに流す。
       カモフラージュとして、ムディールの街にも飛来させる。

    【2】バイカルの住人はドラゴンの襲撃を受ける。そして、その原因が、ムディールの人間がドラゴンの秘宝
      を持っているためと噂を流す。うそは言っていないので、自然と噂は大きくなる。(否定要因がないため)

    【3】一方、バイカル側にもドラゴンを使役する方法を流す。
       「ドラゴン」には「ドラゴン」を、ということ。

    【4】頃合を見計らい、ドラゴンの使役者を殺すことで、ドラゴンを支配から開放。
       竜の習性(自由を尊ぶ、宝を守る)から、今までの反動&秘宝の奪還のため、無差別に人間を襲う。

    【5】やがて、両国が疲弊したころ、策謀の実行犯であるロドーリルが北からバイカルを制圧。
       ドラゴンを再び使役し、ムディール攻略の足がかりとする。

         

<策謀の裏>
◆この策謀の仕掛け人はロマール。ドラゴンの使役法を教える代わりに、ロドーリルに策略の実行をさせる。
   ロマールの目的は東方国の混乱を招くこと。(特にアノス、オラン)
◆策謀が大成功した場合、ムディールを落とすころにはロドーリルの戦力は東方強国(アノス、オラン)に
  とって無視できない大きさになっているはず。
  これらを戦争状態にさせることにより、ロマールは座っているだけで他国をリードできる。
◆失敗した場合、たとえば、今回の計画が流れてしまった場合でも、ムディール・バイカルの関係を気まずく
  することはできるし、ロドーリルに貸しができる。
◆また、ロドーリルはプリシスとの膠着状態を打開できる道が開けるため、ロマールに賛同している。
  (最終的にはロマールもつぶすつもりであろうが。)

<竜の使役の方法>
竜を使役する方法は大きく分けて2つある。
【1】:魔法により、自由を奪うこと。
【2】:契約者となること。

【1】の方法はかつて、古代王国「カストゥール」で行われていたことで、童話レベルでの有名な話。
  しかし、それには絶大な魔力と高いレベルの魔術を必要とし、それは現在では不可能に近い。
  また、ロドーリルは「魔術禁止国家」であるため、この方法では動かない。(かえってケンカをうる形となる)

【2】の方法は、「名」を与えること。
  ドラゴンには名前をつける習慣がなく、現在名があるドラゴンは「勝手に呼ばれている」か「名を与えた者が
  いる」(もしくは、いた)、例外として、「生まれながらにして名を持つ、神と同格のドラゴン(ドレイク)」の
  どれかである。
  しかし、ただ名前をつけるだけではだめで、ドラゴンにそれを認めさせなければならない。
  ドラゴンに「真の名前」を真に与え、魂の共有を認めさせる事が、『ドラゴンに名を与える』という意味である。

 この方法を細かく分けていくと、3種の方法がある。
  ひとつは、戦いにより「同格以上の強さ」を認めさせること。
  ひとつは、戦い以外による「同格以上の存在」である事を認めさせること。
  ひとつは、「ドラゴンにとって価値がある」ということをみとめさせること。

 ロードスの竜騎士などは、長年竜とともに生活し、「同格以上の存在」を目ざす。
  英雄譚などでは「同格以上の強さ」の英雄がよく出で来る。
  いけにえを差し出す代わりに、守護してもらう方法は「ドラゴンにとって価値がある(食料、貢物等)」となる。

◆ロマールがロドーリルに教えた方法は「いけにえ」であり、それには一般人のほかに「冒険者」を
   差し出すことを示唆する。この方法は最も拘束力が低いが、一番簡単な方法であり、
   「人肉の味」をドラゴンに覚えさせるための手段でもある。
◆ムディールあたりでは実際にドラゴンと渡り合える冒険者は0に等しく、それなりの腕を持つ冒険者を
   芽のうちにつぶすために酒場に依頼を出させた。
  これはあくまで「ついでに」の計画であり、また、冒険者はいつ死んでもおかしくない職業のため、一般人を
  使い続けるより計画が明白になるまでの時間が長くかかるだろうとの配慮。

上記の計画の中に、PCが紛れ込んでしまった、というのが本シナリオ。
PCが何も動かなければ、策謀の@〜Dが行われていく。

<設定・その他>
◆ドラゴン・・・10LVのレッサードラゴン。秘宝は「浄化の涙」。すべてを自然の状態にすることができる宝石。
  子供の竜が二匹。

◆各国特殊部隊・・・5〜7レベルシーフ。

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